JP2003243233A - インダクタンス素子 - Google Patents
インダクタンス素子Info
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- JP2003243233A JP2003243233A JP2002036162A JP2002036162A JP2003243233A JP 2003243233 A JP2003243233 A JP 2003243233A JP 2002036162 A JP2002036162 A JP 2002036162A JP 2002036162 A JP2002036162 A JP 2002036162A JP 2003243233 A JP2003243233 A JP 2003243233A
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Abstract
ことが可能なインダクタンス素子を提供する。 【解決手段】 筒状ボビンと、筒状ボビン内に挿入した
棒状コアと、筒状ボビンの外周に装着した筒状コイル体
とからなるインダクタンス素子において、筒状ボビン
は、二個のボビン素体1aを凹凸嵌合して構成する。筒
状ボビンの開口端に設けた当接片5を棒状コアの端面に
当接して、棒状コアを筒状ボビン内に装着する。筒状ボ
ビンの外周に装着した固定リング10と筒状ボビン外周
に設けた鍔片4の間に筒状コイル体3を装着する。ま
た、鍔片4や固定リング10に、筒状コイル体3の巻き
始め引出し線7a又は前記巻き終わり引き出し線7bを
固定する係止片8、9を設けた。従って、棒状コアおよ
び筒状コイル体3を筒状ボビンに容易に固定することが
できる。
Description
装置のインバータ回路等に用いられるインダクタンス素
子に関するものである。
タンス素子は、合成樹脂等で構成される鼓状ボビンと、
この鼓状ボビンに巻回したコイルと、鼓状ボビンの軸方
向に形成された貫通孔に挿入したフェライト等の磁性材
料で構成されるコアと、を組み合わせると共に、あらか
じめ鼓状ボビンの基台部分にインサート成形された端子
棒に、コイルの巻き始め引き出し線と巻き終わり引き出
し線を巻き付け、且つこの両引き出し線を半田付けする
ことによりコイルの巻き始め引き出し線と巻き終わり引
き出し線を端子棒に電気的接続して構成されている。こ
れらは一般的に、自動巻線装置により鼓状ボビンにコイ
ルを巻回し、またコイルの巻き始め引き出し線と巻き終
わり引き出し線を端子棒に巻き付け、さらにコアを鼓状
ボビン内に挿入して構成される。この従来技術として、
例えば特開平8−148361号公報に記載のものが知
られている。
の工程を経てインダクタンス素子を製造していく前述の
方法以外に、コアやコイル体等インダクタンス素子を構
成する部品を単体であらかじめ別々に製造しておき、そ
れらを組み立てることによりインダクタンス素子を完成
する方法がある。この従来技術として、例えば特開平9
−232155号公報に記載のものが知られている。
開平8−148361号公報に記載のインダクタンス素
子では、二個のU字型コアの、各一方の脚部をそれぞれ
鼓状ボビン内に挿入し、各突き合わせ面を互いに衝合す
ることにより、ロ字型コアを形成しているが、二個のU
字型コアを一体に固着し、鼓状ボビンに固定する際に、
U字型の弾性金属板からなる押さえ具を別途用意し、こ
れをロ字型コアの外周に嵌挿しなければならない。ま
た、一般的に用いられている方法では、コアを鼓状ボビ
ンに固定する際に、絶縁テープ等をコアの外周に巻着し
なければならない。
イルを鼓状ボビンに巻回した後、巻回したコイルが弛緩
してしまうため、鼓状ボビンに巻回された形状を保持
し、且つ鼓状ボビンに固定するのに、巻回したコイルの
外囲に絶縁テープ等を巻着しなければならない。さら
に、コイルの巻き始め引き出し線及び巻き終わり引き出
し線を、鼓状ボビンの基台部分に設けられた端子棒に巻
き付け、半田付けすることで電気的に接続しなければな
らない。その結果、インダクタンス素子の製造工数が増
加してしまう。
に記載のインダクタンス素子では、コイルの形状をボビ
ンがなくても保持できるボビンレスのコイルが用いられ
ているが、中脚が円柱状になったE型コアを使用してお
り、コアの加工が容易ではなく、また製造コストも高
い。
いた問題を解決しようとするものであり、インダクタン
ス素子において、コイルを予め巻回された形状を有する
筒状コイル体に構成し、また、固定リングと、筒状ボビ
ンに設けた鍔片および係止片とを備えることにより、筒
状ボビンへのコアとコイルの固定が容易に行える。
