JP2003247441A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車両の制御装置

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JP2003247441A JP2002044411A JP2002044411A JP2003247441A JP 2003247441 A JP2003247441 A JP 2003247441A JP 2002044411 A JP2002044411 A JP 2002044411A JP 2002044411 A JP2002044411 A JP 2002044411A JP 2003247441 A JP2003247441 A JP 2003247441A
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  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハイブリッド車両において完爆不能と判断さ
れても可能な限りエンジンの再始動が試行されるように
し、ハイブリッド車両の航続可能距離を長くする。 【解決手段】 エンジン1と、エンジン1のクランク軸
に連結される発電機4と、車両の駆動輪に連結されるモ
ータ5と、発電機4及びモータ5に接続されるバッテリ
27とを備えたハイブリッド車両において、コントロー
ラ13は、エンジン1が正トルクを発生しているか否か
によりエンジン1の完爆を判断し、完爆判定が成立しな
かったときはエンジン1の始動が不可能であると判断す
るが、エンジン1の始動が不可能であると判断されても
車両が停車状態となった場合はエンジン1の始動が不可
能であるとの判断を解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハイブリッド車両の制御
に関する。
【0002】
【従来の技術】ハイブリッド車両(以下、HEV)の中
には、エンジンに何らかの不具合が発生して動作しない
場合であっても、バッテリからの電力供給により、モー
タのみによる動力で走行可能となっているものがある。
これはエンジン故障時においてもモータを使用して自力
走行を可能とするHEVならではのフェールセーフ機構
となっている。
【0003】さらに、特開2001-145210では、エンジン
故障検出時に、モータのみによる走行とし、かつ走行距
離を可能な限り延長できるような処理を行っている。具
体的には、できるだけ電力消費が少なく運転できるよう
に変速機の効率が良くなる運転状態とするほか、通常時
よりも低い充電状態になるまでバッテリが使用できるよ
うにバッテリの制限範囲を広げている。
【0004】
【発明が解決しようとしている問題点】ところで、この
ような従来の制御装置では、一般的にシステムに異常を
判定した場合には、少なくともそのトリップ中(イグニ
ッションキーをOFFにするまで)はその異常判定を維
持することが多い。
【0005】しかし、HEVでは、一般にエンジンの燃
料消費率の高い運転領域、すなわち低出力領域で運転中
や停車中は燃費向上のためにエンジンを自動的に停止す
るため、エンジンの停止及び再始動を行う機会が多く、
また、再始動時におけるエンジンの状態も変化に富んで
おり、なかなか完爆に達しないような状態が従来の普通
のエンジン車両と比較して頻度が高くなる。
【0006】そのため、HEVにおける完爆不能の多く
は、エンジンの故障によるものではなく、一時的な要因
により完爆不能となっている場合である。例えば、高速
道路を比較的高出力で長時間巡航した後、そのまま直ち
に停止してアイドルストップへ移行する場合のように、
高濃度のエバポガスが大量にシリンダに流入すると、シ
リンダ内の混合比が過濃となり、エバポガス濃度が低下
してくるまで完爆に達せず、完爆不能と判定されてしま
う。このような一時的な要因で完爆不能と判定し、これ
を「故障」の一種と判断してそのトリップ中はエンジン
始動禁止としてしまうと、それ以後エンジン及び発電機
による電力供給手段が使えなくなり、車両の走行可能距
離をかえって短縮させる結果となる。
【0007】本発明は、このような技術的課題を鑑みて
なされたもので、ハイブリッド車両において完爆不能と
判断されても可能な限りエンジンの再始動を試行するよ
うにし、ハイブリッド車両の走行可能距離を長くするこ
とを目的とする。
【0008】
【問題点を解決するための手段】本発明は、エンジン
と、エンジンのクランク軸に連結される発電機と、車両
の駆動輪に連結される駆動モータと、前記発電機及びモ
ータに接続されるバッテリとを備えたハイブリッド車両
の制御装置において、前記エンジンを停止し前記発電機
による発電を停止するエンジン停止モードと、前記エン
ジンに正トルクを発生させて発電機を駆動する発電モー
ドとを含む複数の運転モードから現在の運転状況に適し
た運転モードを選択する運転モード判定手段と、前記エ
ンジンが正トルクを発生しているか否かを判断する完爆
判定手段と、前記運転モードがエンジン停止モードから
発電モードへ変化した後所定期間内に前記完爆判定が成
立しなかったとき、前記エンジンの始動が不可能である
と判定する完爆不能判定手段と、車両が停車状態となっ
たときに前記完爆不能判定を解除する完爆不能判定解除
手段とを備え、前記運転モード判定手段は、前記完爆不
