JP3714287B2 - 扉開閉装置 - Google Patents

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JP3714287B2 JP2002154318A JP2002154318A JP3714287B2 JP 3714287 B2 JP3714287 B2 JP 3714287B2 JP 2002154318 A JP2002154318 A JP 2002154318A JP 2002154318 A JP2002154318 A JP 2002154318A JP 3714287 B2 JP3714287 B2 JP 3714287B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばクローゼット、キャビネット等の収納部の開口部に用いられる扉開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、クローゼット扉、キャビネット扉としては、横方向に開閉する開き戸、複数枚の扉をつづら折れ状にした折れ戸、引き戸等が知られている。
【0003】
また、上下に昇降させる扉として、ロールスクリーンやシャッター等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の開き戸や折れ戸は開くときに前方に障害物が置いてあると当ってしまい、開けることができなくなることがある。また開けた状態では開き戸や折れ戸が邪魔になって開けたままで作業をすることができなくなる。
【0005】
なお引き戸は前方に障害物があっても開けることができるが、戸袋のない場合は、半分しか開けることができない。またフルオープンにするためには戸袋スペースを別途設ける必要がある。
【0006】
一方、上下に昇降させるロールスクリーンやシャッター等にあっては、デザイン的に内装部材として不適格であり、とくにロールスクリーンにあっては簡易目隠しとしての用途に限られてしまう。またいずれの場合も、収納スペースの上部に戸袋を別途設置しているため、戸袋によって収納スペースが狭められてしまうという問題もある。
【0007】
そこで、本発明者は本発明に至る過程で、開口部に複数の扉を上下に設け、開口部の左右両側に垂下状態で上下に並んだ各扉を上下にガイドするガイドレールを設け、各扉をそれぞれ垂下させた状態でガイドレールに沿って上下に昇降させる昇降手段と、昇降手段による引き上げで開口部の上部に達した扉を上から順に前方に突出するように回転させて開くための回転手段とを設け、この回転手段を、扉側に設けたトリガーと、開口部側に設けられた扉跳ね上げ用のトリガー当て部材とで構成し、扉が開口部の上部に達したときにトリガーがトリガー当て部材に当たって扉が前方に回転して開き且つ扉が開口部の上部よりも下方に下降したときにはトリガーがトリガー当て部材から離れて扉が自重で垂下した状態に戻るように構成することを考えた。このような構成の扉開閉装置においては、扉を上下に開閉させることで、扉の開閉の挙動が廻りのものに影響を与えてしまうことがなく、設置場所に制約を受けることがなくなり、しかも上下に開閉させる構造でありながら、収納スペースの上部に戸袋を設置する必要がないという特徴を有している。
【0008】
しかしながら、トリガーをトリガー当て部材に当接して扉を前方に突出する姿勢に保持した開状態から扉を閉じるために扉を下降させてトリガーがトリガー当て部材から離れて自重で垂下した状態に戻す際、扉が前方に突出した開状態から垂下状態に一気に回動して開口部の開口フレームに当たるため、大きな衝撃が発生し、この大きな衝撃により衝撃音が発生するのみならず、大きな衝撃により扉、回転軸が損傷するという問題が発生することが判明した。
【0009】
本発明は、上記の点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、扉を上下に開閉させることで、扉の開閉の挙動が廻りのものに影響を与えてしまうことがなく、設置場所に制約を受けることがなくなり、しかも上下に開閉させる構造でありながら、収納スペースの上部に戸袋を設置する必要のない扉開閉装置において、簡単な構成でトリガーがトリガー当て部材から離れて自重で垂下した状態に戻る際における扉の衝撃を緩衝することができるようにすることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明にあっては、開口部1に複数の扉2を上下に設け、開口部1の左右両側に垂下状態で上下に並んだ各扉2を上下にガイドするガイドレール3を設け、各扉2をそれぞれ垂下させた状態でガイドレール3に沿って上下に昇降させる昇降手段5と、昇降手段5による引き上げで開口部1の上部に達した扉2を上から順に前方に突出するように回転させて開くための回転手段6とを設け、上記回転手段6を、扉2側に設けたトリガー12と、開口部1側に設けられた扉2跳ね上げ用のトリガー当て部材13とで構成し、扉2が開口部1の上部に達したときにトリガー12がトリガー当て部材13に当たって扉2が前方に回転して開き且つ扉2が開口部1の上部よりも下方に下降したときにはトリガー12がトリガー当て部材13から離れて扉2が自重で垂下した状態に戻るように構成し、トリガー12がトリガー当て部材13から離れて自重で垂下した状態に戻る際における扉2の衝撃を緩衝するための衝撃緩衝手段90を設けて成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