JP4098194B2 - 角度検出装置およびそれを備えたプロジェクタ - Google Patents

角度検出装置およびそれを備えたプロジェクタ Download PDF

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Description

本発明は、ライン型パッシブ測距装置を用いた角度検出装置およびそれを備えたプロジェクタに関する。
従来、液晶プロジェクタなどのプロジェクタを使用する場合、プロジェクタとスクリーンの位置関係により、投影画像に台形歪みと呼ばれる歪みが生じる不具合があった。この台形歪の補正技術としては、プロジェクタ内の映像回路で投影映像とは逆の台形歪のある画像を生成してそれを投影する電気的補正方法や、映像回路で生成する画像は補正せずにプロジェクタ内の投射光学系に含まれるコンデンサレンズの傾きを調整する光学的補正方法の2つの方法が一般的であった。
このような台形歪を自動的に補正する従来技術が、特開2000−122617号公報や特開2001−339671号公報、特開2002−62842号公報に記載されている。
特開2000−122617号公報に記載された従来技術は、液晶プロジェクタ前面の異なる位置に設けた2つのアクティブ式測距センサでそれぞれスクリーンまでの距離を検出し、検出した2つの距離と2つの測距センサ間の距離に基づきスクリーンに対する液晶プロジェクタの傾斜角を算出し、この算出した傾斜角に基づき上述したような方法で台形歪を補正するものである。
特開2001−339671号公報に記載された従来技術は、プロジェクタやスクリーンにジャイロなどの角度センサ回路を設け、この回路から得られた角度情報に基づき水平(左右)方向の台形歪み補正、垂直(上下)方向の台形歪み補正あるいは水平および垂直方向の複合された台形歪み補正を行うものである。
特開2002−62842号公報に記載された従来技術は、スクリーンの位置や傾きを検出するためにカメラを用い、カメラで撮影されたスクリーンの映像をスクリーン位置検出部で画像処理してスクリーンの位置や傾きを検出し、この検出したスクリーンの位置や傾きに応じて台形歪を補正するものである。
特開2000−122617号(第4頁、図1) 特開2001−339671号(第3頁、図1) 特開2002−62842号(第10頁、図1)
特開2000−122617号公報に記載された従来技術は、スクリーンに対する液晶プロジェクタの傾斜角を検出するために複数のアクティブ式測距装置を用いているので、画像投射用とは別に測距専用の発光素子が必要となるため構成が大きくなり、また測距用の発光素子を発光させるための電力が必要となるという問題があった。また、プロジェクタの投影画像が届く範囲において測距用の発光素子の光が届かない、またはプロジェクタの投影画像が届く範囲においてスクリーンで反射された測距用光が弱くなってしまう距離にスクリーンが存在する場合、測距精度が落ち、それに伴いスクリーンに対する液晶プロジェクタの傾斜角の検出精度が悪化してしまうという問題が生じていた。また、垂直方向の傾斜角度しか検出できないので、水平方向の傾斜に起因する台形歪を補正できなかった。
これに対して、特開2001−339671号公報に記載された従来技術は、アクティブ式の測距装置を使わず、かつ水平および垂直方向の傾斜角を検出しているので、上述した不都合は生じないが、プロジェクタとスクリーンとの相対的な傾斜角を検出するためにプロジェクタとスクリーンの両方に角度センサを設けているため、構成が大きくなるという不都合が生じていた。
特開2002−62842号公報に記載された従来技術は、スクリーンに対する液晶プロジェクタの傾斜角を検出するためにカメラを用いるので、上述したアクティブ式の測距装置を用いた場合の不都合やプロジェクタとスクリーンの両方に角度センサを設けて構成が大きくなるという不都合は解消されるが、傾斜角を検出するためにカメラや複雑な画像処理を行う処理回路が必要となるという不都合があった。
本発明の目的は、角度検出専用の発光素子を用いない角度検出装置およびそれを備えたプロジェクタの構成の簡略化を図ることである。
