JP2003250671A - 展示ケースにおける化粧扉の開閉装置 - Google Patents

展示ケースにおける化粧扉の開閉装置

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JP2003250671A JP2002058753A JP2002058753A JP2003250671A JP 2003250671 A JP2003250671 A JP 2003250671A JP 2002058753 A JP2002058753 A JP 2002058753A JP 2002058753 A JP2002058753 A JP 2002058753A JP 2003250671 A JP2003250671 A JP 2003250671A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケース本体1の開口部1aに配置した扉3
と、この扉3よりも外周側の上部に形成した上框部16
に対して開閉可能な回動式の上化粧扉20とを備えた展
示ケースにおいて、扉3と上化粧扉16とを別々に開閉
する手間を省いて作業性を向上させる。 【解決手段】 扉3を密閉位置から前方向に移動させる
につれて上化粧扉20の裏面を前方向に押圧することに
よって、当該上化粧扉20を開き動させる複数の押圧杆
75を、扉3の上縁部側の支持枠9に取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、博物館や展示場等
に設置する展示ケースにおける化粧扉の開閉装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、博物館や展示場等に設置する
展示ケースとしては、前向き開口状のケース本体の開口
部に複数枚のガラス製等の扉を面一状に並設して、ケー
ス本体を密閉状とし、複数枚の扉のうち少なくとも一枚
を、開口部を密閉する位置からケース本体の前方にずら
して他の並設した扉との配置間隔を空けたのち、その間
口方向(開口部に沿った左右方向)に平行移動させて、
扉を開放するという構成のものが知られている。
【0003】この種の展示ケースでは、ケース本体の開
口部よりも外周側に位置する上下の框部に、前後移動可
能な可動レール等からなる支持手段をそれぞれ設け、こ
れら各支持手段で各扉の上下縁部を支持することによっ
て、各扉が前後方向(開口部に対して接離する方向)に
平行移動可能でかつ間口方向に平行移動可能となってい
る。また、各支持手段の保守点検等のため、ケース本体
の開口部よりも外周側に位置する上下の框部を前向き開
口状に形成して、その開口を前方から覆うための化粧板
を、各框部に対して着脱可能に装着したり、上下または
左右回動可能に設けたりすることも一般に行われてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の化粧
板は、展示ケースの美的外観を保つため、扉のうち支持
手段で支持された上下縁部を覆い隠すのに利用されるこ
とがある。すなわち、上下框部の各化粧板で扉の上下縁
部を前方から覆うことによって、扉を通して支持手段等
の部品を見ることができないようにするのである。
【0005】しかし、この場合、扉の上下縁部とこれに
対応する化粧板の一部とが前後方向に重なっており、扉
を前後方向に移動させると、上下の化粧板が干渉するこ
とになるから、予め上下の化粧板を取り外すか、または
開放するかしない限り、扉を開放することができない。
そして、扉を閉止した後は、再び上下の化粧板を元の位
置に取り付けるか、または閉止するかしなければならな
い。このように、前記従来の構成では、扉の開閉が非常
に煩雑で作業性が悪いという問題があった。
【0006】そこで、本発明は、このような問題を解消
した展示ケースにおける化粧扉の開閉装置を提供するこ
とを技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を解決す
るため、請求項1の発明は、前向きに開口したケース本
体と、このケース本体の開口部に配置した少なくとも一
枚のガラス板等の扉と、当該扉を、前記開口部を密閉す
る位置から前方向に移動させたのち、扉の間口方向と平
行状に移動させるように支持する案内支持手段と、前記
ケース本体の開口部よりも外周側の上部または下部の一
方若しくは両方に形成した前向き開口状の框部に対して
開閉可能な化粧扉とを備えた展示ケースにおいて、前記
扉を前記密閉位置から前方向に移動させるにつれて前記
化粧扉が開き動するように、連動手段を介して前記扉と
前記化粧扉とを関連させたというものである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1に記載した展
示ケースにおける化粧扉の開閉装置において、前記化粧
扉は、この化粧扉の一側縁に沿って延びる回動軸線周り
に回動することによって前記框部に対して開閉可能に構
成されており、前記連動手段は、前記扉が前記密閉位置
から前方向に移動するのに伴って前記化粧扉の裏面を前
方向に押圧する押圧手段を前記案内支持手段に設けた構
成であるというものである。
【0009】請求項3の発明は、請求項1または2に記
