JP3986854B2 - 薬液塗布装置及びその薬液管理方法 - Google Patents

薬液塗布装置及びその薬液管理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レジスト等の薬液をウェーハ等の基板に塗布する薬液塗布装置及びその薬液管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、半導体素子等の微細部品を製造する工程においては、フォトリソグラフィー技術が用いられている。すなわち、回路パターン等を形成すべき導電層等が形成された半導体ウェーハ上にフォトレジスト等の成膜材を塗布し、パターン露光等で潜像パターンを形成する。次いで、これを現像することによりレジストパターンが形成される。こうして形成されたレジストパターンを介して、導電層導電層などをエッチングすることにより、回路パターン等が形成される。
【0003】
レジストの塗布に用いられる従来のレジスト塗布装置について、図7を用いて説明する。図7は従来のレジスト塗布装置の構造を示す概略図である。
【0004】
図7に示すように、レジスト塗布装置は、ウェーハへのレジストの塗布が行われるコーターカップ100と、塗布すべきレジストを供給するレジスト供給部102とを有している。
【0005】
レジストの塗布が行われるコーターカップ100内には、レジストが塗布されるウェーハ104を略水平に保持するウェーハチャック106が設けられている。ウェーハ104は、レジストが塗布される面を上にしてウェーハチャック106上に保持されている。
【0006】
ウェーハチャック106には、ウェーハチャック106に保持されたウェーハ104を水平面内で回転するためのスピンモーター108が、モータフランジ110を介して接続されている。
【0007】
ウェーハ104の中央付近の上方には、レジスト供給部102から供給されるレジストが滴下される複数のコーティングノズル112がウェーハ104表面に対向するように設けられている。
【0008】
また、ウェーハ104の外周付近の上方及び下方には、ウェーハ104の表裏面それぞれに対向するように、ウェーハ104を洗浄するためのシンナーが噴出される表面エッジリンスノズル114及び裏面エッジリンスノズル116が設けられている。表面エッジリンスノズル114及び裏面エッジリンスノズル116は、それぞれ配管118a、118bを介して、シンナーが貯蔵されたシンナータンク120に接続されている。シンナータンク120には、貯蔵されたシンナーを表面エッジリンスノズル114及び裏面エッジリンスノズル116から噴出させるための気体が導入されるガス注入口122が設けられている。
【0009】
上記のコーターカップ100は、レジスト塗布時の温度を一定に保つためのカップ温度調節器124内に収容されている。また、コーターカップ100には、廃液口126及び排気口128が設けられている。
【0010】
複数のコーティングノズル112には、配管130を介してレジスト供給部102が接続されている。なお、図7では、簡単のため、コーティングノズル122の1つとレジスト供給部112を接続する1つの配管130のみを示している。
【0011】
配管130には、レジスト供給部102からレジストをコーティングノズル112へ送るレジストポンプ132と、配管130内を流れるレジストから塵などを除去するためのフィルタ134と、配管130内を流れるレジストの温度を一定に保つためのレジスト温度調節器136とが設けられている。
【0012】
レジスト供給部102は、各種レジストを貯蔵した複数のレジストボトル140a、140b、140cを有し、レジストボトルレジストボトル140a、140b、140cが配管130に接続されている。なお、図7では、レジストボトル140aが配管130に接続されている。
【0013】
レジスト供給部102から配管130を通じてレジストポンプ132によりコーティングノズル112のいずれかに送られたレジストは、ウェーハチャック106に保持されたウェーハ104上に滴下される。レジストが滴下されたウェーハ104は、をスピンモータ110により所定の速度で回転される。こうして、ウェーハ104表面にレジストが略均一に塗布されることとなる。
【0014】
上述のレジスト塗布装置により塗布されるレジストは、温度や、湿度、コーターカップ内の雰囲気等の外的要因により、その特性が大きく影響されることが知られている。特に、化学増幅型レジストはその傾向が顕著であることが知られている。
【0015】
コーティングノズルから吐出される時点でのレジスト自体の温度や、ウェーハ温度、塗布を行う環境の温度等により、ウェーハ上に塗布されたレジストの膜厚は大きく変動する。また、レジスト塗布装置の配管内部でのレジストの停滞時間等によっても、ウェーハ上に塗布されたレジストの膜厚は大きく変動する。この結果、レジストの感度や線幅も大きく変動することとなる。また、劣化によって膜厚も変化するが、酸発生済みのレジストが自己分解して感度や線幅が変動する。
【0016】
図8はレジスト膜厚と感度及び線幅との関係の一例を示すグラフである。図8から明らかなように、レジストの膜厚によって感度、線幅の両者とも大きく変動していることがわかる。
【0017】
また、通常、レジスト膜の下にはBARC(Bottom Anti-Reflective Coating)が形成されるが、このBARCの膜厚の変化によっても、レジスト感度や線幅は変化する。さらに、BARCには酸が添加されているため、BARCの膜厚や光学定数が変化しなくても、温度変化により、BARCとレジストとの界面付近の酸濃度が変化することとなり、レジストの形状や寸法が影響を受ける場合がある。
【0018】
また、レジストの膜厚や線幅は、レジストの保存温度やレジストの保存日数によっても大きな影響を受ける。図9(a)はレジストの保存温度及び保存日数と膜厚との関係の一例を示すグラフであり、図9(b)はレジストの保存温度及び保存日数と線幅との関係の一例を示すグラフである。
【0019】
図9(a)に示すように、同じ保存日数では、保存温度によって塗布されたレジスト膜の膜厚に差が生じる。その結果、図9(b)に示すように、保存温度によって線幅が異なっている。また、図9(a)に示すように、同じ保存温度であっても、レジストの保存日数によってレジスト膜の膜厚も変化する。その結果、図9(b)に示すように、保存日数によって線幅も変化している。
【0020】
上述したレジスト特性への温度の影響を回避すべく、従来のレジスト塗布装置においては、次のような対策が講じられていた。まず、塗布するレジストが収容されているレジスト供給部と、ウェーハへのレジストの塗布が行われるレジスト塗布部を約23℃の一定温度に調節されていた。ただし、レジスト塗布装置は通常温度管理されたクリーンルームで用いられるため、レジスト供給部については特に厳密な温度調整はされていない。また、レジスト供給部とレジスト塗布部との間の配管内におけるレジスト温度を約23℃の一定温度に保つように制御されていた。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、レジスト供給部からレジスト塗布部までの間の温度を厳密に制御しようとしても、実際には、レジスト吐出付近での温度と、レジストが通過する配管での温度は異なっており、厳密な温度制御は困難であった。
