JP3743393B2 - 扉開閉装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、扉開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、クローゼット扉、キャビネット扉としては、横方向に開閉する開き戸、複数枚の扉をつづら折れ状にした折れ戸、引き戸等が知られている。ところが、従来の開き戸や折れ戸は開くときに前方に障害物が置いてあると当ってしまい、開けることができなくなることがある。また開けた状態では開き戸や折れ戸が邪魔になって開けたままで作業をすることができなくなる。なお引き戸の場合は、前方に障害物があっても開けることができるが、戸袋のない場合は、半分しか開けることができない。またフルオープンにするためには戸袋スペースを別途設ける必要がある。
【0003】
一方、上下に昇降させる扉として、ロールスクリーンやシャッター等が知られているが、これらはデザイン的に内装部材として不適格であり、とくにロールスクリーンにあっては簡易目隠しとしての用途に限られてしまう。またいずれの場合も、収納スペースの上部に戸袋(天袋)を別途設置しているため収納スペースが狭められてしまうという問題もある。
【0004】
そこで、本発明者らは上記従来の課題を解決すべく鋭意研究の末、扉を昇降させて上部で開閉することで、扉の開閉の挙動が周りのものに影響を与えてしまうことがなく、設置場所に制約を受けることがなく、しかも戸袋を設置する必要のない扉開閉装置を開発するに至った。
【0005】
その構成の概略を図12〜図15を参照して説明する。扉軸8は、扉板2aの左右両側にそれぞれ突出しており、最下段の扉軸8には駆動ベルト32(図3)に結合されるスライドシュー25、他の扉軸8には駆動ベルト32には結合されないスライドシュー25aがそれぞれ取り付けられている。各スライドシュー25,25aは開口フレーム内に設けたガイドレール3に沿って昇降自在となっている。
【0006】
収納部4側には、最下段の扉2をモータによって上下に駆動させる左右の駆動ベルト32が設けられ、左右の駆動ベルト32には最下段の扉2の扉軸8に設けられたスライドシュー25が結合されている。各扉2の扉軸8は、複数の縦長のジョイントプレート9を介して相互に連結されている。
【0007】
上記各扉2の扉軸8を相互に連結する複数のジョイントプレート9は、ガイドレール3に設けた通路部60にスライド自在に保持されている。各ジョイントプレート9は、通路部60の上部で互いに重なり合えるように左右に所定ピッチずれて配置されている。
【0008】
各ジョイントプレート9は、図12に示すように、ジョイントプレート9は縦長形状をし且つ下端には前後両側に突出した下端フランジ部9a,9bが設けられている。ジョイントプレート9には上下方向に長い長孔61が穿設され、長孔61の下端には長孔61と連通し且つ長孔61と直交するコ字状のロック溝62が穿設されている。ジョイントプレート9の上部には長孔61とは連通しない軸孔63が穿設されている。
【0009】
次に、回転手段6は、図15に示すように、上下複数の扉2側に設けたトリガー12と、収納部4の上端部より垂下した扉跳ね上げ用のトリガー当て部材13とで構成される。トリガー12は、扉フレーム15よりも後方で且つ斜め上に向かって突出している。トリガー12の角度は任意に設定される。トリガー当て部材13の下端縁は斜め後ろに屈曲させてある。そして、開口部1は全閉状態にあるときは、上下複数のジョイントプレート9は図13(a)に示すように、上下に一列に長く延びており且つ各扉2の扉軸8が各ジョイントプレート9のロック溝62にそれぞれ係止している。この状態から開口部1を開くときは駆動ベルト32を回転させる。このとき、扉軸はジョイントプレートのロック溝に係止しているため、図13(b)→(d)、図14(a)→(d)に示すように、各ジョイントプレート9がそれぞれ上昇し、これに追随してすべての扉2が上昇する。そして、各扉2が上方に引き上げられると、各扉2に設けたトリガー12がトリガー当て部材13に当たることによって、図15(a)→(k)に示すように、上から順に扉2が前方Fに突出するように回転して開き、最終的には図15(l)に示すように、すべての扉2が上下に重なった状態で保持されるようになっている。
【0010】