、上下複数の扉2を垂下した状態のままで上下に昇降させることで、扉2の前方Fに障害物があっても扉2が当ってしまうことがなく、扉2の開閉の挙動が廻りの物に影響を与えないものとなり、また、回転手段6により開口部1の上部1aで各扉2が回転して開くので、扉2と扉2とが干渉しない状態で、開閉をスムーズに行なうことができ、これにより扉2の前方Fのスペースが狭い場合でも設置可能となると共に、扉2は開口部1の上部で回転して開くので、収納スペースの上部に戸袋を設置する必要もなく、収納スペースを有効に使用でき、しかも各扉2は開口部1の上部1aで回転して開き、下部では回転しないため、開いたままでの作業に支障をきたすこともないものであり、更に、衝撃緩衝手段90を設けてあるので、トリガー12がトリガー当て部材13から離れて自重で垂下した状態に戻る際における扉2の衝撃を緩衝できるものである。
【0011】
また、トリガー当て部材13にトリガー12が当たった状態で扉2を前方に突出するように保持するための開状態保持部91を設け、トリガー当て部材13の開状態保持部91の下部にトリガー12がトリガー当て部材13から離れる直前に当たる衝撃緩衝手段90を構成する緩衝用扉保持部92を設け、緩衝用扉保持部92を上記開状態保持部91より後方にずらして扉2の開き角度が開状態保持部91でトリガー12を保持した状態における扉2の開き角度よりも小さくなるようにすることが好ましい。このような構成とすることで、トリガー12に緩衝用扉保持部92を設けることで、トリガー12がトリガー当て部材13から離れて自重で垂下した状態に戻る直前に開き角度が小さい状態で扉2を保持し、その後、小さい開き角度となった扉2を回動することで自重で垂下した状態にできて、緩衝用扉保持部92を上記開状態保持部91より後方にずらすという簡単な構成で衝撃を緩衝することができるものである。
【0012】
また、開口部1の両側縁部に開口フレームを設け、扉2に扉側緩衝部材93を設け、開口フレームにフレーム側緩衝部材94を設け、トリガー12がトリガー当て部材13から離れて自重で垂下した状態に戻る際に扉側緩衝部材93がフレーム側緩衝部材94に当たって扉2の開き角度がトリガー当て部材13でトリガー12を保持した状態における扉2の開き角度よりも小さくなるようにし、上記扉側緩衝部材93とフレーム側緩衝部材94とでトリガー12がトリガー当て部材13から離れて自重で垂下した状態に戻る際における扉2の衝撃を緩衝するための衝撃緩衝手段90を構成することが好ましい。このような構成とすることで、トリガー12がトリガー当て部材13から離れて自重で垂下した状態に戻る際に、扉側緩衝部材93がフレーム側緩衝部材94に当たって開き角度が小さい状態で扉2を保持し、その後、小さい開き角度となった扉2を回動することで自重で垂下した状態にできて、緩衝用扉保持部92を上記開状態保持部91より後方にずらすという簡単な構成で衝撃を緩衝することができるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0014】
図1は本例の扉開閉装置Aを正面側からみた斜視図、図2は斜め下から見た斜視図、図3は扉2を省略した正面図、図4はモータ付近の斜視図、図5はガイドレールの水平断面図である。
【0015】
本例の扉開閉装置Aは、開口部1に設置されるものである。一例を挙げると、例えばクローゼット、キャビネット等の収納部4の開口部1に設置されるものであり、開口部1には複数の扉2が上下に設けられ、開口部1の左右両側には、図5に示すように、上下方向に延びた開口フレーム80が設けられ、各開口フレーム80には、上下に並んだ各扉2を垂下手段で上下にガイドするガイドレール3が設けられている。本例では、図20〜図22に示すように、収納部4の上端縁4aに回転自在に固定された回転扉71が配置され、その下には複数の扉2が上下に並べて配置されている。回転扉71は収納部4の上端縁4aと最上段の扉2との間の隙間Wを隠すためのものであり、この回転扉71の回転軸72は蝶番73を介して収納部4に上端面側に回転自在に固定されている。
【0016】
上下複数の扉2は、同じ構造をしており、扉本体2aの上部に扉フレーム15を介して回転軸8が回転自在に取り付けて構成される。扉フレーム15は、例えばアルミニウム製からなる。図17に示すように、扉フレーム15の下部には扉本体2aの上端縁が嵌合する凹溝16が設けられ、扉フレーム15の上部には、トリガー金具17の嵌合片18が嵌合する嵌合溝19と、回転軸8を回転自在に支持する軸受け部20とが設けられている。扉フレーム15は、扉本体2aの上端縁の左右2箇所に配置され、各扉フレーム15間には図18に示すように連結軸21が配置され、回転軸8の一端部が連結軸21の端部に挿入されていると共に規制用ネジ22にてその挿入量が規制されている。
【0017】
上記扉フレーム15には、図17(a)、(c)に示すトリガー金具17が取り付けられている。トリガー金具17は、扉フレーム15の下部にネジ止めされるネジ止め部23と、扉フレーム15の嵌合溝19に嵌合する嵌合片18と、軸受け部20を閉じて回転軸8の抜け止めを行なう抜け止め部24と、後述するトリガー12とが一体形成されている。扉フレーム15の凹溝16に接着剤を塗布して扉本体2aの上端縁を接合し、且つ、トリガー金具17の嵌合片18を扉フレーム15の嵌合溝19に嵌合させた状態で、トリガー金具17のネジ止め部23からネジを凹溝16内の扉本体2aに螺入することによって、扉本体2aと扉フレーム15とトリガー金具17とが一体に固定されている。このとき凹溝16の奥の隙間が接着剤溜まり部27となる。またトリガー金具17の抜け止め部24によって回転軸8が扉フレーム15の軸受け部20に回転自在に保持された状態となっている。