載した展示ケースにおける化粧扉の開閉装置において、
前記ケース本体または前記化粧扉のうちいずれか一方ま
たは両方に、前記扉を前記密閉位置に向けて後ろ方向に
移動させると前記化粧扉を閉じ動させる復帰手段を設け
たというものである。
【0010】請求項4の発明は、前向きに開口したケー
ス本体と、このケース本体の開口部に配置した少なくと
も一枚のガラス板等の扉と、当該扉を、前記開口部を密
閉する位置から前方向に移動させたのち、扉の間口方向
と平行状に移動させるように支持する案内支持手段と、
前記ケース本体の開口部よりも外周側の上部または下部
の一方若しくは両方に形成した前向き開口状の框部に対
して開閉可能な化粧扉とを備えた展示ケースにおいて、
前記扉の前後方向への移動に連動して前記化粧扉を開閉
動させる開閉連動手段を介して、前記扉と前記化粧扉と
を関連させたというものである。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施形
態を図面(図1〜図17)に基づいて説明する。図1〜
図13は、本発明を展示ケースの上化粧扉20に適用し
た第1実施形態である。まず、第1実施形態の展示ケー
スの概要について説明する。
【0012】図1に示すように、第1実施形態のケース
本体1は、前向きに開口した箱型に形成されている。ケ
ース本体1内の上部には、開口部1aの間口方向(開口
部1aに沿った左右方向)に長い前後一対の上固定枠
2,2が配置されており(図3で前寄り(開口部1a
側)の上固定枠2のみを示す)、これら上固定枠2,2
の下面には天井板14が設けられている(図2及び図1
0参照)。
【0013】また、ケース本体1内の下部には、間口方
向に長い前後一対の下固定枠(図示せず)が配置されて
おり、これら下固定枠の上面には、床板15が設けられ
ている(図1及び図2参照)。
【0014】第1実施形態では、ケース本体1の内部の
うち天井板14よりも上方の空間が上框部16に構成さ
れており、床板15よりも下方の空間が下框部17に構
成されている。
【0015】上框部16の前面開口部には、二つの上化
粧扉20,20が左右に面一状に配置されており、これ
ら各上化粧扉20は、その上側縁に沿って延びる回動軸
線周りに上下回動可能に構成されている(図1及び図1
0参照)。
【0016】上框部16においては、これを左右に区画
する縦桟部材63(図3参照)の左右両側面と、開口部
1aの左右両側端部となる縦支柱64,64(図3参
照)の側面に、各上化粧扉20を磁力で吸着固定する従
来公知のマグネットキャッチ体付きの板片66(第1実
施形態では計四つ、図1にはそのうちの二つを図示して
いる)がネジ止めされている。
【0017】また、下框部17の前面開口部には、二つ
の下化粧扉21,21が、上化粧扉20の配置に対応さ
せて左右に面一状に配置されており、これら各下化粧扉
21は、その下側縁に沿って延びる回動軸線周りに上下
回動可能に構成されている(図1参照)。そして、下框
部17においても、従来公知のマグネットキャッチ体付
きの板片66(第1実施形態では計四つ、図1にはその
うちの二つを図示している)が備えられている。
【0018】ケース本体1の開口部1aを塞ぐための二
つの扉3,3は、透明ガラス板製等の表面板3aの上下
縁部のうち裏面側の部位と、アルミ押出部材製等の上下
縁部材11,11の前面とを、シリコン樹脂製等の接着
剤13で固定してなるものであり(図2参照)、第1実
施形態では、これら二つの扉3,3を面一状に配置する
ことによって開口部1aを密閉できるようになってい
る。また、開口部1aを閉止した状態では、上下に並ぶ
化粧扉20,21の間に一つの扉3が位置するようにな
っている(図1参照)。
【0019】扉3の上下縁部と上下縁部材11との接着
面や後述する案内支持手段4等が扉3を介して見えない
ようにする(隠す)ため、各化粧扉20,21の高さ
(閉止状態での上下方向の長さ)は、扉3の上下縁部を
前方から覆い隠せる高さに設定されている。すなわち、
上下の化粧扉20,21と扉3とは前後方向(扉3が開
口部1aに対して接離する方向)に重なって、扉3の上
縁部が上化粧扉20の裏面に臨むとともに、扉3の下縁
部が下化粧扉21の裏面に臨むように構成されている
(図10で上化粧扉20と扉3との関係のみを示す)。
【0020】上下の縁部材11,11は、開口部1aの
間口方向に長くかつ断面略E字状に形成されている。ま
た、これら両縁部材11,11には、扉3が不用意に脱
落しないための安全対策として、ケース本体の前方向に
突出する鉤爪状突条11cが各々形成されている。
【0021】扉3の上縁部は、後述する上側の案内支持
手段4を介して、上框部16における前寄りの上固定枠
2の上面に取り付けられており、扉3の下縁部は、後述
する下側の案内支持手段4を介して、下框部17におけ
る地枠19の後方(奥行き方向)に設けた台枠32上に
取り付けられている。これら上下の案内支持手段4,4
によって、扉3は、前後方向に平行移動可能でかつ間口
方向に平行移動可能となっている。
【0022】左右の扉3,3で開口部1aを閉じた状態
では、この開口部1aの周縁に取り付けたパッキン6に
対して各扉3の表面板3aが同一垂直面上に位置するよ
うに密接することによって、ケース本体1が密閉され
