JP3287166B2 - 距離測定装置 - Google Patents

距離測定装置

Info

Publication number
JP3287166B2
JP3287166B2 JP04245895A JP4245895A JP3287166B2 JP 3287166 B2 JP3287166 B2 JP 3287166B2 JP 04245895 A JP04245895 A JP 04245895A JP 4245895 A JP4245895 A JP 4245895A JP 3287166 B2 JP3287166 B2 JP 3287166B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distance
measuring device
measurement
value
moving average
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04245895A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08210848A (ja
Inventor
丈英 平林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP04245895A priority Critical patent/JP3287166B2/ja
Publication of JPH08210848A publication Critical patent/JPH08210848A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3287166B2 publication Critical patent/JP3287166B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、先行する対象物までの
距離を測定する距離測定装置に関し、例えば、先行車と
の車間距離を、光センサアレイを有する受光器を用いて
安定、正確かつ簡単に求めることができる車間距離測定
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車間距離測定装置としては、左右
の2つの光学系により結像された像を電気的に比較し
て、三角測量により測距を行うものが知られている。図
11は、この種の従来の車間距離測定装置を示す図であ
る。図11において、結像レンズ1,2は光軸間隔Bを
隔てて配置されている。光センサアレイ3A,4Aは、
例えばCCDリニアセンサアレイであり、それぞれ結像
レンズ1,2に対して焦点距離fの位置に配置されてい
る。これらの光センサアレイ3A,4Aは、結像レンズ
1,2により各々結像された対象物16Aの像を像信号
30A,40Aに変換し、信号処理部5に出力する。
【0003】信号処理部5は増幅器51,52、A/D
変換器53,54、記憶装置55からなる。光センサア
レイ3A,4Aからの像信号30A,40Aは増幅器5
1,52により増幅されてA/D変換器53,54によ
りディジタルデータに変換され、像データ31A,41
Aとして記憶装置55に出力される。
【0004】信号処理部5の出力側に設けられた距離検
出回路6は、マイクロコンピュータにより構成されてお
り、記憶装置55に記憶された左右の像データ31A,
41Aを比較して対象物16Aまでの距離を算出し、距
離信号11として外部に出力する。
【0005】次に、距離算出の原理を図12を用いて説
明する。各結像レンズ1,2の中点を原点Oとして横軸
X、縦軸Yを設定し、結像位置L1,R1の座標をそれぞ
れ(−aL1−B/2,−f),(aR1+B/2,−f)と
する。ここで、aL1,aR1は図示するように光センサア
レイ3A,4A上の距離である。
【0006】結像レンズ1の中心点OLの座標は(−B
/2,0)、結像レンズ2の中心点ORの座標は(B/
2,0)であり、対象物16Aの点Mの座標を(x,
y)とすれば、点MからX軸に下ろした垂線とX軸との
交点Nの座標は(x,0)、点OLから光センサアレイ
3Aに下ろした垂線の位置L0の座標は(−B/2,−
f)、点ORから光センサアレイ4Aに下ろした垂線の
位置R0の座標は(B/2,−f)である。このとき、
ΔMOLNとΔOL10、ΔMORNとΔOR10はそ
れぞれ相似であるから、数式1、数式2が成り立つ。
【0007】
【数1】 (x+B/2)f=(aL1+B/2−B/2)y
【0008】
【数2】 (−x+B/2)f=(aR1+B/2−B/2)y
【0009】数式1、数式2から数式3を得ることがで
きる。この数式3により、結像位置L1,R1に関する距
離aL1,aR1がわかれば、対象物16Aまでの距離yを
算出することができる。
【0010】
【数3】y=B・f/(aR1+aL1
