JP2003259086A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2003259086A
JP2003259086A JP2002060324A JP2002060324A JP2003259086A JP 2003259086 A JP2003259086 A JP 2003259086A JP 2002060324 A JP2002060324 A JP 2002060324A JP 2002060324 A JP2002060324 A JP 2002060324A JP 2003259086 A JP2003259086 A JP 2003259086A
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JP2002060324A
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Kentaro Naruse
健太郎 成世
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Kyocera Document Solutions Inc
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Kyocera Mita Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の画像処理装置では,取得した画像の中心
部を予め定められた所定の範囲で強制的に黒画像を白画
像に変換処理を行うものであるので,実際の出力画像上
で黒く影となる範囲と上記所定の範囲とが一致しない場
合もあり得る。そのため,出力画像中の実際に黒い影と
なる範囲が上記所定の範囲より大きい場合は,上記変換
処理を行えない問題や,中心部以外でノド部のような浮
き上がりが発生した場合に対応することができない問題
がある。 【解決手段】画像処理装置Pは,スキャナ部Aと,読み
取った画像に対して各種画像処理を施す画像処理部30
と,メモリやハードディスクドライブである記憶部70
と,操作入力するための操作部60と,画像処理部Pで
処理された画像を出力するための出力部40と,上記各
部を制御するための制御部10とを具備して概略構成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,コンタクトガラス
に載置された原稿に光を照射し,該光の反射光に基づい
て上記原稿の画像データを処理する画像処理装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より,複写(コピー),印刷(プリ
ント),スキャナ,若しくはファクシミリ等の画像処理
を行う画像処理装置がある。このような画像処理装置
は,一般的に原稿の画像データを読み取るためのスキャ
ナ部を有することが多い。このようなスキャナ部に原稿
として書籍等のブック原稿を載置して,該ブック原稿の
画像データを読み取るときの状況について図2を用いて
説明する。図2に示すスキャナ部Aは,読み取るブック
原稿100を載置するためのコンタクトガラス110
と,上記ブック原稿100に光を照射するための光源5
1と,該光源51の光の照射によって該ブック原稿で反
射される反射光を受光する受光部20へ導くための4枚
のミラー52〜55とを具備して概略構成される。ま
た,上記光源51及び上記4枚のミラー52〜55は,
コンタクトガラス110に載置された原稿を走査しなが
ら読み取るものであるので,これらを総称して光学系5
0と称することにする。スキャナ部Aが上述のように構
成されているので,上記光学系50はブック原稿100
を走査しながら光を照射すると共に,該ブック原稿にて
反射された反射光を上記ミラーを用いて受光部20へ導
くことによって画像データを取得することが可能とな
る。しかしながら,コンタクトガラス110に載置され
る原稿が上述のようなブック原稿100であると次のよ
うな問題がある。原稿がブック原稿100の場合は,図
2に示されるように,読み取ろうとするページを開いて
コンタクトガラス110に載置するのであるが,その際
に上記ブック原稿100の見開きの折れ目となる部分
(以下,「ノド部N」と称する)がコンタクトガラス1
10より浮いた状態となる。この場合,光学系50が上
記ノド部Nに対して光を照射しても,その反射光は非常
に弱くなるか,若しくは光の照射方向と平行な面には光
は照射されないので反射光も得ることができない。その
ため,スキャナ部Aが上記ブック原稿100の画像を取
得して出力しても,その出力画像において上記ノド部N
