JP2003243563A - 金属配線基板と半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

金属配線基板と半導体装置及びその製造方法

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JP2003243563A JP2002358666A JP2002358666A JP2003243563A JP 2003243563 A JP2003243563 A JP 2003243563A JP 2002358666 A JP2002358666 A JP 2002358666A JP 2002358666 A JP2002358666 A JP 2002358666A JP 2003243563 A JP2003243563 A JP 2003243563A
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resin
carrier sheet
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Yasuhiro Sugaya
康博 菅谷
Toshiyuki Asahi
俊行 朝日
Sei Yuhaku
祐伯  聖
Seiichi Nakatani
誠一 中谷
Yoshinobu Idokawa
義信 井戸川
Tosaku Nishiyama
東作 西山
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コストの低い配線パターンを用いて、低抵抗
で、かつ信頼性の高いバンプ接続が可能なキャリアシー
トを備えた金属配線基板と半導体装置及びその製造方法
を提供する。 【解決手段】電気的絶縁基板(104)の表層に埋設された
金属配線(105)と、金属配線(105)を覆い機械的剥離が可
能で且つ酸化を防ぐキャリアシート(101)を貼り合せた
金属配線基板とする。これを用いた半導体装置は、電気
的絶縁基板(104)に埋設された金属端子電極(105)と、半
導体素子(106)上の突起電極(107)とが電気的に接続さ
れ、突起電極(107)は半導体素子(106)を基板(104)に加
熱・加圧して実装することによって先端がつぶれた構造
を有し、基板(104)と半導体素子(106)との接続部が絶縁
樹脂体(108)にて補強されて一体化した構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャリアシートを
備えた金属配線基板と半導体装置及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】携帯用機器ので小型化、高性能化に伴い
半導体デバイスなどの小型化、高性能化がますます求め
られている。そのため、端子ピン数が増加し、狭ピッチ
化あるいはエリア配列にすることが重要となる。しか
し、狭ピッチ化にも限界があり、今以上の狭ピッチ化を
進める必要がある一方で、素子あるいは配線上にもパッ
ドを設けて実装することが重要となっている。これが可
能な技術として米国のIBMで開発された半田バンプに
よる通称C4(Controlled Collapse Chip Connectio
n)と呼ばれる技術があるが、その他半田以外にもバリ
アメタルを形成した後、Auめっきバンプを形成する構
造などもある。
【0003】これらの従来技術は、ICチップの能動素
子上に端子電極がきて、そこに突起電極を形成してもI
Cチップの能動素子へのダメージがないことが期待でき
る。
【0004】一方、これら突起電極と接合する基板側の
端子電極を含む配線パターンには、Auめっき等の表面
処理が同時に求められている。前記めっきバンプや配線
パターンは電界めっき、あるいは無電界めっきで生成さ
れたAu,Ni等で構成されたものを用いる。また、接
合層には半田や導電性接着剤(等方的)を用いる場合に
は、実装時は殆ど加重を必要としないが、異方性導電膜
(ACF:Anisotropic Conductive Film)、絶縁性膜
(NCF:Non-Conductive-Film)や異方性導電ペース
トなどを用いる場合は、接続の安定性や信頼性確保する
ためには最大で200g/ピン程度の荷重を必要とする
事もある。
【0005】図5A−Bに、異方性導電膜(ACF)を
用いた場合の従来の実装方法を示す。第1基板401の
第1電極402が、第2基板406の第2電極405
に、異方性導電膜(ACF)407を介して実装されて
いる。異方性導電膜(ACF)407の中に含まれてい
る導電粒子403は、例えばNi粒子、Au(あるいは
Ni−Au)コートされたボールを用いることができ
る。接着剤404には例えばエポキシ系樹脂を用いる。
熱と荷重を同時に作用させて、第1電極402と第2電
極403の間に導電粒子406が挟み込まれるように接
続される。あるいは、Auからなる突起電極を回路基板
の表面がAuの入出力端子電極にAu−AU接合する場
合も、実装荷重と超音波が併用される。
【0006】一方、半導体チップ等の能動部品を回路基
板の表層に実装する方法では、高密度化を進めていくう
えで限界が見えてきたため、基板に凹部を設けてその内
部に半導体チップを収納して実装する方法が提案されて
いる(下記引用文献1−3)。この場合、凹部内に半導
体チップが実装された後、接続部及び半導体チップを保
護するための封止樹脂が塗布されて封止される。
【0007】しかし、従来のインナービアホール接続法
