JP2003265120A - 発芽胚芽米の製造方法及びその装置 - Google Patents

発芽胚芽米の製造方法及びその装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食感、消化性及び炊飯性を向上して、一般家
庭などで簡易な手段で発芽胚芽米を製造する方法及びそ
の装置を提供する。 【解決手段】 玄米を研削式、摩擦式又は攪拌式のいず
れかの精米法により胚芽を残しながら胚芽米に仕上げる
精米工程と、該精米工程により得られた胚芽米を殺菌性
のある水に所定時間浸漬して胚芽米を発芽させる発芽工
程とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭などで簡
易な手段で発芽胚芽米を製造する方法及びその装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平9-275786号公報には、温度
制御されたヒータが取り付けられた発芽器に、洗った玄
米を入れ、殺菌性のある食塩電解水に発芽器ごと沈め、
食用発芽玄米をつくる製造方法及びその発芽器が提案さ
れている。
【0003】これにより、洗った玄米を、発芽に適した
温度を維持する機能を持った発芽器に入れ、適当な蓋を
して電源を入れると、18〜24時間静置するだけで食用発
芽玄米を作ることができるものである。
【0004】上記製造方法及びその発芽器であれば、台
所の隅であっても栄養豊富な食用発芽玄米を作ることが
できるものであり、白米と同様に炊飯することができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の発芽玄米の製造方法及びその装置にあっては、玄米
の糠層が残存しており、炊飯性が若干悪くなると思われ
る。そして、この糠層には、食物繊維やビタミンが豊富
に含まれるから、毎日食べ続けるとお腹を下すような症
状が出現する可能性もある。さらに、白米と同様に炊飯
することができても、白米と同様の旨みや粘りは得られ
ないのが現状と思われる。
【0006】そこで、本発明は上記問題点にかんがみ、
食感、消化性及び炊飯性を向上して、一般家庭などで簡
易な手段で発芽胚芽米を製造する方法及びその装置を提
供することを技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、玄米を研削式、摩擦式又は攪拌式の精米法に
より胚芽を残しながら胚芽米に仕上げる精米工程と、該
精米工程により得られた胚芽米を殺菌性のある水に所定
時間浸漬して胚芽米を発芽させる発芽工程と、を備え
る、という技術的手段を講じた。
【0008】これにより、玄米を研削式、摩擦式又は攪
拌式の精米法により胚芽を残しながら胚芽米に仕上げた
後、胚芽米を殺菌性のある水に所定時間浸漬して胚芽米
を発芽させるので、糠層を除去して食感、消化性及び炊
飯性を向上するとともに、一般家庭などで簡易に発芽胚
芽米を製造することができる。
【0009】また、玄米を殺菌性のある水に所定時間浸
漬して玄米を発芽させる発芽工程と、該発芽工程により
得られた発芽玄米を所定水分に乾燥した後、該発芽玄米
の芽を残しながら研削式、摩擦式又は攪拌式の精米法に
より玄米の糠層を除去する精米工程と、を備えてもよ
い。これにより、発芽工程を先行して玄米を発芽させて
から精米を行うから、栄養価の高い糠層の残存により、
玄米の発芽率が向上して発芽胚芽米を容易に製造するこ
とができる。
【0010】なお、殺菌性のある水としては、塩化ナト
リウムなどの塩化物を添加した水を電気分解した電解殺
菌水を用いてもよいし、電気石などの電荷を有する鉱石
に通水させたソフト殺菌水を用いてもよい。
【0011】さらに、本発明の発芽胚芽米は以下の構成
の発芽胚芽米製造装置により一般家庭で容易に製造でき
る。すなわち、米粒を収容する発芽用のかごと、該かご
を沈めて浸漬させるための注水可能な外容器と、該外容
器内の浸漬水を加熱するヒータと、前記外容器を密閉さ
せる蓋とを備えた発芽器と、精米用のかごと、該かごを
包囲する糠容器と、前記精米用のかごの底部中央に立設
した回転軸と、該回転軸に着脱自在に装着した攪拌羽根
と、該攪拌羽根を回転させる駆動手段と、前記精米かご
及び糠容器を密閉させる蓋とを備えた攪拌式精米器と、
をそれぞれ隣接させ、これら発芽器と攪拌式精米器とを
断熱性のある本体ケース内に一体的に収容した発芽胚芽
米の製造装置とする。