の領域は黒い影となってしまう可能性がある。多くの場
合,ノド部Nには活字や図等は印刷されていないので,
上述のように出力画像が影となっても問題無いともいえ
るが,該影は大抵上記出力画像の中心部に発生するもの
であるので美感上好ましいものとは言えない。そこで,
従来は上記出力画像に影を含ませないようにするため
に,取得したブック原稿の画像の中心を演算によって求
め,その中心部分に対して予め定められた所定の範囲で
黒い画像(以下,単に「黒画像」と称する)を強制的に
白い画像(以下,単に「白画像」と称する)に変換する
処理を行う技術があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上述の
技術の場合には,取得した画像の中心部を予め定められ
た所定の範囲で強制的に黒画像を白画像に変換処理を行
うものであるので,実際に出力画像上で黒く影となる範
囲と上記所定の範囲とが一致しない場合もあり得る。そ
のため,例えば,上記出力画像において実際に黒い影と
なる範囲が上記所定の範囲より大きい場合は,上記変換
処理を行えない部分が黒い影となって出力画像上に現れ
る問題がある。また,上述の技術では,取得した画像の
中心部のみを変換処理の対象としているので,上記中心
部以外でノド部Nのような浮き上がりが発生した場合に
対応することができない問題がある。そこで,本発明は
上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とする
ところは,出力画像上で黒い影となって表示される部分
を該出力画像の中心部のみならず如何なる位置において
も検出することで,該出力画像上の影で黒くなる黒画像
を白画像に変換処理する画像処理装置を提供することで
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は,コンタクトガラスに載置された原稿に対し
て走査しながら光を照射する光源を有する光学系と,上
記原稿による反射光を受光する受光部とを具備し,該受
光部で受光した反射光に基づいて上記原稿の画像データ
を処理する画像処理装置において,上記光学系が少なく
とも2回以上上記原稿を走査すると共に,該走査毎に上
記原稿に対する光源の照射角度を変更する照射角度変更
走査手段と,上記光学系の走査毎に受光された上記反射
光の差異に基づいて,所定の影を消去する処理を行う影
消去手段とを具備することを特徴とする画像形成装置と
して構成されている。本発明がこのように構成されてい
るので,コンタクトガラス上で原稿の浮き上がり部分
(ノド部)が如何なる位置で発生しても,そのノド部に
よって発生する影の領域を特定することが可能となるの
で,該浮き上がりによる影を消去することが可能とな
る。前記影消去手段は,前記差異の生じた領域と,その
間の領域の黒画像とを白画像に反転する処理を実行して
も良い。一般的に原稿の浮き上がり部分の影は,出力画
像上で黒画像として出力されるものであるので,該黒画
像を白画像に反転処理を施すことで出力画像の美感を損
なうことが無くなる。前記影消去手段が,影と見做し得
る画像が原稿の走査毎に位置を変えて取得された場合
に,上記影と見做し得る画像の黒画像を白画像に反転す
る処理を実行しても良く,前記影と見做し得る画像と
は,前記光学系の走査方向の濃度分布が淡部→濃部→淡
部の順で現れ且つ前記光学系の上記走査方向に対して略
直角方向に帯状に分布する黒画像であっても良い。原稿
のノド部に対して少なくとも2回以上光源の照射角度を
変更して光を照射すると,上記ノド部による黒画像は出
力画像上において位置を変化させて出力されるので,該
黒画像を白画像に反転させることで出力画像の美感を良
好に保つことが可能となる。また,その黒画像が光学系
の走査方向に対して略直角方向に帯状で出力された場合
はブック原稿のノド部による黒画像といえるので,この
ような場合にも出力画像の美感を良好に保つことが可能
となる。更に,前記原稿がブック原稿か否かを入力する
原稿判別入力部を具備し,上記原稿判別入力部からの入
力があった場合に,前記照射角度変更走査手段及び前記
影消去手段による処理が実行されても良い。このように
構成することで,上記原稿判別入力部に入力が無い場合
は,本発明の画像処理装置は原稿を従来通り1回だけ走
査して読み取る処理を行い,他方,上記原稿判別入力部
に入力が有る場合は,本発明の画像処理装置は原稿のノ
ド部による影を特定するために原稿を少なくとも2回以
上走査して読み取る動作を行うことになるので,原稿を
読み取り時の関わる処理速度を状況に応じて効率良く指
