JP2003261052A - 車輌用自動操舵装置 - Google Patents

車輌用自動操舵装置

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JP2003261052A
JP2003261052A JP2002060744A JP2002060744A JP2003261052A JP 2003261052 A JP2003261052 A JP 2003261052A JP 2002060744 A JP2002060744 A JP 2002060744A JP 2002060744 A JP2002060744 A JP 2002060744A JP 2003261052 A JP2003261052 A JP 2003261052A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の補助操舵を効率的に行いつつ自動操舵
時に運転者が感じる異和感を効果的に低減する。 【解決手段】 車輌を安定的に旋回走行させる自動操舵
のための転舵角可変装置30の目標相対回転角度θrが
演算され(S20、30)、自動操舵の反力トルクを相
殺するための補正転舵トルクTeが演算され(S4
0)、自動操舵により発生される反力トルク及び電動式
パワーステアリング装置16により発生される補正転舵
トルクTeに対応するトルクが互いに同期して発生する
よう、目標相対回転角度θrを示す指令信号が転舵角可
変制御装置52へ送信されるタイミングを基準に目標補
助転舵トルクTaを示す指令信号が電動パワーステアリ
ング制御装置54へ送信されるタイミングが制御され
(S50〜80)、電動式パワーステアリング装置16
は操舵アシストのための補助転舵トルクTabと補正転舵
トルクTeとの和に基づき制御される(S120〜15
0)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車輌の
操舵装置に係り、更に詳細には必要に応じて操舵輪を自
動的に操舵する自動操舵装置に係る。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平5−777751号公報に
記載されている如く、ステアリングホイールと操舵輪と
の間の操舵系に設けられ、ステアリングホイールに対し
相対的に操舵輪を転舵駆動する転舵駆動手段としての伝
達比可変装置(転舵角可変機構)と、伝達比可変装置に
対しステアリングホイールの側にて操舵系に設けられた
操舵補助力発生手段としての動力操舵装置とを有し、車
輌が走行中に横風を受けたような場合に伝達比可変装置
によって操舵輪を転舵駆動することにより操舵輪を自動
操舵すると共に、自動操舵時に伝達比可変装置により発
生される反力トルクを動力操舵装置による操舵補助力に
より打ち消すよう構成された自動操舵装置が従来より知
られている。
【0003】上記公開公報に記載された自動操舵装置に
よれば、横風を受けた場合に於ける車輌の横方向の変位
を操舵輪の自動操舵により低減して車輌の走行安定性を
向上させることができると共に、自動操舵時に伝達比可
変装置により発生される反力トルクを動力操舵装置によ
る操舵補助力により打ち消すことができるので、運転者
が自動操舵により発生されステアリングホイールに伝達
されるトルクに起因して異和感を感じる虞れを低減する
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記公開公報に
記載された従来の自動操舵装置に於いては、動力操舵装
置は伝達比可変装置とステアリングホイールとの間の操
舵系に設けられているため、運転者の操舵負担を軽減す
る通常の補助操舵時に伝達比可変装置により発生される
操舵補助力が伝達比可変装置を経て操舵輪に伝達されな
ければならず、伝達比可変装置に比較的大きい負荷がか
かり、そのため伝達比可変装置は高強度のものでなけれ
ばならず、伝達比可変装置として小型の歯車装置を使用
することができず、また操舵系を小型化することができ
ないという問題がある。
【0005】また上記従来の自動操舵装置に於ける上述
の問題を解消すべく、動力操舵装置が操舵輪とステアリ
ングホイールとの間の操舵系に設けられる場合には、運
転者の操舵負担を軽減する通常の補助操舵は効率的に行
われるが、自動操舵時には自動操舵による反力トルクを
打ち消すための補助操舵力が伝達比可変装置を経てステ
アリングホイールに伝達されなければならないため、自
動操舵による反力トルクがステアリングホイールに伝達
されるタイミング及びこれを打ち消すための補助操舵力
がステアリングホイールに伝達されるタイミングがずれ
易く、そのため運転者が感じる異和感を効果的に低減す
ることが困難である。
【0006】本発明は、ステアリングホイールと操舵輪
との間の操舵系に設けられステアリングホイールに対し
相対的に操舵輪を補助転舵する補助転舵手段と、操舵系
に設けられ操舵輪の転舵を補助する補助転舵力を発生す
る補助転舵力発生手段とを有するセミステアバイワイヤ
