JP2003343172A - 扉開閉装置 - Google Patents

扉開閉装置

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JP2003343172A
JP2003343172A JP2002154319A JP2002154319A JP2003343172A JP 2003343172 A JP2003343172 A JP 2003343172A JP 2002154319 A JP2002154319 A JP 2002154319A JP 2002154319 A JP2002154319 A JP 2002154319A JP 2003343172 A JP2003343172 A JP 2003343172A
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昌司 山田
Tetsuji Niiyama
哲二 新山
Katsuyuki Okumura
勝之 奥村
Yoshiro Matsushita
芳朗 松下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開口フレームの省スペース化を実現する。開
口部を有効に利用する。駆動ベルトとスライドシューと
の結合を省スペースで作業をしやすくすること。 【解決手段】 開口部1に複数の扉2を上下に設け、開
口部1の左右両側に設けた開口フレーム80に上下に並
んだ各扉2を垂下状態で上下にガイドするガイドレール
3を設け、各扉2をそれぞれ垂下状態でガイドレール3
に沿って上下に昇降させる駆動ベルト32と、上記駆動
ベルト32による引き上げで開口部1の上部1aに達し
た扉2を上から順に前方に突出するように回転させて開
くための回転手段6とを設けた扉開閉装置である。扉2
にガイドレール3にガイドされて昇降するスライドシュ
ー25を取り付け、スライドシュー25を挟んでガイド
レール3側と反対側に空間部90を設けると共に空間部
90内でスライドシュー25と駆動ベルト32とを結合
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、扉開閉装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、クローゼット扉、キャビネット扉
としては、横方向に開閉する開き戸、複数枚の扉をつづ
ら折れ状にした折れ戸、引き戸等が知られている。とこ
ろが、従来の開き戸や折れ戸は開くときに前方に障害物
が置いてあると当ってしまい、開けることができなくな
ることがある。また開けた状態では開き戸や折れ戸が邪
魔になって開けたままで作業をすることができなくな
る。なお引き戸の場合は、前方に障害物があっても開け
ることができるが、戸袋のない場合は、半分しか開ける
ことができない。またフルオープンにするためには戸袋
スペースを別途設ける必要がある。
【0003】一方、上下に昇降させる扉として、ロール
スクリーンやシャッター等が知られているが、これらは
デザイン的に内装部材として不適格であり、とくにロー
ルスクリーンにあっては簡易目隠しとしての用途に限ら
れてしまう。またいずれの場合も、収納スペースの上部
に戸袋(天袋)を別途設置しているため収納スペースが
狭められてしまうという問題もある。
【0004】そこで、本発明者らは上記従来の課題を解
決すべく鋭意研究の末、扉を昇降させて上部で開閉する
ことで、扉の開閉の挙動が周りのものに影響を与えてし
まうことがなく、設置場所に制約を受けることがなく、
しかも戸袋を設置する必要のない扉開閉装置を開発する
に至った。
【0005】その構成の概略を図12〜図15を参照し
て説明する。扉軸8は、扉板2aの左右両側にそれぞれ
突出しており、最下段の扉軸8には駆動ベルト32(図
3)に結合されるスライドシュー25、他の扉軸8には
駆動ベルト32には結合されないスライドシュー25a
がそれぞれ取り付けられている。各スライドシュー2
5,25aは開口フレーム内に設けたガイドレール3に
沿って昇降自在となっている。
【0006】収納部4側には、最下段の扉2をモータに
よって上下に駆動させる左右の駆動ベルト32が設けら
れ、左右の駆動ベルト32には最下段の扉2の扉軸8に
設けられたスライドシュー25が結合されている。各扉
2の扉軸8は、複数の縦長のジョイントプレート9を介
して相互に連結されている。
【0007】上記各扉2の扉軸8を相互に連結する複数
のジョイントプレート9は、ガイドレール3に設けた通
路部60にスライド自在に保持されている。各ジョイン
トプレート9は、通路部60の上部で互いに重なり合え
るように左右に所定ピッチずれて配置されている。
【0008】各ジョイントプレート9は、図12に示す
ように、ジョイントプレート9は縦長形状をし且つ下端
には前後両側に突出した下端フランジ部9a,9bが設
けられている。ジョイントプレート9には上下方向に長
い長孔61が穿設され、長孔61の下端には長孔61と
連通し且つ長孔61と直交するコ字状のロック溝62が
穿設されている。ジョイントプレート9の上部には長孔
61とは連通しない軸孔63が穿設されている。
【0009】次に、回転手段6は、図15に示すよう
に、上下複数の扉2側に設けたトリガー12と、収納部
4の上端部より垂下した扉跳ね上げ用のトリガー当て部
材13とで構成される。トリガー12は、扉フレーム1
5よりも後方で且つ斜め上に向かって突出している。ト
リガー12の角度は任意に設定される。トリガー当て部
材13の下端縁は斜め後ろに屈曲させてある。そして、
