JP3575352B2 - 車両用位置標定装置及び記録媒体 - Google Patents

車両用位置標定装置及び記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばナビゲーションシステムを用いて、自車の走行している道路を特定することができる車両用位置標定装置及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両用のナビゲーションシステムにおいては、ディスプレイに示した地図上に道路を表示するとともに、その道路上に自車の位置を重ねて表示し、運転者等に現在どの位置を走行しているかなどの情報を提供している。
【0003】
また、今日の道路環境においては、高速道路と一般道路など異なる区分の道路が併走するような状況が見られるが、従来のナビゲーションシステムでは、問題が生じることがあった。
つまり、従来のナビゲーションシステムでは、GPSによる自車両位置特定精度や、ジャイロなどを用いた慣性航法による自車両位置特定精度の問題から、図30に示す様に、併走する高速道路及び一般道路のような複数の道路のうち、どの道路を走行しているかを特定することが困難なことがあった。
【0004】
そのため、走行中の道路を誤判定し、経路案内を誤るなどの不都合が生じることがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そして、上述した問題に対して、下記▲1▼〜▲5▼の技術が提案されているが、必ずしも十分ではない。
▲1▼特許第2745588号公報には、レーザレーダなどを用いて検出した車両側方の物体と自車両との距離の分散を求めることにより、高架道路と一般道路とを判別し、走行中の道路を特定する技術が開示されている。
【0006】
しかし、この技術では、車両側方に物体が存在しないときには判定ができないという問題があった。また、側方の物体と自車両との間に車線が存在するとき、その車線を走行する車両を検出してしまうことにより側方距離データの分散が大きくなり、正常に判断できないという問題があった。
【0007】
▲2▼特許第2745587号公報には、自車両の車速と、レーザレーダなどにより求めた自車両と周囲の車両との相対速度に着目して、高速道路と一般道路とを判別する技術が開示されている。
しかし、この技術では、渋滞時や、逆に周囲に車両が走行していない時など、想定している交通状況と異なる環境においては、正常に判定ができないという問題があった。
【0008】
▲3▼特許第2687645号公報には、断続白線やガードレールなどの道路構造物を認識し、予め保持しているデータベースと比較することにより、車両の現在位置を標定する技術が開示されている。
しかし、この技術では、断続白線やガードレールなどの道路構造物に関する膨大なデータを、新たに保持しておく必要があるという問題があった。また、これら道路構造物に特徴的形状がなければ、判定困難であるという問題点があった、▲4▼特開平7−286858号公報には、レーザレーダを用いて位置表示板に示された絶対位置情報を読みとり、位置決定精度を向上させる技術が開示されている。
【0009】
しかし、この技術では、位置表示板を新設しなければならないという問題があった。
▲5▼特開平8−287395号公報には、画像センサなどにより求めた道路形状とナビゲーションシステムの地図データとを比較することにより、自車両の位置を特定する技術が開示されている。
【0010】
しかし、この技術では、道路形状が特徴的でなければ判定が困難であるという問題があった。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、正確に自車の走行する位置を特定することができる車両用位置標定装置及び記録媒体を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段及び発明の効果
【0016】
(1)請求項1の発明は、
自車位置検出手段からの自車位置情報と道路地図情報処理手段からの道路地図情報とを比較して、自車位置を特定する自車位置標定装置において、自車の前方の状態を検出する前方検出手段(例えばレーザレーダ)により検出した複数車両について、該車両間の側方距離から車線幅員を算出し、得られた車線幅員を前記道路地図情報と比較することにより、自車が走行している道路を特定する走行道路特定手段を備えていることを特徴とする車両用位置標定装置を要旨とする。
【0017】
本発明では、例えばレーザレーダにより検出した複数車両の情報に基づいて、複数車両の側方間隔を求める。例えば自車の進路中心と進路上の先行車と第1左側方距離と、自車の進路中心と進路の右側の先行車との第2側方距離とを求め、この第1側方距離と第2側方距離とから、両車両間の距離である側方間隔、即ち車線幅員(即ち車線幅)を求める。従って、この車線幅員を、道路地図情報から得られる検討対象領域の道路の車線幅員のデータと比べることにより、現在自車がどの道路を走行しているかを正確に特定することができる。
【0022】
2)請求項2の発明は、
自車位置検出手段からの自車位置情報と道路地図情報処理手段からの道路地図情報とを比較して、自車位置を特定する自車位置標定装置において、自車の前方の状態を検出する前方検出手段(例えばレーザレーダ)により検出した移動物(例えば先行車)の情報と自車進路検出手段により求めた自車の進路の情報とに基づいて、前記移動物が自車の前方を自車の進路と交差するように所定速度以上で移動したとき、自車が走行している道路が高速道路又は自動車専用道路ではないとして、前記道路地図情報に基づいて、自車が走行している道路を特定する走行道路特定手段を備えていることを特徴とする車両用位置標定装置を要旨とする。
【0023】
本発明では、例えばレーザレーダにより、自車の前方の移動物を検出するとともに、その移動物が自車の前方を(例えば自車速と操舵角とから求めた)自車の進行方向と交差するように移動したかどうかを判定する。そして、前方の移動物が、自車の進行方向と交差するように所定速度以上で移動したときは、例えば交差点の様に、一般道路であると考えられる。即ち、高速道路や自動車専用道路ではないと考えられる。従って、道路地図情報を参照して、検討する対象となる領域の道路の種類(一般道路か自動車専用道路かの区分)を調べて、該当する一般道路を見い出すことにより、現在自車がどの道路を走行しているかを正確に特定することができる。