る。開口部1aを開放する場合は、一つの扉3を、パッ
キン6に密接した位置から前方向に適宜距離だけ前進さ
せるのである。
【0023】なお、各扉3,3の表面板3aの板厚部分
を互いに密接させてケース本体1内を気密保持するた
め、各表面板3aの左右方向中央側の縦側縁には、断面
直角三角形状の目地部材65がその斜辺を外向きにして
接着剤等で固定されている(図3参照)。この場合、目
地部材65を透明・軟質の合成樹脂材で形成すると、ケ
ース本体1内の展示品の鑑賞時に目地部材65の存在が
目障りにならない。
【0024】ケース本体1には、扉3を前後方向に駆動
させるための駆動手段(詳細は後述する)が案内支持手
段4に関連させて設けられている。すなわち、第1実施
形態では駆動手段が各扉3ごとに設けられている。
【0025】次に、案内支持手段4の構成について説明
する。この案内支持手段4は、各扉3の上下部に対して
上下対称状に形成されており、いずれも基本的に同じ構
成である。そこで、一つの扉3の上部側に配置した案内
支持手段4を例として、以下に説明する。
【0026】図1〜図3に示すように、案内支持手段4
は、上框部16における前寄りの上固定枠2の上面に適
宜間隔でボルト止めした複数個の摺動ブロック7(図1
では三つ)と、当該各摺動ブロック7に前後摺動可能に
嵌挿した摺動軸7aと、これら各摺動軸7aの先端に固
定した左右長手の支持枠9と、この支持枠9の前面(開
口部1a側の側面)に取り付けた複数個の垂直転動コロ
10とで構成されている。
【0027】複数個の垂直転動コロ10は上縁部材11
を支持案内するためのものであり、上縁部材11の後面
側に開口した左右長手の嵌合溝11a,11bのうち下
方のガイド溝としての第1嵌合溝11aに嵌め込まれて
いる。この第1嵌合溝11aの上下内面を各垂直転動コ
ロ10が転動することによって、扉3は左右摺動できる
ようになっている。
【0028】なお、第1実施形態では、扉3の前後方向
の振れを防止するため、連結金具26を介して上下各支
持枠9に固定したガイドローラ27のローラ面を上縁部
材11に当接させている(図2参照)。
【0029】上下の縁部材11,11を左右摺動可能と
する構成は、前述の形態に限らず、例えば支持枠9とこ
れに対応する縁部材11との間に、リテーナで自転可能
に保持した多数個のボールを一列状に介挿することによ
って、縁部材11を軽い力で左右摺動可能とするサスペ
ンション手段(図示せず)を採用してもよい。
【0030】次に、各扉3ごとに設けられた駆動手段に
ついて説明する。図1及び図6に示すように、駆動手段
は、一つの操作部30と、少なくとも上下一つずつの作
動部31(第1実施形態では上下にそれぞれ二つずつ)
とを有しており、第1実施形態では、下框部17におけ
る台枠32の前面に、操作部30を構成する操作部ケー
ス33がボルトやナット等で固定されている(図1及び
図4参照)。
【0031】操作部ケース33内には、中央の操作軸3
4と四隅の従動軸35とが、それぞれ軸受け36を介し
て回転可能に配置されており、操作軸34と一体的に回
転する大歯車40に、各従動軸35に固定した小歯車4
1に噛み合わせることによって、一つの操作軸34で四
つの従動軸35を同期させて同じ方向に回転するように
構成されている(図5参照)。操作軸34の前端部(角
状軸部)34aは、操作部ケース33の前面から前向き
に突出している。
【0032】通常、下框部17の開口は上下回動可能な
下化粧扉21で覆われており、下框部17内の操作部ケ
ース33及び操作軸34は、展示ケースの前方から見え
なくなっている(隠されている)。扉3の開き操作をす
るに際しては、下化粧扉21を展示ケースの前方向に手
動で引き倒してから(図1参照)、操作軸34の前端部
(角状軸部)34aに丸ハンドル等の操作ハンドル38
を取り付けて回すようになっている。
【0033】各従動軸35の後端には、後述する各作動
部31に回転力を伝達するためのケーブル42の先端部
が差し込まれており、このケーブル42の先端部と従動
軸35とは連結用止めネジ43を介して着脱可能に連結
されている。なお、ケーブル42とは、細いピアノ線
(鋼線)やこれを複数本縒り合わせたもの、金属素線を
複数本縒り合わせたもの等をいう。
【0034】また、操作部ケース33の後板に固定した
ガイドブロック44(第1実施形態では四つ)の各々に
は、ケーブル42の外周に被嵌した可撓性を有するアウ
ター管45の先端部が差し込まれている。各アウター管
45の先端部を所定長さ以上従動軸35の軸心と一致さ
せるように構成することによって(図4参照)、内径側
のケーブル42の円滑な回転が保証されている。各ケー
ブル42付きアウター管45はケース本体1内に配管さ
れている(図1参照)。
【0035】作動部31は、上框部16における上固定
枠2の上面及び下框部17における台枠32の上面に設
けられたものである。各作動部31は、各扉3の上下部
に対して上下対称状に形成されており、いずれも基本的
に同じ構成であるので、一つの扉3の上部側に配置した
ものを例として、以下に説明する。
【0036】図6及び図7に示すように、上固定枠2の
上面にボルト等で固定したベース46には、前後一対の
支持ブロック47,47が立設されており、これら両支