能判定が成立している場合にエンジン停止モードを選択
することを特徴とするものである。
【0009】
【作用及び効果】ハイブリッド車両ではエンジンが故障
していなくても一時的にエンジンが完爆不能に陥ること
があり、完爆不能判定によりエンジンの再始動が禁止さ
れる可能性が高くなるところ、本発明によれば、完爆不
能判定を受けてエンジンの始動が禁止されたとしても、
車両が停車状態となったときに完爆不能判定が解除さ
れ、エンジンの始動動作が再び許可される。
【0010】これにより、完爆不能と判断されたとして
もそのトリップ中でエンジンの始動動作が再び行われる
ようになり、エンジンの始動に成功した場合には残った
燃料を用いてエンジン及び発電機に発電を行わせること
ができるので、バッテリに残っている電力のみで走行を
続ける場合よりも車両の航続距離を延ばすことができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき本発明の
実施の形態について説明する。
【0012】図1は本発明に係る制御装置を備えたハイ
ブリッド車両の概略構成を示しており、エンジン1の駆
動力は無段変速機(以下、CVT)3を介して図示しな
い駆動輪に伝達される。CVT3は回転電機4、5から
なり、入力側の回転電機4がエンジン1の出力軸2に、
出力側の回転電機5が駆動軸7に連結されている。基本
的に、回転電機4が発電機として働き、回転電機5は回
転電機4の発電した電力によって駆動されるモータとし
て働くので、以下、回転電機4を発電機、回転電機5を
モータという。
【0013】発電機4、モータ5は永久磁石式交流同期
モータ等の交流機であり、それぞれインバータ8と接続
されている。発電機4、モータ5の回転速度はインバー
タ8の駆動周波数に応じて制御され、インバータ8の駆
動周波数の比がCVT3の変速比(=入力回転速度/出
力回転速度)となる。また、インバータ8にはバッテリ
27が接続されている。
【0014】トランスミッションコントローラ11に
は、回転速度センサ21(入力回転速度検出手段)から
の発電機回転速度(CVT3の入力回転速度)Ni、回
転速度センサ22(出力回転速度検出手段)からのモー
タ回転速度(CVT3の出力回転速度)Noが入力され
る。トランスミッションコントローラ11は、統合コン
トローラ13により演算される目標発電機回転速度tN
iと目標モータトルクtToとが得られるようにインバ
ータ8の駆動周波数を制御する。
【0015】また、発電機4、モータ5の間にはクラッ
チ6が介装されており、クラッチ6を締結することによ
り発電機4の入力軸とモータ5の出力軸とを連結するこ
とができる。クラッチ6はエンジンコントローラ12か
らの指令に応じて制御され、例えば、CVT3の入力回
転速度と出力回転速度が等しいときにクラッチ6を締結
してエンジン1の駆動力を直接駆動輪に伝達し、これに
よって発電機4、モータ5の損失を抑制して車両の燃費
性能を向上させる。
【0016】エンジンコントローラ12は、統合コント
ローラ13により演算される目標エンジントルクtTe
が得られるように電子制御スロットル14の開度TVO
を制御する。このときスロットル開度に応じた吸入空気
量がエンジン1に流れ込み、吸入空気流量Qaは電子制
御スロットル14上流に設けたエアフローメータ23
(吸入空気量検出手段)により計量される。エンジンコ
ントローラ12では、吸入空気流量Qaとクランク角セ
ンサ24で検出されるエンジン回転速度とに基づいて燃
料インジェクタ15を用いての燃料噴射制御と点火プラ
グ16を用いての点火時期制御とを行う。
【0017】統合コントローラ13には、上記トランス
ミッションコントローラ11、エンジンコントローラ1
2を介して、回転速度センサ21、22検出される入力
回転速度Ni及び出力回転速度No、エアフローメータ
23で検出される吸入空気流量Qa、クランク角センサ
24で検出されるエンジン回転速度Neが入力される
他、アクセルセンサ31(アクセル踏み込み量検出手
段)で検出されるアクセルペダルの踏み込み量APO、
ブレーキペダルが踏み込まれていることを検出するブレ
ーキスイッチ32(ブレーキ操作検出手段)の出力、ア
クセルペダルが踏み込まれていないことを検出するアイ
ドルスイッチ33(アイドル状態検出手段)の出力等が
入力される。統合コントローラ13は、これら入力され
る各種信号に基づきエンジン1、発電機4及びモータ5
を協調動作制御し(制御内容の詳細は後述)、運転者が
望む駆動力を高い効率でもって実現する。さらに、停車
時や低負荷運転時には、所定のエンジン自動停止条件
(車速が所定車速以下、アクセル踏み込み量が所定量以
下等)が成立したことを条件としてエンジン1を自動的
に停止させ、燃料消費量及び排気エミッションの更なる
低減を図る。
【0018】また、運転者による始動操作(イグニッシ
ョンキーON)を受けた始動及びアイドルストップ解除
時の自動的な始動を含むエンジン始動時において、エン
ジン1が完爆し正トルクを発生して自力回転を開始した
か否かを判定し、何らかの原因でエンジン1が完爆不能
になっていると判定された場合は以後のエンジン1の始
動を禁止する。なお、エンジン1の始動させる場合は、
バッテリ27から発電機4に電力を供給し、発電機4を
モータとして動作させてエンジン1のクランキングを行
うものとする。
【0019】ここで従来のハイブリッド車両では一旦完
