JP2003243356A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2003243356A JP2002264135A JP2002264135A JP2003243356A JP 2003243356 A JP2003243356 A JP 2003243356A JP 2002264135 A JP2002264135 A JP 2002264135A JP 2002264135 A JP2002264135 A JP 2002264135A JP 2003243356 A JP2003243356 A JP 2003243356A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体基板の割れや曲がりを防止しつつ、半
導体基板のオン抵抗を大幅に低減することのできる半導
体装置の製造方法を提供すること。 【解決手段】 本発明の半導体装置の製造方法は、半導
体基板1をエッチングして薄くする場合、半導体基板の
外周部10をシールパッキン9によってマスクしエッチ
ングせずに、凹部11の底面部のみにエッチングを施し
薄肉化している。それにより、半導体基板の外周部10
を凹部11の底面部より厚く残し強度を持たせることが
でき、半導体基板1の割れや曲がりを防止することがで
きる。従って、縦型の半導体装置、例えば電力用半導体
装置などの基板部を薄くすることができ、半導体基板の
有する抵抗成分を大幅に低減して半導体基板のオン抵抗
を大幅に低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置のオン
抵抗を改善する半導体装置の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】従来、半導体基板の有する抵抗成分を低減
して半導体装置のオン抵抗を低減する種々の方法が提案
されている。
【0003】例えば、特許公報第2513055号に
は、縦型の電力用半導体装置の製造方法として、半導体
基板の一方の表面に、半導体素子としてのデバイス層
(MOS構造素子)と表面電極を形成した後に、半導体
基板とデバイス層との厚さが200〜450μm程度に
なるように、半導体基板の他方の表面をサーフェイス研
削(SG加工)し、その後裏面電極を形成した方法が記
載されている。
【0004】このように、半導体基板にサーフェイス研
削を施すことにより、半導体基板の厚みを薄くすること
ができるため、半導体基板の有する抵抗成分を低減して
半導体装置のオン抵抗を低減することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載の半導体装置の製造方法では、半導体基板とデ
バイス層との厚さを200μm未満にすると、半導体基
板の破壊強度の低下により、研削加工工程中や表面側に
配置した粘着フィルムを剥離する際に、半導体基板に割
れや曲がりが発生してしまい、歩留まりが低下するとい
う問題がある。
【0006】すなわち、上記公報に記載の半導体装置の
製造方法では、半導体基板とデバイス層との厚さを20
0μm未満にすることは現状では難しく、半導体装置の
オン抵抗を大幅に低減することができない。
【0007】このような問題点を解決可能な半導体装置
の製造方法として、特開平5−121384号公報に記
載された方法が公知である。この公報に記載された方法
では、半導体基板(ウエハ)の直径よりも小さい直径の
研磨部を備える研磨装置によって、半導体基板の裏面側
において、半導体基板の外周部に厚い部分を残すよう
に、半導体基板の内周部のみ研磨する。これにより、半
導体基板に割れや曲がりが生じることなく、半導体基板
を薄く削ることを可能にしている。
【0008】しかしながら、この従来方法では、半導体
基板の裏面を研磨することによって半導体基板を薄くし
ているため、半導体基板の裏面には、研磨によるダメー
ジ層が残る。このため、半導体基板の裏面に裏面電極を
形成する場合に、両者の接触抵抗が増大するとの問題が
生じる。
【0009】また、従来方法では、半導体基板の直径よ
りも小さい直径の研磨部を回転させて、半導体基板を研
磨しているため、半導体基板の外周部のみにしか暑い部
分を残すことができない。このため、例えば、生産性を
向上するために半導体基板を大口径化した場合などは、
外周部のみにしか厚さの厚い部分を残すことができない
ため、半導体基板の割れや曲がりを十分に防止できない
可能性がある。
【0010】そこで、本発明の目的は、上記問題点に鑑
み、半導体基板の割れや曲がりを防止しつつ、オン抵抗
を大幅に低減することのできる半導体装置の製造方法を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の半導体
装置の製造方法は、半導体基板の一方の表面に半導体素
子が形成された半導体装置の製造方法において、半導体
基板における半導体素子が形成された面とは反対側の面
から研削加工して、半導体基板を所定の厚さにする研削
加工工程と、この研削加工工程を実行した後に、半導体
基板の反対側の面に対し半導体基板の外周部を残して所
定深さまでエッチングして薄くするエッチング工程とを
備えたことを特徴としている。また、請求項5に記載の
半導体装置の製造方法は、このエッチング工程を実行し
た後に、半導体基板の反対側の面に電極を形成する電極
形成工程を備えたことを特徴としている。
【0012】請求項1に記載の発明によれば、エッチン
グ工程では半導体基板の外周部を残してエッチングして
いるため、この残された半導体基板の外周部に強度を持
たせることができ、半導体基板の割れや曲がりを防止す