定することが可能となる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照しながら,本
発明の実施の形態及び実施例について説明し,本発明の
理解に供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は,本
発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を
限定する性格のものではない。ここに,図1は本発明の
実施の形態に係る本発明の画像処理装置Pの概略構成を
示すブロック図,図2は本発明の画像処理装置及び一般
的な従来の画像処理装置のスキャナ部Aの構成例図,図
3は図2のスキャナ部Aの光源51の照射角度を変更し
た場合の説明図,図4はコンタクトガラス110に載置
された原稿100のノド部Nの近傍の説明図(図2,3
のノド部Nの拡大図),図5は画像処理装置Pが行う一
連の処理の一例を示したフローチャート,図6は影と見
做し得る画像の黒色濃度分布に関するグラフである。先
ず,図1を用いて本発明の実施の形態に係る画像形成装
置Pの概略構成について説明する。画像処理装置Pは,
既に従来の技術で説明したスキャナ部Aと,該スキャナ
部Aで読み取られた画像に対して各種画像処理を施す画
像処理部30と,該スキャナ部Aで読み取られた画像や
動作プログラム等を記憶するものであって例えばメモリ
やハードディスクドライブである記憶部70と,画像処
理装置Pを操作するための操作部60と,画像処理部P
で処理された画像を紙等のシート材に出力する画像形成
機能,若しくはモニタ等の表示出力機能等を有する出力
部40と,上記各部を制御するための制御部10とを具
備して概略構成されている。また,制御部10は,スキ
ャナ部Aに含まれ,原稿を走査しながら読み取る光学系
50の光源51の照射角度を変更する照射角度変更走査
手段の機能を有している。画像処理部30は,光学系5
0で得られる原稿による反射光の差異に基づいて,影を
消去する処理を行う影消去手段の機能を有している。上
述のように構成された画像処理装置Pが行う一連の処理
について図1,図2,図3,及び図5のフローチャート
を用いて説明する。
【0006】先ず,制御部10は,ユーザによって操作
部60が操作された際に,該操作がコンタクトガラス1
10(図2参照)に載置される原稿をブック原稿と指定
する入力であるか否かを判断する(S10)。即ち,操
作部60はブック原稿か否かを入力するための原稿判別
入力部の機能を有している。上記ステップS10の判断
において,上記入力が原稿をブック原稿と指定するもの
でないと判断された場合は,制御部10は光学系50
(図2参照)を1回走査させて原稿を読み取る通常の読
み取り処理をスキャナ部Aに実行させる(S100)。
他方,上記ステップS10の判断において,上記入力が
原稿をブック原稿と指定するものであると判断された場
合は,処理がステップS20へ移行する。制御部10
は,操作部60に読み取り開始の入力が行われることに
よって,光学系50を図2に示す1回目走査方向(図2
に向かって左側)へ走査させて,コンタクトガラス11
0に載置されたブック原稿を読み取る(S20)。ここ
で,上記ステップS20の原稿読み取り時に光学系50
の光源51より発せられる光の経路(以下,「光路」と
称する)について図2を用いて説明する。光源51は,
上記1回目走査方向に走査しながら,該1回目走査方向
に対して斜め上方(光路)に光を発する。そして,該
光がブック原稿100によって反射され,その反射光
は,鉛直方向の光路を進行してミラー52で反射さ
れ,順に光路を進行してミラー54,光路を進行し
てミラー55を経由して,最終的に光路を進行して受
光部20で受光される。次に,制御部10は,光学系5
0の光源51の照射角度を変更した後に,該光学系50
を図3に示す2回目走査方向(図3に向かって右側へ)
へ走査させて,コンタクトガラス110に載置されたブ
ック原稿を読み取る(S30)。ここで,上記ステップ
S30の原稿読み取り時に光学系50の光源51より発
せられる光の光路について図2を用いて説明する。光源
51は,上記2回目走査方向に走査しながら,該2回目
走査方向とは逆向きに(光路11)に光を発し,該光
は,ミラー53で反射されることによって上記2回目走
査方向に対して斜め上方(光路12)に進行してブック
原稿に到達する。 そして,ブック原稿100に到達し
た光は反射され,その反射光は,鉛直方向の光路13を
進行してミラー52で反射され,順に光路を進行して
ミラー54,光路を進行してミラー55を経由して,
最終的に光路を進行して受光部20で受光される。
【0007】制御部10は,上記ステップS20及び3
