JP2003252308A - ダブル式真空包装装置 - Google Patents

ダブル式真空包装装置

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JP2003252308A JP2002055139A JP2002055139A JP2003252308A JP 2003252308 A JP2003252308 A JP 2003252308A JP 2002055139 A JP2002055139 A JP 2002055139A JP 2002055139 A JP2002055139 A JP 2002055139A JP 2003252308 A JP2003252308 A JP 2003252308A
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Furukawa Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1基の真空ポンプで、2基の耐圧チヤンバー
内を交互に真空吸引するダブル式真空包装機において、
一側の耐圧チヤンバーから、他側の耐圧チヤンバーへの
切換えの無駄をなくして能率アップを図る。 【構成】 一側の耐圧蓋11を定盤10の上面に被せる
と、該蓋に固定したリミットスイッチ50は定盤10の
抵抗によって閉鎖し、タイマー34の積算と同時に、真
空ポンプ20は前記耐圧蓋11内の空気吸引を行なう。
前記第1タイマー34の設定時間は10秒間であるか
ら、その間に他側の耐圧蓋12の下に、別の包袋25を
載置して耐圧蓋12を被せる。前記第1タイマー34の
設定経時到達でメーン開閉弁31が閉じると、同時に第
2のメーン開閉弁32が開放して第2耐圧蓋12内の真
空吸引を開始する。この場合、第1耐圧蓋11内でシー
ル工程を併行して実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2基の耐圧真空チ
ャンバーを真空ライン交互に接続して被包装物を真空包
装する装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】密封した包装用耐圧チ
ャンバーを真空ラインに切換えると、真空ゲージは2〜
3秒間で殆ど−0.1MPsを表示するが、かかる数値はあく
までも見かけ数値であって、耐圧チャンバー内面を見る
と、チャンバー内側のミクロな無数の窪みにはそれぞれ
気泡が付着するので、これら気泡を次々と破壊して残留
空気を吸引しきるのには暫く真空を保持する必要がある
し、前記チャンバー内に真空包装を施すための被包装物
を収容している場合は、同被包装物内部の残留気泡をも
引き出さなければならないので、真空包装のためには耐
圧チャンバー内を大体10秒間程度、吸引状態に保持す
る必要がある。
【0003】従来、特開昭57−125117号公報に
示すダブル式の真空包装機は、2面の定盤上に1基の耐
圧蓋を配置し、前記2面の内の一側面に、前記耐圧蓋を
被せ内部の被包装物に10秒間程度真空を作用させてい
る最中、他側面に被包装物を収容した包袋を並べる準備
作業を行い、当該面に耐圧蓋を被せたときは別側面に被
包装物を収容した包袋を並べる作業を行う、というよう
に、1基の蓋を左右2面に10秒間づつ交互に被せて真
空包装を行なう構成であるが、かかるダブル式真空包装
機では耐圧蓋を他側面に被せない限り同他側面での真空
吸引を行なえず、能率面で問題がある。
【0004】
【その解決手段】そこで本発明は、より能率的なダブル
式真空包装装置を開示するもので、1面のテーブル式定
盤上に、内部にそれぞれ加熱シール手段を備える2基の
耐圧蓋を並設すると共に、前記各耐圧蓋の内部空間個々
と1基の真空ポンプとを繋ぐ2本の真空ラインそれぞれ
に真空弁を介設し、各耐圧蓋の交互封鎖に対応して閉路
する開閉器により前記両真空弁を通して両耐圧蓋内に交
互に真空を作用させるダブル式真空包装機であって、一
側の耐圧蓋内部の真空吸引終了と同時に、他側の耐圧蓋
内部に対する真空吸引が開始するように、前記両真空弁
