JP3427817B2 - 車両用障害物認識方法及び装置、記録媒体 - Google Patents

車両用障害物認識方法及び装置、記録媒体

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JP3427817B2
JP3427817B2 JP2000098071A JP2000098071A JP3427817B2 JP 3427817 B2 JP3427817 B2 JP 3427817B2 JP 2000098071 A JP2000098071 A JP 2000098071A JP 2000098071 A JP2000098071 A JP 2000098071A JP 3427817 B2 JP3427817 B2 JP 3427817B2
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    • G01S13/93Radar or analogous systems specially adapted for specific applications for anti-collision purposes
    • G01S13/931Radar or analogous systems specially adapted for specific applications for anti-collision purposes of land vehicles
    • G01S2013/9323Alternative operation using light waves

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車幅方向及び高さ
方向それぞれの所定角度範囲内に渡り送信波を照射し、
その反射波に基づいて車両周囲の障害物を認識する技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両周囲の所定角度に渡り、
例えば光波、ミリ波などの送信波を照射し、その反射波
を検出することによって、上記車両周囲の障害物を認識
する車両用障害物認識装置が考えられている。この種の
装置としては、例えば、先行車などの障害物を検出して
警報を発生する装置や、先行車と所定の車間距離を保持
するように車速を制御する装置などに適用され、先行車
などの障害物を認識するものが考えられている。
【0003】このような障害物認識においては、上述し
た警報発生や車速制御の対象として必要な先行車を適切
に認識することが求められ、逆に言えば警報発生や車速
制御の対象として必要でない路側物などを誤って先行車
として認識しないようにすることが重要である。そのた
め、車両とデリニエータ(車道の側方に沿って道路線形
などを明示し、運転者の視点誘導を行うために設置する
もの)とを確実に識別する必要がある。この識別に関し
て、例えば特開平6−59038号には次のような技術
が開示されている。すなわち、隣接する数個の検出物体
に対して、水平基準線からの地上高がほぼ一定、横位置
がほぼ一定、各間隔がほぼ一定、という3条件を同時に
満たすときに、路側のデリニエータ群と判断している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法の場合、道路が坂路の出入り口などで勾配が徐々に変
化していると、検出する路側物の高さは距離によって変
わるので、デリニエータ群と判断することができない。
例えば上り坂の手前あるいは下り坂の出口付近を自車が
走行している場合には、路面上に埋め込まれたデリニエ
ータ(通称「キャッツアイ」)が正面に存在する状況が
生じる。つまり、従来装置は、車幅方向の所定角度に渡
って送信波を照射するだけの構成であり、高さ方向につ
いては先行車を捉えるため所定高さに固定してあるた
め、本来ならば上方の標識や道路上の白線等は認識対象
外であるが、上述した坂路の出入口という状況では認識
対象となってしまうのである。また、車両を認識するの
に2つの強い反射物の存在を前提としているので、二輪
車については車両と認識できない。特に、上述したキャ
ッツアイ群のすぐ横、あるいはその上を二輪車が走行し
ている状況では、その二輪車を車両と判断して、路面上
のデリニエータを「デリニエータ」として判断するのは
困難である。特に米国などにおいては、各車線の車線境
界上に路面上デリニエータが埋め込まれている道路も多
くある。そして、このような道路において二輪車が頻繁
に車線変更する状況を想定すると、二輪車と路面上デリ
ニエータとの識別は非常に重要である。
【0005】このような課題を解決する手法として、本
願出願人は、特開平11−38142号において次のよ
うな技術を提案した。つまり、上記課題は、車幅方向の
所定角度に渡って送信波を照射するという1次元走査に
よって障害物を車幅方向と車長方向(車両の前後方向)
の相対位置という2次元的に認識する手法における本質
的な限界であることを鑑み、障害物を3次元的に認識す
るようにした。具体的には、所定時間の検出物体の高さ
変化に基づいて判断することで、道路の勾配変化に対応
できるようにした。つまり、同一物体の高さの時間的経
過も参酌しているのである。
【0006】しかし、この場合には、時間的経過を前提
とするため、その所定時間内のデータを取り込んで初め
て判断ができることとなる。したがって、より早期に判
断ができる技術が期待される。そこで本発明は、障害物
