JP2003257666A - 有機elディスプレイ - Google Patents

有機elディスプレイ

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JP2003257666A JP2002059857A JP2002059857A JP2003257666A JP 2003257666 A JP2003257666 A JP 2003257666A JP 2002059857 A JP2002059857 A JP 2002059857A JP 2002059857 A JP2002059857 A JP 2002059857A JP 2003257666 A JP2003257666 A JP 2003257666A
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    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H10K59/30Devices specially adapted for multicolour light emission
    • H10K59/38Devices specially adapted for multicolour light emission comprising colour filters or colour changing media [CCM]

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  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CCM方式の有機ELディスプレイにおい
て、補正用CF層6、CCM層7、OC層8、絶縁層1
1、および隔壁14等に由来する水分により、有機EL
素子層12が劣化することを抑制する、さらに有効な手
段を講じることを課題とする。 【解決手段】 透明基材2上にブラックマトリックス
5、補正用CF層6、CCM層7、OC層8、パッシベ
ーション層9、透明電極層10を順に積層し、さらに絶
縁層11および隔壁14、並びに有機EL素子層12お
よび背面電極層13とを積層した構造において、層9〜
層10間、層10上、隔壁14の表面等に水分吸収層1
5を積層して、課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機エレクトロル
ミネッセント(EL)層への水分の影響を低下させた、
改良された有機ELディスプレイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】有機エレクトロルミネッセント(有機E
L)素子を用いた有機ELカラー画像表示装置(以降、
「有機ELディスプレイ」と言う。)には、(1)三原
色の各々の色に発光する有機EL素子を配列した有機E
Lディスプレイ、および(2)白色に発光する有機EL
素子と、配列された三原色のカラーフィルターを組み合
わせた有機ELディスプレイ以外に、(3)有機EL素
子としては青色発光のもののみを使用し、青→緑、およ
び青→赤に、それぞれカラー変換する蛍光体からなるカ
ラー変換物質(CCM;Color Changing
Media)層を組み合わせたCCM方式の有機EL
ディスプレイがある。
【0003】CCM方式の有機ELディスプレイは、有
機EL素子としては、青色に発光するもののみを使用す
るので、(1)の有機ELディスプレイにおけるよう
に、各色の有機EL素子の特性を揃える必要が無く、ま
た、(2)の有機ELディスプレイにおけるように、三
原色のカラーフィルターで色分解する際の白色光の利用
率が低い欠点が解消され、CCMの変換効率を高めるこ
とにより、ディスプレイの輝度を向上させることが可能
で注目されている。
【0004】図7は、CCM方式の有機ELディスプレ
イの構造例を示す断面図である。有機ELディスプレイ
101は、透明基材102の上面側に、色変換部103
および発光部104が順に積層されたものである。な
お、以降も含め、有機ELディスプレイの観察面側を下
面と称し、背面側を上面と称する。
【0005】色変換部103は、透明基材102側か
ら、開孔部を有する格子状等のブラックマトリックス1
05、ブラックマトリックス105の開孔部の各々に対
応する補正用カラーフィルター層(図では補正用CF層
と表示。)106およびCCM層(もしくは色変換蛍光
体層)107が順に積層され、CCM層107上、並び
に、補正用カラーフィルター層106上を一様に覆う、
オーバーコート層(図ではOC層と表示。)108およ
びパッシベーション層109が順に積層された積層構造
からなる。CCM層107は、ブラックマトリックス1
05の開孔部毎に、異なる色変換を受け持ち、青色光→
赤色光のカラー変換、もしくは青色光→緑色光のカラー
変換を受け持つ。青色を表示すべき部分では、カラー変
換の必要がないので、本来的には何もなくてもよいが、
通常は、透明層からなるダミー層が設けられている。補
正用カラーフィルター層106の各部分も、上層の対応
するCCM層107の各部分と同じように、赤色光、緑
色光、および青色光の色補正を受け持つ。
【0006】発光部104は、オーバーコート層108
上の透明電極層110、透明電極層110上にあって下
層のブラックマトリックス105に対応する絶縁層11
1、透明電極層1110上にあって下層の補正用カラー
フィルター層106およびCCM層107に対応して透
明電極層110側から積層された、有機EL素子層11
2および背面電極層113の両層、並びに、絶縁層11
1上に積層された隔壁114等からなる。
【0007】以上のような、図3に示す有機ELディス
プレイ101の、透明電極層110と背面電極層113
との間に電圧をかけると、その間の有機EL素子層11
2が青色光を発光する。青色光はCCM層107の部分
により、青色光が赤色光に変換され、もしくは青色光が
緑色光に変換され、または青色光がそのまま透過する。
CCM層107を出た各色の光は、下層の補正用カラー
フィルター層106を透過し、最終的には、ブラックマ
トリックス105の各開孔部より、下方に向かって、色
補正された赤色光、緑色光、および青色光が出光する。
従って、有機EL素子層112の、各画素を構成すべき
赤色、緑色、および青色の各部分を、映像信号に応じた
強度で発光させることにより、カラー映像を得ることが
できる。
【0008】ところで、有機EL素子層112を構成す
る種々の材料は、物理的もしくは化学的に見て不安定な
もので、特に、水分に対して、非常に敏感であり、両側
を他の層で被覆された構造においても、依然としてデリ
ケートであることに変わりがない。特に、CCM方式の
有機ELディスプレイにおいては、補正用CF層10
6、CCM層107、およびOC層108に、これらの
層を構成する素材に起因して微量な水分が残留している
ために、水分が徐々に有機EL素子層112に移行し
て、有機EL素子層112が劣化することを回避しにく
い。
【0009】これら各層の形成の際には、フォトリソグ
ラフィーによるパターン形成が利用されるが、現像およ
びそれに伴なうウェット処理が避けられず、また、形成