【0018】
回転軸8は、開口部1の左右両側にそれぞれ突出しており、各回転軸8にはスライドシュー25(25a)が取り付けられている。各スライドシュー25(25a)は、図5に示すように、ガイドレール3に設けた平面視T形突条26にスライド嵌合しており、平面視T形突条26によってスライドシュー25(25a)の前後左右の動きが規制され、上下方向のみに移動可能となっている。
【0019】
一方、収納部4側には、図3、図4に示すように、各扉2をそれぞれ垂下状態でガイドレール3に沿って上下に昇降させる昇降手段5と、昇降手段5による引き上げで開口部1の上部1aに達した扉2を上から順に前方Fに突出するように回転させて開くための回転手段6とが設けられている。
【0020】
先ず、昇降手段5は、最下段の扉2を上下に駆動する駆動手段7と、各扉2の回転軸8を相互に連結する複数のジョイントプレート9と、扉2が開口部1の上部1aに達するまでは最下段の扉2の駆動力をジョイントプレート9を介して他の扉2に伝わるように扉2の回転軸8とジョイントプレート9とをロックするロック手段10と、扉2が開口部1の上部1aに達したときに扉2の回転軸8とジョイントプレート9とのロックを解除するロック解除手段11とを備えている。
【0021】
ここで、駆動手段7は正逆回転可能なモータ30と、水平方向に延びた駆動軸31と、左右一対のタイミングベルト32等で構成される。モータ30は収納部4の上部に配置され、モータ30の出力軸が歯車列33,34を介して駆動軸31に伝達される。駆動軸31はブラケット80にて回転自在に支持されており、その長手方向の両端部にはカップリング35を介して、左右両側の歯付きプーリー36のプーリー軸37にそれぞれ連結されている。収納部4の下部両側には別の歯付きプーリー38が配置されている。右側の上下の歯付きプーリー36,38間、左側の上下の歯付きプーリー36,38間には、それぞれ、無端環状のタイミングベルト32が巻き掛けられている。本例では左右のタイミングベルト32には、それぞれ、最下段の扉2の回転軸8に設けられたスライドシュー25のみが結合されている。結合方法の一例として、図5に示すように、タイミングベルト32の一部に固定金具39を重ね、固定金具39から略U字状に突設した突片40を最下段のスライドシュー25に設けた係止溝41に係止させた状態で、固定金具39をタイミングベルト32にネジ止めする。なお図5中の50は歯付きプーリー36を固定する固定リブ、51は配線部品52を収納する空間、53はカバー部材である。
【0022】
上記各扉2の回転軸8を相互に連結する複数のジョイントプレート9は、ガイドレール3に設けた通路部60にスライド自在に保持されている。各ジョイントプレート9は、図5に示すように、通路部60の上部で互いに重なり合えるように左右に所定ピッチずれて配置されている。
【0023】
各ジョイントプレート9は、図9(a)に示すように、ジョイントプレート9は縦長形状をし且つ下端には前後両側に突出した下端フランジ部9a,9bが設けられている。ジョイントプレート9の内側には長孔61が穿設され、長孔61の下端には長孔61と連通し且つ長孔61と直交するコ字状のロック溝62が穿設されている。ジョイントプレート9の上部には長孔61とは連通しない軸孔63が穿設されている。
【0024】
本例では図10に示すように、最上段の回転軸8は、上から2段目のジョイントプレート9の軸孔63を貫通して最上段のジョイントプレート9の長孔61内に挿入されている。上から2段目の回転軸8は、上から3段目のジョイントプレート9の軸孔63を貫通して上から2段目のジョイントプレート9の長孔61内に挿入されている。同様にして、上から3段目の回転軸8は、上から4段目のジョイントプレート9の軸孔63を貫通して上から3段目のジョイントプレート9の長孔61内に挿入されている。最下段の回転軸8は最下段のジョイントプレート9の長孔61内に挿入されている。なお図6〜図13の例では、扉2を5枚、ジョイントプレート9を4枚としたが、これらの枚数に限定されるものではなく、例えば図14、図15に示すように、扉2を6枚、ジョイントプレート9を5枚としてもよく、それらの枚数は任意に変更自在である。
【0025】
ここで、ジョイントプレート9は扉2を上昇させていく際には、扉2及び回転軸8の荷重や各種の摺動抵抗などが加わり、これらに抗して扉2を押し上げることとなる。特に最下段のジョイントプレート9はそれより上部にあるすべての荷重を受けて押し上げることとなるため、それを支えるだけの強度が必要となる。これらを勘案してジョイントプレート9の材質、強度が設定されている。
【0026】
また、回転軸8がジョイントプレート9のロック溝62から外れて長孔61内に移動するとき、下側のジョイントプレート9が該回転軸8によって引き上げられる際にその下側のジョイントプレート9の上端が上側のジョイントプレート9の下端フランジ部9a又は9bに当たって引っ掛る場合が考えられる。これを防止するために本例ではジョイントプレート9の長孔61に沿って縦方向にシボ加工が施されている。ここではジョイントプレート9の縦方向に沿ってジョイントプレート9の厚みよりも大きな出代を持った湾曲突起64が形成されており、この湾曲突起64によってジョイントプレート9間に必要な間隙S(図9)が確保されるようになっている。
