JP4147581B2 - 全方向移動車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工場や医療福祉施設、家庭等において、荷物や人等の搬送用に使用されると共に、車体の方向を変えずに、水平面内の全方向に即座に移動できる、環境適用性の高い全方向移動車に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、工場、医療福祉施設あるいは家庭等において、荷物や人等の搬送用に用いられると共に、車体の方向を変えずに、水平面内の全方向に即座に移動できる全方向移動車は、図5のようになっている(例えば、特許文献1を参照)。
図5は従来例における全方向移動車の動輪機構を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。なお、図5(a)では旋回軸駆動モータ106の図示を省略している。
図5において、101は車体、102は旋回軸、103は車軸、104は車輪、105は車輪駆動モータ、106は旋回軸駆動モータ、108は傘歯車、109は傘歯車、110はプーリ、111はベルト、112はプーリである。
車体101には走行面に垂直な軸周りに旋回自在な旋回軸102が設置されている。旋回軸102の軸心から所定距離隔てた位置には、車軸103が走行面に対して水平に配置されると共に、旋回軸102に設けられた支持部を介して回転自在に支持されている。車軸103には、車輪104が固定されている。また、車体101には車輪104を駆動する車輪駆動モータ105および旋回軸102を駆動する旋回軸駆動モータ106が固定されている。
次に、伝達手段の詳細な構成の一例を説明する。
車輪駆動モータ105の出力軸は旋回軸102を貫通して傘歯車108に連結されている。そして、傘歯車108に噛み合う傘歯車109にはプーリ110が固定されると共に、プーリ110の動きがベルト111を介してプーリ112に伝達されることでプーリ112に固定された車輪104を駆動させる。また、旋回軸駆動モータ106の出力軸には歯車113が固定され、歯車113が旋回軸102上の歯車114と噛合することで旋回軸102を旋回させる。
【0003】
図6は従来例に基づく全方向移動車の全方向移動の一例を上面から見た図であって、(a)は車体が前方方向に進む場合、(b)は横方向に進む場合、(c)は斜め方向に進む場合、(d)は旋回する場合を示したものである。
図6において、211は車体、212および213は上記で説明した動輪機構であり、動輪機構212、213は車体211の対角線上に設置されている。また、214および215は車体211のもう一方の対角線上に設置されたキャスタ型の旋回自在な従動輪である。図6(a)では動輪機構212、213の各々において、動輪機構に設けた車輪104を同じ速度で駆動することにより、車体211には車輪104の向きと同じ方向に推進力が発生し、車体211は前方(紙面上方)に進む。ここで動輪機構212、213の各々において車輪104を駆動しながら旋回軸102を90度旋回させると、動輪機構212、213は図6(b)に示すような方向に姿勢を変えることになり、車体211は姿勢を変えることなく横方向に進むことができる。同様に、図6(c)のように、動輪機構212、213の車輪104を斜め方向に向けると、車体211は姿勢を変えることなく斜め方向に進むこともできるし、図6(d)のように、動輪機構212、213の車輪104を点線で示した円周の接線方向に向けると、車体211は併進せずにその場で旋回する。このように、全方向移動車は上記のような動輪機構を車体211に少なくとも2個以上設けることにより、準備動作を必要とすることなく、水平面内の全方向に即座に移動できる。
【0004】
【特許文献1】
特開昭61−285219号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、全方向移動車が工場や医療福祉施設等の建物内を走行する場合には、廊下などを進行方向一定で走行する期間が長い。上記従来例においては、図6(a)から同図(b)へ進行方向を変化する時または図6(a)から同図(c)へ進行方向を変化する時には旋回軸102を動作させるものの、旋回軸102が進行方向を向いた後、進行方向一定で走行している間は、旋回軸102を動作させる必要がないため、旋回軸駆動モータ106を使用しておらず、モータ出力が有効に活用できていないという問題点があった。一方で、車輪駆動モータ105は走行中に常時使用しているが、加速や段差乗り越え、あるいは斜面登坂時には多くの出力を必要としなければならなかった。