開口部1は全閉状態にあるときは、上下複数のジョイン
トプレート9は図13(a)に示すように、上下に一列
に長く延びており且つ各扉2の扉軸8が各ジョイントプ
レート9のロック溝62にそれぞれ係止している。この
状態から開口部1を開くときは駆動ベルト32を回転さ
せる。このとき、扉軸はジョイントプレートのロック溝
に係止しているため、図13(b)→(d)、図14
(a)→(d)に示すように、各ジョイントプレート9
がそれぞれ上昇し、これに追随してすべての扉2が上昇
する。そして、各扉2が上方に引き上げられると、各扉
2に設けたトリガー12がトリガー当て部材13に当た
ることによって、図15(a)→(k)に示すように、
上から順に扉2が前方Fに突出するように回転して開
き、最終的には図15(l)に示すように、すべての扉
2が上下に重なった状態で保持されるようになってい
る。
【0010】この構成によれば、上下複数の扉2を垂下
状態のままで上下に昇降させることによって、扉2の前
方Fに障害物があっても扉2が当ってしまうことがな
く、扉2の開閉の挙動が周りの物に影響を与えないもの
となる。また、回転手段6により開口部1の上部で各扉
2が回転して開くので、扉2と扉2とが干渉しない状態
で、開閉をスムーズに行なうことができる。従って、扉
2の前方Fのスペースが狭い場合でも設置可能となると
共に、扉2は開口部1の上部で回転して開くので、戸袋
を設置する必要もなく、収納スペースを有効に使用でき
る。しかも各扉2は開口部1の下部では回転しないた
め、開いたままでの作業に支障をきたすこともないもの
である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
扉開閉装置において、最下段の扉の扉軸を駆動する駆動
ベルトを開口フレーム内に設けたガイドレールに配置す
るにあたって、通常、開口フレームの正面から見てガイ
ドレールと駆動ベルトとを横並びにして配置するのが一
般的であるが、このようにすると、ガイドレールを包含
する開口フレームの横幅が大きくなり、これに伴い扉の
横幅が小さくなり、開口部を有効に利用できないという
問題がある。また、駆動ベルトと扉軸に固定したスライ
ドシューとを固定するにあたっては、通常、駆動ベルト
を構成するタイミングベルトの数個の凹凸にまたがって
スライドシューを固定する必要がある。このときタイミ
ングベルトを凹凸のある部品と凹凸のない滑らかな部品
とを用いて挟み込み、各部品の角の4箇所以上をネジ止
めして行うのが一般的であるが、この場合、ネジ取付け
のため、広いスペースが必要であったり、作業に手間が
かかるといった問題もある。
【0012】本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて
発明したものであって、その目的とするところは、開口
フレームの省スペース化を実現でき、開口部を有効に利
用でき、それでいて駆動ベルトとスライドシューとの結
合を省スペースで作業のしやすい扉開閉装置を提供する
ことにあり、他の目的とするところは、駆動の伝達が確
実に行なわれ、スムーズな昇降動作と正確な扉間隔を確
保できる扉開閉装置を提供することにあり、更に他の目
的とするところは、開口フレームの下端開口部のシャー
プエッジ対策、傷防止等、端部処理を行なうと同時に
油、グリスが外部に漏れるのを防止できる扉開閉装置を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明にあっては、開口部1に複数の扉2を上下に設
け、開口部1の左右両側に設けた開口フレーム80に上
下に並んだ各扉2を垂下状態で上下にガイドするガイド
レール3を設け、各扉2をそれぞれ垂下状態でガイドレ
ール3に沿って上下に昇降させる駆動ベルト32と、上
記駆動ベルト32による引き上げで開口部1の上部1a
に達した扉2を上から順に前方に突出するように回転さ
せて開くための回転手段6とを設け、上記扉2にガイド
レール3にガイドされて昇降するスライドシュー25を
取り付け、スライドシュー25を挟んでガイドレール3
側と反対側に空間部90を設けると共に空間部90内で
スライドシュー25と駆動ベルト32とを結合してなる
ことを特徴としており、このように構成することで、ス
ライドシュー25をガイドレール3に沿って昇降させる
構造において、ガイドレール3とスライドシュー25と
駆動ベルト32とが開口部1の正面から見て前後に並ぶ
形となり、これにより、開口フレーム80全体の横幅を
小さくして省スペース化を実現できる。
【0014】また上記最下段の扉2に設けたスライドシ
ュー25のみが駆動ベルト32に結合されると共に、他
の各扉2の扉軸8が縦長のジョイントプレート9を介し
て相互に連結され、各ジョイントプレート9には、扉軸
8が挿入される軸孔63と、軸孔63よりも下方に配置
されて該所定の扉2よりも下段側の扉2の扉軸8がスラ
イド自在に挿入されるロック溝62付き長孔61とが設
けられ、該下段側の扉2が開口部1の上部1aに達する
までは該下段側の扉2の扉軸8がロック溝62に係止さ
れ且つ開口部1の上部1aに達したときには該下段側の
扉軸8がロック溝62から外れて長孔61内を上昇する
ように構成されており、各扉2のスライドシュー25の
上下長さLをジョイントプレート9の軸孔63と長孔6
1の上端との間の距離Dよりも長く設定するのが好まし
く、この場合、下の扉2のスライドシュー25が上昇し
たとき、その扉2の扉軸8とジョイントプレート9の長
孔61の上端とが当る前に、その扉2のスライドシュー
