JP2003245733A - 缶製造方法及びその装置 - Google Patents

缶製造方法及びその装置

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JP2003245733A JP2002050398A JP2002050398A JP2003245733A JP 2003245733 A JP2003245733 A JP 2003245733A JP 2002050398 A JP2002050398 A JP 2002050398A JP 2002050398 A JP2002050398 A JP 2002050398A JP 2003245733 A JP2003245733 A JP 2003245733A
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Masahiro Hosoi
正宏 細井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 缶の全長が短く切断されるのを防止し、全長
を均一に揃えること。 【解決手段】 缶底3の突起4を軸方向に膨出させて再
成形する再成形機構10は、ボトル缶1内に気密に挿入
される缶底拘束型11と、缶底拘束型11に軸方向に貫
通し、外部から流体としてのエアを供給する流体供給路
12と、流体供給路12に接続されたエア源13とを備
え、流体供給路12から供給されたエア圧が、缶底3の
突起4を内部から軸方向に押圧し、突起4の先端部がベ
ースパッド6の凹部6aの底面と圧接することにより、
突起4を再成形できるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、缶製造方法及びそ
の装置に係り、特に、缶底に突起が設けられている有底
円筒状の缶を所望形状に形成する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、飲料用のボトル缶は、アルミニ
ウムやアルミニウム合金製等の金属板を絞り加工(Dr
awing)と、次いで行われるしごき加工(Iron
ing)とによって形成されるため、一般にDI缶と呼
ばれている。
【0003】このようなDI缶は、缶製造装置により金
属板を絞り・しごき加工してカップ状に形成されると、
その後、再び絞り・しごき加工が繰り返されることによ
り図6(a)のような有底円筒状のボトル缶1に形成さ
れる。次いで、缶製造装置は、ボトル缶1の全長を揃え
るためトリミング加工によって切断し、その後、脱脂、
化成処理、洗浄、乾燥した後、ボトル缶1の表面にサイ
ズコートを塗布して焼き付け、更にその上に印刷及びオ
ーバーコートを塗って焼き付ける。更に、ボトル缶1の
内面も塗布して焼き付けられると、ボトル缶1の先端開
口部が縮径されることにより(ネックイン加工)、図6
(b)のような口金2が形成される。口金2には、キャ
ップを被着させるため、図6(c)のようにねじ部2a
が形成される。ねじ部2aは、口金2が一旦拡径された
後でねじ形成機(図示せず)でねじ切り加工することに
よって形成される。
【0004】ボトル缶1の缶底3には、図6(a)のよ
うに有底筒状に形成された時点では、その周囲に下方に
向かう突起4が環状に設けられると共に、その突起4の
外周が斜めに傾く傾斜部5が設けられる。このような有
底筒状のボトル缶1は、図7に示すように、ベースパッ
ド6の凹部6aに嵌合して保持され、そのボトル缶1に
先端開口部からパンチ(図示せず)を挿入し押圧される
ことにより、ボトル缶1の缶底3が所定寸法の形状に形
成される。ボトル缶1の缶底3が形成されると、缶製造
装置は、そのパンチをボトル缶1から退避させるため、
ボトル缶1内にエアを図7の矢印方向に圧送し、エア圧
でベースパッド6上のボトル缶1をパンチから離型させ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記に示す
従来の缶製造装置においては、ボトル缶1にエア圧を送
り込んでボトル缶1をパンチから離型させると、そのエ
ア圧によってボトル缶1の缶底3の中央側が図7に示す