を3次元的に認識するタイプの車両用障害物認識装置を
前提とし、特に路面上のデリニエータ群とその近辺を走
行する二輪車とを的確に区別して認識可能であり、且つ
その判断も早期に実現できるようにした障害物認識装置
を提供することを目的としてなされた。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の車両用障
害物認識方法によれば、反射物体までの距離と車幅方向
及び高さ方向の2方向の角度に基づき、車両前方の障害
物を認識するにあたり、次のような認識を行う、つま
り、距離及び2方向の角度に基づき、少なくとも障害物
の高さ方向の位置を検出し、デリニエータが取り得る物
理的性質を加味した所定の接続条件を満たす複数の障害
物をデリニエータ群として判断する。そして、デリニエ
ータ群と判断されたものの(自車から)最も近い距離に
あるデリニエータの高さが所定値以下の場合には、その
デリニエータ群を路面上に存在するデリニエータ群とし
て判断する。
【0008】但し、これだけの判断では、上述した問題
点のように、路面上のデリニエータ(キャッツアイ)群
のすぐ横、あるいはその上を二輪車が走行している状況
では、その二輪車もデリニエータ群内に含めてしまう可
能性がある。そこで、さらに次のような判断を行う。す
なわち、路面上デリニエータ群を構成する各デリニエー
タの高さ状況に基づいて、真の路面上デリニエータ群で
あれば取り得ない高さ状況が生じている場合には、該当
するリフレクタを非デリニエータであると判断するので
ある。この「高さ状況」とは、デリニエータ単体で見た
場合の「高さそのもの」でもよいし、前後のデリニエー
タの高さも含めた「高さの変化状況」であってもよい。
もちろん、これら両方を加味しても良い。
【0009】このように、本発明方法によれば、障害物
をその高さ方向にも認識できる点を利用してデリニエー
タ群を判断することで、二輪車以外の車両などとは区別
した認識ができる。そして、そのように判断したデリニ
エータ群中から非デリニエータを認識できるため、路面
上デリニエータ群とその近辺を走行する二輪車とを的確
に区別して認識可能である。さらに、時間的変化に基づ
くのではなく、瞬時値に基づいてこれらの判断ができる
ため、判断が早期に実現できる。
【0010】一方、請求項2に示す発明は、請求項1に
示した車両用障害物認識方法を実現するための装置とし
ての一例であり、この車両用障害物認識装置において
も、上述と同様の効果を発揮できる。なお、デリニエー
タ群であることを判断する際に用いる所定の接続条件
は、例えば請求項3に示すように、障害物の間隔が所定
の近接状態であるとみなせることが考えられる。デリニ
エータ群はある程度規則的に設置されているのが普通だ
からである。
【0011】また、真の路面上デリニエータ群であれば
取り得ない高さ状況としては、高さの変化状況であるこ
とが考えられる(請求項4)。例えば、請求項5に示す
ように、距離が遠くなるにつれて高さが単調増加してい
る際に減少方向へ変化したことあるいは逆に単調減少し
ている際に増加方向へ変化したことを上記「取り得ない
高さ状況」として考えることができる。路面上に存在す
るデリニエータであれば、このような変化は考えられな
いからである。そして、この場合に非デリニエータ判断
手段は、高さが単調増加から減少方向へ変化する部分あ
るいは逆に単調減少から増加方向へ変化する部分に基づ
いて、非デリニエータを判断することができる。例え
ば、請求項6に示すように、距離が遠くなるにつれて高
さが単調増加している際に減少方向へ変化した場合の変
化直前のデリニエータを、非デリニエータと判断するこ
とができる。つまり、減少方向へ変化したということ
は、その変化直前のデリニエータは、実際には非デリニ
エータであるため高さが大きく増加してしまい、次のデ
リニエータで減少に転じてしまったのである。また、請
求項7に示すように、距離が遠くなるにつれて高さが単
調減少している際に増加方向へ変化した場合の変化直後
のデリニエータを、非デリニエータと判断することがで
きる。
【0012】これらを整理して、非デリニエータの識別
手法の概念を説明する。路面上デリニエータ群を構成す
る物標を自車から近距離に存在するものから順番に並べ
る。デリニエータだけであれば、平坦路の場合には図5
(a)に示すように高さYは変化せず、下り坂の場合に
は図5(b)に示すように高さYは単調に減少し、上り
坂の場合には図5(c)に示すように高さYは単調に増
加する。ここで単調増加については、広義に考え、高さ
が変化しない場合も含むものとする。したがって、デリ
ニエータだけの場合には、デリニエータの位置は、道路
が平坦路か坂路であるかにかかわらず単調に変化(減少
あるいは増加)することとなる。なお、平坦路といって
も実際には多少の凹凸や測定誤差もあるので、例えば2
0cm程度の値の変動は変化しないものとみなす。
【0013】これに対して、もしも二輪車などのデリニ
エータ以外のものが混入している場合には高さの変化が
単調でなくなる。平坦路において二輪車が混入している
場合には、図6(a)に示すように、高さが変化しない
状態から一旦高さが増加した後、減少することとなる。
また、下り坂において二輪車が混入している場合には、
図6(b)に示すように、減少していた高さが一旦増加
した後、再度減少することとなり、上り坂において二輪
車が混入している場合には、図6(c)に示すように、
増加していた高さが一旦減少した後、再度増加すること
