JP2003243930A - 発振器 - Google Patents

発振器

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JP2003243930A
JP2003243930A JP2002313229A JP2002313229A JP2003243930A JP 2003243930 A JP2003243930 A JP 2003243930A JP 2002313229 A JP2002313229 A JP 2002313229A JP 2002313229 A JP2002313229 A JP 2002313229A JP 2003243930 A JP2003243930 A JP 2003243930A
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JP
Japan
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cavity
oscillator
resonator
oscillation
case
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JP2002313229A
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English (en)
Inventor
Kazumasa Haruta
一政 春田
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03BGENERATION OF OSCILLATIONS, DIRECTLY OR BY FREQUENCY-CHANGING, BY CIRCUITS EMPLOYING ACTIVE ELEMENTS WHICH OPERATE IN A NON-SWITCHING MANNER; GENERATION OF NOISE BY SUCH CIRCUITS
    • H03B5/00Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input
    • H03B5/18Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input with frequency-determining element comprising distributed inductance and capacitance
    • H03B5/1864Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input with frequency-determining element comprising distributed inductance and capacitance the frequency-determining element being a dielectric resonator
    • H03B5/187Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input with frequency-determining element comprising distributed inductance and capacitance the frequency-determining element being a dielectric resonator the active element in the amplifier being a semiconductor device

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  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型であり、回路構成の自由度に優れてお
り、不要モードの漏洩を抑制し得る高周波用発振器を提
供する。 【解決手段】 マイクロ波帯やミリ波帯などの高周波帯
で用いられる発振器であって、発振素子2と、発振素子
2に結合された共振器4などの回路部品をケース内に備
えており、発振素子2が少なくとも1個の開口部3a,
3bを有するキャビティ3内に配置されており、共振器
4,5,7の一部または全部がキャビティ外に配置され
ている発振器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばミリ波帯の
高周波帯で用いられる発振器に関し、より詳細には、発
振素子と共振器が結合される部分周辺における構造が改
良された高周波数用の発振器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、下記特許文献1には、ミリ波帯な
どの高周波帯で用いられる発振器が開示されている。こ
こでは、誘電体基板上に線路及びガンダイオードを設け
ることにより発振回路が構成されている。また、上下の
導体板の間に誘電体ストリップが配置されて、出力用伝
送線路としてのNRDガイドが構成されている。上記発