【0012】なお、前記発芽用のかごと、前記精米かご
とを共通化すれば、発芽器から攪拌式精米器へ又は攪拌
式精米器から発芽器への米粒の移し替えが簡単になる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。図1は本発明の一実施形態をなす発芽胚
芽米の製造方法の工程を示すフローチャートである。
【0014】図1において、粒が大きめの発芽しやすい
玄米を精選し(ステップ100)、精選した玄米を研削
式、摩擦式又は攪拌式のいずれかの精米機により精米し
(ステップ101)、胚芽部が残った胚芽米に仕上げる
(ステップ102)。この精米工程においては、例え
ば、家庭において1合程度の少量であっても簡単に胚芽
米を作ることができる、小型卓上型のいわゆる攪拌式精
米器を利用するのが好ましい。そして、仕上がった胚芽
米を流水などでよく水洗いした後、市販の発芽器に入れ
て発芽させるのである(ステップ103)。この発芽工
程においては、殺菌性のある水に所定時間浸漬して発芽
させる発芽器、例えば、特開平9-275786号公報に開示さ
れた発芽器を利用することができる。また、これに限定
されることなく、シャーレ、ビーカ等の容器へ殺菌性の
ある水を注水し、これを収容するための所定温度に維持
した孵(ふ)卵器又は恒温槽を利用してもよい。孵卵器
又は恒温槽を利用する場合、例えば、水温30〜36℃
の発芽に適した温度範囲に維持するとともに、およそ、
15〜24時間その温度を維持して発芽胚芽米を作るよ
うに温度設定、時間設定を行なえばよい。
【0015】なお、殺菌性のある水としては、特開平9-
275786号公報に開示された食塩電解水の他、食塩電解水
を電気分解した電解殺菌水を用いることもできるし、電
気石などの電荷を有する鉱石に通水させたソフト殺菌水
を用いることもできる。食塩電解水を電気分解した電解
殺菌水を用いた場合、水分子中にNaイオン又はCl
オンが豊富に含まれた活性水となり、殺菌作用及び浸透
作用の増強により胚芽米への吸水作用を増加させ、より
発芽率を向上させるものとなる。さらに、電気石などの
電荷を有する鉱石に通水させたソフト殺菌水を用いた場
合、電気石の微細な結晶体が有する永久電極により、微
弱電流による水の電気分解が施され、活性化された水の
OHイオンが水分子と結合してヒドロキシルイオンH
OHとなり、水に界面活性を与えるものとなる。そし
て、界面活性が増した水は、上記同様、殺菌作用及び浸
透作用の増強により胚芽米への吸水作用を増加させ、よ
り発芽率を向上させるものとなる。この電気石を利用し
たソフト殺菌水では、塩化物などの電解質の添加は全く
不要であり、コスト安となり、また、食品衛生上安全で
もある。
【0016】図1のステップ103の発芽工程が終了す
れば、胚芽部から1〜2mmの芽が状態になる。これ
を、発芽器、孵卵器又は恒温槽から取り出し、よく水洗
いを行い、通常の白米と同じように炊飯することにより
(ステップ104)、玄米の糠層が除去されて、白米と
同様の旨みや粘りが得られ、しかも栄養豊かな発芽胚芽
米を食することができる。
【0017】図2は本発明の別の実施形態をなす発芽胚
芽米の製造方法の工程を示すフローチャートである。
【0018】図2において、図1と同様に粒が大きめの
発芽しやすい玄米を精選し(ステップ200)、精選し
た玄米を市販の発芽器に入れて発芽させる(ステップ2
01)。この発芽工程においては、前述と同様の方法や
手順により行うとよい。次に、発芽器、孵卵器又は恒温
槽から取り出し、よく水洗いを行い、オートクレーブな
どの小型乾燥器を用いて発芽玄米を約15%程度に乾燥
する(ステップ202)。乾燥して硬くなった発芽玄米
は、1〜2mm程度の発芽部を残しながら、玄米の糠層
を除去する精米工程が行われる(ステップ204)。精
米工程においては、上記同様の攪拌式精米器を利用する
のが好ましい。そして、精米機から発芽胚芽米を取り出
し、よく水洗いを行い、通常の白米と同じように炊飯す
る(ステップ205)。これにより、玄米の糠層が除去
されているから、白米と同様の旨みや粘りが得られ、し
かも栄養豊かな発芽胚芽米を食することができる。本実
施形態では、糠層が残存した栄養価の高い状態で発芽工
程を先行させるから、精米工程を先行させるよりも玄米
の発芽率が向上するものである。
【0019】図3は本発明の発芽胚芽米製造方法を実施
するための装置を示す概略斜視図であり、本装置により
