JP2003239648A - 屋外用バリアフリーサッシ(垂下片内外側)の高水密装置 - Google Patents

屋外用バリアフリーサッシ(垂下片内外側)の高水密装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】サッシ下枠の上面をフラットに形成したバリア
フリータイプの気密・水密性が高く、雨水等の排水性に
も優れ、内外障子の召し合わせ部の室内漏水に対する防
水性が高い、屋外用下枠フラットサッシの高水密装置の
提供にある。 【解決手段】上面フラット形状の下枠に内障子用下枠凹
部及びその上に内障子スライド溝を形成し、外障子用下
枠凹部及びその上に外障子スライド溝を形成し、内障子
下框屋外側に内障子スライド片を垂下し、外障子下框室
内側に外障子スライド片を垂下し、内、外障子スライド
片にそれぞれ横タイト材を介して内、外障子用下枠凹部
側壁とでシール面を形成し、内又は外障子召合框の側部
に召合框止水ブロックを取り付け、当該召合框止水ブロ
ックに設けた弾性材を下枠のフラット面に摺接させた。
また、召合わせ位置に対応して内障子下枠凹部に下枠凹
部止水ブロックを設けて室内外部を仕切った。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築物の屋外開口部
に取り付けた窓枠内を障子がスライド開閉するサッシ構
造に関し、特に、下枠上面が略フラット面に形成したバ
リアフリーサッシにおける風圧を伴った雨水等に対する
高水密装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の屋外開口部には一般に上下枠と
左右の縦枠にて枠体を構成し、その内側を障子がスライ
ド開閉する窓構造が設けられている。この場合に、従来
は図35に示すように下枠サッシに突条状のレールが突
設されていてこのレール上を障子の下框に取り付けられ
た戸車が回転移動する構造が一般的である。また、建築
物屋外開口部の室外側外障子用突条レールと室内側内障
子用突条レールに室内側が高くなるように段差を設けた
り、レール溝に室外側と室内側に段差を設けたりして風
雨の浸入の防止を図っている。さらに詳述すると、窓ガ
ラス等に吹き付けられた雨水は障子に沿って落下し、下
枠のレール溝に溜まり、特に外障子と内障子の召し合わ
せ部や、障子の戸当框と縦枠サッシとのコーナー部に滞
留しやすいが、レール溝の壁が室内側への浸入を防止
し、溜まった雨水の自重にて屋外へ流れ出るようになっ
ている。
【0003】しかし、下枠サッシの上面をフラットに形
成したバリアフリータイプのサッシ構造にすると上記レ
ール溝の壁が無く、風圧等を伴った大きな雨の際に障子
に沿って落下してくる大量の雨水は下枠サッシの上面に
溜まりやすく気密性を確実にしないと空気の流れに沿っ
て雨水が浸入し水密性も問題になる技術課題があった。
特に、引き違い障子の召し合わせ下部の室外側に溜まる
水量が従来より更に多くなり、また、召し合わせ部は内
外障子間の気密、水密構造が複雑になるために、室内へ
の漏水が生じ易く、屋外用サッシにおいては風圧を伴う
ので雨水がより浸入しやすくなるので気密性とともに排
水性を良くする必要があった。また、中、高層ビルにな
ると500Pa近くの風圧を受け、雨水の室内への浸入
を防止するためには障子と窓枠サッシの間に気密ライン
を確保するとともに、気密ラインを形成する下枠上面か
らの高排水性を確保するために排水凹部を設ける必要が
あり、この場合に内障子下枠凹部に沿って流れてくる雨
水を外障子室内側に浸入しないようにする必要もあっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、建築物屋外
開口部に取り付けた上下枠及び左右の縦枠にて構成され
るサッシの下枠面上をスライド開閉する引き違い障子等
において、図34に本発明による高水密装置を内蔵した
屋外用バリアフリーサッシの施工イメージ図を示すよう
に、サッシ下枠の上面をフラットに形成したバリアフリ
ータイプの気密・水密性が高く、雨水等の排水性にも優
れ、内外障子の召し合わせ部の室内漏水に対する防水性
が高い、屋外用下枠フラットサッシの高水密装置の提供
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】屋外用サッシにおける水