を交互に切換える手段を備えて構成する。
【0005】テーブル式定盤上の一側の耐圧蓋を封鎖し
内部空間内に被包装物を密封すると、それと同時に同空
間に対しては真空吸引が開始されるが、その真空吸引時
間を利用して、他側の耐圧蓋下に別個の被包装物を収容
した包袋を配列し且つその上に耐圧蓋を被せて密封す
る。先の真空吸引がタイマーあるいは真空計による設定
時間に達すると、真空弁を構成するメイン開閉弁が一側
の真空ラインを閉鎖し、袋口に対するシール工程を継続
しながら、他側のメーン開閉弁を開放して他側の耐圧蓋
の真空吸引を開始する。先のシール工程は2〜3秒間で
完了するのでタイマーは大気弁の開放で一側の耐圧蓋を
開放し、内部からの包装体の排除及び新しい被包装物の
搬入準備を整えるのである。結局、両耐圧蓋におけるシ
ール工程開始前に他側の耐圧蓋の真空を開始するから、
前記シール工程相当時間分だけ真空サイクルを短縮で
き、能率アップができるのである。
【0006】
【発明の実施形態】図1に示すテーブル式定盤10上の
左右一対の耐圧蓋11、12は、一側を封鎖するとき他
側は開放して使用するもので、前記耐圧蓋の断面は、図
2のごとく定盤10上に立設したブラケット13に対
し、前記耐圧蓋11背部のピン14を枢支すると共に、
耐圧蓋11に固定するレバー15の上端ピン16と、定
盤10の側面に固定するピン17との間に引っ張りバネ
18を設置する。前記バネ18の収縮力は耐圧蓋11を
定盤10に密着させる方向に働くが、前記レバーが仮想
線15aのごとく中立線19を越えると前記バネ18
は、耐圧蓋11を定盤10から引き離す方向に付勢す
る。
【0007】図1における両耐圧蓋11、12の内部空
間と、1基の真空ポンプ20とを連結する真空ライン2
1、22には、それぞれ電磁式の真空弁23、24を介
設するが、これら真空弁はそれぞれメーン開閉弁31、
32と、大気弁33、34とが形成し、詳しくは後述す
るが、これら各弁の切換えのタイミングはタイマー3
4、35が設定する。
【0008】また図2のごとく、定盤上の包袋25の袋
口を支えるシール台26に対し、シールバー27は加圧
手段に支えて対向するが、かかる加圧手段を構成するカ
ップ型チャンバー28内のダイヤフラム29に前記シー
ルバー27を連結し、ダイヤフラム29の下域を負圧化
することによつて、差圧により前記シールバー27はシ
ール台26に袋口を挟圧して加熱シールするのである。
【0009】図1において前記真空ポンプ20に逆止弁
36を介して連結するタンク37は、前記ポンプの余剰
能力でもって常時真空化しているが、前記タンク37と
両耐圧蓋にそれぞれ設置するカップ型チヤンバー28そ
れぞれとを吸引ライン38、39を介して連結すると共
に、これらラインにそれぞれ電磁式のオン.オフ弁4
1、42を介設する。なおこれらオン.オフ弁41、4
2の切換えのタイミングはタイマー43、44が設定す
る。
【0010】図1において一側の耐圧蓋11を定盤10
の上面に被せると、該蓋に固定したリミットスイッチ5
0は定盤10の抵抗によって閉鎖する。つまり図3にお
ける電源回路のリミットスイッチ50が閉鎖し、リレー
51への通電により閉鎖するスイッチ52を通してコイ
ル53が励磁(図1のメーン開閉弁31開放)する結果、
前記一側の耐圧蓋11の内部空間が真空環境に変化し始
め、同時に図3の第1タイマ34が経時積算を開始す
る。そこで、図1における前記タイマー34が積算中
に、他側の耐圧蓋12の下に、被包装物を収容する包袋
25をシール台26に合せて載置したあと、同耐圧蓋1
2を封鎖(同時に図1及び図3の別個のリミットスイッ
チ60閉鎖)する。第1タイマー34の設定時間は大体
10秒程度であるから、その間での別面への包袋載置作
業には充分な余裕がある。
【0011】その後、図3での前記第1タイマー34の
設定時間に達すると、常閉スイッチ54が開放し、コイ
ル53の消磁により第1開閉弁31を閉鎖して一側の耐
圧蓋11内の真空吸引が停止すると、同時に、前記タイ
マー34が他側の開閉器60と直列のスイッチ55を閉
路する結果、第2のリレー56はスイッチ57を閉じて