【0027】
次に、ロック手段10及びロック解除手段11について説明する。ロック手段10は、扉2が開口部1の上部1aに達するまでは最下段の扉2の駆動力をジョイントプレート9を介して他の扉2に伝わるように扉2の回転軸8とジョイントプレート9とをロックするためのものであり、本例では、図11(a)に示すように、通路部60の一側壁から所定の厚みで突出した上下2つのロック用突部10a,10bで構成されている。ここでは下側のロック用突部10bは通路部60の下端から通路部60の上部手前まで延びており、上側のロック用突部10aは下側のロック用突部10bの上方に離れて設けられている。上側のロック用突部10aは最上段のジョイントプレート9をロックするものであり、下側のロック用突部10bは上から2番目以降のジョイントプレート9をロックするものである。上下のロック用突部10a,10bの各上端面10cはそれぞれテーパー面となっており、ジョイントプレート9の下端フランジ部9aがスムーズに移動できるようにしてある。なお、上下のロック用突部10a,10bはそれぞれガイドレール3に設けた左右一対の凸リブ66(図5)にて保持されている。
【0028】
さらに、各扉2が開口部1の上部1aに達したときにはロック解除手段11によって、上から順に扉2の回転軸8とジョイントプレート9とのロックが解除される。本例では、ロック解除手段11は、通路部60の他側壁から突設された上下2つのロック解除用突起11a,11bにて構成されている。上側のロック解除用突起11aは上側のロック用突部10aよりも上方に位置し、下側のロック解除用突起11bは上下のロック用突部10a,10bの中間に位置している。各ロック解除用突起11a,11bの下端面11cはそれぞれテーパー面となっており、ジョイントプレート9の下端フランジ部9bがスムーズに移動できるようにしてある。
【0029】
次に、回転手段6の原理を図13を参照して説明する。回転手段6は、図13に示すように、上下複数の扉2側に設けたトリガー12と、収納部4の上端部より垂下した扉跳ね上げ用のトリガー当て部材13とで構成される。トリガー12は、扉フレーム15よりも後方で且つ斜め上に向かって突出している。トリガー12の角度は任意に設定される。トリガー当て部材13の下端縁は斜め後ろに屈曲させてある。そして、各扉2が上方に引き上げられて、各扉2に設けたトリガー12がトリガー当て部材13に当たることによって、上から順に扉2が前方Fに突出するように回転して開き、最終的には図13(l)に示すように、すべての扉2が上下に重なった状態で保持されるようになっている。
【0030】
また本例では、図20〜図22に示すように、収納部4の上端縁4aには回転扉71が回転自在に固定されており、この回転扉71によって最上段の扉2と収納部4の上端縁4aとの隙間Wが隠されるようになっている。一方、最上段のジョイントプレート9の上端部には、図20に示すように、回転扉用トリガー82と跳ね上げ用金具74とが一体に設けられている。一方、収納部4側には回転扉71に設けた回転扉用トリガー82が当る回転扉用トリガー当て部材13aが設けてある。回転扉用トリガー当て部材13aの下端はトリガー当て部材13の下端よりも上方に位置しており、回転扉用トリガー当て部材13aの下端よりも下方に回転扉用トリガー82が対向配置されている。なお図19の例では回転扉用トリガー当て部材13a及びトリガー当て部材13には、それぞれ、上下に間隔をあけて扉2の落下防止を図るための凸部70が設けられている。
【0031】
本発明においては、トリガー12がトリガー当て部材13から離れて自重で垂下した状態に戻る際における扉2の衝撃を緩衝するための衝撃緩衝手段90を設けてあり、図16に示す実施形態では、トリガー当て部材13に、トリガー12が当たった状態で扉2を前方に突出するように保持するための開状態保持部91を設けると共にトリガー当て部材13の開状態保持部91の下部にトリガー12がトリガー当て部材13から離れる直前に当たる衝撃緩衝手段90を構成する緩衝用扉保持部92を設けてあり、緩衝用扉保持部92を上記開状態保持部91より後方にずらして扉2の開き角度が開状態保持部91でトリガー12を保持した状態における扉2の開き角度よりも小さくなるようにしてある。図16に示す実施形態では、トリガー当て部材13は下端部を除く上下方向の略全部が開状態保持部91となっており、トリガー当て部材13の下端部が開状態保持部91よりも後方に引き込んだ段状をした緩衝用扉保持部92となっており、開状態保持部91にあたって扉2を前方に突出する状態に保持している状態から扉2を下降させて開状態保持部91の下端からトリガー12が下方に離れると、扉2が回動してトリガー12が緩衝用扉保持部92に当たる。このトリガー12が緩衝用扉保持部92に当たった状態における扉2の開き角度は開状態保持部91でトリガー12を保持した状態における扉2の開き角度よりも小さくいものであり、いったん扉2の開き角度を小さくした状態で、次に、トリガー12が緩衝用扉保持部92から離れて回転することで、扉2が回動して垂下状態になって開口フレーム3に当たるものであり、この際、小さな開き角度から回転して垂下状態となるため、回転の衝撃力を小さくすることができるのである。
【0032】
次に、動作を説明する。
【0033】
