JP4277349B2 - 脂肪族ポリエステル系フィルム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は脂肪族ポリエステル系フィルムに関し、より詳しくは、生鮮食品、加工食品、医薬品、医療機器、電子部品等の包装用フィルムやテープとして有用であり、上記用途において重要な特性である手切れ性およびひねり性に優れる脂肪族ポリエステル系フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ポリ乳酸をはじめとする脂肪族ポリエステル系のフィルムは、自然環境下に棄却されると分解する、例えばポリ乳酸フィルムは土壌中において自然に加水分解したのち微生物によって無害な分解物となる、ことを特徴として開発されてきた。
【0003】
しかしながら、自然界で分解させることを優先して開発を進めた結果、本来脂肪族ポリエステルが持つ優れた特性を十分に引き出すことができていなかった。
【0004】
ところで、従来より、ポリエチレンテレフタレート延伸フィルムは、その強靱性、耐熱性、耐水性、透明性等の優れた特性により、包装用袋や粘着テープ等に用いられている。一般に、生鮮食品、加工食品、医薬品、医療機器、電子部品等の包装用フィルムにおいては、手により容易に切断できる、所謂「手切れ性」に優れること、およびひねった状態を維持できる、所謂「ひねり性」に優れることが重要な特性である。しかし、ポリエチレンテレフタレート延伸フィルムは、上記の優れた特性の反面、手切れ性に劣るので、包装用袋の口を引き裂き難くまた粘着テープを切断しにくいといった問題があり、さらにひねり性に劣るためにひねり包装用に用いることができない等という問題があった。
【0005】
手切れ性の優れたフィルムとしてセロハンが知られており、手切れ性に加えて、透明性、ひねり性等の特性に優れているので、各種包装材料、粘着テープ用として重用されている。しかし、セロハンは吸湿性を有するために、これらの特性が季節により変動し一定の品質を供給することが困難であった。
【0006】
また、手切れ性、ひねり性を有するフィルムとして、一軸配向のポリエステルフィルム(特公昭55−8551号公報)やジエチレングリコール成分等を共重合したポリエチレンテレフタレートフィルム(特公昭56−50692号公報)等が提案されている。
【0007】
しかしながら、上記の一軸配向のポリエステルフィルムにおいては、その配向方向へは直線的に容易に切れるが、配向方向以外には切れ難いという問題があり、また、ジエチレングリコール成分等を共重合したポリエチレンテレフタレートフィルムにおいては、ポリエチレンテレフタレート本来の特性が損なわれ、また手切れ性およびひねり性が満足できるものではなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述の問題を解決するものであり、その目的は、包装用フィルムやテープとして有用な、手切れ性およびひねり性に優れ、かつ自然環境下に棄却されると分解し得る脂肪族ポリエステル系フィルムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
特定の繰り返し単位を有し、かつ特定範囲の還元粘度(ηsp/C)を有する脂肪族ポリエステルを主成分として含有し、かつ特定範囲の熱収縮率を有する脂肪族ポリエステル系フィルムが、手切れ性およびひねり性に優れることを見いだした。
【0010】
即ち、本発明は以下のとおりである。
(1) 主たる繰り返し単位が下記一般式
−O−CHR−CO−
(式中、Rは水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を示す。)
であり、かつ還元粘度(ηsp/C)が0.50dl/g以上2.50dl/g以下である脂肪族ポリエステルを主成分として含有してなり、かつ
120℃における長手方向の熱収縮率が5%以下であることを特徴とする脂肪族ポリエステル系フィルム。
(2) 脂肪族ポリエステルの還元粘度が、0.50dl/g以上2.00dl/g以下である上記(1) に記載の脂肪族ポリエステル系フィルム。
(3) 120℃における長手方向の熱収縮率が3%以下である上記(1) または(2) に記載の脂肪族ポリエステル系フィルム。
(4) 脂肪族ポリエステルが、ポリ乳酸である上記(1) 〜(3) のいずれかに記載の脂肪族ポリエステル系フィルム。
(5) 二軸延伸され、次いで熱固定されてなるフィルムである上記(1) 〜(4) のいずれかに記載の脂肪族ポリエステル系フィルム。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明における脂肪族ポリエステルは、一般式