0で受光部20で取得された反射光のデータを一旦記憶
部70に記憶させた後に,画像処理部30に取り込んで
画像処理を施すことによって,取得した原稿の画像中の
ノド部Nによって影となる部分を特定して黒画像を消去
する(S40)。上記ステップS40の処理は次のよう
にして行う。先ず,上記ステップS20及び30の処理
において,光源51より発せられた光をブック原稿10
0に対して照射し,その反射光をミラー52へ導くノド
部N近傍の拡大図を図4に示す。尚,図4における実線
の光路及びは図2の光路及びに,図4における
破線の光路12及び13は図3の光路12及び13に各
々対応している。ステップS20における光学系50の
1回目の走査時には,光源51より発せられた光は光路
を進行し,ブック原稿100で反射された反射光は幅
Aで光路を進行する。他方,ステップS30における
光学系50の2回目の走査時には,光源51より発せら
れた光はミラー53を経由して光路12を進行し,ブッ
ク原稿100で反射された反射光は幅Bで光路13を進
行する。しかしながら,上記光路及び上記光路13を
進行する反射光は,ブック原稿100において浮き上が
ったノド部Nの反射光であるので強度は弱く,画像とし
ては黒い影(即ち,黒画像)となる。例えば,上記光路
及び上記光路13の両方が重なる範囲Cは,ブック原
稿100のノド部Nがコンタクトガラス110より完全
に浮き上がっている部分であるので,黒画像が出力され
ることになる。更に,図4に示されるように上記光路
と上記光路13との位置は若干異なるので,2回の走査
による読み取りにおいて範囲Dと範囲Eとでは画像に差
異が生じことになる。即ち,1回目と2回目の走査によ
る読み取りによって位置は異なるが黒画像が生じる。そ
こで,画像処理部30は,画像に差が生じる上記範囲D
及び上記範囲Eの領域と,その間に挟まれる範囲Cの領
域とを影になる領域と特定し,該領域の黒画像を全て白
画像に反転させることによって黒画像を消去する。この
ような処理が行われることによって,確実に影によって
黒画像となる領域を特定することが可能となり,該黒画
像を消去することが可能となる。次に,制御部10は,
上記ステップS40において,画像中のノド部Nによる
影である黒画像が消去された画像を出力部40より出力
する。このような一連の処理が行われることによって,
コンタクトガラスに載置されたブック原稿において,浮
き上がったノド部による影の影響で発生する出力画像中
の黒画像を消去することが可能となり,出力画像の美感
を良好に保つことができる。
【0008】
【実施例】また,上記ステップS40において,ブック
原稿のノド部の影の濃淡によって黒画像となる領域の特
定を次のように行っても良い。既に上述において,図4
に示す光路及び光路13を進行する反射光の強度は弱
く,しかも両者の位置は異なり,上記両光路の領域の画
像は黒画像となることについて述べた。そこで,画像処
理部30が,上述のように光学系の走査毎に位置を変え
て発生する黒画像をノド部Nによる影と見做し得る領域
として一旦認識し,更に該影と見做し得る領域が以下の
条件に該当する場合に,上記影と見做し得る領域の黒画
像を消去するようにしても良い。上記条件とは,図4に
示す光路及び13を例にすると,該光路及び13の
領域の黒画像の黒色の濃度分布のことである。上記濃度
分布は,図6に示すものであって,光路の領域の黒画
像の濃度分布曲線が曲線200,光路13の領域の黒画
像の濃度分布曲線が曲線300である。 上記曲線20
0及び300は,光学系50の走査方向に対して淡部→
濃部→淡部の順で現れるもので山型の形状を成してい
る。そこで,画像処理部30が,上記曲線200及び3
00の特性を有する黒画像が,更に光学系50の走査方
向に対して略直角方向に帯状で分布する場合に,上記影
と見做し得る領域の黒画像を白画像に反転させることに
よって消去するようにしても良い。このような処理をス
テップS40で行うことで,特にブック原稿のノド部の
影による黒画像を容易に消去することが可能になる。
【0009】
【発明の効果】本発明は,コンタクトガラスに載置され
た原稿に対して走査しながら光を照射する光源を有する
光学系と,上記原稿による反射光を受光する受光部とを
具備し,該受光部で受光した反射光に基づいて上記原稿
の画像データを処理する画像処理装置において,上記光
学系が少なくとも2回以上上記原稿を走査すると共に,
該走査毎に上記原稿に対する光源の照射角度を変更する
照射角度変更走査手段と,上記光学系の走査毎に受光さ
れた上記反射光の差異に基づいて,所定の影を消去する
処理を行う影消去手段とを具備することを特徴とする画
