JP2003266006A - 薬液塗布装置及びその薬液管理方法 - Google Patents

薬液塗布装置及びその薬液管理方法

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JP2003266006A
JP2003266006A JP2002070577A JP2002070577A JP2003266006A JP 2003266006 A JP2003266006 A JP 2003266006A JP 2002070577 A JP2002070577 A JP 2002070577A JP 2002070577 A JP2002070577 A JP 2002070577A JP 2003266006 A JP2003266006 A JP 2003266006A
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孝一 永井
Hideyuki Kanemitsu
英之 金光
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レジスト等の薬液等を、最適な条件下で品質
の保持された状態でウェーハ等の基板に塗布しうる薬液
塗布装置及びその薬液管理方法を提供する。 【解決手段】 ウェーハ14が収容されるコーターカッ
プ10と、ウェーハ14を略水平面内で保持し、ウェー
ハ14を略水平面内で回転するウェーハチャック16及
びスピンモータ18と、ウェーハ14表面にレジストを
滴下するコーティングノズル22と、レジストが貯蔵さ
れ、コーティングノズル22に配管40を介してレジス
トを供給するレジスト供給部12と、レジストの特性に
基づき、配管40内に停滞するレジストのうち所定の停
滞時間を経過したものをコーティングノズル22から排
出させる制御部54とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レジスト等の薬液
をウェーハ等の基板に塗布する薬液塗布装置及びその薬
液管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体素子等の微細部品を製造
する工程においては、フォトリソグラフィー技術が用い
られている。すなわち、回路パターン等を形成すべき導
電層等が形成された半導体ウェーハ上にフォトレジスト
等の成膜材を塗布し、パターン露光等で潜像パターンを
形成する。次いで、これを現像することによりレジスト
パターンが形成される。こうして形成されたレジストパ
ターンを介して、導電層導電層などをエッチングするこ
とにより、回路パターン等が形成される。
【0003】レジストの塗布に用いられる従来のレジス
ト塗布装置について、図7を用いて説明する。図7は従
来のレジスト塗布装置の構造を示す概略図である。
【0004】図7に示すように、レジスト塗布装置は、
ウェーハへのレジストの塗布が行われるコーターカップ
100と、塗布すべきレジストを供給するレジスト供給
部102とを有している。
【0005】レジストの塗布が行われるコーターカップ
100内には、レジストが塗布されるウェーハ104を
略水平に保持するウェーハチャック106が設けられて
いる。ウェーハ104は、レジストが塗布される面を上
にしてウェーハチャック106上に保持されている。
【0006】ウェーハチャック106には、ウェーハチ
ャック106に保持されたウェーハ104を水平面内で
回転するためのスピンモーター108が、モータフラン
ジ110を介して接続されている。
【0007】ウェーハ104の中央付近の上方には、レ
ジスト供給部102から供給されるレジストが滴下され
る複数のコーティングノズル112がウェーハ104表
面に対向するように設けられている。
【0008】また、ウェーハ104の外周付近の上方及
び下方には、ウェーハ104の表裏面それぞれに対向す
るように、ウェーハ104を洗浄するためのシンナーが
噴出される表面エッジリンスノズル114及び裏面エッ
ジリンスノズル116が設けられている。表面エッジリ
ンスノズル114及び裏面エッジリンスノズル116
は、それぞれ配管118a、118bを介して、シンナ
ーが貯蔵されたシンナータンク120に接続されてい
る。シンナータンク120には、貯蔵されたシンナーを
表面エッジリンスノズル114及び裏面エッジリンスノ
ズル116から噴出させるための気体が導入されるガス
注入口122が設けられている。
【0009】上記のコーターカップ100は、レジスト
塗布時の温度を一定に保つためのカップ温度調節器12
4内に収容されている。また、コーターカップ100に
は、廃液口126及び排気口128が設けられている。
【0010】複数のコーティングノズル112には、配
管130を介してレジスト供給部102が接続されてい
る。なお、図7では、簡単のため、コーティングノズル
122の1つとレジスト供給部112を接続する1つの
配管130のみを示している。
【0011】配管130には、レジスト供給部102か
らレジストをコーティングノズル112へ送るレジスト
ポンプ132と、配管130内を流れるレジストから塵
などを除去するためのフィルタ134と、配管130内
を流れるレジストの温度を一定に保つためのレジスト温
度調節器136とが設けられている。
【0012】レジスト供給部102は、各種レジストを
貯蔵した複数のレジストボトル140a、140b、1
40cを有し、レジストボトルレジストボトル140
a、140b、140cが配管130に接続されてい
る。なお、図7では、レジストボトル140aが配管1
30に接続されている。
【0013】レジスト供給部102から配管130を通
じてレジストポンプ132によりコーティングノズル1
12のいずれかに送られたレジストは、ウェーハチャッ
ク106に保持されたウェーハ104上に滴下される。
レジストが滴下されたウェーハ104は、をスピンモー
タ110により所定の速度で回転される。こうして、ウ
ェーハ104表面にレジストが略均一に塗布されること
となる。
【0014】上述のレジスト塗布装置により塗布される
レジストは、温度や、湿度、コーターカップ内の雰囲気
等の外的要因により、その特性が大きく影響されること
が知られている。特に、化学増幅型レジストはその傾向
が顕著であることが知られている。
【0015】コーティングノズルから吐出される時点で
のレジスト自体の温度や、ウェーハ温度、塗布を行う環
境の温度等により、ウェーハ上に塗布されたレジストの
膜厚は大きく変動する。また、レジスト塗布装置の配管
内部でのレジストの停滞時間等によっても、ウェーハ上
に塗布されたレジストの膜厚は大きく変動する。この結
果、レジストの感度や線幅も大きく変動することとな
る。また、劣化によって膜厚も変化するが、酸発生済み
のレジストが自己分解して感度や線幅が変動する。
【0016】図8はレジスト膜厚と感度及び線幅との関
係の一例を示すグラフである。図8から明らかなよう
に、レジストの膜厚によって感度、線幅の両者とも大き
く変動していることがわかる。
【0017】また、通常、レジスト膜の下にはBARC
(Bottom Anti-Reflective Coating)が形成されるが、
このBARCの膜厚の変化によっても、レジスト感度や
線幅は変化する。さらに、BARCには酸が添加されて
いるため、BARCの膜厚や光学定数が変化しなくて
も、温度変化により、BARCとレジストとの界面付近
の酸濃度が変化することとなり、レジストの形状や寸法
が影響を受ける場合がある。
【0018】また、レジストの膜厚や線幅は、レジスト
の保存温度やレジストの保存日数によっても大きな影響
を受ける。図9(a)はレジストの保存温度及び保存日