密性とは雨を伴った風に対し、どれだけの風圧まで雨水
の浸入を防げるかを表す性能をいい、JISにその試験
方法として試験装置にサッシを取り付け、1分間当たり
4リットル/1平方メートルの水を噴霧し、所定の脈動
圧を10分間加え、その間サッシから室内側への漏水が
無いことが合格条件となっていて、試験区分50では風
圧中央値が500Pa、上限風圧が750Paと非常に
厳しいものとなっていて、例えば、浴室の水密性におけ
る浴室戸にシャワーノズルで1分間当たり10リットル
の水を距離30cm、7cm/秒の速さで全周に噴霧す
るだけの試験条件とは大きく異なり、屋外用サッシの下
枠フラット化は従来から非常に困難とされていた。そこ
で、今回水密試験を繰り返しながら、誠意研究すること
で本発明に至ったものである。
【0006】請求項1記載の発明は、上下枠及び左右の
縦枠にて構成され、下枠上面を略フラット面に形成し、
当該フラット面を戸車を介してスライド開閉する引き違
い障子からなるサッシ構造とし、下枠に内障子用下枠凹
部及びその上に内障子スライド溝を形成し、外障子用下
枠凹部及びその上に外障子スライド溝を形成し、当該
内、外障子用下枠凹部に内、外障子用凹部排水口を配設
し、内障子下框屋外側に内障子スライド片を垂下し、外
障子下框室内側に外障子スライド片を垂下し、内、外障
子スライド片にそれぞれ横タイト材を介して内、外障子
用下枠凹部側壁とでシール面を形成し、内障子スライド
片に横タイト材を介して下枠凹部側壁とで設けた内障子
の気密ライン線上で内障子と外障子の召し合わせ部位置
にほぼ対応させて内障子下枠凹部に下枠凹部形状をふさ
ぐように弾性体からなる下枠凹部止水ブロックを設け
た。
【0007】請求項2記載の発明は、上下枠及び左右の
縦枠にて構成され、下枠上面を略フラット面に形成し、
当該フラット面を戸車を介してスライド開閉する引き違
い障子からなるサッシ構造とし、下枠に内障子用下枠凹
部及びその上に内障子スライド溝を形成し、外障子用下
枠凹部及びその上に外障子スライド溝を形成し、内障子
下框屋外側に内障子スライド片を垂下し、外障子下框室
内側に外障子スライド片を垂下し、内、外障子スライド
片にそれぞれ横タイト材を介して内、外障子用下枠凹部
側壁とでシール面を形成し、内又は外障子召合框の側部
に召合框止水ブロックを取り付け、当該召合框止水ブロ
ックに設けた弾性材を下枠のフラット面に摺接させた。
【0008】屋外から吹き付ける風や雨水に対して、横
タイト材のシール面で屋内への雨水等の浸入を防止する
ことが出来、横タイト材で形成した気密ラインのほぼ真
下に雨水を流し込む懐として設けられた排水用の下枠凹
部に排水される。さらにその下に排水用の中空部を設け
ると、この部分に雨水が溜まり室外と室内の圧力差に対
抗できるようになる。この際に排水性を高めるため下枠
凹部の屋内外方向幅に対してスライド溝が狭くなるよう
に設定し下枠上部のフラット面を広くしバリアフリー化
が図られている。
【0009】内又は外障子召合框の側部に召合框止水ブ
ロックを取り付け、当該召合框止水ブロックに設けた弾
性材を下枠のフラット面に摺接させたので、下枠フラッ
ト面を内外障子召し合わせ部に向けて風圧とともに勢い
良く流れてきた雨水はこの召合框止水ブロックに設けら
れた弾性材からなるヒレ状のウオーターバリアにて流れ
の勢いが抑えられるとともに、弾性材からなるヒレ状の
ウインドバリアにより、召合框の側部と下枠のフラット
面が遮蔽され、召し合わせ部の気密性が確保される。当
該ウオーターバリアとウインドバリアの間にフラット面
排水口を設けるとこの部分に雨水の落下、排水が促進さ
れるように作用する。この際に、下枠のフラット面排水
口は下枠凹部排水口、下枠屋外排水口を通じて外気と連
通している。また、フラット面排水口の上部が外障子召
合框及び内障子召合框とこれらに設けた突き合わせ片
(煙返し部)、召合框タイト材で形成する空間部に連通
しているのが望ましい。
【0010】下枠凹部側壁と障子スライド片の間に横タ
イト材を配設して設けた内障子の気密ライン線上で内障
子と外障子の召し合わせ部位置にほぼ対応させて内障子
下枠凹部に下枠凹部形状をふさぐように弾性体からなる
止水ブロックを設けたので、内障子下枠凹部に沿って流
れてくる雨水を外障子室内側に浸入しないように防止す