爆不能と判断された場合は以後完爆不能判定が継続され
エンジンの始動は行われなかったのであるが、本発明に
係る制御装置を備えたハイブリッド車両においては、車
両が停車状態になると所定条件下で完爆不能判定を解除
し、エンジン1の始動が再び行われるようにする。これ
は完爆不能には故障によるもの以外に混合気過濃などに
よる一時的なものもあることを考慮したものであり、こ
れによってエンジン1の再始動を行う機会をできるだけ
多く確保する。
【0020】以下、統合コントローラ13が行う制御の
内容について詳細に説明する。なお、各制御ブロック図
はエンジン1、発電機4及びモータ5への目標値が所定
時間毎(例えば10ms毎)に演算されるよう動作する
ものとする。
【0021】図2は統合コントローラ13が行う協調動
作制御の制御ブロック図を示したものである。
【0022】これについて説明すると、乗算部B1で
は、目標駆動トルク基本値tTo0[Nm]に出力回転
速度No[rad/s](=モータ回転速度)を乗じて
目標駆動出力基本値tPo0[W]を演算する。ここで
用いられる出力回転速度Noは、センサ22で検出され
た出力回転速度No[rpm]をブロックB2で所定回
転速度NOMIN#[rpm]以上に制限し、ブロック
B3で定数G1を乗じて単位を[rad/s]に換算し
た値である。出力回転速度Noを所定回転速度NOMI
N#以上に制限するのは停車時においても目標駆動出力
基本値tPo0をゼロ以上の値とし、クリープトルクを
発生させるためである。目標駆動トルク基本値tTo0
は、例えばアクセル踏み込み量APOと車速VSPに基
づき所定のマップを参照して演算される値である。
【0023】そして、ブロックB4では、上記目標駆動
出力基本値tPo0に対し、後述する駆動出力制限値T
POLIM[W]に従い制限処理を行う(モータ目標値
制限手段)。このブロックB4の働きによりエンジン1
の始動動作を行う際にモータ5の目標駆動力を低く抑
え、モータ5の消費電力を抑えて始動に用いられる電力
を確保する。なお、ブロックB4内の「min」はブロ
ックB4に入力される2つ値のうち小さいほうを選択し
出力することを意味する。この制限後の目標駆動出力基
本値tPo0がエンジン1、発電機4及びモータ5の制
御目標値を決定するための基本的なパラメータとなる。
【0024】ブロックB5では、上記制限処理後の目標
駆動力基本値tPo0に対し、駆動力の応答性を補正す
るフィルタ処理を施し、ブロックB6、B7ではフィル
タ処理後の値tPoを出力回転速度No[rad/s]
で除し、さらに定数G3を乗じて目標出力軸トルクtT
o[Nm]を演算しトランスミッションコントローラ1
1に出力する。
【0025】一方、加算器B8は上記tPo0にモータ
損失LOSSmを加算して目標入力基本値tPo1
[W]を演算し、加算器B9はこれに発電機損失LOS
Sgを加算して目標入力仕事率基本値tPo2[W]を
演算する。さらに加算器B10は目標入力仕事率基本値
tPo2にバッテリ27の目標充放電量tPc[W]を
加算し目標入力仕事率tPo3[W]を演算する。この
tPo3が発電機4の目標入力回転速度tNi[rp
m]とエンジン1の目標トルクtTe[Nm]を演算す
る際の基本値となる。
【0026】ここで、モータ損失LOSSmは、ブロッ
クB11において、出力回転速度No及び目標モータト
ルクtToに基づき図中に示すモータ損失マップM1を
参照することにより演算される。また、発電機損失LO
SSgは、ブロックB12において、入力回転速度Ni
及び目標エンジントルクtTeの前回値に基づき図中に
示す発電機損失マップM2を参照することにより演算さ
れる。ブロックB12で発電機トルクではなく目標エン
ジントルクtTeに基づき発電機損失LOSSgを演算
するようにしているのは、発電機4は回転速度制御を行
っているので、目標回転速度を実現するために発電機4
のトルクは短い周期で変動していることが多く、そのト
ルク値を用いて発電機損失LOSSgを求めようとする
と上記tPo2、tPo3が変動し、それにより目標入
力回転速度tNi及び目標エンジントルクtTeまでも
変動してしまい、結果としてさらに発電機トルク変動を
増大させてしまうことがあるからである。
【0027】なお、エンジン1を燃料カットして発電機
4により力行動作させる場合には、ブロックB13のス
イッチ切換により、ブロックB14において入力回転速
度Niに基づきエンジンブレーキトルクテーブルT1を
参照して演算されるエンジン1のエンジンブレーキトル
クTenbr[Nm]がブロックB12に入力され、ブ
ロックB12は、目標エンジントルクtTeの前回値に
代えてエンジンブレーキトルクTenbrに基づいて発
電機損失LOSSgを演算する。なお、ブロックB13
はブロック上方から入力される値(ここでは運転モード
FMODE)応じてブロック左側から入力される値のい
ずれかを選択するスイッチであり、ブロック上方から入
力される値に応じていずれの値が選択されるかはブロッ
ク左側の各入力線の脇に記載されている(他の図面にお
ける同様のブロックも同様に機能するものとする。)。
【0028】ブロックB15では、目標入力仕事率tP
o3に基づき図中に示す目標入力回転テーブルT2を参
照することにより第1目標入力回転速度基本値tNi1
[rpm]を演算する。テーブルT2は発電状態におい
