JP2003260736A - 熱収縮性ポリ乳酸系二軸延伸フィルムおよびその製造方法 - Google Patents

熱収縮性ポリ乳酸系二軸延伸フィルムおよびその製造方法

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JP2003260736A JP2002064821A JP2002064821A JP2003260736A JP 2003260736 A JP2003260736 A JP 2003260736A JP 2002064821 A JP2002064821 A JP 2002064821A JP 2002064821 A JP2002064821 A JP 2002064821A JP 2003260736 A JP2003260736 A JP 2003260736A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的強力に優れ、適度な二軸方向への熱収
縮性を有するだけでなく熱収縮後の外観性にも優れ、寸
法安定性に優れているため印刷性の良好な熱収縮性ポリ
乳酸系二軸延伸フィルムを提供する。 【解決手段】 ポリ乳酸系樹脂からなる二軸延伸フィル
ムである。ポリ乳酸系樹脂はL−乳酸とD−乳酸との割
合が(L−乳酸)/(D−乳酸)=100/0〜94/
6(モル%)である。フィルムの80℃における縦方向
及び横方向の熱収縮率が6%以下であり、フィルムの融
点よりも10℃低い温度におけるフィルムの縦方向また
は横方向の少なくとも一方向への熱収縮率が30%以上
であり、この温度におけるフィルムの縦方向と横方向と
の熱収縮率比が0.6〜1.5の範囲である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱収縮性ポリ乳酸
系二軸延伸フィルムに関し、特に、二軸方向への熱収縮
性に優れたポリ乳酸系二軸延伸フィルムおよびその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、機械的強力や耐熱性や寸法安
定性に優れた材料としてポリエチレンテレフタレートや
ポリプロピレンが知られており、これらを用いた延伸フ
ィルムが産業界で幅広く使用されている。
【0003】しかしながら、これらのプラスチックフィ
ルムは、その使用後に廃棄処理される際に、焼却処理を
行うと、焼却時の発熱量が高いためその処理中に焼却炉
を傷める恐れがあり、埋め立てによる廃棄処理を行う
と、これらのプラスチック類は、化学的、生物学的安定
性のためにほとんど分解せずに残留する。そのため、近
年の環境保全に対する社会的要求の高まりに伴い、微生
物などにより分解可能な生分解性を有し、コンポストで
の堆肥化処理が可能な生分解性を有する樹脂からなるフ
ィルムが要求されている。生分解性樹脂の中でもポリ乳
酸は、各種でんぷんや糖類などを発酵して得られる乳酸
を重合した植物由来の原料で、最終的には再び炭酸ガス
と水となって地球的規模で環境リサイクルされる理想的
なポリマー原料として各種用途に利用され始めている。
【0004】しかしながら、ポリ乳酸は硬くて脆いとい
う性質を有し、ポリ乳酸からなる無延伸フィルムは、強
度や伸度が低く、耐衝撃性に劣るため、そのままでは成
形体としての実用性が不足する。
【0005】そこでポリ乳酸の脆性を向上するために、
一軸あるいは二軸延伸して配向させる方法が知られてお
り、一般的には、機械的強力や衝撃強度の向上や改善を
図るために、二軸延伸処理によりフィルム化される。こ
のようなポリ乳酸系二軸延伸積層フィルムは、情報記録
材料(磁気カード)、工業用パッケージ、農業用マルチ
フィルムなどに展開され、一部は実用化に至っているも
のもある。
【0006】しかしながら、これらのポリ乳酸系二軸延
伸フィルムには、ポリプロピレン系二軸延伸フィルムに
代表されるような機械的強力と熱収縮性とを併せ持つも
のではなく、いわゆる低熱収縮オーバーラッピング包装
フィルムに関する実用化例はほとんどみられない。例え
ば、特開平7−256753号公報、特開平9−187