【0024】
3)請求項3の発明は、
自車位置検出手段からの自車位置情報と道路地図情報処理手段からの道路地図情報とを比較して、自車位置を特定する自車位置標定装置において、自車の前方の状態を検出する前方検出手段(例えばレーザレーダ)により検出した停止物について、該停止物が所定の間隔で存在し、自車がその停止物の間を通過して、かつ所定車速以下になったことを検出したとき、自車が有料道路の料金所を通過したと判断して、前記道路地図情報に基づいて、自車の走行している地点を特定する走行地点特定手段を備えていることを特徴とする車両用位置標定装置を要旨とする。
【0025】
本発明では、例えばレーザレーダにより、自車の前方の停止物を検出するとともに、停止物が所定間隔で存在することを検出し、更に、自車がその停止物の間を通過して、かつ所定車速以下(例えば停止を示す車速0)になったかどうかを判定する。そして、この条件が満たされた場合には、自車が有料道路(高速道路や自動車専用道路等)の料金所を通過したと判断する。従って、道路地図情報を参照して、検討する対象となる領域の道路の料金所のデータを調べて、該当する有料道路を見い出し、現在自車がどの位置(従って道路も)を走行しているかを正確に特定することができる。
【0026】
4)請求項4の発明は、
自車位置を検出する自車位置検出手段と、道路地図情報記憶手段から読み出した道路地図情報を処理する道路地図情報処理手段と、自車の前方の状態を検出する前方検出手段と、を備えたことを特徴とする前記請求項1〜のいずれかに記載の車両用位置標定装置を要旨とする。
【0027】
本発明は、例えばマイクロコンピュータにより実現される走行道路特定手段や走行位置特定手段の機能だけでなく、自車位置検出手段、道路地図情報処理手段、前方検出手段などの他のハード構成を備えたものである。
この自車位置検出手段としては、例えばGPSによる位置検出を行うことができるアンテナや受信したGPS信号を処理する装置等が挙げられる。また、ジャイロなどを用いた慣性航法を行うための装置等が挙げられる。
【0028】
道路地図情報記憶手段としては、道路地図情報を記憶したCD−ROM、DVD等の各種の記録媒体が挙げられ、道路地図情報処理手段としては、この記録媒体から道路地図情報を読み出したり、道路地図情報をディスプレイに表示するための処理装置が挙げられる。
【0029】
前方検出手段としては、例えばレーザレーダやFM−CWレーダ等の各種の装置が挙げられる。この装置により、前方の移動物(先行車や横断車両)や、停止物(反射板や路側壁)などを検出することができる。
また、他の前方検出手段としては、例えばCCDカメラの様な画像センサが挙げられる。この画像センサにより、前方の画像を撮像し、撮像した画像に基づいて、前方のレーンマーカや車線に垂直に伸びる白線を認識することができる。更に、画像センサの画像を解析することにより、前方の移動物(先行車や横断車両)や、停止物(反射板や路側壁)なども検出することができる。
【0030】
5)請求項5の発明は、
前記請求項1又は2記載の車両用位置標定装置の走行道路特定手段又は前記請求項3記載の車両用位置標定装置の走行地点特定手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体を要旨とする。
本発明は、車両用位置標定装置の前記手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録した記録媒体を示している。
【0031】
つまり、上述した様な車両用位置標定装置をコンピュータシステムにて実現する機能は、例えば、コンピュータシステム側で起動するプログラムとして備えることができる。このようなプログラムの場合、例えば、フロッピーディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、ハードディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、必要に応じてコンピュータシステムにロードして起動することにより用いることができる。この他、ROMやバックアップRAMをコンピュータ読み取り可能な記録媒体として前記プログラムを記録しておき、このROMあるいはバックアップRAMをコンピュータシステムに組み込んで用いても良い。
【0032】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の車両用位置標定装置及び記録媒体の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
尚、以下では、実施例1、2、4、5が、本発明に関連する内容を示す参考例であり、実施例3、6、7が、本発明の範囲の例である。
(実施例1)
本実施例の車両用位置標定装置は、自車の前方の状態や道路地図情報に基づいて、自車の走行している道路を特定するものである。
【0033】
a)まず、実施例1の車両用位置標定装置及びその周辺装置のハード構成について説明する。
図1に示す様に、本実施例1における全体のシステムは、レーザレーダセンサ2、画像センサ4、ナビゲーション制御装置(以下ナビゲーションECUと記す)6、車間制御装置(以下車間制御ECUと記す)8、ブレーキ電子制御装置(以下ブレーキECUと記す)10、およびエンジン電子制御装置(以下エンジンECUと記す)12を中心に構成されている。
【0034】
このうち、車両用位置標定装置は、レーザレーダセンサ2、画像センサ4、GPSセンサ14、道路地図データROM(CD−ROM)16、及びナビ用ディスプレイ7に接続されたナビゲーションECU6及び車間制御ECU8の機能により実現されている。以下詳細に説明する。
【0035】
尚、ここでは、各機能を明瞭に示すために、車間制御ECU8、ブレーキECU10、エンジンECU12等を区別して記載したが、それらの演算処理機能を1つのマイクロコンピュータを中心に構成する装置とすることも可能である。
▲1▼前記レーザレーダセンサ2は、レーザビームによるスキャニング測距器とマイクロコンピュータとを中心として構成されている電子回路であり、スキャニング測距器にて、先行車や停止物(例えば路側物)との距離、角度、相対速度等を検出する。
