JP2003246072A - ヘッドユニットの組立方法、機能液滴吐出ヘッドの位置決め装置およびヘッドユニットの組立装置、並びに液晶表示装置の製造方法、有機el装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、pdp装置の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法、カラーフィルタの製造方法、有機elの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法および光拡散体形成方法 - Google Patents

ヘッドユニットの組立方法、機能液滴吐出ヘッドの位置決め装置およびヘッドユニットの組立装置、並びに液晶表示装置の製造方法、有機el装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、pdp装置の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法、カラーフィルタの製造方法、有機elの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法および光拡散体形成方法

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JP2003246072A JP2002050237A JP2002050237A JP2003246072A JP 2003246072 A JP2003246072 A JP 2003246072A JP 2002050237 A JP2002050237 A JP 2002050237A JP 2002050237 A JP2002050237 A JP 2002050237A JP 2003246072 A JP2003246072 A JP 2003246072A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、機能液滴吐出ヘッドをサブキャリ
ッジに安定に且つ精度良く組み付けることができるヘッ
ドユニットの組立方法、機能液滴吐出ヘッドの位置決め
装置等を提供することをその課題とする。 【解決手段】 サブプレート4を介して機能液滴吐出ヘ
ッド3をサブキャリッジ2に位置決めする位置決め装置
であって、サブプレート4に形成した2つの係合孔76
に係合する一対の係合アーム631と、サブキャリッジ
2に対し一対の係合アーム631をX・Y・θ軸方向に
相対的に微少移動させるX・Y・θ軸テーブル302,
303とを備え、各係合アーム631は、先端部が各係
合孔76に挿入される係合ピン643と、係合ピン64
3を軸方向にスライド自在に且つ軸廻りに回転不能に保
持するピンホルダ644とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットヘ
ッドに代表される機能液滴吐出ヘッドを、サブキャリッ
ジに組み付けるヘッドユニットの組立方法、機能液滴吐
出ヘッドの位置決め装置およびヘッドユニットの組立装
置、並びに上記ヘッドユニットを用いた液晶表示装置の
製造方法、有機EL装置の製造方法、電子放出装置の製
造方法、PDP装置の製造方法、電気泳動表示装置の製
造方法、カラーフィルタの製造方法、有機ELの製造方
法、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成
方法、レジスト形成方法および光拡散体形成方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のプリンタ等では、複数の機能液滴
吐出ヘッドを必要とする場合、各機能液滴吐出ヘッドを
個々にサブプレートに保持し、更にこれを単一のサブキ
ャリッジに搭載して、複数の機能液滴吐出ヘッドを、サ
ブプレートおよびサブキャリッジと共にヘッドユニット
として扱うようにしている。そして、機能液滴吐出ヘッ
ドをサブプレートに組み込む場合には、顕微鏡等を用い
て人的に位置決めおよびねじ止め固定が行われる。ま
た、ヘッド付きのサブプレートをサブキャリッジに組み
込む場合には、サブキャリッジにサブプレートを位置決
めするピン等を設けておいて、これにサブプレートをセ
ットし且つ固定するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の機
能液滴吐出ヘッドは、そのノズル列から微小な液滴を精
度良く且つ選択的に吐出することができるため、液晶表
示装置や有機EL表示装置等のカラーフィルタの製造に
応用可能であると共に、各種の電子デバイスや光デバイ
ス等の製造装置への応用も期待されている。このような
応用技術を考慮すると、機能液滴吐出ヘッド自体の性能
に加え、平面内におけるノズル(ノズル列)の位置精度
(組付け精度)やその前提となるサブキャリッジの位置
精度に、高い精度が要求される。また、吐出対象となる
液体等によっては、機能液滴吐出ヘッドの寿命が短くな
り、機能液滴吐出ヘッドの頻繁な交換も考慮する必要が
ある。これらの点において、プリンタに搭載される従来
の機能液滴吐出ヘッド(ヘッドユニット)では、各部の
精度の累積が全体の精度を決定してしまうため、高い位
置決め精度を安定に維持することには、おのずと限界が
生ずる。また、手作業での組立では、作業が煩雑であり
且つ信頼性が劣るものとなるおそれがある。
【0004】本発明は、機能液滴吐出ヘッドをサブキャ
リッジに安定に且つ精度良く組み付けることができるヘ
ッドユニットの組立方法、機能液滴吐出ヘッドの位置決
め装置およびヘッドユニットの組立装置、並びに上記ヘ
ッドユニットを用いた液晶表示装置の製造方法、有機E
L装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、PDP装
置の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法、カラーフ
ィルタの製造方法、有機ELの製造方法、スペーサ形成
方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジスト形
成方法および光拡散体形成方法を提供することをその課
題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のヘッドユニット
の組立方法は、サブプレートに保持された機能液滴吐出
ヘッドを、サブプレートを介してサブキャリッジに仮装
着したヘッドユニットに対し、機能液滴吐出ヘッドをサ
ブキャリッジに位置決めした状態で固定するヘッドユニ
ットの組立方法であって、機能液滴吐出ヘッドの位置を
画像認識するヘッド認識工程と、ヘッド認識工程におけ
る認識結果に基づいて、サブキャリッジに対しサブプレ
ートを介して機能液滴吐出ヘッドを位置決めするヘッド
位置決め工程と、ヘッド位置決め工程の後、サブプレー
トをサブキャリッジに仮固定する仮固定工程と、仮固定
工程の後、機能液滴吐出ヘッドを画像認識する仮固定後
確認工程と、を備えたことを特徴とする。
【0006】この構成によれば、機能液滴吐出ヘッドを
位置認識し、その認識結果に基づいて、機能液滴吐出ヘ
ッドを、サブプレートを介してサブキャリッジに位置決
めするため、結果的には、機能液滴吐出ヘッドをサブキ
ャリッジに直接位置決めすることができる。このため、
機能液滴吐出ヘッドの位置決め(位置補正)を、精度良
く且つ迅速に行うことができる。また、この状態で機能
液滴吐出ヘッド(サブプレート)を仮固定し、且つこれ
を画像認識するようにしているため、機能液滴吐出ヘッ
ドのサブキャリッジへの仮固定を精度良く行うことがで
きると共に、仮固定の信頼性を格段に高めることができ
る。
【0007】この場合、ヘッド認識工程に先立ち、サブ
キャリッジの位置を画像認識するキャリッジ認識工程
と、キャリッジ認識工程における認識結果に基づいて、
サブキャリッジを位置決めするキャリッジ位置決め工程
と、を更に備えることが好ましい。
【0008】この構成によれば、機能液滴吐出ヘッドが
取り付けられるサブキャリッジを精度良く位置決めして
おくことで、機能液滴吐出ヘッドの組付精度を、より一
層高めることができる。
【0009】これらの場合、仮固定後確認工程における
認識結果に基づいて、本固定を行うか否かを決定する判
別工程と、判別工程により本固定を行うことを決定され
た場合に、サブプレートをサブキャリッジに本固定する
本固定工程と、を更に備えることが好ましい。
【0010】この構成によれば、仮固定後確認工程にお
ける認識結果が本固定を行うことを「否」とした場合
に、本固定を取りやめることで、無駄な作業を省略する
ことができる。
【0011】これらの場合、本固定工程の後、機能液滴
吐出ヘッドを画像認識する本固定後確認工程、を更に備
えることが、好ましい。
【0012】この構成によれば、最終的にヘッドユニッ
トが所定の精度をもって、組み立てられているか否かを
判断することができる。
【0013】これらの場合、ヘッド位置決め工程は、機
能液滴吐出ヘッドを位置決めした後、機能液滴吐出ヘッ
ドを画像認識する仮固定前確認工程を有していること
が、好ましい。
【0014】この構成によれば、機能液滴吐出ヘッドが
目標位置に位置決めされているか否かを確認することが
できる。これにより、仮固定工程に移行するか否かの対
応を迅速に行うことができる。
【0015】この場合、ヘッド位置決め工程は、仮固定
前確認工程の認識結果において、機能液滴吐出ヘッドの
目標位置とアライメント位置とが異なる場合に、機能液
滴吐出ヘッドの位置を補正する位置補正工程を、更に有
していることが、好ましい。
【0016】この構成によれば、機能液滴吐出ヘッドの
目標位置とアライメント位置とが異なる場合に、機能液
滴吐出ヘッドの位置を補正するようにしているため、装
置の機械的精度が低くても、機能液滴吐出ヘッドをサブ
キャリッジに対し精度良く位置決めすることができる。
なお、この場合の、目標位置とアライメント位置とが異
なる場合とは、アライメントにおける許容範囲を越えて
異なる場合をいう。
【0017】これらの場合、仮固定工程は、接着剤によ
りサブプレートをサブキャリッジに接着することで行わ
れることが、好ましい。
【0018】この構成によれば、仮固定の作業を簡単に
行うことができると共に、仮固定および本固定におい
て、サブプレート(機能液滴吐出ヘッド)の位置ずれを
有効に防止することができる。
【0019】これらの場合、サブキャリッジの位置およ
びサブキャリッジに搭載された機能液滴吐出ヘッドの位
置をパターン形成したアライメントマスクが用意されて
おり、サブキャリッジの位置決めおよび機能液滴吐出ヘ
ッドに位置決めは、アライメントマスクからそれぞれ取
得したサブキャリッジの位置および機能液滴吐出ヘッド
の位置を目標位置として、為されることが好ましい。
【0020】この構成によれば、アライメントマスクを
位置決めの原型とし、その複製という形で機能液滴吐出
ヘッドをサブキャリッジに位置決めすることができるた
め、常に安定した位置決め精度をもって、機能液滴吐出
ヘッドを位置決めすることができる。したがって、装置
の信頼性を高めることができる。
【0021】本発明の機能液滴吐出ヘッドの位置決め装
置は、サブプレートに保持された機能液滴吐出ヘッドの
これが搭載されるサブキャリッジへの固定に先立ち、サ
ブプレートを介してサブキャリッジに仮装着した機能液
滴吐出ヘッドをサブキャリッジに位置決めする機能液滴
吐出ヘッドの位置決め装置であって、サブプレートに相
互に離間して形成した2つの係合孔に係合する一対の係
合アームと、サブキャリッジに対し一対の係合アームを
X・Y・θ軸方向に相対的に微少移動させるX・Y・θ
軸テーブルとを備え、各係合アームは、先端部が各係合
孔に挿入される係合ピンと、係合ピンを軸方向にスライ
ド自在に且つ軸廻りに回転不能に保持するピンホルダと
を有することを特徴とする。
【0022】この構成によれば、機能液滴吐出ヘッド
は、サブプレートを介して、予め所定の位置にセットさ
れたサブキャリッジに仮装着されており、この状態か
ら、X・Y・θ軸テーブルにより、サブプレートに係合
した一対の係合アームをX・Y・θ軸方向に相対的に微
少移動させ、サブプレートを介して機能液滴吐出ヘッド
を位置決めする。この場合、X・Y・θ軸移動テーブル
を用いることにより、機能液滴吐出ヘッドの位置補正
を、一連の移動動作で確実に行うことができる。また、
一対の係合アームを、サブプレートの2つの係合孔に係
合させて、位置補正を行うようにしているため、位置補
正を安定に且つ精度良く行うことができる。さらに、ピ
ンホルダに対し係合ピンが、軸方向にスライド自在に且
つ軸廻りに回転不能に保持されているため、例えば係合
ピンが僅かに偏心している場合であっても、位置決め時
の係合ピンの回転が阻止され、サブプレート(機能液滴
吐出ヘッド)の位置決めが不安定になるのを、有効に防
止することができる。なお、サブキャリッジの固定は、
仮固定を含む広義の固定である。また、位置決めのため
の移動は、サブキャリッジ側を移動させる構成としても
よい。
【0023】この場合、サブプレートの2つの係合孔
は、一方が円形に形成され、他方が長円形に形成されて
いることが、好ましい。
【0024】この構成によれば、一対の係合アーム(係
合ピン)の離間寸法に製造上の誤差があっても、各係合
ピンの各係合孔への係合を、確実且つ円滑に行うことが
できる。すなわち、係合アームにおける係合ミスを確実
に防止することができる。
【0025】これらの場合、ピンホルダには、係合ピン
との間にボールスプラインが介設されていることが、好
ましい。
【0026】この構成によれば、係合ピンの軸方向への
スライドを、がたつきを生ずることなく円滑に行うこと
ができ、且つ回転止めを、がたつきを生ずることなく確
実に行うことができる。
【0027】この場合、ピンホルダに対し係合ピンは、
軸方向に離間して2個所で保持されており、ボールスプ
ラインは、2個所に介設されていることが好ましい。
【0028】この構成によれば、円滑なスライドと回転
止めとを維持しつつ、係合ピンの軸方向の直進性(鉛直
性)を維持することができる。
【0029】これらの場合、係合ピンの先端部は、先端
側を係合孔より細径とし基端側を係合孔より太径とする
テーパー形状に形成されていることが、好ましい。
【0030】この構成によれば、サブプレートの各係合
孔と各係合アームの係合ピンとを、高精度に係合させる
ことができる。すなわち、係合孔と係合ピンとの間のク
リアランスが、位置補正の際の精度に影響を及ぼすのを
防止することができる。
【0031】この場合、係合ピンの先端部は、鋭角とな
るテーパー形状に形成されていることが、好ましい。
【0032】この構成によれば、両係合アームの係合ピ
ンにより、サブプレートを適度に押えつつ、これをサブ
プレート上で確実に微小移動させることができる。な
お、鋭角となるテーパーの角度は、10°以上90°未
満が好ましい。
【0033】これらの場合、係合ピンを突出方向に付勢
する付勢手段を、更に備えることが好ましい。
【0034】この構成によれば、係合孔に係合した係合
ピンが、係合孔を介してサブプレートを押圧することに
なり、係合が適切に行われる。このため、位置補正のた
めの微小移動および位置補正後のサブプレートの位置を
安定させることができる。また、位置補正後にサブプレ
ートをサブキャリッジに固定(仮固定)する場合には、
位置的に安定した状態でこれを固定(仮固定)すること
ができる。
【0035】これらの場合、サブプレートを介して機能
液滴吐出ヘッドを位置決めした後、係合ピンを介してサ
ブプレートをサブキャリッジに押圧する押圧手段を、更
に備えることが好ましい。
【0036】この構成によれば、位置補正後のサブプレ
ートをサブキャリッジに押圧しておくことができ、続く
仮固定等の作業を、位置ずれを生ずることなく安定に行
うことができる。
【0037】これらの場合、サブキャリッジに形成した
複数の小穴を介して、サブプレートをエアー浮上させる
圧縮エアー供給手段を、更に備えることが好ましい。
【0038】この構成によれば、位置決めのためのサブ
プレートの微小移動を、極めて円滑に且つ小さな力で行
うことができ、サブキャリッジとの間の摩擦による位置
決め不良を解消することができる。
【0039】本発明のヘッドユニットの組立装置は、上
記した機能液滴吐出ヘッドの位置決め装置を備え、サブ
プレート、機能液滴吐出ヘッドおよびサブキャリッジか
ら成るヘッドユニットを組み立てることを特徴とする。
【0040】この構成によれば、サブプレートを介して
機能液滴吐出ヘッドをサブキャリッジに精度良く位置決
めしすることができる。このため、サブキャリッジに機
能液滴吐出ヘッドを精度良く組み込んだヘッドユニット
を、安定に得ることができる。
【0041】本発明の液晶表示装置の製造方法は、上記
した本発明のヘッドユニットの組立装置により組み立て
られたヘッドユニットを用い、カラーフィルタの基板上
に多数のフィルタエレメントを形成する液晶表示装置の
製造方法であって、機能液滴吐出ヘッドに各色のフィル
タ材料を導入し、ヘッドユニットを介して機能液滴吐出
ヘッドを基板に対し相対的に走査し、フィルタ材料を選
択的に吐出して多数のフィルタエレメントを形成するこ
とを特徴とする。
【0042】本発明の有機EL装置の製造方法は、上記
した本発明のヘッドユニットの組立装置により組み立て
られたヘッドユニットを用い、基板上の多数の絵素ピク
セルにそれぞれEL発光層を形成する有機EL装置の製
造方法であって、機能液滴吐出ヘッドに各色の発光材料
を導入し、ヘッドユニットを介して機能液滴吐出ヘッド
を基板に対し相対的に走査し、発光材料を選択的に吐出
して多数のEL発光層を形成することを特徴とする。
【0043】本発明の電子放出装置の製造方法は、上記
した本発明のヘッドユニットの組立装置により組み立て
られたヘッドユニットを用い、電極上に多数の蛍光体を
形成する電子放出装置の製造方法であって、機能液滴吐
出ヘッドに各色の蛍光材料を導入し、ヘッドユニットを
介して機能液滴吐出ヘッドを電極に対し相対的に走査
し、蛍光材料を選択的に吐出して多数の蛍光体を形成す
ることを特徴とする。
【0044】本発明のPDP装置の製造方法は、上記し
た本発明のヘッドユニットの組立装置により組み立てら
れたヘッドユニットを用い、背面基板上の多数の凹部に
それぞれ蛍光体を形成するPDP装置の製造方法であっ
て、機能液滴吐出ヘッドに各色の蛍光材料を導入し、ヘ
ッドユニットを介して機能液滴吐出ヘッドを背面基板に
対し相対的に走査し、蛍光材料を選択的に吐出して多数
の蛍光体を形成することを特徴とする。
