JP2003252085A - 車両用シート装置 - Google Patents

車両用シート装置

Info

Publication number
JP2003252085A
JP2003252085A JP2002059247A JP2002059247A JP2003252085A JP 2003252085 A JP2003252085 A JP 2003252085A JP 2002059247 A JP2002059247 A JP 2002059247A JP 2002059247 A JP2002059247 A JP 2002059247A JP 2003252085 A JP2003252085 A JP 2003252085A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
seat body
gear
vehicle
slide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002059247A
Other languages
English (en)
Inventor
Teiji Naruse
貞次 成瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Auto Body Co Ltd filed Critical Toyota Auto Body Co Ltd
Priority to JP2002059247A priority Critical patent/JP2003252085A/ja
Publication of JP2003252085A publication Critical patent/JP2003252085A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/02Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
    • B60N2/04Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the whole seat being movable
    • B60N2/14Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the whole seat being movable rotatable, e.g. to permit easy access
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/02Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
    • B60N2/04Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the whole seat being movable
    • B60N2/06Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the whole seat being movable slidable
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/02Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
    • B60N2/04Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the whole seat being movable
    • B60N2/14Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the whole seat being movable rotatable, e.g. to permit easy access
    • B60N2/146Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the whole seat being movable rotatable, e.g. to permit easy access characterised by the locking device

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Chairs Characterized By Structure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート本体の回転動作に連動して該シート本
体をスライドさせる回転スライド連動装置が、ギヤとラ
ックとの組み合わせから構成されているシート装置にお
いて、前記ギヤを、スライド量の異なる複数種のシート
装置に適用できるようにする。 【解決手段】 シート本体10を回転可能に支持する回
転盤31の外輪33にギヤ41を一体に形成する。ギヤ
41は、120度の中心角度毎にピッチ円の半径が異な