863号公報には、ポリ乳酸系重合体からなる熱収縮性
二軸延伸フィルムが開示されているが、いずれもプラス
チック製ボトル結束用への展開として低温高熱収縮性を
意図したものであり、ポリプロピレン系二軸延伸フィル
ムのように機械的強力と熱収縮性とを併せ持つものでは
なかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記問題点を
解決し、機械的強力に優れ、適度な二軸方向への熱収縮
性を有するだけでなく熱収縮後の外観性にも優れ、寸法
安定性に優れているため印刷性の良好な熱収縮性ポリ乳
酸系二軸延伸フィルムおよびその製造方法を提供するも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意研究を行った結果、特定のポリ乳酸
系樹脂を特定の延伸条件下で二軸延伸処理することで、
機械的強力を維持しながらも適度な二軸方向への熱収縮
性を有し、かつ印刷やコーティング等の二次加工に耐え
うる寸法安定性を有し、さらにシュリンク後の包装外観
に優れたポリ乳酸系二軸延伸フィルムが得られることを
見出し本発明に至ったものである。すなわち本発明は、
ポリ乳酸系樹脂からなる二軸延伸フィルムであって、前
記ポリ乳酸系樹脂はL−乳酸とD−乳酸との割合が(L
−乳酸)/(D−乳酸)=100/0〜94/6(モル
%)であり、前記フィルムの80℃における縦方向及び
横方向の熱収縮率が6%以下であり、前記フィルムの融
点よりも10℃低い温度における前記フィルムの縦方向
または横方向の少なくとも一方向への熱収縮率が30%
以上であり、前記フィルムの融点よりも10℃低い温度
における前記フィルムの縦方向と横方向との熱収縮率比
が0.6〜1.5の範囲であることを特徴とする熱収縮
性ポリ乳酸系二軸延伸フィルムを要旨とするものであ
る。
【0009】また、本発明は、L−乳酸とD−乳酸との
割合が(L−乳酸)/(D−乳酸)=100/0〜94
/6(モル%)であるポリ乳酸を主成分とするポリ乳酸
系樹脂を溶融製膜し、フィルムの縦延伸倍率をX、横延
伸倍率をYとしたときに、前記Xが2.5倍以上であ
り、前記Yが2.0倍以上であり、XのYに対する延伸
倍率比(X/Y)が0.6〜1.5の範囲となるように
二軸延伸してフィルム化することを特徴とするポリ乳酸
系二軸延伸フィルムの製造方法を要旨とするものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の熱収縮性ポリ乳酸系二軸
延伸フィルムは、L−乳酸とD−乳酸との割合が(L−
乳酸)/(D−乳酸)=100/0〜94/6(モル
%)であるポリ乳酸系樹脂からなる必要がある。ポリ乳
酸系樹脂に占めるD−乳酸の含有量が6モル%を越える
と、ポリ乳酸系樹脂は明確な融点を示さなくなり、結晶
性に乏しいものとなる。その結果、延伸時の厚み精度が
著しく悪化し、なおかつ延伸後の熱セットによる配向結
晶化が進行しなくなるため、フィルムの巻き取り時にフ
ィルムに割れや裂けが発生するという問題が生じるだけ
でなく、二次加工の面でもフィルムテンションによるフ
ィルム破断や、ブロッキングによるトラブルが発生す
る。また、L−乳酸を単独で使用してもよいが、D−乳
酸が配合されているほうが結晶性が緩和され、製膜性の
良いものが得られる。従って、本発明においては、L−
乳酸とD−乳酸とが、(L−乳酸)/(D−乳酸)=9
9/1〜95/5(モル%)の範囲で配合されているこ
とが、より好ましい。なお、L−乳酸とD−乳酸とは、
上記の割合で配合されていれば共重合体であってもブレ
ンド体であっても良い。
【0011】ポリ乳酸系樹脂の数平均分子量は、5万〜
30万の範囲にあることが好ましく、より好ましくは8
万〜15万である。数平均分子量が5万未満であると、
得られるフィルムは機械的強力に劣るものとなり、延伸
工程や巻き取り工程での切断も頻繁に起こり、操業性の
低下を招く。一方、数平均分子量が30万を越えると、
加熱溶融時の流動性が乏しくなって製膜性が低下する。
【0012】ポリ乳酸系樹脂を得るための重合法として