【0022】
また、レジスト塗布装置の配管内にレジストが長時間停滞していると、レジストが変質してその粘度や感度が変化してしまうことが確認されている。
【0023】
図10は複数のウェーハに連続してレジストを塗布した場合のドーズのばらつきを示すグラフである。なお、ドーズのばらつきは、図中●、◆、△で示すグラフの三種類のレジストについて示している。図中●はポジ型レジストを短期間放置した際のデータである。図中◆はネガ型レジストを短期間(2〜3日)放置した際のデータである。図中△はポジ型レジストを長期間(5日以上)放置した際のデータである。いずれについても130nmパターンが形成できる適正露光量をCD−SEM(Critical Dimension Scanning Electron Microscope)により算出した。
【0024】
図中●で示すレジストの場合は、最初の数枚のウェーハのドーズがずれている。これには、レジスト自体が劣化しているためにドーズがずれる場合と、レジストの粘度が変化したためにドーズがずれる場合とがある。前者は化学増幅型レジストを塗布したときによくみられる現象である。後者はSOG(Spin On Glass)などの塗布型酸化膜の材料を塗布したときによくみられる現象である。
【0025】
図中◆で示すレジストの場合は、滴下ノズル内部とコーターカップ内に溜まっているレジストが劣化している。これは、長期間レジストを使用していなかったか或いは温度や湿度の変化によりレジストが劣化したためである。
【0026】
図中△で示すレジストの場合は、レジストを塗布していき、後のウェーハになるほどドーズが徐々に上昇している。この場合は、レジスト自体の粘度が変化している。このため、ノズル内部のレジスト全部のダミーディスペンスを行わなければ、各ウェーハについてのドーズを安定化することはできない。
【0027】
一方、配管内に長時間停滞し品質が劣化したと考えられるレジストは、従来、そのレジストの種類等とは無関係に、配管内のレジストを一定量を排出するダミーディスペンスを行うことにより処理されていた。
【0028】
しかし、レジストの種類によって、温度変化に敏感なレジストも存在すれば、温度変化に敏感でないレジストも存在する。すなわち、一旦所定の管理温度を外れた状態におかれると粘度等が変化し品質が劣化するものや、規格外の温度におかれても、品質をある程度維持する安定性を有するものもある。前者の場合には、一旦所定の管理温度を外れた状態におかれた場合には、温度変化をした部分のレジストを除去する必要があり、このためレジストの吐出を十分に行わなければならない。一方、後者の場合にも、前者と同様にレジストのダミーディスペンスを行ったのでは、その分使用可能なレジストが無駄となりコストの上昇を招いてしまう。このように、レジストの無駄防止等のためにも、種類に応じてレジストの管理、処理を行う必要があるが、従来は、レジストの種類に応じた管理、処理が十分になされているとはいえなかった。
【0029】
また、これまで、膜厚の面内均一性が良好なレジスト塗布の実現等を目的として、以下のレジスト塗布装置が提案されている。
【0030】
特開平11−276962号公報に開示された技術では、コーターカップ内の温度とレジスト温度調節器の温度差を一定に保つことにより、レジストの面内均一性の向上を図っている。
【0031】
また、特開平5−74698号公報に開示された技術では、レジストが吐出されるノズル先端部に温度センサを設け、この温度センサの検出結果に基づき、レジスト恒温層及び塗布室の温度を所定の温度に制御している。これにより、吐出されるレジストの温度を一定に保っている。
【0032】
しかしながら、上記従来の塗布技術では、ある安定化条件の下でしか、その効果を発揮することができないと考えられる。現在用いられている化学増幅型レジストや、溶剤の種類によっては温度を一定に保ったとしても、時間の経過とともに材料の劣化が進行していくものもある。つまり、レジストによっては、経時変化に弱いもの、温度変化に敏感なもの、揮発性の高いもの等様々なものが存在するため、レジストの種類や特性に応じてレジストを管理しなければ、最適な条件下で、品質の保持されたレジストをウェーハに塗布することはできない。
【0033】
本発明の目的は、レジスト等の薬液等を、最適な条件下で品質の保持された状態でウェーハ等の基板に塗布しうる薬液塗布装置及びその薬液管理方法を提供することにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、基板が収容される塗布室と、前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水平面内で回転する基板回転手段と、前記基板表面に薬液を滴下する薬液滴下手段と、前記薬液が貯蔵され、前記薬液滴下手段に配管を介して前記薬液を供給する薬液供給手段と、前記配管内の前記薬液の温度を測定する温度計と、前記温度計の測定結果に基づき、前記配管内の前記薬液の温度が所定の温度範囲外に外れた場合、前記薬液が、前記所定の温度範囲外に外れると品質が劣化し回復できないものであれば、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させ、前記薬液が、前記所定の温度範囲外に外れて品質が劣化しても回復できるものであれば、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させない制御手段とを有することを特徴とする薬液塗布装置により達成される。
【0036】
また、上記目的は、基板が収容される塗布室と、前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水平面内で回転する基板回転手段と、前記基板表面に薬液を滴下する薬液滴下手段と、前記薬液が貯蔵され、前記薬液滴下手段に配管を介して前記薬液を供給する薬液供給手段と、前記塗布室内の湿度を測定する湿度計と、前記湿度計の測定結果に基づき、前記塗布室内の湿度が所定の値以上になった場合、前記薬液が、前記塗布室の湿度が前記所定の値以上になると品質が劣化し回復できないものであれば、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させ、前記薬液が、前記塗布室の湿度が前記所定の値以上になって品質が劣化しても回復できるものであれば、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させない制御手段とを有することを特徴とする薬液塗布装置により達成される。
【0037】