【0006】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであリ、移動車が進行方向一定で走行している時には旋回軸駆動モータのパワーを車輪の駆動に活用し、加速、段差乗り越えあるいは斜面登坂といった走行性能を向上させることができる全方向移動車を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、走行面に対して垂直に配置され、車体に旋回自在に取り付けられた旋回軸と、前記旋回軸の軸心から所定距離隔てた位置に水平に配置されると共に、前記旋回軸に設けられた支持部に回転自在に支持された車軸と、前記車軸の軸心に直交した仮想平面に沿って回転するように前記車軸に取り付けられた車輪と、前記車輪を回転させる車輪駆動手段と、前記旋回軸を旋回させる旋回軸駆動手段と、前記旋回軸駆動手段の出力を、前記車輪の回転と前記旋回軸の旋回とに切替自在な出力切替手段と、からなる動輪機構を少なくとも2組以上設けた全方向移動車において、
前記出力切替手段は、前記旋回軸駆動手段の出力軸に固定された第1歯車と、前記車輪駆動手段の出力軸に固定された第2歯車と、前記旋回軸に固定された第3歯車と、前記第1歯車に常に噛合するとともに、前記第2歯車および前記第3歯車との噛合を切替自在に構成された第4歯車を備えたことを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1に記載の全方向移動車において、前記出力切替手段は、前記第4歯車が前記第2歯車と噛合している時に、前記第3歯車を垂直軸周りに固定するための固定歯車(119)を備えたものである。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の全方向移動車において、前記第1歯車、第2歯車、第3歯車、および第4歯車からなる伝達機構に替えて、摩擦車を用いたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。
[第1実施例]
図1は本発明の第1実施例における全方向移動車の動輪機構を示す図であり、図1(a)は正面図、図1(b)は側面図である。なお、本発明の構成要素が従来技術と同じものについては、同一符号を付して説明を省略し、異なる点のみ説明する。
図において、107は出力切替手段である。
【0009】
本発明が従来技術と異なる点は、以下のとおりである。
すなわち、旋回軸駆動モータ106の出力を、車輪104の回転と旋回軸102の旋回とに切替自在な出力切替手段107を備えた点である。なお、車輪駆動モータ105、旋回軸駆動モータ106および出力切替手段107は車体101に固定されており、図1(a)では旋回軸駆動モータ106および出力切替手段107の図示を省略している。以下に、出力切替手段107の詳細な構成を説明する。
【0010】
図2は本発明の第1実施例の出力切替手段の詳細構成を示す図であって、(a)は、第4歯車が第1歯車および第3歯車と噛合した状態、(b)は第4歯車が第1歯車および第2歯車と噛合した状態を示す。
図において、113は旋回軸駆動モータ106の出力軸に固定された第1歯車、118は車輪駆動モータ105の出力軸に固定された第2歯車、114は旋回軸102上に固定された第3歯車、117は歯車113と歯車118、114との間隙に配置された第4歯車である。115は車体101に固定された送り機構であり、並進方向の推進力を発生する。例としてはソレノイドや、図示しないモータに接続されたボールネジ等が考えられる。116は送り機構115の可動部に固定された可動棒である。可動棒116は送り機構115によって垂直方向に摺動自在であり、図2(a)に示す位置あるいは図2(b)に示す位置に移動できる。可動棒116の摺動部は例えば正方形の断面を有し、送り機構115に対して垂直軸周りには回転しないように構成されている。可動棒116の先端部は円形の断面を有し、所定の位置に歯車117が垂直軸周りに回転自在に、かつ垂直方向には動かないように取り付けられている。また可動棒116の最先端には、固定歯車119が垂直軸周りに回転しないように固定されている。なお、出力切換手段において、送り機構115によって可動棒116を上下させながら各歯車を噛み合わせる際に、歯欠け等が生じないようにモータ速度を変化させるなどして、正しい噛合になるまで調節するようにしている。
【0011】
次に動作について説明する。
今、全方向移動車において、可動棒116が送り機構115によって図2(a)に示す位置に移動した場合、第4歯車117は第1歯車113および第3歯車114と噛合する。これにより、旋回軸駆動モータ106の出力は第1歯車113から第4歯車117を介して第3歯車114に伝えられるので、旋回軸102を旋回することができる。
