JP2003247282A - 耐蟻性基礎断熱構造 - Google Patents

耐蟻性基礎断熱構造

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JP2003247282A
JP2003247282A JP2002047057A JP2002047057A JP2003247282A JP 2003247282 A JP2003247282 A JP 2003247282A JP 2002047057 A JP2002047057 A JP 2002047057A JP 2002047057 A JP2002047057 A JP 2002047057A JP 2003247282 A JP2003247282 A JP 2003247282A
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Yasuo Tanaka
康夫 田中
Daisuke Ichikawa
大介 市川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般の土台基礎の施工プロセスに従って簡易
に施工できると共に、確実かつ十分な耐蟻性を容易に付
与することのできる、外断熱基礎における耐蟻性基礎断
熱構造を提供する。 【解決手段】 建物用の土台基礎11の外側面に断熱パ
ネル12を取付けて構成される外断熱基礎に耐蟻性を付
与する耐蟻性基礎断熱構造10であって、断熱パネル1
2は、コンクリートを打設して土台基礎11を形成する
際に型枠内に設置されて、天端面を土台基礎11の天端
面と略同じ高さとして土台基礎11の外側面に一体とし
て取付けられるものであり、且つ、土台基礎11の天端
面と断熱パネル12の天端面とを連続して覆って、セメ
ントペースト状のレベラー15が敷設されている。また
土台14の外側に立設して取り付けられる壁用面材18
の下端面と、レベラー15の上面との間に挟み込まれ
て、防蟻性気密パッキン19が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、布基礎、べた基礎
等の建物用の土台基礎の外側面に断熱パネルを取付けて
構成される外断熱基礎に耐蟻性を付与する耐蟻性基礎断
熱構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
主に寒冷地等において、断熱性の向上、施工性の合理化
などから建物の基礎断熱工法が普及しており、またこの
ような基礎断熱工法を温暖な地域等の建物にも普及させ
て、省エネルギーに資する良質な住宅を供給しようとす
る動きが高まってきている。基礎断熱工法は、布基礎、
べた基礎等の建物用の土台基礎の一方の側面に断熱材を
取り付けると共に、この土台基礎によって囲まれる内側
の床下空間を外部に開放することなく室内側に取り込ん
で、屋内環境として制御するものであるため、床下空間
が外部に開放されていた従来の基礎工法と比較して、取
り付けた断熱材に土中からの白蟻による蟻道が形成され
やすい環境にある。
【0003】また、基礎断熱工法において取り付けられ
る断熱材としては、主として合成樹脂製の発泡断熱材が
使用されているが、この合成樹脂製発泡断熱材は白蟻が
入り込みやすい材料であるため、白蟻は、断熱材を食い
破って蟻道を形成しつつ土台基礎を通過し、上方の軸
組、床組や床下空間等に侵入してゆく場合が多い。この
ため、温暖な地域等において基礎断熱工法を採用する場
合には、土台基礎の内側の側面に断熱材を取り付ける内
断熱基礎とすることが推奨されているが、かかる内断熱
基礎によれば、一般の土台基礎の施工プロセスに従って
土台基礎の内側面に沿って断熱材を連続的に精度良く取
り付けて行くことが困難で、施工性劣るという課題があ
る。
【0004】一方、土台基礎の外側の側面に断熱材を取
り付けた外断熱基礎に対して耐蟻性を付与する基礎断熱
構造として、例えば特開2000−197439や特開
2000−273977には、断熱材として発泡ガラ
ス、発泡コンクリート等からなる無機系断熱材を用いた
もの(特開2000−197439参照)や、断熱材の
外側面を防蟻シートや防蟻板で覆ったもの(特開200
0−273977参照)等が記載されている。
【0005】しかしながら、このような従来の外断熱基
礎に耐蟻性を付与する構造では、十分な耐蟻性を得るこ
とができず、また特に連続して施工してゆくことが困難
な断熱材のジョイント部分や土台基礎の出隅部、入隅部
等においては、土台基礎の外側面と断熱材との密着性や