また、上記目的は、基板が収容される塗布室と、前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水平面内で回転する基板回転手段と、前記基板表面に薬液を滴下する薬液滴下手段と、前記薬液が貯蔵され、前記薬液滴下手段に配管を介して前記薬液を供給する薬液供給手段と、前記塗布室内のアミンの濃度を測定するアミンセンサと、前記アミンセンサの測定結果に基づき、前記塗布室内のアミンの濃度が所定の値以上になった場合、前記薬液が、前記塗布室内のアミンの濃度が前記所定の値以上になると品質が劣化し回復できないものであれば、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させ、前記薬液が、前記塗布室のアミンの濃度が前記所定の値以上になって品質が劣化しても回復できるものであれば、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させない制御手段とを有することを特徴とする薬液塗布装置により達成される。
【0039】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態による薬液塗布装置について図1乃至図6を用いて説明する。なお、本実施形態による薬液塗布装置は、半導体装置の製造工程において、半導体装置を構成する各種の層をパターニングの際に用いるレジストをウェーハに塗布するレジスト塗布装置である。図1は本実施形態による薬液塗布装置の構成を示す概略図、図2は配管内におけるレジストの停滞日数を説明する図、図3乃至図5は本実施形態によるレジスト塗布装置におけるレジストの管理方法を示すフローチャート、図6は本実施形態によるレジスト塗布装置によるドーズの安定化の効果を示すグラフである。
【0040】
〔1〕レジスト塗布装置
まず、本実施形態によるレジスト塗布装置について図1を用いて説明する。
【0041】
図1に示すように、レジスト塗布装置は、ウェーハへのレジストの塗布が行われるコーターカップ10と、塗布すべきレジストを供給するレジスト供給部12とを有している。
【0042】
レジストの塗布が行われるコーターカップ10内には、レジストが塗布されるウェーハ14を略水平に保持するウェーハチャック16が設けられている。ウェーハ14は、レジストが塗布される面を上にしてウェーハチャック16上に保持されている。
【0043】
ウェーハチャック16には、ウェーハチャック16に保持されたウェーハ14を水平面内で回転するためのスピンモーター18が、モータフランジ20を介して接続されている。
【0044】
ウェーハ14の中央付近の上方には、レジスト供給部12から供給されるレジストが滴下される複数のコーティングノズル22がウェーハ14表面に対向するように設けられている。
【0045】
また、ウェーハ14の外周付近の上方及び下方には、ウェーハ14の表裏面それぞれに対向するように、ウェーハ14を洗浄するためのシンナーが噴出される表面エッジリンスノズル24及び裏面エッジリンスノズル26が設けられている。表面エッジリンスノズル24及び裏面エッジリンスノズル26は、それぞれ配管28a、28bを介して、シンナーが貯蔵されたシンナータンク30に接続されている。シンナータンク30には、貯蔵されたシンナーを表面エッジリンスノズル24及び裏面エッジリンスノズル26から噴出させるための気体が導入されるガス注入口32が設けられている。
【0046】
コーターカップ10は、レジスト塗布時の温度を一定に保つためのカップ温度調節器34内に収容されている。また、コーターカップ10には、廃液口36及び排気口38が設けられている。
【0047】
複数のコーティングノズル22には、配管40を介してレジスト供給部12が接続されている。なお、図1では、簡単のため、コーティングノズル22の1つとレジスト供給部12を接続する1つの配管40のみを示している。
【0048】
配管40には、レジスト供給部12からレジストをコーティングノズルへ送るレジストポンプ42と、配管40内を流れるレジストから塵などを除去するためのフィルタ44と、配管40内を流れるレジストの温度を一定に保つためのレジスト温度調節器46とが設けられている。さらに、配管40には、配管40内を流れたレジストの量をモニタする流量計48a、48bと、配管40内のレジストの温度をモニタする温度計50a、50bと、配管40内の所定の位置のレジストの有無を検知するレジストセンサ52が設けられている。また、レジスト温度調節器46には、温度調節時の温度をモニタする温度計50cが設けられている。
【0049】
配管40に設けられた流量計48a、48b、温度計50a、50b、レジストセンサ52、及びレジスト温度調節器46の温度計50cには、これらにより得られた情報に基づきレジスト塗布装置の動作を制御する制御部54が接続されている。制御部54による動作制御については後述する。
【0050】
レジスト供給部12は、各種レジストを貯蔵した複数のレジストボトル56a、56b、56cを有し、レジストボトル56a、56b、56cが配管40に接続されている。なお、図1では、レジストボトル56aが配管40に接続されている。
【0051】
また、レジスト供給部12には、レジストボトル56a、56b、56cの管理温度を調節する温度調節器58が設けられている。温度調節器58には、温度調節時の温度をモニタする温度計50dが設けられている。温度計56dは制御部54に接続されている。
【0052】
次に、本実施形態による薬液塗布装置の各構成要素の動作について詳述する。
【0053】
コーターカップ10内では、ウェーハ14に対してレジストの塗布が行われる。
【0054】
カップ温度調節器34は、制御部54からの制御信号に基づき、コーターカップ10内部の温度調節し、所定の温度に保つ。
【0055】
また、レジスト塗布時にコーターカップ10内に生じた不要なレジストやウェーハのリンスに用いた溶剤は、廃液口36から排出することができる。また、排気口38から必要に応じてコーターカップ10内を排気することができ、コーターカップ10を清浄に保つことができる。
【0056】
また、コーターカップ10内には、コーターカップ10内のアミン濃度を検出するアミンセンサが設けられている(図示せず)。アミンセンサは、制御部54に接続され、アミンセンサにより測定された濃度情報は、制御部54に入力される。これにより、レジストの特性に影響を与えるアミンの濃度に応じて、レジスト塗布の停止やダミーディスペンスの必要性の有無を判断することができる。
【0057】
さらに、コーターカップ10内には、コーターカップ10内の湿度を測定する湿度計が設けられている(図示せず)。湿度計により測定された湿度情報は、制御部54に入力される。これにより、レジストの特性に影響を与えるコーターカップ10内の湿度に応じて、レジスト塗布の停止やダミーディスペンスの必要性の有無を判断することができる。
【0058】
ウェーハチャック16は、レジストを塗布すべきウェーハ14を、レジスト塗布面を上にして略水平に保持する。
【0059】
スピンモータ18は、ウェーハチャック16を略水平面内で回転する。これにより、ウェーハチャック16に保持されたウェーハ14を略水平面内で回転することができる。後述するコーティングノズル22から表面にレジストが滴下されたウェーハ14をスピンモータ18により回転することにより、レジストをウェーハ14表面に略均一に塗布することができる。
【0060】
表面エッジリンスノズル24及び裏面エッジリンスノズル26は、レジストをウェーハ14に塗布した後に、ウェーハ14外周部の表裏面をシンナーによりリンスするためのものである。
【0061】
