JP2003347388A - 搬送システム - Google Patents

搬送システム

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JP2003347388A
JP2003347388A JP2002157562A JP2002157562A JP2003347388A JP 2003347388 A JP2003347388 A JP 2003347388A JP 2002157562 A JP2002157562 A JP 2002157562A JP 2002157562 A JP2002157562 A JP 2002157562A JP 2003347388 A JP2003347388 A JP 2003347388A
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JP2002157562A
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Hiroshi Fujiki
浩志 藤木
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

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  • General Factory Administration (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 処理装置と自動倉庫装置との間で物品を搬送
する工程内搬送装置とを有する複数の工程内搬送システ
ムと、自動倉庫装置間を搬送する工程間搬送装置とを備
えた搬送システムにおいて、物品を目的の処理装置にス
ムーズに搬送すること。 【解決手段】 統合コントローラは、目的の処理装置1
1が設けられている工程内搬送装置システム3Aの自動
倉庫装置8まで、工程内搬送装置10Aと自動倉庫装置
8と工程間搬送装置10Bとを制御して速やかに物品を
搬送して、目的の処理装置11までの工程内搬送装置1
0Aの平均搬送時間を基に逆算された出庫時間まで自動
倉庫装置8に物品を一時保管させ、出庫時間になると自
動倉庫装置8から物品を出庫させて、工程内搬送装置1
0Aにより目的の処理装置11まで搬送するように制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品を搬送装置を
用いて所定のステーションに搬送する搬送系と、物品を
自動倉庫に一時収納して保管する保管系とを備えた搬送
システムに関し、詳しくは、物品を目的地へ搬送する制
御に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体のウエハは多数の工程を経て製品
となり、該ウエハはカセットに収納された状態で、工程
毎に分かれた処理装置に搬送される。このウエハの生産
システムは、工程毎に分かれた複数の処理装置と、該処
理装置に供給するカセットを一時保管する自動倉庫装置
と、該処理装置と該自動倉庫装置の間で該カセットを搬
送する工程内搬送装置とで一つの工程内搬送システムを
構成し、該工程内搬送システムを複数備えて、各工程内
搬送システムの自動倉庫装置の間は、工程間搬送装置に
よってカセットが搬送される。この工程内搬送装置を制
御する工程内搬送装置コントローラと、工程間搬送装置
を制御する工程間搬送装置コントローラと、自動倉庫装
置を制御する自動倉庫コントローラとは、上位の統合コ
ントローラによって統括管理されている。
【0003】ウエハを目的の処理装置まで搬送するに
は、前記統合コントローラで搬送指令を作成し、該搬送
指令を前記工程内搬送装置コントローラ、工程間搬送装
置コントローラ、及び自動倉庫コントローラの各下位の
コントローラへ送信する。該ウエハを収納したカセット
は搬送元の自動倉庫装置から工程間搬送装置によって目
的の処理装置を有する工程内搬送システムの自動倉庫装
置まで搬送され、ここで工程内搬送装置に積み換えられ
て、該工程内搬送装置により目的の処理装置へ搬送され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようにカセットは
何回か積み換えられながら搬送されて、その搬送工程は
複雑になっている。このため該カセットは中々予定通り
に目的の処理装置へ到着せず、到着が早過ぎたり、ある
いは遅過ぎたりと、適当な時間帯に到着することがなか
った。到着が早いと、処理装置の前で、工程内搬送装置
がカセットを搭載したまま、該処理装置が利用できるま
で待機することになり、逆に遅いと、処理装置が既に利
用可能な状態となっているにも関わらず、該カセットを
搭載した工程内搬送装置が到着するまで、処理装置の方
が待機することになっていた。そこで、本発明では、こ
の工程内搬送装置、又は処理装置が徒に待機する時間を
極力なくして、カセットを目的の処理装置にスムーズに
搬送することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。まず、請求項1に記載のように、
複数の処理装置と、処理装置に供給する物品を一時保管
する自動倉庫装置と、処理装置と自動倉庫装置との間で
物品を搬送する工程内搬送装置とを有する複数の工程内
搬送システムと、自動倉庫装置間を搬送する工程間搬送
装置と、自動倉庫装置と工程内搬送装置と工程間搬送装
置とを統合管理する統合コントローラとを備えた搬送シ
ステムにおいて、前記統合コントローラは、各工程内搬