−O−CHR−CO−
(式中、Rは水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を示す。)を主たる繰り返し単位とする脂肪族ポリエステルである。上記式中、炭素数1〜3のアルキルとしては、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル等が挙げられる。
【0012】
上記脂肪族ポリエステルは、上記繰り返し単位を好ましくは90モル%以上、より好ましくは95モル%以上含む。上記繰り返し単位以外に含まれ得る単位としては、例えば、上記一般式以外のオキシカルボン酸由来の脂肪族ポリエステル単位および/またはジオールとジカルボン酸から得られる脂肪族ポリエステル単位が例示される。
【0013】
上記脂肪族ポリエステルの具体例としては、例えば、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ(2−オキシ酪酸)等が挙げられ、不斉炭素を有する場合は、L−体、DL−体またはD−体のいずれでもよい。本発明においては、耐熱性や原料コストの点から、ポリ乳酸が好ましい。
【0014】
上記脂肪族ポリエステルは、対応するα−オキシ酸の脱水環状エステル化合物を開環重合等の公知の方法で製造される。
【0015】
本発明のフィルムは、上記脂肪族ポリエステルを主成分として含有してなるものであるが、本発明の目的を達成できる範囲内であれば、当該樹脂以外に、20重量%以下の範囲で他の樹脂を含有してもよく、例えば、ポリプロピレン、ポリスチレン等の樹脂が例示される。
【0016】
本発明においては、上記脂肪族ポリエステルは、その還元粘度(ηsp/C)は0.50dl/g以上2.50以下dl/gである。還元粘度が0.50dl/g未満であると、フィルム製膜時の破断が多く、また得られたフィルムの物性が著しく劣る。逆に還元粘度が2.50dl/gより大きいと、得られるフィルムの手切れ性、ひねり性が悪くなるのみならず、溶融粘度が高くなり溶融押出しが困難になるという問題がある。上記還元粘度は、好ましくは0.50dl/g以上2.00dl/g以下、より好ましくは0.50dl/g以上1.80dl/g以下である。
【0017】
上記脂肪族ポリエステルは、重合成分、触媒濃度、重合温度、重合時間等を選択することにより、その還元粘度を上記の範囲とすることができる。
【0018】
本発明のフィルムは、機械的特性向上の点から、二軸延伸されたフィルムであることが好ましく、さらに、熱収縮特性向上の点から、二軸延伸後に熱固定されたフィルムであることが好ましく、延伸および熱固定は公知の方法で行われる。
【0019】
本発明のフィルムを成形する方法としては、公知のT−ダイ法、インフレーション法等の押出成形が適用でき、これらの方法により未延伸フィルムを得る。ここで、押出温度は、使用するポリマーの融解温度(Tm)〜Tm+70℃の範囲、特にTm+20〜Tm+50℃の範囲とすることが好ましい。押出温度が低すぎると押出し安定性が得難く、また過負荷に陥りやすい。また逆に高すぎるとポリマーの分解が激しくなる傾向にあるので好ましくない。本発明で用いる押出機のダイは、環状または線状のスリットを有するものでよい。ダイの温度は押出温度範囲と同じ程度で良い。
【0020】
次いで、未延伸フィルムを二軸延伸するが、一軸目の延伸と二軸目の延伸を逐次に行っても、同時に行っても良い。ここで、延伸温度は、好ましくは使用するポリマーのガラス転移温度(Tg)〜Tg+50℃の範囲、特にTg+10〜Tg+40℃の範囲とすることが好ましい。延伸温度がTg未満では、延伸が困難となるおそれがあり、逆にTg+50℃を越えると、フィルムの厚み均一性や機械的強度が低下するおそれがあり好ましくない。
【0021】
縦、横の延伸は1段階でも多段階に分けて行っても良いが、フィルムの厚み均一性や機械的性質の点から、最終的にはそれぞれの延伸方向に少なくとも3倍以上、好ましくは3.5倍以上、また面積倍率で9倍以上、好ましくは12倍以上延伸するのがよい。縦、横延伸比がそれぞれ3倍未満あるいは面積倍率が9倍未満では、厚み均一性および機械的強度等の良いフィルムは得られないおそれがある。
【0022】
次いで延伸後、熱固定を行う。ここで、熱固定温度は145℃〜Tm、特に150℃〜Tmの温度範囲で行うことが好ましい。145℃より低い温度で熱固定すると、得られたフィルムの熱収縮率が大きくなり、逆にTmより高い温度では熱固定時に溶断等の問題が生じる。
