JPH10189352A - トランス - Google Patents
トランスInfo
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- JPH10189352A JPH10189352A JP8356155A JP35615596A JPH10189352A JP H10189352 A JPH10189352 A JP H10189352A JP 8356155 A JP8356155 A JP 8356155A JP 35615596 A JP35615596 A JP 35615596A JP H10189352 A JPH10189352 A JP H10189352A
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- windings
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Abstract
両巻線間に所要の空間・沿面距離を確実に確保して十分
な電気絶縁性能を得ることができ、且つその電気絶縁性
能を長期間にわたり安定に保持することのできるトラン
スを提供する。 【解決手段】コイルボビン14における一次巻線4と二
次巻線7とを個々に巻回するための二つの巻線領域に区
画する中間つば部18,28の外周端面に、環状溝15
を形成する。一次巻線4および二次巻線7の全体を筒状
の絶縁カバー13の内部に収容して絶縁カバー13で被
覆する。絶縁カバー13の内周面から直交方向に突設し
たリング状の係止枠部37を環状溝15に係入して、一
次および二次巻線4,7間の空間・沿面距離Dを、両巻
線4,7の間を係止枠部37に沿って結ぶ経路に設定す
る。
Description
線がコイルボビンの個別の巻線領域にそれぞれ巻回され
た構成を有し、例えば、各種電子機器の電源回路におい
て所要の電圧を得るために用いられるトランスに関する
ものである。
示すような構成になっている。すなわち、コイルボビン
1には、一次側巻枠部2および二次側巻枠部3が一体形
成されており、その一次側巻枠部2および二次側巻枠部
3には一次巻線4および二次巻線7がそれぞれ個別に巻
回されている。コイルボビン1は、磁気回路を構成す
る、例えばEI形コア8に取り付けられており、このE
I形コア8はE形コア部8aとI形コア部8bとを交互
に逆に配置して齟齬状に組み合わせて構成されている。
このトランスは、一次巻線2に供給される、例えば10
0Vまたは200Vの入力電圧を所要の電圧、例えば6
〜12Vに降圧して二次巻線7から取り出される。
線4と二次巻線7間に所要の電気絶縁性能を確保する必
要がある。そこで、従来では、図5のA部を拡大して図
示した図6のように、コイルボビン1における一次巻線
4と二次巻線7とを区分する中間つば部9の両巻線4,
7の外表面からの突出長さにより一次側と二次側間の空
間・沿面距離dを確保するとともに、一次巻線4および
二次巻線7の外表面に貼り付けた絶縁テープ10により
両巻線4,7間の電気絶縁を行っている。一次巻線4お
よび二次巻線7にそれぞれ貼り付ける絶縁テープ10
は、何れも図5に示した一次側巻枠部2および二次側巻
枠部3の幅B,Cよりも僅かに大きな幅に設定されて、
図6に明示するように、内方側の端部を湾曲させながら
中間つば部9の側面に密着させるよう貼着しており、通
常、2〜3回巻き付けられる。このように絶縁テープ1
0の端部を中間つば部9に密着させることにより、見掛
け上の空間・沿面距離dは不変であるが、耐電圧性能が
向上してトランスとしての電気絶縁性能が向上する。
ようなトランスでは、中間つば部9の大きさが同じであ
る場合に、一次巻線4および二次巻線7の巻径が大きく
なるに伴って空間・沿面距離dが小さくなっていく。ま
た、空間・沿面距離dは、中間つば部9の外形寸法およ
び両巻線4,7の巻数が同じであっても、両巻線4,7
の巻き方のばらつきによっても相違する。例えば、図6
に2点鎖線で示すように、両巻線4,7が中間つば部9
の近接箇所で外方へ膨出するような状態に巻かれると、
その膨出の程度に応じて空間・沿面距離dが小さくなっ
てしまう。このように空間・沿面距離dが小さくなる
と、トランスとしての所要の電気絶縁性能を得ることが
できない。ここで、中間つば部9をその外径寸法が十分
に大きな形状としておけば、巻線4,7の巻き方のばら
つきに拘わらず所要の絶縁性能を得られるが、トランス
の外形が大型化する不都合が生じる。
き方のばらつきによっても相違する。例えば、絶縁テー
