JP6879817B2 - 折戸装置 - Google Patents

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Description

本発明は、折戸装置に関する。
従来、複数枚の障子を折り畳み可能に連結してなる折戸が戸枠に取り付けられた折戸装置が知られている。この折戸装置では、折戸を吊元側に向けて折り畳んだ際、折り畳まれた折戸が吊元側の縦枠近傍で戸枠の一側方に向けて逆V字状に張り出す形態となる(例えば、特許文献1〜3参照)。
特許第4494982号公報 特開2003−269055号公報 特開2015−135044号公報
このような折戸装置では、折戸が吊元側の縦枠近傍から張り出すように折り畳まれるため、折り畳まれた折戸が、その周辺に配置される部品と干渉を起こす問題がある。
例えば、折戸装置の外側にシャッターを更に取り付けようとすると、縦枠の外側に近接して取り付けられるシャッターのガイドレールが、折り畳まれた折戸の障子と干渉してしまい、最悪の場合、折戸を折り畳むことができなくなる。
また、縦枠には框の表面と当接してシールする複数のシール部材やフィン(側壁部)等が設けられるが、折戸の折り畳み時に吊元框が回転すると、吊元框がこれらシール部材やフィン等と干渉するおそれがある。特にシール部材は、折戸の展開時と折り畳み時とを問わず常に吊元框と干渉しているため、付着や摩耗、ヘタリが発生し易い。
そこで、本発明は、折戸の吊元側において、折り畳まれた折戸とその周辺に配置される部品との干渉を回避することができる折戸装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、上枠(例えば後述する上枠21)、下枠(例えば後述する下枠22)及び縦枠(例えば後述する縦枠23、24)からなる戸枠(例えば後述する戸枠2)と、戸先框(例えば後述する戸先框31)と吊元框(例えば後述する吊元框33)の間に複数枚の障子(例えば後述する障子3a)を折り畳み可能に連結してなる折戸(例えば後述する折戸3)とを備え、前記折戸を、前記吊元框に設けられた回転軸(例えば後述する回転軸6、7)を中心にして回転させながら折り畳むことにより、前記戸枠で囲まれる開口を開放し、前記折戸を展開することにより、前記開口を閉鎖する折戸装置であって、前記吊元框の前記回転軸は、折り畳み操作時に、前記上枠及び前記下枠に沿って中央側に向けてずれ移動可能に設けられている、折戸装置(例えば後述する折戸装置1)を提供する。
前記縦枠は、前記折戸の展開時に前記吊元框の室内側見付け面(例えば後述する室内側見付け面33a)と当接するシール部材(例えば後述する縦枠パッキン241)を有し、前記上枠及び前記下枠の少なくとも一方に、中央側に行くに従って、折り畳まれた前記折戸の張り出し方向に次第に傾斜するように設けられ、中央側に向けてずれ移動する前記吊元框の前記回転軸の外周面と当接して該回転軸を前記張り出し方向に案内することにより、前記吊元框を前記シール部材から離隔する方向に移動させるテーパー面(例えば後述するテーパー面9)を有することが好ましい。
前記上枠及び前記下枠の少なくとも一方に、前記吊元框の前記回転軸のずれ移動を、前記折戸の展開時に配置される第1の位置から中央側にずれた第2の位置に規制する回転軸規制部材(例えば後述する回転軸規制部材8)を備えることが好ましい。
前記上枠及び前記下枠の少なくとも一方に、前記第1の位置から中央側に向けてずれ移動する前記吊元框の前記回転軸の外周面と当接し、該回転軸を乗り越えさせて前記第2の位置に保持可能な段差部(例えば後述する段差部83)を有することが好ましい。