鎖線aのように変形すると共に、その変形に伴って突起
4がボトル缶1の内側に引張られる結果、缶底3の突起
4が図8のようにベースパッド6の凹部6aに圧接せ
ず、凹部6aの底面と突起4との間に微小な隙間Lが生
じて缶底3がベースパッド6から浮き上がる問題があっ
た。
【0006】このようにボトル缶1の缶底3がベースパ
ッド6の凹部6aに圧接しないと、その後、このボトル
缶1の先端開口部のネックイン加工時、ボトル缶1の全
長を揃えるためにトリミング加工で切断した場合、ボト
ル缶1が所定のトリミング代より大きく切断されてしま
うこととなるので、ボトル缶1が所定の長さより短くな
る。特に、ネックイン加工の場合、ボトル缶1が縮径さ
れるとボトル缶1の中心軸方向に荷重が加わり、缶底3
の突起4がベースパッド6の凹部6aから大きく離れて
しまうので、ボトル缶1がいっそう短く切断されること
があった。
【0007】これと同様のことは、ボトル缶1の製造の
みならず、例えば図9に示すように、上下間で同じ外径
をなしている一般的な円筒缶7の場合にもあてはまる。
即ち、円筒缶7の先端開口部に缶蓋を巻き締めるための
フランジ7aが設けられ、このフランジ7aは、フラン
ジ成形型8が円筒缶7を保持しているベースパッド6上
の基準面から一定の距離のところまで移動することによ
って形成されるが、上述のように、ベースパッド6の凹
部6aから円筒缶7の缶底の突起7bが浮き上がると、
フランジ7aの長さL1が所定の寸法より大きめに形成
される結果、円筒缶7の全長も短くなってしまう。
【0008】この発明は、このような事情を考慮してな
されたもので、その目的は、缶が短く切断されることを
防止し、缶の全長を均一に揃えることができる缶製造方
法を提供することにあり、他の目的は、上記方法を的確
に実施することができる缶製造装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は以下の手段を提案している。請求項1に
係る発明は、有底円筒状に形成されかつ缶底に軸方向に
延在する突起を有する缶の缶底を、ベースパッドに保持
したとき、その缶を所望形状に形成する缶製造方法にお
いて、前記缶の内部に流体を封入し、該流体圧により缶
底の突起をベースパッドに圧接すべく押圧して缶底を再
形成することを特徴とする。
【0010】この発明に係る缶製造方法によれば、缶の
缶底が再成形され、しかも缶をベースパッドで保持した
ままの状態で缶底を再成形できるので、缶が短めに切断
されることがなくなり、長さの均一な缶を製造できる。
【0011】請求項2に係る発明は、有底円筒状に形成
されかつ缶底に軸方向に延在する突起を有する缶の缶底
を保持するベースパッドと、ベースパッド上の缶を所望
形状に形成する複数の加工機とを備えた缶製造装置にお
いて、前記缶の缶底を、缶底の突起がベースパッドに圧
接すべく押圧して再成形する再成形機構を備えることを
特徴とする。
【0012】この発明に係る缶製造装置によれば、再成
形機構が缶内に供給されたエア圧により、缶内の缶底の
突起を軸方向に押圧して再成形するので、缶の缶底が良
好な形状となる。
【0013】請求項3に係る発明は、請求項2記載の缶
製造装置において、前記再成形機構は、前記加工機と別
個に構成されていることを特徴とする。この発明に係る
缶製造装置によれば、再成形機構を任意の数だけ追加し
て、缶の全長を抑える必要があるときに利用すれば、均
一な長さの缶が得られ、寸法精度上の信頼性を得ること
ができる。
【0014】請求項4に係る発明は、請求項3記載の缶
製造装置において、前記再成形機構は、前記缶の内部に
挿入される缶底拘束型と、缶底拘束型を軸方向に貫通す
る流体供給路と、流体供給路に所定圧の流体を供給する
供給源とを備えることを特徴とする。
【0015】この発明に係る缶製造装置によれば、缶底
拘束型の流体供給路を介して缶に流体が供給されるの
で、流体圧により缶底の再成形を的確に行うことができ
る。
【0016】請求項5に係る発明は、請求項2記載の缶
製造装置において、前記再成形機構は、少なくとも何れ
か一方の加工機に備えられていることを特徴とする。こ
