JP2003255218A - 測距装置のための調整装置 - Google Patents

測距装置のための調整装置

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JP2003255218A
JP2003255218A JP2002059343A JP2002059343A JP2003255218A JP 2003255218 A JP2003255218 A JP 2003255218A JP 2002059343 A JP2002059343 A JP 2002059343A JP 2002059343 A JP2002059343 A JP 2002059343A JP 2003255218 A JP2003255218 A JP 2003255218A
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distance measuring
distance measurement
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JP2002059343A
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English (en)
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Koichi Nakada
康一 中田
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は調整用チャートを大型化させず、周辺
部の測距精度を劣化させずに撮影画面内の広範囲を測距
可能な測距装置のための調整装置を提供する。 【解決手段】本発明の一態様によると、測距装置の測距
光学系や組み立てのばらつきによる理論値と実際の測距
データとの誤差を電気的に補正するための調整装置にお
いて、前記調整装置は、調整時に、前記測距装置から異
なる距離に設置される複数の調整チャートを有し、中央
部の測距領域については、前記複数の調整チャートまで
の距離を測距した場合の測距データに基づいて、傾きの
誤差を補正する調整値と、オフセットを補正する調整値
を求め、周辺部の測距領域については、傾きの誤差を補
正する調整値として、前記中央部の測距領域の傾き誤差
を補正する調整値を用い、オフセットを補正する調整値
として、前記中央部の測距領域の傾き誤差を補正する調
整値を求めるための二つのチャートの内の近距離側のチ
ャートまでの距離を測距したときの測距データに基づい
て求めることを特徴とする測距装置のための調整装置が
提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測距装置のための
調整装置に係り、特に、カメラの撮影画面内の複数領域
の測距を行うことが可能な測距装置の調整装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、測距光学系や組立のばらつきによ
る理論値と実際の測距データとの誤差を電気的に補正す
る為に、特開昭63−198818号公報に開示されて
いるような、異なる二つの被写体距離で測定した測距デ
ータに基づいて、誤差を補正する係数等を求める方法が
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、撮影画
面内の複数の広い範囲の測距を行う測距装置の場合、上
述したような特開昭63−198818号公報に開示さ
れているのと同様な方法で、測距光学系や組立のばらつ
きによる理論値と実際の測距データとの誤差を電気的に
補正する為の調整を行おうとすると、調整のために異な
る距離に設置されるチャートの遠距離側のチャートが大
型化し、生産ラインのスペース効率が悪くなるという問
題がある。
【0004】また、調整用のチャートの大型化を防ぐた
めに、複数の測距領域の中の中央部の調整値だけを求
め、その調整値を用いて、全ての測距領域の補正を行お
うとすると、測距装置の受光レンズの収差や周辺光量落
ち等により、周辺部の測距領域の測距精度が劣化すると
いう問題が発生する可能性がある。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、調整用チャートを大型化させず、かつ、周辺部の
測距精度を劣化させずに、撮影画面内の広い範囲を測距
可能な測距装置のための調整装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題を解決するために、(1) 撮影画面内の複数領域の
測距を行うことが可能な測距装置の測距光学系や組み立
てのばらつきによる理論値と実際の測距データとの誤差
を電気的に補正するための調整装置において、前記調整
装置は、調整時に、前記測距装置から異なる距離に設置
される複数の調整チャートを有し、中央部の測距領域に
ついては、前記複数の調整チャートまでの距離を測距し
た場合の測距データに基づいて、傾きの誤差を補正する
調整値と、オフセットを補正する調整値を求め、周辺部
の測距領域については、傾きの誤差を補正する調整値と
して、前記中央部の測距領域の傾き誤差を補正する調整
値を用い、オフセットを補正する調整値として、前記中
央部の測距領域の傾き誤差を補正する調整値を求めるた
めの二つのチャートの内の近距離側のチャートまでの距
離を測距したときの測距データに基づいて求めることを
特徴とする測距装置のための調整装置が提供される。
【0007】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(2) 調整が行われる測距装置は、投光手
段から信号光を被写体に向けて投光し、前記被写体で反
射した信号光を受光手段で受光して、該受光手段から出
力される信号光の入射位置に基づいて測距行う測距装
置、または、少なくとも一対の受光手段により受光した
前記被写体の像の位相差に基づいて測距行う測距装置で
あることを特徴とする(1)に記載の測距装置のための
調整装置が提供される。
【0008】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(3) 前記複数の調整チャートの大きさ
は、それぞれ同じであることを特徴とする(1)に記載
の測距装置のための調整装置が提供される。
【0009】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(4) カメラの測距装置の調整装置におい
て、異なる距離に配置したほぼ同じ大きさの第1及び第
2のチャートと、前記第1及び第2のチャートの測距結