となる。上述したように高さが変化しない場合も単調増
加と解釈することとしたため、図6(a)及び(c)の
局面では、単調増加から減少に変化した場合の変化直前
が非デリニエータであり、図6(b)の局面では、単調
減少から増加に変化した場合の変化直後が非デリニエー
タとなっている。このような概念を用いて、非デリニエ
ータを識別する。
【0014】なお、単調増加といった場合には、狭義に
は値が変化しない場合を含まず、広義には値が変化しな
い場合も含むように解釈されるが、ここでは広義に解釈
し、単調増加には高さが等しい場合も含むようにする。
平坦な道路であれば、路面上のデリニエータの高さは等
しいからである。
【0015】基本的には、このような高さの変化状況に
基づけば非デリニエータを認識できると考えられるが、
請求項8に示すようにしてさらに確実性を増すことが好
ましい。すなわち、真の路面上デリニエータ群であれば
取り得ない高さ状況として、高さそのものも加味し、上
述した「高さが単調増加している際に減少方向へ変化し
た場合の変化直前のデリニエータ」の高さ、あるいは
「高さが単調減少している際に増加方向へ変化した場合
の変化直後のデリニエータ」の高さが、所定の高さ以上
であった場合に限り、その障害物を非デリニエータと判
断するのである。これは特に、単調増加・単調減少に高
さが等しい場合も含むようにした場合の対処として有効
である。例えば道路が局所的に隆起しているような場
合、それ以外の部分の路面上におけるデリニエータ位置
が等しいとすると、局所的に隆起した部分のデリニエー
タ位置だけ高くなり、それが非デリニエータであると判
断されてしまう。しかし、このような局所的に隆起した
部分のデリニエータであっても、ある程度の高さ以上に
はなり得ない。そこで、変化直前あるいは変化直後のデ
リニエータの高さが、所定の高さ以上であった場合に非
デリニエータと判断すれば、実際にはデリニエータであ
るのに非デリニエータであると誤判断してしまうことを
好適に防止できる。なお、このような考え方からも判る
ように、ここでいう「所定の高さ」とは、上述の誤判断
が生じるような部分的な隆起によって生じうるデリニエ
ータ位置よりも高ければよい。
【0016】また、このように障害物を非デリニエータ
と判断する際の所定の高さは、請求項9に示すように、
距離に応じて設定することも好ましい。具体的には、距
離が近い場合には、遠い場合に比べて、所定の高さを
「より高く」するのである。これは特に、非デリニエー
タの高さが同じでも、前方で下り坂になっている場合、
相対的に近距離での高さよりも相対的に遠距離での高さ
の方が低くなるからである。
【0017】なお、本発明においては、まずデリニエー
タ群であることを判断した後、その中から非デリニエー
タを判断して除外するようにしている。したがって、最
初のデリニエータ群であることを判断する時点でなるべ
く非デリニエータを排除しておくことが、精度良く判断
するために有効である。そのため、請求項10に示すよ
うに、物体認識手段によって障害物の形状も認識可能に
し、その認識した形状の観点からデリニエータであると
判断できる障害物のみを対象として(デリニエータ群で
あることの)判断を行うようにすればよい。また、請求
項11に示すように、物体認識手段が障害物の相対速度
に基づいて移動物か停止物かを認識できれば、デリニエ
ータ群を判断する対象の障害物の前提条件として停止物
であることを加味できる。
【0018】また、高さに関する各処理を実行する際、
直交座標系で考えてもよいが、請求項12に示すよう
に、極座標系で考え、高さ方向の角度を用いて実行して
もよい。レーダ手段は、反射物体までの距離と車幅方向
及び高さ方向の2方向の角度を検出するため、その検出
した高さ方向の角度を(直交座標系に変化せず)そのま
ま用いるのである。
【0019】なお、請求項13に示すように、車両用障
害物認識装置の障害物認識手段、デリニエータ群判断手
段、路面上デリニエータ群判断手段、非デリニエータ判
断手段をコンピュータシステムにて実現する機能は、例
えば、コンピュータシステム側で起動するプログラムと
して備えることができる。このようなプログラムの場
合、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気
ディスク、CD−ROM、ハードディスク等のコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体に記録し、必要に応じてコ
ンピュータシステムにロードして起動することにより用
いることができる。この他、ROMやバックアップRA
Mをコンピュータ読み取り可能な記録媒体として前記プ
ログラムを記録しておき、このROMあるいはバックア
ップRAMをコンピュータシステムに組み込んで用いて
も良い。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明が適用された車両制
御装置1について、図面と共に説明する。この車両制御
装置1は、自動車に搭載され、警報すべき領域に障害物
が所定の状況で存在する場合に警報を出力したり、前車
(先行車両)に合わせて車速を制御したりする装置であ
る。
【0021】図1は、そのシステムブロック図である。
車両制御装置1はコンピュータ3を中心に構成されてい
る。コンピュータ3はマイクロコンピュータを主な構成
として入出力インターフェース(I/O)および各種の
駆動回路や検出回路を備えている。これらのハード構成
は一般的なものであるので詳細な説明は省略する。