で用いられてきた基板は、樹脂系の材料で構成されてい
たため、熱伝導度が低く、内蔵部品から発生する熱を放
熱させる必要が高くなるが、従来の基板では十分に放熱
することができず、回路部品内蔵モジュールの信頼性が
低下するという問題がある。
【0008】この問題を解決するための一例として、半
導体チップ等の回路部品を、高熱伝導性を有する基板に
内蔵することが提案されている(下記引用文献4−
5)。
【0009】以上のように、実装のパッケージ形態は、
小型化、薄型化がますます追求されてきている一方で、
端子ピン数は今後も増加の一途であり、さらなる高性能
化が求められている。また、低コスト化のために今まで
以上に実装工程に於ける生産性を上げる必要がでてきて
おり、タクト向上のために、ACF,NCFなどに代表
される熱圧着工程実装が注目を集めてきている。
【0010】但し、さらなる生産性向上、すなわち低コ
スト化を考えた場合、端子電極を含む基板側の配線パタ
ーンは、銅電極のままで構成することが望ましい。しか
し、銅は、酸化されやすいため、通常防錆処理膜が施さ
れている。防錆処理膜は、シランカップリング材層、ク
ロメート防錆処理層、Ni−Znメッキ処理層等で構成
され、銅箔が酸化されるのを予防している。
【0011】これら防錆処理膜のため、通常、銅箔上で
熱圧着工程を用いて半導体素子を実装すると、高電気抵
抗を有する防錆処理膜の影響で実装後の1ピン当たりの
初期接続抵抗が高い値を示している。一方、防錆処理膜
の無い状態で配線パターンを形成し、熱圧着工程を用い
て実装したところ、配線部の酸化が発生し初期接続抵抗
に大きなばらつきをもたらした。従って、通常は、常に
端子電極を含む銅箔配線部はAuめっきを形成しなけれ
ば安定した低抵抗接続は得られていない。
【0012】一方、Auめっき処理は、生産性向上、低
コスト化を考えると好ましくはない。
【0013】また、下記引用文献6に示されている半導
体チップ等の能動部品を回路基板に内蔵させて小型、高
密度化を図る場合を考えると、上記考えに従えば、多層
配線部の配線部以外に、2層以上の複数の層にAuめっ
きした配線パターンを形成する必要があり、さらなるコ
ストアップをもたらす場合がある。
【0014】一方、回路部品が多層に実装されている場
合では、信頼性を考えた場合それぞれの回路部品実装の
ため複数のリフローを経なければならない。この場合、
Auめっき形成時に下地に形成されるNiめっきが析出
してくる問題等も考えられる。
【0015】
【特許文献1】特開平5−259372号公報、
【0016】
【特許文献2】特開平11−103147号公報、
【0017】
【特許文献3】特開平11−163249号公報
【0018】
【特許文献4】特開平11−220262号公報、
【0019】
【特許文献5】特開2001−244638号公報
【0020】
【特許文献6】特開2001−244638号公報
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来の
課題を解決するためになされたものであり、コストの低
い配線パターンを用いて、低抵抗で、かつ信頼性の高い
バンプ接続が可能なキャリアシートを備えた金属配線基
板と半導体装置及びその製造方法を提供することを目的
とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の金属配線基板は、電気的絶縁基板の表層に
埋設された金属配線と、前記金属配線を覆い機械的剥離
が可能で且つ前記金属配線の酸化を防ぐキャリアシート
を貼り合わせたことを特徴とする。
【0023】本発明の半導体装置は、電気的絶縁基板に
埋設された金属端子電極と、半導体素子上の突起電極と
が電気的に接続され、前記突起電極は前記半導体素子を
前記基板に実装することによって先端がつぶれた構造を
有し、前記基板と前記半導体素子との接続部が絶縁樹脂
体にて補強されて一体化した構造を含む。
【0024】本発明の半導体装置の製造方法は、キャリ
アシート上に金属配線パターンが形成された転写材を用
いて、電気絶縁基板に転写材を接触させて前記金属配線
パターンを前記基板に埋めこむ工程と、前記金属配線パ
ターンと半導体素子に形成された突起電極の接続部を補
強する絶縁樹脂体を準備する工程と、前記キャリアシー
トを剥離する剥離工程と、前記剥離工程によって露出さ
れた前記金属配線パターン上に、加熱加圧を加えて絶縁
樹脂体を介しながら前記金属配線パターンに前記突起電
極の先端を接触させ、前記先端がつぶれるように前記配
線パターンと前記突起電極とを加熱かつ加圧して接続す
る半導体実装工程を含む。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明は、基板側に形成された端
子電極を含む金属配線パターンは、転写法によって表面
に防錆処理膜の無い状態を形成し、前記金属配線の酸化
を防ぐキャリアシートを貼り合わせている。これによ
り、転写後も転写材を形成するキャリアシートは、半導
体素子の実装工程のギリギリ直前まで維持しておくこと
ができる。従って、金属配線パターンが、無処理表面状
態であるにもかかわらず、加熱処理を経てもキャリアシ
ートにより銅箔が酸化されることはない。
【0026】一方、半導体素子の熱圧着工程は、キャリ
アシート除去後行われるため金属配線パターンが若干酸
化される。従って、十分な実装荷重により突起電極と配
線パターンが接続されるNCF,ACF等、フィルムが
接続部を補強する実装方法が本形態に好ましい。従っ
