JP2003265093A - ベーカリー製品用湯種生地の製造方法 - Google Patents
ベーカリー製品用湯種生地の製造方法Info
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Abstract
できる耐老化性を有する湯種生地の製造方法と、該湯種
生地を用いることにより産業上効率的な生産をすること
のできるベーカリー製品の製造方法を提供すること。 【解決手段】 小麦粉100重量部及び油脂3〜250
重量部を含有する種生地材料を、80〜100℃の水の
存在下に混捏することを特徴とするベーカリー製品用湯
種生地の製造方法、及び、該製造方法により製造された
湯種生地を用いて得たベーカリー生地を焼成することを
特徴とするベーカリー製品の製造方法。
Description
ーカリー製品を製造するための湯種生地の製造方法及び
該湯種生地を用いたベーカリー製品の製造方法に関し、
詳しくは、長時間保存に対して耐老化性を有する湯種生
地の製造方法及び該湯種生地を用いたベーカリー製品の
製造方法に関する。
る方法は公知であり、例えば、特許第3080368号
公報、特開2000-262205号公報に記載されて
おり、ベーカリー製品の製造にあたりイーストを含まな
い穀粉材料を高温の水の存在下で混捏して湯種生地と
し、これに更にイーストを含む穀粉、常温の水、その他
の副原料を加えて混捏してベーカリー生地とし、或い
は、湯種生地とは別にイーストを含む穀粉、常温の水、
その他の副原料を加えて混捏して中種生地を製造し、湯
種生地と中種生地とを混捏してベーカリー生地とし、常
法によりベーカリー製品を得る方法がある。このような
湯種生地を用いることにより、もっちりとした独特の食
感のベーカリー製品を得ることができ、今日広く用いら
れている。
うな湯種生地は、高温の水の存在下で混捏されることに
より、穀粉原料に含まれる澱粉質の多くがα化されてい
るため、湯種生地を長期間保存しておくと生地の老化が
著しく、特に、冷蔵温度に保存すると急激に老化が進む
ものである。このため、湯種法によってベーカリー製品
を製造する場合、製造した湯種生地は製造後直ちに、若
しくは、必要最小限の保存期間の後に直ちに使用する必
要があり、産業上効率的な生産をする上で大きな問題と
なっていた。
躍的に長期間保存することができる耐老化性を有する湯
種生地の製造方法と、該湯種生地を用いることにより産
業上効率的な生産をすることのできるベーカリー製品の
製造方法を提供することにある。
重量部及び油脂3〜250重量部を含有する種生地材料
を、80〜100℃の水の存在下に混捏することを特徴
とするベーカリー製品用湯種生地の製造方法、及び、該
製造方法により製造された湯種生地を用いて得たベーカ
リー生地を焼成することを特徴とするベーカリー製品の
製造方法を提供することにより、上記目的を達成したも
のである。
に詳述する。本発明の湯種生地の製造方法において使用
される小麦粉としては、特に限定されるものではなく、
従来よりベーカリー製品の製造に用いられている小麦粉
を用いることができるが、好ましくは強力粉を用いる。
される油脂としては、特に限定されるものではなく、食
用油脂であればどのような油脂であっても用いることが
でき、例えば、パーム油、パーム核油、ヤシ油、コーン
油、綿実油、大豆油、菜種油、米油、ヒマワリ油、サフ
ラワー油、牛脂、乳脂、豚脂、カカオ脂、魚油、鯨油、
バターオイル等の各種植物油脂、動物油脂並びにこれら
を水素添加、分別及びエステル交換から選択される1又
は2以上の処理を施した加工油脂が挙げられる。さらに
これらの油脂の乳化物、バター、マーガリン、クリー