25はそれより上のスライドシュー25の下面に当たっ
て上のスライドシュー25を持ち上げて動作するように
なる。これにより駆動の伝達が確実に行なわれ、扉軸8
がブレたりすることもなく、スムーズな動作が可能とな
る。また、扉2間隔はスライドシュー25により規制さ
れるため、正確な扉2間隔が確保できる。
【0015】また上記駆動ベルト32の一部をスライド
シュー25とスライドシュー25に取り付けられるベル
ト固定金具39との間に挟み込み、ベルト固定金具39
に駆動ベルト32の凹凸面に係合するスリット部39a
とスライドシュー25に係合する突片40とを設けるの
が好ましく、この場合、スライドシュー25にベルト固
定金具39の突片40を嵌合させることで、ベルト固定
金具39とスライドシュー25とのネジ等による固定箇
所を減らすことができる。
【0016】また上記開口フレーム80の下端開口部1
をキャップ100で覆うと共に、キャップ100に油吸
着材101を取り付けるのが好ましく、この場合、キャ
ップ100によってシャープエッジ対策、傷防止等、端
部処理を行なうことができ、さらにキャップ100に設
けた油吸着材101によって、油、グリスが滴下しても
油吸着材101にて吸収され、外部まで漏れることがな
いため、周囲を汚すことがなくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0018】図5は本例の扉開閉装置Aを前方斜め下か
ら見た斜視図、図6は後方斜め下から見た斜視図、図7
は扉2を省略した正面図、図8はモータ30付近の斜視
図、図9は開口フレーム80の内部構造を説明する断面
図である。
【0019】本例の扉開閉装置Aは、例えばクローゼッ
ト、キャビネット等の収納部4に使用されるものであ
り、収納部4の開口部1には複数の扉2が上下に設けら
れ、開口部1の左右両側には、図1に示すように、上下
方向に延びた開口フレーム80が設けられ、各開口フレ
ーム80には、上下に並んだ各扉2を垂下状態で上下に
ガイドするガイドレール3が設けられている。
【0020】上下複数の扉2は、同じ構造をしており、
扉板2aの上端部に扉フレーム15を介して扉軸8が回
転自在に取り付けて構成される。扉フレーム15は、例
えばアルミニウム製からなる。図18に示すように、扉
フレーム15の下部には扉板2aの上端部が嵌合する扉
板取付用凹溝16が設けられ、扉フレーム15の上部に
は、抜止金具17の嵌合片18が嵌合する嵌合溝19
と、扉軸8を回転自在に支持する軸受け部20とが設け
られている。扉フレーム15は、図19に示すように、
扉板2aの左右2箇所に配置され、各扉フレーム15間
には連結軸21が配置され、扉軸8の一端部が連結軸2
1の端部に挿入されていると共に規制用ネジ22にてそ
の挿入量が規制されている。
【0021】上記扉フレーム15には、図18(a)、
(c)に示す抜止金具17が取り付けられている。抜止
金具17は、扉フレーム15の下部にネジ止めされるネ
ジ止め部23と、扉フレーム15の嵌合溝19に嵌合す
る嵌合片18と、軸受け部20を閉じて扉軸8の抜け止
めを行なう抜け止め部24と、軸受け部20よりも斜め
後方に向かって突出するトリガー12とが一体に形成さ
れている。扉フレーム15の扉板取付用凹溝16に接着
剤を塗布して扉板2aの上端部を接合し、且つ、抜止金
具17の嵌合片18を扉フレーム15の嵌合溝19に嵌
合させた状態で、抜止金具17のネジ止め部23からネ
ジを扉板取付用凹溝16内の扉板2aに螺入することに
よって、扉板2aと扉フレーム15と抜止金具17とが
一体に固定されている。このとき扉板取付用凹溝16の
奥の隙間が接着剤溜まり部27となる。また抜止金具1
7の抜け止め部24によって扉軸8が扉フレーム15の
軸受け部20に回転自在に保持された状態となってい
る。
【0022】扉軸8は、扉板2aの左右両側にそれぞれ
突出しており、最下段の扉軸8には後述する駆動ベルト
32に結合されるスライドシュー25、他の扉軸8には
駆動ベルト32には結合されないスライドシュー(以
下、「スライドシュー25a」という。)がそれぞれ取
り付けられている。各スライドシュー25,25aに
は、図1に示すように、ガイドレール3に設けた平面視
T形のガイドリブ26にスライド嵌合する凹部85が設
けられており、ガイドリブ26によってスライドシュー
25,25aの前後左右の動きが規制され、上下方向の
みに移動可能となっている。
【0023】一方、収納部4側には、図7、図8に示す
ように、各扉2をそれぞれ垂下状態でガイドレール3に
沿って上下に昇降させる昇降手段5と、昇降手段5によ
る引き上げで開口部1の上部1aに達した扉2を上から
順に前方Fに突出するように回転させて開くための回転
手段6とが設けられている。
【0024】先ず、昇降手段5は、最下段の扉2を上下
に駆動する駆動手段7と、各扉2の扉軸8を相互に連結
する複数の縦長のジョイントプレート9と、扉2が開口
部1の上部1aに達するまでは最下段の扉2の駆動力を
ジョイントプレート9を介して他の扉2に伝わるように
扉2の扉軸8とジョイントプレート9とをロックするロ
ック手段10と、扉2が開口部1の上部1aに達したと
きに扉2の扉軸8とジョイントプレート9とのロックを
解除するロック解除手段11とを備えている。
【0025】ここで、駆動手段7は図7に示すように、
正逆回転可能なモータ30と、水平方向に延びた中継軸
31と、左右一対の駆動ベルト32等で構成される。モ
ータ30は収納部4の上部に配置され、モータ30の出
力軸が歯車列33,34を介して中継軸31に伝達され
