JP2003241579A - 画像形成装置および方法 - Google Patents

画像形成装置および方法

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JP2003241579A JP2002041255A JP2002041255A JP2003241579A JP 2003241579 A JP2003241579 A JP 2003241579A JP 2002041255 A JP2002041255 A JP 2002041255A JP 2002041255 A JP2002041255 A JP 2002041255A JP 2003241579 A JP2003241579 A JP 2003241579A
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写紙搬送速度として低速のモードを備える
場合において、画像形成のスループットの低下を抑制す
る。 【解決手段】 CPU111は、通常モードのときは中
間転写ベルトを第1速度で駆動し、低速モードのときは
少なくとも現像部20によるトナー像形成終了までは第
1速度で駆動するとともに、トナー像形成終了後に第1
速度から第2速度に低下させ、少なくとも2次転写終了
まで第2速度を維持する。中間転写ベルトは、トナー像
の1次転写が可能な転写許可領域とトナー像の1次転写
が禁止された回転軸方向に亘って設定されている転写禁
止領域とを有する。CPU111は、低速モードのとき
は、転写許可領域のうち転写禁止領域に近い中間転写ベ
ルトの回転駆動方向の上流側にトナー像が1次転写され
るように像形成制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、複写機
やファクシミリ装置などの電子写真方式の画像形成技術
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、露光手段により感光体に形成した
静電潜像に、現像手段によりトナーを付着させてトナー
像を形成し、このトナー像を転写紙に転写し、その転写
されたトナー像を定着手段により転写紙を搬送しつつ当
該転写紙に定着するようにした電子写真方式の画像形成
装置が知られており、特にカラー画像の形成を可能にす
る装置として、感光体に形成されたトナー像を中間転写
媒体に1次転写し、その中間転写媒体に転写されたトナ
ー像を転写紙に2次転写するようにした画像形成装置が
知られている。
【0003】この画像形成装置では、カラー画像を形成
する際には、感光体に複数色のトナー像を順次形成し、
各色のトナー像の形成ごとに中間転写媒体に1次転写す
ることにより複数色のトナー像が重ね合わされたカラー
トナー像を中間転写媒体に形成し、そのカラートナー像
を転写紙に2次転写することでカラー画像を得るように
している。なお、このように構成された画像形成装置で
は、複数色のうち特定色、多くの場合、黒色トナーを用
いて単色印刷を行うことが可能となっている。
【0004】一方、従来、転写紙として、普通紙に加え
て、上質紙、葉書、封筒、光沢紙、高精細紙などの普通
紙より厚い厚紙を用いることが可能な画像形成装置が実
用化されている。ところが、上記のような厚紙を普通紙
と同一速度で搬送して定着手段を動作させると、十分な
定着性能が得られず、画質の低下を招いてしまう。この
ような事態は、例えば定着手段の熱容量を増大すること
などにより定着性能を向上させると防げるが、その結
果、装置の大型化を招いたり、逆に普通紙の定着時に過
剰な熱により画質の低下を招くことになるので、このよ
うな画像形成装置では、転写紙として厚紙を用いる場合
には、普通紙に比べて用紙搬送速度を低下させて定着時
間が長くなるようにすることで十分な定着性能を確保し
ている。
【0005】この場合、用紙搬送速度とともに感光体へ
の画像形成や中間転写媒体への1次転写などのプロセス
速度も低速度にした装置と、用紙搬送速度のみを低速度
にしてプロセス速度は通常速度のままにした装置とが考
えられる。前者の装置では、画像形成プロセスを2種類
の速度で行うので、現像条件や転写条件などについて良
好なプロセス設定値を求めるのが1種類の場合に比べて
2倍の手間が掛かり、装置設計や動作確認に時間を要す
るという問題があるが、後者の装置では、画像形成プロ
セスの速度は1種類であるので、上記のような問題は生
じない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、後者の装置を
採用する場合には、通常速度から低速度への切換タイミ
ングについて十分に検討する必要がある。この切換タイ
ミングを例えば感光体の現像終了時点に同期させると、
制御パラメータ数の増大が避けられるので制御プログラ
ムの複雑化を防止することができて好ましいが、感光体
の現像終了のタイミングによっては画像形成のスループ
ットが低下する虞がある。例えば中間転写媒体が、トナ
ー像の1次転写が可能な転写許可領域とトナー像の1次
転写が禁止された回転軸方向に亘って設定されている転
写禁止領域とを有するもので、中間転写媒体の一周を基
準として画像形成制御を行う装置の場合には、上記切換
タイミングが早過ぎて低速度での中間転写媒体の駆動時
間が長くなると、画像形成のスループットが低下してし
まうことになる。
【0007】また、そのような中間転写媒体を用いる場
合に、当該中間転写媒体におけるトナー像転写終了位置
が転写紙サイズによってまちまちになると、トナー像形
成終了時点からクリーニング部材などの中間転写媒体へ
の当接動作および離間動作までの経過時間など、次の画
像形成のための動作設計が複雑になるため、制御プログ
ラムの設計に詳細なデバグが必要になり、制御プログラ
ムの設計工数が増大して装置の開発に時間を要するなど
の問題が生じる。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、転写紙搬送速度として低速のモードを備える場合に
おいて、画像形成のスループットの低下を抑制し得る画
像形成装置および方法を提供することを目的とする。
【0009】また、本発明は、転写紙搬送速度として低
速モードを備える場合において、画像形成タイミングの
設計を容易にし得る画像形成装置および方法を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、感光体に形成された静電
潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像手段
と、回転しつつ前記トナー像が1次転写される中間転写
媒体と、前記中間転写媒体に1次転写されたトナー像を
転写紙に2次転写する2次転写手段と、前記転写紙を搬
送しつつ前記トナー像を当該転写紙に定着する定着手段
とを備えた画像形成装置において、転写紙を第1速度で
搬送する通常モードと、転写紙を少なくとも2次転写位
置から定着終了位置まで前記第1速度より低い第2速度
で搬送する低速モードとを有する搬送制御手段と、前記
通常モードのときは前記中間転写媒体を前記第1速度で
駆動し、前記低速モードのときは前記中間転写媒体を少
なくとも前記現像手段によるトナー像形成終了までは前
記第1速度で駆動するとともに、トナー像形成終了後に
前記中間転写媒体の駆動速度を前記第1速度から前記第
2速度に低下させ、少なくとも2次転写終了まで前記第
2速度を維持する中間転写媒体制御手段と、転写紙サイ
ズに応じて前記中間転写媒体への1次転写開始位置を変
更すべく前記感光体への像形成制御を行う画像形成制御
手段とを備え、前記中間転写媒体は、トナー像の1次転
写が可能な転写許可領域とトナー像の1次転写が禁止さ
れた回転軸方向に亘って設定されている転写禁止領域と
を有するもので、前記画像形成制御手段は、前記低速モ
ードのときは、前記転写許可領域のうち前記転写禁止領