第1の発明は、基線長だけ離して配置した1対のレンズと、上記1対のレンズにより生成される測定対象の1対の像の一方が結像する第1の受光領域と上記1対の像の他方が結像する第2の受光領域とを有し、上記第1および第2の受光領域中のそれぞれに複数の測距方向に対応した複数の測距演算領域が設定されているラインセンサと、上記第1の受光領域中の上記測距演算領域の上記ラインセンサの出力と上記第2の受光領域中の上記測距演算領域の上記ラインセンサの出力との出力に基づき上記複数の測距方向について測距演算する演算部とを備えたライン型パッシブ測距装置と、上記ライン型パッシブ測距装置が上記複数の測距方向について測距演算した演算結果中の異なる2つの測距方向についての演算結果と上記2つの測距方向に対応する上記第1の受光領域中の2つの上記測距演算領域間の距離に応じた値とに基づき上記基線長方向に対する上記測定対象の傾斜角を算出する傾斜角算出部とを含む角度検出装置である。このような構成によれば、カメラ等で利用されているライン型パッシブ測距装置を利用可能な簡便な傾斜角検出装置を実現できる。
第2の発明は、第1の発明において、上記第1の受光領域中の2つの上記測距演算領域間の距離に応じた値を、上記2つの測距演算領域の各々の上記基線長方向の中心位置の距離としている。このような構成によれば、角度検出に用いる上記第1の受光領域中の2つの上記測距演算領域間の距離に応じた値を容易に検出可能となり、角度検出の簡略化が図れる。
第3の発明は、第1の発明において、上記第1の受光領域中の2つの上記測距演算領域間の距離に応じた値は、上記2つの測距演算領域の各々に結像された像のコントラスト重心位置の距離としている。このような構成によれば、各測距演算領域に結像される像のコントラスト位置に起因する測距方向の微妙なずれを補償する角度検出が可能となり、角度検出精度の向上が図れる。
第4の発明は、上記測定対象を、画像が投影されるスクリーンとしている。このような構成によれは、基線長方向に対するスクリーンの傾斜角を検出可能となる。
第5の発明は、入力映像信号に基づき形成された画像をスクリーンに投影するプロジェクタであって、上記傾斜角度検出装置と、上記傾斜角度検出装置が算出した傾斜角に基づき上記スクリーン上の上記画像の歪み補正する画像歪み補正部とを含むプロジェクタである。このような構成によれば、プロジェクタとスクリーンとの相対的な傾斜角に応じた画像の歪みを簡単な構成で実現可能となる。
第6の発明は、第5の発明において、基線長方向が互いに異なる複数の上記ライン型パッシブ測距装置と、上記複数のライン型パッシブ測距装置の演算結果に基づいて上記スクリーンの複数方向の傾斜角を算出する上記角度検出装置とを備え、上記複数のライン型パッシブ測距装置が測距する際に、当該複数のライン型パッシブ測距装置の各基線長方向に対応する複数のパターンを備える調整用画像を投影する。このような構成によれば、調整用画像データ量の削減と測距時間の短縮が可能になる。
本発明によれば、カメラ等で利用されているライン型パッシブ測距装置を利用可能な簡便な傾斜角検出装置やスクリーンとの傾斜角度に応じて投影画像の台形歪み補正を行うプロジェクタの構成の簡略化が図れる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に示す一実施例に基づき説明する。
図1は、スクリーン1とプロジェクタ2との傾斜角を検出し、検出した傾斜角に基づきスクリーン1に投影される画像の台形歪みを補正するプロジェクタの例を示した図であり、図2はプロジェクタ2の正面図である。なお、傾斜角検出装置はプロジェクタに設けられるものに限るものではなく、またスクリーンとの傾斜角を検出するものに限るものでもない。
図1において、第1のライン型パッシブ測距装置3は、図2に示した1対のレンズ31a、31bと1対のレンズ31a、31bにより測定対象としてのスクリーン1の1対の像が結像する第1のラインセンサとしての後述する1対のラインセンサ31c、31dを備えた撮像部31と、1対のラインセンサ31c、31dの出力に基づき互いに異なる複数の方向について測距演算する演算部32とを備え、スクリーン1までの距離を水平(左右)方向の複数ポイントで検出する。1対のレンズ31a、31bは水平方向に第1の基線長bだけ離して配置してある。
第2のライン型パッシブ測距装置4は、図2に示した1対のレンズ41a、41bと1対のレンズ41a、41bによりスクリーン1の1対の像が結像する第2のラインセンサとしての後述する1対のラインセンサ41c、41dを備えた撮像部41と、1対のラインセンサ41c、41dの出力に基づき互いに異なる複数の方向について測距演算する演算部42とを備え、スクリーン1までの距離を垂直(上下)方向の複数ポイントで検出する。1対のレンズ41a、41bは垂直方向に第2の基線長b’だけ離して配置してある。