ることが出来る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の望ましい実施の形態を引
き違い障子サッシ構造に適用した場合を例に以下説明す
る。図34に本発明による高水密装置を内蔵した屋外用
バリアフリーサッシの施工イメージ図を示し、図36に
鉄筋コンクリート造りビル住宅の間取りの例を示し、図
37及び図38にその屋外開口部の断面を示す。ビル住
宅の窓の屋外には排水用のグレーチングを取り付け、そ
の外側に段差調整ブロックを敷いてバルコニーが配設さ
れ、さらに外側には手摺り等の安全柵が取り付けられて
いる。室内からバルコニーへの出入り口に本発明に係る
高水密構造からなるサッシ構造が採用されている。
【0012】本発明に係るサッシ構造の下枠サッシ部分
の縦断面図を図1に、横断面図を図3に示す。図1、図
6及び図38に示すように躯体にアンカー8にて取り付
けられた下枠10及び上枠40と、図3に示すように左
縦枠20及び右縦枠30のサッシにて枠体を形成し、そ
の内側に屋外側から、外障子50、内障子60が装着さ
れている。図38に示すように、下枠には従来のような
突条のレールが無く、下枠上面に障子下框の障子スライ
ド片のほぼ肉厚に相当する2条の溝が形成されたフラッ
ト面になっていて、マンション等のベランダと室内側と
の境界に段差が無くなり、室内フローリング床面、下枠
の上面、グレーチングを介してバルコニーの床面がほぼ
水平に配置されたバリアフリー構造になっている。
【0013】図1、図5及び図3に示すように、外障子
50は外障子下框51及び上框55と、外障子戸当框5
2及び外障子召合框53にて枠を形成し、内側にガラス
等が装着されている。外障子下框51の室内側には外障
子スライド片51aが垂下され、下框の下框凹部51b
には外障子戸車54が取り付けられ、下枠10の略フラ
ットな外障子スライド用上面部材107を移動する。
【0014】内障子60も外障子と同様に、内障子下框
61及び上框65と、内障子戸当框62及び内障子召合
框63にて枠を形成し、内側にガラス等が装着されてい
る。内障子下框61の屋外側には内障子スライド片61
aが垂下され、側壁に内障子用横タイト材嵌合溝13b
を設け、内障子用横タイト材14bを配設し、これらの
横タイト材は下枠凹部の側壁に摺接している。下框の下
框凹部61bには内障子戸車64が取り付けられ下枠1
0の略フラットな上面11を移動する。
【0015】下枠10には中空断面形状からなる下枠ベ
ース部材の上部に複数の立ち上がり片を設け、立ち上が
り片103、104と外障子スライド用上面部材107
にて外障子用下枠凹部12a及び外障子スライド片51
aがスライドする外障子スライド溝11aを形成し、立
ち上がり片102、103、と内障子スライド用上面部
材106にて内障子用下枠凹部12b及び内障子スライ
ド片61aがスライドする内障子スライド溝11bを形
成した。ここで外障子スライド用上面部材及び内障子ス
ライド用上面部材はかならずしも一体的に形成される必
要は無く、図示していないが複数の部材に分割して形成
してもよい。
【0016】また、下枠10は下枠凹部及び障子スライ
ド溝が形成できれば、上記の構造に限定されるものでな
く、図2に示すように上面部材108を下枠ベース部材
100の立ち上がり片102、104にて嵌着し、上面
部材側に立ち上がり片108aを設けてもよい。この際
にも横タイト材が摺接する下枠凹部側壁を図2に示すよ
うに上面部材側に設けても良く、図示していないが上面
部材の立ち上がり片108bを短くして下枠ベース部材
の立ち上がり片にこの横タイト材を摺接させてもよい。
【0017】図3に示すように、左縦枠20の枠内側に
は外障子の戸当框を受ける左縦枠係合部21が設けら
れ、この左縦枠係合部室内側側壁に左縦枠縦タイト材嵌
合溝22を設け左縦枠縦タイト材23が配設されてい
る。右縦枠30の内側に、内障子の戸当框を受ける右縦
枠係合部31が設けられ、内障子戸当框に設けた右縦枠
縦タイト材嵌合溝32に配設した右縦枠縦タイト材33
が障子が閉じた際に当接する。図4、図5に示すよう
に、外障子、内障子においてそれぞれ横タイト材のシー
ル面と縦タイト材のシール面がほぼ同一になるように配
設されている。
【0018】召合わせ部においては図3に示すように、