【0036】
そして、車間制御ECU8から受信する現車速(Vn)信号、カーブ曲率半径(推定R)等に基づいて、先行車の自車線確率を計算するとともに、先行車との相対速度等の先行車情報を、車間制御ECU8に送信する。また、停止物の位置、自車の推定進行路(自車の進路)からの距離等の停止物情報を、車間制御ECU8に送信する。更に、レーザレーダセンサ2自身のダイアグノーシス信号(ダイアグ情報)も車間制御ECU8に送信する。
【0037】
▲2▼前記画像センサ4は、自車の前方を撮像する2次元のCCDセンサであり、撮像した画像からレーンマーカや停止線等を認識する。
そして、認識した結果を、前方情報として、車間制御ECU8に送信する。尚、レーンマーカとは、道路の車線を区分するラインであり、連続した線(白線)又は点線からなる。
【0038】
▲3▼前記ナビゲーションECU6は、マイクロコンピュータを中心として構成されている電子回路であり、GPSセンサ14により得られた現在位置の座標を入力するとともに、道路地図データROM16から得られた道路地図データを入力する。尚、道路地図データとしては、高速道路等の自動車専用道路と一般道路との道路区分、道路の車線数、車線幅(車線幅員)等のデータが挙げられる。
【0039】
また、ナビゲーションECU6は、道路地図データROMから得られるデータとは別に、実際にレーザレーダセンサ2や画像センサ4からの情報に基づいて車間制御ECU8にて判断された、道路区分、車線数、車線幅のデータを受信する。
【0040】
そして、このナビゲーションECU6は、GPSセンサ14から得られた座標、道路地図データROM16から得られた道路地図データなどの道路情報を、車間制御ECU8に送信するとともに、その道路地図データを含む地図画像をナビ用ディスプレイ7に表示する。
【0041】
特に本実施例では、車間制御ECU8から送信された前記データに基づいて、このナビゲーションECU6にて、後に詳述する様に、自車の位置の標定、即ち自車がどの道路を走行しているかの判定を行う。
▲4▼前記車間制御ECU8は、マイクロコンピュータを中心として構成されている電子回路である。そして、上述した様に、レーザレーダセンサ2から、先行車情報、停止物情報、ダイアグ情報を受信し、画像センサ4から、前方情報を受信し、ナビゲーションECU6から、道路情報を受信するとともに、エンジンECU12から、現車速(Vn)信号、操舵角信号、ヨーレート信号、目標車間時間信号、ワイパスイッチ情報、アイドル制御やブレーキ制御の制御状態信号等を受信する。
【0042】
この車間制御ECU8では、受信したデータに基づいて、例えば車間距離を一定に保って先行車に追従する車間クルーズなどの車間制御演算等を行う。
また、車間制御ECU8は、レーザレーダセンサ2から受信した先行車情報に含まれる自車線確率等に基づいて、車間制御すべき先行車を決定し、先行車との車間距離相当量(具体的には、車間時間である。車間距離そのものでも良い。)を適切に調節すべく、エンジンECU12に、目標加速度信号、フューエルカット要求信号、ODカット要求信号、3速シフトダウン要求信号、警報要求信号、ダイアグ情報、表示データ信号等を送信する。
【0043】
▲5▼前記ブレーキECU10は、マイクロコンピュータを中心として構成されている電子回路であり、車両の操舵角を検出するステアリングセンサ18、ヨーレートを検出するヨーレートセンサ20から、操舵角やヨーレートを求めて、これらのデータをエンジンECU12を介して、車間制御ECU8に送信する。
【0044】
また、ブレーキECU10は、エンジンECU12を介する車間制御ECU8からの警報要求信号に応じて警報ブザー22を鳴動し、更に、エンジンECU12を介する車間制御ECU8からのブレーキ要求信号及びエンジンECU12からの目標加速度信号に応じて、ブレーキアクチュエータ24を駆動してブレーキ力を調節する。
【0045】
尚、ブレーキアクチュエータ24としては、ホイールシリンダ圧を増圧可能な周知のバキュームブースタや、ブレーキ油圧回路の油圧ポンプ・増圧制御弁・減圧制御弁の構成が挙げられる。
▲6▼前記エンジンECU12は、マイクロコンピュータを中心として構成されている電子回路であり、スロットル開度を検出するスロットル開度センサ26、車両速度を検出する車速センサ28、ブレーキの踏み込み有無を検出するブレーキスイッチ30、車間制御のオン・オフを設定するクルーズメインスイッチ32、制御開始/終了を設定するクルーズコントロールスイッチ34、およびその他のセンサやスイッチ類からの検出信号、あるいはボデーLAN36を介して受信するワイパースイッチ情報、テールスイッチ情報、目標車間時間情報を受信する。
【0046】
更に、エンジンECU12は、ブレーキECU10からの操舵角信号やヨーレート信号、あるいは車間制御ECU8からの目標加速度信号、フューエルカット要求信号、ODカット要求信号、3速シフトダウン要求信号、警報要求信号、ブレーキ要求信号、ダイアグノーシス信号、表示データ信号等を受信する。
【0047】
そして、エンジンECU12は、この受信した信号から判断する運転状態に応じて、内燃機関(ここでは、ガソリンエンジン)のスロットル開度を調整するスロットルアクチュエータ36、トランスミッション(図示せず)の変速を調節するトランスミッションアクチュエータ38に対して駆動命令を出力する。従って、これらのアクチュエータにより、内燃機関の出力、ブレーキ力あるいは変速シフトを制御することが可能となっている。
【0048】
また、エンジンECU12は、必要な表示情報を、ボデーLAN36を介して、ダッシュボードに備えられているLCD等の表示装置(図示せず)に送信して表示させたり、あるいは、現車速(Vn)信号、操舵角信号、ヨーレート信号、目標車間時間信号、ワイパスイッチ情報信号、アイドル制御やブレーキ制御の制御状態信号を、車間制御ECU8に送信する。
【0049】
b)次に、上述した構成の車両用位置標定装置にて行われる自車位置標定処理について説明する。