ることができる。
【0013】それによって、半導体基板を薄くエッチン
グすることができるため、半導体基板の有する抵抗成分
を大幅に低減して半導体装置のオン抵抗を大幅に低減す
ることができる。
【0014】特に、請求項1に記載の発明では、エッチ
ングによって半導体基板の内部を薄く形成しているの
で、研磨によって薄肉化した場合のようなダメージ層が
発生することが防止できる。従って、請求項5に記載す
るように、エッチング工程後に、半導体基板のエッチン
グ面に電極を形成する場合、基板と電極との接触抵抗を
低減することができる。
【0015】請求項2に記載の半導体装置の製造方法
は、低濃度の半導体基板の一方の表面に半導体素子が形
成された半導体装置の製造方法において、半導体基板の
一方の面とは反対側の面から研削加工して、半導体基板
を所定の厚さにする研削加工工程と、この研削加工工程
を実行した後に、半導体基板の反対側の面に対し半導体
基板の外周部を残して所定深さまでエッチングして薄く
するエッチング工程と、このエッチング工程を実行した
後に、低濃度の半導体基板の反対側の面に高濃度層を形
成する高濃度層形成工程とを備えたことを特徴としてい
る。
【0016】請求項2に記載の半導体装置の製造方法に
よれば、低濃度の半導体基板を用いているため、高濃度
の半導体基板を用いた場合よりもコストを低減すること
ができる。尚、低濃度の半導体基板を用いた場合、請求
項5に記載するように、半導体基板の裏面(反対側の
面)に直接電極を形成すると接触抵抗の増加が懸念され
るが、本発明では、低濃度の半導体基板の反対側の面に
高濃度層を形成しているため、前述の問題点を解決する
ことができる。
【0017】さらに、本発明では、エッチングによって
半導体基板を薄くしているので、そのエッチング面であ
る半導体基板の反対側の面に良好な拡散層を形成するこ
とができる。つまり、従来技術のように研磨によって半
導体基板を薄肉化し、その研磨面に拡散層を形成した場
合には、ダメージ層の存在により拡散層内のキャリヤの
移動度の低下等が生じて、拡散層を形成しながらも接触
抵抗の低減効果を十分にえられない。それに対して、本
発明では、研磨によるダメージ層は、エッチング工程に
よって除去されるため、そのエッチング面に拡散層を形
成することにより、十分な接触抵抗の低減効果を発揮す
ることができる。
【0018】請求項3に記載の半導体装置の製造方法
は、エッチング工程では、半導体基板の外周部に加え
て、その外周部によって囲まれる内部領域の一部も、厚
さが厚いまま残すようにエッチングを施すことを特徴と
している。
【0019】本発明では、エッチングによって半導体基
板を薄肉化しているので、そのエッチング領域は、マス
クパターンによって自由に設定することができる。その
ため、例えば、大口径化された半導体ウエハを半導体基
板としてエッチングする場合には、外周部に加えて内部
領域にも厚さの厚い部分を残すことにより、そりや曲が
り等の発生を確実に低減することができる。
【0020】請求項4に記載した半導体装置の製造方法
は、エッチング工程において、そのエッチング加工に用
いるエッチング液組成によって、エッチング加工面の表
面粗さを制御することを特徴としている。
【0021】例えば、高濃度に不純物がドープされた半
導体基板の裏面に電極を形成する場合、半導体基板の裏
面に凹凸があると、基板と電極との接触面積が増加す
る。このため、エッチング加工面の表面粗さが大きくな
るようにエッチング加工を行なう。これにより、半導体
基板と電極との接触抵抗の一層の低減及び密着力の向上
を図ることができる。一方、低濃度に不純物がドープさ
れた半導体基板の裏面に拡散層を形成した上で、電極を
形成する場合、半導体基板の裏面をミラー面相当の仕上
げ面として、不純物の打ち込み及び拡散を行なうことに
より、拡散層を均一に形成することができる。このた
め、この場合には、エッチング加工面がミラー面に近づ
くように表面粗さを小さくエッチング加工する。これに
より、基板と電極との接触面の各部における接触抵抗の
ばらつきが減少できる。
【0022】請求項6に記載の半導体装置の製造方法
は、半導体基板における半導体素子が形成された素子形
成面に保護部材を設けた状態でエッチング工程を実行し
たことを特徴としている。
【0023】請求項6に記載の発明によれば、半導体基
板の素子形成面に保護部材が設けた状態でエッチング工
程を実行しているので、エッチング工程中に半導体基板
が割れたとしても、半導体基板がバラバラになることを
防止できる。
【0024】請求項7に記載の半導体装置の製造方法
は、エッチング工程において、半導体基板におけるエッ
チングにより薄くなった領域の厚さを測定し所望の厚さ
となったときにエッチングを終了させるようにしたこと
を特徴としている。
【0025】請求項7に記載の発明によれば、時間管理
にてエッチング終了点を検出する場合に比べて、エッチ
ング工程中の厚さ計測にてエッチング終了点を検出する
ことができるため、半導体基板におけるエッチングによ
り薄くなった領域の厚さ精度を高めることができる。
【0026】請求項8に記載の半導体装置の製造方法
は、半導体基板におけるエッチングにより薄くなった領
域の半導体基板の厚さを200μm未満としたことを特
徴としている。このように、半導体基板におけるエッチ
ングにより薄くなった領域の半導体基板の厚さを200
μm未満とすると、実用上好ましいものとなる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を縦型のnチャネル
MOSFETに適用した実施形態を、図面に従って説明
する。
【0028】(第1実施形態)図1〜図10に、第1実