シンナータンク30には、ウェーハ14外周部の表裏面をリンスするための溶剤としてシンナーが貯蔵されている。なお、ウェーハ14外周部の表裏面をリンスするための溶剤は、シンナーに限定されるものではなく、レジストの種類等に応じて種々の溶剤をシンナーに代えて用いることができる。
【0062】
シンナータンク30のガス注入口32から気体を導入することにより、シンナータンク30内のシンナーが配管28a、28bを介して表面エッジリンスノズル24及び裏面エッジリンスノズル26へと供給される。表面エッジリンスノズル24及び裏面エッジリンスノズル26へと供給されたシンナーは、表面エッジリンスノズル24及び裏面エッジリンスノズル26からウェーハ14外周部の表裏面に向けて噴出する。こうして、ウェーハ14外周部の表裏面をシンナーによりリンスすることができる。
【0063】
複数のコーティングノズル22は、滴下するレジストの種類等に応じて適宜使い分けられる。レジスト供給部12から供給されるレジストの種類に応じて、各コーティングノズル22に配管40が接続される。
【0064】
コーティングノズル22は、制御部54の吐出信号に基づき、レジスト供給部12から配管40を介して供給されるレジストを所定の量ウェーハ14表面に滴下する。また、コーティングノズル22は、制御部54からの吐出信号に基づき、レジストを滴下して配管40内に一定期間以上停滞したレジストを入れ替えるダミーディスペンスを行う。
【0065】
レジスト供給部12のレジストボトル54a、54b、54cには、ウェーハ14に塗布すべき各種レジスト或いは溶媒が貯蔵されている。必要に応じて塗布すべきレジストが貯蔵されたレジストボトル54a、54b、54cに配管40が接続される。
【0066】
また、レジスト供給部12の温度調節器58は、レジストボトル54a、54b、54cの管理温度を調節する。温度調節器58に設けられた温度計50cは、レジストボトル54a、54b、54cの管理温度をモニタする。温度計50cによりモニタされた管理温度の情報は制御部54に入力される。
【0067】
温度調節器58により、クリーンルームの常温である23℃より低温に保つことにより、レジストの品質を長期間にわたって保持することができる。このためには、例えば、レジストの塗布が行われるコーターカップ10内の温度よりも、レジスト供給部12の温度を3〜20℃低温に保つことが望ましい。また、レジストボトル54a、54b、54cを二重瓶して外気の温度変化に強くしてもよいし、外側に銅板等を取り付けて冷却効果を上げるようにしてもよい。
【0068】
さらに、レジスト供給部12には、レジスト供給部12の湿度を測定する湿度計が設けられている(図示せず)。湿度計により測定された湿度情報は、制御部54に入力される。これにより、レジストの特性に影響を与えるレジスト供給部12の湿度に応じて、レジスト塗布の停止やダミーディスペンスの必要性の有無を判断することができる。
【0069】
レジストポンプ42は、配管40に接続されたレジストボトル54aからレジストを汲み上げ、配管40を介してコーティングノズル22に送る。
【0070】
フィルタ44は、レジストポンプ42からコーティングノズル22へと向かって配管40内を流れるレジストから塵などを除去する。
【0071】
流量計48a、48bは、配管40内を通過したレジストの量をモニタする。流量計48a、48bによりモニタされたレジストの流量情報は、制御部54に入力される。なお、図1では、配管40に2つの流量計48a、48bを設けているが、流量計の数は、要求される精度等に応じて適宜設計変更することが可能である。
【0072】
温度計50a、50bは、配管40内のレジストの温度をモニタする。温度計50a、50bによりモニタされたレジストの温度情報は、制御部54に入力される。なお、図1では、配管40に2つの温度計50a、50bを設けているが、流量計の数は、要求される精度等に応じて適宜設計変更することが可能である。
【0073】
レジストセンサ52は、配管40の所定の位置におけるレジストの有無を検知する。レジストセンサ52により検知されたレジストの有無に関する情報は、制御部54に入力される。
【0074】
レジスト温度調節器46は、制御部54からの制御信号に基づき、配管40内を流れるレジストの温度を調節する。
【0075】
制御部54は、まず、温度計50a、50b、50c、50dから入力される温度情報に基づき、カップ温度調節器34、レジスト温度調節器46、温度調節器58による温度調節を制御する。
【0076】
例えば、コーターカップ10内の温度が常に約23℃となるように、カップ温度調節器34による温度調節を制御する。また、配管40内のレジスト温度が常に約23℃となるようにレジスト温度調節器46による温度調節を制御する。さらに、レジスト供給部12の温度が常にコーターカップ10内の温度よりも2〜20℃低温となるように、温度調節器58による温度調節を制御する。
【0077】
また、制御部54は、配管40内のレジスト温度が、その品質が保持される温度の許容範囲を超えた場合に、レジストの種類に応じてダミーディスペンスの必要性の有無を判断する。例えば、品質の保持可能な温度の許容範囲を超えた場合に品質の回復が不可能なレジストの場合には、コーティングノズル22に吐出信号を入力し配管40内のレジストを排出するダミーディスペンスを行う。また、品質の保持可能な温度の許容範囲を超えても品質の回復が可能なレジストの場合には、レジスト温度調節器46により配管40内のレジストの温度が許容範囲内になるまでレジストの塗布を停止する。
【0078】
また、制御部54は、コーターカップ10内の湿度計及びレジスト供給部12の湿度計から入力される湿度情報に基づき、レジストの種類に応じてダミーディスペンスの必要性の有無を判断する。例えば、湿度変化により反応を起こしてしまうレジストの場合には、湿度変化が起きたときに、コーティングノズル22に吐出信号を入力しコーティングノズル22内のレジストを排出するダミーディスペンスを行う。
【0079】
また、制御部54は、コーターカップ10内のアミンセンサから入力されるアミンの濃度情報に基づき、レジストの種類に応じてダミーディスペンスの必要性の有無を判断する。例えば、アミンと反応を起こすレジストの場合には、コーターカップ10内のアミン濃度が所定の濃度以上となったときに、コーティングノズル22に吐出信号を入力しコーティングノズル22内のレジストを排出するダミーディスペンスを行う。
【0080】
また、制御部54は、流量計48a、48bからのレジストの流量情報、及びレジストセンサ52からの配管40内の所定の位置におけるレジストの有無の流量情報に基づき、配管40内におけるレジストの停滞日数を算出する。
【0081】
例えば、以下の表1は、配管40の長さが1m、直径1cmの場合のレジストの吐出量、レジストが配管40内を進行する長さ、及びレジストの進行具合との関係の一例を示すものである。
【0082】
【表1】
Figure 0003986854
レジスト塗布装置によるレジスト塗布の1日目に22ccのレジストを吐出した場合、レジストは7.01cm配管40内を進行する。次いで、2日目に35ccのレジストを吐出した場合、これにより11.15cm配管40内を進行する。これにより、1日目、2日目合わせてレジストは配管40内を18.2cm進行したことになる。表1には、同様に、3日目から10日についてのレジストの吐出量、レジストの配管40内を進行する長さ、及びレジストの進行具合との関係についても示している。