数と膜厚との関係の一例を示すグラフであり、図9
(b)はレジストの保存温度及び保存日数と線幅との関
係の一例を示すグラフである。
【0019】図9(a)に示すように、同じ保存日数で
は、保存温度によって塗布されたレジスト膜の膜厚に差
が生じる。その結果、図9(b)に示すように、保存温
度によって線幅が異なっている。また、図9(a)に示
すように、同じ保存温度であっても、レジストの保存日
数によってレジスト膜の膜厚も変化する。その結果、図
9(b)に示すように、保存日数によって線幅も変化し
ている。
【0020】上述したレジスト特性への温度の影響を回
避すべく、従来のレジスト塗布装置においては、次のよ
うな対策が講じられていた。まず、塗布するレジストが
収容されているレジスト供給部と、ウェーハへのレジス
トの塗布が行われるレジスト塗布部を約23℃の一定温
度に調節されていた。ただし、レジスト塗布装置は通常
温度管理されたクリーンルームで用いられるため、レジ
スト供給部については特に厳密な温度調整はされていな
い。また、レジスト供給部とレジスト塗布部との間の配
管内におけるレジスト温度を約23℃の一定温度に保つ
ように制御されていた。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レジス
ト供給部からレジスト塗布部までの間の温度を厳密に制
御しようとしても、実際には、レジスト吐出付近での温
度と、レジストが通過する配管での温度は異なってお
り、厳密な温度制御は困難であった。
【0022】また、レジスト塗布装置の配管内にレジス
トが長時間停滞していると、レジストが変質してその粘
度や感度が変化してしまうことが確認されている。
【0023】図10は複数のウェーハに連続してレジス
トを塗布した場合のドーズのばらつきを示すグラフであ
る。なお、ドーズのばらつきは、図中●、◆、△で示す
グラフの三種類のレジストについて示している。図中●
はポジ型レジストを短期間放置した際のデータである。
図中◆はネガ型レジストを短期間(2〜3日)放置した
際のデータである。図中△はポジ型レジストを長期間
(5日以上)放置した際のデータである。いずれについ
ても130nmパターンが形成できる適正露光量をCD
−SEM(Critical Dimension Scanning Electron Mic
roscope)により算出した。
【0024】図中●で示すレジストの場合は、最初の数
枚のウェーハのドーズがずれている。これには、レジス
ト自体が劣化しているためにドーズがずれる場合と、レ
ジストの粘度が変化したためにドーズがずれる場合とが
ある。前者は化学増幅型レジストを塗布したときによく
みられる現象である。後者はSOG(Spin On Glass)
などの塗布型酸化膜の材料を塗布したときによくみられ
る現象である。
【0025】図中◆で示すレジストの場合は、滴下ノズ
ル内部とコーターカップ内に溜まっているレジストが劣
化している。これは、長期間レジストを使用していなか
ったか或いは温度や湿度の変化によりレジストが劣化し
たためである。
【0026】図中△で示すレジストの場合は、レジスト
を塗布していき、後のウェーハになるほどドーズが徐々
に上昇している。この場合は、レジスト自体の粘度が変
化している。このため、ノズル内部のレジスト全部のダ
ミーディスペンスを行わなければ、各ウェーハについて
のドーズを安定化することはできない。
【0027】一方、配管内に長時間停滞し品質が劣化し
たと考えられるレジストは、従来、そのレジストの種類
等とは無関係に、配管内のレジストを一定量を排出する
ダミーディスペンスを行うことにより処理されていた。
【0028】しかし、レジストの種類によって、温度変
化に敏感なレジストも存在すれば、温度変化に敏感でな
いレジストも存在する。すなわち、一旦所定の管理温度
を外れた状態におかれると粘度等が変化し品質が劣化す
るものや、規格外の温度におかれても、品質をある程度
維持する安定性を有するものもある。前者の場合には、
一旦所定の管理温度を外れた状態におかれた場合には、
温度変化をした部分のレジストを除去する必要があり、
このためレジストの吐出を十分に行わなければならな
い。一方、後者の場合にも、前者と同様にレジストのダ
ミーディスペンスを行ったのでは、その分使用可能なレ
ジストが無駄となりコストの上昇を招いてしまう。この
ように、レジストの無駄防止等のためにも、種類に応じ
てレジストの管理、処理を行う必要があるが、従来は、
レジストの種類に応じた管理、処理が十分になされてい
るとはいえなかった。
【0029】また、これまで、膜厚の面内均一性が良好
なレジスト塗布の実現等を目的として、以下のレジスト
塗布装置が提案されている。
【0030】特開平11−276962号公報に開示さ
れた技術では、コーターカップ内の温度とレジスト温度
調節器の温度差を一定に保つことにより、レジストの面
内均一性の向上を図っている。
【0031】また、特開平5−74698号公報に開示
された技術では、レジストが吐出されるノズル先端部に
温度センサを設け、この温度センサの検出結果に基づ
き、レジスト恒温層及び塗布室の温度を所定の温度に制
御している。これにより、吐出されるレジストの温度を
一定に保っている。
【0032】しかしながら、上記従来の塗布技術では、
ある安定化条件の下でしか、その効果を発揮することが
できないと考えられる。現在用いられている化学増幅型
レジストや、溶剤の種類によっては温度を一定に保った
としても、時間の経過とともに材料の劣化が進行してい
くものもある。つまり、レジストによっては、経時変化
に弱いもの、温度変化に敏感なもの、揮発性の高いもの
等様々なものが存在するため、レジストの種類や特性に
応じてレジストを管理しなければ、最適な条件下で、品
質の保持されたレジストをウェーハに塗布することはで
きない。
【0033】本発明の目的は、レジスト等の薬液等を、
最適な条件下で品質の保持された状態でウェーハ等の基
板に塗布しうる薬液塗布装置及びその薬液管理方法を提
供することにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記目的は、基板が収容
される塗布室と、前記基板を略水平面内で保持し、前記
基板を略水平面内で回転する基板回転手段と、前記基板
表面に薬液を滴下する薬液滴下手段と、前記薬液が貯蔵
され、前記薬液滴下手段に配管を介して前記薬液を供給
する薬液供給手段と、前記薬液の特性に基づき、前記配
管内に停滞する前記薬液のうち所定の停滞時間を経過し
たものを前記薬液滴下手段から排出させる制御手段とを
有することを特徴とする薬液塗布装置により達成され
る。
【0035】また、上記目的は、基板が収容される塗布
室と、前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水
平面内で回転する基板回転手段と、前記基板表面に薬液
を滴下する薬液滴下手段と、前記薬液が貯蔵され、前記
薬液滴下手段に配管を介して前記薬液を供給する薬液供
給手段と、前記配管内の前記薬液の温度を測定する温度
計と、前記温度計の測定結果に基づき、前記配管内の前
記薬液の温度が所定の温度範囲外に外れた場合に、前記
薬液の特性に基づき、前記配管内の前記薬液を前記薬液
滴下手段から排出させる制御手段とを有することを特徴
とする薬液塗布装置により達成される。
【0036】また、上記目的は、基板が収容される塗布
室と、前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水
平面内で回転する基板回転手段と、前記基板表面に薬液
を滴下する薬液滴下手段と、前記薬液が貯蔵され、前記