【0023】
熱固定後、必要に応じて熱弛緩処理を行う。その処理温度は125℃〜Tm−20℃で、フィルム幅方向に0.1〜8%弛緩させるのが好ましい。
【0024】
このようにして得られた本発明の脂肪族ポリエステル系フィルムは、その厚みは、使用目的により異なるが、通常5〜200μm、好ましくは10〜150μmである。
【0025】
本発明のフィルムは、本発明の目的を達成できる範囲内であれば、必要に応じて公知の添加剤を含有させてもよく、例えば、滑剤、ブロッキング防止剤、熱安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、耐光剤、耐衝撃性改良剤等が挙げられる。但し、本発明のフィルムは、通常、その上にヒートシール層を形成するが、当該フィルムは透明で内容物が見える必要があるので、ヒートシール層の形成後においても高い透明性を有する程度に、上記添加剤は添加される。
【0026】
滑剤としては、上記脂肪族ポリエステル系ポリマーに対し不活性な粒子が使用でき、例えば、シリカ、二酸化チタン、タルク、カオリナイト等の金属酸化物、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、硫酸バリウム等の金属塩または架橋ポリスチレン樹脂、架橋アクリル樹脂、シリコン樹脂、架橋ポリエステル樹脂等の有機ポリマーからなる粒子等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、また2種以上を併用してもよい。
【0027】
フィルムの透明性および滑り性の両立の点から、滑剤の平均粒子径は0.01μm以上3.0μm以下、特に0.05μm以上2.5μm以下が好ましく、滑剤の添加量は0.005重量%以上2重量%以下、特に0.01重量%以上1.0重量%以下が好ましい。
【0028】
透明性と滑り性の両立には、特に2種以上の滑剤を併用することが好ましい。特に、フィルムの製膜中に変形する滑剤粒子(たとえば架橋ポリスチレン、架橋アクリル等の架橋度の低い有機滑剤、一次粒子の凝集体であるシリカ等の無機滑剤)とフィルム製膜中に変形しない通常の滑剤粒子を組み合わせることが好ましい。
【0029】
本発明の脂肪族ポリエステル系フィルムは、その製造工程において、共押出し法やコーティング法により積層体としてもよい。また、本発明のフィルムは、表面エネルギーを向上する目的で、コロナ処理、プラズマ処理や火炎処理等を施しても良い。
【0030】
本発明の脂肪族ポリエステル系フィルムは、120℃における長手方向の熱収縮率が5%以下、好ましくは3%以下である。熱収縮率が5%より大きいと、手切れ性が損なわれ、加えて印刷工程においては印刷ずれが発生し、ヒートシール時にはしわが発生する。
【0031】
本発明においては、2軸延伸後、熱固定温度145℃〜Tmで熱固定することにより、120℃における長手方向の熱収縮率が5%以下の脂肪族ポリエステル系フィルムを得ることができる。
【0032】
このように、本発明の脂肪族ポリエステル系フィルムは、手切れ性およびひねり性に優れるため、生鮮食品、加工食品、医薬品、医療機器、電子部品等の包装用フィルム、粘着テープ等に非常に有用なものとなる。
【0033】
【実施例】
以下、実施例、比較例を挙げて本発明の内容および効果を具体的に説明するが、本発明は、その要旨を逸脱しない限り以下の実施例に限定されるものではない。なお、以下の実施例、比較例における物性の評価方法は以下の通りである。
【0034】
1.還元粘度(ηsp/C)
ポリマー0.125gをクロロホルム25mlに溶解しウベローデ粘度管を用いて25℃で測定した。
【0035】
2.熱収縮率
フィルムを幅10mm、長さ250mm取り、長手方向に200mm間隔で印をつけ5gの一定張力で間隔Aを測った。続いて、無荷重で30分間、120℃の雰囲気のオーブンに入れた後の印の間隔Bを求め、以下の式により熱収縮率を求めた。
(A−B)/A×100(%)
【0036】
3.手切れ性
幅15mmのテープ状のサンプルを手で切断した際、容易に手で切断できるものを○、容易に手で切断できないものを×、○と×の中間を△とした。
【0037】
4.ひねり性
幅30mmのテープ状サンプルをひねった時、ひねった状態がもとに戻らないものを○、ひねった状態を維持できないものを×とした。
【0038】
実施例1