送システム内における自動倉庫装置からそれぞれの処理
装置までの搬送に要する時間の測定結果を基に算出され
た平均搬送時間を記憶し、ある処理装置から別の工程内
搬送システムの処理装置に目的の時間に到着するように
物品を搬送する際に、統合コントローラは、目的の処理
装置が設けられている工程内搬送システムの自動倉庫装
置まで、工程内搬送装置と自動倉庫装置と工程間搬送装
置とを制御して速やかに物品を搬送して、目的の処理装
置までの工程内搬送装置の前記平均搬送時間を基に逆算
された出庫時間まで自動倉庫装置に物品を一時保管さ
せ、出庫時間になると自動倉庫装置から物品を出庫さ
せ、出庫した物品を工程内搬送装置により目的の処理装
置まで搬送するように制御する。
【0006】また、請求項2に記載のように、複数の処
理装置と、処理装置に供給する物品を一時保管する自動
倉庫装置と、処理装置と自動倉庫装置との間で物品を搬
送する工程内搬送装置とを有する複数の工程内搬送シス
テムと、自動倉庫装置間を搬送する工程間搬送装置と、
自動倉庫装置と工程内搬送装置と工程間搬送装置とを統
合管理する統合コントローラとを備えた搬送システムに
おいて、前記統合コントローラは、各行程内搬送システ
ム内における自動倉庫装置からそれぞれの処理装置まで
の搬送に要する時間の測定結果を基に算出された平均搬
送時間と、各自動倉庫装置間の搬送に要する時間の測定
結果を基に算出された平均搬送時間とを記憶し、ある処
理装置から別の工程内搬送システムの処理装置に目的の
時間に到着するように物品を搬送する際に、統合コント
ローラは、工程内搬送装置と自動倉庫装置と工程間搬送
装置とを制御して、前記平均搬送時間を基に自動倉庫装
置に一時保管する時間を調整しながら目的の処理装置ま
で物品を搬送する。
【0007】そして、請求項3に記載のように、前記平
均搬送時間は、測定開始時期を変更可能である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例である搬送シス
テム1について、図1、図2を用いて説明する。図1は
搬送システム1のコンピュータシステム構成を示す模式
図であり、図2は作業場9におけるシステム集合1Aの
構成を示す模式図である。
【0009】搬送システム1には、搬送装置システム
3、及び物品収納システム4が、それぞれ少なくとも一
つずつは備えられ、これらのシステムを統合管理するた
めの統合コントローラ5が設けられて、その上位に生産
を管理するホストコントローラ2が設けられている。搬
送装置システム3は、搬送装置10(10A又は10
B)を用いて物品12を所定の場所に搬送する系であ
り、少なくとも一台の搬送装置10と、各搬送装置10
の作動を管理する搬送装置コントローラ6とを備えてい
る。物品収納システム4は、物品12を一時収納して保
管する系であり、少なくとも一つの自動倉庫装置8と、
各自動倉庫装置8の作動を管理する自動倉庫コントロー
ラ7とを備えている。
【0010】ホストコントローラ2、統合コントローラ
5、搬送装置コントローラ6、自動倉庫コントローラ7
は、いずれもコンピュータ装置であり、入出力装置、演
算装置(CPU)、記憶装置、前記各装置の制御装置を
備えている。
【0011】図1に示すように、ホストコントローラ2
は上位のコントローラであり、統合コントローラ5は中
位のコントローラであり、搬送装置コントローラ6、及
び自動倉庫コントローラ7は下位のコントローラであ
る。搬送装置コントローラ6は搬送装置システム3を管
理するものであり、自動倉庫コントローラ7は物品収納
システム4を管理する。そして、統合コントローラ5
は、搬送装置コントローラ6と自動倉庫コントローラ7
との全体を管理することで、搬送装置システム3、及び
物品収納システム4からなるシステム集合1Aを統合管
理可能である。
【0012】搬送システム1は、物品12の加工・製造
を行う作業場において、物品12の搬送を管理するシス
テムである。本実施例の搬送システム1では、複数の作
業場9において、物品12の搬送管理が可能なシステム
としている。
【0013】図2には、作業場9の一例が示されてお
り、該作業場9内には、物品12を一時収納して保管す
る自動倉庫装置8・8・・・が設けられている。自動倉
庫装置8は自動で物品12の入出庫、及び保管が可能な
倉庫であり、その構成については後述する。そして、自
動倉庫装置8毎に、物品12の加工・製造の一工程が行
われる小作業場9aが設けられる。
【0014】小作業場9a内には、物品12の加工・製
造の一工程を処理する処理装置11・11・・・と、工
程内搬送装置10A・10A・・・とが配置される。そ
して、自動倉庫装置8に保管された物品12が工程内搬
送装置10Aにより処理装置11まで搬送されて加工処
理され、加工の終了した物品12が再び工程内搬送装置
10Aにより自動倉庫へと搬送される。自動倉庫装置8
・8間は軌道13によって接続されており、該軌道13
上を走行する工程間搬送装置10Bにより、自動倉庫装
置8・8間での物品12の搬送が行われる。ある工程の
加工処理が終了した物品12は自動倉庫装置8内に保管
されているが、この物品12を次の工程の加工処理を行
うため、工程間搬送装置10Bにより、次の工程の小作
業場9aと接続している自動倉庫装置8へ向けて搬送す
る。
【0015】搬送装置システム3は、本実施例の構成で
は、工程内搬送装置システム3Aと、工程間搬送装置シ
ステム3Bとからなる。工程内搬送装置システム3A
は、少なくとも一台の工程内搬送装置10Aと、工程内
搬送装置コントローラ6Aとを備えている。工程間搬送