振回路の線路とNRDガイドとが結合されている。
【0003】ここでは、NRDガイドの遮断周波数が、
発振回路による発振信号の基本波成分を遮断し、高調波
成分を伝搬させるように設定されている。従って、高調
波を利用した発振器において、基本波を充分に抑圧する
ことができ、かつ低損失化を図ることが可能であるとさ
れている。
【0004】他方、下記特許文献2には、図10及び図
11に示すミリ波発振器が開示されている。ここでは、
ケース本体101と蓋102とによりケースが構成され
ており、ケース本体2内に誘電体基板103と、発振素
子としてのガンダイオード104とが配置されている。
ガンダイオード104は、ケース基板103に形成され
た金属ストリップ105に結合されている。金属ストリ
ップ105のガンダイオードに結合されている側と反対
側の端部が、高周波コネクタ106に接続されている。
【0005】この先行技術に記載のミリ波発振器では、
ケースにおける発振出力の伝送方向に垂直な断面の高さ
及び幅の内寸が発振波長の1/2以下とされており、小
型化を図ることができ、かつ量産性を高めることができ
るとされている。
【0006】
【特許文献1】特開2001−102871号公報
【特許文献2】特開平7−212131号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記特許文献1に記載
の発振器では、上記のように不要モードなる基本波を抑
圧し得るとされているが、NRDガイドの遮断周波数を
上記のように設定しただけでは、不要モードの漏れを確
実に防止することはできず、従って発振出力を効率よく
かつ安定に得ることはできなかった。
【0008】他方、上記特許文献2に記載のミリ波発振
器では、ケースの発振出力の伝送方向に垂直な断面の内
寸が発振波長の1/2以下とされている。従って、例え
ば、発振波長が76GHz〜77GHz程度になると、
ケースの上記内寸は1.95〜1.97mmと小さくな
る。すなわち、ケースの高さ及び幅がこのような小さな
寸法とならざるを得ない。従って、発振素子に結合され
る共振器などの他の回路構成をケース内に収納すること
が困難になるという問題があった。
【0009】本発明の目的は、上述した従来技術の現状
に鑑み、小型化及びケース内における回路構成が容易で
ある高周波用の発振器を提供することにある。本発明の
他の目的は、小型化及びケース内における回路構成を容
易にし得るだけでなく、発振出力を高めることができる
高周波用の発振器を提供することにある。
【0010】本発明のさらに他の目的は、小型化及びケ
ース内における回路構成を容易とし得るだけでなく、不
要モードを効果的に抑制し得る高周波用の発振器を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の広い局面によれ
ば、高周波帯で用いられる発振器であって、発振素子
と、前記発振素子に結合された共振器とを備え、前記発
振素子が少なくとも1個の開口部を有するキャビティ内
に配置されており、前記共振器の一部または全部がキャ
ビティ外に配置されていることを特徴とする、発振器が
提供される。
【0012】本発明では、共振器の一部または全部がキ
ャビティ外に配置されるので、言い換えれば、発振素子
に結合される共振器等を全てキャビティ内に配置する必
要がないため、キャビティの小型化を図ることができ
る。また、ケースの内寸の制限を受けないため、キャビ
ティ内及びキャビティ外を利用して、発振器の回路を自
由に構成することができる。
【0013】本発明のある特定の局面では、上記キャビ
ティに設けられた開口部の形状が所望のモードの発振出
力のみを取り出すように構成されている。すなわち、キ
ャビティの開口部の寸法及び形状が、不要モードをカッ
トオフするように定められているので、出力効率を高め
ることができる。
【0014】本発明の別の特定の局面では、上記キャビ
ティ外に全ての共振器が配置されている。従って、キャ
ビティの小型化を図ることができ、キャビティ外の共振
器等の配置の自由度が高められる。
【0015】本発明のさらに他の特定の局面では、上記
キャビティ内において発振素子と共振器とが結合されて
おり、キャビティの共振周波数が使用するモードの基本
周波数及び高次モードの周波数から隔てられており、従
って、キャビティの共振による不要モードの発振が抑制
される。
【0016】本発明においては、上記発振素子として
は、従来のミリ波体等で用いられいている適宜の発振素
子を用いることができ、例えば、FETやガンダイオー
ドなどを用いることができる。
【0017】本発明において、上記共振器としては、高
周波帯で用いられる適宜の共振器、例えばマイクロ波ス
トリップ線路共振器や誘電体共振器を用いることができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明ら
かにする。
【0019】図1は、本発明の第1の実施形態に係る発
振器の概略構成図である。本実施形態の発振器では、F
ETからなる発振素子2が破線で略図的に示すキャビテ
ィ3内に配置されている。キャビティ3は、導電性材料
