JPH0685378B2 - 小形電気巻線部品 - Google Patents

小形電気巻線部品

Info

Publication number
JPH0685378B2
JPH0685378B2 JP5207041A JP20704193A JPH0685378B2 JP H0685378 B2 JPH0685378 B2 JP H0685378B2 JP 5207041 A JP5207041 A JP 5207041A JP 20704193 A JP20704193 A JP 20704193A JP H0685378 B2 JPH0685378 B2 JP H0685378B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
core
transformer
shaped core
bobbin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5207041A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06163287A (ja
Inventor
精一 木嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KIJIMA MUSEN KK
Original Assignee
KIJIMA MUSEN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KIJIMA MUSEN KK filed Critical KIJIMA MUSEN KK
Priority to JP5207041A priority Critical patent/JPH0685378B2/ja
Publication of JPH06163287A publication Critical patent/JPH06163287A/ja
Publication of JPH0685378B2 publication Critical patent/JPH0685378B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulating Of Coils (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、チョ−クコイル、ト
ランスなどの小形の電気巻線部品に関し、特に、独立に
機能する複数の巻線素子を一体化したものである。
【0002】
【従来の技術】複数のチョ−クコイルを備えた巻線部
品、複数のトランスを一体化したもの、また、チョ−ク
コイルとトランスとを組み合わせて一個の巻線部品とし
て構成したものなど、様々な複合電気巻線部品が知られ
ている。
【0003】例えば、トランスとチョ−クコイルとの一
体部品は実開昭55−68328号公報によって開示さ
れている。この公報には、EI形トランスとチョ−クコ
イルとを別々に構成し、これらを一体的に固着させた一
体部品、上記同様のトランスの周囲に直接巻線してチョ
−クコイルを形成した一体部品、E形コアまたはI形コ
アの一部を延設して、この延設部分にチョ−クコイルを
設けてEI形コアトランスと一体化した一体部品が開示
されている。
【0004】また、2つのトランスを一体化した巻線部
品は、実公昭57−56494号公報によって開示され
ている。この複合トランスは、中心コアを備えた容体コ
アの内部にコイルを設けて一方のトランスを構成すると
共に、上記容体コアの外部に巻線して他方のトランスが
構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来例のうち
前者のものは、トランスとチョ−クコイルとを別々に構
成する必要があり、その上、チョ−クコイルを固着させ
る等の手数が必要であり、また、コアの延設部分にチョ
−クコイルを設けたものは、チョ−クコイルが突き出た
形態となるため、運搬するにしても、また、取付けに当
っても不便であって実用的ではない。
【0006】上記した後者の複合トランスは、2つのト
ランスが1つのコアを共用する構造であるため、これら
のトランスを同時に稼働させると互いに電気的に干渉し
合う恐れがあり、また、この複合トランスは容体コアの
外部に巻線する関係上、自動機械による巻線が困難であ
って量産に適さない。本発明は上記したような諸欠点を
解決することを主な目的として開発したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、四辺形の巻線部の両側に角形の角鍔
