JP2003249659A - 半導体装置、電気光学装置、および電子機器 - Google Patents

半導体装置、電気光学装置、および電子機器

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JP2003249659A
JP2003249659A JP2003004570A JP2003004570A JP2003249659A JP 2003249659 A JP2003249659 A JP 2003249659A JP 2003004570 A JP2003004570 A JP 2003004570A JP 2003004570 A JP2003004570 A JP 2003004570A JP 2003249659 A JP2003249659 A JP 2003249659A
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signal input
protection circuit
line
electrostatic protection
substrate
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Ichiro Murai
一郎 村井
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
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  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号入力端子からサージ電圧が入っても配線
の交差部分で不具合が発生しない半導体装置、この半導
体装置をTFTアレイ基板として備えた電気光学装置、
および電子機器を提供すること。 【解決手段】 液晶装置のTFTアレイ基板10では、
信号入力端子670、および端子710、720が基板
辺111に沿って配列されているとともに、信号入力端
子670から信号入力線67が基板辺112に向かって
延びている。信号入力線67に対する静電気保護回路5
に定電位を供給するための定電位線のうち、低電位線7
2については、信号入力線67と一切、交差しておら
ず、高電位線71は、信号入力線67と交差している
が、信号入力端子670から静電気保護回路5に到る配
線部分671とは交差していない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置、この
半導体装置をトランジスタアレイ基板として用いた電気
光学装置、およびこの電気光学装置を用いた電子機器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種の電気光学装置のうち、例えば、画
素スイッチング用の非線形素子として薄膜トランジスタ
(以下、TFTと称す)を用いたアクティブマトリクス
型の液晶装置は、直視型表示装置や投射型表示装置など
の各種の電子機器に用いられている。この電気光学装置
では、データ線および走査線が交差する位置に対応して
画素スイッチング用のTFT、および画素電極がマトリ
クス状に形成されたTFTアレイ基板(トランジシタア
レイ基板/半導体装置)と、対向電極が形成された対向
基板との間に電気光学物質としての液晶が保持されてい
る。また、TFTアレイ基板上では、相補型のTFTに
よって各種駆動回路が形成されていることもある。
【0003】さらに、図24、図25、および図26を
参照して示すように、TFTアレイ基板には、静電気な
どに起因して発生するサージ電圧から駆動回路などを保
護するための静電気保護回路も構成されている。
【0004】図24は、従来の液晶装置に用いたTFT
アレイ基板おいて、静電気保護回路およびその周辺のレ
イアウトを示す等価回路図である。図25は、従来の液
晶装置に用いたTFTアレイ基板において、静電気保護
回路およびその周辺のレイアウトを示す平面図である。
図26は、従来の液晶装置に用いたTFTアレイ基板に
おいて、静電保護回路を構成するTFTや配線の交差部
分などを図25のD−D′線、D1−D1′線、および
D2−D2′線で切断したときの断面図である。
【0005】図24、図25および図26に示すよう
に、TFTアレイ基板10では、基板辺111に沿っ
て、各種信号が外部から供給される信号入力端子67
0、高電位VDDXが外部から供給される端子710、
および低電位VSSXが外部から供給される端子720
が配列され、これらの端子670、710、720から
は、信号入力線67、高電位線71、および低電位線7
2がデータ線駆動回路101まで延びている。また、信
号入力線67の途中位置には静電気保護回路5が電気的
に接続し、この静電気保護回路5では、Pチャネル型の
TFT80とNチャネル型のTFT90の各々がノーマ
リオフのダイオードとして機能するようにゲート電極6
5とソース領域82が高電位VDDXに固定され、ゲー
ト電極66とソース領域92が低電位VSSXに固定さ
れている。
【0006】ここで、高電位線71は、信号入力端子6
70および静電保護回路5が形成されている領域よりも
さらに基板辺112の側で信号入力線67と交差する方
向に延び、そこから静電保護回路5のPチャネル型のT
FT80のソース領域82に延びている。これに対し
て、低電位線72は、信号入力端子670が形成されて
いる領域と静電保護回路5が形成されている領域との間
を通って信号入力線67と交差する方向に延び、そこか
ら静電保護回路5に延びている。但し、各配線は、多層
配線構造をもって形成されていることから、たとえ交差
していても各配線の層間には層間絶縁膜4が介在してい
る。すなわち、高電位線71、低電位線72、および信
号入力線67の本体部分は、層間絶縁膜4より上層側の
配線で構成する一方、これらの本体部分を交差部分67
2、717、729では一部、途切れさせ、この途切れ
部分については、ゲート電極65、66と同層の下地配
線3c、およびコンタクトホール718、719を経由
させて電気的な接続を図ってある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように構成したT
FTアレイ基板10においては、信号入力端子670か
ら静電気に起因するサージ電圧が入っても、このサージ
電圧は、データ線駆動回路101に入る前に静電気保護
回路5で吸収されるはずである。しかしながら、従来の
TFTアレイ基板10では、信号入力端子670から静
電気保護回路5に到る途中部分に、信号入力線67と低
電位線72との交差部分729が存在している。このた
め、信号入力端子670からサージ電圧が入ったとき、
このサージ電圧によって、信号入力線67と低電位線7
2との交差部分729が発熱する結果、そのジュール熱
によって、信号入力線67あるいは低電位線72が断線
するなどという問題点がある。
【0008】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
信号入力端子からサージ電圧が入っても配線の交差部分
で不具合が発生しない半導体装置、この半導体装置をT
FTアレイ基板として備えた電気光学装置、および電子
機器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、基板上に、複数の信号入力端子と、該
複数の信号入力端子の各々から延びた複数本の信号入力
線と、該信号入力線のうち、所定の信号入力線の途中位
置に電気的に接続する静電気保護回路とを有する半導体
装置において、前記静電気保護回路に定電位を供給する
ための定電位線は、少なくとも、前記所定の信号入力端
子から前記静電気保護回路に到る配線部分と交差する領
域を避けて形成されていることを特徴とする。
【0010】すなわち、本発明では、前記複数の信号入
力端子が前記基板の第1の基板辺に沿って配列され、か
つ、前記複数本の信号入力線が前記複数の信号入力端子
の各々から前記基板において前記第1の基板辺と対向す
る第2の基板辺に向かって延びているとともに、当該信
号入力線の間に前記静電保護回路が配置されている場
合、さらには、前記定電位線に接続する端子も前記第1
の基板辺に沿って配列されている場合でも、静電気保護
回路に定電位を供給するための定電位線は、信号入力線