果に基づいて前記カメラの測距装置の傾き誤差及び測距
特性のオフセットを検出する第1の検出手段と、前記第
1のチャートのみの測距結果に基づいて前記カメラの測
距装置の測距特性のオフセットを検出する第2の検出手
段と、を具備し、撮影画面の中央部については、前記第
1の検出手段によって検出された傾き誤差及び測距特性
のオフセットを用い、撮影画面の周辺部については、前
記第2の検出手段によって検出された測距特性のオフセ
ットと、前記第1の検出手段によって検出された傾き誤
差とを用いて前記カメラの測距誤差の調整値を決定する
ことを特徴とする測距装置のための調整装置が提供され
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。
【0011】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態による測距装置のための調整装置の構成
を示すブロック図である。
【0012】図1において、参照符号101は、調整を
行う測距装置を搭載するカメラ本体である。
【0013】また、参照符号102は、測距データを1
/Lデータに変換するための直線算出調整用の近距離側
チャートである。
【0014】また、参照符号103は、測距データを1
/Lデータに変換するための直線算出調整用の遠距離側
チャートである。
【0015】また、参照符号105は、調整用パーソナ
ルコンピュータ(PC)106からの信号により近距離
側チャート102の上下駆動等を行う制御手段である。
【0016】また、参照符号106は、調整を行うカメ
ラ本体101の制御や、調整値の演算等を行う調整用パ
ーソナルコンピュータ(PC)である。
【0017】また、参照符号107は、カメラ本体10
1を駆動させるために用いられる電源である。
【0018】また、参照符号108aは、上記チャート
102、103の中央の測距領域である。
【0019】また、参照符号108bは、上記チャート
102、103の左の測距領域である。
【0020】また、参照符号108cは、上記チャート
102、103の右の測距領域である。
【0021】また、参照符号L1は、カメラ本体101
の測距装置から近距離側チャート102までの距離であ
る。
【0022】また、参照符号L2は、カメラ本体101
の測距装置から遠距離側チャート103までの距離であ
る。
【0023】図5の(a)、(b)は、本発明の第1の
実施の形態による測距装置のための調整装置において実
行される測距データを1/Lデータに変換するための近
似直線を示す図である。
【0024】図5の(a)は、中央の測距領域の測距デ
ータを1/Lデータに変換するための近似直線を示す図
である。
【0025】図5の(a)において、参照符号AFDC
1は、近距離側チャート102を測距した場合の中央の
測距領域の測距データである。
【0026】また、参照符号AFDC2は、遠距離側チ
ャート103を測距した場合の中央の測距領域の測距デ
ータである。
【0027】また、参照符号AFKCは、調整用チャー
トの設置距離L1、L2、及びその距離での中央の測距
領域の測距データAFDC1、AFDC2より求められ
る近似直線の傾きデータである。
【0028】また、参照符号L1は、近距離側チャート
102の設置距離である。
【0029】また、参照符号L2は、遠距離側チャート
103の設置距離である。
【0030】図5の(b)は、左右の測距領域の測距デ
ータを1/Lデータに変換するための近似直線を示す図
である。
【0031】図5の(b)において、参照符号AFDL
1は、近距離側チャート102を測距した場合の左の測
距領域の測距データである。
【0032】また、参照符号AFDR1は、近距離側チ
ャート102を測距した場合の右の測距領域の測距デー
タである。
【0033】また、参照符号AFKCは、調整用チャー
トの設置距離L1、L2、及びその距離での中央の測距
領域の測距データAFDC1、AFDC2より求められ
る近似直線の傾きデータであって、左右の測距領域の測
距データを1/Lデータに変換する場合に使用する。
【0034】また、参照符号L1は、近距離側チャート
102の設置距離である。
【0035】(第1の実施の形態の要旨)本発明の第1
の実施の形態による測距装置のたの調整装置は、図1に
示すカメラ本体101に組み込まれている測距装置の構
成部材の寸法や組立のばらつきによる誤差を電気的に調
整する調整装置である。
【0036】特に、この測距装置のたの調整装置は、三
角測距における測距データと被写体距離の逆数(1/L
データ)との間に、図5に示すような比例関係があるこ
とを利用して、実際の撮影時に測距データから被写体距
離を求める演算に用いるために、図1に示した近距離側
チャート102、遠距離側チャート103の設置距離L
1、L2及び測距データAFDC1、AFDC2によっ
て、図5の直線の傾きAFKCと切片(基準データ)を
求めるものである。
【0037】そして、本発明の第1の実施の形態による
測距装置のための調整装置は、例えば、後述するような
図2または図3に示すように構成されるカメラ撮影画面
内の複数領域を測距可能な測距装置の調整を行う際に、
中央の測距領域に関しては、図1の近距離チャート10
2、遠距離チャート103の測距を行い、測距データA
FDC1、AFDC2を測定する。
【0038】そして、これらの測距データより図5の
(a)に示すような測距装置の測距特性直線の傾きデー
タAFKCを(1)式により算出し、この傾きデータA
FKCと、測距データAFDC1、AFDC2のいずれ
か一方を基準データとして記憶手段115(125)に
調整値として記憶する。
【0039】 AFKC={(1/L1)−(1/L2)}/(AFDC1−AFDC2) …(1) また、左右の測距領域に関しては、図1の近距離チャー
ト102のみの測距を行い、測距データAFDL1、A
FDR1を測定する。
【0040】そして、これらの測距データを基準データ
として、傾きデータとしては、中央領域のデータである
AFKCを記憶手段115(125)に調整値として記
憶する。
【0041】以上のようにして記憶手段115(12
5)に記憶された調整値を用いて、図2、図3の測距装
置のCPU114(124)では実際の測距時に、中央
の測距領域に関しては(2)または(3)式、左右の測
距領域に関しては(4)、(5)式により1/Lデータ
を算出する。
【0042】 1/L=AFKC×(AFDC−AFDC1)+(1/L1) …(2) 1/L=AFKC×(AFDC−AFDC2)+(1/L2) …(3) 1/L=AFKC×(AFDL−AFDL1)+(1/L1) …(4) 1/L=AFKC×(AFDR−AFDR1)+(1/L1) …(5) ここで、AFDC、AFDL、AFDRは、実際の測距