装置システム3Bは、少なくとも一台の工程間搬送装置
10Bと、工程間搬送装置コントローラ6Bとを備えて
いる。また、物品収納システム4は、少なくとも一つの
自動倉庫装置8と、自動倉庫コントローラ7とを備えて
いる。
【0016】作業場9には、本実施例の構成では、一つ
の物品収納システム4と、一つの工程間搬送装置システ
ム3Bと、複数の工程内搬送装置システム3Aとが備え
られている。この作業場9内にあるシステムの全体を、
システムユニット1bとする。一つの独立した作業場に
適用される搬送のシステムとしては、この構成に限定さ
れるものではなく、例えば複数の物品収納システム4を
含むような構成であってもよい。
【0017】前述したように、搬送装置システム3、及
び物品収納システム4の全体からシステム集合1Aが構
成されるが、該システム集合1Aの一部または全体によ
って、各作業場9での物品12の搬送が管理される。本
実施例では、一つの作業場9の搬送管理をシステムユニ
ット1bが担当し、システム集合1A全体では複数の作
業場の搬送管理が可能となっている。つまり、システム
集合1Aは、複数のシステムユニット1bから構成され
る。
【0018】次に、物品12を目的の処理装置11へ搬
送するときの搬送制御について幾つかの実施例を説明す
る。まず、第1実施例では、ある処理装置11から別の
工程内搬送装置システム3Aの処理装置11に目的の時
間に到着するように物品12を搬送する際に、前記統合
コントローラ5は、搬送元の処理装置11から、目的地
の処理装置11のある小作業場9aの自動倉庫装置(中
継地の自動倉庫装置)8まで、工程内搬送装置10Aと
自動倉庫装置8と工程間搬送装置10Bとを制御して速
やかに物品12を搬送して、目的地の処理装置11まで
の工程内搬送装置10Aの平均搬送時間を基に逆算され
た出庫時間まで、中継地の自動倉庫装置8に物品12を
一時保管させ、出庫時間になると該中継地の自動倉庫装
置8から物品12を出庫させ、出庫した物品12を搬送
先の作業場9aの工程内搬送装置10Aにより目的地の
処理装置11まで搬送するように制御する。このような
制御で、複雑な搬送工程を辿るときでも、物品12は目
的地の処理装置11に目的の時刻に到着する。
【0019】具体的には、図3に示すように、まず、搬
送システム1を仮運転させて、物品12をある処理装置
11から別の工程内搬送装置システム3Aの処理装置1
1まで搬送させる。このとき、統合コントローラ5は、
各工程内搬送装置システム3A内で、工程内搬送装置1
0Aが物品12を自動倉庫装置8から処理装置11まで
搬送するのに要する搬送時間を測定して、データを収集
する。このデータは統合コントローラ5に記憶され、該
データから、各装置8・11間毎に平均搬送時間を算出
する(ステップS1)。
【0020】この仮運転の間は、物品12は目的の処理
装置11にあまり適当な時間帯に到着せず、処理装置1
1の前で、工程内搬送装置10Aが物品12を搭載した
まま、該処理装置11が利用できるまで待機していた
り、逆に、処理装置11が既に利用可能な状態となって
いるにも関わらず、物品12を搭載した工程内搬送装置
10Aが到着するまで、処理装置11の方が待機してい
たりする。この仮運転を所定時間行い、充分なデータを
収集して平均搬送時間を算出した上で、本運転を開始す
る。
【0021】そして、この本運転で、今、前記ホストコ
ントローラ2から、統合コントローラ5に、ある工程内
搬送装置システム3Aの処理装置11から別の工程内搬
送装置システム3Aにある処理装置11まで物品12を
搬送するように搬送指令が送信されたとする(ステップ
S2)。
【0022】これにより統合コントローラ5は、前記別
の工程内搬送装置システム3Aにある、目的地の処理装
置11と、該別の工程内搬送装置システム3Aに属する
自動倉庫装置(中継地の自動倉庫装置)8とを選定し、
該目的地の処理装置11への到着時刻から、該中継地の
自動倉庫装置8と該目的地の処理装置11との間の平均
搬送時間を差し引いて、該中継地の自動倉庫装置8から
の出庫時刻を逆算する(ステップS3)。
【0023】また、このとき統合コントローラ5は、現
在、物品12が積載されていない搬送元の小作業場9a
のフリーの工程内搬送装置10Aと、物品12が積載さ
れていないフリーの工程間搬送装置10Bと、前記中継
地の自動倉庫装置8からの出庫時刻と、前記目的地の処
理装置11への到着時刻との間で、物品12が積載され
ていない搬送先の小作業場9aのフリーの工程内搬送装
置10Aとを探し出す。
【0024】そして、統合コントローラ5は、搬送元の
処理装置11のある小作業場9aの工程内搬送車コント
ローラ6Aへ搬送指令を送信し、該小作業場9aの自動
倉庫装置8の自動倉庫コントローラ7に入庫指令を送信
するとともに、出庫指令を送信し、また、工程間搬送装
置コントローラ6Bへ搬送指令を送信し、中継地の自動
倉庫装置8の自動倉庫コントローラ7へ出庫指令を送信
し、搬送先の小作業場9aの工程内搬送装置コントロー
ラ6Aへ搬送指令を送信する(ステップS4)。ここ
で、中継地の自動倉庫装置8の自動倉庫コントローラ7
への出庫指令には、出庫時刻になると物品12の出庫を
実行するセルフタイマー指令が含まれているものとす
る。
【0025】これにより、前記搬送元の小作業場9aの
工程内搬送装置コントローラ6Aから該小作業場9aの
フリーの工程内搬送装置10Aへ搬送指令が送信され
て、該フリーの工程内搬送装置10Aが、搬送元の処理
装置11に到達するように制御される。また、前記工程