この構成によれば、上下複数の扉2を垂下状態のままで上下に昇降させることによって、扉2の前方Fに障害物があっても扉2が当ってしまうことがなく、扉2の開閉の挙動が周りの物に影響を与えないものとなる。また、回転手段6により開口部1の上部で各扉2が回転して開くので、扉2と扉2とが干渉しない状態で、開閉をスムーズに行なうことができる。従って、扉2の前方Fのスペースが狭い場合でも設置可能となると共に、扉2は開口部1の上部で回転して開くので、戸袋を設置する必要もなく、収納スペースを有効に使用できる。しかも各扉2は開口部1の下部では回転しないため、開いたままでの作業に支障をきたすこともないものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記構成の扉開閉装置において、最下段の扉の扉軸を駆動する駆動ベルトを開口フレーム内に設けたガイドレールに配置するにあたって、通常、開口フレームの正面から見てガイドレールと駆動ベルトとを横並びにして配置するのが一般的であるが、このようにすると、ガイドレールを包含する開口フレームの横幅が大きくなり、これに伴い扉の横幅が小さくなり、開口部を有効に利用できないという問題がある。また、駆動ベルトと扉軸に固定したスライドシューとを固定するにあたっては、通常、駆動ベルトを構成するタイミングベルトの数個の凹凸にまたがってスライドシューを固定する必要がある。このときタイミングベルトを凹凸のある部品と凹凸のない滑らかな部品とを用いて挟み込み、各部品の角の4箇所以上をネジ止めして行うのが一般的であるが、この場合、ネジ取付けのため、広いスペースが必要であったり、作業に手間がかかるといった問題もある。
【0012】
本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、開口フレームの省スペース化を実現でき、開口部を有効に利用でき、それでいて駆動ベルトとスライドシューとの結合を省スペースで作業のしやすい扉開閉装置を提供することにあり、他の目的とするところは、駆動の伝達が確実に行なわれ、スムーズな昇降動作と正確な扉間隔を確保できる扉開閉装置を提供することにあり、更に他の目的とするところは、開口フレームの下端開口部のシャープエッジ対策、傷防止等、端部処理を行なうと同時に油、グリスが外部に漏れるのを防止できる扉開閉装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明にあっては、開口部1に複数の扉2を上下に設け、開口部1の左右両側に設けた開口フレーム80に上下に並んだ各扉2を垂下状態で上下にガイドするガイドレール3を設け、各扉2をそれぞれ垂下状態でガイドレール3に沿って上下に昇降させる駆動ベルト32と、上記駆動ベルト32による引き上げで開口部1の上部1aに達した扉2を上から順に前方に突出するように回転させて開くための回転手段6とを設け、上記扉2にガイドレール3にガイドされて昇降するスライドシュー25を取り付け、スライドシュー25を挟んでガイドレール3側と反対側に空間部90を設けると共に空間部90内でスライドシュー25と駆動ベルト32とを結合してなることを特徴としており、このように構成することで、スライドシュー25をガイドレール3に沿って昇降させる構造において、ガイドレール3とスライドシュー25と駆動ベルト32とが開口部1の正面から見て前後に並ぶ形となり、これにより、開口フレーム80全体の横幅を小さくして省スペース化を実現できる。
【0014】
また本発明は、上記最下段の扉2の扉軸8に設けたスライドシュー25のみが駆動ベルト32に結合されると共に、他の各扉2の扉軸8が縦長のジョイントプレート9を介して相互に連結され、各ジョイントプレート9には、扉軸8が挿入される軸孔63と、軸孔63よりも下方に配置されて該所定の扉2よりも下段側の扉2の扉軸8がスライド自在に挿入されるロック溝62付き長孔61とが設けられ、該下段側の扉2が開口部1の上部1aに達するまでは該下段側の扉2の扉軸8がロック溝62に係止され且つ開口部1の上部1aに達したときには該下段側の扉軸8がロック溝62から外れて長孔61内を上昇するように構成されており、各扉2のスライドシュー25の上下長さLをジョイントプレート9の軸孔63と長孔61の上端との間の距離Dよりも長く設定したので、下の扉2のスライドシュー25が上昇したとき、その扉2の扉軸8とジョイントプレート9の長孔61の上端とが当る前に、その扉2のスライドシュー25はそれより上のスライドシュー25の下面に当たって上のスライドシュー25を持ち上げて動作するようになる。これにより駆動の伝達が確実に行なわれ、扉軸8がブレたりすることもなく、スムーズな動作が可能となる。また、扉2間隔はスライドシュー25により規制されるため、正確な扉2間隔が確保できる。
【0015】
また上記駆動ベルト32の一部をスライドシュー25とスライドシュー25に取り付けられるベルト固定金具39との間に挟み込み、ベルト固定金具39に駆動ベルト32の凹凸面に係合するスリット部39aとスライドシュー25に係合する突片40とを設けるのが好ましく、この場合、スライドシュー25にベルト固定金具39の突片40を嵌合させることで、ベルト固定金具39とスライドシュー25とのネジ等による固定箇所を減らすことができる。
【0016】
また上記開口フレーム80の下端開口部1をキャップ100で覆うと共に、キャップ100に油吸着材101を取り付けるのが好ましく、この場合、キャップ100によってシャープエッジ対策、傷防止等、端部処理を行なうことができ、さらにキャップ100に設けた油吸着材101によって、油、グリスが滴下しても油吸着材101にて吸収され、外部まで漏れることがないため、周囲を汚すことがなくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0018】