て、前記突起電極によって、薄く形成された前記酸化膜
を破り、結果的に実装後に先端がつぶれた構造が好まし
い。
【0027】また、前記半導体装置の構成によれば、接
続部が、金属端子電極とバンプのみの接合で形成されて
いるため、リフロー等の繰り返し熱衝撃により生じる経
時変化が少ない。従って、前記半導体が基板内に埋設さ
れた構造の半導体装置を形成する上でも好ましい。
【0028】半導体素子を基板内に内蔵した半導体装置
の構成によれば、電気絶縁性基板内に形成されるインナ
ービアによってインナービアホール接続が行われるた
め、高密度に回路部品を実装することができる。また、
回路部品から発生する熱が無機フィラーによって速やか
に放熱されるため、信頼性の高い回路部品内蔵の半導体
装置を実現することができる。また、再配線も容易であ
り、設計上、制約の少ない多様なLGA(land grid ar
ray)電極を構成することができる。
【0029】一方、生産性を考慮した場合、前記半導体
に形成される突起電極は、ワイヤボンディング法を用い
て形成する工法より一括で多数形成できるめっき法の方
が好ましい。
【0030】以下、実施の形態を用いて本発明をさらに
具体的に説明する。
【0031】(第1の実施の形態〉本実施の形態は、本
発明のキャリアシート付き基板の一例であり、図1A−
Bにその概要を示す。
【0032】図1Aに示すように、転写材としてキャリ
アシート101と前記キャリアシートの一方の表面上に
銅箔配線パターン105を備えている。前記銅箔配線パ
ターンにおいて、キャリアシート101と配線パターン
105の接触面が部品実装側102であり、基板へ埋設
される面が埋設側表面103である。なお、以下の各実
施の形態において、配線パターン105とは、端子電
極、配線、などの総称である。
【0033】図1Bに示すように、キャリアシート付き
基板は、電気絶縁性基板104と、電気絶縁性基板10
4の一主面に埋設されて形成された銅箔配線パターン1
05と、前記銅箔配線パターン105を覆う剥離可能な
キャリアシート101とを含んで一体化されている。
【0034】本実施の形態に用いられる電気絶縁性基板
104は、何ら限定されるものではなく、FR−4等の
ガラスエポキシ基板(ガラス繊維クロスにエポキシ樹脂
を含浸させた基板)、無機フィラーと樹脂の混合で構成
されるコンポジット基板、さらには、銅と同時焼成可能
なセラミック基板、例えばガラスセラミック基板等もそ
の範疇に入る。
【0035】なお、銅箔配線パターン105において
は、基板埋設側表面103には、必要最小限の防錆処理
膜等が形成されていることが好ましい。防錆処理の一例
は、クロメート処理、Znメッキ処理、シランカップリ
ング処理等により、単位面積当たりの重量0.05〜
0.5mg/dm2で形成する。部品実装側102は、
無処理面の銅箔表面であることが好ましい。
【0036】本実施の形態によれば、本来表面状態が不
安定な無処理銅箔面である部品実装側102が、剥離可
能なキャリアシートに覆われているため、酸化されるこ
ともなく、安定な状態を維持できる。
【0037】そして、部品実装等必要時に応じて、キャ
リアシートを機械的に剥離することができるので便利で
ある。万一、キャリアシートの剥離方法がエッチング等
の化学的方法である場合は、洗浄、乾燥工程時に無処理
銅箔面である部品実装側102が酸化してしまうため、
不都合が生じる。
【0038】銅箔配線パターン105に用いられる銅箔
としては、例えば、電解メッキによって作製された厚さ
9μm〜35μm程度の銅箔を使用することができる。
銅箔は、電気絶縁性基板104との接着性を向上させる
ために、電気絶縁性基板104との接触面を平均粗さR
a:1μm以上に粗化しておくのが望ましい。また、銅
箔としては、接着性及び耐酸化性を向上させるために、
銅箔表面を、シランカップリング材層、クロメート防錆
処理層、Ni−Znメッキ処理層等で構成することが好
ましい。また、一方、銅箔表面にSn−Pb合金からな
る半田メッキやSn−Ag−Bi系等のPbフリーの半
田メッキを施したものを使用してもよい。
【0039】本発明の主面に形成された配線パターン
は、転写で形成されるため、基坂内に埋設される。
【0040】剥離可能なキャリアシート101として
は、合成樹脂フィルム、例えば、ポリイミド、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ
フェニレンサルファイト、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、フッ素樹脂等を用いてもよいし、剥離層として好適
な有機膜をコーティングして用いてもよい。キャリアシ
ートの好ましい厚さは、30〜100μmである。フッ
素樹脂は、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキル
ビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエ
チレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FE
P)、ポリ弗化ビニル、ポリ弗化ビニリデン等である。
【0041】また、キャリアシート101に30μm厚
以上の厚みを有する金属箔、例えば銅箔等を用いる場合
は、金属メッキ層、例えば、Crメッキ層、Niメッキ
層を介して銅箔配線パターンが形成されていてもよい。
【0042】配線パターン105は、例えば、キャリア