プ10の内端部の中間つば部9に対する密着が不十分で
あったり、絶縁テープ10の端部と中間つば部9との間
に僅かな隙間が存在するような場合には、電気絶縁性能
が大幅に低下する。しかも、絶縁テープ10が中間つば
部9に密着するよう正確に貼着されている場合でも、絶
縁テープ10はその粘着力が経年劣化して中間つば部9
または巻線4,7から剥がれることがあり、その場合に
はやはり電気絶縁性能が低下する。すなわち、従来のト
ランスでは、空間・沿面距離dおよび絶縁テープ10に
よって所要の電気絶縁性能を安定に得ることが困難であ
って歩留りが悪く、その電気絶縁性能を長期間にわたり
保持することもできない。その上に、絶縁テープ10の
貼着作業は、手間がかかることから製造コストが高くな
る一因になっている。
いに線径の異なる導線を用いられることから、個別の巻
線機械を用いてコイルボビン1に巻回される。この両巻
線4,7を巻回するコイルボビン1が一体物であるた
め、上記トランスの製造工程では、一次巻線4と二次巻
線7の各々の巻回工程を並設して、一次巻線4および二
次巻線7のうちの一方を線巻き機械で巻回したコイルボ
ビン1をそのまま次工程の線巻き機械に送って巻回する
工程を経ている。そのため、巻線4,7の巻回作業の能
率を上げるのが難しく、これがトランスの生産効率の低
下を招く要因になっており、煩雑な絶縁テープ10の貼
着作業を要することと併せて製造コスト高を招いてい
る。
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、絶縁テープを用いることなく一次および二次の
両巻線間に所要の空間・沿面距離を確実に確保して十分
な電気絶縁性能を得ることができ、且つその電気絶縁性
能を長期間にわたり安定に保持することのできるトラン
スを提供することにある。
めに、本発明は、コイルボビンにおける中間つば部で区
画されて軸心方向に並設された二つの巻線領域に一次巻
線と二次巻線とが個々に巻回されてなるトランスにおい
て、前記中間つば部の外周端面に環状溝が形成され、前
記一次巻線および二次巻線に対しこれらの全体を内部に
収容状態に被覆する筒状の絶縁カバーを備え、前記絶縁
カバーに、これの内周面から直交方向に突設されて前記
環状溝に係入するリング状の係止枠部が形成されてい
る。
絶縁カバーの係止枠部が入り込んでいることによって、
一次巻線と二次巻線間の空間・沿面距離が両巻線の間を
絶縁カバーの係止枠部に沿って迂回しながら結ぶ長い経
路となり、両巻線の間を単に中間つば部に沿って結ぶ経
路となる従来トランスの空間・沿面距離に比較して格段
に大きくなる。しかも、その大きな空間・沿面距離は一
次巻線や二次巻線の巻き方のばらつきに拘わらず環状溝
と係止枠部の寸法により一義的に決定される。そのた
め、従来トランスにおける絶縁テープを巻回しなくても
十分な電気絶縁性能を確実に得ることができるから、手
間のかかる絶縁テープの貼着作業が不要になるととも
に、絶縁テープに起因する種々の問題が解消する。ま
た、両巻線の全体を絶縁カバーにより完全に覆って確実
に保護できるため、コイルボビンに巻線を施した後の製
造工程で断線するといったトラブルを未然に確実に防止
できる利点がある。
次側巻枠部と二次側巻枠部とに分割され、且つ前記中間
つば部が、前記一次側巻枠部および二次側巻枠部にそれ
ぞれ形成された一次側中間つば部および二次側中間つば
部とに分割されているとともに、前記一次側巻枠部およ
び二次側巻枠部にそれぞれ一次巻線および二次巻線を巻
回した一次側ユニットおよび二次側ユニットが接合され
てなり、前記一次側中間つば部および二次側中間つば部
の各々の対向面における中央部に、前記係止枠部の内部
で互いに重ね合わされる膨出部がそれぞれ形成され、前
記環状溝が、前記一次側中間つば部および二次側中間つ
ば部の各々の対向面と前記両膨出部の各々の外周端面と
により形成されている構成とすることが好ましい。
ルボビンの一次側巻枠部および二次側巻枠部に対しそれ
ぞれ一次巻線および二次巻線を適応する巻線機により巻
回して、一次側ユニットおよび二次側ユニットを予め個
々に製作することができる。したがって、従来のトラン
スのように、並置された一次側と二次側の2種の巻線工
程に一体形コイルボビンを連続的に移送しながら一次お
よび二次巻線を巻回する場合に比較して生産効率が格段
に向上する。また、一次側ユニットと二次側ユニット
は、筒状の絶縁カバーに対しその両端開口からそれぞれ
挿入して絶縁カバーの内部で突き合わせられるが、その
ときに、両ユニットの各々の巻枠部の膨出部が絶縁カバ
ーの係止枠部の内部で互いに突き合わせ状態に当接され