において信号入力端子からみて静電気保護回路より遠い
部分では信号入力線と交差していてもよいが、信号入力
端子から静電気保護回路に到る途中部分とは交差しない
ように形成されている。このため、信号入力端子からサ
ージ電圧が入ったときでも、このサージ電圧によって、
信号入力線と定電位線との交差部分で発熱が起こらない
ので、信号入力線や定電位線が断線するという不具合の
発生を回避できる。また、信号入力端子からサージ電圧
が入ったときでも、このサージ電圧は、層間絶縁膜を突
き抜けて定電位線に抜けるということがないので、層間
ショートを防止できる。それ故、半導体装置の信頼性を
向上することができる。
【0011】本発明において、前記静電気保護回路に定
電位を供給するための定電位線を、少なくとも、前記所
定の信号入力端子から前記静電気保護回路に到る配線部
分と交差する領域を避けるように形成するにあたって
は、例えば、前記定電位線を、前記信号入力端子および
前記静電保護回路が形成されている領域よりもさらに前
記第1の基板辺の側、あるいは前記第2の基板辺の側を
通し、そこから前記静電保護回路に向けて延ばす。
【0012】ここで、前記定電位線は、前記静電保護回
路に高電位を供給する高電位線と、前記静電保護回路に
低電位を供給する低電位線とから構成される場合があ
り、このような場合、前記低電位線および前記高電位線
のうちの一方の定電位線については、前記信号入力端子
および前記静電保護回路が形成されている領域よりもさ
らに前記第2の基板辺の側を通し、そこから前記静電保
護回路に延ばす一方、他方の定電位線については、前記
信号入力端子および前記静電保護回路が形成されている
領域よりもさらに前記第1の基板辺の側を通し、そこか
ら前記静電保護回路まで延ばすことが好ましい。このよ
うに構成すると、第1の基板辺の方向における端子ピッ
チなどを広げる必要がない。また、他方の定電位線を信
号入力端子および静電保護回路が形成されている領域よ
りもさらに第1の基板辺の側に形成するといっても、従
来の構成と比較すると、他の定電位線の位置が変わるだ
けなので、端子形成領域周辺を拡張する必要はない。
【0013】また、本発明において、前記定電位線は、
前記静電保護回路に高電位を供給する高電位線と、前記
静電保護回路に低電位を供給する低電位線とから構成さ
れる場合には、前記低電位線および前記高電位線のいず
れについても、前記信号入力端子および前記静電保護回
路が形成されている領域よりもさらに前記第1の基板辺
の側、あるいは前記第2の基板辺の側を通し、そこから
前記静電保護回路に延ばしてもよい。
【0014】本発明において、前記静電気保護回路に
は、例えば、ノーマリオフ状態となるようにゲートとソ
ースが定電位に固定されたTFTが用いられている。
【0015】また、前記静電気保護回路には、ノーマリ
オフ状態となるようにゲートとソースが定電位に固定さ
れた状態で直列接続された複数のTFTを用いてもよ
い。この場合、前記静電気保護回路では、TFTをデュ
アルゲート構造あるいはトリプルゲート構造で構成する
ことにより、複数のTFTが直列接続された構造として
もよい。このように構成すると、TFTの耐圧を向上す
るすることができる。
【0016】本発明において、前記静電気保護回路で
は、ノーマリオフ状態となるようにゲートとソースが定
電位に固定された状態で直列接続された第1導電型のT
FTと第2導電型のTFTとを用いてもよい。
【0017】また、本発明において、前記静電気保護回
路では、ノーマリオフ状態となるようにゲートとソース
が定電位に固定された状態で並列接続された複数のTF
Tを用いてもよい。このように構成すると、TFTのオ
ン電流を大きくすることができるので、静電気保護回路
を確実に動作させることができる。
【0018】本発明において、前記TFTは、LDD構
造を備えていることが好ましい。このように構成する
と、TFTのオフ時の漏れ電流を小さくすることができ
るので、ノーマリオフとして用いるのに適している。
【0019】本発明を適用した半導体装置は、例えば、
電気光学装置において、電気光学物質を保持するトラン
ジスタアレイ基板として構成される。この場合、前記信
号入力線は、前記トランジスタアレイ基板上にマトリク
ス状に形成された画素を駆動するための駆動回路まで延
びている。
【0020】本発明において、前記トランジスタアレイ
基板については、該トランジスタアレイ基板に対向配置
された対向基板との間に前記電気光学物質として液晶を
保持するように構成すれば、電気光学装置を液晶装置と
して構成することができる。
【0021】本発明を適用した電気光学装置は、例え
ば、投射型表示装置や直視型表示装置などといった各種
の電子機器に用いられる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお、以下の説明では、本発明を
適用した半導体装置として、アクティブマトリクス型の
液晶装置(電気光学装置)のTFTアレイ基板(トラン
ジスタアレイ基板)を説明する。
【0023】[実施の形態1] (液晶装置の全体構成)図1は、液晶装置をその上に形
成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図
であり、図2は、対向基板を含めて示す図1のH−H′
断面図である。
【0024】図1において、液晶装置100(電気光学
装置)のTFTアレイ基板10(半導体装置)の上に
は、シール材107が貼り合わされる対向基板の縁に沿
うように設けられている。シール材107の外側領域に
は、データ線駆動回路101および端子102がTFT
アレイ基板10の基板辺111(第1の基板辺)に沿っ
て設けられており、走査線駆動回路104が、この基板
辺111に隣接する2つの基板辺113、114に沿っ
て形成されている。
【0025】また、端子102とデータ線駆動回路10
1との間には、後述する静電気保護回路5の形成領域5
1が確保されている。
【0026】なお、走査線に供給される走査信号の遅延
が問題にならないのならば、走査線駆動回路104は片
側だけでも良いことは言うまでもない。また、データ線
駆動回路101を画像表示領域10aの辺に沿って両側
に配列しても良い。例えば、奇数列のデータ線は画像表
示領域10aの一方の辺に沿って配設されたデータ線駆
動回路から画像信号を供給し、偶数列のデータ線は画像
表示領域10aの反対側の辺に沿って配設されたデータ
線駆動回路から画像信号を供給するようにしても良い。
この様にデータ線を櫛歯状に駆動するようにすれば、デ
ータ線駆動回路101の形成面積を拡張することが出来
るため、複雑な回路を構成することが可能となる。
【0027】更に、TFTアレイ基板10において基板
辺111と対向する基板辺112(第2の基板辺)に
は、画像表示領域10aの両側に設けられた走査線駆動
回路104間をつなぐための複数の配線105が設けら
れており、更に、額縁108と重なる領域などを利用し
て、プリチャージ回路や検査回路が設けられることもあ
る。また、対向基板20のコーナー部の少なくとも1箇
所においては、TFTアレイ基板10と対向基板20と
の間で電気的導通をとるための上下導通材106が形成
されている。
【0028】そして、図2に示すように、図1に示した
シール材107とほぼ同じ輪郭をもつ対向基板20がこ
のシール材107によりTFTアレイ基板10に固着さ
れている。なお、シール材107は、TFTアレイ基板
10と対向基板20とをそれらの周辺で貼り合わせるた
めの光硬化樹脂や熱硬化性樹脂などからなる接着剤であ
り、両基板間の距離を所定値とするためのグラスファイ
バー、あるいはガラスビーズ等のギャップ材が配合され
ている。
【0029】詳しくは後述するが、TFTアレイ基板1
0には、画素電極9aがマトリクス状に形成されてい
る。これに対して、対向基板20には、シール材107
の内側領域に遮光性材料からなる額縁108が形成され
ている。さらに、対向基板20において、TFTアレイ
基板10に形成されている画素電極9aの縦横の境界領
域と対向する領域には、ブラックマトリクス、あるいは
ブラックストライプなどと称せられる遮光膜23が形成
され、その上層側には、ITO膜からなる対向電極21
が形成されている。
【0030】このように形成した液晶装置100は、た
とえば、投射型表示装置(液晶プロジェクタ)において