シート101に銅箔を接着した後、フォトリソ工程及び
エッチング工程を経て形成することができる。このよう
にすると、樹脂フィルムをキャリアに用いた場合と比較
して、よりキャリアシート剥離後の銅箔表面を清浄にす
ることができる。即ち、電界メッキ界面が直接露出され
るため、より酸化されていない光沢のある銅箔界面を露
出させることができる。
【0043】本実施形態で示したキャリアシート付き基
板においては、配線層がキャリアシートで覆われている
ため、配線層表面の酸化が防止でき、保存安定性に優れ
た多層基板として扱える。従って、回路部品、特に半導
体実装用基板として流通させることができ、有用であ
る。
【0044】(第2の実施の形態)本実施の形態は、本
発明の半導体装置の一例であり、図1C−Eは本実施の
形態における半導体装置を示す断面図である。
【0045】図1Eに示すように、本実施の形態の半導
体装置は、電気絶縁性基板104と、電気絶縁性基板1
04の一主面に埋設されて形成された銅箔配線パターン
105と、配線パターン105に一体化された樹脂フィ
ルム108と、電気絶縁性基板104の表層に配置され
た半導体素子106と、配線パターン105と半導体素
子106を電気的に接続されたバンプ107とを含んで
いる。
【0046】本実施の半導体装置は、図1Cに示すよう
にキャリアシート101を電気絶縁性基板104から剥
離した直後、図1Dに示されているように、電気絶縁性
基板104の銅箔配線パターン105側に、樹脂成分を
含むフィルム108を配置し、その上に半導体素子10
6を電気的に接続されたバンプ107を配置し、銅箔配
線パターン105とバンプ107とを位置合わせし、上
下方向から加熱・加圧して接合する。加熱・加圧の条件
は、例えば80℃〜200℃の温度で、1.47×106Pa(15
kg/cm2)〜9.8×106Pa(100kg/cm2)の加圧力が好ましい。
【0047】前記樹脂成分を含むフィルム108は、N
CF(Non-Conductive-Film)で、基本的に熱硬化性樹
脂を主成分とするフィルムであればよく、無機フィラー
と熱硬化性樹脂の混合物であっても構わないが、熱と加
重を同時に作用させて、バンプ107と銅箔配線パター
ン105がしっかり接続固定されることが望ましい。熱
硬化性樹脂としては、例えばエポキシ樹脂、フェノール
樹脂等である。
【0048】無機フィラーとしては、例えば、Al
23、MgO、BN、AlN又はSiO 2などを用いる
ことができる。無機フィラーは、50体積%から75体
積%の範囲で高密度に充填されているのが好ましい。無
機フィラーの平均粒子径は、0.1μm〜40μmの範
囲にあるのが望ましい。熱硬化性樹脂は、例えば、耐熱
性が高いエポキシ樹脂、フェノール樹脂、シアネート樹
脂又はポリフェニレンエーテル樹脂であるのが望まし
い。エポキシ樹脂は、耐熱性が高いため特に望ましい。
尚、混合物は、さらに分散剤、着色剤、カップリング剤
又は離型剤を含んでいてもよい。
【0049】一方、前記樹脂成分を含むフィルム108
は、図5Aに示したACF(Anisotropic Conductive F
ilm)異方性導電膜407と呼ばれているものであって
も良い。異方性導電粒子としては、例えば、Ni粒子、
Au(あるいはNi,Au)コートされた樹脂ボールな
どを用いることができる。この場合も、接着フィルムに
は、例えば、エポキシ系樹脂を用いることができ、熱と
加重を同時に作用させてバンプ107と銅箔配線パター
ン105の間に導電粒子が挟み込まれるようにして接続
を取ることができる。
【0050】また、本発明は、絶縁樹脂を含むフィルム
に限ることなく、絶縁樹脂体であれば良く、例えば絶縁
樹脂をフィルム状ではなくペースト状にしたものを用い
ても良い。さらに、樹脂成分を含むフィルム108は、
表面汚れを防ぐため、使用直前まで離型フィルムで覆っ
ておき、半導体素子106と配線パターン105を一体
化する直前に剥離フィルムを除去して使用しても良い。
【0051】バンプ107は、前記フィルムを貫通する
機能が要求されるため、突起のある構造であることが好
ましい。例えば、金属バンプであり、その一例としてA
uワイヤーを用いたワイヤーボンディング法により、A
uスタッドバンプを形成することができる。一方、生産
性を考慮して多数のバンプを一括で作製することができ
る方法としてはメッキバンプ法であり、例えば、Cu−
Ni−Auで構成されるようなバンプを構成することも
可能である。但し、通常メッキで構成されているバンプ
は、突起の度合いが小さいため、前記樹脂成分を含むフ
ィルム108を貫通する機能がやや劣る。従って、導電
性粒子をフィラーとするACFを用いることによって、
より確実にメッキバンプと無処理銅箔端子電極の接合が
導電性粒子を介して得ることができる。
【0052】一方、バンプ107が2段突起電極の場合
は、先端の突起が鋭いため、樹脂成分を含むフィルム1
08を容易に貫通することができるため、フィルム内に
無機フィラーが含まれていても構わない。また、本構成
によれば、実装時に突起電極が配線パターン105によ
ってつぶされるため、無処理銅箔表面に実装加熱にでき
る薄い酸化膜は容易に貫通され、バンプ107と配線パ
ターン105の良好な接続が得られる。
【0053】なお、図1A−Eは、配線パターン105
の表面と電気絶縁性基板104の表面が平らである金属
配線基板の例を示したが、図2Aに示すように、配線パ
ターン105は電気絶縁性基板104の表面から飛び出
していても構わない。図2Bに示すように、半導体素子
