JP2003252035A - 車両用空調ユニットの取付構造 - Google Patents
車両用空調ユニットの取付構造Info
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Abstract
きる車両用空調ユニットの取付構造を提供する。 【解決手段】 複数の空調ユニット20、40のうち、
1つの空調ユニット20に設けられた車体構成部材60
へのユニット側取付部31と、他の空調ユニット40に
設けられた車体構成部材60へのユニット側取付部47
とを重ねて車体構成部材60に設けられた車体側取付部
61に締結することで、複数の空調ユニット20、40
同士の結合と、空調ユニット20、40を車体構造部材
60への結合とを兼用した。これにより、締結箇所を削
減することができ、設ける取付部や使う締結部品、及び
それらの締結作業を減らせることよりコストを低減する
ことができる。
Description
ユニットを結合させて取り付ける車両用空調ユニットの
取付構造に関し、特にコスト低減と空調ユニットを車体
に脱着する際の作業性改善に関する。
クーラ部分、ヒータ部分のいずれかの部分か、または全
部の部分を分割して構成した分割タイプの空調ユニット
がある。このような分割タイプの空調ユニットを車体に
組み付けるうえで従来は、他の空調ユニットとの間を結
合する結合部と、車体への取付部とをそれぞれの空調ユ
ニットに設けている。
車体に取り付けるか、もしくは、各空調ユニットを車体
に取り付けてから各空調ユニット間を結合させている。
尚、この各空調ユニットの車体への取り付けや各空調ユ
ニット間の結合には、通常ボルト・ナットやタッピング
ねじ等がそれぞれの締結箇所に使われている。
付構造は締結箇所が多いことより、空調ユニットや車体
には多くの結合部や取付部を設けなければならない。ま
た、それらの締結箇所に用いる締結部品も多く、締結作
業に掛かる工数も多くなることから掛かるコストが問題
となっている。
たものであり、その目的は、締結箇所を削減してコスト
低減することのできる車両用空調ユニットの取付構造を
提供することにある。
め、本発明では以下の技術的手段を採用する。請求項1
記載の発明では、車体構成部材(60)に複数の空調ユ
ニット(20、40)を結合させて取り付ける車両用空
調ユニットの取付構造において、複数の空調ユニット
(20、40)のうち、1つの空調ユニット(20)に
設けられた車体構成部材(60)へのユニット側取付部
(31)と、他の空調ユニット(40)に設けられた車
体構成部材(60)へのユニット側取付部(47)とを
重ねて車体構成部材(60)に設けられた車体側取付部
(61)に締結することで、複数の空調ユニット(2
0、40)同士の結合と、空調ユニット(20、40)
を車体構造部材(60)への結合とを兼用したことを特
徴とする。
き、設ける取付部や使う締結部品、及びそれらの締結作
業を減らせることよりコストを低減することができる。
部(31、47)と車体側取付部(61)とを締結する
締結部品(48)を、ユニット側取付部(47)の側か
ら貫通させたことを特徴とする。これは、後述する実施
形態のように、空調ユニット(20、40)よりも車両
後方側に配置される車体構成部材(60)に空調ユニッ
ト(20、40)を取り付ける場合、締結部品(48)
をユニット側取付部(47)の側から貫通させることに
より、広い車室内側から締結作業ができるようになり作
業性が良い。
ット(20、40)同士の結合部分をL字嵌合(22
b、41a)としたことを特徴とする。これは、空調ユ
ニットを車体へ取り付けて締結する方向と、両空調ユニ
ットに設けたL字嵌合(22b、41a)を密着させる
方向とが略同方向であるため、1つの締結で取り付けと
結合とを兼ねるうえでのユニット間結合形状として好適
である。
部(31、47)に設ける締結孔を、略U字形の切り欠
き形状(31a、47a)としたことを特徴とする。こ
れにより、車両搭載後に空調ユニット(20、40)の
いずれかを脱着する場合、締結部品(48)を緩めれば
目的とする空調ユニットだけを脱着できるようになり、
他の空調ユニットまで脱着しなくとも良いことから空調
ユニット(20、40)脱着時の作業を大幅に軽減でき
る。
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態における
車両用空調ユニットの取付構造を示す斜視図であり、図
2は図1中右側の空調ユニット40の反対側面(図1中
A方向)から見た斜視図である。また図3は、図1中の
本発明要部である取付部31、47を拡大した斜視図で
ある。
ト20、40を結合して構成する分割タイプの空調ユニ
ットであり、20の空調ユニットはブロワ部21とクー
