JP2003255047A - 前方物体検出装置及び前方物体検出方法 - Google Patents

前方物体検出装置及び前方物体検出方法

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JP2003255047A JP2002151086A JP2002151086A JP2003255047A JP 2003255047 A JP2003255047 A JP 2003255047A JP 2002151086 A JP2002151086 A JP 2002151086A JP 2002151086 A JP2002151086 A JP 2002151086A JP 2003255047 A JP2003255047 A JP 2003255047A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーブ路にさしかかった場合でも、確実に前
方物体の存在を検知することの可能な前方物体検出装置
を提供する。 【解決手段】 レーザレーダ1から複数物標の反射信号
から距離と横位置を計測し、計測した複数の検出点から
構成される直線を求め、道路構造物から構成される検出
点の領域を特定し、グルーピングをすることによって、
先行車で道路構造物からの検出点の連続性が途切れ途切
れの状況となっても道路構造物を正確にグルーピングを
行うことができる。更に、時間的な対応づけの間違いが
発生し易い密集して存在する道路構造物からの検出点を
除いて、残りの隣接する検出点をグルーピングする。こ
のことから、前方の複数物標に対して正確なグルーピン
グと物標分類が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自車両の前方に存
在する先行車或いは道路構造物等の物体を検出する前方
物体検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載され、当該車両の前方に存在
する構造物(ガードレール等)、或いは先行車両の存在
を検出する検出装置として採用されるスキャン式レーダ
信号のグルーピング処理方法として、例えば、特開平7
−270536号公報(以下、従来例という)に記載さ
れたものが知られている。
【0003】この従来例に記載されたものは、車両に搭
載されたレーダを用いて、複数物体からの距離と横位置
(道路と直交する方向の位置)を計測し、距離の近い順
に検出物標を並べ替え、並べ替えた順に従い、相互に隣
接する検出物体について、所定の方向に連続性があるか
どうか判定する。そして、この連続性判断結果によりグ
ルーピングを行い、グループに属する検出点の情報に基
づき、検出物標が連続性を持つ道路構造物か、連続性を
持たない先行車かの分類を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例に記載された方法では、互いに隣接する検出点
が所定の方向に連続性を有するかどうかにより、グルー
ピングや検出物標の分類を行うようにしているので、自
車両の前方がカーブ路で、且つ、先行車が存在する場合
においては、この先行車に隠されて、道路構造物からの
検出点は、連続性が途切れてしまうことがある。このよ
うな状況においては、グループ化された道路構造物の検
出点は、相対位置と検出総数の関係のみを用いた判断で
は、連続性がないと判断され、先行車として分類されて
しまうことがある。
【0005】これを図13に示す説明図を参照して説明
すると、自車両の前方にカーブ路が存在する場合には、
デリニエータ等の道路構造物が、先行車両に隠れてしま
うことがある。従って、グループA、B、Cの3つが得
られることになり、実際には、グループBとグループC
は同一の構造物であるにも関わらず、別体として認識さ
れてしまうことがある。
【0006】即ち、ガードレール等の道路構造物は、本
来、道路の沿道に長距離に渡って配置されいているもの
であるにも関わらず、先行車により隠れてしまった場合
には、連続性を検出することができなくなってしまい、
その結果、ガードレールであるにも関わらず、先行車両
であると判断されてしまうことがあった。
【0007】よって、従来における相対位置と検出総数
の関数から検出点の分類を行う方法では、道路構造物を
先行車と誤判断する可能性が高いという問題が生じてい
た。
【0008】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、自車両の前方に存在する物体を、精度良く検出する
ことのできる前方物体検出装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願請求項1に記載の発明は、自車両に搭載されて
自車両前方に存在する物体を検出する前方物体検出装置
であって、自車両前方に送信波を走査させながら出射し
て、自車両前方に存在する物体からの反射波を検出し、
検出した反射波に基づいて、自車両に対する前記物体位
置を示す複数の検出点を生成する物体検出手段と、前記
物体検出手段にて検出された複数の検出点に基づき、所
定の演算手法を用いて、同一であると見なされる物体に
よる検出点どうしを連結する直線を算出する直線算出手
段と、前記直線算出手段で検出された直線に基づき、自
車両が走行する道路の端部に存在する道路構造物からの
検出点で構成される直線を抽出する直線抽出手段と、前
記直線抽出手段にて抽出された直線近傍に存在する複数
の検出点をグルーピングし、これを道路構造物として検
出する道路構造物検出手段と、を具備したことを特徴と
する。
【0010】請求項2に記載の発明は、自車両に搭載さ
れて自車両前方に存在する物体を検出する前方物体検出
装置であって、自車両前方に送信波を走査させながら出
射して、自車両前方に存在する物体からの反射波を検出
し、検出した反射波に基づいて、自車両に対する前記物
体位置を示す複数の検出点を生成する物体検出手段と、
前記物体検出手段にて検出された複数の検出点に基づ
き、所定の演算手法を用いて、同一であると見なされる
物体による検出点どうしを連結する直線を算出する直線
算出手段と、前記直線算出手段で検出された直線に基づ
き、自車両が走行する道路の端部に存在する道路構造物
からの検出点で構成される直線を抽出する直線抽出手段
と、前記直線抽出手段にて抽出された直線近傍に存在す
る複数の検出点をグルーピングし、これを道路構造物と
して検出する道路構造物検出手段と、前記道路構造物検
出手段で検出されなかった検出点のうち、互いに隣接す
る検出点をグルーピングして第1グループデータを得る
第1のグルーピング手段と、前記第1のグルーピング手
段により、今回得られたグループデータに対応するデー
タが、前回得られたグループデータ中に含まれている場
合には、これを第2グループデータとする第2のグルー
ピング手段と、を具備し、前記第2グループデータが検
出された際に、これを自車両前方に存在する物体による
ものであると判断することを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の発明は、前記直線算出手
段は、物体位置を示す複数の検出点に基づき、検出点の
分解能を低下させた際の、自車両から各検出点までの距
離と、自車両が走行する道路の幅方向位置との関係を示
す2次元配列データを生成するデータ変換手段と、前記
データ変換手段にて得られる2次元配列データを、前記
所定の演算手法にて2次元パラメータ空間のデータに変
換し、当該2次元パラメータ空間中における各点の累積