106と電気絶縁性基板104との間には、樹脂成分を
含むフィルム108を介在させて一体化するので、バン
プ107と配線パターン105の良好な接続が得られ
る。
【0054】また、本実施の形態では、バンプ107と
配線パターン105が直接接合する場合を説明したが、
バンプ107と配線パターンが導電性ペーストを介して
接合されていても構わない。この導電性ペーストを介し
て接合する方法は、Stud Bump Bonding法(SBB法)
と呼ばれている。この方法を採用すると、バンプ107
と配線パターン105の接合に要する加重が少ないた
め、半導体素子にかかるダメージをさらに低減すること
が可能となる。
【0055】また、半導体素子としては、例えば、トラ
ンジスタ、IC、LSIなどが用いられる。
【0056】(第3の実施の形態〉本実施の形態は、半
導体装置の一例であり、図3A−Bは本実施の形態にお
ける半導体装置を示す断面図である。
【0057】本実施の形態の半導体装置は、電気絶縁性
基板205と、電気絶縁性基板205の一主面及び他主
面に埋設されて形成された銅箔配線パターン204と、
配線パターン204に一体化された樹脂成分を含む絶縁
樹脂部203と、電気絶縁性基板205の表層に配置さ
れた半導体素子201と、配線パターン204と半導体
素子201を電気的に接続するバンプ202が一体化さ
れている(図3A)。さらに、前記実装部分を含む半導
体素子201が電気絶縁性基板206に埋設され、内蔵
された半導体素子201と接続された配線パターン20
4がインナービア207を介して他の表層に取り出され
ている(図3B)。
【0058】なお、前記半導体素子が電気絶縁性基板内
に埋設される際には、従来技術の欄で説明した従来技術
のように凹部を設けて半導体素子を実装しているわけで
はないため、半導体素子と基板の間には空隙が介在して
いない。
【0059】従って、本実施の形態の半導体装置におい
ては、高密度に回路部品、例えば半導体素子201を実
装することができる。
【0060】本実施形態の各構成は、電気絶縁性基板2
06,インナービア207を除き第1及び第2の実施の
形態と同義であるため、省略する。
【0061】インナービア207は、例えば、熱硬化性
の導電性物質からなる。熱硬化性の導電性物質として
は、例えば、金属粒子と熱硬化性樹脂とを混合した導電
性樹脂組成物を用いることができる。金属粒子として
は、金、銀、銅又はニッケル等を用いることができる。
金、銀、銅又はニッケルは、導電性が高いため望まし
く、銅は導電性が高くマイグレーションも少ないため特
に望ましい。熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ
樹脂、フェノール樹脂、シアネート樹脂又はポリフェニ
レンエーテル樹脂を用いることができる。エポキシ樹脂
は、耐熱性が高いため特に望ましい。
【0062】一方、電気絶縁性基板206は、無機フィ
ラーと熱硬化性樹脂とを含む混合物からなる。
【0063】無機フィラーとしては、例えば、Al
23、MgO、BN、AlN又はSiO 2などを用いる
ことができる。無機フィラーは、例えば60重量%から
90重量%の範囲で高密度に充填されているのが好まし
い。無機フィラーの平均粒子径は、0.1μm〜40μ
mの範囲にあるのが望ましい。熱硬化性樹脂は、例え
ば、耐熱性が高いエポキシ樹脂、フェノール樹脂、シア
ネート樹脂又はポリフェニレンエーテル樹脂であるのが
望ましい。エポキシ樹脂は、耐熱性が高いため特に望ま
しい。尚、混合物は、さらに分散剤、着色剤、カップリ
ング剤又は離型剤を含んでいてもよい。
【0064】この実施形態によれば、電気絶縁性基板2
06は、ガラス繊維等補強材を含まないため、容易に回
路部品を埋め込むことができる。
【0065】また、電気絶縁性基板206に埋め込まれ
た半導体素子201は回路部品内蔵モジュールとなり、
前記回路部品内蔵モジュールにおいては、電気絶縁性基
板206に含まれる無機フィラーによって回路部品で発
生した熱が速やかに伝導される。従って、信頼性の高い
回路部品内蔵モジュールを実現することができる。
【0066】また、電気絶縁性基板206においては、
無機フィラーを選択することにより、電気絶縁性基板2
06の線膨張係数、熱伝導度、誘電率などを容易に制御
することができる。電気絶縁性基板206の線膨張係数
を半導体素子に近づけることができれば、温度変化によ
るクラックの発生等を防止することができるため、信頼
性の高い回路モジュールを実現することができる。ま
た、電気絶縁性基板206の熱伝導性を向上させれば、
高密度で回路部品を実装した場合にも、信頼性の高い回
路部品内蔵モジュールを実現することができる。さら
に、電気絶縁性基板206の誘電率を低くすることによ
り、誘電損失の小さい高周波回路用モジュールを実現す
ることができる。さらに、電気絶縁性基板206によっ
て回路部品である半導体素子201を外気から遮断する
ことができるため、湿度による信頼性の低下を防止する
ことができる。
【0067】また、本実施形態によれば、電気絶縁性基
板205と206が積層された構造を取るため、反り、
歪みの観点から電気絶縁性基板205も電気絶縁性基板
206と同一の組成を取ることが望ましい。
【0068】(第4の実施の形態〉次に、第3の実施の
形態の変形例を図4に示す。
【0069】図4において、図3と同じ部分は同じ記号
を用いる。本変形例においては、電気絶縁層206上に
さらに別の半導体素子311や電子部品310を搭載し