は、縮合重合法及び開環重合法のいずれの方法を採用す
ることも可能であり、分子量増大を目的として少量の鎖
延長剤、例えばジイソシアネート化合物,ジエポキシ化
合物,酸無水物等を使用してもよい。
【0013】また、製造工程あるいは二次加工工程での
ハンドリング、フィルム走行性の面からアンチブロッキ
ング剤を添加することもできる。アンチブロッキング剤
とは、シリカ、二酸化チタン、タルク、アルミナ等の安
定な金属酸化物、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、
硫酸バリウム等の安定な金属塩、またはポリ乳酸に対し
て不活性な有機樹脂からなるいわゆる有機系ビーズが好
適に使用できる。これらのアンチブロッキング剤はいず
れか1種類を単独で用いても良く、また2種類以上を併
用しても良い。
【0014】本発明の熱収縮性ポリ乳酸系二軸延伸フィ
ルムは、オーバーラッピング包装等に好適な機械的強力
と熱収縮性とを併せ持つように、上記のポリ乳酸系樹脂
の結晶性、融点等の樹脂特性に合わせて延伸温度、延伸
倍率、熱固定温度、リラックス率を適宜調整することに
より、熱収縮率及び縦横の熱収縮率比を以下の範囲内に
コントロールする必要がある。
【0015】オーバーラッピング包装等に使用されるフ
ィルムには、印刷やコーティングなどの二次加工処理が
行われる。印刷工程やコーティング工程におけるインキ
や接着剤溶剤の乾燥は、通常は80℃付近で行われるこ
とが多いため、少なくとも80℃の熱履歴による熱変形
を抑える必要がある。従って、本発明においては、80
℃における縦方向及び横方向の熱収縮率を6%以下とす
る必要がある。80℃における縦方向及び横方向の熱収
縮率が6%を超えると、フィルムは寸法安定性に劣るも
のとなり印刷工程やコーティング工程で印刷ずれなどを
生じ、包装後の外観が著しく損なわれることとなる。従
って、80℃における縦方向及び横方向の熱収縮率は、
4%以下であることが好ましい。
【0016】また、フィルムの適度なシュリンク性とい
う観点から、フィルムの融点より10℃低い温度におい
て、フィルムの縦方向または横方向の少なくとも一方向
への熱収縮率が30%以上であり、かつ、フィルムの縦
方向と横方向との熱収縮率比が0.6〜1.5の範囲で
ある必要がある。フィルム融点より10℃低い温度にお
いてフィルムの縦方向または横方向の少なくとも一方向
への熱収縮率が30%未満であると、十分なシュリンク
性が得られず、包装後の外観はタイト感のないものとな
り商品価値が低くくなる。また、フィルム融点より10
℃低い温度においてフィルムの縦方向と横方向との熱収
縮率比が0.6未満あるいは1.5を超えるものである
と、縦横間の熱収縮率差が大きいため、たるみや収縮し
わが発生して、同様に商品価値の低いものとなる。な
お、本発明においてフィルム融点より10℃低い温度と
は、シュリンク工程において適度なシュリンク性をもた
らす加工温度を意味するものである。フィルムの融点
は、使用されるポリ乳酸系樹脂のL−乳酸/D−乳酸の
含有比に応じて異なるが、フィルム融点より10℃低い
温度での熱収縮率および熱収縮率比が上記の範囲にある
ことにより、二軸方向の熱収縮性を有し、かつシュリン
ク後の包装外観に優れたフィルムとすることができる。
【0017】また、本発明の熱収縮性ポリ乳酸系二軸延
伸フィルムは、100℃以上でかつフィルムの融点より
も10℃低い温度以下の温度範囲において、フィルムの
最大熱収縮応力が0.7MPa以上であり、フィルムの
縦方向と横方向との最大熱収縮応力比が0.6〜2.0
の範囲にあることが好ましい。前記の温度範囲におい
て、フィルムの最大熱収縮応力が0.7MPa未満であ
ると、十分な機械的強力が得られない傾向にあり、フィ
ルムの縦方向と横方向との最大熱収縮応力比が0.6未
満、あるいは2.0を超えると、同様に機械的強力に劣
る傾向にある。従って、フィルムの最大熱収縮応力は
1.0〜3.0MPaの範囲であることがより好まし
く、フィルムの縦横の最大熱収縮応力比は0.8〜1.