図5は本例の扉開閉装置Aを前方斜め下から見た斜視図、図6は後方斜め下から見た斜視図、図7は扉2を省略した正面図、図8はモータ30付近の斜視図、図9は開口フレーム80の内部構造を説明する断面図である。
【0019】
本例の扉開閉装置Aは、例えばクローゼット、キャビネット等の収納部4に使用されるものであり、収納部4の開口部1には複数の扉2が上下に設けられ、開口部1の左右両側には、図1に示すように、上下方向に延びた開口フレーム80が設けられ、各開口フレーム80には、上下に並んだ各扉2を垂下状態で上下にガイドするガイドレール3が設けられている。
【0020】
上下複数の扉2は、同じ構造をしており、扉板2aの上端部に扉フレーム15を介して扉軸8が回転自在に取り付けて構成される。扉フレーム15は、例えばアルミニウム製からなる。図18に示すように、扉フレーム15の下部には扉板2aの上端部が嵌合する扉板取付用凹溝16が設けられ、扉フレーム15の上部には、抜止金具17の嵌合片18が嵌合する嵌合溝19と、扉軸8を回転自在に支持する軸受け部20とが設けられている。扉フレーム15は、図19に示すように、扉板2aの左右2箇所に配置され、各扉フレーム15間には連結軸21が配置され、扉軸8の一端部が連結軸21の端部に挿入されていると共に規制用ネジ22にてその挿入量が規制されている。
【0021】
上記扉フレーム15には、図18(a)、(c)に示す抜止金具17が取り付けられている。抜止金具17は、扉フレーム15の下部にネジ止めされるネジ止め部23と、扉フレーム15の嵌合溝19に嵌合する嵌合片18と、軸受け部20を閉じて扉軸8の抜け止めを行なう抜け止め部24と、軸受け部20よりも斜め後方に向かって突出するトリガー12とが一体に形成されている。扉フレーム15の扉板取付用凹溝16に接着剤を塗布して扉板2aの上端部を接合し、且つ、抜止金具17の嵌合片18を扉フレーム15の嵌合溝19に嵌合させた状態で、抜止金具17のネジ止め部23からネジを扉板取付用凹溝16内の扉板2aに螺入することによって、扉板2aと扉フレーム15と抜止金具17とが一体に固定されている。このとき扉板取付用凹溝16の奥の隙間が接着剤溜まり部27となる。また抜止金具17の抜け止め部24によって扉軸8が扉フレーム15の軸受け部20に回転自在に保持された状態となっている。
【0022】
扉軸8は、扉板2aの左右両側にそれぞれ突出しており、最下段の扉軸8には後述する駆動ベルト32に結合されるスライドシュー25、他の扉軸8には駆動ベルト32には結合されないスライドシュー(以下、「スライドシュー25a」という。)がそれぞれ取り付けられている。各スライドシュー25,25aには、図1に示すように、ガイドレール3に設けた平面視T形のガイドリブ26にスライド嵌合する凹部85が設けられており、ガイドリブ26によってスライドシュー25,25aの前後左右の動きが規制され、上下方向のみに移動可能となっている。
【0023】
一方、収納部4側には、図7、図8に示すように、各扉2をそれぞれ垂下状態でガイドレール3に沿って上下に昇降させる昇降手段5と、昇降手段5による引き上げで開口部1の上部1aに達した扉2を上から順に前方Fに突出するように回転させて開くための回転手段6とが設けられている。
【0024】
先ず、昇降手段5は、最下段の扉2を上下に駆動する駆動手段7と、各扉2の扉軸8を相互に連結する複数の縦長のジョイントプレート9と、扉2が開口部1の上部1aに達するまでは最下段の扉2の駆動力をジョイントプレート9を介して他の扉2に伝わるように扉2の扉軸8とジョイントプレート9とをロックするロック手段10と、扉2が開口部1の上部1aに達したときに扉2の扉軸8とジョイントプレート9とのロックを解除するロック解除手段11とを備えている。
【0025】
ここで、駆動手段7は図7に示すように、正逆回転可能なモータ30と、水平方向に延びた中継軸31と、左右一対の駆動ベルト32等で構成される。モータ30は収納部4の上部に配置され、モータ30の出力軸が歯車列33,34を介して中継軸31に伝達される。中継軸31はブラケット79を介して収納部4側に回転自在に支持されてと共に、中継軸31の長手方向の両端部は、カップリング35を介して、左右両側の歯付きプーリーからなるベルト駆動プーリー36のプーリー軸37にそれぞれ連結されている。収納部4の下部両側には歯付きプーリーからなる従動プーリー38がそれぞれ配置されている。右側のベルト駆動プーリー36と従動プーリー38間、左側のベルト駆動プーリー36と従動プーリー38間には、それぞれ、無端環状のタイミングベルトからなる駆動ベルト32が巻き掛けられている。本例では左右の駆動ベルト32には、それぞれ、最下段の扉2の扉軸8に設けられたスライドシュー25のみが結合されている。
【0026】