先ず図6に示すように、各扉2が開口部1の上部1aよりもそれぞれ下方に位置している際には、各扉2はそれぞれ自重により垂下状態にあり、回転扉71も垂下状態にあり、これにより開口部1は全閉状態にある。このとき上下複数のジョイントプレート9は図11(a)に示すように、上下に一列に長く延びており且つ各扉2の回転軸8が各ジョイントプレート9のロック溝62にそれぞれ係止している。つまり、通路部60の一側壁に設けられたロック用突部10a,10bによって各ジョイントプレート9が通路部60の一側壁から離れる方向に押されていることで、各回転軸8はロック溝62に入り込んで係止されている。
【0034】
この状態から開口部1を開くときは、スイッチ操作にてモータ30を正回転させる。すると、駆動軸31を介してタイミングベルト32が一方向に回転し、図11(a)、(b)に示すように、タイミングベルト32に結合されている最下段の扉2のみが押し上げられると共に最下段の扉2の回転軸8にロックされている最下段のジョイントプレート9が押し上げられる。このとき各扉2の回転軸8が各ジョイントプレート9のロック溝62に係止しており、且つジョイントプレート9は上下のロック用突部10a、10bによって上下に連なった状態で保持されているため、最下段のジョイントプレート9が押し上げられると、すべてのジョイントプレート9がそれぞれ上昇し、これに追随してすべての扉2が上昇する。このとき、各ジョイントプレート9はロック用突部10a、10bによって横方向の動きが規制されているため、各回転軸8と各ジョイントプレート9とが確実にロックされ、最下段の扉2からの駆動力が各ジョイントプレート9を介して各回転軸8に確実に伝えられる。先ず図11(a)〜(d)に示すように、最上段のジョイントプレート9の下端フランジ部9a,9bが、上側のロック用突部10aの上端面10cから上方に抜け出して上側のロック解除用突起11aに当たることで、最上段のジョイントプレート9のみが通路部60の一側壁がわに押し戻されて、最上段の扉2の回転軸8が最上段のジョイントプレート9のロック溝62から外れて長孔61内を上昇し、最上段の回転軸8と2番目の回転軸8との距離が縮まる。以下同様にして、上の扉2から順に開口部1の上部1aに達していくことにより、図12(a)〜(d)に示すように、各回転軸8間の距離が順に縮められると共に、各ジョイントプレート9が通路部60の上部で相互に重なり合った状態となる。
【0035】
一方、最初に最上段のジョイントプレート9が上昇すると、図20→図21→図22に示すように、回転扉用トリガー82が回転扉用トリガー当て部材13aに当って跳ね上げ用金具74が前方Fに跳ね上げられることにより、回転扉71が前方Fに突出するように回転して開く。さらに上下に並んだ扉2が上から順に開口部1の上部1aに達する。このとき図13(b)のように扉2のトリガー12がトリガー当て部材13に当たることで図13(c)のように回転軸8を中心に前方Fに回転する力が加わり、扉2が前方Fに突出するように回転して開く。続いて上から2段目の扉2のトリガー12がトリガー当て部材13の下端縁に当たることによって2段目以降の各扉2も前方Fに回転して開く。またこのときトリガー12とトリガー当て部材13との距離などによって決定される角度まで扉2が回転すると、回転軸8が更に上昇してもそれ以上は扉2は回転せず、その角度を保持したまま上昇していくこととなる(図13(b)〜(k))。最終的に、図13(l)及び図7に示すように、すべての扉2及び回転扉71が前方Fに跳ね上げられて上下に重なりあったフルオープン状態となる。
【0036】
なお、この状態では、回転扉用トリガー当て部材13a及びトリガー当て部材13に図19に示すように凸部70を設けたものにおいては、凸部70によって回転扉用トリガー82及びトリガー12がそれぞれ保持されることで、回転扉71及び各扉2は落下防止状態で保持されるようになる。
【0037】
次に、開口部1を閉鎖するときはモータ30を逆回転することにより、上記と逆の動作で各扉2が下降していく。最初にタイミングベルト32に結合されている最下段の扉2のみが下降し、その回転軸8が最下段のジョイントプレート9の長孔61内を下降して最下段のジョイントプレート9を押し下げる。そして、図12(c)→(b)のように、最上段のジョイントプレート9の下端フランジ部9a,9bが上側のロック解除用突起11aよりも下方に抜け出して、上側のロック用突部10aに当ることによって、最上段のジョイントプレート9は通路部60の他側壁がわに向かって押される。これにより、最上段の扉2の回転軸8が長孔61の下端からロック溝62に係止された状態となり、この状態で最下段の扉2が下降すると、図13(l)→(k)→(j)→(i)のように、最下段の扉2側のトリガー12がトリガー当て部材13の下端縁から離れ、最下段の扉2はその自重で垂下状態に戻る。以下同様にして、上から順に各扉2がジョイントプレート9のロック溝62にロックされ、各扉2の回転軸8が通路部60の上部よりも下方に移動すると共に、すべてのジョイントプレート9が上下に一列に長く延びた状態で保持されると共に、図11(a)、図13(a)のように、すべての扉2が垂下状態に戻る。また各扉2を下降させる際に、下の扉2のトリガー12から順にトリガー当て部材13の凸部70を越えて下降し、最後に、回転扉用トリガー82が回転扉用トリガー当て部材13aの凸部70を越えて下降する。これにより、すべての扉2が一度に落下したり、扉2(回転扉71を含む)が勢い良く回転して衝撃音を生じたりすることがない。
【0038】