て、目標とする仕事率に対して、予めエンジン1及び発
電機4の回転速度を定めておいたものである。例えば、
各目標入力仕事率、すなわち各エンジン出力に対して、
その出力が得られる回転速度とトルクの組み合わせの中
から、最もエンジン1ならびに発電機4の効率が良く、
燃費が最良となる組み合わせを定めておく。また、発電
機4が力行動作中は、ブロックB16において、目標入
力仕事率tPo3に基づきtNi1算出用のテーブルT
2とは別のテーブルT3を参照することにより第2目標
入力回転速度基本値tNi2が演算される。
【0029】ブロックB17では、後述する運転モード
判定(エンジン停止、発電、モータリング)に従い0r
pm、tNi1、tNi2のいずれかを選択し出力す
る。ブロックB18では、ブロックB17の出力値に対
してブロックB5におけるフィルタ処理と同じ位相補正
フィルタ処理を施し、フィルタ処理後の値を目標入力回
転速度tNiとしてトランスミッションコントローラ1
1に出力する。この目標入力回転速度tNiが発電機4
の回転速度制御目標値となる。
【0030】ブロックB20では、目標入力仕事率tP
o3を現在の入力回転速度Niで除し、これを目標エン
ジントルクtTeとしてエンジンコントローラ12に出
力する。ここで用いる入力回転速度Niはセンサ21で
検出された入力回転速度Ni[rpm]にブロックB2
1において定数G3を掛けて単位を[rad/s]に変
換した値である。
【0031】また、ブロックB22では運転モードFM
ODEが0(エンジン停止)または2(モータリング)
のときに燃料カット要求フラグfFCROに燃料カット
実行を許可する1をセットし、エンジンコントローラ1
3に出力する。燃料カット要求フラグfFCROに1が
セットされたときはエンジンコントローラ13は燃料イ
ンジェクタ15による燃料噴射を停止する。
【0032】次に、図3は、統合コントローラ13が行
う運転モード判定(運転モード判定手段)の制御ブロッ
ク図である。
【0033】制御ブロックは、目標駆動トルクtToの
値に基づいてモータ5の力行/回生すなわち発電機4の
発電/モータリングを判定する発電モード判定部(B3
1、B32)と、バッテリ27の充電状態SOC及び完
爆不能判定fIGNGに基づいてエンジン停止判定を行
うエンジン停止判定部(ブロックB33ないしB36)
と、これら発電モード判定部及びエンジン停止判定部に
おける判定結果に基づき運転モードFMODEを選択す
るブロックB37とから構成される。なお、ブロックB
31、B33、B34は、ブロックに入力される2つの
値の間でブロック内に記載される不等号あるいは等号が
成立する場合(ただし、上側に入力される値を左辺に置
き、下側に入力される値を右辺に置く)に1を出力し、
成立しない場合に0を出力するように機能する(他の図
面における同様のブロックも同様に機能するものとす
る。)。
【0034】発電モード判定部においては、ブロックB
31で目標駆動トルクtTo0と減速判定トルクCST
TO#[Nm]とを比較し、目標駆動トルクtTo0が
減速判定トルクCSTTO#以下で車両が減速状態にあ
るときはブロックB32において発電モードフラグGE
NMODに「モータリング」を意味する2をセットす
る。これに対し、目標駆動トルクtTo0が減速判定ト
ルクCSTTO#よりも大きい場合は発電モードフラグ
GENMODに「発電」を意味する1をセットする。
【0035】一方、エンジン停止判定部のブロックB3
3、B34においては次の2つの条件、 バッテリ27の充電状態SOC[%]が所定値ISS
OC#[%](エンジン停止許可SOC)以上であり、
バッテリ27から電力を放電可能な状態であるか否か 目標余裕駆動電力POMGN[W]に再始動で必要と
なる電力(始動時電力PENGST#[W])を加えた
値がバッテリ余裕出力PBMGN[W]よりも小さく、
バッテリ27から供給できるか否かが判断され、ブロッ
クB35、B36ではこれらの条件及びの両方が成
立したとき、あるいは、後述する完爆不能判定処理(図
6)によって完爆不能判定がなされているとき(フラグ
fIGNG=1)にエンジン停止判定フラグfENGS
TPにエンジン1の始動禁止を示す1をセットする。
【0036】上記条件における目標余裕駆動電力PO
MGNは、運転者が加速しようとしてモータ5を最大ト
ルク(許容されるトルクの最大値)まで出そうとした場
合に現在の走行状態におけるモータ5の消費電力からみ
て必要となる追加分の電力を意味する。また、バッテリ
余裕出力PBMGNは、現在のバッテリ出力に対して、
さらにどれくらいの出力をバッテリ27から供給できる
かを意味する。これによって、エンジン停止状態からエ
ンジンを再始動して発電を再開するまでモータ5の電力
を全てバッテリ27から供給できる場合にエンジン1を
停止し発電機4による発電を停止するエンジン停止モー
ドと判定するようにしている。
【0037】また、完爆不能判定時はエンジン停止判定
フラグfENGSTPには常に1がセットされるので、
ブロックB37では発電モード判定部の判定結果に拘わ
らず運転モードFMODEは常に1にセットされ、エン
ジン1及び発電機4は停止状態になるように制御され
る。
【0038】また、図4は統合コントローラ13が行う
目標余裕駆動電力PGMGNの演算処理(目標駆動力演
算手段)の制御ブロック図である。
【0039】ブロックB41では、出力回転速度No
