JP2003238376A - 香水コロン組成物 - Google Patents
香水コロン組成物Info
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- JP2003238376A JP2003238376A JP2002031833A JP2002031833A JP2003238376A JP 2003238376 A JP2003238376 A JP 2003238376A JP 2002031833 A JP2002031833 A JP 2002031833A JP 2002031833 A JP2002031833 A JP 2002031833A JP 2003238376 A JP2003238376 A JP 2003238376A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】香りの持続性（残香性）、保湿効果、使用感に
優れている香水コロン組成物を提供する。 【解決手段】内分岐環状構造部分と外分岐構造部分とを
有する、重合度が５０から５０００の範囲にあるグルカ
ンであって、ここで、内分岐環状構造部分とはα−１，
４−グルコシド結合とα−１，６−グルコシド結合とで
形成される環状構造部分であり、そして外分岐構造部分
とは、該内分岐環状構造部分に結合した非環状構造部分
であるグルカンと、香料、水を含有することを特徴とす
る香水コロン組成物。
優れている香水コロン組成物を提供する。 【解決手段】内分岐環状構造部分と外分岐構造部分とを
有する、重合度が５０から５０００の範囲にあるグルカ
ンであって、ここで、内分岐環状構造部分とはα−１，
４−グルコシド結合とα−１，６−グルコシド結合とで
形成される環状構造部分であり、そして外分岐構造部分
とは、該内分岐環状構造部分に結合した非環状構造部分
であるグルカンと、香料、水を含有することを特徴とす
る香水コロン組成物。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、内分岐環状構造部
分と外分岐構造部分とを有する、重合度が５０から５０
００の範囲にあるグルカンであって、ここで、内分岐環
状構造部分とはα−１，４−グルコシド結合とα−１，
６−グルコシド結合とで形成される環状構造部分であ
り、そして外分岐構造部分とは、該内分岐環状構造部分
に結合した非環状構造部分であるグルカン（以下、未精
製のものを高度分岐環状デキストリン、精製したものを
精製高度分岐環状デキストリンと称す）と、香料、水を
含有することを特徴とする香水コロン組成物、さらにエ
チルアルコールを含有することを特徴とする香水コロン
組成物、または予め香料を含浸させた高度分岐環状デキ
ストリンを含有することを特徴とする香水コロン組成物
に関する。
分と外分岐構造部分とを有する、重合度が５０から５０
００の範囲にあるグルカンであって、ここで、内分岐環
状構造部分とはα−１，４−グルコシド結合とα−１，
６−グルコシド結合とで形成される環状構造部分であ
り、そして外分岐構造部分とは、該内分岐環状構造部分
に結合した非環状構造部分であるグルカン（以下、未精
製のものを高度分岐環状デキストリン、精製したものを
精製高度分岐環状デキストリンと称す）と、香料、水を
含有することを特徴とする香水コロン組成物、さらにエ
チルアルコールを含有することを特徴とする香水コロン
組成物、または予め香料を含浸させた高度分岐環状デキ
ストリンを含有することを特徴とする香水コロン組成物
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の香水コロン組成物は、単に香りを
付与することを目的とするものが一般的であり、通常は
香料とアルコールを主成分とするものであるが、近年、
消費者の香りに関する製品への関心が高まるに従い、賦
香力が高く、香りの持続性が長いもの、さらに、肌が乾
燥しがちな際に使用できるようなスキントリートメント
・保湿効果もある製品へのニーズが高まっている。
付与することを目的とするものが一般的であり、通常は
香料とアルコールを主成分とするものであるが、近年、
消費者の香りに関する製品への関心が高まるに従い、賦
香力が高く、香りの持続性が長いもの、さらに、肌が乾
燥しがちな際に使用できるようなスキントリートメント