【0083】
こうして、10日間で配管40内には、図2に示すように、配管40の位置によって停滞日数の異なるレジストが存在する。
【0084】
制御部54は、上述のようなレジストの停滞日数の算出結果に基づき、停滞日数が所定の日数を超えてレジストの品質が劣化したと考えられる場合は、コーティングノズル22に吐出信号を入力し、所定の停滞日数を経過した分のレジストのダミーディスペンスを行う。また、必要に応じてコーティングノズル22及び/又は配管40内の洗浄を行う。
【0085】
上述のように、本実施形態によるレジスト塗布装置は、配管40内のレジストの温度のモニタし、必要に応じて適宜レジストのダミーディスペンスを行うことに特徴がある。また、レジストの配管40内での停滞日数をモニタし、所定の停滞日数を経過したレジストについてダミーディスペンスを行うことに特徴がある。また、コーターカップ10内の湿度をモニタし、必要に応じてレジストのダミーディスペンスを行うことに特徴がある。また、コーターカップ10内のアミン濃度をモニタし、必要に応じてレジストのダミーディスペンスを行うことに特徴がある。これらにより、常に最適な条件で品質の保持されたレジストを一定の膜厚でウェーハ14に塗布することができる。また、ダミーディスペンスの量を必要最小限のものとすることができるので、コストを低減することができる。
【0086】
〔2〕レジスト塗布方法
次に、本実施形態によるレジスト塗布装置によるレジスト塗布方法及びその間のレジストの管理方法について図1、図3乃至図6を用いて説明する。
【0087】
まず、レジストポンプ42により、レジスト供給部12から配管40を通じてコーティングノズル22にレジストを送る。
【0088】
次いで、コーティングノズル22から、所定の量のレジストを、ウェーハチャック16に保持されたウェーハ14上に滴下する。
【0089】
次いで、スピンモータ18により、レジストが滴下されたウェーハ14を所定の速度で回転する。こうして、ウェーハ14表面にレジストが略均一に塗布される。
【0090】
次いで、シンナータンク30のガス注入口32からガスを導入し表面エッジリンスノズル24及び裏面エッジリンスノズル46からシンナーを噴出させながら、ウェーハ14を所定の速度でスピンモータ18により回転する。こうして、レジストが塗布されたウェーハ14の外周部がリンスされる。
【0091】
こうして、ウェーハ14へレジストが塗布される。
【0092】
次いで、必要に応じて、ウェーハチャック16上のウェーハ14を新たなものに交換し、ウェーハへのレジストの塗布を継続する。
【0093】
本実施形態によるレジスト塗布装置は、上述のレジストの塗布の際に、配管40内のレジストの温度や、配管40内でのレジストの停滞日数、レジストの塗布が行われるコーターカップ10内の温度、レジスト供給部12の温度等の種々の状況をモニタし、これらのモニタ情報に基づき、制御部54によりコーターカップ10内等の温度、ダミーディスペンスのタイミング等を制御することに主たる特徴がある。これにより、常時最適な条件下で、品質が保持されたレジストをウェーハ14に一定の膜厚で塗布することができ、また、ダミーディスペンスを行うレジストの量を必要最小限のものとすることができる。
【0094】
以下、制御部54によるレジストの管理方法について図4乃至図7に示すフローチャートを用いて説明する。
【0095】
まず、制御部54に制御パラメータを入力する(ステップS10)。制御部54に入力する制御パラメータとしては、例えば以下のパラメータ(a)乃至(h)を用いる。
【0096】
(a)レジストの種類
(b)レジストの適正温度値
(c)レジストの適正温度範囲
(d)レジストの最大経時変化保証日数
(e)温度変化後のレジストの品質回復の可否
(f)配管内でのレジストの保証日数
(g)レジストのアミンとの反応の有無
(h)レジストの湿度変化による反応の有無
レジスト塗布の間、パラメータ(b)及び(c)に基づき温度の制御を行う。
すなわち、コーターカップ10内の温度が常に約23℃となるように、カップ温度調節器34による温度調節を制御する。また、配管40内のレジスト温度が常に約23℃となるようにレジスト温度調節器46による温度調節を制御する。さらに、レジスト供給部12の温度が常にコーターカップ10内の温度よりも2〜20℃低温となるように、温度調節器58による温度調節を制御する。
【0097】
次いで、パラメータ(c)に基づき、配管40内のレジスト温度が、品質保持可能な温度の許容範囲内にあるか否かを検査する(ステップS11)。
【0098】
品質保持可能な温度の許容範囲内にあり、問題がない場合にはレジストの塗布を継続する(ステップS12)。
【0099】
品質の保持可能な温度の許容範囲を超えた場合に、パラメータ(e)に基づき、レジストの種類に応じてダミーディスペンスの必要性の有無を判断する(ステップS13)。
【0100】
品質の保持可能な温度の許容範囲を超えても品質の回復が可能なレジストの場合には、レジスト温度調節器46により配管40内のレジストの温度が許容範囲内になるまでレジストの塗布を停止する(ステップS14)。
【0101】
品質の保持可能な温度の許容範囲を超えた場合に品質の回復が不可能なレジストの場合には、配管40内のレジストを排出するダミーディスペンスを行う(ステップS15)。
【0102】
各ステップを経た後、処理を継続する(ステップS16)。
【0103】
次いで、流量計48a、48bからのレジストの流量情報、及びレジストセンサ52からの配管40内の所定の位置におけるレジストの有無の流量情報に基づき、配管40内におけるレジストの停滞日数を算出する(ステップS17)。
【0104】
パラメータ(f)に基づき、配管40内のレジスト全体が、品質保証日数以上配管40内に停滞したか否かを検査する(ステップS18)。
【0105】
停滞していない場合には処理を継続し(ステップS19)、停滞していた場合には、配管40内のレジスト全部を排出するダミーディスペンスを行う(ステップS20)。
【0106】
次いで、同様に、流量計48a、48bからのレジストの流量情報、及びレジストセンサ52からの配管40内の所定の位置におけるレジストの有無の流量情報に基づき、配管40内におけるレジストの停滞日数を算出する(ステップS21)。
【0107】
パラメータ(f)に基づき、配管40内のレジストの一部が、品質保証日数以上配管40内に停滞したか否かを検査する(ステップS22)。停滞していない場合には処理を継続し(ステップS23)、停滞していた場合には、配管40内の品質保証日数以上停滞していたレジストの一部を排出するダミーディスペンスを行う(ステップS24)。
【0108】
次いで、コーターカップ10内の湿度を常時モニタしておき(ステップS24)、コーターカップ10内の湿度の変化の有無を検査する(ステップS25)。
【0109】
コーターカップ10内の湿度に変化がない場合には、処理を継続する(ステップS26)。
【0110】
コーターカップ10内の湿度が変化した場合には、パラメータ(h)に基づき、レジストの種類に応じてダミーディスペンスの必要性の有無を判断する(ステップS27)。