[rpm]に基づき図中に示すテーブルT4を参照する
ことにより当該回転速度におけるモータ5の最大トルク
TOMAX[Nm]を演算する。
【0040】減算器B42ではこの最大トルクTOMA
Xから現在の目標駆動トルク基本値tTo0を差し引い
て余裕駆動トルクTOMGN[Nm]を演算する。この
余裕駆動トルクTOMGNはモータ5の性能よって決ま
る値であるが、モータ5の仕様によってはこの余裕トル
クをすべて出してしまうと駆動力が過大となり、運転者
に違和感を与える場合があるので、ブロックB43では
これを避けるべく最大許容加速度Gに基づき設定される
余裕駆動力上限値TOMGMX[Nm]により余裕駆動
トルクTOMGNを制限する。余裕駆動トルク上限値T
OMGMXは最大許容加速度Gに重力加速度9.8[m
/s2]、車両重量[kg]、タイヤ半径[m]を乗じ
て得られる値を減速比で除して演算される値である。
【0041】ブロックB44は上記制限処理後の余裕駆
動トルクTOMGNにモータ回転速度Noを乗じて目標
余裕駆動電力POMGN[W]を演算する。ここで演算
に用いられる出力回転速度NoはブロックB45におい
て出力回転速度No[rpm]に定数G3を乗じて単位
を[rad/s]に変換したものである。
【0042】また、図5は統合コントローラ13が行う
バッテリ余裕出力PGMGNの演算処理(バッテリ余裕
出力演算手段)の制御ブロック図である。
【0043】ブロックB51ではバッテリ27の充電状
態SOC[%]に基づき図中に示すテーブルT5を参照
してバッテリ27の最大出力PBmax[W]を演算
し、ブロックB52ではこのバッテリ最大出力PBma
xから現在のバッテリ出力PBOUT[W]を差し引い
てバッテリ余裕出力PBMGN[W]を演算する。
【0044】また、図6は統合コントローラ13が行う
完爆不能判定(完爆不能判定手段)の制御ブロック図で
ある。
【0045】これによれば、運転モードFMODEが1
(発電)、かつ完爆判定を行うブロックB61(詳しく
は後述)でセットされる完爆判定フラグfIGOKが0
(非完爆)の状態が駆動力制限判定時間DLPWLM#
継続すると駆動力制限判定フラグfPWLMを1にセッ
トする。同様に、クランキング継続上限時間DLIGN
G#(>DLIGNM#)継続したら完爆不能と判定
し、完爆不能判定フラグfIGNGに1をセットする。
【0046】ブロックB62、B63におけるタイマル
ーチンは減算タイマであり、タイマ値が0となったら1
を出力し、1が入力されるとタイマがそれぞれの所定の
タイマ時間にリセットされ、入力が1のままであればタ
イマはリセットされ続け出力は0となる。つまり、ブロ
ックB62、B63は、リセット入力によって出力が0
になり、そのまま新たなリセット入力が無い状態が所定
時間継続すると1を出力するように機能する。
【0047】したがって、完爆判定フラグfIGOKが
1あるいは運転モードFMODEが1でない(エンジン
停止またはモータリング)ときは常に両方のタイマとも
のリセットされ、それぞれの出力は0となる。完爆判定
フラグfIGOKが0(非完爆)かつ運転モードFMO
DEが1(発電)となるとタイマがリセットされなくな
るので、そのまま所定時間が経過するとそれぞれの出力
が1となる。
【0048】ブロックB62、B63はこのように動作
し、ブロックB64、B65のスイッチング動作を受け
て駆動力制限判定フラグfPWLMおよび完爆不能判定
フラグfIGNGがセットされる。ただし、完爆不能判
定の解除判定を行うブロックB66(詳しくは後述)に
おいて完爆不能判定解除フラグfIGNCLが1となる
と、ブロックB67ないしB70のスイッチング動作に
より駆動力制限判定フラグfPWLMおよび完爆不能判
定フラグfIGNGは上記処理に拘わらず0にセットさ
れる(完爆不能判定解除)。
【0049】また、図7は統合コントローラ13が行う
完爆判定(完爆判定手段)の制御ブロック図であり、図
6のブロックB61における処理に対応する。
【0050】完爆判定においては、エンジン1が完爆し
たか否か、すなわちエンジン1が正のトルクを発生して
いるか否かを判断するために、発電機5のトルクを参照
する。つまり、発電機5はエンジン1と連動して回転し
ており、また、目標入力回転速度tNiに基づいて回転
速度制御(回転速度フィードバックによるトルク制御)
を行っているので、目標入力回転速度tNiに応じて演
算される発電機5の目標発電機トルクTTMGからエン
ジントルクを知ることができる(発電機トルク=−エン
ジントルク)。
【0051】具体的には、運転モードFMODEが0で
なく(ブロックB71で判定)、かつ目標発電機トルク
TTMGが所定値TIGJD#(負値)以下(ブロック
B72で判定)、かつ入力回転速度Niが所定値NIG
JD#以上(ブロックB73で判定)の状態が所定時間
DLIGOK#経過したらブロックB74において完爆
判定フラグfIGOKを1にセットする。
【0052】これにより、一旦完爆判定フラグfIGO
Kが1となると運転モードFMODEが0(エンジン停
止)となるまでは完爆判定フラグfIGOKはクリアさ
れず1のままとなる。
【0053】また、図8は統合コントローラ13が行う
完爆不能判定の解除判定(完爆不能判定解除手段)の制
御ブロック図であり、図6のブロックB66における処
理に対応する。
【0054】この実施例では、簡易的にバッテリ27の