施形態の半導体装置の製造方法を示す。
【0029】まず、図1(a)に示されるように、半導
体基板1の一面には、半導体素子(あるいは半導体素子
を電気的に接続した半導体回路)が形成された素子形成
領域2が設けられている。この素子形成領域2について
は、後述する図10を用いて具体的に説明する。ここ
で、半導体基板1における素子形成面1aの反対の面を
裏面1bとする。尚、本実施形態の半導体基板1の厚さ
は625μmである。
【0030】そして、図2に示されるように、半導体基
板1の裏面1bから砥石3を用いて研削加工して、半導
体基板1の厚さを例えば250μmにする。それによ
り、半導体基板1は図1(b)に示されるような状態に
なる。つまり、荒削りにより半導体基板1の全域を薄く
する。
【0031】続いて、図3に示されるように、ハーフダ
イシング工程に移行して、半導体基板1の裏面1b(研
削面)に粘着テープ13を貼り付ける。そして、カッタ
ー5を用いて、半導体基板1の素子形成面1a側から所
定深さの切り込み6を複数形成する。
【0032】続いて、図4に示されるように、半導体基
板1の素子形成面1aに粘着テープ4(本発明でいう、
保護部材)を貼り付け、この状態でエッチング液7が入
ったエッチングポット8に半導体基板1をセットして、
半導体基板1の被エッチング面(裏面1b)を上向きに
保持しエッチング液7に晒すようにして、同時に、シー
ルパッキン9にて半導体基板の外周部10をマスクす
る。
【0033】この状態で、例えば半導体基板の厚さが1
00μmになるまで半導体基板1の裏面1bをエッチン
グすると、半導体基板の外周部10がシールパッキン9
でマスクされているので、半導体基板1には凹部11が
形成されて、この凹部11の底面部のみが薄肉化され
る。それにより、半導体基板1は図1(c)に示される
ような状態となる。尚、この際に、エッチング量は切り
込み6に達しない量とする。
【0034】続いて、図1(d)に示されるように、半
導体基板1の裏面1bの全面に、蒸着、スパッタ、CV
D法などにより金属を全面に堆積して、電極(ドレイン
電極)12を形成する。
【0035】続いて、図5に示されるように、半導体基
板1の素子形成面1aに粘着テープ4を貼り付けた状態
で、半導体基板1の素子形成面1aを下向きにして置
き、ブレークローラ14を用いて、半導体基板1に曲げ
応力をかけて、図3に示す工程で形成された切り込み6
に沿って各半導体チップに破壊分離する。
【0036】その後、図6及び図5におけるA矢視図で
ある図7(半導体基板1の素子形成面1aのみ図示)に
示されるように、粘着テープ4から各半導体チップ15
を取り出し、半導体チップ15をそのまま所望のマウン
ト箇所に配置する。
【0037】ここで、前述の図4に示すエッチング工程
について、図8〜図10を用いて詳しく説明する。図8
にはエッチングポット8の具体的構成を示し、図9には
エッチング装置の全体構成を示し、図10にはエッチン
グ装置の一部拡大断面図を示す。
【0038】まず、図8に示されるように、エッチング
ポット8は、プレート状のポットベース20と筒状のポ
ットリング21とを具備し、このポットベース20の上
面には半導体基板1が載置されるとともに、その上にポ
ットリング21が一方の開口部を下にした状態で配置さ
れる。
【0039】つまり、半導体基板1が筒状のポットリン
グ21の下面開口部を塞ぐように配置される。より詳し
くは、ポットベース20はその中央部が半導体基板1を
乗せる台の役割をしている。
【0040】また、ポットベース20における半導体基
板載置部の外周側には凹部22が環状に形成され、この
凹部22にポットリング21の凸部23が嵌合する。こ
のように凹部22は位置合わせの機能を持つ。
【0041】さらに、ポットベース20における凹部2
2の外周側(半導体基板載置部の周囲)には、平坦なシ
ール面S1が環状に形成され、このシール面S1には、
凹部24が環状に形成され真空用ポケットとして機能す
る。
【0042】また、ポットリング21の下面での内周部
には、半導体基板形シールパッキン9が固定され、この
パッキン9は半導体基板1の縁部上面をシールすべく半
導体基板形状に形抜きされている。
【0043】この半導体基板形シールパッキン9によ
り、ポットリング21内に満たされるエッチング液に対
しシールすることができる。つまり、シールパッキン9
は、ポットベース20に半導体基板1を載置した状態
で、ポットリング21の下面と半導体基板1の外周部と
を液密状態でシールするためのものである。
【0044】また、ポットリング21における下面外周
部には、平坦なシール面S2が環状に形成され、このシ
ール面S2には、凹部25が環状に形成され真空用ポケ
ットとして機能する。
【0045】また、ポットベース20のシール面S1と
ポットリング21のシール面S2との間には、環状のX
形パッキン26が配置されている。
【0046】そして、真空ポンプなどで凹部(真空用ポ
ケット)24、25内の空気を排出することで、X形パ
ッキン26が収縮してポットベース20とポットリング
21とが引き寄せられ、シールパッキン9にて半導体基
板1の外周部をシールした状態で固定される。このよう
に、X形パッキン26が固定部材として機能する。
【0047】このように構成したエッチングポット8
は、図9に示されるように、エッチング装置にセットさ
れ、エッチングポット8内にエッチング液7が注入され
る。尚、この際に、半導体基板形シールパッキン9によ
りシールされることにより、エッチング液7に対し半導
体基板1の外周部がマスク(保護)される。
【0048】このように、エッチングポット8の内部に
エッチング液7が満たされるとともに、ポット8の底面