使用される場合には、3枚の液晶装置100がRGB用
のライトバルブとして各々使用され、各液晶装置100
の各々には、RGB色分解用のダイクロイックミラーを
介して分解された各色の光が投射光として各々入射され
ることになる。従って、前記した各形態の液晶装置10
0にはカラーフィルタが形成されていない。但し、対向
基板20において各画素電極9aに対向する領域にRG
Bのカラーフィルタをその保護膜とともに形成すること
により、投射型表示装置以外にも、後述するモバイルコ
ンピュータ、携帯電話機、液晶テレビなどといった電子
機器のカラー表示装置として用いることができる。
【0031】さらに、対向基板20に対して、各画素に
対応するようにマイクロレンズを形成することにより、
入射光の画素電極9aに対する集光効率を高めることが
できるので、明るい表示を行うことができる。さらにま
た、対向基板20に何層もの屈折率の異なる干渉層を積
層することにより、光の干渉作用を利用して、RGB色
をつくり出すダイクロイックフィルタを形成してもよ
い。このダイクロイックフィルタ付きの対向基板によれ
ば、より明るいカラー表示を行うことができる。
【0032】(液晶装置100の構成および動作)次
に、TFTアレイ基板10およびアクティブマトリクス
型の液晶装置100の構成および動作について、図3お
よび図4を参照して説明する。
【0033】図3は、液晶装置100に用いられる駆動
回路内蔵型のTFTアレイ基板10の構成を模式的に示
すブロック図、図4は、この液晶装置100において画
像表示領域10aを構成するためにマトリクス状に形成
された複数の画素における各種素子、配線などの等価回
路図である。図5は、データ線、走査線、画素電極など
が形成されたTFTアレイ基板において相隣接する画素
の平面図である。図6は、図5のA−A′線に相当する
位置での断面、およびTFTアレイ基板と対向基板との
間に電気光学物質としての液晶を封入した状態の断面を
示す説明図である。なお、これらの図、および後述する
図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度
の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならし
めてある。
【0034】図3に示すように、駆動回路内蔵型のTF
Tアレイ基板10では、絶縁基板10b上に、複数のデ
ータ線6aと複数の走査線3aとの交差部分に対応して
複数の画素100aがマトリクス状に構成されている。
また、データ線駆動回路101には、X側シフトレジス
タ回路、X側シフトレジスタ回路から出力された信号に
基づいて動作するアナログスイッチとしてのTFTを備
えるサンプルホールド回路S/H、6相に展開された各
画像信号VD1〜VD6に対応する6本の画像信号線v
ideoなどが構成されている。本例において、データ
線駆動回路101は、前記のX側シフトレジスタ回路が
4相で構成されており、端子102を介して外部からス
タート信号DX、クロック信号CLX1〜CLX4、お
よびその反転クロック信号CLX1バー〜CLX4バー
がX側シフトレジスタ回路に供給され、これらの信号に
よってデータ線駆動回路101が駆動される。従って、
サンプルホールド回路S/Hは、前記のX側シフトレジ
スタ回路から出力された信号に基づいて各TFTが動作
し、画像信号線videoを介して供給される画像信号
VD1〜VD6を所定のタイミングでデータ線6aに取
り込み、各画素100aに供給することが可能である。
一方、走査線駆動回路104には、端子102を介して
外部からスタート信号DY、クロック信号CLY、およ
びその反転クロック信号CLYバーが供給され、これら
の信号によって走査線駆動回路104が駆動される。
【0035】本形態のTFTアレイ基板10において、
基板辺111には、定電源VDDX、VSSX、VDD
Y、VSSY、変調画像信号(画像信号VD1〜VD
6)、各種駆動信号などが入力されるアルミニウム膜等
の金属膜、金属シリサイド膜、あるいはITO膜等の導
電膜からなる多数の端子102が構成され、これらの端
子102からは、走査線駆動回路101およびデータ線
駆動回路104を駆動するためのアルミニウム膜等の低
抵抗な金属膜や金属シリサイド膜からなる複数の信号配
線109がそれぞれ引き回されている。
【0036】ここで、端子102とデータ線駆動回路1
01との間には、後述する静電気保護回路5の形成領域
51が確保されている。ここに形成される静電気保護回
路5として、本形態では、端子102および配線109
のうち、クロック信号CLX1〜CLX4、およびその
反転クロック信号CLX1バー〜CLX4バーが入力さ
れる信号入力端子670および信号入力線67に静電気
が原因でサージ電圧が入ったときでも、このサージ電圧
を高電位VDDXが端子710を介して供給される高電
位線71、あるいは外部から低電位VSSXが端子72
0を介して供給される低電位線72に逃がすことによっ
て、サージ電圧からデータ線駆動回路101を保護する
ための構成を例に後述する。
【0037】図4に示すように、液晶装置100の画像
表示領域10aにおいて、マトリクス状に形成された複
数の画素100aの各々には、画素電極9a、および画
素電極9aを制御するための画素スイッチング用のTF
T30が形成されており、画素信号を供給するデータ線
6aが当該TFT30のソースに電気的に接続されてい
る。データ線6aに書き込む画素信号S1、S2・・・
Snは、この順に線順次に供給する。また、TFT30
のゲートには走査線3aが電気的に接続されており、所
定のタイミングで、走査線3aにパルス的に走査信号G
1、G2・・・Gmを、この順に線順次で印加するよう
に構成されている。画素電極9aは、TFT30のドレ
インに電気的に接続されており、スイッチング素子であ
るTFT30を一定期間だけそのオン状態とすることに
より、データ線6aから供給される画素信号S1、S2
・・・Snを各画素に所定のタイミングで書き込む。こ
のようにして画素電極9aを介して液晶に書き込まれた
所定レベルの画素信号S1、S2、・・・Snは、後述
する対向基板に形成された対向電極との間で一定期間保
持される。
【0038】ここで、保持された画素信号がリークする
のを防ぐことを目的に、画素電極9aと対向電極との間
に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70(キャパシ
タ)を付加することがある。この蓄積容量70によっ
て、画素電極9aの電圧は、例えば、ソース電圧が印加
された時間よりも3桁も長い時間だけ保持される。これ
により、電荷の保持特性は改善され、コントラスト比の
高い表示を行うことのできる液晶装置が実現できる。な
お、蓄積容量70を形成する方法としては、容量を形成
するための配線である容量線3bとの間に形成する場
合、あるいは前段の走査線3aとの間に形成する場合も
いずれであってもよい。
【0039】図5において、液晶装置100のTFTア
レイ基板10上には、マトリクス状に複数の透明な画素
電極9a(点線で囲まれた領域)が各画素毎に形成さ
れ、画素電極9aの縦横の境界領域に沿ってデータ線6
a(一点鎖線で示す)、走査線3a(実線で示す)、お
よび容量線3b(実線で示す)が形成されている。
【0040】図6に示すように、TFTアレイ基板10
の基体は、石英基板や耐熱性ガラス板などの透明基板1
0bからなり、対向基板20の基体は、石英基板や耐熱
性ガラス板などの透明基板20bからなる。TFTアレ
イ基板10には画素電極9aが形成されており、その上
側には、ラビング処理等の所定の配向処理が施されたポ
リイミド膜などからなる配向膜16が形成されている。
画素電極9aは、たとえばITO(Indium Ti
n Oxide)膜等の透明な導電性膜からなる。ま
た、配向膜16は、たとえばポリイミド膜などの有機膜
に対してラビング処理を行うことにより形成される。な
お、対向基板20において、対向電極21の上層側に
も、ポリイミド膜からなる配向膜22が形成され、この
配向膜22も、ポリイミド膜に対してラビング処理が施
された膜である。
【0041】TFTアレイ基板10には、透明基板10
bの表面に下地保護膜12が形成されているとともに、
その表面側において、画像表示領域10aには、各画素
電極9aに隣接する位置に、各画素電極9aをスイッチ