放出可能エネルギに基づく解除判定を行えるように、バ
ッテリ27の充電状態SOCに従って解除判定を行うこ
ととしている。具体的には、ブロックB81は、バッテ
リ27の充電状態SOCがクランキング許可下限SOC
であるSOCREN#以上(ブロックB83で判断)、
車速VSPが所定値VIGNGCL#以下で車両が停車
状態(ブロックB84で判断)、かつブレーキスイッチ
32及びアイドルスイッチ33がONであるかを判断
し、すべての条件が成立した時に1を出力する。そして
ブロックB62、B63と同様の減算タイマであるブロ
ックB82では、ブロックB81の出力が1の状態が所
定時間DIGNGCL#継続したら完爆不能判定解除フ
ラグfIGNGCLを1にセットする。
【0055】これにより、バッテリ27が十分に放出可
能エネルギを有しており、車両及び運転者の状態から
「車両停止状態」と判断されたら、完爆不能判定が解除
され、再度エンジン始動が試行されることになる。
【0056】また、図9は統合コントローラ13が行う
エンジン1の始動動作を行う際のモータ目標駆動出力の
制限値である駆動出力制限値TPOLIM[W]の演算
処理(モータ目標値制限値演算手段)の制御ブロック図
である。
【0057】これによると、ブロックB91には駆動力
制限判定フラグfPWLMが入力され、フラグfPWL
Mが0の場合はモータ5の最大駆動出力TPOMAX#
を、フラグfPWLMが1の場合は所定の制限値(完爆
不能時駆動出力上限)PMXIGNG#(PMXIGN
G#<TPOMAX#)をそれぞれ駆動出力制限値TP
OLIMとして出力する。
【0058】次に上記制御を行うことによる全体的な作
用について説明する。
【0059】本発明に係るハイブリッド車両において
は、統合コントローラ13は、トランスミッションコン
トローラ11、エンジンコントローラ12を介してエン
ジン1、発電機4及びモータ5を協調制御し、運転者が
望む駆動力を高い効率でもって実現する。
【0060】エンジン停止状態からエンジン1を始動す
る際には、統合コントローラ13はエンジン1が完爆し
たか否かを判定し、何らかの原因で完爆不能になってい
ると判定された場合はエンジン1の始動を禁止する。但
し、完爆不能にはエンジン1の故障によるもの以外に過
濃混合気の供給によるもの等一時的なものもあることか
ら、統合コントローラ13は車両が停止状態になると完
爆不能判定を解除し、可能な限りエンジン1の再始動の
機会を確保する。
【0061】これにより、一旦完爆不能と判定とされて
も車両が停車状態となったときに完爆不能判定が解除さ
れるので、エンジン1の始動が再度試みられることにな
る。したがって、エンジン1の再始動に成功した場合に
は残燃料を用いてエンジン1及び発電機4に発電を行わ
せ、発電された電力を用いてモータ5を駆動及びバッテ
リ27を充電することができ、バッテリ27に残ってい
る電力のみ用いて走行を続ける場合よりも車両の航続距
離を延ばすことができる。
【0062】また、完爆不能判定に先立ちモータ5の出
力を制限して始動動作中のモータ5の電力消費が抑制さ
れるので、エンジン1の再始動に用いることができるバ
ッテリ電力、すなわちエンジン1をクランキングする際
に発電機4に供給することができる電力を少しでも多く
確保することができ、エンジン始動の試行回数、試行時
間を増やしてエンジン1が完爆に達する可能性を高める
ことができる。なお、上記実施形態ではモータ5の目標
駆動出力を制限することでモータ5の消費電力を抑えて
いるが、モータ5の目標駆動トルクを制限することでモ
ータ5の消費電力を抑えるように構成しても良い。
【0063】さらに、本発明によれば、始動動作に必要
な電力及び最低限必要な走行距離等を考慮して完爆不能
判定を解除するので、バッテリ電力の残量が少ないのに
無理に始動動作を行ってバッテリ電力を使い果たしてし
まい、始動もできない上にモータ走行もできないという
事態を回避でき、車両の信頼性を向上させることができ
る。
【0064】続いて、本発明の第2の実施形態について
説明する。
【0065】図10は第2の実施形態において統合コン
トローラ13が行う完爆不能判定の制御ブロック図であ
る。図6に示した第1の実施形態に対し、クランキング
継続上限時間の演算処理を行うブロックB101が追加
されており、ブロックB66における完爆不能の解除判
定の内容が異なっている。
【0066】図11はブロックB101におけるクラン
キング継続上限時間DLIGNG#の演算処理(クラン
キング継続上限時間演算手段)の具体的な内容を示した
ものである。
【0067】これについて説明すると、ブロックB11
1では、バッテリ27の充電状態SOC[%]に基づき
図中に示すテーブルT6を参照してバッテリ出力可能エ
ネルギEBOMAX[Wh]を演算する。そして、ブロ
ックB112では、このバッテリ出力可能エネルギEB
OMAXをエンジン1をクランキングする際の単位時間
当たりの消費電力であるクランキング電力PCRANK
[W]で除し、ブロックではこれに係数Kを掛けて単位
換算してクランキング継続上限時間DLIGNG[s]
を演算する。
【0068】図12はブロックB66における完爆不能
判定の解除判定(完爆不能判定解除手段)の制御ブロッ
ク図である。図8に示した第1の実施形態と異なり、ブ
ロックB83ではバッテリ27の充電状態SOCではな
くクランキング継続上限時間DLIGNG#が所定値