第1、第2の傾斜角算出部としての制御回路5は、種々の制御や演算を行い、例えばライン型パッシブ測距装置3の測距演算結果に基づきスクリーン1とプロジェクタ2(第1の基線長方向)との相対的な水平方向の傾斜角を算出するとともに、ライン型パッシブ測距装置4の測距演算結果に基づきスクリーン1とプロジェクタ2(第2の基線長方向)との相対的な垂直方向の傾斜角を算出する。
投影画像生成部6は、外部のパソコン等の画像データ出力部から出力される画像データを入力し、入力した画像データを表示用データに変換して表示駆動部7に出力する。
画像歪み補正部としての表示駆動部7は、制御回路5が算出した水平方向および垂直方向の傾斜角に基づきコンデンサレンズを含む投射光学系8を調整して投影画像の台形歪みを補正する。
次に、図3を参照してライン型パッシブ測距装置(外光三角測距方式)3、4の動作原理を説明する。なお、ライン型パッシブ測距装置3とライン型パッシブ測距装置4は設置されている角度は異なるが、同一構成なので、説明を簡略化するため、本例ではライン型パッシブ測距装置3についてのみ説明する。なお、構成の対応関係を説明すると、ライン型パッシブ測距装置4の1対のレンズ41a、41bはライン型パッシブ測距装置3の1対のレンズ31a、31bに対応し、ライン型パッシブ測距装置4の1対のラインセンサ41c、41dはライン型パッシブ測距装置3の1対のラインセンサ31c、31dに対応し、ライン型パッシブ測距装置4の撮像部41はライン型パッシブ測距装置3の撮像部31に対応し、ライン型パッシブ測距装置4の演算部42はライン型パッシブ測距装置3の演算部32に対応する。
同図において、1対のレンズ31aと31bは所定の基線長bだけ離して配設してあり、1対のレンズ31aと31bから焦点距離fだけ離して配設された1対の光センサアレイ31cと31dに互いに異なる光路1Aと1Bを介して測定対象(スクリーン)1の映像をそれぞれ結像させる。測定対象1は1対のレンズ31a、31bから正面方向に距離LCだけ離れた位置に存在するものとする。
測定対象1が無限遠の位置に存在するとき一対の光センサアレイ31cと31dに結像される映像の中心は光センサアレイ31c、31d上のレンズ31a、31bの光軸に対応する基準位置(31c1、31d1)に結像されるが、測定対象1が無限遠位置よりも近づくと、これら基準位置(31c1、31d1)からαだけずれた位置に結像される。三角測距の原理から測定対象1までの距離LCはLC=bf/αとなる。ここで、基線長bと焦点距離fは定数なので、ずれ量αを検出すれば距離LCを測定できる。これが外光三角測距のパッシブ型測距装置の動作原理であり、この演算を演算部32が行う。
基準位置からのずれ量αは、1対のラインセンサ31c、31dから出力される1対の映像信号(映像データ列)IL、IRからそれぞれ抽出した部分映像データ群iL、iRについて図1に示した演算部32が相関演算を行うことにより検出する。この相関演算は周知であるため詳細な説明は割愛するが、概要的には図3(b)に示すように部分映像データ群iL、iRを重ねたときに最も一致度が高くなる領域を、重ねる部分映像データ群iL、iRを光センサアレイの並び方向に相対的にずらしながら検出していく演算である。
なお、相関演算を行う際、図3(b)のように一方の部分映像データ群iLを基準部として基準位置に応じて固定し、他方の部分映像データ群iRを参照部としてずらしていくことにより、レンズ31aの光軸方向を測距方向とすることができる。しかしながら、測距方向を両レンズの中心位置からの方向とする場合は、一方の部分映像データ群iLと他方の部分映像データ群iRをそれぞれ相対的にずらしていくようにしても良い。
次に、図4を参照して正面と異なる方向を測距方向とする場合のライン型パッシブ測距装置の測距原理を説明する。