還元粘度0.85dl/gのポリL−乳酸(Tg:60℃、Tm:170℃)100重量部に、表面突起を形成するための滑剤として平均粒子径1.8μmの凝集体シリカ粒子を0.06重量部添加したポリマーを、Tダイ付き口径30mm押出機を使用して、樹脂温度210℃で押出した後、20℃のチルロールで冷却し、厚さ258μmの未延伸フィルムを得た。複数本のセラミックロールによりフィルム温度を80℃に予熱しロール間で縦方向に3.5倍延伸し、次いでテンター式延伸機で横方向に80℃で3.8倍延伸した後、155℃で熱固定し、135℃で3%横弛緩処理を行って、厚さ20μmの延伸フィルムを得た。
【0039】
実施例2
実施例1において、ポリL−乳酸(Tg:60℃、Tm:170℃)の還元粘度を1.50dl/gとしたこと以外は、実施例1と同様の方法により、延伸フィルムを得た。
【0040】
実施例3
実施例1において、ポリL−乳酸(Tg:60℃、Tm:170℃)の還元粘度を2.10dl/gとしたこと以外は、実施例1と同様の方法により、延伸フィルムを得た。
【0041】
実施例4
実施例1において、ポリL−乳酸(Tg:60℃、Tm:170℃)の還元粘度を2.40dl/gとしたこと以外は、実施例1と同様の方法により、延伸フィルムを得た。
【0042】
比較例1
実施例1において、ポリL−乳酸(Tg:60℃、Tm:170℃)の還元粘度を2.82dl/gとしたこと以外は、実施例1と同様の方法により、延伸フィルムを得た。
【0043】
比較例2
実施例1において、ポリL−乳酸(Tg:60℃、Tm:170℃)の還元粘度を0.43dl/gとしたこと以外は、実施例1と同様の方法により、延伸フィルムを得た。
【0044】
実施例5
実施例2において、熱固定温度を150℃としたこと以外は、実施例2と同様の方法により、延伸フィルムを得た。
【0045】
比較例3
実施例2において、熱固定温度を130℃としたこと以外は、実施例2と同様の方法により、延伸フィルムを得た。
【0046】
実施例1〜5および比較例1〜3で得られた延伸フィルムについて、熱収縮率、製膜状況、手切れ性およびひねり性を評価した。その結果を表1に示す。また使用したポリL−乳酸の還元粘度も合わせて表1に示す。
【0047】
【表1】
Figure 0004277349
【0048】
表1より、実施例1〜5で得られた延伸フィルムにおいては、還元粘度が0.50〜2.50dl/gのポリL−乳酸を使用し、120℃における熱収縮率が5%以下であるため、製膜状況、手切れ性およびひねり性に優れたものであることがわかる。しかし、比較例1で得られた延伸フィルムにおいては、還元粘度が2.50dl/gを超えるポリL−乳酸を使用したため、手切れ性およびひねり性に劣り、製膜時には押出難が生じた。また比較例2で得られた延伸フィルムにおいては、還元粘度が0.50dl/g未満のポリL−乳酸を使用したため、製膜時にはフィルム破断が多発した。さらに比較例3で得られた延伸フィルムにおいては、120℃における熱収縮率が5%を超えたため、手切れ性が劣ったものであった。
【0049】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明の脂肪族ポリエステル系フィルムは、生鮮食品、加工食品、医薬品、医療機器、電子部品等の包装用フィルムにおいて重要な特性である手切れ性およびひねり性に優れ、さらには印刷工程における印刷ずれやヒートシール時のしわの発生がない、包装用フィルム、粘着テープとして極めて有用である。また当該脂肪族ポリエステル系延伸フィルムは、自然環境下に棄却すると分解し得るフィルムであるので、自然環境に対して安全なものとなる。

Claims (3)

  1. 主たる繰り返し単位が下記式
    −O−CHCH−CO−
    であり、
    還元粘度(ηsp/C)が0.50dl/g以上2.50dl/g以下である脂肪族ポリエステルを主成分として、さらに滑剤としてシリカ粒子を含有してなり、
    かつ二軸延伸し、150℃〜融解温度(Tm)で熱固定し、熱固定後、熱弛緩処理を125℃〜Tm−20℃でフィルム幅方向に0.1〜8%弛緩する工程により得られるフィルムの120℃における長手方向の熱収縮率が5%以下であることを特徴とする脂肪族ポリエステル系フィルム。
  2. 脂肪族ポリエステルの還元粘度が、0.50dl/g以上2.00dl/g以下であることを特徴とする請求項1に記載の脂肪族ポリエステル系フィルム。
  3. 120℃における長手方向の熱収縮率が3%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の脂肪族ポリエステル系フィルム。
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