持ブロック47,47間には左右一対のガイド軸48,
48が配置されている。左右のガイド軸48,48の間
には、両支持ブロック47,47に設けた軸受けを介し
て回転可能に構成したネジ軸49が配置されている。
【0037】ネジ軸49に螺合した移動ブロック50の
両端は、左右のガイド軸48,48に摺動可能に被嵌さ
せている。移動ブロック50に基端部をネジ51止めし
た連結体52の先端部は、下向きに屈曲させて係止片5
3に構成されており、この係止片53が支持枠9の上面
に穿設した平面視略矩形状の係止孔54に遊嵌されてい
る。
【0038】これは遊び連結の実施形態の一つである。
この場合、扉3の前後方向(開口部1aに対して接離す
る方向)に扁平な係止片53と平面視略矩形状の係止孔
54との間で前後方向に遊び隙間が空くように、係止片
53の板厚と係止孔54の前後方向の寸法との関係が設
定されている(図7参照)。
【0039】ネジ軸49の基端部にはケーブル42の他
端部が差し込まれており、ネジ軸49とケーブル42の
他端部とは連結用止めネジ55を介して着脱可能に連結
されている。ケーブル42の外周に被嵌したアウター管
45の他端部は、後ろ寄りの支持ブロック47に固定し
たガイドブロック56に差し込まれている。この場合
も、アウター管45の他端部を所定長さ以上ネジ軸49
の軸心と一致させるように構成することによって(図7
参照)、内径側のケーブル42の円滑な回転が保証され
ている。
【0040】なお、ケース本体1内に配管したアウター
管45の屈曲部は、その曲率半径があまり小さくならな
いように、換言すると、内挿したケーブル42がアウタ
ー管45の内周面につかえないように、本体ケース1内
の湾曲ガイド部57(図1では四つ)に沿わせて固定さ
れている。
【0041】次に、図2、図8及び図9を参照しなが
ら、各案内支持手段4に設けたストッパー手段22の構
成について説明する。ここで、第1実施形態のストッパ
ー手段22は、各扉3の上下部に対して上下対称状に形
成されており、いずれも基本的に同じ構成であるので、
一つの扉3の上部側に配置したものを例として、以下に
説明する。
【0042】ストッパー手段22は、間口方向に平行移
動する扉3を、開口部1aに対する密閉位置の近傍で停
止させるためのものであり、上縁部材11における上方
の第2嵌合溝11bに対して長手方向(間口方向)に適
宜間隔で複数個貫設した係合ピン23と、支持枠9の上
面のうち係合ピン23との対応部位に左右回動可能に取
り付けた平面視略扇形状のストッパー体24と、このス
トッパー体24を前方向に押圧付勢するように支持枠9
の後面に上向き突設した弾性片25とで構成されてい
る。ストッパー体24及び弾性片25は、それぞれ係合
ピン23に対応する個数だけ(図9では一つの扉3に二
つずつ)設けられている。
【0043】ストッパー体24は、扉3を密閉位置の近
傍で停止させるに際して弾性片25に当接する当接部2
4aと、回動半径R0の略円弧状部位の中央部に凹み形
成した係合凹所24bと、略円弧状部位の左右両端に所
定長さLだけ直線状に形成した回動規制部24c,24
cと、当接部24aと各回動規制部24c,24cとの
間の肩部24d,24dとを有しており、ストッパー体
24が第2嵌合溝11bに嵌った状態で左右回動するこ
とによって、上縁部材11に取り付けた係合ピン23が
係合凹所24bに対して係脱するようになっている。
【0044】扉3を、密閉位置の近傍に位置決めされた
状態(図9(a)参照)から左右方向に摺動させると
(図9では右方向に摺動させている)、係合凹所24b
に係止していた係合ピン23が右方向に移動して、スト
ッパー体24を右向き回動させるとともに、係合凹所2
4bから係合ピン23が離れる(図9(b)参照)。こ
の場合、図示していないが、扉3の下部側の支持枠9に
設けた二つのストッパー体24,24は、ともに同様の
動作を行っている。
【0045】扉3をさらに右方向に摺動させると、係合
凹所24bの開口が右を向くように回動したストッパー
体24の左肩部24dに、このストッパー体24に係止
していた係合ピン23よりも摺動方向後方の係合ピン2
3が衝突して、通過が阻止される(図9(c)参照)。
【0046】図9(c)の状態では、ストッパー体24
の右肩部24dが弾性片25に当接して前方向に押圧付
勢されるとともに、回動規制部24c,24cの回動半
径R1がストッパー体24の略円弧状部位の回動半径R
0よりも大きいから、右向き回動の途中で左回動規制部
24cが嵌合溝16につかえることになる。したがっ
て、図9(c)の姿勢以上にストッパー体24が右向き
回動することはない。
【0047】逆に、扉3を密閉位置で停止させるには、
図9(c)の状態から扉3を左方向に摺動させる。そう
すると、係合ピン23が左方向に移動して左側のストッ
パー体24の係合凹所24bに係合し、このストッパー
体24が左向き回動する(図9(b)参照)。扉3をさ
らに左方向に摺動させてストッパー体24を左向き回動
させると、当接部24aが弾性片25に当接して前方向
に押圧付勢され、ストッパー体24の左向き回動、ひい
ては扉3の左方向への摺動を停止させるのである(図9
(a)参照)。
【0048】なお、ストッパー手段22は、各扉3の上