ラ部27を一体としたブロワ・クーラユニットであり、
40の空調ユニットはヒータ部を成すヒータユニットで
ある。
させた状態で車体構成部材に取り付けられる。本実施形
態では予め車体構成部材の1つであるリンホース60に
空調ユニット20、40を取り付け、そのリンホース6
0ごと車体に組み付けて車室内前方のインストルメント
パネル前方側に配置される。その取付構造は本発明の要
部であるため、取付手順と併せて詳細を後述で説明す
る。
ピレンで薄肉に成形されたケース22内に、送風機26
と送風空気の冷却手段であるエバポレータ(冷媒蒸発
器)28とを設けたものである。その空気流れ最上部に
は内外気切換ドア23が配置され、図示しない車室内の
空調モード切換手段により連動し、外気吸入口24ある
いは内気吸入口25を切換開閉することにより、外気あ
るいは内気を選択的に送風機26に導入する。
電子制御装置により送風機コントローラを介して電圧制
御され、図示しないファンを駆動し、導入された空気は
ファンによりスクロール状に形成されたケース部22a
内を流れてクーラ部27に送風される。クーラ部27に
送風された空気は、ケース22内に配置されたエバポレ
ータ28を通過し、内部を流通する冷媒の蒸発潜熱によ
り冷却される。
嵌合口29から後述するヒータユニット40に送風され
る。この嵌合口29の形状は、いわゆるL字嵌合22b
となっており、後述するヒータユニット40と結合した
後、空調風やエバポレータ28で発生した凝縮水等を車
室内へ漏らさないため、結合部のシール部材としてパッ
キン30が貼り付けられている。
薄肉に成形されたケース41内に、送風空気の加熱手段
であるヒータコア(熱交換器)43を設けたものであ
る。送風空気の入口は、ケース22の嵌合口29に連通
するように嵌合口42が設けられ、ケース22のL字嵌
合22bと嵌合するようにL字嵌合41aが形成されて
いる。
入された送風空気は、図示しない車室内の空調モード切
換手段により図示しないエアミックスドアが駆動され、
ケース41内に配置されたヒータコア43を通過し、内
部を流れる温水との熱交換により空気が過熱される空気
流路と、ヒータコア43をバイパスする空気流路との比
率が設定され、両者の空気流路を通過する加熱空気と冷
却空気との割合に応じて空気温度が調節される。
が、図示しない車室内の空調モード切換手段により駆動
されることにより、ケース41の上面に設けられたフェ
イス吹出口44、デフロスタ吹出口45及び左右側面に
設けられたフット吹出口46から空調風が車室内に吹き
出される。
する。ブロワ・クーラユニット20には、車体構成部材
であるリンホース60に取り付けるための取付部とし
て、ケース22の略両端にユニット側取付部31、32
が設けられている。また、ヒータユニット40にも、リ
ンホース60に取り付けるための取付部として、ケース
41の略両端にユニット側取付部47、49が設けられ
ている。
ト20、40間の結合とリンホース60への取り付けと
を兼ねるユニット側取付部31と47に設ける締結孔
は、略U字形の切り欠き形状31a、47aとし、ヒー
タユニット40側のユニット側取付部47には、車体へ
の締結部品として締結ボルト48が嵌め込まれている。
また、ユニット側取付部31、32、47、49に対応
して、相手側となるリンホース60にも車体側取付部6
1と取付孔61aが複数箇所設けられている。
る。まず車両組立ラインのラインサイドでリンホース6
0に対し、両空調ユニット20、40を結合しながら取
り付ける。具体的には両空調ユニット20、40のL字
嵌合22b、41aを合わせると共に、締結ボルト48
を切り欠き形状31aに通すことでユニット側取付部3
1と47とを合わせ、そのまま締結ボルト48の先を車
体側取付部61の取付孔61aに通し、車体側取付部6
1の反対面からナット62を締結する。
b、41aの嵌合が成されパッキン30でシールが成さ
れると共に、両空調ユニット20、40がリンホース6
0に取り付けられる。後は、両空調ユニット20、40
の両端側のユニット側取付部32と49も順に締結し
て、リンホース60への取り付けを確実なものとする。
更に両空調ユニット20、40間の結合部50を図示し
ないボルトで締結してL字嵌合22b、41aの密着を
確実なものとする。
始めとし、メータ等を含むダッシュボード部分やオーデ
ィオ等を含むセンターコンソール部分も付けてコクピッ
トモジュールとして組み上げられ、このモジュールごと
車両組立ラインにて車体に取り付けられる。ちなみにこ
の後、ヒータユニット40の下部に設けた取付部51を
車体に締結して、空調ユニット20、40の取り付けを
より確実なものとしている。
空調ユニット20、40のうち、1つの空調ユニット2
0に設けられた車体構成部材60へのユニット側取付部