度の極大値を求めることにより、前記検出点どうしを連
結する直線を算出する直線位置算出手段と、を有するこ
とを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の発明は、前記直線抽出手
段は、前記直線算出手段にて算出された直線のうち、自
車両の走行方向、或いは自車両が走行する道路の白線方
向との相関が高く、且つ、自車両と離れた領域に存在す
る前記極大値を選択する極大値選択手段を有し、該極大
値選択手段にて選択された極大値に対応する直線を抽出
することを特徴とする。
【0013】請求項5に記載の発明は、前記道路構造物
検出手段は、前記直線抽出手段にて抽出された直線と、
当該直線を抽出する際に使用した各検出点との距離を算
出し、算出された距離が所定値以下である場合には、こ
の検出点を道路構造物のデータであると判定する道路構
造物判定手段を具備したことを特徴とする。
【0014】請求項6に記載の発明は、前記直線抽出手
段は、前記直線算出手段にて算出された直線のうち、自
車両に対して自車両の走行する幅方向に相関が低く、自
車両と離れた領域に存在する前記極大値を選択する第2
極大値選択手段を有し、当該第2極大値選択手段にて選
択された極大値に対応する直線を抽出することを特徴と
する。
【0015】請求項7に記載の発明は、前記道路構造物
検出手段は、異なる時間での検出結果に基づいて検出点
に道路構造物となる信頼度を付与する道路構造物信頼度
付与手段と、前記道路構造物信頼度付与手段にて高い信
頼度を付与された複数の検出点に基づき、所定の条件を
用いて、道路構造物と判定される検出点どうしを連結す
る道路構造物直線を算出する道路構造物直線算出手段
と、前記道路構造物直線算出手段で算出された前回計測
時の道路構造物直線近傍に存在する複数の検出点を所定
の条件に基づき、道路構造物のデータとしてグルーピン
グを行い、道路構造物直線を示す値を更新する道路構造
物直線更新手段と、有することを特徴とする。
【0016】請求項8に記載の発明は、前記道路構造物
信頼度付与手段は、前記直線抽出手段にて抽出された直
線と前記道路構造物直線算出手段にて時間的前に算出さ
れた道路構造物直線と各検出点の距離を算出し、算出し
た距離が所定値以下、且つ検出点から所定の領域内に別
の検出点が存在しなければ、信頼度を高くする第1信頼
度付与手段と、各検出点と時間的に前に検出された検出
点との比較から各検出点の相対速度を算出し、相対速度
が所定値以下であれば、信頼度を高くし、所定値以上で
あれば、信頼度を低くする第2信頼度付与手段と、を有
することを特徴とする。
【0017】請求項9に記載の発明は、前記道路構造物
直線算出手段は、前記道路構造物信頼度付与手段により
付与された信頼度が高い検出点どうしの距離を算出し、
距離が所定値以下であれば同一道路構造物を構成する検
出点として連結して直線を検出することを特徴とする。
【0018】請求項10に記載の発明は、前記道路構造
物直線更新手段は、前回検出した道路構造物直線と各検
出点の距離を算出し、算出した距離が所定値以下、且つ
前記道路構造物信頼度付与手段により付与された信頼度
が高い場合、及び、算出した距離が所定値以下、且つ信
頼度が低く、近傍に走行物体が存在しない場合には、こ
の検出点を道路構造物のデータしてグルーピングを行
い、直線位置を更新することを特徴とする。
【0019】請求項11に記載の発明は、自車両前方に
存在する物体を検出する前方物体検出方法であって、自
車両前方に送信波を走査させながら出射して、自車両前
方に存在する物体からの反射波を検出し、検出した反射
波に基づいて、自車両に対する前記物体位置を示す複数
の検出点を生成する第1のステップと、前記第1のステ
ップにて検出された複数の検出点に基づき、所定の演算
手法を用いて、同一であると見なされる物体による検出
点どうしを連結する直線を算出する第2のステップと、
前記第2のステップで検出された直線に基づき、自車両
が走行する道路の端部に存在する道路構造物からの検出
点で構成される直線を抽出する第3のステップと、前記
第3のステップにて抽出された直線近傍に存在する複数
の検出点をグルーピングし、これを道路構造物として検
出する第4のステップと、を具備したことを特徴とす
る。
【0020】
【発明の効果】請求項1の発明では、レーザレーダより
出射される送信波の、複数物標による反射信号に基づい
て、自車両から物標までの距離と横位置とを計測し、計
測された複数の検出点から構成される直線を求める。そ
して、道路構造物から構成される検出点の領域を特定
し、グルーピングをすることによって、先行車の存在に
より道路構造物からの検出点の連続性が途切れた状況と
なった場合でも道路構造物を正確にグルーピングするこ
とができる。これにより、車両前方に存在する道路構造
物を確実に検出することができる。
【0021】請求項2の発明では、レーザレーダより出
射される送信波の、複数物標による反射信号に基づい
て、自車両から物標までの距離と横位置とを計測し、計
測された複数の検出点から構成される直線を求める。そ
して、道路構造物から構成される検出点の領域を特定
し、グルーピングをすることによって、先行車の存在に
より道路構造物からの検出点の連続性が途切れた状況と
なった場合であっても道路構造物を正確にグルーピング
を行うことができる。更に、時間的な対応づけの間違い
が発生し易い密集して存在する道路構造物からの検出点
を除いて、残りの隣接する検出点をグルーピングする。
このことから、前方の複数物標に対して正確なグルーピ
ングと物標分類が可能となる。
【0022】請求項3の発明では、物体位置を示す複数
検出点の分解能を落とした距離と横位置の2次元データ
を用いることにより、道路構造物の検出点は2次元パラ
メータ空間へ変換される際に、特定のごく狭い領域に変
換されることとなり、極大値を求めることが容易にな
る。これにより、道路構造物を構成する検出点からなる
直線を容易に求めることが可能となる。
【0023】請求項4の発明では、検出直線の傾きと自
車の走行方向または白線方向との相関が高くなり、自車
からの横位置が離れた領域から極大値を求めることによ
り、正確に道路構造物の検出点から構成される直線を求
めることが可能となる。
【0024】請求項5の発明では、直線抽出手段にて抽
出された直線とレーザレーダにて検出された複数の検出
点との距離を計算し、この距離が所定値を越えるかどう
かに基づいて、この直線が道路構造物であるか否かを判
断することにより、検出領域に幅を持たせながら道路構
造物の検出点を抽出することができ、正確な道路構造物
のグルーピングが可能となる。
【0025】請求項6の発明によれば、検出直線の傾き
と自車両の幅方向に相関が低くなり、自車からの横位置
及び縦位置が離れた領域から極大値を求めることによ
り、自車の前方の手前部分が直線で、遠方でカーブ路に
なるような複雑な道路形状においても、正確に道路構造
物の検出点で構成される直線を求めることが可能にな
る。
【0026】請求項7の発明によれば、異なる時間での
検出結果に基づき道路構造物となる信頼度を算出し、信
頼度の高い検出点で構成される道路構造物直線を求め
る。そして、前回の道路構造物直線から道路構造物の領
域を特定し、グルーピングすることによって、今回の検
出においてオクルージョン(検出できたり、できなかっ
たりする動作が頻繁に変動すること)などにより道路構
造物検出点からの反射が少ない状況においても、道路構
造物を正確にグルーピングを行うことができる。