・保湿効果もある製品へのニーズが高まっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
香水・コロンは、主に香料とアルコールを主成分として
いるため、肌への塗布時にアルコール臭が影響をして、
香料本来の香りが楽しめないという欠点がある。また、
短時間で香料成分が揮散してしまうことがあり、香りの
持続性（香りの残香性）に問題があった。中でも清涼
感、みずみずしさをもつライトな香りは特に持続性が期
待できない。また、使用感がさっぱりしているものにつ
いての保湿効果もあまり期待できない。香りの持続性を
持たせるためには香料成分自体を調整する必要があり、
香りの持続力を目的として香料を高配合すると色やけを
起こしたり、高温安定性が悪くなる等の欠点を有してい
た。すなわち、本発明の目的は、香りの持続性（残香
性）、保湿効果、使用感に優れている香水コロン組成物
を提供することにある。
香水・コロンは、主に香料とアルコールを主成分として
いるため、肌への塗布時にアルコール臭が影響をして、
香料本来の香りが楽しめないという欠点がある。また、
短時間で香料成分が揮散してしまうことがあり、香りの
持続性（香りの残香性）に問題があった。中でも清涼
感、みずみずしさをもつライトな香りは特に持続性が期
待できない。また、使用感がさっぱりしているものにつ
いての保湿効果もあまり期待できない。香りの持続性を
持たせるためには香料成分自体を調整する必要があり、
香りの持続力を目的として香料を高配合すると色やけを
起こしたり、高温安定性が悪くなる等の欠点を有してい
た。すなわち、本発明の目的は、香りの持続性（残香
性）、保湿効果、使用感に優れている香水コロン組成物
を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な事情に鑑み、上記のような欠点を解決し、香りの持続
性に優れ、かつ保湿効果、優れた使用感も期待できる、
例えば無又は低アルコール含有の香水・コロンのよう
な、香水コロン組成物を得るため研究を重ねた結果、特
定のグルカン（高度分岐環状デキストリン）と水を含有
させること、及びエチルアルコールを含有させることに
より、さらには予め香料を含浸させた高度分岐環状デキ
ストリンと、高度分岐環状デキストリン、香料、水、エ
チルアルコールの１種または２種以上を含有させること
により、上記の課題を解決できることを見出し、本発明
を完成した。
な事情に鑑み、上記のような欠点を解決し、香りの持続
性に優れ、かつ保湿効果、優れた使用感も期待できる、
例えば無又は低アルコール含有の香水・コロンのよう
な、香水コロン組成物を得るため研究を重ねた結果、特
定のグルカン（高度分岐環状デキストリン）と水を含有
させること、及びエチルアルコールを含有させることに
より、さらには予め香料を含浸させた高度分岐環状デキ
ストリンと、高度分岐環状デキストリン、香料、水、エ
チルアルコールの１種または２種以上を含有させること
により、上記の課題を解決できることを見出し、本発明
を完成した。
【０００５】すなわち、本発明の請求項１は、内分岐環
状構造部分と外分岐構造部分とを有する、重合度が５０
から５０００の範囲にあるグルカンであって、ここで、
内分岐環状構造部分とはα−１，４−グルコシド結合と
α−１，６−グルコシド結合とで形成される環状構造部
分であり、そして外分岐構造部分とは、該内分岐環状構
造部分に結合した非環状構造部分であるグルカンと、香
料、水を含有することを特徴とする香水コロン組成物で
ある。
状構造部分と外分岐構造部分とを有する、重合度が５０
から５０００の範囲にあるグルカンであって、ここで、
内分岐環状構造部分とはα−１，４−グルコシド結合と
α−１，６−グルコシド結合とで形成される環状構造部
分であり、そして外分岐構造部分とは、該内分岐環状構
造部分に結合した非環状構造部分であるグルカンと、香
料、水を含有することを特徴とする香水コロン組成物で
ある。
【０００６】本発明の請求項２は、さらにエチルアルコ
ールを含有することを特徴とする請求項１記載の香水コ
ロン組成物である。
ールを含有することを特徴とする請求項１記載の香水コ
ロン組成物である。
【０００７】本発明の請求項３は、内分岐環状構造部分
と外分岐構造部分とを有する、重合度が５０から５００
０の範囲にあるグルカンであって、ここで、内分岐環状
構造部分とはα−１，４−グルコシド結合とα−１，６