【0022】コンピュータ3は、距離・2方位測定器
5、車速センサ7、ブレーキスイッチ9、スロットル開
度センサ11から各々所定の検出データを入力してい
る。ここで、距離・2方位測定器5は、送受信部5aお
よび距離・2方位演算部5bを備え、送受信部5aから
は所定の光軸(中心軸)を中心にして車両前方へレーザ
光を車幅方向及び高さ方向それぞれの所定角度の範囲で
不連続に掃引照射(スキャン)して出力し、かつ反射光
を検出すると共に、距離・2方位演算部5bにて反射光
を捉えるまでの時間に基づき、前方の物体までの距離r
を検出する装置である。このようにレーザ光を2次元的
に走査するのであるが、その走査パターンを図3(a)
を参照して説明する。なお、図3(a)において、出射
されたレーザビームのパターン82は測定エリア81内
の右端と左端に出射された場合のみを示しており、途中
は省略している。また、出射レーザビームパターン82
は、図3(a)では一例として略円形のものを示してい
るが、この形に限られるものではなく楕円形、長方形等
でもよい。さらに、レーザ光を用いるものの他に、ミリ
波等の電波や超音波等を用いるものであってもよい。ま
た、スキャン方式にこだわる必要はなく、距離以外に2
方位を測定できる方式であればよい。
【0023】図3(a)に示すように、測定エリアの中
心方向をZ軸としたとき、これに垂直なXY平面内の所
定エリアを順次走査する。本実施形態では、高さ方向で
あるY軸を基準方向、車幅方向であるX軸を走査方向と
し、スキャンエリアは、X軸方向には0.15deg×
105点=16degであり、Y軸方向には0.7de
g×6ライン=4degである。また、スキャン方向は
X軸方向については図3(a)において左から右へ、Y
軸方向については図3(a)において上から下へであ
る。具体的には、まずY軸方向に見た最上部に位置する
第1走査ラインについてX軸方向にスキャンする。これ
で1走査ライン分の検出がなされるので、次に、Y軸方
向に見た次の位置にある第2走査ラインにおいても同様
にX軸方向にスキャンする。このようにして第6走査ラ
インまで同様のスキャンを繰り返す。したがって、左上
から右下に向かって順に走査がされ、105点×6ライ
ン=630点分のデータが得られることとなる。なお、
本実施形態においては、第4走査ラインが水平であると
する。
【0024】そして、距離・2方位演算部5bで得られ
るデータは、走査方向を示すスキャン角度θx,θyと
測距された距離rとで構成されることとなる。なお、2
つのスキャン角度θx,θyは、それぞれ出射されたレ
ーザビームとXZ平面との角度を縦スキャン角θy、出
射されたレーザビームをXZ平面に投影した線とZ軸と
の角度を横スキャン角θxと定義する。
【0025】またコンピュータ3は、警報音発生器1
3、距離表示器15、センサ異常表示器17、ブレーキ
駆動器19、スロットル駆動器21および自動変速機制
御器23に所定の駆動信号を出力している。更にコンピ
ュータ3は、警報音量を設定する警報音量設定器24、
後述の警報判定処理における感度を設定する警報感度設
定器25、クルーズコントロールスイッチ26、図示し
ないステアリングホイールの操作量を検出するステアリ
ングセンサ27及びヨーレートセンサ28を備えてい
る。またコンピュータ3は、電源スイッチ29を備え、
その「オン」により、所定の処理を開始する。
【0026】コンピュータ3は、このように構成されて
いることにより、障害物が所定の警報領域に所定時間存
在した場合等に警報する警報判定処理を実施している。
障害物としては、自車の前方を走行する前車やまたは停
止している前車あるいは路側にある物体(ガードレール
や支柱物体等)等が該当する。また、コンピュータ3
は、ブレーキ駆動器19、スロットル駆動器21および
自動変速機制御器23に駆動信号を出力することによ
り、前車の状況に合わせて車速を制御する、いわゆる車
間制御も同時に実施している。
【0027】続いてコンピュータ3の内部構成について
制御ブロックとして説明する。距離・2方位測定器5の
距離・2方位演算部5bから出力された距離rと2方向
のスキャン角度θx,θyとのデータは、物体認識ブロ
ック43に送られる。この内、距離rと横スキャン角θ
xについては、レーザレーダ中心を原点(0,0)と
し、車幅方向をX軸、車両前方方向をZ軸とするXZ直
交座標に変換される。そして、この直交座標に変換され
た計測データに基づいて、物体の中心位置(X,Z)、
大きさ(W,D)を求めると共に、中心位置(X,Z)
の時間的変化に基づいて、自車位置を基準とする前車等
の障害物の相対速度(Vx,Vz)を求める。一方、物
体の垂直方向位置については、縦スキャン角θyのデー
タのままで、物体の上下端角度番号(Ntop ,Nbotto
m)としてデータを持つ(図3(b)参照)。さらに物
体認識ブロック43では、車速センサ7の検出値に基づ
いて車速演算ブロック47から出力される車速(自車
速)Vと上記求められた相対速度(Vx,Vz)とから
物体が停止物体であるか移動物体であるかの認識種別が
求められ、この認識種別と物体の中心位置とに基づいて
自車両の走行に影響する物体が選択され、その距離が距
離表示器15により表示される。なお、物体の大きさを
示す(W,D)は、それぞれ(横幅,奥行き)である。
【0028】この物体認識ブロック43にて求めたデー
タが異常な範囲の値がどうかがセンサ異常検出ブロック
44にて検出され、異常な範囲の値である場合には、セ