る3種の異径範囲41a,41b,41cを有してお
り、ラック42に対する異径範囲41a,41b,41
cの歯の噛み合いを選択することで、3通りのスライド
量が得られる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば身体障害
者や高齢者等が車両に楽に乗降することができる車両用
シート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のシート装置として、乗降性を向
上させるために、シート本体を車両前後方向にスライド
させるスライド動作と、車両前方を向く着座位置と車両
側方の乗降口を向く乗降位置との間を回転させる回転動
作とを連動させるように構成した技術が提供されてい
る。このような技術は、例えば特開2001−2469
67号公報に開示されている。上記公報記載のシート装
置では、車両フロア上を前後方向にスライドするスライ
ドベース上に、シート回転装置を構成する回転盤を介し
てシート本体が支持されている。回転盤は、相互に同心
状に配置されて相対回転可能な外輪と内輪とから構成さ
れており、外輪がシー本体側に固着され、内輪がスライ
ドベース側に固着されている。そして、シート本体の回
転動作とスライド動作とを連動させるための回転スライ
ド連動装置は、外輪の外周に形成されたギヤと、そのギ
ヤに噛み合うとともに、スライドベースのスライド方向
に沿ってフロア側に固定的に配設されたラックとから構
成されている。これによれば、シート本体が着座位置と
乗降位置との間を回転する間に、その回転動作に連動し
てシート本体を車両前後方向へ所定のスライド量だけ移
動させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シート本体
が着座位置と乗降位置との間を回転するときの回転角度
は、車種に拘わらずほぼ一定(約90度)であるが、前
後方向のスライド量については車種によって異なること
がある。ところが、シート本体の回転動作とスライド動
作の連動に用いられる従来のギヤは、単一径の円形また
は円弧状に形成されているため、シート本体を回転動作
させたときのスライド量は、回転角度に対応した一定量
となる。つまり、シート本体の回転角度が決まればスラ
イド量も自ずと決定することになり、ギヤに関しては、
スライド量が異なるシート装置間での互換性がなかっ
た。このため、従来は車種に応じてスライド量が異なる
シート装置を設置するときは、当該スライド量に対応す
るギヤを準備することで対応していた。
【0004】本発明は、上述した従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、シート
本体の回転動作に連動して該シート本体をスライドさせ
る回転スライド連動装置が、ギヤとラックとの組み合わ
せから構成されているシート装置において、前記ギヤ
を、スライド量の異なる複数種のシート装置に適用でき
るようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明に係る車両用シート装置は、特許請求の範囲
の各請求項に記載の通りの構成を備えた。なお、これら
各請求項に係る発明は、シート本体を回転可能に支持す
るシート回転装置と、シート回転装置をシート本体と一
体にスライド可能に支持するスライド装置と、シート本
体の回転に連動して該シート本体をスライドさせる回転
スライド連動装置とを備えており、回転スライド連動装
置は、前記シート本体の回転中心を曲率中心とする円弧
状または円状で、シート本体に対して固定的に設けられ
たギヤと、該ギヤが噛み合い、シート本体のスライド方
向に沿ってスライド装置に固定的に設けられたラックと
を備えている車両用シート装置において、前記ギヤを、
スライド量の異なる複数種のシート装置に適用できるよ
うにした技術である。
【0006】請求項1に記載の発明では、ギヤは、ピッ
チ円の半径が異なる複数の異径範囲を備えていることを
特徴としている。したがって、請求項1に記載の発明に
よれば、ギヤに設定された複数の異径範囲の中からラッ
クに対するギヤの噛み合うものを選択することによって
スライド量の異なる複数のシート装置を提供することが
できる。
【0007】また、請求項2に記載の発明では、シート
本体は、車両前方を向く着座位置と車両側方の乗降口を
向く乗降位置との間を回転可能で、各異径範囲の中心角
度は、シート本体の着座位置と乗降位置との間の回転角
度以上であることを特徴としている。したがって、請求
項2に記載の発明によれば、シート本体が着座位置と乗
降位置との間を回転動作するとき、その回転動作の全範
囲についてギヤとラックとの噛み合いを維持して回転動
作とスライド動作とを連動させることができる。
【0008】請求項3に記載の発明では、シート回転装
置は、相互に同心状に配置されるとともにボールを介し
て相対回転可能な内輪と外輪を備えており、内輪または
外輪にギヤが形成されていることを特徴としている。こ
のような構成の請求項3に記載の発明によれば、ギヤが
内輪または外輪と一部品化されることよって、シート回