【0011】次に、距離検出回路6の動作の詳細を説明
する。距離検出回路6は、図13の実線に示すような、
左右の像データ3AL,4ARを、別途設定した測距範
囲23(図14参照)の部分について比較し、像が一致
しなければ、同図の破線のように例えば左の像データ3
ALを右に、右の像データ4ARを左に順次シフトして
いき、左右の像データが一致したときのシフト量を検出
する。前述した左右の結像位置L1,R1に関する距離a
L1,aR1はこのシフト量に一致するので、距離検出回路
6はシフト量aL1,aR1から、対象物16Aまでの距離
yを前記数式3により算出する。
【0012】図14は、先行車16との車間距離検出に
おける正常時の画像を示す模式図である。同図におい
て、測定視野22内に測距範囲23を設定し、測距範囲
23内の対象物つまり先行車16に対する距離を、前述
の距離検出の原理に基づき車間距離として検出する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術で
は、次のような不都合が起こりうる。例えば図15に示
すように、道路上には先行車以外にも標識や横断歩道の
塗分け模様などがあり、測距範囲23内に表われるこれ
らの画像までの距離を測っている場合が度々生じる。ま
た、道路脇にも看板、標識等が多く、特に道路がカーブ
しているような場合はこれらがセンサの視野の中央に見
えるため先行車と誤認しやすい。
【0014】このように先行車以外の画像を先行車と誤
認してしまうようであると、車間距離測定装置としての
信頼性が低く、ひいてはこの距離情報を基にした安全警
報装置としての実用化は難しい。従って、車間距離測定
装置としては、先行車を正しく認識すると共にこの先行
車までの正確な距離情報のみを出力することが求められ
る。
【0015】この要求に応えるべく、CCDセンサの濃
淡画像情報を用い、画像データのエッジを抽出して2値
化した後、領域分割を行って対象認識を行うといった画
像処理による対象認識方法がある。しかるに、こういっ
た画像処理は2値化までの濃淡画像のフィルタ処理など
によるノイズの除去や画像の差分等によるエッジの抽出
等の前処理に時間を要してしまい、仮りに高速な画像処
理装置を用いて処理を行うにしても装置のコスト増加、
大型化は避けられず、実用化は極めて困難である。
【0016】本発明は上記問題点を解決するべくなされ
たもので、その目的とするところは、先行車との車間距
離のように先行対象物までの距離を、光センサアレイを
有する受光器を用いて安定、正確かつ簡単に求めること
ができる低コストの距離測定装置を提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段及び作用】請求項1記載の
第1の発明では、距離ブロック図抽出部において、先行
車のごとき先行対象物までの複数点の測定距離情報が、
m×n個のブロックからなる距離ブロック図として作成
される。距離選択部では、この複数点の測定距離情報か
ら距離度数分布を抽出し、所定値以上の度数値を持つ距
離階級値が検出される。
【0018】移動平均処理部では、検出された距離階級
値に基づいたi×j個の距離ブロックによってm×n個
の距離ブロック内で移動平均処理を行ない、各移動平均
位置での距離平均値、標準偏差、標準偏差/距離平均値
が求められる。先行対象物認識部では、標準偏差/距離
平均値が所定値以下であるとき、その移動平均位置にお
いて距離平均値により表される距離に先行対象物がある
と判断する。
【0019】請求項2記載の第2の発明では、距離測定
装置本体が揺動されて距離測定用の光軸線が放射状方向
をとる。また、請求項3記載の第3の発明では、反射ミ
ラーが揺動されて放射状方向からの光が距離測定装置本
体に入射される。これにより、光センサアレイを長くし
たりその数を増加させることなく測定視野を拡げること
ができ、先行対象物を確実に捕えることが可能になる。
【0020】なお、上記各発明において、請求項4に記
載したように、測定ウィンドウが設定された光センサア
レイの長手方向の複数点上で距離を測定することによ
り、測距範囲内の複数点の距離情報が検出される。
【0021】また、請求項5に記載したように、距離選
択部における所定の度数値を、各距離階級に応じた値で
あって各距離で先行対象物までの距離として測定される
測定データの点数によって決定することにより、先行対
象物のみの距離階級値が検出される。
【0022】更に、請求項6に記載したように、移動平
均処理部におけるm×n個の測定距離情報を持つ距離ブ
ロックの大きさを、距離選択部により選択された距離に
応じた値であって各距離で先行対象物までの距離として
測定される距離ブロックの大きさによって決定すること
により、先行対象物のみの距離情報、位置情報が検出さ
れる。
【0023】
【実施例】以下、図に沿って、本発明を車間距離測定装
置に適用した場合の実施例を説明する。まず、図1は実