の発明に係る缶製造装置によれば、再成形機構が加工機
に備えられることで、加工機による加工と同時に缶底の
再成形を行うことができるので、再形成するための工程
を別に設定することが不要になり、缶の製造時、工程数
や時間がかさむのを防止することができる。
【0017】請求項6に係る発明は、請求項5記載の缶
製造装置において、前記加工機は、缶の先端開口部に口
金を形成するネックイン加工機であることを特徴とす
る。この発明に係る缶製造装置によれば、缶のネックイ
ン加工時に缶底の再成形を同時に行えるので、缶の製造
時、工程数や時間がかさむのを防止することができる。
【0018】請求項7に係る発明は、請求項5又は6記
載の缶製造装置において、前記再成形機構は、前記ネッ
クイン加工機の中子に設けられた流体供給路と、流体供
給路に所定圧の流体を供給する供給源とを備えることを
特徴とする。この発明に係る缶製造装置によれば、再成
形機構の流体供給路がネックイン加工機に設けられる
と、再成形機構全体の構成の簡素化を図ることもでき
る。
【0019】請求項8に係る発明は、請求項2から7の
何れか一項に記載の缶製造装置において、前記ベースパ
ッドの前方位置に、ベースパッドに缶を保持したとき、
缶の長さ方向の途中位置を保持する保持体を備えること
を特徴とする。
【0020】この発明に係る缶製造装置によれば、缶底
の再成形時、保持体の内径が縮径して缶の長さ方向の途
中部分を保持するので、薄肉の缶であっても、缶の途中
部分が膨らんだり、曲がったりするのを防止することが
できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、この発明の
実施の形態について説明する。図1から図4はこの発明
の一実施の形態に係る缶製造装置を示す図であって、図
1は缶製造装置の再成形機構を示す説明図、図2は再成
形機構による成形状態を示す説明図、図3は流体圧がボ
トル缶の缶底に作用する状態を示す拡大説明図、図4は
ボトル缶の缶底が再成形された状態を示す要部の断面図
である。この実施の形態の缶製造装置は、図1に示すよ
うに、有底円筒状に形成されたボトル缶1がベースパッ
ド6の凹部6aに嵌合することによって保持されてお
り、その状態でボトル缶の先端開口部をネックイン加工
機で縮径して口金を形成するネックイン加工、口金にね
じ形成機によってねじ部が形成されるねじ切り加工、ボ
トル缶の全長を揃えるために先端開口部を切断するトリ
ミング加工など、種々の加工が施工されることによりボ
トル缶1が所望形状に形成される(図6参照)。そのた
め、缶製造装置は、ボトル缶1を保持するベースパッド
6と、ベースパッド6上のボトル缶1に対し種々の加工
を行う複数の加工機(図示せず)とを備えて構成されて
いる。
【0022】そして、この実施の形態では、ベースパッ
ド6上のボトル缶1内に先端開口部から流体を供給し、
ボトル缶1の缶底3の突起4がベースパッド6の凹部6
aに圧接するよう、缶底3を軸方向に膨出させて再成形
する再成形機構10を備えている。再成形機構10は、
ボトル缶1内に気密に挿入される缶底拘束型11と、こ
の缶底拘束型11に軸方向に貫通し、かつ外部から流体
としてのエアを供給する流体供給路12と、その流体供
給路12に接続されたエア源13とを備えている。
【0023】この再成形機構10は、例えば、ボトル缶
1に口金を形成するためのネックイン加工に際し、ベー
スパッド6に保持されたボトル缶1に向かって缶底拘束
型11を前進させ、缶底拘束型11が図2のようにボト
ル缶1に気密に挿入されると、缶底拘束型11の流体供
給路12から供給されたエア圧Fが図3に示すように、
ボトル缶1の缶底3の突起4を内部から軸方向に押圧
し、突起4の先端部がベースパッド6の凹部6aの底面
と圧接することにより、突起4を再成形できるようにな
っている。そのため、ボトル缶1内に供給されるエア圧
Fとしては、缶底3の突起4を軸方向に押圧させ、かつ
的確に再成形できる大きさとなっており、本実施形態で
は、0.7MPa程度に設定されているが、ボトル缶1
の形状や肉厚等に基づいて選定するのが好ましい。
【0024】また、再成形機構10は、缶底拘束型11