時の中央、左、右のそれぞれの測距データである。
【0043】つまり、(2)乃至(5)式から明らかな
ように、中央の測距領域に関しては図5の(a)に示す
ような直線、左右の測距領域に関しては図5の(b)に
示すような直線により、1/Lデータを算出する。
【0044】図1に示す測距装置のための調整装置で
は、近距離チャート102、遠距離チャート103とし
て、図2に示すようなアクティブ方式の測距装置の調整
を行う場合には、標準反射率のグレーチャート等の無地
のパターンのチャートが用いられる。
【0045】また、図3に示すようなパッシブ方式の測
距装置の調整を行う場合には、近距離チャート102、
遠距離チャート103として、図4に示すような白と黒
の高コントラストのパターンを有するチャートが用いら
れる。
【0046】ここで、調整装置に用いられるチャート1
02、103の大きさを揃えることにより、調整装置の
管理工数や製造コスト等を低減させることができる。
【0047】図2は、本発明の第1の実施の形態が適用
されるアクティブ方式の測距装置の構成を示す図であ
る。
【0048】図2において、参照符号111bは、発光
素子(IRED)112a、112b、112cから発
せられる信号光を被写体(図示せず)に向けて投射する
投光レンズである。
【0049】また、参照符号111aは、被写体で反射
した信号光を受光素子(PSD)113a、113b、
113c上に結像する受光レンズである。
【0050】ここで、受光素子(PSD)113a、1
13b、113cは、受光レンズ111bにより結像さ
れた信号光スポットの重心位置に応じた電流を出力す
る。
【0051】また、参照符号114は、AFIC、IR
ED駆動回路等の制御、及び測距演算等を行うCPUで
ある。
【0052】また、参照符号115は、測距データを1
/Lデータに変換するための調整値等を記憶するEEP
ROM等の不揮発性メモリから成る記憶手段である。
【0053】また、参照符号116は、PSD113
a、113b、1136から出力される信号光電流の比
により、PSD上の信号光の入射位置を算出するAFI
Cである。
【0054】また、参照符号117は、IRED112
a、112b、112cを発光させるためのIRED駆
動回路である。
【0055】図13は、本発明の第1の実施の形態が適
用されるアクティブ方式の測距装置の三角測距の原理を
説明するために示す図である。
【0056】図13において、参照符号1は、被写体に
投光する信号光を発生するIREDである。
【0057】また、参照符号2は、受光レンズにより結
像された信号光スポットの重心位置に応じた電流を出力
するPSDである。
【0058】また、参照符号3は、受光レンズの光軸で
ある。
【0059】また、参照符号4は、受光レンズの主点で
ある。
【0060】また、参照符号5は、被写体である。
【0061】また、参照符号6は、被写体にIRED1
で発生させた信号光を投光する投光レンズである。
【0062】また、参照符号7は、被写体で反射した信
号光スポットをPSD2上に結像させる受光レンズであ
る。
【0063】また、参照符号Lは、被写体距離である。
【0064】また、参照符号sは、基線長である。
【0065】また、参照符号fは、受光レンズの焦点距
離である。
【0066】また、参照符号tは、PSD2上の受光レ
ンズ光軸3から信号光スポットの重心位置までの距離で
ある。
【0067】また、参照符号t∞は、PSD2の遠距離
端から受光レンズ光軸3までの距離である。
【0068】また、参照符号Inは、PSD2の近距離
端からの出力電流である。
【0069】また、参照符号Ifは、PSD2の遠距離
端からの出力電流である。
【0070】すなわち、図13に示すように、IRED
1から発せられた信号光は投光レンズ6により被写体5
に集光投光され、被写体で反射された信号光は受光レン
ズ7によりPSD2の受光レンズ光軸3から距離tの位
置に結像する。
【0071】図13から明らかなように、基線長s、受
光レンズの焦点距離f、被写体距離L、PSD2上の受
光レンズ光軸3からの距離tとの間には、(6)式の関
係が成立する。
【0072】 L/s=f/t …(6) (6)式において、s、fは既知の値であるので、tが
求まれば被写体距離Lを求めることができ、一般に、カ
メラの撮影レンズの繰り出し量は被写体距離の逆数に比
例する傾向があるので、繰り出し量の演算を容易とする
ために、(7)式のように距離Lの逆数を被写体距離デ
ータとして求める。
【0073】 1/L=t/(s×f) …(7) 上記のtの値は、PSD2の二つの出力電流In、If
をアナログ演算することにより得られ、具体的には測距
データとしてIn/(In+If)を公知の対数圧縮の
技術等により求める。
【0074】PSD2の長さと前記の出力電流の比より
t+t∞が得られるので、この値よりt∞を差し引けば
tの値が算出できる。
【0075】但し、基線長s、受光レンズの焦点距離
f、PSD2の遠距離端から受光レンズ光軸3までの距
離t∞は、部材の出来映えや組み立て精度によりばらつ
きを持つので、上記のような調整装置により2点以上の
被写体距離におけるtに応じた測距データを測定して近
似直線を求め、この直線をカメラ毎にEEPROM等の
不揮発性メモリ等の記憶手段115に記憶しておき、実
際の測距時にはこの直線を用いて1/Lを算出する。
【0076】図3は、本発明の第1の実施の形態が適用
されるパッシブ方式の測距装置の構成を示す図である。
【0077】121a、121bは、被写体像をライン
センサ122a、122b上に結像させるための受光レ
ンズである。
【0078】また、参照符号122a、122bは、受
光レンズ121a、121bにより結像された被写体像
をその光強度に応じて光電変換し、電気信号に変換する
ラインセンサである。
【0079】また、参照符号123は、ラインセンサ1
22a、122bの積分動作の制御を行なう積分制御回
路である。
【0080】また、参照符号124は、各種制御信号の
出丸及び測距演算等を行うCPUである。
【0081】また、参照符号125は、測距データを1
/Lデータに変換するための調整値等を記憶するEEP
ROM等の不揮発性メモリからなる記憶手段である。
【0082】また、参照符号126は、ラインセンサ1
22a、122bより出力される被写体像を光電変換し
たアナログ電気信号をA/D変換して読み出す読み出し
手段である。
【0083】図4は、図3に示したパッシブ方式の測距
装置の調整時に調整装置に設置される調整用チャートの
パターンの一例を示す図である。