6の範囲であることがより好ましい。
【0018】本発明の熱収縮性ポリ乳酸系二軸延伸フィ
ルムには、必要に応じて、コロナ放電処理、プラズマ処
理、火炎処理等の表面処理をしても良く、フィルムの表
面処理は印刷性の向上の点から有効な手段である。中で
もコロナ放電処理は簡便さの点から好ましい。コロナ放
電処理は、フィルム製造工程中いわゆるオンラインに行
っても、スリット時いわゆるオフライン時に行っても良
いが、いずれの場合も二次加工における印刷性や接着剤
の密着力の点から、処理面のぬれ張力が40mN/mを
超えるよう処理することが望ましい。
【0019】本発明の熱収縮性ポリ乳酸系二軸延伸フィ
ルムには、必要に応じて顔料,酸化防止剤,可塑剤,紫
外線吸収剤,滑剤,結晶核剤、帯電防止剤等を任意の割
合で添加してもよい。
【0020】本発明の熱収縮性ポリ乳酸系二軸延伸フィ
ルムの厚みは、特に限定されるものではなく、用途や要
求性能や価格等によって適宜設定すればよいが、10〜
200μm程度の厚さであるのが適当である。
【0021】以下に、本発明の熱収縮性ポリ乳酸系二軸
延伸フィルムの製造方法について、一例を挙げて説明す
る。本発明の熱収縮性ポリ乳酸系二軸延伸フィルムの製
造方法は特に限定されるものではなく、例えば、Tダイ
法、インフレーション法、カレンダー法等が挙げられる
が、Tダイを用いて溶融混練して押出すTダイ法が好ま
しい。
【0022】Tダイ法により製造する場合には、特定の
ポリ乳酸にさらに必要に応じて可塑剤、滑剤を適量配合
したポリ乳酸系樹脂組成物を押出機ホッパーに供給し、
押出機を例えば、シリンダー温度180〜260℃、T
ダイ温度200〜250℃に加熱し、溶融混練して押し
出し、20〜40℃に制御された冷却ロールで冷却し、
厚さ100〜500μmの未延伸フィルムを得る。
【0023】未延伸フィルムの延伸方法としては、テン
ター方式による同軸二軸延伸法、ロールとテンターによ
る逐次二軸延伸法のいずれでもよい。また、延伸倍率や
延伸軌跡を自由に選択できる点で、リニアモーター駆動
方式を用いることも有効である。
【0024】未延伸フィルムに二軸延伸処理を行う際に
は、フィルムの縦延伸倍率をX、横延伸倍率をYとした
ときに、縦延伸倍率Xが2.5倍以上であり、横延伸倍
率Yが2.0倍以上であり、XのYに対する延伸倍率比
(X/Y)が0.6〜1.5の範囲となるようにして延
伸処理することが必要である。縦延伸倍率Xが2.5倍
未満である、あるいは横延伸倍率が2.0倍未満である
と、十分な機械的強力が得られず、実用性に劣るものと
なる。また、縦延伸倍率X及び横延伸倍率Yの上限は特
に限定されるものではないが、フィルムに上記のような
特定の熱収縮率及び熱収縮率比を発現させるためには、
縦方向と横方向の延伸倍率比(X/Y)が0.6〜1.