で囲まれた空間であり、例えば金属等により囲まれた空
間を形成することにより構成される。本実施形態の発振
器1は、上記発振素子2と、発振素子2に結合された共
振器4,5及びマイクロストリップ線路6と、誘電体共
振器7と、マイクロストリップ線路8と、バラクタダイ
オード9とを有する。
【0020】発振素子2を構成するFETのゲート電極
に、誘電体共振器7と結合したマイクロストリップ線路
よりなる共振器4が接続されており、共振器4の他端が
抵抗10を介してアース電位に接続されている。共振器
4に、誘電体共振器7が結合されており、誘電体共振器
7にマイクロストリップ線路8が結合されている。マイ
クロストリップ線路8の一端が制御電圧Vcに接続され
ており、かつバラクタダイオード9のアノードに接続さ
れている。バラクタダイオード9のアノードがアース電
位に接続されている。
【0021】他方、発振素子を構成するFETのドレイ
ン電極は、ドレイン電圧VDに接続されており、かつマ
イクロストリップ線路6に接続されている。このマイク
ロストリップ線路6の端部から高周波発振出力が取り出
される。
【0022】また、FETのソース電極には、共振器5
がアース電位との間に接合されている。ドレイン電圧V
Dを与えることにより、発振素子2が発振し、制御電圧
Vcにより変調された発振出力がRF出力端子11から
取り出される。
【0023】本実施形態の発振器1の特徴は、キャビテ
ィ3内に発振素子2のみが収納されており、他の回路構
成、すなわち共振器4,5,7及びマイクロストリップ
線路6,8並びにバラクタダイオード9などがキャビテ
ィ3外に配置されていることにある。キャビティ3はF
ETを収納する大きさを有すればよいため、キャビティ
3は非常に小さくすることができる。また、図示しない
ケース内に、これらの全ての部品が収納されるが、ケー
スの内寸は特に制限を受けないため、高周波化を図った
場合であっても、ケース内において、共振器4,5,
7、マイクロストリップ線路6,8及びバラクタダイオ
ード9などの配置の自由度が高められるので、回路構成
を容易に行うことがてきる。
【0024】図2は、本発明の第2の実施形態に係る発
振器の概略構成図であり、図3及び図4(a)はその具
体的な構造の平面図及び図3のA−A線に沿う断面図、
図4(b)は使用されている発振素子の底面図である。
【0025】図3及び図4(a),(b)を参照して、
発振器21は、例えばアルミニウムなどの金属からなる
ケース本体22と蓋材23とを有する。ケース本体22
と蓋材23とによりケースが構成されている。
【0026】ケース本体22及び蓋材23を構成する材
料は、金属に限らず、合成樹脂などの絶縁性材料の表面
に導電層を構成したものであってもよい。ケース本体2
2と蓋材23とで構成されるケース内において、図4
(a)に示すキャビティ24が構成されている。キャビ
ティ24は、ケース本体23の一部により囲まれた領域
であり、該キャビティ24内に発振素子25が収納され
ている。発振素子25としては、本実施形態ではチップ
ガンダイオードが用いられている。
【0027】図4(b)に示すように、発振素子25の
本体25dの裏面には電極25a,25b,25cが形
成されている。また、図に示すように、キャビティ24
には、対向し合う一対の開口部24a,24bが形成さ
れている。開口部24aを通して、誘電体共振器7と結
合したマイクロストリップ線路からなる共振器27がキ
ャビティ外の部分からキャビティ24内に至るように延
ばされており、発振素子25に結合されている。他方、
開口部24bを通して、キャビティ外からキャビティ内
に至るようにRF出力ライン28が配置されている。R
F出力ライン28の一端は、発振素子25の電極25c
に接続されており、他端からRF出力が取り出されるよ
うに形成されている。
【0028】上記RF出力ライン28及びストリップ線
路よりなる共振器27は、ケース本体22上に固定され
た回路基板29上に形成されている。また、回路基板2
9上には、前述した発振素子25も固定されている。
【0029】回路基板29は、例えばアルミナなどの絶
縁性セラミックスを用いて構成されている。回路基板2
9にはバイアホール電極29cが形成されている。回路
基板29上には、バイアホール電極29cに接続される
ようにグラウンド電極31が形成されており、グラウン
ド電極31と、ストリップ線路よりなる共振器27との
間に接続されるように抵抗32が設けられている。
【0030】他方、RF出力ライン28に接続されるよ
うに、DCバイアスライン33が回路基板29上に形成
されている。DCバイアスライン33中には、開放スタ
ブ33a,33bがDCバイアスライン33と一体に形
成されている。
【0031】DCバイアスライン33の他端は、DCコ
ネクタ37の芯線37aに接続されている。図3に戻
り、キャビティ24内においては、発振素子25の電極
25a,25bに接続されるグラウンド電極25a,2
5bが形成されている。グラウンド電極25a,25b
は、回路基板29に形成されたバイアホール電極29
a,29bに接続されており、バイアホール電極29
a,29bは、回路基板29の下面に形成されたグラウ
ンド電極(図示せず)に接続されている。