下部に対して上下対称状に配設するに限らず、各扉3の
上下部のうちいずれか一方のみに配設してもよい。ま
た、第2嵌合溝11bに代えて、例えば縁部材11に形
成した段状部に、係合ピン23を長手方向(間口方向)
に適宜間隔で複数個上向き突設し、この段状部上を前記
ストッパー体24が通過して左右回動するように構成し
てもよい。さらに、ストッパー体24と弾性片25とを
縁部材11に取り付け、係合ピン23を支持枠9に取り
付けてもよい。
【0049】次に、第1実施形態における上化粧扉20
及び連動手段の詳細な構造について説明する。
【0050】図10に示すように、上框部16の前面開
口部に設けた上化粧扉20は、上下縁部に囲い壁を一体
成形して後ろ向きに開口させた金属板製等のものであ
り、その内面には、後述する押圧杆75のローラ体75
dが当接する左右長手の横桟部材20aが溶接等で固定
されている。図11に示すように、上化粧扉20の上縁
部のうち左右両側には、左右方向外向きに開口した軸穴
71付きの軸受部材70が設けられている(第1実施形
態では二つ)。
【0051】他方、前寄りの上固定枠2の上方に設けた
天枠18の前面には、側面視略L字状に形成した二つの
回動支持部材72,72が左右に適宜隔てて溶接等で固
定されている(図10及び図11参照)。これら各回動
支持部材72,72の先端部には、左右方向中央向きに
突出する枢軸ピン73が取り付けられており、各枢軸ピ
ン73をこれに対応した軸受部材70の軸穴71に嵌め
込むことによって、上化粧扉20が枢軸ピン73,73
同士を結ぶ回動軸線周りに上下回動可能となっている
(図1及び図10参照)。
【0052】なお、上化粧扉20の下側の囲い壁には、
ゴム等の軟質弾性材からなる緩衝体74が接着剤等で固
定されており、上化粧扉20を閉止するに際して、緩衝
体74が扉3の表面板3aの前面に当接することによっ
て閉止の衝撃を吸収して、振動及び衝撃音を低減し、ま
た、内部の照明装置の光もれをなくすようになってい
る。
【0053】第1実施形態における連動手段は、扉3を
密閉位置から前方向(開口部1aから離れる方向)に移
動させるにつれて上化粧扉20を開き動させるように関
連付けるためのものであり、第1実施形態では、案内支
持手段4を構成する支持枠9に、案内支持手段4の前進
力を上化粧扉20に伝達するための複数の押圧杆75
(図1及び図10では二つ)を左右に適宜隔ててネジ7
6止めした構成となっている。
【0054】図10及び図12に示すように、各押圧杆
75は、支持枠9にネジ76固定したプレート部75a
から上向きに延びる垂直バー部75bと、この垂直バー
部75bの上端部から前向きに突出した水平バー部75
cとで側面視略L字状に形成されており、水平バー部7
5cの先端に、上化粧扉20の横桟部材20aに当接す
るローラ体75dが回転可能に取り付けられている。な
お、押圧杆75は請求項に記載した押圧手段に相当する
ものである。
【0055】扉3を密閉位置から前方向に移動させた場
合は、扉3を押し出す支持枠9とともに押圧杆75,7
5が前方向に移動して、各押圧杆75のローラ体75d
が上化粧扉20の横桟部材20aを前向きに押圧するの
で、上化粧扉20は扉3の前進動と同期して上向き回動
するのである(図10の実線状態参照)。上化粧扉20
と扉3の上縁部とは閉止状態で前後方向に重なっている
が、このように上化粧扉20が扉3の前進動と同期して
上向き回動するので、上化粧扉20が扉3の前進動を妨
げることはない。
【0056】また、上化粧扉20を閉止するに際して
は、予め扉3を密閉位置に向けて後ろ方向(奥行き方
向)に移動させておくと、扉3を引き込む支持枠9とと
もに押圧杆75,75も後ろ方向に移動して上框部16
内に収納される(図10の二点鎖線状態参照)ので、押
圧杆75,75が上化粧扉20の閉止を妨げることはな
いのである。
【0057】上固定枠2の上方に位置する天枠18の下
面には、上化粧扉20を大きく開放した状態で支持する
ための支持棒77が左右回動可能に取り付けられている
(図10及び図13参照)。この場合、図10の実線状
態の上化粧扉20を手動で大きく上向き回動させた後、
上框部16の前面開口部から前方向に突出するように支
持棒77を回動させ、この支持棒77上に上化粧扉20
を載置することによって、上化粧扉20を大きく開放し
た状態に保持でき、案内支持手段4や天井部の照明用光
源の取替え等の保守点検作業がし易いようになってい
る。なお、支持棒77の上面の先端部には、ゴム等の摩
擦係数の大きい部材やマグネット等からなる滑り止め7
8が取り付けられている(図13参照)。
【0058】以上の構成において、各扉3及びこれに対
応する上下の化粧扉20,21を開放・密閉する動作の
態様について説明する。
【0059】まず、下框部17における下化粧扉21を
展示ケースの前方向に手動で引き倒して(図1参照)、
図4に示す操作部30が現れるようにし、操作ハンドル
38を操作軸34の前端部34aに差し込んで所定方向
(時計方向)に回すことによって、4本のケーブル42
を同時に所定方向に回動させる。
【0060】そうすると、各作動部31では、これに対
応するケーブル42を介してネジ軸49が時計方向(右
方向)に回転することによって、移動ブロック50が前