を、これら端鍔の間に中間鍔を各々設けて鍔間を巻線区
分とすると共に、中間鍔には巻線部の筒内孔底面に合わ
せた深さの割状溝を鍔幅に沿って形成したボビンと、こ
のボビンの巻線区分各々に巻線したコイルと、一方の端
鍔の外方より巻線部の筒内孔に中央脚を挿入し左右脚を
鍔外に張出させて上記ボビンに組付けたE形状コアと、
上記中間鍔の割状溝に嵌合させ上記したE形状コアの脚
端に連結させたI形コアと、他方の端鍔の外方より巻線
部の筒内孔に挿入して上記ボビンに組付けた第三のコア
とを備えて構成したことを特徴とする小形電気巻線部品
を提案する。
【0008】
【作用】上記した本発明によれば、ボビンにコイルを巻
装する場合、各々の巻線区分内に順次連続して巻線し、
後に各区分間に位置する線を切断して各々のコイルが独
立した機能をもつようになし得る。これより、コイルの
自動機械巻きが簡単となり量産化に適する小形電気巻線
部品となる。
【0009】また、ボビンの一方の端鍔と中間鍔との間
に設けられたコイルに対しては、E形状コアとI形コア
とによって閉磁路を形成し、他の巻線区分に設けられた
コイルに対して第三のコアを装備させるため、各々のコ
イルが個々の巻線部品と同様に充分に機能するようにな
し得る。
【0010】
【実施例】次に、本発明を小形の複合トランスとして実
施した具体例について図面に沿って説明する。図1はコ
アとボビンとの分解斜視図、図2はコイルを簡略して示
す複合トランスの平面図、図3は図2上のA−A線断面
図である。
【0011】これらの図において、1はフエライト材か
らなるE形コア、2は同じ材料からなるI形コアであ
る。3は合成樹脂材からなるボビンで、これは巻線部を
なす角筒部の両側に端鍔3a、3bが、中程に中間鍔3
cが各々一体形成してあって、第1巻線区分4と第2巻
線区分5とをもっている。
【0012】そして、このボビン3の中間鍔3cには図
示するように、I形コア2を嵌合させる割状溝6が形成
してある。割状溝6はI形コアの板厚とほぼ同じ溝幅で
鍔肉厚内に沿って鍔幅方向に形成してあり、角筒内孔の
底面に合わせた溝の深さとなしてある。
【0013】また、7a、7b、7cは端鍔3aに植設
した端子ピン、8a、8b、8cは端鍔3bに植設した
端子ピン、9a、9b、9cは中間鍔3cに植設した端
子ピンであり、図2及び図3に示した鎖線はコイル1
0、11を示す。
【0014】上記した複合トランスの生産に当っては、
先ず、端子ピンが予め植設されたボビン3に巻線する。
この巻線は、例えば、巻始端部を端子ピン8aにからげ
た後に巻線区分5に所定の巻回数の巻線を行ない、巻終
端部を端子ピン9bにからげる。
【0015】端子ピン9bのからげに続いて切線するこ
となく端子ピン9aにからげ、続いて巻線区分4に所定
巻回数の巻線を行ない、巻終端部を端子ピン7aにから
げて切線する。この一連の巻線作業は自動巻線機によっ
て行なうことができ、これより、巻線区分4、5に二次
コイルが巻装される。
【0016】次に、一次コイルとなる線径の太い線の巻
始端部を端子ピン8bにからげて巻線区分5に巻線し、
巻終端部を端子ピン9bにからげ、続いて切線すること
なく端子ピン9cにからげた後に巻線区分4に巻線し、
巻終端部を端子ピン7bにからげて切線する。この巻線
についても自動巻線機によって一連に行なうことがで
き、二次コイルの上層に一次コイルが巻装される。
【0017】巻線後は、端子ピン9a、9bにかけ渡さ
れた二次線と、端子ピン9b、9cにかけ渡された一次
線を切断して巻線区分4、5のコイルを独立させると共
に巻線端部を半田付けによって各端子ピンに固着させ
る。
【0018】E形コア1は中央脚をボビン3の角筒内孔
に挿入すると共に左右脚を鍔外に張出させるようにして
端鍔3aの外側よりボビン3に組付け、また、I形コア
2は中間鍔3cの割状溝6に嵌合させてその両端部を中
間鍔3cより突出させ、E形コア1の各脚端面と接合さ
せる。すなわち、E形コア1の各脚端面は接着材をもっ
てI形コア2に固着させてある。
【0019】この複合トランスでは、巻線区分5に巻装
された一次コイルの一端部と二次コイルの一端部とが端
子ピン9bに共に固着され、この端子ピン9bが共通端
子となっているが、共通端子としない場合には端子ピン
数を増加する。なお、必要があれば、一次コイルと二次
コイルとの間、コイル外周囲に絶縁テ−プなどを巻き付
けてもよい。
【0020】上記構成の複合トランスでは、巻線区分4
に巻装されたコイル10がEI形コアを備えた第1のト
ランスを形成し、巻線区分5に巻装されたコイル11が
第2のトランスを形成する。なお、各巻線区分に巻装す