る。中継軸31はブラケット79を介して収納部4側に
回転自在に支持されてと共に、中継軸31の長手方向の
両端部は、カップリング35を介して、左右両側の歯付
きプーリーからなるベルト駆動プーリー36のプーリー
軸37にそれぞれ連結されている。収納部4の下部両側
には歯付きプーリーからなる従動プーリー38がそれぞ
れ配置されている。右側のベルト駆動プーリー36と従
動プーリー38間、左側のベルト駆動プーリー36と従
動プーリー38間には、それぞれ、無端環状のタイミン
グベルトからなる駆動ベルト32が巻き掛けられてい
る。本例では左右の駆動ベルト32には、それぞれ、最
下段の扉2の扉軸8に設けられたスライドシュー25の
みが結合されている。
【0026】スライドシューと駆動ベルト32との結合
方法は、図1に示すように、駆動ベルト32の一部にベ
ルト固定金具39を重ね、ベルト固定金具39から略U
字状に突設した突片40をスライドシュー25に設けた
係止溝41に係止させた状態で、ベルト固定金具39を
駆動ベルト32にネジ止めしてある。ここでは図3に示
すように、スライドシュー25の片面にガイドリブ26
が入る凹所85、反対側の片面に駆動ベルト32の入る
溝81をそれぞれ設けてある。またスライドシュー25
には扉2の扉軸8を貫通固定できるように穴が設けられ
ている。一方、ベルト固定金具39は、駆動ベルト32
の凹凸の逃げるようなスリット部32aが設けられ、一
端にはネジ穴84、他端には突片40を設けた形状とな
っている。そして、駆動ベルト32の平らな面にスライ
ドシュー25の溝81を合わせ、駆動ベルト32の山側
からベルト固定金具の突片40をスライドシュー25の
溝81に合わせながらスライドシュー25とベルト固定
金具39間に駆動ベルト32を挟み込み、ネジ止めする
ものである。このときベルト固定金具39の取り付け
は、正面からでも可能であるし、又、正面にスペースが
ない場合は、駆動ベルト32にベルト固定金具39を仮
止めした後、側面からスライドシュー25の溝81とベ
ルト固定金具39の他端とを合わせ、溝81に沿ってネ
ジ止めするようにしてもよい。なお図1中の50はベル
ト駆動プーリー36を固定する固定リブ、51は配線部
品52を収納する空間、53はカバー部材である。
【0027】上記各扉2の扉2軸8を相互に連結する複
数のジョイントプレート9は、ガイドレール3に設けた
通路部60にスライド自在に保持されている。各ジョイ
ントプレート9は、図1に示すように、通路部60の上
部で互いに重なり合えるように左右に所定ピッチずれて
配置されている。
【0028】各ジョイントプレート9は、図11(a)
に示すように、ジョイントプレート9は縦長形状をし且
つ下端には前後両側に突出した下端フランジ部9a,9
bが設けられている。ジョイントプレート9には上下方
向に長い長孔61が穿設され、長孔61の下端には長孔
61と連通し且つ長孔61と直交するコ字状のロック溝
62が穿設されている。ジョイントプレート9の上部に
は長孔61とは連通しない軸孔63が穿設されている。
【0029】本例では図12に示すように、最上段の扉
軸8は、上から2段目のジョイントプレート9の軸孔6
3を貫通して最上段のジョイントプレート9の長孔61
内に挿入されている。上から2段目の扉軸8は、上から
3段目のジョイントプレート9の軸孔63を貫通して上
から2段目のジョイントプレート9の長孔61内に挿入
されている。同様にして、上から3段目の扉軸8は、上
から4段目のジョイントプレート9の軸孔63を貫通し
て上から3段目のジョイントプレート9の長孔61内に
挿入されている。最下段の扉軸8は最下段のジョイント
プレート9の長孔61内に挿入されている。また本例で
は図12〜図15に示すように、最上段のジョイントプ
レート9の上下長さが他のジョイントプレート9よりも
短く形成されている。これは最上段のジョイントプレー
ト9に連結される最上段の扉2の昇降距離を短くして、
扉2の閉時において収納部4の天面部4aと最上段の扉
2との間の隙間をできるかぎり小さくするためである。
なお図9〜図15の例では、扉2を5枚、ジョイントプ
レート9を4枚としたが、これらの枚数に限定されるも
のではなく、例えば図16、図17に示すように、扉2
を6枚、ジョイントプレート9を5枚としてもよく、そ
れらの枚数は任意に変更自在である。
【0030】ここで、ジョイントプレート9は扉2を上
昇させていく際には、扉2及び扉軸8の荷重や各種の摺
動抵抗などが加わり、これらに抗して扉2を押し上げる
こととなる。特に最下段のジョイントプレート9はそれ
より上部にあるすべての荷重を受けて押し上げることと
なるため、それを支えるだけの強度が必要となる。これ
らを勘案してジョイントプレート9の材質、強度が設定
されている。
【0031】また、扉軸8がジョイントプレート9のロ
ック溝62から外れて長孔61内に移動するとき、下側
のジョイントプレート9が該扉軸8によって引き上げら
れる際にその下側のジョイントプレート9の上端が上側
のジョイントプレート9の下端フランジ部9a又は9b
に当たって引っ掛る場合が考えられる。これを防止する
ために、図11、図12の実施形態ではジョイントプレ
ート9の長孔61に沿って縦方向にシボ加工(絞り加
工)が施されている。ここではジョイントプレート9の
縦方向に沿ってジョイントプレート9の厚みよりも大き
な出代を持った湾曲突起64が形成されており、この湾
曲突起64によってジョイントプレート9間に必要な間
隙Sが確保されるようになっている。
【0032】次に、ロック手段10及びロック解除手段