像形成装置として構成されている。本発明がこのように
構成されているので,コンタクトガラス上で原稿の浮き
上がり部分(ノド部)が如何なる位置で発生しても,そ
のノド部によって発生する影の領域を特定することが可
能となるので,該浮き上がりによる影を消去することが
可能となる。前記影消去手段は,前記差異の生じた領域
と,その間の領域の黒画像とを白画像に反転する処理を
実行しても良い。一般的に原稿の浮き上がり部分の影
は,出力画像上で黒画像として出力されるものであるの
で,該黒画像を白画像に反転処理を施すことで出力画像
の美感を損なうことが無くなる。前記影消去手段が,影
と見做し得る画像が原稿の走査毎に位置を変えて取得さ
れた場合に,上記影と見做し得る画像の黒画像を白画像
に反転する処理を実行しても良く,前記影と見做し得る
画像とは,前記光学系の走査方向の濃度分布が淡部→濃
部→淡部の順で現れ且つ前記光学系の上記走査方向に対
して略直角方向に帯状に分布する黒画像であっても良
い。原稿のノド部に対して少なくとも2回以上光源の照
射角度を変更して光を照射すると,上記ノド部による黒
画像は出力画像上において位置を変化させて出力される
ので,該黒画像を白画像に反転させることで出力画像の
美感を良好に保つことが可能となる。また,その黒画像
が光学系の走査方向に対して略直角方向に帯状で出力さ
れた場合はブック原稿のノド部による黒画像といえるの
で,このような場合にも出力画像の美感を良好に保つこ
とが可能となる。更に,前記原稿がブック原稿か否かを
入力する原稿判別入力部を具備し,上記原稿判別入力部
からの入力があった場合に,前記照射角度変更走査手段
及び前記影消去手段による処理が実行されても良い。こ
のように構成することで,上記原稿判別入力部に入力が
無い場合は,本発明の画像処理装置は原稿を従来通り1
回だけ走査して読み取る処理を行い,他方,上記原稿判
別入力部に入力が有る場合は,本発明の画像処理装置は
原稿のノド部による影を特定するために原稿を少なくと
も2回以上走査して読み取る動作を行うことになるの
で,原稿を読み取り時の関わる処理速度を状況に応じて
効率良く指定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る本発明の画像処理装
置Pの概略構成を示すブロック図。
【図2】本発明の画像処理装置及び一般的な従来の画像
処理装置のスキャナ部Aの構成例図。
【図3】図2のスキャナ部Aの光源51の照射角度を変
更した場合の説明図。
【図4】コンタクトガラス110に載置された原稿10
0のノド部Nの近傍の説明図(図2,3のノド部Nの拡
大図)。
【図5】画像処理装置Pが行う一連の処理の一例を示し
たフローチャート。
【図6】影と見做し得る画像の黒色濃度分布に関するグ
ラフ。
【符号の説明】
A………スキャナ部 P………画像処理装置 10………制御部 20………受光部 30………画像処理部 40………出力部 50………光学系 51………光源 52〜55………ミラー 60………操作部 70………記憶部 100………ブック原稿 110………コンタクトガラス
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年3月11日(2002.3.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は,コンタクトガラスに載置された原稿に対し
て走査しながら光を照射する光源を有する光学系と,上
記原稿による反射光を受光する受光部とを具備し,該受
光部で受光した反射光に基づいて上記原稿の画像データ
を処理する画像処理装置において,上記光学系が少なく
とも2回以上上記原稿を走査すると共に,該走査毎に上
記原稿に対する光源の照射角度を変更する照射角度変更
走査手段と,上記光学系の走査毎に受光された上記反射
光の差異に基づいて,所定の影を消去する処理を行う影
消去手段とを具備することを特徴とする画像処理装置と
して構成されている。本発明がこのように構成されてい
るので,コンタクトガラス上で原稿の浮き上がり部分
(ノド部)が如何なる位置で発生しても,そのノド部に
よって発生する影の領域を特定することが可能となるの
で,該浮き上がりによる影を消去することが可能とな
る。前記影消去手段は,前記差異の生じた領域と,その
間の領域の黒画像とを白画像に反転する処理を実行して
も良い。一般的に原稿の浮き上がり部分の影は,出力画
像上で黒画像として出力されるものであるので,該黒画
像を白画像に反転処理を施すことで出力画像の美感を損
なうことが無くなる。前記影消去手段が,影と見做し得
る画像が原稿の走査毎に位置を変えて取得された場合