本発明によれば、折戸の吊元側において、折り畳まれた折戸とその周辺に配置される部品との干渉を回避することができる折戸装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る折戸装置の正面図である。 図1中のA−A線断面図である。 図1中のB−B線断面図である。 折戸の展開状態を示す折戸装置の横断面図である。 折戸の展開状態を示す折戸装置の吊元側の横断面図である。 折戸の折り畳み状態を示す折戸装置の吊元側の横断面図である。 回転軸規制部材の詳細を示す平面図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る折戸装置の正面図、図2は図1中のA−A線断面図、図3は図1中のB−B線断面図、図4は折戸の展開状態を示す折戸装置の横断面図、図5は折戸の展開状態を示す折戸装置の吊元側の横断面図、図6は折戸の折り畳み状態を示す折戸装置の吊元側の横断面図である。
折戸装置1は、上枠21、下枠22及び左右の縦枠23、24によって矩形状に形成された戸枠2と、この戸枠2に取り付けられた折戸3とを備えている。
折戸3は、例えばガラスパネルからなる2枚の障子3aが、戸先框31と中間框32との間及び吊元框33と中間框32との間に補助框34を介して取り付けられている。各補助框34は、それぞれヒンジ35によって中間框32に回転可能に支持されている。これによって、各障子3aは中間框32に対して折り畳み可能に取り付けられている。なお、図1中の25は上框、26は下框、36は中間框32に取り付けられた開閉操作用の取っ手である。
図2に示すように、戸先框31の上端には回転軸4が突設されている。回転軸4の先端には吊車41が設けられている。吊車41は、上枠21の長さ方向に沿って形成された一対のガイドレール211上に載置されている。これにより、折戸3の戸先側は上枠21から吊持されている。回転軸4は、一対のガイドレール211で形成されるガイド溝212にスライド移動可能に係合している。
また、戸先框31の下端にも、回転軸4と同心状に回転軸5が突設されている。回転軸5は、先端部に回転可能なガイドローラ5aを有している。回転軸5は、ガイドローラ5aの部分が、下枠22の長さ方向に沿って形成されたガイド溝221にスライド移動可能に係合している。これにより、回転軸5は、折戸3の展開時及び折り畳み時に下枠22に沿う戸先框31の移動を案内すると共に、折戸3が室内外方向に振れないようにしている。
この戸先框31の下側の回転軸5は、上下動可能に設けられており、下動させて下枠22に形成された図示しない係止穴内に挿入することにより、戸先框31を戸枠2に対して位置決め固定するためのロック機構を兼用している。このため、戸先側に回転軸5とは別途にロック機構を設ける必要がない。
一方、図3に示すように、吊元框33の上端にも回転軸6が突設されている。回転軸6の先端には、折戸3を上枠21に吊持するための吊車61が設けられている。吊車61は、戸先側と同様、上枠21のガイドレール211上に載置されている。これにより、折戸3の吊元側は上枠21から吊持されている。この回転軸6も、ガイド溝212にスライド移動可能に係合している。
また、吊元框33の下端にも回転軸6と同心状に回転軸7が突設されている。回転軸7は、先端部に回転可能なガイドローラ7aを有している。この回転軸7も、ガイドローラ7aの部分が、下枠22のガイド溝221にスライド移動可能に係合している。
この吊元框33の下側の回転軸7も、上下動可能に設けられており、下動させて下枠22に形成された図示しない係止穴内に挿入することにより、吊元框33を戸枠2に対して位置決め固定するためのロック機構を兼用している。このため、吊元側に回転軸7とは別途にロック機構を設ける必要がない。