後も大気中の湿気を吸うことが避けれないため、各層中
の水分もしくは吸着水分を完全には除去しきれないから
である。また、絶縁層111および隔壁114も、製造
の手順上、有機EL素子層よりも先に形成されているの
で、それら各層が含有する、もしくは吸着した水分によ
り、有機EL素子層112が劣化することを回避しにく
い。
【0010】もちろん、従来においても、補正用CF層
106、CCM層107、およびOC層108の形成後
には、クリーンオーブン等の手段により加熱乾燥を施し
ており、また、OC層の形成後、パッシベーション層を
109を形成して、水分の拡散を防止することも試みら
れ、さらには、絶縁層111および隔壁114の形成後
も、加熱乾燥を施す必要があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明におい
ては、上記のようなCCM方式の有機ELディスプレイ
において、補正用CF層106、CCM層107、OC
層108、絶縁層111、および隔壁114等に由来す
る水分により、有機EL素子層112が劣化することを
抑制する、さらに有効な手段を講じることを課題とす
る。
【0012】
【課題を解決する手段】発明者の検討によれば、OC層
108上(パッシベーション層109を伴なうときはパ
ッシベーション層109上)、もしくは透明電極層11
0上、または隔壁114上、絶縁層111が露出してい
る場合には、その露出部分等に水分を吸収する機能を有
する層を付与することにより、各層から発生する水分を
除去でき、有機EL層への水分の拡散を防止し得ること
が見出され、これに基づいてさらに検討した結果、本発
明に到達することができた。
【0013】第1の発明は、透明基材上に、ブラックマ
トリックス、色変換蛍光体層、およびオーバーコート層
が順に積層された色変換部と、透明電極層、前記ブラッ
クマトリックスに対応して積層された絶縁層、前記絶縁
層上に積層された隔壁、少なくとも前記透明電極層上の
前記絶縁層および前記隔壁以外の部分に、有機EL素子
層、および背面電極層が積層された発光部とが、順に積
層されており、前記オーバーコート層と前記透明電極層
の間に水分吸収層が積層されていることを特徴とする有
機ELディスプレイに関するものである。第2の発明
は、透明基材上に、ブラックマトリックス、色変換蛍光
体層、およびオーバーコート層が順に積層された色変換
部と、透明電極層、前記ブラックマトリックスに対応し
て積層された絶縁層、前記絶縁層上に積層された隔壁、
少なくとも前記透明電極層上の前記絶縁層および前記隔
壁以外の部分に、有機EL素子層、および背面電極層が
積層された発光部とが、順に積層されており、前記隔壁
の頂部および少なくとも片側の壁面に水分吸収層が積層
されていることを特徴とする有機ELディスプレイに関
するものである。第3の発明は、透明基材上に、ブラッ
クマトリックス、色変換蛍光体層、およびオーバーコー
ト層が順に積層された色変換部と、透明電極層、前記ブ
ラックマトリックスに対応して積層された絶縁層、前記
絶縁層上に積層された隔壁、少なくとも前記透明電極層
上の前記絶縁層および前記隔壁以外の部分に、有機EL
素子層、および背面電極層が積層された発光部とが、順
に積層されており、前記透明電極層上の前記絶縁層の
間、並びに前記隔壁の頂部に水分吸収層が積層されてい
ることを特徴とする有機ELディスプレイに関するもの
である。第4の発明は、透明基材上に、ブラックマトリ
ックス、色変換蛍光体層、およびオーバーコート層が順
に積層された色変換部と、透明電極層、前記ブラックマ
トリックスに対応して積層された絶縁層、前記絶縁層上
に積層された隔壁、少なくとも前記透明電極層上の前記
絶縁層および前記隔壁以外の部分に、有機EL素子層、
および背面電極層が積層された発光部とが、順に積層さ
れており、前記透明電極層上の前記絶縁層の間、並びに
前記隔壁の頂部および両壁面に水分吸収層が積層されて
いることを特徴とする有機ELディスプレイに関するも
のである。第5の発明は、第1〜第4いずれかの発明に
おいて、前記色変換部が、前記色変換蛍光体層と前記オ
ーバーコート層との間に色補正用カラーフィルター層を
有していることを特徴とする有機ELディスプレイに関
するものである。第6の発明は、第1〜第5いずれかの
発明において、前記隔壁の頂部に、さらに有機EL素子
層、および背面電極層が積層されていることを特徴とす
る有機ELディスプレイに関するものである。第7の発
明は、第1〜第6いずれかの発明において、前記オーバ
ーコート層が上面にパッシベーション層が積層されたも
のであることを特徴とする有機ELディスプレイに関す
るものである。第8の発明は、第1〜第7いずれかの発
明において、前記水分吸収層が、酸化カルシウム、塩化
カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸カルシウム、五酸
化二リン、ゼオライト、シリカゲル、もしくは酸化アル
ミニウムから選択された水分吸収材からなるものである
か、または、前記水分吸収材を含有するバインダ樹脂か
らなるものであることを特徴とする有機ELディスプレ
イに関するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】図1に例示するように、本発明の
有機ELディスプレイ1は、透明基材2の上面側に、色
変換部3および発光部4が順に積層されたものである。
色変換部3は、透明基材2側から、開孔部を有する格子
状等のブラックマトリックス5、ブラックマトリックス
5の開孔部の各々に対応する補正用カラーフィルター層
7およびCCM層7が順に積層され、CCM層7上、並
びに、補正用カラーフィルター層(図では補正用CF層
と表示。)6上を一様に覆うオーバーコート層(図では
OC層と表示。)8およびパッシベーション層9が順に
積層された積層構造からなる。また、発光部4は、パッ
シベーション層9側から、水分吸収層15、透明電極層
10、透明電極層10上にあって下層のブラックマトリ
ックス5に対応する絶縁層11、透明電極層11上にあ
って下層の補正用カラーフィルター層6およびCCM層
7に対応して、絶縁層の間に、透明電極層10側から順
に積層された、有機EL素子層12および背面電極層1
3の両層、並びに、絶縁層11上に積層された隔壁14
等からなる。なお、水分吸収層15は、発光自体には寄
与しないので、色変換部3および発光部4とは別のもの
であるが、以降の説明において、発光部に積層されてい
ることがかなりあるので、便宜的に発光部の要素と見な
して説明する。また、隔壁14上には、隔壁14の間に
形成する各層と同様、有機EL素子層12および背面電
極層13が順に積層されており、隔壁14上では、次に
述べるように水分吸収層15が積層されることを除く
と、本質的には、有機EL素子層12および背面電極層
13等の積層を行なう必要は無いが、気相による薄膜形
成時にマスクを使用しない限り、隔壁14間に積層する
各層は、隔壁14上にも積層される。隔壁14上の有機
EL素子層12および背面電極層13は、取り除く必要
があれば、形成後、取り除いてもよく、以降において
も、同様である。
【0015】図1の構造を有する有機ELディスプレイ
1においては、水分吸収層15がパッシベーション層9