るとともに、各々の巻枠部の互いに対面する中間つば部
が絶縁カバーの係止枠部を両側から挟み込む。このよう
に、両ユニットを互いに結合する目的で突き合わす時に
絶縁カバーの係止枠部を両ユニット間に挟持固定するこ
とができるから、良好な組立性を得ることができ、この
点からも生産効率がより一層向上する。
一次側ユニットおよび二次側ユニットが、前記一次側中
間つば部および二次側中間つば部の各々の前記膨出部の
中央部に形成された嵌合凹部と嵌合凸部との嵌合により
相互に連結されている。それにより、両ユニットを嵌合
手段により予め連結し、且つ両ユニット間に絶縁カバー
を固定できるので、その後の工程、つまりコアの取付作
業を容易に行える。
態について図面を参照しつつ説明する。図1ないし図3
は本発明の一実施の形態に係るトランスを示し、図1
(a)は平面図、同図(b)は切断平面図、図2(a)
は要部の分解平面図 、同図(b)は要部の分解切断平
面図、図3は要部の分解斜視図である。本発明のトラン
スは、図2および図3に明示するように、一次側ユニッ
ト11、二次側ユニット12および絶縁カバー13を主
要部材として構成され、この一次側ユニット11、二次
側ユニット12および絶縁カバー13による組立体に、
図1に示すように、EI形コア8が取り付けられてい
る。また、コイルボビン14は一次側ユニット11の一
次側巻枠部14aと二次側ユニット12の二次側巻枠部
14bとに分割して構成されており、この一次側巻枠部
14aと二次側巻枠部14bとが後述のように合体され
る。
14aにおける一次側つば部17と一次側中間つば部1
8との間に設けられた一次側巻線領域に一次巻線4を巻
回して形成されている。一次側巻枠部14aにはEI形
コア8の挿通孔19が貫通形成されており、この挿通孔
19の一次側中間つば部18寄りの開口端には、挿通孔
19よりも大きな開口面積を有して外方への段部を形成
する嵌合凹部21が形成されている。一次側中間つば部
18の外面には嵌合凹部21を囲む枠状となった一次側
膨出部20が形成されている。また、一次側つば部17
の外面には、角棒状の一対のガイド部22が所定の間隔
で一体形成されており、この両ガイド部22はこれらの
間に介在されるEIコア8を位置決めする。ガイド部2
2の左右の外側面には、一次巻線4の巻端に電気的接続
された端子金具23の収容用または取付部材の挿入用の
複数の凹所24が形成されている。
14bにおける二次側つば部27と二次側中間つば部2
8とにより形成された二次側巻線領域に二次巻線7を巻
回して形成されている。二次側ボビン巻枠14bにはE
I形コア8の挿通孔29が貫通形成されており、この挿
通孔29の二次側中間つば部28寄りの開口端は、一次
側ユニット11の嵌合凹部21に嵌入する角筒状の嵌合
凸部30により二次側中間つば部28から突設されてい
る。二次側中間つば部28には嵌合凸部30の周囲に一
次側膨出部20と同一形状の二次側膨出部31が形成さ
れている。また、二次側つば部27の外面には、角棒状
の一対のガイド部32が所定の間隔で一体形成されてお
り、この両ガイド部32はこれらの間に介在されるEI
コア8を位置決めする。ガイド部32の左右の外側面に
は、二次巻線7の巻端に電気的接続された端子金具33
の収容用または取付部材の挿入用の複数の凹所34が形
成されている。
体成形されたものであって、一次側および二次側ユニッ
ト11,12の各々の中間つば部18,28の外形に対
応した形状の内周面を有する角筒状になっており、内部
の適所に、一次側および二次側ユニット11,12の各
々の膨出部20,31を両側から挿入させて内部で突き
合わすことのできるリング状の係止枠部37が形成され
ている。また、一次側ユニット11が挿入される一端部
からは絶縁用突片38が延設されているとともに、他端
部には直交方向に延びる当片39が突設されている。
次側および二次側の巻枠部14a,14bに分割されて
いるので、これらの巻枠部14a,14bに対しそれぞ
れ一次巻線4および二次巻線7が適応する巻線機械によ
り巻回される。すなわち、一次側ユニット11および二
次側ユニット12は個別の巻線工程において予め個々に
製作される。したがって、従来のトランスのように、一
体形のコイルボビン1を並置された一次側と二次側の2
種の巻線工程に連続的に移送する場合に比較して生産効
率が格段に向上する。
ト11と二次側ユニット12とは、図1(b)に明示す
るように、一次側ユニット11の嵌合凹部21に二次側
ユニット12の嵌合凸部30を嵌入させることにより合