ところで、本発明においては、図16に示すようにトリガー12がトリガー当て部材13から離れて自重で垂下した状態に戻る際、開状態保持部91にトリガー12が当たって扉2を前方に突出する状態に保持している状態から扉2を下降させて開状態保持部91の下端からトリガー12が下方に離れると、扉2が回動してトリガー12が緩衝用扉保持部92に当たり、このトリガー12が緩衝用扉保持部92に当たった状態における扉2の開き角度が開状態保持部91でトリガー12を保持した状態における扉2の開き角度よりも小さいので、その後、トリガー12が緩衝用扉保持部92から離れて回転して垂下状態になって開口フレーム3に当たっても小さな開き角度から回転して垂下状態となるため、回転の衝撃力が小さくて、この結果、大きな衝撃音が発生せず、衝撃による扉2や回転軸8の損傷がないようにできるものである。
【0039】
なお、回転扉用トリガー当て部材13aの下端部にもトリガー当て部材13と同様に緩衝用扉保持部92’を設けてもよい。
【0040】
ここで、上記実施形態においては、トリガー当て部材13の開状態保持部91の下部にトリガー12がトリガー当て部材13から離れる直前に当たる緩衝用扉保持部92を設けて衝撃緩衝手段90を構成した例を示したが、緩衝衝撃手段90として図23乃至図27に示すようなものであってもよい。
【0041】
すなわち、図23乃至図27に示す実施形態では扉2の後面の側端部に扉側緩衝部材93を後方に向けて突出して設け、また、開口フレーム3の内側面の上部にフレーム側緩衝部材94を突出して設け、この扉側緩衝部材93とフレーム側緩衝部材94とで緩衝衝撃手段90を構成し、トリガー12がトリガー当て部材13から離れて自重で垂下した状態に戻る際に扉側緩衝部材93がフレーム側緩衝部材94に当たって扉2の開き角度がトリガー当て部材13でトリガー12を保持した状態における扉2の開き角度よりも小さくなるようにする。
【0042】
図24はトリガー12がトリガー当て部材13に当たって扉2が前方に突出した状態を保持してある扉開状態である。この状態で扉2を下降させ(図25おいて最下段の扉2を下降させる例が示してある)、トリガー12がトリガー当て部材13の下端に到って回転している途中の状態である。このようにしてトリガー12が回転すると、扉2が直ぐに開口フレーム3に当たることなく、図26のように扉2の後面の側端部に設けた扉側緩衝部材93が開口フレーム3に設けたフレーム側緩衝部材94に一旦当たって回転が停止する。この更に、扉2を下降させると、扉側緩衝部材93がフレーム側緩衝部材94に当たった状態で下降して図27のように扉側緩衝部材93がフレーム側緩衝部材94から下方に離れることで扉2を再に回転し、扉2が自重で垂下した状態となる。この場合、扉2が開口フレーム3の前面に当たっても、図26のように扉2の開き角度が小さくなった状態からの回転であるため、回転の衝撃力が小さくて、この結果、大きな衝撃音が発生せず、衝撃による扉2や回転軸8の損傷がないようにできるものである。
【0043】
ここで、扉側緩衝部材93、フレーム側緩衝部材94がゴムのような弾性部材により構成してあると、よりいっそう回転の衝撃力を緩衝できるものである。
【0044】
もちろん、図示を省略しているが、本発明において、前述の図16に示す、トリガー当て部材13の開状態保持部91の下部にトリガー12がトリガー当て部材13から離れる直前に当たる緩衝用扉保持部92を設け、更に、扉2の後面の側端部に扉側緩衝部材93を後方に向けて突出して設けると共に開口フレーム3の内側面の上部にフレーム側緩衝部材94を突出して設け、上記緩衝用扉保持部92と、扉側緩衝部材93、フレーム側緩衝部材94とで緩衝衝撃手段90を構成するようにしてもよい。
【0045】
しかして、上下複数の扉2を垂下状態のままで上下に昇降させるので、扉2の前方Fに障害物があっても扉2が当ってしまうことがなく、扉2の開閉の挙動が廻りの物に影響を与えないものとなる。また、上下に設けた複数の扉2を垂下状態で上昇させていくと、開口部1の上部1aで各扉2は回転手段6によって回転して開くので、扉2と扉2とが干渉しない状態で、開閉がスムーズにできるようになる。従って、扉2の前方Fのスペースが狭い場合でも設置可能となると共に、扉2は開口部1の上部1aで前方Fに突出するように回転して開くので、収納部4内部の上部に戸袋を設置したりする必要もなく、収納スペースを有効に使用できる。しかも各扉2は収納部4の下部では前方Fに突出しないため、各扉2(回転扉71を含む)を開いたままでの作業に支障をきたすことがなく、フルオープンの状態で容易に作業できるようになる。
【0046】
また、図8に示すように、複数の扉2が開口部1の上部1aよりも下方に下降している状態、つまり、開口部1がすべて閉鎖されている状態で、各扉2は個別に開閉可能となっている。つまり、各扉2は開口部1の上部1aよりも下降した位置では、扉2のトリガー12がトリガー当て部材13から離れており、且つ各扉2は扉フレーム15を介して回転軸8に回転自在に支持されているため、任意の扉2を手で前方Fに向かって開くことができる。また、回転扉用トリガー82は回転扉用トリガー当て部材13aから離れており、且つ回転扉71は回転軸72を介して収納部4の上端縁4aに回転自在に支持されているため、回転扉71も手で前方Fに向かって開くことができる。従って、小さい小物等を取り出すときには回転扉71を含むすべての扉2を開口部1の上部1aまで上昇させる必要がなく、任意の扉2(或いは回転扉71)だけを手で開いて物の出し入れができるようになり、使用者にとって使い勝手が良くなる。さらに回転扉71によって最上段の扉2と収納部4の上端縁4aとの間の隙間Wを隠すことができるので、外観も良好となる。
【0047】
