JP2002281250A - 画像信号処理装置、画像信号処理方法、画像読取システム、プログラム及び媒体 - Google Patents
画像信号処理装置、画像信号処理方法、画像読取システム、プログラム及び媒体Info
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Abstract
ズ除去を行う場合、フィルムの種類、画像、解像度によ
らず、適正なゴミ・キズ除去処理を行う。 【解決手段】 ゴミ・キズ除去処理の補正の強さを設定
する手段を設け、設定された強さに従って画像の補正の
パラメータを変える。さらに、解像度によっても画像の
補正のパラメータを変える。
Description
像信号処理装置、プログラム、記録媒体及び画像読取装
置に関し、更に詳しくは原稿上のゴミやキズ等による欠
陥部分を補正する信号処理方法、画像信号処理装置、プ
ログラム、記録媒体及び画像読取装置に関するものであ
る。
おける概略構成を図8に示す。図8において、原稿台ガ
ラス141上に載置されたポジ、ネガ等の透過原稿14
2を、さらにその上部に設置された拡散板143を介し
て透過原稿照明用ランプ144で照明し、透過原稿14
2からの透過光を、ミラー147、ハノ字ミラー14
8、結像レンズ149を介してCCD150に送り、多
数の単位個体撮像素子がライン状に配置されたCCD1
50にて電気信号に変換することにより主走査方向の画
像を形成する。
原稿142に対して透過原稿照明用ランプ144、ミラ
ー147を同一速度、同一位相を保ったまま、副走査方
向に機械的に移動させ、ハノ字ミラー148を同方向に
走査速度2分の1で追従させ、透過原稿142からCC
D150までの光路長(共役関係)を一定に保ちながら
行い、主走査と合わせてトータルで2次元の画像を形成
する。
置において、不透明の用紙に記載された原稿に光を照射
して前記用紙から反射する光が処理されるタイプの所
謂、反射原稿を読み取ることも可能である。その場合
は、透過原稿142の代わりに反射原稿を載置し、透過
原稿照明用ランプ144を消灯し、反射原稿照明用ラン
プ145を点灯させて反射原稿照明用ランプ145によ
る直接光束と反射笠146による反射光束とにより照明
し、反射原稿からの反射光をCCD150にて読み取れ
ば、透過原稿の場合と同様に、主走査方向の画像を形成
することができる。
明用ランプ145に白色の分光特性を持つランプを用
い、且つCCD150に、RGBそれぞれの色のフィル
タを有する3ラインタイプCCDを用いて、1回の走査
にてRGBの各色の画像情報を同時に読み、画像処理回
路上にて、同一ライン上のRGBの各色の信号を重ね合
わせることによってカラー画像を形成する3ラインカラ
ー画像読み取り方式が一般に知られている。
取装置において、透過原稿上のゴミ・キズなどによる画
像上の欠陥部分を補正するためには、画像読取後に画像
編集ソフトによりレタッチ修正する以外に有効な方法が
なかった。そのために、欠陥部分の補正には非常に時間
を要していた。
置において、透過原稿上に存在する埃などのゴミや、フ
ィルム面の損傷(キズ)を検知し(以下、この検知を
「ゴミ・キズ検知」という)、読み取られた画像から、
これらのゴミやキズの影響を画像処理にて取り除く、い
わゆるゴミ・キズ除去のための機能を備えた画像読取装
置が開発されてきている。
有する画像読取装置1を示す図であり、図8に示した画
像処理装置と同一の構成部分には同一の参照符号を付し
て、その説明を省略する。
に発光強度のピークを有するLEDから成る赤外光ラン
プである。
られる画像データを用いて、ゴミ・キズ除去を行うゴミ
・キズ除去部2の機能構成を示すブロック図である。図
10において、21は画像読み取り装置1により読み込
んだ画像データを入力するためのインターフェース(I
/F)、22は透過原稿照明用ランプ144または反射
原稿照明用ランプ145を用いて読み込んだ画像(以
下、「普通画像」と呼ぶ。)を記憶するための画像メモ
リ、23は赤外光ランプ151を用いて読み込んだ画像
(以下、「赤外光画像」と呼ぶ。)を記憶するための赤
外光画像メモリ、24は予め決められた閾値を保持する
閾値保持部、25はゴミ・キズ検知部、26はゴミ・キ
ズ補正部である。