外障子50の外障子召合框53及び内障子60の内障子
召合框63に設けた外障子突き合わせ片53aと内障子
突き合わせ片63aが障子閉鎖時に当接し、内障子召合
わせ部に設けた召合框タイト材嵌合溝63bに召合框タ
イト材67が取り付けられ外障子側面と摺接している。
なお、この召合框タイト材は気密性、水密性が確保され
れば良く、外障子側に設けても良い。
【0019】また、図23に示すように下枠にフラット
面排水口15、外障子用下枠凹部排水口17a、内障子
用下枠凹部排水口17b及び下枠屋外排水口18が設け
られていて、(ロ)が障子召合わせ部、(イ)及び
(ハ)がコーナー部の斜視図である。ここで、下枠上面
に設けたフラット面排水口は必ずしも外障子と内障子の
召し合わせ位置でなくても良いが、雨水の溜まりやす
い、この召し合わせ位置が望ましい。なお、下枠屋外排
水口18の外側には排水口を覆うように逆風、逆水止め
部材19が上部で枢着されている。また、必要に応じて
図3に示すように下枠フラット面のコーナー部を切り欠
いて、左コーナー部排水口16a、右コーナー部排水口
16bを設けても良い。
【0020】フラット面排水口に対応する内障子召合框
の側部には図6、図7に示すように、召合框止水ブロッ
ク70がビス等の召合框止水ブロック係止部材73にて
取り付けられている。召合框止水ブロックには図9に示
すように弾性材からなるヒレ状のウオーターバリア71
とヒレ状のウインドバリア72が設けれていて下枠上面
及び外障子室内側側面に摺接するように配設されてい
る。その上面図(下観図)を図11に、正面図(外観
図)を図12に、側面図を図10にそれぞれ示す。ウオ
ーターバリアにて風圧を伴う雨水の流れが抑えられ、ウ
インドバリアにて気密性が確保されているので空気の室
内への浸入が遮断され、その間に設けられたフラット面
排水口に雨水が流し込まれる。ここで、下枠のフラット
面排水口15は外障子用下枠凹部排水口17a及び下枠
屋外排水口18を介して外気と連通している。また、フ
ラット面排水口の上部は、図7に示すように外障子召合
框53及び内障子召合框63とこれらに設けた外障子突
き合わせ片53a、内障子突き合わせ片63a(煙返し
部)、召合框タイト材67で形成する空間部に連通して
いる。なお、召合框止水ブロックは図13に示すように
下枠側に設けてもよく、側面図を図14に、上面図を図
15に、正面図を図16にそれぞれ示す。この場合には
ウオーターバリア及びウインドバリアが外障子召合框室
内側側壁、内障子召合框屋外側側壁と摺接している。
【0021】内障子用下枠凹部の内外障子召し合わせ部
には下枠凹部止水ブロックが設けられていて内障子の下
枠凹部に沿って室内外に雨水が流れ込むのを防止してい
る。その側面図を図17及び図20に、上面図を図18
に、下枠凹部内部傾斜図を図19に、正面図を図22に
それぞれ示す。これにより、内障子横タイト材によるシ
ール面と召合框止水ブロックのウオーターバリアによる
シール面を内障子下枠凹部止水ブロックにより連結され
る。
【0022】本発明における高水密装置を内蔵した屋外
用バリアーフリーサッシは、図23に示すように障子を
上枠のレールに沿って上方に移動させ、障子のスライド
片をスライド溝に挿入することで簡単に窓枠に取り付け
ることが出来るとともに、取り外しも逆の操作で簡単に
短時間で出来るのでメンテナンスが容易である。また、
掃除をする時に障子が外しやすく、構造が複雑にならな
いため、品質が安定し故障が少ない。
【0023】本発明においては、下枠サッシの略フラッ
ト面の形状としては図1に示すほかに図25〜図27等
の形状を言い、バリアフリーの機能を維持しつつ、ゴミ
等の溜まりやその排出等の実験結果より、戸車回動部が
凸部形状の場合(図24)は寸法A1、A2が約10m
m以内、同様に戸車回動部が凹形状の場合(図25)は
寸法B1、B2が約10mm以内、スライド溝幅寸法は
図26に示すように、C1、C2・・が約10mm以内
をいう。
【0024】また、本発明においては、横タイト材のシ
ール面は縦タイト材のシール面とほぼ同一面になるよう
に形成されていれば良く、以下に例を示すようにタイト
材の配設位置は選択的に採用される。内障子横タイト材
嵌合溝及び縦タイト材嵌合溝も枠側に設けて横タイト材
及び縦タイト材を配設した場合の縦断面図を図28に、
