JP2000005687A - 塗布膜形成装置及びその方法並びにパタ―ン形成方法 - Google Patents

塗布膜形成装置及びその方法並びにパタ―ン形成方法

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JP2000005687A
JP2000005687A JP11066199A JP11066199A JP2000005687A JP 2000005687 A JP2000005687 A JP 2000005687A JP 11066199 A JP11066199 A JP 11066199A JP 11066199 A JP11066199 A JP 11066199A JP 2000005687 A JP2000005687 A JP 2000005687A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体ウエハやLCDガラス基板などの基板
にレジスト液をスピンコーティングにより塗布するにあ
たって、レジスト膜の膜厚を安定させ、また頻繁に行わ
れていた基板の回転数の目標値の調整作業の負担を軽減
する。 【解決手段】 基板の回転数などのパラメータを固定し
ておいて、レジスト膜の目標とする膜厚が得られる基板
の回転数とそのときの大気圧との関係を予め求めてお
き、それに基づいてテーブルを作成しておく。レジスト
液を塗布する際に大気圧を検出し、その検出値と前記テ
ーブルとに基づき、基板の回転数の目標値を求め、その
回転数でスピンコーティングを行う。また湿度の影響を
考慮するため大気圧と湿度とに応じて基板の回転数をコ
ントロールするようにしてもよい。また膜厚を検出し、
その検出値に基づいて塗布ユニットの雰囲気の湿度を調
整してもよいし、当該基板に対する露光時の露光時間や
その後の現像時間を調整してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板に対して例え
ばレジスト液を塗布するための塗布膜形成装置及びその
方法並びにパターン形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造工程には、半導体
ウエハ(以下ウエハという)にレジスト液を塗布し、フ
ォト技術を用いて回路パターン等を縮小してレジスト膜
を露光し、これを現像処理する、フォトリソグラフィと
いわれる一連の工程がある。
【0003】これら工程の中で、レジスト液を塗布する
塗布膜形成装置としてスピンコーティングを利用したも
のがある。この装置は、図17に示すようにスピンチャ
ック11によりウエハWを吸着保持し、ノズル12から
レジスト液をウエハWの中心部に滴下すると共にモータ
Mによりスピンチャック11を回転させ、その遠心力に
よりレジスト液が拡がってウエハW表面にレジスト膜
(塗布膜)を形成するように構成されている。
【0004】レジスト膜はレジストの種別や回路に応じ
て最適な膜厚に形成することが必要である。スピンコー
ティング法では、ウエハWの回転数が高い程遠心力が大
きくなるので、膜厚は小さくなる。即ち膜厚はモータM
の回転数に左右されるが、更に雰囲気の温度や湿度によ
っても変動する。このため従来では例えば数日に一度テ
ストウエハを用いてレジスト膜を形成し、最適な膜厚が
得られるモータMの回転数の目標値を決め、量産工程で
は雰囲気の温度及び湿度を一定となるようにコントロー
ルし、前記目標値を使ってレジスト膜の形成(レジスト
液の塗布)を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら作業
者が回転数の目標値を決める場合、何らかの要因でその
目標値が変動することが多く、つまり目標値が前回ある
いは前々回のテスト時と変わることが多く、回転数の目
標値を決めるのに苦労していた。そしてこのように回転
数の目標値がいつも変動するので、テストを頻繁に行わ
なければならなかったし、またこのような調整を定期的
に行っても、量産時に膜厚が規定値から外れることがあ
り、その場合にはラインを止めてテストをやり直さなけ
ればならなかった。このように従来では膜厚の変動の要
因が把握できないまま回転数の目標値の設定作業(テス
ト)を行っていたので、安定した処理を行うことが困難
であり、テスト頻度が高いことからスループットの低下
の一因にもなっていた。
【0006】更にレジストを塗布した後、露光及び現像
が行われるが、露光時間や現像時間はある膜厚に応じて
設定されるので、膜厚が変動すると線幅が広くなり過ぎ
たり、狭過ぎるといったことが起こり、回路の微細化に
より線幅がより狭くなると、線幅の誤差が問題になって
くると懸念される。
【0007】本発明は、このような事情の下になされた
ものであり、その目的は膜厚の安定した塗布処理を行う
ことができ、例えばレジスト膜であればその後形成され
るレジストパタ−ンを安定して形成できる技術を提供す
ることにある。
【0008】また他の目的は、レジストパタ−ンを安定
して形成することのできる技術を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の塗布膜形成装置
は、駆動部により回転する基板保持部に基板を保持し、
この基板に塗布液を供給すると共に基板を回転させ、そ
の回転の遠心力により塗布液が拡がって基板に塗布膜を