【0027】請求項8の発明よれば、異なる時間に検出
された直線との比較と近傍と検出点との位置関係により
信頼度を算出することにより、オクルージョンや道路構
造物の近傍に存在する車両の影響を受けない信頼度算出
が行える。更に前回の検出点との比較により相対速度を
求めることにより、信頼度を付与する。このように信頼
度の付与を2段階で行うことにより道路構造物の信頼度
算出が正確に行うことができる。請求項9の発明によれ
ば、道路構造物の信頼度が高い検出点どうしの距離を計
算し、この距離が所定値を超えるかどうかに基づいて、
同一道路構造物を構成する検出点か否かを判断すること
により、検出領域に幅を持たせながら、道路構造物の検
出点の連結が可能になり、正確な道路構造物直線を求め
ることができる。
【0028】請求項10の発明によれば、前回検出した
道路構造物直線と各検出点の距離を算出し、この距離が
所定値以下であり、且つ道路構造物の信頼度が高い検出
点であれば、道路構造物のデータとしてグルーピングを
行う。また、直線との距離が所定値以下であるが、信頼
度が低い検出点においては、近傍に走行物体がなけれ
ば、道路構造物のデータとして、グルーピングを行う。
このことにより、オクルージョンの影響により道路構造
物の検出点が少なく、今回の検出において直線が抽出で
ないない場合においても道路構造物の検出点を正確に検
出することができる。更に道路構造物にもかかわらず時
間的な対応付けの間違えを起こし信頼度の低下した検出
点を補正し、正確に道路構造物データとしてグルーピン
グすることが可能となる。
【0029】請求項11の発明では、レーザレーダより
出射される送信波の、複数物標による反射信号に基づい
て、自車両から物標までの距離と横位置とを計測し、計
測された複数の検出点から構成される直線が求められ、
その後、道路構造物から構成される検出点の領域を特定
し、グルーピングをすることによって、先行車の存在に
より道路構造物からの検出点の連続性が途切れた状況と
なった場合でも道路構造物を正確にグルーピングするこ
とができる。これにより、車両前方に存在する道路構造
物を確実に検出することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面に基づいて説明する。ここでは、距離センサとしてス
キャニングレーザレーダ(以下、レーザレーダという)
を利用する場合について説明する。
【0031】本発明は、例えば、図1に示す如くの物体
検出装置に適用される。
【0032】[物体検出装置の構成]図1は、物体検出
装置の機能的な構成を示すブロック図である。この物体
検出装置は、車両前方に設けられたレーザレーダ(物体
検出手段)1と、走行時の挙動を検出する車両拳動検出
部2と、レーザレーダ1及び車両挙動検出部2より与え
られる情報に基づいて、自車両前方に存在する物体を検
出するための物体検出処理を行う演算部3と、を備えて
構成されている。
【0033】レーザレーダ1は、図2に示すように、車
両の前部に設置される。また、スキャニング面において
所定の角度で光軸を変更することで、所定のスキャン範
囲でレーザ光を走査させる。これにより、レーザレーダ
1はスキャン範囲に存在する物体にレーザ光を照射す
る。
【0034】レーザレーダ1は、出射したレーザ光が前
方に存在する物体に照射されて反射された反射レーザ光
を検出することにより、反射レーザ光の光強度に基づい
た反射信号を取得する。そして、取得した反射信号に基
づいた距離計測処理を行うことにより、距離計測情報を
生成し、これを演算部3に出力する。
【0035】車両挙動検出部2は、車両のシフトポジシ
ョンを検出するシフトポジションセンサと、車両左右後
輪の車輪速を検出する車輪速センサと、車両の操舵角を
検出する操舵角センサとを備える。このシフトポジショ
ンセンサ、車輪速センサ、操舵角センサからのセンサ信
号を用いて、車両位置、車両進行方向、車両の向き、移
動距離を算出する演算装置を備える。
【0036】車両挙動検出部2は、上述の各センサより
得られる車両位置、進行方向、車両の向き、移動距離
を、車両走行情報として演算部3に出力する。
【0037】演算部3は、車両内部に搭載されたCPU
(Central Processing Unit), RAM(Random Access M
emory), ROM(Read Only Memory), 入出力I/F等か
らなるマイクロコンピュータで構成されており、直線算
出手段31と、直線抽出手段32と、道路構造物検出手
段33と、第1のグルーピング手段34と、第2のグル
ーピング手段35の各機能ブロックに分割される。ま
た、直線算出手段31は、データ変換手段311と、直
線位置算出手段312と、を具備しており、直線抽出手
段32は、極大値選択手段321を具備しており、更
に、道路構造物検出手段33は、道路構造物判定手段3
31を具備している。また、演算部3は、レーザレーダ
1及び車両拳動検出部2より得られる情報に基づいて、
自車両11の前方に存在する物体を検出する物体検出処
理を行う。なお、この物体検出処理の詳細については後
述する。
【0038】[物体検出装置の動作]この物体検出装置
では、自車両11が走行しているときにおいて、レーザ
レーダ1により自車両11の前方に存在する物体の距離
計測処理を行う。ここで、自車両前11の前方方向のス
キャン範囲内には物体A〜Cが存在するものとし、図3
を用いて説明する。
【0039】レーザレーダ1は、スキャン範囲内にレー
ザ光を走査して距離計測処理をすることで、スキャン範
囲に含まれる検出対象物までの距離情報を得る。これに
より、レーザレーダ1(図中、LRで表記)は、図3に
示すように、物体A〜Cについての距離情報を得た検出
点a〜nを得る。同図では検出点a〜nは物体A〜Cに
ついて得た距離に従ってプロットしている。レーザレー
ダ1は検出点a〜nについての情報を演算部3に出力す
る。
【0040】演算部3は、検出点におけるZ方向の距離
と、X方向の距離の最小単位を、例えばZ方向2m、X
方向0.5mとして、図4(a)に示す如くの、縦軸を
Z方向の距離、横軸をX方向の距離とする検出点a〜n
の2次元配列データNを生成する。このとき、検出点の
分解能を低下させている。即ち、図3に示す例では、a
〜nの14点を検出点としているが、図4(a)では、
データ格納配列は8個として、検出点が近距離の場合に
同じパラメータ空間に変換している。これは、検出点を
2次元パラメータ空間へ変換する際に、特定の狭い領域
に変換されるようにするために処理である。
【0041】演算部3のデータ変換手段311は、検出
点の2次元配列データと同一の次元を有するパラメータ
空間Sを考え、データ配置によって計算されるパラメー
タ空間S中の累積度の極大値を求め、更に直線位置算出
手段312は、ハフ変換により、検出点から構成される
直線を求める。
【0042】また、演算部3は、以下に示す(1)式で
示される関数を持つパラメータ空間θρを表現する2次
元配列データSを用意し、各点の累積度を表す値を0に
初期化する。
【0043】 ρ=x・cosθ+z・sinθ ・・・(1) 次いで、演算部3は、2次元配列データNを走査して検
出点a〜nに対応したデータを検出する毎に、(1)式
に従って、図4(b)に示すようなθρ空間に曲線を描
き、曲線上の点に対応する2次元配列データS(累積
値)を1だけ増加させる。
【0044】演算部3は、上述した処理を各検出点につ
いて繰り返すことにより、θρ空間の累積値を求め、し
きい値T1と比較する。極大値選択手段321は、図5