上(パッシベーション層9を欠くときは、オーバーコー
ト層8上)の全面を覆っているので、下層の補正用カラ
ーフィルター層7、色変換蛍光体層7、オーバーコート
層8、およびパッシベーション層9に由来する含有水分
もしくは吸着水分が有機EL素子層12に与える影響を
回避することができる利点がある。なお、図示はしない
が、水分吸収層15は、オーバーコート層8とパッシベ
ーション層9との間に積層されていてもよく、同様に、
下層の各層に由来する含有水分もしくは吸着水分の有機
EL素子層12への影響を回避し得る。また、上記の構
造における水分吸収層15の形成は、平面に対する一様
な薄膜の形成であるので、方法上の制約がごく少ない。
【0016】水分吸収層5を形成すべき重要な箇所とし
て、隔壁14がある。図2は、隔壁14の頂部および左
右両壁面に水分吸収層15が積層した構造を有する有機
ELディスプレイ1を例示するもので、その他の点は、
パッシベーション層9と透明電極層10との間に水分吸
収層5が無い以外は、図1を引用して説明した有機EL
ディスプレイ1と同じである。なお、隔壁14は絶縁層
11上に絶縁層11の余白を残して積層されていること
が多く、隔壁14を覆う水分吸収層15は、絶縁層11
の隔壁14の積層されていない部分も含めて積層されて
いることが好ましい。隔壁14に形成した水分吸収層1
5は、隔壁14に由来する含有水分もしくは吸着水分が
有機EL素子層12に与える影響を回避する働きを有す
る以外に、色変換部3に由来する含有水分もしくは吸着
水分が有機EL素子層12に与える影響をも回避する働
きを有する。と言うのは、隔壁14に形成した水分吸収
層15の水分吸収により、周囲の水分が減少するため、
水分の濃度(または分圧)の勾配が生じ、隔壁14に形
成した水分吸収層15への水分吸収が促進されるためと
考えられる。特に、隔壁14の頂部および壁面にも水分
吸収層15が形成される場合には、色変換部に由来する
水分吸収の能力が増加するので、有機ELディスプレイ
1全体における水分吸収の能力が増す。
【0017】図2の構造を有する有機ELディスプレイ
1においては、水分吸収層5が隔壁14を被覆している
ので、隔壁14に由来する含有水分もしくは吸着水分が
有機EL素子層12に与える影響を回避することができ
る利点がある。また、このような構造における水分吸収
層15の形成は、例えば図中、左上方から、および右上
方からの二方向からの薄膜形成法(斜方蒸着)によって
行なうことが好ましい。
【0018】水分吸収層15は、図3に示すように、隔
壁14の頂部および左右いずれかの壁面に積層した構造
であっても、有機ELディスプレイ1を構成し得る。そ
の他の点は、図2を引用して説明した有機ELディスプ
レイ1と同じである。この構造のものは、隔壁14の片
方の壁面が水分吸収層で被覆されていないが、隔壁14
を形成した後に、水分吸収層15を一方向からの斜方蒸
着により形成できるので、工程が図2に示す構造のもの
を製造するのにくらべ、簡素化できる利点がある。
【0019】図4に示すように、有機ELディスプレイ
1は、水分吸収層15が、透明電極層上の絶縁層の間
に、透明電有機EL素子層12および背面電極層13の
両層の下層として積層されると共に、隔壁14の頂部に
積層された構造であり得る。その他の点については、パ
ッシベーション層9と透明電極層10との間に水分吸収
層5が無い以外は、図1を引用して説明した有機ELデ
ィスプレイ1と同じである。この構造のものは、隔壁1
4を形成した後に、透明基材の法線方向からの通常の蒸
着法により製造するのに適する利点がある。
【0020】有機ELディスプレイ1は、図5に示すよ
うに、水分吸収層15が、透明電極層上の絶縁層の間の
すべて、および隔壁14の頂部および左右両壁面に積層
された構造であり得る。従って、透明電有機EL素子層
12および背面電極層13を形成する直前の構造の、左
右両壁面を含む上側の露出面のすべてが水分吸収層15
で被覆されているため、色変換部3および発光部の有機
EL素子層12以外の各層の含有水分もしくは吸着水分
が有機EL素子層12に与える影響をすべて回避するこ
とができる利点がある。この構造のものは、スパッタ成
膜法等のエネルギー分布の広い成膜法で製造するのに適
している。
【0021】以上における各層について説明すると、ま
ず、透明基材2は、有機ELディスプレイ1の観察側に
あり、有機ディスプレイ1全体を支える支持体である。
必要に応じて、さらに、観察側には、擦傷防止のための
ハードコート層、帯電防止層、汚染防止層、反射防止
層、防眩層等が直接積層されるか、もしくは透明フィル
ム上に積層されて適用されていてもよく、あるいは、タ
ッチパネルのような機能が付加されていてもよい。透明
基材2は、大別すると、ガラスや石英ガラス等の無機質
の板状透明基材、もしくはアクリル樹脂等の有機質の
(=合成樹脂製の)板状透明基材、または、合成樹脂製
の透明フィルム状基材である。厚みのごく薄いガラスも
透明フィルム状基材として利用することができる。透明
基材2としては、色変換部3や発光部4を形成する側の
表面の平滑性が高いものが好ましい。
【0022】透明基材2を構成する合成樹脂としては、
ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエー
テルスルホン樹脂、メタクリル酸メチル樹脂等のアクリ
ル樹脂、トリアセチルセルロース樹脂等のセルロース樹
脂、エポキシ樹脂、または環状オレフィン樹脂もしくは
環状オレフィン共重合樹脂等を挙げることができる。
【0023】ブラックマトリックス5は、各画素毎に発
光する区域を区画すると共に、発光する区域どうしの境
界における外光の反射を防止し、映像のコントラストを
高めるためのもので、通常、黒色の細線で構成された、
縦横の格子状等、もしくは一方向のみの格子状等のパタ
ーン状に形成されたものであり、有機ELディスプレイ
の発光は、このブラックマトリックス5の開孔部を経由
し、観察側に到達するものであって、以降の各層の形成
は、このブラックマトリックス5を基準に行なわれる。
なお、ブラックマトリックス5がなくても、有機ELデ
ィスプレイ1としての働きはなし得るが、上記のような
観点で、ブラックマトリックス5を設けることが多い。
【0024】ブラックマトリックス5を形成するには、
まず、透明基材2を十分に洗浄したのち、クロム等の金
属を使用して、蒸着、イオンプレーティング、もしくは
スパッタリング等の各種の方法で金属薄膜を形成する。
この場合、十分に遮光し得る光学濃度、耐洗浄性および
加工特性等を考慮すると、クロムによる金属薄膜が最も
好ましい。形成された金属薄膜からブラックマトリック
ス5を形成するためには、通常のフォトリソグラフィー
法等を利用することができ、例えば、形成された金属薄
膜の表面にフォトレジストを塗布し、パターンマスクで
被覆して露光、現像、エッチング、および洗浄等の各工
程を経て、ブラックマトリックス5を形成することがで
きる。また、ブラックマトリックス5は、無電界メッキ
法、もしくは黒色のインキ組成物を用いた印刷法等を利
用しても形成することができる。ブラックマトリックス
5の厚みは、薄膜で形成する場合には、0.2μm〜
0.4μm程度であり、印刷法によるときは0.5μm
〜2μm程度である。
【0025】補正用カラーフィルター層6は、ブラック