ング制御する画素スイッチング用のTFT30が形成さ
れている。
【0042】図5および図6に示すように、画素スイッ
チング用のTFT30は、LDD(Lightly D
oped Drain)構造を有しており、半導体膜1
aには、走査線3aからの電界によりチャネルが形成さ
れるチャネル領域1a′、低濃度ソース領域1b、低濃
度ドレイン領域1c、高濃度ソース領域1d、並びに高
濃度ドレイン領域1eが形成されている。また、半導体
膜1aの上層側には、この半導体膜1aと走査線3aと
を絶縁するゲート絶縁膜2が形成されている。
【0043】このように構成したTFT30の表面側に
は、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜4、7が形成さ
れている。層間絶縁膜4の表面には、データ線6aが形
成され、このデータ線6aは、層間絶縁膜4に形成され
たコンタクトホール5を介して高濃度ソース領域1dに
電気的に接続している。層間絶縁膜7の表面にはITO
膜からなる画素電極9aが形成されている。画素電極9
aは、層間絶縁膜4、7およびゲート絶縁膜2に形成さ
れたコンタクトホール8を介して高濃度ドレイン領域1
eに電気的に接続している。この画素電極9aの表面側
にはポリイミド膜からなる配向膜16が形成されてい
る。
【0044】また、高濃度ドレイン領域1eからの延設
部分1f(下電極)に対しては、ゲート絶縁膜2aと同
時形成された絶縁膜(誘電体膜)を介して、走査線3a
と同層の容量線3bが上電極として対向することによ
り、蓄積容量70が構成されている。
【0045】なお、TFT30は、好ましくは上述のよ
うにLDD構造をもつが、低濃度ソース領域1b、およ
び低濃度ドレイン領域1cに相当する領域に不純物イオ
ンの打ち込みを行わないオフセット構造を有していても
よい。また、TFT30は、ゲート電極(走査線3aの
一部)をマスクとして高濃度で不純物イオンを打ち込
み、自己整合的に高濃度のソースおよびドレイン領域を
形成したセルフアライン型のTFTであってもよい。ま
た、本形態では、TFT30のゲート電極(走査線3
a)をソース−ドレイン領域の間に1個のみ配置したシ
ングルゲート構造としたが、これらの間に2個以上のゲ
ート電極を配置してもよい。この際、各々のゲート電極
には同一の信号が印加されるようにする。このようにデ
ュアルゲート(ダブルゲート)、あるいはトリプルゲー
ト以上でTFT30を構成すれば、チャネルとソース−
ドレイン領域の接合部でのリーク電流を防止でき、オフ
時の電流を低減することが出来る。これらのゲート電極
の少なくとも1個をLDD構造或いはオフセット構造に
すれば、さらにオフ電流を低減でき、安定したスイッチ
ング素子を得ることができる。
【0046】このように構成したTFTアレイ基板10
と対向基板20とは、画素電極9aと対向電極21とが
対面するように配置され、かつ、これらの基板間には、
前記のシール材53(図1および図2を参照)により囲
まれた空間内に電気光学物質としての液晶50が封入さ
れ、挟持されている。液晶50は、画素電極9aからの
電界が印加されていない状態で配向膜により所定の配向
状態をとる。液晶50は、例えば一種または数種のネマ
ティック液晶を混合したものなどからなる。
【0047】なお、対向基板20およびTFTアレイ基
板10の光入射側の面あるいは光出射側には、使用する
液晶50の種類、すなわち、TN(ツイステッドネマテ
ィック)モード、STN(スーパーTN)モード等々の
動作モードや、ノーマリホワイトモード/ノーマリブラ
ックモードの別に応じて、偏光フィルム、位相差フィル
ム、偏光板などが所定の向きに配置される。
【0048】(駆動回路の構成)再び図1において、本
形態の液晶装置100では、TFTアレイ基板10の表
面側のうち、画像表示領域10aの周辺領域を利用して
データ線駆動回路101および走査線駆動回路104が
形成されている。このようなデータ線駆動回路101お
よび走査線駆動回路104は、基本的には、図7および
図8に示すNチャネル型のTFTとPチャネル型のTF
Tとによって構成されている。
【0049】図7は、走査線駆動回路104およびデー
タ線駆動回路101等の周辺回路を構成するTFTの構
成を示す平面図である。図8は、この周辺回路を構成す
るTFTを図7のB−B′線で切断したときの断面図で
ある。
【0050】図7および図8において、周辺回路を構成
するTFTは、Pチャネル型のTFT180とNチャネ
ル型のTFT190とからなる相補型TFTとして構成
されている。これらの駆動回路用のTFT180、19
0を構成する半導体膜160(輪郭を点線で示す)は、
基板10b上に形成された下地保護膜12を介して島状
に形成されている。
【0051】TFT180、190には、高電位線71
と低電位線72がコンタクトホール163、164を介
して、半導体膜160のソース領域に電気的にそれぞれ
接続されている。また、入力配線166は、共通のゲー
ト電極165にそれぞれ接続されており、出力配線16
7は、コンタクトホール168、169を介して、半導
体膜160のドレイン領域に電気的にそれぞれ接続され
ている。
【0052】このような周辺回路領域も、画像表示領域
10aと同様なプロセスを経て形成されるため、周辺回
路領域にも、層間絶縁膜4、7およびゲート絶縁膜2が
形成されている。また、駆動回路用のTFT180、1
90も、画素スイッチング用のTFT30と同様、LD
D構造を有しており、チャネル型成領域181、191
の両側には、高濃度ソース領域182、192および低
濃度ソース領域183、193からなるソース領域と、
高濃度ドレイン領域184、194および低濃度ドレイ
ン領域185、195からなるドレイン領域とを備えて
いる。
【0053】(静電気保護回路5の構成)再び図1およ
び図3において、本形態の液晶装置100において、T
FTアレイ基板10には、端子102とデータ線駆動回
路101との間に静電気保護回路5を形成する領域50
が確保されており、この静電保護回路5周辺の構成を、
図9ないし図11を参照して説明する。
【0054】図9および図10は、本形態のTFTアレ
イ基板に形成した静電気保護回路およびその周辺のレイ
アウトを示す等価回路図、および平面図である。図11
は、この静電保護回路を構成するTFTや配線の交差部
分などを図10のC−C′線、C1−C1′線、および
C2−C2′線で切断したときの断面図である。
【0055】図9および図10に示すように、外部から
信号入力される信号入力端子670、外部から高電位V
DDXが供給される端子710、および外部から低電位
VSSXが供給される端子720は、いずれも基板辺1
11に沿って配列され、かつ、これらの信号入力端子6
70、および端子710、720からは、信号入力線6
7、高電位線71、および低電位線72が、対向する基
板辺112の側に向かって延びてデータ線駆動回路10
1に届いている。また、本形態では、信号入力線67の
側方位置を利用して静電保護回路5が形成されている。
【0056】この静電気保護回路5では、図9、図1
0、および図11に示すように、Pチャネル型のTFT
80とNチャネル型のTFT90の各々がノーマリオフ
のダイオードとして機能するように、ゲート電極65と
ソース領域82が高電位VDDXに固定され、ゲート電
極66とソース領域92が低電位VSSXに固定されて
いる。すなわち、TFT80、90には、高電位線71
および低電位線72がそれぞれコンタクトホール63、
64を介してソース領域82、92に電気的にそれぞれ
接続されているとともに、高電位線71および低電位線
72は、各ゲート電極65、66にもコンタクトホール
651、661を介してそれぞれ電気的に接続してい
る。信号入力線67は、Pチャネル型のTFT80、お
よびNチャネル型のTFT90と各ドレイン領域84、
94にコンタクトホール68、69を介して電気的に接
続されている。
【0057】このような静電気保護回路5は、画像表示
領域10aと同様なプロセスを経て形成されるため、静
電気保護回路用のTFT80、90を構成する半導体膜
60は、透明基板10b上の下地保護膜12の上層に島
状に形成されている。また、静電気保護回路5の形成領
域50にも、層間絶縁膜4、7およびゲート絶縁膜2が
形成されている。また、静電気保護回路用のTFT8
