JP2003257171A - 再生装置 - Google Patents

再生装置

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JP2003257171A
JP2003257171A JP2002057826A JP2002057826A JP2003257171A JP 2003257171 A JP2003257171 A JP 2003257171A JP 2002057826 A JP2002057826 A JP 2002057826A JP 2002057826 A JP2002057826 A JP 2002057826A JP 2003257171 A JP2003257171 A JP 2003257171A
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rotation
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turntable
disk
rotation operation
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JP2002057826A
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Tomohiko Kikuchi
智彦 菊池
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Teac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は記録媒体の再生速度をスクラッチ操
作の回転検出精度を向上することを課題とする。 【解決手段】 スクラッチ操作部54のターンテーブル
56は、ブッシュ82の上端部に嵌合固定された金属製
の円盤状取付板84と、円盤状取付板84の周縁部の下
面に取付ボルト86で固着された環状溝部材88と、環
状溝部材88の外側に固着された周縁部材90とから構
成されている。ディスク62は、ターンテーブル56の
上面に載置されるディスク面62aと、ディスク面62
aの外周近傍の下面に突出する環状の被検出部62bと
を有する。フォトインタラプタ64A,64Bの受光素
子96は、ディスク62の回転速度に応じて被検出部6
2bの凹部、凸部が通過するときの周期に比例した周波
数の信号を出力する。スクラッチ操作部54では、操作
者が操作するディスク62の回転を直接検出することが
可能であるので、検出精度が向上している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は再生装置に係り、特
にCD(コンパクトディスク)等の記録媒体の再生速度
をスクラッチ操作に応じて変化させるよう構成された再
生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、DJ(ディスクジョッキー)が
アナログレコード盤の回転方向及び回転速度を変化させ
るスクラッチ操作することで本来の再生音の途中に別の
音を割り込ませる操作方法がある。このようなスクラッ
チをCD(コンパクトディスク)でも行えるように構成
された再生装置の開発が進められている。
【0003】従来の再生装置としては、例えば、特開2
000−182318にみられるように、CD再生部と
スクラッチ操作を行うターンテーブルを有するスクラッ
チ操作部とが設けられている。このスクラッチ操作部で
は、スクラッチ操作によるターンテーブルの回転軸の回
転を検出する回転検出器を有している。そして、再生装
置では、回転検出器から得られた回転速度に基づいてC
D再生部の再生速度を変化させて本来の再生音の途中に
別の音を割り込ませるように再生処理を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の再
生装置では、スクラッチ操作部のターンテーブルを時計
方向または反時計方向へ押圧して回転方向及び回転速度
を変化させるため、アナログレコード盤の場合と異なり
ターンテーブルの回転速度に対してディスクの回転速度
を変化させるものではないので、ターンテーブルの回転
駆動力に抗して操作することになり、余計な操作力を要
する。
【0005】また、従来のものは、回転検出器によりタ