域に近い前記中間転写媒体の回転駆動方向の上流側にト
ナー像が1次転写されるように前記像形成制御を行うも
のであることを特徴としている。
【0011】この構成によれば、転写紙を第1速度で搬
送する通常モードと、転写紙を少なくとも2次転写位置
から定着終了位置まで第1速度より低い第2速度で搬送
する低速モードとを有し、通常モードのときは中間転写
媒体が第1速度で駆動され、低速モードのときは中間転
写媒体が少なくとも現像手段によるトナー像形成終了ま
では第1速度で駆動されるとともに、トナー像形成終了
後に中間転写媒体の駆動速度が第1速度から第2速度に
低下し、少なくとも2次転写終了まで第2速度に維持さ
れる。前記中間転写媒体は、トナー像の1次転写が可能
な転写許可領域とトナー像の1次転写が禁止された回転
軸方向に亘って設定されている転写禁止領域とを有して
いる。
【0012】そして、低速モードのときは、画像形成制
御手段により、転写許可領域のうち転写禁止領域に近い
中間転写媒体の回転駆動方向の上流側にトナー像が1次
転写されるように像形成制御が行われる。ここで、トナ
ー像形成終了後に中間転写媒体の駆動速度が第1速度か
ら第2速度に低下することから、中間転写媒体の回転駆
動方向の下流側にトナー像が1次転写される場合に比べ
て、第1速度に維持される期間が長くなるので、画像形
成のスループットの低下が抑制されることとなる。
【0013】請求項1の構成において、前記画像形成制
御手段は、例えば中間転写媒体の一周を画像形成の制御
単位として像形成制御を行うものとしてもよい。また、
中間転写媒体の画像転写禁止領域は、例えば中間転写媒
体が継ぎ目のある無端ベルトで形成される場合には、当
該継ぎ目を含む領域に設定される。また、中間転写媒体
の画像転写禁止領域は、例えば中間転写媒体に当接して
表面の残留トナーを除去する清掃部材を備える場合に
は、当該清掃部材が中間転写媒体に当接および離間する
位置を含む領域に設定される。
【0014】また、前記画像形成制御手段は、前記低速
モードのときは、前記中間転写媒体に1次転写されるト
ナー像の後端が常に同一位置になるように、前記像形成
制御を行うものであるとしてもよい(請求項2)。
【0015】この構成によれば、低速モードのときは、
画像形成制御手段により、中間転写媒体に1次転写され
るトナー像の後端が常に同一位置になるように、像形成
制御が行われることから、トナー像形成終了後に中間転
写媒体の駆動速度が第1速度から第2速度に低下するタ
イミングが常に同一タイミングとなるので、制御構成が
簡素化され、これによって制御設計が容易に行われるこ
ととなる。
【0016】また、前記画像形成制御手段は、前記低速
モードのときは、前記中間転写媒体に1次転写されるト
ナー像の後端が前記転写許可領域の回転駆動方向の上流
端に一致するように、前記像形成制御を行うものである
としてもよい(請求項3)。
【0017】この構成によれば、低速モードのときは、
画像形成制御手段により、中間転写媒体に1次転写され
るトナー像の後端が転写許可領域の回転駆動方向の上流
端に一致するように、像形成制御が行われることから、
第1速度に維持される期間が上限値にされることとなる
ので、画像形成のスループットの低下が最も抑制され
る。
【0018】また、請求項4に記載の発明は、前記中間
転写媒体に対して当接位置および離間位置に切り換えて
配置される当接部材と、前記当接部材の前記中間転写媒
体に対する当接動作および離間動作をそれぞれ前記感光
体へのトナー像形成終了時点から予め設定された設定時
間後に行わせる当接部材制御手段とをさらに備えたこと
を特徴としている。
【0019】この構成によれば、中間転写媒体に対して
当接位置および離間位置に切り換えて配置される当接部
材の中間転写媒体に対する当接動作および離間動作が、
当接部材制御手段により、それぞれ感光体へのトナー像
形成終了時点から予め設定された設定時間後に行われる
ことにより、低速モードのときは、中間転写媒体に1次
転写されるトナー像の後端が常に同一位置になるように
像形成制御が行われることから、当接部材の当接動作お
よび離間動作が常に同一タイミングで行われることとな
る。従って、例えばカラー画像を形成すべく異なる色の
トナー像を中間転写媒体に1次転写する際に、当接部材
の中間転写媒体に対する当接動作および離間動作によっ
て生じるレジストずれを解消すべく像形成開始タイミン
グを補正するレジスト制御を行う場合に、当該レジスト
制御のための像形成開始タイミング補正量が一定値とな
るので、制御構成が簡素化され、これによって制御設計
が容易に行われる。
【0020】なお、当接部材としては、例えば中間転写
媒体に当接して表面の残留トナーを除去する清掃部材
や、例えば中間転写媒体に当接して中間転写媒体に1次
転写されたトナー像を転写紙に2次転写する2次転写ロ
ーラからなる2次転写手段などを適用することができ
る。
【0021】また、前記当接部材制御手段は、前記感光
体から前記中間転写媒体へのトナー像の1次転写が行わ
れていないときに、前記当接部材の前記中間転写媒体に
対する当接動作および離間動作を行わせるものであると
してもよい(請求項5)。
【0022】この構成によれば、当接部材制御手段によ
り、感光体から中間転写媒体へのトナー像の1次転写が
行われていないときに、当接部材の中間転写媒体に対す
る当接動作および離間動作が行われるので、例えばカラ
ー画像を形成すべく異なる色のトナー像を中間転写媒体
に1次転写する際に、当接部材の中間転写媒体に対する
当接動作および離間動作によってレジストずれが生じる
ことはなく、これによって画質の低下が未然に防止され
ることとなる。
【0023】ここで、前記当接部材は、前記中間転写媒
体への当接位置で当該中間転写媒体に残留しているトナ
ーを除去する清掃部材であるとすると(請求項6)、低
速モードのときは、中間転写媒体に1次転写されるトナ
ー像の後端が常に同一位置になるように像形成制御が行
われることから、当接部材の当接動作および離間動作が
常に同一タイミングで行われるので、清掃部材が中間転
写媒体に当接および離間する位置を常にほぼ同一位置に
設定することができ、これによって中間転写媒体の画像
転写禁止領域を設定することが容易に行える。
【0024】また、請求項7に記載の発明は、感光体に
形成された静電潜像にトナーを付着させて得られるトナ
ー像を中間転写媒体に1次転写し、その1次転写された
トナー像を転写紙に2次転写し、その転写紙を搬送しつ
つトナー像を当該転写紙に定着するようにした画像形成
方法において、転写紙を第1速度で搬送する通常モード
と、転写紙を少なくとも2次転写位置から定着終了位置
まで前記第1速度より低い第2速度で搬送する低速モー
ドとを有し、前記通常モードのときは前記中間転写媒体
を前記第1速度で駆動し、前記低速モードのときは少な
くとも前記現像手段によるトナー像形成終了までは前記
第1速度で駆動するとともに、トナー像形成終了後に前
記中間転写媒体の駆動速度を前記第1速度から前記第2
速度に低下させ、少なくとも2次転写終了まで前記第2
速度を維持する中間転写媒体制御工程と、転写紙サイズ
に応じて前記中間転写媒体への1次転写開始位置を変更
すべく前記感光体への像形成制御を行う画像形成制御工
程とを備え、前記中間転写媒体は、トナー像の1次転写
が可能な転写許可領域とトナー像の1次転写が禁止され
た回転軸方向に亘って設定されている転写禁止領域とを
有するもので、前記画像形成制御工程は、前記低速モー
ドのときは、前記転写許可領域のうち前記転写禁止領域
に近い前記中間転写媒体の回転駆動方向の上流側にトナ
ー像が1次転写されるように前記像形成制御を行うこと
を特徴としている。
【0025】この構成によれば、転写紙を第1速度で搬
送する通常モードと、転写紙を少なくとも2次転写位置
から定着終了位置まで第1速度より低い第2速度で搬送
する低速モードとを有し、通常モードのときは中間転写