び赤外光ランプ151の分光強度分布を示す図であり、
各ランプの特性を実線、一点鎖線によってそれぞれ示
す。また、図12は一般的なネガ、ポジカラーフィルム
のシアン色、イエロー色、マゼンタ色の各色素の分光透
過率特性と、赤外光ランプ151の分光強度分布のピー
ク波長(約880mm)を示したものである。図12に
て明らかなように、一般的なカラーフィルムの場合に
は、どの色素であっても約880nmにおける透過率は
非常に高いため、フィルム上の画像によらず赤外光ラン
プの光束はほとんど通過することになる。
過原稿読取動作について、図13に示すフローチャート
に従って詳細に説明する。
射原稿照明用ランプ145及び赤外光ランプ151を消
灯し、透過原稿照明用ランプ144を点灯させる。この
とき透過原稿照明用ランプ144の照明光束は拡散板1
43によって斑なく拡散され、その拡散光束が透過原稿
142を透過する。この透過光束がミラー147、ハノ
字ミラー148を通過し、さらに結像レンズ149を通
過し、CCD150に投影される。CCD150上に投
影された画像は電気信号に変換され、図10のI/F2
1を介して画像メモリ22に一時記憶される。
射原稿照明用ランプ145と透過原稿照明用ランプ14
4とを消灯し、赤外光ランプ151を点灯させる。図1
1に示すような特性を備えた赤外光ランプ151の照明
光束は拡散板143によって斑なく拡散され、その拡散
光束が透過原稿142を透過し、更にミラー147、ハ
ノ字ミラー148、結像レンズ149を通過した光はC
CD150に投影される。従って、透過原稿142を透
過した赤外光ランプ151の照明光束は、図12に示す
ようにネガ、ポジ等の透過原稿142の画像(感光像)
によらず透過し、物理的に光路を遮る埃、ゴミ・キズ等
の像がCCD150上に蔭として投影される。CCD1
50上に投影された赤外光画像は電気信号に変換され、
図10のI/F21を介して赤外光画像メモリ23に一
時記憶される。
ズの検出及び補正を行うが、ゴミ・キズ検知の原理につ
いてここで詳しく説明する。
び赤外光ランプ151による読取画像の階調レベルを主
走査方向にプロットしたものと、ゴミなどの関係をわか
りやすく図示したものである。図14(a)において、
181はポジフィルム、182はポジフィルム181上
のゴミである。図14(b)は図14(a)の部分を透
過原稿照明用ランプ144で読み取った場合の階調レベ
ルであり、暗い部分ほど階調レベルは低い値を示してお
り、ゴミ182の部分の階調レベルは、ポジフィルム上
の画像によらずに当然低くなっている。図14(c)は
同じく図14(a)の部分を赤外光ランプ151で読み
取った場合の階調レベルであり、ゴミ182の部分の階
調レベルは赤外光も通過しないために低くなり、ゴミ1
82以外の部分は赤外光が通過してしまうためにほぼ一
定のレベル183となる。そこでレベル183よりも低
い階調レベルに閾値184を設定し、閾値184以下の
部分を抽出することでゴミによる欠陥領域185の検出
が可能となる。
持されており、従って、ステップS30において、ゴミ
・キズ検知部25は閾値保持部24からこの閾値184
を読み出し、赤外光画像メモリ23から赤外光画像デー
タを読み出して、順次赤外光画像データと閾値184と
を比較することで、欠陥領域185を検出する。
い場合は(ステップS30でNO)、ステップS40で
この欠陥領域185を欠陥領域185の周囲の正常な領
域から補間処理などを行うことにより、ゴミ182によ
る影響を軽減する。上記比較動作を全ての赤外光画像デ
ータについて行い、欠陥領域が検出されると、対応する
普通画像のデータに対して補間処理を行う(ステップS
50)。
キズ除去を行うか行わないかだけの一様な設定のみで
は、フィルムに応じた処理を行えない。一般的にキズ部
分はゴミに比べて赤外光の透過率が高いため、キズとゴ
ミの両方を適切に処理するためのパラメータ設定は難し
い。また、ゴミ・キズを完全にとれるように、ゴミ・キ
ズ部分より大幅に広い範囲に対して周囲のデータから補
間しようとすると、ゴミ・キズ以外の細かな部分がつぶ
れてしまったりして、見た目に不自然になってしまう恐
れがある。さらに、ゴミ・キズ除去するための範囲も解
像度によって変わるため、一概に「何画素」と決定して
しまうことも難しい。