部に半導体基板1が支持され、上向きの半導体基板1の
被加工面(裏面)がエッチング液7にて覆われる。詳し
くは、エッチングポット8がポット載置台27の上に搭
載されるとともに、エッチングポット8の上面開口部が
キャップ28にて塞がれる。
【0049】このキャップ28には、攪拌翼29がシー
ル材30にてシールされた状態で垂下され、モータ31
の駆動により攪拌翼29が回転してエッチング液7を攪
拌する。また、キャップ28には、ヒータ32がシール
材33にてシールされた状態で垂下され、ヒータ32に
てエッチング液7が加熱される。さらに、キャップ28
には、温度センサ34がシール材35にてシールされた
状態で垂下され、温度センサ34にてエッチング液7の
温度が検出される。
【0050】そして、エッチング中はエッチング液7が
攪拌翼29により十分攪拌され、温調器36により温度
センサ34による液温が所定の温度となるようにヒータ
32が通電制御される。
【0051】また、キャップ28には洗浄用純水の通路
37が形成され、ポットリング21の内壁に沿って純水
をエッチングポット8内に注入することができる。ま
た、キャップ28には排液口38が形成され、ポット8
内でオーバーフローした液を排出することができる。
【0052】また、図9において、ポットベース20に
は厚さセンサ39が設けられ、図10に示されるよう
に、半導体基板1における凹部11の底面部での厚さ
(エッチング量)を測定してエッチングの進行状況を検
出し、エッチング終了時期を検出する。
【0053】ここで、この厚さセンサ39は、図10に
示されるように、半導体基板1のエッチング面とその反
対面の二重反射を利用して、片側から厚み測定を行う測
定器として構成されている。
【0054】そして、所定量のエッチングが行われ、半
導体基板1における凹部11の底面部での厚さが所望の
値になると、エッチングを停止すべく図9の通路37を
通して、エッチングポット8内に洗浄用純水が注入され
てエッチング液を希釈冷却するとともに、オーバーフロ
ーした液が排液口38を通して排水される。
【0055】その後、真空ポンプ等による凹部(真空用
ポケット)24、25内の真空引きを止めて凹部24、
25内を大気圧にする。そして、キャップ28及びポッ
トリング21(シールパッキン9)を取り外して、エッ
チング加工後の半導体基板1を次工程に送る。
【0056】このように、薄肉加工用エッチング装置と
して、図9に示すようなポットエッチング装置を用いた
ときにおいて、ベース材としてのポットベース20に半
導体基板1を載置した状態で、枠体としてのポットリン
グ21をポットベース20の上に配置し、X形パッキン
26によりポットベース20とポットリング21とを引
き寄せて固定することにより、シールパッキン9によっ
てポットリング21の下面と半導体基板1の外周部とを
液密状態でシールさせ、ポットリング21の内部に注入
されたエッチング液7にて、半導体基板1の裏面1bに
対し半導体基板1の外周部を残して所定深さまでエッチ
ングして薄くすることができる。
【0057】特に、本実施形態では、エッチングにより
半導体基板1を薄肉加工しているため、厚さを厚いまま
残す外周部10は円環状、直線状等、どのような形状に
もすることができる。すなわち、図7に示すように、半
導体ウエハの外周に沿って、基本的には円環状に外周部
10を形成しつつ、オリエンテーションフラット部分で
は直線状に外周部10を形成できる。この結果、従来技
術において説明した研磨部を回転させてウエハ内部に薄
肉化領域を形成する場合は、その薄肉化領域は円形に限
られてしまうのに対し、本実施例では、半導体ウエハの
外周形状に沿って厚肉の外周部10を形成できるので、
半導体ウエハにおいて薄肉化領域を広く取ることが可能
になる。
【0058】以上説明してきたように、本実施形態の半
導体装置の製造方法では、図4に示されるように、半導
体基板1をエッチングして薄くする場合、半導体基板の
外周部10をシールパッキン9によってマスクしエッチ
ングせずに、凹部11の底面部のみにエッチングを施し
薄肉化している。
【0059】それにより、半導体基板の外周部10を凹
部11の底面部より厚く残し強度を持たせることができ
るため、本実施形態のように、半導体基板1を100μ
mと薄くエッチングしたとしても、半導体基板1の割れ
や曲がりを防止することができる。
【0060】さらに、半導体基板1の割れや曲がりを防
止したことにより、半導体基板1の曲がりによる搬送系
ツールとの干渉の防止や半導体基板1の大口径化を実現
することができる。
【0061】また、図2に示す研削加工による加工レー
トと図4に示すエッチングによるエッチレートとを比較
すると、一般的に図2に示す研削加工レートの方が早い
ため、本実施形態のように、研削加工とエッチング加工
とを組み合わせた半導体装置の製造方法を適用すると、
エッチングのみで半導体基板1を薄肉化した場合と比較
して、処理時間を短縮することができる。
【0062】また、本実施形態では、図4に示されるよ
うに、半導体基板1の素子形成面1aに粘着テープ4を
貼り付けた状態で、エッチングポット8に半導体基板1
をセットしたことを特徴としている。
【0063】それによって、エッチング工程中に切り込
み6に達するようなエッチングが行われ半導体基板1が
割れたとしても、半導体基板1には粘着テープ4が貼り
ついているため、この粘着テープ4によって各半導体チ
ップ15を保持することができ、各半導体チップ15が
バラバラになることを防止できる。
【0064】また、本実施形態のエッチング工程は、図
10に示されるように、厚さセンサ39にて所望の厚さ