に,上記影と見做し得る画像の黒画像を白画像に反転す
る処理を実行しても良く,前記影と見做し得る画像と
は,前記光学系の走査方向の濃度分布が淡部→濃部→淡
部の順で現れ且つ前記光学系の上記走査方向に対して略
直角方向に帯状に分布する黒画像であっても良い。原稿
のノド部に対して少なくとも2回以上光源の照射角度を
変更して光を照射すると,上記ノド部による黒画像は出
力画像上において位置を変化させて出力されるので,該
黒画像を白画像に反転させることで出力画像の美感を良
好に保つことが可能となる。また,その黒画像が光学系
の走査方向に対して略直角方向に帯状で出力された場合
はブック原稿のノド部による黒画像といえるので,この
ような場合にも出力画像の美感を良好に保つことが可能
となる。更に,前記原稿がブック原稿か否かを入力する
原稿判別入力部を具備し,上記原稿判別入力部からの入
力があった場合に,前記照射角度変更走査手段及び前記
影消去手段による処理が実行されても良い。このように
構成することで,上記原稿判別入力部に入力が無い場合
は,本発明の画像処理装置は原稿を従来通り1回だけ走
査して読み取る処理を行い,他方,上記原稿判別入力部
に入力が有る場合は,本発明の画像処理装置は原稿のノ
ド部による影を特定するために原稿を少なくとも2回以
上走査して読み取る動作を行うことになるので,原稿を
読み取り時の関わる処理速度を状況に応じて効率良く指
定することが可能となる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照しながら,本
発明の実施の形態及び実施例について説明し,本発明の
理解に供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は,本
発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を
限定する性格のものではない。ここに,図1は本発明の
実施の形態に係る本発明の画像処理装置Pの概略構成を
示すブロック図,図2は本発明の画像処理装置及び一般
的な従来の画像処理装置のスキャナ部Aの構成例図,図
3は図2のスキャナ部Aの光源51の照射角度を変更し
た場合の説明図,図4はコンタクトガラス110に載置
された原稿100のノド部Nの近傍の説明図(図2,3
のノド部Nの拡大図),図5は画像処理装置Pが行う一
連の処理の一例を示したフローチャート,図6は影と見
做し得る画像の黒色濃度分布に関するグラフである。先
ず,図1を用いて本発明の実施の形態に係る画像処理
置Pの概略構成について説明する。画像処理装置Pは,
既に従来の技術で説明したスキャナ部Aと,該スキャナ
部Aで読み取られた画像に対して各種画像処理を施す画
像処理部30と,該スキャナ部Aで読み取られた画像や
動作プログラム等を記憶するものであって例えばメモリ
やハードディスクドライブである記憶部70と,画像処
理装置Pを操作するための操作部60と,画像処理部P
で処理された画像を紙等のシート材に出力する画像形成
機能,若しくはモニタ等の表示出力機能等を有する出力
部40と,上記各部を制御するための制御部10とを具
備して概略構成されている。また,制御部10は,スキ
ャナ部Aに含まれ,原稿を走査しながら読み取る光学系
50の光源51の照射角度を変更する照射角度変更走査
手段の機能を有している。画像処理部30は,光学系5
0で得られる原稿による反射光の差異に基づいて,影を
消去する処理を行う影消去手段の機能を有している。上
述のように構成された画像処理装置Pが行う一連の処理
について図1,図2,図3,及び図5のフローチャート
を用いて説明する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【発明の効果】本発明は,コンタクトガラスに載置され
た原稿に対して走査しながら光を照射する光源を有する
光学系と,上記原稿による反射光を受光する受光部とを
具備し,該受光部で受光した反射光に基づいて上記原稿
の画像データを処理する画像処理装置において,上記光
学系が少なくとも2回以上上記原稿を走査すると共に,
該走査毎に上記原稿に対する光源の照射角度を変更する
照射角度変更走査手段と,上記光学系の走査毎に受光さ
れた上記反射光の差異に基づいて,所定の影を消去する
処理を行う影消去手段とを具備することを特徴とする画
処理装置として構成されている。本発明がこのように
構成されているので,コンタクトガラス上で原稿の浮き
上がり部分(ノド部)が如何なる位置で発生しても,そ
のノド部によって発生する影の領域を特定することが可
能となるので,該浮き上がりによる影を消去することが