媒体が第1速度で駆動され、低速モードのときは中間転
写媒体が少なくとも現像手段によるトナー像形成終了ま
では第1速度で駆動されるとともに、トナー像形成終了
後に中間転写媒体の駆動速度が第1速度から第2速度に
低下し、少なくとも2次転写終了まで第2速度に維持さ
れる。前記中間転写媒体は、トナー像の1次転写が可能
な転写許可領域とトナー像の1次転写が禁止された回転
軸方向に亘って設定されている転写禁止領域とを有して
いる。
【0026】そして、低速モードのときは、転写許可領
域のうち転写禁止領域に近い中間転写媒体の回転駆動方
向の上流側にトナー像が1次転写されるように像形成制
御が行われる。ここで、トナー像形成終了後に中間転写
媒体の駆動速度が第1速度から第2速度に低下すること
から、中間転写媒体の回転駆動方向の下流側にトナー像
が1次転写される場合に比べて、第1速度に維持される
期間が長くなるので、画像形成のスループットの低下が
抑制されることとなる。
【0027】請求項7の構成において、前記画像形成制
御工程は、例えば中間転写媒体の一周を画像形成の制御
単位として像形成制御を行うものとしてもよい。また、
中間転写媒体の画像転写禁止領域は、例えば中間転写媒
体が継ぎ目のある無端ベルトで形成される場合には、当
該継ぎ目を含む領域に設定される。また、中間転写媒体
の画像転写禁止領域は、例えば中間転写媒体に当接して
表面の残留トナーを除去する清掃部材を備える場合に
は、当該清掃部材が中間転写媒体に当接および離間する
位置を含む領域に設定される。
【0028】
【発明の実施の形態】まず、図1〜図3を参照して、本
発明に係る画像形成装置の一実施形態であるプリンタの
構成について説明する。図1は同プリンタの内部構成を
示す図、図2は同プリンタの電気的構成を示すブロック
図、図3は中間転写ベルトの展開図である。
【0029】このプリンタは、イエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナ
ーを重ね合わせてフルカラー画像を形成したり、例えば
ブラック(K)のトナーのみを用いて単色画像を形成す
るものである。このプリンタは、ホストコンピュータな
どの外部装置から画像信号を含む印字指令信号が主制御
部100に与えられると、この主制御部100からの制
御信号に応じてエンジン制御部110がエンジン部1の
各部を制御して、装置本体2の下方に配設された給紙カ
セット3から搬送した転写紙4に、上記画像信号に対応
する画像を印字出力する。
【0030】転写紙4として、普通紙に加えて、上質
紙、葉書、封筒、光沢紙、高精細紙(例えば白色PET
シート)などの普通紙より厚い厚紙や、OHP用透明シ
ートを用いることができる。そして、本プリンタでは、
普通紙やOHP用透明シートの場合には通常の第1速度
で搬送し、後述するように、厚紙の場合には第1速度よ
り低い第2速度で搬送するようにしている。
【0031】上記エンジン部1は、感光体ユニット1
0、ロータリー現像部20、中間転写ユニット30、定
着ユニット40、露光ユニット50を備えている。この
感光体ユニット10は、感光体11、帯電部12および
クリーニング部13を備え、ロータリー現像部20は、
イエロートナーが収容されたイエロー現像ユニット2
Y、マゼンタトナーが収容されたマゼンタ現像ユニット
2M、シアントナーが収容されたシアン現像ユニット2
C、ブラックトナーが収容されたブラック現像ユニット
2Kなどを備え、中間転写ユニット30は、中間転写ベ
ルト31、垂直同期センサ32、ベルトクリーナ33、
ゲートローラ対34、2次転写ローラ35、感光体駆動
用モータ36などを備えている。上記7つのユニット1
0,2Y,2M,2C,2K,30,40は、それぞれ
装置本体2に対して着脱自在に構成されている。
【0032】感光体ユニット10の感光体11は、上記
7つのユニット10,2Y,2M,2C,2K,30,
40が装置本体2に装着された状態で、感光体駆動用モ
ータ36によって矢印5の方向に回転する。この感光体
11の周りには、その回転方向5に沿って、帯電部1
2、ロータリー現像部20およびクリーニング部13が
それぞれ配置されている。
【0033】帯電部12は、所定レベルの高電圧が印加
されたワイヤ電極を備え、例えばコロナ放電により、感
光体11の外周面を均一に帯電するものである。クリー
ニング部13は、感光体11の回転方向5における帯電
部12の上流側に配置され、感光体11から中間転写ベ
ルト31へのトナー像の1次転写後に感光体11の外周
面に残留しているトナーを掻き落として、感光体11の
表面を清掃するものである。
【0034】露光ユニット50は、例えば半導体レーザ
からなるレーザ光源51、このレーザ光源51からのレ
ーザ光を反射するポリゴンミラー52、このポリゴンミ
ラー52を高速に回転駆動するスキャナモータ53、ポ
リゴンミラー52で反射されたレーザ光を集束するレン
ズ部54、複数個の反射ミラー55、水平同期センサ5
6などを備えている。ポリゴンミラー52によって反射
され、レンズ部54および反射ミラー55を介して射出
されたレーザ光57は、感光体11の表面において主走
査方向(図1の紙面に対して垂直な方向)に走査して、
画像信号に対応する静電潜像を感光体11の表面に形成
する。このとき、水平同期センサ56により、主走査方
向における同期信号、すなわち水平同期信号が得られ
る。この露光ユニット50は、露光手段として機能す
る。
【0035】ロータリー現像部20は、各色のトナーを
上記静電潜像に付着させて現像するものである。ロータ
リー現像部20のイエロー現像ユニット2Y、マゼンタ
現像ユニット2M、シアン現像ユニット2C、ブラック
現像ユニット2Kは軸中心に回転自在に設けられてお
り、これらの現像ユニット2Y,2M,2C,2Kは予
め決められた複数の位置に移動可能に配置され、感光体
11に対して当接位置および離間位置で選択的に配置さ
れる。そして、直流成分もしくは直流成分に交流成分を
重畳した現像バイアスが印加されて、感光体11に対し
て当接位置にある現像ユニットから当該色のトナーが感
光体11の表面に付着される。このロータリー現像部2
0は現像手段として機能する。
【0036】中間転写ユニット30の中間転写ベルト3
1は、複数のローラに掛け渡されて1次転写部14にお
いて感光体11に当接しており、感光体駆動用モータ3
6によって感光体11とともに回転駆動される。この中
間転写ベルト31は、図3に示すように、ほぼ矩形のシ
ート体が継ぎ目71で継ぎ合わされて形成された無端ベ
ルトからなる。図3において、矢印72は回転駆動方向
を示し、矢印73は回転軸方向を示している。この中間
転写ベルト31には、回転軸方向73の一端側(図3
中、上側)に突起部74が設けられている。
【0037】また、この中間転写ベルト31は、転写禁
止領域75と転写許可領域76とを有している。転写禁
止領域75は、継ぎ目71の両側所定寸法の範囲に、回
転軸方向73に一端から他端に亘って設定されている。
転写許可領域76は、転写禁止領域75以外の領域であ
って、回転軸方向73の一端部および他端部を除く矩形
の領域に設定されている。この転写許可領域76は、回
転駆動方向72に長辺方向のA3判より大きいサイズを
有している。そして、図3(A)に示すように、回転駆
動方向72に長辺方向となるA3判サイズの画像77が
転写可能になっている。また、図3(B)に示すよう
に、転写許可領域76を2つのサブ領域76A,76B
に分割設定し、中間転写ベルト31の一周で、回転駆動
方向72に短辺方向となるA4判サイズの画像78が2
枚転写可能になっている。
【0038】垂直同期センサ32は、例えば互いに対向
配置された発光部および受光部を有するフォトインタラ
プタからなり、回転する中間転写ベルト31の回転軸方
向73の一端側に配置され、突起部74の通過を検出す
るもので、この検出信号がエンジン制御部110による
画像形成制御の基準となる垂直同期信号として使用され