ム、ショートニング、牛乳、濃縮乳等を用いることもで
きる。
される油脂の量は、小麦粉100重量部に対して3〜2
50重量部である。油脂の量が3重量部未満であると耐
老化性を得る効果が十分でなく、好ましくは5重量部以
上である。一方、油脂の量が多いほど耐老化性は向上す
るが、250重量部を超えると湯種生地として製造する
ことが困難となる。また、作業性及び出来上がるベーカ
リー製品の食味の点から、油脂の量は、好ましくは15
0重量部以下、より好ましくは50重量部以下である。
従って、上記油脂の量は、小麦粉100重量部に対して
5〜150重量部が好ましく、5〜50重量部がより好
ましい。
粉及び上記油脂を含有する種生地材料を80〜100
℃、好ましくは90〜100℃の水の存在下に混捏する
ものである。混捏方法は、従来湯種法に用いられている
方法であれば良く、特に限定されるものではないが、例
えば、種生地材料に熱湯を加えて混捏する方法、あるい
は種生地材料に常温の水又は温湯を加え、加熱しながら
混捏する方法等が挙げられ、混捏後の生地温度(捏上温
度)が50〜80℃、好ましくは55〜70℃となるよ
うにすれば良い。水の量及び混捏時間は何ら限定される
ものではなく、従来の湯種法において通常用いられてい
る範囲であればよく、例えば、水の量は、小麦粉100
重量部に対して50〜150重量部、混捏時間は、2〜
20分である。
化物を使用する場合、該乳化物を80〜100℃に加熱
して、該乳化物に含まれる水分を混捏の際に用いる80
〜100℃の水として用いることができる。
上記種生地材料中に更に乳蛋白質0.02〜5重量部
(小麦粉100重量部当たり。以下同じ)、好ましくは
0.02〜2重量部、より好ましくは0.02〜1重量
部を含有させ、且つ上記種生地材料中の乳糖の含有量が
1重量部以下(小麦粉100重量部当たり)であると、
より風味の良好なベーカリー製品をとすることができ好
ましい。
でなく、逆に多すぎると乳蛋白質の熱凝固により食感が
悪化するおそれがある。また、乳糖が1重量部を超える
と熱による変色や食感が悪化することがある。
しては、例えば、α−ラクトアルブミンやβ−ラクトグ
ロブリン等のホエイタンパク質、カゼイン等を例示する
ことができ、これらの中から選ばれた1種又は2種以上
を用いることができる。
白質として、上記の乳蛋白質を含有する食品を用いても
良い。具体的には、生乳、牛乳、特別牛乳、生山羊乳、
殺菌山羊乳、生めん羊乳、部分脱脂乳、脱脂乳、加工
乳、クリーム、チーズ、濃縮ホエイ、アイスクリーム
類、濃縮乳、脱脂濃縮乳、無糖れん乳、無糖脱脂れん
乳、加糖れん乳、加糖脱脂れん乳、全粉乳、脱脂粉乳、
クリームパウダー、ホエイパウダー、蛋白質濃縮ホエイ
パウダー、バターミルクパウダー、加糖粉乳、調製粉
乳、はっ酵乳、乳酸菌飲料、乳飲料、カゼインカルシウ
ム、カゼインナトリウム、カゼインカリウム、カゼイン
マグネシウム、ホエープロテインコンセートレート、ト
ータルミルクプロテイン等が挙げられ、さらに、上記乳
蛋白質を含有する乳化油脂を挙げることもできる。この
ような乳化油脂としては特に限定されるものではなく、
上記したような食用油脂を公知手段で乳化したものが挙
げられ、その乳化形態も特に限定されるものではなく、
水中油型でも、油中水型でも、水中油中水型或いは油中
水中油型等の二重乳化型であってもよい。
において、このような乳蛋白質を含有する食品を用いる
場合、種生地材料中の乳糖の含有量が上述した範囲とな
るように注意が必要である。また、乳蛋白質を含有する
食品が油脂を含有する場合は、種生地材料に含まれる総
油脂量が上述した範囲内となるように選択する必要があ