となったときにエッチングを終了させるようにしたこと
を特徴としている。
【0065】それによって、時間管理にてエッチング終
了点を検出する場合に比べて、エッチング中の厚さ計測
にてエッチング終了点を検出することができるため、厚
さ精度を高めることができる。
【0066】ここで、図1におけるBの部分拡大図であ
る図11を用いて、図1に示す素子形成領域2について
具体的に説明する。
【0067】まず、この図11に示されるように、P
型あるいはN型の半導体基板1の上には、エピタキシ
ャル成長法によりN型のドリフト層40が形成され、
このドリフト層40の上にはP型のベース層41が形成
されている。このベース層41の内部には、N型のソ
ース層42が形成されている。
【0068】また、この半導体基板1の一面(半導体基
板1の素子形成面1a)には、ソース層42及びベース
層41を貫通し、ドリフト層40に達するトレンチ43
が形成されている。
【0069】このトレンチ43の内壁にはゲート絶縁膜
44が形成され、このゲート絶縁膜44を介して、トレ
ンチ43の内部にはドープト多結晶シリコンなどからな
るゲート電極45が埋め込み形成されている。
【0070】また、ソース層42の一面(半導体基板1
5の素子形成面1a)にはBPSG膜(絶縁膜)46が
形成され、このBPSG膜46に形成されたコンタクト
ホール46aを介して、ソース層42及びベース層41
に接続されるソース電極47が形成されている。
【0071】また、図示しないが、半導体基板1の素子
形成面1a側には、ゲート電極45に接続されるゲート
金属膜やポリイミドなどからなる表面保護膜が形成され
ている。
【0072】以上の表面側構造体を形成した後に、上述
した研削、エッチングを施し(図1(b)、1
(c))、さらに、図1(d)に示されるように、半導
体基板1の裏面1bの全面にはドレイン電極12が形成
される。
【0073】このような半導体装置においては、ゲート
電極45に電圧を印加すると、トレンチ43の側面にお
けるベース層41にチャネルが形成され、このチャネル
を通じてソース電極47とドレイン電極12との間に電
流が流れるように作動する。
【0074】以上、本実施形態のような半導体装置の製
造方法を用いたことにより、半導体基板の外周部10を
凹部11の底面部より厚く残し強度を持たせることがで
きるため、半導体基板1を薄くエッチングしたとして
も、半導体基板1の割れや曲がりを防止することができ
る。
【0075】それによって、割れや曲がりの発生を防止
しつつ、厚みの薄い半導体基板1を提供することができ
るため、縦型の半導体装置、例えば電力用半導体装置な
ど半導体基板1の有する抵抗成分を大幅に低減して、半
導体装置のオン抵抗を大幅に低減することができる。
【0076】特に、上述した電力用半導体装置のよう
に、半導体基板1の裏面にドレイン電極12を形成する
場合には、エッチング加工によって半導体基板1を薄肉
化することにより、半導体基板1とドレイン電極12と
の接触抵抗を低減できる。この結果、半導体装置のオン
抵抗の低減にも寄与できる。この点について、図12に
基づいて詳しく説明する。
【0077】図12は、半導体基板の裏面加工条件と、
半導体基板と裏面電極間の接触抵抗との関係を示すグラ
フである。なお、図12に示すグラフは、半導体基板と
して、抵抗率が0.001〜0.006Ω・cmのN型
基板を用い、チタン(Ti)によって裏面電極を形成し
たときの、半導体基板と裏面電極との接触抵抗を測定し
た結果を示すものである。
【0078】裏面加工条件は、3種類あり、研削加工
のみによって半導体基板を薄肉化した場合、研削加工
後に、フッ酸と硝酸との混酸でエッチング加工を行なっ
て半導体基板を薄肉化した場合、及び研削加工後に、
フッ酸、硝酸及び硫酸の混酸でエッチング加工を行なっ
て薄肉化した場合である。図12のグラフから、研削加
工のみの場合に比較し、エッチング加工を行なった
、の場合とも、大きく接触抵抗を低減できているこ
とが理解できる。
【0079】研削加工のみによって半導体基板を薄肉化
した場合に、接触抵抗が増大する理由は、その研削加工
を施した加工面に、数百nmのダメージ層(シリコンの
アモルファス層)が形成されるためである。すなわち、
このようなダメージ層では、シリコンが非晶質化してい
るため、電極との接触面における電流が流れにくくなっ
て、結果的に接触抵抗が増大する。一方、研削加工後に
エッチング加工を行なった場合には、研削加工によって
生じたダメージ層が、エッチング加工によって除去され
る。従って、単結晶シリコンからなる半導体基板の裏面
に電極を形成することができるため、両者の接触抵抗を
十分に低減することができる。
【0080】また、裏面加工条件のフッ酸、硝酸及び
硫酸の混酸を用いてエッチング加工を行なった場合は、
エッチング加工面の表面粗さRaを150nm程度に制
御することができる。ちなみに、粗さが♯2000の砥
石を用いて研磨加工した場合の研磨面の表面粗さRaは
10nm程度である。このように、特定の組成のエッチ
ング液を用いてエッチング加工を行なうことによって、
エッチング加工面の表面粗さRaが大きくなるように制
御することができる。そして、表面粗さRaが大きくな
ると、半導体基板と電極との接触面積を大きくすること
ができるので、接触抵抗の低減と同時に密着力の向上を
図ることができる。
【0081】なお、上述した実施形態においては、エッ
チングポット8によって、半導体基板1の外周部を残し
た凹状の加工を行なう例について説明した。しかしなが
ら、エッチングポット8に限らず、例えばスピンエッチ
ング装置を用いて、半導体基板1をエッチング加工して
も良い。
【0082】(第2実施形態)図13に本発明の第2実