−グルコシド結合とで形成される環状構造部分であり、
そして外分岐構造部分とは、該内分岐環状構造部分に結
合した非環状構造部分であるグルカンに、香料を含浸さ
せた香料組成物と、上記グルカン、香料、水、エチルア
ルコールからなる群から選ばれる１種または２種以上を
含有することを特徴とする香水コロン組成物である。
と外分岐構造部分とを有する、重合度が５０から５００
０の範囲にあるグルカンであって、ここで、内分岐環状
構造部分とはα−１，４−グルコシド結合とα−１，６
−グルコシド結合とで形成される環状構造部分であり、
そして外分岐構造部分とは、該内分岐環状構造部分に結
合した非環状構造部分であるグルカンに、香料を含浸さ
せた香料組成物と、上記グルカン、香料、水、エチルア
ルコールからなる群から選ばれる１種または２種以上を
含有することを特徴とする香水コロン組成物である。
【０００８】本発明の請求項４は、内分岐環状構造部分
と外分岐構造部分とを有する、重合度が５０から５００
０の範囲にあるグルカンであって、ここで、内分岐環状
構造部分とはα−１，４−グルコシド結合とα−１，６
−グルコシド結合とで形成される環状構造部分であり、
そして外分岐構造部分とは、該内分岐環状構造部分に結
合した非環状構造部分であるグルカンが、分子量１００
００以下の成分を除去してあることを特徴とする請求項
１〜３のいずれか１項記載の香水コロン組成物に関す
る。
と外分岐構造部分とを有する、重合度が５０から５００
０の範囲にあるグルカンであって、ここで、内分岐環状
構造部分とはα−１，４−グルコシド結合とα−１，６
−グルコシド結合とで形成される環状構造部分であり、
そして外分岐構造部分とは、該内分岐環状構造部分に結
合した非環状構造部分であるグルカンが、分子量１００
００以下の成分を除去してあることを特徴とする請求項
１〜３のいずれか１項記載の香水コロン組成物に関す
る。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる高度分岐環状
デキストリンは、特開平８−１３４１０４号公報記載の
方法に従い、１，４−α−グルカン分岐酵素（枝作り酵
素、Ｑ酵素）、４−α−グルカノトランスフェラーゼ
（Ｄ酵素、アマロマルターゼ、不均化酵素）、サイクロ
デキストリングルカノトランスフェラーゼ（ＣＧＴａｇ
ｅ）等の枝作り酵素を澱粉（ワキシーコーンスターチが
好ましい）に作用させて得られる。これらの酵素は、内
分岐環状構造部分と外分岐構造部分とを有する、重合度
が５０から５０００の範囲にあるグルカンであって、こ
こで、内分岐環状構造部分とはα−１，４−グルコシド
結合とα−１，６−グルコシド結合とで形成される環状
構造部分であり、そして外分岐構造部分とは、該内分岐
環状構造部分に結合した非環状構造部分であるグルカン
を生成する能力を持っている。本発明では酵素として特
にα−１，４−グルカン分岐酵素（ＥＣ２．４．１．１
８）を用いることが好ましい。本発明で用いる高度分岐
環状デキストリンとしては、江崎グリコ（株）製のクラ
スターデキストリン（商標）が、入手容易であり、量的
な供給安定性に優れることから好ましい。
デキストリンは、特開平８−１３４１０４号公報記載の
方法に従い、１，４−α−グルカン分岐酵素（枝作り酵
素、Ｑ酵素）、４−α−グルカノトランスフェラーゼ
（Ｄ酵素、アマロマルターゼ、不均化酵素）、サイクロ
デキストリングルカノトランスフェラーゼ（ＣＧＴａｇ
ｅ）等の枝作り酵素を澱粉（ワキシーコーンスターチが
好ましい）に作用させて得られる。これらの酵素は、内
分岐環状構造部分と外分岐構造部分とを有する、重合度
が５０から５０００の範囲にあるグルカンであって、こ
こで、内分岐環状構造部分とはα−１，４−グルコシド
結合とα−１，６−グルコシド結合とで形成される環状
構造部分であり、そして外分岐構造部分とは、該内分岐
環状構造部分に結合した非環状構造部分であるグルカン
を生成する能力を持っている。本発明では酵素として特
にα−１，４−グルカン分岐酵素（ＥＣ２．４．１．１
８）を用いることが好ましい。本発明で用いる高度分岐
環状デキストリンとしては、江崎グリコ（株）製のクラ
スターデキストリン（商標）が、入手容易であり、量的
な供給安定性に優れることから好ましい。
【００１０】また、本発明の請求項４で用いられる高度
分岐環状デキストリンは、上記高度分岐環状デキストリ