薬液滴下手段に配管を介して前記薬液を供給する薬液供
給手段と、前記塗布室内の湿度を測定する湿度計と、前
記湿度計の測定結果に基づき、前記塗布室内の湿度が所
定の値以上になった場合に、前記薬液の特性に基づき、
前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させ
る制御手段とを有することを特徴とする薬液塗布装置に
より達成される。
【0037】また、上記目的は、基板が収容される塗布
室と、前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水
平面内で回転する基板回転手段と、前記基板表面に薬液
を滴下する薬液滴下手段と、前記薬液が貯蔵され、前記
薬液滴下手段に配管を介して前記薬液を供給する薬液供
給手段と、前記塗布室内のアミンの濃度を測定するアミ
ンセンサと、前記アミンセンサの測定結果に基づき、前
記塗布室内のアミンの濃度が所定の値以上になった場合
に、前記薬液の特性に基づき、前記配管内の前記薬液を
前記薬液滴下手段から排出させる制御手段とを有するこ
とを特徴とする薬液塗布装置により達成される。
【0038】また、上記目的は、基板が収容される塗布
室と、前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水
平面内で回転する基板回転手段と、前記基板表面に薬液
を滴下する薬液滴下手段と、前記薬液が貯蔵され、前記
薬液滴下手段に配管を介して前記薬液を供給する薬液供
給手段とを有する薬液塗布装置の薬液管理方法であっ
て、前記薬液の特性に基づき、前記配管内に停滞する前
記薬液のうち所定の停滞時間を経過したものを前記薬液
滴下手段から排出させることを特徴とする薬液塗布装置
の薬液管理方法により達成される。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態による薬液塗
布装置について図1乃至図6を用いて説明する。なお、
本実施形態による薬液塗布装置は、半導体装置の製造工
程において、半導体装置を構成する各種の層をパターニ
ングの際に用いるレジストをウェーハに塗布するレジス
ト塗布装置である。図1は本実施形態による薬液塗布装
置の構成を示す概略図、図2は配管内におけるレジスト
の停滞日数を説明する図、図3乃至図5は本実施形態に
よるレジスト塗布装置におけるレジストの管理方法を示
すフローチャート、図6は本実施形態によるレジスト塗
布装置によるドーズの安定化の効果を示すグラフであ
る。
【0040】〔1〕レジスト塗布装置 まず、本実施形態によるレジスト塗布装置について図1
を用いて説明する。
【0041】図1に示すように、レジスト塗布装置は、
ウェーハへのレジストの塗布が行われるコーターカップ
10と、塗布すべきレジストを供給するレジスト供給部
12とを有している。
【0042】レジストの塗布が行われるコーターカップ
10内には、レジストが塗布されるウェーハ14を略水
平に保持するウェーハチャック16が設けられている。
ウェーハ14は、レジストが塗布される面を上にしてウ
ェーハチャック16上に保持されている。
【0043】ウェーハチャック16には、ウェーハチャ
ック16に保持されたウェーハ14を水平面内で回転す
るためのスピンモーター18が、モータフランジ20を
介して接続されている。
【0044】ウェーハ14の中央付近の上方には、レジ
スト供給部12から供給されるレジストが滴下される複
数のコーティングノズル22がウェーハ14表面に対向
するように設けられている。
【0045】また、ウェーハ14の外周付近の上方及び
下方には、ウェーハ14の表裏面それぞれに対向するよ
うに、ウェーハ14を洗浄するためのシンナーが噴出さ
れる表面エッジリンスノズル24及び裏面エッジリンス
ノズル26が設けられている。表面エッジリンスノズル
24及び裏面エッジリンスノズル26は、それぞれ配管
28a、28bを介して、シンナーが貯蔵されたシンナ
ータンク30に接続されている。シンナータンク30に
は、貯蔵されたシンナーを表面エッジリンスノズル24
及び裏面エッジリンスノズル26から噴出させるための
気体が導入されるガス注入口32が設けられている。
【0046】コーターカップ10は、レジスト塗布時の
温度を一定に保つためのカップ温度調節器34内に収容
されている。また、コーターカップ10には、廃液口3
6及び排気口38が設けられている。
【0047】複数のコーティングノズル22には、配管
40を介してレジスト供給部12が接続されている。な
お、図1では、簡単のため、コーティングノズル22の
1つとレジスト供給部12を接続する1つの配管40の
みを示している。
【0048】配管40には、レジスト供給部12からレ
ジストをコーティングノズルへ送るレジストポンプ42
と、配管40内を流れるレジストから塵などを除去する
ためのフィルタ44と、配管40内を流れるレジストの
温度を一定に保つためのレジスト温度調節器46とが設
けられている。さらに、配管40には、配管40内を流
れたレジストの量をモニタする流量計48a、48b
と、配管40内のレジストの温度をモニタする温度計5
0a、50bと、配管40内の所定の位置のレジストの
有無を検知するレジストセンサ52が設けられている。
また、レジスト温度調節器46には、温度調節時の温度
をモニタする温度計50cが設けられている。
【0049】配管40に設けられた流量計48a、48
b、温度計50a、50b、レジストセンサ52、及び
レジスト温度調節器46の温度計50cには、これらに
より得られた情報に基づきレジスト塗布装置の動作を制
御する制御部54が接続されている。制御部54による
動作制御については後述する。
【0050】レジスト供給部12は、各種レジストを貯
蔵した複数のレジストボトル56a、56b、56cを
有し、レジストボトル56a、56b、56cが配管4
0に接続されている。なお、図1では、レジストボトル
56aが配管40に接続されている。
【0051】また、レジスト供給部12には、レジスト
ボトル56a、56b、56cの管理温度を調節する温
度調節器58が設けられている。温度調節器58には、
温度調節時の温度をモニタする温度計50dが設けられ
ている。温度計56dは制御部54に接続されている。
【0052】次に、本実施形態による薬液塗布装置の各
構成要素の動作について詳述する。
【0053】コーターカップ10内では、ウェーハ14
に対してレジストの塗布が行われる。
【0054】カップ温度調節器34は、制御部54から
の制御信号に基づき、コーターカップ10内部の温度調
節し、所定の温度に保つ。
【0055】また、レジスト塗布時にコーターカップ1
0内に生じた不要なレジストやウェーハのリンスに用い
た溶剤は、廃液口36から排出することができる。ま
た、排気口38から必要に応じてコーターカップ10内
を排気することができ、コーターカップ10を清浄に保
つことができる。
【0056】また、コーターカップ10内には、コータ
ーカップ10内のアミン濃度を検出するアミンセンサが
設けられている(図示せず)。アミンセンサは、制御部
54に接続され、アミンセンサにより測定された濃度情
報は、制御部54に入力される。これにより、レジスト
の特性に影響を与えるアミンの濃度に応じて、レジスト
塗布の停止やダミーディスペンスの必要性の有無を判断
することができる。
【0057】さらに、コーターカップ10内には、コー
ターカップ10内の湿度を測定する湿度計が設けられて
いる(図示せず)。湿度計により測定された湿度情報
は、制御部54に入力される。これにより、レジストの
特性に影響を与えるコーターカップ10内の湿度に応じ
て、レジスト塗布の停止やダミーディスペンスの必要性