成するために、筒状ボビンと、該筒状ボビン内に挿入し
た棒状コアと、前記筒状ボビンの外周に装着した筒状コ
イル体と、からなるインダクタンス素子において、前記
筒状ボビンは、一方の開口端に凹凸嵌合部および鍔片
を、また他の開口端には当接片をそれぞれ設けた二個の
ボビン素体の、それぞれの前記凹凸嵌合部を相互に嵌合
して構成し、前記当接片を前記棒状コアの端面に当接し
て前記筒状ボビン内に前記棒状コアを装着するととも
に、前記筒状ボビンの外周に装着した固定リングと前記
鍔片の間の前記筒状ボビンの外周に前記筒状コイル体を
装着したことを特徴とする。
により、コアの加工が容易となり、また汎用コアの利用
も可能となる。また、筒状ボビン内に棒状コアを装着す
ると、両者が一体に固定されるため、棒状コアを筒状ボ
ビンに固定するのが容易になり、インダクタンス素子の
製造工数が減少される。
は弛緩することがなく、巻回された形状を容易に保持で
きる。さらに、絶縁テープを巻着するなどの煩わしい作
業を行なわなくとも、筒状コイル体を筒状ボビンに容易
に固定することができる。
に、前記筒状コイル体の巻き始め引き出し線又は巻き終
わり引き出し線を係止する第1係止片を設け、さらに、
前記固定リングに、前記巻き始め引き出し線又は前記巻
き終わり引き出し線を固定する第2係止片を設けたこと
を特徴とする。
め引き出し線又は巻き終わり引き出し線が所定位置に固
定されるため、インダクタンス素子の端子棒として両引
き出し線をそのまま用いることができる。また、従来の
ように両引き出し線をインダクタンス素子の端子棒に巻
き付けて半田付けする作業を行う必要が無くなり、イン
ダクタンス素子の製造工数が減少される。
記巻き始め引き出し線と前記巻き終わり引き出し線の両
方を前記筒状コイル体の一つの端面側に位置させ、かつ
前記巻き始め引き出し線と前記巻き終わり引き出し線を
前記第1係止片又は前記第2係止片のいずれかに係止す
ることを特徴とする。さらに、前記筒状コイル体の前記
巻き始め引き出し線と前記巻き終わり引き出し線を外方
に向かって拡開状態に構成すると共に前記巻き始め引き
出し線と前記巻き終わり引き出し線とを前記第1係止片
又は前記第2係止片に係止するに際しては、拡開方向に
抗して係止することを特徴とする。
ビンへ装着する方向により、インダクタンス素子の端子
棒の配置を可変することが可能となる。その結果、プリ
ント基板等にインダクタンス素子を実装する際、プリン
ト基板のパターンに自由度を持たせることが可能とな
る。また、両引き出し線の有する拡開方向へ作用する復
元力のみで、両引き出し線を第1係止片又は第2係止片
に係止し固定することができるため、両引き出し線を定
位置に固定するのが容易になる。
至図4に基づいて説明する。図1は本発明によるインダ
クタンス素子の正面図、図2は本発明によるインダクタ
ンス素子の側面図、図3は本発明によるインダクタンス
素子の分解斜視図、図4は本発明によるインダクタンス
素子の横断面図である。
ビン1と、筒状ボビン1の内部に挿入される棒状コア2
と、筒状ボビン1の外周に装着される筒状コイル体3
と、から構成される。これら筒状ボビン1、棒状コア
2、および筒状コイル体3はそれぞれ単体で別々に製造
され、それらを一箇所に集めてインダクタンス素子Eが
組み立てられるようになっている。
らなる筒状のボビン素体1aを二個組み合わせて構成さ
れる。各ボビン素体1aは、筒部1bと、一方の開口端
の外周に設けられた鍔片4と、他方の開口端に設けられ
た当接片5と、から構成されている。鍔片4の外周に
は、凸部6aおよび凹部6bが相対向して設けられてい
る。そして図4に示すように、一方のボビン素体1aの
凸部6aを他方のボビン素体1aの凹部6bに、また一
方のボビン素体1aの凹部6bを他方のボビン素体1a
の凸部6aにそれぞれ相互に嵌合することにより、筒状
ボビン1が構成される。その際、それぞれの鍔片4の表
面側が衝合される。なお、凸部6aと凹部6bの二つを
まとめて凹凸嵌合部6と呼ぶ。
周と所定間隔を有するように第1係止片8が左右一対設
けられており、この第1係止片8は後述する筒状コイル
体3のコイル3aの巻き始め引き出し線7aまたは巻き
終わり引き出し線7bを係止するようになっている。
を円柱型に構成したコア素子2aを二個使用して構成さ
れる。コア素子2aは、ボビン素体1aの内径よりも僅
かに小さい径を有し、且つその筒部1bの長さと同じ長
さを有する。かかるコア素子2aをそれぞれのボビン素
体1aの筒部1b内に挿入し、その後ボビン素体1a同
志を接合することにより、筒状ボビン1内でコア素子2