方に移動するので、これにネジ51止めした連結体52
の係止片53が係止孔54を介して支持枠9を前方に押
し出し、ひいては扉3を密閉位置から前方向に所定距離
Sだけ押し出す。
【0061】このとき、支持枠9とともに押圧杆75,
75が前方向に移動して、各押圧杆75のローラ体75
dが上化粧扉20の裏面側の横桟部材20aを前向きに
押圧するので、上化粧扉20は扉3の前進動と同期して
上向き回動する(図10の実線状態参照)。したがっ
て、作業者が下框部17内の操作部30を回動させる
(扉3の開放操作をする)だけで、扉3と上化粧扉20
とが一緒に開放されるのである。なお、図示していない
が、下框部17の台枠32上に設けた各作動部31もそ
れぞれ同様の動作を行っている。
【0062】扉3を開放するのは、通常、ケース本体1
内の展示品を入れ替えたり、ケース本体1内を掃除した
りする場合であるが、これらの作業と並行して各案内支
持手段4や天井部の照明用光源の取替え等の保守点検
(メンテナンス)作業を行うときには、第1実施形態の
ように、扉3の開放操作をすることによって、扉3のみ
ならず上化粧扉20まで開放できるようにすると、各案
内支持手段4の保守点検作業に際して、上化粧扉20を
開ける手間が省けるので、作業者にとって使い勝手のよ
いものとなる。また、上化粧扉20を開けるために脚立
等に載って作業する必要がないから、安全性も高いので
ある。
【0063】上化粧扉20は扉3の前進動と同期して上
向き回動するから、扉3の上縁部と上化粧扉20とを閉
止状態で前後方向に重ね合わせて、展示ケースの美観を
保持する配置形態であっても、上化粧扉20が扉3の前
進動を妨げることはなく、従来よりも極めて簡単に扉3
を開閉できる。
【0064】さらに、連動手段として、扉3の上縁部側
の支持枠9に複数個の押圧杆75を左右に適宜隔ててネ
ジ76固定するという簡単な構造を採用したから、上下
回動式の上化粧扉20を確実に開き動させることができ
るものでありながら、部品点数が少なくて故障し難い
し、コストも安価で済むのである。
【0065】図14及び図15は、展示ケースの上下両
化粧扉20,21に本発明を適用した第2実施形態を示
している。ここで、第2実施形態を含む以下の実施形態
において、構成及び作用が第1実施形態と変わらないも
のは、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
【0066】第2実施形態では、各作動部31のネジ軸
49に取り付けた正逆回転可能な駆動モータ(図示せ
ず)でネジ軸49を駆動させる構成が採用されている。
上下の化粧扉20,21及び扉3は、その前面が同一垂
直面上に位置するように、すなわち上下に面一状に配置
されている(図15で下化粧扉21と扉3との関係のみ
を示す)。
【0067】この場合、扉3の上下縁部は展示ケースの
前面側に露出しているので、扉3の上下縁部と接着剤1
3との接着面に予め塗装膜を塗布しておくか、またはシ
ート等を貼着しておくことによって、この接着面や案内
支持手段4等が扉3を介して見えない(隠す)ようにし
て展示ケースの体裁を整えている。
【0068】図14及び図15に示すように、第2実施
形態における連動手段は、扉3を密閉位置から前方向に
移動させるにつれて、上化粧扉20だけでなく下化粧扉
21も開き動させるように関連付けるためのものであ
る。すなわち、扉3の下縁部側の支持枠9にも、複数の
押圧杆75を左右に適宜隔ててネジ76止めした構成と
なっている。この場合、各押圧杆75は、垂直バー部7
5bが支持枠9から下向きに突出するように取り付けら
れている。
【0069】また、下框部17内の台枠32の前面には
少なくとも一つの定滑車80が取り付けられている。こ
の定滑車80に掛け回したワイヤ81の一端は、下化粧
扉21の内面(裏面)側の適宜部位に固定される一方、
当該ワイヤ81の他端には錘82が取り付けられてい
る。これら定滑車80、ワイヤ81及び錘82は請求項
に記載した復帰手段に相当する。
【0070】以上の構成において、各扉3及びこれに対
応する上下の化粧扉20,21を開放・密閉する動作の
態様について説明する。
【0071】図示しない駆動モータでネジ軸49を時計
方向(右方向)に回転させて、移動ブロック50を前方
に移動させることによって、扉3を密閉位置から前方向
に移動させると、上下の支持枠9,9とともに各押圧杆
75が前方向に移動して、各押圧杆75のローラ体75
dがこれに対応する化粧扉20,21の横桟部材20
a,21aを前向きに押圧するので、扉3の前進動と同
期して上化粧扉20は上向き回動し、下化粧扉21は下
向き回動する(図15の実線状態参照)。
【0072】その後、扉3を密閉位置に向けて後ろ方向
(奥行き方向)に移動させると、上下の支持枠9,9と
ともに各押圧杆75が後ろ方向に移動して、各框部1
6,17内に収納されるので、上化粧扉20は、重力の
作用で閉止位置に戻るように下向き回動する。
【0073】他方、下化粧扉21に対する各押圧杆75
の押圧支持が解除されたことによって、錘82が重力の
作用で落下し、この錘82に取り付けたワイヤ81を介
して下化粧扉21が上向きに回動するように引き戻され
て、下框部17の開口が閉止されるのである(図15の