転装置あるいは回転スライド連動装置の部品点数を実質
的に減少することができる。
【0009】請求項4に記載の発明は、内輪と外輪の少
なくとも一方は、ボール保持溝を挟んで上下に分割され
たリングで構成されるとともに、リングのうちの少なく
とも一方のリングにギヤが一体に形成されていることを
特徴としている。したがって、請求項4に記載の発明に
よれば、上下に分割されたリングは、その内周面または
外周面にボール保持溝を形成するための傾斜面あるいは
湾曲面を有する形状であり、このような形状のリング
は、プレス加工によって成形することが可能となる。プ
レス加工は、内輪または外輪の周面に直接切削加工でボ
ール保持溝を形成する場合に比べて製造コストの低減を
図る上で有利であり、特に、半径の異なる複数の異径範
囲を備えるリングを形成する場合に、その加工を容易に
行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図6に基づいて説明する。図1は本実施の形態に係る
車両用シート装置1を備えた車両Mの室内を示す模式図
である。本実施の形態に係る車両用シート装置1は、助
手席に配置されている。そして、左側のフロントドアD
を回動して乗降口2を開放した状態において、当該車両
用シート装置1のシート本体10を車両前方へスライド
させながら図示反時計回り方向へ約90度水平回転させ
ることにより、該シート本体10を乗降口2に向けるこ
とができ、更に、乗降口2に向けた状態で車幅方向に移
動させることで車室内から車室外へ移動できるように構
成される。上記のような構成のシート装置1は、本出願
人が特開平10−329591号公報あるいは特開平1
1−78630号公報等において既に開示した従来のシ
ート装置と同様である。本実施の形態に係るシート装置
1は、シート本体10の前後方向スライド動作と回転動
作とを連動させるための回転スライド連動装置40を改
良した点に特徴を有するものであり、以下、この回転ス
ライド連動装置40を中心に当該シート装置1の構成を
順に説明する。なお、従来構成に比して変更を要しない
構成については、簡単に説明しあるいは説明を省略す
る。
【0011】本実施形態のシート装置1の構成が図2〜
図4に示されている。但し、図2および図4ではシート
本体10が省略されている。このシート装置1は、車両
フロアF上に車両前後方向に移動可能に設けられたスラ
イド装置20と、該スライド装置20上に配設されたシ
ート回転装置30と、該シート回転装置30によって回
転可能に支持されたシート本体10と、該シート本体1
0のスライド動作と回転動作とを連動させる回転スライ
ド連動装置40とを備えている。先ず、スライド装置2
0は、車両フロアF上に前後方向に沿って平行に配置さ
れた左右一対のスライドレール21と、そのスライドレ
ール21を介して車両前後方向にスライド可能に取り付
けられたスライドベース22とから構成されている。ス
ライドレール21は車両フロアF上に固着されたアウタ
レール21aと、該アウタレール21aに多数のボール
21c(図4参照)を介して移動可能に支持されたイン
ナーレール21bとから構成され、該インナレール21
b上にスライドベース22が固着されている。
【0012】シート回転装置30は、回転盤31によっ
て構成され、スライドベース22の上方に配置されてい
る。この回転盤31は、相互に同心状に配置されるとと
もに多数のボール34(図4参照)を介して相対回転可
能な円環形状の内輪32と外輪33とから構成されてい
る。そして、内輪32がスライドベース22上に固着さ
れ、外輪33の上面にシート本体10を支持する回転ベ
ース11に固着されている。これにより、シート本体1
0は車両前方を向く着座位置と車両側方の乗降口2を向
く乗降位置との間を回転ベース11と共に水平回転可能
とされ、そのときの回転中心は、シート回転装置30の
回転中心Cである。なお、内輪32および外輪33の詳
細構造については後述する。また、図示はしないが、シ
ート回転装置30の外輪33が固着される回転ベース1
1上には、シート本体10を該回転ベース11から離れ
る進出位置と、接近する後退位置との間を進退移動させ
るためのシート移動装置が設けられている。すなわち、
シート本体10はシート回転装置30上にシート移動装
置を介して支持されている。シート移動装置は、例えば
リンク機構やスライド機構を主体に構成されており、シ
ート本体10が乗降口2に向けられた状態で、車幅方向
(横方向)へ進退動作することにより、該シート本体1
0を車室内と車室外との間で移動することができるよう
に構成されている。
【0013】このように、本実施の形態に係るシート装
置1は、シート本体10に対して上述した車両前後方向
のスライド動作、車両前方を向く着座位置と車両側方の
乗降口2を向く乗降位置との間の回転動作、更には乗降
口2を向いた状態での車幅方向の進退動作との3通りの
動作を行わせることで、車室内外間を合理的に出入でき
る構成となっている。
【0014】次に、本実施の形態が特徴とする回転スラ
イド連動装置40を説明する。回転スライド連動装置4
0は、シート本体10側に設けられるとともにシート本