ーンテーブルの回転軸の回転を検出するため、スクラッ
チ操作による回動角度に対する検出パルス数が少なくな
っており、検出精度を高めることが難しい。
【0006】そこで、本発明は上記課題を解決した再生
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、以下のような特徴を有する。上記請求項1記
載の発明は、情報を再生する再生手段と、回転力を伝達
する駆動手段と、駆動手段により回転駆動され、且つ、
手動で回転操作される第1の回転操作部と、第1の回転
操作部と一体的に回転することが可能に配され、且つ手
動操作により第1の回転操作部に対して相対回転可能に
設けられた第2の回転操作部と、第2の回転操作部の回
転動作状態を検出する検出手段と、検出手段の検出結果
に応じて再生手段の再生速度を切り換える制御手段と、
を備えており、第2の回転操作部を第1の回転操作部に
対して独立に回転操作できるので、駆動手段からの回転
駆動力が負荷にならずに済み、操作しすくなる。また、
第1の回転操作部(アナログレコードプレーヤにおける
ターンテーブルに相当)と第2の回転操作部(アナログ
レコードプレーヤにおけるレコードに相当)を操作する
ことで、アナログレコードプレイヤと同等のスクラッチ
操作を行うことが可能となる。さらに、検出手段が第2
の回転操作部の回転を検出することで、手動操作された
第2の回転操作部の回転を正確に検出できる。
【0008】また、請求項2記載の発明は、第2の回転
操作部が、第1の回転操作部に形成された透明な検出溝
に挿入される被検出部を有し、検出手段が、検出溝の内
周側と外周側で被検出部を検出するものであり、第2の
回転操作部の回転を直接検出することが可能になり、回
転検出精度が向上する。
【0009】また、請求項3記載の発明は、第2の回転
操作部が、第1の回転操作部に載置され周方向に押圧操
作されるディスク状操作面と、ディスク状操作面より下
方に突出する環状の被検出部とを有し、検出手段が、環
状に形成された被検出部の回転速度及び回転方向を検出
するものであり、第2の回転操作部の回転を直接検出す
ることが可能になり、回転検出精度が向上する。
【0010】また、請求項4記載の発明は、検出手段
が、光センサからの検出信号の周波数から回転速度を検
出し、光センサからの検出信号の位相差から回転方向を
検出するものであり、操作者がスクラッチ操作する第2
の回転操作部の回転速度及び回転方向を直接検出するこ
とが可能になり、回転検出精度が向上する。
【0011】また、請求項5記載の発明は、第1の回転
操作部が、第2の回転操作部が載置されるターンテーブ
ルと、ターンテーブルの外周の近傍で一体に設けられた
第1の被検出部と、ターンテーブルを回転可能に支持す
る中空回転軸と、該中空回転軸を貫通して一端が第2の
回転操作部回転に結合され、他端が第2の被検出部に結
合された回転軸とを備えたものであり、第1の回転操作
部の回転検出と第2の回転操作部の回転検出とを干渉す
ることなく個別に検出でき、操作者がスクラッチ操作す
る第2の回転操作部の回転速度及び回転方向を直接検出
することが可能になり、回転検出精度が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の一実施
例について説明する。図1は本発明になる再生装置の一
実施例の構成を示すブロック図である。図1に示される
ように、再生装置50は、CD等の記録媒体に記録され
た音楽を再生する再生部52と、操作者が行うスクラッ
チ操作を検出するスクラッチ操作部54とから構成され
ている。
【0013】まず、再生部52の構成について説明し、
その後スクラッチ操作部54の構成について説明する。
【0014】再生部52のスピンドルモータ10は、光
ディスク(CD)12を所定の回転速度で回転駆動す
る。スレッドモータ14は、光ピックアップ16をディ
スク半径方向に移動させる。光ピックアップ16は、光
学系対物レンズ、アクチュエータ、1/4波長板、コリ
メータレンズ、ビームスプリッタ、発光素子(レーザダ
イオード)、受光素子(光検出器)等から構成されてい
る。
【0015】レーザドライバ18は、レーザダイオード
を発光させ、レーザビームを出力させる。フロントモニ
タ20は、レーザビームの光強度を検出して出力する。