るコイル数は使途に応じて定めればよく、例えば、巻線
区分4には一次、二次コイルの他に三次コイルを設けて
もよい。
【0021】第2のトランスは巻線回数を多くすること
で容量増加を図ることができるが、図4及び図5に示す
ように第三コア12を設けて容量を増加させる。なお、
第三コア12がI形コア2に接触する関係で第1のトラ
ンスと第2のトランスとの間に磁気的干渉がある場合に
は、第三コア12の挿入長を短くしてこのコア12の先
端をI形コア2より離すようにするか、図6に示すよう
に、第三コア12とI形コア2との間に仕切部3dを設
けることによって解決し得る。
【0022】第三コア12としては図示するような角形
頭部を有するものにかぎらず、図7に示す角柱形コア1
3、図8に示すE形コア14などであってもよい。上記
した第三コア12を設けない場合には、第2巻線区分5
の巻芯部内は図9に示すように一体化することができ
る。
【0023】また、第2のトランスを高電圧出力として
構成する場合は、例えば、写真撮影用閃光放電発光器の
発振トランスを第1のトランスとし、トリガ−トランス
を第2のトランスとして構成すると、高電圧出力用の端
子ピンと低圧側の端子ピンとの間で空中放電し易い。
【0024】したがって、このような複合トランスは図
10に示した通り、高電圧出力用に選んだ、例えば、端
子ピン8aを端鍔3bの上側周囲に植設するが、図示仮
線のように側方に突入させ、或いは、鍔面上方部に植設
して鍔面より直角に突出させることが好ましい。
【0025】以上、複合トランスの実施例について説明
したが、その他に、次のように実施することができる。 (1) 第1巻線区分4と第2巻線区分5とにチョ−ク
コイルを設けてチョ−クコイルの複合電気巻線部品とし
たり、また、第1巻線区分4にはトランスコイルを、第
2巻線区分5にはチョ−クコイルを各々設け、トランス
とチョ−クコイルの複合電気巻線部品とする等のことは
任意である。
【0026】(2) E形コアとI形コアの組合せにか
ぎらず、これらの変形コアの組合せによっても同様に実
施することができる。
【0027】(3) 上記実施例では、各々の巻線区分
のコイルを一連に巻線する場合について説明したが、巻
線区分毎に別々に巻線することもできる。
【0028】(4) 端子ピンは端鍔3aまたは3bの
外側面から直立するように、例えば、図3において左方
向または右方向に突出するように端鍔3aまたは3bに
植設し、複合電気巻線部品を縦形(端鍔3a、3bが上
下方向となる形)に取付けるようになしてもよい。この
ように実施する場合においても、低圧用の端子ピンを一
方の端鍔に、高圧用の端子ピンを他方の端鍔に設けるよ
うになし得る。
【0029】(5) 一つの中間鍔3cにかぎらず、第
1、第2、第3の中間鍔等複数の中間鍔を設けると共に
任意の中間鍔にI形コアの割状溝を形成し、例えば、第
2の中間鍔に嵌合されたI形コアと端鍔3aより挿入し
たE形コアとで閉磁路を形成する構成としてもよい。
【0030】
【発明の効果】上記した通り、本発明に係る小形電気巻
線部品は、中間鍔にI形コアを嵌合させ、一方の端鍔よ
り組付けたE形状コアとでEI形コアの閉磁路を形成す
るようにしたので、一つのボビンを使ってEI形コアを
有する第1の巻線素子と他の第三コアをもつ第2の巻線
素子との一体構成が可能になる。
【0031】特に、上記巻線部品は閉磁路を有する巻線
素子を含むものでありながら、各々の巻線素子のコイル
を一連に巻線することができ、これより、生産が容易と
なり、量産に適する小形電気巻線部品を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を小形の複合トランスとして実施したト
ランスのコアとボビンの分解斜視図である。
【図2】上記トランスの平面図である。
【図3】図2上のA−A線断面図である。
【図4】上記トランスと第三コアとの分解斜視図であ
る。
【図5】第三コアを備えた上記トランスのコイル簡略縦
断面図である。
【図6】I形コアと第三コアとの間に仕切部を設けた実
施例を示す図5同様の断面図である。
【図7】第三コアとしての角柱形コアの斜視図である。
【図8】第三コアとしてのE形コアの斜視図である。
【図9】第2巻線区分内を一体化した図5同様の断面図
である。
【図10】写真撮影用閃光放電発光器の発振トランスと
トリガ−トランスとを複合させた複合トランスの斜視図
である。
【符号の説明】
1 E形コア 2 I形コア 3 ボビン 3a、3b 端鍔 3c 中間鍔 4 第1巻線区分 5 第2巻線区分 6 割状溝 10、11 コイル 12 第三コア