る。また、乳蛋白質を含有する食品が水分を含有する場
合、該食品を80〜100℃に加熱して、該食品に含ま
れる水分を混捏の際に用いる80〜100℃の水として
用いることができる。
て、上記種生地材料は、更に必要に応じて、従来湯種生
地に用いられている、砂糖、食塩、澱粉類、乳化剤等の
その他副原料を含有することができる。
のようにして得られた湯種生地を用いて得たベーカリー
生地を焼成することを特徴とする。本発明のベーカリー
製品の製造方法においては、まず上述のようにして得ら
れた湯種生地を用いてベーカリー生地を得る。その方法
は特に限定されるものではなく、従来公知の湯種法によ
るベーカリー製品の製造方法において用いられている方
法は全て用いることができる。例えば、湯種生地に、小
麦粉、イースト、その他副原料、常温の水を加えて常法
により混捏する方法、湯種生地とは別に、小麦粉、イー
スト、その他副原料、常温の水を加えて常法により混捏
した中種生地を得、湯種生地と中種生地とを(必要に応
じて、更に小麦粉、その他副原料とともに)混合して常
法により混捏する方法等を挙げることができる。本発明
のベーカリー製品の製造方法は、このようにして得たベ
ーカリー生地を常法により焼成するものである。
明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるもので
はない。 〔実施例1〕小麦粉100重量部に、大豆油20重量
部、食塩10重量部、砂糖10重量部、及び熱水(95
℃)100重量部を加えて混捏(90rpm×3分+1
80rpm×2分)し湯種生地(A)を得た。捏上温度
は65℃であった。この湯種生地(A)を5℃下に2週
間保存したが、湯種生地(A)に老化の兆候は見られ
ず、実用性の高いものであった。尚、更に5℃下に1週
間保存したが、湯種生地(A)に老化の兆候は見られな
かった。5℃下に3週間保存後の湯種生地(A)に小麦
粉400重量部、砂糖25重量部、イースト15重量
部、イーストフード0.5重量部、食塩5重量部、及び
水(常温)280重量部を加えて混捏(90rpm×4
分+180rpm×8分)し、ここでマーガリン25重
量部を加え、更に混捏(90rpm×3分+180rp
m×5分)してベーカリー生地(A)を得た。得られた
ベーカリー生地(A)を、フロアタイム60分、ベンチ
タイム15分、ホイロ60分として発酵させ、200℃
で45分焼成してベーカリー製品(A)を得た。ベーカ
リー製品(A)は、湯種生地を長期間保存したにもかか
わらず老化による食感の悪化が全く無く、独特のもっち
りとした食感を有する食パンであった。
油20重量部、食塩10重量部、砂糖10重量部、及び
トータルミルクプロテイン(乳蛋白質含有量100重量
%、乳糖含有量0%)0.2重量部、及び熱水(95
℃)100重量部を加えて混捏(90rpm×3分+1
80rpm×2分)し湯種生地(B)を得た。捏上温度
は65℃であった。この湯種生地(B)を5℃下に2週
間保存したが、湯種生地(B)に老化の兆候は見られ
ず、実用性の高いものであった。尚、更に5℃下に1週
間保存したが、湯種生地(B)に老化の兆候は見られな
かった。5℃下に3週間保存後の湯種生地(B)を用い
て、実施例1と同様にしてベーカリー生地(B)を得、
実施例1と同様に発酵、焼成してベーカリー製品(B)
を得た。ベーカリー製品(B)は湯種生地を長期間保存
したにもかかわらず老化による食感の悪化が全く無く、
独特のもっちりとした食感を有するとともに、乳風味の
良好な食パンであった。
熱水に代えて、熱した(95℃)脱乳糖濃縮乳(油脂分
12重量%、乳蛋白質含有量2重量%、乳糖含有量0.