の有無を判断することができる。
【0058】ウェーハチャック16は、レジストを塗布
すべきウェーハ14を、レジスト塗布面を上にして略水
平に保持する。
【0059】スピンモータ18は、ウェーハチャック1
6を略水平面内で回転する。これにより、ウェーハチャ
ック16に保持されたウェーハ14を略水平面内で回転
することができる。後述するコーティングノズル22か
ら表面にレジストが滴下されたウェーハ14をスピンモ
ータ18により回転することにより、レジストをウェー
ハ14表面に略均一に塗布することができる。
【0060】表面エッジリンスノズル24及び裏面エッ
ジリンスノズル26は、レジストをウェーハ14に塗布
した後に、ウェーハ14外周部の表裏面をシンナーによ
りリンスするためのものである。
【0061】シンナータンク30には、ウェーハ14外
周部の表裏面をリンスするための溶剤としてシンナーが
貯蔵されている。なお、ウェーハ14外周部の表裏面を
リンスするための溶剤は、シンナーに限定されるもので
はなく、レジストの種類等に応じて種々の溶剤をシンナ
ーに代えて用いることができる。
【0062】シンナータンク30のガス注入口32から
気体を導入することにより、シンナータンク30内のシ
ンナーが配管28a、28bを介して表面エッジリンス
ノズル24及び裏面エッジリンスノズル26へと供給さ
れる。表面エッジリンスノズル24及び裏面エッジリン
スノズル26へと供給されたシンナーは、表面エッジリ
ンスノズル24及び裏面エッジリンスノズル26からウ
ェーハ14外周部の表裏面に向けて噴出する。こうし
て、ウェーハ14外周部の表裏面をシンナーによりリン
スすることができる。
【0063】複数のコーティングノズル22は、滴下す
るレジストの種類等に応じて適宜使い分けられる。レジ
スト供給部12から供給されるレジストの種類に応じ
て、各コーティングノズル22に配管40が接続され
る。
【0064】コーティングノズル22は、制御部54の
吐出信号に基づき、レジスト供給部12から配管40を
介して供給されるレジストを所定の量ウェーハ14表面
に滴下する。また、コーティングノズル22は、制御部
54からの吐出信号に基づき、レジストを滴下して配管
40内に一定期間以上停滞したレジストを入れ替えるダ
ミーディスペンスを行う。
【0065】レジスト供給部12のレジストボトル54
a、54b、54cには、ウェーハ14に塗布すべき各
種レジスト或いは溶媒が貯蔵されている。必要に応じて
塗布すべきレジストが貯蔵されたレジストボトル54
a、54b、54cに配管40が接続される。
【0066】また、レジスト供給部12の温度調節器5
8は、レジストボトル54a、54b、54cの管理温
度を調節する。温度調節器58に設けられた温度計50
cは、レジストボトル54a、54b、54cの管理温
度をモニタする。温度計50cによりモニタされた管理
温度の情報は制御部54に入力される。
【0067】温度調節器58により、クリーンルームの
常温である23℃より低温に保つことにより、レジスト
の品質を長期間にわたって保持することができる。この
ためには、例えば、レジストの塗布が行われるコーター
カップ10内の温度よりも、レジスト供給部12の温度
を3〜20℃低温に保つことが望ましい。また、レジス
トボトル54a、54b、54cを二重瓶して外気の温
度変化に強くしてもよいし、外側に銅板等を取り付けて
冷却効果を上げるようにしてもよい。
【0068】さらに、レジスト供給部12には、レジス
ト供給部12の湿度を測定する湿度計が設けられている
(図示せず)。湿度計により測定された湿度情報は、制
御部54に入力される。これにより、レジストの特性に
影響を与えるレジスト供給部12の湿度に応じて、レジ
スト塗布の停止やダミーディスペンスの必要性の有無を
判断することができる。
【0069】レジストポンプ42は、配管40に接続さ
れたレジストボトル54aからレジストを汲み上げ、配
管40を介してコーティングノズル22に送る。
【0070】フィルタ44は、レジストポンプ42から
コーティングノズル22へと向かって配管40内を流れ
るレジストから塵などを除去する。
【0071】流量計48a、48bは、配管40内を通
過したレジストの量をモニタする。流量計48a、48
bによりモニタされたレジストの流量情報は、制御部5
4に入力される。なお、図1では、配管40に2つの流
量計48a、48bを設けているが、流量計の数は、要
求される精度等に応じて適宜設計変更することが可能で
ある。
【0072】温度計50a、50bは、配管40内のレ
ジストの温度をモニタする。温度計50a、50bによ
りモニタされたレジストの温度情報は、制御部54に入
力される。なお、図1では、配管40に2つの温度計5
0a、50bを設けているが、流量計の数は、要求され
る精度等に応じて適宜設計変更することが可能である。
【0073】レジストセンサ52は、配管40の所定の
位置におけるレジストの有無を検知する。レジストセン
サ52により検知されたレジストの有無に関する情報
は、制御部54に入力される。
【0074】レジスト温度調節器46は、制御部54か
らの制御信号に基づき、配管40内を流れるレジストの
温度を調節する。
【0075】制御部54は、まず、温度計50a、50
b、50c、50dから入力される温度情報に基づき、
カップ温度調節器34、レジスト温度調節器46、温度
調節器58による温度調節を制御する。
【0076】例えば、コーターカップ10内の温度が常
に約23℃となるように、カップ温度調節器34による
温度調節を制御する。また、配管40内のレジスト温度
が常に約23℃となるようにレジスト温度調節器46に
よる温度調節を制御する。さらに、レジスト供給部12
の温度が常にコーターカップ10内の温度よりも2〜2
0℃低温となるように、温度調節器58による温度調節
を制御する。
【0077】また、制御部54は、配管40内のレジス
ト温度が、その品質が保持される温度の許容範囲を超え
た場合に、レジストの種類に応じてダミーディスペンス
の必要性の有無を判断する。例えば、品質の保持可能な
温度の許容範囲を超えた場合に品質の回復が不可能なレ
ジストの場合には、コーティングノズル22に吐出信号
を入力し配管40内のレジストを排出するダミーディス
ペンスを行う。また、品質の保持可能な温度の許容範囲
を超えても品質の回復が可能なレジストの場合には、レ
ジスト温度調節器46により配管40内のレジストの温
度が許容範囲内になるまでレジストの塗布を停止する。
【0078】また、制御部54は、コーターカップ10
内の湿度計及びレジスト供給部12の湿度計から入力さ
れる湿度情報に基づき、レジストの種類に応じてダミー
ディスペンスの必要性の有無を判断する。例えば、湿度
変化により反応を起こしてしまうレジストの場合には、
湿度変化が起きたときに、コーティングノズル22に吐
出信号を入力しコーティングノズル22内のレジストを
排出するダミーディスペンスを行う。
【0079】また、制御部54は、コーターカップ10
内のアミンセンサから入力されるアミンの濃度情報に基
づき、レジストの種類に応じてダミーディスペンスの必
要性の有無を判断する。例えば、アミンと反応を起こす
レジストの場合には、コーターカップ10内のアミン濃
度が所定の濃度以上となったときに、コーティングノズ
ル22に吐出信号を入力しコーティングノズル22内の
レジストを排出するダミーディスペンスを行う。
【0080】また、制御部54は、流量計48a、48
bからのレジストの流量情報、及びレジストセンサ52
からの配管40内の所定の位置におけるレジストの有無
の流量情報に基づき、配管40内におけるレジストの停
滞日数を算出する。
【0081】例えば、以下の表1は、配管40の長さが