解決するためになされたものであり、請求項1に記載の
画像信号処理装置は、可視光を照射する可視光照射手段
と、非可視光を照射する非可視光照射手段とによりそれ
ぞれ原稿を照射し、原稿の光学像を光電変換して得られ
る可視光画像信号および非可視光画像信号を処理して前
記可視光画像信号を補正する画像信号処理装置であっ
て、補正の強さを可変設定する補正強さ可変設定手段を
有することを特徴とする。
求項1に記載の画像信号処理装置において、可視光画像
信号の解像度に応じて補正の強さを可変設定する手段を
有することを特徴とする。
求項1または2に記載の画像信号処理装置において、可
視光画像信号の解像度および/または前記補正強さ可変
設定手段により設定された補正の強さに応じて、前記非
可視画像信号から補正する画像の範囲を抽出する閾値を
設定する手段を有することを特徴とする。
求項1から3に記載の画像信号処理装置において、可視
光画像信号の解像度および/または前記補正強さ可変設
定手段により設定された補正の強さに応じて、補正する
画像の範囲の拡大量を設定する手段を有することを特徴
とする。
求項1から4に記載の画像信号処理装置において、可視
光画像信号の解像度および/または前記補正強さ可変設
定手段により設定された補正の強さに応じて、補正処理
に使用する画像データの取得範囲を設定する手段を有す
ることを特徴とする。
求項1から5に記載の画像信号処理装置において、前記
非可視光は赤外光を含むことを特徴とする。
視光を照射する可視光照射工程と、非可視光を照射する
非可視光照射工程とによりそれぞれ原稿を照射し、原稿
の光学像を光電変換して得られる可視光画像信号および
非可視光画像信号を処理して前記可視光画像信号を補正
する画像信号処理方法であって、補正の強さを可変設定
する可変設定工程を有することを特徴とする。
求項7に記載の画像信号処理方法において、可視光画像
信号の解像度に応じて補正の強さを可変設定する工程を
有することを特徴とする。
求項7または8に記載の画像信号処理方法において、可
視光画像信号の解像度および/または前記補正の強さを
可変設定する前記可変設定工程により設定された補正の
強さに応じて、前記非可視画像信号から補正する画像の
範囲を抽出する閾値を設定する工程を有することを特徴
とする。
請求項7から9に記載の画像信号処理方法において、可
視光画像信号の解像度および/または前記補正の強さを
可変設定する前記可変設定工程により設定された補正の
強さに応じて、補正する画像の範囲の拡大量を設定する
工程を有することを特徴とする。
請求項7から10に記載の画像信号処理方法において、
可視光画像信号の解像度および/または前記補正の強さ
を可変設定する前記可変設定工程により設定された補正
の強さに応じて、補正処理に使用する画像データの取得
範囲を設定する工程を有することを特徴とする。
請求項7から11に記載の画像信号処理方法において、
前記非可視光は赤外光を含むことを特徴とする。
は、可視光を照射する可視光照射手段と、非可視光を照
射する非可視光照射手段とによりそれぞれ原稿を照射
し、原稿の光学像を光電変換して得られる可視光画像信
号および非可視光画像信号を処理して前記可視光画像信
号を補正する画像信号読取システムであって、補正の強
さを可変設定する補正強さ可変設定手段を有することを
特徴とする。
は、請求項13に記載の画像信号読取システムにおい
て、可視光画像信号の解像度に応じて補正の強さを可変
設定することを特徴とする。
は、請求項13または14に記載の画像信号読取システ
ムにおいて、可視光画像信号の解像度および/または前
記補正強さ可変設定手段により設定された補正の強さに
応じて、前記非可視画像信号から補正する画像の範囲を
抽出する閾値を設定することを特徴とする。
は、請求項13から15に記載の画像信号読取システム
において、可視光画像信号の解像度および/または前記
補正強さ可変設定手段により設定された補正の強さに応
じて、補正する画像の範囲の拡大量を設定する手段を有
することを特徴とする。
は、請求項13から16に記載の画像信号読取システム
において、可視光画像信号の解像度および/または前記
補正強さ可変設定手段により設定された補正の強さに応
じて、補正処理に使用する画像データの取得範囲を設定