二点鎖線状態参照)。
【0074】このように、台枠32の前面に設けた定滑
車80に掛け回したワイヤ81を介して、下化粧扉21
と錘82とを連結するように構成すると、下化粧扉21
が下側縁に沿って延びる回動軸線周りに上下回動するも
のであっても、扉3の後退動に連動して自動的に下化粧
扉21を閉止できるので、作業者にとってさらに使い勝
手のよいものとなるのである。
【0075】なお、第2実施形態は、図示しない駆動モ
ータで扉3を前後動させる構成に代えて、吸着把手等を
用いて手動で扉3を前後移動させる構成としてもよい。
【0076】図16は復帰手段の別例を示している。こ
の例では、下化粧扉21の下縁部側の左右両端部とケー
ス本体1の下面とがコイルバネ83,83を介して連結
されており、地枠19の前面に設けた二つの回動支持部
材72,72の各枢軸ピン73をこれに対応したコイル
バネ83の筒部83aに嵌め込むことによって、下化粧
扉21が枢軸ピン73,73同士を結ぶ回動軸線周りに
上下回動可能に構成されている。
【0077】この構成によると、開放した状態の扉3を
密閉位置に向けて後ろ方向に移動させた場合、コイルバ
ネ83,83の弾性付勢力によって下化粧扉21を閉じ
動させることができる。このように、本発明に係る復帰
手段は、前述の定滑車80、ワイヤ81及び錘82から
なるものに限らず、図16に示すコイルバネ83,83
であってもよい。
【0078】図17は、上下スライド式の上化粧扉90
に本発明を適用した第3実施形態である。この実施形態
では、上框部16の開口側の上寄り部位に、開けた上化
粧扉90を収納する戸袋91が設けられており、上框部
17内の横長の中仕切枠92の前面には、センサ93a
付きの巻上機93の複数個が左右に適宜間隔で取り付け
られている。
【0079】これら各巻上機93に巻回されたロープ9
4の一端は、天枠18を上下に貫通する穴18a,18
bを通って天枠18上と戸袋91内に固定した定滑車9
5,96に掛け回した状態で、上化粧扉90の上面に固
定されている。この場合、請求項に記載した開閉連動手
段は、各巻上機93のロープ94に上化粧扉90を吊り
懸ける構成を示している。
【0080】第4実施形態では、扉3の前進動の最初期
において、各連結体52の上面に上向き突設した突出部
52aが前方に移動したことを、これに対応する巻上機
93のセンサ93aで感知することによって巻上機93
がロープ94を高速で巻き取るので、当該ロープ94に
吊り懸けられた上化粧扉90が上向きにすばやく吊り上
げられて、上框部16の開口が開放される(図17の実
線状態参照)。
【0081】逆に、扉3を後退動させると、当該扉3が
密閉位置まで後退する直前に、各巻上機93のセンサ9
3aが各連結体52の突出部52aを感知して、巻上機
93からロープ94が繰り出される。これにより、戸袋
91内の上化粧扉90が下降して、上框部16の開口が
閉止される(図17の二点鎖線状態参照)。
【0082】したがって、第3実施形態の構成による
と、扉3の開閉操作をするだけで上化粧扉90まで開閉
できるので、上化粧扉90を開閉する手間が省けて、作
業者にとってさらに使い勝手がよいものとなるのであ
る。
【0083】本発明は、前述の各実施形態に限らず、様
々な態様に具体化できる。例えば扉3は、全ての開口部
を開放可能に構成する必要はなく、一部を固定扉として
もよい。前述の各実施形態では、ケース本体1の前面側
を密閉する扉3を二枚配置していたが、一枚の扉で密閉
するように構成してもよいし、三枚以上の扉で密閉する
ように構成してもよい。また、扉3は、ケース本体1の
前面側のみならず、開口部があれば四方のいずれの面に
も設置できる。
【0084】本発明に係る押圧手段は、例えば縁部材1
1や摺動軸7aに取り付けたりしてもよい。その形状や
構造も前述の実施形態のものに限定されない。要は、扉
3が密閉位置から前方向に移動するのに伴って化粧扉2
0,21の裏面を前方向に押圧できるようになっていれ
ばよいのである。
【0085】
【発明の効果】前述したように、ケース本体の開口部に
配置した扉を開放するのは、通常、ケース本体内の展示
品を入れ替えたり、ケース本体内を掃除したりする場合
であるが、これらの作業と並行して、例えば案内支持手
段や天井部の照明用光源の取替え等の保守点検(メンテ
ナンス)作業を行う場合には、本発明のように、扉を開
口部を密閉する位置から前方向に移動させるにつれて化
粧扉を開き動させる連動手段を介して、前記扉と前記化
粧扉とを関連させる構成を採用すると、扉の開放操作を
するだけで、扉のみならず化粧扉まで開放できるので、
前記化粧扉を開ける手間が省けて、作業者にとって使い
勝手のよいものとなるという効果を奏する。また、例え
ば扉の上方に位置する化粧扉を開けるために脚立等に載
って作業したりする必要がないから、安全性も高いとい
う効果を奏する。
【0086】請求項2のように構成すると、連動手段と
して、扉が密閉位置から前方向に移動するのに伴って化
粧扉の裏面を前方向に押圧する押圧手段を案内支持手段
に設けるという簡単な構成を採用したから、回動式の化
粧扉を確実に開き動させることができるものでありなが
ら、部品点数が少なくて故障し難いし、コストも安価で
済むという効果を奏する。