防蟻シート等と断熱材との密着性、或いは断熱材の端部
同士の密着性を確保することが困難となり、これらの隙
間から白蟻が侵入して、白蟻による害を及ぼすこととな
る。
【0006】本発明は、このような従来の課題に着目し
てなされたものであり、一般の土台基礎の施工プロセス
に従って簡易に施工できると共に、確実かつ十分な耐蟻
性を容易に付与することのできる、外断熱基礎における
耐蟻性基礎断熱構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、布基礎、べた
基礎等の建物用の土台基礎の外側面に断熱パネルを取付
けて構成される外断熱基礎に耐蟻性を付与する耐蟻性基
礎断熱構造であって、前記断熱パネルは、コンクリート
を打設して前記土台基礎を形成する際に型枠内に設置さ
れて、天端面を前記土台基礎の天端面と略同じ高さとし
て当該土台基礎の外側面に一体として取付けられるもの
であり、且つ、前記土台基礎の天端面と前記断熱パネル
の天端面とを連続して覆って、セメントペースト状のレ
ベラーが敷設されていることを特徴とする耐蟻性基礎断
熱構造を提供することにより、上記目的を達成したもの
である(請求項1記載の発明)。
【0008】そして、本発明の耐蟻性基礎断熱構造によ
れば、前記断熱パネルは、断熱材と該断熱材の外側面を
防護する防護パネルとを接合一体化したものであり、前
記土台基礎の天端面と前記断熱材及び防護パネルの天端
面とを連続して覆って、前記セメントペースト状のレベ
ラーが敷設されていることが好ましい(請求項2記載の
発明)。
【0009】また、本発明の耐蟻性基礎断熱構造によれ
ば、前記土台基礎の天端面及び前記断熱パネルの天端面
にメッシュ部材を連続して敷き込んでから前記セメント
ペースト状のレベラーが敷設されていることが好ましい
(請求項3記載の発明)。
【0010】さらに、本発明の耐蟻性基礎断熱構造によ
れば、前記セメントペースト状のレベラーの上面に設置
される土台の外側に立設して取り付けられる壁用面材の
下端面と、前記レベラーの上面との間に挟み込まれて、
防蟻性気密パッキンが設けられていることが好ましい
(請求項4記載の発明)。
【0011】さらにまた、本発明の耐蟻性基礎断熱構造
によれば、前記土台の下面と前記セメントペースト状の
レベラーの上面との間に挟み込まれて、土台下気密パッ
キンが設けられていることが好ましい(請求項5記載の
発明)。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の好ましい実施形態を
添付図面を参照しつつ詳細に説明する。図1及び図2に
示す本発明の一実施形態に係る耐蟻性基礎断熱構造10
は、建物用の土台基礎として例えばべた基礎11の立ち
上がり部分の外側面を覆って断熱パネル12が取り付け
られた外断熱基礎において、べた基礎11によって周囲
を囲まれる内側の床下空間13や、べた基礎11の上方
の軸組、床組等に外部から白蟻が侵入するのを効果的に
防止するために採用されたものである。
【0013】すなわち、本実施形態によれば、建物の床
下空間13は、周囲がべた基礎11の立ち上がり部分に
よって外部に開放されることなく囲まれていることによ
り、屋内雰囲気を有する空間となっており、耐蟻性基礎
断熱構造10は、例えばべた基礎11とこれの上端面に
載置される土台14等との間の隙間からこの床下空間1
3に白蟻が侵入して繁殖するのを回避できるようにする
ものである。
【0014】そして、本実施形態の耐蟻性基礎断熱構造
10は、このような外断熱基礎に耐蟻性を付与するため
の構造であって、断熱パネル12は、コンクリートを打
設してべた基礎11の立ち上がり部分を形成する際にコ
ンクリート用の型枠内に設置されて、天端面をべた基礎
11の天端面と略同じ高さとしてべた基礎11の外側面
に一体として取付けられるものであり、且つ、べた基礎
11の天端面と断熱パネル12の天端面とを連続して覆
って、セメントペースト状のレベラー15を敷設するこ
とによって構成されている。
【0015】また、本実施形態の耐蟻性基礎断熱構造1
0によれば、断熱パネル12は、断熱材16と断熱材1
6の外側面を防護する防護パネル17とを接合一体化し
てなるものであり、従ってべた基礎11の天端面と断熱
材16及び防護パネル17の天端面とを連続して覆っ
て、セメントペースト状のレベラー15が敷設されるこ
とになる。
【0016】さらに、本実施形態の耐蟻性基礎断熱構造
10によれば、セメントペースト状のレベラー15の上
面に設置される土台14の外側に立設して取り付けられ