【0045】本発明の電気泳動表示装置の製造方法は、
上記した本発明のヘッドユニットの組立装置により組み
立てられたヘッドユニットを用い、電極上の多数の凹部
に泳動体を形成する電気泳動表示装置の製造方法であっ
て、機能液滴吐出ヘッドに各色の泳動体材料を導入し、
ヘッドユニットを介して機能液滴吐出ヘッドを電極に対
し相対的に走査し、泳動体材料を選択的に吐出して多数
の泳動体を形成することを特徴とする。
【0046】このように、上記のヘッドユニットを、液
晶表示装置の製造方法、有機EL(Electronic Lumines
cence)装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、P
DP(Plasma Display Panel)装置の製造方法および電
気泳動表示装置の製造方法に適用することにより、各装
置に求められるフィルタ材料や発光材料等を、適切な位
置に適切な量を選択的に供給することができる。また、
ヘッドユニットを介して専用の機能液滴吐出ヘッドを迅
速に供給することができる。なお、機能液滴吐出ヘッド
の走査は、一般的には主走査および副走査となるが、い
わゆる1ラインを単一の機能液滴吐出ヘッドで構成する
場合には、副走査のみとなる。また、電子放出装置は、
いわゆるFED(Field Emission Display)装置を含む
概念である。
【0047】本発明のカラーフィルタの製造方法は、上
記した本発明のヘッドユニットの組立装置により組み立
てられたヘッドユニットを用い、基板上に多数のフィル
タエレメントを配列して成るカラーフィルタを製造する
カラーフィルタの製造方法であって、機能液滴吐出ヘッ
ドに各色のフィルタ材料を導入し、ヘッドユニットを介
して機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、
フィルタ材料を選択的に吐出して多数のフィルタエレメ
ントを形成することを特徴とする。この場合、多数のフ
ィルタエレメントを被覆するオーバーコート膜が形成さ
れており、フィルタエレメントを形成した後に、機能液
滴吐出ヘッドに透光性のコーティング材料を導入し、ヘ
ッドユニットを介して機能液滴吐出ヘッドを基板に対し
相対的に走査し、コーティング材料を選択的に吐出して
オーバーコート膜を形成することが、好ましい。
【0048】本発明の有機ELの製造方法は、上記した
本発明のヘッドユニットの組立装置により組み立てられ
たヘッドユニットを用い、EL発光層を含む多数の絵素
ピクセルを基板上に配列して成る有機ELの製造方法で
あって、機能液滴吐出ヘッドに各色の発光材料を導入
し、ヘッドユニットを介して機能液滴吐出ヘッドを基板
に対し相対的に走査し、発光材料を選択的に吐出して多
数のEL発光層を形成することを特徴とする。この場
合、多数のEL発光層と基板との間には、EL発光層に
対応して多数の画素電極が形成されており、機能液滴吐
出ヘッドに液状電極材料を導入し、ヘッドユニットを介
して機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、
液状電極材料を選択的に吐出して多数の画素電極を形成
することが、好ましい。さらにこの場合、多数のEL発
光層を覆うように対向電極が形成されており、EL発光
層を形成した後に、機能液滴吐出ヘッドに液状電極材料
を導入し、ヘッドユニットを介して機能液滴吐出ヘッド
を基板に対し相対的に走査し、液状電極材料を選択的に
吐出して対向電極を形成することが、好ましい。
【0049】本発明のスペーサ形成方法は、上記した本
発明のヘッドユニットの組立装置により組み立てられた
ヘッドユニットを用い、2枚の基板間に微小なセルギャ
ップを構成すべく多数の粒子状のスペーサを形成するス
ペーサ形成方法であって、機能液滴吐出ヘッドにスペー
サを構成する粒子材料を導入し、ヘッドユニットを介し
て機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、粒
子材料を選択的に吐出して少なくとも一方の基板上にス
ペーサを形成することを特徴とする。
【0050】本発明の金属配線形成方法は、上記した本
発明のヘッドユニットの組立装置により組み立てられた
ヘッドユニットを用い、基板上に金属配線を形成する金
属配線形成方法であって、機能液滴吐出ヘッドに液状金
属材料を導入し、ヘッドユニットを介して機能液滴吐出
ヘッドを基板に対し相対的に走査し、液状金属材料を選
択的に吐出して金属配線を形成することを特徴とする。
【0051】本発明のレンズ形成方法は、上記した本発
明のヘッドユニットの組立装置により組み立てられたヘ
ッドユニットを用い、基板上に多数のマイクロレンズを
形成するレンズ形成方法であって、機能液滴吐出ヘッド
にレンズ材料を導入し、ヘッドユニットを介して機能液
滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、レンズ材料
を選択的に吐出して多数のマイクロレンズを形成するこ
とを特徴とする。
【0052】本発明のレジスト形成方法は、上記した本
発明のヘッドユニットの組立装置により組み立てられた
ヘッドユニットを用い、基板上に任意形状のレジストを
形成するレジスト形成方法であって、機能液滴吐出ヘッ
ドにレジスト材料を導入し、ヘッドユニットを介して機
能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、レジス
ト材料を選択的に吐出してレジストを形成することを特
徴とする。
【0053】本発明の光拡散体形成方法は、上記した本
発明のヘッドユニットの組立装置により組み立てられた
ヘッドユニットを用い、基板上に多数の光拡散体を形成
する光拡散体形成方法であって、機能液滴吐出ヘッドに
光拡散材料を導入し、ヘッドユニットを介して機能液滴
吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、光拡散材料を
選択的に吐出して多数の光拡散体を形成することを特徴
とする。
【0054】このように、上記のヘッドユニットを、カ
ラーフィルタの製造方法、有機ELの製造方法、スペー
サ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジ
スト形成方法および光拡散体形成方法に適用することに
より、各電子デバイスや各光デバイスに求められるフィ
ルタ材料や発光材料等を、適切な位置に適切な量を選択
的に供給することができる。また、ヘッドユニットを介
して専用の機能液滴吐出ヘッドを迅速に供給することが
できる。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
発明の実施形態について説明する。インクジェットプリ
ンタのインクジェットヘッド(機能液滴吐出ヘッド)
は、微小なインク滴(液滴)をドット状に精度良く吐出
することができることから、吐出対象液として、例えば
特殊なインクや感光性の樹脂等の機能液を用いることに
より、各種部品の製造分野への応用が期待されている。
また、係る応用技術では、導入する機能液によっては、
機能液滴吐出ヘッドの耐久性に大きな影響を与えるもの
も想定され、複数の機能液滴吐出ヘッドをサブキャリッ
ジに精度良く組み込んだヘッドユニットを、随時供給可
能とすることが必要となる。
【0056】本発明の機能液滴吐出ヘッドの位置決め装
置を適用した本実施形態のヘッドユニットの組立方法お
よび組立装置は、例えばカラーフィルタ(液晶表示装置
等)や有機EL装置等の、いわゆるフラットディスプレ
イの製造装置(以下、「描画装置」という)に併設さ
れ、これに随時ヘッドユニットを供給可能とするもので
ある。この描画装置では、例えばカラーフィルタのフィ
ルタエレメントに、R.G.Bのフィルタ材料を液滴と
して吐出する複数の機能液滴吐出ヘッドを備えており
(詳細は後述する)、ヘッドユニットの組立装置は、こ
の複数の機能液滴吐出ヘッドをサブキャリッジに精度良
く組み込んでヘッドユニットを組み立て、これを描画装
置に適宜供給できるようにしている。
【0057】この場合のヘッドユニットの組立手順は、
先ず各機能液滴吐出ヘッドをサブプレートに位置決め状
態で個々に組み付け、これを単一のサブキャリッジに仮
装着し、次いでサブキャリッジに対し各機能液滴吐出ヘ
ッドを位置決めした後、仮固定し、最後に本固定するも
のである。そして、機能液滴吐出ヘッドのサブプレート
への組付けおよびサブキャリッジへの仮装着は、外工程
として手作業により行われる一方、サブキャリッジに複
数の機能液滴吐出ヘッドを位置決めし且つ仮固定する作
業は、実施形態の組立装置で行われる。さらに、機能液
滴吐出ヘッドの本固定は、ヘッドユニットを組立装置に
セットしたまま、手作業で行われる。
【0058】そこで、本実施形態では、先ずこの組立装
置で扱うヘッドユニットと、その構成要素である機能液
滴吐出ヘッド、サブプレートおよびサブキャリッジにつ
いて説明する。また、この説明に相前後して、ヘッドユ
ニットと上記の描画装置との関係、治具を用いた機能液
滴吐出ヘッドのサブプレートへの組付方法、およびヘッ
ドユニットの位置決め基準となるアライメントマスクに
ついて説明する。その後、ヘッドユニットの組立装置に
ついて詳細に説明することとする。そして、最後に、こ
のヘッドユニットを、いわゆるフラットディスプレイの
製造方法に適用した例について説明する。
【0059】図1、図2および図3は、ヘッドユニット
の構造図である。同図に示すように、ヘッドユニット1
は、サブキャリッジ2と、サブキャリッジ2に搭載した
複数個(12個)の機能液滴吐出ヘッド3と、各機能液
滴吐出ヘッド3をサブキャリッジ2に個々に取り付ける
ための複数個(12個)のサブプレート4とを備えてい
る。12個の機能液滴吐出ヘッド3は、6個づつに二分
され、主走査方向に対し所定の角度傾けて配設されてい
る。また、各6個の機能液滴吐出ヘッド3は、副走査方
向に対し相互に位置ずれして配設され、12個の機能液
滴吐出ヘッド3の全吐出ノズル57(後述する)が副走
査方向において連続する(一部重複)ようになってい
る。
【0060】すなわち、実施形態のヘッド配列は、サブ
キャリッジ2上において、同一方向に傾けて配置した6
個の機能液滴吐出ヘッド3を2列としてものであり、且
つ各ヘッド列間において機能液滴吐出ヘッド3が相互に
180°回転した配置となっている。もっとも、この配
列パターンは一例であり、例えば、各ヘッド列における
隣接する滴吐出ヘッド3同士を90°の角度を持って配
置(隣接ヘッド同士が「ハ」字状)したり、各ヘッド列
間における滴吐出ヘッド3を90°の角度を持って配置
(列間ヘッド同士が「ハ」字状)したりすることは可能
である。
【0061】いずれにしても、12個の機能液滴吐出ヘ
ッド3の全吐出ノズル57によるドットが副走査方向に
おいて連続していればよい。また、各種の基板に対し機
能液滴吐出ヘッド3を専用部品とすれば、機能液滴吐出
ヘッド3をあえて傾けてセットする必要は無く、千鳥状
や階段状に配設すれば足りる。さらにいえば、所定長さ
のノズル列(ドット列)を構成できる限り、これを単一
の機能液滴吐出ヘッド3で構成してもよいし複数の機能
液滴吐出ヘッド3で構成してもよい。すなわち、機能液
滴吐出ヘッド3の個数や列数、さらに配列パターンは任
意である。
【0062】サブキャリッジ2は、一部が切り欠かれた
略方形の本体プレート11と、本体プレート11の長辺
方向の中間位置に設けた左右一対の基準ピン12,12
と、本体プレート11の両長辺部分に取り付けた左右一
対の支持部材13,13と、各支持部材13の端部に設
けた左右一対のハンドル14,14とを有している。左
右のハンドル14,14は、例えば組み立てたヘッドユ
ニット1を上記の描画装置Bに載せ込む場合に、ヘッド
ユニット1を手持ちするための部位となる。また、左右
の支持部材13,13は、サブキャリッジ2を組立装置
Aや描画装置Bのセット部に固定するときの部位とな
る。
【0063】さらに、サブキャリッジ2には、二分され
た機能液滴吐出ヘッド群3Sの上側に位置して、これら
機能液滴吐出ヘッド3に接続される左右一対の配管接続
アッセンブリ15,15および左右一対の配線接続アッ
センブリ16,16が設けられている。各配管接続アッ
センブリ15は、描画装置Bのフィルタ材料供給系に配
管接続され、同様に各配線接続アッセンブリ16は、描
画装置Bの制御系に配線接続されるようになっている。
なお、図1は、一方(図示手前側)の配管接続アッセン
ブリ15を省略して、描かれている。
【0064】本体プレート11は、ステンレス等の厚板
で構成され、左右に各6個の機能液滴吐出ヘッド3を取
り付けるための一対の装着開口18,18が形成される
と共に、適宜位置に重量を軽減するための複数の抜き開
口19が形成されている。各装着開口18は、6個の機
能液滴吐出ヘッド3を取り付ける開口部位18aが連続
したものであり、6個の機能液滴吐出ヘッド(機能液滴
吐出ヘッド群3S)3の並びに倣って、その軸線が本体
プレート11の軸線に対しわずかに傾いている。
【0065】各支持部材13は、厚手のステンレス板等
で構成され、これを固定するための2つの固定孔(ばか
孔)21,21および2つのボルト孔22,22が形成
されると共に、これら固定孔21,21およびボルト孔
22,22間に位置決め用のピンが挿入されるピン孔2
3が形成されている。詳細は後述するが、組立装置Aや
描画装置Bにヘッドユニット1をセットするときには、
ピン孔23を用いて位置決めされると共に2つの固定孔
21,21を用いてねじ止め固定される。
【0066】左右一対の基準ピン12,12は、画像認
識を前提として、サブキャリッジ2をX軸、Y軸および
θ軸方向に位置決め(位置認識)するための基準となる
ものであり、本体プレート11の裏面に突出するように
取り付けられている。各基準ピン12の先端面は鏡面加
工されており、この先端面の中心位置に基準マーク26
となる小孔(直径0.3mm程度)が穿孔されている。
【0067】詳細は後述するが、組立装置Aや描画装置
Bに搭載した認識カメラ353は、基準マーク26を形
成した基準ピン12の先端面29aを、視野内に捕らえ
て画像認識(パターン認識)を行う。このため、認識カ
メラ353によるパターン認識では、鏡面仕上げの先端
面が明色で、その先端面29aの略中央部に形成された
凹形状の基準マーク26が暗色で認識され、十分なコン
トラストを持って基準マーク26が画像認識される。
【0068】各配管接続アッセンブリ15は、各機能液
滴吐出ヘッド群3Sの上側に配設されており、本体プレ
ート11の長辺方向の両端部に立設した一対のスペーサ
36,36と、一対のスペーサ36,36間に渡した押
さえプレート37と、押さえプレート37に搭載した6
組の配管アダプタ38とで構成されている。6組の配管
アダプタ38は、その下端のヘッド側接続部分をわずか
に突出するようにして、それぞれ押さえプレート37に
固着されている。
【0069】詳細は後述するが、機能液滴吐出ヘッド3
はいわゆる2連のものであり、6組の配管アダプタ38
は、それぞれ2連の配管接続部材17を介して機能液滴
吐出ヘッド3に接続される。すなわち、各機能液滴吐出
ヘッド3に配管接続部材17を嵌合接続する一方、6組
の配管アダプタ38を搭載した押さえプレート37を両
スペーサ36,36にねじ止めすることで、6組の配管
アダプタ38が、それぞれ配管接続部材17を介して機
能液滴吐出ヘッド3に接続される。
【0070】同様に、各配線接続アッセンブリ16は、
サブキャリッジ2の左右の端部に立設した3個の屈曲支
持部材40,40,40と、屈曲支持部材40の上端に
固定したコネクタベース41と、コネクタベース41上
に取り付けた配線コネクタ43付きの4つのヘッド中継
基板42とで構成されている。4つのヘッド中継基板4
2は、それぞれフレキシブルフラットケーブル(図示省
略)を介して、後述する各機能液滴吐出ヘッド3の2連
のヘッド基板47に接続されている。そして、各ヘッド
中継基板42には、描画装置Bにセットする際にその制
御系ケーブルの配線プラグにより配線接続される(詳細
は後述する)。
【0071】なお、図2にのみ示すように、このヘッド
ユニット1には更に、両配線接続アッセンブリ16を覆
う中継基板カバー24が設けられている。中継基板カバ
ー24は、各配線接続アッセンブリ16の側面から直上
部を覆う一対の側面カバー24aと、一対の側面カバー
24a間に渡した上面カバー24bとで構成されてお
り、このうち上面カバー24bは、ヘッドユニット1を
描画装置Bにセットした後に取り付けるようになってい
る。また、詳細は後述するが、ヘッドユニット1を組立
装置Aにセットする段階では、描画装置Bにセットする
場合と異なり、中継基板カバー24は元より両アッセン
ブリ15,16も組み付けておかないものとする。
【0072】次に、図4ないし図6を用いて機能液滴吐
出ヘッド3について説明する。この機能液滴吐出ヘッド
3は、いわゆる2連のものであり、2連の接続針46を
有する液体導入部45と、液体導入部45の側方に連な
る2連のヘッド基板47と、液体導入部45に下方に連
なる2連のポンプ部48と、ポンプ部48に連なるノズ
ル形成プレート49とを備えている。液体導入部45に
は、上記の配管接続部材17が接続され、ヘッド基板4
7には、上記のフレキシブルフラットケーブルが接続さ
れている。一方、このポンプ部48とノズル形成プレー
ト49とにより、サブキャリッジ2の裏面側に突出する
方形のヘッド本体50が構成されている。また、ノズル
形成プレート49のノズル形成面52には、2列のノズ
ル列53,53が形成されている(図5参照)。
【0073】図5に示すように、ポンプ部48の基部
側、すなわちヘッド本体50の基部側は、液体導入部4
5を受けるべく方形フランジ状に形成され、このフラン
ジ部58には、機能液滴吐出ヘッド3をサブプレート4
に固定する小ねじ用の一対のねじ孔(雌ねじ)59,5
9が形成されている。この一対のねじ孔59,59は、
両長辺部分に位置し、且つノズル形成面52の中心に対
し点対称となるように配設されている。詳細は後述する
が、サブプレート4を貫通してフランジ部58に螺合し
た2本の小ねじ73,73により、機能液滴吐出ヘッド
3がサブプレート4に固定される(図8参照)。
【0074】一方、ノズル形成プレート49には、2本
のノズル列53,53が相互に平行に列設されており、
各ノズル列53は、等ピッチで並べた180個(図示で
は模式的に表している)の吐出ノズル57で構成されて
いる。すなわち、ヘッド本体50のノズル形成面52に
は、その中心線を挟んで2本のノズル列53,53が左
右対称に配設されている。