形成する装置において、大気圧を検出する気圧検出部
と、この気圧検出部による大気圧の検出値に基づいて、
目標とする塗布膜の膜厚に応じた基板の回転数の目標値
を求め、基板の回転数が前記目標値となるように前記駆
動部を制御する回転数制御部と、を備えたことを特徴と
する。
【0010】また本発明の塗布膜形成方法は、大気圧を
検出する工程と、湿度を検出する工程と、大気圧の検出
値及び湿度の検出値に基づいて、目標とする塗布膜の膜
厚に応じた基板の回転数の目標値を求める工程と、駆動
部により回転する基板保持部に保持された基板に塗布液
を供給する工程と、基板の回転数が前記目標値となるよ
うに駆動部を制御して基板を回転し、その回転の遠心力
により塗布液が拡がって基板に塗布膜を形成する工程
と、を含むことを特徴とする。
【0011】即ちこの発明は、塗布膜の膜厚が大気圧の
影響を受け、そのために今まで塗布膜の膜厚が安定しな
かったという知見を得たことに基づくものであり、そこ
で大気圧の検出値に基づいて、目標とする塗布膜の膜厚
に応じた基板の回転数の目標値を求めるようにしたもの
である。従って大気圧が変動してもそれに応じた適切な
基板の回転数で塗布処理が行われるため、膜厚が安定し
て、その結果、回転数及び膜厚の関係をチェックするテ
スト作業の頻度を少なくすることができ、またテスト作
業も容易になる。このためスル−プットの向上が図れ、
また作業者の負担も軽減する。
【0012】また本発明では、大気圧に加えて湿度を考
慮し、大気圧及び湿度に基づいて回転数の目標値を求め
るようにしてもよい。更にまた雰囲気温度に基づいて塗
布液の温度を制御するようにしてもよい。なお更に基板
に形成された塗布膜の膜厚を検出するようにしてもよ
い。
【0013】また他の発明は、回転可能な基板保持部に
基板を保持し、この基板に塗布液を供給すると共に基板
を回転させ、その回転の遠心力により塗布液が拡がって
基板に塗布膜を形成する工程と、この工程で基板に形成
された塗布膜の膜厚を検出する工程と、この工程で検出
した膜厚の検出値に基づいて、塗布膜を形成する雰囲気
の湿度を調整する工程と、を含むことを特徴とする。雰
囲気の湿度により膜厚が変動するので、膜厚に基づいて
湿度を調整することにより結果として膜厚が安定する。
更に本発明は次のようなパタ−ン形成方法においても成
立する。
【0014】一の方法は、回転可能な基板保持部に基板
を保持し、この基板にレジスト液を供給すると共に基板
を回転させ、その回転の遠心力によりレジスト液が拡が
って基板にレジスト膜を形成する工程と、レジスト膜が
形成された基板を露光してパタ−ンを形成する工程と、
露光された基板を現像液により現像する工程と、を含
み、前記工程で検出した大気圧の値に基づいて、露光時
間または現像時間の少なくとも一方を調整することを特
徴とする。大気圧によりレジスト膜の膜厚が変動するこ
とから、大気圧に応じて露光時間または現像時間の少な
くとも一方を調整することにより、良好なパタ−ンが得
られる。
【0015】他の方法は、基板にレジスト膜を形成する
工程と、この工程で基板に形成されたレジスト膜の膜厚
を検出する工程と、レジスト膜が形成された基板を露光
してパタ−ンを形成する工程と、露光された基板を現像
液により現像する工程と、を含み、前記工程で検出した
レジスト膜の膜厚の検出値に基づいて、当該膜厚を検出
した基板についての露光時間または現像時間の少なくと
も一方を調整することを特徴とする。膜厚の検出値に基
づいてフィ−ドフォワ−ド制御を行い、膜厚に応じた適
切な露光、現像を行うことにより、良好なパタ−ンが得
られる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態である
塗布形成装置の全体構成を示す構成図である。この装置
は、基板例えばウエハに塗布膜であるレジスト膜を形成
するための処理部分と、パラメータを検出してウエハの
回転数などを制御する検出・制御系とを備えている。先
ず処理部分について説明すると、図1中2は基板保持部
であるスピンチャックであり、真空吸着によりウエハW
を水平に保持するように構成されている。スピンチャッ
ク2は、モ−タ及び昇降部を含む駆動部21により、鉛
直軸の回りに回転できかつ昇降できるようになってい
る。スピンチャック2のまわりには、当該スピンチャッ
ク2を囲むようにカップ31が設けられ、このカップ3
1の底部には、廃液路32及び排気路33が形成されて
いる。
【0017】カップ31の上方側には、スピンチャック
2に保持されたウエハW中心部にレジスト液を滴下して
供給するためのレジスト液ノズル4が設けられており、
このノズル4は、図示しないアームによりウエハWの中
心部上方とカップ31の側方外側との間で移動できるよ
うに構成されている。またレジスト液ノズル4は、レジ
スト液供給管41を介して図示しないレジスト液タンク
に接続されており、例えばレジスト液タンク内を加圧す
ることにより所定量のレジスト液が吐出する。レジスト
液供給管41の周囲にはこれを囲むようにジャケット4
2が設けられており、このジャケット42には温度調整
部43にて温度調整された温調媒体例えば温調水が循環
してレジスト液供給管41内のレジスト液を温度調整で
きるように構成されている。温調水の循環の手法につい
ては、例えばジャケットを二重管で構成し温調水がノズ
ル4の近傍まで内側を流れた後、外側を通って基端側に