る壁用面材18の下端面と、レベラー15の上面との間
に挟み込まれて、防蟻性気密パッキン19が設けられて
いる。
【0017】断熱パネル12を構成する断熱材16は、
厚さが例えば30〜70mm程度のパネル状の断熱部材
である。断熱材16の材料としては、基礎断熱工法に用
いる断熱材として知られる各種の合成樹脂製の発泡断熱
材を使用することができる他、より好ましくは、それ自
体が相当の耐蟻性能を有する発泡ガラス、発泡コンクリ
ート等の無機系断熱材を用いることができる。
【0018】断熱パネル12を構成する防護パネル17
は、例えば石膏ボード等のセメント系ボードからなる、
厚さが例えば9〜15mm程度のパネル状の部材であっ
て、各種の建築用接着剤を介して断熱材16の外側面を
密着するように覆って接合一体化される。防護パネル1
7は、断熱パネル12がべた基礎11の外側面に取付け
られた際に、断熱材16の外側に位置して断熱材16が
露出するのを防止し、断熱材16が傷ついたり破損しな
いように防護する。
【0019】本実施形態によれば、断熱材16と防護パ
ネル17とからなる断熱パネル12は、コンクリートに
よってべた基礎11の立ち上がり部分を形成する際に型
枠内に設置され、しかる後に型枠内にコンクリートが打
設されることにより、べた基礎11の外側面に一体とし
て取り付けられる。すなわち、断熱パネル12は、べた
基礎11の立ち上がり部分の形状に沿った大きさに切断
加工され、その天端面をべた基礎11の立ち上がり部分
の天端面の高さと合致させた状態で外側型枠の内側面に
沿って配置固定される。そして、設置した断熱パネル1
2の天端面の高さまでコンクリートを打設すれば、べた
基礎11の立ち上がり部分が、これの天端面を断熱パネ
ル12の天端面と略同じ高さとして形成されると共に、
断熱パネル12は、べた基礎11の外側面に密着状態で
取り付けられることになる。
【0020】なお、断熱パネル12は、型枠内に設置さ
れて立ち上がり部分のコンクリートを打設した際にべた
基礎11の外側面に接合されることにより、当該外側面
とのより強固な密着性が得られることになる。
【0021】そして、本実施形態によれば、略同じ高さ
で設けられたべた基礎11の天端面と断熱パネル12の
天端面とを連続して覆って、セメントペースト状のレベ
ラー15が敷設される。すなわち、レベラー15は、例
えばセメント或いはセメントに砂等を適宜を加えたもの
に水を配合して得られた、断熱パネル12とべた基礎1
1の立ち上がり部分との隙間等に容易に侵入可能な相当
の流動性を備えるセメント材料であって、その上端面を
きめの細かい平坦面とすると共に、土台14の設置レベ
ルが正確な高さとなるように調整しつつその上端面を精
度良く敷き均して敷設される。またレベラー15は、型
枠に取り付けた断熱パネル12よりも上方に位置する部
分の型枠を当該レベラー15用の型枠として、これの内
側に流動性を有するレべラー15を流し込んで固化させ
ることにより、断熱材16と防護パネル17とからなる
断熱パネル12の天端面とべた基礎11の天端面とを連
続して覆って10〜25mm程度の厚さで敷設されるこ
とになる。また、本実施形態によれば、レべラー15を
流し込むのに先立って、べた基礎11の天端面及び断熱
パネル12の天端面にメッシュ部材20を連続して敷き
込んでおくことにより、これらの天端面に沿って、メッ
シュ部材20がレべラー15中に埋設設置されることに
なる。
【0022】本実施形態によれば、べた基礎11の天端
面と断熱パネル12の天端面とを連続して覆ってレベラ
ー15が敷設されるので、特に連続して施工してゆくこ
とが困難なべた基礎11や断熱パネル12のジョイント
部分、或いはべた基礎11の出隅部、入隅部等におい
て、密着して接合されたべた基礎11の外側面と断熱材
16との間や断熱材16と防護パネル17との間、或い
はジョイント部分におけるべた基礎11や断熱パネル1
2の端部同士の間等に隙間が生じたとしても、これらの
隙間に流動性のあるセメントペースト状のレベラー15
が充填侵入して固化することにより、当該隙間を確実か
つ強固に閉塞して白蟻に対する第1のバリアを形成し、
これによってレベラー15の上面側に至る蟻道が生じる
のを効果的に防止すると共に、白蟻の床下空間13等へ
の侵入経路を遮断する。
【0023】なお、本実施形態において敷設されるレベ
ラー15は、基礎断熱工法ではない一般の土台基礎にお
いても土台の設置レベルを精度良く調整するべく敷設さ
れるレベラーを、その敷設方法に改良を加えて用いるも
のであり、このレベラー15を断熱パネル12の上端面