マトリックス5の開孔部に対応して設けられるもので、
各画素に対応して、赤色光用、緑色光用、および青色光
用の三種類が規則的に配列したものである。図1では明
らかではないが、補正用カラーフィルター層6の各色の
部分は、ブラックマトリックス5の開孔部毎に設けたも
のであってもよいが、便宜的には、図1における手前側
から奥側の方向に帯状に設けたものであっても、ブラッ
クマトリックス5の開孔部に対応したものである。CC
M方式の有機ELディスプレイ1においては、有機EL
素子層11から発した青色光が、CCM層7により変換
されて赤色光、緑色光、および青色光の三原色の各光が
生じるので、一応のカラー映像の再現は可能になるが、
これらの光をさらに補正して、所定の帯域内の光を取り
出し、ディスプレイの演色性を高める意味で、補正用カ
ラーフィルター層6を設けることが好ましい。
【0026】補正用カラーフィルター層6の形成は、所
定の色に着色した感光性樹脂組成物を一様に塗布し、乾
燥させた後、所定のパターン露光を行ない、その後、現
像するプロセスを、各色毎に繰返すことによって、行な
うことができる。あるいは、所定の色に着色したインキ
組成物を形成して用い、各色毎に印刷することによって
行なってもよい。補正用カラーフィルタ層6の厚みは、
1μm〜2μm程度である。
【0027】CCM層7は、ブラックマトリックス5の
開孔部、および補正用カラーフィルター層6に対応して
設けられるもので、やはり、各画素毎に、赤色光用、緑
色光用、および青色光用の三種類が規則的に配列したも
のであるが、このうち、青色光用「B」については、有
機EL素子層11が、もともと青色光を発光するので、
色変換を行なう必要がない。従って、何も設けなくても
よいが、何もないと凹部となるので、実際には、無色透
明の素通しのパターン(ダミーパターン)を形成してお
くとよい。また、CCM層7の各部分は、補正用カラー
フィルター層6の各色の部分と同様、ブラックマトリッ
クス5の開孔部のみに設けたものであってもよいが、図
1における手前側から奥側の方向に帯状に設けたもので
あっても、ブラックマトリックス5の開孔部に対応した
ものである。
【0028】CCM層7は、青色を赤色に変換する赤色
変換蛍光体層、および青色を緑色に変換する緑色変換蛍
光体層からなり、それぞれの色変換を行なう赤色変換蛍
光色素もしくは緑色変換蛍光色素を樹脂中に溶解もしく
は分散した組成物で構成される。赤色変換蛍光色素とし
ては、4−ジシアノメチレン−2−メチル−6−(p−
ジメチルアミノスチリル)−4H−ピラン等のシアニン
系色素、1−エチル-2-[4−(p−ジメチルアミノフ
ェニル)−1,3−ブタジエニル]−ピリジウム−パー
クロレート等のピリジン系色素、ローダミンB、もしく
はローダミン6G等のローダミン系色素、またはオキサ
ジン系色素等を例示することができる。
【0029】緑色変換蛍光色素としては、2,3,5,
6−1H,4H−テトラヒドロ−8−トリフルオロメチ
ルキノリジノ(9,9a,1−gh)クマリン、3−
(2’−ベンゾチアゾリル)−7−ジエチルアミノクマ
リン、もしくは3−(2’−ベンズイミダゾリル)−7
−N,N−ジエチルアミノクマリン等のクマリン色素、
ベーシックイエロー51等のクマリン色素系染料、また
は、ソルベントイエロー11、もしくはソルベントイエ
ロー116等のナフタルイミド系色素等を例示すること
ができる。
【0030】赤色変換蛍光色素、緑色変換蛍光色素とし
ては、さらに、直接染料、酸性染料、塩基性染料、もし
くは分散染料等の各種染料のうちからも蛍光性のあるも
のを選択して使用することができ、赤色変換蛍光色素お
よび緑色変換蛍光色素としては、一種、もしくは二種以
上を併用することができる。
【0031】赤色変換蛍光色素、もしくは緑色変換蛍光
色素を溶解、もしくは分散させる樹脂としては、ポリメ
チルメタクリレート樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビ
ニルピロリドン樹脂、ヒドロキシエチルセルロース樹
脂、カルボキシメチルセルロース樹脂、ポリ塩化ビニル
樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹
脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、マレイン酸樹脂、もしくはポリアミド樹脂等の透明
樹脂を例示することができる。または、樹脂としては、
アクリレート系、メタクリレート系、ポリ桂皮酸ビニル
系、もしくは環化ゴム系等の反応性ビニル基を有する電
離放射線硬化性樹脂(実際には、電子線硬化性樹脂もし
くは紫外線硬化性樹脂であって、後者であることが多
い。)を使用することもできる。
【0032】CCM層7の形成は、上記の赤色変換蛍光
色素、もしくは緑色変換蛍光色素と樹脂とを、必要に応
じ、溶剤、希釈剤、もしくはモノマー等、さらには、適
宜な添加剤と共に混合して、赤色光用、緑色光用の各区
域を形成するための感光性樹脂組成物とした後、これら
の感光性樹脂組成物を一様に塗布し、乾燥させた後、所
定のパターン露光を行ない、その後、現像するプロセス
を、各色毎に繰返すことによって行なうことができる。
あるいは、所定の色に着色したインキ組成物を形成して
用い、各色毎に印刷することにより行なってもよい。C
CM層7のうち、青色光用の区域の形成は、上記の感光
性樹脂組成物もしくはインキ組成物から赤色変換蛍光色
素、もしくは緑色変換蛍光色素を除いた組成物を用い、
その他は、赤色光用、緑色光用の各区域を形成するのと
同様な手法により行なうことができる。CCM層7にお
ける樹脂と、赤色変換蛍光色素、もしくは緑色変換蛍光
色素の割合は、例えば、樹脂/蛍光色素=100/0.
5〜100/5(質量基準)程度である。また、CCM
層7の厚みは5μm〜20μm程度であることが好まし
い。
【0033】オーバーコート層8は、その上の各層が積
層される対象であると共に、有機EL素子層12を、下
層の各層、特に有機EL素子層12の寿命に悪影響を及
ぼしやすいCCM層7から隔離する役割を有する。
【0034】オーバーコート層8は透明樹脂で構成さ
れ、具体的な樹脂としては、CCM層7を構成する樹脂
として前記したものと同様な樹脂を使用し、必要に応
じ、溶剤、希釈剤、もしくはモノマー等、さらには、適
宜な添加剤と共に混合して、感光性樹脂組成物とした
後、この感光性樹脂組成物を、一様に塗布し、乾燥させ
た後、電離放射線を照射して硬化させることによるか、
または、電離放射線硬化性ではない通常の塗料組成物と
した後、適宜なコーティング手段により塗布を行なった
後、乾燥させることによって形成することができる。オ
ーバーコート層8の厚みとしては、下層の凹凸状態にも
よるが1μm〜5μmであることが好ましい。本発明の
有機ELディスプレイ1においては、オーバーコート層
8の表面(図中の上面)の平滑性が非常に高いことがポ
イントである。このオーバーコート層8の上面は、平均
粗さ(Ra)が30nm以下であることが好ましく、下
限は0であることが好ましいが、製造法上の制約から、
実際上、3nm以上であることがより好ましい。
【0035】必要に応じて、オーバーコート層8上に
は、透明電極層10との間に、パッシベーション層(透