戻るようにすることもできる。
【0018】次に検出・制御系に関して述べると、この
塗布膜形成装置は、大気圧検出部51、湿度検出部5
2、雰囲気の温度を検出するため温度検出部53及び膜
厚検出部54を備えている。これら検出部51〜54
は、既述の処理部分が例えば筐体内に収められていて塗
布ユニットを構成している場合には、筐体の中に設けら
れていてもよいし、その外に設けられていてもよい。
【0019】大気圧検出部51及び湿度検出部52にて
夫々検出された大気圧検出値及び湿度検出値は、回転数
制御部61に入力される。この回転数制御部61は、そ
のときの大気圧と湿度との条件下で塗布膜の膜厚が目標
値となるように、スピンチャック2に保持されたウエハ
Wの回転数を制御する機能を有するものである。回転数
制御部61で行われる処理について述べておくと、予め
種々の湿度雰囲気を作り出し、そのとき大気圧と湿度と
の条件下で膜厚が目標値となるウエハWの回転数を求め
ておく。なおウエハWの回転数の代りにモータM1の回
転数であっても実質同じである。このようなデータを例
えば長期に亘って採取することにより、ある膜厚を得る
ための大気圧、湿度及び回転数のいわば3次元グラフが
得られる。
【0020】具体的には、図2に示すように記憶部61
a内にこれらの関係を示すテーブル(このテーブルの数
値は理解を容易にするために模式的に表示したにすぎな
い)が格納され、回転数制御部61内に取り込まれた大
気圧検出値及び湿度検出値に対応する回転数を読み出
し、この回転数に相当する指令値をモータドライバMD
に出力し、このモータドライバMDによってモータM1
の回転数が制御される。なお回転カップ31をスピンチ
ャック2と同じ回転数で回転させる場合には、回転数制
御部6によりモータM2も同様に制御される。前記テー
ブルを作成するためには、例えば気圧を調整できる部屋
が用意できれば、その中で気圧を任意に変えてデータを
とることもできる。
【0021】ここでウエハの回転数の目標値と湿度(相
対湿度)及び大気圧との関係について述べておく。図3
はレジスト膜の膜厚とウエハの回転数との関係、図4は
レジスト膜の膜厚と相対湿度との関係を、夫々傾向を理
解するために概念的に示した図である。これらの図から
分かるように膜厚は回転数が高くなる程薄くなり、また
湿度が高くなる程薄くなる。更に図5は、大気圧が異な
っているときにウエハの回転数などのパラメータを固定
して膜厚を測定した結果であり、■が膜厚、○が大気圧
を示している。この図から膜厚が大気圧の値に左右され
ていることが分かる。実際に前記記憶部61aに格納す
るデータについては、多数の測定結果データを採集して
決めていく作業が必要であると思われるが、概ねの傾向
については、大気圧が高くなれば膜厚が小さくなろうと
するので、それを相殺するために回転数の目標値が小さ
くなり、また湿度が低くなったときにもやはり回転数の
目標値が小さくなり、大気圧と湿度とが両方変化したと
きには、その変化の影響の強い状態を打ち消す方向に回
転数の目標値がスライドするように決定される。
【0022】一方温度検出部53で検出された温度検出
値はレジスト液温度制御部62に入力され、この温度検
出値に基づいてレジスト液の温度目標値が温度調整部4
3に出力され、この温度調整部43の例えばヒータのパ
ワーを調整する。ここでレジスト膜の膜厚分布、レジス
ト液の温度及び雰囲気温度の関係について述べておく
と、図6は雰囲気温度が高い場合と低い場合とにおける
ウエハ上の位置と膜厚との関係、図7はレジスト液が高
い場合と低い場合とにおけるウエハ上の位置と膜厚との
関係を夫々示す。
【0023】これらの図から分かるように雰囲気温度が
高いとウエハ中央部の膜厚が薄く、雰囲気温度が低いと
逆の傾向になり、またレジスト液の温度が高いとウエハ
中央部の膜厚が厚く、レジスト液の温度が低いと逆の傾
向になる。従って概ねの傾向としては雰囲気温度が高い
ときには、ウエハの中央部の膜厚が薄くなる傾向を打ち
消すためにレジスト液の温度を高くするように、また雰
囲気温度が低いときにはウエハの中央部の膜厚が高くな
る傾向を打ち消すようにレジスト液温度制御部62から
レジスト液の温度目標値が出力される。この場合にもレ
ジスト液温度制御部62では、例えば予め測定したデー
タに基づいて雰囲気温度とレジスト液の温度目標値とを
規定したテーブルが格納される。
【0024】また膜厚検出部54は、レジスト液が塗布
されたウエハ上のレジスト膜の膜厚を検出するためのも
のであるが、ここで検出された膜厚の検出値は膜厚監視
部63に出力される。この膜厚監視部63は、膜厚の検
出値が規定値の中に収まっているかを監視するためのも
のであり、規定値から外れていた場合には、ブザーなど
のアラーム発生部64に信号を出力してアラームを発生
させる。
【0025】前記回転数制御部61、レジスト液温度制
御部62及び膜厚監視部63は、制御部6内に設けられ
ており、この制御部6は具体的には例えばCPU、前記
記憶部61aなどを含むメモリ、各検出値に基づくデー
タの検索や膜厚の大きさの判定処理などのプログラムを
含むメモリなどから構成される。
【0026】次に上述実施の形態の作用について述べる
と、基板であるウエハは図示しない搬送アーム(例えば
後述の塗布、現像装置内の搬送アーム)により回転カッ
プ31の上方まで搬送され、スピンチャック2が上昇し