同図において、測定したい方向Cの無限遠位置に測定対象1が存在するときに1対の光センサアレイ31cと31dに結像される映像の中心を基準位置(31c2、31d2)とすると、測距方向Cにおいて測定対象1が無限遠位置よりも近づくと、これら基準位置(31c2、31d2)からαだけずれた位置に測定対象1の像が結像される。三角測距の原理から測定対象1までの距離LRはLR=bf/(αcosβ)となる。なお、角度βは基線の垂線Aに対する測距方向Cの傾き角であり、測定方向Cを決定することにより確定される角度となる。ここで、基線長b、焦点距離fおよびcosβは定数なので、ずれ量αを検出すれば距離LRを測定できる。これが正面と異なる方向を測距方向とする場合の測距原理である。
さらに、基線長を伸ばした直線から測定対象1までの距離LR’は、LR’=LRcosβ=bf/αとなり、上記と同様にずれ量αを検出すれば距離LR’を測定でき、LR’を求める際は角度βが不要になる。
なお、この場合も、相関演算を行う際、図4(b)のように一方の部分映像データ群iLを基準部として固定し、他方の部分映像データ群iRを参照部としてずらしていくことにより、レンズ31aの光軸に対して角度βだけずれた方向Cを測距方向とすることができる。よって、測距方向に応じて基準位置を複数設定することにより、1つのライン型パッシブ測距装置で複数方向の距離を検出可能となる。
本例は、このようなライン型パッシブ測距装置3、4を利用してスクリーン1とプロジェクタ2との相対的な傾斜角を検出するものである。
なお、1つのライン型パッシブ測距装置で複数方向の測距を行う際には、図5に示したようにラインセンサ31c中に複数の測距方向(本例ではR(右)、C(中央)、L(左)とする。)に基づく複数の基準位置に応じた複数の測距演算領域(31cR、31cC、31cL)を設けるとともにラインセンサ31d中に複数の測距方向(R、C、L)に基づく複数の基準位置に応じた複数の測距演算領域(31dR、31dC、31dL)を設け、測距方向で対応する1対の測距演算領域(31cRと31dR、31cCと31dC、31cLと31dL)中の部分映像データを使用して基準位置からのずれ量を求めている。なお、本例では測距方向をR(右)、C(中央)、L(左)の3方向としているが、測距方向はこれらに限らず適宜変更可能である。
次に、動作を説明する。
電源等が投入されると、制御回路5は画像データが入力しているか否かを判断し、画像データの入力があれば、投影画像生成部6にその画像データに応じた表示データを出力させ、表示駆動部7、投射光学系8を介して画像をスクリーン1に投影し、画像データの入力がなければ、制御回路5の内部に予め記憶してある調整用コントラスト画像データを投影画像生成部6に出力し、図12に示すようにそのデータに応じた画像をスクリーン1に投影させる。この動作は、ライン型パッシブ測距装置3、4の測距精度の悪化を防ぐため、コントラストのある画像をスクリーン1に表示させるための動作である。このように、ライン型パッシブ測距装置3、4の測距精度(傾斜角検出)の悪化を防止するための投光をプロジェクタが本来有している画像投影機能を利用して行うので、専用の投光部が不要になり、構成の簡略化が図れる。また、画像投影に基づき測距するので、測距可能な距離が投影可能な距離に応じたものとなる。よって、測距限界距離と投影限界距離を合わせ込む必要がなくなる。
ここで、図12を参照して調整用コントラスト画像について説明する。調整用コントラスト画像100は、ライン型パッシブ測距装置3を用いてスクリーン1までの距離を算出するための水平方向パターン101と、ライン型パッシブ測距装置4を用いてスクリーン1までの距離を算出するための垂直方向パターン102とを備えており、各パターン101、102を互いに直交させて十字型パターンになるように配置している。水平方向パターン101は、幅が異なる2つの矩形状の黒色パターンを交互に第1の基線長方向に整列させたコントラストの高い形状となっており、ライン型パッシブ測距装置3が高精度に位相差を検出できる。同様に、垂直方向パターン102は、幅が異なる2つの矩形状の黒色パターンを交互に第2の基線長方向に整列させたコントラストの高い形状となっており、ライン型パッシブ測距装置4が高精度に位相差を検出できる。このように、調整用コントラスト画像100が測距装置3及び4によってスクリーン1までの距離を測距する際に使用する水平方向パターン101と垂直方向パターン102とを備えているので、調整用コントラスト画像のデータ量を削減でき、また測距装置3及び4の測距動作を同時に行うことによって測距時間を短縮できる。