明バリア層とも言う。)9が積層されていてもよい。パ
ッシベーション層9は、無機酸化物の薄膜からなること
が好ましく、パッシベーション層9を設けると、上層に
設ける有機EL層への下方からの空気、特に、水蒸気が
透過するのを遮断する効果が向上する。
【0036】上記の無機酸化物としては、酸化ケイ素、
酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化イットリウム、酸
化ゲルマニウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化カ
ルシウム、酸化ホウ素、酸化ストロンチウム、酸化バリ
ウム、酸化鉛、酸化ジルコニウム、酸化ナトリウム、酸
化リチウム、もしくは酸化カリウム等を例示することが
でき、一種もしくは二種以上を用いることができるが、
中でも、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、もしくは酸化
チタンを使用することが好ましい。また、窒化ケイ素も
用いることができる。透明バリア層の厚みとしては、
0.01μm〜0.5μm程度である。
【0037】透明電極層10は、背面電極層13との間
にはさんだ有機EL素子層12に電圧をかけ、所定の位
置で発光を起こさせるためのものである。図1は、有機
ELディスプレイ1の断面図であるため、透明電極層1
0の平面形状が表れていないが、実際には、ブラックマ
トリックス5の開孔部に相当する幅の帯状の形状を有す
る各電極が図の左右方向に配置され、図の手前から奥に
向かう方向に、間隔をあけて配列しており、その配列の
ピッチはブラックマトリックス5の開孔部の配列ピッチ
と同じであり、ブラックマトリックス5の開孔部上に
は、必ず、透明電極層10が位置している。
【0038】透明電極層10は、透明性および導電性を
有する金属酸化物の薄膜で構成されるのが普通である。
具体的には、金属酸化物として、酸化インジウム錫(I
TO)、酸化インジウム、酸化亜鉛、もしくは酸化第2
錫を例示することができ、層のシート抵抗が数百Ω/c
m以下であることが好ましく、厚みとしては、10nm
〜0.5μm程度であることが好ましい。透明電極層1
0は、上記のような金属酸化物の一様な薄膜を形成後
に、フォトエッチングにより不要部を除去することによ
り形成することが好ましい。
【0039】透明電極層10上には、下層のブラックマ
トリックス5に対応して、絶縁層11が設けられてい
る。絶縁層11は、ブラックマトリックス5と同様、一
方向のみの格子状のパターン状に形成されたものであっ
てもよいが、縦横の格子状に形成されたものであること
が好ましい。
【0040】絶縁層11は、例えば、既に説明したオー
バーコート層8と同様な素材で構成することができる。
絶縁層11をパターン状に形成するには、フォトリソグ
ラフィー、もしくは印刷法等による。
【0041】絶縁層上には、隔壁14が設けられてい
る。この隔壁14は、透明電極層10上に有機EL素子
層12および背面電極層13を蒸着法等の気相法で形成
する際のマスクの役割を果たすものである。隔壁14
は、図の手前から奥に向かう方向に平行に設けられたも
ので、感光性樹脂のパターン露光および現像によって設
けることができる。図1において、隔壁14は下すぼま
りの逆台形状の断面を有しているが、このように、隔壁
14を下すぼまり、もしくは上すぼまりの形状とするに
は、所定の厚みに設けたポジ型もしくはネガ型の感光性
樹脂層を露光方向を変えて多重露光する、パターンをず
らして異なる方向から多重露光する等により、実現する
ことができる。各図に示すように、隔壁14が下すぼま
りの場合には、法線方向からの蒸着の際に、隔壁14が
下層から立ち上がる、立ち上がり部分の周辺への薄膜の
付着を避けることができる。なお、隔壁14の絶縁層1
1と接する部分では、図1に示すように、隔壁14の左
右方向の厚みが絶縁層11の左右方向の寸法よりも小さ
くしておくと、後記する有機EL素子層12および背面
電極層13を十分大きく形成することができる。
【0042】水分吸収層15は、ゼオライト、シリカゲ
ル、金属塩化物、金属硫化物、金属酸化物、もしくは五
酸化二リン等の水分吸収材からなる層、またはこれらの
水分吸収材とバインダ樹脂を含有する組成物からなる層
であってよいが、次に述べるような水分吸収材を含有す
る層、具体的には、物理的水分吸収材または/および化
学的水分吸収材から基本的になる層、または、物理的水
分吸収材または/および化学的水分吸収材、並びにバイ
ンダ樹脂を基本的に含有する組成物からなる層であるこ
とが好ましい。
【0043】物理的水分吸収材とは、主にファンデルワ
ールス力により水分を可逆的に吸着するものであり、吸
着量は少ないが、吸着速度が大きい特徴を有し、具体的
には、シリカゲル、酸化アルミニウム、モレキュラーシ
ーブスに代表される合成ゼオライト、モルデナイトやエ
リオナイト等の天然ゼオライト、パーライト、酸性白土
や活性白土等の粘土鉱物、多孔質ガラス、珪酸マグネウ
ム、珪酸アルミニウム、高分子吸着剤、活性炭、活性炭
素繊維、モレキュラーシービングカーボン、骨炭等を挙
げることができるが、中でも、ゼオライト(天然ゼオラ
イト、合成ゼオライト)、シリカゲル、もしくは酸化ア
ルミニウムが好ましく、さらにゼオライトがより好まし
い。これらの物理的水分吸収材は二種以上を併用しても
よい。
【0044】化学的水分吸収材とは、水分との化学反応
により、その化学構造中に水分を取り込む物質のことで
あり、水分吸収後、分解しない限り、水分の再放出がな
く、また、吸収速度は小さいが、吸収量が多い特徴を有
し、具体的には、酸化カルシウム、酸化バリウム、塩化
カルシウム、臭化バリウム、臭化カルシウム、臭化亜
鉛、硫酸カルシウム、塩化マグネシウム、酸化マグネシ
ウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、硫酸ナト
リウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、塩化亜鉛、過
塩素酸マグネシウム、過塩素酸バリウム、過塩素酸リチ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等を挙げるこ
とができるが、中でも、酸化カルシウム、塩化カルシウ
ム、塩化マグネシウム、硫酸カルシウム、もしくは五酸
化二リンが好ましい。これらの化学的水分吸収材は二種
以上を併用してもよい。
【0045】上記の物理的水分吸収材に属するもの、お
よび化学的水分吸収材に属するものは、いずれか一方の
部類に属するもののみを使用してもよいが、両方の部類
のものを併用することにより、物理的水分吸収材が脱着
する水分を、化学的水分吸収材で吸収することが可能に
なるので、併用することが好ましい。物理的水分吸収材
と化学的水分吸収材を併用する際の両者の質量比は、物
理的水分吸収材100に対し、化学的水分吸収材が1〜
1000であり、好ましくは5〜500、さらに好まし
くは10〜300である。化学的水分吸収材が少ない
と、物理的水分吸収材中の除去すべき水分を吸収しきれ
ず、また化学的水分吸収材が過剰な場合、物理的水分吸
収材中の除去すべき水分を吸収する効果の向上が見込め
ない。