【0084】図4において、参照符号131は、調整用
チャート本体である。
【0085】また、参照符号132は、白黒の縞模様か
ら成るパッジブ方式の測距装置の調整用パターンであ
る。
【0086】図14は、本発明の第1の実施の形態が適
用されるパッシブ方式の三角測距の原理を説明するため
に示す図である。
【0087】図14において、参照符号11は、被写体
である。
【0088】また、参照符号12a、12bは、被写体
像をラインセンサ13a、13b上に結像させるための
受光レンズである。
【0089】また、参照符号13a、13bは、受光レ
ンズ12a、12bにより結像された被写体像をその光
強度に応じて光電変換し、電気信号に変換するラインセ
ンサである。
【0090】また、参照符号14a、14bは、ライン
センサ13a、13bより出力されるセンサデータであ
る。
【0091】また、参照符号Lは、被写体距離である。
【0092】また、参照符号fは、受光レンズ焦点距離
である。
【0093】また、参照符号Bは、基線長である。
【0094】また、参照符号Xは、被写体像の相対的な
ズレ量(位相差)である。
【0095】すなわち、図14に示すように、パッシブ
方式の三角測距では、受光レンズ12a、12bにより
ラインセンサ13a、13b上に被写体11の輝度分布
に応じた像を結像させ、その被写体像を光電変換したセ
ンサデータ14a、14bを用いて被写体像の相対的な
ズレ量Xを測距データとして公知の相関演算、補間演算
等により求める。
【0096】図14から明らかなように、基線長B、受
光レンズの焦点距離f、被写体距離L、被写体像の相対
的なズレ量との間には、(8)式の関係が成立する。
【0097】 L/B=f/X …(8) (8)式において、B、fは既知の値であるので、Xが
求まれば被写体距離Lを求めることができ、一般に、カ
メラの撮影レンズの繰り出し量は被写体距離の逆数に比
例する傾向があるので、繰り出し量の演算を容易とする
ために、(9)式のように距離Lの逆数を被写体距離デ
ータとして求める。
【0098】 1/L=X/(B×f) …(9) 但し、基線長B、受光レンズの焦点距離fは部材の出来
映えや組み立て精度によりばらつきを持つので、上記の
ような調整装置により2点以上の被写体距離におけるX
に応じた測距データを測定して近似直線を求め、この直
線をカメラ毎にEEPROM等の不揮発性メモリ等の記
憶手段125に記憶しておき、実際の測距時には、この
直線を用いて1/Lを算出する。
【0099】次に、図1に示した測距装置ための調整装
置の調整手順及び図2に示したアクティブ方式の測距装
置並びに図3に示したパッシブ方式の測距装置での測距
手順について、図6乃至8のフローチャートを参照して
説明する。
【0100】図6は、本発明の第1の実施の形態による
測距装置ための調整装置の調整手順を示すフローチャー
トである。
【0101】まず、ステップS101では、図1に示し
た測距装置ための調整装置に、調整を行う測距装置を搭
載したカメラ本体101をセットし、電源107をオン
状態とする。
【0102】次に、ステップS102では、PC106
によってカメラ本体101の測距装置を駆動状態とする
ことにより、近距離側チャート102の測距を行い測距
データAFDC1、AFDL1、AFDR1を測定す
る。
【0103】次に、ステップS103では、制御手段1
05により近距離側チャート102を上方に移動させ
る。
【0104】次に、ステップS104では、ステップS
102と同様に、近距離側チャート102の測距を行い
測距データAFDC2を測定する。
【0105】次に、ステップS105では、PC106
によって、(1)式により測距データを1/Lデータに
変換するための図5に示したような近似直線の傾きデー
タAFKCを算出する。
【0106】次に、ステップS106では、PC106
によって、ステップS102で測定した行い測距データ
AFDC1、AFDL1、AFPR1、及びステップS
105で算出した傾きデータAFKCを調整値として図
2または図3に示した記憶手段115(125)に書き
込む。
【0107】次に、ステップS107では、測距装置た
めの調整装置からカメラ本体101を取り外し調整を終
了する。
【0108】図7は、本発明の第1の実施の形態が適用
されるアクティブ方式の測距装置の測距手順を示すフロ
ーチャートである。
【0109】まず、ステップS111では、図2に示し
たPSD113a、113b、113cに定常的に入射
している光成分をAFIC116に記憶する。
【0110】次に、ステップS112では、IRED1
12a、112b、112cを発光させ、被写体で反射
した信号光をPSD113a、113b、113cで受
光し、ステップS111で記憶した定常光成分を引き抜
きいて信号光成分のみを抽出して、PSD113a、1
13b、113cの二つの信号光電流の比からPSD1
13a、113b、113c上の信号光の入射位置を求
める。
【0111】次に、ステップS113では、ステップS
112で求めたPSD上113a、113b、113c
の信号光の入射位置を測距データとしてAFIC116
から読み出して、CPU114内のRAMに格納する。
【0112】次に、ステップS114では、全ての測距
領域について測距データの測定が終了したかどうかを判
定する。
【0113】ここで、全ての測距領域について測距デー
タの測定が終了していれば、ステップS115に進み、
終了していなければステップS111に戻る。
【0114】次に、ステップS115では、全ての測距
領域の測距データの中で最も近距離の測距データを選択
する。
【0115】次に、ステップS116では、選択された
測距データの測距領域に応じて(2)〜(5)式の何れ
かにより選択した測距データを1/Lデータに変換す
る。
【0116】図8は、本発明の第1の実施の形態が適用
されるパッシブ方式の測距装置の測距手順を示すフロー
チャートである。
【0117】まず、ステップS121では、測光デー
タ、プリ積分データ等に基づいて図3に示したラインセ
ンサ122a、122bのセンサ感度の設定を行う。
【0118】次に、ステップS122では、ステップS
121で設定したセンサ感度で積分を行う。
【0119】この場合、積分の制御は積分制御手段12
3により行なわれる。
【0120】次に、ステップS123では、ステップS
122の積分によるセンサデータを読み出し手段126
によりA/D変換を行い読み出す。
【0121】次に、ステップS124では、CPU12
4によって、一対のラインセンサ122a、122bか
ら出力される被写体像データの位相差を検出する公知の
相関演算を行う。
【0122】次に、ステップS125では、CPU12