に示すように、しきい値T1以上と判定したときには、
検出点から構成する直線を示す極大値θm,ρmとして
検出する。
【0045】演算部3は、θは検出した直線の傾き、ρ
は検出した直線と原点までの距離を示すことを利用し、
車両挙動検出部2で検出した車両の向きが略同一となる
(即ち、θと車両の移動ベクトルの相関が高くなる)θ
領域と、自車両11からX方向の距離が離れた検出点で
構成される直線を示すこととなる(即ち、ρが大きい値
を示す)ρ領域とが重なる範囲を、極大値選択範囲とす
る。
【0046】直線抽出手段32は、上述した極大値選択
範囲から極大点θρを求め、(1)式に代入することに
より直線Lを求める。更に、演算部3は、図6(a)に
示すように、直線Lと検出点との距離Dを計算し、しき
い値T2と比較する。演算部3は、距離Dがしきい値T
2以下であると判定したときには、道路構造物データと
してグルーピング処理を行う。道路構造物判定手段33
1は、上述した処理を各検出点について繰り返し行うこ
とにより、図6(b)に示すように道路構造物データを
検出し、得られたデータから回帰分析することで、正確
な道路構造物の位置情報を取得する。
【0047】演算部3は、上述で道路構造物データとな
らなかった検出点に対して、スキャン開始位置から隣接
する検出点を演算し、演算して得た距離差の絶対値とし
きい値Zt1とを比較する。
【0048】演算部3は、距離差の絶対値がしきい値Z
t1以下であると判定したときには、距離差を演算する
際に使用した2つの検出点を、同一物標から反射した反
射レーザ光により得たものと判定して、グルーピング対
象とする。一方、演算部3は、距離差の絶対値がしきい
値Zt1以上である場合、或いは、隣接する検出点が存
在せず孤立した検出点である場合には、1つの検出点で
のみでグルーピング対象とする。
【0049】演算部3は、上述した処理を各検出点につ
いて繰り返すことにより、図3に示すように、検出点
d,eをグルーピングr(l、t)として認識し、検出
点h,iをグルーピングr(2,t)として認識する。
また演算部3は、検出点k,lをグルーピング対象とで
きないグルーピングr(3,t)及びr(4,t)とし
て認識する。
【0050】これにより、演算部3は、各グルーピング
rと、各グルーピングrに含まれる検出点と、各検出点
についての距離計測情報からなる第1グループデータを
得る。この第1グループデータには、X方向における強
度分布により自車両11の前方に存在する物体のX方向
における幅を示す物体幅情報も含む。
【0051】このように、演算部3は、道路構造物を除
いたデータに対して、レーザ光の反射に基づくグルーピ
ング処理をし、この処理を例えば所定間隔で行うことで
時間的に前後する複数の第1グループデータを得る。
【0052】また、この物体検出装置では、自車両11
が走行しているときにおいて、上述の第1グルーピング
処理により得た時間的に前後する第1グループデータの
比較をし、時間的に前後するグルーピングrが同一のグ
ルーピングか否かの判定をする。このとき、演算部3
は、時間的に前後するグループデータの情報を比較す
る。そして、演算部3は、時間的に前後する同一グルー
プデータについての自車両11に対する相対速度を計算
する。
【0053】演算部3は、第1グルーピング処理を行う
ときには、時間的に前に相対速度を演算した第1グルー
プデータと、今回の処理対象となる第1グループデータ
との比較を行う。演算部3は、時間的に前に相対速度を
演算した第1グループデータと、今回の処理対象となる
第1グループデータについて、以下に示す(a1)、
(a2)の、2つの条件を満たす場合には、時間的に前
後する第1グループデータが同一物標によるものである
と判定する。
【0054】(a1)時間的に前に検出された第1グル
ープデータの相対速度から推定した今回の自車両11と
の距離と、実測した今回の第1グループデータとの距離
差の絶対値がしきい値Zt2以下である。
【0055】(a2)時間的に前に検出された第1グル
ープデータのX方向における中心点と、今回の第1グル
ープデータのX方向における中心点の距離差の絶対値が
しきい値Xt1以下である。
【0056】上述の第1グルーピング処理の次に、演算
部3は、時間的に前の第1グループデータと同一物標に
よるものと認識された第1グループデータについて自車
両11に対する相対速度を演算し、第1グループデータ
に含まれる情報として追加する。
【0057】また、演算部3は、時間的に前の第1グル
ープデータと同一物標によるものと認識されていない第
1グループデータについては、相対速度の演算ができ
ず、内部メモリに保持しておき、次回の第1グルーピン
グ処理時に使用する。
【0058】これにより、演算部3は、各グルーピング
rと各グルーピングrに含まれる各検出点と、各検出点
についての距離計測情報と相対速度情報とからなる第1
グループデータを得る。
【0059】演算部3は、上述の第1グルーピング処理
後に、第2グルーピング処理を行う。このグルーピング
処理では時間的に前に既に求められた第2グループデー
タと今回検出された相対速度が計算された第1グループ
データとの比較を行う。ここで演算部3は、前回の第2
グループデータにおけるX方向の中心位置から左右1/
2車線幅(例えば1.75m)をグルーピング範囲とし
て決定し、この範囲内に存在する複数の検出点をグルー
ピングする。
【0060】演算部3は、前回の第2グループデータ
と、今回の相対速度が計算され、上述のグルーピング範
囲にX方向の中心位置が存在する第1グループデータに
ついて、以下に示す(b1)〜(b4)の4つの判定条
件を全て満たす場合に、前回の第2グループデータと今
回のグループデータとを同一物標とする。
【0061】(b1)前回の第2グループデータの相対
速度から推定した今回の自車両11との距離と、今回の
第1グループデータとの距離差の絶対値がしきい値Zt
3以下。
【0062】(b2)前回の第2グループデータの相対
速度と今回の第1グループデータの相対速度比が0より
大きい、ただし前回の第2グループデータの相対速度の
絶対値が所定値(例えば5m/s程度)の場合は、適用
除外とする。
【0063】(b3)前回の第2グループデータの相対
速度と、今回の第1グループデータの相対速度との相対
速度差がしきい値Vt1以下。
【0064】(b4)結合後の第2のグループデータの
物体幅がしきい値Wt1以下。
【0065】更に、上記の判定条件を満たさずに同一物
標がない第1グループデータについては、演算部3は第
1グループデータどうしでグルーピングを行い、以下に
示す(c1)〜(c3)に示す3つの判定条件を満たす
場合に、新規の第2グループデータとしてグループ化す
る。
【0066】(c1)今回の第1グループデータどうし
における距離差の絶対値がZt4以下。
【0067】(c2)今回の第1グループデータどうし
における相対速度の絶対値がVt2以下。
【0068】(c3)グルーピング後の物体幅がしきい
値Wt2以下。
【0069】また、演算部3は、同一物標がない第1グ
ループデータについての判定条件を満たさない場合に
は、1つの各第1グループデータを新規に第1グループ
データとする。
【0070】このような、第2グルーピング処理を行う
ことにより、演算部3は、自車両11の前方に存在する
物体に含まれる検出点で構成される第2グループデータ
を生成する。
【0071】[演算部3による物体検出手順]図7は、
演算部3により物体検出処理を行う際の処理手順を示す
フローチャートである。同図に示すように、自車両11