式の車輌用自動操舵装置に於ける上述の如き問題に鑑み
てなされたものであり、本発明の主要な課題は、補助転
舵力発生手段を補助転舵手段と操舵輪との間の操舵系に
配設すると共に、自動操舵による反力トルクがステアリ
ングホイールに伝達されるタイミング及びこれを打ち消
すための補助操舵力がステアリングホイールに伝達され
るタイミングを一致させることにより、通常の補助操舵
を効率的に行いつつ自動操舵時に運転者が感じる異和感
を効果的に低減することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の主要な課題は、本
発明によれば、ステアリングホイールと操舵輪との間の
操舵系に設けられ前記ステアリングホイールに対し相対
的に前記操舵輪を補助転舵する補助転舵手段と、前記操
舵系に設けられ前記操舵輪の転舵を補助する補助転舵力
を発生する補助転舵力発生手段と、前記補助転舵手段及
び前記補助転舵力発生手段を制御する制御手段とを有す
るセミステアバイワイヤ式の車輌用自動操舵装置にし
て、前記補助転舵力発生手段は前記補助転舵手段と前記
操舵輪との間の前記操舵系に設けられ、前記制御手段は
前記補助転舵手段の目標補助転舵量を演算する目標補助
転舵量演算手段と、前記補助転舵手段が前記目標補助転
舵量に基づき前記操舵輪を補助転舵する際の反力に起因
して前記ステアリングホイールに作用する反力トルクを
低減するための反力低減転舵力を前記目標補助転舵量に
基づいて演算する反力低減転舵力演算手段と、前記目標
補助転舵量に基づき前記補助転舵手段を制御する補助転
舵制御手段と、前記反力低減転舵力に基づいて前記補助
転舵力発生手段を制御する補助転舵力制御手段と、前記
補助転舵手段により前記操舵輪が補助転舵されることに
よる反力及び前記補助転舵力発生手段により前記反力低
減転舵力に基づいて発生される補助転舵力が互いに同期
して発生するよう、前記補助転舵制御手段及び前記補助
転舵力制御手段の制御タイミングを制御するタイミング
制御手段とを有することを特徴とする車輌用自動操舵装
置(請求項1の構成)、又はステアリングホイールと操
舵輪との間の操舵系に設けられ前記ステアリングホイー
ルに対し相対的に前記操舵輪を補助転舵する補助転舵手
段と、前記操舵系に設けられ前記操舵輪の転舵を補助す
る補助転舵力を発生する補助転舵力発生手段と、前記補
助転舵手段及び前記補助転舵力発生手段を制御する制御
手段とを有するセミステアバイワイヤ式の車輌用自動操
舵装置にして、前記補助転舵力発生手段は前記補助転舵
手段と前記操舵輪との間の前記操舵系に設けられ、前記
制御手段は前記操舵系のトルクを検出する手段と、前記
検出されたトルクに基づき運転者の操舵トルクを低減す
るための目標補助転舵力を演算する目標補助転舵力演算
手段と、前記補助転舵手段の目標補助転舵量を演算する
目標補助転舵量演算手段と、前記補助転舵手段が前記目
標補助転舵量に基づき前記操舵輪を補助転舵する際の反
力に起因して前記ステアリングホイールに作用する反力
トルクを低減するための反力低減転舵力を前記目標補助
転舵量に基づいて演算する反力低減転舵力演算手段と、
前記目標補助転舵量に基づき前記補助転舵手段を制御す
る補助転舵制御手段と、前記反力低減転舵力にて補正さ
れた前記目標補助転舵力に基づいて前記補助転舵力発生
手段を制御する補助転舵力制御手段と、前記補助転舵手
段により前記操舵輪が補助転舵されることによる反力及
び前記補助転舵力発生手段により前記反力低減転舵力に
て補正された前記目標補助転舵力に基づいて発生される
補助転舵力が互いに同期して発生するよう、前記補助転
舵制御手段及び前記補助転舵力制御手段の制御タイミン
グを制御するタイミング制御手段とを有することを特徴
とする車輌用自動操舵装置(請求項2の構成)によって
達成される。
【0008】
【発明の作用及び効果】上記請求項1の構成によれば、
補助転舵力発生手段は補助転舵手段と操舵輪との間の操
舵系に設けられるので、補助転舵力発生手段が補助転舵
手段とステアリングホイールとの間の操舵系に設けられ
る場合に比して、運転者の操舵負担を軽減する通常の補
助操舵を効率的に行うことができ、また補助転舵手段に
より操舵輪が補助転舵されることによる反力及び補助転
舵力発生手段により反力低減転舵力に基づいて発生され
る補助転舵力が互いに同期して発生するよう、タイミン
グ制御手段により補助転舵制御手段及び補助転舵力制御
手段の制御タイミングが制御されるので、補助転舵手段
により操舵輪が補助転舵されることによる反力及び補助
転舵力発生手段により反力低減転舵力に基づいて発生さ
れる補助転舵力を互いに同期して発生させることがで
き、これにより自動操舵時に運転者が感じる異和感を効
果的に低減することができる。
【0009】また上記請求項2の構成によれば、補助転
舵力発生手段は補助転舵手段と操舵輪との間の操舵系に
設けられるので、上記請求項1の構成の場合と同様、補
助転舵力発生手段が補助転舵手段とステアリングホイー
ルとの間の操舵系に設けられる場合に比して、運転者の
操舵負担を軽減する通常の補助操舵を効率的に行うこと