【0087】また、請求項3のように構成すると、連動
手段によって、扉の開き操作と連動させて化粧扉を開放
できるとともに、ケース本体または化粧扉のうちいずれ
か一方または両方に設けた復帰手段によって、扉の閉じ
操作と連動させて化粧扉を閉止できるので、さらに作業
性が向上するという効果を奏する。
【0088】請求項4のように構成すると、開閉連動手
段によって、扉の開き操作とだけでなく閉じ操作とも連
動させて、化粧扉を開閉させることができるので、請求
項3の場合と同様に、さらに作業性が向上するという効
果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における展示ケースの概略斜視図
である。
【図2】案内支持手段の拡大側断面図である。
【図3】図1のIII−III視平断面図である。
【図4】操作部の側断面図である。
【図5】操作部の平面図である。
【図6】摺動ブロック及び作動部の一部切欠き平面図で
ある。
【図7】作動部の一部切欠き要部拡大平面図である。
【図8】ストッパー手段による扉の停止状態を示す平面
図である。
【図9】ストッパー手段の作用を説明する概略図であ
り、(a)は扉が密閉位置の近傍に位置するときのスト
ッパー手段の図、(b)は係合ピンがストッパー体を右
回動させるとともに係合凹所から離れていく状態を示す
図、(c)は係合ピンがストッパー体に衝突して通過を
阻止された状態を示す図である。
【図10】連動手段の作用を示す側断面図である。
【図11】化粧扉と回動支持部材との枢支状態を説明す
る概略図である。
【図12】押圧手段の概略斜視図である。
【図13】支持棒の作用を示す概略斜視図である。
【図14】第2実施形態における展示ケースの概略斜視
図である。
【図15】復帰手段の作用を説明するための下框部の側
断面図である。
【図16】復帰手段の別例を示す図である。
【図17】第3実施形態における開閉連動手段の作用を
示す側断面図である。
【符号の説明】
1 ケース本体 3 扉 4 案内支持手段 7 摺動ブロック 7a 摺動軸 9 支持枠 10 垂直転動コロ 11 縁部材 16,17 框部 20,21 化粧扉 20a,21a 横桟部材 22 ストッパー手段 70 軸受部材 72 回動支持部材 75 押圧手段としての押圧杆 80 定滑車 81 ワイヤ 82 錘 90 上化粧扉 93 巻上機 94 ロープ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前向きに開口したケース本体と、このケ
    ース本体の開口部に配置した少なくとも一枚のガラス板
    等の扉と、当該扉を、前記開口部を密閉する位置から前
    方向に移動させたのち、扉の間口方向と平行状に移動さ
    せるように支持する案内支持手段と、前記ケース本体の
    開口部よりも外周側の上部または下部の一方若しくは両
    方に形成した前向き開口状の框部に対して開閉可能な化
    粧扉とを備えた展示ケースにおいて、 前記扉を前記密閉位置から前方向に移動させるにつれて
    前記化粧扉が開き動するように、連動手段を介して前記
    扉と前記化粧扉とを関連させたことを特徴とする展示ケ
    ースにおける化粧扉の開閉装置。
  2. 【請求項2】 前記化粧扉は、この化粧扉の一側縁に沿
    って延びる回動軸線周りに回動することによって前記框
    部に対して開閉可能に構成されており、前記連動手段
    は、前記扉が前記密閉位置から前方向に移動するのに伴
    って前記化粧扉の裏面を前方向に押圧する押圧手段を前
    記案内支持手段に設けた構成であることを特徴とする請
    求項1に記載した展示ケースにおける化粧扉の開閉装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ケース本体または前記化粧扉のうち
    いずれか一方または両方に、前記扉を前記密閉位置に向
    けて後ろ方向に移動させると前記化粧扉を閉じ動させる
    復帰手段を設けたことを特徴とする請求項1または2に
    記載した展示ケースにおける化粧扉の開閉装置。
  4. 【請求項4】 前向きに開口したケース本体と、このケ
    ース本体の開口部に配置した少なくとも一枚のガラス板
    等の扉と、当該扉を、前記開口部を密閉する位置から前
    方向に移動させたのち、扉の間口方向と平行状に移動さ
    せるように支持する案内支持手段と、前記ケース本体の
    開口部よりも外周側の上部または下部の一方若しくは両
    方に形成した前向き開口状の框部に対して開閉可能な化
    粧扉とを備えた展示ケースにおいて、 前記扉の前後方向への移動に連動して前記化粧扉を開閉
    動させる開閉連動手段を介して、前記扉と前記化粧扉と
    を関連させたことを特徴とする展示ケースにおける化粧
    扉の開閉装置。
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JP2008011924A (ja) * 2006-07-03 2008-01-24 Kokuyo Co Ltd 展示ケース
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