【0075】このように構成された機能液滴吐出ヘッド
3は、そのヘッド本体50を、サブキャリッジ2に形成
した装着開口18からサブキャリッジ2の裏面側に突出
させ、装着開口18の縁部にあてがったサブプレート4
に上記のフランジ部58の部分でねじ止め固定される。
また、サブプレート4は、サブキャリッジ2に接着によ
り仮固定され、その後、ねじにより本固定される。
【0076】次に、図7および図8を参照して、サブプ
レート4について説明する。サブプレート4は、機能液
滴吐出ヘッド3をサブキャリッジ2に安定に取り付ける
ための媒介金具であり、ステンレス等で構成された略長
方形の平板状に形成されている。サブプレート4には、
その中央に機能液滴吐出ヘッド3のヘッド本体50が挿
通する方形の挿通開口71が形成されている。この場
合、サブプレート4は、その長辺方向の両端部で装着開
口(開口部位18a)18を跨ぐようにしてサブキャリ
ッジ2の裏面側にセットされ、これに対し機能液滴吐出
ヘッド3は、そのヘッド本体50を挿通開口71に挿通
すようにしてサブキャリッジ2の表側にセットされる
(図4参照)。
【0077】サブプレート4の挿通開口71の周囲に
は、上記フランジ部58の2つのねじ孔59,59に対
応する2つの貫通孔72,72および2本の小ねじ7
3,73と、2つの突出位置規制ピン74,74が配設
されている。2つの貫通孔72,72は、それぞれ装着
開口18側に突出する2つのボス部75,75に形成さ
れている。この場合、各ボス部75は、サブプレート4
に圧入した筒状のカラーで構成されている。この2つの
ボス部75,75と2つの突出位置規制ピン74,74
とは、いずれも挿通開口71の中心に対し点対称位置に
配設されており、これらボス部75,75と突出位置規
制ピン74,74がヘッド本体50のフランジ部58に
当接することにより、機能液滴吐出ヘッド3のサブキャ
リッジ2からの吐出寸法が規制されるようになってい
る。
【0078】また、挿通開口71の中心線上において、
挿通開口71の外側には2つの係合孔76,76が形成
されている。この2つの係合孔76,76は、後述する
機能液滴吐出ヘッド3の組付治具Cが装着される部位で
あると同時に、組立装置Aにおける位置補正用の係合ピ
ン643,643が係合される部位でもある。この場
合、組付治具Cの装着や係合ピン643の係合が無理な
く為されるように、2つの係合孔76,76は、一方が
円形に、他方が上記中心線方向に長い長円形に形成され
ている。
【0079】さらに、挿通開口71の中心線上におい
て、サブプレート4の両端部には、それぞれ2つの接着
剤注入孔77,77が、挿通開口71を挟んで対称位置
に形成されている。各接着剤注入孔77はサブプレート
4の横断方向に延びる長孔となっており、この長孔のサ
ブキャリッジ2側の端部は、面取りされている(図7参
照)。各2つの接着剤注入孔77,77が形成されたサ
ブプレート4の両端部は、サブプレート4をサブキャリ
ッジ2に接着するための接着部位78,78となってお
り、各接着剤注入孔77から注入された接着剤は、毛細
管現象によりサブキャリッジ2と接着部位78,78と
の界面部分に広がって、塗着される。
【0080】この場合、一方の端部の外側(内側)に形
成した接着剤注入孔77a(77b)と他方の端部の内
側(外側)に形成した接着剤注入孔77a(77b)と
は、それぞれ対となっている。詳細は後述するが、組立
装置Aは2本の接着剤注入ノズル387,387を有し
ており、2本の接着剤注入ノズル387,387は、対
となる一方の2つの接着剤注入孔77a,77aに同時
に挿入されて接着剤を注入すると共に、上記中心線方向
に移動した後、他方の2つの接着剤注入孔77b,77
bに同時に挿入されて接着剤を注入する。
【0081】なお、図中の符号79,79は、サブプレ
ート4をサブキャリッジ2に仮装着および本固定すると
きに使用する(詳細は後述する)一対の締結孔であり、
この一対の締結孔79,79は、それぞれ接着剤注入孔
77,77の近傍であって、挿通開口71の中心に対し
点対称位置に形成されている。また、サブキャリッジ2
の開口部位18aには、この一対の締結孔79,79に
対応する一対の本締め用ねじ孔20,20が形成されて
いる(図10参照)。
【0082】ところで、一対の基準ピン12,12を介
して位置決めされるサブキャリッジ2に対し、各機能液
滴吐出ヘッド3は、その出力端であるノズル列(吐出ノ
ズル57)53を基準に、X軸、Y軸およびθ軸方向に
位置決め(位置認識)される。より具体的には、2つの
ノズル列53,53は、製造段階で相互の位置精度が保
証されているため、いずれか一方のノズル列53の最外
端に位置する2つの吐出ノズル57a,57aを位置決
め基準とし、これを認識するようにしている。また、機
能液滴吐出ヘッド3のヘッド本体50における先端部の
四辺(厳密には、ポンプ部48の数ミリ幅に亘る先端部
の四辺)も、製造段階で相互の位置精度が保証されてい
る。
【0083】一方、機能液滴吐出ヘッド3は、サブプレ
ート4を介してサブキャリッジ2に固定する形態であ
る。そこで、本実施形態では、組付治具Cを用い、上記
ヘッド本体50の先端部四辺を基準にして、機能液滴吐
出ヘッド3をサブプレート4に位置決めし、ねじ止め固
定の後、上記2つの吐出ノズル57a,57aを基準に
して、サブプレート4付き機能液滴吐出ヘッド3を位置
決めし、仮固定するようにしている。すなわち、機能液
滴吐出ヘッド3は、組付治具Cを用いた手作業により、
いったんサブプレート4に仮位置決めされ、続く組立装
置Aでの画像認識(吐出ノズル57a,57aを認識)
を経て、本位置決めされる。
【0084】実施形態の組立装置Aでは、位置認識のス
ピードアップを図るため、上記2つの吐出ノズル57
a,57aを、固定的に設けた2つの認識カメラ35
3,353で同時に認識する、すなわち2つの認識カメ
ラ353,353が同時に視野内に捕らえるようにして
いる。このため、組付治具Cを用いた機能液滴吐出ヘッ
ド3の仮位置決めは、本位置決めの段階で、設定した位
置データに基づいて、2つの認識カメラ353,353
を上記の2つの吐出ノズル57a,57aに臨ませたと
きに、いずれも視野から外れることのないようにするも
のである。
【0085】ここで、図8および図9を参照して、機能
液滴吐出ヘッド3の組付治具Cについて説明すると共
に、この組付治具Cを用いて機能液滴吐出ヘッド3をサ
ブプレート4に組み付ける組付方法について説明する。
図9に示すように、組付治具Cは、機能液滴吐出ヘッド
3のヘッド本体50を位置決めする治具本体81と、治
具本体81をサブプレート4に位置決め状態で装着する
一対の装着ピン82,82とで構成されている。
【0086】治具本体81は、縦辺部84と、縦辺部8
4の両端から直角に延びる一対の横辺部85,85と
で、略「C」字状に一体に形成されている。一方、一対
の装着ピン82,82は、それぞれ横辺部85,85の
裏面側から突出しており、この一対の装着ピン82,8
2をサブプレート4の係合孔76,76に嵌合させるこ
とで、治具本体81がサブプレート4に装着される。
【0087】縦辺部84の内側から一方の横辺部85の
内側に亘る部位には、略「L」字状の位置決め部86が
形成され、この位置決め部86にヘッド本体50の一方
の長辺および短辺を当接させることで、機能液滴吐出ヘ
ッド3がサブプレート4に位置決めされるようになって
いる。位置決め部86は、表側を他の部分と面一として
薄肉に形成され、且つコーナー部分86aが半円状に窪
入形成されている。また、治具本体81は、これをサブ
プレート4に装着した状態で、その表面と機能液滴吐出
ヘッド3のノズル形成面52とが、ほぼ面一(同レベ
ル)とになるように、その厚みが設計されている。
【0088】これにより、ヘッド本体50はその突出方
向の先端部が、組付治具Cの位置決め部86に当接して
位置決めされるようになっている。すなわち、製造段階
で、ノズル列53に対し位置精度が保証されたヘッド本
体50における先端部の四辺のうち隣接する2つの辺
を、組付治具Cの位置決め部86に突き当てることで、
機能液滴吐出ヘッド3がサブプレート4に位置決めされ
るようになっている。
【0089】一方、一対の装着ピン82,82は、位置
決め部86に突き当てたヘッド本体50の中心線に合致
するように配設されている。より具体的には、位置決め
部86の長辺部位86bは、一対の装着ピン82,82
を結ぶ直線と平行に形成され、且つその離間寸法は、ヘ
ッド本体50の長辺位置に合わせて管理されると共に、
ヘッド本体50の短辺の1/2の寸法に形成されてい
る。また、位置決め部86の短辺部位86cは、長辺部
位86bに直角に形成され、且つ短辺部位86c側に位
置する装着ピン82との離間寸法は、ヘッド本体50の
短辺位置に合わせて管理されている。
【0090】これにより、組付治具Cは、図8の状態か
ら180°回転した状態で、サブプレート4に装着して
も、特段の支障を生ずることなく、機能液滴吐出ヘッド
3を位置決めすることができる。すなわち、実施形態の
組付治具Cは、その平面形状が左右対称ではないが、い
わゆる右勝手・左勝手のない構造となっている。
【0091】次に、図8、図10および図11を参照し
て、上記の組付治具Cを用いた、機能液滴吐出ヘッド3
のサブプレート4への組付方法について説明する。この
組付作業は、組立装置Aの外工程として手作業で行われ
る。先ず、サブキャリッジ(厳密には本体プレート1
1)2の表側の周縁部に4本の支持脚88,88,8
8,88をねじ止めする。次いで、サブキャリッジ2を
上下反転させ、サブキャリッジ2を支持脚88により浮
いた状態にセットする。なお、図示では省略したが、こ
の状態でサブキャリッジ2に、上記一対の支持部材1
3,13および一対の基準ピン12,12を取り付けて
おくことが、好ましい。
【0092】次に、ヘッド本体50を上向きにした機能
液滴吐出ヘッド3を、サブキャリッジ2の下側から装着
開口18に挿入する。ここで、サブキャリッジ2の上側
からサブプレート4の挿通開口71をヘッド本体50に
位置合わせし嵌め入れるようにして、サブプレート4を
サブキャリッジ2上にセットする。サブプレート4をセ
ットしたら、上側からサブプレート4に組付治具Cを装
着すると共に、サブプレート4の位置決め部86に、こ
れに対峙するヘッド本体50の2辺を押し付ける。な
お、組付治具Cを複数個用意しておいて、これを予めサ
ブプレート4に装着しておいてから、作業を開始しても
よい。
【0093】続いて、上記の押付け状態を維持しつつ、
上側から2本の小ねじ73,73を、サブプレート4を
貫通して機能液滴吐出ヘッド3のフランジ部58にそれ
ぞれ螺合し、機能液滴吐出ヘッド3をサブプレート4に
固定する。次に、2つの認識カメラ353,353の視
野が、2つの吐出ノズル57a,57aから外れないよ
うにする手段として、上記一対の締結孔79,79から
サブキャリッジ2の本締め用ねじ孔20,20に、それ
ぞれ固定ねじ89,89を仮締め状態で螺合しておく
(図8参照)。
【0094】これにより、固定ねじ89と締結孔79の
寸法交差の範囲において、サブキャリッジ2に対する機
能液滴吐出ヘッド3の位置合わせが可能となると共に、
2つの認識カメラ353,353の視野が、2つの吐出
ノズル57a,57aから外れることがなくなる。この
ようにして、機能液滴吐出ヘッド3のサブプレート4へ
の位置決めおよび固定を順に繰り返すことで、12個の
機能液滴吐出ヘッド3が個々にヘッド保持部4に組み付
けられる。最後に、サブプレート4から組付治具Cを引
き抜くと共に4本の支持脚88を取り外して、作業を完
了する。
【0095】以上のようにして、サブキャリッジ2を挟
んで、12個の機能液滴吐出ヘッド3が12個のヘッド
保持部4に組み付けられるが、この状態では、12個の
機能液滴吐出ヘッド3はサブキャリッジ2に固定されて
おらず、吊り下げられた状態となっている。すなわち、
ヘッド保持部4付きの12個の機能液滴吐出ヘッド3
は、サブキャリッジ2に対し、固定ねじ89と締結孔7
9の寸法交差範囲内で微小移動可能に、仮装着されてい
る。
【0096】そして、サブキャリッジ2に、サブプレー
ト4付きの12個の機能液滴吐出ヘッド3が仮装着され
たヘッドユニット1は、組立装置Aに導入され、上下反
転姿勢のままこれにセットされる。なお、組立装置Aに
導入されるヘッドユニット1は、上記の主構成部品に一
対の支持部材13,13および基準ピン12,12を組
み込んだものとなり、描画装置Bに導入されるヘッドユ
ニット1は、これに更にハンドル14を始め、両アッセ
ンブリ15,16等を組み込んだものとなる。
【0097】ここで、描画装置Bについて簡単に説明す
る。図12は描画装置Bを模式的に表した概念図であ
り、同図に示すように、描画装置Bは、ヘッドユニット
1を搭載しこれをY軸方向およびθ軸方向に移動させる
ヘッド移動部101と、ヘッド移動部101に対峙しカ
ラーフィルタ等の基板102をX軸方向に移動させる基
板移動部103と、ヘッドユニット1の機能液滴吐出ヘ
ッド3を保全するメンテナンス部104とを備えてい
る。ヘッド移動部101は、これに搭載したヘッドユニ
ット1を、基板移動部103を挟んでユニット導入部1
05とメンテナンス部104との間で移動させる。
【0098】ヘッドユニット1を導入セットする場合に
は、ヘッド移動部101がユニット導入部105側に移
動し、その仮置き台106がユニット導入部105に臨
んでいる。ヘッドユニット1は、この仮置き台106上
に仮置きされ配管および配線を繋ぎこんだ後、ヘッド移
動部101に送り込むようにしてセットされる。そし
て、ヘッドユニット1の初期位置決めを行う準備工程で
は、ヘッドユニット1のθ軸方向への微小移動(角度補
正)が行われるが、フィルタ材料を吐出する製造工程で
は、基板102がX軸方向に且つヘッドユニット1がY
軸方向に移動して、機能液滴吐出ヘッド3の主走査およ
び副走査が行われる。
【0099】ヘッド移動部101は、ヘッドユニット1
を垂設するようにして支持するメインキャリッジ111
と、メインキャリッジ111をθ軸方向に移動させるθ
テーブル112と、θテーブル112を介してヘッドユ
ニット1をY軸方向に移動させるYテーブル113とを
有している。また、基板移動部103は、基板102を
吸着するようにしてセットする基板セットテーブル11
5と、基板セットテーブル115を介して基板をX軸方
向に移動させるXテーブル116とを有している。
【0100】この場合、Xテーブル116は、エアース
ライダとリニアモータとの組み合わせで駆動し、Yテー
ブル113は、ボールねじとサーボモータの組み合わせ
で駆動する(いずれも図示省略)。また、基板認識カメ
ラ117はメインキャリッジ111に(図12参照)、
ヘッド認識カメラ118は基板セットテーブル115
に、それぞれ搭載されている。したがって、ヘッドユニ
ット1のキャリッジ2に設けた一対の基準ピン12,1
2は、ヘッド認識カメラ118とこれをX軸方向に移動
させるXテーブル116との協働により、画像認識され
る。
【0101】次に、図13ないし図15を参照して、ア
ライメントマスクDについて説明する。実施形態の組立
装置Aでは、ヘッドユニット1の組立個数に係わらず、
常に一定レベルの組立精度を有するヘッドユニット1を
供給する必要がある。そこで、サブキャリッジ2および
12個の機能液滴吐出ヘッド3の基準位置をマークした
アライメントマスクDを用意している。すなわち、アラ
イメントマスクDを部品位置の原型(原版)とし、複製
としてのヘッドユニット1を、この組立装置Aで組み立
てるようにしている。これにより、ヘッドユニット1に
対する各組立装置Aが持つ癖や経時変化等の精度的影響
を排除するようにしている。
【0102】アライメントマスクDは、サブキャリッジ
2の基準位置および各機能液滴吐出ヘッド3の基準位置
をマスクパターン形成したマスタプレート161と、マ
スタプレート161を下側から保持するプレートホルダ
162とで構成されている。上述したように、各機能液
滴吐出ヘッド3は、主走査方向に対し所定の角度(角度
40°〜60°)傾けて配設されている。そこで、マス
タプレート161およびプレートホルダ162は、この
傾き角度に合わせて形成されている。
【0103】より具体的には、マスタプレート161
は、傾けて搭載される機能液滴吐出ヘッド3のヘッド本
体50に対応し、その長辺に平行な2辺と短辺に平行な
2辺とで方形に形成され、無駄な部分が生じないように
している。また、マスタプレート161は、原型として
狂いが生じないように厚手の透明な石英ガラスで構成さ
れている。
【0104】マスタプレート161の表面には、各機能
液滴吐出ヘッド3の基準位置を表す各5つのヘッド基準
マーク164,164,164,164,164を1組
として、これが両側に6組ずつ計12組形成されてい
る。また、この12組のヘッド基準マーク164の外側
には、サブキャリッジ2の基準位置を表す一対のサブキ
ャリッジ基準マーク165,165が形成されている。
さらに、端部に位置するヘッド基準マーク164の近傍
には、認識カメラ353の画素分解能を調整するための
被写体画像166が形成されている。
【0105】各5つのヘッド基準マーク164は、機能
液滴吐出ヘッド3におけるノズル形成面52の中心位置
と、2列のノズル列53,53のそれぞれ最外端部に位
置する計4つの吐出ノズル57,57,57,57の位
置を表示している。図13(a)に示すように、各ヘッ
ド基準マーク164は、円形ラインの内部に中抜きの十
字を描くと共に、十字を除く円形内に斜線を描いて形成
されている。したがって、これを認識カメラ353で画
像認識(撮像)すると、暗色の円形部分の内部に、明色
の十字部分が認識される。
【0106】上記と同様に、各サブキャリッジ基準マー
ク165も、円形ラインの内部に中抜きの十字を描くと
共に、十字を除く円形内に斜線を描いて形成されてい
る。また、被写体画像166は、格子状に精度良く描い
た縦横の多数のラインで形成されている。なお、ノズル
形成面52の中心位置を表すヘッド基準マーク164
は、4つの吐出ノズル57の位置を表す4つのヘッド基
準マーク164から演算可能であるため、省略してもよ
い。
【0107】このように構成されたアライメントマスク
Dは、後述する組立装置Aのセットテーブル231に固
定される。このため、マスタ支持プレート168の左右
の各縁部には、2つの固定孔173,173と、2つの
固定孔173,173間に配設したピン孔174とが形
成されている。そして、アライメントマスクDとヘッド
ユニット1とは、組立装置Aのセットテーブル231に
交換セットされる。