施例の構成を示すものであり、車間距離を測定すべき先
行対象物としての先行車16が、図示されていない自車
両と同一の車線を走行している。
【0024】結像レンズ1,2は光軸間隔Bを隔てて配
置され、受光器3,4は焦点距離f(便宜上、図示せ
ず)の位置に配置される。受光器3は、光軸に対して垂
直な平面内に平行に配設されたm本の光センサアレイ3
1〜3mからなり、同様に受光器4は、光軸に対して垂
直な平面内に平行に配設されたm本の光センサアレイ4
1〜4mからなり、31と41、3iと4i、3mと4
mが同一の視野を有するように並設されている。
【0025】結像レンズ1により結像された対象物の像
は、受光器3の光センサアレイ31〜3mにより像信号
301〜30mに変換され、同様に結像レンズ2により
結像された対象物の像は、受光器4の光センサアレイ4
1〜4mにより像信号401〜40mに変換され、それ
ぞれ信号処理部5に出力される。
【0026】信号処理部5は増幅器511〜51m及び
521〜52m、A/D変換器531〜53m及び54
1〜54m、記憶装置55からなり、受光器3の光セン
サアレイ31〜3mからの像信号301〜30mは増幅
器511〜51mにより増幅され、A/D変換器531
〜53mによりディジタルデータに変換されて像データ
311〜31mとして記憶装置55に格納される。同様
に、受光器4の光センサアレイ41〜4mからの像信号
401〜40mは増幅器521〜52mにより増幅さ
れ、A/D変換器541〜54mによりディジタルデー
タに変換されて像データ411〜41mとして記憶装置
55に格納される。
【0027】距離検出回路6は、従来技術と同様にマイ
クロコンピュータによって構成されており、記憶装置5
5に記憶された左右の像データ311,411、31
i,41i、31m,41mから各光センサアレイ3
1,41、3i,4i、3m,4mの測定視野内で測距
範囲内の対象物までの距離を算出する。
【0028】距離ブロック図抽出部7では、図5及び図
6に示すように測定視野22内の測距範囲23をm×n
(m:片側の光センサアレイ数を示す自然数、n:光セ
ンサアレイ内の測定ウィンドウ数を示す自然数)個の距
離ブロックとして番地付けし、各ブロックにおける測定
距離情報を集めた距離ブロック図24を作成する。この
距離ブロック図は、m×n個の測距データの集まりとい
うことができる。
【0029】ここでは、例として光センサアレイ数mが
7、光センサアレイ長手方向の測定ウィンドウ数nが1
2の場合を図5、図6によって説明する。これらの図に
おいて、測距範囲23の上から順に光センサアレイをA
1〜A7とし、左から順に光センサアレイ長手方向の測
定点をW1〜W12とし、光センサアレイAi上の測定
点Wjにおける測定距離をLijで表す。図示例では測
定視野22内の7×12点の距離検出が可能であり、そ
の結果、図6のような距離ブロック図24が抽出され
る。
【0030】ここで、光センサアレイ長手方向の複数点
の測距原理を、図7を用いて説明する。この場合の距離
測定装置の構成は従来技術として示した図11とまった
く同様であり、異なるのは、各センサアレイが複数の領
域(測定ウィンドウ)に区画されることである。なお、
図7では光センサアレイが3つの領域,,に区画
された場合を例示している。距離測定の対象物O1
2,O3が距離測定装置の一点鎖線で示された3つの方
向、すなわち中心線方向とその両側の角度αの方向と
に、それぞれ距離L1,L2,L3を隔てて位置するもの
とする。各光センサアレイ3,4の3つの領域,,
は、それぞれ対象物O1,O2,O3に対応する。
【0031】言い換えれば、各光センサアレイ3,4の
領域に同時に結像するのが中心線の左側の角度αの方
向にある対象物O1に関するものであり、同様に領域,
に同時に結像するのがそれぞれ中心線方向、右側の角
度αの方向にある対象物O2,O3に関するものである。
そして、各対象物O1,O2,O3までの距離L1,L2
3は次の数式4〜数式6によって表される。なお、こ
れらの数式における各距離B,f,U11,U12,U
13,U21,U22,U23は図7に示すとおりであ
る。
【0032】
【数4】L1=B・f/(U21−U11)
【0033】
【数5】L2=B・f/(U22+U12)
【0034】
【数6】L3=B・f/(U13−U23)
【0035】各光センサアレイ3,4の像データに基づ
いて、各シフト量(U21,U11,U22,U12,
U13,U23)は距離検出回路6によって求められる
から、数式4〜数式6によって各距離L1,L2,L3
求めることができる。
【0036】このようにして得られた距離ブロック図抽
出部7からの距離信号12は、図1における距離選択部
8へ出力される。距離選択部8では、距離信号12の距
離度数分布をとり、距離信号12の中から先行車16ま
での距離のみを選択し、距離信号13として移動平均処