5の範囲となるように延伸処理することが好ましい。縦
方向と横方向の延伸倍率比が0.6未満あるいは1.5
を超えると、フィルムの縦横の熱収縮率差が大きくなり
過ぎて二軸方向にバランスした熱収縮特性が得られ難く
なる。
【0025】上記の延伸処理が行われた後、80℃付近
での二次加工時の寸法安定性及びフィルム融点付近での
適度なシュリンク性の発現のために、延伸倍率やフィル
ム走行速度に応じて100〜130℃で3〜30秒間の
熱固定処理を行うことが好ましい。
【0026】また、熱固定処理後に縦横の熱収縮率比を
調整するため、2〜10%の条件下で弛緩処理すること
が好ましい。このようにして得られた本発明の熱収縮性
ポリ乳酸系二軸延伸フィルムは、菓子袋等の食品包装材
料や、医薬品などの包装材料や、磁気テープ、磁気ディ
スク等の個包装あるいは集積包装に適した低熱収縮オー
バーラッピング用途の包装材料として好適に使用でき、
その他にもハム、ソーセージ等の食品包装、PETボト
ル等のプラスチックボトルやガラスびんのラベルやキャ
ップ等として好適に使用できる。またゴミとして廃棄さ
れた場合には、土壌中で微生物により分解され、自然環
境、野生動物に対する環境負荷を軽減することができ
る。
【0027】
【実施例】次に、実施例に基づき本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるもの
ではない。なお、実施例、比較例における各種物性値の
測定は以下の方法により実施した。 (1)フィルムの融点(℃):示差走査型熱量計(パー
キンエルマー社製、DSC−7型)を用いて、試料質量
を10mg、昇温速度を10℃/分で測定し、得られた
融解熱曲線において吸熱ピークが最大となる温度を融点
とした。 (2)熱収縮率(%):試料長(MD方向)が150m
m、試料幅(TD方向)が10mmの試料片を作製し、
この試験片を熱風乾燥機に80℃で5分間熱処理した。
そして、下記式より、試験片の80℃における縦方向
(MD方向)の熱収縮率と横方向(TD方向)の熱収縮
率とをそれぞれ求めた。また、(フィルムの融点−1
0)℃の温度で5分間熱処理したものについても同様に
して縦方向(MD方向)と横方向(TD方向)の熱収縮
率をそれぞれ求めた。 熱収縮率(%)=[(熱処理前試料長−熱処理後試料長)
/熱処理前試料長]×100 本発明においては、フィルムの縦方向(MD)と横方向
(TD)との熱収縮率比(MD/TD)が0.6〜1.
5の範囲にあるものを合格とした。 (3)最大熱収縮応力(MPa):熱物理分析計(TA
インスツルメント社製、TMA2940)を用い、幅
4.5mmに切り出したフィルムを室温からフィルム融
点まで10℃/分の昇温速度で昇温した際の最大応力を
初期断面積(試料巾×厚み)で割ることにより求めた。
【0028】本発明においては、フィルムの縦方向(M
D)と横方向(TD)との最大熱収縮応力比(MD/T
D)が0.6〜2.0の範囲にあるものを合格とした。 (4)シュリンク性:磁気カセットテープケースを対象
として、(フィルム融点−10)℃でのシュリンク工程
後のフィルム外観を目視により観察し、下記のように評
価した。
【0029】 ○:しわの発生がなかったまたはタイト感があり見栄え
がよかった △:シール部のしわが目立ったまたは熱収縮不足による
だぶつきが見られた ×:しわが著しかったまたは外観のだぶつきが著しかっ
た 本発明においては、評価が○であるものを合格とした。 (5)印刷性:ポリ乳酸系二軸延伸フィルムから幅54
0mm、長さ100mの試験フィルムを切り出し、この
フィルムの一方の面(表面処理面)に、2液ウレタンイ
ンキ(大日本インキ化学工業社製)を用いて2色のトン
ボの図柄をそれぞれ40cmピッチで印刷できるグラビ