ALPC(Automatic Laser Power Control)22は、
フロントモニタ20の出力に基づいてレーザビームのパ
ワーが最適となるようにレーザドライバを制御する。
【0016】RFアンプ26は、再生信号を増幅するヘ
ッドアンプである。このRFアンブ26は、マトリクス
アンプを含むものであり、主信号の他に各種サーボ信号
を取り出して各サーボ回路に出力する。フォーカス/ト
ラッキングサーボ回路28はアクチュエータを駆動し、
フォーカスサーボ及びトラッキングサーボの制御を行
う。送りサーボ回路30は、スレッドモータ14を駆動
制御する。スピンドルサーボ回路32は、スピンドルモ
ータ10を駆動制御する。
【0017】CDデコード回路34は、EFM(Eight
to Fourteen Modulation)復調、及びCIRC(Cross Inte
rleaved Read-solomon Code)のデコード、及び同期検
出等の処理を行う。
【0018】インタフェース/バッファコントローラ4
0は、図示しないホストコンピュータとの間のデータの
送受、及びデータバッファの制御を行う。RAM41は
データ処理を行うためにデータを一時格納するための補
助メモリである。なお、プレイキーを含む各種操作キー
が設けられた図示しない操作パネルは上記ホストコンピ
ュータに接続されており、各種操作キーのオン/オフ状
態等はホストコンピュータからインタフェース/バッフ
ァコントローラ40を経由してCPU42に通知され
る。
【0019】CPU(制御手段)42はメカ動作を含む
CD−Rドライブ全体の制御を司るマイクロコンピュー
タである。RAM43はCPU42の作業用メモリであ
り、EEPROM44はCPU42が各種データを保持
するためのメモリである。D/Aコンバータ46は、C
Dデコード回路34から送出されるオーディオデータを
アナログ信号に変換する。オーディオアンプ48はアナ
ログ変換されたオーディオ信号を増幅して出力する。
【0020】スクラッチ操作部54は、ターンテーブル
(第1の回転操作部)56と、ターンテーブル56を回
転駆動する駆動モータ(駆動手段)58と、駆動モータ
58の駆動制御を行うモータ制御回路60とを有する。
また、ターンテーブル56の下面側には、ターンテーブ
ル56に載置されたディスク(第2の回転操作部)62
の回転を検出するセンサユニット64と、ディスク62
の回転方向を求める回転方向検出回路66、回転数比較
回路68と、回転数演算回路70と、回転数/周波数変
換回路72と、周波数遍倍回路74と、クロック生成回
路76とを有する。
【0021】回転数比較回路68は、ディスク62の回
転数を所定値(通常の回転数)と比較して回転数にスク
ラッチ操作によるずれがあるか否かを検出する。回転数
/周波数変換回路72は、回転数演算回路70から出力
された電圧により発振するVOL(Volt Contorol Oscillat
ar)を備えており、発振信号を出力する。クロック生成
回路76は、周波数遍倍回路74から出力された信号を
波形成形して矩形波をCPU42へ出力する。
【0022】CPU42は、クロック生成回路76から
出力されたクロック信号に応じて再生信号のピッチを可
変して再生速度を変化させる。
【0023】ここで、上記スクラッチ操作部54の構成
について説明する。図2はスクラッチ操作部54の第1
実施例を示す縦断面図である。図3はディスク62の構
成を示す図であり、(A)は平面図、(B)は側面図で
ある。
【0024】図2に示されるように、スクラッチ操作部
54は、シャーシ80の下面に駆動モータ58が配され
ており、駆動モータ58の回転軸58aに結合されたブ
ッシュ82には、ターンテーブル56が固着されてい
る。
【0025】ターンテーブル56は、ブッシュ82の上
端部に嵌合固定された金属製の円盤状取付板84と、円
盤状取付板84の周縁部の下面に取付ボルト86で固着
された環状溝部材88と、環状溝部材88の外側に固着
された周縁部材90とから構成されている。
【0026】環状溝部材88は、透明な樹脂材により環
状に形成されており、円盤状取付板84に固着される内
側フランジ88aと、周縁部材90に固着される外側フ
ランジ88bとを有する。また、内側フランジ88aと
外側フランジ88bとの間には、断面がU字状に形成さ
れた溝形成部88cが介在しており、溝形成部88cの
