JP3368277B2 - 高周波トランスの巻線用補助具 - Google Patents

高周波トランスの巻線用補助具

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JP3368277B2 JP28949198A JP28949198A JP3368277B2 JP 3368277 B2 JP3368277 B2 JP 3368277B2 JP 28949198 A JP28949198 A JP 28949198A JP 28949198 A JP28949198 A JP 28949198A JP 3368277 B2 JP3368277 B2 JP 3368277B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、小型の高周波ト
ランスを作成する際に用いられる高周波トランスの巻線
用補助具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のトランスとしては、特願
平10−144007号に示した如くの高周波トランス
がある。
【0003】しかしながら、このような構成のトランス
を作成する際には、巻線を適切な端子に接続しなければ
ならないが、従来は単に巻線の末端が垂れた状態となっ
ており、作業が行い難いという問題点があった。特に、
ドラムコアの下側の鍔とリングコアの下側との間にギャ
ップを設ける構成では、ギャップが比較的狭く、ドラム
コアにリングコアを被せる場合に巻線の末端がドラムコ
アとリングコアにより囲まれた室内に入り込み、製造に
失敗することもあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】更に、巻線は一次巻線
と二次巻線とからなり、これらは基本的に線径が異なる
ので識別可能ではあるが、巻線の末端が垂れた状態で
は、迅速に識別することができず、作業性が悪いという
問題があった。
【0005】本発明は上記のような従来の高周波トラン
スが有する問題点を解決せんとしてなされたもので、
の目的は、高周波トランスの組み立て作業を容易とする
ことができる高周波トランスの巻線用補助具を提供する
ことである。
【0006】
【0007】
【課題を解決するための手段】 本発明に係る高周波トラ
ンスの巻線用補助具は、芯の両端に平板状の鍔を有し、
一方の鍔の径が他方の鍔の径よりも小さくされ、上記芯
に一次巻線及び二次巻線が巻回されるドラムコアと、径
の大きい方の前記鍔の径と同径のリングコアと、径の小
さい方の前記鍔と結合すると共に、前記一次巻線及び前
記二次巻線巻線と一端にて接続し、他端が外方へ突出す
る端子を有する端子板とを有する高周波トランスの巻線
時に用いられる巻線用補助具であって、径の小さい方の
前記鍔の外面に着脱可能に取り付けられ、巻線を一時固
定する端子が設けられていることを特徴とする。これに
よって、ドラムコアに巻線を巻回する際には、巻線を当
該巻線補助具に一時固定して作業し、不要となると当該
巻線補助具を外して高周波トランスを組み立てることが
できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して、本発明
に係る高周波トランス及び巻線用補助具を説明する。各
図において、同一の構成要素には同一の符号を付し重複
する説明を省略する。図1には、本発明の実施の形態に
係る高周波トランスの分解斜視図が示され、図2には組
み立てられて状態の断面図が示されている。この高周波
トランスは、ドラムコア1、リングコア2、端子板3を
備える。
【0009】ドラムコア1は、芯4の両端に平板状の鍔
5、6を有し、下方の鍔6の径が上方の鍔5の径よりも
小さくされている。上記芯4には一次巻線及び二次巻線
のコイル7が巻回される。径の小さい方の鍔6には、溝
8、9A、9Bが設けられている。溝8は円盤状の鍔6
の一方の周縁部から切り込んで構成され、溝9A、9B
は上記溝8と対向する側の周縁部から切り込んで構成さ
れている。溝9A、9Bに比べて溝8の幅がやや広く形
成されている。
【0010】リングコア2は筒状であり、径の大きい方
の鍔5の周縁部を受けるための段部10が上端部に設け
られている。リングコア2の高さとドラムコア1の高さ
は、ほぼ等しく、リングコア2内にドラムコア1を収容
する段部10が鍔5の周縁部を受け、リングコア2の下
端部において鍔6の周縁部との間でギャップ11ができ
る。また、リングコア2の下端には、前記鍔6の溝8、
9A、9Bに対応する位置に切溝14が形成されてお
り、一次巻線31と二次巻線32の端部はそれぞれ切溝
14を通して外部に引き出されるようにしてある。
【0011】端子板3は、ドラムコア1と径の小さい方
の鍔6により結合する。端子板3には、リングコア2の
位置決めをするための円形の極めて浅い凹部12が形成
されており、更に対向する側面には端子13が設けられ
ている。
【0012】以上のように構成される高周波トランス
は、斜視図が図3に示される巻線用補助具20を用いて
作成される。巻線用補助具20は、板状の磁石で本体2
1が構成され、表面に巻線の末端等を絡げるための複数
本(ここでは、4本)のピン22が植設されたものであ
る。ピン22の頭部は、胴部より大きく構成され、巻線
が抜けないようにされている。また、本体21の大きさ
は、ドラムコア1の小さい方の鍔6に載せたときに、は
み出すことがなく、また、溝8、9A、9Bを覆わぬ程
度に小さい。
【0013】高周波トランスの作成に際して、まず、巻