0、90も、画素スイッチング用のTFT30と同様、
LDD構造を有しており、チャネル形成領域81、91
の両側には、高濃度ソース領域82、92および低濃度
ソース領域83、93からなるソース領域と、高濃度ド
レイン領域84、94および低濃度ドレイン領域85、
95からなるドレイン領域とを備えている。
【0058】このような静電気保護回路5に高電位およ
び低電位を供給するにあたって、本形態では、高電位線
71および低電位線72は、信号入力線67のうち、信
号入力端子670から静電気保護回路5に到る配線部分
671と交差するような領域を避けるように形成されて
おり、この配線部分671は、高電位線71および低電
位線72のいずれとも交差していない。
【0059】すなわち、高電位線71は、信号入力端子
670および静電保護回路5が形成されている領域より
もさらに基板辺112の側(データ線駆動回路101の
側)を通る第1の引き回し部分711と、この第1の引
き回し部分721から基板辺111に向かって延びて静
電保護回路5のTFT80のソース領域82に到る第2
の引き回し部分712とを備えている。このため、高電
位線71は、第1の引き回し部分711が信号入力線6
7と交差部分672で交差しているものの、この交差部
分672は、信号入力端子670からみたときに静電気
保護回路5よりも離れた位置である。
【0060】これに対して、低電位線72は、端子72
0から信号入力端子670および静電保護回路5が形成
されている領域よりもさらに基板辺111の側まで延び
た第1の引き回し部分721と、信号入力端子670お
よび静電保護回路5が形成されている領域よりもさらに
基板辺111の側で第1の引き回し部分721から基板
辺111に沿って延びた第2の引き回し部分722と、
この第2の引き回し部分722から基板辺112に向け
て延びて静電保護回路5のTFT90のソース領域92
に到る第3の引き回し部分723とを備えている。従っ
て、低電位線72は、信号入力線67と一切、交差して
いない。
【0061】なお、図9および図10から明らかなよう
に、高電位線71の第1の引き回し部分711と低電位
線72とは交差部分717で交差し、かつ、高電位線7
1の第1の引き回し部分711と信号入力線67とは交
差部分672で交差しているが、これらの交差部分71
7、672では、図11に示すように、高電位線71、
低電位線72、および信号入力線67の本体部分につい
ては、層間絶縁膜4より上層の配線とする一方、これら
の本体部分を交差部分672、717では一部、途切れ
させ、かつ、ゲート電極66、67と同層の下地配線3
c、およびコンタクトホール718、719を経由させ
ることにより、配線の電気的な接続と、交差部分71
7、672での絶縁とを確保してある。
【0062】このように、本形態のTFTアレイ基板1
0、および液晶装置100では、信号入力端子670、
および端子710、720がTFTアレイ基板10の基
板辺111に沿って配列されているとともに、信号入力
端子670から信号入力線67が基板辺112に向かっ
て延び、かつ、信号入力線67の側方に静電保護回路5
が配置されているが、静電気保護回路5に定電位を供給
するための定電位線のうち、低電位線72については、
信号入力線67と一切、交差していない。また、高電位
線71については、信号入力端子670からみて静電気
保護回路5より遠い交差部分672で信号入力線67と
交差しているが、信号入力端子670から静電気保護回
路5に到る配線部分671とは交差していない。従っ
て、信号入力端子670から静電気に起因するサージ電
圧が入ったときでも、このサージ電圧によって信号入力
線67と低電位線72との交差部分、あるいは信号入力
線67と高電位線71との交差部分が発熱するという問
題が発生しないので、サージ電圧が原因で信号入力線6
7、高電位線71、低電位線72が断線することがな
い。また、サージ電圧が層間絶縁膜4を突き抜けて低電
位線72や高電位線71に抜けるということがないの
で、層間ショートを防止できる。それ故、液晶装置10
0の信頼性を向上することができる。
【0063】(TFTアレイ基板の製造方法)図12
(A)ないし図16を参照して、TFTアレイ基板10
を製造する方法を説明する。
【0064】図12〜図16はいずれも、本形態のTF
Tアレイ基板10の製造方法を示す工程断面図である。
なお、駆動回路を構成するTFTは、基本的には静電保
護回路用のTFTの製造方法と同様であるため、それら
の図示および説明を省略する。
【0065】本形態では、まず、図12(A)に示すよ
うに、超音波洗浄等により清浄化したガラス製等の透明
基板10bを準備した後、基板温度が150℃〜450
℃の温度条件下で、透明基板10bの全面に、下地保護
膜12を形成するためのシリコン酸化膜からなる絶縁膜
をプラズマCVD法により300nm〜500nmの厚
さに形成する。このときの原料ガスとしては、たとえば
モノシランと笑気ガスとの混合ガスやTEOSと酸素、
あるいはジシランとアンモニアを用いることができる。
【0066】次に、図12(B)に示すように、基板温
度が150℃〜450℃の温度条件下で、透明基板10
bの全面に、非晶質シリコン膜からなる半導体膜1をプ
ラズマCVD法により50nm〜100nmの厚さに形
成する。このときの原料ガスとしては、たとえばジシラ
ンやモノシランを用いることができる。次に、半導体膜
1に対してレーザ光を照射してレーザアニールを施す。
その結果、アモルファスの半導体膜1は、一度溶融し、
冷却固化過程を経て結晶化する。この際には、各領域へ
のレーザ光の照射時間が非常に短時間であり、かつ、照
射領域も基板全体に対して局所的であるため、基板全体
が同時に高温に熱せられることがない。それ故、透明基
板10としてガラス基板などを用いても熱による変形や
割れ等が生じない。
【0067】次に、図12(C)に示すように、フォト
リソグラフィ技術を用いて半導体膜1の表面にレジスト
マスク402を形成する。次に、レジストマスク402
の開口部から半導体膜1をエッチングして、図12
(D)に示すように、画素スイッチング用のTFT30
を構成する半導体膜1aと、静電保護回路用のTFT8
0、90とを島状に形成した後、レジストマスク402
を除去する。
【0068】次に、図13(E)に示すように、CVD
法などを用いて、半導体膜1a、60の表面にシリコン
酸化膜からなるゲート絶縁膜2を形成する。なお、図示
を省略するが、所定のレジストマスクを介して半導体膜
1aの延設部分1fに不純物イオンを打ち込んで、容量
線3bとの間に蓄積容量70を構成するための下電極を
形成する。
【0069】次に、図13(F)に示すように、基板1
0bの表面全体に、走査線3a、容量線3b、およびゲ
ート電極65、66を形成するためのタングステンシリ
サイドやモリブデンシリサイドなどの導電膜3を形成し
た後、フォトリソグラフィ技術を用いて導電膜3の表面
にレジストマスク403を形成し、次に、レジストマス
ク403の開口部から導電膜3をエッチングして、図1
3(G)に示すように、走査線3a、容量線3b、ゲー
ト電極65、66を形成する。
【0070】次に、図14(H)に示すように、静電保
護回路用のPチャネル型のTFT80を形成するための
半導体膜60をレジストマスク411で覆った状態で、
画素スイッチング用のTFT30を構成する半導体膜1
aと、静電保護回路用のNチャネル型のTFT90を構
成する半導体膜60とに対して、走査線3aやゲート電
極66をマスクとして、約0.1×1013/cm2〜約
10×1013/cm2のドーズ量で低濃度N型の不純物
イオン(リンイオン)を打ち込んで、走査線3aおよび
ゲート電極66に対して自己整合的に低濃度ソース領域
1b、93、および低濃度ドレイン領域1c、95を形
成する。ここで、走査線3aやゲート電極66の真下に
位置しているため、不純物イオンが導入されなかった部
分は半導体膜1a、60のままのチャネル領域1a′、
91となる。
【0071】次に、図14(I)に示すように、走査線
3aおよびゲート電極66より幅が広く、かつ、静電保
護回路用のPチャネル型のTFT80を形成するための
半導体膜60を覆うレジストマスク412を形成し、こ
の状態で、高濃度N型の不純物イオン(リンイオン)を
約0.1×1015/cm2〜約10×1015/cm2のド