ンサ異常表示器17にその旨の表示がなされる。また、
ステアリングセンサ27からの信号に基づいて操舵角演
算ブロック49にて操舵角が求められ、ヨーレートセン
サ28からの信号に基づいてヨーレート演算ブロック5
1にてヨーレートが演算される。
【0029】カーブ半径(曲率半径)算出ブロック63
では、車速演算ブロック47からの車速と操舵角演算ブ
ロック49からの操舵角とヨーレート演算ブロック51
からのヨーレートとに基づいて、カーブ半径(曲率半
径)Rを算出する。先行車判定ブロック53では、この
カーブ半径Rおよび物体認識ブロック43にて求められ
た認識種別、中心位置座標(X,Z)、物体の大きさ
(W,D)、相対速度(Vx,Vz)及び上下端角度番
号(Ntop ,Nbottom)に基づいて先行車を選択し、そ
の先行車に対する距離Zおよび相対速度Vzを求める。
【0030】そして、車間制御部及び警報判定部ブロッ
ク55が、この先行車との距離Z、相対速度Vz、自車
速Vn、先行車加速度、物体中心位置、物体幅、認識種
別、クルーズコントロールスイッチ26の設定状態およ
びブレーキスイッチ9の踏み込み状態、スロットル開度
センサ11からの開度および警報感度設定器25による
感度設定値に基づいて、警報判定ならば警報するか否か
を判定し、クルーズ判定ならば車速制御の内容を決定す
る。その結果を、警報が必要ならば、警報発生信号を警
報音発生器13に出力する。また、クルーズ判定なら
ば、自動変速機制御器23、ブレーキ駆動器19および
スロットル駆動器21に制御信号を出力して、必要な制
御を実施する。そして、これらの制御実行時には、距離
表示器15に対して必要な表示信号を出力して、状況を
ドライバーに告知している。
【0031】次に、以上のように構成される車両制御装
置1において実行される障害物認識にかかる動作につい
て、図2のフローチャートに従って説明する。図2の最
初のステップであるS1000では、距離・角度計測デ
ータの読み込みを行う。この処理は距離・2方位測定器
5にて実行されるのであるが、1スキャン分の距離・2
方向の角度計測データを取り込む。このスキャン周期は
100msecとし、100msec毎にデータを取り
込むこととする。
【0032】続くS2000では、距離・2方向角度計
測データに基づいて物体認識ブロック43にて物体認識
を行う。この物体認識の内容は上述した通りである。こ
こで認識された物体は、物標あるいは物標モデルと呼ぶ
こととする。S3000では、デリニエータ群の認識を
行う。具体的には、S2000で認識した物標中で、ま
ず、例えば余計な看板や車両などのデリニエータ以外の
物標を排除するために、次の,の条件を共に満たす
ものをグルーピングする。
【0033】横幅Wが小さい 条件:横幅W<1.0m 近接している 条件:中心間距離が|ΔX|<1m且つ|ΔZ|<20
m 次に、この条件を満たすグループの内で、3つ以上の物
標によって構成されているものを「デリニエータ群」と
して採用する(図3(c)参照)。
【0034】続くS4000では、S3000で得たデ
リニエータ群が路面上に設置された路面上デリニエータ
(いわゆる「キャッツアイ」)であるかどうかを判断す
る。具体的には、デリニエータ群を構成する物標の内、
自車に最も近い距離(つまりZ最小)の物標に関して、
上端角度番号(Ntop )≧5であるかどうか判断し、N
top ≧5であれば(つまりNtop =5,6)路面上デリ
ニエータであると判断して、S5000へ移行し、Nto
p <5であれば(つまりNtop =1〜4)そのまま本処
理を終了する。
【0035】なお、ここで自車に最も近い距離の物標デ
ータを使う意図は次の通りである。つまり、遠方のデー
タは坂路の勾配のために、同じ路面上のデリニエータで
あっても相対的に上方に検出されたり、下方に検出され
たりする可能性が高くなる。それに対して最も近い距離
のデータであれば、相対的な高さのずれが小さいため、
坂路の出入り口であってもデリニエータ群が路面上に設
置されたものであるかどうかを精度よく判定できると考
えられるからである。
【0036】ここで、上端角度番号Ntop 及び下端角度
番号Nbottomは、それぞれ1〜6の値を取り、前述のよ
うに第4走査ラインのビームが水平軸に対して平行であ
る。したがって、第1走査ラインのビームは、上向きに
3×0.7deg、第6走査ラインのビームは、下向き
に2×0.7degの向きとなる。したがって、S40
00にて判断に用いたNtop ≧5という条件は、物標の
上端角度が水平軸よりも下であることを意味している。
【0037】そして、S5000では、路面上デリニエ
ータ群として判断された物標グループの中に、実際には
路面上デリニエータでないもの(例えば路面上デリニエ
ータ群近辺を走行している二輪車などの移動体)が混じ
っている可能性があるため、それを識別する。
【0038】本実施例では、Y軸方向(高さ方向)の角
度分解能が高々6レベルであるので、路面上デリニエー
タ群を構成する物標の上端角度番号Ntop に着目して識
別する。角度番号は下方に行くほど数値が大きくなるの
で、番号を用いた場合には増加と減少が入れ替わる。つ
まり、高さが単調増加とは角度番号が単調減少であり、
逆に高さが単調減少とは角度番号が単調増加することと
なる。なお、高さが単調増加には高さが変化しない場合
も含めているので、「角度番号が単調減少」には、角度
番号が変化しない場合も含めることとなる。
【0039】上端角度番号Ntop が以下の(a),