1m、直径1cmの場合のレジストの吐出量、レジスト
が配管40内を進行する長さ、及びレジストの進行具合
との関係の一例を示すものである。
【0082】
【表1】 レジスト塗布装置によるレジスト塗布の1日目に22c
cのレジストを吐出した場合、レジストは7.01cm
配管40内を進行する。次いで、2日目に35ccのレ
ジストを吐出した場合、これにより11.15cm配管
40内を進行する。これにより、1日目、2日目合わせ
てレジストは配管40内を18.2cm進行したことに
なる。表1には、同様に、3日目から10日についての
レジストの吐出量、レジストの配管40内を進行する長
さ、及びレジストの進行具合との関係についても示して
いる。
【0083】こうして、10日間で配管40内には、図
2に示すように、配管40の位置によって停滞日数の異
なるレジストが存在する。
【0084】制御部54は、上述のようなレジストの停
滞日数の算出結果に基づき、停滞日数が所定の日数を超
えてレジストの品質が劣化したと考えられる場合は、コ
ーティングノズル22に吐出信号を入力し、所定の停滞
日数を経過した分のレジストのダミーディスペンスを行
う。また、必要に応じてコーティングノズル22及び/
又は配管40内の洗浄を行う。
【0085】上述のように、本実施形態によるレジスト
塗布装置は、配管40内のレジストの温度のモニタし、
必要に応じて適宜レジストのダミーディスペンスを行う
ことに特徴がある。また、レジストの配管40内での停
滞日数をモニタし、所定の停滞日数を経過したレジスト
についてダミーディスペンスを行うことに特徴がある。
また、コーターカップ10内の湿度をモニタし、必要に
応じてレジストのダミーディスペンスを行うことに特徴
がある。また、コーターカップ10内のアミン濃度をモ
ニタし、必要に応じてレジストのダミーディスペンスを
行うことに特徴がある。これらにより、常に最適な条件
で品質の保持されたレジストを一定の膜厚でウェーハ1
4に塗布することができる。また、ダミーディスペンス
の量を必要最小限のものとすることができるので、コス
トを低減することができる。
【0086】〔2〕レジスト塗布方法 次に、本実施形態によるレジスト塗布装置によるレジス
ト塗布方法及びその間のレジストの管理方法について図
1、図3乃至図6を用いて説明する。
【0087】まず、レジストポンプ42により、レジス
ト供給部12から配管40を通じてコーティングノズル
22にレジストを送る。
【0088】次いで、コーティングノズル22から、所
定の量のレジストを、ウェーハチャック16に保持され
たウェーハ14上に滴下する。
【0089】次いで、スピンモータ18により、レジス
トが滴下されたウェーハ14を所定の速度で回転する。
こうして、ウェーハ14表面にレジストが略均一に塗布
される。
【0090】次いで、シンナータンク30のガス注入口
32からガスを導入し表面エッジリンスノズル24及び
裏面エッジリンスノズル46からシンナーを噴出させな
がら、ウェーハ14を所定の速度でスピンモータ18に
より回転する。こうして、レジストが塗布されたウェー
ハ14の外周部がリンスされる。
【0091】こうして、ウェーハ14へレジストが塗布
される。
【0092】次いで、必要に応じて、ウェーハチャック
16上のウェーハ14を新たなものに交換し、ウェーハ
へのレジストの塗布を継続する。
【0093】本実施形態によるレジスト塗布装置は、上
述のレジストの塗布の際に、配管40内のレジストの温
度や、配管40内でのレジストの停滞日数、レジストの
塗布が行われるコーターカップ10内の温度、レジスト
供給部12の温度等の種々の状況をモニタし、これらの
モニタ情報に基づき、制御部54によりコーターカップ
10内等の温度、ダミーディスペンスのタイミング等を
制御することに主たる特徴がある。これにより、常時最
適な条件下で、品質が保持されたレジストをウェーハ1
4に一定の膜厚で塗布することができ、また、ダミーデ
ィスペンスを行うレジストの量を必要最小限のものとす
ることができる。
【0094】以下、制御部54によるレジストの管理方
法について図4乃至図7に示すフローチャートを用いて
説明する。
【0095】まず、制御部54に制御パラメータを入力
する(ステップS10)。制御部54に入力する制御パ
ラメータとしては、例えば以下のパラメータ(a)乃至
(h)を用いる。
【0096】 (a)レジストの種類 (b)レジストの適正温度値 (c)レジストの適正温度範囲 (d)レジストの最大経時変化保証日数 (e)温度変化後のレジストの品質回復の可否 (f)配管内でのレジストの保証日数 (g)レジストのアミンとの反応の有無 (h)レジストの湿度変化による反応の有無 レジスト塗布の間、パラメータ(b)及び(c)に基づ
き温度の制御を行う。すなわち、コーターカップ10内
の温度が常に約23℃となるように、カップ温度調節器
34による温度調節を制御する。また、配管40内のレ
ジスト温度が常に約23℃となるようにレジスト温度調
節器46による温度調節を制御する。さらに、レジスト
供給部12の温度が常にコーターカップ10内の温度よ
りも2〜20℃低温となるように、温度調節器58によ
る温度調節を制御する。
【0097】次いで、パラメータ(c)に基づき、配管
40内のレジスト温度が、品質保持可能な温度の許容範
囲内にあるか否かを検査する(ステップS11)。
【0098】品質保持可能な温度の許容範囲内にあり、
問題がない場合にはレジストの塗布を継続する(ステッ
プS12)。
【0099】品質の保持可能な温度の許容範囲を超えた
場合に、パラメータ(e)に基づき、レジストの種類に
応じてダミーディスペンスの必要性の有無を判断する
(ステップS13)。
【0100】品質の保持可能な温度の許容範囲を超えて
も品質の回復が可能なレジストの場合には、レジスト温
度調節器46により配管40内のレジストの温度が許容
範囲内になるまでレジストの塗布を停止する(ステップ
S14)。
【0101】品質の保持可能な温度の許容範囲を超えた
場合に品質の回復が不可能なレジストの場合には、配管
40内のレジストを排出するダミーディスペンスを行う
(ステップS15)。
【0102】各ステップを経た後、処理を継続する(ス
テップS16)。
【0103】次いで、流量計48a、48bからのレジ
ストの流量情報、及びレジストセンサ52からの配管4
0内の所定の位置におけるレジストの有無の流量情報に
基づき、配管40内におけるレジストの停滞日数を算出
する(ステップS17)。
【0104】パラメータ(f)に基づき、配管40内の
レジスト全体が、品質保証日数以上配管40内に停滞し
たか否かを検査する(ステップS18)。
【0105】停滞していない場合には処理を継続し(ス
テップS19)、停滞していた場合には、配管40内の
レジスト全部を排出するダミーディスペンスを行う(ス
テップS20)。
【0106】次いで、同様に、流量計48a、48bか
らのレジストの流量情報、及びレジストセンサ52から
の配管40内の所定の位置におけるレジストの有無の流
量情報に基づき、配管40内におけるレジストの停滞日
数を算出する(ステップS21)。
【0107】パラメータ(f)に基づき、配管40内の
レジストの一部が、品質保証日数以上配管40内に停滞
したか否かを検査する(ステップS22)。停滞してい
ない場合には処理を継続し(ステップS23)、停滞し
ていた場合には、配管40内の品質保証日数以上停滞し
ていたレジストの一部を排出するダミーディスペンスを
行う(ステップS24)。
【0108】次いで、コーターカップ10内の湿度を常
時モニタしておき(ステップS24)、コーターカップ
10内の湿度の変化の有無を検査する(ステップS2
