JP2003241804A - バッファ制御方法 - Google Patents

バッファ制御方法

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JP2003241804A
JP2003241804A JP2002038613A JP2002038613A JP2003241804A JP 2003241804 A JP2003241804 A JP 2003241804A JP 2002038613 A JP2002038613 A JP 2002038613A JP 2002038613 A JP2002038613 A JP 2002038613A JP 2003241804 A JP2003241804 A JP 2003241804A
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JP2002038613A
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Yoshihiro Mizuno
義弘 水野
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で複数の制御ユニット間で処理す
るワークに関する情報を共有メモリを使用して共有しな
がら、各処理装置での処理の同期を取ってワークを処理
することができるバッファ制御方法を提供すること。 【構成】 複数の制御ユニットによりアクセス可能で前
記ワークに関する情報及び各装置状態及び前記ワークの
搬送に関する情報を記憶する記憶手段に記憶された情報
に基づいて第1の制御ユニットに接続されたバッファ装
置から第1の制御ユニットの下流側に位置している第2
の制御ユニットに接続されたバッファ装置とライン全体
の装置間でライン状態に関する情報を共有する手段とを
有し、この共有する情報に基づいてライン動作を制御す
ることと、バッファに装着されたカセット内に一時収納
・再投入する位置をリング状に使用することと、予め設
定された時間分だけバッファリングを行ってエージング
バッファとしても使用できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークを例えば加
工処理して順次下流工程に搬送して処理するライン内の
バッファの制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の製造ラインシステムとバッファの
構成と作用を図13に基づいて説明する。
【0003】ステーション1の加工装置と搬送装置は、
第1のラインコントローラPLC1によって管理されて
おり、同様にステーション2の加工装置は、第2のライ
ンコントローラPLC2によって管理され、ステーショ
ン3の加工装置と搬送装置は、第3のラインコントロー
ラPLC3によって管理されている。これら第1、第
2、第3のラインコントローラPLC1,PLC2,P
LC3のそれぞれを介して或るタイミングで各ワークの
トラッキングデータ、品質データを収集・管理し、又、
全体ライン状態を監視し、状況に応じて各装置へのワー
クの投入、排出、バッファリング指示及び再投入指示や
中止指示を出している。
【0004】又、バッファについては、上流工程のバッ
ファリングが終了してから、全て再投入する構成になっ
ていた。このようにに全体ライン内の調停動作指示をホ
ストコンピュータが取る構成になっていた。
【0005】又、このときに従来のバッファ動作として
は、ホストコンピュータからのバッファリング指示や再
投入指示だけで動作し、収納カセット内の段数管理をし
ないことが多く(先入れ先出し管理)、又、1ワーク毎
の品質管理及び加工時間管理をしているプロセス関係の
ラインには、このタイプのバッファは不向きであった。
又、プロセスの品質安定のための一時滞留(エージン
グ)も、バッファに対する指示をホストコンピュータが
管理することにより対応していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のシス
テム構成では、バッファでバッファリングを行う度に、
全投入・全排出を繰り返し、ライン全体としては加工ロ
ス時間を起していた。又、プロセス関係の加工ラインで
は各装置間で滞留時間のバラツキが発生し、加工時間の
均一化に対応できず、品質に影響を与える原因にもなっ
ていた。
【0007】又、一時収納するカセットの空き段数管
理、固有データ管理もなされていなかった。更に、一時
停滞についてもホストコンピュータが各ワークの滞留時
間を管理する形態になっていたため、それに伴う処理も
煩雑になっていた。