4により、ステップS124で求めた離散的な位相差
(データシフト量)の小数点以下を求める補間演算を行
う。
【0123】次に、ステップS126では、全ての測距
領域について測距データの演算が終了したかどうかを判
定する。
【0124】ここで、全ての測距領域について測距デー
タの演算が終了していればステップS127に進み、終
了していなければ、ステップS124に戻る。
【0125】次に、ステップS127では、全ての測距
領域の測距データの中で最も近距離の測距データを選択
する。
【0126】次に、ステップS128では、選択された
測距データの測距領域に応じて(2)〜(5)式の何れ
かにより選択した測距データを1/Lデータに変換す
る。
【0127】以上のような第1の実施の形態の測距装置
のための調整装置によれば、周辺部の測距領域の1/L
データの算出を行う場合には、傾きデータは中央領域の
データを用い、基準データは調整装置の近距離側チャー
トの実測値を用いるようにしているので、調整装置を大
型化させることなく撮影画面内の複数の広い範囲を高精
度に測距することができる。
【0128】(第2の実施の形態)図9は、本発明の第
2の実施の形態による測距装置のための調整装置の構成
を示すブロック図である。
【0129】図9において、参照符号201は、調整を
行う測距装置を搭載するカメラ本体である。
【0130】また、参照符号202は、測距データを1
/Lデータに変換するための直線算出調整用の近距離側
チャートである。
【0131】また、参照符号203は、測距データを1
/Lデータに変換するための直線算出調整用の遠距離側
チャートである。
【0132】また、参照符号205は、調整用パーソナ
ルコンピュータ(PC)206からの信号により近距離
側チャート202の上下駆動等を行う制御手段である。
【0133】また、参照符号206は、調整を行うカメ
ラ本体101の制御や、調整値の演算等を行う調整用パ
ーソナルコンピュータ(PC)である。
【0134】また、参照符号207は、カメラ本体20
1を駆動させるために用いられる電源である。
【0135】また、参照符号208aは、測距領域Cで
ある。
【0136】また、参照符号208bは、測距領域Lで
ある。
【0137】また、参照符号208cは、測距領域Rで
ある。
【0138】また、参照符号208dは、測距領域LL
である。
【0139】また、参照符号208eは、測距領域RR
である。
【0140】また、参照符号L1は、カメラ本体201
の測距装置から近距離側チャート202までの距離であ
る。
【0141】また、参照符号L2は、カメラ本体201
の測距装置から遠距離側チャート203までの距離であ
る。
【0142】図10(a)、(b)は、本発明の第2の
実施の形態による測距装置のための調整装置において実
行される測距データを1/Lデータに変換するための近
似直線を示す図である。
【0143】図10の(a)は、測距領域C、LRの測
距データを1/Lデータに変換するための近似直線を示
す図である。
【0144】図10の(a)において、参照符号AFD
C1は、近距離側チャート202を測距した場合の測距
領域Cの測距データである。
【0145】また、参照符号AFDL1は、近距離側チ
ャート202を測距した場合の測距領域Lの測距データ
である。
【0146】また、参照符号AFDR1は、近距離側チ
ャート202を測距した場合の測距領域Rの測距データ
である。
【0147】また、参照符号AFDC2は、遠距離側チ
ャート203を測距した場合の測距領域Cの測距データ
である。
【0148】また、参照符号AFDL2は、遠距離側チ
ャート203を測距した場合の測距領域Lの測距データ
である。
【0149】また、参照符号AFDR2は、遠距離側チ
ャート203を測距した場合の測距領域Rの測距データ
である。
【0150】また、参照符号AFKCは、調整用チャー
トの設置距離L1、L2、及びその距離での測距領域C
の測距データAFDC1、AFDC2より求められる近
似直線の傾きデータである。
【0151】また、参照符号AFKLは、調整用チャー
トの設置距離L1、L2、及びその距離での測距領域L
の測距データAFDL1、AFDL2より求められる近
似直線の傾きデータである。
【0152】また、参照符号AFKRは、調整用チャー
トの設置距離L1、L2、及びその距離での測距領域R
の測距データAFDR1、AFDR2より求められる近
似直線の傾きデータである。
【0153】また、参照符号L1は、近距離側チャート
202の設置距離である。
【0154】また、参照符号L2は、遠距離側チャート
203の設置距離である。
【0155】図10の(b)は、測距領域LL、RRの
測距データを1/Lデータに変換するための近似直線を
示す図である。
【0156】図10の(b)において、参照符号AFD
LL1は、近距離側チャート202を測距した場合の測
距領域LLの測距データである。
【0157】また、参照符号AFDRR1は、近距離側
チャート202を測距した場合の測距領域RRの測距デ
ータである。
【0158】また、参照符号AFKLは、調整用チャー
トの設置距離L1、L2、及びその距離での測距領域L
の測距データAFDL1、AFDL2より求められる近
似直線の傾きデータであって、測距領域LLの測距デー
タを1/Lデータに変換するために使用する。
【0159】また、参照符号AFKRは、調整用チャー
トの設置距離L1、L2、及びその距離での測距領域R
の測距データAFDR1、AFDR2より求められる近
似直線の傾きデータであって測距領域RRの測距データ
を1/Lデータに変換するために使用する。
【0160】また、参照符号L1は、近距離側チャート
202の設置距離である。
【0161】(第2の実施の形態の要旨)前述した第1
の実施の形態では、測距装置の測距領域が三つであり、
左右の測距領域の傾きデータとして中央の測距領域の傾
きデータを用いるようにしていたのに対して、この第2
の実施の形態では、図9に示すように測距装置の測距領
域が五つ以上ある場合に、遠距離側チャート203の測
距データを調整値の算出に用いない周辺部の測距領域の
傾きデータとして、遠距離側チャート203の測距デー
タを調整値の算出に用いる測距領域の中の最も外側の測
距領域の傾きデータを用いるようにしたものである。
【0162】例えば、撮影画面の左側から順にLL、
L、C、R、RRの五つの測距領域を有する測距装置の
調整を行う場合を考えると、C、L、Rの測距領域に関
しては、図9の近距離側チャート202、遠距離側チャ
ート203の測距を行い、測距データAFDC1、AF
DL1、AFDR1、AFDC2、AFDL2、AFD
R2をそれぞれ測定する。