【0046】水分吸収層15は、水分吸収層14は厚い
方が効果があるが、形成法上の制約から、蒸着等の薄膜
形成法によるときは0.05μm〜0.5μm、水分吸
収材とバインダ樹脂とからなる厚膜のものをコーティン
グ法等によって形成するときは、0.5μm〜5μm程
度であることが好ましい。
【0047】図2および図3を引用して説明したよう
に、水分吸収層15を、隔壁14の頂部および左右両壁
面、または頂部および左右いずれかの壁面に選択的に設
けるには、水分吸収材を斜方蒸着することによるか、水
分吸収材および感光性バインダ樹脂を含有する感光性組
成物を用いた塗布、乾燥、露光および現像等の工程から
なるフォトリソグラフィー方式により行なうことが好ま
しい。なお、物理的水分吸収材に属するもの、および化
学的水分吸収材に属するものを併用する場合、水分吸収
層15を単一の層として形成してもよいが、物理的水分
吸収材を用いた層、および化学的水分吸収材を用いた層
の二層に別けてもよい。
【0048】斜方蒸着は、図6に示すように、蒸着対象
物21の法線方向からの蒸着ではなく、蒸着対象物の法
線方向とは角度を持った位置に蒸発源22を有する蒸着
であり、蒸着対象物21が蒸着源22側に突起部21a
を有していると、突起部21aの蒸着源22を向いた
面、即ち、図6の場合であれば、突起部21aの頂部お
よび向かって右側の壁面には蒸着が施され、蒸着源22
から見て影21bになる向かって左側の壁面、および突
起部21aの下部近傍には蒸着が施されないが、蒸着対
象物21を逆方向に傾ければ、影になる部分が反対側に
なるので、最初に蒸着が施されなかった部分に蒸着を施
すことができる。従って、突起部21aの高さ、蒸着対
象物21の蒸着源22に対する角度等を調製することに
より、選択的に蒸着を行なうことができる。図2を引用
して説明した例における隔壁14に対する水分吸収層1
5の形成は、上記のような角度を変えて二度、蒸着を行
なう例であり、図3を引用して説明した例における隔壁
14に対する水分吸収層15の形成が、いずれかの角度
から一度、蒸着を行なう例である。
【0049】有機EL素子層12は、この有機ELディ
スプレイ1においては青色発光の有機EL素子層であ
り、代表的には、(1)発光層単独からなるもの、
(2)発光層の透明電極層側に正孔注入層を設けたも
の、(3)発光層の背面電極層側に電子注入層を設けた
もの、(4)発光層の透明電極層側に正孔注入層を設
け、背面電極層側に電子注入層を設けたもの等の種々の
構造のものがあり得るが、青色発光が得られる限り、こ
れら以外の構造のものであってもよい。
【0050】青色発光の有機EL素子層12は、いずれ
の構造を有するものであるにせよ、(a)注入機能、
(b)輸送機能、および(c)発光機能の各機能を併せ
持つものである。(a)の注入機能は、電界を印加した
際に、陽極または正孔注入層より正孔を注入することが
でき、陰極または電子注入層より電子を注入することが
出来る機能であり、(b)の輸送機能は、注入した電荷
(電子および正孔)を電界の力で異動させる機能であ
り、(c)の発光機能は、電子と正孔の再結合の場を提
供し、これを発光につなげる機能である。
【0051】青色発光する発光層を構成する発光材料と
しては、青色から青緑色の発光を得ることが可能なもの
として、特開平8−279394号公報に例示されてい
る、ベンゾチアゾール系、ベンゾイミダゾール系、ベン
ゾオキサゾール系等の蛍光増白剤、特開昭63−295
695号公報に開示されている金属キレート化オキシノ
イド化合物、欧州特許第0319881号明細書や欧州
特許第0373582号明細書に開示されたスチリルベ
ンゼン系化合物、特開平2−252793号公報に開示
されているジスチリルピラジン誘導体、もしくは欧州特
許第0388768号明細書や特開平3−231970
号公報に開示された芳香族ジメチリディン系化合等物を
例示することができる。
【0052】具体的には、ベンゾチアゾール系として
は、2−2’−(p−フェニレンジビニレン)−ビスベ
ンゾチアゾール等、ベンゾイミダゾール系としては、2
−[2−[4−(2−ベンゾイミダゾリル)フェニル]
ビニル]ベンゾイミダゾール、もしくは2−[2−(4
−カルボキシフェニル)ビニル]ベンゾイミダゾール
等、ベンゾオキサゾール系としては、2,5−ビス
(5,7−ジ−t−ペンチル−2−ベンゾオキサゾリ
ル)−1,3,4−チアジアゾール、4,4’−ビス
(5,7−t−ペンチル−2−ベンゾオキサゾリル)ス
チルベン、もしくは2−[2−(4−クロロフェニル)
ビニル]ナフト[1,2−d]オキサゾール等を例示す
ることができる。
【0053】金属キレート化オキシノイド化合物として
は、トリス(8−キノリノール)アルミニウム、ビス
(8−キノリノール)マグネシウム、ビス(ベンゾ
[f]−8−キノリノール)亜鉛等の8−ヒドロキシキ
ノリン系金属錯体、もしくはジリチウムエピントリジオ
ン等、スチリルベンゼン系化合物としては、1,4−ビ
ス(2−メチルスチリル)ベンゼン、1,4−ビス(3
−メチルスチリル)ベンゼン、1,4−ビス(4−メチ
ルスチリル)ベンゼン、ジスチリルベンゼン、1,4−
ビス(2−エチルスチリル)ベンゼン、1,4−ビス
(3−エチルスチリル)ベンゼン、1,4−ビス(2−
メチルスチリル)−2−メチルベンゼン、もしくは1,
4−ビス(2−メチルスチリル)−2−エチルベンゼン
等を例示することができる。
【0054】ジスチリルピラジン誘導体としては、2,
5−ビス(4−メチルスチリル)ピラジン、2,5−ビ
ス(4−エチルスチリル)ピラジン、2,5−ビス[2
−(1−ナフチル))ビニル]ピラジン、2,5−ビス
(4−メトキシスチリル)ピラジン、2,5−ビス[2
−(4−ビフェニル)ビニル]ピラジン、もしくは2,
5−ビス[2−(1−ピレニル)ビニル]ピラジン等、
並びに、芳香族ジメチリディン系化合物としては、1,
4−フェニレンジメチリディン、4,4−フェニレンジ
メチリディン、2,5−キシレンジメチリディン、2,
6−ナフチレンジメチリディン、1,4−ビフェニレン
ジメチリディン、1,4−p−テレフェニレンジメチリ
ディン、9,10−アントラセンジイルジルメチリディ
ン、4,4’−ビス(2,2−ジ−t−ブチルフェニル
ビニル)ビフェニル、4,4’−ビス(2,2−ジフェ
ニルビニル)ビフェニル等、もしくはそれらの誘導体を
例示することができる。
【0055】青色発光する発光層を構成する発光材料と
しては、特開平5−258862号公報等に記載されて
いる一般式(Rs−Q)2 −AL−O−Lであらわされ
る化合物を例示することができる(一般式中、Lはベン
ゼン環を含む炭素原子6〜24個の炭化水素であり、O
−Lはフェニラート配位子であり、Qは置換8−キノリ
ノラート配位子であり、Rsはアルミニウム原子に置換
8−キノリノラート配位子が2個以上結合するのを立体
的に妨害するように選ばれた8−キノリノラート環置換
基を表す。)。具体的には、ビス(2−メチル−8−キ
ノリノラート)(パラ−フェニルフェノラート)アルミ
ニウム(III)、もしくはビス(2−メチル−8−キ
ノリノラート)(1−ナフトラート)アルミニウム(I
II)等を例示することができる。
【0056】以上に例示したような材料からなり、青色
発光する発光層の厚みとしては、特に制限はないが、例