【0111】
湿度変化があっても反応を起こさないレジストの場合には、処理を継続する(ステップS28)。
【0112】
湿度変化により反応を起こしてしまうレジストの場合には、配管40内のレジストを排出するダミーディスペンスを行う(ステップS29)。
【0113】
次いで、コーターカップ10内のアミンの濃度を常時モニタしておき(ステップS30)、パラメータ(g)に基づき、コーターカップ10内のアミンの濃度が所定の濃度を超えた場合に、レジストの種類に応じてダミーディスペンスの必要性の有無を判断する(ステップS31)。
【0114】
アミンと反応しないレジストの場合には、処理を継続する(ステップS32)。
【0115】
アミンと反応するレジストの場合には、コーターカップ10内のアミン濃度が所定の濃度以上となったときに、配管40内のレジストを排出するダミーディスペンスを行う(ステップS33)。
【0116】
各ステップを経た後、処理を継続する(ステップS34)。レジスト塗布の間、上述したレジストの管理を継続して行う。
【0117】
なお、上述した各ダミーディスペンスを行った後、新たにレジストの塗布を開始する前に、必要に応じて、配管40やコーティングノズル22の洗浄を適宜行ってもよい。
【0118】
以上のようにして、レジストの塗布条件を常に最適に保ち、品質の保持されたレジストを一定の膜厚でウェーハ14に塗布することができる。また、ダミーディスペンスを行うレジストの量を必要最小限のものとすることができる。
【0119】
図6(a)は従来のレジスト塗布装置により複数のウェーハにレジストを塗布した場合の感度を示すグラフであり、図6(b)は本実施形態によるレジスト塗布装置により複数のウェーハにレジストを塗布した場合の感度を示すグラフである。それぞれ図中●、◆、△で示す三種類のレジストについて得られたものである。図中●はポジ型レジストを短期間放置した際のデータである。図中◆はネガ型レジストを短期間(2〜3日)放置した際のデータである。図中△はポジ型レジストを長期間(5日以上)放置した際のデータである。いずれについても130nmパターンが形成できる適正露光量をCD−SEMにより算出した。
【0120】
図6(a)に示すように、従来のレジスト塗布装置による場合は、いずれのレジストについても、ウェーハ間でドーズがばらついた。
【0121】
一方、図6(b)に示すように、本実施形態によるレジスト塗布装置による場合は、ウェーハ間でドーズがばらつくことなく、1枚目のウェーハから25枚目のウェーハまでドーズがほぼ一定にすることができた。
【0122】
このように、本実施形態によれば、配管40内のレジストの温度のモニタし、必要に応じて適宜レジストのダミーディスペンスを行い、また、レジストの配管40内での停滞日数をモニタし、所定の停滞日数を経過したレジストについてのみダミーディスペンスを行い、また、コーターカップ10内の湿度をモニタし、必要に応じてレジストのダミーディスペンスを行い、また、コーターカップ10内のアミン濃度をモニタし、必要に応じてレジストのダミーディスペンスを行うので、常に最適な条件で品質の保持されたレジストを一定の膜厚でウェーハ14に塗布することができる。また、ダミーディスペンスを行うレジストの量を必要最小限のものとすることができるので、コストを低減することができる。
【0123】
[変形実施形態]
本発明の上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、レジストをウェーハ14に塗布していたが、ウェーハ14に限定されるものではなく、ガラス基板等の種々の基板にレジストを塗布することができる。
【0124】
また、上記実施形態では、レジストの塗布について説明したが、本発明はレジストの塗布のみに限らず、種々の薬液の塗布に適用することができる。例えば、シンナー等の溶媒の塗布や、SOG膜等の塗布型絶縁膜を形成するための材料の塗布にも適用することができる。
【0125】
また、上記実施形態では、コーティングノズル22とレジスト供給部12とを配管40を介して接続していたが、チューブ等により両者を接続してもよい。
【0126】
(付記1) 基板が収容される塗布室と、前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水平面内で回転する基板回転手段と、前記基板表面に薬液を滴下する薬液滴下手段と、前記薬液が貯蔵され、前記薬液滴下手段に配管を介して前記薬液を供給する薬液供給手段と、前記薬液の特性に基づき、前記配管内に停滞する前記薬液のうち所定の停滞時間を経過したものを前記薬液滴下手段から排出させる制御手段とを有することを特徴とする薬液塗布装置。
【0127】
(付記2) 基板が収容される塗布室と、前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水平面内で回転する基板回転手段と、前記基板表面に薬液を滴下する薬液滴下手段と、前記薬液が貯蔵され、前記薬液滴下手段に配管を介して前記薬液を供給する薬液供給手段と、前記配管内の前記薬液の温度を測定する温度計と、前記温度計の測定結果に基づき、前記配管内の前記薬液の温度が所定の温度範囲外に外れた場合に、前記薬液の特性に基づき、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させる制御手段とを有することを特徴とする薬液塗布装置。
【0128】
(付記3) 付記2記載の薬液塗布装置において、前記制御手段は、前記薬液が、前記所定の温度範囲外に外れると品質が劣化し回復できないものである場合には、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させ、前記薬液が、前記所定の温度範囲外に外れても品質が劣化しない又は劣化しても回復できるものである場合には、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させないことを特徴とする薬液塗布装置。
【0129】
(付記4) 基板が収容される塗布室と、前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水平面内で回転する基板回転手段と、前記基板表面に薬液を滴下する薬液滴下手段と、前記薬液が貯蔵され、前記薬液滴下手段に配管を介して前記薬液を供給する薬液供給手段と、前記塗布室内の湿度を測定する湿度計と、前記湿度計の測定結果に基づき、前記塗布室内の湿度が所定の値以上になった場合に、前記薬液の特性に基づき、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させる制御手段とを有することを特徴とする薬液塗布装置。
【0130】
(付記5) 付記4記載の薬液塗布装置において、前記制御手段は、前記薬液が、前記塗布室の湿度が前記所定の値以上になると品質が劣化し回復できないものである場合には、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させ、前記薬液が、前記塗布室の湿度が前記所定の値以上になっても品質が劣化しない又は劣化しても回復できるものである場合には、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させないことを特徴とする薬液塗布装置。