施形態に係る半導体装置装置の断面構造を示す。
【0083】本実施形態の半導体装置の構成は、上記第
1実施形態とほぼ同様であるため、第1実施形態と同等
な構成については同様の符号を付し、異なる部分につい
てのみ説明する。
【0084】上記第1実施形態では、半導体基板とし
て、P型あるいはN型の半導体基板1、即ち高濃度
の半導体基板1を用いていたが、第2実施形態では、図
13に示されるように、CZ法によって形成されたN
型の半導体基板1、即ち低濃度の半導体基板1を用いる
とともに、半導体基板1の裏面1b側にN型のドリフ
ト層48、即ち高濃度のドリフト層48(本発明でい
う、高濃度層)を設けたことを特徴としている。
【0085】本実施形態の半導体装置の製造方法は、上
記第1実施形態で用いた図1〜図10とほぼ同様であ
る。
【0086】つまり、図1(a)に示されるように、そ
の一面(素子形成面1a)に素子形成領域2が形成され
た半導体基板1に対し、図2に示されるように、半導体
基板1の裏面1bを、砥石3を用いて研削加工により荒
削りし、図3に示されるように、半導体基板1の裏面1
bに粘着テープ13を貼り付け、カッター5を用いて半
導体基板1の素子形成面1a側から所定深さの切り込み
6を複数形成する。
【0087】続いて、図4に示されるように、半導体基
板1の素子形成面1aに粘着テープ4を貼り付け、この
状態でエッチング液7が入ったエッチングポット8に半
導体基板1をセットし、シールパッキン9にて半導体基
板の外周部10をマスクした状態で、半導体基板1の裏
面1bをエッチングして凹部11を形成する。
【0088】ここで、本実施形態では、図13に示され
るように、図4に示すエッチング工程を実行した後に、
半導体基板1の裏面1bにN型のドレイン層48、即
ち高濃度のドリフト層48を形成している。
【0089】続いて、半導体基板1の裏面1bの全面
に、蒸着、スパッタ、CVD法などにより金属を全面に
堆積して、ドレイン電極12を形成する。
【0090】続いて、図5に示されるように、半導体基
板1の素子形成面1aに粘着テープ4を貼り付けた状態
で、半導体基板1の素子形成面1aを下向きにして置
き、半導体基板1の裏面1bの上からブレークローラ1
4を直接接触させてブレーキングを行い各チップに分離
する。
【0091】その後、図6に示されるように、粘着テー
プ4から各チップ15を取り出し、半導体チップ15を
そのまま所望のマウント箇所に配置する。
【0092】また、本実施形態においても、エッチング
装置として図8に示すエッチングポット8を用いてい
る。
【0093】このように、本実施形態では、低濃度の半
導体基板1を用いているため、高濃度の半導体基板を用
いた場合よりもコストを低減することができる。尚、低
濃度の半導体基板1を用いた場合、その表面に直接ドレ
イン電極12を形成すると接触抵抗の増加が懸念される
が、本実施形態では、半導体基板1の裏面1b側、即ち
半導体基板1とドレイン電極12との間に、高濃度のド
レイン層48を設けているため、接触抵抗の増加を防止
することができる。
【0094】さらに、本実施形態においても、前述の第
1実施形態と同様に、エッチング加工によって半導体基
板1を薄肉化しているため、その加工面にダメージ層が
生ずることがないため、エッチング加工面である半導体
基板の裏面1bに良好なドレイン層(拡散層)48を形
成することができる。つまり、従来技術のように研磨に
よって半導体基板1を薄肉化し、その研磨面にドレイン
層48を拡散によって形成した場合には、ダメージ層の
存在によりドレイン層48内のキャリヤの移動度の低下
等が生じて、ドレイン層48本来の目的である接触抵抗
の低減効果を十分にえられない。それに対して、本実施
形態では、研磨によるダメージ層は、エッチング工程に
よって除去されるため、そのエッチング加工面である半
導体基板1の裏面1bにドレイン層48を拡散によって
形成した場合、十分な接触抵抗の低減効果を発揮するこ
とができる。
【0095】また、本実施形態において、半導体基板1
の裏面1bをエッチング加工する場合、そのエッチング
加工面にドレイン層48を形成することを考慮し、エッ
チング加工面をミラー面相当の仕上げ面とすることが好
ましい。これは、低濃度に不純物がドープされた半導体
基板1の裏面1bにドレイン層48を形成した上で、ド
レイン電極12を形成する場合、半導体基板1の裏面1
bをミラー面相当の仕上げ面として、不純物の打ち込み
及び拡散を行なうことにより、ドレイン層48を均一に
形成することができるためである。
【0096】このため、本実施形態においては、エッチ
ング加工を行なうためのエッチング液として、硝酸、フ
ッ酸、硫酸及びりん酸の混酸を用いる。このような組成
のエッチング液を用いて、半導体基板1の裏面1bをエ
ッチング加工すると、そのエッチング加工面がミラー面
相当の仕上げとなり、その表面粗さを小さく制御するこ
とができる。これにより、半導体基板1とドレイン電極
12との接触面の各部における接触抵抗のばらつきが減
少できる。
【0097】(変形例)尚、本発明は、上記各実施形態
に限られるものではなく、様々な態様に適用可能であ
る。
【0098】例えば、上記各実施形態においては、半導
体基板1をエッチングポット8を用いてエッチングする
際に、シールパッキン9によって半導体基板1の外周部
10をマスキングすることにより、外周部10がエッチ
ングされずに厚い厚さのまま残されるようにしている。
これにより、外周部10によって囲まれる内部領域のみ
が薄肉化された形状にエッチング加工された。しかしな
がら、半導体基板1をマスキングする領域は、シールパ