る。ベルトクリーナ33は、クリーナ用離接クラッチ3
7により中間転写ベルト31への当接状態(図1中、実
線)および離間状態(図1中、破線)が切換可能に配設
されたもので、当接状態で中間転写ベルト31上の残留
トナーを掻き落とす。ゲートローラ対34は、ゲートク
ラッチのオンにより搬送系駆動用モータ60の駆動力が
伝達されて回転駆動される。
【0039】2次転写ローラ35は、2次転写ローラ用
離接クラッチ38により中間転写ベルト31への当接状
態(図1中、実線)および離間状態(図1中、破線)が
切り換えられる。この2次転写ローラ35は、中間転写
ベルト31に当接した状態で所定の2次転写バイアスが
印加されて、転写紙4を搬送しつつ中間転写ベルト31
上のトナー像を転写紙4に2次転写させるもので、当該
当接位置が2次転写部39に設定されている。
【0040】中間転写ベルト31は中間転写媒体に対応
するもので、ベルトクリーナ33および2次転写ローラ
35は当接部材に対応するものである。また、2次転写
ローラ35は、2次転写手段を構成する。
【0041】定着ユニット40は、加熱ローラ41およ
び加圧ローラ42を備え、熱ローラ定着方式により転写
紙4を搬送しつつ転写紙4上のトナー像を当該転写紙4
に定着するもので、定着手段として機能する。
【0042】給紙カセット3の先端(図1中、右端)か
ら上方に向かって、半月状のピックアップローラ61、
フィードローラ対62が配設され、ゲートローラ対3
4、2次転写ローラ35および定着ユニット40を挟ん
で、さらに搬送ローラ対63、排出ローラ対64が配設
されて、これらにより転写紙4の搬送路(図1中、一点
鎖線)が形成されている。
【0043】ピックアップローラ61はピックアップソ
レノイドにより駆動される。フィードローラ対62、ゲ
ートローラ対34、2次転写ローラ35、定着ユニット
40の加熱ローラ41、搬送ローラ対63、排出ローラ
対64は、それぞれ駆動力伝達機構を介して同一の搬送
系駆動用モータ60に連結されている。そして、フィー
ドローラ対62は、フィードクラッチのオンにより、搬
送系駆動用モータ60の駆動力が伝達されて回転駆動さ
れる。搬送系駆動用モータ60の回転速度は、転写紙4
の搬送速度として、普通紙を搬送する通常の第1速度S
1と、厚紙を搬送する第2速度S2(<S1)との2種
類に切換可能になっている。
【0044】フィードローラ対62、ゲートローラ対3
4、搬送ローラ対63、排出ローラ対64は、転写紙4
の搬送手段を構成する。
【0045】図2において、主制御部100は、CPU
101と、ホストコンピュータなどの外部装置との間で
制御信号の授受を行うインターフェース102と、この
インターフェース102を介して与えられた画像信号を
記憶するための画像メモリ103とを備えている。CP
U101は、外部装置から画像信号を含む印字指令信号
をインターフェース102を介して受信すると、エンジ
ン部1の動作指示に適した形式のジョブデータに変換
し、エンジン制御部110に送出する。
【0046】エンジン制御部110は、CPU111、
ROM112、RAM113などを備えている。ROM
112は、CPU111の制御プログラムなどを記憶す
るもので、RAM113は、エンジン部1の制御データ
やCPU111による演算結果などを一時的に記憶する
ものである。
【0047】CPU111は、エンジン部1からの入力
信号として、垂直同期センサ32から垂直同期信号Vsy
ncを受け取り、水平同期センサ56から水平同期信号H
syncなどを受け取る。そして、CPU111は、これら
の入力信号および制御プログラムに基づき、エンジン部
1の各部の動作を制御する。
【0048】すなわちCPU111は、感光体駆動用モ
ータ36を駆動するモータ駆動回路114に制御信号を
送出して感光体11および中間転写ベルト31を同期し
て回転駆動する。また、搬送系駆動用モータ60を駆動
するモータ駆動回路115に制御信号を送出して、給紙
カセット3からの転写紙4の搬送を制御する。
【0049】このとき、転写紙4が普通紙またはOHP
用透明シートのときは、転写紙4を予め設定された第1
速度S1で搬送するとともに、感光体11および中間転
写ベルト31の周速が第1速度S1に一致するように制
御する。一方、転写紙4が上記厚紙のときは、厚紙(転
写紙)4を予め設定された第2速度S2(<S1)で搬
送する。また、感光体11および中間転写ベルト31
は、感光体11の現像が終了する時点(カラー画像の場
合には4色目の現像終了時点)まで、その周速が第1速
度S1に一致するように制御し、当該現像終了時点に同
期して減速を開始し、その周速が第2速度S2に一致す
るように制御する。これによって、定着ユニット40に
おける転写紙4の通過時間を増大することにより、転写
紙4が厚紙のときに生じる定着容量の不足を補うように
している。
【0050】また、CPU111は、クリーナ用離接ク
ラッチ37を駆動する離接クラッチ駆動回路116に制
御信号を送出し、中間転写ベルト31に対するベルトク
リーナ33の離間および当接を制御する。また、CPU
111は、2次転写ローラ用離接クラッチ38を駆動す
る離接クラッチ駆動回路117に制御信号を送出し、中
間転写ベルト31に対する2次転写ローラ35の離間お
よび当接を制御する。
【0051】また、CPU111は、転写バイアスを生
成する転写バイアス生成回路118に制御信号を送出
し、中間転写ベルト31に対する1次転写バイアスの印
加および2次転写ローラ35に対する2次転写バイアス
の印加を制御する。
【0052】また、CPU111は、例えば装置本体2
の表面に配設された操作表示パネル8の操作キーに対す
る操作内容を受け取るとともに、表示部の表示内容を制
御する。
【0053】また、CPU111は、2枚取り可能なサ
イズの画像形成を1枚のみ行う場合であって、かつ転写
紙4が上記厚紙である場合(例えば、回転駆動方向72
に短辺方向となるA4判サイズの画像を厚紙に1枚だけ
形成する場合)には、転写許可領域76のうち回転駆動
方向72の上流側のサブ領域76Bにトナー像が転写さ
れるように、感光体11の静電潜像形成を制御する。こ
の制御による動作については後述する。
【0054】CPU111は、搬送制御手段、中間転写
媒体制御手段、画像形成制御手段、当接部材制御手段を
構成する。
【0055】次に、図4、図5を参照しつつ、2枚取り
可能なサイズの画像形成を2枚行う場合であって、かつ
転写紙4が上記厚紙である場合の動作について説明す
る。図4、図5はエンジン部1の各部の動作を説明する
タイミングチャートである。
【0056】ホストコンピュータなどの外部装置から画
像信号を含む印字指令信号が主制御部100に与えられ
ると、この主制御部100からの制御信号に応じてエン
ジン制御部110がエンジン部1の各部の動作を開始す
る。このとき、給紙カセット3に積載されている転写紙
4のサイズが印字指令信号で指示されているサイズに一
致していないときは、操作表示パネル8に給紙カセット
の交換を促すメッセージを表示する。なお、図1では1
つの給紙カセット3を備えたプリンタとしているが、こ
れに限られず、複数の給紙カセットを備えたものでもよ
い。
【0057】給紙カセット3に積載されている転写紙4
のサイズが印字指令信号で指示されているサイズに一致
しているときは、帯電部12により均一に帯電された感
光体11の表面に、露光ユニット50からのレーザ光5
7により上記画像信号に応じた静電潜像が形成され、こ
の静電潜像がロータリー現像部20により現像されてト
ナー像が形成され、このトナー像は1次転写部14にお
いて中間転写ベルト31上に1次転写される。
【0058】すなわち、図4において、感光体駆動用モ
ータ36が第1速度S1で駆動されて中間転写ベルト3
1が回転し、時刻t1,t2,t3,t4にそれぞれ垂
直同期信号Vsyncが出力される。各垂直同期信号Vsync