ができ、また補助転舵手段により操舵輪が補助転舵され
ることによる反力及び補助転舵力発生手段により反力低
減転舵力にて補正された目標補助転舵力に基づいて発生
される補助転舵力が互いに同期して発生するよう、タイ
ミング制御手段により補助転舵制御手段及び補助転舵力
制御手段の制御タイミングが制御されるので、補助転舵
手段により操舵輪が補助転舵されることによる反力及び
補助転舵力発生手段により反力低減転舵力にて補正され
た目標補助転舵力に基づいて発生される補助転舵力を互
いに同期して発生させることができ、これにより自動操
舵時に運転者が感じる異和感を効果的に低減することが
できる。
【0010】また上記請求項1及び2の構成によれば、
補助転舵力発生手段は補助転舵手段と操舵輪との間の操
舵系に設けられるので、補助転舵手段による目標補助転
舵量に基づく操舵輪の転舵が補助転舵力発生手段によっ
て補助されるので、補助転舵力発生手段が補助転舵手段
とステアリングホイールとの間の操舵系に設けられる場
合に比して補助転舵手段が操舵輪を補助転舵するに必要
な転舵力は小さくてよく、これにより補助転舵手段が操
舵輪を補助転舵する際に発生する反力も小さく、このこ
とによっても自動操舵時に運転者が感じる異和感を効果
的に低減することができる。
【0011】
【課題解決手段の好ましい態様】本発明の一つの好まし
い態様によれば、上記請求項1又は2の構成に於いて、
反力低減転舵力演算手段は前記反力に起因してステアリ
ングホイールに作用する反力トルクを相殺するための反
力低減転舵力を目標補助転舵量に基づいて演算するよう
構成される(好ましい態様1)。
【0012】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項1又は2の構成に於いて、操舵系はステ
アリングホイールに連結された第一のステアリングシャ
フト及び第二のステアリングシャフトを含み、補助転舵
手段は第一及び第二のステアリングシャフトの一方に連
結されたハウジングと第一及び第二のステアリングシャ
フトの他方に連結されハウジングに対し相対回転する回
転子とを有する補助転舵用電動機を含み、第一のステア
リングシャフトに対し相対的に第二のステアリングシャ
フトを回転駆動するよう構成される(好ましい態様
2)。
【0013】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様2の構成に於いて、目標補助転舵
量演算手段は第一のステアリングシャフトに対する第二
のステアリングシャフトの目標相対回転角度として補助
転舵手段の目標補助転舵量を演算するよう構成される
(好ましい態様3)。
【0014】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様3の構成に於いて、反力低減転舵
力演算手段は第一のステアリングシャフトに対する第二
のステアリングシャフトの目標相対回転角度に基づき操
舵輪を補助転舵する際の反力トルクに起因してステアリ
ングホイールに作用するトルクを相殺するための反力低
減転舵トルクを目標補助転舵量に基づいて演算するよう
構成される(好ましい態様4)。
【0015】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項1の構成に於いて、タイミング制御手段
は、補助転舵制御手段及び補助転舵力制御手段が同時に
制御された場合に制御補助転舵手段により操舵輪が補助
転舵されることによる反力及び補助転舵力発生手段によ
り反力低減転舵力に基づいて発生される補助転舵力のう
ち早く発生する力の発生タイミングが遅く発生する力の
発生タイミングに一致するよう、補助転舵制御手段及び
補助転舵力制御手段の制御タイミングを制御するよう構
成される(好ましい態様5)。
【0016】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項2の構成に於いて、タイミング制御手段
は、補助転舵制御手段及び補助転舵力制御手段が同時に
制御された場合に制御補助転舵手段により操舵輪が補助
転舵されることによる反力及び補助転舵力発生手段によ
り反力低減転舵力にて補正された目標補助転舵力に基づ
いて発生される補助転舵力のうち早く発生する力の発生
タイミングが遅く発生する力の発生タイミングに一致す
るよう、補助転舵制御手段及び補助転舵力制御手段の制
御タイミングを制御するよう構成される(好ましい態様
6)。
【0017】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項1又は2の構成に於いて、タイミング制
御手段は補助転舵制御手段及び補助転舵力制御手段に対
する制御指令の出力タイミングを制御することにより補
助転舵制御手段及び補助転舵力制御手段の制御タイミン
グを制御するよう構成される(好ましい態様7)。
【0018】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項2の構成に於いて、目標補助転舵力演算