ている。また、電気絶縁層内部に他の電子部品310を
内蔵している。これらのように別の電子部品を搭載した
り内蔵しても良い。
【0070】なお、この変形例においては電気絶縁性基
板205として、多層配線基板の一例を示しているが、
前記各実施の形態においても電気絶縁層として多層配線
基板を用いても良い。
【0071】なお、前記各実施の形態において、電子部
品としては、例えば、コンデンサやインダクタ、抵抗な
どのチップ部品や、ダイオード、サーミスタ、スイッチ
等が用いられる。
【0072】なお、前記各実施の形態において、前記転
写材のキャリフィルムが銅箔からなり、キャリアシート
と銅箔配線パターン間の剥離層がクロムめっき層で形成
されていても良い。これにより一層剥離がしやすくなる
という利点がある。
【0073】なお、前記各実施の形態において、配線パ
ターンとして銅箔を用いた例を示したが、本発明はこれ
に限ることなく、アルミニウム、ニッケル等の金属箔で
あれば良い。
【0074】
【実施例】以下、具体的実施例を挙げて本発明をさらに
詳細に説明する。
【0075】(実施例1)本実施例においては、第1〜
第3の実施形態に対応する半導体装置を作製する際の、
無機フィラーと熱硬化性樹脂とを含む2種類の混合物か
らなる電気絶縁性基板の作製方法の一例について説明す
る。
【0076】本実施例の作製方法は、以下の順番によっ
て形成される。電気絶縁性基板の作製方法に始まり、図
1Aに示される転写形成材の作製方法、図1Bに示され
るキャリア付き基板の作製方法、図1C−Eに示される
表面実装状態の半導体装置の作製方法、最後に前記半導
体素子が基板内に内蔵された図3に示される基板内蔵型
半導体装置の製造方法で作製完了となる。以下、前記順
に従い説明する。
【0077】本実施例においては、液状エポキシ樹脂と
して、日本ペルノックス社製のエポキシ樹脂“WE−2
025”(商品名)を用いた。また、フェノール樹脂と
して、大日本インキ社製の“フェノライト VH415
0”(商品名)を用いた。また、シアネート樹脂とし
て、旭チバ社製のシアネート樹脂“AroCy、M−3
0”(商品名)を用いた。また、添加物としてカーボン
ブラック又は分散剤を加えた。条件を下記表1に、結果
を表2に示す
【0078】
【表1】
【0079】(備考) Al23:昭和電工社製商品名“SA−40” SiO2:関東化学社製試薬1級 AlN:ダウコーニング社製 BN:電気化学工業社製 MgO:関東化学社製試薬1級 液状エポキシ樹脂:日本ペルノックス社製商品名“WE
−2025” フェノール樹脂:大日本インキ社製商品名“フェノライ
トVH−4150” シアネート樹脂:旭チバ社製商品名“AroCyM−3
0” カーボンブラック:東洋カーボン社製商品名“R−93
0” 分散剤:第一工業製薬社製商品名“プライサーフS−2
08F”
【0080】
【表2】
【0081】電気絶縁性基板を構成する第1の混合物を
作製するに際して、まず、上記(表1)の組成で混合さ
れたペースト状の混合物を、所定量だけ離型フィルム上
に滴下した。このペースト状の混合物は、無機フィラー
と液状の熱硬化性樹脂とを攪拌混合機によって10分程
度混合して作製した。使用した攪拌混合機は、所定の容
量の容器に無機フィラーと液状の熱硬化性樹脂とを投入
し、容器自体を回転させながら公転させるものであり、
混合物の粘度が比較的高くても十分な分散状態が得られ
る。離型フィルムとしては、厚み75μmのポリエチレ
ンテレフタレートフィルムの表面にシリコーンによる離
型処理を施したものを用いた。
【0082】次いで、離型フィルム上のペースト状の混
合物にさらに離型フィルムを重ね、加圧プレスによって
厚さ200μmとなるようにプレスして、板状の混合物
を得た。尚、より粘度を低下させたスラリー状の混合物
を離型フィルムの上に載せ、ドクターブレード法によっ
てシート成形しても良好な板状の混合物が得られた。
【0083】また、無機フィラーとして非晶質SiO2
を用いた場合には、線膨張係数は、12ppm/℃であ
り、シリコン半導体(線膨張係数は3ppm/℃)によ
り近くなった。従って、無機フィラーとして非晶質Si
2を用いた電気絶縁性基板は、半導体を直接実装する
フリップチップ用の基板として望ましい。
【0084】また、無機フィラーとしてSiO2を用い
た場合には、比誘電率が3.4〜3.8と低い電気絶縁
性基板が得られた。SiO2は比重が小さいという利点
もある。無機フィラーとしてSiO2を用いた回路部品
内蔵モジュールは、携帯電話などの高周波用モジュール
として望ましい。
【0085】次に、図1Aに示す、転写形成材の作製方
法にあたっては、剥離層としてクロムメッキが介在する
厚さ70μmの電界銅箔と厚さ9μmの電界銅箔が積層
された銅箔を用意した。9μm銅箔の表面処理は、剥離
層側が、無処理面、表層側が防錆処理を目的として、シ
ランカップリング材層、クロメート防錆処理層、Ni−
Znメッキ処理層で構成した。しかる後、9μm銅箔側
よりフォトリソグラフィ法(ドライフィルムレジスト
(DFR)のラミネート、パターン露光、現像、塩化第
二鉄水溶液によるエッチング、水酸化ナトリウム水溶液
によるDFRの剥離)を行い、銅箔配線パターン形成を
転写形成材を作製した。なお、本実施例では、剥離可能
なキャリアシートとして、銅箔フィルムを用いたが、ポ
リエステル等の樹脂フィルムを用いても構わない。
【0086】次に、図1Bに示すキャリアシート付き基
板の作製方法にあたっては、Bステージ(半硬化または
部分硬化)状態のエポキシ樹脂製電気絶縁性シートを用