の立下り時点から所定時間T1後に1枚目の画像要求信
号Vreqが出力され、この画像要求信号Vreqの立下りに
同期して、1枚目の画像信号に対応する静電潜像の形成
が開始されるとともに、現像バイアスがオンにされる。
また、各垂直同期信号Vsyncの立下り時点から所定時間
T2(>T1)後に2枚目の画像要求信号Vreqが出力
され、この画像要求信号Vreqの立下りに同期して、2
枚目の画像信号に対応する静電潜像の形成が開始され
る。
【0059】そして、時刻t1,t2,t3,t4ごと
にロータリー現像部20の現像ユニットが切り換えられ
て、各色のトナー像が感光体11に形成され、順次、中
間転写ベルト31に1次転写される。この間は2次転写
ローラ35が中間転写ベルト31に対して離間状態にあ
るので、各色のトナー像は中間転写ベルト31上に重ね
合わされていく。現像バイアスは、時刻t1,t2,t
3,t4の各垂直同期信号Vsyncの立下り時点から、転
写紙サイズによって予め決められている所定時間T3後
にオフにされる。
【0060】これによって、トナー像Y1,C1,M
1,K1が重ね合わされたカラー画像が、中間転写ベル
ト31の転写許可領域76のうち回転駆動方向72の下
流側であるサブ領域76Aに1次転写され、トナー像Y
2,C2,M2,K2が重ね合わされたカラー画像が、
中間転写ベルト31の転写許可領域76のうち回転駆動
方向72の上流側であるサブ領域76Bに1次転写され
る。
【0061】続いて図5において、最後の静電潜像の現
像(トナー像K2の形成)が行われると、時刻t4(垂
直同期信号Vsyncの立下り時点)から転写紙サイズに応
じた所定時間T3後である時刻t5の現像バイアスのオ
フに同期して、感光体駆動用モータ36の減速が開始さ
れ、第2速度S2の周速で駆動される。
【0062】一方、給紙カセット3に積載されている転
写紙束の最上段の転写紙4がピックアップローラ61に
より取り出され、フィードローラ対62により第2速度
S2で搬送され、ゲートローラ対34にニップされる。
そして、中間転写ベルト31上のトナー像にタイミング
を合わせてゲートクラッチがオンにされ、ゲートローラ
対34から2次転写部39に向けて転写紙4が第2速度
S2で搬送される。
【0063】そして、時刻t6から所定時間後の時刻t
7に2次転写ローラ用離接クラッチ38がオンにされ
て、2次転写ローラ35が中間転写ベルト31に当接す
る。次いで、時刻t6から所定時間後の時刻t8に転写
バイアス生成回路118から2次転写ローラ35への2
次転写バイアスの印加がオンにされる。
【0064】これによって、中間転写ベルト31の転写
許可領域76のうち回転駆動方向72の下流側であるサ
ブ領域76Aに1次転写されている、トナー像Y1,C
1,M1,K1が重ね合わされたカラー画像が、1枚目
の転写紙4に転写される。
【0065】ゲートクラッチは1枚目の転写紙4の搬出
後一旦オフにされ、2次転写バイアスの印加時間T4
は、転写紙4のサイズに応じて予め設定されている。こ
のとき、次の転写紙4がピックアップローラ61により
取り出され、フィードローラ対62により第2速度S2
で搬送され、ゲートローラ対34にニップされる。
【0066】ゲートクラッチおよび2次転写バイアス印
加のオフ後、次のトナー像にタイミングを合わせてゲー
トクラッチがオンにされて次の転写紙4が搬送され、時
刻t6から所定時間後の時刻t9に2次転写バイアスの
印加がオンにされる。そして、設定された2次転写バイ
アスの印加時間T4が経過した時点で、2次転写バイア
スの印加がオフにされるとともに、2次転写ローラ用離
接クラッチ38がオンにされて、2次転写ローラ35が
中間転写ベルト31から離間する。
【0067】これによって、中間転写ベルト31の転写
許可領域76のうち回転駆動方向72の上流側であるサ
ブ領域76Bに1次転写されている、トナー像Y2,C
2,M2,K2が重ね合わされたカラー画像が、2枚目
の転写紙4に転写される。
【0068】そして、定着ユニット40において、転写
紙4が搬送されつつトナー像が当該転写紙4に定着され
る。このとき、転写紙4は、第1速度S1より低い第2
速度S2で搬送されているので、十分な定着時間が確保
されることとなる。転写紙4は、さらに搬送ローラ対6
3により搬送され、排出ローラ対64によって装置本体
2の上部に設けられた排紙部7に排出される。
【0069】一方、ベルトクリーナ33の当接位置を、
トナー像Y2,C2,M2,K2が重ね合わされたカラ
ー画像が転写されている転写許可領域76のサブ領域7
6Bが通過した直後であって転写禁止領域75の通過中
であるようにタイミングを合わせて予め設定された、時
刻t6から所定時間後の時刻t10に、クリーナ用離接
クラッチ37がオンにされて、中間転写ベルト31上の
残留トナーの清掃が開始される。そして、次の垂直同期
信号Vsyncの立下り時点である時刻t11から所定時間
後の時刻t12に、再度クリーナ用離接クラッチ37が
オンにされ、ベルトクリーナ33が中間転写ベルト31
から離間する。
【0070】本実施形態では、時刻t11までに次の印
字指令信号が外部装置から主制御部100を介して入力
されており、時刻t11から所定時間後の時刻t13に
感光体駆動用モータ36が加速されて第2速度S2から
第1速度S1に復帰しているので、ベルトクリーナ33
の離間タイミングは、この速度変化を考慮して、一周後
の転写禁止領域75がベルトクリーナ33の当接位置を
通過するタイミングに一致するように、予め設定されて
いる。そして、次の垂直同期信号Vsyncの立下り時点で
ある時刻t14を基準として、次の画像形成制御が行わ
れる。
【0071】このように、図4、図5で説明した動作に
よれば、転写紙4を第1速度S1より低い第2速度S2
で搬送するようにしているので、十分な定着時間を確保
することができ、これによって、厚紙である転写紙4に
対する定着を良好に行うことができる。
【0072】また、現像バイアスの印加停止に同期して
第2速度S2への減速を開始しているので、減速開始の
ための制御パラメータを新たに設定する必要がなく、制
御プログラム設計の複雑化を未然に防止することができ
る。
【0073】また、1次転写を行っていないときに、2
次転写ローラ35の中間転写ベルト31に対する当接動
作および離間動作を行うようにしているので、カラー画
像を1次転写する際に、当該当接および離間によるレジ
ストずれの発生を防止することができる。また、1次転
写を行っていないときに、ベルトクリーナ33の中間転
写ベルト31への当接動作および離間動作を行うように
しているので、カラー画像を1次転写する際に当該当接
および離間によるレジストずれの発生を防止することが
できる。
【0074】次に、図6〜図8を参照しつつ、2枚取り
可能なサイズ(ここでは図4、図5の場合と同一サイ
ズ)の画像形成を1枚のみ行う場合であって、かつ転写
紙4が上記厚紙である場合の動作について説明する。図
6、図7はエンジン部1の各部の動作を説明するタイミ
ングチャート、図8は中間転写ベルト31に対する画像
転写位置を説明する図である。なお、図6、図7におい
て、図4、図5の場合と同一のタイミングには同一符号
を付している。
【0075】図6において、図4の場合と同様に、感光
体駆動用モータ36が第1速度S1で駆動されて中間転
写ベルト31が回転し、時刻t1,t2,t3,t4に
それぞれ垂直同期信号Vsyncが出力される。そして、こ
の動作では、各垂直同期信号Vsyncの立下り時点から所
定時間T2後に画像要求信号Vreqが出力されて、この
画像要求信号Vreqの立下りに同期して、画像信号に対
応する静電潜像の形成が開始されるとともに、現像バイ
アスがオンにされる。そして、時刻t1,t2,t3,
t4ごとにロータリー現像部20の現像ユニットが切り
換えられて、各色のトナー像Y2,C2,M2,K2が
感光体11に形成され、順次、中間転写ベルト31に1