なお、調整用コントラスト画像100は、図12に示すような十字型パターンに限らず、例えば、図13に示すように、水平方向パターン101と垂直方向パターン102とを互いに直交するように配置させたT字型パターン又はL字型パターンとしても良い。また、水平方向パターン101及び垂直方向パターン102を構成する幅が異なる矩形状のパターンの数及び色は上記に限らず、コントラストが高いパターンであれば適宜変更可能である。また、本例では図12に示すように、水平方向パターン101及び垂直方向パターン102の幅が異なるパターンの互いの面積が異なっているが、各パターンの面積を同一にしても良い。
続いて、制御回路5はライン型パッシブ測距装置3、4を動作させ、各々にスクリーン1までの距離を複数方向において検出させる。
制御回路5は、ライン型パッシブ測距装置3の測距演算結果に基づきスクリーン1とプロジェクタ2との相対的な水平方向(第1の基線長方向)の傾斜角を算出するとともに、ライン型パッシブ測距装置4の測距演算結果に基づきスクリーン1とプロジェクタ2との相対的な垂直方向(第2の基線長方向)の傾斜角を算出する。
図6〜図10は、上述した傾斜角の算出の一例を説明するための図である。なお、本例は、水平(左右)方向の傾斜角検出、垂直(上下)方向の傾斜角検出または水平および垂直方向の複合された傾斜角検出を行うものを含んでいるが、同様な方式で理解できるため、以降はライン型パッシブ測距装置3を用いた水平方向の傾斜角検出について説明する。
図6は、プロジェクタ内のライン型パッシブ測距装置3の事前調整処理を説明するための図である。本例で用いるライン型パッシブ測距装置3は、正面と異なる方向を測距方向とする場合、その測距演算結果として、本来の距離ではなく基線長を伸ばした直線から測定対象1までの距離(図4を例にすると、LRでなくLR’)を出力するものとする。よって、図6のように基線長b方向と平行なチャート1上の測定対象1D、1Eおよび1Fを測距した場合、理想的には測定対象1D、1E、1Fまでの測距演算結果(位相差)は同一になるべきものであるが、実際には各測距演算領域における収差の影響等を受け、同一の結果となりにくい。そのため本例では、これらの演算結果が同一になるようにするための補正係数を予め測距方向毎に算出し、その補正係数を演算部内のEEPROM等に記憶しておき、測距演算の際に、この補正係数を利用にて測距演算結果のバラツキを補正するようにしている。よって、基線長b方向と平行な直線上の測定対象1を測距した場合、いずれの測距方向(測距演算領域)で測距しても同一の演算結果すなわち基線長を伸ばした直線から測定対象1までの距離が得られるようになる。
図7は、上述したような調整を施してあるライン型パッシブ測距装置3用いて基線長b方向(プロジェクタ2の水平方向)に対して角度(傾斜角)θ1だけ傾いているスクリーン1を測距した場合の例を示しており、測距演算領域31cRを使用した際の測距演算結果がLR’、測距演算領域31cLを使用した際の測距演算結果がLL’であり、スクリーン1上の測距地点1Dを通り基線長bと平行な直線をb1、スクリーン1上の測距地点1Fを通り基線長bと平行な直線をb2とし、測距地点1Fを通る直線b1の垂線と直線b1との交点をG、測距方向Rと直線b1との交点をH、点Hを通る直線b1の垂線とスクリーン1との交点を1Iとし、測距演算領域31cRと31cLとの間の距離をDとしている。なお、本例では、測距方向Rと測距演算領域31cRとの交点を31cR1、測距方向Lと測距演算領域31cLとの交点を31cL1とし、点31cR1と点31cL1との間の距離を距離Dとしている。
このような状況において、測距地点1Fと点G間の距離は、LR’−LL’となる。つまり、距離LR’と距離LL’の差となる。
ここで、図8に示したように、角度θ1が小さい場合、測距地点1Fと点G間の距離と点Hと点1I間の距離はほぼ等しくなることに着目すると、点Hと点1I間の距離はLR’−LL’とほぼ等しくなる。ここで、角度θ1は本例ではプロジェクタ2とスクリーン1との傾斜角であり、プロジェクタ2の投影画像をスクリーン1に投影する関係上、角度θ1があまり大きくなることは考えられず、実用上点Hと点1I間の距離がLR’−LL’となるとみなしても大きな問題とならない。例えば、携帯可能なプロジェクタ2をスクリーン1に投影するような場合、使用者がプロジェクタを設置するので、使用者の設置により両者の大まかな角度調整が通常為されるものと思われる。