【0163】そして、これらの測距データより、図10
の(a)に示すような測距装置の測距特性直線の傾きデ
ータAFKC、AFKL、AFKRを(10)〜(1
2)式により算出し、この傾きデータAFKC、AFK
L、AFKRと、測距データAFDC1、AFDL1、
AFDR1、または、AFDC2、AFDL2、AFD
R2のいずれか一方を基準データとして図2または図3
に示した記憶手段115(125)に調整値として記憶
する。
【0164】 AFKC={(1/L1)−(1/L2)}/(AFDC1−AFDC2) …(10) AFKL={(1/L1)−(1/L2)}/(AFDL1−AFDL2) …(11) AFKR={(1/L1)−(1/L2)}/(AFDR1−AFDR2) …(12) また、LL、RRの測距領域に関しては、図9の近距離
側チャート202のみの測距を行い、測距データAFD
LL1、AFDRR1を測定する。
【0165】そして、これらの測距データを基準データ
として、傾きデータとしてはそれぞれの一つ内側の領域
のデータであるAFKL、AFKRを記憶手段115
(125)に調整値として記憶する。
【0166】以上のようにして記憶手段115(12
5)に記憶された調整値を用いて、図2または図3に示
した測距装置のCPU114(124)では実際の測距
時に、C、L、Rの測距領域に関しては(13)〜(1
5)または(16)〜(18)式、LL、RRの測距領
域に関しては(19)、(20)式により、1/Lデー
タを算出する。
【0167】 1/L=AFKC×(AFDC−AFDC1)+(1/L1) …(13) 1/L=AFKL×(AFDL−AFDL1)+(1/L1) …(14) 1/L=AFKR×(AFDR−AFDR1)+(1/L1) …(15) 1/L=AFKC×(AFDC−AFDC2)+(1/L2) …(16) 1/L=AFKL×(AFDL−AFDL2)+(1/L2) …(17) 1/L=AFKR×(AFDR−AFDR2)+(1/L2) …(18) 1/L=AFKL×(AFDLL−AFDLL1)+(1/L1)…(19) 1/L=AFKR×(AFDRR−AFDRR1)+(1/L1)…(20) ここで、AFDC、AFDL、AFDR、AFDLL、
AFDRRは、実際の測距時の測距領域C、L、R、L
L、RRのそれぞれの測距データである。
【0168】つまり、(13)〜(20)式から明らか
なように、C、L、Rの測距領域に関しては、図10の
(a)に示すような直線により1/Lデータを算出し、
LL、RRの測距領域に関しては図10の(b)に示す
ような直線により、1/Lデータを算出する。
【0169】この第2の実施の形態による調整手順、測
距手順は、前述した第1の実施の形態と同様である。
【0170】以上のような第2の実施の形態によれば、
測距領域が五つ以上ある場合、さらに測距精度を向上さ
せることができる。
【0171】(第3の実施の形態)図11は、本発明の
第3の実施の形態による測距装置のための調整装置の構
成を示すブロック図である。
【0172】図11において、参照符号301は、調整
を行う測距装置を搭載するカメラ本体である。
【0173】また、参照符号302は、測距データを1
/Lデータに変換するための直線算出調整用の近距離チ
ャートである。
【0174】また、参照符号303は、測距データを1
/Lデータに変換するための直線算出調整用の中距離チ
ャートである。
【0175】また、参照符号304は、測距データを1
/Lデータに変換するための直線算出調整用の遠距離チ
ャートである。
【0176】また、参照符号305は、調整用パーソナ
ルコンピュータ(PC)306からの信号により近距離
チャート302の上下駆動等を行う制御手段である。
【0177】また、参照符号306は、調整を行うカメ
ラ本体301の制御や、調整値の演算等を行う調整用パ
ーソナルコンピュータ(PC)である。
【0178】また、参照符号307は、カメラ本体30
1を駆動させるために用いられる電源である。
【0179】また、参照符号308aは、上記チャート
302、303の中央の測距領域である。
【0180】また、参照符号308bは、上記チャート
302、303の左の測距領域である。
【0181】また、参照符号308cは、上記チャート
302、303の右の測距領域である。
【0182】また、参照符号L1は、カメラ本体301
の測距装置から近距離チャート302までの距離であ
る。
【0183】また、参照符号L2は、カメラ本体301
の測距装置から中距離チャート303までの距離であ
る。
【0184】また、参照符号L3は、カメラ本体301
の測距装置から遠距離チャート304までの距離であ
る。
【0185】図12(a)、(b)は、本発明の第3の
実施の形態による測距装置のための調整装置において実
行される測距データを1/Lデータに変換するための近
似直線を示す図である。
【0186】図12の(a)は、中央の測距領域の測距
データを1/Lデータに変換するための近似直線を示す
図である。
【0187】また、参照符号AFDC1は、近距離チャ
ート302を測距した場合の中央の測距領域の測距デー
タである。
【0188】また、参照符号AFDC2は、中距離チャ
ート303を測距した場合の中央の測距領域の測距デー
タである。
【0189】また、参照符号AFDC3は、遠距離チャ
ート304を測距した場合の中央の測距領域の測距デー
タである。
【0190】また、参照符号AFKCNは、調整用チャ
ートの設置距離L1、L2、及びその距離での中央の測
距領域の測距データAFDC1、AFDC2より求めら
れる近距離側近似直線の傾きデータである。
【0191】また、参照符号AFKCFは、調整用チャ
ートの設置距離L2、L3、及びその距離での中央の測
距領域の測距データAFDC2、AFDC3より求めら
れる遠距離側近似直線の傾きデータである。
【0192】また、参照符号L1は、近距離チャート3
02の設置距離である。
【0193】また、参照符号L2は、中距離チャート3
03の設置距離である。
【0194】また、参照符号L3は、遠距離チャート3
04の設置距離である。
【0195】図12の(b)は、左右の測距領域の測距
データを1/Lデータに変換するための近似直線を示す
図である。
【0196】図12の(b)において、参照符号AFD
L1は、近距離チャート302を測距した場合の左の測
距領域の測距データである。
【0197】また、参照符号AFDR1は、近距離チャ
ート302を測距した場合の右の測距領域の測距データ
である。
【0198】また、参照符号AFDL2は、中距離チャ
ート302を測距した場合の左の測距領域の測距データ
である。