次転写される。この間は2次転写ローラ35が中間転写
ベルト31に対して離間状態にあるので、各色のトナー
像は中間転写ベルト31上に重ね合わされていく。現像
バイアスは、各垂直同期信号Vsyncの立下り時点から、
転写紙サイズによって予め決められている所定時間T3
後にオフにされる。
【0076】これによって、トナー像Y2,C2,M
2,K2が重ね合わされたカラー画像が、中間転写ベル
ト31の転写許可領域76のうち回転駆動方向72の上
流側であるサブ領域76Bに1次転写される。
【0077】そして、図7において、図5の場合と同様
に、最後の静電潜像の現像(トナー像K2の形成)が行
われると、時刻t4(垂直同期信号Vsyncの立下り時
点)から転写紙サイズに応じた所定時間T3後である時
刻t5に現像バイアスがオフにされ、この現像バイアス
のオフに同期して感光体駆動用モータ36の減速が開始
され、第2速度S2の周速で駆動される。
【0078】一方、図5における2枚目の場合と同様の
タイミングで給紙カセット3から転写紙4が搬送されて
おり、中間転写ベルト31上のトナー像にタイミングを
合わせてゲートクラッチがオンにされ、ゲートローラ対
34から2次転写部39に向けて転写紙4が第2速度S
2で搬送される。
【0079】そして、時刻t6から所定時間後の時刻t
21に2次転写ローラ用離接クラッチ38がオンにされ
て、2次転写ローラ35が中間転写ベルト31に当接す
る。次いで、時刻t6から所定時間後の時刻t9に転写
バイアス生成回路118から2次転写ローラ35への2
次転写バイアスの印加がオンにされる。設定された2次
転写バイアスの印加時間T4が経過した時点で、2次転
写バイアスの印加がオフにされるとともに、2次転写ロ
ーラ用離接クラッチ38がオンにされて、2次転写ロー
ラ35が中間転写ベルト31から離間する。
【0080】これによって、図8に示すように、中間転
写ベルト31の転写許可領域76のうち回転駆動方向7
2の上流側であるサブ領域76Bに1次転写されてい
る、トナー像Y2,C2,M2,K2が重ね合わされた
カラー画像78Bが、転写紙4に転写される。
【0081】一方、図5の場合と同様に、時刻t10
に、クリーナ用離接クラッチ37がオンにされて、中間
転写ベルト31上の残留トナーの清掃が開始され、時刻
t12に、再度クリーナ用離接クラッチ37がオンにさ
れて、ベルトクリーナ33が中間転写ベルト31から離
間する。そして、次の垂直同期信号Vsyncの立下り時点
である時刻t14を基準として、次の画像形成制御が行
われる。
【0082】このように、図6、図7の動作によれば、
図4、図5の場合と同様に、現像バイアスの印加停止に
同期して第2速度S2への減速を開始しているので、減
速開始のための制御パラメータを新たに設定する必要が
なく、制御プログラム設計の複雑化を未然に防止するこ
とができる。
【0083】この場合において、中間転写ベルト31の
転写許可領域76のうち回転駆動方向72の下流側であ
るサブ領域76Aにトナー像を転写し、現像バイアスの
印加停止に同期して減速した場合には、サブ領域76B
の寸法分だけ第2速度S2での駆動時間が長くなり、ス
ループットが低下してしまうこととなるが、図6、図7
の動作では、転写許可領域76のうち回転駆動方向72
の上流側であるサブ領域76Bにトナー像を転写するよ
うにしているので、スループットの低下を防止すること
ができる。
【0084】また、図6、図7の動作によれば、感光体
11から中間転写ベルト31へのトナー像の1次転写が
行われていないときに、ベルトクリーナ33および2次
転写ローラ35の中間転写ベルト31に対する当接動作
および離間動作を行わせるようにしているので、カラー
画像形成の際に、上記当接動作および離間動作によりレ
ジストずれが生じることはない。
【0085】次に、図9、図10を参照しつつ、本プリ
ンタによる異なる動作について説明する。図9は中間転
写ベルト31に対する画像転写位置を説明する図、図1
0は動作手順を示すフローチャートである。
【0086】ここでは、図6〜図8の動作において、中
間転写ベルト31上のトナー像の回転駆動方向72にお
ける後端(上流側の端部)が、転写許可領域76の上流
側の端部に一致するように、各転写紙サイズについて、
下流側のトナー像転写開始位置が設定されている。例え
ば図9に示すように、A4判サイズのトナー像79の後
端が転写許可領域76の上流側の端部に一致するように
トナー像転写開始位置80が設定されている。
【0087】このため、各転写紙サイズについて、垂直
同期信号Vsyncから画像要求信号Vreqを出力するまで
の経過時間が予め求められている。すなわち、例えばト
ナー像転写開始位置80においてトナー像の転写が開始
されるように、垂直同期信号Vsyncから画像要求信号V
reqの出力時点までの経過時間が予め求められている。
これらの経過時間は、制御プログラムとしてROM11
2に記憶されている。
【0088】そして、CPU111は、転写許可領域7
6の回転駆動方向72の上流端にトナー像の後端が一致
するように、感光体11の静電潜像形成を制御する。
【0089】ホストコンピュータなどの外部装置から印
字指令信号を受信すると、図10のルーチンが開始さ
れ、まず、主制御部100からエンジン制御部110に
送られるジョブデータに含まれる転写紙サイズが抽出さ
れ、対応する経過時間T0が選択されるとともに、エン
ジン部1の駆動が開始される(ステップS1)。
【0090】次いで、垂直同期センサ32から垂直同期
信号Vsyncが検出されると(ステップS2)、その立下
り時点から経過時間がカウントされ、このカウント値が
ステップS1で選択された経過時間T0に達すると、画
像要求信号Vreqが出力される(ステップS3)。
【0091】そして、この画像要求信号Vreqに基づき
感光体11における像形成制御が行われ(ステップS
4)、現像終了か否かが判別される(ステップS5)。
【0092】ここで、例えば印字指令信号による画像が
カラー画像で感光体11にイエローの現像が行われた場
合には(ステップS5でNO)、ステップS2に戻って
以上のステップが繰り返され、シアン、マゼンタ、ブラ
ックのトナー像が順次形成され、それぞれ中間転写ベル
ト31に1次転写されて重ね合わされ、カラー画像が形
成される。
【0093】そして、現像が終了する、すなわちカラー
画像であればブラックの現像、単色画像であれば当該単
色の現像が終了すると(ステップS5でYES)、現像
バイアスがオフにされてロータリー現像部20の停止制
御が開始されるとともに、これに同期して感光体駆動用
モータ36の第2速度S2への減速が開始される(ステ
ップS6)。
【0094】以降は、図7の場合と同様に、垂直同期信
号Vsyncに基づいて、2次転写ローラ35の駆動、転写
紙4の搬送、ベルトクリーナ33などの動作が行われ
(ステップS7)、次の印字指令信号が無ければ終了す
る。
【0095】このように、図9、図10の動作によれ
ば、トナー像の回転駆動方向72の後端(上流側の端
部)が転写許可領域76の上流側の端部に一致するよう
にしているので、現像バイアスオフに同期した中間転写
ベルト31の減速開始、2次転写ローラ35の当接およ
び離間動作、ベルトクリーナ33の当接および離間動作
など、次の画像形成開始のためのタイミングが常に同一
となるので、制御パラメータの設定などが複雑なものに
ならず、制御プログラムの設計が困難になるのを防止で
きる。
【0096】また、一般に、1次転写が完了するまでに
行われる中間転写ベルト31に対する2次転写ローラ3
5やベルトクリーナ33などの当接部材の当接および離
間により、中間転写ベルト31に対する負荷が変動した
り中間転写ベルト31が伸縮することによって、レジス
トずれが生じるため、これを解消すべく像形成開始タイ
ミングを補正するレジスト制御が行われることがある。