内部は、上部が開口になっている。
【0027】また、周縁部材90は、上面にディスク6
2の回転を容易にするためのローラ92が所定間隔で配
置されている。そのため、ターンテーブル56の上面に
載置されたディスク62をスクラッチ操作する場合に小
さな操作力でディスク62の回転速度を変化させること
が可能になる。尚、ローラ92の代わりに滑りやすい低
摩擦材(例えば、超高分子量ポリエチレンなど)を設け
る構成としても良い。
【0028】また、ターンテーブル56の下方には、環
状溝部材88の内外周に対向するようにセンサユニット
64が設けられている。このセンサユニット64は、二
対のフォトインタラプタ64A,64Bからなる。フォ
トインタラプタ64Aと64Bとは、同一構成であるの
で、ここでは、一方のフォトインタラプタ64Aについ
て説明する。
【0029】フォトインタラプタ64Aは、環状溝部材
88の内側に発光素子94が配置され、環状溝部材88
の外側に受光素子96が配置されている。受光素子96
は、発光素子94からの光が環状溝部材88の溝形成部
88cを通過すると、受光して信号を出力する。
【0030】尚、発光素子94及び受光素子96は、個
別に基板に半田付けしても良し、あるいは、U字状に形
成された樹脂材によりモールドするように構成しても良
い。
【0031】図3(A)(B)に示されるように、ディ
スク62は、ターンテーブル56の上面に設けられたロ
ーラ92に載置されるディスク面62aと、ディスク面
62aの外周近傍の下面に突出する環状の被検出部62
bとを有する。環状に形成された被検出部62bは、環
状溝部材88の溝形成部88cと同一半径で形成されて
おり、ディスク面62aがターンテーブル56に載置さ
れることで溝形成部88cに挿入される。
【0032】被検出部62bは、その下端に矩形状の凹
部98と凸部100とが交互に形成されている。この凹
部98がフォトインタラプタ64A,64Bを通過する
ときに発光素子94からの光が受光素子96で受光さ
れ、凸部100がフォトインタラプタ64A,64Bを
通過するときに発光素子94からの光を遮断する。これ
により、受光素子96は、ディスク62の回転速度に応
じて凹部98及び凸部100が通過するときの周期に比
例した周波数の信号を出力する。
【0033】尚、被検出部62bは、ディスク62の外
周近傍に設けられているので、半径ができるだけ大きく
設定されており、ディスク62の回動角度に対する凹部
98及び凸部100の数を増大させて検出されるパルス
数を増やすことができ、その分検出精度が向上してい
る。
【0034】従って、CPU42は、フォトインタラプ
タ64Aから出力された信号の周期または周波数からデ
ィスク62の回転速度が分かり、フォトインタラプタ6
4A,64Bから出力された一対の信号波形の位相差の
+−によってディスク62の回転方向が判別される。こ
れにより、CPU42は、ディスク62がスクラッチ操
作された場合の回転速度及び回転方向を検出でき、これ
に基づいて再生部52のスピンドルモータ10の回転速
度及び回転方向を切り換えることでスクラッチ音を再生
する。
【0035】このように、スクラッチ操作部54では、
従来のようにモータ回転軸の回転を検出するのではな
く、操作者が操作するディスク62の回転を直接検出す
ることが可能であるので、検出精度が向上しており、検
出誤差によるスクラッチ音の再生遅れが生じない。
【0036】また、ディスク62は、ターンテーブル5
6に載置されているだけなので、簡単に取り外すことが
できる。そのため、ディスク62のディスク面62aが
指紋の跡が付いて汚れていた場合には、容易に他のクリ
ーニング済みのディスク62と交換できるので、衛生的
である。
【0037】また、スクラッチ操作部54では、ディス
ク62のみを回動させてスクラッチ操作することが可能
であり、一定速度で回転駆動されるターンテーブル56
に対してディスク62を相対的に回動させることで、ア
ナログレコードプレイヤと同様な感触で操作することが
できる。その際、操作者には、ターンテーブル56の回
転力が負荷として作用しないので、小さな操作力でスク
ラッチ操作することが可能になる。
【0038】また、スクラッチ操作部54では、ディス
ク62のみに対する操作の他にターンテーブル56のみ
に対する操作、ディスク62とターンテーブル56の両