5)。
【0109】コーターカップ10内の湿度に変化がない
場合には、処理を継続する(ステップS26)。
【0110】コーターカップ10内の湿度が変化した場
合には、パラメータ(h)に基づき、レジストの種類に
応じてダミーディスペンスの必要性の有無を判断する
(ステップS27)。
【0111】湿度変化があっても反応を起こさないレジ
ストの場合には、処理を継続する(ステップS28)。
【0112】湿度変化により反応を起こしてしまうレジ
ストの場合には、配管40内のレジストを排出するダミ
ーディスペンスを行う(ステップS29)。
【0113】次いで、コーターカップ10内のアミンの
濃度を常時モニタしておき(ステップS30)、パラメ
ータ(g)に基づき、コーターカップ10内のアミンの
濃度が所定の濃度を超えた場合に、レジストの種類に応
じてダミーディスペンスの必要性の有無を判断する(ス
テップS31)。
【0114】アミンと反応しないレジストの場合には、
処理を継続する(ステップS32)。
【0115】アミンと反応するレジストの場合には、コ
ーターカップ10内のアミン濃度が所定の濃度以上とな
ったときに、配管40内のレジストを排出するダミーデ
ィスペンスを行う(ステップS33)。
【0116】各ステップを経た後、処理を継続する(ス
テップS34)。レジスト塗布の間、上述したレジスト
の管理を継続して行う。
【0117】なお、上述した各ダミーディスペンスを行
った後、新たにレジストの塗布を開始する前に、必要に
応じて、配管40やコーティングノズル22の洗浄を適
宜行ってもよい。
【0118】以上のようにして、レジストの塗布条件を
常に最適に保ち、品質の保持されたレジストを一定の膜
厚でウェーハ14に塗布することができる。また、ダミ
ーディスペンスを行うレジストの量を必要最小限のもの
とすることができる。
【0119】図6(a)は従来のレジスト塗布装置によ
り複数のウェーハにレジストを塗布した場合の感度を示
すグラフであり、図6(b)は本実施形態によるレジス
ト塗布装置により複数のウェーハにレジストを塗布した
場合の感度を示すグラフである。それぞれ図中●、◆、
△で示す三種類のレジストについて得られたものであ
る。図中●はポジ型レジストを短期間放置した際のデー
タである。図中◆はネガ型レジストを短期間(2〜3
日)放置した際のデータである。図中△はポジ型レジス
トを長期間(5日以上)放置した際のデータである。い
ずれについても130nmパターンが形成できる適正露
光量をCD−SEMにより算出した。
【0120】図6(a)に示すように、従来のレジスト
塗布装置による場合は、いずれのレジストについても、
ウェーハ間でドーズがばらついた。
【0121】一方、図6(b)に示すように、本実施形
態によるレジスト塗布装置による場合は、ウェーハ間で
ドーズがばらつくことなく、1枚目のウェーハから25
枚目のウェーハまでドーズがほぼ一定にすることができ
た。
【0122】このように、本実施形態によれば、配管4
0内のレジストの温度のモニタし、必要に応じて適宜レ
ジストのダミーディスペンスを行い、また、レジストの
配管40内での停滞日数をモニタし、所定の停滞日数を
経過したレジストについてのみダミーディスペンスを行
い、また、コーターカップ10内の湿度をモニタし、必
要に応じてレジストのダミーディスペンスを行い、ま
た、コーターカップ10内のアミン濃度をモニタし、必
要に応じてレジストのダミーディスペンスを行うので、
常に最適な条件で品質の保持されたレジストを一定の膜
厚でウェーハ14に塗布することができる。また、ダミ
ーディスペンスを行うレジストの量を必要最小限のもの
とすることができるので、コストを低減することができ
る。
【0123】[変形実施形態]本発明の上記実施形態に
限らず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態
では、レジストをウェーハ14に塗布していたが、ウェ
ーハ14に限定されるものではなく、ガラス基板等の種
々の基板にレジストを塗布することができる。
【0124】また、上記実施形態では、レジストの塗布
について説明したが、本発明はレジストの塗布のみに限
らず、種々の薬液の塗布に適用することができる。例え
ば、シンナー等の溶媒の塗布や、SOG膜等の塗布型絶
縁膜を形成するための材料の塗布にも適用することがで
きる。
【0125】また、上記実施形態では、コーティングノ
ズル22とレジスト供給部12とを配管40を介して接
続していたが、チューブ等により両者を接続してもよ
い。
【0126】(付記1) 基板が収容される塗布室と、
前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水平面内
で回転する基板回転手段と、前記基板表面に薬液を滴下
する薬液滴下手段と、前記薬液が貯蔵され、前記薬液滴
下手段に配管を介して前記薬液を供給する薬液供給手段
と、前記薬液の特性に基づき、前記配管内に停滞する前
記薬液のうち所定の停滞時間を経過したものを前記薬液
滴下手段から排出させる制御手段とを有することを特徴
とする薬液塗布装置。
【0127】(付記2) 基板が収容される塗布室と、
前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水平面内
で回転する基板回転手段と、前記基板表面に薬液を滴下
する薬液滴下手段と、前記薬液が貯蔵され、前記薬液滴
下手段に配管を介して前記薬液を供給する薬液供給手段
と、前記配管内の前記薬液の温度を測定する温度計と、
前記温度計の測定結果に基づき、前記配管内の前記薬液
の温度が所定の温度範囲外に外れた場合に、前記薬液の
特性に基づき、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手
段から排出させる制御手段とを有することを特徴とする
薬液塗布装置。
【0128】(付記3) 付記2記載の薬液塗布装置に
おいて、前記制御手段は、前記薬液が、前記所定の温度
範囲外に外れると品質が劣化し回復できないものである
場合には、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段か
ら排出させ、前記薬液が、前記所定の温度範囲外に外れ
ても品質が劣化しない又は劣化しても回復できるもので
ある場合には、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手
段から排出させないことを特徴とする薬液塗布装置。
【0129】(付記4) 基板が収容される塗布室と、
前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水平面内
で回転する基板回転手段と、前記基板表面に薬液を滴下
する薬液滴下手段と、前記薬液が貯蔵され、前記薬液滴
下手段に配管を介して前記薬液を供給する薬液供給手段
と、前記塗布室内の湿度を測定する湿度計と、前記湿度
計の測定結果に基づき、前記塗布室内の湿度が所定の値
以上になった場合に、前記薬液の特性に基づき、前記配
管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させる制御
手段とを有することを特徴とする薬液塗布装置。
【0130】(付記5) 付記4記載の薬液塗布装置に
おいて、前記制御手段は、前記薬液が、前記塗布室の湿
度が前記所定の値以上になると品質が劣化し回復できな
いものである場合には、前記配管内の前記薬液を前記薬
液滴下手段から排出させ、前記薬液が、前記塗布室の湿
度が前記所定の値以上になっても品質が劣化しない又は
劣化しても回復できるものである場合には、前記配管内