コイル58への通電を開始するので、図1におけるメー
ン開閉器32が開放して他側の耐圧蓋12内の真空吸引
を開始する。
【0012】一方、前記第1タイマー34の設定経時と
同時にスイッチ61を閉じてコイル62を通電するの
で、図1のオン.オフ弁41は開放し、真空タンク37
によりカップ型チヤンバー28内に差圧を形成して袋口
のシールを開始する。この場合、耐圧蓋11内部は真空
が保たれているので、シール圧により同蓋11が押し開
かれることはない。シール時間設定用の第2のタイマー
43が積算を終了することにより、常閉スイッチ64は
開放して図1のオン.オフ弁41を封鎖し、同時にスイ
ッチ65の閉鎖で励磁するコイル66は、図1の大気弁
33を開放セクションに切り替えるので、第1耐圧蓋1
1内に大気圧が作用し当該サイドの真空包装は完了す
る。
【0013】既に開始されている第2の耐圧蓋12への
真空吸引と同時に積算を開始している第3のタイマー3
5が積算中、図1における第1耐圧蓋10の下への包袋
の載置準備が進む。そのご前記第3タイマー35の設定
経時が終了すると、常閉スイッチ68は開放し第2のメ
ーン開閉器32を閉鎖する。同時にスイッチ69の閉鎖
でタイマー44を作動しながらコイル71の励磁で、図
1での第2オン.オフ弁42を開放してシール作用を行
い、前記タイマー44の設定完了によりスイッチ72を
閉じてコイル73の励磁、つまり第2の大気弁34を大
気開放セクションに切り替える。なお前記タイマー44
の積算と同時に上部のスイッチ75が閉じ、リレー76
によりスイッチ77を通してコイル53を励磁するの
で、第1メーン開閉弁31が開放し第1耐圧蓋11内で
の真空吸引が再び開始する。
【0014】以上の結果、図4に示すごとく一側での真
空80が終了と同時に、他側の真空81が始まり、この
真空が終了するのを待って一側の真空82を開始できる
ので、明細書冒頭に説明した従来装置の、一側のシール
83が完了しないと、他側の真空81を開始できなかっ
た構成にくらべて能率はアップする。
【0015】図5はシール加圧手段のことなる実施形態
で、耐圧蓋85にシールバー86を設置する一方、定盤
87の上面に、空気袋88を介してシール台89を設置
し、ポート90から真空吸引を行いながら、前記空気袋
88への空気供給でシシール台89を押上げ、包袋91
の袋口を加圧シールする構成である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 真空ラインを現す全体正面図
【図2】 真空チャバー側視断面図
【図3】 制御用電気回路図
【図4】 作用の説明図
【図5】 シールバー加圧手段説明図
【符号の説明】
10…定盤 11、12…耐圧蓋 20…真空ポンプ 21、22…真空ライン 23、24…真空弁 25…包袋 26、89…シール台 27、89…シールバー 28、88…加圧手段 31、32…メーン開閉弁 33、34…大気弁 34、35…タイマー 37…真空タンク 38、39…吸引ライン 41、42…オン.オフ弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1面のテーブル式定盤上に、内部にそれ
    ぞれ加熱シール手段を備える2基の耐圧蓋を並設すると
    共に、前記各耐圧蓋の内部空間個々と1基の真空ポンプ
    とを繋ぐ2本の真空ラインそれぞれに真空弁を介設し、
    各耐圧蓋の交互封鎖に対応して閉路する開閉器により、
    前記両真空弁を通して両耐圧蓋内に交互に真空を作用さ
    せるダブル式真空包装機であって、一側の耐圧蓋内部の
    真空吸引終了と同時に、他側の耐圧蓋内部に対する真空
    吸引が開始するように、前記両真空弁を交互に切換える
    手段を備える装置。
  2. 【請求項2】 タイマーによって両真空弁を切換え、一
    側の耐圧蓋内部の真空吸引終了と同時に、他側の耐圧蓋
    内部に対する真空吸引が開始するように設定した請求項
    1に記載の装置。
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