このレジスト制御を行う場合に、図9、図10で説明し
た動作によれば、当接部材の当接および離間のタイミン
グが常に同一になるので、レジスト制御のためのタイミ
ング補正量が一定値になることから、レジスト制御の複
雑化を未然に防止できる。
【0097】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述
したものに対して種々の変更を加えることが可能であ
る。
【0098】例えば、上記実施形態では、継ぎ目71で
継ぎ合わされた無端ベルトからなる中間転写ベルト31
を用いているが、本発明の中間転写媒体はこれに限られ
ず、例えば継ぎ目の無いシームレスの無端ベルトからな
る中間転写ベルトや、円筒状の中間転写ドラムを用いて
もよい。
【0099】また、上記図9、図10で説明した実施形
態では、2枚取り可能なサイズの画像形成を1枚のみ行
う場合であって、かつ転写紙4が上記厚紙である場合
に、中間転写ベルト31において、トナー像の回転駆動
方向72における後端(上流側の端部)が、転写許可領
域76の上流側の端部に一致するように、各転写紙サイ
ズについて、下流側のトナー像転写開始位置を設定して
いるが、これに限られない。例えば、1枚取りのみ可能
なサイズの画像形成を行う場合であっても、転写紙4が
上記厚紙である場合には常に、中間転写ベルト31にお
いて、トナー像の回転駆動方向72における後端(上流
側の端部)が、転写許可領域76の上流側の端部に一致
するように、各転写紙サイズについて、下流側のトナー
像転写開始位置を設定するようにしてもよい。
【0100】この変形形態では、CPU111は、低速
モードの場合には常に、転写許可領域76の回転駆動方
向72の上流端にトナー像の後端が一致するように、感
光体11の静電潜像形成を制御するものである。
【0101】この動作では、例えば図11(A)に示す
ように、A3判サイズのトナー像81の上流側の端部が
転写許可領域76の上流側の端部に一致するようにトナ
ー像転写開始位置82が設定され、図11(B)に示す
ように、A4判サイズのトナー像83の上流側の端部が
転写許可領域76の上流側の端部に一致するようにトナ
ー像転写開始位置84が設定されている。
【0102】このため、各転写紙サイズについて、垂直
同期信号Vsyncから画像要求信号Vreqを出力するまで
の経過時間が予め求められている。すなわち、例えばト
ナー像転写開始位置82,84においてトナー像の転写
が開始されるように、垂直同期信号Vsyncから画像要求
信号Vreqの出力時点までの経過時間がそれぞれ予め求
められている。これらの経過時間は、制御プログラムと
してROM112に記憶されている。
【0103】図11の形態によれば、低速モードの場合
には常に、トナー像の回転駆動方向72の後端(上流側
の端部)が転写許可領域76の上流側の端部に一致する
ようにしているので、現像バイアスオフに同期した中間
転写ベルト31の減速開始、2次転写ローラ35の当接
および離間動作、ベルトクリーナ33の当接および離間
動作など、次の画像形成開始のためのタイミングが、転
写紙サイズや中間転写ベルト31一周当りの画像形成枚
数などに関わりなく常に同一となるので、制御パラメー
タの設定などが複雑なものにならず、制御プログラムの
設計が困難になるのを防止できる。
【0104】また、図11の形態によれば、低速モード
の場合には常に、トナー像の回転駆動方向72の後端が
転写許可領域76の最も上流側に位置しているので、ス
ループットの低下を最も抑制することができる。また、
上記レジスト制御を行う場合に、当接部材の当接および
離間のタイミングが常に同一になるので、レジスト制御
のためのタイミング補正量が一定値になることから、レ
ジスト制御の複雑化を未然に防止できる。
【0105】また、上記実施形態では、感光体11から
中間転写ベルト31へのトナー像の1次転写が行われて
いないときに、ベルトクリーナ33および2次転写ロー
ラ35の中間転写ベルト31に対する当接動作および離
間動作を行わせるようにしているが、これに限られな
い。例えば、上記当接動作および離間動作をそれぞれ感
光体11へのトナー像形成(現像)終了時点から予め設
定された設定時間後に行わせるようにしてもよい。
【0106】また、上記実施形態では、ホストコンピュ
ータなどの外部装置より与えられた画像を転写紙に印刷
するプリンタを用いて説明しているが、本発明はこれに
限られず、複写機やファクシミリ装置などを含む一般の
電子写真方式の画像形成装置に適用することができる。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1,7の発
明によれば、低速モードのときは、転写許可領域のうち
転写禁止領域に近い中間転写媒体の回転駆動方向の上流
側にトナー像が1次転写されるように像形成制御を行う
ようにしているので、トナー像形成終了後に中間転写媒
体の駆動速度が第1速度から第2速度に低下することか
ら、中間転写媒体の回転駆動方向の下流側にトナー像が
1次転写される場合に比べて、第1速度に維持される期
間が長くなるため、画像形成のスループットの低下を抑
制することができる。
【0108】また、請求項2の発明によれば、低速モー
ドのときは、中間転写媒体に1次転写されるトナー像の
後端が常に同一位置になるように、像形成制御を行うよ
うにしているので、トナー像形成終了後に中間転写媒体
の駆動速度が第1速度から第2速度に低下するタイミン
グが常に同一タイミングとなることから、制御構成を簡
素化することができ、これによって制御設計を容易に行
うことが可能になる。
【0109】また、請求項3の発明によれば、低速モー
ドのときは、中間転写媒体に1次転写されるトナー像の
後端が転写許可領域の回転駆動方向の上流端に一致する
ように、像形成制御を行うようにしているので、第1速
度に維持される期間が上限値にされることとなるため、
画像形成のスループットの低下を最も抑制することがで
きる。
【0110】また、請求項4の発明によれば、中間転写
媒体に対して当接位置および離間位置に切り換えて配置
される当接部材の中間転写媒体に対する当接動作および
離間動作を、それぞれ感光体へのトナー像形成終了時点
から予め設定された設定時間後に行うようにしているの
で、低速モードのときは、中間転写媒体に1次転写され
るトナー像の後端が常に同一位置になるように像形成制
御が行われることから、当接部材の当接動作および離間
動作を常に同一タイミングで行うことができる。従っ
て、例えばカラー画像を形成すべく異なる色のトナー像
を中間転写媒体に1次転写する際に、当接部材の中間転
写媒体に対する当接動作および離間動作によって生じる
レジストずれを解消すべく像形成開始タイミングを補正
するレジスト制御を行う場合に、当該レジスト制御のた
めの像形成開始タイミング補正量が一定値となるので、
制御構成を簡素化することができ、これによって制御設
計を容易に行うことができる。
【0111】また、請求項5の発明によれば、感光体か
ら中間転写媒体へのトナー像の1次転写が行われていな
いときに、当接部材の中間転写媒体に対する当接動作お
よび離間動作を行わせるようにしているので、例えばカ
ラー画像を形成すべく異なる色のトナー像を中間転写媒
体に1次転写する際に、当接部材の中間転写媒体に対す
る当接動作および離間動作によってレジストずれが生じ
ることはなく、これによって画質の低下を未然に防止す
ることができる。
【0112】また、請求項6の発明によれば、当接部材
は、中間転写媒体への当接位置で当該中間転写媒体に残
留しているトナーを除去する清掃部材であるので、低速
モードのときは、中間転写媒体に1次転写されるトナー
像の後端が常に同一位置になるように像形成制御が行わ
れることから、当接部材の当接動作および離間動作が常
に同一タイミングで行われるので、清掃部材が中間転写
媒体に当接および離間する位置を常にほぼ同一位置に設