11について説明する。ロック手段10は、扉2が開口
部1の上部1aに達するまでは最下段の扉2の駆動力を
ジョイントプレート9を介して他の扉2に伝わるように
扉2の扉軸8とジョイントプレート9とをロックするた
めのものであり、本例では、図13(a)に示すよう
に、通路部60の一側壁から所定の厚みで突出した上下
2つのロック手段10a,10bで構成されている。こ
こでは下側のロック手段10bは通路部60の下端から
通路部60の上部手前まで延びており、上側のロック手
段10aは下側のロック手段10bの上方に離れて設け
られている。上側のロック手段10aは最上段のジョイ
ントプレート9をロックするものであり、下側のロック
手段10bは上から2番目以降のジョイントプレート9
をロックするものである。上下のロック手段10a,1
0bの各上端面10cはそれぞれテーパー面となってお
り、ジョイントプレート9のロック動作或いはロック解
除動作がスムーズにできるようにしてある。本例では、
図13(a)に示すように、下側のロック手段10b
は、上昇するジョイントプレート9をロック解除位置に
切り替えたり或いは下降するジョイントプレート9をロ
ック位置に切り替えたりするためのロック切替部材96
と、ジョイントプレート9をロック位置で保持するため
のロック保持用板材97とで構成されている。ロック保
持用板材97は、上下に細長い板形状をしており、ガイ
ドレール3から突設した凸リブ66(図1)に挟持され
て支持されている。凸リブ66は、ジョイントプレート
9と扉軸8とをロックさせた後に、何かの原因(振動、
衝撃等)が加わったときでも、ロック保持用板材97を
保持してジョイントプレート9のロックが解除されるお
それをなくすと共に、ロック保持用板材97の反りなど
の影響をなくし、数点の固定だけで安定したジョイント
プレート9との距離を確保してロック保持を行なえるよ
うにするためのものである。
【0033】さらに、各扉2が開口部1の上部1aに達
したときにはロック解除手段11によって、上から順に
扉2の扉軸8とジョイントプレート9とのロックが解除
される。本例では、ロック解除手段11は、通路部60
の他側壁から突設された上下2つのロック解除手段11
a,11bにて構成されている。上側のロック解除手段
11aは上側のロック手段10aよりも上方に位置し、
下側のロック解除手段11bは上下のロック手段10
a,10bの中間に位置している。各ロック解除手段1
1a,11bの下端面11cはそれぞれテーパー面とな
っており、ジョイントプレート9のロック動作或いはロ
ック解除動作がスムーズにできるようにしてある。
【0034】次に、回転手段6の原理を説明する。回転
手段6は、図15に示すように、上下複数の扉2側に設
けたトリガー12と、収納部4の上端部より垂下した扉
跳ね上げ用のトリガー当て部材13とで構成される。ト
リガー12は、扉フレーム15よりも後方で且つ斜め上
に向かって突出している。トリガー12の角度は任意に
設定される。トリガー当て部材13の下端縁は斜め後ろ
に屈曲させてある。そして、開口部1は全閉状態にある
ときは、上下複数のジョイントプレート9は図13
(a)に示すように、上下に一列に長く延びており且つ
各扉2の扉軸8が各ジョイントプレート9のロック溝6
2にそれぞれ係止しており、この状態から開口部1を開
くときは駆動ベルト32を回転させると、扉軸8はジョ
イントプレート9のロック溝62に係止しているため、
図13(b)→(d)、図14(a)→(d)に示すよ
うに、各ジョイントプレート9がそれぞれ上昇し、これ
に追随してすべての扉2が上昇する。そして、各扉2が
上方に引き上げられると、各扉2に設けたトリガー12
がトリガー当て部材13に当たることによって、図15
(a)→(k)に示すように、上から順に扉2が前方F
に突出するように回転して開き、最終的には図15
(l)に示すように、すべての扉2が上下に重なった状
態で保持されるようになっている。
【0035】次に、動作を説明する。
【0036】先ず図9に示すように、各扉2が開口部1
の上部1aよりもそれぞれ下方に位置している際には、
上述のように各扉2はそれぞれ自重により垂下状態にあ
り、開口部1は全閉状態にある。このとき上下複数のジ
ョイントプレート9は図13(a)に示すように、上下
に一列に長く延びており且つ各扉2の扉軸8が各ジョイ
ントプレート9のロック溝62にそれぞれ係止してい
る。この状態から開口部1を開くときは、スイッチ操作
にてモータ30を正回転させる。すると、中継軸31を
介して駆動ベルト32が一方向に回転し、図13
(a)、(b)に示すように、駆動ベルト32に結合さ
れている最下段の扉2のみが押し上げられると共に最下
段の扉2の扉軸8にロックされている最下段のジョイン
トプレート9が押し上げられる。このとき各扉2の扉軸
8が各ジョイントプレート9のロック溝62に係止して
おり、且つジョイントプレート9は上下のロック手段1
0a、10bによって上下に連なった状態で保持されて
いるため、最下段のジョイントプレート9が押し上げら
れると、すべてのジョイントプレート9がそれぞれ上昇
し、これに追随してすべての扉2が上昇する。このと
き、各ジョイントプレート9はロック手段10a、10
bによって横方向の動きが規制されているため、各扉軸
8と各ジョイントプレート9とが確実にロックされ、最
下段の扉2からの駆動力が各ジョイントプレート9を介
して各扉軸8に確実に伝えられる。つまり図13(a)
〜(d)に示すように、最上段のジョイントプレート9
の下端フランジ部9a,9bが、上側のロック手段10