【0131】
(付記6) 基板が収容される塗布室と、前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水平面内で回転する基板回転手段と、前記基板表面に薬液を滴下する薬液滴下手段と、前記薬液が貯蔵され、前記薬液滴下手段に配管を介して前記薬液を供給する薬液供給手段と、前記塗布室内のアミンの濃度を測定するアミンセンサと、前記アミンセンサの測定結果に基づき、前記塗布室内のアミンの濃度が所定の値以上になった場合に、前記薬液の特性に基づき、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させる制御手段とを有することを特徴とする薬液塗布装置。
【0132】
(付記7) 付記6記載の薬液塗布装置において、前記制御手段は、前記薬液が、前記塗布室内のアミンの濃度が前記所定の値以上になると品質が劣化し回復できないものである場合には、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させ、前記薬液が、前記塗布室のアミンの濃度が前記所定の値以上になっても品質が劣化しない又は劣化しても回復できるものである場合には、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させないことを特徴とする薬液塗布装置。
【0133】
(付記8) 付記1乃至7のいずれかに記載の薬液塗布装置において、前記塗布室の温度よりも、前記薬液供給手段の温度を低温に保つ温度調節手段を更に有することを特徴とする薬液塗布装置。
【0134】
(付記9) 付記8記載の薬液塗布装置において、前記温度調節手段は、前記薬液供給部の温度を前記塗布室の温度よりも、2〜20℃低温に保つことを特徴とする薬液塗布装置。
【0135】
(付記10) 基板が収容される塗布室と、前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水平面内で回転する基板回転手段と、前記基板表面に薬液を滴下する薬液滴下手段と、前記薬液が貯蔵され、前記薬液滴下手段に配管を介して前記薬液を供給する薬液供給手段とを有する薬液塗布装置の薬液管理方法であって、前記薬液の特性に基づき、前記配管内に停滞する前記薬液のうち所定の停滞時間を経過したものを前記薬液滴下手段から排出させることを特徴とする薬液塗布装置の薬液管理方法。
【0136】
(付記11) 基板が収容される塗布室と、前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水平面内で回転する基板回転手段と、前記基板表面に薬液を滴下する薬液滴下手段と、前記薬液が貯蔵され、前記薬液滴下手段に配管を介して前記薬液を供給する薬液供給手段と、前記配管内の前記薬液の温度を測定する温度計とを有する薬液塗布装置の薬液管理方法であって、前記温度計の測定結果に基づき、前記配管内の前記薬液の温度が所定の温度範囲外に外れた場合に、前記薬液の特性に基づき、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させることを特徴とする薬液塗布装置の薬液管理方法。
【0137】
(付記12) 付記11記載の薬液塗布装置の薬液管理方法において、前記薬液が、前記所定の温度範囲外に外れると品質が劣化し回復できないものである場合には、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させ、前記薬液が、前記所定の温度範囲外に外れても品質が劣化しない又は劣化しても回復できるものである場合には、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させないことを特徴とする薬液塗布装置の薬液管理方法。
【0138】
(付記13) 基板が収容される塗布室と、前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水平面内で回転する基板回転手段と、前記基板表面に薬液を滴下する薬液滴下手段と、前記薬液が貯蔵され、前記薬液滴下手段に配管を介して前記薬液を供給する薬液供給手段と、前記塗布室内の湿度を測定する湿度計とを有する薬液塗布装置の薬液管理方法であって、前記湿度計の測定結果に基づき、前記塗布室内の湿度が所定の値以上になった場合に、前記薬液の特性に基づき、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させることを特徴とする薬液塗布装置の薬液管理方法。
【0139】
(付記14) 付記13記載の薬液塗布装置の薬液管理方法において、前記薬液が、前記塗布室の湿度が前記所定の値以上になると品質が劣化し回復できないものである場合には、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させ、前記薬液が、前記塗布室の湿度が前記所定の値以上になっても品質が劣化しない又は劣化しても回復できるものである場合には、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させないことを特徴とする薬液塗布装置の薬液管理方法。
【0140】
(付記15) 基板が収容される塗布室と、前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水平面内で回転する基板回転手段と、前記基板表面に薬液を滴下する薬液滴下手段と、前記薬液が貯蔵され、前記薬液滴下手段に配管を介して前記薬液を供給する薬液供給手段と、前記塗布室内のアミンの濃度を測定するアミンセンサとを有する薬液塗布装置の薬液管理方法であって、前記アミンセンサの測定結果に基づき、前記塗布室内のアミンの濃度が所定の値以上になった場合に、前記薬液の特性に基づき、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させるを有することを特徴とする薬液塗布装置の薬液管理方法。
【0141】
(付記16) 付記15記載の薬液塗布装置の薬液管理方法において、前記薬液が、前記塗布室内のアミンの濃度が前記所定の値以上になると品質が劣化し回復できないものである場合には、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させ、前記薬液が、前記塗布室のアミンの濃度が前記所定の値以上になっても品質が劣化しない又は劣化しても回復できるものである場合には、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させないことを特徴とする薬液塗布装置の薬液管理方法。
【0142】
(付記17) 付記10乃至16のいずれかに記載の薬液塗布装置の薬液管理方法において、前記塗布室の温度よりも、前記薬液供給手段の温度を低温に保つことを特徴とする薬液塗布装置の薬液管理方法。
【0143】
(付記18) 付記17に記載の薬液管理方法において、前記薬液供給部の温度を前記塗布室の温度よりも、2〜20℃低温に保つことを特徴とする薬液管理方法。
