JP2004143891A - 防火扉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】防火扉を出入口側に引き寄せることなく、簡単な構造で出入口に対して防火扉を気密状態に保持することができる防火扉装置を提供する。
【解決手段】上端がハンガー14によって吊り下げられた1枚の引戸1を備えた防火扉装置において、ハンガー14を収納する気密構造のボックス2の下端に、引戸1の厚みよりも大きな長尺状の開口部3を設け、開口部3と引戸1の上端が略同レベルとなるように構成し、支持部材17に上下動可能に可動板19を設けるとともに、この可動板19の下端に気密部材16を設け、引戸1が閉じられたときに、気密部材16を下降させて、引戸1の上端部における後側と開口部3の後端部の間の間隙を塞ぐように構成した。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の出入口、エレベータの出入口などに設けられて火災時に出入口から煙などが流出するのを防ぐための防火扉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、防火扉装置としては、例えば防火扉の上端に防火扉の横長さ方向と平行な水平軸芯の周りで揺動可能なリンク部材を設け、このリンク部材を介して戸車付きのハンガーを設け、このハンガーに設けた戸車を出入口側のレール上に走行可能に載せて防火扉がレール上でスライドするように構成し、防火扉のスライド時に防火扉を出入口に設けた枠から離すために出入口に設けたガイドレールに当接するガイドローラを設け、前記ガイドレールには防火扉が閉じた状態において前記ガイドローラが嵌入する凹部を設けて出入口に対して防火扉を気密状態に保持するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
実開昭61−148352号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この防火扉装置では、揺動可能なリンク部材などを用いて防火扉を出入口側に引き寄せて出入口に対して防火扉を気密状態に保持するものであるから、構造が複雑になるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は前記課題を解決するもので、防火扉を出入口側に引き寄せることなく、簡単な構造で出入口に対して防火扉を気密状態に保持することができる防火扉装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記問題点を解決するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、上端がハンガーによってスライド自在に吊り下げられた1枚の扉によって出入口を閉じ、扉が閉じられた状態において扉の4つの周辺部が気密部材によって気密が保持されるように構成した防火扉装置において、前記ハンガーを収納する気密構造のボックスの下端に、長尺状の開口部を設け、扉の上端が前記開口部の近傍に位置するように構成し、扉の上端部近傍を気密する気密部材は、扉が閉じられたときに移動して、扉の上端部近傍における前側もしくは後側と前記開口部の前端部もしくは後端部との間の間隙を塞ぐように構成したことを特徴とする。
【0007】
前記構成によれば、上端がハンガーによってスライド自在に吊り下げられた1枚の扉によって出入口を閉じるようにした防火扉装置において、扉の上端部近傍を気密する気密部材は、扉が閉じられたときに移動して、扉の上端部近傍における前側もしくは後側と前記開口部の前端部もしくは後端部との間の間隙を塞ぐように構成したので、気密部材を移動させるだけで気密構造のボックスの開口部に対して扉を気密状態に保持することができ、また、簡単な構造であるため、安価なコストで得ることができる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、上端がハンガーによってスライド自在に吊り下げられた1枚の扉によって出入口を閉じ、扉が閉じられた状態において扉の4つの周辺部が気密部材によって気密が保持されるように構成した防火扉装置において、前記ハンガーを収納する気密構造のボックスの下端に、扉の厚みよりも大きな幅をもつ長尺状の開口部を設け、扉の上端と前記開口部が略同レベルとなるように構成し、扉の上端部近傍を気密する気密部材は、扉が閉じられたときに下降して、扉の上端部近傍における前側もしくは後側と前記開口部の前端部もしくは後端部との間の間隙を塞ぐように構成したことを特徴とする。
【0009】
前記構成によれば、上端がハンガーによってスライド自在に吊り下げられた1枚の扉によって出入口を閉じるようにした防火扉装置において、扉の上端部近傍を気密する気密部材は、扉が閉じられたときに下降して、扉の上端部近傍における前側もしくは後側と前記開口部の前端部もしくは後端部との間の間隙を塞ぐように構成したので、気密部材を下降させるだけで気密構造のボックスの開口部に対して扉を気密状態に保持することができ、また、簡単な構造であるため、安価なコストで得ることができる。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、上端がハンガーによってスライド自在に吊り下げられた1枚の扉によって出入口を閉じ、扉が閉じられた状態において扉の4つの周辺部が気密部材によって気密が保持されるように構成した防火扉装置において、前記ハンガーを収納する気密構造のボックスの下端に、扉の厚みよりも大きな幅をもつ長尺状の開口部を設け、扉の上端が前記開口部の近傍に位置するように構成し、扉の上端部近傍を気密する気密部材は、扉が閉じられたときに回転しながら下降して、扉の上端部近傍における前側もしくは後側と前記開口部の前端部もしくは後端部との間の間隙を塞ぐように構成したことを特徴とする。
【0011】
前記構成によれば、上端がハンガーによってスライド自在に吊り下げられた1枚の扉によって出入口を閉じるようにした防火扉装置において、扉の上端部近傍を気密する気密部材は、扉が閉じられたときに回転しながら下降して、扉の上端部近傍における前側もしくは後側と前記開口部の前端部もしくは後端部との間の間隙を塞ぐように構成したので、気密部材を回転させながら下降させるだけで気密構造のボックスの開口部に対して扉を気密状態に保持することができ、また、簡単な構造であるため、安価なコストで得ることができる。
【0012】
また、請求項4に記載の発明は、上端がハンガーによってスライド自在に吊り下げられた1枚の扉によって出入口を閉じ、扉が閉じられた状態において扉の4つの周辺部が気密部材によって気密が保持されるように構成した防火扉装置において、前記ハンガーを収納する気密構造のボックスの下端に、長尺状の開口部を設け、扉の上端が前記開口部の近傍に位置するように構成し、扉の上端部近傍を気密する気密部材は、扉が閉じられたときに回転して、扉の上端部近傍における前面もしくは後面と前記開口部の前端部下面もしくは後端部下面との間の間隙を塞ぐように構成したことを特徴とする。