【0108】次に、機能液滴吐出ヘッド3の組立装置A
および組立方法について説明する。組立装置Aは、サブ
キャリッジ2に12個の機能液滴吐出ヘッド3を仮装着
した上記のヘッドユニット1を組立対象物とし、ヘッド
ユニット1のサブキャリッジ2に各機能液滴吐出ヘッド
3を精度良く位置決めして接着(仮固定)するものであ
る。なお、この組立装置Aで、機能液滴吐出ヘッド3を
仮固定したヘッドユニット1は、洗浄工程および上記の
ハンドル14等の部品組込み工程を経て、描画装置Bに
セットされる。
【0109】図16ないし図20の外観図に示すよう
に、組立装置Aは、架台201上に透明な安全カバー2
02を有し、架台201にエアー供給機器203等を組
み込むと共に、安全カバー202内に機台204に載置
するようにして主構成装置205を収容して、構成され
ている。架台201には、4個のキャスタ206と6個
のアジャストボルト付き支持脚207とが設けられてい
る。安全カバー202の正面には、ヘッドユニット1を
導入するための開閉扉208が設けられ、またその上面
には、警告灯209が立設されている。
【0110】主構成装置205は、ヘッドユニット1を
搭載しこれを水平面内においてX・Y・θ方向に移動さ
せるユニット移動装置211と、サブキャリッジ2に仮
装着されている各機能液滴吐出ヘッド3の位置補正を行
うヘッド補正装置212と、サブキャリッジ2に各機能
液滴吐出ヘッド3を接着する仮固定装置213と、機能
液滴吐出ヘッド3の位置補正に先立ってサブキャリッジ
2および各機能液滴吐出ヘッド3を位置認識する認識装
置214と、これらユニット移動装置211、ヘッド補
正装置212、仮固定装置213および認識装置214
を統括制御する制御装置(図47参照)215とを備え
ている。
【0111】この組立装置Aでは、予めユニット移動装
置211に上記のアライメントマスクDを導入し、認識
装置214によりアライメントマスクDの各基準マーク
164,165を画像認識して、サブキャリッジ2およ
び各機能液滴吐出ヘッド3の基準位置データを記憶し、
この基準位置データ(マスタデータ)に基づいてサブキ
ャリッジ2および各機能液滴吐出ヘッド3の位置補正が
行われる。なお、アライメントマスクDは、新規のヘッ
ドユニット1の導入組立時は元より、同一のヘッドユニ
ット1であっても、その組立個数や稼動時間に基づい
て、定期的に導入される。もちろん、その際に基準位置
データはリセットされる。
【0112】一方、ヘッドユニット1は、各機能液滴吐
出ヘッド3のヘッド本体50を上向きにしてユニット移
動装置211の上面にセットされ、ヘッドユニット1の
組立ては、先ず認識装置214によるサブキャリッジ2
の位置認識からスタートする。サブキャリッジ2が位置
認識されると、この認識データと基準位置データとが比
較され、その比較結果に基づいて、ユニット移動装置2
11によりサブキャリッジ2の位置補正が行われる。次
に、認識装置214により機能液滴吐出ヘッド3が位置
認識され、この認識結果(比較結果)に基づいてヘッド
補正装置212により、機能液滴吐出ヘッド3の位置決
めが行われる。なお、この位置決めでは、機能液滴吐出
ヘッド3の位置が目標位置(アライメントマスクDから
取得した基準位置)に合致するまで、画像認識と位置補
正が繰り返される。
【0113】機能液滴吐出ヘッド3の位置が目標位置に
合致したことが確認(画像認識)されると、続いて、こ
の位置補正状態を維持しつつ、仮固定装置213によ
り、サブプレート4を介して機能液滴吐出ヘッド3がサ
ブキャリッジ2に接着される。またその際、接着剤が硬
化するまで、ヘッド補正装置212は、機能液滴吐出ヘ
ッド(サブプレート4)3を動かないように押さえてい
る。そして、この機能液滴吐出ヘッド3の位置認識から
接着までの工程を、機能液滴吐出ヘッド3の個数分繰り
返えすようにし、全機能液滴吐出ヘッド3の仮固定が完
了する。その後、手作業による本固定(上記の固定ねじ
を本締結)に移行する。
【0114】図16および図21に示すように、ユニッ
ト移動装置211は、3個所のアジャストボルト217
により水平に支持した板状の機台204に、広い占有面
積をもって載置されている。ユニット移動装置211
は、ヘッドユニット1を反転状態でセットするセットテ
ーブル231と、セットテーブル231を下側から支持
するθテーブル232と、θテーブル232を下側から
支持するX・Yテーブル233とを、備えている。ヘッ
ドユニット1は、セットテーブル231と共に搭載した
機能液滴吐出ヘッド3の傾きに合わせ、傾けてセットさ
れている。このため、機能液滴吐出ヘッド3の主走査方
向に相当する方向がX軸方向となり、副走査方向がY軸
方向となる。
【0115】図22に示すように、セットテーブル23
1は、複数の円形抜き孔236を形成した方形のベース
プレート235と、ベースプレート235の両側に固定
した一対の帯状ブロック237,237とを有してい
る。各帯状ブロック237の上面には、位置決めピン2
38が立設される共に2つのねじ孔239,239が形
成されている。すなわち、ヘッドユニット1はセットテ
ーブル231に対し、左右の2個所で位置決めされ、計
4個所でねじ止め固定されるようになっている。また、
ベースプレート235の中央部分には、セットテーブル
231をθテーブル232に固定するための4つの貫通
孔240等が形成されている。
【0116】このように、ヘッドユニット1は、セット
テーブル231を介してθテーブル232に固定され、
同様にアライメントマスクDも、セットテーブル231
を介してθテーブル232に固定されるようになってい
る。この場合、ヘッドユニット1とアライメントマスク
Dとは、θテーブル232に固定したヘッドユニット1
の各機能液滴吐出ヘッド3のノズル形成面52と、θテ
ーブル232に固定したアライメントマスクDのマーク
形成面(マスタプレートの表面)161aとが、同一水
平面内に位置するように設計されている。
【0117】次に、図23、図24および図25を参照
して、θテーブル232について説明する。θテーブル
232は、セットテーブル231を介してヘッドユニッ
ト1を微小回転(微小回動)させる回転作動部242
と、回転作動部242を駆動する進退駆動部243とで
構成されている。回転作動部242は、セットテーブル
231が固定されるテーブル本体245と、テーブル本
体245から進退駆動部243側に延びる連結アーム2
46と、テープル本体245を回転自在に支持するロー
ラリング247と、ローラリング247を支持する支持
台248とを有している。この場合、セットテーブル2
31は、テーブル本体245に設けた2個所の位置決め
ピン250,250と、4個所のねじ孔251を介し
て、テーブル本体245の上面に位置決め状態でねじ止
めされている。
【0118】進退駆動部243は、動力源を構成するθ
テーブルモータ(サーボモータ)253と、θテーブル
モータ253の主軸254にカップリング255を介し
て連結されボールねじ256と、ボールねじ256が螺
合する雌ねじブロック257と、雌ねじブロック257
をボールねじ256の軸方向(X軸方向に)にスライド
自在に支持する主スライダ258とを有しており、また
上記の連結アーム246の先端部が連結されアーム受け
260と、ベアリング261を介してアーム受け260
を回動自在に軸支する鉛直軸部材262と、雌ねじブロ
ック257に対し鉛直軸部材262をY軸方向にスライ
ド自在に支持する副スライダ263とを有している。
【0119】θテーブルモータ253は正逆回転可能に
構成され、θテーブルモータ253が正逆回転すると、
ボールねじ256により、雌ねじブロック257が主ス
ライダ258に案内されてX軸方向に進退する。雌ねじ
ブロック257が進退すると、これに支持されている副
スライダ263おび鉛直軸部材262もX軸方向に進退
する。さらに、鉛直軸部材262が進退すると、これに
軸着されているアーム受け260を介して、連結アーム
246およびテーブル本体245がテーブル本体245
の軸心を中心に回動する。すなわち、テーブル本体24
5が水平面内において、正逆微小回転する(θ方向に正
逆移動)。
【0120】また、この回動に伴って、テーブル本体2
45と鉛直軸部材262との中心間距離が変化するが、
この距離の変化は、副スライダ263を介して鉛直軸部
材262がY軸方向に適宜、微小移動することにより吸
収される。なお、雌ねじブロック257から突出する遮
光板265と、雌ねじブロック257の進退に伴って遮
光板265が臨む3個のフォトインタラプタ266によ
り、雌ねじブロック257の移動端位置、すなわちテー
ブル本体245の回動範囲(角度)が規制されるように
なっている(オーバーランの防止)。
【0121】進退駆動部243は、主スライダ258の
下側に設けた支持プレート267に支持されており、こ
の支持プレート267が回転作動部242の支持台24
8に固定されている。そして、この支持台248がX・
Yテーブル233に載置されている。
【0122】次に、図21、図26および図27を参照
して、X・Yテーブル233について説明する。X・Y
テーブル233は、θテーブル232を下側から支持す
る支持ブロック270と、支持ブロック270をX軸方
向にスライド自在に支持するX軸テーブル271と、X
軸テーブル271をY軸方向にスライド自在に支持する
Y軸テーブル272とを有している。支持ブロック27
0には、4箇所にねじ孔274を有しており、この4箇
所にねじ孔274を介して支持ブロック270にθテー
ブル232が固定されている。
【0123】X軸テーブル271は、X軸エアースライ
ダ276と、X軸リニアモータ277と、X軸エアース
ライダ276に併設したX軸リニアスケール278とで
構成されている。同様に、Y軸テーブル272は、Y軸
エアースライダ279と、Y軸リニアモータ280と、
Y軸エアースライダ279に併設したY軸リニアスケー
ル281とで構成されている。なお、図中の符号、28
2,283は、それぞれX軸ケーブルベア(登録商標)
およびY軸ケーブルベアである。また、符号284,2
84は、両リニアモータ277,280のアンプであ
る。
【0124】X軸リニアモータ277およびY軸リニア
モータ280は、適宜制御駆動され、θテーブル232
をX軸方向およびY軸方向に移動させる。すなわち、セ
ットテーブル231にセットされたヘッドユニット(或
いはアライメントマスクD)1は、水平面内において、
θテーブル231によりθ軸方向に移動すると共に、X
・Yテーブル233によりX軸方向およびY軸方向に移
動する。
【0125】次に、ヘッド補正装置212について説明
する。ヘッド補正装置212は、認識装置214による
機能液滴吐出ヘッド3の位置認識に基づき、サブプレー
ト4を介して機能液滴吐出ヘッド3をX軸、Y軸および
θ軸方向に微小移動させて、機能液滴吐出ヘッド3の位
置決め(位置補正)を行うものである。また同時に、ヘ
ッド補正装置212は仮固定装置213と協働し、接着
剤が凝固するまでサブプレート4をサブキャリッジ2に
押し付けるよう機能する。
【0126】図18および図28に示すように、ヘッド
補正装置212は、上記の機台204の奥側に取り付け
た補正装置用スタンド301と、これに載置された補正
用X・Yテーブル302と、補正用X・Yテーブル30
2に支持された補正用θテーブル303と、補正用θテ
ーブル303に支持されたアームユニット304とで構
成されている。この場合、補正用θテーブル303は、
ユニット移動装置211のθテーブル232と全く同一
の構造を有しているため、ここでは説明を省略する。な
お、θテーブル232ではその進退駆動部243が左側
に位置するように配設されているが、この補正用θテー
ブル303では右側に位置するように配設されている
(図18参照)。
【0127】補正装置用スタンド301は、図28に示
すように、補正用X・Yテーブル302が載置されるベ
ースプレート307と、ベースプレート307を支持す
る3組の脚ユニット308,308,308とを有して
いる。3組の脚ユニット308は、左部、右部および中
央後部の3個所に配設されており、それぞれ一対の支柱
309,309と、一対の支柱309,309の上下に
固定した上板310および下板311とで構成されてい
る。
【0128】この場合、補正装置用スタンド301の下
側空間には、ユニット移動装置211により移動するヘ
ッドユニット1が臨み、補正装置用スタンド301から
張り出したアームユニット304がこのヘッドユニット
1に上側から臨む(サブプレート4に係合)ようになっ
ている。そして、ヘッドユニット1の移動およびサブキ
ャリッジ2の位置補正は、ユニット移動装置211によ
り行われ、各液滴ヘッド3の位置補正は、このヘッド補
正装置212により行われる。したがって、任意の1の
機能液滴吐出ヘッド3が仮固定された後、ユニット移動
装置211がヘッドユニット1を移動させて、次の機能
液滴吐出ヘッド3をヘッド補正装置212に臨ませる。
【0129】図28ないし図31に示すように、補正用
X・Yテーブル302は、補正装置用スタンド301の
中央に載置されており、補正用θテーブル302を支持
する支持ブロック314と、支持ブロック314をX軸
方向にスライド自在に支持する補正用X軸テーブル31
5と、補正用X軸テーブル315をY軸方向にスライド
自在に支持する補正用Y軸テーブル316とを有してい
る。支持ブロック314には、4箇所にねじ孔318を
有しており、この4箇所にねじ孔318を介して支持ブ
ロック314に補正用θテーブル303が固定されてい
る。
【0130】補正用X軸テーブル315は、X軸エアー
スライダ320と、X軸リニアモータ321と、X軸エ
アースライダ320に併設したX軸リニアスケール32
2とで構成されている。同様に、補正用Y軸テーブル3
16は、Y軸エアースライダ323と、Y軸リニアモー
タ324と、Y軸エアースライダ323に併設したY軸
リニアスケール325とで構成されている。なお、図中
の符号、326,327は、それぞれX軸ケーブルベア
およびY軸ケーブルベアであり、また、符号328,3
28は、両リニアモータ321,324のアンプであ
る。
【0131】図32、図33および図34に示すよう
に、アームユニット304は、サブプレート4の一対の
係合孔76,76に係合する一対の係合アーム631,
631と、一対の係合アーム631,631をそれぞれ
支持する左右一対ブラケット632,632と、一対の
ブラケット632,632を昇降させるアーム昇降機構
633と、アーム昇降機構633を支持する支持台63
4とで構成されている。支持台634は、補正用θテー
ブル303に固定される固定板636と、固定板636
から前方に延びるL字支持部材637と、L字支持部材
637の前端に固定した鉛直板638とで構成され、前
方に向かって逆「L」字状に延在している。
【0132】アーム昇降機構633は、両ブラケット6
32,632を昇降自在に支持する左右一対の昇降スラ
イダ640,340と、鉛直板638の下部中央に固定
され昇降スライダ640,640を、それぞれ昇降させ
る左右一対のエアーシリンダ641,641とで構成さ
れている。各エアーシリンダ641は、上記のエアー供
給機器203に接続されており、エアーバルブ等の切り
替えにより昇降スライダ640を案内にして各ブラケッ
ト632を昇降させる。各ブラケット632は「L」字
状に形成され、その先端部には係合アーム631が下向
きに取り付けられている。
【0133】各係合アーム631は、サブプレート4の
係合孔76に挿入される係合ピン643と、係合ピン6
43を上下動自在に保持するピンホルダ644と、ピン
ホルダ644に内蔵され係合ピン643を下方に付勢す
るコイルばね(付勢手段)645とを有している。各コ
イルばね645には、ピンホルダ644の後端から逆
「L」字状に起立したばね押え647の先端部が上側か
ら臨み、係合ピン643の上部に固定したばね受けブロ
ック648が下側から臨んでいる。ばね押え647の先
端部には、アジャストねじ649が螺合しており、アジ
ャストねじ649の下端部が、コイルばね645を位置
決めした状態で上側から当接している。また、係合ピン
643の上端部は、ばね受けブロック648から僅かに
突出しており、この突出部分がコイルばね645に挿入
されてコイルばね645が位置決め状態となると共に、
ばね受けブロック648の上面がコイルばね645に下
側から当接している。
【0134】すなわち、各コイルばね645は、ばね押
え647のアジャストねじ649とばね受けブロック6
48との間に挟持されており、ばね押え(アジャストね
じ649)647を受けとして、係合ピン643を下方
(軸方向)に付勢している。また、アジャストねじ64
9により、コイルばね645のばね力、すなわち係合ピ
ン643によるサブプレート4への押圧力を微調整でき
るようになっている。
【0135】また、各ピンホルダ644の内部には、上
下に離間して2つのボールスプライン651,651が
挟持するようにして固定されており、この2つのボール
スプライン651,651に、係合ピン643が上下方
向(軸方向に)にスライド自在に且つ軸廻りに回転不能
に保持されている。すなわち、係合ピン643は、上下
2つのボールスプライン651,651を介してピンホ
ルダ644に、スライド自在に且つ廻止め状態で保持さ
れている。このように、ボールスプライン651を用い
て、スライド自在に保持される係合ピン643を回転不
能とすることで、例えば係合ピン643の偏心(特に先
端部の偏心)に伴う係合ピン643の回転が阻止され
る。これにより、位置決め精度を向上させることができ
る。なおこの場合、図35に示すように、2つのボール
スプライン651,651は予め係合ピン643に組み
付けられており、この状態でピンホルダ644に下側か
ら挿入され、挟持固定される。
【0136】一方、図35に示すように、係合ピン64
3の先端部は、テーパー形状に形成されており、このテ
ーパー部652は、サブプレート4の係合孔76に対し
基端側が太径に先端側が細径に形成されている。これに
より、係合ピン643は係合孔76にがたつきなく、係
合するようになっている。また、テーパー部652の角
度αは、30°に形成されている。この場合、係合ピン
643の先端部は、サブプレート4を押し付けながら移
動させる機能を有するため、例えば角度αが10°以上
90°未満の鋭角に形成されていることが、好ましい。
【0137】初期状態において、両係合アーム631,
631は両エアーシリンダ641,641により上昇端
位置に移動しており、ユニット移動装置211によりヘ