アコータで印刷した。そして、トンボの間隔を測定して
印刷ピッチのずれを求め、下記のように評価した。
【0030】印刷ピッチずれ ○:印刷ピッチずれが2mm以下であり、印刷ピッチの
ずれが殆ど認められなかった △:印刷ピッチずれが2mmを超え5mm以下であり、
若干の印刷ピッチのずれが認められた ×:印刷ピッチずれが5mmを超え、印刷ピッチのずれ
が著しかった 本発明においては、評価が○であるものを合格とした。 (6)総合評価:全ての項目が合格であり、二軸方向へ
のバランスした熱収縮性フィルムであったものを○、不
合格の項目が有った、あるいは二軸方向へのバランスし
た熱収縮フィルムが得られなかったものを×で表した。 実施例1 ポリ乳酸として、数平均分子量が95,000、MFR
が6.5g/10分(210℃)、L−乳酸とD−乳酸
との割合が(L−乳酸)/(D−乳酸)=98.8/
1.2(モル%)であるポリ乳酸(カーギル・ダウ・ポ
リマー社製)を用いた。このポリ乳酸100質量部に対
し、アンチブロッキング剤として平均粒径が1.4μm
の不定形シリカ(富士シリシア化学社製、サイリシア3
10P)0.1質量部を配合した。
【0031】このポリ乳酸系樹脂組成物を、90mmφ
の口径を有する単軸押出機で230℃で溶融し、Tダイ
にてシート状に押し出し、同時に表面温度が20℃のキ
ャストロールで急冷固化して厚さ230μmの未延伸フ
ィルムを得た。樹脂の押し出し量は、後述の延伸倍率を
考慮して、フィルム厚みが最終的に25μmとなるよう
に調整した。
【0032】得られた未延伸シートを倍率可変型の同時
二軸延伸機に供給して、ステンター内の予熱温度85
℃、延伸温度80℃として、縦(MD)方向に3.0
倍、横(TD)方向に3.0倍の延伸倍率となるように
同時二軸延伸を行い、続いて117℃で10秒の熱固定
処理を行い、横方向のリラックス率を3%として、厚み
25μmの二軸延伸フィルムを作製した。
【0033】得られたフィルムの物性等を表1に示す。
【0034】
【表1】 実施例2 ポリ乳酸として、数平均分子量が97,000、MFR
が6.0g/10分(210℃)、L−乳酸とD−乳酸
との割合が(L−乳酸)/(D−乳酸)=98.0/
2.0(モル%)であるポリ乳酸(カーギル・ダウ・ポ
リマー社製)を用いた。また、ステンター内の予熱温度
を80℃、延伸温度を78℃として、熱固定処理を11
5℃で10秒間とした。そしてそれ以外は実施例1と同
様にして二軸延伸フィルムを作製した。
【0035】得られたフィルムの物性等を表1に示す。 実施例3 ポリ乳酸として、数平均分子量が94,000、MFR
が7.0g/10分(210℃)、L−乳酸とD−乳酸
との割合が(L−乳酸)/(D−乳酸)=95.5/
4.5(モル%)であるポリ乳酸(カーギル・ダウ・ポ
リマー社製)を用いた。また、延伸温度を77℃とし、
熱固定処理を112℃で10秒間とした。そしてそれ以
外は実施例1と同様にして二軸延伸フィルムを作製し
た。
【0036】得られたフィルムの物性等を表1に示す。 実施例4 実施例3と同様にして厚み300μmの未延伸フィルム
を作製した。この未延伸フィルムを、予熱ロール65
℃、延伸ロール74℃とした逐次二軸延伸機を用いて縦
方向に3.0倍延伸し、引き続いて82℃の延伸温度で
横方向に4.0倍延伸処理した。得られた延伸フィルム
に横方向のリラックス率を7%として、115℃で10
秒間の熱固定処理を施し、二軸延伸フィルムを得た。
【0037】得られたフィルムの物性等を表1に示す。
実施例1〜4は、いずれもポリ乳酸を構成するL−乳酸
とD−乳酸との割合が本発明の範囲内であり、このポリ
乳酸の結晶性や融点等の樹脂特性に合わせて延伸温度、
延伸倍率、熱固定温度、リラックス率を適宜調整したた