【0008】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、簡単な構成で複数の制御ユニ
ット間で処理するワークに関する情報を共有メモリを使
用して共有しながら、各処理装置での処理の同期を取っ
てワークを処理することができるバッファ制御方法を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、それぞれがワークの処理装置に接続され
た制御ユニット同士をネットワークで接続したライン制
御装置で、特定の場所にライン動作調停用のパッファを
配置したシステムであって、複数の制御ユニットにより
アクセス可能で前記ワークに関する情報及び各装置状態
及び前記ワークの搬送に関する情報を記憶する記憶手段
に記憶された情報に基づいて第1の制御ユニットに接続
されたバッファ装置から第1の制御ユニットの下流側に
位置している第2の制御ユニットに接続されたバッファ
装置とライン全体の装置間でライン状態に関する情報を
共有する手段とを有し、この共有する情報に基づいてラ
イン動作を制御することと、バッファに装着されたカセ
ット内に一時収納・再投入する位置をリング状に使用す
ることと、予め設定された時間分だけバッファリングを
行ってエージングバッファとしても使用できることを特
徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0011】各装置内に規定時間以上長時間停滞できな
いプロセス関係のラインでは、温度、時間等による経時
変化(品質変化)が考えられ、その対策が重要である。
そこで、ワークを装置内に規定時間以上停滞できない装
置の下流に、一時収納するためのバッファを設け、バッ
ファ以降(下流)の装置でトラブルが発生した場合に、
“停滞できない装置内のワークを救済する”目的でバッ
ファを配置し、ワークを救済する。
【0012】斯かる目的で設置されたバッファは、他の
装置との情報のやり取りをしない単体で設置しても、上
記の点で効果はあるが、長いライン全体で見た場合、ラ
イン後半でトラブルが発生した場合にその情報が上流に
は伝わらず、バッファ収納可能枚数以降は、バッファの
上流ステーションから順番に全ての上流ステーションの
装置が満杯になるまで投入(先頭)ステーションからワ
ークの投入が続いてしまう。又、この場合、途中で作業
を中止したい場合には、終了作業に可成りの作業時間を
多く必要とする(ロス時間が発生する)。そのため、バ
ッファに収納する枚数分以内でライン内に複数台のバッ
ファを設置することが効果的である。
【0013】(ワーク収納動作手順)バッファが収納動
作を行う判断基準(動作トリガ)は、下流工程のトラブ
ルによるものや、自バッファより下流のバッファが収納
動作を行ったときに連動して収納動作することが考えら
れる。
【0014】各バッファが動作を行う判断範囲として
は、自バッファより下流のバッファ状態とその下流バッ
ファまでの各装置状態(トラブル発生等)を見て判断す
るが、その情報の伝達手段として、装置間を共有メモリ
タイプのネットワークで接続し、バッファは次に流れて
来たワークが到着する以前に判断基準である動作トリガ
が前記のネットワークを介して受信した場合は、そのワ
ークを取り込み、自装置内のカセットに一時収納する。
そのとき、カセット内の収納段数とワークと一緒に流れ
てくるワーク固有のデータ(ID番号やNG信号等)を
バッファ制御用のPLC内の内部メモリ(内部レジス
タ)に順次記憶しながら収納していく。
【0015】(ワーク排出動作手順)バッファが一時収
納動作を行った後のワーク排出動作の動作判断基準(動
作トリガ)として、例えば各バッファが上流のバッファ
までの各装置にワークが無いことをネットワーク上の共
有メモリの各アドレスで確認するか、又、バッファリン
グ動作を行った再下流のバッファが排出できる条件が揃
った場合(下流工程からの搬入OK信号がONした場
合)に、最下流バッファから排出動作を始める。このと
き、払い出す段数に応じた一時収納時にPLC内の内部
メモリに記憶していたワーク固有のデータ(ID番号
等)を決められている共有メモリ上ヘワークの再投入と
同時に下流工程へ払い出す。
【0016】(エージングバッファ機能)エージング機
能を行う場合には、常に流れてくるワークをバッファ装
置内に取り込み、収納完了状態でエージング用のタイマ
ーを動作させ、バッファリング動作を行った後、下流の
工程が排出できる条件が揃った場合(下流工程からの搬
入OK信号がONした場合)に排出動作を始める。この
とき、払い出す段数に応じた一時収納時にPLC内の内
部メモリに記憶していたワーク固有のデータ(ID番号
等)を決められている共有メモリ上ヘワークの再投入と
同時に下流工程へ払い出す。