えば、5nm〜5μm程度とすることができる。
【0057】正孔注入層を構成する材料としては、従来
より非伝導材料の正孔注入材料として使用されているも
のや、有機EL素子の正孔注入層に使用されている公知
の物の中から任意に選択して使用することができ、正孔
の注入、もしくは電子の障壁性のいずれかを有するもの
であって、有機物、もしくは無機物のいずれであっても
よい。
【0058】具体的に正孔注入層を構成する材料として
は、トリアゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イ
ミダゾール誘導体、ポリアリールアルカン誘導体、ピラ
ゾリン誘導体、ピラゾロン誘導体、フェニレンジアミン
誘導体、アリールアミン誘導体、アミノ置換カルコン誘
導体、オキサゾール誘導体、スチリルアントラセン誘導
体、フルオレノン誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチルベ
ン誘導体、シラザン誘導体、ポリシラン系、アニリン系
共重合体、もしくはチオフェンオリゴマー等の導電性高
分子オリゴマー等を例示することができる。さらに正孔
注入層の材料としては、ポリフィリン化合物、芳香族第
三級アミン化合物、もしくはスチリルアミン化合物等を
例示することができる。
【0059】具体的には、ポルフィリン化合物として
は、ポルフィン、1,10,15,20−テトラフェニ
ル−21H,23H−ポルフィン銅(II)、アルミニ
ウムフタロシアニンクロリド、もしくは銅オクタメチル
フタロシアニン等、芳香族第三級アミン化合物として
は、N,N,N’,N’−テトラフェニル−4,4’−
ジアミノフェニル、N,N’−ジフェニル−N,N’−
ビス−(3−メチルフェニル)−[1,1’−ビフェニ
ル]−4,4’−ジアミン、4−(ジ−p−トリルアミ
ノ)−4’−[4(ジ−p−トリルアミノ)スチリル]
スチルベン、3−メトキシ−4’−N,N−ジフェニル
アミノスチルベンゼン、4,4’−ビス[N−(1−ナ
フチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル、もしくは
4,4’,4”−トリス[N−(3−メチルフェニル)
−N−フェニルアミノ]トリフェニルアミン等、を例示
することができる。
【0060】以上に例示したような材料からなる正孔注
入層の厚みとしては、特に制限はないが、例えば、5n
m〜5μm程度とすることができる。
【0061】電子注入層を構成する材料としては、ニト
ロ置換フルオレン誘導体、アントラキノジメタン誘導
体、ジフェニルキノン誘導体、チオピランジオキシド誘
導体、ナフタレンペリレン等の複素環テトラカルボン酸
無水物、カルボジイミド、フレオレニリデンメタン誘導
体、アントラキノジメタンおよびアントロン誘導体、オ
キサジアゾール誘導体、もしくはオキサジアゾール誘導
体のオキサジアゾール環の酸素原子をイオウ原子に置換
したチアゾール誘導体、電子吸引基として知られている
キノキサリン環を有したキノキサリン誘導体、トリス
(8−キノリノール)アルミニウム等の8−キノリノー
ル誘導体の金属錯体、フタロシアニン、金属フタロシア
ニン、もしくはジスチリルピラジン誘導体等を例示する
ことができる。
【0062】以上に例示したような材料からなる電子注
入層の厚みとしては、特に制限はないが、例えば、5n
m〜5μm程度とすることができる。
【0063】背面電極層13は、有機EL素子層12を
発光させるための一方の電極(カソード)をなすもので
ある。背面電極層13は、仕事関数が4eV以下程度と
小さい金属、合金、もしくはそれらの混合物から構成さ
れる。具体的には、ナトリウム、ナトリウム−カリウム
合金、マグネシウム、リチウム、マグネシウム/銅混合
物、マグネシウム/銀混合物、マグネシウム/アルミニ
ウム混合物、マグネシウム/インジウム混合物、アルミ
ニウム/酸化アルミニウム(Al23)混合物、インジ
ウム、もしくはリチウム/アルミニウム混合物、希土類
金属等を例示することができる。これらのうちでも、電
子注入性および電極としての酸化等に対する耐久性を考
慮すると、電子注入型金属と、これより仕事関数の値が
大きく安定な金属である第二金属との混合物が好まし
く、例えば、マグネシウム/銀混合物、マグネシウム/
アルミニウム混合物、マグネシウム/インジウム混合
物、アルミニウム/酸化アルミニウム(Al23)混合
物、もしくはリチウム/アルミニウム混合物を用いるこ
とがより好ましい。
【0064】このような背面電極層13は、シート抵抗
が数百Ω/cm以下であることが好ましく、厚みとして
は、10nm〜1μm程度が好ましく、より好ましく
は、50〜200nm程度である。
【0065】本発明の有機ELディスプレイ1は、図1
に示したような断面構造のものを下側から順に積層して
製造してもよいが、オーバーコート層8を設ける対象と
なる面に存在する凹凸、オーバーコート層8を通常のコ
ーティング法により形成する際に生じる塗膜の凹凸の問
題があり、用いる塗料組成物の改良等により、多少の改
善を行なえても、オーバーコート層8の上面の平滑性が
万全とは言えない。
【0066】オーバーコート層8をコーティング法によ
り形成する際には、塗膜の被塗布対象物とは反対側の面
(塗膜の表面と称する。)が空気中に露出していて、何
ら規制を受けないため、このような問題が生じるのであ
るが、この面を被覆して規制することにより、上記のよ
うな問題が解消し得る。例えば、塗膜の表面を平滑面を
有するフィルムで被覆したまま硬化させ、硬化後、フィ
ルムを剥離する方法を採れば、フィルムの平滑面の形状
が転写して、硬化した塗膜の表面が得られるが、この方
法では、溶剤等の大気中への飛散が不可能なので、用い
る塗料組成物は、無溶剤型の電離放射線硬化性のものが
好ましい。この場合、電離放射線の照射は下層のCCM
層7内の発光材料を劣化させないよう、過度にならない
ことが必要である。
【0067】あるいは、オーバーコート層8を、研摩し
た金属板や金属板等の板状物に金属メッキを施して形成
した平滑面を有する仮基材上に形成した転写体を作成し
て、オーバーコート層8を転写すると、オーバーコート
層8の上面の平滑性が向上するので好ましく、好ましく
は、オーバーコート層8、CCM層7、およびブラック
マトリックス5の各層を転写層とするか、もしくは、オ
ーバーコート層8、CCM層7、補正用カラーフィルタ
ー層6、およびブラックマトリックス5の各層を転写層
とする色変換部転写体であることがより好ましい。パッ
シベーション層9を上記仮基材上に最初に形成しておけ
ば、パッシベーション層9も共に転写することができ
る。なお、転写の際には、転写体または/および被転写
体に透明接着剤を適用して行なうとよい。
【0068】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、色変換部のオ
ーバーコート層上に水分吸収層が積層されているので、
オーバーコート層を含む色変換部に由来する含有水分も
しくは吸着水分が有機EL素子層に与える影響を回避す
ることが可能な有機ELディスプレイを提供することが
できる。請求項2の発明によれば、発光部の隔壁の頂部
および少なくとも片側の壁面に水分吸収層が積層されて