また、図9に示すように、測距地点1Dと点Hとレンズ31aの中心からなる3角形と点31cR1と点31cL1とレンズ31aの中心からなる3角形が相似なので、測距地点1Dと点Hとの距離は、LL’D/fとなる。
よって、図10に示すように、測距地点1Dと点Hと点1Iで構成される直角3角形から傾斜角θ1は、
θ1=arctan((LR’−LL’)/(LL’D/f))
から求めることが可能である。
なお、上記では測距演算領域31cRと31cLとの間の距離Dとして、点31cR1と点31cL1との間の距離を用いたが、例えば測距演算領域31cRの基線長方向の中心位置と測距演算領域31cLの基線長方向の中心位置の間の距離としても良い。この場合、測距演算領域上での測距方向との交点を検出する必要がなくなり、角度検出に用いる2つの測距演算領域間の距離に応じた値を容易に検出可能となり、角度検出の簡略化が図れる。
なお、角度検出に高い精度が求められる場合、角度検出に用いる2つの測距演算領域間の距離に応じた値として、各々の測距演算領域中のコントラスト重心位置の距離を用いるようにしてもよい。以下、この場合の例を図11を参照して説明する。
周知のようにパッシブ式測距は、1対の映像を重ね合わせた際に最も一致度が高くなる状態を検出する動作を含むが、この一致度は1対の映像のコントラスト状態が一致しているか否かを検出するものである。
したがって、パッシブ式測距の場合、図11のように、ある1つの測距演算領域31cnの設計上の測距方向が矢印J方向であった場合でも、測距演算領域31cnに結像される測距対象1の像が矢印K方向のみにコントラスト位置1Kが存在する像の場合、実際の測距方向は矢印J方向から矢印K方向にずれ、測距演算領域31cnに結像される測距対象1の像が矢印M方向のみにコントラスト位置1Mが存在する像の場合、実際の測距方向は矢印J方向から矢印M方向にずれる。また、測距演算領域31cnに結像される測距対象1の像が矢印K方向と矢印M方向にコントラスト位置1Kと1Mが存在する像の場合、実際の測距方向は矢印J方向から測距演算領域31cn上に結像された画像のコントラスト重心位置にずれる。
よって、角度検出に用いる2つの測距演算領域間の距離に応じた値として、各々の測距演算領域中のコントラスト重心位置の距離を用いれば、精度の高い距離Dを使用することができ、角度検出精度が向上する。なお、コントラスト重心位置の求め方としては、特開平8−75985号公報により公知である。参考までに本例では以下の数式1から求める。
なお、本例ではラインセンサ31cが有する一列に配列された受光素子にそれぞれ通し番号がふってある。
このように、カメラ等で利用されているライン型パッシブ測距装置を利用した簡便な傾斜角検出装置を実現できる。
傾斜角θ1とθ2が求まると、制御回路5は求めた傾斜角θ1とθ2を表示駆動部7に出力し、表示駆動部7は、制御回路5が算出した水平方向および垂直方向の傾斜角に基づきコンデンサレンズを含む投射光学系8を調整して投影画像の台形歪みを補正する。
なお、本例では、制御回路5が算出した水平方向および垂直方向の傾斜角に基づきコンデンサレンズを含む投射光学系8を調整して投影画像の台形歪みを光学的に補正するようにしているが、投影画像生成部6において制御回路5が算出した水平方向および垂直方向の傾斜角に基づき投影映像とは逆の台形歪のある画像の表示データを生成して投影画像の台形歪みを電気的に補正するようにしてもよい。
このように、プロジェクタとスクリーンとの相対的な傾斜角に応じた画像の歪みをカメラ等で利用されているライン型パッシブ測距装置を利用した簡単な構成で実現可能となる。
制御回路5は、傾斜角θ1とθ2が求まるとライン型パッシブ測距装置3、4の動作を停止させ、角度検出動作と台形歪み補正動作を終了する。
なお、制御回路5は、一旦傾斜角θ1とθ2を求めた後、所定時間経過した時点で再びライン型パッシブ測距装置3、4を動作させ、再度傾斜角θ1とθ2を検出し、この検出した傾斜角θ1とθ2に基づき再び台形歪み補正動作を行うようにしてもよい。このようにすれば、間欠的に画像の歪みを補正するので、スクリーンやプロジェクタの設置状況等が変化してもその変化に応じた歪補正を自動的に行える。