ッドユニット1を移動させた後、エアーシリンダ64
1,641により係合アーム631,631を下降させ
ると、その一対の係合ピン643,643が、所望のサ
ブプレート4の係合孔76,76に係合する。また、各
エアーシリンダ641は、上記の制御装置215により
タイマー制御されており、仮固定装置213により塗布
された接着剤が凝固するまで、位置補正後のサブプレー
ト4をそのままサブキャリッジ2に押圧している。
【0138】すなわち、係合アーム631,631を下
降させたエアーシリンダ641,641は、サブプレー
ト4の位置補正および接着剤の塗布(詳細後述する)が
行われた後、接着剤の凝固時間(所定の接着強度に達す
る時間)が経過した時に両係合アーム631,631を
元の位置に上昇させる。なお、上記の実施形態では、係
合ピン643の廻止めをボールスプライン651で行う
ようにしているが、これを多角形断面の係合ピンとこれ
を相補形断面で受けるピンホルダとで、構成してもよ
い。
【0139】以上の構成では、アームユニット304の
両係合アーム631,631が下降して、サブプレート
4に係合すると、補正用θテーブル303および補正用
X・Yテーブル302が駆動して、サブプレート4を介
して機能液滴吐出ヘッド3を位置決めする。そして、接
着剤が凝固するまで、この位置決め状態が維持される。
すなわち、アームユニット304の両係合アーム63
1,631が、位置決め状態でサブプレート4をサブキ
ャリッジ2に向かって押さえており、このサブプレート
4に仮固定装置(接着)213が臨むことになる。
【0140】次に、アームユニット304廻りの第2実
施形態について説明する。図36の模式図に示すよう
に、この実施形態では、サブキャリッジ2のサブプレー
ト4に対応する部分に、圧縮エアーを供給する複数のエ
アー穴(小穴)661が形成されており、図示しないが
このエアー穴661には、上記のエアー供給機器(エア
ー供給手段)203に接続されている。これにより、サ
ブプレート(機能液滴吐出ヘッド3)4を僅かに浮上さ
せた状態で、その位置決めが行えるようになっている。
また、サブプレート(機能液滴吐出ヘッド3)4が位置
決めが完了したら、圧縮エアーの供給を停止し仮固定
(接着剤の注入)に移行する。
【0141】この場合、図37に示すように、上記のコ
イルばね645に代えて、押圧用(付勢用)の小型シリ
ンダ(押圧手段)662を設けるようにしてもよい。こ
の場合には、サブプレート(機能液滴吐出ヘッド3)4
の位置決め時には、各小型シリンダ662に上記のエア
ー供給機器203から低圧エアーを供給し(同図
(a))、サブプレート(機能液滴吐出ヘッド3)4が
位置決めが完了したら、エアー穴661側の圧縮エアー
を停止すると共に、各小型シリンダ662に高圧エアー
を供給して、仮固定に備えてサブプレート4をサブキャ
リッジ2に強く押し付けるようにする(同図(b))。
【0142】次に、認識装置214について説明する。
図20および図38に示すように、認識装置214は、
補正用X・Yテーブル302の前部を跨ぐように補正装
置用スタンド301上に固定したカメラスタンド351
と、カメラスタンド351の前面に固定したカメラ位置
調節ユニット352と、カメラ位置調節ユニット352
に取り付けた一対の認識カメラ(CCDカメラ)35
3,353とで構成されている。この場合、一対の認識
カメラ353,353は、認識対象となるヘッドユニッ
ト(アライメントマスクD)1に対し、固定的に設けら
れている。
【0143】カメラスタンド351は、逆「L」字状に
前方に延びる左右一対の脚片部材355,355と、一
対の脚片部材355,355間に渡した横長の前面プレ
ート356とを有している。カメラ位置調節ユニット3
52を介して前面プレート356に固定された一対の認
識カメラ353,353は、ヘッド補正装置212の一
対の係合アーム631,631より幾分高い位置に、且
つ幾分前方に張り出した位置に配設され(図20参
照)、係合アーム631との干渉が防止されるようにな
っている。
【0144】図38ないし図41に示すように、カメラ
位置調節ユニット352は、前面プレート356に添設
したZ軸調整プレート358と、Z軸調整プレート35
8の下端部に取り付けたマイクロステージ359と、左
側の認識カメラ353aを保持する左カメラホルダ36
0と、右側の認識カメラ353bを保持する右カメラホ
ルダ361とを有している。Z軸調整プレート358
は、前面プレート356との間に鉛直方向に延びる一対
のガイドレール362,362を有すると共に、前面プ
レート356の上端に突き当てたアジャストボルト36
3を有している。このアジャストボルト363の正逆回
転により、Z軸調整プレート358を介して、両認識カ
メラ353,353の上下方向の位置が調節できるよう
になっている。
【0145】マイクロステージ359は、右カメラホル
ダ361を介して右側の認識カメラ353bを支持する
X軸ステージ365と、X軸ステージ365を支持する
と共にZ軸調整プレート358の下端部に固定したY軸
ステージ366とで構成されている。X軸ステージ36
5は、右側の認識カメラ353bをX軸方向に微小移動
可能に構成され、右側の認識カメラ353bにおける前
後方向の位置を調節可能に構成されている。同様に、Y
軸ステージ366は、右側の認識カメラ353bにおけ
る左右方向の位置を調節可能に構成されている。
【0146】一方、左カメラホルダ360は、Z軸調整
プレート358の下端部に固定されている。このため、
左カメラホルダ360を介して固定的に設けた左側の認
識カメラ353aに対し、右側の認識カメラ353bを
マイクロステージ359で位置調節するようになってい
る。上述したように、左右の認識カメラ353a,35
3bにより、2つの吐出ヘッド57a,57aを同時に
位置認識するため、特に新規の機能液滴吐出ヘッド3を
扱うときには、予めマイクロステージ359により、左
右の認識カメラ353a,353bの離間距離、すなわ
ち視野間距離を調節するようにしている。なお、図中の
符号367は、カメラ位置調節ユニット352および両
認識カメラ353,353を一体に覆うカメラカバーで
ある。
【0147】このように構成された認識装置214で
は、一方の認識カメラ353とユニット移動機構211
のX軸テーブル271との協働により、サブキャリッジ
2の2つの基準マーク(基準ピン12,12)26,2
6が位置認識される。すなわち、一方の認識カメラ35
3により一方の基準ピン12の画像認識が行われ、続い
てサブキャリッジ2がX軸方向に移動して他方の基準ピ
ン12の画像認識が行われる。そして、この認識結果に
基づいて、ユニット移動装置211によりサブキャリッ
ジ(ヘッドユニット1)2の位置補正が行われ、さらに
確認のため再度の位置認識が行われる。
【0148】また、一対の認識カメラ353,353に
より、各機能液滴吐出ヘッド3の基準となる2つの吐出
ノズル57a,57aが、同時に位置認識される。すな
わち、該当する機能液滴吐出ヘッド3が一対の認識カメ
ラ353,353の直下に移動して、2つの吐出ヘッド
57a,57aが同時に画像認識される。また、この状
態で、サブプレート4にヘッド補正装置212が臨ん
で、機能液滴吐出ヘッド3の位置補正が行われる、且つ
仮固定装置213による接着が行われる。なお、アライ
メントマスクDにおける各マーク164,165の認識
も、上記と同様に為される。
【0149】次に、仮固定装置213について説明す
る。図17および図42に示すように、上記の機台20
4の右部には、補正装置用スタンド301を跨ぐように
して前後方向に延びる共有スタンド219が設けられて
おり、仮固定装置213は、この共有スタンド219の
前部に配設されている。仮固定装置213は、4本のス
テー371で共有スタンド219に支持した方形支持プ
レート372と、方形支持プレート372の下面に固定
したエアーテーブル373と、エアーテーブル373の
先端部に固定した接着剤塗布装置374と、ホーム位置
に移動した接着剤塗布装置374に下側から臨む接着剤
トレイ375とを備えている。接着剤トレイ375は、
共有スタンド219に固定されており、接着剤塗布装置
374から垂れた接着剤を受けるようになっている。
【0150】図42ないし図46に示すように、エアー
テーブル373は、方形支持プレート372に取り付け
たY軸エアーテーブル377と、Y軸エアーテーブル3
77の先端部に取り付けたサブY軸エアーテーブル37
8と、サブY軸エアーテーブル378の先端部に取り付
けたX軸エアーテーブル379と、X軸エアーテーブル
379の先端部に取り付けたZ軸エアーテーブル380
とで構成されている。そして、これらY軸エアーテーブ
ル377、サブY軸エアーテーブル378、X軸エアー
テーブル379およびZ軸エアーテーブル380は、い
ずれも上記のエアー供給機器203に接続されたエアー
シリンダ377a,378a,379a,380aと、
スライダ377b,378b,379b,380bとで
構成されている。
【0151】接着剤塗布装置374は、上記のZ軸エア
ーテーブル380に固定した鉛直支持板382と、鉛直
支持板382の下部から先方に突出する左右一対の水平
支持ブロック383,383と、各水平支持ブロック3
83に取り付けた一対のディスペンサユニット384,
384と、上記の共有スタンド219に支持したディス
ペンサコントローラ385とで構成されている。一対の
ディスペンサユニット384,384は、上記一対の係
合アーム631,631や一対の認識カメラ353,3
53に対し、前方から対峙するように配設されている。
【0152】各ディスペンサユニット384は、先端に
接着剤注入ノズル387を装着したディスペンサ388
と、ディスペンサ388に接着剤を供給するカートリッ
ジ形式のシリンジ389と、ディスペンサ388および
シリンジ389を保持するディスペンサホルダ390と
を備えている。ディスペンサホルダ390は、水平支持
ブロック383の先端部に角度調節自在に取り付けられ
ており、本実施形態では、接着剤注入ノズル387が水
平に対し45度程度、傾くように調節されている。な
お、各水平支持ブロック383は、鉛直支持板382に
対し、前後および左右方向に位置調節可能に固定されて
いる。
【0153】上述したように、接着剤は、上記の2本の
接着剤注入ノズル387,387を用い、サブプレート
4の対となる一方の2つの接着剤注入孔77a,77a
に同時に注入(塗布)されると共に、両接着剤注入ノズ
ル387,387のY軸方向への移動を経た後、対とな
る他方の2つの接着剤注入孔77b,77bに同時に注
入(塗布)される。したがって、両接着剤注入ノズル3
87,387の離間寸法は、サブプレート4における対
を為す接着剤注入孔77a(77b),77a(77
b)の離間寸法に対応している。また、所定の傾き角度
を有する各接着剤注入ノズル387は、長孔である接着
剤注入孔77に差し込まれ、その内周面に吹き付けるよ
うにして接着剤を注入する。
【0154】ところで、ヘッド補正装置212は、位置
決め動作を完了した状態で、そのままサブプレート4を
サブキャリッジ2に押し付けるようにして、これを不動
に保持している。これに対し、X軸エアーテーブル37
9およびY軸エアーテーブル377が駆動して、2本の
接着剤注入ノズル387,387をサブプレート4の2
つの接着剤注入孔77a,77aの直上部に移動させ
る。ここで、Z軸エアーテーブル380が駆動して、2
本の接着剤注入ノズル387,387を2つの接着剤注
入孔77a,77aに同時に挿入する。
【0155】つぎに、シリンジ389により、2本の接
着剤注入ノズル387,387から所定量(ディスペン
サコントローラ385で調整)の接着剤が注入される。
続いて、Z軸エアーテーブル380により、2本の接着
剤注入ノズル387,387を上昇させると共に、サブ
Y軸エアーテーブル378を駆動して、2本の接着剤注
入ノズル387,387を、他方の2つの接着剤注入孔
77b,77bの直上部に移動させる。この場合、サブ
プレート4における対となる2組の接着剤注入孔77a
(77b),77a(77b)間の距離は、一定してい
るため、ここでは、Y軸エアーテーブル377を停止さ
せ、サブY軸エアーテーブル378のみを駆動させるよ
うにしている。
【0156】次に、再度、接着剤注入ノズル387,3
87を上昇させてから、仮固定装置213を休止させて
接着剤の凝固時間を待つ。凝固時間が経過すると、ヘッ
ド補正装置212がサブプレート4に対する係合を解
き、任意の1つの機能液滴吐出ヘッド3の仮固定(位置
決めおよび接着)作業が完了する。そして、このヘッド
補正装置212と仮固定装置213との協働による機能
液滴吐出ヘッド3の位置決めおよび接着作業が、12回
繰り返されることにより、機能液滴吐出ヘッド3の仮固
定が完了し、それぞれヘッド補正装置212と仮固定装
置213はホーム位置に戻る。
【0157】ここで、図47を参照して、制御装置21
5について説明すると共に、この制御装置215に基づ
くヘッドユニット1の一連の組立手順について説明す
る。同図のブロック図に示すように、制御装置215に
おける制御系は、サブキャリッジ2や機能液滴吐出ヘッ
ド3の設計上の位置データ等を操作パネル601により
入力する入力部602と、ユニット移動装置211等の
構成装置を駆動する各種のドライバ等を有する駆動部6
03と、認識カメラ353により位置認識を行う検出部
604と、組立装置Aの各構成装置を統括制御する制御
部605とを備えている。
【0158】駆動部603は、ユニット移動装置211
の各モータを駆動制御する移動用ドライバ607と、ヘ
ッド補正装置212の各モータを駆動制御する補正用ド
ライバ608と、仮固定装置213におけるエアーテー
ブル373の各エアーシリンダを駆動制御するエアー用
ドライバ609と、仮固定装置213におけるディスペ
ンサユニット384を制御するディスペンサコントロー
ラ385とを有している。
【0159】制御部605は、CPU611、ROM6
12、RAM613およびP−CON614を有してお
り、これらは互いにバス615を介して接続されてい
る。ROM612には、CPU611で処理する制御プ
ログラムを記憶する制御プログラムの他、各種の制御デ
ータを記憶する制御データ領域を有している。RAM6
13は、外部から入力した位置データや、認識カメラ3
53がアライメントマスクDから得たマスタ位置データ
等を記憶する位置データ領域の他、各種レジスタ群を有
し、制御処理のための作業領域として使用される。
【0160】P−CON614は、CPU611の機能
を補うと共に、周辺回路とのインターフェース信号を取
り扱うための論理回路やタイマー616が組み込まれて
いる。このため、P−CON614は、操作パネル60
1と接続され入力部602からの各種指令などを、その
まま或いは加工してバス615に取り込む。また、P−
CON614はCPU611と連動して、CPU611
等からバス615に出力されたデータや制御信号を、そ
のまま或いは加工して駆動部に出力する。
【0161】そして、CPU611は、上記の構成によ
り、ROM612内の制御プログラムにしたがって、P
−CON614を介して各種検出信号、各種指令、各種
データ等を入力し、RAM613内の各種データを処理
し、P−CON614を介して駆動部603に制御信号
を出力する。これにより、ユニット移動装置211、ヘ
ッド補正装置212、仮固定装置213等の組立装置A
全体が制御される。
【0162】例えば、認識カメラ353から得たアライ
メントマスクDのマスタ位置データ、および認識カメラ
353から得たヘッドユニット1のユニット位置データ
は、RAM613内に格納され、ROM612内の制御
プログラムに従って、マスタ位置データとユニット位置
データとが比較され、その比較結果に基づいて、ユニッ
ト移動装置211、ヘッド補正装置212等が制御され
る。
【0163】ここで、実施形態の組立装置Aによるヘッ
ドユニット1の組立方法について、順を追って説明す
る。この組立装置Aでは、ヘッドユニット1の導入に先
立って、先ずアライメントマスクDが導入される。アラ
イメントマスクDがセットテーブル231にセットされ
ると、ユニット移動装置211が駆動し、アライメント
マスクDの一方のサブキャリッジ基準マーク165を一
方の認識カメラ353に臨ませ、一方のサブキャリッジ
基準マーク165を位置認識する。次に、ユニット移動
装置211のX軸テーブル271が駆動し、他方のサブ
キャリッジ基準マーク165を認識カメラ353に臨ま
せ、他方のサブキャリッジ基準マーク165を位置認識
する。
【0164】次に、ユニット移動装置211が駆動し、
アライメントマスクDの端部に位置するヘッド基準マー
ク164を一対の認識カメラ353,353に同時に臨
ませ、2個所のヘッド基準マーク164,164を同時
に位置認識する。これを、順に繰り返して、12個の機
能液滴吐出ヘッド3に対応する12組のヘッド基準マー
ク164を位置認識する。このようにして、アライメン
トマスクDの位置認識が完了したら、アライメントマス
クDをホーム位置に戻し、セットテーブル231にヘッ
ドユニット1を載せかえる。
【0165】ここで、ヘッドユニット1を上記と全く同
様の手順で移動させ、先ずサブキャリッジ2の一対の基
準ピン12,12を位置認識し、この認識結果に基づい
て、ユニット移動装置211によりサブキャリッジ(ヘ
ッドユニット1)2を位置補正する。次に、上記と同様
の手順で、第1番目の機能液滴吐出ヘッド3のヘッド本
体(サブプレート4)50をヘッド補正装置212の一
対の係合アーム631に臨ませ、サブプレート4に係合
アーム631を係合させる。ここで、一対の認識カメラ
353,353によりヘッド本体50の位置基準となる
2つの吐出ノズル57a,57aを位置認識する。
【0166】次に、ヘッド補正装置212を駆動し、上
記の認識結果に基づきサブプレート4を介して機能液滴
吐出ヘッド3を位置決めする。この場合、位置決めされ
た機能液滴吐出ヘッド3に対し、確認のためにこれを上
記と同様に認識カメラ353で位置認識し、これが目標
位置(許容範囲を含む)に合致しているか否かを確認す
る。合致していなければ、上記の動作を繰り返す。そし
て、確認後の位置決め状態のまま、仮固定装置213を
駆動し、一対の接着剤注入ノズル387,387をサブ
プレート4に臨ませて、接着剤の注入を行う。接着剤の
注入は、仮固定装置213のサブY軸エアーシリンダ3
78により、接着剤注入ノズル387の移動を伴って2
回行われる。接着剤の注入が完了したら、タイマー制御
により接着剤の硬化を待って、ヘッド補正装置212の