て搬送アームからスピンチャック2にウエハWが受け渡
される。このときレジスト液ノズル4は回転カップ31
の側方にて待機しているが、スピンチャック2が回転カ
ップ31内に収まるとノズル4がウエハWの中心部上方
まで移動する。そしてノズル4からレジスト液をウエハ
Wの中心部に滴下して供給すると共に、モータM1、M
2を駆動してスピンチャック2及び回転カップ31を例
えば等速で同方向に回転させる。なお回転カップ31の
回転についてはこの実施の形態では直接関係がないの
で、以下では触れない。ウエハWが回転することにより
その遠心力でレジスト液がウエハW表面に拡がり、所定
時間ウエハWを回転させることによりレジスト膜(塗布
膜)が形成される。
【0027】一方検出、制御系の動作について図8を参
照しながら述べると、大気圧検出部51及び湿度検出部
52により夫々大気圧及び湿度を検出し(ステップS
1、S2)、これら検出値に基づいて既述のようにして
回転数制御部61にてウエハWの回転数の目標値が求め
られる(ステップS3)。更に温度検出部53により雰
囲気温度を検出し(ステップS4)、その温度検出値に
基づいてレジスト液温度制御部62によりレジスト液の
温度の目標値が求められ、温度調整部43にてレジスト
液が目標温度となるように温調水の温度を調整する(ス
テップS5)。
【0028】ウエハWの回転数及びレジスト液の温度の
目標値の決定のタイミングは特に限定されないが、回転
数の目標値については例えばウエハWを1枚処理する毎
にその処理前に決定してもよいし、若しくは複数枚処理
する毎に、更には1ロット毎または複数ロット毎に決定
してもよく、あるいはまたリアルタイムで決定してもよ
い。そしてレジスト液の温度目標値については、目標値
を設定してからレジスト液がその目標温度になるまでの
間に時間遅れが見込まれることから、例えばリアルタイ
ムで決定され、温度調整が行われる。
【0029】こうして回転数及びレジスト液の温度目標
値が決められた状態で、スピンチャック2が回転して
(ウエハWが回転して)既述のようにレジスト液が塗布
される(ステップS6)。その後スピンチャック2が上
昇して図示しない前記搬送アームにウエハWが受け渡さ
れ、このウエハWに形成されたレジスト膜の膜厚が膜厚
検出部54にて検出される(ステップS7)。この膜厚
の検出は例えば塗布形成装置内にてウエハWが搬送アー
ム上に載ったまま行われるが、そのタイミングは特に限
定されるものではない。そして膜厚監視部63にて膜厚
の検出値が規定値内に収まっているか否かを判定し(ス
テップS8)規定値内であればそのまま処理が続行さ
れ、規定値から外れていればアラームが発生して(ステ
ップS9)装置が停止する。なおこの場合アラームを発
生させる代りに、またはアラームを発生させることと並
行して、膜厚の検出値を考慮して次のウエハの処理にお
ける回転数の目標値を決めてもよい。つまりこの場合は
膜厚の検出値が回転数の目標値にフィードバックされる
ことになる。
【0030】上述のようにしてウエハの回転数を制御し
ているため、膜厚が規定値から外れることは考えにく
く、仮に規定値から外れた場合には、装置上のトラブル
あるいはレジスト液の粘度の変化などが原因として挙げ
られる。そしてアラームが発生した場合には当該ウエハ
は例えばシンナーなどの溶剤によりレジスト膜を洗い落
とし、再度レジスト膜を形成し、こうして歩留まりの低
下を抑えるようにする。なおウエハのロットにより目標
とする膜厚が異なる場合には、夫々の膜厚の大きさに対
応したテーブルを予め作成しておけばよい。
【0031】上述実施の形態によればレジスト膜の膜厚
が大気圧によって変動することを見い出し、大気圧を考
慮して、目標とする膜厚に応じたウエハの回転数の目標
値を決定しているため、大気圧が変動しても大気圧に応
じて、ウエハの回転数が適切な値に設定される。例えば
大気圧がある範囲においては、大気圧が高くなれば、ウ
エハの回転数は低くなり、大気圧が低くなればウエハの
回転数は高くなる。このように大気圧の変動に応じてウ
エハの回転数が自動的に最適値に合わせ込まれるため、
大気圧の変動にかかわらずレジスト膜の膜厚が常に目標
値となり、この結果安定した処理を行える。
【0032】またレジスト膜の膜厚とウエハの回転数と
の関係は、駆動系の劣化やレジスト液の微妙な性状の変
化などにより恒久的なものではないため、定期的にチェ
ックする作業が必要であるが、処理が安定することによ
り、チェック作業(テスト作業)の頻度が少なくなる。
更にこのテスト作業において大気圧を考慮して膜厚の目
標値とウエハの回転数との関係を調べるので、膜厚の目
標値が前回のテスト時と変わっていてもその解析が容易
であるなど、テスト作業がやりやすくなるため、作業者
の負担が小さくて済む。
【0033】そしてまたこの実施の形態では、湿度をも
考慮してウエハの回転数を制御しているので、雰囲気の
湿度をコントロ−ルしなくて済み、コストの低下が図れ
る。ただし本発明では湿度を検出してウエハの回転数に
反映させることが必ずしも必要でないが、湿度を考慮し
ない場合には、雰囲気の湿度が一定となるように湿度コ
ントロ−ルを行うことが好ましい。
【0034】更に上述実施例では、雰囲気温度に応じて
レジスト液の温度を調整しているため、塗布膜について
高い面内均一性が得られ得る。なお本発明では、レジス
ト液の温度調整を行わなくてもよい。
【0035】ここで本発明の塗布膜形成装置を組み込ん