【0144】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、基板が収容される塗布室と、基板を略水平面内で保持し、基板を略水平面内で回転する基板回転手段と、基板表面に薬液を滴下する薬液滴下手段と、薬液が貯蔵され、薬液滴下手段に配管を介して薬液を供給する薬液供給手段とを有する薬液塗布装置であって、薬液の特性に基づき、配管内に停滞する薬液のうち所定の停滞時間を経過したものを薬液滴下手段から排出させる制御手段を更に有するので、最適な条件下で品質の保持された薬液を一定の膜厚で基板に塗布することができ、また、ダミーディスペンスを行うレジストの量を必要最小限のものとすることができる。
【0145】
また、制御手段は、配管内の薬液の温度が所定の温度範囲外に外れた場合に、薬液の特性に基づき、配管内の薬液を薬液滴下手段から排出させるので、最適な条件下で品質の保持された薬液を一定の膜厚で基板に塗布することができる。
【0146】
また、制御手段は、塗布室内の湿度が所定の値以上になった場合に、薬液の特性に基づき、配管内の薬液を薬液滴下手段から排出させるので、最適な条件下で品質の保持された薬液を一定の膜厚で基板に塗布することができる。
【0147】
また、制御手段は、塗布室内のアミンの濃度が所定の値以上になった場合に、薬液の特性に基づき、配管内の薬液を薬液滴下手段から排出させるので、最適な条件下で品質の保持された薬液を一定の膜厚で基板に塗布することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるレジスト塗布装置の構成を示す概略図である。
【図2】本発明の一実施形態によるレジスト塗布装置の配管内におけるレジストの停滞日数を説明する図である。
【図3】本発明の一実施形態によるレジスト塗布装置におけるレジストの管理方法を示すフローチャート(その1)である。
【図4】本発明の一実施形態によるレジスト塗布装置におけるレジストの管理方法を示すフローチャート(その2)である。
【図5】本発明の一実施形態によるレジスト塗布装置におけるレジストの管理方法を示すフローチャート(その3)である。
【図6】本発明の一実施形態によるレジスト塗布装置により塗布されたレジスト膜のドーズの安定化の効果を示すグラフである。
【図7】従来のレジスト塗布装置の構成を示す概略図である。
【図8】従来のレジスト塗布装置によりウェーハ上に塗布されたレジストの膜厚と感度及び線幅との関係を示すグラフである。
【図9】レジストの保存温度及び保存日数と膜厚等との関係の一例を示すグラフである。
【図10】従来のレジスト装置により複数のウェーハに連続してレジストを塗布した場合のドーズのばらつきを示すグラフである。
【符号の説明】
10…コーターカップ
12…レジスト供給部
14…ウェーハ
16…ウェーハチャック
18…スピンモータ
20…モータフランジ
22…コーティングノズル
24…表面エッジリンスノズル
26…裏面エッジリンスノズル
28a、28b…配管
30…シンナータンク
32…ガス注入口
34…カップ温度調節器
36…廃液口
38…排気口
40…配管
42…レジストポンプ
44…フィルタ
46…レジスト温度調節器
48a、48b…流量計
50a、50b、50c、56d…温度計
52…レジストセンサ
54…制御部
56a、56b、56c…レジストボトル
58…温度調節器
100…コーターカップ
102…レジスト供給部
104…ウェーハ
106…ウェーハチャック
108…スピンモータ
110…モータフランジ
112…コーティングノズル
114…表面エッジリンスノズル
116…裏面エッジリンスノズル
118a、118b…配管
120…シンナータンク
122…ガス注入口
124…カップ温度調節器
126…廃液口
128…排気口
130…配管
132…レジストポンプ
134…フィルタ
136…レジスト温度調節器
140a、140b、140c…レジストボトル

Claims (3)

  1. 基板が収容される塗布室と、
    前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水平面内で回転する基板回転手段と、
    前記基板表面に薬液を滴下する薬液滴下手段と、
    前記薬液が貯蔵され、前記薬液滴下手段に配管を介して前記薬液を供給する薬液供給手段と、
    前記配管内の前記薬液の温度を測定する温度計と、
    前記温度計の測定結果に基づき、前記配管内の前記薬液の温度が所定の温度範囲外に外れた場合、前記薬液が、前記所定の温度範囲外に外れると品質が劣化し回復できないものであれば、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させ、前記薬液が、前記所定の温度範囲外に外れて品質が劣化しても回復できるものであれば、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させない制御手段と
    を有することを特徴とする薬液塗布装置。
  2. 基板が収容される塗布室と、
    前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水平面内で回転する基板回転手段と、
    前記基板表面に薬液を滴下する薬液滴下手段と、
    前記薬液が貯蔵され、前記薬液滴下手段に配管を介して前記薬液を供給する薬液供給手段と、
    前記塗布室内の湿度を測定する湿度計と、
    前記湿度計の測定結果に基づき、前記塗布室内の湿度が所定の値以上になった場合、前記薬液が、前記塗布室の湿度が前記所定の値以上になると品質が劣化し回復できないものであれば、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させ、前記薬液が、前記塗布室の湿度が前記所定の値以上になって品質が劣化しても回復できるものであれば、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させない制御手段と
    を有することを特徴とする薬液塗布装置。
  3. 基板が収容される塗布室と、
    前記基板を略水平面内で保持し、前記基板を略水平面内で回転する基板回転手段と、
    前記基板表面に薬液を滴下する薬液滴下手段と、
    前記薬液が貯蔵され、前記薬液滴下手段に配管を介して前記薬液を供給する薬液供給手段と、
    前記塗布室内のアミンの濃度を測定するアミンセンサと、
    前記アミンセンサの測定結果に基づき、前記塗布室内のアミンの濃度が所定の値以上になった場合、前記薬液が、前記塗布室内のアミンの濃度が前記所定の値以上になると品質が劣化し回復できないものであれば、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させ、前記薬液が、前記塗布室のアミンの濃度が前記所定の値以上になって品質が劣化しても回復できるものであれば、前記配管内の前記薬液を前記薬液滴下手段から排出させない制御手段と
    を有することを特徴とする薬液塗布装置。
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