なお、上記の例では、2つのライン型パッシブ測距装置を用いて異なる複数の方向についての傾斜角を検出し、各々の検出結果に基づき台形歪み補正を行うようにしたが、1つのライン型パッシブ測距装置を用いて1方向についての傾斜角を検出し、この検出した1つの傾斜角に基づき台形歪み補正を行うようにしてもよい。
また、上記の例では2つのライン型パッシブ測距装置で、異なる複数の方向として垂直方向と水平方向の2方向の傾斜角を検出するようにしたが、異なる複数の方向は垂直方向と水平方向に限らず、適宜変更可能である。
また、上記では測定対象をスクリーンとしたが、測定対象はスクリーンに限らず、適宜変更可能である。
また、本発明は上記実施例にのみ限定されず、要旨を変更しない範囲で適宜変形して実施できる。
本発明の一実施例を示したブロック図。 図1の正面図。 図1のライン型パッシブ測距装置の測距原理を示した図。 図1のライン型パッシブ測距装置の測距原理を示した図。 本例の1対のラインセンサ31c、31dの複数の測距演算領域を示した図。 図1の傾斜角の検出方式を示した図。 図1の傾斜角の検出方式を示した図。 図1の傾斜角の検出方式を示した図。 図1の傾斜角の検出方式を示した図。 図1の傾斜角の検出方式を示した図。 図1の傾斜角の検出方式を示した図。 図1のライン型パッシブ測距装置での測距に使用される調整用コントラスト画像を示した図。 図1のライン型パッシブ測距装置での測距に使用される調整用コントラスト画像を示した図。
符号の説明
3 第1のライン型パッシブ測距装置
31a、31b 第1の1対のレンズ
31c、31d 第1のラインセンサ
32 第1の演算部
4 第2のライン型パッシブ測距装置
41a、41b 第2の1対のレンズ
41c、41d 第2のラインセンサ
42 第2の演算部
5 第1、第2の傾斜角算出部
6 画像歪み補正部
7 画像歪み補正部

Claims (6)

  1. 基線長だけ離して配置した1対のレンズと、上記1対のレンズにより生成される測定対象の1対の像の一方が結像する第1の受光領域と上記1対の像の他方が結像する第2の受光領域とを有し、上記第1および第2の受光領域中のそれぞれに複数の測距方向に対応した複数の測距演算領域が設定されているラインセンサと、上記第1の受光領域中の上記測距演算領域の上記ラインセンサの出力と上記第2の受光領域中の上記測距演算領域の上記ラインセンサの出力との出力に基づき上記複数の測距方向について測距演算する演算部とを備えたライン型パッシブ測距装置と、
    上記ライン型パッシブ測距装置が上記複数の測距方向について測距演算した演算結果中の異なる2つの測距方向についての演算結果と上記2つの測距方向に対応する上記第1の受光領域中の2つの上記測距演算領域間の距離に応じた値とに基づき上記基線長方向に対する上記測定対象の傾斜角を算出する傾斜角算出部と
    を含むことを特徴とする角度検出装置。
  2. 請求項1において、上記第1の受光領域中の2つの上記測距演算領域間の距離に応じた値は、上記2つの測距演算領域の各々の上記基線長方向の中心位置の距離であることを特徴とする角度検出装置。
  3. 請求項1において、上記第1の受光領域中の2つの上記測距演算領域間の距離に応じた値は、上記2つの測距演算領域の各々に結像された像のコントラスト重心位置の距離であることを特徴とする角度検出装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、上記測定対象は、画像が投影されるスクリーンであることを特徴とする角度検出装置。
  5. 入力映像信号に基づき形成された画像をスクリーンに投影するプロジェクタであって、請求項4に記載の角度検出装置と、上記角度検出装置が算出した傾斜角に基づき上記スクリーン上の画像の歪み補正する画像歪み補正部とを含むことを特徴とするプロジェクタ。
  6. 請求項5において、基線長方向が互いに異なる複数の上記ライン型パッシブ測距装置と、上記複数のライン型パッシブ測距装置の演算結果に基づいて上記スクリーンの複数方向の傾斜角を算出する上記角度検出装置とを備え、上記複数のライン型パッシブ測距装置が測距する際に、当該複数のライン型パッシブ測距装置の各基線長方向に対応する複数のパターンを備える調整用画像を投影することを特徴とするプロジェクタ。


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