方に対する同時操作の3種類の操作が可能である。従っ
て、ユーザは、多彩な再生操作を行うことができる。
【0039】図4は第2実施例のスクラッチ操作部11
0の構成を示す縦断面図である。図5は第2実施例の軸
受構造を拡大して示す縦断面図である。図6は第2実施
例のターンテーブルの平面図である。図7は第2実施例
のエンコーダの構成を示す平面図である。
【0040】図4に示されるように、第2実施例のスク
ラッチ操作部110は、シャーシ112を垂直方向に貫
通する軸受け部114と、軸受け部114を貫通する内
筒136の上端に固定されたターンテーブル(第1の回
転操作部)118と、ターンテーブル118の上面に載
置され、内筒136を貫通する回転軸116の上端に取
付ボルト120により締結されたディスク(第2の回転
操作部)122と、回転軸116の下端に固着されたエ
ンコーダ124と、エンコーダ124の周縁部分に一定
のピッチ(間隔)で環状に形成されたスリット124a
を検出するセンサユニット126と、ターンテーブル1
18の回転を検出するフォトインタラプタ128と、タ
ーンテーブル118を回転駆動する駆動モータ130と
を有する。
【0041】ターンテーブル118は、下面側に環状に
突出するギヤ118aを有しており、このギヤ118a
には、駆動モータ130の軸130aに嵌合固定された
駆動ギヤ131が噛合している。そのため、駆動モータ
130の回転駆動力は、ギヤ131、ギヤ118aを介
してターンテーブル118に伝達される。この駆動モー
タ130は、比較的小型のモータからなり、設置スペー
スも小さくて済む。
【0042】また、ターンテーブル118は、ギヤ11
8aより外側の外周近傍で下面側に環状に突出する被検
出部118bを有しており、シャーシ112上に設けら
れたフォトインタラプタ128が被検出部118bの下
端に形成された凹部と突部を検出してターンテーブル1
18の回転速度が検出される。
【0043】図5に示されるように、軸受け部114
は、シャーシ112の取付孔112aに嵌合する嵌合部
132aと取付孔112aの周縁部に当接する鍔部13
2bとを有する外筒132と、外筒132の中心孔に挿
通され上下端部がベアリング134,135により外筒
132に対して回転自在に軸承された内筒136と、内
筒136の中心孔に挿通され内筒136に対して回転自
在に軸承された回転軸116とから構成されている。
【0044】ターンテーブル118は、円盤状の補強板
138に取付ボルト140により締結された状態で内筒
136に固定されており、回転軸116及び外筒132
に対して回転自在に取り付けられている。また、ディス
ク122は、内筒136により回転可能に支持された回
転軸116の上端に固定されており、スクラッチ操作が
行われると、回転軸116と共に時計方向または反時計
方向へ回動する。
【0045】ディスク122は、ユーザに操作されない
ときには、ターンテーブル118との間の摩擦力により
ターンテーブル118と一体で動作し、ユーザに操作さ
れたときには、ターンテーブル118と別の独立した動
作をすることが可能とされている。
【0046】図4に示されるように、回転軸116の下
端に締結されたエンコーダ124は円盤状に形成されて
おり、下面側が補強版142に当接して撓まないように
支持されている。
【0047】図6及び図7に示されるように、センサユ
ニット126は、ハウジング144に一対のフォトイン
タラプタ126A,126Bが保持されており、エンコ
ーダ124の周縁部付近に放射状に形成された長方形状
のスリット(開口)124aが通過したことを検出す
る。従って、フォトインタラプタ126Aは、ディスク
122から離れた位置でディスク122と一体に回転す
るエンコーダ124のスリット124aを検出すること
で、CPU42は、ディスク122の回転速度を求める
ことが可能になる。
【0048】また、CPU42は、フォトインタラプタ
126A,126Bから出力された信号の位相差からデ
ィスク122の回転方向(時計方向か反時計方向)を検
出することができると共に、フォトインタラプタ128
からの検出信号とフォトインタラプタ126A,126
Bから出力された信号とを比較することで、ディスク1
22またはターンテーブル118がスクラッチ操作され
たことを検出できる。
【0049】図8は第3実施例のスクラッチ操作部15