戸先框31及び吊元框33は同一構造であり、横断面形状が略矩形状に形成され、左右対称に設けられている。戸先框31及び吊元框33は、それぞれ平面からなる室内側見付け面31a、33a、室外側見付け面31b、33b及び見込み面31c、33cを有し、これらが回転軸4、5、6、7を取り囲むように配置されている。311、331は、戸先框31及び吊元框33の見込み面31c、33cにそれぞれ設けられた緩衝パッキンである。緩衝パッキン311、331は、戸先框31及び吊元框33が回転した際、縦枠23、24と不意に衝突して異音が発生することを防止するためのものである。
戸先側及び吊元側の縦枠23、24も同一構造であり、左右対称に設けられている。いずれの縦枠23、24も、折戸3の展開時の戸先框31及び吊元框33の室内側見付け面31a、33aに沿うように延びる室内側側壁部23a、24aと、戸先框31及び吊元框33の室外側見付け面31b、33bに沿うように延びる室外側側壁部23b、24bとを有している。室内側側壁部23a、24aは、戸先框31及び吊元框33の室内側見付け面31a、33aのほぼ全体を覆うように配置されている。室外側側壁部23b、24bは、戸先框31及び吊元框33の室外側見付け面31b、33bの一部、具体的には室外側見付け面31b、33bにおける見込み面31c、33c寄りの部分を覆うように配置されている。
各縦枠23、24の室内側側壁部23a、24aと戸先框31及び吊元框33の室内側見付け面31a、33aとの間及び各縦枠23、24の室外側側壁部23b、24bと戸先框31及び吊元框33の室外側見付け面31b、33bとの間は、それぞれ僅かに離隔している。戸先框31及び吊元框33は、折戸3の展開時、図4に示すように、それぞれの縦枠23、24の室内側側壁部23a、24aと室外側側壁部23b、24bとの間に収納されるように配置されている。これにより、戸先框31及び吊元框33と縦枠23、24との間の空間Sは、室内側側壁部23a、24a及び室外側側壁部23b、24bによって室内外から直接目視されないように遮蔽されると共に、コ字状に入り組んだ形状とされ、風や水等の侵入防止効果を高めている。
各縦枠23、24の室内側側壁部23a、24aの端部には、展開時の戸先框31及び吊元框33の室内側見付け面31a、33aと当接するシール部材である縦枠パッキン231、241が取り付けられ、空間Sの室内側を封止している。また、各縦枠23、24の室外側側壁部23b、24bの端部には、展開時の戸先框31及び吊元框33の室外側見付け面31b、33bと当接するシール部材である水切りパッキン232、242が取り付けられ、空間Sの室外側を封止している。
折戸装置1は、取っ手36を室内側に引き寄せ、図4に示すように、全ての障子3aが一平面上に並ぶように折戸3を拡げて展開することにより、戸枠2で囲まれる開口を閉鎖して室内側と室外側とに隔てる。また、折戸3を折り畳む際は、取っ手36を室外側に押し込んで、回転軸6、7を中心にして吊元框33を室外側に向けて回転させながら、戸先框31を上枠21及び下枠22に沿って吊元側に引き寄せる。すると、折戸3は、図6に示すように、室外側に向けて逆V字状に張り出すように折り畳まれ、戸枠2で囲まれる開口を開放する。
ここで、本発明における「室内側」「室外側」は、折戸3によって隔てられる2つの空間を区別するものであり、本明細書では、折り畳まれた折戸3が逆V字状に張り出す方向の側を「室外側」、その反対方向の側を「室内側」と定義する。従って、「室外」とは、建物の外部(屋外)の空間であってもよいし、建物の内部(屋内)の部屋の一つの空間であってもよい。また、折り畳まれた折戸3の張り出し方向は、建物や部屋の外側となるようにするものに限らず、建物や部屋の内側となるようにしてもよい。
次に、折戸装置1の吊元側の構成について更に詳細に説明する。通常、折戸における戸先框の回転軸は、折り畳み操作によって上枠及び下枠に沿って吊元側に向けて大きくスライド移動するように設けられるのに対し、吊元框の回転軸は、展開時と折り畳み時とを問わず、縦枠近傍の上枠及び下枠の一か所に固定配置される。しかし、本発明における吊元框33の回転軸6、7は一か所に固定されていない。この折戸装置1における吊元框33の回転軸6、7は、折り畳み操作時に、上枠21及び下枠22に沿って中央側に向けてずれ移動可能に設けられている。ここで、「ずれ移動」とは、折り畳み時に、戸先框31の回転軸4、5が吊元側にスライド移動する距離に比べて遥かに短い距離を移動することをいう。