スライドシューと駆動ベルト32との結合方法は、図1に示すように、駆動ベルト32の一部にベルト固定金具39を重ね、ベルト固定金具39から略U字状に突設した突片40をスライドシュー25に設けた係止溝41に係止させた状態で、ベルト固定金具39を駆動ベルト32にネジ止めしてある。ここでは図3に示すように、スライドシュー25の片面にガイドリブ26が入る凹所85、反対側の片面に駆動ベルト32の入る溝81をそれぞれ設けてある。またスライドシュー25には扉2の扉軸8を貫通固定できるように穴が設けられている。一方、ベルト固定金具39は、駆動ベルト32の凹凸の逃げるようなスリット部32aが設けられ、一端にはネジ穴84、他端には突片40を設けた形状となっている。そして、駆動ベルト32の平らな面にスライドシュー25の溝81を合わせ、駆動ベルト32の山側からベルト固定金具の突片40をスライドシュー25の溝81に合わせながらスライドシュー25とベルト固定金具39間に駆動ベルト32を挟み込み、ネジ止めするものである。このときベルト固定金具39の取り付けは、正面からでも可能であるし、又、正面にスペースがない場合は、駆動ベルト32にベルト固定金具39を仮止めした後、側面からスライドシュー25の溝81とベルト固定金具39の他端とを合わせ、溝81に沿ってネジ止めするようにしてもよい。なお図1中の50はベルト駆動プーリー36を固定する固定リブ、51は配線部品52を収納する空間、53はカバー部材である。
【0027】
上記各扉2の扉2軸8を相互に連結する複数のジョイントプレート9は、ガイドレール3に設けた通路部60にスライド自在に保持されている。各ジョイントプレート9は、図1に示すように、通路部60の上部で互いに重なり合えるように左右に所定ピッチずれて配置されている。
【0028】
各ジョイントプレート9は、図11(a)に示すように、ジョイントプレート9は縦長形状をし且つ下端には前後両側に突出した下端フランジ部9a,9bが設けられている。ジョイントプレート9には上下方向に長い長孔61が穿設され、長孔61の下端には長孔61と連通し且つ長孔61と直交するコ字状のロック溝62が穿設されている。ジョイントプレート9の上部には長孔61とは連通しない軸孔63が穿設されている。
【0029】
本例では図12に示すように、最上段の扉軸8は、上から2段目のジョイントプレート9の軸孔63を貫通して最上段のジョイントプレート9の長孔61内に挿入されている。上から2段目の扉軸8は、上から3段目のジョイントプレート9の軸孔63を貫通して上から2段目のジョイントプレート9の長孔61内に挿入されている。同様にして、上から3段目の扉軸8は、上から4段目のジョイントプレート9の軸孔63を貫通して上から3段目のジョイントプレート9の長孔61内に挿入されている。最下段の扉軸8は最下段のジョイントプレート9の長孔61内に挿入されている。また本例では図12〜図15に示すように、最上段のジョイントプレート9の上下長さが他のジョイントプレート9よりも短く形成されている。これは最上段のジョイントプレート9に連結される最上段の扉2の昇降距離を短くして、扉2の閉時において収納部4の天面部4aと最上段の扉2との間の隙間をできるかぎり小さくするためである。なお図9〜図15の例では、扉2を5枚、ジョイントプレート9を4枚としたが、これらの枚数に限定されるものではなく、例えば図16、図17に示すように、扉2を6枚、ジョイントプレート9を5枚としてもよく、それらの枚数は任意に変更自在である。
【0030】
ここで、ジョイントプレート9は扉2を上昇させていく際には、扉2及び扉軸8の荷重や各種の摺動抵抗などが加わり、これらに抗して扉2を押し上げることとなる。特に最下段のジョイントプレート9はそれより上部にあるすべての荷重を受けて押し上げることとなるため、それを支えるだけの強度が必要となる。これらを勘案してジョイントプレート9の材質、強度が設定されている。
【0031】
また、扉軸8がジョイントプレート9のロック溝62から外れて長孔61内に移動するとき、下側のジョイントプレート9が該扉軸8によって引き上げられる際にその下側のジョイントプレート9の上端が上側のジョイントプレート9の下端フランジ部9a又は9bに当たって引っ掛る場合が考えられる。これを防止するために、図11、図12の実施形態ではジョイントプレート9の長孔61に沿って縦方向にシボ加工(絞り加工)が施されている。ここではジョイントプレート9の縦方向に沿ってジョイントプレート9の厚みよりも大きな出代を持った湾曲突起64が形成されており、この湾曲突起64によってジョイントプレート9間に必要な間隙Sが確保されるようになっている。
【0032】