次に、可動棒116が送り機構115によって図2(b)に示す位置に移動した場合、第4歯車117は第1歯車113および第2歯車118と噛合する。これにより、旋回軸駆動モータ106の出力は第1歯車113から第4歯車117を介して第2歯車118に伝えられるので、車輪駆動モータ105の出力軸に伝わる。ここで、旋回軸駆動モータ106と車輪駆動モータ105を、車輪駆動モータ105の出力軸で同じ速度になるような指令で動作させれば、両モータをあわせた出力が車輪駆動モータ105の出力軸に発生し、これにより車輪104を駆動することができる。一方で、第3歯車114は固定歯車119と噛合するが、固定歯車119は可動棒116とともに送り機構115に対し垂直軸周りに回転しないように固定されているので、第3歯車114および旋回軸102は車体101に固定される。
【0012】
本発明の第1実施例は、走行面に対して垂直に配置され、車体101に旋回自在に取り付けられた旋回軸102と、旋回軸102の軸心から所定距離隔てた位置に水平に配置されると共に、旋回軸102に設けられた支持部に回転自在に支持された車軸103と、車軸103の軸心に直交した仮想平面に沿って回転するように車軸103に取り付けられた車輪104と、車輪104を回転させる車輪駆動手段105と、旋回軸102を旋回させる旋回軸駆動手段106とからなる動輪機構を少なくとも2組以上設けた全方向移動車において、旋回軸駆動手段106の出力を、車輪104の回転と旋回軸102の旋回とに切替自在な出力切替手段107を備えたので、旋回軸駆動モータ106の出力を進行方向一定の時には車輪104の回転に切り替え、また進行方向を変更する時には旋回軸102の旋回に切り替えることで、進行方向一定で走行している時にも旋回軸駆動モータ106の出力を車輪104の駆動に活用し、加速、段差乗り越えあるいは斜面登坂といった走行性能を向上させることができる。
また、出力切替手段107は、旋回軸駆動手段106の出力軸に固定された第1歯車113と、車輪駆動手段105の出力軸に固定された第2歯車118と、旋回軸102に固定された第3歯車114と、第1歯車113に常に噛合するとともに、第2歯車118および第3歯車114との噛合を切替自在に構成された第4歯車117を備えたので、旋回軸102を車体101に固定することで、車輪104のトー角(垂直軸周りの角度)が固定され、進行方向一定の走行時に車輪104がぶれて走行誤差が生じるのを防ぐことができる。
【0013】
[第2実施例]
次に、本発明の第2実施例について説明する。
図3は第2実施例による全方向移動車の動輪機構を示す図であり、図3(a)は正面図、図3(b)は側面図である。なお、図3(a)では車輪駆動モータ124の図示を省略している。
図において、120はプーリ、121はベルト、122はプーリ、123は車輪、124は車輪駆動モータ、125はシャフト、126は歯車、127は歯車、128は傘歯車、129は傘歯車である。
第2実施例が第1実施例と異なる点は、車軸103に旋回軸102の軸心から所定距離隔てて二つの車輪104、123が回転自在に取り付けられており、また、車体101には車輪104を駆動する車輪駆動モータ105および車輪123を駆動する車輪駆動モータ124が固定されている点である。ここで、車輪駆動モータ105の出力を車輪104に伝達するために、傘歯車108、傘歯車109、プーリ110、ベルト111、プーリ112からなる第1動力伝達手段が設けられている。また、車輪駆動モータ124の出力を車輪123に伝達するために、歯車126、歯車127、シャフト125、傘歯車128、傘歯車129、プーリ120、ベルト121、プーリ122からなる第2動力伝達手段が設けられている。
【0014】
次に、上記伝達手段の詳細な構成について説明する。
旋回軸102には同一の軸心周りに旋回可能なシャフト125が設けられている。車輪駆動モータ105の出力軸は旋回軸102およびシャフト125を貫通して傘歯車108に連結されている。傘歯車108に噛み合う傘歯車109にはプーリ110が固定され、ベルト111を介してプーリ112、およびそれに固定された車輪104を駆動する。また、車輪駆動モータ124の出力軸には歯車126が固定され、歯車126がシャフト125上の歯車127と噛合することでシャフト125を旋回させる。さらに、シャフト125の他端には傘歯車128が連結されており、傘歯車128に噛み合う傘歯車129にはプーリ120が固定されている。プーリ120はベルト121を介してプーリ122、およびそれに固定された車輪123を駆動する。
【0015】
図4は第2実施例による全方向移動車の全方向移動の一例を上面から見た図であって、(a)は車体が前方方向に進む場合、(b)は横方向に進む場合、(c)は斜め方向に進む場合、(d)は旋回する場合を示したものである。