の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させないことを
特徴とする薬液塗布装置。
【0131】(付記6) 基板が収容される塗布室と、
前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水平面内
で回転する基板回転手段と、前記基板表面に薬液を滴下
する薬液滴下手段と、前記薬液が貯蔵され、前記薬液滴
下手段に配管を介して前記薬液を供給する薬液供給手段
と、前記塗布室内のアミンの濃度を測定するアミンセン
サと、前記アミンセンサの測定結果に基づき、前記塗布
室内のアミンの濃度が所定の値以上になった場合に、前
記薬液の特性に基づき、前記配管内の前記薬液を前記薬
液滴下手段から排出させる制御手段とを有することを特
徴とする薬液塗布装置。
【0132】(付記7) 付記6記載の薬液塗布装置に
おいて、前記制御手段は、前記薬液が、前記塗布室内の
アミンの濃度が前記所定の値以上になると品質が劣化し
回復できないものである場合には、前記配管内の前記薬
液を前記薬液滴下手段から排出させ、前記薬液が、前記
塗布室のアミンの濃度が前記所定の値以上になっても品
質が劣化しない又は劣化しても回復できるものである場
合には、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から
排出させないことを特徴とする薬液塗布装置。
【0133】(付記8) 付記1乃至7のいずれかに記
載の薬液塗布装置において、前記塗布室の温度よりも、
前記薬液供給手段の温度を低温に保つ温度調節手段を更
に有することを特徴とする薬液塗布装置。
【0134】(付記9) 付記8記載の薬液塗布装置に
おいて、前記温度調節手段は、前記薬液供給部の温度を
前記塗布室の温度よりも、2〜20℃低温に保つことを
特徴とする薬液塗布装置。
【0135】(付記10) 基板が収容される塗布室
と、前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水平
面内で回転する基板回転手段と、前記基板表面に薬液を
滴下する薬液滴下手段と、前記薬液が貯蔵され、前記薬
液滴下手段に配管を介して前記薬液を供給する薬液供給
手段とを有する薬液塗布装置の薬液管理方法であって、
前記薬液の特性に基づき、前記配管内に停滞する前記薬
液のうち所定の停滞時間を経過したものを前記薬液滴下
手段から排出させることを特徴とする薬液塗布装置の薬
液管理方法。
【0136】(付記11) 基板が収容される塗布室
と、前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水平
面内で回転する基板回転手段と、前記基板表面に薬液を
滴下する薬液滴下手段と、前記薬液が貯蔵され、前記薬
液滴下手段に配管を介して前記薬液を供給する薬液供給
手段と、前記配管内の前記薬液の温度を測定する温度計
とを有する薬液塗布装置の薬液管理方法であって、前記
温度計の測定結果に基づき、前記配管内の前記薬液の温
度が所定の温度範囲外に外れた場合に、前記薬液の特性
に基づき、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段か
ら排出させることを特徴とする薬液塗布装置の薬液管理
方法。
【0137】(付記12) 付記11記載の薬液塗布装
置の薬液管理方法において、前記薬液が、前記所定の温
度範囲外に外れると品質が劣化し回復できないものであ
る場合には、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段
から排出させ、前記薬液が、前記所定の温度範囲外に外
れても品質が劣化しない又は劣化しても回復できるもの
である場合には、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下
手段から排出させないことを特徴とする薬液塗布装置の
薬液管理方法。
【0138】(付記13) 基板が収容される塗布室
と、前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水平
面内で回転する基板回転手段と、前記基板表面に薬液を
滴下する薬液滴下手段と、前記薬液が貯蔵され、前記薬
液滴下手段に配管を介して前記薬液を供給する薬液供給
手段と、前記塗布室内の湿度を測定する湿度計とを有す
る薬液塗布装置の薬液管理方法であって、前記湿度計の
測定結果に基づき、前記塗布室内の湿度が所定の値以上
になった場合に、前記薬液の特性に基づき、前記配管内
の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させることを特
徴とする薬液塗布装置の薬液管理方法。
【0139】(付記14) 付記13記載の薬液塗布装
置の薬液管理方法において、前記薬液が、前記塗布室の
湿度が前記所定の値以上になると品質が劣化し回復でき
ないものである場合には、前記配管内の前記薬液を前記
薬液滴下手段から排出させ、前記薬液が、前記塗布室の
湿度が前記所定の値以上になっても品質が劣化しない又
は劣化しても回復できるものである場合には、前記配管
内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させないこと
を特徴とする薬液塗布装置の薬液管理方法。
【0140】(付記15) 基板が収容される塗布室
と、前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水平
面内で回転する基板回転手段と、前記基板表面に薬液を
滴下する薬液滴下手段と、前記薬液が貯蔵され、前記薬
液滴下手段に配管を介して前記薬液を供給する薬液供給
手段と、前記塗布室内のアミンの濃度を測定するアミン
センサとを有する薬液塗布装置の薬液管理方法であっ
て、前記アミンセンサの測定結果に基づき、前記塗布室
内のアミンの濃度が所定の値以上になった場合に、前記
薬液の特性に基づき、前記配管内の前記薬液を前記薬液
滴下手段から排出させるを有することを特徴とする薬液
塗布装置の薬液管理方法。
【0141】(付記16) 付記15記載の薬液塗布装
置の薬液管理方法において、前記薬液が、前記塗布室内
のアミンの濃度が前記所定の値以上になると品質が劣化
し回復できないものである場合には、前記配管内の前記
薬液を前記薬液滴下手段から排出させ、前記薬液が、前
記塗布室のアミンの濃度が前記所定の値以上になっても
品質が劣化しない又は劣化しても回復できるものである
場合には、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段か
ら排出させないことを特徴とする薬液塗布装置の薬液管
理方法。
【0142】(付記17) 付記10乃至16のいずれ
かに記載の薬液塗布装置の薬液管理方法において、前記
塗布室の温度よりも、前記薬液供給手段の温度を低温に
保つことを特徴とする薬液塗布装置の薬液管理方法。
【0143】(付記18) 付記17に記載の薬液管理
方法において、前記薬液供給部の温度を前記塗布室の温
度よりも、2〜20℃低温に保つことを特徴とする薬液
管理方法。
【0144】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、基板が収
容される塗布室と、基板を略水平面内で保持し、基板を
略水平面内で回転する基板回転手段と、基板表面に薬液
を滴下する薬液滴下手段と、薬液が貯蔵され、薬液滴下
手段に配管を介して薬液を供給する薬液供給手段とを有
する薬液塗布装置であって、薬液の特性に基づき、配管
内に停滞する薬液のうち所定の停滞時間を経過したもの
を薬液滴下手段から排出させる制御手段を更に有するの
で、最適な条件下で品質の保持された薬液を一定の膜厚