ッキンあるいは公知のマスク材によって任意に設定する
ことができるので、例えば図14に示すように、外周部
10に加えて、外周部10によって囲まれた内部領域に
おいて十字状にマスキングすることにより、内部領域に
も厚肉部分50を残すことができる。これにより、外周
部10のみを厚肉とした場合に比較して、半導体基板1
の曲げや割れに対する強度を高めることができる。その
結果、半導体基板(ウエハ)1を大口径化することも容
易となり、半導体チップの生産性を向上することができ
る。
【0099】なお、半導体基板1の内部領域に形成する
厚肉部分50としては、図15に示す十字形状に限ら
ず、例えば、図15に示すように、隣接する全てのチッ
プ間を厚肉部分としても良い。
【0100】また、上記各実施形態では、ポットエッチ
ング工程の装置は、厚さ精度を高めるために、エッチン
グ中の厚さ計測が可能な構成としたが、これに限られる
ものではなく、厚みの要求精度によってはエッチング量
を時間で管理するようにしてもよい。
【0101】また、上記各実施形態では、図2に示す研
削加工によって半導体基板1の厚みを250μmにした
が、これに限られるものではなく、研削加工工程中など
に半導体基板1に外力が加わった際に、半導体基板1に
割れや曲がりが発生しない程度の破壊強度を持った厚さ
であればよい。
【0102】また、上記各実施形態では、図4に示すエ
ッチングによって半導体基板1の厚みを100μmにし
たが、これに限られるものではなく、エッチングポット
8から半導体基板1を取り出す場合などに、半導体基板
1に割れが発生しない程度の破壊強度を持った厚さであ
ればよく、好ましくは200μm未満がよい。
【0103】また、図1〜図10に示す半導体装置の製
造方法において、図2の研削工程と図3のダイシング工
程の工程順を入れ替えても同様の効果が得られる。つま
り、上記各実施形態では、半導体基板1の素子形成面1
aから半導体基板1に所定深さの切り込み6を入れる前
に、半導体基板裏面1bから研削加工して所定厚さにし
たが、これに限られるものではなく、切り込み6を入れ
た後に半導体基板裏面1bから研削加工して所定厚さに
してもよい。いずれの場合にも、半導体基板1の裏面1
bから研削加工して所定厚さにすることにより、半導体
基板面内が均一な厚さに薄くできるのでエッチングにて
薄肉加工しやすくなる。
【0104】また、上記各実施形態では、図3に示され
るように、カッター5を用いて半導体基板1の素子形成
面1a側から所定深さの切り込み6を形成した後に、図
5に示されるように、ブレークローラ14を用いて半導
体基板1に曲げ応力をかけて切り込み6に沿って各半導
体チップに破壊分離しているが、これに限られるもので
はなく、図3に示す切り込み6を形成せずに、図5に示
すブレークローラ14の替わりに図3に示すようなカッ
ターなどを用いて、半導体基板を各半導体チップに分離
してもよい。尚、この場合、半導体基板の表面(素子形
成面)側からカッターなどを用いて半導体基板を各半導
体チップに分離してもよい。
【0105】また、上記各実施形態では、半導体装置と
して、nチャネルMOSFETについて説明したが、こ
れに限られるものではなく、半導体装置としては、縦型
のバイポーラトランジスタや縦型のIGBTなどにも適
用することができる。
【0106】また、上記第2実施形態では、CZ法によ
って形成されたN型の半導体基板1の裏面1b側にN
型のドレイン層48を設けたが、これに限られるもの
ではなく、半導体基板1とドレイン電極12との間に高
濃度の層が介在していればよく、図16(a)に示され
るように、CZ法によって形成されたN型の半導体基
板1の裏面1b側にP型のドレイン層49を設けても
よい。
【0107】また、上記第2実施形態では、CZ法によ
って形成されたN型の半導体基板1の裏面1b側にN
型のドレイン層48を設けたが、これに限られるもの
ではなく、半導体基板1とドレイン電極12との間に高
濃度の層が介在していればよく、図16(b)に示され
るように、CZ法によって形成されたN型の半導体基
板1の裏面1b側にN型のドレイン層48を設けて、
さらに、このドレイン層48における半導体基板1と接
合した面とは反対側の面にP型のドレイン層49を設
けてもよい。
【0108】また、上記第2実施形態では、CZ法によ
って形成されたN型の半導体基板1の裏面1b側にN
型のドレイン層48を設けたが、これに限られるもの
ではなく、半導体基板1とドレイン電極12との間に高
濃度の層が介在していればよく、図16(c)に示され
るように、CZ法によって形成されたN型の半導体基
板1の裏面1b側に、N型のドレイン層48とP
のドレイン層49の両方が半導体基板1と接合するよう
に設けてもよい。
【0109】さらに、上記第2実施形態においてはN
型の半導体基板1を形成するためにCZ法を用いていた
が、FZ法によって半導体基板を形成しても良い。
【0110】また、上記のドリフト層40、ベース層4
1、ソース層42、第2実施形態の半導体基板1、ドレ
イン層48、49の各導電型は、図11及び図12に示
すものに限られるものではなく、それと逆になっていて
もよい。
【0111】さらに、図11に示す半導体装置は、P+
型あるいはN+型の半導体基板1の上に、Nエピタキ
シャル層を形成しているが、N型基板にP+型あるい
はN+型の不純物の拡散を行なった拡散ウエハを用いて
も良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製
造方法を説明するための断面図である。
【図2】 同じく半導体装置の製造方法を説明するため
の断面図である。
【図3】 同じく半導体装置の製造方法を説明するため
の断面図である。