だ塗布、現像システムの一例の概略について図9及び図
10を参照しながら説明する。この塗布、現像システム
は、ウエハカセットCを搬入出するためのカセット搬入
出ステージ7と、ウエハWに対して塗布、現像処理を行
うための処理部S1と、この処理部S1と前記搬入出ス
テ−ジ7との間でウエハWの受け渡しを行う受け渡しア
−ム71とを備えている。
【0036】処理部S1の中央にはメイン搬送ア−ムM
Aが設けられており、このア−ムMAの前後(搬入出ス
テ−ジ7から奥を見た時の方向であらわしている)に
は、夫々棚72A、72Bが設けられている。これら棚
72A、72Bは複数のユニットが積み上げられて構成
されており、図11に示すようにウエハWを夫々加熱、
冷却する加熱ユニットU1及び冷却ユニットU2、ウエ
ハWの位置合わせをする位置合わせユニットU3、疎水
化ユニットU4、受け渡しユニットU5として割り当て
られている。なおこのユニットの配列はイメ−ジを示す
便宜上のもので、この割り当てに拘束されるものではな
い。なおガイドに沿ってスライド自在に同様な棚72C
を設けてもよい。
【0037】前記メイン搬送ア−ムMAの例えば右側に
は、上段側に2個の現像ユニット73が、下段側に2個
の塗布ユニット74が設けられている。これら現像ユニ
ット73は、筐体により区画されて装置本体が収納され
ており、専用のエアが供給されるようになっている。ま
た塗布ユニット74についても後で詳述するが、筐体に
より区画されて装置本体が収納されており、塗布ユニッ
ト専用のエアにより温度、湿度が調整されるようになっ
ている。前記メイン搬送ア−ムMAは、昇降自在、鉛直
軸回りに回転自在、進退自在に構成されており、ウエハ
Wを棚72A〜72Cの各ユニット、塗布ユニット74
及び現像ユニット73との間で受け渡す役割を持ってい
る。
【0038】また塗布、現像システムは、インタ−フェ
イス部S2を備えており、処理部S1はこのインタ−フ
ェイス部S2を介して露光装置S3に接続されている。
前記インタ−フェイス部S2は、搬送ア−ム77と、バ
ッファカセットC0と、周縁露光装置8とを備えてお
り、搬送ア−ム77は、前記棚72Bの受け渡しユニッ
トU5と露光装置S3の受け渡しステ−ジ75、76と
バッファカセットC0と周縁露光装置8との間でウエハ
Wを搬送する。前記周縁露光装置8は後の実施の形態で
も説明するが、ウエハWの周縁部を露光することにより
レジストを現像液に対して溶解性とするものであり、パ
ティクル汚染の要因となる周縁部のレジストが現像処理
により除去されることになる。
【0039】なお露光装置S3内に78、79で示す部
分は、夫々搬送ア−ム及び露光ユニットである。また図
9及び図11にてFで示す部分は、フィルタユニットF
1〜F3を備えた天井部である。
【0040】次いで上述の塗布、現像システムにおける
ウエハの流れについて述べる。先ず外部からキャリアC
がキャリア搬入出ステージ7に搬入され、受け渡しアー
ム71によりこのキャリアC内からウエハWが取り出さ
れる。ウエハWは、受け渡しアーム71から棚72Aの
受け渡しユニットU5を介してメイン搬送アームMAに
受け渡され、更に棚72A(あるいは72B、72C)
の処理ユニットに順次搬送されて、所定の処理例えば疎
水化処理、冷却処理などが行なわれる。続いてこのウエ
ハWは塗布ユニット74にてレジストが塗布され、更に
加熱処理された後、棚72Bの受け渡しユニットU5か
らインターフェイス部S2を経て露光装置S3に送られ
る。
【0041】露光装置S3の露光ユニット79にて露光
されたウエハWは、逆の経路で処理部S2に戻され、メ
イン搬送アームMAにより現像ユニット73に搬送さ
れ、現像処理される。なお詳しくは、ウエハWは、現像
処理の前に加熱処理及び冷却処理される。現像処理され
たウエハWは上述と逆の経路で受け渡しアーム71に受
け渡され、キャリア搬入出ステージ7に載置されている
元のキャリアCに戻される。
【0042】次に本発明の他の実施の形態について図1
2を参照しながら説明する。現像ユニット73及び塗布
ユニット74は既に簡単に述べたが、各々雰囲気を区画
する筐体9を有している。
【0043】塗布ユニット74の各筐体9内にはフィル
タユニット91及び塗布膜形成装置90が設けられてい
る。なお現像ユニット73についても塗布ユニット74
と同様の構成であるが、ウエハWに現像液を供給するノ
ズルの形状が異なる。
【0044】フィルタユニット91にはエア供給管92
が接続され、このエア供給管92には上流側から加熱部
93及び加湿部94がこの順で配置された温調部95が
介装されている。更に温調部95の上流側には冷却部9
6が設けられており、クリーンエアは、先ずこの冷却部
96にて例えば0℃以下に冷却され、水分が結露して除
去される。次いでこのエアは加熱部93で加熱され、加
湿部94で所定の湿度となるように加湿され、フィルタ
ユニット91からダウンフローとなって塗布膜形成装置
90に供給される。こうして温調された雰囲気でウエハ
W上に既述のようにしてレジスト膜が形成される。
【0045】一方加湿部94による加湿調整はコントロ
ーラ97により行なわれる。例えば加湿器94は偏平な
水槽にヒータを設けて構成され、コントローラ97によ
りヒータの通電時間や供給電力が調整されて、エアの湿
度が制御される。そしてこの例では前記膜厚検出部54