aの上端面10cから上方に抜け出して上側のロック解
除手段11aに当たることで、最上段のジョイントプレ
ート9のみが通路部60の一側壁がわに押し戻されて、
最上段の扉2の扉軸8が最上段のジョイントプレート9
のロック溝62から外れて長孔61内を上昇し、最上段
の扉軸8と2番目の扉軸8との距離が縮まる。以下同様
にして、上の扉2から順に開口部1の上部1aに達して
いくことにより、図14(a)〜(d)に示すように、
各扉軸8間の距離が順に縮められると共に、各ジョイン
トプレート9が通路部60の上部で相互に重なり合った
状態となる。
【0037】一方、上下に並んだ扉2が上から順に開口
部1の上部1aに達すると、最上段の扉2のトリガー1
2がトリガー当て部材13に当たることで扉軸8を中心
に前方Fに回転する力が加わり、図20に示すように、
扉2が前方Fに突出するように回転して開く。続いて上
から2段目の扉2のトリガー12がトリガー当て部材1
3の下端縁に当たることによって2段目以降の各扉2も
前方Fに回転して開く。またこのときトリガー12とト
リガー当て部材13との距離などによって決定される角
度まで扉2が回転すると、扉軸8が更に上昇してもそれ
以上は扉2は回転せず、その角度を保持したまま上昇し
ていくこととなる(図15(b)〜(k))。最終的
に、図15(l)及び図10に示すように、すべての扉
2が前方Fに跳ね上げられて上下に重なりあったフルオ
ープン状態となる。
【0038】次に、開口部1を閉鎖するときはモータ3
0を逆回転することにより、上記と逆の動作で各扉2が
下降していく。最初に駆動ベルト32に結合されている
最下段の扉2のみが下降し、その扉軸8が最下段のジョ
イントプレート9の長孔61内を下降して最下段のジョ
イントプレート9を押し下げる。これにより図15
(l)→(k)→(j)→(i)のように、最下段の扉
2側のトリガー12がトリガー当て部材13の下端縁か
ら離れ、最下段の扉2はその自重で垂下状態に戻る。以
下同様にして、上から順に各扉2がジョイントプレート
9のロック溝62にロックされてすべてのジョイントプ
レート9が上下に一列に長く延びた状態となることによ
り、図13(a)、図15(a)のようにすべての扉2
が垂下状態に戻る。
【0039】しかして、図1に示すように、扉2の扉軸
8のスライドシュー25(25a)を、ガイドレール3
に設けたT字状のガイドリブ26にガイドしたので、扉
2、扉軸8、スライドシュー25(25a)は一体とな
ってガイドリブ26に沿って上昇下降するようになる。
またこのとき、スライドシュー25(25a)を挟んで
ガイドレール3側と反対側に空間部90を設けると共に
空間部90内でスライドシュー25と駆動ベルト32と
を結合したので、開口フレーム80の正面から見てガイ
ドレール3とスライドシュー25(25a)と駆動ベル
ト32とが前後方向に並ぶ形となり、これにより、開口
フレーム80全体の横幅を小さくして省スペース化を実
現でき、開口部1を有効に利用できるものである。
【0040】また図3に示すように、ベルト固定金具3
9に駆動ベルト32の凹凸面に係合するスリット部39
aとスライドシュー25に係合する突片40とを設け、
駆動ベルト32の一部をスライドシュー25とスライド
シュー25に取り付けられるベルト固定金具39との間
に挟み込むと共に、スライドシュー25にベルト固定金
具39の突片40を嵌合させることで、ベルト固定金具
39とスライドシュー25とのネジ等による固定箇所を
減らすことができ、固定作業が容易となる。しかも、ネ
ジ等による取付けはスライドシュー25を挟んでガイド
レール3側と反対側(スライドシュー25の背後側)の
空間部90で行なえるので、駆動ベルト32とスライド
シュー25との結合を省スペースで行なうことができ、
開口フレーム80全体の横幅を小さなしながら、作業
性、メンテナンス性を向上させることができる。
【0041】また本例では図2に示すように、最下段の
扉2に設けたスライドシュー25のみが駆動ベルト32
に結合されると共に、他の各扉2の扉軸8が縦長のジョ
イントプレート9を介して相互に連結され、各ジョイン
トプレート9には、扉軸8が挿入される軸孔63と、軸
孔63よりも下方に配置されて該所定の扉2よりも下段
側の扉2の扉軸8がスライド自在に挿入されるロック溝
62付き長孔61とが設けられ、該下段側の扉2が開口
部1の上部1aに達するまでは該下段側の扉2の扉軸8
がロック溝62に係止され且つ開口部1の上部1aに達
したときには該下段側の扉軸8がロック溝62から外れ
て長孔61内を上昇するように構成されており、各扉2
のスライドシュー25(25a)の上下長さLをジョイ
ントプレート9の軸孔63と長孔61の上端との間の距
離Dよりも長く設定してある。これにより、上側の扉2
のスライドシュー25aが上昇すると、図2(a)に示
すように、下側の扉2の扉軸8がジョイントプレート9
の長孔61の上端に当る前に、下側の扉2のスライドシ
ュー25aがそれより一段上のスライドシュー25aの
下面に当たり、下のスライドシュー25aが上のスライ
ドシュー25aを持ち上げて動作するようになる。従っ
て、扉2開時における駆動ベルト32の動力伝達におい
て、スムーズな動作で、かつ正確な扉2間隔が確保でき
る構造となる。
【0042】ちなみに、扉2開時の動力を伝達する手段
において、各扉軸8が前後にずれるようにガイドする構
造が考えられるが、この場合、伝達が力の中心線からは
ずれ、扉軸8がブレたりしてスムーズな動作を阻害する
恐れがある。また、その場合、正確な扉2間隔が確保で