理部9へと出力する。
【0037】次に、距離選択部8の動作原理を、図8を
参照しつつ説明する。図8において、横軸に階級幅ΔL
をもつ距離階級Kを設け、縦軸はそれぞれの階級に属す
る度数値Yを示す。このようにして距離信号12を分別
する。ここで、図9に示されるように、測距範囲23内
における先行車16の占める大きさは先行車16までの
車間距離によって異なり、従って先行車16までの距離
を測っていると考えられる測定データの点数も車間距離
によって異なってくる。
【0038】一般に、車間距離がn倍になると測定範囲
内における先行車16の占める大きさは相似の関係から
(1/n)2になる。すなわち、先行車16までの距離
を測定している測定データの点数も(1/n)2になる
と容易に推測される。従って、ある距離で先行車16ま
での距離を測定している測定データの点数つまり度数値
は、数式7により与えられる。
【0039】
【数7】Y=a/K2 (Y:度数値、a:定数、K:
距離階級(距離))
【0040】定数aは先行車16そのものの大きさや距
離測定装置の形状によって決まるものであり、ここでは
その具体的な求め方についての記述は省略する。この曲
線Yを図8に破線で示し、この曲線Yの上領域まで伸び
ている度数値をもつ距離階級Kの中央値L(=(K2+
K3)/2)を先行車16までの測定距離の候補値と
し、距離信号13として移動平均処理部9へ出力する。
【0041】移動平均処理部9では、距離信号13に基
づいて前述した7×12の距離ブロックの大きさの範囲
内で移動平均処理を行い、各移動平均位置での距離平均
値、標準偏差/距離平均値の移動平均処理結果14を、
先行対象物認識部としての先行車認識部10に送信す
る。
【0042】移動平均処理の演算原理を図10を用いて
説明する。まず、距離信号13(距離階級の中央値L)
から移動平均をとるi×j(i:m以下の自然数、j:
n以下の自然数)の距離ブロックの大きさを決定する。
この距離ブロックの大きさは、距離信号13による先行
車16までの車間距離、先行車16そのものの大きさ、
距離測定装置の形状によって決まるものであり、ここで
はその具体的な求め方についての記述は省略する。
【0043】以下では、前述した7×12の距離ブロッ
ク図を例にとって移動平均処理を説明する。ここで移動
平均をとる距離ブロックの大きさを3×6とした場合、
図10(a)の移動平均をとった結果は図10(b)〜
(d)で表される。Lijをi番目のセンサアレイ上の
j番目のウィンドウ位置における測定距離とすると、図
10(b),(c),(d)におけるAij,Sij,
Dijは下記の数式8〜数式10にて表される。
【0044】
【数8】
【0045】
【数9】
【0046】
【数10】Dij=Sij/Aij
【0047】なお、数式8において、AVGは距離平均
値である。例えば、図10(a)において斜線部の距離
の平均値が図10(b)、標準偏差が図10(c)、標
準偏差/距離平均値が図10(d)のそれぞれ斜線部で
表される領域である。
【0048】先行対象物認識部としての先行車認識部1
0は、移動平均処理部9と接続されており、移動平均処
理部9から送信された移動平均処理結果14としての距
離平均値、標準偏差、標準偏差/距離平均値に基づき、
前方の測定対象物が先行車16であるか否かを判定す
る。この判定には移動距離ブロックの左上をLijとす
るDijの値が用いられ、この値がある規格値bよりも
小さい場合には、測定視野内のLijにおける移動平均
位置において、距離平均値Aijにより表される車間距
離に先行車16があると判定し、先行車16の位置及び
先行車16までの車間距離を先行車の情報15として外
部の警報装置等へ出力する。
【0049】上述した実施例における処理のフローチャ
ートを図2に示す。すなわち、距離検出回路6は信号処
理部5の記憶装置55内のデータを用いてm×n個の測
定距離情報を算出し(S1)、これに基づいて距離ブロ
ック図抽出部7が距離ブロック図を作成する(S2)。
その後、距離選択部8は距離度数分布をとり(S3)、
距離階級Kの中央値Lを抽出する(S4)。
【0050】移動平均処理部9は、上記中央値Lに基づ
いて移動平均をとる距離ブロックの大きさi×jを決定
し(S5)、このi×jのエリアによりm×nのエリア
の移動平均を求める(S6)。次に、各移動平均位置で
の距離平均値、標準偏差、標準偏差/距離平均値を算出
し、これらを先行車認識部10に送信する(S7)。
【0051】先行車認識部10では、標準偏差/距離平
均値と規格値bとを比較し(S8)、その結果、先行車
ありと判断された場合(S91)には移動平均位置を先
行車の位置、距離平均値を先行車までの車間距離として
出力する(S10)。また、先行車なしと判断された場
合(S92)にはそのまま処理を終了する。
【0052】ところで、上記の実施例を実現させるに