次に、ロック手段10及びロック解除手段11について説明する。ロック手段10は、扉2が開口部1の上部1aに達するまでは最下段の扉2の駆動力をジョイントプレート9を介して他の扉2に伝わるように扉2の扉軸8とジョイントプレート9とをロックするためのものであり、本例では、図13(a)に示すように、通路部60の一側壁から所定の厚みで突出した上下2つのロック手段10a,10bで構成されている。ここでは下側のロック手段10bは通路部60の下端から通路部60の上部手前まで延びており、上側のロック手段10aは下側のロック手段10bの上方に離れて設けられている。上側のロック手段10aは最上段のジョイントプレート9をロックするものであり、下側のロック手段10bは上から2番目以降のジョイントプレート9をロックするものである。上下のロック手段10a,10bの各上端面10cはそれぞれテーパー面となっており、ジョイントプレート9のロック動作或いはロック解除動作がスムーズにできるようにしてある。本例では、図13(a)に示すように、下側のロック手段10bは、上昇するジョイントプレート9をロック解除位置に切り替えたり或いは下降するジョイントプレート9をロック位置に切り替えたりするためのロック切替部材96と、ジョイントプレート9をロック位置で保持するためのロック保持用板材97とで構成されている。ロック保持用板材97は、上下に細長い板形状をしており、ガイドレール3から突設した凸リブ66(図1)に挟持されて支持されている。凸リブ66は、ジョイントプレート9と扉軸8とをロックさせた後に、何かの原因(振動、衝撃等)が加わったときでも、ロック保持用板材97を保持してジョイントプレート9のロックが解除されるおそれをなくすと共に、ロック保持用板材97の反りなどの影響をなくし、数点の固定だけで安定したジョイントプレート9との距離を確保してロック保持を行なえるようにするためのものである。
【0033】
さらに、各扉2が開口部1の上部1aに達したときにはロック解除手段11によって、上から順に扉2の扉軸8とジョイントプレート9とのロックが解除される。本例では、ロック解除手段11は、通路部60の他側壁から突設された上下2つのロック解除手段11a,11bにて構成されている。上側のロック解除手段11aは上側のロック手段10aよりも上方に位置し、下側のロック解除手段11bは上下のロック手段10a,10bの中間に位置している。各ロック解除手段11a,11bの下端面11cはそれぞれテーパー面となっており、ジョイントプレート9のロック動作或いはロック解除動作がスムーズにできるようにしてある。
【0034】
次に、回転手段6の原理を説明する。回転手段6は、図15に示すように、上下複数の扉2側に設けたトリガー12と、収納部4の上端部より垂下した扉跳ね上げ用のトリガー当て部材13とで構成される。トリガー12は、扉フレーム15よりも後方で且つ斜め上に向かって突出している。トリガー12の角度は任意に設定される。トリガー当て部材13の下端縁は斜め後ろに屈曲させてある。そして、開口部1は全閉状態にあるときは、上下複数のジョイントプレート9は図13(a)に示すように、上下に一列に長く延びており且つ各扉2の扉軸8が各ジョイントプレート9のロック溝62にそれぞれ係止しており、この状態から開口部1を開くときは駆動ベルト32を回転させると、扉軸8はジョイントプレート9のロック溝62に係止しているため、図13(b)→(d)、図14(a)→(d)に示すように、各ジョイントプレート9がそれぞれ上昇し、これに追随してすべての扉2が上昇する。そして、各扉2が上方に引き上げられると、各扉2に設けたトリガー12がトリガー当て部材13に当たることによって、図15(a)→(k)に示すように、上から順に扉2が前方Fに突出するように回転して開き、最終的には図15(l)に示すように、すべての扉2が上下に重なった状態で保持されるようになっている。
【0035】
次に、動作を説明する。
【0036】
先ず図9に示すように、各扉2が開口部1の上部1aよりもそれぞれ下方に位置している際には、上述のように各扉2はそれぞれ自重により垂下状態にあり、開口部1は全閉状態にある。このとき上下複数のジョイントプレート9は図13(a)に示すように、上下に一列に長く延びており且つ各扉2の扉軸8が各ジョイントプレート9のロック溝62にそれぞれ係止している。この状態から開口部1を開くときは、スイッチ操作にてモータ30を正回転させる。すると、中継軸31を介して駆動ベルト32が一方向に回転し、図13(a)、(b)に示すように、駆動ベルト32に結合されている最下段の扉2のみが押し上げられると共に最下段の扉2の扉軸8にロックされている最下段のジョイントプレート9が押し上げられる。このとき各扉2の扉軸8が各ジョイントプレート9のロック溝62に係止しており、且つジョイントプレート9は上下のロック手段10a、10bによって上下に連なった状態で保持されているため、最下段のジョイントプレート9が押し上げられると、すべてのジョイントプレート9がそれぞれ上昇し、これに追随してすべての扉2が上昇する。このとき、各ジョイントプレート9はロック手段10a、10bによって横方向の動きが規制されているため、各扉軸8と各ジョイントプレート9とが確実にロックされ、最下段の扉2からの駆動力が各ジョイントプレート9を介して各扉軸8に確実に伝えられる。つまり図13(a)〜(d)に示すように、最上段のジョイントプレート9の下端フランジ部9a,9bが、上側のロック手段10aの上端面10cから上方に抜け出して上側のロック解除手段11aに当たることで、最上段のジョイントプレート9のみが通路部60の一側壁がわに押し戻されて、最上段の扉2の扉軸8が最上段のジョイントプレート9のロック溝62から外れて長孔61内を上昇し、最上段の扉軸8と2番目の扉軸8との距離が縮まる。以下同様にして、上の扉2から順に開口部1の上部1aに達していくことにより、図14(a)〜(d)に示すように、各扉軸8間の距離が順に縮められると共に、各ジョイントプレート9が通路部60の上部で相互に重なり合った状態となる。