横断面図を図29に示し、外障子の下框スライド片に横
タイト材を配設し、戸当框に縦タイト材を配設した状態
の縦断面図を30に、横断面図を図31に示す。また下
枠ベース中空部を図32に示すようにスライド用上面部
材と一体的に形成してもよい。
【0025】本発明における高水密装置を内蔵した屋外
用バリアフリーサッシを建物の屋外開口部に適用した例
を示す図34と従来例の図35を比較すると明らかなよ
うに水密性を確保しつつサッシ下枠の上面をフラットに
形成出来たので、次のようなことが言える。従来のサッ
シからレールが消えて障害物が無くなり、従来のアルミ
サッシのイメージが全くしない爽やかな窓枠構造にな
る。マンション等のベランダと室内側との境界に段差が
無くなり、室内空間とベランダ空間のフロアーがフラッ
トな状態でつながり生活空間の一新が期待できる。従来
のレールがあるアルミサッシ下枠と異なり、ゴミ等がつ
きにくいため、清潔感に優れる。高齢になって身体が弱
くなっても室内と同じようにベランダ等に出ることが出
来る(ユニバーサルデザイン)。
【0026】
【発明の効果】本発明の高水密装置においては、障子に
風圧が負荷されたり、室外と室内に気圧差が生じた場合
でも障子の側面を横タイト材が支えるので気密、水密性
が確保される。特に雨水が溜まりやすい引き違い障子の
召し合わせ部においても、障子召合框の側部に取り付け
られた召合框止水ブロックのウオーターバリアにて流れ
が弱められ、ウインドバリアにて風の室内への浸入を抑
えることにより水の浸入を完全に防止することが出来
る。また、内障子用下枠凹部上水ブロックを設けること
より下枠の上面をフラットに形成した場合の内障子用下
枠凹部からの雨水の外障子室内側への浸入を防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る下枠フラットの高水密サッシ構造
の縦断面図を示す。
【図2】本発明に係る下枠フラットの高水密サッシ構造
の他の例の縦断面図を示す
【図3】本発明に係る下枠フラットの高水密サッシ構造
の横断面図を示す。
【図4】枠に横タイト材と縦タイト材を取り付けた状態
の部分斜視図を示す。
【図5】障子に横タイト材と縦タイト材を取り付けた状
態の部分傾斜図を示す。
【図6】召合框止水ブロックを取り付けた状態の側面図
を示す。
【図7】召合框止水ブロックを取り付けた状態の横断面
図を示す。
【図8】下枠フラット面排水口を示す。
【図9】召合框止水ブロック斜視図を示す。
【図10】召し合わせ部側面図(下枠フラット面排水口
断面端面図)を示す。
【図11】召し合わせ部上面図(召合框止水ブロック下
観図)を示す。
【図12】召し合わせ部正面図(召合框止水ブロック外
観図)を示す。
【図13】下枠に召合框止水ブロックを取り付けた状態
の斜視図を示す。
【図14】下枠に召合框止水ブロックを取り付けた状態
の側面図を示す。
【図15】下枠に召合框止水ブロックを取り付けた状態
の上面図を示す。
【図16】下枠に召合框止水ブロックを取り付けた状態
の正面図を示す。
【図17】内障子下枠凹部止水ブロックと取り付けた状
態の側面図を示す。
【図18】内障子下枠凹部止水ブロックと取り付けた状
態の上面図を示す。
【図19】内障子下枠凹部止水ブロックと取り付けた状
態の斜視図を示す。
【図20】内障子下枠凹部止水ブロックと取り付け部の
側面図を示す。
【図21】内障子下枠凹部止水ブロックと取り付け部の
上面図を示す。
【図22】内障子下枠凹部止水ブロックと取り付け部の
正面図を示す。
【図23】排水口の配置図を示す。
【図24】障子の脱着方法を示す。
【図25】上面をフラットに形成した下枠の断面の他の
例を示す。
【図26】上面をフラットに形成した下枠の断面の他の
例を示す。
【図27】上面をフラットに形成した下枠の断面の他の
例を示す。
【図28】内障子横タイト材を下枠凹部に配設した場合
の縦断面図を示す。
【図29】内障子縦タイト材を縦枠に取り付けた場合の
横断面図を示す。
【図30】外障子横タイト材を障子スライド片側に配設
した場合の縦断面図を示す。
【図31】外障子縦タイト材を戸当框側に配設した場合
の縦断面図を示す。
【図32】下枠ベース中空部を一体的に設けた場合の縦
断面図を示す。
【図33】図31に対応した横断面図を示す。