一般家庭で容易に発芽胚芽米を製造することできる。
【0020】図3を参照すると、発芽胚芽米製造装置1
は、米粒を収容する発芽用のかご2Aと、該かご2Aを
沈めて浸漬させるための注水可能な外容器3と、該外容
器3内の浸漬水を加熱するヒータ4と、前記外容器3を
密閉させる蓋5とを備えた発芽器6と、精米用のかご2
Bと、該かご2Bを包囲する糠容器7と、前記精米用の
かご2Bの底部中央に立設した回転軸8と、該回転軸8
に着脱自在に装着した攪拌羽根9と、該攪拌羽根9を回
転させる駆動手段10と、前記精米かご2B及び糠容器
7を密閉させる蓋11とを備えた攪拌式精米器12と、
をそれぞれ隣接させ、断熱性のある本体ケース13内に
一体的に収容したものである。
【0021】図3において、駆動手段10は、モータ
(図示せず)を回転させることで駆動ベルト14を介し
てプーリ15に回転力を伝達し、回転軸8とともに攪拌
羽根9を回転させる構成である。精米用のかご2Bは、
底面2Cから上面開口部に至る側面2Dの一部がホッパ
ー状に形成されており、さらに、この側面2Dの一部を
除糠用の多孔壁2Eに形成してある。多孔壁2Eは米粒
が通過しない、1〜3mm程度の金網に形成されてお
り、材質としては、食品関係に使用するステンレス、例
えば、SUS304が選択でき、より好ましくは水に浸漬した
場合でも耐腐食性が優れ、しかも、軽量性に優れたチタ
ンを選択するのがよい。
【0022】糠容器7は精米用かご2Bを収容できる大
きさの円筒形状に形成してあり、該糠容器7を本体ケー
ス13から取り外して洗浄することができるよう、着脱
自在の構成にするのがよい。図4は精米用かご2Bに備
えた攪拌羽根9及び回転軸8の分解組立図である。この
精米用かご2Bの底部中央に立設した攪拌羽根9及び回
転軸8は、簡単に取り外しが可能となっており、攪拌羽
根9及び回転軸8を取り外した際は、この精米用かご2
Bが洗米用のザルとしての機能や、発芽用のかご2Aと
しての機能も備えるものである。攪拌羽根9は嵌め込み
式であるから回転軸8から容易に手で外すことができ、
回転軸9もプーリ15から容易に螺脱することができ
る。そして、回転軸9を取り外すと、回転軸9の軸受1
6の先端に開口17が生じるので、この開口17にキャ
ップ18を冠着すると、米粒が精米用かご2Bから漏れ
出る虞(おそれ)はなくなる。符号19は精米用かご2
Bを持ち運ぶための、上面開口端縁に取り付けた把手で
ある。
【0023】図3に示す発芽器6では、精米用かご2B
を攪拌式精米器12から発芽器6へ移動したり、発芽器
6から攪拌式精米器12へ移動したりして(矢印参
照)、発芽用のかご2Aと精米用のかご2Bとを兼用す
ることができるものである。そして、発芽用のかご2A
を沈めて浸漬させるための注水可能な外容器3は、発芽
用のかご2Aを収容できる大きさの円筒形状に形成して
あり、該外容器の材質としては、銅、真鍮(ちゅう)、
ステンレスなどの熱伝導性のよいものを使うのが好まし
いが、これに限定されることはなく、合成樹脂性の容器
であってもよい。また、外容器3底部に設けたヒータ4
は、外容器3の側壁20外周を巻回するように設けても
よい。
【0024】前記攪拌式精米器12及び発芽器6の上面
開口部は、それぞれ蓋11及び蓋5により被覆される
が、該蓋11及び蓋5を断熱性の開閉蓋22に取り付
け、開閉蓋22をヒンジ21を介して本体ケース13に
に取り付けると開閉操作が簡単になる。ところで、攪拌
式精米器12及び発芽器6を一体的に収容する本体ケー
ス13は、ヒータ4からの熱が放散しないように、ま
た、精米器12の駆動音を静粛にさせるために、その内
部を発泡樹脂などの断熱性のよい材質で形成するとよ
い。
【0025】符号23は電源コード、符号24は電源プ
ラグであり、適宜の制御装置に連絡して、発芽胚芽米製
造装置1の制御電源及び駆動電源を供給する。また、符
号25は発芽胚芽米製造装置1を持ち運ぶためのハンド
ルであり、符号26は本体ケースの前面部を傾斜させて
設けた操作盤であり、図5に詳細な操作スイッチを示し
てある。
【0026】図5に示す操作盤には、攪拌式精米器12
を制御する側に、オン・オフの作動を切換える運転スイ
ッチ27と、1合から5合までの精米量を設定できる量
スイッチ28と、再搗精(3ぶ)から胚芽までの5段階
の白度を設定する白度スイッチ29と、各スイッチで設
定したときに点灯するLED30とが備えられ、また、
発芽器6を制御する側に、オン・オフを作動を切換える