本実施例の自車位置標定処理とは、レーザレーダセンサ2により検出した路側物の位置から道路の左右幅(道路幅)及び車線数を検出し、その車線数と道路地図情報(道路地図データ)とを照らし合わせて、現在自車が走行している道路を特定し、自車の走行道路等のデータを表示する一連の処理である。尚、本処理は、主として、ナビゲーションECU6にて実施される。
【0050】
(i)メインルーチン
図2のフローチャートに示す様に、まずステップ100にて、GPSセンサデータ処理を行う。このGPSセンサデータ処理とは、GPSセンサ14により得られた信号に基づいて、自車の位置を示す座標を取り込む処理である。
【0051】
続くステップ110では、道路地図データROM16から、道路地図データを読み込む処理を行う。
続くステップ120では、走行道路特定処理を行う。この走行道路特定処理とは、このメインルーチンにおける一連の自車位置標定処理の要部であり、後に図3にて詳述する様に、自車がどの道路を走行しているかを特定する処理のことである。
【0052】
続くステップ130では、自車位置特定処理を行い、一旦本処理を終了する。この自車位置特定処理とは、ナビ用ディスプレイ7にて、前記走行道路特定処理により特定した道路上に、自車の位置を示すマークを表示する等の処理である。
(ii)走行道路特定処理(前記図2のステップ120の処理)
図3のフローチャートに示す様に、ステップ200では、後に図4にて詳述する様に、自車が走行している道路の車線数を判定する。
【0053】
続くステップ210では、自車位置候補道路抽出処理を行う。この自車位置候補道路抽出処理とは、GPSセンサ14による自車の位置情報に基づいて、自車を中心とする位置から所定の範囲の(即ち自車が走行している可能性のある)道路を抽出する処理である。これは、GPSセンサ14の位置精度には、所定の限界(例えば30m)があるので、後の走行道路特定処理のために、自車走行の可能性のある道路を全て抽出する処理である。
【0054】
続くステップ220では、後に図6にて詳述する様に、自車が走行している道路を選択(即ち特定)する処理を行って、一旦本処理を終了する。
(iii)車線数判定処理(前記図3のステップ200の処理)
図4のフローチャートに示す様に、ステップ300では、レーザレーダセンサ2により、停止物を検出する。例えば、レーザレーダセンサ2により検出した物体が、自車と同じ速さで自車に向かってくる場合には、その物体を停止物(例えば路側物)と判定する。
【0055】
続くステップ310では、推定進行路(即ち自車の進路)を演算する。例えば車速センサ28により検出した自車の速度と、ステアリングセンサ18により検出した操舵角から、推定Rを求め、この推定Rに基づいて、自車の推定進行路(図5の車線間の点線で示す進路)を算出する。
【0056】
続くステップ320では、図5に示す様にして、左路側物位置平均Dxlを算出する。例えばレーザレーダセンサ2により、多数の路側物(例えばリフレクタ)を検出した場合には、その路側物の位置のデータと前記推定進行路の位置関係から、路側物が推定進行路の右側にあるか左側にあるかが分かる。
【0057】
従って、推定進行路の左側にある複数の路側物と推定進行路との距離を各々算出し、それの平均値を左路側物位置平均Dxlとして算出する。
続くステップ330では、前記左路側物位置平均Dxlと同様にして、推定進行路の右側にある複数の路側物と推定進行路との距離を各々算出し、それの平均値を右路側物位置平均Dxrとして算出する。
【0058】
続くステップ340では、道路の左右幅を算出する。つまり、左路側物位置平均Dxlと右路側物位置平均Dxrを加算した値を、道路の左右幅とする。
続くステップ350では、道路の左右幅から車線数を算出し、一旦本処理を終了する。つまり、1車線の幅はほぼ決められているので、道路の左右幅が1車線の幅の何倍あるかにより、車線数を算出することができる。
【0059】
(iv)走行道路選択処理(前記図3のステップ220の処理)
図6のフローチャートに示す様に、ステップ400では、候補道路の確度順ソートを行う。つまり、前記図3のステップ210にて、自車位置候補道路抽出処理を行ったが、この抽出した複数の候補道路から、自車の走行する可能性が高い順にランク付けする。例えばGPSセンサ14により検出した自車の座標と、道路地図データROM16に記憶されている道路の座標とを比較し、座標が近いものから、その確度が高いとして順序づけする。尚、道路地図データROM16には、候補道路の車線数のデータが記憶されている。
【0060】
続くステップ410では、前記車線数判定処理の結果に基づいて、車線数が一致した道路があるか否かを判定する。つまり、前記各候補道路の車線数と、前記図4のステップ350にて算出された(現在自車が走行中の道路の)車線数とが一致するかどうかを順次調べてゆき、それにより、候補道路の中に、車線数が一致した道路があるか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ420に進み、一方否定判断されるとステップ430に進む。
【0061】
ステップ420では、車線数が一致した候補道路があるので、その候補道路のうちの最高確度の道路を、自車が走行中の道路として選択(特定)し、一旦本処理を終了する。
この結果を受けて、前記図2のステップ130の自車位置特定処理によって、ナビ用ディスプレイ7に表示された道路(特定された道路)の上に、自車の位置及び進行方向を示す矢印が表示される。
【0062】
一方、ステップ430では、車線数が一致した候補道路がないので、その候補道路のうちの最高確度の道路を、自車が走行中の道路として選択(特定)し、一旦本処理を終了する。
この結果を受けて、同様に、ナビ用ディスプレイ7に表示された道路(特定された道路)の上に、自車の位置及び進行方向を示す矢印が表示される。
【0063】
この様に、本実施例では、レーザレーダセンサ2により検出した路側物の位置から、道路の左右幅及び車線数を検出し、そのうちの車線数と道路地図データとを照らし合わせて、現在自車が走行している道路を特定している。
よって、従来の様に、単にGPSデータ等を利用した場合に比べて、自車の走行している道路をより確実に特定できるという顕著な効果を奏する。
(実施例2)
次に、実施例2について説明するが、前記実施例1と同様な箇所の説明は省略又は簡略化する。
【0064】