【0037】
一方、上下に並んだ扉2が上から順に開口部1の上部1aに達すると、最上段の扉2のトリガー12がトリガー当て部材13に当たることで扉軸8を中心に前方Fに回転する力が加わり、図20に示すように、扉2が前方Fに突出するように回転して開く。続いて上から2段目の扉2のトリガー12がトリガー当て部材13の下端縁に当たることによって2段目以降の各扉2も前方Fに回転して開く。またこのときトリガー12とトリガー当て部材13との距離などによって決定される角度まで扉2が回転すると、扉軸8が更に上昇してもそれ以上は扉2は回転せず、その角度を保持したまま上昇していくこととなる(図15(b)〜(k))。最終的に、図15(l)及び図10に示すように、すべての扉2が前方Fに跳ね上げられて上下に重なりあったフルオープン状態となる。
【0038】
次に、開口部1を閉鎖するときはモータ30を逆回転することにより、上記と逆の動作で各扉2が下降していく。最初に駆動ベルト32に結合されている最下段の扉2のみが下降し、その扉軸8が最下段のジョイントプレート9の長孔61内を下降して最下段のジョイントプレート9を押し下げる。これにより図15(l)→(k)→(j)→(i)のように、最下段の扉2側のトリガー12がトリガー当て部材13の下端縁から離れ、最下段の扉2はその自重で垂下状態に戻る。以下同様にして、上から順に各扉2がジョイントプレート9のロック溝62にロックされてすべてのジョイントプレート9が上下に一列に長く延びた状態となることにより、図13(a)、図15(a)のようにすべての扉2が垂下状態に戻る。
【0039】
しかして、図1に示すように、扉2の扉軸8のスライドシュー25(25a)を、ガイドレール3に設けたT字状のガイドリブ26にガイドしたので、扉2、扉軸8、スライドシュー25(25a)は一体となってガイドリブ26に沿って上昇下降するようになる。またこのとき、スライドシュー25(25a)を挟んでガイドレール3側と反対側に空間部90を設けると共に空間部90内でスライドシュー25と駆動ベルト32とを結合したので、開口フレーム80の正面から見てガイドレール3とスライドシュー25(25a)と駆動ベルト32とが前後方向に並ぶ形となり、これにより、開口フレーム80全体の横幅を小さくして省スペース化を実現でき、開口部1を有効に利用できるものである。
【0040】
また図3に示すように、ベルト固定金具39に駆動ベルト32の凹凸面に係合するスリット部39aとスライドシュー25に係合する突片40とを設け、駆動ベルト32の一部をスライドシュー25とスライドシュー25に取り付けられるベルト固定金具39との間に挟み込むと共に、スライドシュー25にベルト固定金具39の突片40を嵌合させることで、ベルト固定金具39とスライドシュー25とのネジ等による固定箇所を減らすことができ、固定作業が容易となる。しかも、ネジ等による取付けはスライドシュー25を挟んでガイドレール3側と反対側(スライドシュー25の背後側)の空間部90で行なえるので、駆動ベルト32とスライドシュー25との結合を省スペースで行なうことができ、開口フレーム80全体の横幅を小さなしながら、作業性、メンテナンス性を向上させることができる。
【0041】
また本例では図2に示すように、最下段の扉2に設けたスライドシュー25のみが駆動ベルト32に結合されると共に、他の各扉2の扉軸8が縦長のジョイントプレート9を介して相互に連結され、各ジョイントプレート9には、扉軸8が挿入される軸孔63と、軸孔63よりも下方に配置されて該所定の扉2よりも下段側の扉2の扉軸8がスライド自在に挿入されるロック溝62付き長孔61とが設けられ、該下段側の扉2が開口部1の上部1aに達するまでは該下段側の扉2の扉軸8がロック溝62に係止され且つ開口部1の上部1aに達したときには該下段側の扉軸8がロック溝62から外れて長孔61内を上昇するように構成されており、各扉2のスライドシュー25(25a)の上下長さLをジョイントプレート9の軸孔63と長孔61の上端との間の距離Dよりも長く設定してある。これにより、上側の扉2のスライドシュー25aが上昇すると、図2(a)に示すように、下側の扉2の扉軸8がジョイントプレート9の長孔61の上端に当る前に、下側の扉2のスライドシュー25aがそれより一段上のスライドシュー25aの下面に当たり、下のスライドシュー25aが上のスライドシュー25aを持ち上げて動作するようになる。従って、扉2開時における駆動ベルト32の動力伝達において、スムーズな動作で、かつ正確な扉2間隔が確保できる構造となる。
【0042】