が走行しているときにおいて、ステップS1以降の処理
を開始する。
【0072】ステップS1において、レーザレーダ1に
より車両前方をスキャンすることでスキャン範囲内でレ
ーザ光を走査し、前方に存在する物体からの反射レーザ
光を得る。これにより、レーザレーダ1は、自車両11
の前方に存在する物体との距離計測情報を得て、各検出
点に関する情報を得る。
【0073】次に、ステップS2において、演算部3
は、上述した2次元配列データ生成を行う。このとき、
演算部3は、例えばZ方向とX方向の距離の最小単位を
それぞれ、2m及び0.5mとして、ステップS1の処
理で得られた検出点を2次元配列データNに変換する。
【0074】次いで、ステップS3において、演算部3
は、上述した2次元パラメータ空間Sへの変換を行う。
このとき演算部3は、θρ空間を表現する2次元配列デ
ータSをあらかじめ0に初期化し、検出点を変換した2
次元配列データN内を順に走査し、データが存在すれ
ば、上述した(1)式に基づいて、θρ空間に曲線を描
き、曲線上の点に対応する2次元配列データSの値を1
だけ増加させる。このような処理を2次元配列データN
の全配列データに対して行い、次のステップS4の処理
に移行する。
【0075】ステップS4において、演算部3は、θρ
空間を表現する2次元配列データSから、道路構造物の
検出点で構成される直線に対応する極大値(θm,ρ
m)の選択を行う。このとき演算部3は、まず2次元配
列データSの値としきい値T1の比較を行い、しきい値
T1以上となる値は、複数の検出点から構成される直線
に対応する極大値とする。
【0076】更に、演算部3は、道路構造物の検出点か
ら構成される直線に対応する極大値を選択するため、上
述の極大値選択範囲の設定を行い、この領域内に存在す
る極大値を道路構造物の検出点で構成される直線を示す
値として選択し、ステップS5の処理に移行する。
【0077】ステップS5において、演算部3は、ステ
ップS1で検出した検出点が道路構造物か否かを判定す
る。このとき演算部3は、ステップS4により選択した
極大値から直線式を求め、ステップS1で検出した検出
点との比較を行い、道路構造物とするための判定条件を
満たすときは、ステップS6、ステップS7の処理に移
行し、判定条件を満たさないときには、ステップS8以
降の処理に移行する。
【0078】ステップS6において、演算部3は、道路
構造物のグルーピングを行う。このとき演算部3は、ス
テップ5において道路構造物と判定された検出点を内部
メモリに保存する。
【0079】ステップS7において、演算部3は、内部
メモリに保存された道路構造物とした検出点を読み出
し、これらの点から直線式を再計算し、道路構造物の位
置情報として出力し、ステップS1に処理する。
【0080】ステップS8において、演算部3は、ステ
ップS5において道路構造物と判定されなかった検出点
に対して上述した第1グルーピング処理を行う。このと
き演算部3は、例えばスキャン範囲において自車両11
から見た右側の端部から検出点間の距離を演算し、演算
して得た距離差の絶対値がしきい値Zt1以下であると
きは、第1グループデータとする。そして、演算部3
は、順次距離差の絶対値がしきい値Zt1を超える位
置、或いは、隣接する点が存在しない位置まで検出点の
比較をする。演算部3は、この第1グループデータ処理
を行うことで、グルーピングに含まれる各検出点の距離
を平均して得たグルーピング距離、グルーピングのX方
向における中心点、グルーピングの右端点と左端点との
位置差とレーザレーダ1による単位スキャン幅とを加算
した物体幅からなる第1グループデータを内部メモリに
保存し、ステップS9の処理に移行する。
【0081】ステップS9において、演算部3は、上述
した時間的に前後する第1グループデータの比較を行
う。演算部3は、ステップS8で得た第1グループデー
タ及び前回に取得して内部メモリに格納された第1グル
ープデータのうち、相対速度が計算されている第1グル
ープデータの比較を行い、上述の同一物標からの第1グ
ループデータと判定するときの判定条件を満たすときに
は同一物標とする。これにより、演算部3は、後のステ
ップで相対速度を計算するために、第1グループデータ
に過去2点の距離計測情報を追加する。
【0082】このステップS9において、演算部3は、
ステップS8で得た各第1グループデータごとに時系列
判断するための判定条件を満たすか否かの判定をし、判
定条件を満たす第1グループデータであるときには、時
系列的な対応付けが可能な過去の第1グループデータが
存在するとしてステップS11に処理を進める。
【0083】更に、このステップS9において、演算部
3は、相対速度が検出されている前回の第1グループデ
ータと今回の第1グループデータとが判定条件を満たさ
ない場合は、前々回の第1グループデータと今回の第1
グループデータとが判定条件を満たすか否かを判定す
る。演算部3は、今回の第1グループデータが前々回の
第1のグループデータとの間で時系列判断するための判
定条件を満たさないときには、過去の第1グループデー
タを削除する。
【0084】また、このステップS9において、演算部
3は、相対速度が検出されている前回、前々回の第1グ
ループデータと今回の第1グループデータとが判定条件
を満たさない場合には、相対速度が計算されていない前
回の第1グループデータと判定条件を満たすか否かを判
定する。今回の第1グループデータが前回の相対速度が
計算されていない第1グループデータとの間で時系列判
断するための判定条件を満たさないときには、ステップ
S10の処理を進める。
【0085】ステップS10において、演算部3は、ス
テップS9で過去の第1グループデータと同一物標によ
るものでないと判定された今回の第1グループデータの
Z方向における距離、X方向における中心点、物体幅を
保存して、ステップS1に処理を戻す。なお、このとき
保存した各種情報は、次回以降のステップS9の時系列
判断で使用する。
【0086】ステップS11において、演算部3は、過
去の第1グループデータとの間で時系列判断をするため
の判定条件を満たした第1グループデータについて、今
回、前回及び前々回の距離情報を用いて相対速度を計算
し、計算した相対速度情報を第1グループデータに追加
する。
【0087】演算部3は、上述のステップS9〜ステッ
プS11までの処理をステップS8で検出した全ての第
1グループデータについて行い、以降のステップS12
〜ステップS14の処理に移行する。
【0088】ステップS12において、演算部3は、ス
テップS11で相対速度が計算された第1グループデー
タと過去の第2グループデータとの比較をして、同一物
標と判定するための判定条件を満たす第1グループデー
タが存在するか否かを判定する、演算部3は、同一物標
を判定するための判定条件を満たす第2グループデータ
が存在すると判定したときにはステップS14に処理を
進め、存在しないと判定したときには、ステップS13
に処理を進める。
【0089】ステップS12において、演算部3は、過
去の第2グループデータと同一物標とされた第1グルー
プデータからZ方向における距離の平均値、物体の左右
端点、相対速度の平均を求める。
【0090】次にステップS14において、演算部3
は、ステップS12で得た各種情報をZ方向における距
離、X方向における物体の位置、物体幅、相対速度、検
出回数の値を更新する。
【0091】更に、ステップS13において、演算部3
は、ステップS12において過去の第2グループデータ