【図34】本発明による高水密装置を内蔵した屋外用バ
リアフリーサッシの施工イメージ図を示す。
【図35】従来のサッシによるマンションのベランダ側
と室内側を見た施工イメージ図を示す。
【図36】間取り図の例を示す。
【図37】屋外開口部縦断面図を示す。
【図38】屋外開口部下枠付近の縦断面図を示す。
【符号の説明】
10 下枠 11 フラット面(上面) 11a 外障子スライド溝 11b 内障子ス
ライド溝 12a 外障子用下枠凹部 12b 内障子用
下枠凹部 13a 外障子用横タイト材嵌合溝 13b 内障子用
横タイト材嵌合溝 14a 外障子用横タイト材 14b 内障子用
横タイト材 15 フラット面排水口 16a 左コーナー部排水口 16b 右コーナ
ー部排水口 17a 外障子用下枠凹部排水口 17b 内障子用
下枠凹部排水口 18 下枠屋外排水口 19 逆水止め部材 100 下枠ベース部材 101、102、103、104、105 下枠ベース
部材からの立ち上がり片 106 内障子スライド用上面部材 107 外障子スライド用上面部材 108 上面部材 108a上面部材立ち上がり片 20 左縦枠 30 右縦枠 21 左縦枠係合部 31 右縦枠係
合部部 22 左縦枠縦タイト材嵌合溝 32 右縦枠縦
タイト材嵌合溝 23 左縦枠縦タイト材 33 右縦枠縦
タイト材 40 上枠 50 外障子 60 内障子 51 外障子下框 61 内障子下
框 51a 外障子スライド片 61a内障子ス
ライド片 52 外障子戸当框 62 内障子戸
当框 53 外障子召合框 63 内障子召
合框 53a 外障子突き合わせ片 63a内障子突
き合わせ片 54 外障子戸車 64 内障子戸
車 55 外障子上框 65 内障子上
框 66 内障子下框タイト材 67 召合框タイト材 70 召合框止水ブロック 71 ウオーターバリア 72 ウインドバリア 73 召合框止水ブロック係止部材 80 下枠凹部止水ブロック
フロントページの続き Fターム(参考) 2E036 AA01 BA01 DA02 DA04 DA07 DA08 DA09 EB05 EB08 FA10 FB01 GA02 GA03 GA04 HA01 HB04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下枠及び左右の縦枠にて構成され、下枠
    上面を略フラット面に形成し、当該フラット面を戸車を
    介してスライド開閉する引き違い障子からなるサッシ構
    造とし、下枠に内障子用下枠凹部及びその上に内障子ス
    ライド溝を形成し、外障子用下枠凹部及びその上に外障
    子スライド溝を形成し、当該内、外障子用下枠凹部に
    内、外障子用凹部排水口を配設し、内障子下框屋外側に
    内障子スライド片を垂下し、外障子下框室内側に外障子
    スライド片を垂下し、内、外障子スライド片にそれぞれ
    横タイト材を介して内、外障子用下枠凹部側壁とでシー
    ル面を形成し、内障子スライド片に横タイト材を介して
    下枠凹部側壁とで設けた内障子の気密ライン線上で内障
    子と外障子の召し合わせ部位置にほぼ対応させて、内障
    子下枠凹部に下枠凹部形状をふさぐように弾性体からな
    る下枠凹部止水ブロックを設けたことを特徴とする屋外
    用下枠フラットサッシ高水密装置。
  2. 【請求項2】上下枠及び左右の縦枠にて構成され、下枠
    上面を略フラット面に形成し、当該フラット面を戸車を
    介してスライド開閉する引き違い障子からなるサッシ構
    造とし、下枠に内障子用下枠凹部及びその上に内障子ス
    ライド溝を形成し、外障子用下枠凹部及びその上に外障
    子スライド溝を形成し、内障子下框屋外側に内障子スラ
    イド片を垂下し、外障子下框室内側に外障子スライド片
    を垂下し、内、外障子スライド片にそれぞれ横タイト材
    を介して内、外障子用下枠凹部側壁とでシール面を形成
    し、内又は外障子召合框の側部に召合框止水ブロックを
    取り付け、当該召合框止水ブロックに設けた弾性材を下
    枠のフラット面に摺接させたことを特徴とする屋外用下
    枠フラットサッシの高水密装置。
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