体10の回転中心Cを曲率半径とする円形のギヤ41
と、車両フロアF側に設けられるとともにギヤ41が噛
み合うラック42とから構成されている。したがって、
シート本体10は、着座位置と乗降位置との間を回転ベ
ース11およびシート移動装置と共に回転されるとき、
ラック42と噛み合うギヤ41を介してスライドベース
22と一体的にスライドされる。すなわち、シート本体
10は、回転動作に連動してスライドされる。なお、シ
ート本体10の着座位置と乗降位置との間の回転動作
は、図示は省略するが、ウォームギヤ式の減速機付き電
動モータを駆動源とする駆動装置で回転ベース11を回
転駆動させることで行う構成となっている。
【0015】ギヤ41は、回転ベース11に固着される
外輪33の外周側に一体に形成されている。ギヤ41
は、外輪33の外周面にピッチ円の半径が異なる(モジ
ュールは同一)歯が形成された3種の異径範囲41a,
41b,41cを有している。すなわち、本実施の形態
では、各異径範囲41a,41b,41cの中心角度θ
は、それぞれが120度に設定されており、各異径範囲
41a,41b,41cの外周面には大径、中間径、小
径の3種の歯が形成されている。したがって、ラック4
2に対する歯の噛み合いを選択的に定めることによっ
て、ギヤ41が約90度回転したときの該ギヤ41のス
ライド量、すなわちシート本体10が着座位置と乗降位
置との間を約90度回転したときの該シート本体10の
スライド量を変えることができる。
【0016】図5には、ラック42に対する大径、中間
径、小径の各歯の噛み合いと、ギヤ41が約90度回転
したときの該ギヤ41のスライド量が示されている。図
5における(A)は大径の異径範囲41aの歯を噛み合
わせた状態と、そのときのスライド量L1が示され、
(B)は中間径の異径範囲41bの歯を噛み合わせた状
態と、そのときのスライド量L2が示され、(C)は小
径の異径範囲41cの歯を噛み合わせた状態と、そのと
きのスライド量L3が示されている。ピッチ円の半径が
大きいほどスライド量は大きくなる。なお、中間径ある
いは小径の歯をラック42に噛み合わせる場合に、大径
の異径範囲41aの周方向端部が回転端部付近でラック
42に干渉するおそれがあれば、大径の異径範囲41a
の端部に図5に示すような干渉回避用の切欠41dを設
定することで対応することができる。このように、本実
施の形態によれば、シート本体10の回転角度(約90
°)を同一に維持したままで、シート本体10のスライ
ド量を大、中、小の3通りに変えることができる。
【0017】したがって、単一のギヤ41を、スライド
量が異なる3種のシート装置に適用することが可能とな
り、車種に対応して、大きいスライド量を必要とする車
種のシート装置には、(A)の態様を、それより小さい
スライド量を必要とする車種のシート装置には、(B)
の態様を、更に小さいスライド量を必要とする車種のシ
ート装置には、(C)の態様を選択することで、当該車
種に対応したスライド量を有する3種のシート装置を提
供できる。このことにより、スライド量が異なる3種の
シート装置1に関してギヤ41が共通部品化される。そ
の結果、部品管理上、あるいは組付け時の部品供給管理
上、取り扱いが容易化される。なお、ラック42に対し
て噛み合わせる異径範囲41a,41b,41cを変え
ると、ギヤ41の回転中心(回転盤31の回転中心)か
ら噛み合い位置までの距離が変ることになるが、これに
対しては、シート本体10に対するギヤ41の回転中心
の位置を変える(回転ベース11に対する回転盤31の
取付位置を変える)か、もしくはラック42の位置を変
えることで対応する。また、本実施の形態では、各異径
範囲41a,41b,41cをシート本体10の着座位
置と乗降位置との間の回転角度以上の120度に設定し
てある。このため、シート本体10が着座位置と乗降位
置との間を回転動作するとき、その回転動作の全範囲に
ついてギヤ41とラック42との噛み合いを維持して回
転動作とスライド動作とを連動させることができる。
【0018】また、本実施の形態では、回転盤31の外
輪33にギヤ41を一体に形成する場合において、プレ
ス加工によると、大、中、小の半径の異なる3種の異径
範囲41a,41b,41cを有するリングを容易に形
成することが可能であるということに着目し、回転盤3
1の構成部材である内輪32および外輪33をそれぞれ
プレス加工によって製作できるようにしている。
【0019】そこで、プレス加工を可能とするために、
図6に示すように、回転盤31の内輪32を、ボール3
4が配置される横向きV字形のボール保持溝35の溝底
を挟んで上下に分割された上下のリング32a,32b
によって構成し、また、外輪33も同様にボール34が
配置される横向きV字形のボール保持溝36の溝底を挟
んで上下に分割された上下のリング33a,33bによ
って構成している。図6にはリング32a,32b,3
3a,33bの分割状態が実線で示され、結合状態が二
点鎖線で示されている。これにより、内輪用の上下のリ
ング32a,32bは外周面にV字形の半形状である傾
斜面32cを有する形状となり、また、外輪用の上下の