また本例では、図5に示すように、タイミングベルト32を最下段の扉2の回転軸8に結合しており、1つのモータ30によって最下段の扉2のみを駆動させるだけで、すべての扉2の昇降動作及び回転動作を行なうことができる。とくに、複数のジョイントプレート9とロック用突部10a、10bとによって、各扉2の回転軸8同士を垂下状態のままで昇降させることができ、またロック解除用突起11a、11bによって各扉2の回転軸8間の距離を縮めた状態で回転手段6により複数の扉2をコンパクトに開くことができるので、駆動機構がきわめて簡易となる。また左右にタイミングベルト32を設け、各タイミングベルト32に最下段の扉2の回転軸8に取り付けた左右一対のスライドシュー25を結合しているので、最下段の扉2をバランスよく上下に駆動させることができ、結果的に各扉2の昇降動作及び開閉動作をバランスよく且つスムーズに行なうことができる。
【0048】
また、各ジョイントプレート9には、その縦方向に沿ってジョイントプレート9の厚みよりも大きな出代を持った湾曲突起64がシボ加工により形成されており、この湾曲突起64によってジョイントプレート9間に必要な間隙Sが確保されるようになっているので、回転軸8がジョイントプレート9のロック溝62から外れて長孔61内に移動する際に、該回転軸8によって引き上げられる下側のジョイントプレート9の上端が上側のジョイントプレート9の下端フランジ部9a又は9bに当たって引っ掛る等の心配がなくなり、回転軸8の移動及びジョイントプレート9の上昇動作がスムーズに行なわれるようになる。さらにシボ加工によってジョイントプレート9の強度向上を図ることができる。
【0049】
なお、回転扉71は省略可能であり、上下に昇降する複数の扉2のみで開口部1を開閉する構造であってもよい。
【0050】
また、前記実施形態では、モータ30により扉2を駆動させる電動式を例示しているが、電動式に限らず、手動式で駆動させるようしてもよい。つまり歯付きプーリー36にワイヤケーブルを連結し、該ワイヤケーブルを手で巻き取りあるいは巻き戻すことにより、タイミングベルト32を手動で回転させて扉2を昇降させることも可能である。
【0051】
【発明の効果】
上述のように請求項1記載の発明にあっては、開口部に複数の扉を上下に設け、開口部の左右両側に垂下状態で上下に並んだ各扉を上下にガイドするガイドレールを設け、各扉をそれぞれ垂下させた状態でガイドレールに沿って上下に昇降させる昇降手段と、昇降手段による引き上げで開口部の上部に達した扉を上から順に前方に突出するように回転させて開くための回転手段とを設けてあるので、上下複数の扉を垂下した状態のままで上下に昇降させることで、扉の前方に障害物があっても扉が当ってしまうことがなく、扉の開閉の挙動が廻りの物に影響を与えないものとなり、また、回転手段により開口部の上部で各扉が回転して開くので、扉と扉とが干渉しない状態で、開閉をスムーズに行なうことができて、扉の前方のスペースが狭い場合でも設置可能となると共に収納スペースの上部に戸袋を設置する必要もなく、収納スペースを有効に使用でき、各扉は収納部の上部で前方に突出し、下部では前方に突出しないため、開いたままでの作業に支障をきたすことがなく、フルオープンの状態で容易に作業できるものである。しかも、回転手段を、扉側に設けたトリガーと、開口部側に設けられた扉跳ね上げ用のトリガー当て部材とで構成し、扉が開口部の上部に達したときにトリガーがトリガー当て部材に当たって扉が前方に回転して開き且つ扉が開口部の上部よりも下方に下降したときにはトリガーがトリガー当て部材から離れて扉が自重で垂下した状態に戻るように構成し、トリガーがトリガー当て部材から離れて自重で垂下した状態に戻る際における扉の衝撃を緩衝するための衝撃緩衝手段を設けてあるので、トリガーとトリガー当て部材との当接によって扉が開き、扉が更に上昇してもそれ以上は扉は回転せず、その角度を保持したまま上昇していくことができるので、最終的にすべての扉を開いた状態で保持できるのみならず、トリガーがトリガー当て部材から離れて自重で垂下した状態に戻る際における扉の衝撃を緩衝できて、扉を回動して閉じる際における大きな衝撃音が発生せず、また、扉や回転軸の損傷がないものである。
【0052】
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、トリガー当て部材にトリガーが当たった状態で扉を前方に突出するように保持するための開状態保持部を設け、トリガー当て部材の開状態保持部の下部にトリガーがトリガー当て部材から離れる直前に当たる衝撃緩衝手段を構成する緩衝用扉保持部を設け、緩衝用扉保持部を上記開状態保持部より後方にずらして扉の開き角度が開状態保持部でトリガーを保持した状態における扉の開き角度よりも小さくなるようにしてあるので、トリガーがトリガー当て部材から離れて自重で垂下した状態に戻る直前に開き角度が小さい状態で扉を保持し、その後、小さい開き角度となった扉を回動することで自重で垂下した状態にできて、緩衝用扉保持部を上記開状態保持部より後方にずらすという簡単な構成で衝撃を緩衝することができるものである。
【0053】