(b)の条件を共に満たすときに、その物標を非デリニ
エータ(ここでは二輪車など)と判断する。 (a)Z<40mの場合には、Ntop =1〜3 Z≧40mの場合には、Ntop =1〜4 (b)路面上デリニエータ群を構成する物標で、自車か
ら近距離に存在するものから順番に並べたとき、Ntop
が単調減少(同一値も該当)から増加に転じたときの変
化直前の物標 なお、上記条件(a)において、相対的に近距離(Z<
40m)の場合と、相対的に遠距離(Z≧40m)の場
合とで、条件を変えたのは、図4(a),(b)に例示
するように、認識物標の高さが同じであっても、前方で
下り坂になっている場合(図4(b))には、近距離で
の高さよりも遠距離での高さの方が低くなるからであ
る。もちろん、図4(c)に例示するような上り坂の場
合も、当然この前提条件は適用される。
【0040】一方、この(a)の条件だけだと、特に図
4(c)に示す上り坂の場合に、真の路面上デリニエー
タが非デリニエータと判断されてしまう場合も想定され
る。つまり、この図6(c)で示されている最も遠いデ
リニエータは角度番号が4となっているため、条件
(a)だけではこれが非デリニエータと判断されてしま
う。そこで、上記(b)の条件でさらに絞り込む。
【0041】この(b)の条件を適用することで、図4
(a)、(b)、(c)に示す各局面において二輪車を
識別できることとなる。図4(a)は、自車前方の平坦
路に設置されている路面上デリニエータ近辺に二輪車が
存在する局面である。この局面では、二輪車のNtop は
4であるが、その二輪車よりも前方に存在する路面上デ
リニエータのNtop は5である。そのため、これらの識
別をしなくてはならない。ここで、上記(b)の条件の
ように、路面上デリニエータ群を構成する物標のNtop
を自車から近距離に存在するものから順番に並べると、
6→5→4→5である。これを検討すると、6→5→4
までは単調減少であるが、その後4から5に増加してい
る。したがって、この場合の変化直前の物標(つまり角
度番号4の物体)が非デリニエータ(ここでは二輪車)
であることを判断できる。距離が遠くなるにつれて高さ
が単調増加している際に減少方向へ変化すること(ここ
では角度番号が単調減少している際に増加方向へ変化す
ること)は、真の路面上デリニエータ群であれば考えら
れない。つまり、減少方向へ変化したということは、そ
の変化直前のデリニエータ(と考えていた物体)は、実
際には非デリニエータであるため高さが大きく増加して
しまい、次の(真の)デリニエータで減少に転じてしま
ったのである。
【0042】図4(b)は、自車前方の下り坂の途中に
おいて、路面上デリニエータ近辺に二輪車が存在する局
面である。この局面では、二輪車のNtop は4である
が、その二輪車よりも前方に存在する路面上デリニエー
タのNtop は5である。そのため、これらの識別をしな
くてはならない。この場合は、上述した図4(a)に示
す平坦路の場合と同様に考えることができ、路面上デリ
ニエータ群を構成する物標のNtop を自車から近距離に
存在するものから順番に並べた場合の6→5→4まで単
調減少した後5に増加しているため、変化直前の物標が
非デリニエータであることを判断できる。
【0043】図4(c)は、自車前方の上り坂の途中に
おいて、路面上デリニエータ近辺に二輪車が存在する局
面である。この状況では、二輪車のNtop は3である
が、その二輪車よりも前方に存在する路面上デリニエー
タのNtop は4である。したがって、これらの識別をし
なくてはならない。上記(b)の条件のように、路面上
デリニエータ群を構成する物標のNtop を自車から近距
離に存在するものから順番に並べると、6→4→3→4
である。これを検討すると、6→4→3までは単調減少
であるが、その後3から4に増加している。そして、そ
の変化直前の物標のNtop は3であるため、上記(b)
の条件を満たす。したがって、この場合の変化直前の物
標が非デリニエータであることを判断できる。
【0044】なお、本実施形態においては、距離・2方
位測定器5がレーダ手段に相当し、コンピュータ3の極
・直交座標変換ブロック41及び物体認識ブロック43
及び先行車判定ブロック45が認識手段に相当する。但
し、その内の極・直交座標変換ブロック41及び物体認
識ブロック43が物体認識手段に相当し、先行車判定ブ
ロック45がデリニエータ群判断手段、路面上デリニエ
ータ群判断手段、非デリニエータ判断手段に相当する。
【0045】以上説明したように、本実施形態の車両制
御装置1では、その障害物認識処理において、障害物を
その高さ方向にも認識できる点を利用して路面上に存在
するデリニエータ群を判断することで、二輪車以外の車
両などとは区別した認識ができる(図2のS3000,
S4000)。そして、そのように判断したデリニエー
タ群中から非デリニエータを認識できるため(S500
0)、路面上デリニエータ群とその近辺を走行する二輪
車とを的確に区別して認識可能である。この識別に際し
ては、従来のように同一物標の時間的変化に基づいてお
らず、路面上デリニエータ群を構成する物標の高さ状況
の変化などに基づいて認識しているため、瞬時値に基づ
いてこれらの判断が早期に実現できる。
【0046】そして、このように路面上デリニエータ群
から非デリニエータを識別することで、例えば二輪車で
ある可能性の非デリニエータを、先行車の対象とするこ
ともできるため、より適切な先行車選択や車間制御・警