間搬送装置コントローラ6Bから軌道13上を走行する
フリーの工程間搬送装置10Bへ搬送指令が送信され、
該フリーの工程間搬送装置10Bは搬送元の小作業場9
aの自動倉庫装置8の出庫ステーションに到達するよう
に制御される。さらに、前記搬送先の小作業場9aの工
程内搬送装置コントローラ6Aから該小作業場9aのフ
リーの工程内搬送装置10Aへ搬送指令が送信されて、
該フリーの工程内搬送装置10Aはその走行が制御され
ながら、該中継地の自動倉庫装置8からの出庫時刻付近
に、該中継地の自動倉庫装置8の出庫ステーションに到
達するように制御される。
【0026】まず、前記搬送指令を受信したフリーの工
程内搬送車10Aが、搬送元の処理装置11へ向かい、
該処理装置11から物品12を移載して、搬送元の小作
業場9aの自動倉庫装置8へ搬送する(ステップS
5)。該自動倉庫装置8の自動倉庫コントローラ7は入
庫指令及び出庫指令を受信しており、前記工程内搬送車
10Aが到着すると、該自動倉庫装置8は、物品12を
工程内搬送装置用の入庫ステーションから入庫し、前記
搬送指令を受信したフリーの工程間搬送装置10Bが自
動倉庫装置8の工程間搬送装置用の出庫ステーションに
到達すると、該物品12を出庫する(ステップS6)。
そして、搬送元の自動倉庫装置8から出庫された物品1
2は該フリーの工程間搬送装置10Bに移載される。
【0027】その後、物品12は工程間搬送装置10B
により前記中継地の自動倉庫装置8へ向けて搬送される
(ステップS7)。該中継地の自動倉庫装置8の工程間
搬送車用の入庫ステーションに到着した物品12は、中
継地の自動倉庫装置8に入庫され(ステップS8)、前
記中継地の自動倉庫装置8からの出庫時刻になると、該
物品12は小作業場9aに面した工程内搬送車用の出庫
ステーションから出庫される(ステップS9)。このと
き、該中継地の自動倉庫装置8の工程内搬送車用の出庫
ステーションには、前記出庫時刻付近にフリーの工程内
搬送装置10Aが到着しており、中継地の自動倉庫装置
8から出庫された物品12は該フリーの工程内搬送装置
10Aに移載される。
【0028】さらに、物品12は工程内搬送装置10A
により搬送されて(ステップS10)、予定通りの到着
時刻に、目的の処理装置11に到着し、該処理装置11
内へ移載される(ステップS11)。
【0029】以上では、中継地の自動倉庫コントローラ
7への出庫指令、及び工程内搬送装置コントローラ6A
への搬送指令に実行時刻が付されて、各コントローラ7
・6Aがその実行時刻に合わせて、各装置8・10Aを
動作させるように制御している。
【0030】あるいは、これらの実行時刻を統合コント
ローラ5の方で管理し、各実行時刻に合わせて、該統合
コントローラ5から逐次各コントローラ7・6Aへ動作
指令(搬送指令又は出庫指令)を送信するようにしても
よい。この統合コントローラ5は各コントローラ7・6
Aと絶えず交信していることから、その管理下にある各
装置8・10Aの状況を常時把握しており、この構成
(第2実施例)では、事情によって、該統合コントロー
ラ5からの動作指令の送信を遅らせたり、動作指令の送
信対象を変更することもできる。
【0031】具体的には、第2実施例では、統合コント
ローラ5は、ある工程内搬送装置システム3Aの処理装
置11から別の工程内搬送装置システム3Aにある処理
装置11まで物品12を搬送する指令が作成されると、
搬送元の処理装置11のある小作業場9aの工程内搬送
車コントローラ6Aへ搬送指令を送信し、該小作業場9
aの自動倉庫装置8の自動倉庫コントローラ7に入庫指
令を送信するとともに、出庫指令を送信し、また、工程
間搬送装置コントローラ6Bへ搬送指令を送信し、中継
地の自動倉庫装置8の自動倉庫コントローラ7へ出庫指
令を送信し、搬送先の小作業場9aの工程内搬送装置コ
ントローラ6Aへ搬送指令を送信する。
【0032】前記搬送指令を受信した搬送元の小作業場
9aの工程内搬送装置コントローラ6Aは、搬送元の処
理装置11に現在到着可能なフリーの工程内搬送装置1
0Aを探し出し、該フリーの工程内搬送装置10Aを該
処理装置11に向かわせ、該処理装置11から物品12
を移載して、搬送元の小作業場9aの自動倉庫装置8へ
搬送する。該自動倉庫装置8の自動倉庫コントローラ7
は入庫指令及び出庫指令を受信しており、前記工程内搬
送車10Aが到着すると、該自動倉庫装置8は、物品1
2を工程内搬送装置用の入庫ステーションから入庫す
る。前記搬送指令を受信した工程間搬送装置コントロー
ラ6Bは搬送元の小作業場9aの自動倉庫装置8の出庫
ステーションに現在到着可能なフリーの工程間搬送装置
10Bを探し出しており、該フリーの工程間搬送装置1
0Bを該搬送元の自動倉庫装置8に向かわせる。
【0033】そして、前記出庫指令を受信した搬送元の
自動倉庫装置8では、前記フリーの工程間搬送装置10
Bが搬送元の自動倉庫装置8の出庫ステーションに到達
すると、物品12が出庫される。こうして、搬送元の自
動倉庫装置8から出庫された物品12が該フリーの工程
間搬送装置10Bに移載される。
【0034】そして、物品12は工程間搬送装置10B
により前記中継地の自動倉庫装置8へ向けて搬送され
る。該中継地の自動倉庫装置8の入庫ステーションに到
着した物品12は、中継地の自動倉庫装置8に入庫され
る。ここで、統合コントローラ5は、前記中継地の自動
倉庫装置8からの出庫時刻前に搬送先の小作業場9aの
工程内搬送装置コントローラ6Aへ搬送指令を送信し、
該搬送指令を受信した工程内搬送装置コントローラ6A