前記構成によれば、上端がハンガーによってスライド自在に吊り下げられた1枚の扉によって出入口を閉じるようにした防火扉装置において、扉の上端部近傍を気密する気密部材は、扉が閉じられたときに回転して、扉の上端部近傍における前面もしくは後面と前記開口部の前端部下面もしくは後端部下面との間の間隙を塞ぐように構成したので、気密部材を回転させるだけで気密構造のボックスの開口部に対して扉を気密状態に保持することができ、また、簡単な構造であるため、安価なコストで得ることができる。
【0013】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記扉の戸尻の裏面側に上下方向に沿って気密部材を設け、前記扉が閉じられたときに、この気密部材により扉の戸尻側と戸尻側竪枠部との間の間隙を塞ぐようにしたことを特徴とする。
【0014】
前記構成によれば、扉の戸尻側において出入口に対して扉を気密状態に保持することができる。
さらに、請求項6に記載の発明は、上端がハンガーによってスライド自在に吊り下げられた2枚の扉によって出入口を閉じ、各扉が閉じられた状態において各扉の4つの周辺部が気密部材によって気密が保持されるように構成した防火扉装置において、前記ハンガーを収納する気密構造のボックスの下端に、長尺状の開口部を設け、扉の上端が前記開口部の近傍に位置するように構成し、各扉の上端部近傍を気密する気密部材は、各扉が閉じられたときに移動して、各扉の上端部近傍における前側もしくは後側と前記開口部の前端部もしくは後端部との間の間隙を塞ぐように構成したことを特徴とする。
【0015】
前記構成によれば、上端がハンガーによってスライド自在に吊り下げられた2枚の扉によって出入口を閉じるようにした防火扉装置において、各扉の上端部近傍を気密する気密部材は、各扉が閉じられたときに移動して、各扉の上端部近傍における前側もしくは後側と前記開口部の前端部もしくは後端部との間の間隙を塞ぐように構成したので、気密部材を移動させるだけで気密構造のボックスの開口部に対して各扉を気密状態に保持することができ、また、簡単な構造であるため、安価なコストで得ることができる。
【0016】
また、請求項7に記載の発明は、上端がハンガーによってスライド自在に吊り下げられた2枚の扉によって出入口を閉じ、各扉が閉じられた状態において各扉の4つの周辺部が気密部材によって気密が保持されるように構成した防火扉装置において、前記ハンガーを収納する気密構造のボックスの下端に、各扉の厚みよりも大きな幅をもつ長尺状の開口部を設け、各扉の上端が前記開口部と略同レベルとなるように構成し、各扉の上端部近傍を気密する気密部材は、各扉が閉じられたときに下降して、各扉の上端部近傍における前側もしくは後側と前記開口部の前端部もしくは後端部との間の間隙を塞ぐように構成したことを特徴とする。
【0017】
前記構成によれば、上端がハンガーによってスライド自在に吊り下げられた2枚の扉によって出入口を閉じるようにした防火扉装置において、各扉の上端部近傍を気密する気密部材は、各扉が閉じられたときに下降して、各扉の上端部近傍における前側もしくは後側と前記開口部の前端部もしくは後端部との間の間隙を塞ぐように構成したので、気密部材を下降させるだけで気密構造のボックスの開口部に対して各扉を気密状態に保持することができ、また、簡単な構造であるため、安価なコストで得ることができる。
【0018】
また、請求項8に記載の発明は、上端がハンガーによってスライド自在に吊り下げられた2枚の扉によって出入口を閉じ、各扉が閉じられた状態において各扉の4つの周辺部が気密部材によって気密が保持されるように構成した防火扉装置において、前記ハンガーを収納する気密構造のボックスの下端に、各扉の厚みよりも大きな幅をもつ長尺状の開口部を設け、扉の上端が前記開口部の近傍に位置するように構成し、各扉の上端部近傍を気密する気密部材は、各扉が閉じられたときに回転しながら下降して、各扉の上端部近傍における前側もしくは後側と前記開口部の前端部もしくは後端部との間の間隙を塞ぐように構成したことを特徴とする。
【0019】
前記構成によれば、上端がハンガーによってスライド自在に吊り下げられた2枚の扉によって出入口を閉じるようにした防火扉装置において、各扉の上端部近傍を気密する気密部材は、各扉が閉じられたときに回転しながら下降して、各扉の上端部近傍における前側もしくは後側と前記開口部の前端部もしくは後端部との間の間隙を塞ぐように構成したので、気密部材を回転させながら下降させるだけで気密構造のボックスの開口部に対して各扉を気密状態に保持することができ、また、簡単な構造であるため、安価なコストで得ることができる。
【0020】
また、請求項9に記載の発明は、上端がハンガーによってスライド自在に吊り下げられた2枚の扉によって出入口を閉じ、各扉が閉じられた状態において各扉の4つの周辺部が気密部材によって気密が保持されるように構成した防火扉装置において、前記ハンガーを収納する気密構造のボックスの下端に、長尺状の開口部を設け、扉の上端が前記開口部の近傍に位置するように構成し、各扉の上端部近傍を気密する気密部材は、各扉が閉じられたときに回転して、各扉の上端部近傍における前面もしくは後面と前記開口部の前端部下面もしくは後端部下面との間の間隙を塞ぐように構成したことを特徴とする。
【0021】
前記構成によれば、上端がハンガーによってスライド自在に吊り下げられた2枚の扉によって出入口を閉じるようにした防火扉装置において、各扉の上端部近傍を気密する気密部材は、各扉が閉じられたときに回転して、各扉の上端部近傍における前面もしくは後面と前記開口部の前端部下面もしくは後端部下面との間の間隙を塞ぐように構成したので、気密部材を回転させるだけで気密構造のボックスの開口部に対して各扉を気密状態に保持することができ、また、簡単な構造であるため、安価なコストで得ることができる。
【0022】
さらにまた、請求項10に記載の発明は、請求項6〜9のいずれかに記載の発明において、前記各扉の戸尻の裏面側に上下方向に沿って気密部材を設け、前記各扉が閉じられたときに、気密部材により各扉の戸尻側と竪枠部との間の間隙を塞ぐようにしたことを特徴とする。
【0023】
前記構成によれば、各扉の戸尻側において出入口に対して各扉を気密状態に保持することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態における防火扉装置を図面に基づいて詳細に説明する。
【0025】
本発明の実施の形態1における防火扉装置を図1〜図13に基づいて説明する。この防火扉装置は、例えばエレベータの出入口のエレベータホール側に設けられる。
【0026】
この防火扉装置においては、図1、図2に示すように、防火扉は一方側にスライドする1枚の引戸1から形成されている。
また、エレベータ側の上方には、図3に示すように、ハンガー14などを収納するボックス2が設けられ、このボックス2の下端部には、引戸1の厚みよりも大きな幅をもつ長尺状の開口部3が形成されている。そして、前記ボックス2の下端部と、戸先側に設けられた戸先側竪枠部4と、戸袋11に連設された戸尻側竪枠部5と、下枠部6とにより四方が囲まれた出入口Eが形成されている。
【0027】