可能となる。前記影消去手段は,前記差異の生じた領域
と,その間の領域の黒画像とを白画像に反転する処理を
実行しても良い。一般的に原稿の浮き上がり部分の影
は,出力画像上で黒画像として出力されるものであるの
で,該黒画像を白画像に反転処理を施すことで出力画像
の美感を損なうことが無くなる。前記影消去手段が,影
と見做し得る画像が原稿の走査毎に位置を変えて取得さ
れた場合に,上記影と見做し得る画像の黒画像を白画像
に反転する処理を実行しても良く,前記影と見做し得る
画像とは,前記光学系の走査方向の濃度分布が淡部→濃
部→淡部の順で現れ且つ前記光学系の上記走査方向に対
して略直角方向に帯状に分布する黒画像であっても良
い。原稿のノド部に対して少なくとも2回以上光源の照
射角度を変更して光を照射すると,上記ノド部による黒
画像は出力画像上において位置を変化させて出力される
ので,該黒画像を白画像に反転させることで出力画像の
美感を良好に保つことが可能となる。また,その黒画像
が光学系の走査方向に対して略直角方向に帯状で出力さ
れた場合はブック原稿のノド部による黒画像といえるの
で,このような場合にも出力画像の美感を良好に保つこ
とが可能となる。更に,前記原稿がブック原稿か否かを
入力する原稿判別入力部を具備し,上記原稿判別入力部
からの入力があった場合に,前記照射角度変更走査手段
及び前記影消去手段による処理が実行されても良い。こ
のように構成することで,上記原稿判別入力部に入力が
無い場合は,本発明の画像処理装置は原稿を従来通り1
回だけ走査して読み取る処理を行い,他方,上記原稿判
別入力部に入力が有る場合は,本発明の画像処理装置は
原稿のノド部による影を特定するために原稿を少なくと
も2回以上走査して読み取る動作を行うことになるの
で,原稿を読み取り時の関わる処理速度を状況に応じて
効率良く指定することが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/107 H04N 1/40 101B 1/407 Fターム(参考) 5B047 AA01 AB02 BA02 BB02 BC05 BC09 BC12 BC14 CA04 CB22 DC09 DC11 5C072 AA01 BA17 CA02 DA04 DA21 DA23 RA04 VA06 XA01 5C077 LL02 MM20 PP02 PP25 PP44 PP47 PQ12 PQ25 SS01 TT06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンタクトガラスに載置された原稿に対
    して走査しながら光を照射する光源を有する光学系と,
    上記原稿による反射光を受光する受光部とを具備し,該
    受光部で受光した反射光に基づいて上記原稿の画像デー
    タを処理する画像処理装置において,上記光学系が少な
    くとも2回以上上記原稿を走査すると共に,該走査毎に
    上記原稿に対する光源の照射角度を変更する照射角度変
    更走査手段と,上記光学系の走査毎に受光された上記反
    射光の差異に基づいて,所定の影を消去する処理を行う
    影消去手段とを具備することを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記影消去手段は,前記差異の生じた領
    域と,その間の領域の黒画像とを白画像に反転する処理
    を実行してなる請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記影消去手段が,影と見做し得る画像
    が原稿の走査毎に位置を変えて取得された場合に,上記
    影と見做し得る画像の黒画像を白画像に反転する処理を
    実行してなる請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記影と見做し得る画像とは,前記光学
    系の走査方向の濃度分布が淡部→濃部→淡部の順で現れ
    且つ前記光学系の上記走査方向に対して略直角方向に帯
    状に分布する黒画像である請求項3記載の画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】 更に,前記原稿がブック原稿か否かを入
    力する原稿判別入力部を具備し,上記原稿判別入力部か
    らの入力があった場合に,前記照射角度変更走査手段及
    び前記影消去手段による処理が実行される請求項1から
    請求項4のいずれかに記載の画像処理装置。
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