0の構成を示す縦断面図である。尚、図8において、上
記図4と同一部分には、同一符号を付してその説明を省
略する。図8に示されるように、第3実施例のスクラッ
チ操作部150は、前述した第2実施例に示した駆動モ
ータ130の代わりにギヤを使用しないDD(ダイレク
ト・ドライブ)モータ152によりターンテーブル11
8を回転駆動する構成になっている。
【0050】DDモータ152のステータ152aは、
外筒132の外周に嵌合しており、ロータ152bはL
字状に曲げられたブラケット154を介してターンテー
ブル118の下面に取り付けられている。そのため、タ
ーンテーブル118は、ギヤを介さずにDDモータ15
2の回転駆動力が直接伝達されて回転駆動される。
【0051】このように、第3実施例のスクラッチ操作
部150では、ターンテーブル118の回転を直接制御
することが可能になり、且つギヤによる騒音の低下や負
荷の減少を図ることが可能になる。
【0052】尚、上記実施例では、再生部がCD(コン
パクトディスク)を再生する構成を一例として挙げた
が、これに限らず、例えば、音楽データが記憶されたハ
ードディスク装置、あるいは音楽データが記憶されたメ
モリカードなどの記録媒体から任意の曲を再生すること
も可能である。
【0053】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、情報を再生する再生手段と、回転力を伝達する駆動
手段と、駆動手段により回転駆動され、且つ、手動で回
転操作される第1の回転操作部と、第1の回転操作部と
一体的に回転することが可能に配され、且つ手動操作に
より第1の回転操作部に対して相対回転可能に設けられ
た第2の回転操作部と、第2の回転操作部の回転動作状
態を検出する検出手段と、検出手段の検出結果に応じて
再生手段の再生速度を切り換える制御手段と、を備えた
ため、第2の回転操作部を第1の回転操作部に対して独
立に回転操作できるので、駆動手段からの回転駆動力が
負荷にならずに済み、操作しすくなる。また、第1の回
転操作部(アナログレコードプレーヤにおけるターンテ
ーブルに相当)と第2の回転操作部(アナログレコード
プレーヤにおけるレコードに相当)を操作することで、
アナログレコードプレイヤと同等のスクラッチ操作を行
うことが可能となる。さらに、検出手段が第2の回転操
作部の回転を検出することで、手動操作された第2の回
転操作部の回転を正確に検出できる。
【0054】また、請求項2記載の発明によれば、第2
の回転操作部が、第1の回転操作部に形成された透明な
検出溝に挿入される被検出部を有し、検出手段が、検出
溝の内周側と外周側で被検出部を検出するものであり、
第2の回転操作部の回転を直接検出することが可能にな
り、回転検出精度を向上させることができる。
【0055】また、請求項3記載の発明によれば、第2
の回転操作部が、第1の回転操作部に載置され周方向に
押圧操作されるディスク状操作面と、ディスク状操作面
より下方に突出する環状の被検出部とを有し、検出手段
が、環状に形成された被検出部の回転速度及び回転方向
を検出するため、第2の回転操作部の回転を直接検出す
ることが可能になり、回転検出精度が向上させることが
できる。
【0056】また、請求項4記載の発明によれば、検出
手段が、光センサからの検出信号の周波数から回転速度
を検出し、光センサからの検出信号の位相差から回転方
向を検出するため、操作者がスクラッチ操作する第2の
回転操作部の回転速度及び回転方向を直接検出すること
が可能になり、回転検出精度が向上させることができ
る。
【0057】また、請求項5記載の発明によれば、第1
の回転操作部が、第2の回転操作部が載置されるターン
テーブルと、ターンテーブルの外周の近傍で一体に設け
られた第1の被検出部と、ターンテーブルを回転可能に
支持する中空回転軸と、該中空回転軸を貫通して一端が
第2の回転操作部回転に結合され、他端が第2の被検出
部に結合された回転軸とを備えたため、第1の回転操作
部の回転検出と第2の回転操作部の回転検出とを干渉す
ることなく個別に検出でき、操作者がスクラッチ操作す
る第2の回転操作部の回転速度及び回転方向を直接検出
することが可能になり、回転検出精度が向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる再生装置の一実施例の構成を示す