そして、前記ボックス2の背面板7の下端部には、背面板7からボックス2の前面側すなわち前面板9側に向けて水平に突出した長尺状の第1突片部7aが形成され、この第1突片部7aの先端側は上方に折曲されて長尺状の鉛直突片部7cが形成されるとともに、さらにその上端部は背面板7側に水平に折曲されて長尺状の第2突片部7bが形成されている。また、前面板9の下端部には、前記鉛直突片部7cと対向する長尺状の鉛直突片部9cが形成されている。つまり、前記開口部3は、鉛直突片部7cと、鉛直突片部9cとの間に形成されている。なお、図1、図2においては、前面板9を取り外した状態を示している。
【0028】
前記引戸1は、図3に示すように、その上端が前記背面板7の第2突片部7bと略同レベルすなわち略同じ高さ位置となるようにハンガー14に吊り下げられるとともに、前記開口部3の間を所定間隔を保って左右にスライドするようになっている。この引戸1は平常時には出入口Eを開いた状態に保持される。
【0029】
そして、引戸1が閉じられたときに、引戸1の上端部における後側と背面板7の第2突片部7bとの間の間隙、つまり引戸1の上端部における後側と前記開口部3の後端部との間の間隙が、ゴムなどからなる長尺状の気密部材16により上方から塞がれるように構成されている。
【0030】
前記ハンガー14は、引戸1の戸先側と戸尻側とに取り付けられ、このハンガー14の上部に設けた戸車15は、フレーム12に形成されたレール13上に走行可能に載せられている。
【0031】
前記気密部材16は、引戸1が閉じられたときに前記ハンガー14がそれぞれ位置する箇所において、前記フレーム12の下端に設けられた支持部材17により支持されている。
【0032】
この支持部材17は、図7に示すように、前記フレーム12の下端に取り付けられた第1固定板18と、この第1固定板18に固定された第2固定板20と、第1固定板18と第2固定板20とにより上下動可能に挟持された可動板19と、引張りばね21と、可動板19の下端に設けられて気密部材16を直接保持する保持部材16aをそれぞれ備えており、2つの可動板19の下端で保持部材16aにより、前記気密部材16が支持されている。
【0033】
前記第1固定板18には、図9に示すように、上下にそれぞれ2つのビス孔18aが、前記可動板19には、図10に示すように、上下にそれぞれ2つの長孔19aが、前記第2固定板20には、図11に示すように、上下にそれぞれ2つのビス孔20aが、それぞれ穿設されている。
【0034】
そして、図7、図8に示すように、これらビス孔18a、長孔19a、ビス孔20aに、ビス22を挿通することにより、第1固定板18に第2固定板20が固定されるとともに、可動板19が第1固定板18と第2固定板20とにより挟持され、可動板19の長孔19aをビス22に沿って上下させることにより、可動板19が上下動するように取り付けられている。
【0035】
さらに、図7、図8に示すように、前記第1固定板18には、可動板19に臨む面と反対側の面にばね取付け板23がねじ24により取り付けられ、また、可動板19には、前記取付け板23の下方に位置するようにばね取付け部19bが形成されており、前記ばね取付け23には、ねじ25を介して引張りばね21の上端側が取り付けられ、前記可動板19のばね取付け部19bには、ねじ26を介して引張りばね21の下端側が取り付けられている。これにより、可動板19は、引張りばね21のばね力によって上向きに付勢されている。
【0036】
前記引張りばね21のばね力の調整は、前記ばね取付け板23を、このばね取付け板23に形成された長孔23aに挿通された前記ねじ24に沿って上下に移動させることにより行われる。
【0037】
さらに、前記各ハンガー14には、図3に示すように、それぞれ水平軸27の軸芯回りで回転するローラ28が設けられており、戸尻側のハンガー14のローラ28は高い位置に、戸先側のハンガー14のローラ28は低い位置に設けられている。
【0038】
さらに、前記各支持部材17の可動板19には、引戸1が閉じられたときに前記各ローラ28が当接するカム29が、ハンガー14側に位置するようにブラケット29bを介してねじ30にて固定されており、戸尻側竪枠部5寄りの可動板19のカム29は、前記戸尻側のハンガー14のローラ28に対応して高い位置に、戸先側竪枠部4寄りの可動板19のカム29は、戸先側のハンガー14のローラ28は低い位置に、それぞれ設けられている。各カム29の上端部には、戸袋11側に向けて下り傾斜した傾斜部29aが形成され、引戸1が閉じられたときに、この傾斜部29aに前記各ローラ28が当接するようになっている。
【0039】
これにより、図4に示すように、引戸1が閉じられるときに、前記各ハンガー14に設けられたローラ28が可動板19に固定された各カム29の傾斜部29aに当接することにより、引張りばね21のばね力によって上向きに付勢されている可動板19がカム29と連動して下降し、可動板19の下端に保持部材16aを介して支持した気密部材16が、前記背面板7の第2突片部7bと引戸1の上端部における後側との間の間隙に押しつけられ、これらの間の間隙が上方から塞がれる。
【0040】
なお、図3、図4及び図7においては、便宜上、2つのハンガー14又は2つの支持部材17にそれぞれ設けられる部材は、1つのハンガー14又は1つの支持部材17上で示してある。
【0041】
そして、図5に示すように、引戸1が閉じられたときに、引戸1の戸先の表面側に形成した段部31に沿って上下方向に設けた気密部材32が、戸先側竪枠部4に形成した凹部33に当接し、引戸1の戸先側と戸先側竪枠部4との間の間隙が塞がれる。また、引戸1の戸尻の裏面側に形成した段部34に沿って上下方向に設けた気密部材35が、戸尻側竪枠部5の戸袋11寄りに形成した側面部36に当接することにより、引戸1の戸尻側と戸尻側竪枠部5との間の間隙が塞がれる。
【0042】
さらに、図6に示すように、引戸1が閉じられたときに、出入口Eにおいて、引戸1の下端に沿って設けた気密部材37が、下枠部6に接触することにより、引戸1の下端と下枠部5との間の間隙が塞がれる。
【0043】
これによって、出入口E側に対して引戸1の気密状態が保持される。
なお、前記下枠部6には、戸尻側竪枠部5近傍において鉛直軸の軸芯周りで水平に回転する支持ローラ38が設けられ、引戸1の下端に沿って形成されたガイド溝39にこの支持ローラ38が嵌入して引戸1を下方から支持して引戸1がスライドするようになっている。
【0044】
前記戸先側のハンガー14には、図1、図12に示すように、一定の制動力をもつ制動装置40の本体部41が設けられている。
図13に示すように、この本体部41内に水平軸42に取り付けられて回転する回転体43が収納されるとともに、本体部41内に回転体43の周りを取り囲むように粘性流体(図示せず)が充填されている。前記水平軸42は本体部41の内部で軸受44により支持されているとともに、水平軸42の一端は本体部41から外方に突出し、この本体部41から外方に突出する水平軸42の一端に一方クラッチ45を介して歯車46が取り付けられている。
【0045】
そして、この歯車46は引戸1が閉じられるときに、前記レール13と平行にフレーム12に取り付けられた歯面が下向きであって水平な長尺状のラック47に噛み合って回転し、その回転を前記回転体43に伝えるように構成されている。これにより、制動装置40の歯車46が引戸1の閉動途中から前記ラック47に噛み合うことになり、引戸1の閉塞方向への動きに制動力がかかり、引戸1が急激に閉じるのが防止される。