折戸3の展開時、吊元框33の回転軸6、7は、図5に示すように、吊元框33が縦枠24の室内側側壁部24aと室外側側壁部24bとの間に収納される位置(第1の位置)に配置され、折戸3は開口を閉鎖している。この第1の位置は、上枠21及び下枠22の長さ方向において、縦枠パッキン241よりもやや外寄り、且つ、水切りパッキン242よりもやや中央寄りに配置されている。このとき、吊元側の空間Sは、縦枠パッキン241及び水切りパッキン242によって封止されている。
そして、展開状態から取っ手36を室外側に向けて押し出し、折戸3の折り畳み操作を開始すると、戸先框31が回転軸4、5を中心にして回転しながら上枠21及び下枠22に沿って中央側に向けて移動し始める。一方、吊元框33の回転軸6、7は、上枠21及び下枠22に沿って中央側に向けてずれ移動可能に設けられているため、吊元框33も回転軸6、7を中心にして回転しながら上枠21及び下枠22に沿って、図6中の矢印に示すように展開時の位置から中央側に向けてずれ移動し始める。その後、戸先框31が吊元側一杯に引き寄せられるまで取っ手36を押し込むと、折戸3は室外側に向けて逆V字状に張り出すように折り畳まれる。
最終的に折り畳まれた折戸3は、吊元框33の回転軸6、7の中央側へのずれ移動によって、吊元側の縦枠24から中央側にやや離れた位置に配置される。このため、例えば図6に示すように、室外側に縦枠23、24と近接してシャッターのガイドレールGを配置しても、折り畳まれた折戸3とガイドレールGとが干渉することを回避できる。従って、ガイドレールGを更に外側にずらす等の対策をとる必要はなく、見栄えも良好にできる。
また、吊元框33は、回転軸6、7の中央側へのずれ移動に伴って、折り畳み操作時に縦枠24から離れる方向にずれ移動するので、吊元框33に当接する縦枠パッキン241との干渉も回避することができる。このため、縦枠パッキン241が当接し続けることによって生じる付着や摩耗、ヘタリの発生も抑えられる。
吊元框33は、折り畳み操作時、回転しながら縦枠24の室外側側壁部24bからも離れるように移動するので、折り畳み動作によって室外側側壁部24bや水切りパッキン242と干渉することはない。このため、本実施形態に示すように、戸先側と吊元側とで同一構造の縦枠23、24を左右対称に使用できるようになり、折戸装置1の見栄えも良好となる。
更に、折り畳み操作時、吊元框33が中央側に向けて縦枠24から離れる方向にずれ移動することで、吊元框33と縦枠24との間の空間Sを広く開放することができる。このため、吊元框33と縦枠24との間で室内外の空気の移動が容易となり、例えば折戸3の室外側空間が浴室等のように密閉された空間である場合、折戸3が空気の抵抗によって開きにくくなるといった現象も起きにくくなる。
折戸3を展開する際は逆の動作となり、吊元框33の回転軸6、7は折り畳み操作時とは逆方向に回転しながら吊元側の縦枠24に向けて移動する。これにより、吊元框33は上枠21及び下枠22に沿ってスライドしながら、縦枠24の室内側側壁部24aと室外側側壁部24bとの間に収納配置される。これにより、吊元框33と縦枠24との間の空間Sは、室内外から直接目視できないように遮蔽されると共に、コ字状に入り組んだ形状となって風や水等の侵入防止効果が高められる。