ブロック図である。
【図2】スクラッチ操作部54の第1実施例を示す縦断
面図である。
【図3】ディスク62の構成を示す図であり、(A)は
平面図、(B)は側面図である。
【図4】第2実施例のスクラッチ操作部110の構成を
示す縦断面図である。
【図5】第2実施例の軸受構造を拡大して示す縦断面図
である。
【図6】第2実施例のターンテーブルの平面図である。
【図7】第2実施例のエンコーダの構成を示す平面図で
ある。
【図8】第3実施例のスクラッチ操作部150の構成を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 スピンドルモータ 16 光ピックアップ 18 レーザドライバ 28 フォーカス/トラッキングサーボ回路 30 送りサーボ回路 34 CDデコード回路 42 CPU 48 オーディオアンプ 50 再生装置 52 再生部 54,110,150 スクラッチ操作部 56,118 ターンテーブル 58 駆動モータ 60 モータ制御回路 62,122 ディスク 62a ディスク面 62b 被検出部 64,126 センサユニット 64A,64B,126A,126B フォトインタラ
プタ 66 回転方向検出回路 70 回転数演算回路 72 回転数/周波数変換回路 76 クロック生成回路 84 円盤状取付板 88 環状溝部材 88a 内側フランジ 88b 外側フランジ 88c 溝形成部 90 周縁部材 92 ローラ 94 発光素子 96 受光素子 98 凹部 100 凸部 112 シャーシ 114 軸受け部 116 回転軸 124 エンコーダ 128 フォトインタラプタ 130 駆動モータ 131 ギヤ 132 外筒 134,135 ベアリング 136 内筒 152 DDモータ 152a ステータ 152b ロータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を再生する再生手段と、 回転力を伝達する駆動手段と、 該駆動手段により回転駆動され、且つ、手動で回転操作
    される第1の回転操作部と、 該第1の回転操作部と一体的に回転することが可能に配
    され、且つ手動操作により前記第1の回転操作部に対し
    て相対回転可能に設けられた第2の回転操作部と、 該第2の回転操作部の回転動作状態を検出する検出手段
    と、 該検出手段の検出結果に応じて前記再生手段の再生速度
    を切り換える制御手段と、 を備えてなることを特徴とする再生装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の回転操作部は、前記第1の回
    転操作部に形成された透明な検出溝に挿入される被検出
    部を有し、 前記検出手段は、前記検出溝の内周側と外周側で前記被
    検出部を検出することを特徴とする請求項1記載の再生
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の回転操作部は、前記第1の回
    転操作部に載置され周方向に押圧操作されるディスク状
    操作面と、該ディスク状操作面より下方に突出する環状
    の被検出部とを有し、 前記検出手段は、前記環状に形成された被検出部の回転
    速度及び回転方向を検出することを特徴とする請求項1
    記載の再生装置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段は、光センサからの検出信
    号の周波数から回転速度を検出し、光センサからの検出
    信号の位相差から回転方向を検出することを特徴とする
    請求項1記載の再生装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の回転操作部は、前記第2の回
    転操作部が載置されるターンテーブルと、該ターンテー
    ブルの外周の近傍で一体に設けられた第1の被検出部
    と、前記ターンテーブルを回転可能に支持する中空回転
    軸と、該中空回転軸を貫通して一端が第2の回転操作部
    回転に結合され、他端が第2の被検出部に結合された回
    転軸とを備えたことを特徴とする請求項1記載の再生装
    置。
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