ーズ量で打ち込み、高濃度ソース領域1d、92、およ
びドレイン領域1e、94を形成する。
【0072】次に、図14(J)に示すように、Nチャ
ネル型のTFT30、90を形成するための半導体膜1
a、60をレジストマスク413で覆った状態で、静電
保護回路用のPチャネル型のTFT80を構成する半導
体膜60に対して、ゲート電極65をマスクとして、約
0.1×1013/cm2〜約10×1013/cm2のドー
ズ量で低濃度の不純物イオン(ボロンイオン)を打ち込
んで、ゲート電極65に対して自己整合的に低濃度ソー
ス領域83、および低濃度ドレイン領域85を形成す
る。ここで、ゲート電極65の真下に位置しているた
め、不純物イオンが導入されなかった部分は半導体膜6
0のままのチャネル領域81となる。
【0073】次に、図14(K)に示すように、ゲート
電極65より幅が広く、かつ、Nチャネル型のTFT3
0、90を形成するための半導体膜1a、60を覆うレ
ジストマスク414を形成し、この状態で、高濃度P型
の不純物イオン(ボロンイオン)を約0.1×1015
cm2〜約10×1015/cm2のドーズ量で打ち込み、
高濃度ソース領域82、およびドレイン領域84を形成
する。
【0074】次に、図15(L)に示すように、基板1
0bの表面全体に、シリコン酸化膜などからなる層間絶
縁膜4を形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いて
層間絶縁膜4の表面にレジストマスク404を形成す
る。次に、レジストマスク404の開口部から層間絶縁
膜4をエッチングして、図15(M)に示すように、コ
ンタクトホール5、63、64、68、69をそれぞれ
形成した後、レジストマスク404を除去する。
【0075】次に、図15(N)に示すように、基板1
0bの表面全体に、データ線6a(ソース電極)や各種
配線などを構成するためのアルミニウム膜6を500n
m〜1000nmの厚さに形成した後、フォトリソグラ
フィ技術を用いてアルミニウム膜6の表面にレジストマ
スク405を形成する。次に、レジストマスク405の
開口部からアルミニウム膜6をエッチングして、図15
(O)に示すように、データ線6a、高電位線71、低
電位線72、信号入力線67を形成する。その結果、静
電気保護回路5を構成するPチャネル型およびNチャネ
ル型のTFT80、90が完成する。次に、レジストマ
スク405を除去する。
【0076】次に、図16(P)に示すように、シリコ
ン酸化膜などからなる層間絶縁膜7を形成した後、フォ
トリソグラフィ技術を用いて層間絶縁膜7の表面にレジ
ストマスク406を形成する。次に、レジストマスク4
06の開口部から層間絶縁膜7をエッチングして、図1
6(Q)に示すように、コンタクトホール8を形成した
後、レジストマスク406を除去する。
【0077】次に、図16(R)に示すように、基板1
0bの表面全体に、ITO膜9などの透明導電膜を形成
した後、フォトリソグラフィ技術を用いてITO膜9の
表面にレジストマスク407を形成する。次に、レジス
トマスク407の開口部からITO膜9をエッチングし
て、図16(S)に示すように、画素電極9aを形成し
た後、レジストマスク407を除去する。
【0078】しかる後に、図6に示すように、配向膜1
6を形成する。その結果、TFTアレイ基板10が完成
する。
【0079】[実施の形態2]図17および図18は、
本形態のTFTアレイ基板に形成した静電気保護回路お
よびその周辺のレイアウトを示す等価回路図、および平
面図である。
【0080】実施の形態1では、TFTアレイ基板10
の基板辺111付近において、信号入力端子670およ
び信号入力線67と、高電位が供給される端子710お
よび高電位線71との間に、低電位が供給される端子7
20および高電位線71が配置されている構成であった
が、図17および図18に示すように、高電位が供給さ
れる端子710および高電位線71と、低電位が供給さ
れる端子720および高電位線71との間に、信号入力
端子670および信号入力線67が構成されている構成
であっても、本発明を適用できる。
【0081】すなわち、図17および図18に示す例に
おいても、高電位線71は、信号入力端子670および
静電保護回路5が形成されている領域よりもさらに基板
辺112の側(データ線駆動回路101の側)を通る第
1の引き回し部分711と、この第1の引き回し部分7
21から基板辺111に向かって延びて静電保護回路5
のTFT80のソース領域82に到る第2の引き回し部
分712とを備えている。このため、高電位線71は、
第1の引き回し部分711が信号入力線67と交差部分
672で交差しているものの、この交差部分672は、
信号入力線67のうち、信号入力端子670からみたと
きに静電気保護回路5よりも離れた位置である。
【0082】これに対して、低電位線72は、端子72
0から信号入力端子670および静電保護回路5が形成
されている領域よりもさらに基板辺111の側まで延び
た第1の引き回し部分721と、信号入力端子670お
よび静電保護回路5が形成されている領域よりもさらに
基板辺111の側で第1の引き回し部分721から基板
辺111に沿って延びた第2の引き回し部分722と、
この第2の引き回し部分722から基板辺112に向け
て延びて静電保護回路5のTFT90のソース領域92
に到る第3の引き回し部分723とを備えている。従っ
て、低電位線72は、信号入力線67と一切、交差して
いない。
【0083】その他の構成は、実施の形態1と同様なの
で、共通する部分には同一の符号を付して図示すること
にしてそれらの説明を省略する。
【0084】このように、本形態でも、高電位線71お
よび低電位線72は、信号入力線67に対して信号入力
端子670から静電気保護回路5に到る配線部分671
とは交差していない。従って、信号入力端子670から
サージ電圧が入ったときでも、このサージ電圧によっ
て、信号入力線67と低電位線72との交差部分、ある
いは信号入力線67と高電位線71との交差部分で発熱
が起こらない。また、信号入力端子670からサージ電
圧が入ったときでも、このサージ電圧は、層間絶縁膜4
を突き抜けて低電位線72や高電位線71に抜けるとい
うことがない。それ故、液晶装置100の信頼性を向上
することができる。
【0085】[実施の形態3]図19および図20は、
本形態のTFTアレイ基板に形成した静電気保護回路お
よびその周辺のレイアウトを示す等価回路図、および平
面図である。
【0086】実施の形態1、2では、高電位線71につ
いては、信号入力端子670および静電保護回路5が形
成されている領域よりもさらに基板辺112の側(デー
タ線駆動回路101の側)を通し、低電位線72につい
ては、端子720から信号入力端子670および静電保
護回路5が形成されている領域よりもさらに基板辺11
1の側を通したが、本形態では、図19および図20に
示すように、高電位線71および低電位線72のいずれ
をも、信号入力端子670および静電保護回路5が形成
されている領域よりもさらに基板辺112の側(データ
線駆動回路101の側)を通してある。
【0087】すなわち、高電位線71は、信号入力端子
670および静電保護回路5が形成されている領域より
もさらに基板辺112の側(データ線駆動回路101の
側)を通る第1の引き回し部分711と、この第1の引
き回し部分721から基板辺111に向かって延びて静
電保護回路5のTFT80のソース領域82に到る第2
の引き回し部分712とを備えている。このため、高電
位線71は、第1の引き回し部分711が信号入力線6
7と交差部分672で交差しているものの、この交差部
分672は、信号入力線67のうち、信号入力端子67
0からみたときに静電気保護回路5よりも離れた位置で
ある。
【0088】また、低電位線72も、信号入力端子67
0および静電保護回路5が形成されている領域よりもさ
らに基板辺112の側(データ線駆動回路101の側)
を通る第1の引き回し部分726と、この第1の引き回
し部分726から基板辺111に向かって延びて静電保
護回路5のTFT90のソース領域92に到る第2の引
き回し部分727とを備えている。このため、低電位線
72は、第1の引き回し部分726が信号入力線67と
交差部分673で交差しているものの、この交差部分6
73は、信号入力線67のうち、信号入力端子670か