【図4】 同じく半導体装置の製造方法を説明するため
の断面図である。
【図5】 同じく半導体装置の製造方法を説明するため
の断面図である。
【図6】 同じく半導体装置の製造方法を説明するため
の断面図である。
【図7】 図5におけるA矢視図である。
【図8】 エッチングポットの断面図である。
【図9】 エッチング装置の断面図である。
【図10】 エッチング装置の一部拡大断面図である。
【図11】 図1におけるBの部分の拡大図である。
【図12】 半導体基板の裏面加工条件と、半導体基板
と裏面電極間の接触抵抗との関係を示すグラフである。
【図13】 本発明の第2実施形態に係る半導体装置を
説明するための断面図である。
【図14】外周部に加えて、半導体基板の内部領域にも
厚肉部分を形成した場合の構成を示す図である。
【図15】半導体基板の内部領域に形成する厚肉領域の
形状を変更した場合の構成を示す図である。
【図16】 (a)〜(c)は、それぞれその他の実施
形態の半導体装置を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1…半導体基板、 1a…素子形成面、 1b…裏面、 2…素子形成領域、 3…砥石、 4…粘着テープ(保護部材)、 5…カッター、 6…切り込み、 7…エッチング液、 8…エッチングポット、 9…シールパッキン、 10…半導体基板の外周部、 11…凹部、 12…電極(ドレイン電極)、 13…粘着テープ、 14…ブレークローラ、 15…半導体チップ、 20…ポットベース、 21…ポットリング、 22、24、25…凹部、 23…凸部、 26…X形パッキン、 27…ポット載置台、 28…キャップ、 29…攪拌翼、 30…シール材、 31…モータ、 32…ヒータ、 33…シール材、 34…温度センサ、 35…シール材、 36…温調器、 37…通路、 38…排液口、 39…厚さセンサ、 S1、S2…シール面、 40…ドリフト層、 41…ベース層、 42…ソース層、 43…トレンチ、 44…ゲート絶縁膜、 45…ゲート電極、 46…BPSG膜(絶縁膜)、 46a…コンタクトホール、 47…ソース電極、 48、49…ドレイン層 50…内部領域に設けた厚肉部分

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の一方の表面に半導体素子が
    形成された半導体装置の製造方法において、 前記半導体基板の一方の面とは反対側の面から研削加工
    して、前記半導体基板を所定の厚さにする研削加工工程
    と、 前記研削加工工程を実行した後に、前記反対側の面に対
    し前記半導体基板の外周部を残して所定深さまでエッチ
    ングして薄くするエッチング工程とを備えたことを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 低濃度の半導体基板の一方の表面に半導
    体素子が形成された半導体装置の製造方法において、 前記半導体基板の一方の面とは反対側の面から研削加工
    して、前記半導体基板を所定の厚さにする研削加工工程
    と、 前記研削加工工程を実行した後に、前記反対側の面に対
    し前記半導体基板の外周部を残して所定深さまでエッチ
    ングして薄くするエッチング工程と、 前記エッチング工程を実行した後に、前記エッチングが
    施された前記低濃度の半導体基板の反対側の面に高濃度
    層を形成する高濃度層形成工程とを備えたことを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記エッチング工程では、前記半導体基
    板の外周部に加えて、その外周部によって囲まれる内部
    領域の一部も、厚さが厚いまま残すようにエッチングを
    施すことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記エッチング工程では、そのエッチン
    グ加工に用いるエッチング液組成によって、エッチング
    面の表面粗さを制御することを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項3に記載のエッチ
    ング工程、請求項2に記載の高濃度層形成工程、及び請
    求項4に記載の表面粗さ制御工程のいずれかを実行した
    後に、前記半導体基板の反対側の面に電極を形成する電
    極形成工程を付加したことを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 前記半導体基板における前記半導体素子
    が形成された素子形成面に保護部材を設けた状態で前記
    エッチング工程を実行したことを特徴とする請求項1乃
    至5の何れか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記エッチング工程は、前記半導体基板
    におけるエッチングにより薄くなった領域の厚さを測定
    し所望の厚さとなったときにエッチングを終了させるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1つ
    に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記半導体基板におけるエッチングによ
    り薄くなった領域の厚さを200μm未満としたことを
    特徴とする請求項1乃至7の何れか1つに記載の半導体
    装置の製造方法。
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