【0032】また、上記ストリップ線路からなる共振器
27に結合されるように誘電体共振器34がケース内に
配置されている。本実施形態の発振器21の特徴は、第
1の実施形態と同様に、ケースの一部に構成されたキャ
ビティ24内に発振素子25が収納されていることにあ
る。また、キャビティ24に、上記開口部24a,24
bが形成されており、開口部24a,24bの寸法及び
開口形状は、使用する伝送モード以外の不要モードを抑
圧するように、言い換えれば使用する周波数に対してカ
ットオフ形状とされている。従って、キャビティ24外
への不要モードの高周波出力の漏洩が確実に抑制され
る。
【0033】また、本実施形態では、共振器27の一部
がキャビティ24内に入り発振素子25に結合されてい
るが、このように発振器を構成する発振素子以外の回路
構成の一部、例えば共振器の一部がキャビティ24内に
配置されていてもよい。この場合であっても、キャビテ
ィ24内には、発振素子25と共振器27の一部のみが
収納されればよいため、キャビティ24外の部分におい
ては、寸法の制約を受けることなく他の回路部品を自由
に配置することができる。従って、第1の実施形態の発
振器1と同様に、発振器21においても、ケース内にお
ける回路構成の自由度を高めることができる。
【0034】図5及び図6は、本発明の第3の実施形態
に係る発振器の概略構成図及び部分切欠断面図である。
本実施形態の発振器41では、図5に示すように、破線
で略図的に示すキャビティ42内に、発振素子43及び
マイクロストリップ線路からなる共振器44が配置され
ている。発振素子43は、本実施形態では、ガンダイオ
ードにより構成されており、共振器44に結合されてい
る。
【0035】また、共振器44はキャビティ42に設け
られた開口部42aを通してキャビティ外に延ばされて
おり、かつ共振器44のキャビティ外の部分から高周波
発振出力が取り出されるように構成されている。他方、
キャビティ42内からキャビティ42外に延びるよう
に、バイアス線路45が形成されている。すなわち、キ
ャビティ42に設けられた開口部42bを通って、バイ
アス線路45がキャビティ42内からキャビティ42外
に延ばされている。
【0036】より具体的には、図6に示すように、発振
器41では、ケース本体48と蓋材49とによりケース
が構成されており、このケース本体48及び蓋材49
は、例えばアルミニウムなどの金属により構成されてい
る。そして、このケース本体48及び蓋材49により、
発振素子43などが収納されているキャビティ42が構
成されている。従って、キャビティ42の内周面はアル
ミニウムなどの金属により構成されることになる。
【0037】また、第2の実施形態の場合と同様に、上
記共振器44及びバイアス線路45はケース内に配置さ
れた回路基板50上に形成されている。回路基板50
は、例えばフッ素樹脂などの合成樹脂などにより構成さ
れており、該回路基板50上に、導電膜をパターニング
することにより共振器44やバイアス線路45が構成さ
れている。
【0038】また、共振器44に結合されるように、R
F出力を取り出すための誘電体線路51がケース本体4
8と蓋材49とにより構成されるケース内からケース外
に延びるように配置されている。
【0039】本実施形態においても、ケースの一部に限
定されたキャビティ42内にガンダイオードからなる発
振素子43が収納されており、かつキャビティ42内に
は、共振器44及びバイアス線路45の一部が収納され
ているだけである。従って、キャビティ42外のケース
部分において共振器等の他の回路構成を容易に行うこと
ができる。
【0040】さらに、本実施形態においても、開口部4
2a,42bは、使用する発振周波数に対してカットオ
フ形状となるように、その寸法及び開口形状が定められ
ている。従って、第2の実施形態と同様に、キャビティ
外への不要モードの漏洩を確実に抑制することができ
る。
【0041】より具体的には、開口部42a,42bの
形状は、矩形の形状とされており、その幅及び高さ寸法
が、76GHz帯の波長の1/2以下とされている。図
7は、上記開口部42a,42bの幅方向寸法Xと、本
実施形態の発振器の発振周波数f及び出力電力Pとの関
係を示す図であり、図8は、開口部42a,42bの幅
方向寸法Xを説明するための略図的平面図である。な
お、開口部42a,42bの高さ方向寸法は、幅Xと同
一とした。
【0042】図7から明らかなように、開口部42a,
42bの幅及び高さを発振周波数の波長の1/2以下と
することにより、出力電圧を効果的に高め得ることがわ
かる。
【0043】さらに、本実施形態の発振器41では、キ
ャビティ42の共振周波数が、発振周波数よりも2%以
上高くされており、それによってキャビティの共振周波
数に基づく不要モードの漏洩が確実に抑制される。これ
を、図9を参照して説明する。
【0044】キャビティ42は、周囲を金属で囲まれて
いるためキャビティ42自体がある周波数で共振する。
キャビティ42で構成される共振器の共振周波数は、図
9に示すように、キャビティ42が円筒型の場合、その
直径により変化する。すなわち、キャビティ42の直径