らみたときに静電気保護回路5よりも離れた位置であ
る。
【0089】その他の構成は、実施の形態1と同様なの
で、共通する部分には同一の符号を付して図示すること
にしてそれらの説明を省略する。
【0090】このように、本形態でも、高電位線71お
よび低電位線72は、信号入力線67に対して信号入力
端子670から静電気保護回路5に到る配線部分671
とは交差していない。従って、信号入力端子670から
サージ電圧が入ったときでも、このサージ電圧によっ
て、信号入力線67と低電位線72との交差部分、ある
いは信号入力線67と高電位線71との交差部分で発熱
が起こらない。また、信号入力端子670からサージ電
圧が入ったときでも、このサージ電圧は、層間絶縁膜4
を突き抜けて低電位線72や高電位線71に抜けるとい
うことがない。それ故、液晶装置100の信頼性を向上
することができる。
【0091】[その他の実施の形態]なお、上記の実施
の形態1、2、3では、静電気保護回路用のTFT8
0、90として、シングルゲートのTFTを1つ用いた
例であったが、図21(A)に静電気保護回路用のPチ
ャネル型のTFTを示すように、例えば、2つのTFT
801、802を並列に用いて、オン電流の増大を図っ
てもよい。また、図21(B)に静電気保護回路用のP
チャネル型のTFTを示すように、2つのTFT80
3、804を直列に用いて耐圧の向上を図ってもよい。
この場合、1つの半導体膜60に対して2つのゲート電
極65を設けたデュアルゲート構造、あるいは図示を省
略するが、3つのゲート電極65を設けたデュアルゲー
ト構造を採用してもよい。
【0092】上記形態では、半導体装置として、アクテ
ィブマトリクス型の液晶装置に用いるTFTアレイ基板
を例に説明したが、液晶以外の電気光学物質を用いた電
気光学装置を構成する半導体装置、あるいは電気光学装
置以外の半導体装置に本発明を適用してもよい。
【0093】[電子機器への適用]次に、本発明を適用
した液晶装置100(電気光学装置)を備えた電子機器
の一例を、図22、図23(A)、(B)を参照して説
明する。
【0094】図22は、上記の各形態に係る電気光学装
置と同様に構成された液晶装置100を備えた電子機器
の構成をブロック図である。図23(A)、(B)はそ
れぞれ、本発明に係る液晶装置を用いた電子機器の一例
としてのモバイル型のパーソナルコンピュータの説明
図、および携帯電話機の説明図である。
【0095】図22において、電子機器は、表示情報出
力源1000、表示情報処理回路1002、駆動回路1
004、液晶装置100、クロック発生回路1008、
および電源回路1010を含んで構成される。表示情報
出力源1000は、ROM(Read Only Me
mory)、R10(Randam AccessMe
mory)、光ディスクなどのメモリ、テレビ信号の画
信号を同調して出力する同調回路などを含んで構成さ
れ、クロック発生回路1008からのクロックに基づい
て、所定フォーマットの画像信号を処理して表示情報処
理回路1002に出力する。この表示情報出力回路10
02は、たとえば増幅・極性反転回路、相展開回路、ロ
ーテーション回路、ガンマ補正回路、あるいはクランプ
回路等の周知の各種処理回路を含んで構成され、クロッ
ク信号に基づいて入力された表示情報からデジタル信号
を順次生成し、クロック信号CLKとともに駆動回路1
004に出力する。駆動回路1004は、液晶装置10
0を駆動する。電源回路1010は、上述の各回路に所
定の電源を供給する。なお、液晶装置100を構成する
TFTアレイ基板の上に駆動回路1004を形成しても
よく、それに加えて、表示情報処理回路1002もTF
Tアレイ基板の上に形成してもよい。
【0096】このような構成の電子機器としては、投射
型液晶表示装置(液晶プロジェクタ)、マルチメディア
対応のパーソナルコンピュータ(PC)、およびエンジ
ニアリング・ワークステーション(EWS)、ページ
ャ、あるいは携帯電話、ワードプロセッサ、テレビ、ビ
ューファインダ型またはモニタ直視型のビデオテープレ
コーダ、電子手帳、電子卓上計算機、カーナビゲーショ
ン装置、POS端末、タッチパネルなどを挙げることが
できる。
【0097】すなわち、図23(A)に示すように、パ
ーソナルコンピュータ80は、キーボード81を備えた
本体部82と、液晶表示ユニット83とを有する。液晶
表示ユニット83は、前述した液晶装置100を含んで
構成される。
【0098】また、図23(B)に示すように、携帯電
話機90は、複数の操作ボタン91と、前述した液晶装
置100からなる表示部とを有している。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、静電
気保護回路に定電位を供給するための定電位線は、信号
入力線の信号入力端子から静電気保護回路に到る部分と
は交差しないように形成されている。このため、信号入
力端子からサージ電圧が入ったときでも、このサージ電
圧によって、信号入力線と低電位線との交差部分で発熱
が起こらない。従って、サージ電圧が入っても信号入力
線や低電位線が断線するという不具合の発生を回避でき
る。また、信号入力端子からサージ電圧が入ったときで
も、このサージ電圧は、層間絶縁膜を突き抜けて定電位
線に抜けるということがないので、層間ショートを防止
できる。それ故、半導体装置の信頼性を向上することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した液晶装置をその上に形成され
た各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図であ
る。
【図2】図1のH−H′断面図である。
【図3】図1および図2に示す液晶装置に用いられる駆
動回路内蔵型のTFTアレイ基板の構成を模式的に示す
ブロック図である。
【図4】図1および図2に示す液晶装置において画像表
示領域を構成するためにマトリクス状に形成された複数
の画素における各種素子、配線などの等価回路図であ
る。
【図5】図1および図2に示す液晶装置において、デー
タ線、走査線、画素電極などが形成されたTFTアレイ
基板において相隣接する画素の平面図である。
【図6】図1および図2に示す液晶装置の画像表示領域
の一部を図5のA−A′線に相当する位置で切断したと
きの断面図である。
【図7】図1および図2に示す液晶装置の画像表示領域
の周辺領域に形成した周辺回路の平面図である。
【図8】図7に示す駆動回路用のTFTの断面図であ
る。
【図9】本発明の実施の形態1に係る液晶装置に用いた
TFTアレイ基板において、静電気保護回路およびその
周辺のレイアウトを示す等価回路図である。
【図10】本発明の実施の形態1に係る液晶装置に用い
たTFTアレイ基板において、静電気保護回路およびそ
の周辺のレイアウトを示す平面図である。
【図11】本発明の実施の形態1に係る液晶装置に用い
たTFTアレイ基板において、静電保護回路を構成する
TFTや配線の交差部分などを図10のC−C′線、C
1−C1′線、およびC2−C2′線で切断したときの
断面図である。
【図12】(A)ないし(D)は、本発明の実施の形態
1に係るTFTアレイ基板の製造方法を示す工程断面図
である。
【図13】(E)ないし(G)は、本発明の実施の形態
1に係るTFTアレイ基板の製造方法を示す工程断面図
である。
【図14】(H)ないし(K)は、本発明の実施の形態
1に係るTFTアレイ基板の製造方法を示す工程断面図
である。
【図15】(L)ないし(O)は、本発明の実施の形態
1に係るTFTアレイ基板の製造方法を示す工程断面図
である。
【図16】(P)ないし(S)は、本発明の実施の形態
1に係るTFTアレイ基板の製造方法を示す工程断面図
である。
【図17】本発明の実施の形態2に係る液晶装置に用い
たTFTアレイ基板において、静電気保護回路およびそ
の周辺のレイアウトを示す等価回路図である。
【図18】本発明の実施の形態2に係る液晶装置に用い
たTFTアレイ基板において、静電気保護回路およびそ
の周辺のレイアウトを示す平面図である。
【図19】本発明の実施の形態3に係る液晶装置に用い
たTFTアレイ基板において、静電気保護回路およびそ
の周辺のレイアウトを示す等価回路図である。
【図20】本発明の実施の形態3に係る液晶装置に用い
たTFTアレイ基板において、静電気保護回路およびそ