まで連続して敷設するだけの作業により、一般の土台基
礎の施工プロセスに従って耐蟻性基礎断熱構造10を簡
易に施工することが可能になる。また、レべラー15の
中には、べた基礎11の天端面及び断熱パネル12の天
端面に沿ってメッシュ部材20が埋設設置されているの
でこれらの天端面に対する付着性が向上する。ここで、
メッシュ部材20としては、例えばファイバーメッシュ
等を用いることができる。
【0024】また、本実施形態の耐蟻性基礎断熱構造1
0によれば、固化したレベラー15の上面には、木製の
角材からなる土台14が設置されると共に、土台14に
よって下端部分を支持固定された状態で土台14の外側
に立設して取り付けられる壁用面材18の下端面と、レ
ベラー15の上面との間には防蟻性気密パッキン19が
挟み込まれており、これによって白蟻の侵入経路を遮断
する第2のバリヤが形成されている。また、本実施形態
によれば、土台14の下面と固化したレベラー15の上
面との間に挟み込まれて、土台下気密パッキン21が設
けられている。
【0025】壁用面材18としては、ラワン合板、ラジ
アータ合板、パーティクルボード、シージングボード
等、各種の建築用のボード類を使用することができる
が、より好ましくは、それ自体が相当の耐蟻性能を有す
る耐力面材である中質繊維板(MDF)、火山性ガラス
質複層板(商品名:ダイライト)等を用いることができ
る。
【0026】防蟻性気密パッキン19としては、好まし
くは、それ自体が相当の耐蟻性能を有する例えばアスフ
ァルトを含浸させたゴムアスファルト系のパッキン部材
を用いることができる。本実施形態によれば、防蟻性気
密パッキン19は、例えば厚さ2〜5mm程度、幅15
〜60mm程度の断面形状を有し、少なくともべた基礎
11の立ち上がり部分と断熱パネル12の断熱材16と
の境目部分の直上、または断熱パネル12の断熱材16
との境目部分よりも室内側を覆って取り付けられる。
【0027】壁用面材18の下端面とレベラー15の上
面との間に防蟻性気密パッキン19が挟み込まれている
ことにより、べた基礎11の上方に気密ラインが形成さ
れ、壁用面材18の取り付け時に床下空間13に対する
気密構造が容易に形成されることになる。また、べた基
礎11と断熱パネル12との境目部分の直上もしくは直
上より室内側を覆って防蟻性気密パッキン19が取り付
けられていることにより、白蟻の侵入経路を遮断する第
2のバリヤとしての機能を効果的に発揮することが可能
になる。すなわち、第1のバリアとして機能するレベラ
ー15に、経年変化等によって亀裂等の不具合が、特に
べた基礎11と断熱パネル12との境目部分の直上にお
いて生じたとしても、この境面部分の直上もしくは直上
より室内側を覆う防蟻性気密パッキン19による防蟻バ
リヤが機能し、白蟻の侵入を阻止して防蟻性を維持する
フェイルセーフとしての役割を果たすことになる。
【0028】土台下気密パッキン21としては、例えば
ゴム系パッキンや樹脂発泡体等のパッキン部材を用いる
ことができる。本実施形態によれば、土台下気密パッキ
ン21は、例えば厚さ2〜5mm程度、幅10〜20m
m程度の断面形状を有し、土台14の下面に沿って、長
手方向に2列に設けられている。土台14の下面とレベ
ラー15の上面との間に一対の土台下気密パッキン21
が挟み込まれていることにより、土台14とレベラー1
5との間に連続した気密ラインが形成され、床下空間に
対する気密機構が容易に形成される。
【0029】さらに、本実施形態によれば、べた基礎1
1の立ち上り部分に取り付けられた断熱パネル12を構
成する防護パネル17の外側面を覆って、化粧材22が
設けられると共に、壁用面材18の外側面を覆って壁仕
上材23が取り付けられている(図2参照)。また壁仕
上材23の下端部からべた基礎11の外側に斜めに延設
されて、見切り材24が取り付けられると共に、土台1
4の上方には、軸組25や床組26が設けられる。
【0030】そして、本実施形態の耐蟻性基礎断熱構造
10によれば、一般の土台基礎の施工プロセスに従って
簡易に施工できると共に、確実かつ十分な耐蟻性を容易
に付与することができる。すなわち、べた基礎11の天
端面と断熱パネル12の天端面とを連続して覆うセメン
トペースト状のレベラー15は、従来の土台基礎におけ
るレベラーと略同様の方法で施工でき、またレベラー1
5は、その相当の流動性によって、特に隙間の生じやす
いジョイント部分や出隅部、入隅部等において、べた基
礎11の外側面と断熱材16との間等に生じる隙間に充
填するように容易に入り込み、固化することによって第