ちなみに、扉2開時の動力を伝達する手段において、各扉軸8が前後にずれるようにガイドする構造が考えられるが、この場合、伝達が力の中心線からはずれ、扉軸8がブレたりしてスムーズな動作を阻害する恐れがある。また、その場合、正確な扉2間隔が確保できなくなるという問題があるが、本例では、ジョイントプレート9の軸孔63と長孔61の上端間の最短距離Dよりもスライドシュー25aの上下長さLを長くした構成とすることで、下の扉2のスライドシュー25aが上昇すると、下の扉2の扉軸8とジョイントプレート9の長孔61の上端とが当る前に、そのスライドシュー25aはそれより上のスライドシュー25aの下面に当たり、上のスライドシュー25aを持ち上げて動作するので、駆動の伝達が確実に行なわれ、扉軸8がブレたりすることもなく、スムーズな動作が可能となる。また、扉2間隔はスライドシュー25aにより規制されるため、正確な扉2間隔が確保でき、開時の納まりが良好となる。
【0043】
図4は、開口フレーム80の下端開口部1をキャップ100で覆うと共に、キャップ100に油吸着材101を取り付けた場合の一例を示している。通常、機構装置では、動きを滑らかにするため、可動部に油、グリス等を塗布することが多いが、高温時、油、グリスが液化し、滴下して周囲に漏れ出したりして周囲を汚す原因になっていた。そこで本例では、油等の滴下による周囲の汚れ等を防止するために、キャップ100を装着している。ここで、キャップ100はシャープエッジ対策、傷防止等、端部処理のために使用され、このキャップ100の内面には凹部が設けられ、この凹部にフェルト材等からなる油吸着材101が挿入されている。しかして、油、グリスが滴下しても油吸着材101にて吸収され、外部まで漏れることがないため、周囲を汚すことがなく、清潔かつ綺麗に保つことができる。
【0044】
また本例では、図5に示すように、駆動ベルト32を最下段の扉2の扉軸88に結合しており、1つのモータ30によって最下段の扉2のみを駆動させるだけで、すべての扉2の昇降動作及び回転動作を行なうことができる。とくに左右に駆動ベルト32を設け、各駆動ベルト32に最下段の扉2の扉軸88に取り付けた左右一対のスライドシュー25を結合しているので、最下段の扉2をバランスよく上下に駆動させることができ、結果的に各扉2の昇降動作及び開閉動作をバランスよく且つスムーズに行なうことができる。
【0045】
なお、前記実施形態では、モータ30により扉2を駆動させる電動式を例示しているが、電動式に限らず、手動式で駆動させるようしてもよい。例えばベルト駆動プーリー36等にワイヤケーブルを連結し、該ワイヤケーブルを手で巻き取りあるいは巻き戻すことにより、駆動ベルト32を手動で回転させて扉2を昇降させることも可能である。
【0046】
【発明の効果】
上述のように請求項1記載の発明にあっては、開口部に複数の扉を上下に設け、開口部の左右両側に設けた開口フレームに上下に並んだ各扉を垂下状態で上下にガイドするガイドレールを設け、各扉をそれぞれ垂下状態でガイドレールに沿って上下に昇降させる駆動ベルトと、上記駆動ベルトによる引き上げで開口部の上部に達した扉を上から順に前方に突出するように回転させて開くための回転手段とを設け、上記扉にガイドレールにガイドされて昇降するスライドシューを取り付け、スライドシューを挟んでガイドレール側と反対側に空間部を設けると共に空間部内でスライドシューと駆動ベルトとを結合してなるので、スライドシューをガイドレールに沿って昇降させる構造において、開口フレームの正面から見てガイドレールとスライドシューと駆動ベルトとが前後方向に並ぶ形となり、これにより、開口フレーム全体の横幅を小さくして省スペース化を実現でき、開口部を有効に利用できるものとなる。
【0047】
また請求項1記載の発明は、最下段の扉の扉軸に設けたスライドシューのみが駆動ベルトに結合されると共に、他の各扉の扉軸が縦長のジョイントプレートを介して相互に連結され、各ジョイントプレートには、扉軸が挿入される軸孔と、軸孔よりも下方に配置されて該所定の扉よりも下段側の扉の扉軸がスライド自在に挿入されるロック溝付き長孔とが設けられ、該下段側の扉が開口部の上部に達するまでは該下段側の扉の扉軸がロック溝に係止され且つ開口部の上部に達したときには該下段側の扉軸がロック溝から外れて長孔内を上昇するように構成されており、各扉のスライドシューの上下長さをジョイントプレートの軸孔と長孔の上端との間の距離よりも長く設定したので、下の扉のスライドシューが上昇したとき、その扉の扉軸とジョイントプレートの長孔の上端とが当る前に、その扉のスライドシューはそれより上のスライドシューの下面に当たって上のスライドシューを持ち上げて動作するようになる。これにより駆動の伝達が確実に行なわれ、扉軸がブレたりすることもなく、スムーズな動作が可能となる。また、扉間隔はスライドシューにより規制されるため、正確な扉間隔が確保でき、開時の納まりが良好となる。
【0048】