1重量%)を100重量部用いた他は実施例2と同様に
して湯種生地(C)を得た。この湯種生地(C)を5℃
下に2週間保存したが、湯種生地(C)に老化の兆候は
見られず、実用性の高いものであった。尚、更に5℃下
に1週間保存したが、湯種生地(C)に老化の兆候は見
られなかった。5℃下に3週間保存後の湯種生地(C)
を用いて、実施例1と同様にしてベーカリー生地(C)
を得、実施例1と同様に発酵、焼成してベーカリー製品
(C)を得た。ベーカリー製品(C)は湯種生地を長期
間保存したにもかかわらず老化による食感の悪化が全く
無く、独特のもっちりとした食感を有するとともに、特
に乳風味の良好な食パンであった。
テイン及び熱水に代えて、熱した(95℃)脱乳糖濃縮
乳(油脂分15重量%、乳蛋白質含有量2重量%、乳糖
含有量0.1重量%)を120重量部用いた他は実施例
2と同様にして湯種生地(D)を得た。この湯種生地
(D)を5℃下に2週間保存したが、湯種生地(D)に
老化の兆候は見られず、実用性の高いものであった。
尚、更に5℃下に1週間保存したが、湯種生地(D)に
老化の兆候は見られなかった。5℃下に3週間保存後の
湯種生地(D)を用いて、実施例1と同様にしてベーカ
リー生地(D)を得、実施例1と同様に発酵、焼成して
ベーカリー製品(D)を得た。ベーカリー製品(D)は
湯種生地を長期間保存したにもかかわらず老化による食
感の悪化が全く無く、独特のもっちりとした食感を有す
るとともに、特に乳風味の良好な食パンであった。
昇温し攪拌しながら、カゼインカリウム0.5重量%、
食塩0.5重量%、リン酸1カリウム0.5重量%、及
び還元水飴(固形分70重量%含有)8重量%を溶解さ
せ、水性相を調製した。この水性相に、ナタネ硬化油
(融点34℃)15重量%を加え、混合攪拌して、予備
乳化物を調製した。該予備乳化物を143℃で5秒間殺
菌し、10MPaの圧力で均質化後、5℃まで冷却し、
水中油型乳化脂を得た。得られた水中油型乳化脂の乳蛋
白質の含有量は0.45重量%、乳糖の含有量は0.0
01重量%であった。トータルミルクプロテインと熱水
に代えて、加熱(95℃)したこの水中油型乳化脂を1
00重量部用いた他は実施例2と同様にして湯種生地
(E)を得た。この湯種生地(E)を5℃下に2週間保
存したが、湯種生地(E)に老化の兆候は見られず、実
用性の高いものであった。尚、更に5℃下に1週間保存
したが、湯種生地(E)に老化の兆候は見られなかっ
た。5℃下に3週間保存後の湯種生地(E)を用いて、
実施例1と同様にしてベーカリー生地(E)を得、実施
例1と同様に発酵、焼成してベーカリー製品(E)を得
た。ベーカリー製品(E)は湯種生地を長期間保存した
にもかかわらず老化による食感の悪化が全く無く、独特
のもっちりとした食感を有するとともに、乳風味の良好
な食パンであった。
スト15重量部、イーストフード0.5重量部、及び水
(常温)200重量部を加えて混捏(90rpm×2分
+180rpm×2分)し、24℃で4時間発酵させて
中種生地(F)を得た。また、実施例1と同様にして湯
種生地(F)を得た。5℃下に3週間保存後の湯種生地
(F)及び上記中種生地(F)に、小麦粉50重量部、
砂糖30重量部、食塩5重量部、及び水(常温)85重
量部を加え混捏(90rpm×2分+180rpm×4
分)し、ここでマーガリン25重量部を加え、更に混捏
(90rpm×2分+180rpm×5分)してベーカ
リー生地(F)を得た。ベーカリー生地(F)を、フロ
アタイム20分、ベンチタイム15分、ホイロ60分と
して発酵させ、200℃で35分焼成してベーカリー製
品(F)を得た。ベーカリー製品(F)は、湯種生地を
長期間保存したにもかかわらず老化による食感の悪化が
全く無く、独特のもっちりとした食感を有する食パンで
あった。
油4重量部、食塩10重量部、砂糖10重量部、及び熱
水(95℃)100重量部を加えて混捏(90rpm×
3分+180rpm×2分)し湯種生地(G)を得た。
捏上温度は65℃であった。この湯種生地(G)を5℃
下に2週間保存したが、湯種生地(G)に老化の兆候は
見られず、実用性の高いものであった。尚、更に5℃下
に1週間保存すると、湯種生地(A)と比較して、やや
老化の兆候が見られた。5℃下に2週間保存後の湯種生
地(G)に小麦粉400重量部、砂糖25重量部、イー
スト15重量部、イーストフード0.5重量部、食塩1
0重量部、及び水(常温)250重量部を加えて混捏