【0017】(バッファ装置の構成説明)バッファ装置
の構成を図10に示す。
【0018】構成として(1)ワーク一時収納、再投入
用ロボットハンド、(2)ワーク搬送用のコンベアー、
(3)ワーク一時収納用カセット、(4)ワーク搬送位
置決め用の減速センサー、(5)ワーク搬送位置決め用
センサー、(6)位置決めユニットから構成している。
【0019】一時収納用カセットは、運搬用のカセット
して使用できるように、着脱可能な構成となっている。
【0020】簡単な装置動作説明として、バッファの上
流ステーションから搬送コンベアーによってワークが搬
送されてくる。
【0021】ワークがバッファ装置内に搬送され、
(4)の減速センサーをONした時点で搬送コンベアー
の速度が減速し、(5)の位置決め用センサーをONし
た時点で搬送コンベアーを停止させる。停止後、(6)
の位置決めユニットにより、横方向(搬送方向と垂直方
向側)の位置決めを行う。位置決め完了後、情報伝達用
の各制御ユニットに接続されているネットワークの共有
メモリ上の情報により動作(一時収納ORスルー)を判
断し、ワーク一時収納の場合には、搬送コンベアーの下
側にあった(1)一時収納用ロボットハンドが上昇し、
ワークを真空吸着し、自装置内の内部メモリで管理して
いる一時収納用カセットのワーク有無情報から空段数を
見付けて空位置に収納する。
【0022】基本的に、ごみの落下等の影響を考慮し、
カセット上段から順次収納していく。このとき、一時収
納段数とワークと一緒に流れてくるワーク固有のデータ
(ID番号等)をバッファ制御用のPLC内の内部レジ
スタに順次記憶していく。ワーク再投入動作の場合は、
バッファより下流工程からワーク受入準備OK信号と自
装置の再投入条件(上流からの受入中ではない等の条
件)が揃った場合にFIFO(先入れ先出し)にのっと
り、カセット上段より順次一時収納用ロボットハンドで
取り出し、搬送用コンベアーに置く。置かれたタイミン
グで、搬送用コンベアーが回転を始め、下流工程に払い
出しを行う。このとき、一時収納時に記憶していたワー
ク固有のデータ(ID番号等)を決められている共有メ
モリ上ヘワークの払い出しと同時に下流工程へ払い出
す。
【0023】[ライン全体の実施の形態]図1は本発明
の実施の形態に係る製造ラインシステムの構成を示すブ
ロック図である。
【0024】先ず、バッファの設置位置について説明す
る。
【0025】ライン内の各装置内に、規定時間以上長時
間停滞できないプロセス関係のラインでは、加工装置内
温度、時間等による経時変化(品質条件変化)により、
装置内に停滞できない装置の下流に、一時収納するため
のバッファを設け、バッファ以降の下流装置でトラブル
若しくは規定時間以上の停止が発生した場合に、停滞で
きない装置内のワークを救済する目的で配置する。
【0026】上記の内容によってシステム配置された例
が図11である。
【0027】101はワーク投入ステーション、107
はワーク収納ステーション、102,103はワーク加
工装置であり、2つのワーク加工装置102,103は
規定時間以上停滞できないプロセス装置である。10
4,106はワークを一時収納するバッファ、105は
一般のワーク加工装置である。
【0028】この製造ラインシステムの装置間の接続は
図1のシステム図に示すようにPLCネットワーク3で
接続されている。このPLCネットワーク3は、従来よ
り良く用いられるリング型の共有メモリ方式のもので、
このネットワーク3に接続されている各ステーション制
御ユニット4から各制御ユニットの共有メモリの全エリ
アを読み取ることができ、又、管理親局であるラインコ
ントローラ1でも各制御ユニットの共有メモリの特定エ
リアヘの書き込みand読み込みが可能なネットワーク
である。尚、このネットワーク3は、共有メモリ方式の
ものであればバス型接続のものでも良い。
【0029】図2は制御ユニット4の構成を示すブロッ
ク図であり、図1の各制御ユニット4−1〜4−nは同
じ構成であるものとする。
【0030】図2において、201は制御ユニット4全
体を制御するマイクロプロッセッサ等のCPU、202
はCPU201により実行される制御プログラムを格納
しているプログラムメモリであり、通常はROMで構成
されている。
【0031】203はRAMであり、CPU201によ
る各種制御の実行時各種のデータを記憶するためのワー
クエリアとしても使用されるとともに、ネットワーク3
及びラインインターフェース206を介して他の制御ユ
ニットからもアクセスできる共有メモリーエリア204
を備えている。
【0032】205は入出力インターフェース部(I/
O・I/F)でこのインターフェース部205を介して
加工装置5及び搬送装置6が接続されてCPU201に