意し、120℃で加熱した後、前記転写形成材を加重、
30kg/cm2にて貼り付ける事によって得られた。
【0087】次に、図1Eに示される半導体装置の作製
方法にあたっては、TEG(test element group)のベ
ア半導体素子を準備し、Auワイヤーを用いて厚さ50
μmのスタッドバンプを形成した。同時に、NCFとし
て、シリカフィラーとエポキシ樹脂から構成される流れ
性に優れたコンポジットシートを用意した。
【0088】配線パターンが形成された電気絶縁性基板
を加熱ステージに設置、半導体素子との位置合わせを完
了した段階で、図1Cに示すようにキャリアシートを機
械的に剥離し、即、加熱、加重(150℃、80g/バ
ンプ)を加え、バンプと銅端子電極の接合をした。同時
に、フィルム106は硬化し、バンプ接続部分は機械的
に補強された。
【0089】このようにして得られた半導体装置のバン
プの初期接続抵抗を評価した。比較のため、基板に形成
された配線パターンに、(1)防錆処理膜が形成された
銅箔配線パターンと、(2)サブトラクティブ法にて形
成された無処理銅箔配線パターンと、(3)基板に形成
された銅箔配線パターンに無電界Ni−Auメッキ処理
を施したものを用意した。
【0090】バンプ接続抵抗は下記のとおりであった。 (1)防錆処理膜付き銅箔配線 100〜500mΩ (2)サブトラクティブ法による無処理銅箔配線 100〜1000mΩ (3)無電界Ni−Auメッキ処理銅箔配線 20〜25mΩ (4)本実施例(キャリア剥離直後の無処理銅箔) 15〜20mΩ 上記の結果から分かるように、本実施例の構成によれ
ば、Auメッキした銅端子電極と同等以上の初期接続抵
抗値が得られたことが確認できた。
【0091】一方、単に、無処理銅箔配線を用いて実装
する場合は、(2)の結果から分かるように、接続抵抗
は、高く、且つばらつきの大きいのもとなった。
【0092】なお、このバンプ接続抵抗値は、半導体素
子201を、電気絶縁性基板206に埋設した後も同じ
傾向と、抵抗値が得られた。
【0093】次いで、作製された半導体装置の信頼性を
評価するために、半田リフロー試験及び温度サイクル試
験を行った。半田リフロー試験は、ベルト式リフロー試
験機を使い、最高温度260℃で10秒のサイクルを1
0回繰り返すことによって行った。温度サイクル試験
は、125℃の温度で30分間保持した後に、−60℃
の温度で30分間保持する工程を200サイクル繰り返
すことによって行った。
【0094】半田リフロー試験及び温度サイクル試験の
いずれにおいても、本実施例の回路部品内蔵モジュール
にはクラックが発生せず、超音波探傷装置を用いても特
に異常は認められなかった。この結果から、半導体素子
のバンプ接続部は、強固に接着していることが確認でき
た。
【0095】
【発明の効果】本発明によれば、コストの低い配線パタ
ーンを用いて、低抵抗で、かつ信頼性の高いバンプ接続
が可能なキャリアシートを備えた金属配線基板と半導体
装置及びその製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】A−Bは本発明の第1の実施形態における半導
体装置の各製造工程を示す断面図、C−Eは第2の実施
形態における半導体装置の各製造工程を示す断面図であ
る。
【図2】A−Bは本発明の第2の実施形態における別の
半導体装置の各製造工程を示す断面図である。
【図3】A−Bは本発明の第3の実施形態における半導
体装置の製造工程を示す断面図である。
【図4】本発明の第4の実施形態における部品内蔵基板
の配線層の断面図である。
【図5】A−Bは従来の異方性導電膜(ACF)を用い
た半導体装置の実装方法の概略断面図である。
【符号の説明】
101 剥離可能なキャリアシート 102 銅箔配線における無処理面側 103 銅箔配線に於ける防錆処理面側 104,205,206,406 電気絶縁基板 105,204 銅箔配線パターン 106,201,401 半導体素子 107,202,402 バンプ 108,203 絶縁樹脂体 207 ビア 310 電子部品 311 半導体素子 403 導電性粒子 404 樹脂フィルム 405 端子電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 祐伯 聖 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中谷 誠一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 井戸川 義信 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 西山 東作 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E338 AA01 AA11 BB71 BB75 CC01 CD01 CD33 EE31

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的絶縁基板の表層に埋設された金属
    配線と、前記金属配線を覆い機械的剥離が可能で且つ前
    記金属配線の酸化を防ぐキャリアシートを貼り合わせた
    金属配線基板。
  2. 【請求項2】 前記キャリアシートと接している前記金
    属配線の表面は、防錆処理がされていない請求項1に記
    載の金属配線基板。
  3. 【請求項3】 前記電気的絶縁基板の表層に埋設された