きなくなるという問題があるが、本例では、ジョイント
プレート9の軸孔63と長孔61の上端間の最短距離D
よりもスライドシュー25aの上下長さLを長くした構
成とすることで、下の扉2のスライドシュー25aが上
昇すると、下の扉2の扉軸8とジョイントプレート9の
長孔61の上端とが当る前に、そのスライドシュー25
aはそれより上のスライドシュー25aの下面に当た
り、上のスライドシュー25aを持ち上げて動作するの
で、駆動の伝達が確実に行なわれ、扉軸8がブレたりす
ることもなく、スムーズな動作が可能となる。また、扉
2間隔はスライドシュー25aにより規制されるため、
正確な扉2間隔が確保でき、開時の納まりが良好とな
る。
【0043】図4は、開口フレーム80の下端開口部1
をキャップ100で覆うと共に、キャップ100に油吸
着材101を取り付けた場合の一例を示している。通
常、機構装置では、動きを滑らかにするため、可動部に
油、グリス等を塗布することが多いが、高温時、油、グ
リスが液化し、滴下して周囲に漏れ出したりして周囲を
汚す原因になっていた。そこで本例では、油等の滴下に
よる周囲の汚れ等を防止するために、キャップ100を
装着している。ここで、キャップ100はシャープエッ
ジ対策、傷防止等、端部処理のために使用され、このキ
ャップ100の内面には凹部が設けられ、この凹部にフ
ェルト材等からなる油吸着材101が挿入されている。
しかして、油、グリスが滴下しても油吸着材101にて
吸収され、外部まで漏れることがないため、周囲を汚す
ことがなく、清潔かつ綺麗に保つことができる。
【0044】また本例では、図5に示すように、駆動ベ
ルト32を最下段の扉2の扉軸88に結合しており、1
つのモータ30によって最下段の扉2のみを駆動させる
だけで、すべての扉2の昇降動作及び回転動作を行なう
ことができる。とくに左右に駆動ベルト32を設け、各
駆動ベルト32に最下段の扉2の扉軸88に取り付けた
左右一対のスライドシュー25を結合しているので、最
下段の扉2をバランスよく上下に駆動させることがで
き、結果的に各扉2の昇降動作及び開閉動作をバランス
よく且つスムーズに行なうことができる。
【0045】なお、前記実施形態では、モータ30によ
り扉2を駆動させる電動式を例示しているが、電動式に
限らず、手動式で駆動させるようしてもよい。例えばベ
ルト駆動プーリー36等にワイヤケーブルを連結し、該
ワイヤケーブルを手で巻き取りあるいは巻き戻すことに
より、駆動ベルト32を手動で回転させて扉2を昇降さ
せることも可能である。
【0046】
【発明の効果】上述のように請求項1記載の発明にあっ
ては、開口部に複数の扉を上下に設け、開口部の左右両
側に設けた開口フレームに上下に並んだ各扉を垂下状態
で上下にガイドするガイドレールを設け、各扉をそれぞ
れ垂下状態でガイドレールに沿って上下に昇降させる駆
動ベルトと、上記駆動ベルトによる引き上げで開口部の
上部に達した扉を上から順に前方に突出するように回転
させて開くための回転手段とを設け、上記扉にガイドレ
ールにガイドされて昇降するスライドシューを取り付
け、スライドシューを挟んでガイドレール側と反対側に
空間部を設けると共に空間部内でスライドシューと駆動
ベルトとを結合してなるので、スライドシューをガイド
レールに沿って昇降させる構造において、開口フレーム
の正面から見てガイドレールとスライドシューと駆動ベ
ルトとが前後方向に並ぶ形となり、これにより、開口フ
レーム全体の横幅を小さくして省スペース化を実現で
き、開口部を有効に利用できるものとなる。
【0047】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、最下段の扉に設けたスライドシューの
みが駆動ベルトに結合されると共に、他の各扉の扉軸が
縦長のジョイントプレートを介して相互に連結され、各
ジョイントプレートには、扉軸が挿入される軸孔と、軸
孔よりも下方に配置されて該所定の扉よりも下段側の扉
の扉軸がスライド自在に挿入されるロック溝付き長孔と
が設けられ、該下段側の扉が開口部の上部に達するまで
は該下段側の扉の扉軸がロック溝に係止され且つ開口部
の上部に達したときには該下段側の扉軸がロック溝から
外れて長孔内を上昇するように構成されており、各扉の
スライドシューの上下長さをジョイントプレートの軸孔
と長孔の上端との間の距離よりも長く設定したので、下
の扉のスライドシューが上昇したとき、その扉の扉軸と
ジョイントプレートの長孔の上端とが当る前に、その扉
のスライドシューはそれより上のスライドシューの下面
に当たって上のスライドシューを持ち上げて動作するよ
うになる。これにより駆動の伝達が確実に行なわれ、扉
軸がブレたりすることもなく、スムーズな動作が可能と
なる。また、扉間隔はスライドシューにより規制される
ため、正確な扉間隔が確保でき、開時の納まりが良好と
なる。
【0048】また請求項3記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、上記駆動ベルトの一部をスライドシュ
ーとスライドシューに取り付けられるベルト固定金具と
の間に挟み込み、ベルト固定金具に駆動ベルトの凹凸面
に係合するスリット部とスライドシューに係合する突片
とを設けたので、スライドシューにベルト固定金具の突
片を嵌合させることで、ベルト固定金具とスライドシュ
ーとのネジ等による固定箇所を減らすことができ、作業
性、メンテナンス性が向上する。
【0049】また請求項4記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、開口フレームの下端開口部をキャップ