との間で判定条件を満たさず、同一物体が存在しない第
1グループデータどうしを比較し、同一物標するための
判定条件を満たすときにはグルーピングを行い、新規に
第2グループデータを生成し、判定条件を満たさないと
きには1つの第1グループデータで新規に第2グループ
データを生成し、ステップS13に処理を進める。
【0092】このようなステップS12〜ステップS1
4までの処理を、ステップS11で相対速度が計算され
た全ての第1グループデータに対して行い、ステップS
15の処理に移行する。
【0093】ステップS15において、演算部3は、ス
テップS12〜ステップS14の処理で得た自車両11
に対するZ方向における距離、X方向における距離、物
体幅、相対速度を、例えば運転者が認識できるような形
態にして提示する。
【0094】このようにして、本実施形態に係る前方物
体検出装置では、ハフ変換を用いることにより、同一直
線上に存在する検出点をグルーピングするので、先行車
両の存在により、同一の道路構造物より得られる検出信
号が途切れた場合であっても、確実にこの道路構造物を
検出することができる。従って、自車両がカーブ路にさ
しかかった場合であっても、確実な前方物体の検出が可
能となる。
【0095】更に、検出点の分解能を低下させることに
より、道路構造物の検出点は2次元パラメータ空間へ変
換される際に、特定のごく狭い領域に変換されることと
なり、極大値を求める処理が容易となる。
【0096】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図8は、第2の実施形態に係る前方物体検出装
置の構成を示すブロック図である。本実施形態に係る前
方物体検出装置においても、前述した第1の実施形態と
同様に、レーザレーダ1と、車両挙動検出部2と、演算
部3と、を具備している。また、演算部3は、直線算出
手段31と、直線抽出手段32と、道路構造物検出手段
33と、第1のグルーピング手段34と、第2のグルー
ピング手段35と、を具備している点で、第1の実施形
態と一致している。
【0097】但し、直線抽出手段32、及び道路構造物
検出手段33の構成が相違しているので、以下、この点
について説明する。
【0098】図8に示すように、直線抽出手段32は、
第2極大値選択手段322を有している。該第2極大値
選択手段322は、θが検出した直線の傾きを示し、ρ
が検出した直線から原点までの距離を示すことを利用し
て、車両の幅方向と相関が低くなるθ領域と、自車両1
1からX及びY方向の距離が離れた検出点で構成される
直線を示すことになるρ領域とが重なる範囲を第2極大
値選択範囲として設定する処理を行う。
【0099】そして、直線抽出手段32は、上記の処理
にて設定された第2極大値選択範囲から極大値θ,ρを
求め、この極大値θ,ρを前述した(1)式、即ち、下
記の式に代入することにより、直線L1を求める。
【0100】 ρ=x・cosθ+z・sinθ ・・・(1) また、道路構造物検出手段33は、道路構造物信頼度付
与手段332と、道路構造物直線算出手段333と、道
路構造物直線更新手段334と、を具備している。
【0101】道路構造物信頼度付与手段332は、図9
に示すように、直線L1と検出点との距離Dを計算し、
この距離Dとしきい値T2とを比較する。そして、距離
Dがしきい値T2以下であると判定し、X方向に車幅程
度(例えば、4m程度)、Z方向に1m程度の範囲内に
別の検出点が存在しなければ、この検出点を道路構造物
候補として該検出点の信頼度C(道路構造物である可能
性を示す数値)を上げる。更に、他の道路構造物直線L
2が検出されている場合には、同様にこの検出点と直線
L2との距離を計算し、しきい値T2と比較し、上述と
同じ条件を満たした場合には、信頼度Cを上げる(第1
信頼度付与手段)。
【0102】また、道路構造物信頼度付与手段332
は、前回の検出点(前回のスキャン時における検出点)
と今回の検出点(今回のスキャン時における検出点)と
の比較を行う。前回の検出点と今回の検出点について、
以下に示す(d1)、(d2)の2つの条件を満たす場
合には、これらを同一検出点と判定し、この検出点の自
車両11に対する相対速度Vを計算する。
【0103】(d1)前回の検出点の自車両11からの
距離と、今回の検出点の自車両からの距離の、距離差の
絶対値がしきい値Zt5以下である。
【0104】(d2)前回の検出点のX方向の位置と、
今回の検出点のX方向の位置との距離差の絶対値がしき
い値Xt2以下である。
【0105】そして、道路構造物信頼度付与手段332
は、上記(d1),(d2)の条件満たして求められる
相対速度Vが、しきい値Vt3未満であると判定したと
きには、この検出物は、道路構造物である可能性が高い
ので、道路構造物データとして信頼度Cを上げ、反対
に、しきい値Vt3以上と判定したときには、走行物体
である可能性が高いので、信頼度Cを下げる(第2信頼
度付与手段)。当該道路構造物信頼度付与手段332
は、上述した処理を各検出点について繰り返し行うこと
により道路構造物候補データを検出し、各検出点に信頼
度を付与する。
【0106】道路構造物直線算出手段333は、図10
に示すように、上述での処理で付与した信頼度Cが、し
きい値Ct1以上となる検出点を、自車両11に近い検
出点から順に取得する。
【0107】そして、道路構造物直線上の検出点として
求められておらず、自車両11に最も近いしきい値Ct
1以上となる検出点と、この検出点と隣接するしきい値
Ct1以上の検出点と、を得る。次いで、しきい値Ct
1以上となる各検出点の、Z方向の距離差がしきい値Z
t6以下、X方向の距離差がしきい値Xt3以下である
場合には、これらの検出点は、同一道路構造物より得ら
れた検出点であるとし、それぞれの検出点を始点及び終
点として連結する直線を算出する。
【0108】更に、道路構造物直線算出手段333は、
各検出点が、以下に示す(e1)、(e2)の2つの条
件を満たすときに、これらの検出点が同一道路構造物よ
り得られたものであるとして、各検出点を連結し、直線
の終点を更新する。また、2つの条件を満たさない場合
には、その検出点を始点として新たな道路構造物直線を
算出する。
【0109】(e1)直線の終点となる検出点と検出点
のZ方向の距離差がしきい値Zt6以下。
【0110】(e2)検出点のZ方向の位置における直
線上の点を推定し、その推定点と検出点のX方向の距離
差の絶対値がしきい値Xt3以下。
【0111】そして、道路構造物直線算出手段333
は、上述の処理を信頼度Cがしきい値Ct1以上となる
点について繰り返し行うことにより、道路構造物直線を
算出する。
【0112】道路構造物直線更新手段334は、上述し
た道路構造物直線算出手段333において、前回算出さ
れた直線L2(前回スキャン時による測定で算出された
直線)と、今回の検出点との距離Dを計算し、この距離
Dとしきい値T2とを比較する。そして、距離Dがしき
い値T2以下であると判定し、信頼度Cがしきい値Ct
1以上である判定とし、且つ、以下に示す(f1)を満
たす場合には、この検出点は道路構造物であるものとし
てグルーピング処理を行う。
【0113】他方、距離Dがしきい値T2以下であると
判定し、信頼度Cがしきい値Ct1未満であると判定
し、且つ、以下に示す(f1)、(f2)を満たす場合
にはこの検出点は、道路構造物であるものとしてグルー
ピング処理を行う。
【0114】(f1)検出点のZ方向の距離が、{過去
に道路構造物直線として検出されたZ方向の最小検知距