する手段を有することを特徴とする。
は、請求項13から17に記載の画像信号読取システム
において、前記非可視光は赤外光を含むことを特徴とす
る。
ュータに請求項7から12のいずれかに記載の画像信号
処理方法を実現させることを特徴とする。
ータに請求項7から12のいずれかに記載の画像信号処
理方法を実現させるためのプログラムを記録したことを
特徴とする。
の好適な実施の形態を詳細に説明する。
のシステムを図1に示す。図10で説明したブロックに
加えて、入力用のキーボード、マウスと表示用のディス
プレイから構成される操作入力部27が追加されてい
る。ゴミ・キズ除去部2と操作入力部27はコンピュー
タで構成することができ、以下に説明する実施形態は、
コンピュータ上で稼動する画像読取装置のドライバソフ
トにより実現することができる。
である画像読取装置のシステムの動作を図2のフローチ
ャートに従って説明する。
とする読取り画像の解像度を操作入力部27より入力す
る。ユーザからの入力が無い場合は、前回の走査で設定
されていた解像度を表示して、ユーザが確認する。
キズ除去処理の強さを操作入力部27より入力する。一
般に、フィルムの種類やゴミ・キズの大きさ、またはそ
の画像を見る者の主観によって、最適なゴミ・キズ補正
結果は違ってくる。ゴミ・キズ除去を行うか行わないか
だけの一様な設定のみではフィルムに応じた処理を行え
ないため、第1の実施形態では、ゴミ・キズ除去のレベ
ルとして「強、標準、弱」の3種類を用意する。また、
ゴミ・キズ除去する必要のないフィルムもあるため、画
像を取得するまでの時間短縮のために、ゴミ・キズ除去
をおこなわない「なし」という設定も可能とする。以上
の4種類の設定を、操作入力部27から行う。操作入力
部での表示の例を図3、図4に示す。図3は、ダイアロ
グボックスにより4種類のパラメータを選択する形式
で、Windows版ドライバソフトのUI(ユーザ・インタフ
ェース)の一部を模式化したものである。また、図4
は、Macintosh版ドライバソフトのUIの一部を模式化し
たものである。プルダウンメニューから4種類のパラメ
ータ設定を行う形式で、選択されているパラメータ
「強、標準、弱」はゴミ・キズ除去(XX)のXX部分に表
示される。
プS10と同様にして、可視光画像の読取りを行う。
ステップS20と同様にして、赤外光画像の読取りを行
う。ただし、ステップS202で「なし」が設定されて
いる場合には、そのままエンドに進み、本フローの処理
を終える。
4で読取った赤外光画像からゴミ・キズの位置を検出す
る。
照して説明する。図5(a)はフィルム101上のゴミ
102を示す。図5(b)は透過原稿照明用ランプで読
み取った画像の階調レベルである。図5(c)は赤外光
ランプで読み取った画像の階調レベルである。図5
(d)は、赤外光画像データのヒストグラムを示す。
で読み取った画像全体の頻度数の平均値に対応する階調
レベルであり、ゴミ102部分の階調レベルは、頻度数
の平均値に対応する階調レベルL1よりも低い値となっ
ている。第1の実施形態では、ヒストグラムデータの頻
度数の平均値に対応する階調レベルL1に注目し、ゴミ
102を検出するための閾値を、ゴミ102の分布する
階調レベル201の最大値近辺となるように、この階調
レベルL1より所定レベルΔL1だけ低い階調レベルL
2に設定する。一般的に全体画像の中でゴミ102の占
める割合は少ないので、頻度数の平均値に対応する階調
レベルL1は、ゴミ102部分以外の画像全体における
階調レベルの平均値にほぼ等しくなる。従って、図5の
閾値レベル104によって検出される欠陥領域105は
ゴミ102部分をほぼ正確に検出することが可能とな
る。
2で入力された補正の強さに従って設定する。「強」で
は、より多くのゴミ・キズを検出するように、ΔL1を
小さくし、逆に「弱」では、ΔL1を大きくする。
7で検出したゴミ・キズ部分に対応する可視光画像の補
正処理を、周辺の正常な画素のデータで補完して行う。
た結果の可視光画像を操作入力部27のディスプレイに
表示する。ユーザは、補正状態を確認して、補正の強さ
を変更したい場合には、補正の強さの変更を操作入力部
27から指示する。
準」モードで一般的なゴミ・キズが除去できるようなパ
ラメータを設定するが、ゴミ・キズ除去結果が不適切に