リング33a,33bは、内周面にV字形の半形状であ
る傾斜面33cを有する形状となる。
【0020】このような形状の各リング32a,32
b,33a,33bは、それぞれプレス加工で成形する
ことが可能となる。そして、上下のリング32a,32
b,33a,33bは、互いに重ね合わせた状態で、例
えばねじ等の締結手段で結合され、これにより内輪32
および外輪33が形成される。なお、内輪32と外輪3
3との間に介在されるボール34は、上記の結合に先立
ち、内輪用と外輪用の下側リング32b,33b間に形
成される上向きV字形の空間内に並べて置くことでボー
ル保持溝35,36に収容することができる。ギヤ41
が形成される外輪33の上側リング33aは、プレス加
工で形成する際に、半径の異なる3種の異径範囲41
a,41b,41cを有するリング形状を容易に形成す
ることができる。そして、ギヤ41は、外輪33の上側
のリング33aにおける各異径範囲41a,41b,4
1cの外周面にそれぞれ歯を切ることによって形成され
る。
【0021】なお、本発明は上述した実施の形態に限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で適
宜変更することが可能である。例えば、上述した実施の
形態では、内輪32および外輪33を共に2分割された
上下のリング32a,32b,33a,33bから構成
し、外輪33の上側リング33aにギヤ41を形成した
が、ギヤ41は下側リング33bに形成してもよい。ま
た、内輪32がシート本体10側に固定され、外輪33
がスライドベース22側に固定される構造の場合であれ
ば、ギヤ41は内輪32側に設けることで対応できる。
また、外輪33または内輪32にギヤ41を一体に形成
する場合において、外輪33または内輪32は、非分割
構造であっても何ら差し支えない。また、上述した実施
の形態では、外輪33にギヤ41を一体に形成する場合
で説明したが、ギヤ41を外輪33とは別体で形成して
もよい。その場合、ギヤ41は外輪33あるいは回転ベ
ース11に固着され、かつその曲率中心がシート本体1
0の回転中心Cとなるように設定される。
【0022】また、ギヤ41は必ずしも完全な円形であ
る必要はなく、円の一部が欠けた形状、つまり円弧状で
あっても差し支えない。要するにピッチ円の半径が異な
る複数の異径範囲を有していればよい。また、本実施の
形態では、ピッチ円の半径が異なる3種類の異径範囲4
1a,41b,41cを設定したが、この異径範囲を増
減することは何ら差し支えない。例えばシート本体10
の回転動作の全範囲についてスライド動作を連動させる
必要がない場合、つまり回転動作の一部の範囲(例えば
70〜80度)についてスライド動作を連動させる場合
には、異径範囲を増設することが可能である。また、実
施の形態では、乗降口2に向いた状態のシート本体10
をシート移動装置によって進退移動できる形式のシート
装置として説明したが、本発明は、このシート移動装置
を備えていることを前提とするものではない。要する
に、シート本体10がスライド動作と回転動作とを行う
構成のシート装置であれば、成立する。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
シート本体の回転動作に連動して該シート本体をスライ
ドさせる回転スライド連動装置が、ギヤとラックとの組
み合わせから構成されているシート装置において、前記
ギヤを、スライド量の異なる複数種のシート装置に適用
することができる。これにより、スライド量の異なる複
数種のシート装置につき、ギヤが共通部品化されること
になる。その結果、部品の在庫管理、あるいは生産時の
部品供給管理等を容易化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るシート装置を備えた車両の室
内を示す模式図である。
【図2】シート装置の要部の斜視図であり、シート本体
は省略されている。
【図3】シート装置の要部の平面図であり、シート本体
は二点鎖線で示されている。
【図4】シート装置の断面図であり、シート本体は省略
されている。
【図5】(A)、(B)、(C)は回転スライド連動装
置におけるギヤとラックの噛み合わせ態様を説明する概
略平面図である。
【図6】回転盤の構造を説明する説明図である。
【符号の説明】
1…シート装置 10…シート本体 20…スライド装置 30…シート回転装置 31…回転盤 32…内輪 33a…上側リング 33b…下側リング 33…外輪 33a…上側リング 33b…下側リング 34…ボール 35,36…ボール保持溝 40…回転スライド連動装置 41…ギヤ 41a,41b,41c…異径範囲 42…ラック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート本体を回転可能に支持するシート
    回転装置と、前記シート回転装置を前記シート本体と一
    体にスライド可能に支持するスライド装置と、前記シー
    ト本体の回転に連動して該シート本体をスライドさせる
    回転スライド連動装置とを備えており、前記回転スライ