aの端面同志が接合されて、棒状コア2が構成される。
1.3mmの径を有するコイル3aを、コイル体製造機
や発條製造機等を用いることにより、ボビン素体1aの
筒部1bの外径よりも僅かに大きい内径を有し、且つ鍔
片4と固定リング10(後述する)との離間距離とほぼ
同じ所定幅を有する筒状体に作られる。
接するコイル3a間が密接するように巻回して行き、所
定幅巻回した後折り返してその外側部分を巻き始め点ま
で巻回する二重巻きをしてある。その結果、コイル3a
の巻き始め引き出し線7aと巻き終わり引き出し線7b
は筒状コイル体3の同一の端面に位置される。
出し線7bは外方に拡開状態になるように、両引き出し
線7a、7bのなす角度を略90度とし、両引き出し線
7a、7bを互いに引き寄せようとすると、バネと同様
の復元力が拡開方向へ作用するようにしてある。本発明
では、かかる筒状コイル体3を二個のボビン素体1aに
それぞれ一個ずつ装着する。
成樹脂材からなり、筒状コイル体3を固定する鍔部10
aと、この鍔部10aに設けた第2係止片9(第1係止
片8と同様な機能を有する)と、左右一対の係止爪10
bと、から構成されている。固定リング10を筒状ボビ
ン1に係着したとき、第2係止片9は第1係止片8と相
互に向き合う。
を、図3に基づいて説明する。まず、コア素子2aをボ
ビン素体1aの筒部1b内部に挿入する。その際、コア
素子2aの一方の端面は当接片5に当接され、他方の端
面は鍔片4の表面側と同一面上に位置される。次に、ボ
ビン素体1aの筒部1b上に筒状コイル体3を、当接片
5の設けられた開口端側より装着する。この実施例で
は、筒状コイル体3の巻き始め引き出し線7aおよび巻
き終わり引き出し線7bが、ともに当接片5の設けられ
た開口端側に位置するよう筒状コイル体3を装着する。
けられた筒部1bの開口端側の外周に装着する。その装
着方法は、左右一対の係止爪10bをボビン素体1aの
筒部1bに設けた左右一対の係止孔1cに係着して、固
定リング10をボビン素体1aに固定する。固定リング
10をボビン素体1aに固定(係着)することにより、
筒状コイル体3はその両端面を、鍔片4および鍔部10
aにより挟み付けられる。その結果、筒状コイル体3
は、筒部1b上をその巻き軸方向にスライド移動するこ
となく、筒部1b上に固定される。(図4参照)
り引き出し線7bを、拡開方向への復元力を利用して第
2係止片9の内側に係止し固定する。(図1参照)そし
て、両引き出し線7a、7bの絶縁被覆を剥離し、その
剥離部分に予備半田付けを施してインダクタンス素子E
の端子棒として用いる。
ト11と呼ぶ。このユニット11と同様の方法により、
ユニット12を構成する。ユニット11およびユニット
12の、それぞれのボビン素体1aの凸部6aと凹部6
bとをそれぞれ相互に嵌合することにより、それぞれの
鍔片4が衝合され、二個のボビン素体1aは一体に固着
されて筒状ボビン1が形成される。また、筒状ボビン1
の内部で、二個のコア素子2aの、互いの突き合わせ面
が衝合されて棒状コア2が形成される。その結果、ユニ
ット11とユニット12とが合体され、インダクタンス
素子Eが完成される。(図4参照)
た、二個の筒状コイル体3の、それぞれの巻き始め引き
出し線7aと巻き終わり引き出し線7bが、ともに第2
係止片9に係止されている。他の実施例を示す図5で
は、二個の筒状コイル体3のうち一方が、筒状ボビン1
に逆方向に装着されており、この両引き出し線7a、7
bは、ともに第1係止片8に係止されている。したがっ
て、筒状コイル体3の筒状ボビン1への装着方向によ
り、インダクタンス素子Eの端子棒の配置を可変するこ
とができるため、インダクタンス素子Eを実装するプリ
ント基板のパターンに合致した端子棒の配置とすること
が可能となる。
が、その他の態様でも実施し得るものである。例えば、
図6に示すように、当接片5を、ボビン素体1aの開口
端の上下左右4ヶ所に設けてもよい。以上、本発明を種
々説明したが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で当
業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を加えた
態様で実施できるものである。
によれば、棒状コアおよび筒状コイル体の筒状ボビンへ
の固定が、筒状ボビンおよび固定リングにより行われる
ので、インダクタンス素子を組み立てていく過程で、棒
状コアおよび筒状コイル体が筒状ボビンに固定される。
その結果、棒状コアおよび筒状コイル体の筒状ボビンへ
の固定が容易に行える。また、棒状コア、筒状コイル
体、筒状ボビン、および固定リングは、それぞれ単体で