図において、201は車体、202および203は上記で説明した動輪機構であり、動輪機構202、203は車体201の対角線上に設置されている。204および205は車体201のもう一方の対角線上に設置されたキャスタ型の旋回自在な従動輪である。
【0016】
次に動作を説明する。
図4(a)では動輪機構202、203の各々において車輪104、123を同じ速度で駆動することにより、車体201には車輪の向きと同じ方向に推進力が発生し、車体201は前方(紙面上方)に進む。ここで車輪104、123の回転数に差をつけると、旋回軸102には垂直軸周りの旋回が発生し、これに伴い動輪機構202、203は図4(b)のような方向になる。続いて各々の車輪104、123を同じ速度で駆動することにより、車体201は姿勢を変えることなく横方向に進むことができる。
同様に、図4(c)に示すように動輪機構202、203を各々の車輪104、123が斜め方向になるように向けることで斜め方向に進むこともできるし、図4(d)に示すように動輪機構202、203を各々の車輪104、123が円周の接線上になるように向けることで、その場で旋回することもできる。すなわち、上記のような動輪機構を車体に少なくとも2個以上設けることにより、準備動作を必要とせず水平面内の全方向に即座に位置姿勢を変化させることが可能となる。
【0017】
本発明の第2実施例は、走行面に対して垂直に配置され、車体101に旋回自在に取り付けられる旋回軸102と、前記旋回軸102の軸心から所定距離隔てて水平に固定された車軸103と、前記車軸103の軸心に直交した仮想平面に沿って回転自在に設けられた2つの車輪104および123と、前記車輪104を回転させる車輪駆動手段を備えた全方向移動車において、前記車輪駆動手段は前記車体101に固定された2つの車輪駆動手段105および124で構成され、前記車輪駆動手段105の出力を前記車輪104に伝達する第1動力伝達手段と、前記車輪駆動手段124の出力を前記車輪105に伝達する第2動力伝達手段とからなる動輪機構を少なくとも2組以上設けたので、車輪の回転および旋回軸の旋回のどちらにも、車輪駆動モータ105および車輪駆動モータ124を合わせた出力が用いられ、進行方向一定で走行している時も進行方向を変更している時も、搭載する全てのモータの出力を有効に活用し、加速や段差乗り越え、あるいは斜面登坂性能を向上させることができる。
さらに、車輪を回転させずに垂直軸周りに旋回させるような、いわゆる据え切り動作が発生しないので、車輪や路面を傷めることがない。
【0018】
なお、第1実施例において、動輪機構の動力伝達に歯車を用いた例を示したが、歯車に替えて摩擦車あるいは油圧による動力伝達手段を用いても構わない。摩擦車は摩擦によって動力を伝達できるので、歯車のように歯の噛合を調節することなく、容易に出力を切り替えることができる。
【0019】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、以下の効果がある。
本発明の第1実施例は走行面に対して垂直に配置され、車体に旋回自在に取り付けられた旋回軸と、旋回軸の軸心から所定距離隔てた位置に水平に配置されると共に、旋回軸に設けられた支持部に回転自在に支持された車軸と、車軸の軸心に直交した仮想平面に沿って回転するように車軸に取り付けられた車輪と、車輪を回転させる車輪駆動手段と、旋回軸を旋回させる旋回軸駆動手段とからなる動輪機構を少なくとも2組以上設けた全方向移動車において、旋回軸駆動手段の出力を、車輪の回転と旋回軸の旋回とに切替自在な出力切替手段を備えたため、旋回軸駆動モータの出力を進行方向一定の時には車輪の回転に切り替え、また進行方向を変更する時には旋回軸の旋回に切り替えることで、進行方向一定で走行している時にも旋回軸駆動モータの出力を車輪の駆動に活用し、加速、段差乗り越えあるいは斜面登坂といった走行性能を向上させることができる。
また、出力切替手段は、旋回軸駆動手段の出力軸に固定された第1歯車と、車輪駆動手段の出力軸に固定された第2歯車と、旋回軸に固定された第3歯車と、第1歯車に常に噛合するとともに、第2歯車および第3歯車との噛合を切替自在に構成された第4歯車を備えたため、旋回軸を車体に固定することで、車輪のトー角(垂直軸周りの角度)が固定され、進行方向一定の走行時に車輪がぶれて走行誤差が生じるのを防ぐことができる。
【0020】