なってしまった場合には、UI上で設定を「強」、
「弱」、あるいは「なし」にすることで対応する。パラ
メータの変更が必要である場合には、次のような例があ
る。
過率が高いため、標準の設定では、キズを取りきれない
場合がある。そのような場合には、UI上で「強」を設定
する。パラメータが強の場合には、ゴミ・キズかどうか
を検出する部分の閾値を高くする、すなわちΔL1の値
を小さくすることで、ゴミ・キズとして検出される欠陥
領域105の範囲が広がり、一般的なゴミより透過率の
高いこまかなキズまで検出できるようになる。逆に、あ
まり目立たないゴミ・キズ部分まで処理してしまって、
不自然な画像になってしまう場合には、UI上で「弱」を
設定する。パラメータが弱の場合には、「強」の場合と
は逆に、ゴミ・キズかどうかを検出する部分の閾値を低
くする、すなわちΔL1の値を小大きくすることで、ゴ
ミ・キズとして検出される欠陥領域105の範囲が狭ま
り、補正を行う部分も狭くなるため、不自然な画像にな
りにくい。
強さの設定が変更された場合には、再度変更後の補正の
強さに従ってステップS205からの処理を行う。
について説明する。
正の強さに従って、赤外光画像からゴミ・キズ領域を検
出する時の閾値を設定したが、第2の実施形態において
は、設定された補正の強さに従って、上記閾値で検出さ
れたゴミ・キズ領域を拡大する拡大処理を行う。図2の
ステップS206以外の動作は第1の実施形態と同様で
あるため、説明を省略する。以下、ステップS206で
のゴミ・キズ領域の拡大処理について説明する。
通常のパラメータで、ゴミ・キズ領域として検出された
画素を画素Aとして表す。実際に、検出されないもの
の、ゴミ・キズの範囲Xが、画素Aによる領域より広い場
合、画素Aの周囲のゴミ・キズはとりきれずに残ること
になる。このような場合に、ゴミ・キズ領域として検出
された画素Aの周囲の画素Bに対しても、拡大してゴミ・
キズ除去を適用することで、実際のゴミ・キズ領域X全
体に対して処理を行える。
大してゴミ・キズ除去処理を行う場合の図である。ゴミ
・キズの周囲が処理しきれないような場合に、UI上の
「強」の設定により、ゴミ・キズ検出後の対象画素の拡
大処理範囲を周囲の数画素までに広くすることで、周囲
の画素も確実にゴミ・キズ除去処理を行える。逆に、可
視画像ではゴミ・キズがあまり目立たない部分につい
て、ゴミ・キズ処理をおこなってしまったために、見た
目に不自然になってしまう場合がある。そのような場合
には、UI上の「弱」の設定により、ゴミ・キズ検出後の
対象画素の拡大処理範囲をせまくし、不自然になる部分
にゴミ・キズ除去がかかりにくくする。
について説明する。
た補正の強さに従って、赤外光画像からゴミ・キズ領域
を検出した後の領域の拡大量を設定したが、第3の実施
形態においては、設定された補正の強さに従って、補正
対象画素の周囲の正常画像から補間して補正処理を行う
場合の補間元画素データを検索する範囲の設定を行う。
の実施形態と同様であるため、説明を省略する。以下、
ステップS206での補間処理について説明する。
す。ゴミ・キズ領域として検出された欠損領域を領域C
として表す。領域Cの周囲のエリアから、領域Cを包括で
きるパターン補間元データ範囲である領域Yを検出し、
その領域Yのパターンによって領域Cを補間する。領域Z
は、パターン補間の適用によって、補間された範囲であ
る。この、パターン補間において、欠損領域から、どの
くらい離れた画素までを補間パターン候補として検索す
るかという最大補間長をパラメータとして持つ。この最
大補間長も、「弱」であれば短く、「強」であれば長く
変更することで、ゴミ・キズ除去の効果の度合いを変え
るパラメータである。図7は、補間長が3画素の場合を
示す。パターン補間で欠損領域を補間する画素パターン
を検索する方向の判断は、上下方向の欠損領域の長さを
調べて、短い方向を優先とする。たとえば、図7では、
領域の横方向xのほうが縦方向yよりも短いため、横方
向から先に補間パターンの検索を行う。横方向の最大補
間長の範囲を調べてパターンの発見が不可能であったな
らば、縦方向も検索する。パターン補間として、同じパ
ターンと見なす各色の階調差は別途指定する。この同じ
パターンとみなす階調差を広く取ると、より簡単にパタ