ンに入っている低分子成分を除去するために、これを精
製して得られた精製高度分岐環状デキストリンである。
高度分岐環状デキストリンの精製方法としては、限外ろ
過膜を用いる方法、ゲルろ過を行う方法が挙げられる
が、工業的に容易な限外ろ過膜を用いることが好まし
い。本発明では分子量１００００以下、より好ましくは
３００００以下の成分を除去し、これらの成分が１．０
質量％以下になるように精製することが好ましい。この
操作により、例えばグルコースなど、製剤の高温での安
定性に影響を与える低分子成分が除去されるため、製品
の安定性をより高めることができる。
分岐環状デキストリンは、上記高度分岐環状デキストリ
ンに入っている低分子成分を除去するために、これを精
製して得られた精製高度分岐環状デキストリンである。
高度分岐環状デキストリンの精製方法としては、限外ろ
過膜を用いる方法、ゲルろ過を行う方法が挙げられる
が、工業的に容易な限外ろ過膜を用いることが好まし
い。本発明では分子量１００００以下、より好ましくは
３００００以下の成分を除去し、これらの成分が１．０
質量％以下になるように精製することが好ましい。この
操作により、例えばグルコースなど、製剤の高温での安
定性に影響を与える低分子成分が除去されるため、製品
の安定性をより高めることができる。
【００１１】本発明の香水コロン組成物で用いる高度分
岐環状デキストリン、精製高度分岐環状デキストリンの
配合量としては、香水コロン組成物の総量に対して、
０．００００１〜６０質量％が好ましく、特に好ましく
は１〜２０質量％である。
岐環状デキストリン、精製高度分岐環状デキストリンの
配合量としては、香水コロン組成物の総量に対して、
０．００００１〜６０質量％が好ましく、特に好ましく
は１〜２０質量％である。
【００１２】本発明に用いられる香料は、特に限定され
るものではなく、通常一般に用いられる香料のうち単独
または２種以上混合して使用できる。その配合量は香水
コロン組成物の総量に対して、０．００１〜９９質量％
が好ましく、特に好ましくは０．１〜５０質量％であ
る。
るものではなく、通常一般に用いられる香料のうち単独
または２種以上混合して使用できる。その配合量は香水
コロン組成物の総量に対して、０．００１〜９９質量％
が好ましく、特に好ましくは０．１〜５０質量％であ
る。
【００１３】本発明の香水コロン組成物において、香料
を予め高度分岐環状デキストリンまたは精製高度分岐環
状デキストリンに含浸させたものを用いて配合すること
が、特に長期間における香りの持続性のために好まし
い。本発明の香水コロン組成物で用いる香料含浸高度分
岐環状デキストリン、香料含浸精製高度分岐環状デキス
トリンは以下の方法で得ることができる。本発明はこれ
に限定されるものではない。容器に高度分岐環状デキス
トリンまたは精製高度分岐環状デキストリンを一定量取
り、攪拌させながら香料を少しずつ滴下させ、十分に攪
拌した後、香料含浸高度分岐環状デキストリンまたは香
料含浸精製高度分岐環状デキストリンを得る。または、
高度分岐環状デキストリンまたは精製高度分岐環状デキ
ストリンを水、アルコール等の溶媒に溶解した液に香料
を添加し、必要によってはタンパク質や乳化剤等を添加
し、その後乾燥し溶媒を除去し、香料含浸高度分岐環状
デキストリンまたは香料含浸精製高度分岐環状デキスト
リンを得ることができる。高度分岐環状デキストリンま
たは精製高度分岐環状デキストリンに含浸させる香料の
割合としては、含浸させようとする高度分岐環状デキス
トリンまたは精製高度分岐環状デキストリンに対し１〜
５０質量％が好ましく、特に好ましくは５〜３０質量％
である。
を予め高度分岐環状デキストリンまたは精製高度分岐環
状デキストリンに含浸させたものを用いて配合すること
が、特に長期間における香りの持続性のために好まし
い。本発明の香水コロン組成物で用いる香料含浸高度分
岐環状デキストリン、香料含浸精製高度分岐環状デキス
トリンは以下の方法で得ることができる。本発明はこれ
に限定されるものではない。容器に高度分岐環状デキス
トリンまたは精製高度分岐環状デキストリンを一定量取
り、攪拌させながら香料を少しずつ滴下させ、十分に攪
拌した後、香料含浸高度分岐環状デキストリンまたは香
料含浸精製高度分岐環状デキストリンを得る。または、
高度分岐環状デキストリンまたは精製高度分岐環状デキ
ストリンを水、アルコール等の溶媒に溶解した液に香料