    前記金属配線の面は、防錆処理がされている請求項1に
    記載の金属配線基板。
  4. 【請求項4】 前記キャリアシートが金属シート又は樹
    脂シートである請求項1に記載の金属配線基板。
  5. 【請求項5】 前記樹脂シートが、ポリイミド、ポリエ
    チレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポ
    リフェニレンサルファイト、ポリエチレン、ポリプロピ
    レン、及びフッ素樹脂から選ばれる少なくとも一つの樹
    脂フィルムであり、金属シートが銅箔である請求項4に
    記載の金属配線基板。
  6. 【請求項6】 前記キャリアシートの厚みが30〜10
    0μmの範囲である請求項1に記載の金属配線基板。
  7. 【請求項7】 前記金属配線が銅箔であり、前記キャリ
    アシートと前記配線間の剥離層が形成され、前記剥離層
    がクロムめっき層である請求項1に記載の金属配線基
    板。
  8. 【請求項8】 電気的絶縁基板に埋設された金属端子電
    極と、半導体素子上の突起電極とが電気的に接続され、
    前記突起電極は前記半導体素子を前記基板に実装するこ
    とによって先端がつぶれた構造を有し、前記基板と前記
    半導体素子との接続部が絶縁樹脂体にて補強されて一体
    化した構造を含む半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記金属端子電極の表面には防錆処理を
    していない請求項8に記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記絶縁樹脂体が樹脂フィルムである
    請求項8に記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記絶縁樹脂体が、無機フィラーと少
    なくともエポキシ樹脂を含む樹脂成分で構成される請求
    項8に記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記半導体素子が別の基板内に埋設さ
    れた請求項8に記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記半導体素子が基板内に埋設される
    際に、前記半導体と前記基板との間に空隙が介在しない
    請求項8記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】 前記絶縁樹脂体と半導体素子を埋設す
    る基板が、いずれも無機フィラーと樹脂を含む組成で構
    成される請求項8に記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】 前記半導体素子に形成される突起電極
    がメッキで形成される請求項8に記載の半導体装置。
  16. 【請求項16】 前記金属端子電極が銅箔であり、前記
    キャリアシートと前記金属端子電極間の剥離層が形成さ
    れ、前記剥離層がクロムめっき層である請求項8に記載
    の半導体装置。
  17. 【請求項17】 キャリアシート上に金属配線パターン
    が形成された転写材を用いて、電気絶縁基板に転写材を
    接触させて前記金属配線パターンを前記基板に埋めこむ
    工程と、 前記金属配線パターンと半導体素子に形成された突起電
    極の接続部を補強する絶縁樹脂体を準備する工程と、 前記キャリアシートを剥離する剥離工程と、 前記剥離工程によって露出された前記金属配線パターン
    上に、加熱加圧を加えて絶縁樹脂体を介しながら前記金
    属配線パターンに前記突起電極の先端を接触させ、前記
    先端がつぶれるように前記配線パターンと前記突起電極
    とを加熱かつ加圧して接続する半導体実装工程を含む半
    導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記キャリアシートが金属シート又は
    樹脂シートである請求項17に記載の半導体装置の製造
    方法。
  19. 【請求項19】 前記樹脂シートが、ポリイミド、ポリ
    エチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、
    ポリフェニレンサルファイト、ポリエチレン、ポリプロ
    ピレン、及びフッ素樹脂から選ばれる少なくとも一つの
    樹脂フィルムであり、金属シートが銅箔である請求項1
    8に記載の半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記キャリアシートが銅箔であり、金
    属配線パターンが銅箔であり、前記キャリアシートと前
    記配線パターン間の剥離層がクロムめっき層で形成され
    ている請求項19に記載の半導体装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記半導体実装工程の後、無機フィラ
    ーと樹脂を含む組成で構成される基板に前記半導体素子
    を埋設する工程を含む請求項17に記載の半導体装置の
    製造方法。
  22. 【請求項22】 突起電極がメッキで形成される請求項
    17に記載の半導体装置の製造方法。
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