JP2003238764A - 熱可塑性樹脂組成物及びその成形品 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物及びその成形品

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JP2003238764A JP2002363144A JP2002363144A JP2003238764A JP 2003238764 A JP2003238764 A JP 2003238764A JP 2002363144 A JP2002363144 A JP 2002363144A JP 2002363144 A JP2002363144 A JP 2002363144A JP 2003238764 A JP2003238764 A JP 2003238764A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】帯電圧減衰半減期が短く、導電性と静電気消散
性能のバランスに優れた樹脂組成物を提供し、さらに、
それにより精密な電気・電子制御装置への静電気の影響
を低減できる電気・電子機器部品を提供する。 【解決手段】ゴム強化スチレン系樹脂(A)60〜99
重量%及びポリアミドエラストマー(B)1〜40重量
%を含有してなる熱可塑性樹脂(I)100重量部に対
して、炭素繊維(II)2〜25重量部を含有してなる熱
可塑性樹脂組成物であって、前記炭素繊維(II)の配合
量P(重量部)と前記ポリアミドエラストマー(B)の
配合量Q(重量部)及び前記炭素繊維(II)の重量平均
繊維長R(mm)の関係が、下式(1)を満たし、かつ
スタティックオネストメーターで測定される帯電圧が6
00V以下であることを特徴とする熱可塑性樹脂組成
物。 P≧−0.6×Q+8.0−(0.8×logeR+1.4)・・・(1)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性及び静電気
消散性能に優れた熱可塑性樹脂組成物及び成形品並びに
それを用いてなる電気・電子機器部品に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂は、優れた機械的性質と成
形加工性によって家庭電気機器、OA機器あるいは自動
車などの部品に多く使用されている。しかしながら、熱
可塑性樹脂の大半は電気絶縁性であり、最近の精密な電
気・電子制御装置を備えた各種機器において、発生する
静電気により制御装置の誤作動が起こる問題があった。
そこで、発生した静電気を除去する必要があり、制電性
及び導電性が付与された機器及びその部品類に適した熱
可塑性樹脂成形品が望まれていた。
【0003】一般的に、熱可塑性樹脂に制電性を付与す
る方法としては、熱可塑性樹脂にアミン系帯電防止剤を
添加する方法、及び持続的に制電性を付与する方法とし
てポリエーテルエステルアミドをはじめとするポリアミ
ドエラストマーを配合する方法が公知である(特許文献
1〜4)。
【0004】
【特許文献1】特開昭60−23435号公報
【0005】
【特許文献2】特開昭61−246244号公報
【0006】
【特許文献3】特開昭63−95251号公報
【0007】
【特許文献4】特開昭63−97653号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法で付与される制電性能では、各種機器・装置によ
っては十分でなく、問題解決にならない場合があった。
また、熱可塑性樹脂に導電性を付与する方法としては、
例えば、カーボンブラック、炭素繊維、金属粉末あるい
は金属繊維に代表される導電性充填材を熱可塑性樹脂に
配合することが知られている。
【0009】しかしながら、熱可塑性樹脂にこれらの導
電性充填材を配合した場合、カーボンブラックでは、所
望の導電性を得るために比較的多く配合する必要があ
り、そのため機械特性や流動性の低下という課題があ
り、また繊維状フィラーでは、ウェルド強度や流動性の
低下という課題があった。また、導電性と静電気消散性
能が必ずしも一致しないこともあった。
【0010】本発明の目的は、上記問題を解決する手段
として、導電性を有しかつ静電気消散性能に優れた熱可
塑性樹脂組成物を提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、かかる性能を有する
成形品、およびその成形品を用いた電気・電子機器部品