手段は補助転舵力制御手段に設けられ、補助転舵力制御
手段は目標補助転舵力と反力低減転舵力との和に基づい
て補助転舵力発生手段を制御し、タイミング制御手段は
目標補助転舵量に基づく補助転舵制御手段に対する制御
指令の出力タイミング及び反力低減転舵力に基づく補助
転舵力制御手段に対する制御指令の出力タイミングを制
御することにより補助転舵制御手段及び補助転舵力制御
手段の制御タイミングを制御するよう構成される(好ま
しい態様8)。
【0019】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項1又は2の構成に於いて、補助転舵力発
生手段は電動式パワーステアリング装置であるよう構成
される(好ましい態様9)。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照しつつ、本
発明を好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0021】図1は転舵角可変装置及び電動式パワース
テアリング装置を備えたセミステアバイワイヤ式の車輌
に適用された本発明による車輌用自動操舵装置の一つの
実施形態を示す概略構成図である。
【0022】図1に於て、10FL及び10FRはそれぞれ
車輌12の左右の前輪を示し、10RL及び10RRはそれ
ぞれ車輌の左右の後輪を示している。操舵輪である左右
の前輪10FL及び10FRは運転者によるステアリングホ
イール14の操作に応答して駆動されるラック・アンド
・ピニオン型の電動式パワーステアリング装置16によ
りラックバー18及びタイロッド20L及び20Rを介し
て転舵される。
【0023】図示の実施形態に於いては、電動式パワー
ステアリング装置16はラック同軸型の電動式パワース
テアリング装置であり、電動機22と、電動機22の回
転トルクをラックバー18の往復動方向の力に変換する
例えばボールねじ式の変換機構24とを有し、ハウジン
グ26に対し相対的にラックバー18を駆動する補助転
舵力を発生することにより、運転者の操舵負担を軽減す
る補助転舵力発生手段として機能する。尚補助転舵力発
生手段は後述の転舵角可変装置30より左右前輪側にて
補助転舵力を発生し得る限り、当技術分野に於いて公知
の任意の構成のものであってよい。
【0024】ステアリングホイール14は第一のステア
リングシャフトとしてのアッパステアリングシャフト2
8A、転舵角可変装置30、第二のステアリングシャフ
トとしてのロアステアリングシャフト28B、ジョイン
ト32を介して電動式パワーステアリング装置16のピ
ニオンシャフト34に駆動接続されている。図示の実施
形態に於いては、転舵角可変装置30はハウジング36
Aの側にてアッパステアリングシャフト28Aの下端に
連結され、回転子36Bの側にてロアステアリングシャ
フト28Bの上端に連結された補助転舵駆動用の電動機
36を含んでいる。
【0025】かくして転舵角可変装置30は第一のステ
アリングシャフトに対し相対的に第二のステアリングシ
ャフトを回転駆動することにより、操舵輪である左右の
前輪10FL及び10FRをステアリングホイール14に対
し相対的に補助転舵駆動する補助転舵手段として機能す
る。
【0026】特に転舵角可変装置30は、通常時にはハ
ウジング36A及び回転子36Bの相対回転を阻止する
保持電流が電動機36に通電されることにより、アッパ
ステアリングシャフト22Aに対するロアステアリング
シャフト22Bの相対回転角度(単に相対回転角度とい
う)を0に維持するが、自動操舵時には電動機36によ
りアッパステアリングシャフト22Aに対し相対的にロ
アステアリングシャフト22Bを積極的に回転させ、こ
れにより運転者の操舵操作に依存せずに左右の前輪10
FL及び10FRを自動操舵する。
【0027】図示の実施形態に於ては、アッパステアリ
ングシャフト22Aには該アッパステアリングシャフト
の回転角度を操舵角θsとして検出する操舵角センサ4
0及び操舵トルクTsを検出するトルクセンサ42が設
けられており、ロアステアリングシャフト22Bには該
ロアステアリングシャフトの回転角度を左右前輪の実操
舵角θaとして検出する操舵角センサ44が設けられて
おり、これらのセンサの出力は操舵制御装置46へ供給
される。操舵制御装置46には車速センサ48により検
出された車速Vを示す信号及びヨーレートセンサ50に
より検出された車輌のヨーレートγを示す信号も入力さ
れる。
【0028】尚操舵角θaを示す信号及び車速Vを示す
信号は操舵制御装置46より転舵角可変装置30を制御
する転舵角可変制御装置52にも入力され、操舵トルク
Tsを示す信号及び車速Vを示す信号は操舵制御装置4
6より電動式パワーステアリング装置16を制御する電
動パワーステアリング(電動PS)制御装置54にも入
力される。また操舵角センサ44により検出される操舵
角θaを示す信号は自動操舵完了後に左右の前輪10FL
及び10FRの直進位置をステアリングホイール14の中
立位置に合せるために使用される。
【0029】後述の如く、操舵制御装置46は車輌の目