よりその動作が制御される。
【0033】207は操作盤であり、作業者により操作
される各種キースイッチやLED、表示器が配置されて
いる。208はセンサであり、入出力インターフェイス
部205を介して制御ユニット4に接続されており、加
工装置5及び搬送装置6におけるワークの位置や状態を
検出して対応する信号を発生している。このセンサー2
08は、後述する基板の位置決め兼排出センサー90
2、到着センサー903を含んでいる。尚、加工装置5
は、搬送装置6からワークを受け取って一時的に保持す
るとともに、加工済みのワークを搬送装置6に出力する
前に一時的に保持するためのバッファを備えている。
【0034】上述した各構成要素はバス200に接続さ
れている。尚、上述した構成では、CPU201、プロ
グラムメモリ202、RAM203はバス200に接続
されているが、1チップICとして構成することは可能
である。
【0035】ネットワーク3に接続された各ステーショ
ン制御ユニット4は、共有メモリエリア(以下、共有メ
モリと称す)204を他のステーション制御ユニットと
の間で情報を伝達するための1ワード(16ビット)単
位でデータを記憶するエリアと1ビット(1ビット)単
位でデータを記憶するエリアとを備えている。更に、各
制御ユニットは、トラッキングデータを記憶して保持す
るための内部メモリ(内部レジスタ)を有している。
【0036】次に、共有メモリ204のデータ構成につ
いて詳述する。
【0037】図3及び図4は共有メモリ204のデータ
構成を示しており、図3はビット単位でデータを記憶す
るエリア(以下、ビットマップと称す)を示し、図4は
ワード単位でデータを記憶するエリア(以下、ワードマ
ップと称す)を示している。ビットマップとワードマッ
プは、共に子局としての制御ユニット4−1〜4−nへ
伝達する情報を格納する。ラインコントローラ1及び制
御ユニット4−1〜4−nは、共通のデータが格納され
た共有メモリ204を有することになる。従って、ライ
ンコントローラ1及び制御ユニット4−1〜4−nにお
ける共有メモリ204のデータフォーマットは同じであ
り、各ステーション毎にベースアドレスに対応する (バッファ装置の構成説明)バッファ装置の構成を図1
0に示す。
【0038】構成として(1)ワーク一時収納・再投入
用ロボットハンド、(2)ワーク搬送用のコンベアー、
(3)ワークを一時収納用カセット、(4)ワーク搬送
位置決め用の減速センサー、(5)ワーク搬送位置決め
用センサー、(6)位置決めユニットから構成してい
る。
【0039】一時収納用カセットは、運搬用のカセット
して使用できるように、着脱可能な構成となっている。
【0040】簡単な装置動作説明として、バッファの上
流ステーションから搬送コンベアーによってワークが搬
送されてくる。ワークがバッファ装置内に搬送され、
(4)の減速センサーをONした時点で搬送コンベアー
の速度が減速し、(5)の位置決め用センサーをONし
た時点で搬送コンベアーを停止させる。停止後、(6)
の位置決めユニットにより、横方向(搬送方向と垂直方
向側)の位置決めを行う。位置決め完了後、情報伝達用
の各制御ユニットに接続されているネットワークの共有
メモリ上の情報により動作(一時収納ORスルー)を判
断し、ワーク一時収納の場合には、搬送コンベアーの下
側にあった(1)一時収納用ロボットハンドが上昇し、
ワークを真空吸着し、自装置内の内部メモリーで管理し
ている一時収納用カセットのワーク有無情報から空段数
を見付け、空位置に収納する。
【0041】基本的に、ごみの落下等の影響を考慮し、
カセット上段から順次収納していく。このとき、一時収
納段数とワークと一緒に流れてくるワーク固有のデータ
(ID番号等)をバッファ制御用のPLC内の内部レジ
スタに順次記憶していく。ワーク再投入動作の場合は、
バッファより下流工程からワーク受入準備OK信号と自
装置の再投入条件(上流からの受入中ではない等の条
件)が揃った場合にFIFO(先入れ先出し)にのっと
り、カセット上段より順次一時収納用ロボットハンドで
取り出して搬送用コンベアーに置く。置かれたタイミン
グで、搬送用コンベアーが回転を始め、下流工程に払い
出しを行う。このとき、一時収納時に記憶していたワー
ク固有のデータ(ID番号等)を決められている共有メ
モリ上ヘワークの払い出しと同時に下流工程へ払い出
す。
【0042】[ライン全体の実施の形態]図1は本発明
に係る製造ラインシステムの構成を示すブロック図であ
る。
【0043】先ず、最初にバッファの設置位置について
説明する。
【0044】ライン内の各装置内に、規定時間以上長時
間停滞できないプロセス関係のラインでは、加工装置内