【0046】
また、前記フレーム12の戸先側竪枠部4側にはぜんまいばねを駆動源とする自動閉塞装置50が設けられ、自動閉塞装置50から引き出されたワイヤ(図示せず)が引戸1の戸先側に設けたハンガー14に連結されていて、自動閉塞装置50により引戸1が自動的に閉じるようになっている。
【0047】
また、引戸1の戸先側に設けたハンガー14の上方には開放保持装置51がフレーム12に支持され、この開放保持装置51の下部には、引戸1の戸先側に設けたハンガー14に取り付けられた上端が凹状の係合金具52と係合するストップレバー(図示せず)が設けられ、引戸1が開かれた状態においてストップレバーが係合金具52に係合するようにストップレバーを内部の駆動装置により作動させている。また、火災発生時に図外の煙感知器、熱感知器等が働くことによって前記開放保持装置51の駆動装置が働いて前記ストップレバーが係合金具52から外れるようになっている。
【0048】
前記構成によれば、各ハンガー14にローラ28を設けるとともに、引張りばね21により上向きに付勢されている可動板19にカム29を設け、引戸1が閉じられるときに、ローラ28をカム29に当接させて可動板19を下降させるようにしたので、可動板19にて支持した気密部材16が、引戸1の上端部における後側と背面板7の第2突片部7bとの間の間隙に押し付けられ、この間隙、すなわち引戸1の上端部における後側と開口部3の後端部との間の間隙を確実に塞ぐことができる。
【0049】
また、引戸1の戸先側と戸先側竪枠部4との間の間隙は気密部材32により、引戸1の戸尻側と戸尻側竪枠部5の間の間隙は気密部材35より、引戸1の下端と下枠部6との間の間隙は気密部材37により、それぞれ塞ぐことができる。
【0050】
次に、本発明の実施の形態2における防火扉装置を図14〜図25に基づいて説明する。この防火扉装置は、前記実施の形態1と同様に例えばエレベータの昇降口のエレベータホール側に設けられる。なお、前記実施の形態1と同一機能を有するものについては、同一符号を付して説明を省略する。
【0051】
この防火扉装置においては、図14〜図15に示すように、防火扉が2枚の引戸1A、引戸1Bとからなり、左右両側にスライドする両引戸に形成されている。そして、出入口Eは、前記ボックス2の下端部、両竪枠部8、8、及び下枠部6により囲まれている。
【0052】
この防火扉装置では、引戸1A、引戸1Bの上端には、戸先側と戸尻側とにそれぞれハンガー14が設けられ、このハンガー14には戸車15が取り付けられ、戸車15はレール13上に走行可能に載せられ、それによって引戸1A、引戸1Bが左右にスライドするようになっている。
【0053】
そして、出入口Eの中央部の両側において、フレーム12の下端には、引戸1A、1Bの閉塞時における各ハンガー14が位置する箇所に、前記背面板7の第2突片部7bと引戸1A、1Bの上端における後側との間の間隙を塞ぐための長尺状の気密部材16を支持するための2つの支持部材17が設けられている。
【0054】
この支持部材17は、図16に示すように、前記フレーム12の下端に取り付けられた第1固定板61と、この第1固定板61に固定された第2固定板63と、第1固定板61と第2固定板63とにより上下動可能に挟持された可動板62と、引張りばね21と、可動板62の下端に設けられて気密部材16を直接保持する保持部材16aを備えており、2つの可動板62の下端で保持部材16aにより、前記気密部材16が支持されている。
【0055】
前記第1固定板61には、図22に示すように、上下にそれぞれ2つのビス孔61aが、前記可動板62には、図23に示すように、上下にそれぞれ2つの長孔62aが、前記第2固定板63には、図24に示すように、上下にそれぞれ2つのビス孔63aが、それぞれ穿設されている。
【0056】
そして、図20、21に示すように、これらビス孔61a、長孔62a、ビス孔63aに、ビス22を挿通することにより、第1固定板61に第2固定板63が固定されるとともに、可動板62が、第1固定板61と第2固定板63とにより挟持され、可動板62の長孔62aをビス22に沿って上下させることにより、可動板62が上下動するように取り付けられている。
【0057】
さらに、前記可動板62には、図21、図23に示すように、その長さ方向中央部にばね取付け部62bが形成され、また、第2固定板63の下部には、図21に示すように、ばね取付け部材64が固定されており、図20、21に示すように、上方に位置する可動板62のばね取付け部62bには、ねじ25を介して引張りばね21の上端側が取り付けられ、下方に位置する第2固定板63のばね取付け部材64には、ねじ26により引張りばね21の下端側が取り付けられている。これにより、可動板62は、引張りばね21のばね力によって下向きに付勢されている。
【0058】
前記第2固定板63の下端に形成した水平突出片63bに設けた切欠き部63cには、下方からボルト65が挿入され、ばね取付け部材64に螺合するとともに、その上端部が第2固定板63に取り付けたボルト受け部66に螺合されており、前記ボルト65を所定方向に回転することにより、ばね取付け部材64を上下させて前記引張りばね21のばね力が調整される。
【0059】
また、前記各可動板62には、それぞれ第2固定板63に形成された長孔63dを介して、前記可動板62の孔62cに水平軸27を取り付けられ、この水平軸27の軸芯回りで回転するローラ28が設けられている。これによって、ローラ28は、可動板62と連動して上下動するようになっている。引戸1A側の可動板62のローラ28は高い位置に、引戸1B側の可動板62のローラ28は低い位置に、それぞれ設けられている。
【0060】
そして、引戸1Aの戸先側と戸尻側のハンガー14には、図25に示す制動装置40の歯車46と噛み合うラック47を介して、前記ローラ28を下方から支持する長尺状のガイド板67が取り付けられ、また、引戸1Bの戸先側と戸尻側にも同様にガイド板67が取り付けられている。引戸1Aの戸先側のハンガー14に取り付けたガイド板67は、引戸1A側の可動板62のローラ28に対応して高い位置に、引戸1Bの戸先側に取り付けたガイド板67は、引戸1B側の可動板62のローラ28に対応して低い位置に、それぞれ設けられている。
【0061】
これにより、引戸1A、1Bのスライド時においては、ローラ28の下降が、ガイド板67により規制されている。さらに、前記各ガイド板67には、引戸1A、引戸1Bの閉動方向側の後端部に段状の窪み67aが形成され、引戸1A、引戸1Bが閉じられたときに、前記各ローラ28がそれぞれこの窪み67aに落下するようになっている。
【0062】
したがって、引戸1A、引戸1Bが閉じられたときに、引張りばね21により下方に付勢されている可動板62に設けたローラ28が、ガイド板67の窪み67aに落下することにより、図17に示すように、前記引張りばね21により下方に付勢されている可動板62が下降し、気密部材16が、引戸1A、引戸1Bの上端部における後側と背面板7の第2突片部7bとの間の間隙に押し付けられ、これらの間の間隙が気密部材16により塞がれる。
【0063】