ーン補間データ領域Yを発見することができるが、不自
然な画像になってしまうことがある。逆に、同じパター
ンとみなす階調差を狭く設定すると、補間データ領域Y
を見つけることが困難となる。
は、「強、標準、弱」の3種類の設定において、上記に
述べたパラメータである拡大処理の画素数や、パターン
補間の最大補間長を決定して処理を行った。しかし、一
概に「何画素」と決定してしまうと、同じ大きさのゴミ
・キズでも、解像度によって何画素分にあたるかが違っ
てくるため処理がうまく行かない。そこで、解像度に応
じてパラメータを設定できるようにすることで、どの解
像度でも程度の同じゴミ・キズ除去効果を得ることが可
能となる。
解像度の情報をもとに、ゴミ・キズ除去パラメータを設
定する。表1に解像度と補正の強さに従って設定した補
正パラメータの画素数の例を示す。
では、解像度に従って、拡大画素数と最大パターン補間
数の表を示したが、ゴミ・キズ検出の閾値を変えること
も出来る。また、上記第3の実施形態で説明した補間パ
ターンの色の階調差を、補正の強さの「強、標準、弱」
に従って「大、中、小」と設定してもよい。
て、「強、標準、弱」を代表して用いたが、夫々のパラ
メータを画素数等の数値で直接設定したり、標準値に対
する百分率表示で設定をすることもできる。
るシステムに適用しても、一つの機器からなる装置に適
用してもよい。
明したが、反射原稿にも適用できることは言うまでもな
い。また、実施の形態として、非可視光として赤外光の
例を挙げたが、原稿の特性によっては紫外線を用いても
よい。
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出し実行することによっても、
達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体
から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施
形態の機能を実現することになり、そのプログラムコー
ドを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実
行することにより、前述した実施形態の機能が実現され
るだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、
コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステ
ム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
稿の画像信号処理装置、画像信号処理方法および画像信
号読取システムにおいて、原稿の特性に応じた適切なゴ
ミやキズの補正が可能となる。
テムの構成を示すブロック図である。
チャートである。
理設定を行う操作部の表示を示す図である。
理設定を行う走査部の別の表示を示す図である。
明用ランプ及び赤外光ランプによる読取画像の階調レベ
ルを主走査方向にプロットしたものと、赤外光画像のヒ
ストグラムを表す図である。
明する図である。
を説明する図である。
する従来の画像読取装置の構成図である。
ロック図である。
光強度分布を示す図である。
分光透過率特性と、赤外光ランプの分光強度分布のピー
ク波長を示す図である。
ーチャートである。
原稿照明用ランプ及び赤外光ランプによりフィルムを読
み込んで得た階調レベルとの関係を示す図である。
Claims (20)
- 【請求項1】 可視光を照射する可視光照射手段と、非
可視光を照射する非可視光照射手段とによりそれぞれ原
稿を照射し、原稿の光学像を光電変換して得られる可視
光画像信号および非可視光画像信号を処理して前記可視
光画像信号を補正する画像信号処理装置であって、 補正の強さを可変設定する補正強さ可変設定手段を有す
ることを特徴とする画像信号処理装置。 - 【請求項2】 可視光画像信号の解像度に応じて補正の
強さを可変設定する手段を有することを特徴とする請求
項1に記載の画像信号処理装置。 - 【請求項3】 可視光画像信号の解像度および/または
前記補正強さ可変設定手段により設定された補正の強さ
に応じて、前記非可視光画像信号から補正する画像の範
囲を抽出する閾値を設定する手段を有することを特徴と