    ド連動装置は、前記シート本体の回転中心を曲率中心と
    する円弧状または円状で、前記シート本体に対して固定
    的に設けられたギヤと、該ギヤが噛み合い、前記シート
    本体のスライド方向に沿って前記スライド装置に固定的
    に設けられたラックとを備えている車両用シート装置で
    あって、 前記ギヤは、ピッチ円の半径が異なる複数の異径範囲を
    備えていることを特徴とする車両用シート装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用シート装置であ
    って、前記シート本体は、車両前方を向く着座位置と車
    両側方の乗降口を向く乗降位置との間を回転可能で、前
    記各異径範囲の中心角度は、前記シート本体の着座位置
    と乗降位置との間の回転角度以上であることを特徴とす
    る車両用シート装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の車両用シート
    装置であって、前記シート回転装置は、相互に同心状に
    配置されるとともにボールを介して相対回転可能な内輪
    と外輪を備えており、前記内輪または外輪に前記ギヤが
    形成されていることを特徴とする車両用シート装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の車両用シート装置であ
    って、前記内輪と外輪の少なくとも一方は、ボール保持
    溝を挟んで上下に分割されたリングで構成されるととも
    に、前記リングのうちの少なくとも一方のリングに前記
    ギヤが一体に形成されていることを特徴とする車両用シ
    ート装置。
JP2002059247A 2002-03-05 2002-03-05 車両用シート装置 Pending JP2003252085A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002059247A JP2003252085A (ja) 2002-03-05 2002-03-05 車両用シート装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002059247A JP2003252085A (ja) 2002-03-05 2002-03-05 車両用シート装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003252085A true JP2003252085A (ja) 2003-09-09

Family

ID=28668988

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002059247A Pending JP2003252085A (ja) 2002-03-05 2002-03-05 車両用シート装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003252085A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007153308A (ja) * 2005-11-09 2007-06-21 Toyota Auto Body Co Ltd 車両用シート
WO2011032687A1 (de) * 2009-09-17 2011-03-24 Volkswagen Aktiengesellschaft Schwenksitz
CN104873015A (zh) * 2015-04-23 2015-09-02 浙江海洋学院 贝壳处理系统控制台
CN104875631A (zh) * 2015-04-03 2015-09-02 盐城工学院 设有可移动的汽车座椅的汽车
WO2016049346A1 (en) * 2014-09-26 2016-03-31 Bombardier Inc. Aircraft seat
US9592914B2 (en) 2011-10-07 2017-03-14 Bombardier Inc. Aircraft seat
US9714095B2 (en) 2011-10-07 2017-07-25 Bombardier Inc. Aircraft seat
US9714862B2 (en) 2011-10-07 2017-07-25 Bombardier Inc. Aircraft seat
CN109823239A (zh) * 2019-02-14 2019-05-31 延锋安道拓座椅有限公司 汽车座椅电动旋转装置
CN110406436A (zh) * 2019-08-30 2019-11-05 湖北航嘉麦格纳座椅系统有限公司 一种座椅及其转盘
US10583926B2 (en) 2014-09-25 2020-03-10 Bombardier Inc. Aircraft seat
CN112792401A (zh) * 2021-03-22 2021-05-14 新乡职业技术学院 一种电池极片加工设备的自动进出料装置