本実施例は、画像センサ4により撮像した画像データを用いて、レーンマーカ数を検出することにより、車線数を検出して、自車が走行する道路の特定を行うものである。尚、メインルーチンは、前記実施例1と同様である。
(i)走行道路特定処理
図7のフローチャートに示す様に、ステップ500では、後に図8にて詳述する様に、自車が走行している道路の車線数を判定する。
【0065】
続くステップ510では、前記実施例1と同様にして、自車位置候補道路抽出処理を行う(以下、他の実施例も同様)。
続くステップ520では、後に図9にて詳述する様に、自車が走行している道路を選択(即ち特定)する処理を行って、一旦本処理を終了する。
【0066】
(ii)車線数判定処理(前記図7のステップ500の処理)
図8のフローチャートに示す様に、ステップ600では、画像センサ4により得られた画像データを処理して、レーンマーカを検出する。例えば、図9に示す様に、撮像した画像データの画像処理により、レーンマーカを抽出する処理を行う。
【0067】
続くステップ610では、抽出したレーンマーカの数を検出する。
続くステップ620では、レーンマーカの数から、車線数を算出し、一旦本処理を終了する。例えばレーンマーカが3本ある場合には、それらをセンターのレーンマーカと左右の路側のレーンマーカと見なして、(対向車線を含めて)2車線の道路と判断する。
【0068】
(iii)走行道路選択処理(前記図7のステップ520の処理)
図10のフローチャートに示す様に、ステップ700では、候補道路の確度順ソートを行う。
続くステップ710では、候補道路の中で、前記車線数判定処理により得られた車線数と一致した道路があるか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ720に進み、一方否定判断されるとステップ730に進む。
【0069】
ステップ720では、車線数が一致した候補道路があるので、その候補道路のうちの最高確度の道路を、自車が走行中の道路として選択(特定)し、一旦本処理を終了する。
一方、ステップ730では、車線数が一致した候補道路がないので、その候補道路のうちの最高確度の道路を、自車が走行中の道路として選択(特定)し、一旦本処理を終了する。
【0070】
この様に、本実施例では、画像センサ4により撮像した画像データを用いて、レーンマーカ数を検出することにより、車線数を求めて道路の特定を行うことができるので、従来より確実に、自車の走行している道路を特定できるという顕著な効果を奏する。
(実施例3)
次に、実施例3について説明するが、前記実施例1〜2と同様な箇所の説明は省略又は簡略化する。
【0071】
本実施例は、レーザレーダセンサ2により検出した前方の複数の先行車と自車の進路との側方距離を求め、先行車同士の側方距離を算出することにより、車線幅を求めて、自車の走行する道路の特定を行うものである。尚、メインルーチンは、前記実施例1と同様である。
【0072】
(i)走行道路特定処理
図11のフローチャートに示す様に、ステップ800では、後に図12にて詳述する様に、自車が走行している車線幅を判定する処理(車線幅判定処理)を行う。
【0073】
続くステップ810では、自車位置候補道路抽出処理を行う。
続くステップ820では、後に図14にて詳述する様に、自車が走行している道路を選択(即ち特定)する処理を行って、一旦本処理を終了する。
(ii)車線幅判定処理(前記図11のステップ800の処理)
図12のフローチャートに示す様に、ステップ900では、レーザレーダセンサ2により、複数の移動物(先行車)を検出する。
【0074】
続くステップ910では、前記実施例1と同様にして、推定進行路(自車の進路)を演算する。
続くステップ920では、推定進行路に対する先行車の位置を算出する。具体的には、図13に示す様に、レーザレーダセンサ2により検出した先行車の位置(自車からの距離と角度)と、推定進行路との位置関係から、先行車が推定進行路上に存在するか、その右(あるいは左)の車線上に存在するかを判別する。そして、推定進行路の中心に対する、推定進行路上の車両の側方距離(第1側方距離)、及び推定進行路に隣接する車線上(図では右車線上)の車両の側方距離(第2側方距離)を算出する。
【0075】
続くステップ930では、左右の先行車間の横方向間隔(側方距離)を算出する。具体的には、前記各車両間の側方距離(第1,第2側方距離)を合計して(または推定進行路の中心に対して同一方向であれば差をとって)、隣接する車線を走行する車両の側方距離を算出する。
【0076】
続くステップ940では、車線幅として間隔平均値を算出し、一旦本処理を終了する。つまり、上述した隣接する車線を走行する車両の側方距離を車線幅とみなすことができるので、前記側方距離の測定を複数回行い、その平均値を車線幅として求める処理を行う。
【0077】
(iii)走行道路選択処理(前記図11のステップ820の処理)
図14のフローチャートに示す様に、ステップ1000では、候補道路の確度順ソートを行う。
続くステップ1010では、候補道路の中で、前記車線幅判定処理により得られた車線幅と一致した道路があるか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ1020に進み、一方否定判断されるとステップ1030に進む。
【0078】
ステップ1020では、車線幅が一致した候補道路があるので、その候補道路のうちの最高確度の道路を、自車が走行中の道路として選択(特定)し、一旦本処理を終了する。
一方、ステップ1030では、車線幅が一致した候補道路がないので、その候補道路のうちの最高確度の道路を、自車が走行中の道路として選択(特定)し、一旦本処理を終了する。
【0079】
この様に、本実施例は、レーザレーダセンサ2により検出した前方の複数の先行車と自車の進路との側方距離を求め、先行車同士の側方距離を算出することにより、車線幅を求めて、自車の走行する道路の特定を行うので、従来より確実に、自車の走行している道路を特定できるという顕著な効果を奏する。
(実施例4)
次に、実施例4について説明するが、前記実施例1〜3と同様な箇所の説明は省略又は簡略化する。
【0080】
本実施例は、画像センサ4により撮像した画像データを用いて、レーンマーカを検出し、そのレーンマーカの間隔から車線幅を求めて、自車が走行する道路の特定を行うものである。尚、メインルーチンは、前記実施例1と同様である。