運転スイッチ31と、温度を設定できる温度設定スイッ
チ32と、タイマー設定スイッチ33と、LED34と
が備えられる。なお、攪拌式精米器12と発芽器6と
は、同時に始動されないように、制御装置内にロック手
段を組み込むのがよい。
【0027】次に、上記発芽胚芽米製造装置1の作用に
ついて説明する。まず、粒が大きめな発芽しやすい玄米
を精選し、これを計量カップなどで計量して攪拌式精米
器12内の精米かご2B内に投入する。そして、開閉蓋
22を閉めて操作盤26内の白度スイッチ29及び量ス
イッチ28を設定する。このとき、白度スイッチ29は
胚芽モードになるように設定し、量スイッチ28は精米
かご2B内に投入した玄米量を設定する。この設定によ
り、制御装置内の記憶部から予め記憶した攪拌羽根9の
回転数とその搗精時間が選択され、玄米の胚芽部を残し
ながら搗精され、胚芽米に仕上げられる。搗精時間及び
回転数は、例えば、1合の場合、搗精時間180秒、回転
数1700rpmが選択され、2合の場合、300秒、1700rpm、
3合の場合、360秒、1800rpm、4合の場合、480秒、180
0rpm、5合の場合、600秒、1800rpmが選択される。
【0028】そして、運転スイッチ27をオンして搗精
を開始し、所定時間経過すると、攪拌式精米器12が自
動停止される。その後、開閉蓋22を開けて、攪拌羽根
9及び回転軸8を取り外し、把手19を持ちながら発芽
胚芽米製造装置1から精米かご2Bを取り出す。次に、
軸受16の先端部開口17にキャップ18を冠着して、
米粒の漏出を防止し、台所などの流水により仕上がった
胚芽米をよく水洗いする。
【0029】次に、精米かご2Bを発芽器6へ移動し、
精米かご2B内の胚芽米を発芽させる。発芽器6の外容
器3内には、前述の食塩電解水、電解殺菌水又はソフト
殺菌水のいずれかを予め注水しておき、かご2(ここで
は、発芽用のかご2Aとする)を沈めて殺菌水に浸漬さ
せる。そして、開閉蓋22を閉めて操作盤26内の温度
設定スイッチ32、タイマー設定スイッチ33を設定す
る。このとき、温度設定スイッチ32は30〜34℃の
範囲内に設定し、タイマー設定スイッチ33は18〜2
4時間に設定するとよい。
【0030】そして、運転スイッチ31をオンしてヒー
タ4を通電すると、外容器3内の殺菌水の温度が30〜
34℃に保持され、この状態で18〜24時間静置され
る。そして、所定時間経過すると、発芽器6のヒータ4
が自動停止して発芽工程が完了する。その後、開閉蓋2
2を開けてみると、胚芽部が1〜2mm伸びた発芽胚芽
米に仕上がっているのが分かる。この発芽胚芽米は、発
芽用のかご2Aの把手19を持って発芽胚芽米製造装置
1から取り出し、台所などの流水により水洗いする。そ
して、通常の白米と同じように炊飯することにより、玄
米の糠層が除去されて、白米と同様の旨みや粘りが得ら
れ、しかも、γ−アミノ酪酸、フィチン酸、フェルラ酸
及び食物繊維などの栄養が豊かに含まれた発芽胚芽米を
食することができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、玄米を研
削式、摩擦式又は攪拌式の精米法により胚芽を残しなが
ら胚芽米に仕上げる精米工程と、該精米工程により得ら
れた胚芽米を殺菌性のある水に所定時間浸漬して胚芽米
を発芽させる発芽工程と、を備えたので、玄米を研削
式、摩擦式又は攪拌式の精米機により胚芽を残しながら
胚芽米に仕上げた後、胚芽米を殺菌性のある水に所定時
間浸漬して胚芽米を発芽させるので、糠層を除去して食
感、消化性及び炊飯性を向上するとともに、一般家庭な
どで簡易に発芽胚芽米を製造することができる。
【0032】また、玄米を殺菌性のある水に所定時間浸
漬して玄米を発芽させる発芽工程と、該発芽工程により
得られた発芽玄米を所定水分に乾燥した後、該発芽玄米
の芽を残しながら研削式、摩擦式又は攪拌式の精米法に
より玄米の糠層を除去する精米工程と、を備えてもよ
い。これにより、発芽工程を先行して玄米を発芽させて
から精米を行うから、栄養価の高い糠層の残存により、
玄米の発芽率が向上して発芽胚芽米を容易に製造するこ
とができる。
【0033】なお、殺菌性のある水としては、塩化ナト
リウムなどの塩化物を添加した水を電気分解した電解殺
菌水を用いてもよいし、電気石などの電荷を有する鉱石
に通水させたソフト殺菌水を用いてもよい。
【0034】さらに、米粒を収容する発芽用のかごと、