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、熱可塑性樹脂に特定量
の制電性成分と特定量の炭素繊維を配合することによ
り、上記目的が効率的に達成されることを見出し本発明
に到達した。
【0013】すなわち、本発明は、ゴム強化スチレン系
樹脂(A)60〜99重量%及びポリアミドエラストマ
ー(B)1〜40重量%を含有してなる熱可塑性樹脂
(I)100重量部に対して、炭素繊維(II)2〜25
重量部を含有してなる熱可塑性樹脂組成物であって、前
記炭素繊維(II)の配合量P(重量部)と前記ポリアミ
ドエラストマー(B)の配合量Q(重量部)及び前記炭
素繊維(II)の重量平均繊維長R(mm)の関係が、下
式(1)を満たし、かつスタティックオネストメーター
で測定される帯電圧が600V以下であることを特徴と
する熱可塑性樹脂組成物であり、さらにそれからなる成
形品、成形品を用いて製造された電子・電子機器部品で
ある。 P≧−0.6×Q+8.0−(0.8×logeR+1.4)・・・(1) 本発明においては、上記の熱可塑性樹脂組成物を成形す
ることによって、電気・電子機器部品として好適に使用
することができる成形品を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、
ゴム強化スチレン系樹脂(A)及びポリアミドエラスト
マー(B)を含有してなる熱可塑性樹脂(I)と、炭素
繊維(II)とで基本的に構成されている。
【0015】本発明におけるゴム強化スチレン系樹脂
(A)としては、ゴム質重合体に芳香族ビニル系単量
体、シアン化ビニル系単量体及び共重合可能なその他の
ビニル系単量体から選ばれた1種以上の単量体をグラフ
ト共重合せしめたグラフト共重合体(A−1)と、芳香
族ビニル系単量体、シアン化ビニル系単量体及び共重合
可能なその他のビニル系単量体から選ばれた1種以上の
単量体からなるビニル系(共)重合体(A−2)からな
る組成物が挙げられる。
【0016】ゴム質重合体としては、ジエン系ゴム、ア
クリル系ゴム、エチレン系ゴム等が挙げられ、具体的に
は、ポリブタジエン、ポリ(ブタジエン−スチレン)、
ポリ(ブタジエン−アクリロニトリル)、ポリイソプレ
ン、ポリ(ブタジエン−アクリル酸ブチル)、ポリ(ブ
タジエン−メタクリル酸メチル)、ポリ(アクリル酸ブ
チル−メタクリル酸メチル)、ポリ(ブタジエン−アク
リル酸エチル)、エチレン−プロピレンラバー、エチレ
ン−プロピレン−ジエンラバー、ポリ(エチレン−イソ
プレン)、ポリ(エチレン−アクリル酸メチル)等が挙
げられる。これらのゴム質重合体は、1種または2種以
上の混合物で使用される。これらのゴム質重合体のう
ち、ポリブタジエン、ポリ(ブタジエン−スチレン)、
ポリ(ブタジエン−アクリロニトリル)、エチレン−プ
ロピレンラバーが耐衝撃性の点で好ましい。ゴム質重合
体の重量平均粒子径は特に制限はないが、0.1〜0.
5μmが好ましい。
【0017】グラフト共重合体(A−1)及びビニル系
(共)重合体(A−2)に用いられる芳香族ビニル系単
量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、オルソ
メチルスチレン、パラメチルスチレン、パラ−t−ブチ
ルスチレン及びハロゲン化スチレン等が挙げられ、1種
または2種以上用いることができる。なかでもスチレ
ン、α−メチルスチレンが好ましい。グラフト共重合体
(A−1)及びビニル系(共)重合体(A−2)に用い
られるシアン化ビニル系単量体としては、アクリロニト
リル及びメタクリロニトリル等が挙げられ、1種または
2種以上用いることができる。なかでもアクリロニトリ
ルが好ましい。
【0018】グラフト共重合体(A−1)及びビニル系
(共)重合体(A−2)に用いられる共重合可能なその
他のビニル系単量体としては、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル等の不飽和カルボン酸アルキルエステ
ル系単量体、N−メチルマレイミド、N−フェニルマレ
イミド等のマレイミド化合物、マレイン酸等の不飽和ジ
カルボン酸、無水マレイン酸等の不飽和ジカルボン酸無
水物及びアクリルアミド等の不飽和アミド化合物に代表
される共重合可能なビニル化合物等を挙げることがで
き、これらは単独ないし2種以上を用いることができ
る。なお、ビニル系(共)重合体(A−2)は、複数種
類用いることができる。
【0019】なお、グラフト共重合体(A−1)に配合
された単量体混合物は、そのすべてが、ゴム質重合体と