(i)走行道路特定処理
図15のフローチャートに示す様に、ステップ1100では、後に図16にて詳述する様に、自車が走行している道路の車線幅を判定する。
【0081】
続くステップ1110では、自車位置候補道路抽出処理を行う。
続くステップ1120では、後に図18にて詳述する様に、自車が走行している道路を選択(即ち特定)する処理を行って、一旦本処理を終了する。
(ii)車線幅判定処理(前記図15のステップ1100の処理)
図16のフローチャートに示す様に、ステップ1200では、画像センサ4により得られた画像データを処理して、レーンマーカを検出する。例えば、図17に示す様に、撮像した画像データの画像処理により、レーンマーカを抽出する処理を行う。
【0082】
続くステップ1210では、抽出したレーンマーカを2次元位置に変換する。つまり、レーンマーカは、撮像したままの画像においては、遠方ほどその間隔が小さくなるような斜め上方から写した画像であるので、ここでは、図17に示す様に、この画像を、道路の真上から見た平面図のように、2次元位置となる様に変換する。これにより、左右のレーンマークの間隔が実際と同様に一定となる。
【0083】
続くステップ1220では、2次元位置に変換したレーンマーカの画像データから、複数の場所における車線幅を求め、その平均値を算出して、一旦本処理を終了する。
(iii)走行道路選択処理(前記図15のステップ1120の処理)
図18のフローチャートに示す様に、ステップ1300では、候補道路の確度順ソートを行う。
【0084】
続くステップ1310では、候補道路の中で、前記車線幅判定処理により得られた車線幅と一致した道路があるか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ1320に進み、一方否定判断されるとステップ1330に進む。
ステップ1320では、車線幅が一致した候補道路があるので、その候補道路のうちの最高確度の道路を、自車が走行中の道路として選択(特定)し、一旦本処理を終了する。
【0085】
一方、ステップ1330では、車線幅が一致した候補道路がないので、その候補道路のうちの最高確度の道路を、自車が走行中の道路として選択(特定)し、一旦本処理を終了する。
この様に、本実施例では、画像センサ4により撮像した画像データを用いて、レーンマーカを検出し、そのレーンマーカの間隔から車線幅を求めて、自車が走行する道路の特定を行うことができるので、従来より確実に、自車の走行している道路を特定できるという顕著な効果を奏する。
(実施例5)
次に、実施例5について説明するが、前記実施例1〜4と同様な箇所の説明は省略又は簡略化する。
【0086】
本実施例は、画像センサ4により撮像した画像データを用いて、停止線を検出し、その停止線の有無に基づいて、自車が走行する道路の特定を行うものである。尚、メインルーチンは、前記実施例1と同様である。
(i)走行道路特定処理
図19のフローチャートに示す様に、ステップ1400では、画像センサ4により得られた画像データを処理して、停止線を検出する。
【0087】
例えば、図20に示す様に、撮像した画像データの画像処理により、レーンマーカとほぼ垂直に交差する停止線、即ち画面に対して水平に伸びる白線を停止線として抽出する処理を行う。
続くステップ1410では、自車位置候補道路抽出処理を行う。
【0088】
続くステップ1420では、後に図21にて詳述する様に、自車が走行している道路を選択(即ち特定)する処理を行って、一旦本処理を終了する。
(ii)走行道路選択処理(前記図19のステップ1420の処理)
図21のフローチャートに示す様に、ステップ1500では、候補道路の確度順ソートを行う。
【0089】
続くステップ1510では、停止線を検知したか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ1520に進み、一方否定判断されるとステップ1530に進む。
ステップ1520では、停止線を検知したので、自車の走行している道路は、自動車専用道路でなく一般道路であると見なして、一般道路の候補道路のうちの最高確度の道路を、自車が走行中の道路として選択(特定)し、一旦本処理を終了する。
【0090】
一方、ステップ1530では、停止線を検知しないので、候補道路のうちの最高確度の道路を、自車が走行中の道路として選択(特定)し、一旦本処理を終了する。
この様に、本実施例では、画像センサ4により撮像した画像データを用いて、停止線を検出し、その停止線の有無に基づいて、自車が走行する道路の特定を行うことができるので、従来より確実に、自車の走行している道路を特定できるという顕著な効果を奏する。
(実施例6)
次に、実施例6について説明するが、前記実施例1〜5と同様な箇所の説明は省略又は簡略化する。
【0091】
本実施例は、レーザレーダセンサ2により、自車の走行する車線を交差するような移動物(車両)を検出し、その移動物の有無に基づいて、自車の走行する道路の特定を行うものである。尚、メインルーチンは、前記実施例1と同様である。
【0092】
(i)走行道路特定処理
図22のフローチャートに示す様に、ステップ1600では、後に図23にて詳述する様に、自車が走行している道路を横断するように移動する移動物(車両)を検出する処理(交差移動物検出処理)を行う。
【0093】
続くステップ1610では、自車位置候補道路抽出処理を行う。
続くステップ1620では、後に図25にて詳述する様に、自車が走行している道路を選択(即ち特定)する処理を行って、一旦本処理を終了する。
(ii)交差移動物検出処理(前記図22のステップ1600の処理)
図23のフローチャートに示す様に、ステップ1700では、レーザレーダセンサ2により、自車の前方の移動物(車両)の位置及び速度(移動速度)を検出する。
【0094】
続くステップ1710では、移動ベクトルを算出する。つまり、図24に示す様に、自車が走行している道路に対して、どの様な速度で且つどの様な角度で交差するかを算出する。移動物が
続くステップ1720では、推定進行路を算出する。
【0095】