め、フィルムの80℃における縦方向及び横方向の熱収
縮率、フィルムの融点よりも10℃低い温度におけるフ
ィルムの少なくとも一方向への熱収縮率とフィルムの縦
横の熱収縮率比を本発明の範囲内とすることができ、最
大熱収縮応力及び最大熱収縮応力比が高く機械的特性に
優れ、適度な熱収縮性を有し、しかも熱収縮後の外観性
にも優れたシュリンク性の良いフィルムが得られ、さら
に寸法安定性に優れており印刷性の良い二軸延伸フィル
ムが得られた。この二軸延伸フィルムは、いわゆる低熱
収縮オーバーラッピング包装材料として好適に使用で
き、その他にもハム、ソーセージ等の食品包装、PET
ボトル等のプラスチックボトルやガラスびんのラベルや
キャップ等として好適に使用できるものであった。 比較例1 MD方向への延伸温度を70℃とし、延伸倍率を2.0
倍とした。続くTD方向への延伸温度を78℃とし、延
伸倍率を3.5倍とした。そしてそれ以外は実施例4と
同様にして二軸延伸フィルムを得た。
【0038】得られたフィルムの物性等を表1に示す。 比較例2 MD方向への延伸温度を70℃とし、延伸倍率を2.0
倍とした。続くTD方向への延伸温度を76℃とし、延
伸倍率を3.0倍とした。そしてそれ以外は実施例4と
同様にして二軸延伸フィルムを得た。
【0039】得られたフィルムの物性等を表1に示す。 比較例3 MD方向への延伸温度を80℃とし、延伸倍率を4.8
倍とした。続くTD方向への延伸温度を85℃とし、延
伸倍率を3.0倍とした。また、横方向のリラックス率
を10%とするとともに、熱固定処理を120℃で10
秒間とした。そしてそれ以外は実施例4と同様にして二
軸延伸フィルムを得た。
【0040】得られたフィルムの物性等を表1に示す。 比較例4 ポリ乳酸として、数平均分子量が90,000、MFR
が7.5g/10分(210℃)、L−乳酸とD−乳酸
との割合が(L−乳酸)/(D−乳酸)=85.0/1
5.0(モル%)であるポリ乳酸(カーギル・ダウ・ポ
リマー社製)を用いた。そしてそれ以外は実施例1と同
様にして未延伸フィルムを得た。ステンター内の予熱温
度を70℃、延伸温度を67℃とした以外は実施例1と
同様にして得られた未延伸フィルムに同時二軸延伸処理
を施した。次いで、リラックス率を5%として90℃で
10秒間の熱固定処理を施そうとしたが、熱固定処理時
に溶断を起こしてフィルム化できなかった。 比較例5 ポリ乳酸の代りに脂肪族ポリエステル(昭和高分子社
製、ビオノーレ1903)を用いた。そしてそれ以外は
実施例1と同様にして未延伸フィルムを得た。ステンタ
ー内の予熱温度を60℃、延伸温度を60℃とした以外
は実施例1と同様にして得られた未延伸フィルムに同時
二軸延伸を施した。次いで、横方向のリラックス率を5
%として80℃で10秒間の熱固定処理を施そうとした
が、熱固定時に溶断を起こしてフィルム化できなかっ
た。
【0041】比較例1は、縦延伸倍率が低く、かつ延伸
倍率比が本発明の範囲よりも小さかったため、二軸方向
にバランスした熱収縮性が得られず、機械的強力も低く
なり、印刷性にも劣るものとなった。
【0042】比較例2は、縦延伸倍率が本発明の範囲よ
りも低かったため、シュリンク性に劣り、包装後の外観
にタイト感がなく、印刷性にも劣るものとなった。比較
例3は、延伸倍率比が本発明の範囲を超えていたためフ
ィルムの融点よりも10℃低い温度における熱収縮比が
本発明の範囲よりも大きくなり、シュリンク処理後のフ
ィルムには、しわやだぶつきといった外観悪化が生じ、
シュリンク性に劣るものとなった。
【0043】比較例4は、L−乳酸とD−乳酸の配合割
合が本発明の範囲を外れるポリ乳酸を用いたため、ま
た、比較例5は、本発明のポリ乳酸の代りに脂肪族ポリ