を添加し、必要によってはタンパク質や乳化剤等を添加
し、その後乾燥し溶媒を除去し、香料含浸高度分岐環状
デキストリンまたは香料含浸精製高度分岐環状デキスト
リンを得ることができる。高度分岐環状デキストリンま
たは精製高度分岐環状デキストリンに含浸させる香料の
割合としては、含浸させようとする高度分岐環状デキス
トリンまたは精製高度分岐環状デキストリンに対し１〜
５０質量％が好ましく、特に好ましくは５〜３０質量％
である。
【００１４】本発明の香水コロン組成物で用いる水とし
ては、精製水、天然水、海水深層水等であり、その配合
量としては、香水コロン組成物の総量に対して、０．０
０１〜９９質量％が好ましく、特に好ましくは５〜９５
質量％である。
ては、精製水、天然水、海水深層水等であり、その配合
量としては、香水コロン組成物の総量に対して、０．０
０１〜９９質量％が好ましく、特に好ましくは５〜９５
質量％である。
【００１５】本発明の香水コロン組成物で用いるエチル
アルコールとしては、未変性エチルアルコール、変性エ
チルアルコールであり、その配合量としては、香水コロ
ン組成物の総量に対して、０．００１〜９９質量％が好
ましく、特に好ましくは０．５〜５０質量％である。
アルコールとしては、未変性エチルアルコール、変性エ
チルアルコールであり、その配合量としては、香水コロ
ン組成物の総量に対して、０．００１〜９９質量％が好
ましく、特に好ましくは０．５〜５０質量％である。
【００１６】本発明の香水コロン組成物には、その効果
を損なわない範囲で必要に応じて他の成分、例えば保留
剤、界面活性剤、湿潤剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、
防腐剤、色剤、その他一般に化粧品業界で汎用されてい
る成分を配合することが出来る。
を損なわない範囲で必要に応じて他の成分、例えば保留
剤、界面活性剤、湿潤剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、
防腐剤、色剤、その他一般に化粧品業界で汎用されてい
る成分を配合することが出来る。
【００１７】
【実施例】次に、実施例および比較例によって本発明を
さらに詳細に説明する。本発明はこれにより限定される
ものではない。配合量は質量％である。
さらに詳細に説明する。本発明はこれにより限定される
ものではない。配合量は質量％である。
【００１８】［高度分岐環状デキストリンの製造］環状
構造を有するグルカンの製造は、基本的に特開平８−１
３４１０４に開示される方法にしたがって以下のように
行った。市販のワキシーコーンスターチ５ｋｇを２５リ
ットルのリン酸ナトリウム緩衝液（pH７程度）に懸濁
し、加熱糊化させた。約５０℃まで放冷後、２，００
０，０００単位の枝作り酵素（EC. 2.4.1.18）を作用さ
せた。反応終了後、加熱により枝作り酵素を失活させて
除去し、脱塩、脱色後、乾燥して、粉末の環状グルカン
約４ｋｇを得た。枝作り酵素は、バチルスステアロサー
モフィラスＴＲＢＥ１４株（寄託番号Ｐ−１３９１６）
の菌体抽出液より精製したものを用いた。これを限外ろ
過膜を用いて分子量３００００以下の成分を除去し、精
製高度分岐環状デキストリンを得た。この工程により、
精製前に含まれていたグルコース量が４．０質量％から
０．０２質量％に減少し、分子量３００００以下のもの
の合計が１０質量％から０．５質量％以下に減少してい
た。本発明では、これをさらにスプレードライヤーを用
いて噴霧乾燥したものを使用した。
構造を有するグルカンの製造は、基本的に特開平８−１
３４１０４に開示される方法にしたがって以下のように
行った。市販のワキシーコーンスターチ５ｋｇを２５リ
ットルのリン酸ナトリウム緩衝液（pH７程度）に懸濁
し、加熱糊化させた。約５０℃まで放冷後、２，００
０，０００単位の枝作り酵素（EC. 2.4.1.18）を作用さ
せた。反応終了後、加熱により枝作り酵素を失活させて
除去し、脱塩、脱色後、乾燥して、粉末の環状グルカン
約４ｋｇを得た。枝作り酵素は、バチルスステアロサー
モフィラスＴＲＢＥ１４株（寄託番号Ｐ−１３９１６）
の菌体抽出液より精製したものを用いた。これを限外ろ
過膜を用いて分子量３００００以下の成分を除去し、精
製高度分岐環状デキストリンを得た。この工程により、
精製前に含まれていたグルコース量が４．０質量％から