がボトル缶1内に挿入されたとき、ボトル缶1内に供給
されたエアが外部に漏れることがないようにするため、
缶底拘束型11の外周面にOリング14が図1、図2の
ように装着されるのが好ましい。更にその際、ベースパ
ッド6の前方位置には、ボトル缶1を保持する保持体1
5が設置されている。この保持体15は、常態では内径
が図1のようにボトル缶1の外径より大きい環状に形成
されており、缶底3の再成形時、図示しない手段によっ
てエアが供給されると、内径が図2のように縮径してボ
トル缶1の長さ方向の途中部分の外周を保持するように
なっており、エアによって縮径し得る弾性材等で構成さ
れている。
【0025】このような再成形機構10は、ネックイン
加工に際して実行されるのみならず、ボトル缶1の全長
を揃えるためにトリミング加工される前や、そのトリミ
ング加工中に実行されるようにしてもよい。
【0026】この実施形態の缶製造装置は、上記の構成
であるので、次にその作用効果について説明する。今、
ボトル缶1の缶底3が図1のようにベースパッド6の凹
部6aに嵌合して保持されており、この状態でボトル缶
1が絞り加工・しごき加工されると、有底筒状のボトル
缶1の先端開口部が縮径されてネックイン加工されるこ
ととなる。
【0027】その場合、ネックイン加工に際し、再成形
機構10がボトル缶1の缶底3を再成形する。即ち、ボ
トル缶1に向かって再成形機構10の缶底拘束型11が
前進して、缶底拘束型11がボトル缶1の先端開口部か
ら気密に挿入され、図2のようにボトル缶1内の所定位
置にて停止すると、缶底拘束型11の流体供給路12か
らエアがボトル缶1内に供給され、そのエア圧Fが図3
のように缶底3の突起4を内部から押圧するので、突起
3の先端部が図4に示すように、ベースパッド6の凹部
6aの底面に圧接された状態に再形成されることとな
る。つまり、ボトル缶1の缶底3は所望の形状に再成形
されることとなる。
【0028】このようにしてボトル缶1の缶底3が所定
の大きさに再形成された後、ボトル缶1の先端開口部が
ネックイン加工され、かつそのネックイン加工中の段階
でトリミング加工されると、ボトル缶1の全長が所定の
寸法に形成されることとなる。
【0029】従って、この発明によれば、ボトル缶1の
缶底3が再成形され、しかもボトル缶1をベースパッド
6で保持したままの状態で缶底3を再成形できるので、
ボトル缶1が短めに切断されるのを防止することがで
き、長さの均一なボトル缶1を確実に製造することがで
きる。
【0030】そして、この実施形態によれば、ボトル缶
1内にエアを封入し、かつ該エア圧Fによってボトル缶
1の缶底3の突起4を軸方向に押圧して再成形する再成
形機構10を備えているので、ボトル缶1の缶底の再成
形を確実に行うことができる。
【0031】しかも、再成形機構10は、ボトル缶1内
に気密に挿入される缶底拘束型11と、この缶底拘束型
11に軸方向に貫通し、かつ外部から流体としてのエア
を供給する流体供給路12と、その流体供給路12に接
続されたエア源13とを備えるので、缶底3の再成形を
的確に行うことができる。
【0032】また、再成形機構10の缶底拘束型11の
外周部には、ボトル缶1との間で気密に保持するOリン
グ14が装着されているので、エアがボトル缶1内に供
給されても、外部に漏れるおそれがない。これに加え、
ベースパッド6の上方位置には保持体15が設置され、
保持体15にエアが供給されることによって内径が縮径
してボトル缶1の長さ方向の途中部分を保持するので、
ボトル缶1が薄肉であっても、ボトル缶1の途中部分が
膨らんだり、曲がったりするのを防止することができ
る。
【0033】このような再成形機構10は、種々の加工
機と別個に用いられるので、缶製造装置に任意の数だけ
追加して、ボトル缶1の全長を抑える必要があるときに
利用すれば、均一な長さのボトル缶1が得られ、寸法精
度上の信頼性を得ることができる。
【0034】なお、図示実施形態では、缶底拘束型11
がボトル缶1に向かって前進移動しているときにエアが
供給されるようにした例を示したが、缶底拘束型11が
気密に挿入された時点で、エアを供給するようにしても