(要求下限クランキング時間)以上か否かを判断し、そ
の結果に応じて完爆不能判定の解除判定を行う。
【0069】すなわち、クランキング継続上限時間DL
IGNG#をバッテリ27の出力可能エネルギから求
め、エンジン1が完爆するために必要なクランキング時
間(要求下限クランキング時間TOCRMN[s])が
クランキング継続上限時間DLIGNG#以内であれば
バッテリ27から電力を供給することが可能であるとし
て完爆不能判定の解除判定を行い(フラグfIGNCL
=1)、クランキング上限時間DLIGNG#よりも大
きければ完爆不能判定の解除判定を行わないこととして
いる(フラグfIGNCL=0)。
【0070】これにより、第2の実施形態では、バッテ
リ27の充電状態SOCが少なくクランキング可能な時
間が短いために完爆不能判定を解除してエンジン1の始
動動作が行われるようにしたとしてもエンジン1が完爆
に達しないと見込まれるときは、車両が停車状態になっ
たとしても完爆不能判定は解除されないことになる。ま
た、ブロックB62においては、バッテリ27の充電状
態SOCが少なくなるほどエンジン1の始動動作を開始
してから完爆不能と判定するまでの時間が短くなるの
で、バッテリ27の電力が始動動作によって使い果たさ
れるのが防止される。これにより、無理に始動動作を行
ってバッテリ電力を使い果たし、エンジンの始動もでき
ない上にモータによる走行もできないという事態を回避
することができる。
【0071】なお、この第2の実施形態ではクランキン
グ継続上限時間DLIGNG#をバッテリ27の充電状
態SOCに応じて可変としたが、駆動力制限判定時間D
LPWLM#をクランキング継続上限時間DLIGNG
#に対応させて(あるいは独立に)バッテリ27の充電
状態SOCに応じて可変とし、バッテリ27の充電状態
SOCが少なくなるほど短くなるように設定するように
してもよい。
【0072】続いて、本発明の第3の実施形態について
説明する。
【0073】図13は第3の実施形態において統合コン
トローラ13が行う完爆不能判定(完爆不能判定手段)
の制御ブロック図である。図6に示した第1の実施形態
に対し、完爆不能判定の経験回数に基づいて駆動力制限
判定時間DLPWLM#を演算するブロックB131が
追加されている。
【0074】図14はブロックB131における駆動力
制限判定時間DLPWLM#の演算処理(駆動力制限判
定時間演算手段)の制御ブロック図である。
【0075】これによると、ブロックB141ないしB
144では、完爆不能判定フラグfIGNGの立ち上が
り、すなわちフラグfIGNGの0から1への変化を検
出し、完爆不能判定フラグfIGNGの立ち上がりを検
出すると1を出力し、ブロックB145ないしB147
では、完爆不能判定フラグfIGNGの立ち上がりを受
けると完爆不能判定カウンタCIGNGに1を加算す
る。これらブロックB141ないしB147が完爆不能
回数カウント手段を構成する。
【0076】そして、ブロックB148では、このカウ
ンタCIGNGの値に基づき図中に示すテーブルT7を
参照して駆動力制限判定時間DLPWLM#を演算す
る。カウンタCIGNGが大きくなる程、すなわち完爆
不能と判定された回数(完爆不能回数)が大きくなるほ
どエンジン1が完爆しにくい傾向にあるので、ブロック
B148では、完爆不能カウンタCIGNGが大きくな
るにつれ駆動力制限判定時間DLPWLM#を小さく設
定し、より早い時期からモータ5の駆動力制限が行われ
るようにする。
【0077】したがって、この第3の実施形態では、完
爆に達しにくい個体ではエンジン1の始動動作を開始し
てからモータ5の目標駆動力制限が行われるまでの時間
が短縮されることになり、完爆に達しにくい個体である
ほど早い時期からモータ5の消費電力が抑えられるよう
になる。これにより、エンジン1の始動動作に使用でき
る電力をさらに多く確保でき、運転性と発電電力確保の
両立を図ることができる。
【0078】なお、この第3の実施形態では駆動力制限
判定時間DLPWLM#を完爆不能回数に応じて可変と
したが、クランキング継続上限時間DLIGNG#を駆
動力制限判定時間DLPWLM#に対応させて(あるい
は独立に)バッテリ27の充電状態SOCに応じて可変
とし、バッテリ27の充電状態SOCが少なくなるほど
短くなるように設定するようにしてもよい。また、この
第3の実施形態を上記第2の実施形態と組み合わせても
よい。
【0079】以上、本発明を実施形態に基づき説明した
が、上記各実施形態は本発明の適用例の一部を示すに過
ぎず、本発明の範囲を上記実施形態の構成に限定する趣
旨ではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る制御装置が適用されるハイブリッ
ド車両の概略構成図である。
【図2】統合コントローラが行う協調動作制御の制御ブ
ロック図である。
【図3】統合コントローラが行う運転モード判定の制御
ブロック図である。
【図4】統合コントローラが行う目標余裕駆動電力の演
算処理の制御ブロック図である。
【図5】統合コントローラが行うバッテリ余裕出力の演
算処理の制御ブロック図である。
【図6】統合コントローラが行う完爆不能判定の制御ブ
ロック図である。
【図7】統合コントローラが行う完爆判定の制御ブロッ
ク図である。
【図8】統合コントローラが行う完爆不能判定の解除判