別々に製造され、それらを一箇所に集めてインダクタン
ス素子が組み立てることができるので、インダクタンス
素子の製造が簡便となり、インダクタンス素子の製造工
数が減少される。
ンダクタンス素子の端子棒として両引き出し線をそのま
ま用いることができる。また、従来のように、両引き出
し線をインダクタンス素子の端子棒に巻き付けて半田付
けする作業を行う必要が無くなる。その結果、インダク
タンス素子の製造工数が減少される。
状コイル体の巻き始め引き出し線と巻き終わり引き出し
線の両方を筒状コイル体の一つの端面側に位置させてい
るので、筒状コイル体の筒状ボビンへの装着方向によ
り、インダクタンス素子の端子棒の配置を可変すること
が可能となる。その結果、プリント基板等にインダクタ
ンス素子を実装する際、プリント基板のパターンに自由
度を持たせることが可能となる。
巻き始め引き出し線と巻き終わり引き出し線とを第1係
止片又は第2係止片に係止する際、拡開方向へ作用する
復元力に抗して係止するようにしたので、両引き出し線
を定位置に固定するのが容易になる。
の正面図。
子の正面図。
変形例を示すボビン素体の要部斜視図。
Claims (5)
- 【請求項1】 筒状ボビンと、該筒状ボビン内に挿入し
た棒状コアと、前記筒状ボビンの外周に装着した筒状コ
イル体と、からなるインダクタンス素子において、前記
筒状ボビンは、一方の開口端に凹凸嵌合部および鍔片
を、また他の開口端に当接片をそれぞれ設けた二個のボ
ビン素体の、それぞれの前記凹凸嵌合部を相互に嵌合し
て構成し、前記当接片を前記棒状コアの端面に当接して
前記筒状ボビン内に前記棒状コアを装着するとともに、
前記筒状ボビンの外周に装着した固定リングと前記鍔片
の間の前記筒状ボビンの外周に前記筒状コイル体を装着
したことを特徴とするインダクタンス素子。 - 【請求項2】 前記筒状ボビンの前記鍔片に、前記筒状
コイル体の巻き始め引き出し線又は巻き終わり引き出し
線を係止する第1係止片を設けたことを特徴とする請求
項1に記載のインダクタンス素子。 - 【請求項3】 前記固定リングに、前記巻き始め引き出
し線又は前記巻き終わり引き出し線を係止する第2係止
片を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の
インダクタンス素子。 - 【請求項4】 前記筒状コイル体は、前記巻き始め引き
出し線と前記巻き終わり引き出し線の両方を前記筒状コ
イル体の一つの端面側に位置させ、かつ前記巻き始め引
き出し線と前記巻き終わり引き出し線を前記第1係止片
又は前記第2係止片のいずれかに係止したことを特徴と
する請求項2または3に記載のインダクタンス素子。 - 【請求項5】 前記筒状コイル体の前記巻き始め引き出
し線と前記巻き終わり引き出し線を外方に向かって拡開
状態に構成すると共に前記巻き始め引き出し線と前記巻
き終わり引き出し線とを前記第1係止片又は前記第2係
止片に係止するに際しては、拡開方向に抗して係止する
ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のイ
ンダクタンス素子。
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JP2009272439A (ja) * | 2008-05-07 | 2009-11-19 | Funai Electric Co Ltd | インバータトランス |
JP2012235052A (ja) * | 2011-05-09 | 2012-11-29 | Nec Tokin Corp | 線輪部品およびその製造方法 |
JP2012253289A (ja) * | 2011-06-06 | 2012-12-20 | Tamura Seisakusho Co Ltd | コイル装置用ボビン及びコイル装置 |
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JP5849827B2 (ja) * | 2012-03-30 | 2016-02-03 | 株式会社富士通ゼネラル | 端子金具およびこの端子金具を備えたモータ |
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- 2002-02-14 JP JP2002036162A patent/JP3926642B2/ja not_active Expired - Fee Related
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