は、先行車16を確実にとらえるために測定視野ができ
るだけ広いことが望ましい。このために光センサアレイ
を長手方向に長くする、光センサアレイの一対を複数
個、数多く配置するといったことが考えられるが、この
ような方法では装置が大きくなる、受光器の端部分で結
像レンズの収差により像のぼけが大きくなり特性が劣化
する、増幅器、A/D変換器等の処理回路が複雑になる
といった問題点がある。
【0053】従って、請求項2に記載した発明の実施例
では、図3に示すように距離測定装置本体100を、そ
の光軸線が放射状方向をとるように揺動させる構成とし
ている。図3において、制御回路部18は距離測定装置
揺動用モータ17と信号処理部5とに接続され、制御信
号19,20をモータ17と信号処理部5に送信してい
る。モータ17は測定装置本体100と機械的に接続さ
れており、制御信号19に基づいて光軸線を放射状方向
にとるように測定装置本体100を揺動させる。
【0054】また、請求項3に記載した発明の実施例で
は、図4に示すように距離測定装置を、定置される測定
装置本体100と、この測定装置本体100に放射状方
向からの光を入射させるべく揺動する反射ミラー21と
を有する構成としている。制御回路部18は反射ミラー
駆動用モータ17と信号処理部5とに接続され、制御信
号19,20をモータ17と信号処理部5に出力してい
る。モータ17は反射ミラー21に機械的に接続されて
おり、制御信号19に基づいて測定装置本体100に放
射状方向からの光を入射させるように反射ミラー21を
揺動させる。これら図3または図4の実施例によれば、
測定視野を拡げて先行車16を確実に捕えることができ
る。
【0055】なお、本発明は、直接的には先行車(自動
車、鉄道車両等の軌道車両を含む)との車間距離の測定
を目的としてなされたものであるが、その原理自体は、
車両以外の各種の先行対象物とセンサとの間の距離を測
定する種々の分野に広く適用でき、本発明はこれらの距
離測定装置も包含するものである。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明においては、距離検
出回路により複数点の距離情報が算出され、これらが距
離ブロック図として格納される。次に、距離選択部によ
り先行対象物までの距離と考えられる測定距離が選択さ
れ、距離ブロックの移動平均処理により対象物が目的と
する先行対象物であるか否かの判定が行われて先行対象
物との間の距離が求められる。
【0057】従って、例えば車間距離の検出において、
道路上に横断歩道等の模様があったり、カーブ付近で道
路脇の標識等がセンサの視野の中央に見える場合でも、
これらを先行車として誤認することがなく、先行車のみ
を確実に認識して自車両との車間距離を求めることが可
能である。また、濃淡画像処理等を行うための高速な画
像処理装置が不要となり、装置のコスト低減、信頼性向
上が図れる。更には、距離測定装置本体の揺動または反
射ミラーの揺動により、処理回路を複雑化することなく
広い測定視野、測距範囲が得られ、先行対象物を安定か
つ確実に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の実施例における処理を示すフローチャ
ートである。
【図3】請求項2に記載した発明の実施例を示す構成図
である。
【図4】請求項3に記載した発明の実施例を示す構成図
である。
【図5】本発明の実施例における測定視野と測距範囲の
説明図である。
【図6】本発明の実施例における距離ブロック図を示す
模式図である。
【図7】本発明の実施例における受光センサアレイ長手
方向の複数点の測距原理を示す図である。
【図8】本発明の実施例における距離選択部の動作原理
を示す図である。
【図9】本発明の実施例における測定視野内の先行車の
大きさを示す図である。
【図10】本発明の実施例における移動平均処理部の動
作原理を示す図である。
【図11】従来技術を示す構成図である。
【図12】従来技術における距離算出の原理を示す図で
ある。
【図13】従来技術における距離検出回路の動作原理を
示す図である。
【図14】従来技術による車間距離検出における正常時
の画像を示す図である。
【図15】従来技術における不都合を示す図である。
【符号の説明】
1,2 結像レンズ 3,4 受光器 5 信号処理部 6 距離検出回路 7 距離ブロック図抽出部 8 距離選択部 9 移動平均処理部 10 先行車認識部 11,12,13 距離信号 14 移動平均処理結果 15 先行車の情報 16 先行車 17 モータ 18 制御回路部 19,20 制御信号 21 反射ミラー 22 測定視野 23 測距範囲 24 距離ブロック図 55 記憶装置 100 距離測定装置本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−266828(JP,A) 特開 平6−42965(JP,A) 特開 平4−184113(JP,A) 特開 昭64−91011(JP,A) 特開 昭58−48884(JP,A) 特開 平6−331351(JP,A) 特開 昭61−45919(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 3/06 G01B 11/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一または二以上の平行に配置された光セ