報の実現にも有効である。なお、本発明はこのような実
施形態に何等限定されるものではなく、本発明の主旨を
逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得る。
【0047】(1)例えば、上記実施形態では各種判定
のための数値を挙げたが、これはあくまで一例であり、
適宜状況を加味した数値に変更することは可能である。
例えば、上端角度番号Ntop 及び下端角度番号Nbottom
は、それぞれ1〜6の値を取ると説明したが、これは、
高さ方向には6本の走査ラインが存在するためである。
したがって、この走査ライン数が変化すれば、当然Nto
p などを用いた条件における数値は変更される。
【0048】(2)上記実施形態では「レーダ手段」と
してレーザ光を用いた距離・角度測定器5を採用した
が、ミリ波等を用いてもよいことは既に述べた。そし
て、例えばミリ波でFMCWレーダ又はドップラーレー
ダなどを用いた場合には、反射波(受信波)から先行車
までの距離情報と先行車の相対速度情報が一度に得られ
るため、レーザ光を用いた場合のように、距離情報に基
づいて相対速度を算出するという過程は不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用された車両制御装置の構成を示
すブロック図である。
【図2】 車両制御装置にて実行される障害物認識処理
の概要を示す説明図である。
【図3】 (a)は距離・2方位測定器の走査パターン
を示す概略斜視図であり、(b)は上下端角度番号の説
明図であり、(c)は物標をデリニエータ群としてグル
ーピングする際の説明図である。
【図4】 平坦路・下り坂・上り坂において、路面上デ
リニエータ近辺に存在する二輪車を識別する手法の説明
図である。
【図5】 平坦路・下り坂・上り坂において、路面上デ
リニエータの高さの変化を示す説明図である。
【図6】 平坦路・下り坂・上り坂において、路面上デ
リニエータ近辺に存在する二輪車も含めた高さの変化を
示す説明図である。
【符号の説明】
1…車両制御装置 3…コンピュー
タ 5…距離・2方位測定器 5a…送受信部 5b…距離・角度演算部 7…車速セン
サ 9…ブレーキスイッチ 11…スロットル
開度センサ 19…ブレーキ駆動器 21…スロット
ル駆動器 23…自動変速機制御器 27…ステアリ
ングセンサ 28…ヨーレートセンサ 29…電源スイ
ッチ 43…物体認識ブロック 47…車速演算
ブロック 49…操舵角演算ブロック 51…ヨーレー
ト演算ブロック 53…先行車判定ブロック 55…車間制御部及び警報判定部ブロック 63…カーブ半径算出ブロック 81…測定エリ
ア 82…出射レーザビームパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B60R 21/00 626 B60R 21/00 626B 626F 628 628F G01S 17/93 G01S 13/93 Z // G01S 13/93 15/93 15/93 17/88 A (56)参考文献 特開 平11−38142(JP,A) 特開 平11−144198(JP,A) 特開 平10−239436(JP,A) 特開 平11−203458(JP,A) 特開 平5−265547(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/16 B60R 21/00 624 B60R 21/00 626 B06R 21/00 628 G01S 17/93 G01S 13/93 G01S 15/93

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反射物体までの距離と車幅方向及び高さ方
    向の2方向の角度に基づき、車両前方の障害物を認識す
    る車両用障害物認識方法であって、 前記距離及び2方向の角度に基づき、少なくとも障害物
    の高さ方向の位置を検出し、 デリニエータが取り得る物理的性質を加味した所定の接
    続条件を満たす複数の障害物をデリニエータ群として判
    断し、 前記デリニエータ群と判断されたものの最も近い距離に
    あるデリニエータの高さが所定値以下の場合には、当該
    デリニエータ群を路面上に存在するデリニエータ群とし
    て判断し、 前記路面上に存在するデリニエータ群と判断された場合
    には、その路面上デリニエータ群を構成する各デリニエ
    ータの高さ状況に基づいて、真の路面上デリニエータ群
    であれば取り得ない高さ状況が生じている場合には、該
    当するリフレクタを非デリニエータであると判断するこ
    とを特徴とする車両用障害物認識方法。
  2. 【請求項2】車幅方向及び高さ方向それぞれの所定角度
    範囲内に渡り送信波を照射し、その反射波に基づいて反
    射物体までの距離と前記車幅方向及び高さ方向の2方向
    の角度とを検出するレーダ手段と、 該レーダ手段による検出結果である距離及び前記2方向
    の角度に基づき、車両前方の障害物を認識する認識手段
    とを備えた車両用障害物認識装置であって、 前記認識手段は、 前記レーザ手段による検出結果である距離及び2方向の
    角度に基づき、少なくとも前記障害物の3次元位置を検
    出する障害物認識手段と、 デリニエータが取り得る物理的性質を加味した所定の接
    続条件を満たす複数の前記障害物をデリニエータ群とし