結合してグラフト化している必要はなく、単量体混合物
の単量体同士で結合し、グラフト化していない重合体と
して含まれていても良い。グラフト率は好ましくは、1
0〜100%、特に好ましいのは20〜50%である。
【0020】本発明におけるビニル系(共)重合体(A
−2)の還元粘度(ηsp/c)は特に制限はないが、
0.1〜0.8dl/gが好ましい。これ以外の場合、
耐衝撃性が低下し、或いは溶融粘度が上昇して成形性が
悪くなりやすい。さらに好ましい還元粘度(ηsp/c)
は0.3〜0.7dl/gである。
【0021】本発明におけるグラフト共重合体(A−
1)及びビニル系(共)重合体(A−2)の製造方法は
特に制限はなく、塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化
重合等のいずれでもよい。単量体の仕込方法も特に制限
はなく、初期一括仕込み、単量体の一部または全てを連
続仕込み、あるいは単量体の一部または全てを分割仕込
みのいずれの方法を用いてもよい。
【0022】ゴム強化スチレン系樹脂(A)の中のゴム
質重合体の含有量は、機械的強度、流動性の点におい
て、2〜60重量%が好ましく、10〜40重量%がよ
り好ましい。
【0023】また、熱可塑性樹脂(I)中のゴム強化ス
チレン系樹脂(A)の含有量は、60〜99重量%であ
り、好ましくは、70〜95重量%である。ゴム強化ス
チレン系樹脂(A)の含有量が60重量%未満では、耐
衝撃性等の機械的強度が十分でなく、好ましくない。一
方、含有量が99重量%を超えるとポリアミドエラスト
マーの含有量が少なくなり制電性レベルが低下するので
好ましくない。
【0024】本発明におけるポリアミドエラストマー
(B)は、公知のものを使用することができるが、炭素
原子数6以上のアミノカルボン酸またはラクタム、もし
くは炭素原子数6以上のジアミンとジカルボン酸の塩
(B−1)と数平均分子量200〜6000のポリ(ア
ルキレンオキシド)グリコール(B−2)を構成成分と
して含むグラフト、またはブロック共重合体が好まし
く、ポリ(アルキレンオキシド)グリコール(B−2)
がポリエチレンオキシドグリコールであるものが、より
好ましい。
【0025】ここで、炭素数が6以上のアミノカルボン
酸またはラクタム、もしくは炭素原子数6以上のジアミ
ンとジカルボン酸の塩として、具体的には、ω−アミノ
カプロン酸、ω−アミノエナント酸、ω−アミノカプリ
ル酸、ω−アミノペルゴン酸、ω−アミノカプリン酸、
11−アミノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸等
のアミノカルボン酸、あるいはカプロラクタム、エナン
トラクタム、カプリルラクタム、ラウロラクタム等のラ
クタム、ヘキサメチレンジアミン−アジピン酸塩、ヘキ
サメチレンジアミン−セバシン酸塩、ヘキサメチレンジ
アミン−イソフタル酸塩等のナイロン塩が挙げられる。
ポリ(アルキレンオキシド)グリコールの例としては、
ポリエチレンオキシドグリコール、ポリ(1、2−プロ
ピレンオキシド)グリコール、ポリ(1、3−プロピレ
ンオキシド)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキシ
ド)グリコール、ポリ(ヘキサメチレンオキシド)グリ
コール、エチレンオキシドとプロピレンオキシドのブロ
ックまたはランダム共重合体、エチレンオキシドとテト
ラヒドロフランのブロックまたはランダム共重合体等が
用いられる。また、ビスフェノールAや脂肪酸のアルキ
レンオキシド付加物などが共重合されていても良い。該
ポリ(アルキレンオキシド)グリコールの数平均分子量
は200〜6000、特に300〜4000が好まし
い。また、必要に応じてポリ(アルキレンオキシド)グ
リコール成分の両末端をアミノ化またはカルボキシル化
しても良い。
【0026】本発明の炭素数が6以上のアミノカルボン
酸またはラクタム、もしくは炭素原子数6以上のジアミ
ンとジカルボン酸の塩(B−1)とポリ(アルキレンオ
キシド)グリコールの結合は、通常エステル結合、アミ
ド結合であるが特にこれらのみに限定されない。また、
ジカルボン酸、ジアミン等の第三成分を反応成分として
用いることも可能であり、この場合のジカルボン酸成分
として、炭素数4〜20のものが好ましく、その例とし
て、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレ
ン−2,7−ジカルボン酸、ジフェニル−4,4−ジカ
ルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、3−スル
ホイソフタル酸ナトリウムのような芳香族ジカルボン
酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2−シ
クロヘキサンジカルボン酸、ジシクロヘキシル−4,4
−ジカルボン酸のような脂環族ジカルボン酸、コハク
酸、シュウ酸、アジピン酸、セバシン酸、1,10−デ
カンジカルボン酸が重合性、色調、物性から好ましい。
一方、ジアミン成分としては、芳香族、脂環族、脂肪族
のジアミンが用いられ、中でも脂肪族ジアミンのヘキサ
メチレンジアミンが好ましい。
【0027】熱可塑性樹脂(I)中のポリアミドエラス
トマー(B)の含有量は、1〜40重量%であり、好ま
しくは、5〜30重量%である。ポリアミドエラストマ
ー(B)の含有量が1重量%未満では、制電性レベル及
び静電気消散性能が低下し、一方、含有量が40重量%
を超えると剛性の低下及び成形加工性が悪化するので好
ましくない。ポリアミドエラストマー(B)の製造方法
については、特に限定されず、公知の方法を利用するこ
とができる。例えば、アミノカルボン酸またはラクタム
もしくは炭素数6以上のジアミンとジカルボン酸の塩
(イ)とジカルボン酸(ロ)を反応させて両末端がカル
ボン酸基のポリアミドプレポリマーを作り、これにポリ
(アルキレンオキシド)グリコール(ハ)を真空下に反
応させる方法、あるいは(イ)、(ロ)、(ハ)の化合
物を反応槽に仕込み、水の存在下、または不存在下に高
温で加熱反応させることによりカルボン酸末端のポリア
ミドエラストマーを生成させ、その後、常圧または減圧
下で重合を進める方法が知られている。また、上記
(イ)、(ロ)、(ハ)の化合物を同時に反応槽に仕込
み、溶融重合した後、高真空下で一挙に重合を進める方
法もある。
【0028】本発明における炭素繊維(II)には特に制
限はなく、PAN(ポリアクリロニトリル)系、ピッチ
系等いずれも使用でき、また金属コートを施した炭素繊
維も使用できる。その中でも、機械特性が高いPAN系
炭素繊維が好ましい。
【0029】本発明の熱可塑性樹脂組成物中における炭
素繊維(II)の配合量P(重量部)は、熱可塑性樹脂
(I)100重量部に対し2〜25重量部が好ましく、
より好ましくは2〜20重量部である。炭素繊維が2重
量部未満では、得られる熱可塑性樹脂組成物の導電性が
十分に発現せず、25重量部を超えると得られる熱可塑
性樹脂組成物の成形性が悪くなる。
【0030】本発明の熱可塑性樹脂組成物ペレット中で
の炭素繊維の繊維長については、重量平均繊維長で3〜
10mmであることが好ましく、より好ましくは5〜8
mmである。重量平均繊維長が3mm未満では、それを
成形して得られたものの導電性が十分に発現せず、10
mmを超えると成形性が悪くなる。
【0031】また、本発明の熱可塑性樹脂組成物からな
る成形品中での炭素繊維の繊維長については、重量平均
繊維長で0.2mm以上であることが好ましく、より好
ましくは0.3mm以上である。重量平均繊維長が0.
2mm未満では、導電性が十分に発現しない。重量平均
繊維長の好ましい上限は、10mm程度である。
【0032】また、本発明の熱可塑性樹脂組成物におい
て、炭素繊維(II)の配合量P(重量部)はポリアミド
エラストマー(B)の配合量Q(重量部)及び炭素繊維
(II)の重量平均繊維長R(mm)と関係し、下式
(1)で決められる。 P≧−0.6×Q+8.0−(0.8×logeR+1.4)・・・(1) 例えば、ポリアミドエラストマー(B)を5重量%配合
し、かつ炭素繊維(II)の重量平均繊維長が0.4mmで
あった場合、上記式(1)から炭素繊維(II)の配合量
は、4.3重量部以上となる。なお、上記式(1)によ
る炭素繊維(II)の配合量計算値が2未満の場合は、炭
素繊維(II)の配合量の下限は2重量部とする。
【0033】上記式(1)は、炭素繊維配合量とポリア
ミドエラストマー配合量及び炭素繊維繊維長との関係を
あらわしたもので、この関係を満たす場合にのみ、本発
明の効果が発現できる。つまり、ポリアミドエラストマ
ーが多く、また、炭素繊維の繊維長が長ければ、必要と
する炭素繊維配合量は少なくでき、その反対に、ポリア
ミドエラストマーが少なく、また、炭素繊維の繊維長が
短い場合は、必要とする炭素繊維配合量が多くなるとい
うことを意味している。
【0034】また、本発明における熱可塑性樹脂組成物