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、上記駆動ベルトの一部をスライドシューとスライドシューに取り付けられるベルト固定金具との間に挟み込み、ベルト固定金具に駆動ベルトの凹凸面に係合するスリット部とスライドシューに係合する突片とを設けたので、スライドシューにベルト固定金具の突片を嵌合させることで、ベルト固定金具とスライドシューとのネジ等による固定箇所を減らすことができ、作業性、メンテナンス性が向上する。
【0049】
また請求項3記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、開口フレームの下端開口部をキャップで覆うと共に、キャップに油吸着材を取り付けたので、キャップによってシャープエッジ対策、傷防止等、端部処理を行なうことができ、さらにキャップに設けた油吸着材によって、油、グリスが滴下しても油吸着材にて吸収され、外部まで漏れることがないため、周囲を汚すことがなく、清潔かつ綺麗に保つことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の開口フレームの内部構造を説明する断面図である。
【図2】(a)は同上のスライドシューの上下長さを説明する側面図、(b)は正面図である。
【図3】同上のスライドシューと駆動ベルトとの結合状態を示し、(a)は平面図、(b)は背面図、(c)は側面図である。
【図4】同上の開口フレームの下端開口部をキャップで閉塞した状態の説明図である。
【図5】同上の扉開閉装置を前方斜め下から見た斜視図である。
【図6】同上の扉開閉装置を後方斜め下から見た斜視図である。
【図7】同上の扉を省略した正面図である。
【図8】同上のモータ付近の斜視図である。
【図9】同上の各扉が閉じられた状態の斜視図である。
【図10】同上の各扉が開いた状態の斜視図である。
【図11】(a)はジョイントプレートの正面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。
【図12】同上の扉軸による連結状態の説明図である。
【図13】(a)〜(d)は同上のジョイントプレートの上昇動作の説明図である。
【図14】(a)〜(d)は同上のジョイントプレートの上昇動作の説明図である。
【図15】(a)〜(l)は同上の扉の回転動作の説明図である。
【図16】(a)〜(c)は同上の扉が6枚、ジョイントプレートが5枚の場合において、扉が垂下状態の説明図である。
【図17】(a)〜(c)は同上の扉が6枚、ジョイントプレートが5枚の場合において、扉が開いた状態の説明図である。
【図18】(a)は同上の扉フレームと抜止金具の組み立て後の側面図、(b)は扉フレームの側面図、(c)は抜止金具付き扉の側面図である。
【図19】(a)は同上の扉の一部省略した平面図、(b)は一部省略した正面図である。
【図20】同上の扉の回転状態の説明図である。
【符号の説明】
1 開口部
1a 上部
2 扉
3 ガイドレール
4 収納部
6 回転手段
8 扉軸
9 ジョイントプレート
25 スライドシュー
32 駆動ベルト
39 ベルト固定金具
39a スリット部
40 突片
61 長孔
62 ロック溝
63 軸孔
80 開口フレーム
90 空間部
100 キャップ
101 油吸着材
F 前方
L スライドシューの上下長さ
D 距離
Claims (3)
- 開口部に複数の扉を上下に設け、開口部の左右両側に設けた開口フレームに上下に並んだ各扉を垂下状態で上下にガイドするガイドレールを設け、各扉をそれぞれ垂下状態でガイドレールに沿って上下に昇降させる駆動ベルトと、上記駆動ベルトによる引き上げで開口部の上部に達した扉を上から順に前方に突出するように回転させて開くための回転手段とを設け、上記複数の扉の各扉軸にガイドレールにガイドされて昇降するスライドシューを取り付け、スライドシューを挟んでガイドレール側と反対側に空間部を設けると共に空間部内でスライドシューと駆動ベルトとを結合した扉開閉装置であって、最下段の扉の扉軸に設けたスライドシューのみが駆動ベルトに結合されると共に、他の各扉の扉軸が縦長のジョイントプレートを介して相互に連結され、各ジョイントプレートには、扉軸が挿入される軸孔と、軸孔よりも下方に配置されて該所定の扉よりも下段側の扉の扉軸がスライド自在に挿入されるロック溝付き長孔とが設けられ、該下段側の扉が開口部の上部に達するまでは該下段側の扉の扉軸がロック溝に係止され且つ開口部の上部に達したときには該下段側の扉軸がロック溝から外れて長孔内を上昇するように構成されており、各扉のスライドシューの上下長さをジョイントプレートの軸孔と長孔の上端との間の距離よりも長く設定してなることを特徴とする扉開閉装置。
- 上記駆動ベルトの一部をスライドシューとスライドシューに取り付けられるベルト固定金具との間に挟み込み、ベルト固定金具に駆動ベルトの凹凸面に係合するスリット部とスライドシューに係合する突片とを設けたことを特徴とする請求項1記載の扉開閉装置。
- 開口フレームの下端開口部をキャップで覆うと共に、キャップに油吸着材を取り付けたことを特徴とする請求項1記載の扉開閉装置。
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