する請求項1または2に記載の画像信号処理装置。 - 【請求項4】 可視光画像信号の解像度および/または
前記補正強さ可変設定手段により設定された補正の強さ
に応じて、補正する画像の範囲の拡大量を設定する手段
を有することを特徴とする請求項1から3に記載の画像
信号処理装置。 - 【請求項5】 可視光画像信号の解像度および/または
前記補正強さ可変設定手段により設定された補正の強さ
に応じて、補正処理に使用する画像データの取得範囲を
設定する手段を有することを特徴とする請求項1から4
に記載の画像信号処理装置。 - 【請求項6】 前記非可視光は赤外光を含むことを特徴
とする請求項1に記載の画像信号処理装置。 - 【請求項7】 可視光を照射する可視光照射工程と、非
可視光を照射する非可視光照射工程とによりそれぞれ原
稿を照射し、原稿の光学像を光電変換して得られる可視
光画像信号および非可視光画像信号を処理して前記可視
光画像信号を補正する補正工程を有する画像信号処理方
法であって、 前記補正工程における補正の強さを可変設定する可変設
定工程を有することを特徴とする画像信号処理方法。 - 【請求項8】 可視光画像信号の解像度に応じて補正の
強さを可変設定する工程を有することを特徴とする請求
項7に記載の画像信号処理方法。 - 【請求項9】 可視光画像信号の解像度および/または
前記補正の強さを可変設定する前記可変設定工程により
設定された補正の強さに応じて、前記非可視光画像信号
から補正する画像の範囲を抽出する閾値を設定する工程
を有することを特徴とする請求項7または8に記載の画
像信号処理方法。 - 【請求項10】 可視光画像信号の解像度および/また
は前記補正の強さを可変設定する前記可変設定工程によ
り設定された補正の強さに応じて、補正する画像の範囲
の拡大量を設定する工程を有することを特徴とする請求
項7から9に記載の画像信号処理方法。 - 【請求項11】 可視光画像信号の解像度および/また
は前記補正の強さを可変設定する前記可変設定工程によ
り設定された補正の強さに応じて、補正処理に使用する
画像データの取得範囲を設定する工程を有することを特
徴とする請求項7から10に記載の画像信号処理方法。 - 【請求項12】 前記非可視光は赤外光を含むことを特
徴とする請求項7に記載の画像信号処理方法。 - 【請求項13】 可視光を照射する可視光照射手段と、
非可視光を照射する非可視光照射手段とによりそれぞれ
原稿を照射し、原稿の光学像を光電変換して得られる可
視光画像信号および非可視光画像信号を処理して前記可
視光画像信号を補正する画像信号読取システムであっ
て、 補正の強さを可変設定する補正強さ可変設定手段を有す
ることを特徴とする画像信号読取システム。 - 【請求項14】 可視光画像信号の解像度に応じて補正
の強さを可変設定する手段を有することを特徴とする請
求項13に記載の画像信号読取システム。 - 【請求項15】 可視光画像信号の解像度および/また
は前記補正強さ可変設定手段により設定された補正の強
さに応じて、前記非可視光画像信号から補正する画像の
範囲を抽出する閾値を設定する手段を有することを特徴
とする請求項13または14に記載の画像信号読取シス
テム。 - 【請求項16】 可視光画像信号の解像度および/また
は前記補正強さ可変設定手段により設定された補正の強
さに応じて、補正する画像の範囲の拡大量を設定する手
段を有することを特徴とする請求項13から15に記載
の画像信号読取システム。 - 【請求項17】 可視光画像信号の解像度および/また
は前記補正強さ可変設定手段により設定された補正の強
さに応じて、補正処理に使用する画像データの取得範囲
を設定する手段を有することを特徴とする請求項13か
ら16に記載の画像信号読取システム。 - 【請求項18】 前記非可視光は赤外光を含むことを特
徴とする請求項13に記載の画像信号読取システム。 - 【請求項19】 コンピュータに請求項7から12のい
ずれかに記載の画像信号処理方法を実現させるためのプ
ログラム。 - 【請求項20】 コンピュータに請求項7から12のい
ずれかに記載の画像信号処理方法を実現させるためのプ
ログラムを記録した記録媒体。
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