いるので、隔壁のみならず、色変換部に由来する含有水
分もしくは吸着水分が有機EL素子層に与える影響を回
避することが可能な有機ELディスプレイを提供するこ
とができる。請求項3の発明によれば、透明電極層上の
前記絶縁層の間、並びに前記隔壁の頂部に水分吸収層が
積層されているので、色変換部および隔壁に由来する含
有水分もしくは吸着水分が有機EL素子層に与える影響
を回避することが可能であり、しかも、水分吸収層を通
常の蒸着により形成するのに適した有機ELディスプレ
イを提供することができる。請求項4の発明によれば、
透明電極層の絶縁層が形成されていない部分および隔壁
の頂部および両壁面に水分吸収層が積層されているの
で、色変換部および隔壁に由来する含有水分もしくは吸
着水分が有機EL素子層に与える影響をいずれも回避す
ることが可能であり、しかも、水分吸収層をスパッタ成
膜法等のエネルギー分布の広い成膜法により形成するの
に適した有機ELディスプレイを提供することができ
る。請求項5の発明によれば、請求項1〜請求項4いず
れかの発明の効果に加え、色変換部に色補正用カラーフ
ィルター層が加わったことにより、色変換蛍光体層によ
り変換された光をさらに補正して、所定の帯域内の光を
取り出し、ディスプレイの演色性を高めることが可能な
有機ELディスプレイを提供することができる。請求項
6の発明によれば、請求項1〜請求項5いずれかの発明
の効果に加え、発光部の有機EL素子層および背面電極
層が隔壁の頂部に形成された構造としてので、隔壁上の
これらの層を除去する工程を省くことが可能な有機EL
ディスプレイを提供することができる。請求項7の発明
によれば、請求項1〜請求項6いずれかの発明の効果に
加え、オーバーコート層の上面にパッシベーション層が
積層された構造を有するので、有機EL素子層への下方
の各層の含有水分もしくは吸着水分が透過するのを遮断
する性能が向上した有機ELディスプレイを提供するこ
とができる。請求項8の発明によれば、請求項1〜請求
項7いずれかの発明の効果に加え、水分吸収層が具体的
な水分吸収材で構成されているか、もしくは水分吸収材
を含有するバインダ樹脂から構成されているので、水分
吸収層の機能を確実に発し得る有機ELディスプレイを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】色変換部側に水分吸収層を有する例を示す断面
図である。
【図2】隔壁表面に水分吸収層を有する有機ELディス
プレイの断面図である。
【図3】隔壁頂部および片側壁面に水分吸収層を有する
例を示す断面図である。
【図4】隔壁頂部および隔壁の間に水分吸収層を有する
例を示す断面図である。
【図5】隔壁表面および隔壁の間に水分吸収層を有する
例を示す断面図である。
【図6】斜方蒸着法を示す概念図である。
【図7】従来のCCM方式の有機ELディスプレイを示
す断面図である。
【符号の説明】
1 有機ELディスプレイ 2 透明基材 3 発光部 4 色変換部 5 ブラックマトリックス 6 補正用カラーフィルター層 7 CCM(色変換蛍光体)層 8 OC(オーバーコート)層 9 パッシベーション層 10 透明電極層 11 絶縁層 12 有機EL素子層 13 背面電極層 14 隔壁 15 水分吸収層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基材上に、ブラックマトリックス、
    色変換蛍光体層、およびオーバーコート層が順に積層さ
    れた色変換部と、透明電極層、前記ブラックマトリック
    スに対応して積層された絶縁層、前記絶縁層上に積層さ
    れた隔壁、少なくとも前記透明電極層上の前記絶縁層お
    よび前記隔壁以外の部分に、有機EL素子層、および背
    面電極層が積層された発光部とが、順に積層されてお
    り、前記オーバーコート層と前記透明電極層の間に水分
    吸収層が積層されていることを特徴とする有機ELディ
    スプレイ。
  2. 【請求項2】 透明基材上に、ブラックマトリックス、
    色変換蛍光体層、およびオーバーコート層が順に積層さ
    れた色変換部と、透明電極層、前記ブラックマトリック
    スに対応して積層された絶縁層、前記絶縁層上に積層さ
    れた隔壁、少なくとも前記透明電極層上の前記絶縁層お
    よび前記隔壁以外の部分に、有機EL素子層、および背
    面電極層が積層された発光部とが、順に積層されてお
    り、前記隔壁の頂部および少なくとも片側の壁面に水分
    吸収層が積層されていることを特徴とする有機ELディ
    スプレイ。
  3. 【請求項3】 透明基材上に、ブラックマトリックス、
    色変換蛍光体層、およびオーバーコート層が順に積層さ
    れた色変換部と、透明電極層、前記ブラックマトリック
    スに対応して積層された絶縁層、前記絶縁層上に積層さ
    れた隔壁、少なくとも前記透明電極層上の前記絶縁層お
    よび前記隔壁以外の部分に、有機EL素子層、および背
    面電極層が積層された発光部とが、順に積層されてお
    り、前記透明電極層上の前記絶縁層の間、並びに前記隔
    壁の頂部に水分吸収層が積層されていることを特徴とす
    る有機ELディスプレイ。
  4. 【請求項4】 透明基材上に、ブラックマトリックス、
    色変換蛍光体層、およびオーバーコート層が順に積層さ
    れた色変換部と、透明電極層、前記ブラックマトリック
    スに対応して積層された絶縁層、前記絶縁層上に積層さ
    れた隔壁、少なくとも前記透明電極層上の前記絶縁層お
    よび前記隔壁以外の部分に、有機EL素子層、および背
    面電極層が積層された発光部とが、順に積層されてお
    り、前記透明電極層上の前記絶縁層の間、並びに前記隔
    壁の頂部および両壁面に水分吸収層が積層されているこ
    とを特徴とする有機ELディスプレイ。
  5. 【請求項5】 前記色変換部が、前記色変換蛍光体層と
    前記オーバーコート層との間に色補正用カラーフィルタ
    ー層を有していることを特徴とする請求項1〜請求項4
    いずれか記載の有機ELディスプレイ。
  6. 【請求項6】 前記隔壁の頂部に、さらに有機EL素子
    層、および背面電極層が積層されていることを特徴とす
    る請求項1〜5いずれか記載の有機ELディスプレイ。
  7. 【請求項7】 前記オーバーコート層が上面にパッシベ
    ーション層が積層されたものであることを特徴とする請
    求項1〜請求項6いずれか記載の有機ELディスプレ
    イ。
  8. 【請求項8】 前記水分吸収層が、酸化カルシウム、塩
    化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸カルシウム、五
    酸化二リン、ゼオライト、シリカゲル、もしくは酸化ア
    ルミニウムから選択された水分吸収材からなるものであ
    るか、または、前記水分吸収材を含有するバインダ樹脂
    からなるものであることを特徴とする請求項1〜請求項
    7いずれか記載の有機ELディスプレイ。
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