の表面固有抵抗値は108Ω以下であり、好ましくは1
7Ω以下である。表面固有抵抗値は低ければ低いほど
よい。なお、表面固有抵抗値は、炭素繊維の配合割合と
重量平均繊維長、及びポリアミドエラストマーB1の割
合を選択することで制御することができる。
【0035】また、本発明における熱可塑性樹脂組成物
のスタティックオネストメーターにより測定される帯電
圧は600V以下であり、好ましくは500V以下であ
り、更に好ましくは400V以下である。帯電圧は低け
れば低いほどよい。
【0036】本発明における熱可塑性樹脂組成物の製造
方法としては、好ましくは、連続炭素繊維束に熱可塑性
樹脂を押出被覆し、それを所望の長さに切断して、ペレ
ット状にする方法が挙げられる。炭素繊維と熱可塑性樹
脂との相溶性向上及び成形時の分散性向上を目的に予め
連続炭素繊維束表面に低分子量有機化合物などを付着さ
せても良い。また、連続炭素繊維束に熱可塑性樹脂が被
覆されたペレットと他のペレットをペレットブレンドし
て使用することもできる。
【0037】なお、本発明における熱可塑性樹脂組成物
には、ゴム強化スチレン系樹脂(A)とポリアミドエラ
ストマー(B)の相溶化を目的に分子鎖中にカルボキシ
ル基、エポキシ基、アミノ基及びアミド基の少なくとも
1種の官能基を有する変性ビニル系共重合体を配合する
ことができる。また、本発明の目的を損なわない範囲
で、各種の熱可塑性樹脂、例えば、ポリエチレンやポリ
プロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレ
フタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエス
テル樹脂、ナイロン6やナイロン6,6等のポリアミド
樹脂、変性PPE樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリア
セタール樹脂、あるいはそれらの変性物やエラストマー
類を配合することにより、成形用樹脂組成物として性能
をさらに改良することができる。
【0038】また、必要に応じて、ヒンダードフェノー
ル系、含硫黄化合物系、含リン有機化合物系などの酸化
防止剤、フェノール系、アクリレート系などの熱安定
剤、ベンゾトリアゾール系、ベンソフェノン系、サクシ
レート系などの紫外線吸収剤、有機ニッケル系、ヒンダ
ードアミン系などの光安定剤などの各種安定剤、高級脂
肪酸の金属塩類、高級脂肪酸アミド類などの滑剤、フタ
ル酸エステル類、リン酸エステル類などの可塑剤、臭素
化化合物やリン酸エステル、赤燐等の各種難燃剤、三酸
化アンチモン、五酸化アンチモンなどの難燃助剤、アル
キルカルボン酸やアルキルスルホン酸の金属塩、カーボ
ンブラック、顔料および染料などを添加することもで
き、また、各種強化剤や充填材を配合することもでき
る。
【0039】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、これを成
形することによって、電気・電子機器部品として好適に
使用することができる成形品を得ることができる。本発
明の電気・電子機器部品を得るための成形方法に関して
は、特に制限はなく、射出成形、押出成形、ブロー成
形、真空成形、圧縮成形および、ガスアシスト成形など
の現在熱可塑性樹脂の成形に用いられる公知の方法によ
って成形される。本発明における電気・電子機器部品の
表面固有抵抗値は108Ω以下であり、好ましくは107
Ω以下である。
【0040】本発明における電気・電子機器部品とは、
精密な電気・電子制御装置を備えた各種機器の部品のこ
とをいい、例えば、カーナビゲーションシステムやカー
オーディオシステム、また、電気自動車に搭載される燃
料電池周辺機器などの自動車用電装部品、ICが搭載さ
れた業務又は家庭用電子玩具などIC周辺部品または筐
体などの業務または家庭用デジタル電子機器部品、スロ
ットマシンやパチンコまたは電子ゲーム装置などの業務
用遊技・娯楽機器部品などが挙げられる。
【0041】
【実施例】以下、本発明を実施例(及び比較例)にて詳
細に説明するが、これらの実施例をもって本発明は制限
されるものではない。なお、下記の実施例及び比較例
中、特にことわりのない限り「部」または「%」で表示
したものは、すべて重量比率を表わしたものである。熱
可塑性樹脂の特性について、分析方法を下記する。
【0042】(1)重量平均ゴム粒子径 「Rubber Age Vol.88 p.484〜
490(1960)by E.Schmidt, P.