サブプレート4への係合を解く。
【0167】このようにして、第1番目の機能液滴吐出
ヘッド3の位置決めおよび仮固定が完了するが、この作
業を第2番目から第12番目の機能液滴吐出ヘッド3ま
で繰り返す。仮固定が完了したら、再度認識カメラ35
3により全機能液滴吐出ヘッド3を位置認識し、各機能
液滴吐出ヘッド3が適切な位置に仮固定されていること
を確認する。なお、仮固定が不適切である場合には作業
を中止し、最初から作業をやり直す。そして、最後に、
ユニット移動装置211、ヘッド補正装置212および
仮固定装置213を、それぞれホーム位置に戻した後、
手作業による各機能液滴吐出ヘッド3の本固定を行う。
この場合も、認識カメラ353により全機能液滴吐出ヘ
ッド3を位置認識し、各機能液滴吐出ヘッド3が適切な
位置に本固定されていることを確認する。ここで、組み
立てられたヘッドユニット1をセットテーブル231か
ら外す。その後、ヘッドユニット1は、機能液滴吐出ヘ
ッド3の洗浄を経ると共に、これに、ハンドル14や両
アッセンブリ15,16等の構成部品を組み込んで、描
画装置Bに運び込まれる。
【0168】なお、本実施形態では、機能液滴吐出ヘッ
ド3を、サブプレート4を介してサブキャリッジ2に接
着し、接着部分が金属−金属の接着となるようにしてい
るが、機能液滴吐出ヘッド3を直接、サブキャリッジ2
に接着する構造にしてもよい。
【0169】ところで、本発明のヘッドユニットの組立
装置およびこれによって組み立てられるヘッドユニット
1は、上記の描画装置Bのみならず、各種フラットディ
スプレイの製造方法や、各種の電子デバイスおよび光デ
バイスの製造方法等にも適用可能である。そこで、この
ヘッドユニット1を用いた製造方法を、液晶表示装置の
製造方法および有機EL装置の製造方法を例に、説明す
る。
【0170】図48は、液晶表示装置のカラーフィルタ
の部分拡大図である。図48(a)は平面図であり、図
48(b)は図48(a)のB−B´線断面図である。
断面図各部のハッチングは一部省略している。
【0171】図48(a)に示されるように、カラーフ
ィルタ400は、マトリクス状に並んだ画素(フィルタ
エレメント)412を備え、画素と画素の境目は、仕切
り413によって区切られている。画素412の1つ1
つには、赤(R)、緑(G)、青(B)のいずれかのイ
ンク(フィルタ材料)が導入されている。この例では
赤、緑、青の配置をいわゆるデルタ配列としたが、モザ
イク配列、ストライプ配列など、その他の配置でも構わ
ない。
【0172】図48(b)に示されるように、カラーフ
ィルタ400は、透光性の基板411と、遮光性の仕切
り413とを備えている。仕切り413が形成されてい
ない(除去された)部分は、上記画素412を構成す
る。この画素412に導入された各色のインクは着色層
421を構成する。仕切り413及び着色層421の上
面には、オーバーコート層422及び電極層423が形
成されている。
【0173】図49は、本発明の実施形態によるカラー
フィルタの製造方法を説明する製造工程断面図である。
断面図各部のハッチングは一部省略している。
【0174】膜厚0.7mm、たて38cm、横30c
mの無アルカリガラスからなる透明基板411の表面
を、熱濃硫酸に過酸化水素水を1重量%添加した洗浄液
で洗浄し、純水でリンスした後、エア乾燥を行って清浄
表面を得る。この表面に、スパッタ法によりクロム膜を
平均0.2μmの膜厚で形成し、金属層414´を得る
(図49:S1)。
【0175】この基板をホットプレート上で、80℃で
5分間乾燥させた後、金属層414´の表面に、スピン
コートによりフォトレジスト層(図示せず)を形成す
る。この基板表面に、所要のマトリクスパターン形状を
描画したマスクフィルムを密着させ、紫外線で露光をお
こなう。次に、これを、水酸化カリウムを8重量%の割
合で含むアルカリ現像液に浸漬して、未露光の部分のフ
ォトレジストを除去し、レジスト層をパターニングす
る。続いて、露出した金属層を、塩酸を主成分とするエ
ッチング液でエッチング除去する。このようにして所定
のマトリクスパターンを有する遮光層(ブラックマトリ
クス)414を得ることができる(図49:S2)。遮
光層414の膜厚は、およそ0.2μmである。また、
遮光層414の幅は、およそ22μmである。
【0176】この基板上に、さらにネガ型の透明アクリ
ル系の感光性樹脂組成物415´をやはりスピンコート
法で塗布する(図49:S3)。これを100℃で20
分間プレベークした後、所定のマトリクスパターン形状
を描画したマスクフィルムを用いて紫外線露光を行な
う。未露光部分の樹脂を、やはりアルカリ性の現像液で
現像し、純水でリンスした後スピン乾燥する。最終乾燥
としてのアフターベークを200℃で30分間行い、樹
脂部を十分硬化させることにより、バンク層415が形
成され、遮光層414及びバンク層415からなる仕切
り413が形成される(図49:S4)。このバンク層
415の膜厚は、平均で2.7μmである。また、バン
ク層415の幅は、およそ14μmである。
【0177】得られた遮光層414およびバンク層41
5で区画された着色層形成領域(特にガラス基板411
の露出面)のインク濡れ性を改善するため、ドライエッ
チング、すなわちプラズマ処理を行なう。具体的には、
ヘリウムに酸素を20%加えた混合ガスに高電圧を印加
し、プラズマ雰囲気でエッチングスポットに形成し、基
板を、このエッチングスポット下を通過させてエッチン
グする。
【0178】次に、描画装置Aに投入した洗浄済みのヘ
ッドユニット1を用い、仕切り413で区切られて形成
された画素412内に、上記R(赤)、G(緑)、B
(青)の各インクをインクジェット方式により導入する
(図49:S5)。この際、機能液滴吐出ヘッド3から
微小インク滴を着色層形成領域毎に10滴、選択的に飛
ばす。駆動周波数は14.4kHz、すなわち、各イン
ク滴の吐出間隔は69.5μ秒に設定する。ヘッドとタ
ーゲットとの距離は、0.3mmに設定する。ヘッドよ
りターゲットである着色層形成領域への飛翔速度、飛行
曲がり、サテライトと称される分裂迷走滴の発生防止の
ためには、インクの物性はもとよりヘッドの圧電素子を
駆動する波形(電圧を含む)が重要である。従って、あ
らかじめ条件設定された波形をプログラムして、インク
滴を赤、緑、青の3色を同時に塗布して所定の配色パタ
ーンにインクを塗布する。
【0179】インク(フィルタ材料)としては、例えば
ポリウレタン樹脂オリゴマーに無機顔料を分散させた
後、低沸点溶剤としてシクロヘキサノンおよび酢酸ブチ
ルを、高沸点溶剤としてブチルカルビトールアセテート
を加え、さらに非イオン系界面活性剤0.01重量%を
分散剤として添加し、粘度6〜8センチポアズとしたも
のを用いる。
【0180】次に、塗布したインクを乾燥させる。ま
ず、自然雰囲気中で3時間放置してインク層416のセ
ッティングを行った後、80℃のホットプレート上で4
0分間加熱し、最後にオーブン中で200℃で30分間
加熱してインク層416の硬化処理を行って、着色層4
21が得られる(図49:S6)。
【0181】上記基板に、透明アクリル樹脂塗料をスピ
ンコートして平滑面を有するオーバーコート層422を
形成する。さらに、この上面にITO(Indium Tin Oxi
de)からなる電極層423を所要パターンで形成して、
カラーフィルタ400とする(図49:S7)。なお、
オーバーコート層422及び電極層423を、それぞれ
液体材料を用いてインクジェット法で形成するようにし
てもよい。
【0182】図50は、上記の如く製造されるカラーフ
ィルタ400を使用した電気光学装置(フラットディス
プレイ)の一例であるカラー液晶表示装置の断面図であ
る。断面図各部のハッチングは一部省略している。
【0183】このカラー液晶表示装置450は、カラー
フィルタ400と対向基板466とを組み合わせ、両者
の間に液晶組成物465を封入することにより製造され
る。液晶表示装置450の一方の基板466の内側の面
には、TFT(薄膜トランジスタ)素子(図示せず)と
画素電極463とがマトリクス状に形成されている。ま
た、もう一方の基板として、画素電極463に対向する
位置に赤、緑、青の着色層421が配列するようにカラ
ーフィルタ400が設置されている。
【0184】基板466とカラーフィルタ400の対向
するそれぞれの面には、配向膜461、464が形成さ
れている。これらの配向膜461、464はラビング処
理されており、液晶分子を一定方向に配列させることが
できる。また、基板466およびカラーフィルタ400
の外側の面には、偏光板462、467がそれぞれ接着
されている。また、バックライトとしては蛍光燈(図示
せず)と散乱板の組合わせが一般的に用いられており、
液晶組成物465をバックライト光の透過率を変化させ
る光シャッターとして機能させることにより表示を行
う。
【0185】なお、電気光学装置は、本発明では上記の
カラー液晶表示装置に限定されず、例えば薄型のブラウ
ン管、あるいは液晶シャッター等を用いた小型テレビ、
EL表示装置、プラズマディスプレイ、CRTディスプ
レイ、FED(Field Emission Display)パネル等の種
々の電気光学手段を用いることができる。
【0186】次に、図51ないし図63を参照して、有
機EL装置の有機EL(表示装置)とその製造方法を説
明する。
【0187】図51ないし図63は、有機EL素子を含
む有機EL装置の製造プロセスと共にその構造を表して
いる。この製造プロセスは、バンク部形成工程と、プラ
ズマ処理工程と、正孔注入/輸送層形成工程及び発光層
形成工程からなる発光素子形成工程と、対向電極形成工
程と、封止工程とを具備して構成されている。
【0188】バンク部形成工程では、基板501に予め
形成した回路素子部502上及び電極511(画素電極
ともいう)上の所定の位置に、無機物バンク層512a
と有機物バンク層512bを積層することにより、開口
部512gを有するバンク部512を形成する。このよ
うに、バンク部形成工程には、電極511の一部に、無
機物バンク層512aを形成する工程と、無機物バンク
層の上に有機物バンク層512bを形成する工程が含ま
れる。
【0189】まず無機物バンク層512aを形成する工
程では、図51に示すように、回路素子部502の第2
層間絶縁膜544b上及び画素電極511上に、無機物
バンク層512aを形成する。無機物バンク層512a
を、例えばCVD法、コート法、スパッタ法、蒸着法等
によって層間絶縁層514及び画素電極511の全面に
SiO2、TiO2等の無機物膜を形成する。
【0190】次にこの無機物膜をエッチング等によりパ
ターニングして、電極511の電極面511aの形成位
置に対応する下部開口部512cを設ける。このとき、
無機物バンク層512aを電極511の周縁部と重なる
ように形成しておく必要がある。このように、電極51
1の周縁部(一部)と無機物バンク層512aとが重な
るように無機物バンク層512aを形成することによ
り、発光層510の発光領域を制御することができる。
【0191】次に有機物バンク層512bを形成する工
程では、図52に示すように、無機物バンク層512a
上に有機物バンク層512bを形成する。有機物バンク
層512bをフォトリソグラフィ技術等によりエッチン
グして、有機物バンク層512bの上部開口部512d
を形成する。上部開口部512dは、電極面511a及
び下部開口部512cに対応する位置に設けられる。
【0192】上部開口部512dは、図52に示すよう
に、下部開口部512cより広く、電極面511aより
狭く形成することが好ましい。これにより、無機物バン
ク層512aの下部開口部512cを囲む第1積層部5
12eが、有機物バンク層512bよりも電極511の
中央側に延出された形になる。このようにして、上部開
口部512d、下部開口部512cを連通させることに
より、無機物バンク層512a及び有機物バンク層51
2bを貫通する開口部512gが形成される。
【0193】次にプラズマ処理工程では、バンク部51
2の表面と画素電極の表面511aに、親インク性を示
す領域と、撥インク性を示す領域を形成する。このプラ
ズマ処理工程は、予備加熱工程と、バンク部512の上
面(512f)及び開口部512gの壁面並びに画素電
極511の電極面511aを親インク性を有するように
加工する親インク化工程と、有機物バンク層512bの
上面512f及び上部開口部512dの壁面を、撥イン
ク性を有するように加工する撥インク化工程と、冷却工
程とに大別される。
【0194】まず、予備加熱工程では、バンク部512
を含む基板501を所定の温度まで加熱する。加熱は、
例えば基板501を載せるステージにヒータを取り付
け、このヒータで当該ステージごと基板501を加熱す
ることにより行う。具体的には、基板501の予備加熱
温度を、例えば70〜80℃の範囲とすることが好まし
い。
【0195】つぎに、親インク化工程では、大気雰囲気
中で酸素を処理ガスとするプラズマ処理(O2プラズマ
処理)を行う。このO2プラズマ処理により、図53に
示すように、画素電極511の電極面511a、無機物
バンク層512aの第1積層部512e及び有機物バン
ク層512bの上部開口部512dの壁面ならびに上面
512fが親インク処理される。この親インク処理によ
り、これらの各面に水酸基が導入されて親インク性が付
与される。図53では、親インク処理された部分を一点
鎖線で示している。
【0196】つぎに、撥インク化工程では、大気雰囲気
中で4フッ化メタンを処理ガスとするプラズマ処理(C
4プラズマ処理)を行う。CF4プラズマ処理により、
図54に示すように、上部開口部512d壁面及び有機
物バンク層の上面512fが撥インク処理される。この
撥インク処理により、これらの各面にフッ素基が導入さ
れて撥インク性が付与される。図54では、撥インク性
を示す領域を二点鎖線で示している。
【0197】次に、冷却工程では、プラズマ処理のため
に加熱された基板501を室温、またはインクジェット
工程(液滴吐出工程)の管理温度まで冷却する。プラズ
マ処理後の基板501を室温、または所定の温度(例え
ばインクジェット工程を行う管理温度)まで冷却するこ
とにより、次の正孔注入/輸送層形成工程を一定の温度
で行うことができる。
【0198】次に発光素子形成工程では、画素電極51
1上に正孔注入/輸送層及び発光層を形成することによ
り発光素子を形成する。発光素子形成工程には、4つの
工程が含まれる。即ち、正孔注入/輸送層を形成するた
めの第1組成物を各前記画素電極上に吐出する第1液滴
吐出工程と、吐出された前記第1組成物を乾燥させて前
記画素電極上に正孔注入/輸送層を形成する正孔注入/
輸送層形成工程と、発光層を形成するための第2組成物
を前記正孔注入/輸送層の上に吐出する第2液滴吐出工
程と、吐出された前記第2組成物を乾燥させて前記正孔
注入/輸送層上に発光層を形成する発光層形成工程とが
含まれる。
【0199】まず、第1液滴吐出工程では、インクジェ
ット法(液滴吐出法)により、正孔注入/輸送層形成材
料を含む第1組成物を電極面511a上に吐出する。な
お、この第1液滴吐出工程以降は、水、酸素の無い窒素
雰囲気、アルゴン雰囲気等の不活性ガス雰囲気で行うこ
とが好ましい。(なお、画素電極上にのみ正孔注入/輸
送層を形成する場合は、有機物バンク層に隣接して形成
される正孔注入/輸送層は形成されない)
【0200】図55に示すように、インクジェットヘッ
ド(機能液滴吐出ヘッド)Hに正孔注入/輸送層形成材
料を含む第1組成物を充填し、インクジェットヘッドH
の吐出ノズルを下部開口部512c内に位置する電極面
511aに対向させ、インクジェットヘッドHと基板5
01とを相対移動させながら、吐出ノズルから1滴当た
りの液量が制御された第1組成物滴510cを電極面5
11a上に吐出する。
【0201】ここで用いる第1組成物としては、例え
ば、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)等のポリ
チオフェン誘導体とポリスチレンスルホン酸(PSS)等の
混合物を、極性溶媒に溶解させた組成物を用いることが
できる。極性溶媒としては、例えば、イソプロピルアル
コール(IPA)、ノルマルブタノール、γ−ブチロラクト
ン、N−メチルピロリドン(NMP)、1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン(DMI)及びその誘導体、カルビト
−ルアセテート、ブチルカルビト−ルアセテート等のグ
リコールエーテル類等を挙げることができる。なお、正
孔注入/輸送層形成材料は、R・G・Bの各発光層51
0bに対して同じ材料を用いても良く、発光層毎に変え
ても良い。
【0202】図55に示すように、吐出された第1組成
物滴510cは、親インク処理された電極面511a及
び第1積層部512e上に広がり、下部、上部開口部5
12c、512d内に満たされる。電極面511a上に
吐出する第1組成物量は、下部、上部開口部512c、
512dの大きさ、形成しようとする正孔注入/輸送層
の厚さ、第1組成物中の正孔注入/輸送層形成材料の濃
度等により決定される。また、第1組成物滴510cは
1回のみならず、数回に分けて同一の電極面511a上
に吐出しても良い。
【0203】次に正孔注入/輸送層形成工程では、図5
6に示すように、吐出後の第1組成物を乾燥処理及び熱
処理して第1組成物に含まれる極性溶媒を蒸発させるこ
とにより、電極面511a上に正孔注入/輸送層510
aを形成する。乾燥処理を行うと、第1組成物滴510
cに含まれる極性溶媒の蒸発が、主に無機物バンク層5
12a及び有機物バンク層512bに近いところで起
き、極性溶媒の蒸発に併せて正孔注入/輸送層形成材料
が濃縮されて析出する。
【0204】これにより図56に示すように、乾燥処理
によって電極面511a上でも極性溶媒の蒸発が起き、
これにより電極面511a上に正孔注入/輸送層形成材
料からなる平坦部510aが形成される。電極面511
a上では極性溶媒の蒸発速度がほぼ均一であるため、正
孔注入/輸送層の形成材料が電極面511a上で均一に
濃縮され、これにより均一な厚さの平坦部510aが形
成される。
【0205】次に第2液滴吐出工程では、インクジェッ
ト法(液滴吐出法)により、発光層形成材料を含む第2
組成物を正孔注入/輸送層510a上に吐出する。この
第2液滴吐出工程では、正孔注入/輸送層510aの再
溶解を防止するために、発光層形成の際に用いる第2組
成物の溶媒として、正孔注入/輸送層510aに対して
不溶な非極性溶媒を用いる。