図4〜図6に示すように、下枠22には、吊元側の縦枠24の近傍に回転軸規制部材8が設けられている。この回転軸規制部材8は、詳細には図7に示すように、ガイド溝221内にビス止めされた樹脂製ブロックからなり、縦枠24側に配置される第1の当接部81と、該第1の当接部81から所定距離だけ中央側に離れて配置される第2の当接部82とを有している。吊元框33の下側の回転軸7は、ガイドローラ7aの部分が第1の当接部81と第2の当接部82との間に収納されるようにガイド溝221と係合している。
第1の当接部81は、展開操作によってガイド溝221内を縦枠24に向けてずれ移動する回転軸7のガイドローラ7aを当接させ、第1の位置81aで停止させることにより、回転軸7がそれ以上縦枠24側へ移動することを規制する。第2の当接部82は、折り畳み操作によってガイド溝221内を中央側に向けてずれ移動する回転軸7のガイドローラ7aを当接させ、回転軸7をその当接した位置(第2の位置82a)で停止させることにより、回転軸7がそれ以上中央側にずれ移動することを規制する。吊元框33の下側の回転軸7のずれ移動が規制されることにより、吊元框33の移動が規制されるので、上側の回転軸6のずれ移動も同様に規制される。
これにより、折り畳み操作時の回転軸6、7の上枠21及び下枠22に沿うずれ移動の範囲は、回転軸規制部材8によって、第1の位置81aから中央側に所定距離だけずれた第2の位置82aまでとなるように規制される。従って、回転軸6、7の中央側への過度のずれ移動が阻止され、折り畳まれた折戸3が中央側に寄り過ぎることが防止される。また、第1の当接部81によって、展開時に回転軸7が第1の位置81aよりも縦枠24側に移動することも阻止されるので、吊元框33が縦枠24と衝突するおそれもない。
更に、回転軸7は、ガイドローラ7aが第2の当接部82に当接して第2の位置82aで支持されるため、折戸3を折り畳む際、吊元框33をより円滑に回転させることができ、折り畳み操作性に優れる効果もある。本実施形態に示す回転軸規制部材8の第2の当接部82は、第2の位置82aで吊元框33の回転軸7を安定的に支持してより円滑に回転させることができるように、ガイドローラ7aの外周面に沿うように円弧面に形成されているが、これに限定されない。
なお、第1の位置81aから第2の位置82aまでの距離は、吊元框33を、折り畳み操作によって縦枠24の室内側側壁部24aと室外側側壁部24bとの間から離脱するように移動させ、折戸3とその周辺に配置される部品との干渉を回避できればよく、数十mmあれば十分である。
本実施形態に示す回転軸規制部材8は、第1の当接部81と第2の当接部82とが、下枠22のガイド溝221内で一体に繋がるように形成されているが、第1の当接部81と第2の当接部82とは分離した別体の部材として構成されていてもよい。また、回転軸規制部材8は、吊元框33の上側の回転軸6のずれ移動を規制するために上枠21に設けられてもよい。更に、回転軸規制部材8は、上枠21と下枠22の両方に設けられていてもよい。この場合、第1の当接部81と第2の当接部82は、上枠21と下枠22に分かれて設けられていてもよい。
下枠22には更に段差部83が設けられている。この段差部83は、中央側に向けてずれ移動する回転軸7のガイドローラ7aの外周面に当接するように、回転軸規制部材8の第2の当接部82寄りの位置に、ガイド溝221の室外側内壁面221aから室内側に向けて突出する突起状に設けられている。段差部83の突出高さは、回転軸7のガイドローラ7aが乗り越えられる程度の高さで形成されている。段差部83と第2の当接部82との間には、段差部83を乗り越えた回転軸7のガイドローラ7aが収まる程度のスペースが残され、段差部83と第2の当接部82との間で第2の位置82aを規定している。
折り畳み操作時に中央側に向けてずれ移動した回転軸7は、ガイドローラ7aが段差部83を乗り越えて第2の位置82aに収まった後、第2の位置82aに確実に固定保持される。回転軸7は、段差部83を再び乗り越えない限り第1の位置81aに向けて逆戻りすることはない。従って、回転軸7が第1の位置81aに向けて不意に逆戻りしてしまうことが防止され、吊元框33をその位置に止め置くことができる。