エステルを用いたため、いずれも延伸処理後のフィルム
はステンター内で溶断を起こしてフィルム化できなかっ
た。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明の熱収縮性ポリ乳酸
系二軸延伸フィルムによれば、特定の条件下で二軸延伸
処理を行うことで、機械的物性を損なうことなく、適度
な二軸方向の熱収縮性を有し、かつ印刷性やシュリンク
性に優れたフィルムが得られる。このような二軸延伸フ
ィルムは、菓子袋などの食品包装材料や、医薬品などの
包装材料、磁気テープ、磁気ディスク等の個別包装ある
いは集積包装に適した低熱収縮オーバーラッピング包装
材料や、プラスチックボトルやガラスびんに使用される
ラベルやキャップとして好適に使用できる。またゴミと
して廃棄された場合には、土壌中で微生物により分解さ
れ、自然環境、野生動物に対する環境負荷を軽減するこ
とができる。
【0045】また、本発明の熱収縮性ポリ乳酸系二軸延
伸フィルムの製造方法によれば、本発明のポリ乳酸系二
軸延伸フィルムを容易に実現できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 105:02 B29K 105:02 B29L 7:00 B29L 7:00 C08L 67:00 C08L 67:00 Fターム(参考) 4F071 AA43 AF61 AH01 AH04 AH14 BB06 BB08 BC01 BC10 BC17 4F210 AA24 AB07 AB17 AE01 AG01 AH54 AR06 AR12 QA02 QC07 QD13 QG01 QG18 QW07 RA03 RC02 RG04 RG43 4J200 AA06 AA18 AA19 BA14 CA01 DA01 DA17 DA27 EA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリ乳酸系樹脂からなる二軸延伸フィル
    ムであって、前記ポリ乳酸系樹脂はL−乳酸とD−乳酸
    との割合が(L−乳酸)/(D−乳酸)=100/0〜
    94/6(モル%)であり、前記フィルムの80℃にお
    ける縦方向及び横方向の熱収縮率が6%以下であり、前
    記フィルムの融点よりも10℃低い温度における前記フ
    ィルムの縦方向または横方向の少なくとも一方向への熱
    収縮率が30%以上であり、前記フィルムの融点よりも
    10℃低い温度における前記フィルムの縦方向と横方向
    との熱収縮率比が0.6〜1.5の範囲であることを特
    徴とする熱収縮性ポリ乳酸系二軸延伸フィルム。
  2. 【請求項2】 100℃以上でかつフィルムの融点より
    も10℃低い温度未満の温度範囲において、フィルムの
    最大熱収縮応力が0.7MPa以上であり、フィルムの
    縦方向と横方向との最大熱収縮応力比が0.6〜2.0
    の範囲であることを特徴とする請求項1記載の熱収縮性
    ポリ乳酸系二軸延伸フィルム。
  3. 【請求項3】 L−乳酸とD−乳酸との割合が(L−乳
    酸)/(D−乳酸)=100/0〜94/6(モル%)
    であるポリ乳酸を主成分とするポリ乳酸系樹脂を溶融製
    膜し、フィルムの縦延伸倍率をX、横延伸倍率をYとし
    たときに、前記Xが2.5倍以上であり、前記Yが2.
    0倍以上であり、XのYに対する延伸倍率比(X/Y)
    が0.6〜1.5の範囲となるように二軸延伸してフィ
    ルム化することを特徴とするポリ乳酸系二軸延伸フィル
    ムの製造方法。
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