標ヨーレートγtを演算すると共に、目標ヨーレートγt
とヨーレートセンサ50により検出された車輌のヨーレ
ートγとの偏差Δγを低減するための転舵角可変装置3
0の目標補助転舵量としてアッパステアリングシャフト
22Aに対するロアステアリングシャフト22Bの目標
相対回転角度θrを演算し、目標相対回転角度θrを示す
指令信号を転舵角可変制御装置52へ出力する。
【0030】また操舵制御装置46は転舵角可変装置3
0の作動による自動操舵によりステアリングホイール1
4へ伝達される反力トルクを相殺するための補正転舵ト
ルクTeを目標相対回転角度θrに基づいて演算し、補正
転舵トルクTeを示す指令信号を電動パワーステアリン
グ制御装置54へ出力する。
【0031】転舵角可変制御装置52は運転者による通
常操舵時には転舵角可変装置30の相対回転角度を0に
維持し、操舵制御装置46より目標相対回転角度θrを
示す信号が入力されたときには、ロアステアリングシャ
フト22Bがアッパステアリングシャフト22Aに対し
相対的に目標相対回転角度θr回転するよう目標相対回
転角度θrに基づき転舵角可変装置30の電動機36を
制御し、これにより左右の前輪10FL及び10FRを自動
操舵し、車輌のヨーレート偏差Δγを低減して車輌の旋
回時の走行安定性を向上させる。
【0032】電動パワーステアリング制御装置54は操
舵トルクTs及び車速Vに応じて運転者の操舵負荷を軽
減するための補助転舵トルクTabを演算し、補助転舵ト
ルクTabと操舵制御装置46より入力される補正転舵ト
ルクTeとの和を目標補助転舵トルクTaとして演算し、
目標補助転舵トルクTaに基づき電動式パワーステアリ
ング装置16の電動機22を制御することにより、操舵
アシストを行うと共に自動操舵時に於ける転舵角可変装
置30の作動により発生する反力トルクを相殺する。
【0033】特に図示の実施形態に於いては、操舵制御
装置46は転舵角可変装置30の作動により発生される
反力トルクとこれを相殺すべく電動式パワーステアリン
グ装置16により発生される補正転舵トルクTeに対応
するトルクとが互いに同期して発生し、これにより転舵
角可変装置30の作動により発生される反力トルクが補
正転舵トルクTeに対応するトルクによって確実に且つ
適切に相殺されるよう、電動パワーステアリング制御装
置54に対する指令信号の出力タイミングを制御する。
【0034】尚図1には詳細に示されていないが、操舵
制御装置46、転舵角可変制御装置52、電動パワース
テアリング制御装置54はそれぞれCPUとROMとR
AMと入出力ポート装置とを有し、これらが双方向性の
コモンバスにより互いに接続されたマイクロコンピュー
タ及び駆動回路よりなっていてよい。また操舵角センサ
40及び44、トルクセンサ42、ヨーレートセンサ5
0はそれぞれ車輌の左旋回方向への操舵の場合を正とし
て操舵角θs及びθa、操舵トルクTs、ヨーレートγを
検出する。
【0035】次に図2に示されたフローチャートを参照
して図示の実施形態に於いて操舵制御装置46により達
成される目標補助転舵量演算及びタイミング制御ルーチ
ンについて説明する。尚図2に示されたフローチャート
による制御は図には示されていないイグニッションスイ
ッチの閉成により開始され、所定の時間毎に繰返し実行
される。
【0036】まずステップ10に於いては操舵角θsを
示す信号等の読み込みが行われ、ステップ20に於いて
は操舵角θsに基づき前輪の実舵角δが演算され、Hを
車輌のホイールベースとし、Khをスタビリティファク
タとして下記の式1に従って車輌の目標ヨーレートγt
が演算され、目標ヨーレートγtと検出ヨーレートγと
の偏差Δγ(=γt−γ)が演算される。 γt=V・δ/(1+Kh・V2)H ……(1)
【0037】ステップ30に於いてはヨーレート偏差Δ
γに基づき図3に示されたグラフに対応するマップより
転舵角可変装置30の目標補助転舵量、即ちアッパステ
アリングシャフト22Aに対するロアステアリングシャ
フト22Bの目標相対回転角度θrが演算される。
【0038】ステップ40に於いてはIを転舵角可変装
置30の電動機36等の慣性モーメントとし、Cを転舵
角可変装置30等の粘性係数とし、αを電動式パワース
テアリング装置16の転舵角とし、θrd及びθrtdをそ
れぞれ目標相対回転角度θrの微分値及び二階微分値と
して、下記の式2に従って転舵角可変装置30による自
動操舵により発生される反力トルクを相殺するためのフ
ィードフォワード制御量である補正転舵トルクTeが演
算される。 Te=Iθrtd+Cθrd−αTs……(2)
【0039】ステップ50に於ては転舵角可変制御装置
52へ目標相対回転角度θrを示す指令信号が送信さ
れ、ステップ60に於てはタイマのカウント値Tが1イ
ンクリメントされ、ステップ70に於てはタイマのカウ
ント値Tが基準値Tc(正の定数)以上であるか否かの
判別、即ち補正転舵トルクTeを示す指令信号を電動パ
ワーステアリング制御装置54へ出力すべきタイミング
であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたとき
にはステップ60へ戻り、肯定判別が行われたときには
ステップ80へ進み、補正転舵トルクTeを示す指令信
号が電動パワーステアリング制御装置54へ送信され
る。
【0040】図6に示されている如く、操舵制御装置4
6に於いて目標相対回転角度θrが演算される時点t1よ
り目標相対回転角度θrを示す指令信号が送信される時
点t3までの時間をTv1とし、時点t3より転舵角可変制
御装置52が目標相対回転角度θrを示す指令信号を受
信し転舵角可変装置30の電動機36が作動して自動操
舵のトルクが発生する時点t7までの時間をTv2とす
る。また操舵制御装置46に於いて補正転舵トルクTe
が演算される時点t2より補正転舵トルクTeを示す指令
信号が送信される時点t4までの時間をTe1とし、時点
t4より電動パワーステアリング制御装置54が補正転
舵トルクTeを示す指令信号を受信し電動式パワーステ
アリング装置16の電動機22が作動して操舵アシスト
のトルクが発生する時点t8までの時間をTe2とする。
【0041】上記ステップ70の判別に於ける基準値T
cは、時点t8が時点t7と同一の時点になり、転舵角可
変装置30による自動操舵により発生される反力トルク
及び電動式パワーステアリング装置16により発生され
る補正転舵トルクTeに対応するトルクが互いに同期し
て発生するよう、時点t3より時点t4までの時間ΔTに
相当する値に設定される。
【0042】尚図には示されていないが、転舵角可変制
御装置52は操舵制御装置46より目標相対回転角度θ
rを示す指令信号を受信すると、電動機36を制御する
ことによりロアステアリングシャフト22Bをアッパス
テアリングシャフト22Aに対し相対的に目標相対回転
角度θr回転させ、これにより左右の前輪10FL及び1
0FRを自動操舵する。
【0043】次に図4に示されたフローチャートを参照
して図示の実施形態に於いて電動パワーステアリング制
御装置54により達成される補助転舵力制御ルーチンに
ついて説明する。尚図4に示されたフローチャートによ
る制御も図には示されていないイグニッションスイッチ
の閉成により開始され、所定の時間毎に繰返し実行され
る。
【0044】まずステップ110に於いてはトルクセン
サ42により検出された操舵トルクTsを示す信号等の
読み込みが行われ、ステップ120に於いては操舵トル
クTs及び車速Vに基づき図5に示されたグラフに対応
するマップより運転者の操舵負担を軽減するためのフィ
ードバック制御量である補助転舵トルクTabが演算され
る。この場合図5より解る如く、補助転舵トルクTabの
大きさは、操舵トルクTsの大きさが大きいほど大きく
なり、同一の操舵トルクTsについて見て車速Vが高い
ほど小さくなるよう演算される。
【0045】ステップ130に於いては操舵制御装置4
6より入力された補正転舵トルクTeを示す信号の読み
込みが行われ、ステップ140に於いては電動式パワー
ステアリング装置16の目標補助転舵トルクTaが補助
転舵トルクTabと補正転舵トルクTeとの和として演算
され、ステップ150に於いては目標補助転舵トルクT
aに基づき電動式パワーステアリング装置16の電動機
22に対する目標駆動電流が演算され、該目標駆動電流
に基づき電動機22が制御される。
【0046】かくして図示の実施形態によれば、ステッ
プ20及び30に於いて車輌のヨーレートγを目標ヨー
レートγtにして車輌を安定的に旋回走行させるべく左
右前輪を自動操舵するための目標制御量として転舵角可
変装置30の目標補助転舵量、即ちアッパステアリング
シャフト22Aに対するロアステアリングシャフト22
Bの目標相対回転角度θrが演算され、ステップ40に
於いて転舵角可変装置30による自動操舵により発生さ
れる反力トルクを相殺するための補正転舵トルクTeが
演算される。
【0047】またステップ50に於いて転舵角可変制御
装置52へ目標相対回転角度θrを示す指令信号が出力
され、転舵角可変装置30による自動操舵により発生さ
れる反力トルク及び電動式パワーステアリング装置16
により発生される補正転舵トルクTeに対応するトルク
が互いに同期して発生するよう、ステップ60〜80に
於いて目標相対回転角度θrを示す指令信号が転舵角可
変制御装置52へ送信されるタイミングを基準にして、
目標補助転舵トルクTaを示す指令信号が電動パワース
テアリング制御装置54へ送信されるタイミングが制御
される。
【0048】そしてステップ120に於いて運転者の操
舵負担を軽減するための補助転舵トルクTabが演算さ
れ、ステップ130及び140に於いて電動式パワース
テアリング装置16の目標補助転舵トルクTaが補助転
舵トルクTabと補正転舵トルクTeとの和として演算さ
れ、ステップ150に於いて目標補助転舵トルクTaに
基づき電動式パワーステアリング装置16が制御され
る。
【0049】従って車輌のヨーレートγが目標ヨーレー
トγtになるよう自動操舵を実行することによって車輌
を安定的に旋回走行させることができると共に、転舵角