    ンサアレイを有する一対の受光器が前記光センサアレイ
    の長手方向に並設され、その対をなす各組の光センサア
    レイ上の結像位置に基づき、先行対象物との間の距離を
    求める距離測定装置において、 m×n(m:片側の光センサアレイ数を示す自然数、
    n:光センサアレイ内の測定ウィンドウ数を示す自然
    数)個の測定距離情報を距離ブロック図として作成する
    距離ブロック抽出部と、 前記m×n個の測定距離情報によって得られる距離度数
    分布から所定値以上の度数値を持つ距離階級値を検出す
    る距離選択部と、 前記m×n個の測定距離情報を持つ距離ブロック内で、
    前記距離階級値に基づく互いに連続したi×j(i:m
    以下の自然数、j:n以下の自然数)個の距離ブロック
    により移動平均をとり、各移動平均位置での距離平均
    値、標準偏差、標準偏差/距離平均値を求める移動平均
    処理部と、 前記標準偏差/距離平均値が所定値以下のときに、その
    移動平均位置において距離平均値により表わされる距離
    に先行対象物があると判断する先行対象物認識部と、 を備えたことを特徴とする距離測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の距離測定装置において、 距離測定用の光軸線が放射状方向となるように、測定装
    置本体を揺動可能に構成したことを特徴とする距離測定
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の距離測定装置において、 定置される測定装置本体と、距離測定用の放射状方向か
    らの光を前記測定装置本体に入射させるべく揺動する反
    射ミラーとを備えたことを特徴とする距離測定装置。
  4. 【請求項4】 測定ウィンドウが設定された光センサア
    レイの長手方向の複数点上で距離を測定するようにした
    請求項1,2または3記載の距離測定装置。
  5. 【請求項5】 距離選択部における所定の度数値が、各
    距離階級に応じた値であって各距離で先行対象物までの
    距離として測定される測定データの点数によって決定さ
    れる請求項1,2,3または4記載の距離測定装置。
  6. 【請求項6】 移動平均処理部におけるm×n個の測定
    距離情報を持つ距離ブロックの大きさが、距離選択部に
    より選択された距離に応じた値であって各距離で先行対
    象物までの距離として測定される距離ブロックの大きさ
    によって決定される請求項1,2,3,4または5記載
    の距離測定装置。
JP04245895A 1995-02-07 1995-02-07 距離測定装置 Expired - Fee Related JP3287166B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04245895A JP3287166B2 (ja) 1995-02-07 1995-02-07 距離測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04245895A JP3287166B2 (ja) 1995-02-07 1995-02-07 距離測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08210848A JPH08210848A (ja) 1996-08-20
JP3287166B2 true JP3287166B2 (ja) 2002-05-27

Family

ID=12636635

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04245895A Expired - Fee Related JP3287166B2 (ja) 1995-02-07 1995-02-07 距離測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3287166B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19850846A1 (de) * 1997-11-05 1999-05-12 Fuji Electric Co Ltd Vorrichtung und Verfahren zur Entfernungsmessung