これにより、折戸3とその周辺に配置される部品との干渉を回避する効果をより確実に得ることができる。また、回転軸7が第2の位置82aに確実に固定保持されることで、折り畳み終了まで吊元框33をより安定した状態で回転させることができる。更に、ガイドローラ7aが段差部83を乗り越える際、クリック感及びクリック音が発生するので、ガイドローラ7aが段差部83と第2の当接部82の間に収まって回転軸7が第2の位置82aに保持された状態にあることを容易に知覚できる。これらにより、折戸3の折り畳み操作性を一層向上させることができる。
段差部83の形状は、回転軸7のガイドローラ7aが乗り越え、且つ、乗り越えた回転軸7を第2の位置82aに保持できるものであれば特に限定されるものではないが、本実施形態に示す段差部83は、第1の当接部81側に配置される第1の傾斜面83aと第2の当接部82側に配置される第2の傾斜面83bとを有し、ガイド溝221の室外側内壁面221aから三角形状に突出するように形成されている。
第1の傾斜面83aは比較的緩やかな角度の傾斜面で形成されている。従って、回転軸7は、第1の位置81aから第2の位置82aに向けて移動する際、ガイドローラ7aが第1の傾斜面83aに案内されて段差部83を乗り越え易くなり、折り畳み操作時に回転軸7を第2の位置82aまで滑らかに移動させることができる。一方、第2の傾斜面83bは、第1の傾斜面83aに比べて急な角度の傾斜面で形成されている。従って、ガイドローラ7aは第2の傾斜面83bを乗り越え難いため、第2の位置82aに保持された回転軸7は第1の位置81aに向けて移動し難くなる。このため、段差部83の第2の傾斜面83bと第2の当接部82との間で、第2の位置82aにある回転軸7を確実に固定保持できる。
なお、回転軸7が段差部83を通過する際、吊元框33が僅かに室内側に移動するが、ほんの一瞬僅かに移動するだけであり、しかも、回転軸7の中央側に向けたずれ移動の終端の近くであるため、折戸3とその周辺の部品との干渉回避効果に影響を及ぼす程度のものではない。また、段差部83は、回転軸規制部材8の第1の当接部81や第2の当接部82と別体に形成され、適宜の固定手段によってガイド溝221の室外側内壁面221aに取り付けられるものでもよい。
下枠22には、中央側に向けてずれ移動する回転軸7のガイドローラ7aの外周面と当接するテーパー面9が形成されている。テーパー面9は、中央側に行くに従って、折り畳まれた折戸3の張り出し方向である室外側に次第に傾斜するように、回転軸規制部材8の第1の当接部81と第2の当接部82との間のガイド溝221の室外側内壁面221aに設けられている。本実施形態では、テーパー面9の中央側の端部に、前述した段差部83が配置されている。
テーパー面9は、回転軸規制部材8の第1の当接部81側で最も厚みが厚く、室外側内壁面221aからの高さが最も高くなっているので、回転軸7が第1の位置81aに配置されている時、回転軸7を最も室内側に寄らせるようになっている。これにより、折戸3の展開時、吊元框33を縦枠パッキン241に対して更に当接するように配置させることができ、シール性をより向上させることができる。
一方、テーパー面9は、回転軸規制部材8の段差部83側で最も厚みが薄く、室外側内壁面221aからの高さが最も低くなっている。このため、回転軸7が第1の位置81aから第2の位置82aへずれ移動する際、ガイドローラ7aを摺動させながら、回転軸7を僅かに室外側寄りに案内する。折り畳み操作を行っている間、吊元框33の回転軸6、7には、常に折戸3の張り出し方向である室外側に向けた力が作用するためである。これにより、吊元框33は、中央側に向かうに従って縦枠パッキン241から離れる方向に偏移し、吊元框33と縦枠パッキン241との当たりが弱くなる。このため、吊元框33の移動が容易となり、折戸3の開閉操作を軽快にすることができる。