また、請求項3記載の発明にあっては、上記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、開口部の両側縁部に開口フレームを設け、扉に扉側緩衝部材を設け、開口フレームにフレーム側緩衝部材を設け、トリガーがトリガー当て部材から離れて自重で垂下した状態に戻る際に扉側緩衝部材がフレーム側緩衝部材に当たって扉の開き角度がトリガー当て部材でトリガーを保持した状態における扉の開き角度よりも小さくなるようにし、上記扉側緩衝部材とフレーム側緩衝部材とでトリガーがトリガー当て部材から離れて自重で垂下した状態に戻る際における扉の衝撃を緩衝するための衝撃緩衝手段を構成してあるので、トリガーがトリガー当て部材から離れて自重で垂下した状態に戻る際に、扉側緩衝部材がフレーム側緩衝部材に当たって開き角度が小さい状態で扉を保持し、その後、小さい開き角度となった扉を回動することで自重で垂下した状態にできて、緩衝用扉保持部を上記開状態保持部より後方にずらすという簡単な構成で衝撃を緩衝することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す斜視図である。
【図2】同上の扉開閉装置を斜め下から見た斜視図である。
【図3】同上の扉を省略した正面図である。
【図4】同上のモータ付近の斜視図である。
【図5】同上のガイドレールの断面図である。
【図6】同上の各扉が閉じられた状態の斜視図である。
【図7】同上の各扉が開いた状態の斜視図である。
【図8】同上の任意の扉のみを開いた状態の斜視図である。
【図9】(a)はジョイントプレートの正面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。
【図10】同上の回転軸による連結状態の説明図である。
【図11】(a)〜(d)は同上のジョイントプレートの上昇動作の説明図である。
【図12】(a)〜(d)は同上のジョイントプレートの上昇動作の説明図である。
【図13】(a)〜(l)は同上の扉の回転動作の説明図である。
【図14】(a)〜(c)は同上の扉が6枚、ジョイントプレートが5枚の場合において、扉が垂下した状態の説明図である。
【図15】(a)〜(c)は同上の扉が6枚、ジョイントプレートが5枚の場合において、扉が開いた状態の説明図である。
【図16】同上の衝撃緩衝手段の一実施形態を示す説明図である。
【図17】(a)は同上の扉フレームとトリガー金具の組み立て後の側面図、(b)は扉フレームの側面図、(c)はトリガー金具付き扉の側面図である。
【図18】(a)は同上の扉の一部省略した平面図、(b)は一部省略した正面図である。
【図19】同上のトリガー当て部材に落下防止用の凸部を設けた場合の説明図である。
【図20】同上の最上段の扉と収納部の上端間の隙間を隠すための回転扉を説明する側面図である。
【図21】同上の回転扉の跳ね上げ途中の状態の説明図である。
【図22】同上の回転扉の跳ね上げ状態の説明図である。
【図23】同上の衝撃緩衝手段の他の実施形態を示す斜視図である。
【図24】同上の扉が開いた状態の説明図である。
【図25】同上の扉を閉じている途中の状態の説明図である。
【図26】同上の扉側緩衝部材がフレーム側緩衝部材に当たって衝撃緩衝した状態の説明図である。
【図27】同上の扉側緩衝部材がフレーム側緩衝部材よりも下方に移動して扉が垂設状態となった説明図である。
【符号の説明】
1 開口部
2 扉
3 ガイドレール
5 昇降手段
6 回転手段
7 駆動手段
8 回転軸
12 トリガー
13 トリガー当て部材
90 衝撃緩衝手段
91 開状態保持部
92 緩衝用扉保持部
93 扉側緩衝部材
94 フレーム側緩衝部材

Claims (3)

  1. 開口部に複数の扉を上下に設け、開口部の左右両側に垂下状態で上下に並んだ各扉を上下にガイドするガイドレールを設け、各扉をそれぞれ垂下させた状態でガイドレールに沿って上下に昇降させる昇降手段と、昇降手段による引き上げで開口部の上部に達した扉を上から順に前方に突出するように回転させて開くための回転手段とを設け、上記回転手段を、扉側に設けたトリガーと、開口部側に設けられた扉跳ね上げ用のトリガー当て部材とで構成し、扉が開口部の上部に達したときにトリガーがトリガー当て部材に当たって扉が前方に回転して開き且つ扉が開口部の上部よりも下方に下降したときにはトリガーがトリガー当て部材から離れて扉が自重で垂下した状態に戻るように構成し、トリガーがトリガー当て部材から離れて自重で垂下した状態に戻る際における扉の衝撃を緩衝するための衝撃緩衝手段を設けて成ることを特徴とする扉開閉装置。
  2. トリガー当て部材にトリガーが当たった状態で扉を前方に突出するように保持するための開状態保持部を設け、トリガー当て部材の開状態保持部の下部にトリガーがトリガー当て部材から離れる直前に当たる衝撃緩衝手段を構成する緩衝用扉保持部を設け、緩衝用扉保持部を上記開状態保持部より後方にずらして扉の開き角度が開状態保持部でトリガーを保持した状態における扉の開き角度よりも小さくなるようにしたことを特徴とする請求項1記載の扉開閉装置。
  3. 開口部の両側縁部に開口フレームを設け、扉に扉側緩衝部材を設け、開口フレームにフレーム側緩衝部材を設け、トリガーがトリガー当て部材から離れて自重で垂下した状態に戻る際に扉側緩衝部材がフレーム側緩衝部材に当たって扉の開き角度がトリガー当て部材でトリガーを保持した状態における扉の開き角度よりも小さくなるようにし、上記扉側緩衝部材とフレーム側緩衝部材とでトリガーがトリガー当て部材から離れて自重で垂下した状態に戻る際における扉の衝撃を緩衝するための衝撃緩衝手段を構成して成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の扉開閉装置。
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