線作業が行われる。即ち、巻線用補助具20をピン22
の側を外に向かせてドラムコア1の小さい方の鍔6に載
せる。ドラムコア1は磁性体であり、磁力により鍔6に
巻線用補助具20が接合する。二次巻線32の始端を適
当な長さ余らせて、巻線をピン22に絡げ、溝8を介し
て芯4に導き巻線を行う。巻線の終了後、二次巻線32
の終端を適当な長さ余らせて、溝8を介してピン22に
導き、未使用のピン22に絡げておく。この状態が図4
に示されている。
【0014】次に、一次巻線31の始端を適当な長さ余
らせて、巻線を溝9Aに押し入れて挟ませて仮固定し、
芯4に導き巻線を行う。巻線の終了後、一次巻線31の
終端を適当な長さ余らせて、溝9Bに押し入れて挟ませ
て仮固定し、図5に示す状態のドラムコア1を得る。
【0015】図5に示す状態のドラムコア1をリングコ
ア2に対し、鍔6側から収納して行き、段部10に鍔5
の下端周縁部が収まる。このとき、二次巻線32の端部
が巻線用補助具20のピン22に絡げられ、一次巻線3
1の端部が鍔6の溝9A、9Bに挟まれており、端部が
リングコア2内に残ることはない。次に、上記鍔5とリ
ングコア2の上端部の接合部を接着する。
【0016】次に、巻線用補助具20のピン22に絡げ
られた二次巻線32の端部を解き、巻線用補助具20を
取り外し、端子13の一端に接続し、更に鍔6の溝9
A、9Bに挟まれている一次巻線31の端部を取り出
し、未使用の端子13の一端に接続する。そして、鍔部
6の外側と端子板3の凹部12側とを接着する。このと
き、凹部12がリングコア2の位置決めを行う。
【0017】以上のようにして巻線の端部が邪魔になら
ずに組み立て作業を行うことができる。また、巻線用補
助具20のピン22に絡げられた巻線が二次巻線32で
あり、鍔6の溝9A、9Bに挟まれている巻線が一次巻
線31であることも明瞭であり、端子板3の複数の端子
13中のいずれかに、二次巻線32または一次巻線31
の端部を接続する場合の識別が容易である。
【0018】なお、上記の実施の形態では、ピン22と
溝9A、9Bに、二次巻線32と一次巻線31を別けて
絡げまたは挟んだが、巻線用補助具20の二次巻線32
用と一次巻線31用のピン22を識別する目印等をピン
の形や本体21に付し、二次巻線32と一次巻線31の
両方を絡げても良い。また、巻線用補助具20を用い
ず、二次巻線32用の溝を設け、二次巻線32用と一次
巻線31用の溝を識別可能に、形状や端子板3に目印を
設けるなどして対応しても良い。更に、巻線用補助具2
0を磁石としたが、径の小さい方の鍔の外面に着脱可能
に取り付けられるように、鍔に穴部を設け、巻線用補助
具に上記穴に嵌合する凸部を設けるなどして対応しても
良い。
【0019】
【0020】
【発明の効果】本発明に係る高周波トランスの巻線用補
助具によれば、高周波トランスのドラムコアを構成する
鍔の外面に着脱可能に取り付けられ、巻線を一時固定す
る端子が設けられているので、ドラムコアに巻線を巻回
する際には、巻線を当該巻線補助具に一時固定して作業
し、不要となると当該巻線補助具を外して高周波トラン
スを組み立てることができ、作業効率を上げることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る高周波トランスの分
解斜視図。
【図2】本発明の実施の形態に係る高周波トランスの縦
断面図。
【図3】本発明の実施の形態に係る巻線用補助具の斜視
図。
【図4】本発明の実施の形態に係る高周波トランスにお
けるドラムコアの巻線時の底面図。
【図5】本発明の実施の形態に係る高周波トランスにお
けるドラムコアの巻線時の断面図。
【符号の説明】
1 ドラムコア 2 リングコア 3 端子板 4 芯 5、6 鍔 7 コイル 8、9A、9B 溝 10 段部 11 ギャップ 13 端子 14 切溝 20 巻線用補
助具 21 本体 22 ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01F 31/00 A (56)参考文献 特開 平7−201577(JP,A) 実開 平3−63911(JP,U) 実公 昭54−37929(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 27/29 H01F 27/24 H01F 30/00 H01F 41/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯の両端に平板状の鍔を有し、一方の鍔
    の径が他方の鍔の径よりも小さくされ、上記芯に一次巻
    線及び二次巻線が巻回されるドラムコアと、径の大きい
    方の前記鍔の径と同径のリングコアと、径の小さい方の
    前記鍔と結合すると共に、前記一次巻線及び前記二次巻
    線巻線と一端にて接続し、他端が外方へ突出する端子を
    有する端子板とを有する高周波トランスの巻線時に用い
    られる巻線用補助具であって、 径の小さい方の前記鍔の外面に着脱可能に取り付けら
    れ、巻線を一時固定する端子が設けられていることを特
    徴とする高周波トランスの巻線用補助具。
  2. 【請求項2】 磁力を有する部材を少なくとも1部に有
    し、前記磁力により径の小さい方の前記鍔の外面に取り
    付けられることを特徴とする請求項1に記載の高周波ト
    ランスの巻線用補助具。
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