を大きくすればするほど、当然のことながら、キャビテ
ィ42による共振モードの共振周波数が低下する。従っ
て、76GHz帯の発振出力を得る場合には、図9から
明らかなように、キャビティの共振周波数が76GHz
から隔てられた位置にあることが好ましい。この場合、
76GHzよりもキャビティ42による共振の共振周波
数を低くした場合には、高次モードが影響する恐れがあ
る。従って、より好ましくは、キャビティ42による共
振周波数は、発振周波数76GHzよりも高く設定され
る。すなわち、図9における破線Cよりも高い共振周波
数を有するようにキャビティ42の大きさが定められ
る。望ましくは、発振周波数に対し2%以上共振周波数
が高くなるようにキャビティ42の寸法が定められ、そ
れによってキャビティ42の共振による不要モードの影
響を効果的に抑圧することができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る発振器で
は、発振素子がケースに設けられた、少なくとも1個の
開口部を有するキャビティ内に配置されており、共振器
の一部または全部がキャビティ外に配置されている。従
って、ケースの一部に限定されたキャビティ内に共振素
子を収納することにより、発振素子収納空間を小さくす
ることができ、かつキャビティ外においては、発振素子
以外の共振器などの回路部品を自由に配置することがで
きる。よって、ケースの寸法の制限がないため、発振器
を構成する回路構成の自由度が飛躍的に高められる。
【0046】また、上記キャビティに設けられた開口部
の形状が所望のモードの発振出力のみを取り出すように
構成されている場合には、キャビティ外への不要モード
の漏洩を確実に抑制することができる。
【0047】キャビティの共振周波数が、使用するモー
ドの基本周波数及び高次モードの周波数から隔てられて
いる場合には、キャビティの共振による不要モードの漏
洩を確実に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る発振器の概略構
成図。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る発振器の概略構
成図。
【図3】第2の実施形態の発振器の具体的な構造例を示
す平面図。
【図4】(a)は図3のA−A線に沿う断面図、(b)
は使用されている発振素子の裏面の電極を示す底面図。
【図5】第3の実施形態に係る発振器の概略構成図。
【図6】第3の実施形態に係る発振器の略図的部分切欠
断面図。
【図7】第3の実施形態において、キャビティの開口部
の幅方向寸法と、発振周波数及び出力電力との関係を示
す図。
【図8】キャビティの開口部の寸法を説明するための略
図的平面図。
【図9】キャビティの直径と共振周波数との関係を示す
図。
【図10】従来のミリ波発振器の一例を示す平面断面
図。
【図11】従来のミリ波発振器の正面断面図。
【符号の説明】
1…発振器 2…発振素子 3…キャビティ 3a,3b…開口部 4,5…共振器 6…マイクロストリップ線路 7…誘電体共振器 8…マイクロストリップ線路 9…バラクタダイオード 10…抵抗 21…発振器 22…ケース本体 23…蓋材 24…キャビティ 24a,24b…開口部 25…発振素子 27…共振器 28…RF出力ライン 32…抵抗 34…誘電体共振器 41…発振器 42…キャビティ 42a,42b…開口部 43…発振素子 44…共振器 45…バイアス線路 48…ケース本体 49…蓋材 50…回路基板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波帯で用いられる発振器であって、 発振素子と、 前記発振素子に結合された共振器とを備え、 前記発振素子が少なくとも1個の開口部を有するキャビ
    ティ内に配置されており、前記共振器の一部または全部
    がキャビティ外に配置されていることを特徴とする、発
    振器。
  2. 【請求項2】 前記キャビティに設けられた開口部の形
    状が所望のモードの発振出力のみを取り出すように構成
    されている、請求項1に記載の発振器。
  3. 【請求項3】 前記キャビティ外に全ての共振器が配置
    されている、請求項1または2に記載の発振器。
  4. 【請求項4】 前記キャビティ内において前記発振素子
    と前記共振器とが結合されており、キャビティの共振周
    波数が、使用するモードの基本周波数及び高次モードの
    周波数から隔てられていることを特徴とする、請求項1
    または2に記載の発振器。
  5. 【請求項5】 前記発振素子がFETまたはガンダイオ
    ードである、請求項1〜4のいずれかに記載の発振器。
  6. 【請求項6】 前記共振器が、マイクロストリップ線路
    共振器及び誘電体共振器を備える、請求項1〜5のいず
    れかに記載の発振器。
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JP2001378771 2001-12-12
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