は該中継地の自動倉庫装置8からの出庫時刻に中継地の
自動倉庫装置8の出庫ステーションに到着可能なフリー
の工程内搬送装置10Aを探し出し、該フリーの工程内
搬送装置10Aを該中継地の自動倉庫装置8の出庫ステ
ーションに向かわせる。
【0035】そして、前記中継地の自動倉庫装置8から
の出庫時刻になると、統合コントローラ5は該中継地の
自動倉庫コントローラ7へ出庫指令を送信し、該出庫指
令を受信した中継地の自動倉庫装置8は直ちに物品12
を出庫する。このとき、該中継地の自動倉庫装置8の出
庫ステーションには、フリーの工程内搬送装置10Aが
到着しており、中継地の自動倉庫装置8から出庫された
物品12は該フリーの工程内搬送装置10Aに移載され
る。さらに、物品12は工程内搬送装置10Aにより搬
送されて、予定通りの到着時刻に、目的の処理装置11
に到着し、該処理装置11内へ移載される。
【0036】この第2実施例では、システム全体を統合
管理している統合コントローラ5により実行時刻が管理
されるので、途中で、システムの状況が変化し、たとえ
ば、工程内搬送装置10Aの到着が定刻に間に合わない
ような事態が生じた場合は、中継地の自動倉庫装置8へ
の出庫指令の送信を遅らせるなど調整することもでき
る。
【0037】また、物品12が中継地の自動倉庫装置8
まで搬送されて工程内搬送装置10Aに移載され、搬送
先に指定された処理装置11が利用できるまで待機して
いる間に、該搬送先に指定された処理装置11と同工程
を行う、別の処理装置11が利用可能となったときに
は、統合コントローラ5は該物品12の搬送先を該別の
処理装置11に変えるように搬送指令を作成し直し、こ
の作成し直した搬送指令を工程内搬送装置コントローラ
6Aへ送信して、その工程間搬送装置10Aを該別の処
理装置11へと向かわせる。このように処理装置11を
遊ばせることなく、搬送することができ、搬送効率が向
上する。
【0038】次に、物品12を目的の処理装置11へ搬
送する搬送制御の第3実施例について説明する。この第
3実施例では、ある処理装置11から別の工程内搬送装
置システム3Aの処理装置11に目的の時間に到着する
ように物品12を搬送する際に、前記統合コントローラ
5で、搬送に必要な装置10A・8・10B・8・10
Aを選定して、各装置10A・8・10B・8・10A
を、予め算出した平均搬送時間に基づいて動作させるこ
とで、複雑な搬送工程を辿るときでも、搬送先の目的の
処理装置11に目的の時刻に物品12を搬送できように
制御している。
【0039】具体的には、図4に示すように、まず、搬
送システム1を仮運転させて、物品12をある処理装置
11から別の工程内搬送装置システム3Aの処理装置1
1まで搬送させる。このとき、統合コントローラ5は、
物品12が自動倉庫装置8へ入庫してから出庫するまで
の搬送時間と、工程内搬送装置システム3A・3A間
で、工程間搬送装置10Bが物品12を一の自動倉庫装
置8から他の自動倉庫装置8まで搬送するのに要する搬
送時間と、工程内搬送装置システム3A内で、工程内搬
送装置10Aが物品12を自動倉庫装置8と処理装置1
1との間を搬送するのに要する搬送時間とを測定して、
データを収集する。このデータは統合コントローラ5に
記憶され、該データから、各装置8・8間、各装置8
内、各装置8・11間毎に平均搬送時間を算出する(ス
テップT1)。
【0040】この仮運転の間は、物品12は目的の処理
装置11にあまり適当な時間帯に到着せず、処理装置1
1の前で、工程内搬送装置10Aが物品12を搭載した
まま、該処理装置11が利用できるまで待機していた
り、逆に、処理装置11が既に利用可能な状態となって
いるにも関わらず、物品12を搭載した工程内搬送装置
10Aが到着するまで、処理装置11の方が待機してい
たりする。この仮運転を所定時間行い、充分なデータを
収集して平均搬送時間を算出した上で、本運転を開始す
る。
【0041】そして、この本運転で、今、前記ホストコ
ントローラ2から、統合コントローラ5に、ある工程内
搬送装置システム3Aの処理装置11から別の工程内搬
送装置システム3Aにある処理装置11まで物品12を
搬送するように搬送指令が送信されたとする(ステップ
T2)。
【0042】これにより統合コントローラ5は搬送に必
要な装置10A・8・10B・8・10A・11を選定
し、搬送元の小作業場9aの工程間搬送装置10Bによ
る装置11・8間の平均搬送時間Taと、搬送元の小作
業場9aの自動倉庫装置8で入出庫に要する平均搬送時
間Tbと、工程間搬送装置10Bによる装置8・8間の
平均搬送時間Tcと、中継地にある自動倉庫装置8で入
出庫に要する平均搬送時間Tdと、搬送先の小作業場9
aの工程内搬送装置10Aによる装置8・11間の平均
搬送時間Teとを累計して全工程の搬送予想時間Tを求
めるとともに、搬送元の自動倉庫装置8への入庫時刻t
1と、搬送元の自動倉庫装置8からの出庫時刻t2と、
中継地の自動倉庫装置8への入庫時刻t3と、該中継地
の自動倉庫装置8からの出庫時刻t4とを逆算する(ス
テップT3)。
【0043】具体的には、図5に示すように、目的の処
理装置11で物品12が要求される時刻(以下、「目的
地到着時刻」)t5が決まれば、該目的地到着時刻t5
から前記全工程の搬送予想時間Tを差し引いて、搬送元
の処理装置11からの出発時刻t0を決定する。同様
に、該目的地到着時刻t5から、前記平均搬送時間T
b、Tc、Td、Teの和(Tb+Tc+Td+Te)
を差し引いて、搬送元の自動倉庫装置8への入庫時刻t
1を決定し、また、該目的地到着時刻t5から、前記平