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四辺形の巻線部の両側に角形の角鍔を、
    これら端鍔の間に中間鍔を各々設けて鍔間を巻線区分と
    すると共に、中間鍔には巻線部の筒内孔底面に合わせた
    深さの割状溝を鍔幅に沿って形成したボビンと、このボ
    ビンの巻線区分各々に巻線したコイルと、一方の端鍔の
    外方より巻線部の筒内孔に中央脚を挿入し左右脚を鍔外
    に張出させて上記ボビンに組付けたE形状コアと、上記
    中間鍔の割状溝に嵌合させ上記したE形状コアの脚端に
    連結させたI形コアと、他方の端鍔の外方より巻線部の
    筒内孔に挿入して上記ボビンに組付けた第三のコアとを
    備えて構成したことを特徴とする小形電気巻線部品。
JP5207041A 1993-07-30 1993-07-30 小形電気巻線部品 Expired - Lifetime JPH0685378B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5207041A JPH0685378B2 (ja) 1993-07-30 1993-07-30 小形電気巻線部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5207041A JPH0685378B2 (ja) 1993-07-30 1993-07-30 小形電気巻線部品

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60095970A Division JPH0638373B2 (ja) 1985-05-08 1985-05-08 複合電気巻線部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06163287A JPH06163287A (ja) 1994-06-10
JPH0685378B2 true JPH0685378B2 (ja) 1994-10-26

Family

ID=16533232

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5207041A Expired - Lifetime JPH0685378B2 (ja) 1993-07-30 1993-07-30 小形電気巻線部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0685378B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000124043A (ja) * 1998-10-13 2000-04-28 Toko Inc インバータトランス

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06163287A (ja) 1994-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0685378B2 (ja) 小形電気巻線部品
JPS60106112A (ja) 小型トランス
JPH0638373B2 (ja) 複合電気巻線部品
JPH07240324A (ja) 小形トランス
JP3409009B2 (ja) スイッチングトランス
JP2987646B2 (ja) 小形トランス
JPH0642436B2 (ja) 小型トランス
JPH06105658B2 (ja) トランス
JP3054397U (ja) コイル用ボビン及びトランスケース並びにトランス
JPH0244498Y2 (ja)
JPS5812427Y2 (ja) 変成器
JPH0864435A (ja) 小型トランス
JPS605747Y2 (ja) フライバツクトランス
JPS5812547Y2 (ja) フライバツクトランス
JPS63197313U (ja)
JPH0440256Y2 (ja)
JPS6318824U (ja)
JPS5940743Y2 (ja) フライバツクトランス
JPH0226215U (ja)
JPS63201308U (ja)
JPH0350778U (ja)
JPH0686320U (ja) 薄型高圧トランス用コイルボビン
JPH0192111U (ja)
JPH01100411U (ja)
JPH10261525A (ja) トランス

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term