該かごを沈めて浸漬させるための注水可能な外容器と、
該外容器内の浸漬水を加熱するヒータと、前記外容器を
密閉させる蓋とを備えた発芽器と、精米用のかごと、該
かごを包囲する糠容器と、前記精米用のかごの底部中央
に立設した回転軸と、該回転軸に着脱自在に装着した攪
拌羽根と、該攪拌羽根を回転させる駆動手段と、前記精
米かご及び糠容器を密閉させる蓋とを備えた攪拌式精米
器と、をそれぞれ隣接させ、これら発芽器と攪拌式精米
器とを断熱性のある本体ケース内に一体的に収容した発
芽胚芽米の製造装置とすると、発芽胚芽米を一般家庭で
容易に製造することができる。
【0035】なお、前記発芽用のかごと、前記精米かご
とを共通化すれば、発芽器から攪拌式精米器へ又は攪拌
式精米器から発芽器への米粒の移し替えが簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態をなす発芽胚芽米の製造方
法の工程を示すフローチャートである。
【図2】本発明の別の実施形態をなす発芽胚芽米の製造
方法の工程を示すフローチャートである。
【図3】本発明の発芽胚芽米製造方法を実施するための
装置を示す概略斜視図である。
【図4】精米用かごに備えた攪拌羽根及び回転軸の分解
組立図である。
【図5】操作盤に備える操作スイッチの詳細な配置図で
ある。
【符号の説明】
1 発芽胚芽米製造装置 2 かご 3 外容器 4 ヒータ 5 蓋 6 発芽器 7 糠容器 8 回転軸 9 攪拌羽根 10 駆動手段 11 蓋 12 攪拌式精米器 13 本体ケース 14 駆動ベルト 15 プーリ 16 軸受 17 開口 18 キャップ 19 把手 20 側壁 21 ヒンジ 22 開閉蓋 23 電源コード 24 電源プラグ 25 ハンドルで 26 操作盤 27 運転スイッチ 28 量スイッチ 29 白度スイッチ 30 LED 31 運転スイッチ 32 温度設定スイッチ 33 タイマー設定スイッチ 34 LED

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 玄米を研削式、摩擦式又は攪拌式のいず
    れかの精米法により胚芽を残しながら胚芽米に仕上げる
    精米工程と、該精米工程により得られた胚芽米を殺菌性
    のある水に所定時間浸漬して胚芽米を発芽させる発芽工
    程と、を備えたことを特徴とする発芽胚芽米の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 玄米を殺菌性のある水に所定時間浸漬し
    て玄米を発芽させる発芽工程と、該発芽工程により得ら
    れた発芽玄米を所定水分に乾燥した後、該発芽玄米の芽
    を残しながら研削式、摩擦式又は攪拌式のいずれかの精
    米法により玄米の糠層を除去する精米工程と、を備えた
    ことを特徴とする発芽胚芽米の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記殺菌性のある水は、塩化ナトリウム
    などの塩化物を添加した水を電気分解した電解殺菌水を
    用いてなる請求項1又は2記載の発芽胚芽米の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記殺菌性のある水は、電気石などの電
    荷を有する鉱石に通水させたソフト殺菌水を用いてなる
    請求項1又は2記載の発芽胚芽米の製造方法。
  5. 【請求項5】 米粒を収容する発芽用のかごと、該かご
    を沈めて浸漬させるための注水可能な外容器と、該外容
    器内の浸漬水を加熱するヒータと、前記外容器を密閉さ
    せる蓋とを備えた発芽器と、精米用のかごと、該かごを
    包囲する糠容器と、前記精米用のかごの底部中央に立設
    した回転軸と、該回転軸に着脱自在に装着した攪拌羽根
    と、該攪拌羽根を回転させる駆動手段と、前記精米かご
    及び糠容器を密閉させる蓋とを備えた攪拌式精米器と、
    をそれぞれ隣接させ、これら発芽器と攪拌式精米器とを
    断熱性のある本体ケース内に一体的に収容したことを特
    徴とする発芽胚芽米の製造装置。
  6. 【請求項6】 前記発芽用のかごと、前記精米かごとを
    共通化してなる請求項7記載の発芽胚芽米の製造装置。
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