さらに、図18に示すように、引戸1A、引戸1Bの戸先側側面にはそれに沿って引戸1Aと引戸1Bとが突き合わされる段部70がそれぞれ形成され、各段部70にはそれに沿って気密部材71が設けられており、引戸1A、引戸1Bが閉じられたときには、引戸1A、引戸1Bの間の間隙が気密部材71により塞がれる。また、引戸1A、引戸1Bの戸尻の裏面側にそれぞれ形成した段部34に沿って上下方向に設けた気密部材35を、竪枠部8の戸袋11寄りに形成した側面部36に当接させることにより、引戸1A、引戸1Bの戸尻側と竪枠部8との間の間隙が塞がれる。
【0064】
さらに、図19に示すように、引戸1A、引戸1Bの閉じられたときは、出入口Eにおいて、引戸1A、引戸1Bの下端部に沿って設けた気密部材37が、下枠部6に接触することにより、戸1A、引戸1Bの下端部と下枠部6との間の間隙が塞がれる。
【0065】
これによって、出入口E側に対して引戸1A、引戸1Bの気密状態が保持される。
なお、図16、図17及び図20においては、便宜上、2つのハンガー14又は2つの支持部材17にそれぞれ設けられる部材は、1つのハンガー14又は1つの支持部材17上で示してある。
【0066】
制動装置40は、図25に示すように、ボックス2内において、ブラケット72を介してフレーム12に取り付けられている。
また、前記制動装置40の歯車46と噛み合うラック47は、前記のように、引戸1A、引戸1Bの戸先側のハンガー14に取り付けられている。そして、引戸1Aの戸先側と戸尻側のハンガー14には、前記歯車46の上側で噛み合うように、ラック47の歯面が下向きに取り付けられ、一方、引戸1Bの戸先側と戸尻側のハンガー14には、前記歯車46の下側で噛み合うように、ラック47の歯面が上向きに取り付けられている。これにより、引戸1A、引戸1Bの閉動時又は閉鎖状態において、両ラックの干渉が防止される。
【0067】
さらに、自動閉塞装置50のワイヤーは、一方の引戸例えば引戸1Aの戸先側のハンガー14にのみ連結され、この自動閉塞装置50の駆動力は、引戸1A側に設けたラック47、制動装置40の歯車46及び引戸1Bのラック47を介して引戸1B側に伝達される。これにより、引戸1A、引戸1Bが連動して開閉動作をするようになっている。
【0068】
前記構成によれば、引張りばね21により下方に付勢されている可動板62に設けたローラ28が、ガイド板67の窪み67aに落下することにより、前記引張りばね21により下方に付勢されている可動板62が下降し、気密部材16が引戸1A、引戸1Bの上端部における後側と背面板7の第2突片部7bとの間の間隙に押し付けられ、この間隙、すなわち引戸1の上端部における後側と開口部3の後端部との間の間隙を確実に塞ぐことができる。
【0069】
また、可動板62が引張りばね21により下方に付勢されているので、可動板62に付勢するばね力を調整し易いものである。
さらに、可動板62が引張りばね21により下方に付勢され、ガイド板67により可動板62の下降が規制されているので、この規制が解除されると、可動板62が自然落下することになり、比較的小さな力で気密部材16を前記間隙に押し付けることができる。また、比較的小さな力で気密部材16を押し付けることができることから、気密部材16が過度に変形することがない。
【0070】
さらに、引戸1A、引戸1Bの戸先側側面との間の間隙は、気密部材71、71により、引戸1A、引戸1Bの戸尻の裏面側と竪枠部8、8と間の間隙は気密部材35により、引戸1A、引戸1Bの下端と下枠部6との間の間隙は、気密部材37によりそれぞれ塞ぐことができる。
【0071】
前記各実施の形態では、引戸1、1A又は1Bの上端部と背面板7の第2突片部7bとの間の間隙を気密部材16にて塞ぐようにしたが、背面板7の第2突片部7bおよび鉛直突片部7cを形成することなく、引戸1と第1突片部7aとを気密部材16にて塞ぐようにしてもよい。さらに、引戸1、1A又は1Bの上端部における前側と開口部3の前端部との間の間隙を気密部材16により塞ぐようにしてもよい。
【0072】
次に、本発明の実施の形態3における防火扉装置を図26〜図29に基づいて説明する。なお、前記実施の形態1と同一機能を有するものについては、同一符号を付して説明を省略する。また、実施の形態1と共通の部品などは、図示を省略する。
【0073】
この防火扉装置は、図1〜図13に示した実施の形態1において、気密部材16は、2つの可動板19の下端で回転自在に支持されているものである。また、ボックス2の下端部には、実施の形態1における第2突片部7bは形成されていない。さらに、引戸1は、その上端の高さ位置が、鉛直突片部7cの上端よりも、低い位置になるように、ハンガー14に吊り下げたものである。これ以外の構成は、実施の形態1と同様に構成されている。
【0074】
前記各可動板19の下端には、それぞれ取付け片73が設けられ、第1突片部7aの上面には、各可動板19と対応する位置において、それぞれブラケット74が立設されており、ブラケット74の基端部75は背面板7側に折曲されて背面板7にねじ止めにより固定されている。
【0075】
各取付け片73には、断面略L字型のアーム76の一端側が、長孔76aに第1連結ピン77を挿通することにより枢支され、各ブラケット74には、アーム76の他端側が、第2連結ピン78により枢支されている。そして、各アーム76の一端側に形成された取付け部79を、長尺状の気密部材16に形成されたスリット部(図示せず)に圧入することにより、気密部材16がアーム76に取り付けられている。なお、この気密部材16は、断面が方形に形成されている。
【0076】
これにより、各可動板19の下降に伴なって、アーム76が第2連結ピン78を中心として所定方向(P方向)に回転し、気密部材16が回転しながら下降するように構成されている。
【0077】
前記構成において、引戸1が開かれている状態では、図27に示すように、気密部材16は、前面板9側に下り傾斜した姿勢に保たれ、鉛直突片部7cの前面板9側の側面の上端に接触している。そして、引戸1が閉じられるときには、可動板19が下降するのに伴なって、アーム76がP方向に回転し、それに伴って、気密部材16は、P方向に回転しながら下降する。そして、引戸1が閉じられた状態では、図29に示すように、気密部材16は、鉛直突片部7cの前面板9側の側面に押し付けられるとともに、引戸1の上端部における後側に押し付けられ、これにより、鉛直突片部7cと引戸1の上端部における後側との間の間隙が塞がれる。
【0078】
前記構成によれば、1枚の引戸1からなる防火扉において、可動板19の下端に、アーム76を回転自在に設けたので、アーム76に支持した気密部材16が回転しながら下降し、鉛直突片部7cの前面板9側の側面に押し付けられるとともに、引戸1の上端部における後側に押し付けられ、引戸1の上端部における後側と鉛直突片部7cとの間の間隙、すなわち引戸1の上端部における後側と開口部3の後端部との間の間隙を確実に塞ぐことができる。
【0079】
次に、本発明の実施の形態4における防火扉装置を図30〜図33に基づいて説明する。なお、前記実施の形態2と同一機能を有するものについては、同一符号を付して説明を省略する。また、実施の形態2と共通の部品などは、図示を省略する。
【0080】
この防火扉装置は、図14〜図25に示した実施の形態2において、前記実施の形態3と同様に、気密部材16は、2つの可動板62の下端で回転自在に支持されているものである。また、引戸1A、引戸1Bは、それぞれその上端の高さ位置が、鉛直突片部7cの上端よりも、低い位置になるように、ハンガー14に吊り下げたものである。これ以外の構成は、実施の形態2と同様に構成されている。
【0081】
前記各可動板62の下端には、それぞれ取付け片73が設けられ、第1突片部7aの上面には、各可動板62と対応する位置において、それぞれブラケット74が立設されており、ブラケット74の基端部75は背面板7側に折曲されて背面板7にねじ止めにより固定されている。
【0082】
各取付け片73には、断面略L字型のアーム76の一端側が、長孔76aに第1連結ピン77を挿通することにより枢支され、各ブラケット74には、アーム76の他端側が、第2連結ピン78により枢支されている。そして、各アーム76の一端側に形成された取付け部79を、長尺状の気密部材16に形成されたスリット部(図示せず)に圧入することにより、気密部材16がアーム76に取り付けられている。
【0083】
これにより、各可動板62の下降に伴なって、アーム76が第2連結ピン78を中心として所定方向(P方向)に回転し、気密部材16が回転しながら下降するように構成されている。
【0084】
前記構成において、引戸1A、1Bが開かれている状態では、図31に示すように、気密部材16は、前面板9側に下り傾斜した姿勢に保たれ、鉛直突片部7cの前面板9側の側面の上端に接触している。そして、引戸1A、1Bが閉じられるときには、可動板62が下降するのに伴なって、アーム76がP方向に回転し、それに伴って、気密部材16は、P方向に回転しながら下降する。そして、引戸1A、1Bが閉じられた状態では、図33に示すように、気密部材16は、鉛直突片部7cの前面板9側の側面に押し付けられるとともに、引戸1A、1Bの上端部における後側に押し付けられ、これにより、鉛直突片部7cと引戸1A、1Bの上端部における後側との間の間隙が塞がれる。
【0085】
前記構成によれば、2枚の引戸1A、1Bからなる防火扉において、可動板62の下端に、アーム76を回転自在に設けたので、アーム76に支持した気密部材16が回転しながら下降し、鉛直突片部7cの前面板9側の側面に押し付けられるとともに、引戸1A、1Bの上端部における後側に押し付けられ、引戸1A、1Bの上端部における後側と鉛直突片部7cとの間の間隙、すなわち引戸1A、1Bの上端部における後側と開口部3の後端部との間の間隙を確実に塞ぐことができる。
【0086】
前記実施の形態3、4では、引戸1、1A又は1Bの上端部における後側と開口部3の後端部との間の間隙を気密部材16にて塞ぐようにしたが、引戸1、1A又は1Bの上端部における前側と開口部3の前端部との間の間隙を気密部材16により塞ぐようにしてもよい。
【0087】
次に、本発明の実施の形態5における防火扉装置を図34〜図41に基づいて説明する。なお、前記実施の形態2と同一機能を有するものについては、同一符号を付して説明を省略する。また、実施の形態2と共通の部品などは、図示を省略する。
【0088】
この防火扉装置は、ボックス2の下端部の形状や引戸1A、1Bの上端の高さ位置が実施の形態2とは異なるように構成するとともに、引戸1A、1Bの上端部と開口部3との間の間隙を塞ぐ機構を実施の形態2とは異なる機構としたものである。つまり、引戸1A、1Bは、その上端の高さ位置が、背面板7の鉛直突片部7cの上端よりも、低い位置になるように、ハンガー14に吊り下げられ、背面板7の第1突片部7aの下方には、回転体82に支持された気密部材16を配設し、気密部材16を回転させて、鉛直突片部7cと引戸1A、1Bの上端部との間の間隙を、下方から塞ぐように構成したものである。これ以外の構成、例えば2枚の引戸1A、1Bを自閉させるための自動閉塞装置50、制動装置40などは、実施の形態2と同様に構成されているものである。
【0089】
前記第1突片部7aの下方には、水平軸81により回転自在に支持された回転体82が第1突片部7aの横長さ方向に沿って配設され、水平軸81の両端部は、戸袋11側でそれぞれ第1突片部7aの下面にねじにより固定された軸支持部材83により支持されている。この回転体82には、その外周方向に沿って所定の角度間隔、例えば略90度の角度間隔で回転体82から突出した2つの長尺状の気密部材16が設けられている。この気密部材16は、それぞれ断面くの字型に形成されていて、先端部が尖った形状になっている。
【0090】
さらに、回転体82は、水平軸81の両端部にそれぞれ装着された巻きばね84により、所定方向(R方向)に付勢され、回転体82の両端部にそれぞれ設けた規制用突起85が、各軸支持部材83に設けた規制ピン86に当接することにより、R方向への回転が規制されるようになっており、引戸1A、1Bが開かれた状態では、規制用突起85が規制ピン86に当接することにより、一方の気密部材16の先端部は、第1突片部7aの下面側に僅かな隙間をもって突出し、また、他方の気密部材16の先端部は、引戸1A、1Bの上端部における後面側に僅かな隙間をもって突出している。
【0091】
そして、回転体82の両端部近傍には、鉛直軸87に回転自在に支持されたローラ88がそれぞれ下向きに設けられ、引戸1A、1Bの後面の戸尻側上部には、それぞれ引戸1A、1Bの閉動方向側に下り傾斜した傾斜面89aを有するガイド部材89が設けられている。
【0092】
これにより、引戸1A、1Bが閉じられたときに、ローラ88が傾斜面89aに当接して、回転体82が回転し、それに伴って各気密部材16が回転して、鉛直突片部7cの下面と引戸1A、1Bの上端部における後面とに押し付けられるように構成されている。
【0093】
また、実施の形態2と同様に、引戸1A、1Bの戸先側側面には気密部材71が、引戸1A、1Bの戸尻に裏面側には気密部材35が、引戸1A、1Bの下端部には気密部材35がそれぞれ設けられている。
【0094】
前記構成において、自動閉塞装置50などが作動して、引戸1A、1Bが閉じられるときには、各ローラ88が、各ガイド部材89の傾斜面89aに当接することにより、回転体82が、巻きばね84のばね力に抗して所定方向(S方向)に回転し、それに伴なって各気密部材16がS方向に回転する。そして、引戸1A、1Bが閉じられた状態では、一方の気密部材16の先端部が第1突片部7aの下面に押し付けられるとともに、他方の気密部材16の先端部が引戸1A、1Bの上端部における後面に押し付けられる。
【0095】
前記構成によれば、2枚の引戸1A、1Bからなる防火扉において、第1突片部7aの下方に配設された回転体82に、2つの気密部材16を設けるとともに、ローラ88を設け、引戸1A、1Bには、傾斜面89aを有するガイド部材89を設けたので、ローラ88が傾斜面89aに当接することにより、2つの気密部材16が回転体82とともに所定方向に回転して、それぞれ第1突片部7aの下面、引戸1A、1Bの上端部における後面に押し付けられ、引戸1A、1Bの上端部における後面と第1突片部7aの下面との間の間隙、すなわち引戸1A、1Bの上端部における後面と開口部3に後端部下面との間の間隙を確実に塞ぐことができる。
【0096】
実施の形態5では、気密部材16により、引戸1A、1Bの上端部における後面と第1突片部7aの下面との間の間隙、すなわち引戸1A、1Bの上端部における後面と開口部3の後端部下面との間の間隙を塞ぐようにしたが、引戸1A、1Bの上端部における前面と開口部3の前端部下面の間の間隙を塞ぐようにすることもできる。
【0097】
前記実施の形態5では、防火扉が2枚の引戸1A、1Bから構成されている場合について説明したが、実施の形態5における回転体82に支持された気密部材16などから構成される引戸の上端部における後面と第1突片部7aの下面との間の間隙を塞ぐための構成は、防火扉が1枚の引戸から構成されている場合についても、適用することができ、実施の形態5と同様の効果を奏する。
【0098】
前記各実施の形態では、ハンガー14などを収納する気密構造のボックス2の下端に、引戸の厚みよりも大きな幅をもつ開口部3を形成した例を示したが、ボックス2の下端に、ハンガー14のみがスライド可能となるような狭い幅をもつ長尺状の開口部を形成するとともに、この開口部からハンガー14の下端を下方に突出させて引戸の上端を吊り下げ、ボックス2の下方には、実施の形態5と同様の回転体82に支持された気密部材16などを設け、この気密部材16により引戸の上端部近傍における前面もしくは後面と開口部の前端部下面もしくは後端部下面との間の間隙を塞ぐようにすることもできる。
【0099】
なお、本発明の防火扉装置は、エレベータの出入口の他、通常の通路などに設けることができる。
【0100】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明によれば、1枚の扉によって出入口を閉じるようにした防火扉装置において、気密部材を移動させるだけで気密構造のボックスの開口部に対して扉を気密状態に保持することができ、また、簡単な構造であるため、安価なコストで得ることができる。
【0101】
また、請求項2に記載の発明によれば、1枚の扉によって出入口を閉じるようにした防火扉装置において、気密部材を下降させるだけで気密構造のボックスの開口部に対して扉を気密状態に保持することができ、また、簡単な構造であるため、安価なコストで得ることができる。
【0102】
また、請求項3に記載の発明によれば、1枚の扉によって出入口を閉じるようにした防火扉装置において、気密部材を回転させながら下降させるだけで気密構造のボックスの開口部に対して扉を気密状態に保持することができ、また、簡単な構造であるため、安価なコストで得ることができる。
【0103】
また、請求項4に記載の発明によれば、1枚の扉によって出入口を閉じるようにした防火扉装置において、気密部材を回転させるだけで気密構造のボックスの開口部に対して扉を気密状態に保持することができ、また、簡単な構造であるため、安価なコストで得ることができる。
【0104】
また、請求項5に記載の発明によれば、扉の戸尻側において出入口に対して扉を気密状態に保持することができる。
さらに、請求項6に記載の発明によれば、2枚の扉によって出入口を閉じるようにした防火扉装置において、気密部材を移動させるだけで気密構造のボックスの開口部に対して各扉を気密状態に保持することができ、また、簡単な構造であるため、安価なコストで得ることができる。
【0105】
また、請求項7に記載の発明によれば、2枚の扉によって出入口を閉じるようにした防火扉装置において、気密部材を下降させるだけで気密構造のボックスの開口部に対して各扉を気密状態に保持することができ、また、簡単な構造であるため、安価なコストで得ることができる。
【0106】
また、請求項8に記載の発明によれば、2枚の扉によって出入口を閉じるようにした防火扉装置において、気密部材を回転させながら下降させるだけで気密構造のボックスの開口部に対して各扉を気密状態に保持することができ、また、簡単な構造であるため、安価なコストで得ることができる。
【0107】
また、請求項9に記載の発明によれば、2枚の扉によって出入口を閉じるようにした防火扉装置において、気密部材を回転させるだけで気密構造のボックスの開口部に対して各扉を気密状態に保持することができ、また、簡単な構造であるため、安価なコストで得ることができる。
【0108】
さらにまた、請求項10に記載の発明によれば、各扉の戸尻側において出入口に対して各扉を気密状態に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における防火扉装置の開放状態を示す正面図である。
【図2】同防火扉装置の閉塞状態を示す正面図である。
【図3】同防火扉装置の開放状態を示す側面断面図である。
【図4】同防火扉装置の閉塞状態を示す側面断面図である。
【図5】同防火扉装置の閉塞状態を示す上面断面図である。
【図6】同防火扉装置の閉塞状態を示す側面断面図である。
【図7】同防火扉装置の支持部材を示す側面図である。
【図8】同防火扉装置の支持部材を示す正面図である。
【図9】同防火扉装置の第1固定板を示し、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は上面図である。
【図10】同防火扉装置の可動板を示し、(a)は側面図、(b)は上面図、(c)は正面図である。
【図11】同防火扉装置の第2固定板を示し、(a)は側面図、(b)は上面図、(c)は正面図である。
【図12】同防火扉装置の制動装置の取付け状態を示す側面断面図である。
【図13】同防火扉装置の制動装置を示す断面図である。
【図14】本発明の実施の形態2における防火扉装置の開放状態を示す正面図である。
【図15】同防火扉装置の閉塞状態を示す正面図である。
【図16】同防火扉装置の開放状態を示す側面断面図である。
【図17】同防火扉装置の閉塞状態を示す側面断面図である。
【図18】同防火扉装置の閉塞状態を示す上面断面図である。
【図19】同防火扉装置の閉塞状態を示す側面断面図である。
【図20】同防火扉装置の支持部材を示す側面図である。
【図21】同防火扉装置の支持部材を示す正面図である。
【図22】同防火扉装置の第1固定板を示し、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は上面図である。
【図23】同防火扉装置の可動板を示し、(a)は側面図、(b)は上面図、(c)は正面図である。
【図24】同防火扉装置の第2固定板を示し、(a)は側面図、(b)は上面図、(c)は正面図である。
【図25】同防火扉装置の制動装置の取付け状態を示す側面断面図である。
【図26】本発明の実施の形態3における防火扉装置の開放状態を示す概略正面図である。
【図27】同防火扉装置の開放状態を示す概略側面断面図である。
【図28】同防火扉装置の閉塞状態を示す概略正面図である。
【図29】同防火扉装置の閉塞状態を示す概略側面断面図である。
【図30】本発明の実施の形態4における防火扉装置の開放状態を示す概略正面図である。
【図31】同防火扉装置の開放状態を示す概略側面断面図である。
【図32】同防火扉装置の閉塞状態を示す概略正面図である。
【図33】同防火扉装置の閉塞状態を示す概略側面断面図である。
【図34】本発明の実施の形態5における防火扉装置の開放状態を示す概略正面図である。
【図35】同防火扉装置の開放状態を示す下から見た概略平面図である。
【図36】図34のX−X線側面断面図である。
【図37】図34のY−Y線側面断面図である。