０．０２質量％に減少し、分子量３００００以下のもの
の合計が１０質量％から０．５質量％以下に減少してい
た。本発明では、これをさらにスプレードライヤーを用
いて噴霧乾燥したものを使用した。
【００１９】なお、以下の実施例において用いた調合香
料（調合香料Ａ）の組成を表１に示す。
料（調合香料Ａ）の組成を表１に示す。
【００２０】
【表１】
【００２１】実施例１〜６、比較例１〜３
表２の配合処方の香水コロン組成物を常法に従って調製
した。上記調合香料Ａまたは香料含浸高度分岐環状デキ
ストリン（容器に精製高度分岐環状デキストリンを取
り、攪拌させながら精製高度分岐環状デキストリンに対
し１５質量％の上記調合香料Ａを少しずつ滴下させ、十
分に攪拌した後、香料含浸精製高度分岐環状デキストリ
ンを得た。）を香水コロン組成物中に配合する場合、容
器に精製水を計量した後、適量のエチルアルコールを加
え、更に調合香料または調合香料含浸高度分岐環状デキ
ストリンを徐々に加えながら十分に攪拌して目的の香水
コロン組成物を調製した。
した。上記調合香料Ａまたは香料含浸高度分岐環状デキ
ストリン（容器に精製高度分岐環状デキストリンを取
り、攪拌させながら精製高度分岐環状デキストリンに対
し１５質量％の上記調合香料Ａを少しずつ滴下させ、十
分に攪拌した後、香料含浸精製高度分岐環状デキストリ
ンを得た。）を香水コロン組成物中に配合する場合、容
器に精製水を計量した後、適量のエチルアルコールを加
え、更に調合香料または調合香料含浸高度分岐環状デキ
ストリンを徐々に加えながら十分に攪拌して目的の香水
コロン組成物を調製した。
【００２２】
【表２】
【００２３】得られた香水コロン組成物を、香りの持続
性、保湿効果、刺激感の有無について下記に示す方法に
て評価を行った。得られた結果を表３に示す。
性、保湿効果、刺激感の有無について下記に示す方法に
て評価を行った。得られた結果を表３に示す。
【００２４】［評価方法］
（１）香りの持続性
専門パネル１０名を用いて香りの持続性のテストを行っ
た。各試料をディスペンサー容器に入れ、パネルの皮膚
に一吹き（約０．１ｍｌ）し、直後、３０分後、３時間
後の香りの強さを５段階評価（＋２，＋１，０，−１，
−２）で評価し、各試料毎の平均値を下記評価基準に基
づいて示した。 ＋１以上＋２以下 ： ◎ ０以上 ＋１未満 ： ○ −１以上 ０未満 ： △ −２以上−１未満 ： ×
た。各試料をディスペンサー容器に入れ、パネルの皮膚
に一吹き（約０．１ｍｌ）し、直後、３０分後、３時間
後の香りの強さを５段階評価（＋２，＋１，０，−１，
−２）で評価し、各試料毎の平均値を下記評価基準に基
づいて示した。 ＋１以上＋２以下 ： ◎ ０以上 ＋１未満 ： ○ −１以上 ０未満 ： △ −２以上−１未満 ： ×
【００２５】（２）保湿効果
専門パネル１０名を用いて、各試料を入浴後の肌に塗布
し、３０分後の肌状態を官能評価した。 大変しっとりしている ： ◎ しっとりしている ： ○ あまりしっとりしていない ： △ しっとりしていない ： ×
し、３０分後の肌状態を官能評価した。 大変しっとりしている ： ◎ しっとりしている ： ○ あまりしっとりしていない ： △ しっとりしていない ： ×
【００２６】（３）刺激感の有無
専門パネル１０名を用いて、各試料を塗布した直後の刺
激感の有無を評価した。 全く刺激は無い ： ◎ ほとんど刺激は無い ： ○ やや刺激を感じる ： △ 刺激感がある ： ×
激感の有無を評価した。 全く刺激は無い ： ◎ ほとんど刺激は無い ： ○ やや刺激を感じる ： △ 刺激感がある ： ×
【００２７】
【表３】
【００２８】
【発明の効果】以上のことから、本発明は、内分岐環状
構造部分と外分岐構造部分とを有する、重合度が５０か
ら５０００の範囲にあるグルカンであって、ここで、内
分岐環状構造部分とはα−１，４−グルコシド結合とα
−１，６−グルコシド結合とで形成される環状構造部分
であり、そして外分岐構造部分とは、該内分岐環状構造
部分に結合した非環状構造部分であるグルカン、または
かつ分子量１００００以下の低分子量成分を除去した上
記グルカンと、香料、水を含有させたことを特徴とする
香水コロン組成物および更にエチルアルコールを含有す
る香水コロン組成物が、香りの持続性（残香性）、保湿
効果、使用感に優れていることは明らかである。
構造部分と外分岐構造部分とを有する、重合度が５０か