CN115071518A (zh) * 2022-06-20 2022-09-20 中国第一汽车股份有限公司 一种车载座椅送出座舱结构

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007153308A (ja) * 2005-11-09 2007-06-21 Toyota Auto Body Co Ltd 車両用シート
WO2011032687A1 (de) * 2009-09-17 2011-03-24 Volkswagen Aktiengesellschaft Schwenksitz
US10518885B2 (en) 2011-10-07 2019-12-31 Bombardier Inc. Aircraft seat
US11130576B2 (en) 2011-10-07 2021-09-28 Bombardier Inc. Aircraft seat
US10906649B2 (en) 2011-10-07 2021-02-02 Bombardier Inc. Aircraft seat
US9592914B2 (en) 2011-10-07 2017-03-14 Bombardier Inc. Aircraft seat
US9714095B2 (en) 2011-10-07 2017-07-25 Bombardier Inc. Aircraft seat
US9714862B2 (en) 2011-10-07 2017-07-25 Bombardier Inc. Aircraft seat
US10583926B2 (en) 2014-09-25 2020-03-10 Bombardier Inc. Aircraft seat
WO2016049346A1 (en) * 2014-09-26 2016-03-31 Bombardier Inc. Aircraft seat
CN107207095A (zh) * 2014-09-26 2017-09-26 庞巴迪公司 飞机座椅
CN104875631A (zh) * 2015-04-03 2015-09-02 盐城工学院 设有可移动的汽车座椅的汽车
CN104873015A (zh) * 2015-04-23 2015-09-02 浙江海洋学院 贝壳处理系统控制台
CN109823239A (zh) * 2019-02-14 2019-05-31 延锋安道拓座椅有限公司 汽车座椅电动旋转装置
CN109823239B (zh) * 2019-02-14 2023-03-10 延锋国际座椅系统有限公司 汽车座椅电动旋转装置
CN110406436A (zh) * 2019-08-30 2019-11-05 湖北航嘉麦格纳座椅系统有限公司 一种座椅及其转盘
CN110406436B (zh) * 2019-08-30 2024-04-30 湖北航嘉麦格纳座椅系统有限公司 一种座椅及其转盘
CN112792401A (zh) * 2021-03-22 2021-05-14 新乡职业技术学院 一种电池极片加工设备的自动进出料装置
CN115071518A (zh) * 2022-06-20 2022-09-20 中国第一汽车股份有限公司 一种车载座椅送出座舱结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003252085A (ja) 車両用シート装置
WO2011030473A1 (ja) 車両用シート
EP0985576A1 (en) Rotating vehicle seat
JP5104161B2 (ja) 車両用シート
CN1712271A (zh) 车辆座椅铰接机构和包括该机构的座椅
CN108515130B (zh) 金属丝网罩自动生产设备
EP1698509A1 (en) Swing device
US10106059B2 (en) Harmonic drive disc recliner for automotive vehicle seat
JP4147581B2 (ja) 全方向移動車
JP3685879B2 (ja) 旋回可能な主軸頭を有する工作機械
JP6928805B2 (ja) 車両用シート装置
JP4082110B2 (ja) 座席の方向転換機構
JP2000085422A (ja) 車両用回転座席
CN212654195U (zh) 车辆平动驱动总成和车辆
JP4456208B2 (ja) スピニング加工装置
JP3324516B2 (ja) 車両用回転座席
JP4096419B2 (ja) 車両用シートの移動機構
JPH0669542B2 (ja) 自動塗装装置
JP2006076482A (ja) 車両用シートの回転スライド装置
JP2006281962A (ja) 回転スライドシート装置
JP3368830B2 (ja) 車両用回転座席
JP2000318497A (ja) 車両用シート装置
KR101716972B1 (ko) 차량의 시트 리클라이너 및 그 제조방법
KR20090004150A (ko) 메인벅 공정용 사이드 패널 조립 장치
JP2002029294A (ja) 旋回及びシフト移動可能な車両用シート装置