よく、何れにしろ、ボトル缶1内に供給されたエア圧で
ボトル缶1の缶底3を再成形すればよい。
【0035】図5はこの発明の第2の実施の形態に係る
缶製造装置を示している。この缶製造装置は、加工機と
してのネックイン加工機20に再成形機構10が備えら
れていることを特徴とする。ネックイン加工機20は、
図4に示すように、ボトル缶1の外径より小さい内径を
有する円筒状の絞り型21と、絞り型21の内周との間
でボトル缶1の口金の肉厚分の間隙を隔てて遊嵌する円
筒状の中子22とを備えている。
【0036】そして、絞り型21及び中子22の双方
を、ベースパッド6に保持されたボトル缶1に接近する
方向に前進させ、絞り型21の内側にボトル缶1の先端
開口部を挿入すると同時に、中子22を先端開口部から
ボトル缶1内に挿入し、更に絞り型21を、ベースパッ
ド6に接近するように前進させ、先端開口部が絞り型2
1と中子22との間に押し込まれることにより、先端開
口部が縮径されてネックイン加工が行われるようになっ
ている。なお、図示していないが、絞り型21は、絞り
型ホルダーの内周に嵌着固定され、中子22は、絞り型
ホルダー内の同軸上に設けられた中子ホルダーの先端に
固定されている。
【0037】そして、再成形機構10は、中子22の中
心軸上に設けられた流体供給路12と、その流体供給路
12に接続されたエア源(図示せず)とを備え、ネック
イン加工機20の中子22がボトル缶1内に挿入される
とき、流体供給路12からエアが供給されると共に、中
子22がボトル缶1内に挿入されると、ボトル缶1内の
エア圧によりボトル缶1の缶底が所望の大きさに再成形
されるようになっている。
【0038】従って、この実施形態によれば、ネックイ
ン加工すると同時に、ボトル缶1の缶底が再成形される
ので、前述した実施形態に比較すると、再形成するため
の工程を別に設定することが不要になり、ボトル缶の製
造時、工程数や時間がかさむのを防止することができ
る。しかも、再成形機構10の流体供給路12がネック
イン加工機20の中子22に備えられていると、缶底拘
束型11を用いることが不要になるばかりでなく、再成
形機構10全体の構成の簡素化を図ることもできる。
【0039】なお、図示実施形態では、ボトル缶1の缶
製造装置に適用した例を示したが、図9に示す円筒缶7
に適用しても、同様の作用効果が得られるのは勿論であ
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、ベースパッドで保持したままの状態で缶の
缶底を再成形するように構成したので、缶が短めに切断
されることがなくなり、長さの均一な缶を製造できる効
果が得られる。
【0041】請求項2に係る発明によれば、再成形機構
が缶内に供給されたエア圧により、缶内の缶底の突起を
軸方向に膨出させて再成形するので、缶底が良好な形状
となる缶を的確に製造できる効果が得られる。
【0042】請求項3に係る発明によれば、再成形機構
を任意の数だけ追加して、缶の全長を抑える必要がある
ときに利用すれば、均一な長さの缶が得られ、寸法精度
上の信頼性を得ることができる。
【0043】請求項4に係る発明によれば、缶底拘束型
の流体供給路を介して缶内に流体が供給されるので、流
体圧により缶の缶底の再成形を的確に行うことができる
効果が得られる。
【0044】請求項5に係る発明によれば、加工機によ
る加工と同時に再成形を行うことができ、再形成するた
めの工程を別に設定することが不要になり、缶の製造
時、工程数や時間がかさむのを防止できる効果が得られ
る。
【0045】請求項6に係る発明によれば、缶のネック
イン加工時に缶底の再成形を同時に行え、缶の製造時、
工程数や時間がかさむのを防止できる効果が得られる。
【0046】請求項7に係る発明によれば、再成形機構
の流体供給路がネックイン加工機に設けられると、再成
形機構全体の構成の簡素化を図ることもできる効果が得
られる。
【0047】請求項8に係る発明によれば、缶底の再成
形時、保持体の内径が縮径して缶の長さ方向の途中部分
を保持するので、薄肉の缶であっても、缶の途中部分が