ら５０００の範囲にあるグルカンであって、ここで、内
分岐環状構造部分とはα−１，４−グルコシド結合とα
−１，６−グルコシド結合とで形成される環状構造部分
であり、そして外分岐構造部分とは、該内分岐環状構造
部分に結合した非環状構造部分であるグルカン、または
かつ分子量１００００以下の低分子量成分を除去した上
記グルカンと、香料、水を含有させたことを特徴とする
香水コロン組成物および更にエチルアルコールを含有す
る香水コロン組成物が、香りの持続性（残香性）、保湿
効果、使用感に優れていることは明らかである。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 黒田 章裕
神奈川県小田原市寿町５丁目３番28号 カ
ネボウ株式会社化粧品研究所内
(72)発明者 鷹羽 武史
兵庫県神戸市北区日の峰４−７−16
(72)発明者 高田 洋樹
兵庫県神戸市灘区楠丘町６丁目５−20−
304
(72)発明者 栗木 隆
大阪府吹田市五月が丘東８番Ｃ−512
Claims (4)
- 【請求項１】 内分岐環状構造部分と外分岐構造部分と
を有する、重合度が５０から５０００の範囲にあるグル
カンであって、ここで、内分岐環状構造部分とはα−
１，４−グルコシド結合とα−１，６−グルコシド結合
とで形成される環状構造部分であり、そして外分岐構造
部分とは、該内分岐環状構造部分に結合した非環状構造
部分であるグルカンと、香料、水を含有することを特徴
とする香水コロン組成物。 - 【請求項２】 さらにエチルアルコールを含有すること
を特徴とする請求項１記載の香水コロン組成物。 - 【請求項３】 内分岐環状構造部分と外分岐構造部分と
を有する、重合度が５０から５０００の範囲にあるグル
カンであって、ここで、内分岐環状構造部分とはα−
１，４−グルコシド結合とα−１，６−グルコシド結合
とで形成される環状構造部分であり、そして外分岐構造
部分とは、該内分岐環状構造部分に結合した非環状構造
部分であるグルカンに、香料を含浸させた香料組成物
と、上記グルカン、香料、水、エチルアルコールからな
る群から選ばれる１種または２種以上を含有することを
特徴とする香水コロン組成物。 - 【請求項４】 内分岐環状構造部分と外分岐構造部分と
を有する、重合度が５０から５０００の範囲にあるグル
カンであって、ここで、内分岐環状構造部分とはα−
１，４−グルコシド結合とα−１，６−グルコシド結合
とで形成される環状構造部分であり、そして外分岐構造
部分とは、該内分岐環状構造部分に結合した非環状構造
部分であるグルカンが、分子量１００００以下の成分を
除去してあることを特徴とする請求項１〜３のいずれか
１項記載の香水コロン組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002031833A JP2003238376A (ja) | 2002-02-08 | 2002-02-08 | 香水コロン組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002031833A JP2003238376A (ja) | 2002-02-08 | 2002-02-08 | 香水コロン組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003238376A true JP2003238376A (ja) | 2003-08-27 |
Family
ID=27775127
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002031833A Pending JP2003238376A (ja) | 2002-02-08 | 2002-02-08 | 香水コロン組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003238376A (ja) |
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2002
- 2002-02-08 JP JP2002031833A patent/JP2003238376A/ja active Pending
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