の周辺のレイアウトを示す平面図である。
【図21】(A)、(B)はそれぞれ、本発明を適用し
た係る液晶装置に用いたTFTアレイ基板において、静
電気保護回路を構成するのに用いられるTFTの説明図
である。
【図22】本発明に係る液晶装置を用いた電子機器の回
路構成を示すブロック図である。
【図23】(A)、(B)はそれぞれ、本発明に係る液
晶装置を用いた電子機器の一例としてのモバイル型のパ
ーソナルコンピュータの説明図、および携帯電話機の説
明図である。
【図24】従来の液晶装置に用いたTFTアレイ基板に
おいて、静電気保護回路およびその周辺のレイアウトを
示す等価回路図である。
【図25】従来の液晶装置に用いたTFTアレイ基板に
おいて、静電気保護回路およびその周辺のレイアウトを
示す平面図である。
【図26】従来の液晶装置に用いたTFTアレイ基板に
おいて、静電保護回路を構成するTFTや配線の交差部
分などを図25のD−D′線、D1−D1′線、および
D2−D2′線で切断したときの断面図である。
【符号の説明】
5 静電気保護回路 10 TFTアレイ基板(半導体装置) 10b TFTアレイ基板の基体としての基板 30 画素スイッチング用のTFT 67 信号入力線 71 高電位線(定電位線) 72 低電位線(定電位線) 80、90 静電保護回路用のTFT 100 液晶装置 180、190 駆動回路用のTFT 670 信号入力端子 710 高電位が供給される端子 720 低電位が供給される端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/08 331 H01L 27/04 H 27/088 27/08 102F Fターム(参考) 2H092 GA59 GA64 JA25 JB42 JB79 NA14 PA06 5F038 BH07 BH13 EZ20 5F048 AA02 AB06 AC04 BA16 BB04 BC06 BE08 BG07 CC09 CC15 CC18 CC19 5F110 AA22 BB02 BB04 CC02 DD02 DD03 DD11 DD13 DD25 EE05 EE28 FF02 FF29 GG02 GG13 GG25 GG45 HJ01 HJ04 HJ13 HL03 HL07 HM14 HM15 NN03 NN23 NN72 NN73 PP03 QQ11

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、複数の信号入力端子と、該複
    数の信号入力端子の各々から延びた複数本の信号入力線
    と、該信号入力線のうち、所定の信号入力線の途中位置
    に電気的に接続する静電気保護回路とを有する半導体装
    置において、 前記静電気保護回路に定電位を供給するための定電位線
    は、少なくとも、前記所定の信号入力線において前記信
    号入力端子から前記静電気保護回路に到る配線部分と交
    差する領域を避けて形成されていることを特徴とする半
    導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記複数の信号入力
    端子は、前記基板の第1の基板辺に沿って配列され、か
    つ、前記複数本の信号入力線は、前記複数の信号入力端
    子の各々から前記基板において前記第1の基板辺と対向
    する第2の基板辺に向かって延びているとともに、当該
    信号入力線の側方位置に前記静電保護回路が配置されて
    いることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記定電位線に接続
    する端子も前記第1の基板辺に沿って配列されているこ
    とを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3において、前記定電位
    線は、前記信号入力端子および前記静電保護回路が形成
    されている領域よりもさらに前記第1の基板辺の側、あ
    るいは前記第2の基板辺の側を通って前記静電保護回路
    に延びていることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または3において、前記定電位
    線は、前記静電保護回路に高電位を供給する高電位線
    と、前記静電保護回路に低電位を供給する低電位線とを
    有し、 前記低電位線および前記高電位線のうちの一方の定電位
    線は、前記信号入力端子および前記静電保護回路が形成
    されている領域よりもさらに前記第2の基板辺の側を通
    って前記静電保護回路に延びている一方、 他方の定電位線は、前記信号入力端子および前記静電保
    護回路が形成されている領域よりもさらに前記第1の基
    板辺の側を通って前記静電保護回路まで延びていること
    を特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項2または3において、前記定電位
    線は、前記静電保護回路に高電位を供給する高電位線
    と、前記静電保護回路に低電位を供給する低電位線とを
    有し、 前記低電位線および前記高電位線はいずれも、前記信号
    入力端子および前記静電保護回路が形成されている領域
    よりもさらに前記第1の基板辺の側、あるいは前記第2
    の基板辺の側を通って前記静電保護回路に延びているこ
    とを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    前記静電気保護回路は、ノーマリオフ状態となるように
    ゲートとソースが定電位に固定された薄膜トランジスタ
    を備えていることを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    前記静電気保護回路は、ノーマリオフ状態となるように
    ゲートとソースが定電位に固定された状態で直列接続さ
    れた複数の薄膜トランジスタを備えていることを特徴と
    する半導体装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記複数の薄膜トラ
    ンジスタは、デュアルゲート構造あるいはトリプルゲー
    ト構造を備えていることにより、複数の薄膜トランジス
    タが直列接続された構造になっていることを特徴とする
    半導体装置。
  10. 【請求項10】 請求項5または6において、前記静電
    気保護回路は、ノーマリオフ状態となるようにゲートと
    ソースが定電位に固定された状態で直列接続された第1
    導電型の薄膜トランジスタと第2導電型の薄膜トランジ
    スタを備えていることを特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし6のいずれかにおい
    て、前記静電気保護回路は、ノーマリオフ状態となるよ
    うにゲートとソースが定電位に固定された状態で並列接
    続された複数の薄膜トランジスタを備えていることを特
    徴とする半導体装置。
  12. 【請求項12】 請求項7ないし11のいずれかにおい
    て、前記薄膜トランジスタは、LDD構造を備えている
    ことを特徴とする半導体装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれかに規定
    する半導体装置を、電気光学物質を保持するトランジス
    タアレイ基板として用いた電気光学装置であって、前記
    信号入力線は、前記トランジスタアレイ基板上にマトリ
    クス状に形成された画素を駆動するための駆動回路まで
    延びていることを特徴とする電気光学装置。
  14. 【請求項14】 請求項13において、前記トランジス
    タアレイ基板は、該トランジスタアレイ基板に対向配置
    された対向基板との間に前記電気光学物質として液晶を
    保持していることを特徴とする電気光学装置。
  15. 【請求項15】 請求項13または14に規定する電気
    光学装置を備えていることを特徴とする電子機器。
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