H.Biddison」記載のアルギン酸ナトリウム法
によって求める。すなわち、アルギン酸ナトリウムの濃
度によりクリーム化するポリブタジエン粒子径が異なる
ことを利用して、クリーム化した重量割合とアルギン酸
ナトリウム濃度の累積重量分率より累積重量分率50%
の粒子径を求める。
【0043】(2)グラフト率 グラフト共重合体所定量(m)にアセトンを加え、3時
間還流し、この溶液を8800r/min(10000
G)で40分間遠心分離後、不溶分を濾取し、この不溶
分を60℃で5時間減圧乾燥し、重量(n)を測定し
た。グラフト率は、下記式より算出した。 グラフト率(%)={[(n)−(m)×L]/
[(m)×L]}×100 (ここで、Lはグラフト共重合体のゴム含有量であ
る。)。
【0044】(3)還元粘度ηsp/c サンプル1gにアセトン200mlを加え、3時間還流
し、この溶液を8800r/min(10000G)で
40分間遠心分離した後、不溶分を濾過する。濾液をロ
ータリーエバポレーターで濃縮し、析出物(アセトン可
溶分)を60℃で5時間減圧乾燥後、0.4g/100
ml(メチルエチルケトン、30℃)に調整し、ウベロ
ーデ粘度計を用いηsp/cを測定した。
【0045】(4)アイゾット衝撃強度 ASTM D256に準拠し(12.7mmノッチ付
き、23℃)測定した。
【0046】(5)表面固有抵抗値(導電性) 80℃熱風乾燥機中で3時間乾燥した熱可塑性樹脂組成
物のペレットを、シリンダー温度250℃に設定した東
芝(株)製IS50A成形機内に充填し、射出成形によ
り角板成形品(40mm(W)×50mm(L)×3m
m(t))を得た。ASTM D257に準拠し、測定
した。印加電圧500V、1分後の値を読みとった。但
し、表面固有抵抗値(1E+07)Ω以下の場合には、
上記条件では測定困難であるので、40mm(W)×5
0mm(L)×3mm(t)の成形品の40mm側両端
に導電性ペースト(”ドータイト”D−500(藤倉化
成(株)製)商品名)を幅5mmで平行に塗布し、乾燥
後、デジタルマルチメーター(アドバンテスト製TR6
877)にて抵抗値を測定する方法によった。また、成
形品の場合は、平坦部を切り出し、測定する。
【0047】(6)帯電圧及び帯電圧減衰半減期(静電
気消散性能) 上記(5)と同一の角板成形品にてスタティックオネス
トメーター(宍戸製)で測定した。成形品と印加電極と
の距離を15mm、検出電極との距離を10mmとし、
8kVの電圧を1分間印加し、そのときの帯電圧を読み
とった。帯電圧減衰半減期は、印加を止め、帯電圧が半
減するまでの時間を読みとった。帯電圧が低く、かつ帯
電圧減衰半減期が短いほど静電気消散性能に優れるとい
える。また、成形品の場合も(5)と同様にして測定す
る。
【0048】(7)炭素繊維の重量平均繊維長 得られたペレット及び成形品を熱可塑性樹脂が溶ける溶
剤にて溶かした後、その溶液をスポイトでプレパラート
上に落とす。光学顕微鏡にて観察、500本の長さを測
定し、重量平均長さを計算した。
【0049】(参考例1) グラフト共重合体(A−
1)A1の製造方法 窒素置換した反応器に、純水120部、ブドウ糖0.5
部、ピロリン酸ナトリウム0.5部、硫酸第一鉄0.0
05部およびポリブタジエンラテックス(ゴム粒子径
0.3μm、ゲル含有率85%)60部(固形分換算)
を仕込み、撹拌しながら反応器内の温度を65℃に昇温
した。内温が65℃に達した時点を重合開始としてモノ
マ(スチレン30部,アクリロニトリル10部)および
t−ドデシルメルカプタン0.3部からなる混合物を5
時間かけて連続滴下した。同時に並行してクメンハイド
ロパーオキサイド0.25部、オレイン酸カリウム2.