可変装置30の作動により発生される反力トルクを補正
転舵トルクTeに対応するトルクによって確実に且つ適
切に相殺することができ、これにより自動操舵の反力ト
ルクがステアリングホイール14へ伝達されることに起
因して運転者が違和感を感じることを確実に防止するこ
とができる。
【0050】例えば運転者により操舵されることなく自
動操舵が行われる場合の反力トルクが転舵角可変装置3
0の相対回転角度に対し図7に於いて二点鎖線にて示さ
れている如く変化するとすると、補助転舵トルクTabに
よって操舵トルクが低減されることにより運転者が感じ
るトルクは図7に於いて破線にて示されている如く減少
し、更に自動操舵による反力トルクが補正転舵トルクT
eにより相殺されるので、運転者が感じるトルクは図7
に於いて実線にて示されている如く大幅に減少し、自動
操舵の方向が反転する際のトルクの変動も大幅に低減さ
れる。
【0051】特に図示の実施形態によれば、補正転舵ト
ルクTeを示す信号についてのみ出力のタイミングが制
御され、補助転舵トルクTabを示す信号の出力は遅延さ
れないので、補助転舵トルクTabに対応する補助転舵ト
ルクの発生が遅れることに起因して運転者が不自然な操
舵感を感じることを確実に防止することができる。
【0052】以上に於いては本発明を特定の実施形態に
ついて詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限
定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の
実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであ
ろう。
【0053】例えば上述の実施形態に於いては、目標相
対回転角度θrを示す指令信号が転舵角可変制御装置5
2へ出力され、目標補助転舵トルクTaを示す指令信号
が電動パワーステアリング制御装置54へ出力されるよ
うになっているが、転舵角可変制御装置52へ出力され
る指令信号は目標相対回転角度θrに対応する電動機3
6に対する目標駆動電流であってもよく、また電動パワ
ーステアリング制御装置54へ出力される指令信号は目
標補助転舵トルクTaに対応する電動機22に対する目
標駆動電流であってもよい。
【0054】また上述の実施形態に於いては、転舵角可
変装置30による自動操舵により発生される反力トルク
を相殺するための補正転舵トルクTeは上記式2に従っ
て演算されるようになっているが、補正転舵トルクTe
は当技術分野に於いて公知の任意の態様にて演算されて
よく、特に転舵角可変制御装置52へ出力される指令信
号が目標相対回転角度θrに対応する電動機36に対す
る目標駆動電流である場合には、補正転舵トルクTeは
電動機36に対する目標駆動電流に基づいて演算される
よう修正されてよい。
【0055】また上述の実施形態に於いては、操舵トル
クTs及び車速Vに運転者の操舵負担を軽減するための
フィードバック制御量である補助転舵トルクTabが演算
され、電動式パワーステアリング装置16の目標補助転
舵トルクTaが補助転舵トルクTabと補正転舵トルクTe
との和として演算されるようになっているが、フィード
バック制御量は省略されてもよい。
【0056】また上述の実施形態に於いては、転舵角可
変制御装置52は運転者による通常操舵時には転舵角可
変装置30の相対回転角度を0に維持するようになって
いるが、転舵角可変装置30は自動操舵が行われない通
常操舵時にはアッパステアリングシャフト22Aの回転
角度に対するロアステアリングシャフト22Bの回転角
度の比が例えば車速Vが高いほど小さくなるよう、車輌
の走行状況に応じてギヤ比可変装置として使用されても
よい。
【0057】また上述の実施形態に於いては、操舵輪の
目標転舵量は車輌の実ヨーレートと車輌の目標ヨーレー
トとの偏差を低減するための目標転舵量であるが、例え
ば前述の特開平11−73597号公報に記載されてい
る如く、車輌を走行車線に沿って走行させるための目標
転舵量や、例えば特開平10−31799号公報に記載
されている如く、レーザレーダ等により車輌前方の障害
物が検出される場合には、車輌前方の障害物を回避する
ための目標転舵量であってよく、更にはこれら以外の任
意の目標転舵量であってもよい。
【0058】また上述の実施形態に於いては、転舵角可
変装置30は転舵角可変制御装置52により制御され、
電動式パワーステアリング装置16は電動パワーステア
リング制御装置54により制御され、転舵角可変制御装
置52及び電動パワーステアリング制御装置54は操舵
制御装置46により制御されるようになっているが、こ
れらの少なくとも二つの制御装置が一つの制御装置に統
合されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】転舵角可変装置及び電動式パワーステアリング
装置を備えたセミステアバイワイヤ式の車輌に適用され
た本発明による車輌用自動操舵装置の一つの実施形態を
示す概略構成図である。