で覆うと共に、キャップに油吸着材を取り付けたので、
キャップによってシャープエッジ対策、傷防止等、端部
処理を行なうことができ、さらにキャップに設けた油吸
着材によって、油、グリスが滴下しても油吸着材にて吸
収され、外部まで漏れることがないため、周囲を汚すこ
とがなく、清潔かつ綺麗に保つことができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の開口フレームの内部構造
を説明する断面図である。
【図2】(a)は同上のスライドシューの上下長さを説
明する側面図、(b)は正面図である。
【図3】同上のスライドシューと駆動ベルトとの結合状
態を示し、(a)は平面図、(b)は背面図、(c)は
側面図である。
【図4】同上の開口フレームの下端開口部をキャップで
閉塞した状態の説明図である。
【図5】同上の扉開閉装置を前方斜め下から見た斜視図
である。
【図6】同上の扉開閉装置を後方斜め下から見た斜視図
である。
【図7】同上の扉を省略した正面図である。
【図8】同上のモータ付近の斜視図である。
【図9】同上の各扉が閉じられた状態の斜視図である。
【図10】同上の各扉が開いた状態の斜視図である。
【図11】(a)はジョイントプレートの正面図、
(b)は(a)のB−B線断面図である。
【図12】同上の扉軸による連結状態の説明図である。
【図13】(a)〜(d)は同上のジョイントプレート
の上昇動作の説明図である。
【図14】(a)〜(d)は同上のジョイントプレート
の上昇動作の説明図である。
【図15】(a)〜(l)は同上の扉の回転動作の説明
図である。
【図16】(a)〜(c)は同上の扉が6枚、ジョイン
トプレートが5枚の場合において、扉が垂下状態の説明
図である。
【図17】(a)〜(c)は同上の扉が6枚、ジョイン
トプレートが5枚の場合において、扉が開いた状態の説
明図である。
【図18】(a)は同上の扉フレームと抜止金具の組み
立て後の側面図、(b)は扉フレームの側面図、(c)
は抜止金具付き扉の側面図である。
【図19】(a)は同上の扉の一部省略した平面図、
(b)は一部省略した正面図である。
【図20】同上の扉の回転状態の説明図である。
【符号の説明】
1 開口部 1a 上部 2 扉 3 ガイドレール 4 収納部 6 回転手段 8 扉軸 9 ジョイントプレート 25 スライドシュー 32 駆動ベルト 39 ベルト固定金具 39a スリット部 40 突片 61 長孔 62 ロック溝 63 軸孔 80 開口フレーム 90 空間部 100 キャップ 101 油吸着材 F 前方 L スライドシューの上下長さ D 距離
フロントページの続き (72)発明者 新山 哲二 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 奥村 勝之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 松下 芳朗 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部に複数の扉を上下に設け、開口部
    の左右両側に設けた開口フレームに上下に並んだ各扉を
    垂下状態で上下にガイドするガイドレールを設け、各扉
    をそれぞれ垂下状態でガイドレールに沿って上下に昇降
    させる駆動ベルトと、上記駆動ベルトによる引き上げで
    開口部の上部に達した扉を上から順に前方に突出するよ
    うに回転させて開くための回転手段とを設け、上記扉に
    ガイドレールにガイドされて昇降するスライドシューを
    取り付け、スライドシューを挟んでガイドレール側と反
    対側に空間部を設けると共に空間部内でスライドシュー
    と駆動ベルトとを結合してなることを特徴とする扉開閉
    装置。
  2. 【請求項2】 最下段の扉に設けたスライドシューのみ
    が駆動ベルトに結合されると共に、他の各扉の扉軸が縦
    長のジョイントプレートを介して相互に連結され、各ジ
    ョイントプレートには、扉軸が挿入される軸孔と、軸孔
    よりも下方に配置されて該所定の扉よりも下段側の扉の
    扉軸がスライド自在に挿入されるロック溝付き長孔とが
    設けられ、該下段側の扉が開口部の上部に達するまでは
    該下段側の扉の扉軸がロック溝に係止され且つ開口部の
    上部に達したときには該下段側の扉軸がロック溝から外
    れて長孔内を上昇するように構成されており、各扉のス
    ライドシューの上下長さをジョイントプレートの軸孔と
    長孔の上端との間の距離よりも長く設定したことを特徴
    とする請求項1記載の扉開閉装置。
  3. 【請求項3】 上記駆動ベルトの一部をスライドシュー
    とスライドシューに取り付けられるベルト固定金具との
    間に挟み込み、ベルト固定金具に駆動ベルトの凹凸面に
    係合するスリット部とスライドシューに係合する突片と
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の扉開閉装置。
  4. 【請求項4】 開口フレームの下端開口部をキャップで
    覆うと共に、キャップに油吸着材を取り付けたことを特
    徴とする請求項1記載の扉開閉装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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