にて検出された膜厚検出値に基づいて例えば絶対湿度の
設定値が決められるようになっており、コントローラ9
7は、決定された湿度設定値と例えばフィルタユニット
91に取り付けられた湿度検出部98における湿度検出
値とに基づいて加湿部94の加湿量が調整される。図4
から分かるように湿度が高くなるにつれてレジスト膜の
膜厚が小さくなるので、膜厚が予定している値より小さ
ければ、湿度が低くなるように、逆に膜厚が予定してい
る値より大きければ湿度が高くなるようにコントロール
される。従ってこのような手法によれば膜厚の変動が抑
えられる。
【0046】ここで膜厚検出部54を用いてウエハW上
の膜厚分布を求める手法について述べておくと、例えば
インターフェイス部S2に設けられている周縁露光装置
8を利用することができる。この周縁露光装置8は、図
13及び図14に示すようにウエハWの搬送口80を有
する筐体81内に例えばウエハWを真空吸着するチャッ
ク82を設けると共に、ウエハWの周縁を露光する露光
部83を設けてなる。チャック82は回転機構84及び
X機構85により鉛直軸まわりに回転自在でかつX方向
に移動できるようになっている。図中86はウエハWの
周縁を検出する周縁検出部であり、ウエハWの周縁の通
過領域を上下に挟むように例えば発光部86a及び受光
部86bを設けたラインセンサーよりなる。
【0047】ウエハWはインターフェイス部S2の搬送
アーム77により、筐体81内のチャック82に受け渡
され、チャック82により例えば1回転する。このとき
周縁検出部86によりウエハWの周縁つまり輪郭を検出
する。周縁検出部86と露光部83との位置関係が決ま
っているので、輪郭の検出データに基づいて制御部87
は露光部83に対してウエハWがどのような位置にある
かを把握できる。即ち露光部83の露光スポット位置に
対してウエハWの中心部がどこにあり、ノッチNがどこ
にあるかが分かる。なおノッチNは、ウエハWの結晶の
方向を示すためのV字状の溝であり、オリフラに代わる
ものである。続いて前記検出データに基づいて、ウエハ
Wの周縁部(周縁から若干内側に至るゾーン)に露光ス
ポットが位置するように回転機構84及びX機構85を
コントロールする。
【0048】前記筐体81の外側には、搬送口80の上
方に膜厚検出部88が設置されており、例えば搬送アー
ム77の幅方向中心位置に膜厚検出部87の光軸が位置
するようになっている。膜厚検出部88は、例えば光干
渉式膜厚計を用いることができる。ウエハWは周縁露光
が終わった後、搬送アーム77に受け渡されて筐体81
から搬出されるが、このとき、ウエハW表面がほぼ直径
に沿って前記光軸を横切るため、その直径方向の膜厚が
制御部87に取り込まれる。一方制御部87は、先程の
ウエハWの位置(周縁)の検出データに基づいて、搬送
アーム77から搬出されるときのウエハWの向きを知る
ことができるので、例えばノッチNとウエハW中心とを
結ぶラインを0度とすると、何度の直径方向の膜厚分布
なのかが分かる。
【0049】この場合膜厚検出部の測定頻度(サンプリ
ング頻度)に合わせて搬送アーム77の移動速度を最適
値に調整してもよいし、搬送アーム77の速度をある値
に固定しておき、測定頻度を調整して、膜厚のプロット
の数及びその分布を調整してもよい。
【0050】またウエハWの膜厚分布を検出するにあた
っては、例えば処理部S1のメイン搬送アームMAの下
側に膜厚検出部を取り付け、前記受け渡しユニットU5
のステージに置かれたウエハW上をアームMAを動かし
て膜厚検出部の光軸をスキャンしてもよい。更にまた例
えば処理部S2の棚72A(72B、72C)に、ウエ
ハWのノッチNの向き及び中心の位置を合わせる位置合
わせユニットを設け、ここで位置あわせされた後のウエ
ハW上をメイン搬送アームMAを動かせば、ウエハWの
どの向きのラインに沿った膜厚分布であるかを把握でき
る。位置合わせユニットを利用する場合、図15の
(a)、(b)に示すように、例えばメイン搬送アーム
MAの進退方向のラインL1上にウエハWのノッチNを
位置させておき、この状態でアームMAに取り付けられ
た膜厚検出部100をラインL1に沿って動かし、膜厚
分布のデータを取った後、位置合わせユニットの回転ス
テージによりウエハWを例えば90度回転させて同様に
膜厚分布のデータを取れば、ラインL1、L2の両方に
沿った膜厚分布を得ることができる。
【0051】なお膜厚検出部は定期的に自動で校正を行
なうことができる機能を備えていることが好ましく、例
えば膜厚検出部の近傍にシリコンベアウエアを置き、こ
のウエハを膜厚検出部の検出領域内に移動し、当該ウエ
ハに光を当てたときの輝度を調整して校正を行なうよう
にしてもよい。また工場内には通常塗布、現像システム
が複数台並べられているので例えばそのうちの一つのシ
ステム内に設けられている膜厚検出部、あるいは別途設
けた標準膜厚検出部を用いてこれを基準膜厚検出部と
し、各システムの膜厚検出部及び基準膜厚検出部により
同じウエハの膜厚を検出して各膜厚検出部のバラツキ、
つまり基準膜厚検出部の検出値に対してどのくらいオフ
セットがあるかということを把握し、そのオフセット値
を考慮して膜厚データを求めることが好ましい。
【0052】ここで図16は本発明の他の実施の形態を
適用した塗布、現像システムを示す図である。この例で
は既述の大気圧検出部51にて求めた検出値に基づい