5部および純水25部からなる水溶液を7時間かけて連
続滴下し、反応を完結させた。得られたスチレン系共重
合体ラテックスを硫酸で凝固し、苛性ソ−ダで中和後、
洗浄、濾過、乾燥してグラフト共重合体(A−1)A1
を得た。このグラフト共重合体(A−1)A1のグラフ
ト率は35%、樹脂成分のηsp/cは0.35dl/
gであった。
【0050】(参考例2) ビニル系(共)重合体(A
−2)A2の製造方法 容量が20Lで、バッフルおよびファウドラ型攪拌翼を
備えたステンレス製オートクレーブに、メタクリル酸メ
チル20重量%、アクリルアミド80重量%からなる共
重合体0.05部をイオン交換水165部に溶解した溶
液を400rpmで攪拌し、系内を窒素ガスで置換し
た。次にアクリロニトリル30部、スチレン5.0部、
t−ドデシルメルカプタン0.46部、2,2’−アゾ
ビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.39部,
2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.05部の混
合溶液を反応系を攪拌しながら添加し、58℃に昇温し
重合を開始した。重合開始から15分が経過した後オー
トクレーブ上部に備え付けた供給ポンプからのスチレン
65部を110分かけて添加した。この間、反応温度を
65℃まで昇温した。スチレンの反応系への添加終了
後、50分かけて100℃まで昇温した。以降は、通常
の方法に従って、反応系の冷却、ポリマーの分離、洗
浄、乾燥を行ない、ビニル系(共)重合体(A−2)A
2を得た。このビニル系(共)重合体(A−2)A2の
ηsp/cは0.53dl/gであった。
【0051】(参考例3) ポリアミドエラストマー
(B)B1の製造方法 ナイロン6,6塩60部と数平均分子量800のポリエ
チレングリコール30部及びアジピン酸10部を使用
し、三酸化アンチモン触媒存在下で、250℃にて4時
間重合させた。得られたポリマーをストランド状に吐出
させ、カットしてペレット状のポリアミドエラストマー
(B)B1を得た。
【0052】(参考例4) 炭素繊維(II) 東レ(株)製”トレカ”(登録商標)T700SC−1
2K−50Cを用いた。
【0053】(実施例1〜3)参考例1〜3で得られた
グラフト共重合体(A−1)A1、ビニル系(共)重合
体(A−2)A2およびポリアミドエラストマー(B)
B1を、表1に示した配合比で混合し、ベント付30m
mφ2軸押出機(池貝製PCM−30)を使用して、樹
脂温度230℃で溶融混練、押出しを行うことによっ
て、被覆用樹脂ペレットを製造した。次に、ワイヤーコ
ーティングの技術を利用して、参考例4の連続炭素繊維
束に上記被覆用樹脂ペレットを溶融状態としたものを連
続的に被覆し、冷却後、6mmの長さで切断してペレッ
ト状とした。次いで、射出成形機により、シリンダー温
度250℃、金型温度60℃で試験片を成形し、上記条
件で物性を測定した。得られた測定結果を表1に示し
た。
【0054】(実施例4、5)参考例1〜3で得られた
グラフト共重合体(A−1)A1、ビニル系(共)重合
体(A−2)A2およびポリアミドエラストマー(B)
B1を、表1に示した配合比で混合し、ベント付30m
mφ2軸押出機(池貝製PCM−30)を使用して樹脂
温度230℃で溶融混練、押出しを行うことによって、
被覆用樹脂ペレットを製造した。次に、ワイヤーコーテ
ィングの技術を利用して、参考例4の連続炭素繊維束に
上記被覆用樹脂ペレットを溶融状態としたものを連続的
に被覆し、冷却後、6mmの長さで切断してペレット状
とした。
【0055】次に参考例1〜2で得られたグラフト共重
合体(A−1)A1とビニル系(共)重合体(A−2)
A2を、表1に示した配合比で混合し、ベント付30m
mφ2軸押出機(池貝製PCM−30)を使用して樹脂
温度230℃で溶融混練、押出しを行うことによって得
られたブレンド用樹脂ペレットと、上記炭素繊維束含有
樹脂ペレットをタンブラーにてペレットブレンドした。
(上記炭素繊維束含有樹脂ペレット:ブレンド用樹脂ペ
レット=1:1)次いで、射出成形機により、シリンダ
ー温度250℃、金型温度60℃で試験片を成形し、上
記条件で物性を測定した。得られた測定結果を表1に示
した。
【0056】(実施例6)参考例1、2で示したグラフ
ト共重合体(A−1)A1とビニル系(共)重合体(A
−2)A2を、表1に示した配合比で混合し、ベント付
30mmφ2軸押出機(池貝製PCM−30)を使用し
て樹脂温度230℃で溶融混練、押出しを行うことによ
って、被覆用樹脂ペレットを製造した。次に、ワイヤー
コーティングの技術を利用して、参考例4の連続炭素繊
維束に上記被覆用樹脂ペレットを溶融状態としたものを
連続的に被覆し、冷却後、6mmの長さで切断してペレ
ット状とした。次に、参考例1〜3で得られたグラフト
共重合体(A−1)A1、ビニル系(共)重合体(A−
2)A2およびポリアミドエラストマー(B)を、表1
に示した配合比で混合し、ベント付30mmφ2軸押出
機(池貝製PCM−30)を使用して樹脂温度230℃
で溶融混練、押出しを行うことによって得られたブレン
ド用樹脂ペレットと上記炭素繊維束含有樹脂ペレットを
タンブラーにてペレットブレンドした。(上記炭素繊維
束含有樹脂ペレット:ブレンド用樹脂ペレット=1:
1)次いで、射出成形機により、シリンダー温度250
℃、金型温度60℃で試験片を成形し、上記条件で物性
を測定した。得られた測定結果を表1に示した。
【0057】(比較例1〜4)参考例1〜3で得られた
グラフト共重合体(A−1)A1、ビニル系(共)重合