1のバリアを形成し、これによって白蟻の侵入経路を確
実かつ効果的に遮断することが可能になる。また本実施
形態によれば、壁用面材18の下端面とレベラー15の
上面との間に防蟻性気密パッキン19が挟み込まれて第
2のバリヤを形成しているので、経年変化等によってレ
ベラー15に亀裂等の不具合が生じても、この第2のバ
リヤによって白蟻の侵入を阻止し、防蟻性を容易に維持
することが可能になる。
【0031】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ことなく種々の変更が可能である。例えば、本発明の耐
蟻性基礎断熱構造が設けられる土台基礎は、べた基礎で
ある必要は必ずしもなく、布基礎の他、種々の建物用の
土台基礎に採用することもできる。また断熱パネルは、
断熱材と防護パネルとを接合一体化したものである必要
は必ずしもなく、断熱材のみによって断熱パネルを形成
しても良い。さらに、メッシュ部材、防蟻性気密パッキ
ン、土台下気密パッキン等は必ずしも設ける必要はな
い。
【0032】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の耐
蟻性基礎断熱構造によれば、外断熱基礎に対して、一般
の土台基礎の施工プロセスに従って簡易に施工できると
共に、確実かつ十分な耐蟻性を容易に付与することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る耐蟻性基礎断熱構造
を示す部分破断斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る耐蟻性基礎断熱構造
を示す断面図である。
【符号の説明】
10 耐蟻性基礎断熱構造 11 べた基礎(土台基礎) 12 断熱パネル 13 床下空間 14 土台 15 セメントペースト状のレベラー 16 断熱材 17 防護パネル 18 壁用面材 19 防蟻性気密パッキン 20 メッシュ部材 21 土台下気密パッキン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布基礎、べた基礎等の建物用の土台基礎
    の外側面に断熱パネルを取付けて構成される外断熱基礎
    に耐蟻性を付与する耐蟻性基礎断熱構造であって、 前記断熱パネルは、コンクリートを打設して前記土台基
    礎を形成する際に型枠内に設置されて、天端面を前記土
    台基礎の天端面と略同じ高さとして当該土台基礎の外側
    面に一体として取付けられるものであり、 且つ、前記土台基礎の天端面と前記断熱パネルの天端面
    とを連続して覆って、セメントペースト状のレベラーが
    敷設されていることを特徴とする耐蟻性基礎断熱構造。
  2. 【請求項2】 前記断熱パネルは、断熱材と該断熱材の
    外側面を防護する防護パネルとを接合一体化したもので
    あり、前記土台基礎の天端面と前記断熱材及び防護パネ
    ルの天端面とを連続して覆って、前記セメントペースト
    状のレベラーが敷設される請求項1に記載の耐蟻性基礎
    断熱構造。
  3. 【請求項3】 前記土台基礎の天端面及び前記断熱パネ
    ルの天端面にメッシュ部材を連続して敷き込んでから前
    記セメントペースト状のレベラーが敷設される請求項1
    又は2に記載の耐蟻性基礎断熱構造。
  4. 【請求項4】 前記セメントペースト状のレベラーの上
    面に設置される土台の外側に立設して取り付けられる壁
    用面材の下端面と、前記レベラーの上面との間に挟み込
    まれて、防蟻性気密パッキンが設けられる請求項1〜3
    の何れかに記載の耐蟻性基礎断熱構造。
  5. 【請求項5】 前記土台の下面と前記セメントペースト
    状のレベラーの上面との間に挟み込まれて、土台下気密
    パッキンが設けられる請求項1〜4の何れかに記載の耐
    蟻性基礎断熱構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007247313A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Dow Kakoh Kk 建築物の防蟻構造及び防蟻施工方法
JP2019027168A (ja) * 2017-07-31 2019-02-21 ダイナガ株式会社 気密基礎構造の建物及びこれに使用するパッキン材

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