離}−A(Aは1.0m程度)以下で、{最大検知距
離}+A以下。
【0115】(f2)X方向に車幅程度(4m程度)、
Z方向に1m程度の範囲内に走行物体が存在しない。
【0116】道路構造物直線更新手段334は、上述し
た処理を各道路構造物直線と各検出点について繰り返し
行うことにより、道路構造物データを検出し、得られた
検出点から道路構造物直線の始点・終点・最大検知距離
・最小検知距離の位置を更新する。
【0117】次に、第2の実施形態に係る前方物体検出
装置の動作について説明する。図11,図12は、図8
に示した演算部3により、物体検出処理を行う際の処理
手順を示すフローチャートである。
【0118】同図に示すように、自車両11が走行して
いるときにおいて、ステップS1以降の処理を開始す
る。ここで、ステップS1〜S3までの処理手順は上述
の処理手順(図7参照)と同様な処理手順となるので、
省略する。
【0119】図11に示すステップS40において、演
算部3は、θρ空間を表現する2次元配列データSか
ら、道路構造物の検出点で構成される直線に対応する極
大値(θm、ρm)の選択を行う。このとき演算部3
は、まず2次元配列データSの値としきい値T1の比較
を行い、しきい値T1以上となる値は、複数の検出点か
ら構成される直線に対応する極大値とする。
【0120】更に、演算部3は、道路構造物の検出点か
ら構成される直線に対応する極大値を選択するため、上
述の第2極大値選択範囲の設定を行い、この領域内に存
在する極大値を道路構造物の検出点で構成される直線を
示す値として選択し、ステップS50の処理に移行す
る。
【0121】ステップS50において、演算部3は、ス
テップS1で検出した検出点が道路構造物候補か否かを
判定する。このとき演算部3は、ステップS40により
選択した極大値から直線式を求め、ステップS1で検出
した検出点との比較を行い、道路構造物候補とするため
の判定条件を満たすときは、検出点の信頼度を上げる。
【0122】更に、道路構造物直線が検出されていれ
ば、ステップS1で検出した点との比較を行い、道路構
造物候補とするための判定条件を満たすときは、検出点
の信頼度を上げ、次のステップS51の処理に移行す
る。
【0123】ステップS51において、演算部3は、ス
テップS1で検出した検出点と前回のステップS1で検
出した検出点の比較を行い、同一検出点の判定条件を満
たすときには、相対速度Vを計算する。相対速度Vが検
出されれば、該相対速度Vとしきい値Vt3との比較を
行い、しきい値Vt3未満となる検出点は信頼度を上
げ、しきい値Vt3以上の検出点は信頼度を下げ、次の
ステップS52の処理へ移行する。
【0124】ステップS52では、演算部3はステップ
S1で検出した検出点が道路構造物か否かを判定する。
このとき演算部3は、時間的に前のステップS53で検
出された道路構造物直線と、ステップS1で検出した検
出点との比較を行い、道路構造物とするための判定条件
を満たすときは、ステップS60、ステップS7の処理
に移行し、判定条件を満たさないときには、ステップS
53以降の処理に移行する。
【0125】ステップS53では、演算部3はステップ
S52で道路構造物と判定されなかった点のうち信頼度
がしきい値Ct1以上の検出点に対して、道路構造物直
線となるか否かを判定する。このとき演算部3は信頼度
がCt1以上の検出点の比較を同一道路構造物直線とな
る判定条件を満たせば、道路構造物直線を算出し、ステ
ップS60、ステップS7の処理に移行し、判定条件を
満たさないときにはステップS8以降の処理に移行す
る。
【0126】ステップS60において、演算部3は、道
路構造物のグルーピングを行う。このとき演算部3は、
ステップ52、ステップ53において道路構造物と判定
された検出点を内部メモリに保存し、道路構造物直線を
表す値として、始点・終点・最小検出距離・最大検出距
離の位置を保存する。
【0127】ステップS7において、演算部3は、内部
メモリに保存された道路構造物とした検出点を読み出
し、これらの点から直線式を再計算し、道路構造物の位
置情報として出力し、ステップS1に処理を戻す。
【0128】なお、ステップS8以降の処理手順は、図
7に示したフローチャートの処理手順と同様な処理手順
となるので、省略する。
【0129】このようにして、第2の実施形態に係る前
方物体検出装置では、オクルージョン等の影響により、
道路構造物検出点からの反射が少ない場合であっても、
道路構造物を正確にグルーピングすることができる。こ
れにより、道路構造物を高精度に検出することができる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る前方物体検出装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】車両に搭載されたレーザレーダの構成を示す説
明図である。
【図3】レーザレーダにて検出される複数物体の距離計
測の様子を示す説明図である。
【図4】検出点から直線を求める方法を説明する図であ
り、(a)は検出点を距離と横位置の2次元配列データ
への変換を説明する図、(b)は2次元配列データをθ
ρ空間への変換を説明する図である。
【図5】直線とθρ空間の関係と極大値を選択する処理
の説明図である。
【図6】道路構造物の検出点をグループ化する処理の説
明図である。
【図7】本実施形態に係る前方物体検出装置の処理手順
を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る前方物体検出装
置の構成を示すブロック図である。
【図9】演算部により検出点に道路構造物となる信頼度
を付与する方法を示す説明図である。
【図10】演算部により信頼度が高い検出点を連結し、
道路構造物直線を算出する方法を示す説明図である。
【図11】第2の実施形態に係る前方物体検出装置の動
作を示すフローチャートの、第1の分図である。
【図12】第2の実施形態に係る前方物体検出装置の動
作を示すフローチャートの、第2の分図である。
【図13】従来における物体検出手法を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 レーザレーダ(物体検出手段) 2 車両挙動検出部 3 演算部 31 直線算出手段 311 データ変換手段 312 直線位置算出手段 32 直線抽出手段 321 極大値選択手段 322 第2極大値選択手段 33 道路構造物検出手段 331 道路構造物判定手段 332 道路構造物信頼度付与手段 333 道路構造物直線算出手段 334 道路構造物直線更新手段 34 第1のグルーピング手段 35 第2のグルーピング手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車両に搭載されて自車両前方に存在す
    る物体を検出する前方物体検出装置であって、 自車両前方に送信波を走査させながら出射して、自車両
    前方に存在する物体からの反射波を検出し、検出した反
    射波に基づいて、自車両に対する前記物体位置を示す複
    数の検出点を生成する物体検出手段と、 前記物体検出手段にて検出された複数の検出点に基づ
    き、所定の演算手法を用いて、同一であると見なされる
    物体による検出点どうしを連結する直線を算出する直線
    算出手段と、 前記直線算出手段で検出された直線に基づき、自車両が
    走行する道路の端部に存在する道路構造物からの検出点
    で構成される直線を抽出する直線抽出手段と、 前記直線抽出手段にて抽出された直線近傍に存在する複