31と、他の空調ユニット40に設けられた車体構成部
材60へのユニット側取付部47とを重ねて車体構成部
材60に設けられた車体側取付部61に締結すること
で、複数の空調ユニット20、40同士の結合と、空調
ユニット20、40を車体構造部材60への結合とを兼
用している。
き、設ける取付部や使う締結部品、及びそれらの締結作
業を減らせることよりコストを低減することができる。
側取付部61とを締結する締結ボルト48を、ユニット
側取付部47の側から貫通させている。これは、本実施
形態のように、空調ユニット20、40よりも車両後方
側に配置されるリンホース60等に空調ユニット20、
40を取り付ける場合、締結ボルト48をユニット側取
付部47の側から貫通させることにより、広い車室内側
から締結作業ができるようになり作業性が良い。
の結合部分をL字嵌合22b、41aとしている。これ
は、空調ユニット20、40を車体へ取り付けて締結す
る方向と、両空調ユニットに設けたL字嵌合22b、4
1aを密着させる方向とが略同方向であるため、1つの
締結で取り付けと結合とを兼ねるうえでのユニット間結
合形状として好適である。
る締結孔を、略U字形の切り欠き形状31a、47aと
している。これにより、車両搭載後に空調ユニット2
0、40のいずれかを脱着する場合、締結ボルト48を
緩めれば目的とする空調ユニットだけを脱着できるよう
になり、他の空調ユニットまで脱着しなくとも良いこと
から空調ユニット20、40脱着時の作業を大幅に軽減
できる。
は、締結ボルト48をユニット側取付部47側に嵌め込
んで一体としているが、本発明はこれに限るものではな
く、車体側取付部61側に一体として設けた構造であっ
ても良い。また、上述の実施形態では、ナット62を回
して締結を行う構造としているが、ナット62を溶接等
で車体側取付部61に一体とし、締結ボルト48を回し
て締結を行う構造であっても良い。
ニット20、40同士の結合部分をL字嵌合22b、4
1aとしているが、雌雄嵌合(はめ込み嵌合)であって
も良い。また、上述の実施形態では、ユニット側取付部
31、47に設ける締結孔を、略U字形の切り欠き形状
31a、47aとしているが、丸孔、長円孔、楕円孔等
であっても良い。
トの取付構造を示す斜視図である。
A方向)から見た斜視図である。
た斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 車体構成部材(60)に複数の空調ユニ
ット(20、40)を結合させて取り付ける車両用空調
ユニットの取付構造において、 前記複数の空調ユニット(20、40)のうち、1つの
空調ユニット(20)に設けられた前記車体構成部材
(60)へのユニット側取付部(31)と、他の空調ユ
ニット(40)に設けられた前記車体構成部材(60)
へのユニット側取付部(47)とを重ねて前記車体構成
部材(60)に設けられた車体側取付部(61)に締結
することで、前記複数の空調ユニット(20、40)同
士の結合と、前記空調ユニット(20、40)を前記車
体構造部材(60)への結合とを兼用したことを特徴と
する車両用空調ユニットの取付構造。 - 【請求項2】 前記ユニット側取付部(31、47)と
前記車体側取付部(61)とを締結する締結部品(4
8)を、前記ユニット側取付部(47)の側から貫通さ
せたことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調ユニ
ットの取付構造。 - 【請求項3】 前記複数の空調ユニット(20、40)
同士の結合部分をL字嵌合(22b、41a)としたこ
とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用
空調ユニットの取付構造。 - 【請求項4】 前記ユニット側取付部(31、47)に
設ける締結孔を、略U字形の切り欠き形状(31a、4
7a)としたことを特徴とする請求項1ないし請求項3
のいずれかに記載の車両用空調ユニットの取付構造。
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JP2002054402A JP4051962B2 (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 車両用空調ユニットの取付構造 |
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KR101578105B1 (ko) * | 2009-12-23 | 2015-12-16 | 한온시스템 주식회사 | 차량용 공조장치 |
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