【図2】実施形態に於ける操舵制御装置により達成され
る目標補助転舵量演算及びタイミング制御を示すフロー
チャートである。
【図3】ヨーレート偏差Δγと目標相対回転角度θrと
の間の関係を示すグラフである。
【図4】実施形態に於ける電動パワーステアリング制御
装置により達成される補助転舵力制御ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図5】車速V及び操舵トルクTsと目標転舵トルクTa
bとの間の関係を示すグラフである。
【図6】実施形態に於ける操舵制御装置、転舵角可変制
御装置、電動パワーステアリング制御装置により達成さ
れる各制御のタイミングを示す説明図である。
【図7】運転者により操舵されることなく自動操舵が行
われる場合の反力トルクが実施形態により低減されるこ
とを示す解図的グラフである。
【符号の説明】
10FR〜10RL…車輪 16…電動式パワーステアリング装置 28A…アッパステアリングシャフト 28B…ロアステアリングシャフト 30…転舵角可変装置 40、44…操舵角センサ 42…トルクセンサ 46…操舵制御装置 48…車速センサ 50…ヨーレートセンサ 52…転舵角可変制御装置 54…電動パワーステアリング(電動PS)制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステアリングホイールと操舵輪との間の操
    舵系に設けられ前記ステアリングホイールに対し相対的
    に前記操舵輪を補助転舵する補助転舵手段と、前記操舵
    系に設けられ前記操舵輪の転舵を補助する補助転舵力を
    発生する補助転舵力発生手段と、前記補助転舵手段及び
    前記補助転舵力発生手段を制御する制御手段とを有する
    セミステアバイワイヤ式の車輌用自動操舵装置にして、
    前記補助転舵力発生手段は前記補助転舵手段と前記操舵
    輪との間の前記操舵系に設けられ、前記制御手段は前記
    補助転舵手段の目標補助転舵量を演算する目標補助転舵
    量演算手段と、前記補助転舵手段が前記目標補助転舵量
    に基づき前記操舵輪を補助転舵する際の反力に起因して
    前記ステアリングホイールに作用する反力トルクを低減
    するための反力低減転舵力を前記目標補助転舵量に基づ
    いて演算する反力低減転舵力演算手段と、前記目標補助
    転舵量に基づき前記補助転舵手段を制御する補助転舵制
    御手段と、前記反力低減転舵力に基づいて前記補助転舵
    力発生手段を制御する補助転舵力制御手段と、前記補助
    転舵手段により前記操舵輪が補助転舵されることによる
    反力及び前記補助転舵力発生手段により前記反力低減転
    舵力に基づいて発生される補助転舵力が互いに同期して
    発生するよう、前記補助転舵制御手段及び前記補助転舵
    力制御手段の制御タイミングを制御するタイミング制御
    手段とを有することを特徴とする車輌用自動操舵装置。
  2. 【請求項2】ステアリングホイールと操舵輪との間の操
    舵系に設けられ前記ステアリングホイールに対し相対的
    に前記操舵輪を補助転舵する補助転舵手段と、前記操舵
    系に設けられ前記操舵輪の転舵を補助する補助転舵力を
    発生する補助転舵力発生手段と、前記補助転舵手段及び
    前記補助転舵力発生手段を制御する制御手段とを有する
    セミステアバイワイヤ式の車輌用自動操舵装置にして、
    前記補助転舵力発生手段は前記補助転舵手段と前記操舵
    輪との間の前記操舵系に設けられ、前記制御手段は前記
    操舵系のトルクを検出する手段と、前記検出されたトル
    クに基づき運転者の操舵トルクを低減するための目標補
    助転舵力を演算する目標補助転舵力演算手段と、前記補
    助転舵手段の目標補助転舵量を演算する目標補助転舵量
    演算手段と、前記補助転舵手段が前記目標補助転舵量に
    基づき前記操舵輪を補助転舵する際の反力に起因して前
    記ステアリングホイールに作用する反力トルクを低減す
    るための反力低減転舵力を前記目標補助転舵量に基づい
    て演算する反力低減転舵力演算手段と、前記目標補助転
    舵量に基づき前記補助転舵手段を制御する補助転舵制御
    手段と、前記反力低減転舵力にて補正された前記目標補
    助転舵力に基づいて前記補助転舵力発生手段を制御する
    補助転舵力制御手段と、前記補助転舵手段により前記操
    舵輪が補助転舵されることによる反力及び前記補助転舵
    力発生手段により前記反力低減転舵力にて補正された前
    記目標補助転舵力に基づいて発生される補助転舵力が互
    いに同期して発生するよう、前記補助転舵制御手段及び
    前記補助転舵力制御手段の制御タイミングを制御するタ
    イミング制御手段とを有することを特徴とする車輌用自
    動操舵装置。
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