    数の検出点をグルーピングし、これを道路構造物として
    検出する道路構造物検出手段と、 を具備したことを特徴とする前方物体検出装置。
  2. 【請求項2】 自車両に搭載されて自車両前方に存在す
    る物体を検出する前方物体検出装置であって、 自車両前方に送信波を走査させながら出射して、自車両
    前方に存在する物体からの反射波を検出し、検出した反
    射波に基づいて、自車両に対する前記物体位置を示す複
    数の検出点を生成する物体検出手段と、 前記物体検出手段にて検出された複数の検出点に基づ
    き、所定の演算手法を用いて、同一であると見なされる
    物体による検出点どうしを連結する直線を算出する直線
    算出手段と、 前記直線算出手段で検出された直線に基づき、自車両が
    走行する道路の端部に存在する道路構造物からの検出点
    で構成される直線を抽出する直線抽出手段と、 前記直線抽出手段にて抽出された直線近傍に存在する複
    数の検出点をグルーピングし、これを道路構造物として
    検出する道路構造物検出手段と、 前記道路構造物検出手段で検出されなかった検出点のう
    ち、互いに隣接する検出点をグルーピングして第1グル
    ープデータを得る第1のグルーピング手段と、 前記第1のグルーピング手段により、今回得られたグル
    ープデータに対応するデータが、前回得られたグループ
    データ中に含まれている場合には、これを第2グループ
    データとする第2のグルーピング手段と、を具備し、 前記第2グループデータが検出された際に、これを自車
    両前方に存在する物体によるものであると判断すること
    を特徴とする前方物体検出装置。
  3. 【請求項3】 前記直線算出手段は、物体位置を示す複
    数の検出点に基づき、検出点の分解能を低下させた際
    の、自車両から各検出点までの距離と、自車両が走行す
    る道路の幅方向位置との関係を示す2次元配列データを
    生成するデータ変換手段と、 前記データ変換手段にて得られる2次元配列データを、
    前記所定の演算手法にて2次元パラメータ空間のデータ
    に変換し、当該2次元パラメータ空間中における各点の
    累積度の極大値を求めることにより、前記検出点どうし
    を連結する直線を算出する直線位置算出手段と、 を有することを特徴とする請求項1または請求項2のい
    ずれかに記載の前方物体検出装置。
  4. 【請求項4】 前記直線抽出手段は、前記直線算出手段
    にて算出された直線のうち、自車両の走行方向、或いは
    自車両が走行する道路の白線方向との相関が高く、且
    つ、自車両と離れた領域に存在する前記極大値を選択す
    る極大値選択手段を有し、該極大値選択手段にて選択さ
    れた極大値に対応する直線を抽出することを特徴とする
    請求項3に記載の前方物体検出装置。
  5. 【請求項5】 前記道路構造物検出手段は、前記直線抽
    出手段にて抽出された直線と、当該直線を抽出する際に
    使用した各検出点との距離を算出し、算出された距離が
    所定値以下である場合には、この検出点を道路構造物の
    データであると判定する道路構造物判定手段を具備した
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に
    記載の前方物体検出装置。
  6. 【請求項6】 前記直線抽出手段は、前記直線算出手段
    にて算出された直線のうち、自車両に対して自車両の走
    行する幅方向に相関が低く、自車両と離れた領域に存在
    する前記極大値を選択する第2極大値選択手段を有し、
    当該第2極大値選択手段にて選択された極大値に対応す
    る直線を抽出することを特徴とする請求項3に記載の前
    方物体検出装置。
  7. 【請求項7】 前記道路構造物検出手段は、異なる時間
    での検出結果に基づいて検出点に道路構造物となる信頼
    度を付与する道路構造物信頼度付与手段と、 前記道路構造物信頼度付与手段にて高い信頼度を付与さ
    れた複数の検出点に基づき、所定の条件を用いて、道路
    構造物と判定される検出点どうしを連結する道路構造物
    直線を算出する道路構造物直線算出手段と、 前記道路構造物直線算出手段で算出された前回計測時の
    道路構造物直線近傍に存在する複数の検出点を所定の条
    件に基づき、道路構造物のデータとしてグルーピングを
    行い、道路構造物直線を示す値を更新する道路構造物直
    線更新手段と、を有することを特徴とする請求項1〜請
    求項6のいずれか1項に記載の前方物体検出装置。
  8. 【請求項8】 前記道路構造物信頼度付与手段は、前記
    直線抽出手段にて抽出された直線と前記道路構造物直線
    算出手段にて時間的前に算出された道路構造物直線と各
    検出点の距離を算出し、算出した距離が所定値以下、且
    つ検出点から所定の領域内に別の検出点が存在しなけれ
    ば、信頼度を高くする第1信頼度付与手段と、 各検出点と時間的に前に検出された検出点との比較から
    各検出点の相対速度を算出し、相対速度が所定値以下で
    あれば、信頼度を高くし、所定値以上であれば、信頼度
    を低くする第2信頼度付与手段と、 を有することを特徴とする請求項7に記載の前方物体検
    出装置。
  9. 【請求項9】 前記道路構造物直線算出手段は、前記道
    路構造物信頼度付与手段により付与された信頼度が高い
    検出点どうしの距離を算出し、距離が所定値以下であれ
    ば同一道路構造物を構成する検出点として連結して直線
    を検出することを特徴とする請求項7に記載の前方物体
    検出装置。
  10. 【請求項10】 前記道路構造物直線更新手段は、前回
    検出した道路構造物直線と各検出点の距離を算出し、算
    出した距離が所定値以下、且つ前記道路構造物信頼度付
    与手段により付与された信頼度が高い場合、及び、算出
    した距離が所定値以下、且つ信頼度が低く、近傍に走行
    物体が存在しない場合には、この検出点を道路構造物の
    データしてグルーピングを行い、直線位置を更新するこ
    とを特徴とする請求項7に記載の前方物体検出装置。
  11. 【請求項11】 自車両前方に存在する物体を検出する
    前方物体検出方法であって、 自車両前方に送信波を走査させながら出射して、自車両
    前方に存在する物体からの反射波を検出し、検出した反
    射波に基づいて、自車両に対する前記物体位置を示す複
    数の検出点を生成する第1のステップと、 前記第1のステップにて検出された複数の検出点に基づ
    き、所定の演算手法を用いて、同一であると見なされる
    物体による検出点どうしを連結する直線を算出する第2
    のステップと、 前記第2のステップで検出された直線に基づき、自車両
    が走行する道路の端部に存在する道路構造物からの検出
    点で構成される直線を抽出する第3のステップと、 前記第3のステップにて抽出された直線近傍に存在する
    複数の検出点をグルーピングし、これを道路構造物とし
    て検出する第4のステップと、 を具備したことを特徴とする前方物体検出方法。
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