温度、時間等による経時変化(品質条件変化)により、
装置内に停滞できない装置の下流に、一時収納するため
のバッファを設け、バッファ以降の下流装置でトラブル
若しくは規定時間以上の停止が発生した場合に、停滞で
きない装置内のワークを救済する目的で配置する。
【0045】上記の内容によってシステム配置された例
を図11に示す。
【0046】101はワーク投入ステーション、107
はワーク収納ステーション、102,103はワーク加
工装置であり、2つのワーク加工装置102,103は
規定時間以上停滞できないプロセス装置である。10
4,106はワークを一時収納するバッファ、105は
一般のワーク加工装置である。
【0047】[カセット内段数管理方法について]先
ず、バッファリング一時収納用の空カセットを装置にセ
ットしたときに、収納先頭段数を“1段”に供給先頭段
数を“0”にセットする(初期状態をセットする)。
【0048】**供給先頭段数“0”は、空を表わす*
* (一時収納段数管理について)動作内容を図18に示す
フローチャートに基づいて説明する。
【0049】基板をカセットに収納する度に、“新収納
先頭段数=収納先頭段数+1段”とする(S201)。
新収納先頭段数を“新収納先頭段数とカセットの収納設
定段数(n)”を比較し、カセットの新収納先先頭段数
が最下段か否かをチェックする。カセットの収納設定段
数(n)とは、使用するカセットの最大収納段数とす
る。これは、予め設定しておく(S202)。もし最下
段になっていたならば、新収納先頭段数を1段目にセッ
トする(S203)。
【0050】**リング収納状態になるためのチェック
動作** (リング状態イメージは、図12のリング状態図を参照
のこと)次に、新収納先頭段数と供給先頭段数を比較
し、満杯か否かをチェックする(S204)。もし満杯
ならば満杯フラグをONし、警報を出してオペレータに
知らせる。そして、収納段数用のデータ更新を完了する
(S205)。
【0051】(再投入段数管理について)カセットに一
時収納した基板を再投入する度に、“新取り出し先頭段
数=取り出し先頭段数+1段”とする(S101)。新
取り出し先頭段数を“新取り出し先頭段数とカセットの
収納設定段数(n)”を比較し、カセットの新取り出し
先頭段数が最下段か否かをチェックする。カセットの収
納設定段数(n)とは、使用するカセットの最大収納段
数とする。これは、予め設定しておく(S102)。も
し最下段かそれ以上になっていたならば、取り出し先頭
段数を1段目にセットする(S103)。
【0052】**リング収納状態になるためのチェック
動作** (リング状態イメージは、図12のリング状態図を参照
のこと)次に、収納先頭段数と取り出し先頭段数を比較
し、空か否かをチェックする(S104)、もし、空の
場合はカセット空フラグをセットし、そして、取り出し
段数用のデータ更新を完了する(S105)。
【0053】このように収納先頭段数と取り出し段数を
管理し、その各々の段数を比較してカセット内の一時収
納・再投入段数をリング状に使用していく。
【0054】[エージングバッファ動作フローチャー
ト]バッファ1のエージングバッファ動作をフローチャ
ートを用いて説明する。
【0055】先ず、電源投入後の立ち上げ時に装置の個
別操作盤で動作設定されている状態で、通常バッファか
エージングバッファかを確認する。もし、“エージング
バッファ動作”として設定されていれば、親局から指示
されているエージング時間を共有メモリー(W45C
H)から取り込み、装置内の内部メモリーに格納し、エ
ージングタイマーの設定値として使用する(S10部分
の処理)。
【0056】最初にバッファ1のバッファリング動作を
説明する。
【0057】先ず、動作に入る前に、下流工程の状態チ
ェックを行う。このときの下流工程とは、自装置(バッ
ファ1)から下流工程で、次の下流バッファ2までを指
す。次に自装置よりも下流のバッファ状態チェックを行
う(S11部分の処理)。このとき、下流バッファ2以
降の状態に問題がなければ、(バッファリング中やトラ
ブル中等)上流工程に対して受入準備をし、搬入可能信
号の“搬入可”信号を共有メモリ上に書く。つまり、図
4の“B110H”をONする。
【0058】その後、上流から流れて来たワークの情報
を上流装置の共有メモリエリアより取り込み(W046
H〜W049Hが排出基板ID)、自装置の内部メモリ
エリアに書き込み記憶する。
【0059】次に、ワーク及び情報の取り込みが終了し
た時点で、到着信号をONする(“B100H”をON
する)。次に、上流工程の排出信号(“BOBIH”)
がOFFするまで待ち、OFFした時点で到着信号をO
FFする。
【0060】以上のように共有メモリを使用して上流と