【0199】また、参照符号AFDR2は、中距離チャ
ート302を測距した場合の右の測距領域の測距データ
である。
【0200】また、参照符号AFKLNは、調整用チャ
ートの設置距離L1、L2、及びその距離での左の測距
領域の測距データAFDL1、AFDL2より求められ
る近距離側近似直線の傾きデータである。
【0201】また、参照符号AFKRNは、調整用チャ
ートの設置距離L1、L2、及びその距離での右の測距
領域の測距データAFDR1、AFDR2より求められ
る近距離側近似直線の傾きデータである。
【0202】また、参照符号AFKCFは、調整用チャ
ートの設置距離L2、L3、及びその距離での中央の測
距領域の測距データAFDC2、AFDC3より求めら
れる遠距離側近似直線の傾きデータであって、左右の測
距領域の測距データを1/Lデータに変換するために使
用する。
【0203】また、参照符号L1は、近距離チャート3
02の設置距離である。
【0204】また、参照符号L2は、中距離チャート3
03の設置距離である。
【0205】(第3の実施の形態の要旨)この第3の実
施の形態は、図11に示すような構成の測距装置のため
の調整装置を用いて、二つの直線を調整値として図2ま
たは図3に示したような測距装置の記憶手段115(1
25)に記憶させる場合に、近距離側の直線に関しては
中央、及び左右の測距領域共に近距離チャート302、
中距離チャート303をそれぞれ測距し、測距データA
FDC1、AFDL1、AFDR1、AFDC2、AF
DL2、AFDR2を測定する。
【0206】そして、これらの測距データより、図12
の(a)、(b)に示すような測距装置の測距特性直線
の近距離側直線の傾きデータAFKCN、AFKLN、
AFKRNを(21)〜(23)式により算出し、この
傾きデータAFKCN、AFKLN、AFKRNと、測
距データAFDC2、AFDL2、AFDR2を基準デ
ータとして記憶手段115(125)に調整値として記
憶する。
【0207】 AFKCN={(1/L1)−(1/L2)}/(AFDC1−AFDC2) …(21) AFKLN={(1/L1)−(1/L2)}/(AFDL1−AFDL2) …(22) AFKRN={(1/L1)−(1/L2)/(AFDR1−AFDR2) …(23) また、遠距離側の直線に関しては、中央の測距領域のみ
図11の遠距離チャート304の測距を行い、測距デー
タAFDC3を測定する。
【0208】そして、このデータと中距離チャート30
3の測距データAFDC2より、図12の(a)に示す
ような測距装置の測距特性直線の遠距離側直線の傾きデ
ータAFKCFを(24)式により算出し、この傾きデ
ータAFKCFを記憶手段115(125)に調整値と
して記憶する。
【0209】 AFKCF={(1/L2)−(1/L3)}/(AFDC2−AFDC3) …(24) 左右の測距領域に関しては、傾きデータとして中央領域
のデータであるAFKCFを記憶手段115(125)
に調整値として記憶する。
【0210】以上のようにして記憶手段115(12
5)に記憶された調整値を用いて、図2または図3の測
距装置のCPU114(124)では実際の測距時に、
基準データよりも測距データが近い場合には、それぞれ
の測距領域に関して(25)〜(27)式により、1/
Lデータを算出する。
【0211】 1/L=AFKCN×(AFDC−AFDC2)+(1/L2)…(25) 1/L=AFKLN×(AFDL−AFDL2)+(1/L2)…(26) 1/L=AFKRN×(AFDR−AFDR2)+(1/L2)…(27) ここで、AFDC、AFDL、AFDRは、実際の測距
時の中央、左、右のそれぞれの測距データである。
【0212】また、基準データよりも測距データが遠い
場合には、それぞれの測距領域に関して(28)〜(3
0)式により、1/Lデータを算出する。
【0213】 1/L=AFKCF×(AFDC−AFDC2)+(1/L2)…(28) 1/L=AFKCF×(AFDL−AFDL2)+(1/L2)…(29) 1/L=AFKCF×(AFDR−AFDR2)+(1/L2)…(30) ここで、AFDC、AFDL、AFDRは、実際の測距
時の中央、左、右のそれぞれの測距データである。
【0214】つまり、この第3の実施の形態は、1/L
変換用の近似直線データを二つ以上持つ測距装置におい
て、遠距離側の近似直線データに第1の実施の形態を適
用したものである。
【0215】この変形例として、遠距離側の近似直線デ
ータに第2の実施の形態を適用したものであってもよ
い。
【0216】以上のような第3の実施の形態によれば、
近似直線データを二つ以上持つ測距装置においても、他
の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0217】
【発明の効果】従って、以上説明したように、本発明に
よれば、調整用のチャートを大型化させず、かつ、周辺
部の測距精度を劣化させずに、撮影画面内の広い範囲を
測距可能な測距装置のための調整装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態による測距
装置のための調整装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施の形態が適用され
るアクティブ方式の測距装置の構成を示す図である。
【図3】図3は、本発明の第1の実施の形態が適用され
るパッシブ方式の測距装置の構成を示す図である。
【図4】図4は、図3に示したパッシブ方式の測距装置
の調整時に調整装置に設置される調整用チャートのパタ
ーンの一例を示す図である。
【図5】図5の(a)、(b)は、本発明の第1の実施
の形態による測距装置のための調整装置において実行さ
れる測距データを1/Lデータに変換するための近似直
線を示す図である。
【図6】図6は、本発明の第1の実施の形態による測距
装置ための調整装置の調整手順を示すフローチャートで
ある。
【図7】図7は、本発明の第1の実施の形態が適用され
るアクティブ方式の測距装置の測距手順を示すフローチ
ャートである。
【図8】図8は、本発明の第1の実施の形態が適用され
るパッシブ方式の測距装置の測距手順を示すフローチャ
ートである。
【図9】図9は、本発明の第2の実施の形態による測距
装置のための調整装置の構成を示すブロック図である。
【図10】図10の(a)、(b)は、本発明の第2の
実施の形態による測距装置のための調整装置において実
行される測距データを1/Lデータに変換するための近
似直線を示す図である。
【図11】図11は、本発明の第3の実施の形態による
測距装置のための調整装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図12】図12の(a)、(b)は、本発明の第3の