体(A−2)A2およびポリアミドエラストマー(B)
B1を、表2に示した配合比で混合し、実施例1と同様
の方法で試験片を成形製造し、各物性を測定した。測定
結果を表2に示した。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】表1と表2の結果から次のことが明らかで
ある。本発明の熱可塑性樹脂組成物(実施例1〜6)で
はいずれも帯電圧減衰半減期が短く、耐衝撃性にも優れ
ていた。このことから、本発明の熱可塑性樹脂組成物
は、電気・電子機器部品として、好適な樹脂材料であ
る。
【0061】これに対し、炭素繊維(II)が2重量部未
満のもの(比較例1)、炭素繊維(II)が、ポリアミド
エラストマー(B)配合量及び炭素繊維の重量平均繊維
長との関係式から導き出される最低配合量未満のもの
(比較例2、3)、ポリアミドエラストマー(B)が配
合されていないもの(比較例4)は、帯電圧減衰半減期
が長かった。帯電圧減衰半減期は、短ければ短いほどよ
く、2秒以下であり、好ましくは1.5秒以下であり、
更に好ましくは1秒以下であるのが好ましい。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、帯電圧減衰半減期が短
く、導電性と静電気消散性能のバランスに優れた樹脂組
成物が得られ、それにより精密な電気・電子制御装置へ
の静電気の影響を低減できる電気・電子機器部品が得ら
れる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA12 AA13 AA15 AA20 AA54 AA55 AD01 AE15 AE16 AF23 AF37Y AH05 AH16 BB03 BB05 BB06 BB13 4J002 AC021 AC031 AC061 AC071 BB081 BB101 BB151 BN141 CL012 CL032 CL052 DA016 FA046 FD016 FD020 FD040 FD050 FD060 FD070 FD130 GG01 GQ02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴム強化スチレン系樹脂(A)60〜99
    重量%及びポリアミドエラストマー(B)1〜40重量
    %を含有してなる熱可塑性樹脂(I)100重量部に対
    して、炭素繊維(II)2〜25重量部を含有してなる熱
    可塑性樹脂組成物であって、前記炭素繊維(II)の配合
    量P(重量部)と前記ポリアミドエラストマー(B)の
    配合量Q(重量部)及び前記炭素繊維(II)の重量平均
    繊維長R(mm)の関係が、下式(1)を満たし、かつ
    スタティックオネストメーターで測定される帯電圧が6
    00V以下であることを特徴とする熱可塑性樹脂組成
    物。 P≧−0.6×Q+8.0−(0.8×logeR+1.4)・・・(1)
  2. 【請求項2】ポリアミドエラストマー(B)が、炭素原
    子数6以上のアミノカルボン酸もしくはラクタム、また
    は炭素原子数6以上のジアミンとジカルボン酸の塩(B
    −1)と、数平均分子量200〜6000のポリ(アル
    キレンオキシド)グリコール(B−2)を構成成分とし
    て含むグラフトまたはブロック共重合体である請求項1
    記載の熱可塑性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】ポリ(アルキレンオキシド)グリコール
    (B−2)がポリエチレンオキシドグリコールである請
    求項2記載の熱可塑性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】表面固有抵抗値が108Ω以下である請求
    項1〜3のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】炭素繊維(II)の重量平均繊維長R(mm)
    が3〜10mmである請求項1〜4のいずれかに記載の
    熱可塑性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】炭素繊維を含有するペレットと含有しない
    ペレットとがペレットブレンドされて製造された請求項
    1〜5のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の熱可塑性
    樹脂組成物からなる成形品。
  8. 【請求項8】請求項7記載の成形品を用いて製造された
    電気・電子機器部品。
  9. 【請求項9】表面固有抵抗値が108Ω以下である請求
    項8記載の電気・電子機器部品。
  10. 【請求項10】成形品中での炭素繊維(II)の重量平均繊
    維長が0.2mm以上である請求項8または9記載の電
    気・電子機器部品。
  11. 【請求項11】電気・電子機器部品が、自動車用電装部
    品である請求項8〜10のいずれかに記載の電気・電子
    機器部品。
  12. 【請求項12】電気・電子機器部品が、業務用デジタル
    電子機器部品または家庭用デジタル電子機器部品である
    請求項8〜10のいずれかに記載の電気・電子機器部
    品。
  13. 【請求項13】電気・電子機器部品が、遊技機器部品ま
    たは娯楽機器部品である請求項8〜10のいずれかに記
    載の電気・電子機器部品。
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