均搬送時間Tc、Td、Teの和(Tc+Td+Te)
を差し引いて、搬送元の自動倉庫装置8からの出庫時刻
t2を決定する。また、該目的地到着時刻t5から、前
記平均搬送時間Td、Teの和(Td+Te)を差し引
いて、中継地の自動倉庫装置8での入庫時刻t3を決定
し、また、該目的地到着時刻t5から該工程内搬送装置
10Aによる装置8・11間の平均搬送時間Teを差し
引いて、中継地の自動倉庫装置8での出庫時刻t4を決
定する。
【0044】また、このとき統合コントローラ5は、前
記出庫時刻t0と前記入庫時刻t1との間で、物品12
が積載されていない、搬送元の小作業場9aのフリーの
工程内搬送装置10Aと、前記出庫時刻t2と前記入庫
時刻t3との間で、物品12が積載されていないフリー
の工程間搬送装置10Bと、前記出庫時刻t4と前記目
的地到着時刻t5との間で、物品12が積載されていな
い、搬送先の小作業場9aのフリーの工程内搬送装置1
0Aを探し出す。
【0045】そして、統合コントローラ5は、搬送元の
処理装置11のある小作業場9aの工程内搬送車コント
ローラ6Aへ搬送指令を送信し、該小作業場9aの自動
倉庫装置8の自動倉庫コントローラ7に入庫指令を送信
するとともに、出庫指令を送信し、また、工程間搬送装
置コントローラ6Bへ搬送指令を送信し、中継地の自動
倉庫装置8の自動倉庫コントローラ7へ出庫指令を送信
し、搬送先の小作業場9aの工程内搬送装置コントロー
ラ6Aへ搬送指令を送信する(ステップT4)。前記搬
送元の自動倉庫コントローラ7への出庫指令には、前記
出庫時刻t2になると物品12の出庫を実行するセルフ
タイマー指令が含まれており、また、前記中継地の自動
倉庫コントローラ7への出庫指令には、前記出庫時刻t
4になると物品12の出庫を実行するセルフタイマー指
令が含まれている。
【0046】これにより、前記搬送元の小作業場9aの
工程内搬送装置コントローラ6Aから該小作業場9aの
フリーの工程内搬送装置10Aへ搬送指令が送信され
て、該フリーの工程内搬送装置10Aが、前記出発時刻
t0付近に搬送元の処理装置11に到達するように制御
される。また、前記工程間搬送装置コントローラ6Bか
ら軌道13上を走行する前記フリーの工程間搬送装置1
0Bへ搬送指令が送信されて、該フリーの工程間搬送装
置10Bはその走行速度が制御されながら、前記出庫時
刻t2付近に該搬送元の自動倉庫装置8の出庫ステーシ
ョンに到達するように制御される。さらに、前記搬送先
の小作業場9aの工程内搬送装置コントローラ6Aから
該小作業場9aのフリーの工程内搬送装置10Aへ搬送
指令が送信されて、該フリーの工程内搬送装置10Aは
その走行が制御されながら、前記出庫時刻t4付近に該
中継地の自動倉庫装置8の出庫ステーションに到達する
ように制御される。
【0047】まず、前記搬送指令を受信したフリーの工
程内搬送車10Aが、搬送元の処理装置11へ向かい、
前記出発時刻t0付近に、該処理装置11から物品12
を移載して、搬送元の小作業場9aの自動倉庫装置8へ
搬送する(ステップT5)。該自動倉庫装置8の自動倉
庫コントローラ7は入庫指令及び出庫指令を受信してお
り、前記出庫時刻t2になると、該自動倉庫装置8から
物品12を出庫する(ステップT6)。このとき、該搬
送元の自動倉庫装置8の出庫ステーションには、フリー
の工程間搬送装置10Bが到着しており、搬送元の自動
倉庫装置8から出庫された物品12は該フリーの工程間
搬送装置10Bに移載される。
【0048】その後、物品12は工程間搬送装置10B
により搬送され(ステップT7)、前記中継地の自動倉
庫装置8の入庫ステーションに入庫時刻t3付近に到着
する。該入庫ステーションに到着した物品12は、中継
地の自動倉庫装置8に入庫され(ステップT8)、出庫
時刻t4になると、該物品12は小作業場9aに面した
出庫ステーションから出庫される(ステップT9)。こ
のとき、該中継地の自動倉庫装置8の出庫ステーション
には、前記出庫時刻t4付近にフリーの工程内搬送装置
10Aが到着しており、中継地の自動倉庫装置8から出
庫された物品12は該フリーの工程内搬送装置10Aに
移載される。
【0049】さらに、物品12は工程内搬送装置10A
により搬送されて(ステップT10)、予定通りに目的
地到着時刻t5に、目的の処理装置11に到着し、該処
理装置11内へ移載される(ステップT11)。
【0050】以上では、各搬送指令(出庫指令)に実行
時刻t0・t1・t2・t3・t4が付されて、各コン
トローラ7・6B・7・6Aがその実行時刻t0・t1
・t2・t3・t4に合わせて、各装置10A・8・1
0B・8・10Aを動作させるように制御している。
【0051】あるいは、これらの実行時刻t0・t1・
t2・t3・t4を統合コントローラ5の方で管理し、
各実行時刻t0・t1・t2・t3・t4に合わせて、
該統合コントローラ5から逐次各コントローラ6A・7
・6B・7・6Aへ動作指令(搬送指令又は出庫指令)
を送信するようにしてもよい。この統合コントローラ5
は各コントローラ6A・7・6B・7・6Aと絶えず交
信していることから、その管理下にある各装置10A・
8・10B・8・10Aの状況を常時把握しており、こ
の構成(第4実施例)では、事情によって、該統合コン
トローラ5からの動作指令の送信を遅らせたり、動作指
令の送信対象を変更することもできる。
【0052】具体的には、第4実施例では、前記出発時
刻t0前に統合コントローラ5は工程内搬送装置コント
ローラ6Aへ搬送指令を送信し、該搬送指令を受信した