体される。この両ユニット11,12を嵌合手段により
合体させるときに、両ユニット11,12は、図2およ
び図3に矢印で示すように、各々の中間つば部18,2
8側を絶縁カバー13に向けた配置で絶縁カバー13に
対し両側から挿入される。これにより、図1(b)に明
示するように、嵌合凹部21と嵌合凸部30とは絶縁カ
バー13の内部で嵌合される。
合したときに、図1(b)のB部を拡大して示した図4
のように、両ユニット11,12の各々の膨出部20、
31は絶縁カバー13の係止枠部37の内部で互いに突
き合わせ状態に当接され、互いに対面する両ユニット1
1,12の中間つば部18,28が絶縁カバー13の係
止枠部37を両側から挟み込む。換言すると、両ユニッ
ト11,12が合体されたときに、両中間つば部18,
28の各々の対向面と重合された両膨出部20,31の
各々の外周端面とにより環状溝15が形成され、この環
状溝15に絶縁カバー13の係止枠部37が挿入された
状態となる。したがって、膨出部20,31の中間つば
部18,28からの膨出量は係止枠部37の厚みの半分
よりも僅かに大きく設定されており、それにより、両ユ
ニット11,12の結合時に絶縁カバー13の係止枠部
37を両ユニット11,12間に挟持固定することがで
き、良好な組立性を得られる。
ト11,12の各々の中間つば部18,28により自体
の係止枠部37を挟持されて両ユニット11,12間に
固定され、且つ両ユニット11,12における巻線4,
7に対しそのほぼ全体を内部に収容状態で被覆する。こ
のトランスにおける一次巻線4と二次巻線7との間の空
間・沿面距離Dは、図4に示すように、両中間つば部1
8,28の間に係止枠部37が入り込んでいることによ
って、両巻線4,7の間を絶縁カバー13の係止枠部3
7に沿って迂回しながら結ぶ経路となり、図6に示した
従来トランスのように両巻線4,7の間を中間つば部9
に沿って単に結ぶ経路となる空間・沿面距離dに比較し
て格段に大きくなる。
は、巻線4,7の巻き方のばらつきに拘わらず、環状溝
15と絶縁カバー13の係止枠部37の寸法とにより一
義的に決定される大きな値となるから、従来トランスに
おける絶縁テープを巻回しなくても十分な絶縁性能を安
定に得ることができる。そのため、従来の手間のかかる
絶縁テープの貼着作業が不要となり、上述の一次側ユニ
ット11と二次側ユニット12を個別の巻線工程で予め
個々に製作できることと併せて生産効率が格段に向上す
る。また、両巻線4,7は、各々の全体を絶縁カバー1
3により完全に覆われて確実に保護される。そのため、
上記トランスを例えばランプ表示灯装置に用いた場合、
ランプの交換時に巻線4,7に指が触れて感電するとい
ったトラブルを未然に確実に防止することができる利点
がある。また、絶縁カバー13を巻線4,7を覆うよう
に配設されるため、コイルボビンに巻線を施した後にお
ける製造工程において断線が生じるというトラブルが発
生しないという利点がある。
一次巻線4と二次側の端子金具33との間の空間・沿面
距離を大きくする機能を有し、一方、絶縁カバー13の
当片39は二次巻線7と一次側の図示しない取付部材と
の間の空間・沿面距離を大きくする機能を有する。
を一体化した組立体には、図1に示すようにEI形コア
8がに取り付けられ、さらに、これらが図示しないトラ
ンスケース内に収容されて本発明のトランスが構成され
る。EI形コア8は、E形コア部8aとI形コア部8b
とを交互に逆に配置して齟齬状に組み合わせるととも
に、この組み合わせたE形コア部8aとI形コア部8b
とを例えばこれらに塗着したワニスを加熱する手段によ
り固定されたものであり、既存のものをそのまま用いる
ことができる。さらに、絶縁カバー13は、図5および
図6に示した既存のコイルボビン1の中間つば部9を二
つ割りした形状の両中間つば部18,28を収容できる
筒形状であって、その内部に係止枠部37が両ユニット
11,12の各々の中間つば部18,28の間に挿入す
るよう内方に向け突設された構成になっている。すなわ
ち、この絶縁カバー13は、図1に明示するように、既
存のEI形コア8の内側に配置できる形状になってお
り、それにより、トランスの外形は既存のものに比較し
て何ら大型化することがない。
1,12を各々の嵌合凹部21と嵌合凸部30との嵌合
により結合する場合を例示したが、これは、両ユニット
11,12を予め結合することによって両ユニット1
1,12に対するEI形コア8の取り付けを容易に行え
るようにするためである。但し、両ユニット11,12
は、最終的にEI形コア8によって合体されるので、必