JP3592531B2 (ja) * 1998-06-17 2004-11-24 本田技研工業株式会社 車両用距離測定装置
JP3995846B2 (ja) * 1999-09-24 2007-10-24 本田技研工業株式会社 物体認識装置
JP4510554B2 (ja) * 2004-08-31 2010-07-28 富士重工業株式会社 立体物監視装置
JP2007240277A (ja) * 2006-03-07 2007-09-20 Olympus Corp 距離計測装置・撮像装置、距離計測方法・撮像方法、距離計測プログラム・撮像プログラムおよび記憶媒体
JP5221886B2 (ja) * 2007-03-07 2013-06-26 富士重工業株式会社 物体検出装置
KR101101739B1 (ko) * 2009-12-22 2012-01-05 (주)이오시스템 거리 측정 장치 및 방법

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5848884A (ja) * 1981-09-17 1983-03-22 Aisin Seiki Co Ltd 物体検知装置
JPS6145919A (ja) * 1984-08-09 1986-03-06 Niles Parts Co Ltd 車両用距離測定装置
JPS6491011A (en) * 1987-10-01 1989-04-10 Hino Motors Ltd Apparatus for measuring distance between vehicles
JPH04184113A (ja) * 1990-11-16 1992-07-01 Toyota Motor Corp 車間距離検出装置
JPH0642965A (ja) * 1992-07-28 1994-02-18 Yazaki Corp 目標追尾式距離計測装置
JP3324821B2 (ja) * 1993-03-12 2002-09-17 富士重工業株式会社 車輌用車外監視装置
JP3209828B2 (ja) * 1993-05-25 2001-09-17 松下電器産業株式会社 車間距離計測装置とステレオ画像取り込み装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08210848A (ja) 1996-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7376247B2 (en) Target detection system using radar and image processing
EP1901225A1 (en) Image processing device, image processing method, and image processing program
JP2000357233A (ja) 物体認識装置
JP2001004368A (ja) 物体認識装置
JP2000339597A (ja) 物体検出装置
JP2001134771A (ja) 対象物認識装置
KR100467143B1 (ko) 거리측정장치
JPH08156723A (ja) 車両用障害物検出装置
JP3287166B2 (ja) 距離測定装置
JP3384278B2 (ja) 距離計測装置
JP3807583B2 (ja) 道路領域判定装置
JPH10300494A (ja) 車輌位置検出装置および方法ならびに経路案内装置および方法
JPH07244717A (ja) 車両用走行環境認識装置
JPH10320559A (ja) 車両用走行路検出装置
JP3211732B2 (ja) 距離測定装置
JPH07333339A (ja) 自動車用障害物検知装置
JPH10111939A (ja) 車載用画像処理装置
JPH0979847A (ja) 車載用距離測定装置
JP4165966B2 (ja) 物体認識装置
JP3232985B2 (ja) 車輛識別装置
JP3081788B2 (ja) 局地的位置把握装置
JP3517999B2 (ja) 車両認識装置
JPH09178855A (ja) 障害物検出方法
JP3022033B2 (ja) 画像追尾装置
JP3225500B2 (ja) 距離測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020212

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080315

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090315

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees