JP5226563B2 - 辷り出し窓、及び、辷り出し窓用ステー - Google Patents
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Description
また、有効開口を広く確保しようとして障子の吊り元側のスライド量を小さくすると、障子を開く際に開口の周囲に設けられている部材と干渉してしまう虞があるという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、障子を開いた際に有効開口を大きく確保することが可能な辷り出し窓、及び、辷り出し窓用ステーを提供することにある。
このような辷り出し窓によれば、障子が開き始める際には、障子の吊り元側に第1リンクを介して回動自在に連結された第1スライダーがスライドして、第2スライダーは停止し、障子の開き終わりには、第2スライダーがスライドして第1スライダーが停止しているので、障子を開く際には第1スライダーと第2スライダーとのいずれもがスライドする。このため、吊り元側だけにスライダーが設けられて吊り元側だけが開口の中央側にスライドしつつ回動することにより障子が開かれる辷り出し窓より、吊り元側に配置された第1スライダーまたは第2スライダーのスライド量が小さくなるので、有効開口をより広く確保することが可能である。
このような辷り出し窓によれば、障子の吊り元側が第1リンクの他方の端部に連結されているので、第1リンクが連結されている第1スライダーがスライドすることにより障子の吊り元側の位置を移動させることが可能である。また、障子において第1リンクと連結された第1リンクより戸先側で第2リンクが連結されているので、第2リンクが連結されている第2スライダーがスライドすることにより障子の戸先側を見込み方向に移動させることが可能である。
このような辷り出し窓によれば、第1スライダーの第2スライダー側へのスライドを所定の位置にて規制する規制部を有しているので、第1スライダーが所定の位置より第2スライダー側へスライドすることを規制して有効開口を大きく確保することが可能である。また、障子が閉じた時の位置にて第2スライダーと係合し、第1スライダーが所定の位置にスライドした際に係合が解除される係合機構を有しているので、障子が閉じた状態では第2スライダーがスライドしないように保持し、第1スライダーが所定の位置にスライドした時に係合が解除されて、その後第2スライダーをのみスライドさせることが可能である。このため、障子の開き始めに第1スライダーのみをスライドさせることが可能であり、第1スライダーが所定の位置にスライドした後に第2スライダーをスライドさせることが可能である。
このような辷り出し窓によれば、所定の位置にスライドした第1スライダーと第2スライダーとが近接する方向にスライドする際には第1スライダーは保持機構により所定の位置に保持されるので、第1スライダーが所定の位置にスライドした後には、確実に第2スライダーだけをスライドさせることが可能である。このため、第2スライダーがスライドすることにより有効開口が狭められることを防止することが可能である。
このような辷り出し窓によれば、障子が閉まる動作と連動して保持機構による第1スライダーへの規制が解除されるので、障子を滑らかに閉じることが可能である。
このような辷り出し窓によれば、障子の開き始めには、障子の吊り元側に第1リンクを介して回動自在に連結された第1スライダーが、障子が他の部材と干渉しない所定の位置に移動し、その後第1スライダーが停止した状態で第2スライダーがスライドして障子が開かれるので、障子を開く際に障子が周囲の部材と干渉することを防止しつつ有効開口を大きく確保することが可能である。
このような辷り出し窓用ステーによれば、第1スライダーの第2スライダー側へのスライドを所定の位置にて規制する規制部を有しているので、第1スライダーが所定の位置より第2スライダー側へスライドすることを規制して有効開口を大きく確保することが可能である。そして、所定の位置にスライドした第1スライダーと第2スライダーとが近接する方向にスライドする際には第1スライダーは保持機構により所定の位置に保持されるので、第1スライダーが所定の位置にスライドした後には、確実に第2スライダーだけをスライドさせることが可能である。
一方、停止している戸先側スライダー16に連結されている戸先リンク22は、戸先側スライダー16との連結部を回動中心として、上方から見て時計方向に回動し始め、連結リンク24と連結された部位側が室外側に移動し始めると共に、戸先係合部材32の係合片32aが切欠部22cの開口22d側(図2)に相対的に移動されていく。
障子5を開き続けていくと、図2に示す状態となり、戸先側にスライドしていた吊り元側スライダー14が吊り元側ストッパー28に当接されてスライドが規制される。このとき、吊り元側スライダー14のスライドとともに回動していた保持部材30の突起30cが、吊り元側ストッパー28の規制係合部28dより戸先側にて係合する。
一方、吊り元側スライダー14が吊り元側ストッパー28に当接されると、回動した戸先リンク22の切欠部22cから係合片32aが抜け出て、戸先側スライダー16のスライドに対する規制が解除される。
このとき、吊り元側ストッパー28の規制係合部28dと保持部材30の突起30cとが係合して回動できない保持部材30と離れて連結リンク24は回動し続ける。
そして、図5に示すように、障子5が見付け方向に対してほぼ90度開いた状態で、戸先側スライダー16が戸先側ストッパー26に当接されて、戸先側スライダー16の吊り元側へのスライドが規制され、障子5が最も開いた状態となる。
一方、停止している吊り元側スライダー14に連結されている連結リンク24は、上方から見て時計方向に、また、吊り元リンク20は反時計方向に回動し始める。
そして、障子5が閉じられると、図1に示すように、スライドレール12、吊り元リンク20、戸先リンク22、連結リンク24、及び、固定プレート18が見付け方向に沿ってほぼ一直線をなすように配置されている。