膨らんだり、曲がったりするのを防止できる効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態に係る缶製造装置を
示す図であって、缶製造装置の再成形機構を示す説明図
である。
【図2】 再成形機構による成形状態を示す説明図であ
る。
【図3】 成形時、エア圧がボトル缶の缶底に作用する
状態を示す拡大説明図である。
【図4】 ボトル缶の缶底が再成形された状態を示す要
部の断面図である。
【図5】 この発明の第2の実施の形態に係る缶製造装
置を示す図であって、製造装置のネックイン加工機の断
面図である。
【図6】 ボトル缶の製造過程を示す説明図である。
【図7】 ボトル缶の缶底が弾性変形するときの説明図
である。
【図8】 ボトル缶の缶底が弾性変形してベースパッド
から浮き上がる状態を示す説明図である。
【図9】 円筒缶が短く形成されるときの説明図であ
る。
【符号の説明】
1 ボトル缶 2 口金 3 缶底 4 突起 5 傾斜部 6 ベースパッド 6a 凹部 10 再成形機構 11 缶底拘束型 12 流体供給路 13 エア源(流体源) 14 Oリング 15 保持体 20 ネックイン加工機 21 絞り型 22 中子

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底円筒状に形成されかつ缶底に軸方向
    に延在する突起を有する缶の缶底を、ベースパッドに保
    持したとき、その缶を所望形状に形成する缶製造方法に
    おいて、 前記缶の内部に流体を封入し、該流体圧により缶底の突
    起をベースパッドに圧接すべく押圧して缶底を再形成す
    ることを特徴とする缶製造方法。
  2. 【請求項2】 有底円筒状に形成されかつ缶底に軸方向
    に延在する突起を有する缶の缶底を保持するベースパッ
    ドと、ベースパッド上の缶を所望形状に形成する複数の
    加工機とを備えた缶製造装置において、 前記缶の缶底を、缶底の突起がベースパッドに圧接すべ
    く押圧して再成形する再成形機構を備えることを特徴と
    する缶製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の缶製造装置において、 前記再成形機構は、前記加工機と別個に構成されている
    ことを特徴とする缶製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の缶製造装置において、 前記再成形機構は、前記缶の内部に挿入される缶底拘束
    型と、缶底拘束型を軸方向に貫通する流体供給路と、流
    体供給路に所定圧の流体を供給する供給源とを備えるこ
    とを特徴とする缶製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の缶製造装置において、 前記再成形機構は、少なくとも何れか一方の加工機に備
    えられていることを特徴とする缶製造装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の缶製造装置において、 前記加工機は、缶の先端開口部に口金を形成するネック
    イン加工機であることを特徴とする缶製造装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載の缶製造装置におい
    て、 前記再成形機構は、前記ネックイン加工機の中子に設け
    られた流体供給路と、流体供給路に所定圧の流体を供給
    する供給源とを備えることを特徴とする缶製造装置。
  8. 【請求項8】 請求項2から7の何れか一項に記載の缶
    製造装置において、 前記ベースパッドの前方位置に、ベースパッドに缶を保
    持したとき、缶の長さ方向の途中位置を保持する保持体
    を備えることを特徴とする缶製造装置。
JP2002050398A 2002-02-26 2002-02-26 缶製造方法及びその装置 Pending JP2003245733A (ja)

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