本発明の第2実施例は走行面に対して垂直に配置され、車体に旋回自在に取り付けられる旋回軸と、旋回軸の軸心から所定距離隔てて水平に固定された車軸と、車軸の軸心に直交した仮想平面に沿って回転自在に設けられた2つの車輪と、車輪を回転させる車輪駆動手段を備えた全方向移動車において、車輪駆動手段は車体に固定された2つの車輪駆動手段で構成され、一方の車輪駆動手段の出力を車輪に伝達する第1動力伝達手段と、他方の車輪駆動手段の出力を車輪に伝達する第2動力伝達手段とからなる動輪機構を少なくとも2組以上設けたため、車輪の回転および旋回軸の旋回のどちらにも、2つの車輪駆動モータを合わせた出力が用いられ、進行方向一定で走行している時も進行方向を変更している時も、搭載する全てのモータの出力を有効に活用し、加速や段差乗り越え、あるいは斜面登坂性能を向上させることができる。
さらに、車輪を回転させずに垂直軸周りに旋回させるような、いわゆる据え切り動作が発生しないので、車輪や路面を傷めることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における全方向移動車の動輪機構を示す図であり、図1(a)は正面図、図1(b)は側面図である。
【図2】第1実施例の出力切替手段の詳細構成を示す側面図であって、(a)は、第4歯車が第1歯車および第3歯車と噛合した状態、(b)は第4歯車が第1歯車および第2歯車と噛合した状態を示す。
【図3】第2実施例による全方向移動車の動輪構構を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図4】第2実施例による全方向移動車の全方向移動の一例を上面から見た図であって、(a)は車体が前方方向に進む場合、(b)は横方向に進む場合、(c)は斜め方向に進む場合、(d)は旋回する場合を示したものである。
【図5】従来例における全方向移動車の動輪機構を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図6】従来例に基づく全方向移動車の全方向移動の一例を上面から見た図であって、(a)は車体が前方方向に進む場合、(b)は横方向に進む場合、(c)は斜め方向に進む場合、(d)は旋回する場合を示したものである。
【符号の説明】
101 車体
102 旋回軸
103 車軸
104 車輪
105 車輪駆動モータ(車輪駆動手段)
106 旋回軸駆動モータ(旋回軸駆動手段)
107 出力切替手段
108 傘歯車
109 傘歯車
110 プーリ
111 ベルト
112 プーリ
113 第1歯車
114 第3歯車
115 送り機構
116 可動棒
117 第4歯車
118 第2歯車
119 固定歯車
120 プーリ
121 ベルト
122 プーリ
123 車輪
124 車輪駆動モータ
125 シャフト
126 歯車
127 歯車
128 傘歯車
129 傘歯車
201 車体
202、203 動輪機構
204、205 従動輪

Claims (3)

  1. 走行面に対して垂直に配置され、車体(101)に旋回自在に取り付けられた旋回軸(102)と、
    前記旋回軸(102)の軸心から所定距離隔てた位置に水平に配置されると共に、前記旋回軸(102)に設けられた支持部に回転自在に支持された車軸(103)と、
    前記車軸(103)の軸心に直交した仮想平面に沿って回転するように前記車軸(103)に取り付けられた車輪(104)と、
    前記車輪(104)を回転させる車輪駆動手段(105)と、
    前記旋回軸(102)を旋回させる旋回軸駆動手段(106)と、
    前記旋回軸駆動手段(106)の出力を、前記車輪(104)の回転と前記旋回軸(102)の旋回とに切替自在な出力切替手段(107)と、
    からなる動輪機構を少なくとも2組以上設けた全方向移動車において、
    前記出力切替手段(107)は、前記旋回軸駆動手段(106)の出力軸に固定された第1歯車(113)と、前記車輪駆動手段(105)の出力軸に固定された第2歯車(118)と、前記旋回軸(102)に固定された第3歯車(114)と、前記第1歯車(113)に常に噛合するとともに、前記第2歯車(118)および前記第3歯車(114)との噛合を切替自在に構成された第4歯車(117)を備えたことを特徴とする全方向移動車。
  2. 前記出力切替手段(107)は、前記第4歯車(117)が前記第2歯車(118)と噛合している時に、前記第3歯車(114)を垂直軸周りに固定するための固定歯車(119)を備えたことを特徴とする請求項1に記載の全方向移動車。
  3. 前記第1歯車(113)、第2歯車(118)、第3歯車(114)、および第4歯車(117)からなる伝達機構に替えて、摩擦車を用いたことを特徴とする請求項1または2に記載の全方向移動車。
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