【図38】同防火扉装置の閉塞状態を示す概略正面図である。
【図39】同防火扉装置の閉塞状態を示す下から見た概略平面図である。
【図40】図38の側面断面図である。
【図41】図38の側面断面図である。
【符号の説明】
1、1A、1B 引戸
2 ボックス
3 開口部
4 戸先側竪枠部
5 戸尻側竪枠部
6 下枠部
7 背面板
7a 第1突片部
7b 第2突片部
7c 鉛直突片部
8 竪枠部
11 戸袋
12 フレーム
13 レール
14 ハンガー
15 戸車
16 気密部材
16a 保持部材
17 支持部材
18 第1固定板
19 可動板
20 第2固定板
21 引張りばね
25、26 ねじ
28 ローラ
29 カム
32、35、37 気密部材
40 制動装置
41 本体部
46 歯車
47 ラック
61 第1固定板
62 可動板
63 第2固定板
67 ガイド板
67a 窪み
71 気密部材
73 取付け板
74 ブラケット
76 アーム
81 水平軸
82 回転体
83 軸支持部材
88 ローラ
89 ガイド部材
E 出入口

Claims (10)

  1. 上端がハンガーによってスライド自在に吊り下げられた1枚の扉によって出入口を閉じ、扉が閉じられた状態において扉の4つの周辺部が気密部材によって気密が保持されるように構成した防火扉装置において、
    前記ハンガーを収納する気密構造のボックスの下端に、長尺状の開口部を設け、
    扉の上端が前記開口部の近傍に位置するように構成し、
    扉の上端部近傍を気密する気密部材は、扉が閉じられたときに移動して、扉の上端部近傍における前側もしくは後側と前記開口部の前端部もしくは後端部との間の間隙を塞ぐように構成した
    ことを特徴とする防火扉装置。
  2. 上端がハンガーによってスライド自在に吊り下げられた1枚の扉によって出入口を閉じ、扉が閉じられた状態において扉の4つの周辺部が気密部材によって気密が保持されるように構成した防火扉装置において、
    前記ハンガーを収納する気密構造のボックスの下端に、扉の厚みよりも大きな幅をもつ長尺状の開口部を設け、
    扉の上端と前記開口部が略同レベルとなるように構成し、
    扉の上端部近傍を気密する気密部材は、扉が閉じられたときに下降して、扉の上端部近傍における前側もしくは後側と前記開口部の前端部もしくは後端部との間の間隙を塞ぐように構成した
    ことを特徴とする防火扉装置。
  3. 上端がハンガーによってスライド自在に吊り下げられた1枚の扉によって出入口を閉じ、扉が閉じられた状態において扉の4つの周辺部が気密部材によって気密が保持されるように構成した防火扉装置において、
    前記ハンガーを収納する気密構造のボックスの下端に、扉の厚みよりも大きな幅をもつ長尺状の開口部を設け、
    扉の上端が前記開口部の近傍に位置するように構成し、
    扉の上端部近傍を気密する気密部材は、扉が閉じられたときに回転しながら下降して、扉の上端部近傍における前側もしくは後側と前記開口部の前端部もしくは後端部との間の間隙を塞ぐように構成した
    ことを特徴とする防火扉装置。
  4. 上端がハンガーによってスライド自在に吊り下げられた1枚の扉によって出入口を閉じ、扉が閉じられた状態において扉の4つの周辺部が気密部材によって気密が保持されるように構成した防火扉装置において、
    前記ハンガーを収納する気密構造のボックスの下端に、長尺状の開口部を設け、
    扉の上端が前記開口部の近傍に位置するように構成し、
    扉の上端部近傍を気密する気密部材は、扉が閉じられたときに回転して、扉の上端部近傍における前面もしくは後面と前記開口部の前端部下面もしくは後端部下面との間の間隙を塞ぐように構成した
    ことを特徴とする防火扉装置。
  5. 前記扉の戸尻の裏面側に上下方向に沿って気密部材を設け、前記扉が閉じられたときに、この気密部材により扉の戸尻側と戸尻側竪枠部との間の間隙を塞ぐようにした
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の防火扉装置。
  6. 上端がハンガーによってスライド自在に吊り下げられた2枚の扉によって出入口を閉じ、各扉が閉じられた状態において各扉の4つの周辺部が気密部材によって気密が保持されるように構成した防火扉装置において、
    前記ハンガーを収納する気密構造のボックスの下端に、長尺状の開口部を設け、
    扉の上端が前記開口部の近傍に位置するように構成し、
    各扉の上端部近傍を気密する気密部材は、各扉が閉じられたときに移動して、各扉の上端部近傍における前側もしくは後側と前記開口部の前端部もしくは後端部との間の間隙を塞ぐように構成した
    ことを特徴とする防火扉装置。
  7. 上端がハンガーによってスライド自在に吊り下げられた2枚の扉によって出入口を閉じ、各扉が閉じられた状態において各扉の4つの周辺部が気密部材によって気密が保持されるように構成した防火扉装置において、
    前記ハンガーを収納する気密構造のボックスの下端に、各扉の厚みよりも大きな幅をもつ長尺状の開口部を設け、
    各扉の上端が前記開口部と略同レベルとなるように構成し、
    各扉の上端部近傍を気密する気密部材は、各扉が閉じられたときに下降して、各扉の上端部近傍における前側もしくは後側と前記開口部の前端部もしくは後端部との間の間隙を塞ぐように構成した
    ことを特徴とする防火扉装置。
  8. 上端がハンガーによってスライド自在に吊り下げられた2枚の扉によって出入口を閉じ、各扉が閉じられた状態において各扉の4つの周辺部が気密部材によって気密が保持されるように構成した防火扉装置において、
    前記ハンガーを収納する気密構造のボックスの下端に、各扉の厚みよりも大きな幅をもつ長尺状の開口部を設け、
    扉の上端が前記開口部の近傍に位置するように構成し、
    各扉の上端部近傍を気密する気密部材は、各扉が閉じられたときに回転しながら下降して、各扉の上端部近傍における前側もしくは後側と前記開口部の前端部もしくは後端部との間の間隙を塞ぐように構成した
    ことを特徴とする防火扉装置。
  9. 上端がハンガーによってスライド自在に吊り下げられた2枚の扉によって出入口を閉じ、各扉が閉じられた状態において各扉の4つの周辺部が気密部材によって気密が保持されるように構成した防火扉装置において、
    前記ハンガーを収納する気密構造のボックスの下端に、長尺状の開口部を設け、
    扉の上端が前記開口部の近傍に位置するように構成し、
    各扉の上端部近傍を気密する気密部材は、各扉が閉じられたときに回転して、各扉の上端部近傍における前面もしくは後面と前記開口部の前端部下面もしくは後端部下面との間の間隙を塞ぐように構成した
    ことを特徴とする防火扉装置。
  10. 前記各扉の戸尻の裏面側に上下方向に沿って気密部材を設け、前記各扉が閉じられたときに、気密部材により各扉の戸尻側と竪枠部との間の間隙を塞ぐようにした
    ことを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の防火扉装置。
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