実施の形態による測距装置のための調整装置において実
行される測距データを1/Lデータに変換するための近
似直線を示す図である。
【図13】図13は、本発明の第1の実施の形態が適用
されるアクティブ方式の測距装置の三角測距の原理を説
明するために示す図である。
【図14】図14は、本発明の第1の実施の形態が適用
されるパッシブ方式の三角測距の原理を説明するために
示す図である。
【符号の説明】
101…調整を行う測距装置を搭載するカメラ本体、 102…近距離チャート、 103…遠距離チャート、 105…近距離チャート102の上下駆動等を行う制御
手段、 106…調整用パーソナルコンピュータ、 107…電源、 108a…チャート102、103の中央の測距領域、 108b…チャート102、103の左の測距領域、 108c…チャート102、103の右の測距領域、 L1…近距離側チャートまでの距離、 L2…遠距離側チャートまでの距離、 111b…投光レンズ、 112a、112b、112c…発光素子(IRE
D)、 111a…受光レンズ、 113a、113b、113c…受光素子(PSD)、 114…CPU、 115…EEPROM等の不揮発性メモリからなる記憶
手段、 116…PSD上の信号光の入射位置を算出するAFI
C、 117…IRED駆動回路、 121a、121b…受光レンズ、 122a、122b…ラインセンサ、 123…積分制御回路、 124…CPU、 125…EEPROM等の不揮発性メモリからなる記憶
手段、 126…読み出し手段、 131…調整用チャート本体、 132…調整用パターン、 AFDC1…近距離側チャートの測距データ、 AFDC2は、遠距離側チャートの測距データ、 AFKC…近似直線の傾きデータ、 AFDL1…近距離側チャートの測距データ、 AFDR1…近距離側チャートの測距データ、 1…IRED、 2…PSD、 3…受光レンズの光軸、 4…受光レンズの主点、 5…被写体、 6…投光レンズ、 7…受光レンズ、 L…被写体距離、 s…基線長、 f…受光レンズの焦点距離、 t…受光レンズ光軸3から信号光スポットの重心位置ま
での距離、 t∞…PSD2の遠距離端から受光レンズ光軸3までの
距離、 In…PSD2の近距離端からの出力電流、 If…PSD2の遠距離端からの出力電流、 12a、12b…受光レンズ、 13a、13b…ラインセンサ、 14a、14b…ラインセンサより出力されるセンサデ
ータ、 B…基線長、 X…被写体像の相対的なズレ量(位相差)、 201…調整を行う測距装置を搭載するカメラ本体、 202…近距離側チャート、 203…遠距離側チャート、 205…近距離側チャート202の上下駆動等を行う制
御手段、 206…調整用パーソナルコンピュータ(PC)、 207…電源、 208a…測距領域C、 208b…測距領域L、 208c…測距領域R、 208d…測距領域LL、 208e…測距領域RR、 AFDLL1…近距離側チャートの測距データ、 AFDRR1…近距離側チャートの測距データ、 301…調整を行う測距装置を搭載するカメラ本体、 302…近距離チャート、 303…中距離チャート、 304…遠距離チャート、 305…近距離チャート302の上下駆動等を行う制御
手段、 306…調整用パーソナルコンピュータ(PC)、 307…電源、 308a…中央の測距領域、 308b…左の測距領域、 308c…右の測距領域、 L2a…中距離チャート302までの距離、 L3…遠距離チャート303までの距離。 AFDC2…中距離チャート303の測距データ、 AFDC3…遠距離チャート304の測距データ。 AFKLN…傾きデータ、 AFKRN…傾きデータ、 AFKCF…傾きデータ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影画面内の複数領域の測距を行うこと
    が可能な測距装置の測距光学系や組み立てのばらつきに
    よる理論値と実際の測距データとの誤差を電気的に補正
    するための調整装置において、 前記調整装置は、 調整時に、前記測距装置から異なる距離に設置される複
    数の調整チャートを有し、 中央部の測距領域については、前記複数の調整チャート
    までの距離を測距した場合の測距データに基づいて、傾
    きの誤差を補正する調整値と、オフセットを補正する調
    整値を求め、 周辺部の測距領域については、傾きの誤差を補正する調
    整値として、前記中央部の測距領域の傾き誤差を補正す
    る調整値を用い、オフセットを補正する調整値として、
    前記中央部の測距領域の傾き誤差を補正する調整値を求
    めるための二つのチャートの内の近距離側のチャートま
    での距離を測距したときの測距データに基づいて求める
    ことを特徴とする測距装置のための調整装置。
  2. 【請求項2】 調整が行われる測距装置は、 投光手段から信号光を被写体に向けて投光し、前記被写
    体で反射した信号光を受光手段で受光して、該受光手段
    から出力される信号光の入射位置に基づいて測距行う測
    距装置、または、 少なくとも一対の受光手段により受光した前記被写体の
    像の位相差に基づいて測距行う測距装置であることを特
    徴とする請求項1に記載の測距装置のための調整装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の調整チャートの大きさは、そ
    れぞれ同じであることを特徴とする請求項1に記載の測
    距装置のための調整装置。
  4. 【請求項4】 カメラの測距装置の調整装置において、 異なる距離に配置したほぼ同じ大きさの第1及び第2の
    チャートと、 前記第1及び第2のチャートの測距結果に基づいて前記
    カメラの測距装置の傾き誤差及び測距特性のオフセット
    を検出する第1の検出手段と、 前記第1のチャートのみの測距結果に基づいて前記カメ
    ラの測距装置の測距特性のオフセットを検出する第2の
    検出手段と、 を具備し、 撮影画面の中央部については、前記第1の検出手段によ
    って検出された傾き誤差及び測距特性のオフセットを用
    い、 撮影画面の周辺部については、前記第2の検出手段によ
    って検出された測距特性のオフセットと、前記第1の検
    出手段によって検出された傾き誤差とを用いて前記カメ
    ラの測距誤差の調整値を決定することを特徴とする測距
    装置のための調整装置。
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