【0206】しかしその一方で正孔注入/輸送層510
aは、非極性溶媒に対する親和性が低いため、非極性溶
媒を含む第2組成物を正孔注入/輸送層510a上に吐
出しても、正孔注入/輸送層510aと発光層510b
とを密着させることができなくなるか、あるいは発光層
510bを均一に塗布できないおそれがある。そこで、
非極性溶媒ならびに発光層形成材料に対する正孔注入/
輸送層510aの表面の親和性を高めるために、発光層
を形成する前に表面改質工程を行うことが好ましい。
【0207】そこでまず、表面改質工程について説明す
る。表面改質工程は、発光層形成の際に用いる第1組成
物の非極性溶媒と同一溶媒またはこれに類する溶媒であ
る表面改質用溶媒を、インクジェット法(液滴吐出
法)、スピンコート法またはディップ法により正孔注入
/輸送層510a上に塗布した後に乾燥することにより
行う。
【0208】例えば、インクジェット法による塗布は、
図57に示すように、インクジェットヘッドHに、表面
改質用溶媒を充填し、インクジェットヘッドHの吐出ノ
ズルを基板(すなわち、正孔注入/輸送層510aが形
成された基板)に対向させ、インクジェットヘッドHと
基板501とを相対移動させながら、吐出ノズルHから
表面改質用溶媒510dを正孔注入/輸送層510a上
に吐出することにより行う。そして、図58に示すよう
に、表面改質用溶媒510dを乾燥させる。
【0209】次に第2液滴吐出工程では、インクジェッ
ト法(液滴吐出法)により、発光層形成材料を含む第2
組成物を正孔注入/輸送層510a上に吐出する。図5
9に示すように、インクジェットヘッドHに、青色
(B)発光層形成材料を含有する第2組成物を充填し、
インクジェットヘッドHの吐出ノズルを下部、上部開口
部512c、512d内に位置する正孔注入/輸送層5
10aに対向させ、インクジェットヘッドHと基板50
1とを相対移動させながら、吐出ノズルから1滴当たり
の液量が制御された第2組成物滴510eとして吐出
し、この第2組成物滴510eを正孔注入/輸送層51
0a上に吐出する。
【0210】発光層形成材料としては、ポリフルオレン
系高分子誘導体や、(ポリ)パラフェニレンビニレン誘
導体、ポリフェニレン誘導体、ポリビニルカルバゾー
ル、ポリチオフェン誘導体、ペリレン系色素、クマリン
系色素、ローダミン系色素、あるいは上記高分子に有機
EL材料をドープして用いる事ができる。例えば、ルブ
レン、ペリレン、9,10-ジフェニルアントラセン、
テトラフェニルブタジエン、ナイルレッド、クマリン
6、キナクリドン等をドープすることにより用いること
ができる。
【0211】非極性溶媒としては、正孔注入/輸送層5
10aに対して不溶なものが好ましく、例えば、シクロ
へキシルベンゼン、ジハイドロベンゾフラン、トリメチ
ルベンゼン、テトラメチルベンゼン等を用いることがで
きる。このような非極性溶媒を発光層510bの第2組
成物に用いることにより、正孔注入/輸送層510aを
再溶解させることなく第2組成物を塗布できる。
【0212】図59に示すように、吐出された第2組成
物510eは、正孔注入/輸送層510a上に広がって
下部、上部開口部512c、512d内に満たされる。
第2組成物510eは1回のみならず、数回に分けて同
一の正孔注入/輸送層510a上に吐出しても良い。こ
の場合、各回における第2組成物の量は同一でも良く、
各回毎に第2組成物量を変えても良い。
【0213】次に発光層形成工程では、第2組成物を吐
出した後に乾燥処理及び熱処理を施して、正孔注入/輸
送層510a上に発光層510bを形成する。乾燥処理
は、吐出後の第2組成物を乾燥処理することにより第2
組成物に含まれる非極性溶媒を蒸発して、図60に示す
ような青色(B)発光層510bを形成する。
【0214】続けて、図61に示すように、青色(B)
発光層510bの場合と同様にして、赤色(R)発光層
510bを形成し、最後に緑色(G)発光層510bを
形成する。なお、発光層510bの形成順序は、前述の
順序に限られるものではなく、どのような順番で形成し
ても良い。例えば、発光層形成材料に応じて形成する順
番を決める事も可能である。
【0215】次に対向電極形成工程では、図62に示す
ように、発光層510b及び有機物バンク層512bの
全面に陰極503(対向電極)を形成する。なお,陰極
503は複数の材料を積層して形成しても良い。例え
ば、発光層に近い側には仕事関数が小さい材料を形成す
ることが好ましく、例えばCa、Ba等を用いることが
可能であり、また材料によっては下層にLiF等を薄く
形成した方が良い場合もある。また、上部側(封止側)
には下部側よりも仕事関数が高いものが好ましい。これ
らの陰極(陰極層)503は、例えば蒸着法、スパッタ
法、CVD法等で形成することが好ましく、特に蒸着法
で形成することが、発光層510bの熱による損傷を防
止できる点で好ましい。
【0216】また、フッ化リチウムは、発光層510b
上のみに形成しても良く、更に青色(B)発光層510
b上のみに形成しても良い。この場合、他の赤色(R)
発光層及び緑色(G)発光層510b、510bには、
LiFからなる上部陰極層503bが接することとな
る。また陰極12の上部には、蒸着法、スパッタ法、C
VD法等により形成したAl膜、Ag膜等を用いること
が好ましい。また、陰極503上に、酸化防止のために
SiO2、SiN等の保護層を設けても良い。
【0217】最後に、図63に示す封止工程では、窒
素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガス雰囲気中で、有
機EL素子504上に封止用基板505を積層する。封
止工程は、窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガス雰
囲気で行うことが好ましい。大気中で行うと、陰極50
3にピンホール等の欠陥が生じていた場合にこの欠陥部
分から水や酸素等が陰極503に侵入して陰極503が
酸化されるおそれがあるので好ましくない。そして最後
に、フレキシブル基板の配線に陰極503を接続すると
ともに、駆動ICに回路素子部502の配線を接続する
ことにより、本実施形態の有機EL装置500が得られ
る。
【0218】なお、上記の撥インク膜、陰極503、画
素電極511等においても、それぞれ液体材料を用い、
インクジェット法で形成するようにしてもよい。
【0219】同様に、本実施形態のヘッドユニットは、
電子放出装置の製造方法、PDP装置の製造方法および
電気泳動表示装置の製造方法等に、適用することができ
る。
【0220】電子放出装置の製造方法では、複数の機能
液滴吐出ヘッド3にR、G、B各色の蛍光材料を導入
し、ヘッドユニット1を介して複数の機能液滴吐出ヘッ
ド3を主走査および副走査し、蛍光材料を選択的に吐出
して、電極上に多数の蛍光体を形成する。なお、電子放
出装置は、FED(電界放出ディスプレイ)を含む上位
の概念である。
【0221】PDP装置の製造方法では、複数の機能液
滴吐出ヘッド3にR、G、B各色の蛍光材料を導入し、
ヘッドユニット1を介して複数の機能液滴吐出ヘッド3
を主走査および副走査し、蛍光材料を選択的に吐出し
て、背面基板上の多数の凹部にそれぞれ蛍光体を形成す
る。
【0222】電気泳動表示装置の製造方法では、複数の
機能液滴吐出ヘッド3に各色の泳動体材料を導入し、ヘ
ッドユニット1を介して複数の機能液滴吐出ヘッド3を
主走査および副走査し、インク材料を選択的に吐出し
て、電極上の多数の凹部にそれぞれ泳動体を形成する。
尚、帯電粒子と染料とから成る泳動体は、マイクロカプ
セルに封入されていることが、好ましい。
【0223】また、洗浄済みのヘッドユニット1は、ス
ペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、
レジスト形成方法および光拡散体形成方法等にも、適用
可能である。
【0224】スペーサ形成方法は、2枚の基板間に微小
なセルギャップを構成すべく多数の粒子状のスペーサを
形成するものであり、複数の機能液滴吐出ヘッド3にス
ペーサを構成する粒子材料を導入し、ヘッドユニット1
を介して複数の機能液滴吐出ヘッド3を主走査および副
走査し、粒子材料を選択的に吐出して少なくとも一方の
基板上にスペーサを形成する。例えば、上記の液晶表示
装置や電気泳動表示装置における2枚の基板間のセルギ
ャップを構成する場合に有用であり、その他この種の微
小なギャップを必要とする半導体製造技術に適用できる
ことはいうまでもない。
【0225】金属配線形成方法では、複数の機能液滴吐
出ヘッド3に液状金属材料を導入し、ヘッドユニット1
を介して複数の機能液滴吐出ヘッド3を主走査および副
走査し、液状金属材料を選択的に吐出して、基板上に金
属配線を形成する。例えば、上記の液晶表示装置におけ
るドライバと各電極とを接続する金属配線や、上記の有
機EL装置におけるTFT等と各電極とを接続する金属
配線に適用することができる。また、この種のフラット
ディスプレイの他、一般的な半導体製造技術に適用でき
ることはいうまでもない。
【0226】レンズ形成方法では、複数の機能液滴吐出
ヘッド3にレンズ材料を導入し、ヘッドユニット1を介
して複数の機能液滴吐出ヘッド3を主走査および副走査
し、レンズ材料を選択的に吐出して、透明基板上に多数
のマイクロレンズを形成する。例えば、上記のFED装
置におけるビーム収束用のデバイスとして適用可能であ
る。また、各種の光デバイスに適用可能であることはい
うまでもない。
【0227】レジスト形成方法では、複数の機能液滴吐
出ヘッド3にレジスト材料を導入し、ヘッドユニット1
を介して複数の機能液滴吐出ヘッド3を主走査および副
走査し、レジスト材料を選択的に吐出して、基板上に任
意形状のフォトレジストを形成する。例えば、上記の各
種表示装置おけるバンクの形成は元より、半導体製造技
術の主体を為すフォトリソグラフィ法において、フォト
レジストの塗布に広く適用可能である。
【0228】光拡散体形成方法では、複数の機能液滴吐
出ヘッド3に光拡散材料を導入し、ヘッドユニット1を
介して複数の機能液滴吐出ヘッド3を主走査および副走
査し、光拡散材料を選択的に吐出して多数の光拡散体を
形成する。この場合も、各種の光デバイスに適用可能で
あることはいうまでもない。
【0229】
【発明の効果】以上のように、本発明のヘッドユニット
の組立方法によれば、機能液滴吐出ヘッドの位置決め
(位置補正)を、精度良く且つ迅速に行うことができ
る。また、仮固定の後に、再度画像認識するようにして
いるため、機能液滴吐出ヘッドのサブキャリッジへの仮
固定を精度良く且つ適切に行うことができる。したがっ
て、ヘッドユニットの量産性および信頼性を高めること
ができる。
【0230】また、本発明の機能液滴吐出ヘッドの位置
決め装置およびヘッドユニットの組立装置によれば、一
対の係合アームを、サブプレートの2つの係合孔に係合
させて、位置補正を行うようにしているため、位置補正
を安定に且つ精度良く行うことができる。係合ピンの偏
心等の影響を排除して位置決めを行うことができ、機能
液滴吐出ヘッドの安定した位置決めが可能になる。した
がって、ヘッドユニットの量産性および信頼性を高める
ことができる。
【0231】一方、本発明の液晶表示装置の製造方法、
有機EL装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、P
DP装置の製造方法および電気泳動表示装置の製造方法
によれば、各装置におけるフィルタ材料や発光材料等に
適した機能液滴吐出ヘッドを用いることができため、製
造効率を向上させることができる。
【0232】また、本発明のカラーフィルタの製造方
法、有機ELの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線
形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法および光
拡散体形成方法によれば、各電子デバイスや各光デバイ
スにおけるフィルタ材料や発光材料等に適した機能液滴
吐出ヘッドを用いることができため、製造効率を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に係るヘッドユニットの平面図であ
る。
【図2】 実施形態に係るヘッドユニットの正面図であ
る。
【図3】 実施形態に係るヘッドユニットの側面図であ
る。
【図4】 実施形態の機能液滴吐出ヘッド廻りの断面図
である。
【図5】 実施形態の機能液滴吐出ヘッドを模式的に表
した斜視図である。
【図6】 実施形態の機能液滴吐出ヘッドの拡大断面図
である。
【図7】 実施形態のサブプレートの構造図である。
【図8】 実施形態の組付治具を用いたヘッドユニット
の組付方法を示す拡大斜視図である。
【図9】 実施形態の組付治具の構造図である。
【図10】 実施形態の組付治具を用いたヘッドユニッ
トの組付方法を示す平面図である。
【図11】 実施形態の組付治具を用いたヘッドユニッ
トの組付方法を示す正面図である。
【図12】 実施形態の描画装置の模式図である。
【図13】 実施形態のアライメントマスクにおけるマ
スタプレートの構造図である。
【図14】 実施形態のアライメントマスクの平面図で
ある。
【図15】 実施形態のアライメントマスクの正面図で
ある。
【図16】 実施形態の組立装置の正面側から見た全体
斜視図である。
【図17】 実施形態の組立装置の背面側から見た全体
斜視図である。
【図18】 実施形態の組立装置の全体平面図である。
【図19】 実施形態の組立装置の全体正面図である。
【図20】 実施形態の組立装置の左側から見た全体側
面図である。
【図21】 実施形態のユニット移動装置におけるX・
Yテーブル廻りの斜視図である。
【図22】 実施形態のユニット移動装置におけるセッ
トテーブルの構造図である。
【図23】 実施形態のユニット移動装置におけるθテ
ーブルの平面図である。
【図24】 実施形態のユニット移動装置におけるθテ
ーブルの裁断側面図である。
【図25】 実施形態のユニット移動装置におけるθテ
ーブルの正面図である。
【図26】 実施形態のユニット移動装置におけるX・
Yテーブル廻りの平面図である。
【図27】 実施形態のユニット移動装置におけるX・
Yテーブル廻りの正面図である。
【図28】 実施形態のヘッド補正装置における補正用
X・Yテーブル廻りの斜視図である。
【図29】 実施形態のヘッド補正装置における補正用
X・Yテーブル廻りの平面図である。
【図30】 実施形態のヘッド補正装置における補正用
X・Yテーブル廻りの正面図である。
【図31】 実施形態のヘッド補正装置における補正用
X・Yテーブル廻りの側面図である。
【図32】 実施形態のヘッド補正装置におけるアーム
ユニットの斜視図である。
【図33】 実施形態のヘッド補正装置におけるアーム
ユニットの正面図である。
【図34】 実施形態のヘッド補正装置におけるアーム
ユニットの側面図である。
【図35】 アームユニットの係合アームおよびボール
スプラインの外観図である。
【図36】 第2実施形態に係るアームユニット廻りの
模式図である。
【図37】 第2実施形態の変形例に係るアームユニッ
ト廻りの模式図である。
【図38】 実施形態の認識装置の斜視図である。
【図39】 実施形態の認識装置の平面図である。
【図40】 実施形態の認識装置の正面図である。
【図41】 実施形態の認識装置の側面図である。
【図42】 実施形態の仮固定装置の全体斜視図であ
る。
【図43】 実施形態の仮固定装置の平面図である。
【図44】 実施形態の仮固定装置の正面図である。
【図45】 実施形態の仮固定装置の側面図である。
【図46】 接着剤塗布装置の斜視図である。
【図47】 実施形態に係る制御装置のブロック図であ
る。
【図48】 実施形態のカラーフィルタの製造方法によ
り製造されるカラーフィルタの部分拡大図である。
【図49】 実施形態のカラーフィルタの製造方法を模
式的に示す製造工程断面図である。
【図50】 実施形態のカラーフィルタの製造方法によ
り製造される液晶表示装置の断面図である。
【図51】 実施形態に係る有機EL素子の製造方法に
おけるバンク部形成工程(無機物バンク)の断面図であ
る。
【図52】 実施形態に係る有機EL素子の製造方法に
おけるバンク部形成工程(有機物バンク)の断面図であ
る。
【図53】 実施形態に係る有機EL素子の製造方法に
おけるプラズマ処理工程(親水化処理)の断面図であ
る。
【図54】 実施形態に係る有機EL素子の製造方法に
おけるプラズマ処理工程(撥水化処理)の断面図であ
る。
【図55】 実施形態に係る有機EL素子の製造方法に
おける正孔注入層形成工程(液滴吐出)の断面図であ
る。
【図56】 実施形態に係る有機EL素子の製造方法に
おける正孔注入層形成工程(乾燥)の断面図である。
【図57】 実施形態に係る有機EL素子の製造方法に
おける表面改質工程(液滴吐出)の断面図である。
【図58】 実施形態に係る有機EL素子の製造方法に
おける表面改質工程(乾燥)の断面図である。
【図59】 実施形態に係る有機EL素子の製造方法に
おけるB発光層形成工程(液滴吐出)の断面図である。
【図60】 実施形態に係る有機EL素子の製造方法に
おけるB発光層形成工程(乾燥)の断面図である。
【図61】 実施形態に係る有機EL素子の製造方法に
おけるR・G・B発光層形成工程の断面図である。
【図62】 実施形態に係る有機EL素子の製造方法に
おける対向電極形成工程の断面図である。
【図63】 実施形態に係る有機EL素子の製造方法に
おける封止工程の断面図である。
【符号の説明】
A 組立装置 B 描画装置 C 組付治具 D アライメン
トマスク 1 ヘッドユニット 2 サブキャリ
ッジ 3 機能液滴吐出ヘッド 4 サブプ
レート 11 本体プレート 12 基準ピン 50 ヘッド本体 52 ノズル形
成面 53 ノズル列 57 吐出ノズ
ル 57a 吐出ノズル(最外端) 65 ノズル
基準マーク 76 係合孔 77 接着剤注
入孔 78 接着部位 81 治具本体 101 ヘッド移動部 105 ユニッ
ト導入部 161 マスタプレート 161a マーク
形成面 164 ヘッド基準マーク 165 サブキ
ャリッジ基準マーク 171 支持ピン 211 ユニッ
ト移動装置 212 ヘッド補正装置 213 仮固定
装置 214 認識装置 215 制御装
置 231 セットテーブル 232 θテー
ブル 233 X・Yテーブル 271 X軸テ
ーブル 272 Y軸テーブル 302 補正用
X・Yテーブル 303 補正用θテーブル 304 アーム
ユニット 352 カメラ位置調節ユニット 353 認識カ