のシェイクハンドを行う(S12部分の処理)。そし
て、共有メモリにバッファ中信号(“B10EH”)を
ONする。
【0061】次に、自装置搬送部及び上流工程部に未だ
ワークがあるか否かをチェックする(最終ワーク判
断)。
【0062】(S13部分の処理)もし、他にワークが
あれば、自装置内の内部メモリエリア(カセット内容記
憶用で、収納段数、ワーク情報等を格納)に内容を記憶
し、一時収納カセットヘワークを収納した後、先頭フロ
ーチャートヘ戻る。
【0063】(S14部分の処理)このときの“収納段
数の処理説明”は後で説明する。
【0064】(カセット内段数管理方法)もし、他にワ
ークがなければ、自装置内の内部メモリエリア(カセッ
ト内容記憶用で、収納段数、ワーク情報等を格納)に内
容を記憶し、一時収納カセットヘワークを収納した後、
バッファ中フラグをOFFする。このとき、エージング
バッファ機能になっていれば、収納段数に割り当てられ
たエージングタイマーをスタートさせる。このとき使用
するエージング時間は、システム立ち上げ時に親局の共
有メモリエリアから取り込んだ値を使用する(S15部
分の処理)。
【0065】次に、下流側の搬入可信号(“B160
H”)を確認し、ONで且つ収納している段数のエージ
ングタイマーがタイムアップしている段数があれば、自
装置の共有メモリエリアにデータをセットし、カセット
よりワークを取り出し、払い出し動作を行う(S16部
分の処理)。
【0066】もし、タイムアップしている段数がなけれ
ば処理の最初へ戻る。このときの“収納段数の処理説
明”は後で説明する。
【0067】(カセット内段数管理方法)次に、搬送用
のモータをONし、下流工程ヘワークを払い出し、完全
に自装置を出たのを確認したときに、排出信号(“B1
01H”)をONする(S17部分の処理)。
【0068】排出後、下流工程より到着信号(“B15
0H”)がくるのを持ち、ONしたときに自装置の排出
信号(“B101H”)をOFFし、先頭フローチャー
トヘ戻る(S18部分の処理)。これは、通常のバッフ
ァとして使用するときのフローで、エージングバッファ
として使用するときは全てカセット内に収納するため、
このフローチャートは通らない。
【0069】次に、通常バッファ時のスルー動作につい
て説明する。
【0070】動作に入る前に下流工程及び下流バッファ
状態をチェックし、共に正常状態であるときの処理。
【0071】先ず、自装置が受入れ状態であれば、上流
側に搬入可信号(“B110H”)をONし、上流側に
知らせる(S19部分の処理)。
【0072】次に、上流より排出信号(“BOBI
H”)がONしているか否か(排出中か否か)を確認す
る。
【0073】(S20部分の処理)もし、規定時間以上
OFFが統けば、搬入可信号(“B110H”)をOF
Fし、自装置のカセット内に収納ワークがなければ先頭
フローチャートヘ戻る。もしあれば、S15からの処理
を行う。
【0074】(S21部分の処理)上流よりの排出信号
がON(“BOBIH”)で、装置内の位置決め停止セ
ンサーがONしたならば、ワーク情報を共有メモリエリ
ア(“W046H〜”)から自装置の内部メモリエリア
に取り込み後、到着信号(“B100H”)をONす
る。
【0075】(S22部分の処理)次に、上流側の排出
信号(“BOBIH”)がOFFになるのを待ち、OF
F後、到着信号をOFFする。
【0076】(S23部分の処理)取り込み終了後、下
流工程の搬入可信号(“B160H”)がONしていれ
ば、先程の内部メモリエリアに取り込みを行ったデータ
を共有メモリエリア(“W05CH〜”)にセットし、
搬送用のコンベアーをONし、排出センサーを抜けたと
きに排出信号(“B101H”)をONする。
【0077】(S24部分の処理)排出後、下流工程の
到着信号(“B150H”)がONなったのを確認し、
排出信号(“B101H”)をOFFして先頭フローチ
ャートヘ戻る(S25部分の処理)。
【0078】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、それぞれがワークの処理装置に接続された制御
ユニット同士をネットワークで接続したライン制御装置
で、特定の場所にライン動作調停用のパッファを配置し
たシステムであって、複数の制御ユニットによりアクセ
ス可能で前記ワークに関する情報及び各装置状態及び前
記ワークの搬送に関する情報を記憶する記憶手段に記憶
された情報に基づいて第1の制御ユニットに接続された
バッファ装置から第1の制御ユニットの下流側に位置し
ている第2の制御ユニットに接続されたバッファ装置と
ライン全体の装置間でライン状態に関する情報を共有す
る手段とを有し、この共有する情報に基づいてライン動