続くステップ1730では、図24に示す様に、移動ベクトルとの推定進行路との交差角が、所定値以上であるか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ1740に進み、一方否定判断されるとステップ1760に進む。
ステップ1740では、移動物の速度が所定値以上であるか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ1750に進み、一方否定判断されると前記ステップ1760に進む。
【0096】
ステップ1750では、前記ステップ1730及びステップ1740にて肯定判断されているので、即ち例えば図24の右図に示す様に、移動物が、所定値以上の交差角で且つ所定値以上の速度で、自車走行道路を移動しているので、その移動物を交差移動物と認識する。
【0097】
即ち、一般道路において、交差点を移動している移動物であると判定する。これにより、現在自車が走行している道路が、一般道路であると見なすことができる。
一方、ステップ1760では、前記ステップ1730又はステップ1740にて否定判断されているので、即ち例えば図24の左図に示す様に、移動物が、所定値未満の浅い交差角で(又は所定値未満の遅い速度で)、自車走行道路を移動しているので、その移動物を交差移動物とは判定しない。
【0098】
即ち、一般道路において、交差点を移動している移動物であると判定しない。これにより、現在自車が走行している道路が、一般道路であると見なすことはしない。
(iii)走行道路選択処理(前記図22のステップ1620の処理)
図25のフローチャートに示す様に、ステップ1800では、候補道路の確度順ソートを行う。
【0099】
続くステップ1810では、前記交差移動物検出処理に判定結果に基づいて、交差移動物を検知したか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ1820に進み、一方否定判断されるとステップ1830に進む。
ステップ1820では、交差移動物を検知したので、自車の走行している道路は、自動車専用道路でなく一般道路であると見なして、一般道路の候補道路のうちの最高確度の道路を、自車が走行中の道路として選択(特定)し、一旦本処理を終了する。
【0100】
一方、ステップ1830では、交差移動物を検知しないので、候補道路のうちの最高確度の道路を、自車が走行中の道路として選択(特定)し、一旦本処理を終了する。
この様に、本実施例は、レーザレーダセンサ2により、自車の走行する車線を交差するような移動物(車両)を検出し、その交差移動物の有無に基づいて、自車の走行する道路の特定を行うので、従来より確実に、自車の走行している道路を特定できるという顕著な効果を奏する。
(実施例7)
次に、実施例7について説明するが、前記実施例1〜6と同様な箇所の説明は省略又は簡略化する。
【0101】
本実施例は、レーザレーダセンサ2により、料金所を検出し、その料金所の情報に基づいて、自車の位置及び自車の走行する道路の特定を行うものである。尚、メインルーチンは、前記実施例1と同様である。
(i)走行道路特定処理
図26のフローチャートに示す様に、ステップ1900では、後に図27にて詳述する様に、料金所を検出する処理(料金所検出処理)を行う。
【0102】
続くステップ1910では、自車位置候補道路抽出処理を行う。
続くステップ1920では、後に図29にて詳述する様に、自車が走行している道路を選択(即ち特定)する処理を行って、一旦本処理を終了する。
(ii)料金所検出処理(前記図26のステップ1900の処理)
図27のフローチャートに示す様に、ステップ2000では、レーザレーダセンサ2により、自車の前方の停止物(料金所の建物)の位置を検出する。
【0103】
続くステップ2010では、所定間隔を有する停止物を検出する。具体的には、図28(a)に示す様に、自車の前方にある左右の停止物の位置のデータに基づいて、左右の停止物の間隔を算出し、この左右の停止物の間隔が、通常の料金所の建物同士の所定の間隔であるかどうかを判定する。ここで肯定判断されるとステップ2020に進み、一方否定判断されるとステップ2040に進む。
【0104】
ステップ2020では、自車が停止物間を通過して停止したか否かを判定する。具体的には、図28(b)に示す様に、前記ステップ2010にて測定した停止物間のデータ(自車と停止物との距離、自車と停止物との角度等)と、その時の自車の位置のデータと、その後の自車の走行状態のデータとから、自車が停止物間を通過して停止したか否かを判定する。
【0105】
例えば、停止物の位置を測定した後に、自車が左右の停止物間の進路を停止物までの距離だけ走行してから停止したか否かにより、自車が停止物間を通過して停止したか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ2030に進み、一方否定判断されると前記ステップ2040に進む。
【0106】
ステップ2030では、料金所を検知したと判定して、一旦本処理を終了する。つまり、前記ステップ2010にて、左右の停止物の間隔が料金所を示す間隔と判定され、且つステップ2020にて、自車が停止物間を通過して停止したと判定されたので、その停止物が料金所であると判断するのである。
【0107】
一方、ステップ2040では、料金所を検知しないとして、一旦本処理を終了する。つまり、前記ステップ2010にて、左右の停止物の間隔が料金所を示す間隔ではない判定されるか、又はステップ2020にて、自車が停止物間を通過して停止しないと判定されたので、その停止物が料金所であるとせずに、一旦本処理を終了する。
【0108】
(iii)走行道路選択処理(前記図26のステップ1920の処理)
図29のフローチャートに示す様に、ステップ2100では、候補道路の確度順ソートを行う。
続くステップ2110では、前記料金所検出処理の判定結果に基づいて、料金所を検知したか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ2120に進み、一方否定判断されるとステップ2130に進む。
【0109】
ステップ2120では、料金所を検知したので、自車の走行している道路は、(高速道路を含む)自動車専用道路のような有料道路であると見なして、有料道路の候補道路のうちの最高確度の道路を、自車が走行中の道路として選択(特定)し、一旦本処理を終了する。