て、露光部79における露光時間及び現像ユニット73
における現像時間を調整するようにしている。この調整
の仕方は、例えばあるレシピでレジストをコーティング
するにあたって図5に示すような膜厚と大気圧との関係
を予め把握し、大気圧に対応する膜厚を求める。一方、
膜厚毎に露光時間及び現像時間の設定値を予め記憶して
おき、膜厚に応じたデータを読み出して設定値を変更す
る。具体的には膜厚が大きくなると露光時間及び現像時
間が長くなるように、また膜厚が小さくなると露光時間
及び現像時間が短くなるようにコントロールされる。な
お現像時間とは、例えばウエハW表面に現像液を供給し
た後、洗浄するまでの時間をいう。
【0053】このような実施の形態によればレジスト膜
の膜厚に応じて露光時間及び現像時間が調整されるの
で、線幅が太くなりすぎたり細すぎたりすることなく良
好なレジストパターンが得られる。なお本発明では、露
光時間または現像時間の一方を調整してもよい。
【0054】更にまた図16に同時に膜厚検出部52を
示してあるが、本発明は、大気圧検出部51の検出値の
代りに膜厚検出部の検出値を用い、膜厚を検出したウエ
ハWについての露光時間及び/または現像時間を調整し
ていわばフィードフォワード制御を行うようにしてもよ
い。
【0055】以上において本発明では、ウエハの回転数
の目標値を求めるためには、既述の実施の形態のよう
に、大気圧と回転数の目標値との関係、あるいはこれに
湿度も加えた相関デ−タを記憶しておく変わりに、経験
的にアルゴリズムを作成してそれに基づいて演算して回
転数の目標値を求めるようにしてもよい。なお基板とし
てはウエハに限らず、液晶ディスプレイ用のガラス基板
であってもよい。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、大気圧の
検出値に基づいて、目標とする塗布膜の膜厚に応じた基
板の回転数の目標値を求めるようにしたものである。従
って大気圧が変動してもそれに応じた適切な基板の回転
数で塗布処理が行われるため、膜厚が安定し、その結果
大気圧、回転数及び膜厚の関係をチェックするテスト作
業の頻度を少なくすることができ、またテスト作業も容
易になる。このためスル−プットの向上が図れ、また作
業者の負担も軽減する。
【0057】更にまた他の発明によれば塗布膜の膜厚の
検出値に基づいて塗布ユニットの雰囲気内の湿度を調整
しているので膜厚が安定する。そしてまた他の発明によ
れば、レジスト膜の膜厚の検出値や大気圧の検出値に基
づいて、露光時間や現像時間を制御しているので、良好
なレジストパターンが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る塗布膜形成装置の全
体構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態で用いられる回転数制御部
内の記憶部に格納されているテーブルを概念的に示す説
明図である。
【図3】レジスト膜の膜厚と回転数との関係を示す特性
図である。
【図4】レジスト膜の膜厚と相対湿度との関係を示す特
性図である。
【図5】レジスト膜の膜厚の変化と大気圧の変化とを対
応付けて測定結果を示す説明図である。
【図6】ウエハ上のレジスト膜の膜厚分布に対する雰囲
気温度の影響を示す特性図である。
【図7】ウエハ上のレジスト膜の膜厚分布に対するレジ
スト液の湿度の影響を示す特性図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る塗布形成方法を示す
工程図である。
【図9】本発明の塗布膜形成装置を組み込んだ塗布、現
像システムの一例を示す概観図である。
【図10】上記の塗布、現像システムの内部の概略を示
す平面図である。
【図11】上記の塗布、現像システムの内部の概略を示
す側面図である。
【図12】本発明の他の実施の形態を示す説明図であ
る。
【図13】上記の塗布現像システムに設けられた周縁露
光装置を示す断面図である。
【図14】上記の塗布現像システムに設けられた周縁露
光装置を示す横断平面図である。
【図15】ウエハ上の塗布膜の膜厚を検出する手法の一
例を示す説明図である。
【図16】本発明の他の実施の形態を適用した塗布現像
システムの内部の概略を示す平面図である。
【図17】従来のスピンコーティング法による塗布膜形
成装置の要部を概略的に示す側面図である。
【符号の説明】 2 スピンチャック 31 固定カップ 32 回転カップ 4 レジスト液ノズル 41 レジスト液供給管 42 ジャケット 43 温度調整部 51 大気圧検出部 52 湿度検出部 53 温度検出部 6 制御部 61 回転数制御部 62 レジスト液温度制御部 63 膜厚監視部 64 アラーム発生部 7 搬入出ステージ S1 処理部 S2 インターフェイス部 S3 露光装置 MA メイン搬送アーム 77 搬送アーム 8 周縁露光装置 9 筐体 91 フィルタユニット 94 加湿部 98 湿度検出部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動部により回転する基板保持部に基板
    を保持し、この基板に塗布液を供給すると共に基板を回
    転させ、その回転の遠心力により塗布液が拡がって基板
    に塗布膜を形成する装置において、 大気圧を検出する気圧検出部と、 この気圧検出部による大気圧の検出値に基づいて、目標