本実施形態に示すテーパー面9は、第1の当接部81と段差部83とを繋ぐように回転軸規制部材8に一体に形成されているが、第1の当接部81と段差部83のいずれかのみと繋がるように形成されていてもよく、回転軸規制部材8とは別体の部品としてガイド溝221の室外側内壁面221aに設けられるものであってもよい。また、テーパー面9は、上枠21と下枠22の少なくとも一方に設けられていればよい。
以上説明した折戸装置1では、2枚の障子3aを折り畳み可能に連結して1枚の折戸3を構成したが、本発明において1枚の折戸3を構成する障子3aの数は複数枚であれば何ら限定されず、3枚以上の障子3aが折り畳み可能に連結されるものであってもよい。また、本発明は戸枠2の開口を1枚の折戸3で閉鎖する構成に限らず、それぞれ折り畳み可能に構成された複数枚の折戸で閉鎖する構成であってもよい。
また、以上説明した折戸装置1は、吊元框33も戸先框31と同様に吊車61によって上枠21から吊持される構造の折戸装置1とした。これによれば、吊車61によって吊元框33の回転軸6、7の円滑なずれ移動が可能である。しかし、吊元框33は戸先框31と異なり、上枠21及び下枠22に沿って大きく移動する必要がないため、吊元框33の吊持構造は、吊車61に代えて、例えばアングル材等によってガイドレール211に摺動可能に吊持される簡易的な構造であってもよい。
更に、本発明に係る折戸装置は、折戸を上枠から吊持する構造に限らず、折戸の下端側に戸車を設けて下枠で移動可能に支持する構造であってもよい。また、本発明に係る折戸装置は、建物の屋内と屋外とを隔てる場合に限らず、部屋の開閉扉として使用する場合や、例えばパーテーション等のように1つの部屋を2つの空間に隔てる場合にも同様に適用できる。
1 折戸装置
2 戸枠
21 上枠
22 下枠
23、24 縦枠
241 縦枠パッキン(シール部材)
3 折戸
3a 障子
31 戸先框
33 吊元框
33a 室内側見付け面
6、7 回転軸
8 回転軸規制部材
81a 第1の位置
82a 第2の位置
83 段差部
9 テーパー面

Claims (4)

  1. 上枠、下枠及び縦枠からなる戸枠と、戸先框と吊元框の間に複数枚の障子を折り畳み可能に連結してなる折戸とを備え、
    前記折戸を、前記吊元框に設けられた回転軸を中心にして回転させながら折り畳むことにより、前記戸枠で囲まれる開口を開放し、前記折戸を展開することにより、前記開口を閉鎖する折戸装置であって、
    前記吊元框の前記回転軸は、折り畳み操作時に、前記上枠及び前記下枠に沿って中央側に向けてずれ移動可能に設けられている、折戸装置。
  2. 前記縦枠は、前記折戸の展開時に前記吊元框の室内側見付け面と当接するシール部材を有し、
    前記上枠及び前記下枠の少なくとも一方に、中央側に行くに従って、折り畳まれた前記折戸の張り出し方向に次第に傾斜するように設けられ、中央側に向けてずれ移動する前記吊元框の前記回転軸の外周面と当接して該回転軸を前記張り出し方向に案内することにより、前記吊元框を前記シール部材から離隔する方向に移動させるテーパー面を有する、請求項1に記載の折戸装置。
  3. 前記上枠及び前記下枠の少なくとも一方に、前記吊元框の前記回転軸のずれ移動を、前記折戸の展開時に配置される第1の位置から中央側にずれた第2の位置に規制する回転軸規制部材を備える、請求項1又は2に記載の折戸装置。
  4. 前記上枠及び前記下枠の少なくとも一方に、前記第1の位置から中央側に向けてずれ移動する前記吊元框の前記回転軸の外周面と当接し、該回転軸を乗り越えさせて前記第2の位置に保持可能な段差部を有する、請求項3に記載の折戸装置。
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