工程内搬送装置コントローラ6Aは該出発時刻t0に搬
送元の処理装置11に到着可能なフリーの工程内搬送装
置10Aを探し出し、該フリーの工程内搬送装置10A
を該処理装置11に向かわせて、物品12を移載する。
物品を移載した工程内搬送装置10Aは搬送元の小作業
場9aの自動倉庫装置8へ向かい、前記入庫時刻t3付
近に到着して、該自動倉庫装置8の入庫ステーションに
物品12を入庫する。また、前記出庫時刻t2前に統合
コントローラ5は工程間搬送装置コントローラ6Bへ搬
送指令を送信し、該搬送指令を受信した工程間搬送装置
コントローラ6Bは該出庫時刻t2に搬送元の自動倉庫
装置8の出庫ステーションに到着可能なフリーの工程間
搬送装置10Bを探し出し、該フリーの工程間搬送装置
10Bを該搬送元の自動倉庫装置8に向かわせる。
【0053】そして、前記出庫時刻t2になると、統合
コントローラ5は搬送元の自動倉庫コントローラ7へ出
庫指令を送信し、該出庫指令を受信した搬送元の自動倉
庫装置8は直ちに物品12の出庫を実行する。このと
き、該搬送元の自動倉庫装置8の出庫ステーションに
は、フリーの工程間搬送装置10Bが到着しており、搬
送元の自動倉庫装置8から出庫された物品12は該フリ
ーの工程間搬送装置10Bに移載される。
【0054】そして、物品12は工程間搬送装置10B
により搬送され、前記中継地の自動倉庫装置8の入庫ス
テーションに入庫時刻t3付近に到着して入庫される。
また、統合コントローラ5は、前記出庫時刻t4前に搬
送先の小作業場9aの工程内搬送装置コントローラ6A
へ搬送指令を送信し、該搬送指令を受信した工程内搬送
装置コントローラ6Aは該出庫時刻t4に中継地の自動
倉庫装置8の出庫ステーションに到着可能なフリーの工
程内搬送装置10Aを探し出し、該フリーの工程内搬送
装置10Aを該中継地の自動倉庫装置8の出庫ステーシ
ョンに向かわせる。
【0055】そして、前記出庫時刻t4になると、統合
コントローラ5は該中継地の自動倉庫コントローラ7へ
出庫指令を送信し、該出庫指令を受信した中継地の自動
倉庫装置8は直ちに物品12を出庫する。このとき、該
中継地の自動倉庫装置8の出庫ステーションには、フリ
ーの工程内搬送装置10Aが到着しており、中継地の自
動倉庫装置8から出庫された物品12は該フリーの工程
内搬送装置10Aに移載される。さらに、物品12は工
程内搬送装置10Aにより搬送されて、予定通りに目的
地到着時刻t5に、目的の処理装置11に到着し、該処
理装置11内へ移載される。
【0056】この別実施例では、システム全体を統合管
理している統合コントローラ5により実行時刻t0・t
1・t2・t3・t4が管理されるので、途中で、シス
テムの状況が変化し、たとえば、搬送装置10A・10
Bの到着が定刻に間に合わないような事態が生じた場合
は、自動倉庫装置8への出庫指令の送信を遅らせるなど
調整することもできる。
【0057】また、物品12が中継地の自動倉庫装置8
まで搬送されて工程内搬送装置10Aに移載され、搬送
先に指定された処理装置11が利用できるまで待機して
いる間に、該搬送先に指定された処理装置11と同工程
を行う、別の処理装置11が利用可能となったときに
は、統合コントローラ5は該物品12の搬送先を該別の
処理装置11に変えるように搬送指令を作成し直し、こ
の作成し直した搬送指令を工程内搬送装置コントローラ
6Aへ送信して、その工程間搬送装置10Aを該別の処
理装置11へと向かわせる。このように処理装置11を
遊ばせることなく、搬送することができ、搬送効率が向
上する。
【0058】なお、何れの実施例も、新たな作業場9を
構築したり、既存の作業場9内で搬送装置10A・10
B・・・の台数を変更する場合などは、新規構築の作業
場9、又は変更箇所の作業場9について、仮運転を行
い、各装置11・8間、各装置8・8間、各装置8内、
及び各装置8・11間毎、又は各装置8・11間毎の新
たな平均搬送時間を作成して、統合コントローラ5に記
憶する。なお、その他の作業場9については、既存の平
均搬送時間をそのまま用い、該既存の平均搬送時間に該
新たな平均搬送時間を追加してデータを更新し、より正
確な平均搬送時間を作成して、搬送効率の向上が図られ
ている。
【0059】上記実施例では、搬送車10A・10B・
・・の台数を変更したりする場合、それ以外にもレイア
ウト変更した場合等も同様であるが、仮運転を行って平
均搬送時間を求めるようになっているが、仮運転を行わ
ずに、搬送車10A・10B・・・が納入されると直ぐ
に物品12を実搬送するようにしても良い。仮運転を行
う場合でも、いきなり搬送する場合でも、平均搬送時間
を算出する開始時期を、例えば、夜運転を開始した日や
搬送車10A・10B・・・の台数を変更した日に設定
することで、それ以前に算出された平均搬送時間の影響
を受けることなく、適切な平均搬送時間を算出すること
ができる。
【0060】また、上記実施例では、統合コントローラ
5で搬送時間を判定して平均搬送時間を算出している
が、統合コントローラ5で算出することに限るものでは
なく、例えば、工程内における搬送時間を工程内搬送装
置コントローラ6Aで測定して平均搬送時間を算出し、
算出結果を統合コントローラ5に送信し、統合コントロ
ーラ5が受信した算出結果(平均搬送時間)を記憶する
ようにしても良い。このように下位のコントローラで平
均搬送時間を算出することで、統合コントローラ5にか
かる負担を減らすことができる。また、統合コントロー
ラ5で、平均搬送時間を基に前記自動倉庫装置8からの
出庫時間を算出しているが、自動倉庫コントローラ7で