(90rpm×4分+180rpm×8分)し、ここで
マーガリン25重量部を加え、更に混捏(90rpm×
3分+180rpm×5分)してベーカリー生地(G)
を得た。ベーカリー生地(G)を、フロアタイム60
分、ベンチタイム15分、ホイロ60分として発酵さ
せ、200℃で45分焼成してベーカリー製品(G)を
得た。ベーカリー製品(G)は、湯種生地を長期間保存
したにもかかわらず老化による食感の悪化が全く無く、
独特のもっちりとした食感を有する食パンであった。
油100重量部、食塩10重量部、砂糖10重量部、及
び熱水(95℃)100重量部を加えて混捏(90rp
m×3分+180rpm×2分)し湯種生地(H)を得
た。捏上温度は65℃であった。この湯種生地(H)を
5℃下に2週間保存したが、湯種生地(H)に老化の兆
候は見られず、実用性の高いものであった。尚、更に5
℃下に1週間保存したが、湯種生地(H)に老化の兆候
は見られなかった。5℃下に3週間保存後の湯種生地
(H)に小麦粉400重量部、砂糖25重量部、イース
ト15重量部、イーストフード0.5重量部、食塩5重
量部、及び水(常温)280重量部を加えて混捏(90
rpm×4分+180rpm×8分)し、ここでマーガ
リン25重量部を加え、更に混捏(90rpm×3分+
180rpm×5分)してベーカリー生地(H)を得
た。ベーカリー生地(H)を、フロアタイム60分、ベ
ンチタイム15分、ホイロ60分として発酵させ、20
0℃で45分焼成してベーカリー製品(H)を得た。ベ
ーカリー製品(H)は、湯種生地を長期間保存したにも
かかわらず老化による食感の悪化が全く無く、独特のも
っちりとした食感を有する食パンであった。ただし、ベ
ーカリー生地(A)と比較すると、やや作業性に注意が
必要であった。
油200重量部、食塩10重量部、砂糖10重量部、及
び熱水(95℃)100重量部を加えて混捏(90rp
m×3分+180rpm×2分)し湯種生地(I)を得
た。捏上温度は65℃であった。この湯種生地(I)を
5℃下に2週間保存したが、湯種生地(I)に老化の兆
候は見られず、実用性の高いものであった。尚、更に5
℃下に1週間保存したが、湯種生地(I)に老化の兆候
は見られなかった。5℃下に3週間保存後の湯種生地
(I)に小麦粉400重量部、砂糖25重量部、イース
ト15重量部、イーストフード0.5重量部、食塩6重
量部、及び水(常温)280重量部を加えて混捏(90
rpm×4分+180rpm×8分)し、ここでマーガ
リン25重量部を加え、更に混捏(90rpm×3分+
180rpm×5分)してベーカリー生地(I)を得
た。ベーカリー生地(I)を、フロアタイム60分、ベ
ンチタイム15分、ホイロ60分として発酵させ、20
0℃で45分焼成してベーカリー製品(I)を得た。ベ
ーカリー製品(I)は、湯種生地を長期間保存したにも
かかわらず老化による食感の悪化が全く無く、独特のも
っちりとした食感を有する食パンであった。ただし、ベ
ーカリー生地(A)と比較すると、作業性に注意が必要
であり、ベーカリー製品(A)と比較するとやや油性感
のある食感となった。
長期間保存することができる耐老化性を有する湯種生地
の製造方法、及び該湯種生地を用いることにより産業上
効率的な生産をすることのできるベーカリー製品の製造
方法を提供することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 小麦粉100重量部及び油脂3〜250
重量部を含有する種生地材料を、80〜100℃の水の
存在下に混捏することを特徴とするベーカリー製品用湯
種生地の製造方法。 - 【請求項2】 上記種生地材料が更に乳蛋白質0.02
〜5重量部を含有し、且つ該種生地材料の乳糖の含有量
が1重量部以下である、請求項1に記載のベーカリー製
品用湯種生地の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の製造方法により
製造された湯種生地を用いて得たベーカリー生地を焼成
することを特徴とするベーカリー製品の製造方法。
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JP2002069112A JP3794969B2 (ja) | 2002-03-13 | 2002-03-13 | ベーカリー製品用湯種生地の製造方法 |
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