定の制御ブロック図である。
【図9】統合コントローラが行う駆動出力制限値の演算
処理の制御ブロック図である。
【図10】統合コントローラが行う完爆不能判定の制御
ブロック図の別の例を示す(第2の実施形態)。
【図11】統合コントローラが行うクランキング継続上
限時間の演算処理の制御ブロック図である。
【図12】統合コントローラが行う完爆不能判定の解除
判定の制御ブロック図の別の例を示す。
【図13】統合コントローラが行う完爆不能判定の制御
ブロック図のさらに別の例を示す(第3の実施形態)。
【図14】統合コントローラが行う駆動力制限判定時間
の演算処理の制御ブロック図である。
【符号の説明】
1 エンジン 4 発電機 5 ジェネレータ 11 トランスミッションコントローラ 12 エンジンコントローラ 13 統合コントローラ 21、22 回転速度センサ 23 エアフローメータ 24 クランク角センサ 31 アクセルセンサ 32 ブレーキスイッチ 33 アイドルスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60K 6/04 320 B60K 6/04 330 330 400 400 551 551 730 730 B60L 11/14 ZHV B60L 11/14 ZHV F02D 29/06 J F02D 29/06 K 45/00 314B 45/00 314 314S F02N 11/04 D F02N 11/04 11/08 G 11/08 B60K 6/04 Fターム(参考) 3G084 BA28 CA01 DA09 DA15 EA11 EB06 FA06 FA07 FA10 FA33 FA38 3G093 AA06 BA28 CA01 CA02 DA01 DA06 DA07 DA09 DB15 DB19 EC02 FA11 FA12 FB05 5H115 PA08 PC06 PG04 PI16 PO06 PU10 PU25 PV09 QE12 RE01 RE03 SE05 SJ11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンと、エンジンのクランク軸に連結
    される発電機と、車両の駆動輪に連結される駆動モータ
    と、前記発電機及びモータに接続されるバッテリとを備
    えたハイブリッド車両の制御装置において、 前記エンジンを停止し前記発電機による発電を停止する
    エンジン停止モードと、前記エンジンに正トルクを発生
    させて発電機を駆動する発電モードとを含む複数の運転
    モードから現在の運転状況に適した運転モードを選択す
    る運転モード判定手段と、 前記エンジンが正トルクを発生しているか否かを判断す
    る完爆判定手段と、 前記運転モードがエンジン停止モードから発電モードへ
    変化した後所定期間内に前記完爆判定が成立しなかった
    とき、前記エンジンの始動が不可能であると判 定する完爆不能判定手段と、車両が停車状態となったと
    きに前記完爆不能判定を解除する完爆不能判定解除手段
    と、を備え、 前記運転モード判定手段は、前記完爆不能判定が成立し
    ている場合にエンジン停止モードを選択することを特徴
    とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 【請求項2】前記完爆不能判定解除手段は、前記バッテ
    リの放出可能エネルギの大きさに基づいて完爆不能判定
    を解除するかどうか決定することを特徴とする請求項1
    に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  3. 【請求項3】前記完爆不能判定手段が前記エンジンの始
    動が不可能であると判定する前に前記モータの目標駆動
    力あるいは目標トルクを制限するモータ目標値制限手段
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記
    載のハイブリッド車両。
  4. 【請求項4】前記運転モードがエンジン停止モードから
    発電モードに変化した後第1の所定時間以上完爆判定が
    成立しない場合に前記モータの目標駆動力あるいは目標
    トルクを制限するモータ目標値制限手段をさらに備え、 前記完爆不能判定手段は、前記運転モードがエンジン停
    止モードから発電モードに変化した後第1の所定時間よ
    りも長い第2の所定時間以上完爆判定が成立しない場合
    に前記エンジンの始動が不可能であると判定することを
    特徴とする請求項1または2に記載のハイブリッド車両
    の制御装置。
  5. 【請求項5】前記第1の所定時間、第2の所定時間のう
    ち少なくとも1つ以上をバッテリ放出可能エネルギに応
    じて可変としたことを特徴とする請求項4に記載のハイ
    ブリッド車両の制御装置。
  6. 【請求項6】完爆不能判定の経験回数をカウントする完
    爆不能回数カウント手段をさらに備え、 前記第1の所定時間、第2の所定時間の少なくとも1つ
    以上を完爆不能判定回数に応じて可変としたことを特徴
    とする請求項4または5に記載のハイブリッド車両の制
    御装置。
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