算出し、算出結果を統合コントローラ5に送信するよう
にしても良い。
【0061】
【発明の効果】本発明では、以上のように構成したの
で、次のような効果を奏する。まず、請求項1の発明で
は、複数の搬送装置と自動倉庫装置とを経由しても、目
的の処理装置に、略目的の時間に到着させることができ
る。このため、目的の処理装置の前で工程内搬送装置が
目的の時間まで待機すること、及び処理装置が物品の到
着を長い間待機することを防ぐことができ、工程内搬送
装置及び処理装置を効率良く稼働させることができる。
また、目的の処理装置がある自動倉庫装置に速やかに物
品を搬送するように制御するため、搬送途中で予定以上
の停滞があっても、目的の時間に処理装置へ搬送する可
能性が高い。
【0062】また、請求項2の発明では、複数の搬送装
置と自動倉庫装置とを経由しても、目的の処理装置に、
略目的の時間に到着させることができる。このため、目
的の処理装置の前で工程内搬送装置が目的の時間まで待
機すること、及び処理装置が物品の到着を長い間待機す
ることを防ぐことができ、工程内搬送装置及び処理装置
を効率良く稼働させることができる。また、搬送途中の
自動倉庫装置で時間を調整することにより、特定の自動
倉庫装置に物品が集中して搬送されるのを防ぐことがで
きる。
【0063】そして、請求項3のように、前記平均搬送
時間は、測定開始時期を変更可能であることで、例え
ば、新たな作業場を構築したり、既存の作業場内で搬送
装置の台数を変更する場合など、新規構築の作業場、又
は変更箇所の作業場について、各装置毎の新たな平均搬
送時間を作成することができ、特にレイアウト変更した
場合に、以前のレイアウトの平均搬送時間が邪魔をして
新しいレイアウトの平均搬送時間を反映していないとい
う問題をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】搬送システム1のコンピュータシステム構成を
示す模式図。
【図2】作業場9におけるシステム集合1Aの構成を示
す模式図。
【図3】第1実施例に係る、物品12の搬送制御を説明
するフローチャート。
【図4】第3実施例に係る、物品12の搬送制御を説明
するフローチャート。
【図5】各時刻t0・t1・t2・t3・t4・t5の
決め方を説明するタイムチャート。
【符号の説明】
1 搬送システム 2 ホストコントローラ 3 搬送装置システム 4 物品収納システム 5 統合コントローラ 6 搬送装置コントローラ 7 自動倉庫コントローラ 8 自動倉庫 10A 工程内搬送装置 10B 工程間搬送装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の処理装置と、処理装置に供給する
    物品を一時保管する自動倉庫装置と、処理装置と自動倉
    庫装置との間で物品を搬送する工程内搬送装置とを有す
    る複数の工程内搬送システムと、自動倉庫装置間を搬送
    する工程間搬送装置と、自動倉庫装置と工程内搬送装置
    と工程間搬送装置とを統合管理する統合コントローラと
    を備えた搬送システムにおいて、 前記統合コントローラは、各工程内搬送システム内にお
    ける自動倉庫装置からそれぞれの処理装置までの搬送に
    要する時間の測定結果を基に算出された平均搬送時間を
    記憶し、ある処理装置から別の工程内搬送システムの処
    理装置に目的の時間に到着するように物品を搬送する際
    に、統合コントローラは、目的の処理装置が設けられて
    いる工程内搬送システムの自動倉庫装置まで、工程内搬
    送装置と自動倉庫装置と工程間搬送装置とを制御して速
    やかに物品を搬送して、目的の処理装置までの工程内搬
    送装置の前記平均搬送時間を基に逆算された出庫時間ま
    で自動倉庫装置に物品を一時保管させ、出庫時間になる
    と自動倉庫装置から物品を出庫させ、出庫した物品を工
    程内搬送装置により目的の処理装置まで搬送するように
    制御することを特徴とする搬送システム。
  2. 【請求項2】 複数の処理装置と、処理装置に供給する
    物品を一時保管する自動倉庫装置と、処理装置と自動倉
    庫装置との間で物品を搬送する工程内搬送装置とを有す
    る複数の工程内搬送システムと、自動倉庫装置間を搬送
    する工程間搬送装置と、自動倉庫装置と工程内搬送装置
    と工程間搬送装置とを統合管理する統合コントローラと
    を備えた搬送システムにおいて、 前記統合コントローラは、各行程内搬送システム内にお
    ける自動倉庫装置からそれぞれの処理装置までの搬送に
    要する時間の測定結果を基に算出された平均搬送時間
    と、各自動倉庫装置間の搬送に要する時間の測定結果を
    基に算出された平均搬送時間とを記憶し、ある処理装置
    から別の工程内搬送システムの処理装置に目的の時間に
    到着するように物品を搬送する際に、統合コントローラ
    は、工程内搬送装置と自動倉庫装置と工程間搬送装置と
    を制御して、前記平均搬送時間を基に自動倉庫装置に一
    時保管する時間を調整しながら目的の処理装置まで物品
    を搬送することを特徴とする搬送システム。
  3. 【請求項3】 前記平均搬送時間は、測定開始時期を変
    更可能であることを特徴とする請求項1、又は請求項2
    に記載の搬送システム。
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