定することができ、これによって中間転写媒体の画像転
写禁止領域を設定することが容易に行えることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像形成装置の一実施形態であ
るプリンタの内部構成を示す図である。
【図2】 同プリンタの電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図3】 (A)(B)は中間転写ベルトの展開図であ
る。
【図4】 エンジン部の各部の動作を説明するタイミン
グチャートである。
【図5】 エンジン部の各部の動作を説明するタイミン
グチャートで、図4の続きを示している。
【図6】 エンジン部の各部の動作を説明するタイミン
グチャートである。
【図7】 エンジン部の各部の動作を説明するタイミン
グチャートで、図6の続きを示している。
【図8】 中間転写ベルトに対する画像転写位置を説明
する図である。
【図9】 異なる動作における中間転写ベルトに対する
画像転写位置を説明する図である。
【図10】 動作手順を示すフローチャートである。
【図11】 (A)(B)は変形形態における中間転写
ベルトに対する画像転写位置を説明する図である。
【符号の説明】
4 転写紙 11 感光体 20 ロータリー現像部(現像手段) 31 中間転写ベルト(中間転写媒体) 33 ベルトクリーナ(当接部材、清掃部材) 35 2次転写ローラ(2次転写手段、当接部材) 40 定着ユニット(定着手段) 72 回転駆動方向 73 回転軸方向 75 転写禁止領域 76 転写許可領域 110 エンジン制御部 111 CPU(搬送制御手段、中間転写媒体制御手
段、画像形成制御手段、当接部材制御手段) S1 第1速度 S2 第2速度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA38 DC02 EB04 ED16 ED24 EE03 EE04 EE05 EE07 EE08 EF09 FA30 FA35 2H200 FA20 GA04 GA05 GA10 GA23 GA34 GA47 HA02 HB12 HB22 JA02 JB10 JC03 JC12 JC19 LA24 LA27 LB02 LB09 LB13 PA10 PA11 PA26

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体に形成された静電潜像にトナーを
    付着させてトナー像を形成する現像手段と、回転しつつ
    前記トナー像が1次転写される中間転写媒体と、前記中
    間転写媒体に1次転写されたトナー像を転写紙に2次転
    写する2次転写手段と、前記転写紙を搬送しつつ前記ト
    ナー像を当該転写紙に定着する定着手段とを備えた画像
    形成装置において、 転写紙を第1速度で搬送する通常モードと、転写紙を少
    なくとも2次転写位置から定着終了位置まで前記第1速
    度より低い第2速度で搬送する低速モードとを有する搬
    送制御手段と、 前記通常モードのときは前記中間転写媒体を前記第1速
    度で駆動し、前記低速モードのときは前記中間転写媒体
    を少なくとも前記現像手段によるトナー像形成終了まで
    は前記第1速度で駆動するとともに、トナー像形成終了
    後に前記中間転写媒体の駆動速度を前記第1速度から前
    記第2速度に低下させ、少なくとも2次転写終了まで前
    記第2速度を維持する中間転写媒体制御手段と、 転写紙サイズに応じて前記中間転写媒体への1次転写開
    始位置を変更すべく前記感光体への像形成制御を行う画
    像形成制御手段とを備え、 前記中間転写媒体は、トナー像の1次転写が可能な転写
    許可領域とトナー像の1次転写が禁止された回転軸方向
    に亘って設定されている転写禁止領域とを有するもの
    で、 前記画像形成制御手段は、前記低速モードのときは、前
    記転写許可領域のうち前記転写禁止領域に近い前記中間
    転写媒体の回転駆動方向の上流側にトナー像が1次転写
    されるように前記像形成制御を行うものであることを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記画像形成制御手段は、前記低速モー
    ドのときは、前記中間転写媒体に1次転写されるトナー
    像の後端が常に同一位置になるように、前記像形成制御
    を行うものであることを特徴とする請求項1に記載の画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記画像形成制御手段は、前記低速モー
    ドのときは、前記中間転写媒体に1次転写されるトナー
    像の後端が前記転写許可領域の回転駆動方向の上流端に
    一致するように、前記像形成制御を行うものであること
    を特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記中間転写媒体に対して当接位置およ
    び離間位置に切り換えて配置される当接部材と、前記当
    接部材の前記中間転写媒体に対する当接動作および離間
    動作をそれぞれ前記感光体へのトナー像形成終了時点か
    ら予め設定された設定時間後に行わせる当接部材制御手
    段とをさらに備えたことを特徴とする請求項2または3
    に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記当接部材制御手段は、前記感光体か
    ら前記中間転写媒体へのトナー像の1次転写が行われて
    いないときに、前記当接部材の前記中間転写媒体に対す
    る当接動作および離間動作を行わせるものであることを
    特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記当接部材は、前記中間転写媒体への
    当接位置で当該中間転写媒体に残留しているトナーを除
    去する清掃部材であることを特徴とする請求項4または
    5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 感光体に形成された静電潜像にトナーを
    付着させて得られるトナー像を中間転写媒体に1次転写
    し、その1次転写されたトナー像を転写紙に2次転写
    し、その転写紙を搬送しつつトナー像を当該転写紙に定
    着するようにした画像形成方法において、 転写紙を第1速度で搬送する通常モードと、転写紙を少
    なくとも2次転写位置から定着終了位置まで前記第1速
    度より低い第2速度で搬送する低速モードとを有し、 前記通常モードのときは前記中間転写媒体を前記第1速
    度で駆動し、前記低速モードのときは少なくとも前記現
    像手段によるトナー像形成終了までは前記第1速度で駆
    動するとともに、トナー像形成終了後に前記中間転写媒
    体の駆動速度を前記第1速度から前記第2速度に低下さ
    せ、少なくとも2次転写終了まで前記第2速度を維持す
    る中間転写媒体制御工程と、 転写紙サイズに応じて前記中間転写媒体への1次転写開
    始位置を変更すべく前記感光体への像形成制御を行う画
    像形成制御工程とを備え、 前記中間転写媒体は、トナー像の1次転写が可能な転写
    許可領域とトナー像の1次転写が禁止された回転軸方向
    に亘って設定されている転写禁止領域とを有するもの
    で、 前記画像形成制御工程は、前記低速モードのときは、前
    記転写許可領域のうち前記転写禁止領域に近い前記中間
    転写媒体の回転駆動方向の上流側にトナー像が1次転写
    されるように前記像形成制御を行うことを特徴とする画
    像形成方法。
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