ずしも嵌合などの手段で予め結合することもなく、単に
突き合わせるだけでもよい。
に記載の発明は、中間つば部の環状溝に絶縁カバーの係
止枠部を挿入する構成としたので、一次巻線と二次巻線
との間に従来トランスに比し格段に大きな空間・沿面距
離を確保することができるから、従来トランスにおける
絶縁テープを用いなくても十分な電気絶縁性能を得るこ
とができ、手間のかかる絶縁テープの貼着作業が不要と
なる上に、絶縁テープによる種々の問題が解消されて、
十分な絶縁性能を長期間にわたり安定に保持することが
でき、さらに、両巻線の全体を筒状の絶縁カバーで覆っ
て確実に保護できるという効果を奏する。
に加えて、個別の巻線工程により一次巻線および二次巻
線を巻回して一次側ユニットおよび二次側ユニットを予
め個々に製作することができるから、生産効率が格段に
向上し、さらに、一次側ユニットと二次側ユニットとを
結合するときに絶縁カバーの係止枠部を両ユニット間に
挟持固定して良好な組立性を得られるので、生産効率が
より一層向上するという効果を奏する。
次側の両ユニットを嵌合手段により予め連結し、且つ両
ユニット間に絶縁カバーを固定できるので、その後のコ
アの取付作業を容易に行えるという効果を奏する。
(a)は平面図、(b)は切断平面図である。
(a)は分解平面図、(b)は分解切断平面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】コイルボビンにおける中間つば部で区画さ
れて軸心方向に並設された二つの巻線領域に一次巻線と
二次巻線とが個々に巻回されてなるトランスにおいて、 前記中間つば部の外周端面に環状溝が形成され、 前記一次巻線および二次巻線に対しこれらの全体を内部
に収容状態に被覆する筒状の絶縁カバーを備え、 前記絶縁カバーに、これの内周面から直交方向に突設さ
れて前記環状溝に係入するリング状の係止枠部が形成さ
れていることを特徴とするトランス。 - 【請求項2】請求項1において、前記コイルボビンが一
次側巻枠部と二次側巻枠部とに分割され、且つ前記中間
つば部が、前記一次側巻枠部および二次側巻枠部にそれ
ぞれ形成された一次側中間つば部および二次側中間つば
部とに分割されているとともに、前記一次側巻枠部およ
び二次側巻枠部にそれぞれ一次巻線および二次巻線を巻
回した一次側ユニットおよび二次側ユニットが接合され
てなり、 前記一次側中間つば部および二次側中間つば部の各々の
対向面における中央部に、前記係止枠部の内部で互いに
重ね合わされる膨出部がそれぞれ形成され、 前記環状溝が、前記一次側中間つば部および二次側中間
つば部の各々の対向面と前記両膨出部の各々の外周端面
とにより形成されているトランス。 - 【請求項3】請求項2において、前記一次側ユニットお
よび二次側ユニットが、前記一次側中間つば部および二
次側中間つば部の各々の前記膨出部の中央部に形成され
た嵌合凹部と嵌合凸部との嵌合により相互に連結されて
いるトランス。
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---|---|---|---|
JP35615596A JP4707778B2 (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | トランス |
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---|---|---|---|
JP35615596A JP4707778B2 (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | トランス |
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JPH10189352A true JPH10189352A (ja) | 1998-07-21 |
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JP35615596A Expired - Fee Related JP4707778B2 (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | トランス |
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JP (1) | JP4707778B2 (ja) |
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