で基板に塗布することができ、また、ダミーディスペン
スを行うレジストの量を必要最小限のものとすることが
できる。
【0145】また、制御手段は、配管内の薬液の温度が
所定の温度範囲外に外れた場合に、薬液の特性に基づ
き、配管内の薬液を薬液滴下手段から排出させるので、
最適な条件下で品質の保持された薬液を一定の膜厚で基
板に塗布することができる。
【0146】また、制御手段は、塗布室内の湿度が所定
の値以上になった場合に、薬液の特性に基づき、配管内
の薬液を薬液滴下手段から排出させるので、最適な条件
下で品質の保持された薬液を一定の膜厚で基板に塗布す
ることができる。
【0147】また、制御手段は、塗布室内のアミンの濃
度が所定の値以上になった場合に、薬液の特性に基づ
き、配管内の薬液を薬液滴下手段から排出させるので、
最適な条件下で品質の保持された薬液を一定の膜厚で基
板に塗布することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるレジスト塗布装置の
構成を示す概略図である。
【図2】本発明の一実施形態によるレジスト塗布装置の
配管内におけるレジストの停滞日数を説明する図であ
る。
【図3】本発明の一実施形態によるレジスト塗布装置に
おけるレジストの管理方法を示すフローチャート(その
1)である。
【図4】本発明の一実施形態によるレジスト塗布装置に
おけるレジストの管理方法を示すフローチャート(その
2)である。
【図5】本発明の一実施形態によるレジスト塗布装置に
おけるレジストの管理方法を示すフローチャート(その
3)である。
【図6】本発明の一実施形態によるレジスト塗布装置に
より塗布されたレジスト膜のドーズの安定化の効果を示
すグラフである。
【図7】従来のレジスト塗布装置の構成を示す概略図で
ある。
【図8】従来のレジスト塗布装置によりウェーハ上に塗
布されたレジストの膜厚と感度及び線幅との関係を示す
グラフである。
【図9】レジストの保存温度及び保存日数と膜厚等との
関係の一例を示すグラフである。
【図10】従来のレジスト装置により複数のウェーハに
連続してレジストを塗布した場合のドーズのばらつきを
示すグラフである。
【符号の説明】
10…コーターカップ 12…レジスト供給部 14…ウェーハ 16…ウェーハチャック 18…スピンモータ 20…モータフランジ 22…コーティングノズル 24…表面エッジリンスノズル 26…裏面エッジリンスノズル 28a、28b…配管 30…シンナータンク 32…ガス注入口 34…カップ温度調節器 36…廃液口 38…排気口 40…配管 42…レジストポンプ 44…フィルタ 46…レジスト温度調節器 48a、48b…流量計 50a、50b、50c、56d…温度計 52…レジストセンサ 54…制御部 56a、56b、56c…レジストボトル 58…温度調節器 100…コーターカップ 102…レジスト供給部 104…ウェーハ 106…ウェーハチャック 108…スピンモータ 110…モータフランジ 112…コーティングノズル 114…表面エッジリンスノズル 116…裏面エッジリンスノズル 118a、118b…配管 120…シンナータンク 122…ガス注入口 124…カップ温度調節器 126…廃液口 128…排気口 130…配管 132…レジストポンプ 134…フィルタ 136…レジスト温度調節器 140a、140b、140c…レジストボトル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H025 AA18 AB16 EA05 4F041 AA02 AA06 AB02 BA31 BA32 BA60 4F042 AA07 BA16 BA20 CA01 CA08 CB12 CC06 5F046 JA03 JA16 JA27

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板が収容される塗布室と、 前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水平面内
    で回転する基板回転手段と、 前記基板表面に薬液を滴下する薬液滴下手段と、 前記薬液が貯蔵され、前記薬液滴下手段に配管を介して
    前記薬液を供給する薬液供給手段と、 前記薬液の特性に基づき、前記配管内に停滞する前記薬
    液のうち所定の停滞時間を経過したものを前記薬液滴下
    手段から排出させる制御手段とを有することを特徴とす
    る薬液塗布装置。
  2. 【請求項2】 基板が収容される塗布室と、 前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水平面内
    で回転する基板回転手段と、 前記基板表面に薬液を滴下する薬液滴下手段と、 前記薬液が貯蔵され、前記薬液滴下手段に配管を介して
    前記薬液を供給する薬液供給手段と、 前記配管内の前記薬液の温度を測定する温度計と、 前記温度計の測定結果に基づき、前記配管内の前記薬液
    の温度が所定の温度範囲外に外れた場合に、前記薬液の
    特性に基づき、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手
    段から排出させる制御手段とを有することを特徴とする
    薬液塗布装置。
  3. 【請求項3】 基板が収容される塗布室と、 前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水平面内
    で回転する基板回転手段と、 前記基板表面に薬液を滴下する薬液滴下手段と、 前記薬液が貯蔵され、前記薬液滴下手段に配管を介して
    前記薬液を供給する薬液供給手段と、 前記塗布室内の湿度を測定する湿度計と、 前記湿度計の測定結果に基づき、前記塗布室内の湿度が
    所定の値以上になった場合に、前記薬液の特性に基づ
    き、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出
    させる制御手段とを有することを特徴とする薬液塗布装
    置。
  4. 【請求項4】 基板が収容される塗布室と、 前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水平面内
    で回転する基板回転手段と、 前記基板表面に薬液を滴下する薬液滴下手段と、 前記薬液が貯蔵され、前記薬液滴下手段に配管を介して
    前記薬液を供給する薬液供給手段と、 前記塗布室内のアミンの濃度を測定するアミンセンサ
    と、 前記アミンセンサの測定結果に基づき、前記塗布室内の
    アミンの濃度が所定の値以上になった場合に、前記薬液
    の特性に基づき、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下
    手段から排出させる制御手段とを有することを特徴とす
    る薬液塗布装置。
  5. 【請求項5】 基板が収容される塗布室と、前記基板を
    略水平面内で保持し、前記基板を略水平面内で回転する
    基板回転手段と、前記基板表面に薬液を滴下する薬液滴
    下手段と、前記薬液が貯蔵され、前記薬液滴下手段に配
    管を介して前記薬液を供給する薬液供給手段とを有する
    薬液塗布装置の薬液管理方法であって、 前記薬液の特性に基づき、前記配管内に停滞する前記薬
    液のうち所定の停滞時間を経過したものを前記薬液滴下
    手段から排出させることを特徴とする薬液塗布装置の薬
    液管理方法。
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