    とする塗布膜の膜厚に応じた基板の回転数の目標値を求
    め、基板の回転数が前記目標値となるように前記駆動部
    を制御する回転数制御部と、を備えたことを特徴とする
    塗布膜形成装置。
  2. 【請求項2】 回転数制御部は、大気圧と目標とする膜
    厚を得るための回転数の目標値との相関関係を示すデ−
    タを予め記憶した記憶部を含み、大気圧の検出値と前記
    デ−タとに基づいて前記回転数の目標値を求めることを
    特徴とする請求項1記載の塗布膜形成装置。
  3. 【請求項3】 駆動部により回転する基板保持部に基板
    を保持し、この基板に塗布液を供給すると共に基板を回
    転させ、その回転の遠心力により塗布液が拡がって基板
    に塗布膜を形成する装置において、 大気圧を検出する気圧検出部と、 湿度を検出する湿度検出部と、 前記気圧検出部による大気圧の検出値と前記湿度検出部
    による湿度検出値とに基づいて、目標とする塗布膜の膜
    厚に応じた基板の回転数の目標値を求め、基板の回転数
    が前記目標値となるように前記駆動部を制御する回転数
    制御部と、を備えたことを特徴とする塗布膜形成装置。
  4. 【請求項4】 回転数制御部は、大気圧と湿度と目標と
    する膜厚を得るための回転数の目標値との相関関係を示
    すデ−タを予め記憶した記憶部を含み、大気圧の検出値
    と湿度の検出値と前記デ−タとに基づいて前記回転数の
    目標値を求めることを特徴とする請求項3記載の塗布膜
    形成装置。
  5. 【請求項5】 塗布液の温度を調整するための塗布液温
    度調整部と、 雰囲気温度を検出する温度検出部と、 この温度検出部で検出された温度検出値に基づいて、前
    記塗布液温度調整部を介して塗布液の温度を制御する温
    度制御部と、を備えたことを特徴とする請求項1、2、
    3または4記載の塗布膜形成装置。
  6. 【請求項6】基板に形成された塗布膜の膜厚を検出する
    手段を備えたことを特徴とする請求項1、2、3、4ま
    たは5記載の塗布膜形成装置
  7. 【請求項7】 大気圧を検出する工程と、 大気圧の検出値に基づいて、目標とする塗布膜の膜厚に
    応じた基板の回転数の目標値を求める工程と、 駆動部により回転する基板保持部に保持された基板に塗
    布液を供給する工程と、 基板の回転数が前記目標値となるように駆動部を制御し
    て基板を回転し、その回転の遠心力により塗布液が拡が
    って基板に塗布膜を形成する工程と、を含むことを特徴
    とする塗布膜形成方法。
  8. 【請求項8】 大気圧を検出する工程と、 湿度を検出する工程と、 大気圧の検出値及び湿度の検出値に基づいて、目標とす
    る塗布膜の膜厚に応じた基板の回転数の目標値を求める
    工程と、 駆動部により回転する基板保持部に保持された基板に塗
    布液を供給する工程と、 基板の回転数が前記目標値となるように駆動部を制御し
    て基板を回転し、その回転の遠心力により塗布液が拡が
    って基板に塗布膜を形成する工程と、を含むことを特徴
    とする塗布膜形成方法。
  9. 【請求項9】 雰囲気温度を検出する工程と、 雰囲気温度の検出値に基づいて塗布液の温度を調整する
    工程と、を含むことを特徴とする請求項7または8記載
    の塗布膜形成方法。
  10. 【請求項10】 基板に形成された塗布膜の膜厚を検出
    する工程を含むことを特徴とする請求項7、8または9
    記載の塗布膜形成方法。
  11. 【請求項11】 回転可能な基板保持部に基板を保持
    し、この基板に塗布液を供給すると共に基板を回転さ
    せ、その回転の遠心力により塗布液が拡がって基板に塗
    布膜を形成する工程と、 この工程で基板に形成された塗布膜の膜厚を検出する工
    程と、 この工程で検出した膜厚の検出値に基づいて、塗布膜を
    形成する雰囲気の湿度を調整する工程と、を含むことを
    特徴とする塗布膜形成方法。
  12. 【請求項12】 大気圧を検出する工程と、 回転可能な基板保持部に基板を保持し、この基板にレジ
    スト液を供給すると共に基板を回転させ、その回転の遠
    心力によりレジスト液が拡がって基板にレジスト膜を形
    成する工程と、 レジスト膜が形成された基板を露光してパタ−ンを形成
    する工程と、 露光された基板を現像液により現像する工程と、を含
    み、 前記工程で検出した大気圧の値に基づいて、露光時間ま
    たは現像時間の少なくとも一方を調整することを特徴と
    するパタ−ン形成方法。
  13. 【請求項13】 基板にレジスト膜を形成する工程と、 この工程で基板に形成されたレジスト膜の膜厚を検出す
    る工程と、 レジスト膜が形成された基板を露光してパタ−ンを形成
    する工程と、 露光された基板を現像液により現像する工程と、を含
    み、 前記工程で検出したレジスト膜の膜厚の検出値に基づい
    て、当該膜厚を検出した基板についての露光時間または
    現像時間の少なくとも一方を調整することを特徴とする
    パタ−ン形成方法。
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