メラ 359 マイクロステージ 373 エアー
テーブル 374 接着剤塗布装置 377 Yエア
ーテーブル 378 サブYエアーテーブル 380 Z軸エ
アーテーブル 387 接着剤注入ノズル 400 カラー
フィルタ 411 基板 412 画素
(フィルタエレメント) 413 仕切り 414 遮光層 415 バンク層 416 インク
層 421 着色層 422 オーバ
ーコート層 423 電極層 500 有機E
L装置 501 基板 502 回路素
子部 504 有機EL素子 510a 正孔注
入/輸送層 510b 発光層 631 係合
アーム 633 アーム昇降装置 643 係合
ピン 644 ピンホルダ 645 コイ
ルばね 651 ボールスプライン 652 テー
パー部 661 エアー穴 662 小型
シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/13 101 G02F 1/167 4F033 1/1335 505 H01J 9/227 E 4F041 1/167 Z 4F042 H01J 9/227 11/02 B 5C028 H05B 33/10 5C040 11/02 33/14 A H05B 33/10 B41J 3/04 103H 33/14 101Z Fターム(参考) 2C056 FB01 HA16 HA22 2C057 AF93 AJ01 AP25 AP71 AP77 2H088 FA18 FA30 HA12 MA20 2H091 FA02Y FC01 FC29 FD04 GA01 GA03 LA12 3K007 AB18 BB01 BB04 DB03 FA01 4F033 AA01 AA14 BA03 CA01 DA05 EA05 LA13 4F041 AA02 AA05 AA06 AA16 AB01 BA13 BA22 BA38 4F042 AA02 AA07 AA10 AB00 BA08 DD44 DF01 5C028 FF16 HH04 HH14 5C040 FA10 GG09 JA13 MA26 (54)【発明の名称】 ヘッドユニットの組立方法、機能液滴吐出ヘッドの位置決め装置およびヘッドユニットの組立装 置、並びに液晶表示装置の製造方法、有機EL装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、PD P装置の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法、カラーフィルタの製造方法、有機ELの製造 方法、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法および光拡散 体形成方法

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サブプレートに保持された機能液滴吐出
    ヘッドを、前記サブプレートを介してサブキャリッジに
    仮装着したヘッドユニットに対し、前記機能液滴吐出ヘ
    ッドを前記サブキャリッジに位置決めした状態で固定す
    るヘッドユニットの組立方法であって、 前記機能液滴吐出ヘッドの位置を画像認識するヘッド認
    識工程と、 前記ヘッド認識工程における認識結果に基づいて、前記
    サブキャリッジに対し前記サブプレートを介して前記機
    能液滴吐出ヘッドを位置決めするヘッド位置決め工程
    と、 前記ヘッド位置決め工程の後、前記サブプレートを前記
    サブキャリッジに仮固定する仮固定工程と、 前記仮固定工程の後、前記機能液滴吐出ヘッドを画像認
    識する仮固定後確認工程と、を備えたことを特徴とする
    ヘッドユニットの組立方法。
  2. 【請求項2】 前記ヘッド認識工程に先立ち、 前記サブキャリッジの位置を画像認識するキャリッジ認
    識工程と、 前記キャリッジ認識工程における認識結果に基づいて、
    前記サブキャリッジを位置決めするキャリッジ位置決め
    工程と、を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載
    のヘッドユニットの組立方法。
  3. 【請求項3】 前記仮固定後確認工程における認識結果
    に基づいて、本固定を行うか否かを決定する判別工程
    と、 前記判別工程により本固定を行うことを決定された場合
    に、前記サブプレートを前記サブキャリッジに本固定す
    る本固定工程と、を更に備えたことを特徴とする請求項
    1または2に記載のヘッドユニットの組立方法。
  4. 【請求項4】 前記本固定工程の後、前記機能液滴吐出
    ヘッドを画像認識する本固定後確認工程、を更に備えた
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載のヘッド
    ユニットの組立方法。
  5. 【請求項5】 前記ヘッド位置決め工程は、 前記機能液滴吐出ヘッドを位置決めした後、前記機能液
    滴吐出ヘッドを画像認識する仮固定前確認工程を有して
    いることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記
    載のヘッドユニットの組立方法。
  6. 【請求項6】 前記ヘッド位置決め工程は、 前記仮固定前確認工程の認識結果において、前記機能液
    滴吐出ヘッドの目標位置とアライメント位置とが異なる
    場合に、前記機能液滴吐出ヘッドの位置を補正する位置
    補正工程を、更に有していることを特徴とする請求項5
    に記載のヘッドユニットの組立方法。
  7. 【請求項7】 前記仮固定工程は、接着剤により前記サ
    ブプレートを前記サブキャリッジに接着することで行わ
    れることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記
    載のヘッドユニットの組立方法。
  8. 【請求項8】 前記サブキャリッジの位置および前記サ
    ブキャリッジに搭載された前記機能液滴吐出ヘッドの位
    置をパターン形成したアライメントマスクが用意されて
    おり、 前記サブキャリッジの位置決めおよび前記機能液滴吐出
    ヘッドの位置決めは、前記アライメントマスクからそれ
    ぞれ取得した前記サブキャリッジの位置および前記機能
    液滴吐出ヘッドの位置を目標位置として、為されること
    を特徴とする請求項2ないし7のいずれかに記載のヘッ
    ドユニットの組立方法。
  9. 【請求項9】 サブプレートに保持された機能液滴吐出
    ヘッドのこれが搭載されるサブキャリッジへの固定に先
    立ち、前記サブプレートを介して前記サブキャリッジに
    仮装着した前記機能液滴吐出ヘッドを前記サブキャリッ
    ジに位置決めする機能液滴吐出ヘッドの位置決め装置で
    あって、 前記サブプレートに相互に離間して形成した2つの係合
    孔に係合する一対の係合アームと、前記サブキャリッジ
    に対し前記一対の係合アームをX・Y・θ軸方向に相対
    的に微少移動させるX・Y・θ軸テーブルとを備え、 前記各係合アームは、先端部が前記各係合孔に挿入され
    る係合ピンと、前記係合ピンを軸方向にスライド自在に
    且つ軸廻りに回転不能に保持するピンホルダとを有する
    ことを特徴とする機能液滴吐出ヘッドの位置決め装置。
  10. 【請求項10】 前記サブプレートの2つの係合孔は、
    一方が円形に形成され、他方が長円形に形成されている
    ことを特徴とする請求項9に記載の機能液滴吐出ヘッド
    の位置決め装置。
  11. 【請求項11】 前記ピンホルダには、前記係合ピンと
    の間にボールスプラインが介設されていることを特徴と
    する請求項9または10に記載の機能液滴吐出ヘッドの
    位置決め装置。
  12. 【請求項12】 前記ピンホルダに対し前記係合ピン
    は、軸方向に離間して2個所で保持されており、 前記ボールスプラインは、前記2個所に介設されている
    ことを特徴とする請求項11に記載の機能液滴吐出ヘッ
    ドの位置決め装置。
  13. 【請求項13】 前記係合ピンの先端部は、先端側を前
    記係合孔より細径とし基端側を前記係合孔より太径とす
    るテーパー形状に形成されていることを特徴とする請求
    項9ないし12のいずれかに記載の機能液滴吐出ヘッド
    の位置決め装置。
  14. 【請求項14】 前記係合ピンの先端部は、鋭角となる
    テーパー形状に形成されていることを特徴とする請求項
    13に記載の機能液滴吐出ヘッドの位置決め装置。
  15. 【請求項15】 前記係合ピンを突出方向に付勢する付
    勢手段を、更に備えたことを特徴とする請求項9ないし
    14のいずれかに記載の機能液滴吐出ヘッドの位置決め
    装置。
  16. 【請求項16】 前記サブプレートを介して前記機能液
    滴吐出ヘッドを位置決めした後、前記係合ピンを介して
    前記サブプレートを前記サブキャリッジに押圧する押圧
    手段を、更に備えたことを特徴とする請求項9ないし1
    5のいずれかに記載の機能液滴吐出ヘッドの位置決め装
    置。
  17. 【請求項17】 前記サブキャリッジに形成した複数の
    小穴を介して、前記サブプレートをエアー浮上させる圧
    縮エアー供給手段を、更に備えたことを特徴とする請求
    項9ないし16のいずれかに記載の機能液滴吐出ヘッド
    の位置決め装置。
  18. 【請求項18】 請求項9ないし17のいずれかに記載
    の機能液滴吐出ヘッドの位置決め装置を備え、 前記サブプレート、前記機能液滴吐出ヘッドおよび前記
    サブキャリッジから成るヘッドユニットを組み立てるこ
    とを特徴とするヘッドユニットの組立装置。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載のヘッドユニットの
    組立装置により組み立てられたヘッドユニットを用い、
    カラーフィルタの基板上に多数のフィルタエレメントを
    形成する液晶表示装置の製造方法であって、 前記機能液滴吐出ヘッドに各色のフィルタ材料を導入
    し、 前記ヘッドユニットを介して前記機能液滴吐出ヘッドを
    前記基板に対し相対的に走査し、前記フィルタ材料を選
    択的に吐出して多数の前記フィルタエレメントを形成す
    ることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項18に記載のヘッドユニットの
    組立装置により組み立てられたヘッドユニットを用い、
    基板上の多数の絵素ピクセルにそれぞれEL発光層を形
    成する有機EL装置の製造方法であって、 前記機能液滴吐出ヘッドに各色の発光材料を導入し、 前記ヘッドユニットを介して前記機能液滴吐出ヘッドを
    前記基板に対し相対的に走査し、前記発光材料を選択的
    に吐出して多数の前記EL発光層を形成することを特徴
    とする有機EL装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項18に記載のヘッドユニットの
    組立装置により組み立てられたヘッドユニットを用い、
    電極上に多数の蛍光体を形成する電子放出装置の製造方
    法であって、 前記機能液滴吐出ヘッドに各色の蛍光材料を導入し、 前記ヘッドユニットを介して前記機能液滴吐出ヘッドを
    前記電極に対し相対的に走査し、前記蛍光材料を選択的
    に吐出して多数の前記蛍光体を形成することを特徴とす
    る電子放出装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 請求項18に記載のヘッドユニットの
    組立装置により組み立てられたヘッドユニットを用い、
    背面基板上の多数の凹部にそれぞれ蛍光体を形成するP
    DP装置の製造方法であって、 前記機能液滴吐出ヘッドに各色の蛍光材料を導入し、 前記ヘッドユニットを介して前記機能液滴吐出ヘッドを
    前記背面基板に対し相対的に走査し、前記蛍光材料を選
    択的に吐出して多数の前記蛍光体を形成することを特徴
    とするPDP装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 請求項18に記載のヘッドユニットの
    組立装置により組み立てられたヘッドユニットを用い、
    電極上の多数の凹部に泳動体を形成する電気泳動表示装
    置の製造方法であって、 前記機能液滴吐出ヘッドに各色の泳動体材料を導入し、 前記ヘッドユニットを介して前記機能液滴吐出ヘッドを
    前記電極に対し相対的に走査し、前記泳動体材料を選択
    的に吐出して多数の前記泳動体を形成することを特徴と
    する電気泳動表示装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 請求項18に記載のヘッドユニットの
    組立装置により組み立てられたヘッドユニットを用い、
    基板上に多数のフィルタエレメントを配列して成るカラ
    ーフィルタを製造するカラーフィルタの製造方法であっ
    て、 前記機能液滴吐出ヘッドに各色のフィルタ材料を導入
    し、 前記ヘッドユニットを介して前記機能液滴吐出ヘッドを
    前記基板に対し相対的に走査し、前記フィルタ材料を選
    択的に吐出して多数の前記フィルタエレメントを形成す
    ることを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
  25. 【請求項25】 前記多数のフィルタエレメントおよび
    前記バンクを被覆するオーバーコート膜が形成されてお
    り、 前記フィルタエレメントを形成した後に、 前記機能液滴吐出ヘッドに透光性のコーティング材料を
    導入し、 前記ヘッドユニットを介して前記機能液滴吐出ヘッドを
    前記基板に対し相対的に走査し、前記コーティング材料
    を選択的に吐出して前記オーバーコート膜を形成するこ
    とを特徴とする請求項24に記載のカラーフィルタの製
    造方法。
  26. 【請求項26】 請求項18に記載のヘッドユニットの
    組立装置により組み立てられたヘッドユニットを用い、
    EL発光層を含む多数の複数の絵素ピクセルを基板上に
    配列して成る有機ELの製造方法であって、 前記機能液滴吐出ヘッドに各色の発光材料を導入し、 前記ヘッドユニットを介して前記機能液滴吐出ヘッドを
    前記基板に対し相対的に走査し、前記発光材料を選択的
    に吐出して多数の前記EL発光層を形成することを特徴
    とする有機ELの製造方法。
  27. 【請求項27】 前記多数のEL発光層と前記基板との
    間には、前記EL発光層に対応して多数の画素電極が形
    成されており、 前記機能液滴吐出ヘッドに液状電極材料を導入し、 前記ヘッドユニットを介して前記機能液滴吐出ヘッドを
    前記基板に対し相対的に走査し、前記液状電極材料を選
    択的に吐出して多数の前記画素電極を形成することを特
    徴とする請求項26に記載の有機ELの製造方法。
  28. 【請求項28】 前記多数のEL発光層および前記バン
    クを覆うように対向電極が形成されており、 前記EL発光層を形成した後に、 前記機能液滴吐出ヘッドに液状電極材料を導入し、 前記ヘッドユニットを介して前記機能液滴吐出ヘッドを
    前記基板に対し相対的に走査し、前記液状電極材料を選
    択的に吐出して前記対向電極を形成することを特徴とす
    る請求項27に記載の有機ELの製造方法。
  29. 【請求項29】 請求項18に記載のヘッドユニットの
    組立装置により組み立てられたヘッドユニットを用い、
    2枚の基板間に微小なセルギャップを構成すべく多数の
    粒子状のスペーサを形成するスペーサ形成方法であっ
    て、 前記機能液滴吐出ヘッドにスペーサを構成する粒子材料
    を導入し、 前記ヘッドユニットを介して前記機能液滴吐出ヘッドを
    前記基板に対し相対的に走査し、前記粒子材料を選択的
    に吐出して少なくとも一方の前記基板上に前記スペーサ
    を形成することを特徴とするスペーサ形成方法。
  30. 【請求項30】 請求項18に記載のヘッドユニットの
    組立装置により組み立てられたヘッドユニットを用い、
    基板上に金属配線を形成する金属配線形成方法であっ
    て、 前記機能液滴吐出ヘッドに液状金属材料を導入し、 前記ヘッドユニットを介して前記機能液滴吐出ヘッドを
    前記基板に対し相対的に走査し、前記液状金属材料を選
    択的に吐出して前記金属配線を形成することを特徴とす
    る金属配線形成方法。
  31. 【請求項31】 請求項18に記載のヘッドユニットの
    組立装置により組み立てられたヘッドユニットを用い、
    基板上に多数のマイクロレンズを形成するレンズ形成方
    法であって、 前記機能液滴吐出ヘッドにレンズ材料を導入し、 前記ヘッドユニットを介して前記機能液滴吐出ヘッドを
    前記基板に対し相対的に走査し、前記レンズ材料を選択
    的に吐出して多数の前記マイクロレンズを形成すること
    を特徴とするレンズ形成方法。
  32. 【請求項32】 請求項18に記載のヘッドユニットの
    組立装置により組み立てられたヘッドユニットを用い、
    基板上に任意形状のレジストを形成するレジスト形成方
    法であって、 前記機能液滴吐出ヘッドにレジスト材料を導入し、 前記ヘッドユニットを介して前記機能液滴吐出ヘッドを
    前記基板に対し相対的に走査し、前記レジスト材料を選
    択的に吐出して前記レジストを形成することを特徴とす
    るレジスト形成方法。
  33. 【請求項33】 請求項18に記載のヘッドユニットの
    組立装置により組み立てられたヘッドユニットを用い、
    基板上に多数の光拡散体を形成する光拡散体形成方法で
    あって、 前記機能液滴吐出ヘッドに光拡散材料を導入し、 前記ヘッドユニットを介して前記機能液滴吐出ヘッドを
    前記基板に対し相対的に走査し、前記光拡散材料を選択
    的に吐出して多数の前記光拡散体を形成することを特徴
    とする光拡散体形成方法。
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