14 吊り元側スライダー、16 戸先側スライダー、20 吊り元リンク、
22 戸先リンク、22c 切欠部、24 連結リンク、26 戸先側ストッパー、
28 吊り元側ストッパー、28b 端部、28d 規制係合部、30 保持部材、
30c 突起、32 戸先係合部材、32a 係合片
Claims (8)
- 開口を形成する枠体に、当該開口を閉塞可能な障子を備え、
見付け方向に沿って設けられたスライドレールに案内されてスライド可能な第1スライダー及び第2スライダーと、
前記障子、前記第1スライダー、及び、前記第2スライダーを連結し、
前記第1スライダーと前記第2スライダーとが離れた状態で、前記開口を前記障子が閉塞し、
前記第1スライダーと前記第2スライダーとが互いに近づく方向にスライドしつつ前記障子の戸先側を見込み方向に移動させて前記障子を開くリンク機構と、
を備え、
前記障子の開き始めには、前記第1スライダーがスライドして前記第2スライダーが停止しており、前記障子の開き終わりには、前記第2スライダーがスライドして前記第1スライダーが停止していることを特徴とする辷り出し窓。 - 請求項1に記載の辷り出し窓であって、
前記リンク機構は、前記第1スライダーに一方の端部が回動自在に連結された第1リンク、及び、前記第2スライダーに一方の端部が回動自在に連結された第2リンクを有し、
前記第1リンクの他方の端部が前記障子の吊り元側に回動自在に連結され、前記第2リンクの他方の端部が、前記第1リンクの前記他方の端部より前記障子の戸先側にて回動自在に連結されていることを特徴とする辷り出し窓。 - 請求項1または請求項2に記載の辷り出し窓であって、
前記第1スライダーの前記第2スライダー側へのスライドを所定の位置にて規制する規制部と、
前記障子が閉じた時の位置にて前記第2スライダーと係合し、前記第1スライダーが前記所定の位置にスライドした際に係合が解除される係合機構と、
を有することを特徴とする辷り出し窓。 - 請求項3に記載の辷り出し窓であって、
前記第1スライダーが前記所定の位置に到達した後、さらに前記第1スライダーと前記第2スライダーとが近接する方向にスライドする際に、前記第1スライダーを前記所定の位置に保持するための保持機構を有することを特徴とする辷り出し窓。 - 請求項4のいずれかに記載の辷り出し窓であって、
前記保持機構は、前記障子を閉める際に、当該障子の移動と連動して保持状態が解除され前記第1スライダーのスライドが許容されることを特徴とする辷り出し窓。 - 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の辷り出し窓であって、
前記所定の位置は、前記障子を開く際に、当該障子が他の部材と干渉しない位置であることを特徴とする辷り出し窓。 - 開口を形成する枠体に取付けられるスライドレールと、
障子に取付けられる固定プレートと、
前記スライドレールに案内されてスライド可能な第1スライダー及び第2スライダーと、
一方の端部が前記第1スライダーに回動自在に連結され、他方の端部が前記固定プレートの一方の端部に回動自在に連結された第1リンクと、
一方の端部が前記第2スライダーに回動自在に連結され、他方の端部が前記固定プレートの一方の端部と他方の端部との間に回動自在に連結された第2リンクと、
一方の端部が前記第1リンクと共に前記第1スライダーに回動自在に連結され、他方の端部が前記第2リンクの一方の端部と他方の端部との間に回動自在に連結された連結リンクと、を備えた辷り出し窓用ステーであって、
前記第1スライダーと前記第2スライダーとが離れた状態で、前記開口を前記障子が閉塞し、
前記第1スライダーと前記第2スライダーとが互いに近づく方向にスライドしつつ前記障子の戸先側を見込み方向に移動させて前記開口を開放し、
前記障子の開き始めには、前記第1スライダーがスライドして前記第2スライダーが停止しており、前記障子の開き終わりには、前記第2スライダーがスライドして前記第1スライダーが停止していることを特徴とする辷り出し窓用ステー。 - 請求項7に記載の辷り出し窓用ステーであって、
前記第1スライダーの前記第2スライダー側へのスライドを所定の位置にて規制する規制部と、
前記障子が閉じた時の位置にて前記第2スライダーと係合し、前記第1スライダーが前記所定の位置にスライドした際に係合が解除される係合機構と、
前記第1スライダーが前記所定の位置に到達した後、さらに前記第1スライダーと前記第2スライダーとが近接する方向にスライドする際に、前記第1スライダーを前記所定の位置に保持するための保持機構と、
を備え、
前記保持機構は、前記障子を閉める際に、当該障子の移動と連動して保持状態が解除され前記第1スライダーのスライドが許容されることを特徴とする辷り出し窓用ステー。
Priority Applications (1)
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JP2009056822A JP5226563B2 (ja) | 2009-03-10 | 2009-03-10 | 辷り出し窓、及び、辷り出し窓用ステー |
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Family Applications (1)
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JP2009056822A Expired - Fee Related JP5226563B2 (ja) | 2009-03-10 | 2009-03-10 | 辷り出し窓、及び、辷り出し窓用ステー |
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2009
- 2009-03-10 JP JP2009056822A patent/JP5226563B2/ja not_active Expired - Fee Related
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