【0110】
一方、ステップ2130では、料金所を検知しないので、候補道路のうちの最高確度の道路を、自車が走行中の道路として選択(特定)し、一旦本処理を終了する。
この様に、本実施例は、レーザレーダセンサ2により、料金所を検出し、その料金所の情報に基づいて、自車の位置及び自車の走行する道路の特定を行うので、従来より確実に、自車の走行している道路を特定できるという顕著な効果を奏する。
【0111】
尚、本発明は前記実施例になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
(1)例えば前記各実施例を2種以上組み合わせて実施してもよい。
(2)また、前記各実施例では、車両用位置標定装置について述べたが、本発明は、それらに限らず、上述した処理を実行するプログラムを記憶している記録媒体にも適用できる。
【0112】
この記録媒体としては、マイクロコンピュータとして構成される電子制御装置、マイクロチップ、フロッピィディスク、ハードディスク、光ディスク等の各種の記録媒体が挙げられる。つまり、上述した車両用位置標定装置の処理を実行するプログラムを記憶したものであれば、特に限定はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の車両用位置標定装置及びその周辺装置の概略構成を表すブロック図である。
【図2】実施例1の車両用位置標定装置におけるメインルーチンを示すフローチャートである。
【図3】実施例1の走行道路特定処理を示すフローチャートである。
【図4】実施例1の車線数判定処理を示すフローチャートである。
【図5】実施例1の自車の進路と路側物との関係を示す説明図である。
【図6】実施例1の走行道路選択処理を示すフローチャートである。
【図7】実施例2の走行道路特定処理を示すフローチャートである。
【図8】実施例2の車線数判定処理を示すフローチャートである。
【図9】実施例2のレーンマーカの画像を示す説明図である。
【図10】実施例2の走行道路選択処理を示すフローチャートである。
【図11】実施例3の走行道路特定処理を示すフローチャートである。
【図12】実施例3の車線幅判定処理を示すフローチャートである。
【図13】実施例3の自車の進路と移動物との関係を示す説明図である。
【図14】実施例3の走行道路選択処理を示すフローチャートである。
【図15】実施例4の走行道路特定処理を示すフローチャートである。
【図16】実施例4の車線幅判定処理を示すフローチャートである。
【図17】実施例4のレーンマーカの画像を示す説明図である。
【図18】実施例4の走行道路選択処理を示すフローチャートである。
【図19】実施例5の走行道路特定処理を示すフローチャートである。
【図20】実施例5の停止線の画像を示す説明図である。
【図21】実施例5の走行道路選択処理を示すフローチャートである。
【図22】実施例6の走行道路特定処理を示すフローチャートである。
【図23】実施例6の交差移動物検出処理を示すフローチャートである。
【図24】実施例6の交差移動物を示す説明図である。
【図25】実施例6の走行道路選択処理を示すフローチャートである。
【図26】実施例7の走行道路特定処理を示すフローチャートである。
【図27】実施例7の料金所検出処理を示すフローチャートである。
【図28】実施例7の自車と料金所との関係を示す説明図である。
【図29】実施例7の走行道路選択処理を示すフローチャートである。
【図30】従来技術を示す説明図である。
【符号の説明】
2…レーザレーダセンサ
4…画像センサ
6…ナビゲーション制御装置
7…ナビ用ディスプレイ
8…車間制御用電子制御装置
10…ブレーキ電子制御装置
12…エンジン電子制御装置
14…GPSセンサ
16…道路地図データROM

Claims (5)

  1. 自車位置検出手段からの自車位置情報と道路地図情報処理手段からの道路地図情報とを比較して、自車位置を特定する自車位置標定装置において、
    自車の前方の状態を検出する前方検出手段により検出した複数車両について、該車両間の側方距離から車線幅員を算出し、得られた車線幅員を前記道路地図情報と比較することにより、自車が走行している道路を特定する走行道路特定手段を備えていることを特徴とする車両用位置標定装置。
  2. 自車位置検出手段からの自車位置情報と道路地図情報処理手段からの道路地図情報とを比較して、自車位置を特定する自車位置標定装置において、
    自車の前方の状態を検出する前方検出手段により検出した移動物の情報と自車進路検出手段により求めた自車の進路の情報とに基づいて、前記移動物が自車の前方を自車の進路と交差するように所定速度以上で移動したとき、自車が走行している道路が高速道路又は自動車専用道路ではないとして、前記道路地図情報に基づいて、自車が走行している道路を特定する走行道路特定手段を備えていることを特徴とする車両用位置標定装置。
  3. 自車位置検出手段からの自車位置情報と道路地図情報処理手段からの道路地図情報とを比較して、自車位置を特定する自車位置標定装置において、
    自車の前方の状態を検出する前方検出手段により検出した停止物について、該停止物が所定の間隔で存在し、自車がその停止物の間を通過して、かつ所定車速以下になったことを検出したとき、自車が有料道路の料金所を通過したと判断して、前記道路地図情報に基づいて、自車の走行している地点を特定する走行地点特定手段を備えていることを特徴とする車両用位置標定装置。
  4. 自車位置を検出する自車位置検出手段と、
    道路地図情報記憶手段から読み出した道路地図情報を処理する道路地図情報処理手段と、
    自車の前方の状態を検出する前方検出手段と、
    を備えたことを特徴とする前記請求項1〜のいずれかに記載の車両用位置標定装置。
  5. 前記請求項1又は2記載の車両用位置標定装置の走行道路特定手段又は前記請求項3記載の車両用位置標定装置の走行地点特定手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
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