作を制御することと、バッファに装着されたカセット内
に一時収納・再投入する位置をリング状に使用すること
と、予め設定された時間分だけバッファリングを行って
エージングバッファとしても使用できるようにしたた
め、簡単な構成で複数の制御ユニット間で処理するワー
クに関する情報を共有メモリを使用して共有しながら、
各処理装置での処理の同期を取ってワークを処理するこ
とができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム全体構成を示すブロック図で
ある。
【図2】ネットワークで使用される制御ユニットの構成
を示すブロック図である。
【図3】共有メモリのデータ構成を示す図である。
【図4】共有メモリのデータ構成を示す図である。
【図5】制御ユニットが管理するリンクビット情報を説
明する図である。
【図6】制御ユニットが管理するリンクビット情報を説
明する図である。
【図7】制御ユニットが管理するリンクビット情報を説
明する図である。
【図8】制御ユニットが管理するリンクビット情報を説
明する図である。
【図9】制御ユニットが管理するリンクビット情報を説
明する図である。
【図10】バッファ構成図である。
【図11】本発明のシステム構成図である。
【図12】リングバッファ状態イメージ図である。
【図13】従来の製造ラインシステムの構成を示す概略
図である。
【図14】制御ユニットにおけるエージングバッファの
バッファリング動作を示すフローチャートである。
【図15】制御ユニットにおけるエージングバッファの
バッファリング動作を示すフローチャートである。
【図16】制御ユニットにおけるエージングバッファの
バッファリング動作を示すフローチャートである。
【図17】制御ユニットにおけるエージングバッファの
バッファリング動作を示すフローチャートである。
【図18】制御ユニットにおけるエージングバッファの
バッファリング動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ラインコントローラ 2 記憶装置 3 PLCネットワーク 4 制御ユニット 5 加工装置 6 搬送装置 201 CPU 202 プログラムメモリ 203 RAM 204 共有メモリ 205 I/O・I/F 206 I/F部 207 操作盤 208 センサ
フロントページの続き Fターム(参考) 3F022 EE05 KK10 KK20 LL31 MM08 MM22 MM26 MM27 MM32 MM35 MM38 NN02 NN26 3F027 AA01 BA02 CA01 DA01 DA02 DA12 DA16 EA06 FA12 5H220 AA04 BB01 CC07 CC09 CX04 EE06 FF10 HH03 JJ12 JJ26 JJ59 KK06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれがワークの処理装置に接続され
    た制御ユニット同士をネットワークで接続したライン制
    御装置で、特定の場所にライン動作調停用のパッファを
    配置したシステムであって、複数の制御ユニットにより
    アクセス可能で前記ワークに関する情報及び各装置状態
    及び前記ワークの搬送に関する情報を記憶する記憶手段
    に記憶された情報に基づいて第1の制御ユニットに接続
    されたバッファ装置から第1の制御ユニットの下流側に
    位置している第2の制御ユニットに接続されたバッファ
    装置とライン全体の装置間でライン状態に関する情報を
    共有する手段とを有し、この共有する情報に基づいてラ
    イン動作を制御することと、バッファに装着されたカセ
    ット内に一時収納・再投入する位置をリング状に使用す
    ることと、予め設定された時間分だけバッファリングを
    行ってエージングバッファとしても使用できることを特
    徴とするバッファ制御方法。
  2. 【請求項2】 バッファカセットに一時収納・再投入す
    る位置をカセット内でリング状に使用する際に各々の先
    頭段数だけを管理し、段数制御することによって先入れ
    先出し(FIFO)を実現することを予め設定された時
    間分だけバッファリングを行い、エージングバッファと
    しても使用できることを特徴とする請求項1記載のバッ
    ファ制御方法。
  3. 【請求項3】 エージングバッファ時間を共有メモリを
    使ってラインコントローラから指示することを特徴とす
    る請求項2記載のバッファ制御方法。
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