    て判断するデリニエータ群判断手段と、 該デリニエータ群判断手段によってデリニエータ群と判
    断されたものの内で最も近い距離にあるデリニエータの
    高さが所定値以下の場合には、当該デリニエータ群を路
    面上に存在するデリニエータ群として判断する路面上デ
    リニエータ群判断手段と、 該路面上デリニエータ群判断手段によって路面上に存在
    するデリニエータ群と判断された場合には、その路面上
    デリニエータ群を構成する各デリニエータの高さ状況に
    基づいて、真の路面上デリニエータ群であれば取り得な
    い高さ状況が生じている場合には、該当するリフレクタ
    を非デリニエータであると判断する非デリニエータ判断
    手段とを備えることを特徴とする車両用障害物認識装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の車両用障害物認識装置にお
    いて、 前記デリニエータ群判断手段が前記判断に際して用いる
    所定の接続条件は、前記障害物の間隔が所定の近接状態
    であるとみなせることを特徴とする車両用障害物認識装
    置。
  4. 【請求項4】請求項2〜3のいずれか記載の車両用障害
    物認識装置において、 前記真の路面上デリニエータ群であれば取り得ない高さ
    状況は、高さの変化状況であることを特徴とする車両用
    障害物認識装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の車両用障害物認識装置にお
    いて、 前記高さの変化状況とは、距離が遠くなるにつれて、高
    さが単調増加している際に減少方向へ変化あるいは逆に
    単調減少している際に増加方向へ変化したことであり、 前記非デリニエータ判断手段は、前記高さが単調増加か
    ら減少方向へ変化する部分あるいは逆に単調減少から増
    加方向へ変化する部分に基づいて、非デリニエータと判
    断することを特徴とする車両用障害物認識装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の車両用障害物認識装置にお
    いて、 前記非デリニエータ判断手段は、前記距離が遠くなるに
    つれて高さが単調増加している際に減少方向へ変化した
    場合の変化直前のデリニエータを、非デリニエータと判
    断することを特徴とする車両用障害物認識装置。
  7. 【請求項7】請求項5記載の車両用障害物認識装置にお
    いて、 前記非デリニエータ判断手段は、前記距離が遠くなるに
    つれて高さが単調減少している際に増加方向へ変化した
    場合の変化直後のデリニエータを、非デリニエータと判
    断することを特徴とする車両用障害物認識装置。
  8. 【請求項8】請求項6又は7記載の車両用障害物認識装
    置において、 前記真の路面上デリニエータ群であれば取り得ない高さ
    状況として、高さそのものも加味し、 前記非デリニエータ判断手段は、前記距離が遠くなるに
    つれて高さが単調増加している際に減少方向へ変化した
    場合の変化直前のデリニエータあるいは逆に高さが単調
    減少している際に増加方向へ変化した場合の変化直後の
    デリニエータの高さが、所定の高さ以上であった場合に
    限り、当該障害物を非デリニエータと判断することを特
    徴とする車両用障害物認識装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の車両用障害物認識装置にお
    いて、 前記障害物を非デリニエータと判断する際の所定の高さ
    は、距離に応じて設定されていることを特徴とする車両
    用障害物認識装置。
  10. 【請求項10】請求項2〜9のいずれか記載の車両用障
    害物認識装置において、 前記物体認識手段は、前記障害物の形状も認識可能であ
    り、 前記デリニエータ群判断手段は、形状の観点から前記デ
    リニエータであると判断できる障害物のみを対象とし
    て、前記判断を行うことを特徴とする車両用障害物認識
    装置。
  11. 【請求項11】請求項2〜10のいずれか記載の車両用
    障害物認識装置において、 前記物体認識手段は、前記障害物の相対速度も求め、さ
    らに、その相対速度及び自車速に基づいて移動物体か停
    止物体という認識種別も判定し、 前記デリニエータ群判断手段は、前記停止物体であるこ
    とを、前記デリニエータ群を構成する障害物として判断
    する前提条件とすることを特徴とする車両用障害物認識
    装置。
  12. 【請求項12】請求項2〜11のいずれか記載の車両用
    障害物認識装置において、 高さ方向の角度を用いて、前記高さに関する各処理を実
    行することを特徴とする車両用障害物認識装置。
  13. 【請求項13】請求項2〜12のいずれか記載の車両用
    障害物認識装置の障害物認識手段、デリニエータ群判断
    手段、路面上デリニエータ群判断手段、非デリニエータ
    判断手段としてコンピュータシステムを機能させるため
    のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
    録媒体。
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