JPH11269030A - 化粧用及び／または皮膚科用パウダ―、その製造方法及びその使用 - Google Patents
化粧用及び／または皮膚科用パウダ―、その製造方法及びその使用Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 刺激性及び吸湿性の問題をもたず、高い温度
及び圧力を適用せずに調製可能な無水の化粧用または皮
膚科用パウダーを提供する。 【解決手段】 少なくとも一の変性デンプン及び少なく
とも一のオイルを含むオイル相を含むパウダーを調製す
る。
及び圧力を適用せずに調製可能な無水の化粧用または皮
膚科用パウダーを提供する。 【解決手段】 少なくとも一の変性デンプン及び少なく
とも一のオイルを含むオイル相を含むパウダーを調製す
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧用または皮膚
科用パウダー、その製造方法及び特に皮膚、粘膜及び／
または頭皮の手入れ、クレンジング、メイクアップ除
去、メイクアップ及び／または処理のためのその使用に
関する。
科用パウダー、その製造方法及び特に皮膚、粘膜及び／
または頭皮の手入れ、クレンジング、メイクアップ除
去、メイクアップ及び／または処理のためのその使用に
関する。
【０００２】
【従来の技術】化粧品または皮膚科の分野において、一
般に使用される無水製品の欠点（脂性の感触、手に取る
ことが困難）を改善するために、オイルの含有割合が高
いパウダーが使用可能であり、これらのパウダーは、し
たがって、快適に適用されるという利点を有する。しか
しながら、これらのパウダーは通常は界面活性剤を含有
するが、これらは刺激剤となり得るものであり、また、
一般的に使用時に再水和させるものであり、このため扱
いが困難である。
般に使用される無水製品の欠点（脂性の感触、手に取る
ことが困難）を改善するために、オイルの含有割合が高
いパウダーが使用可能であり、これらのパウダーは、し
たがって、快適に適用されるという利点を有する。しか
しながら、これらのパウダーは通常は界面活性剤を含有
するが、これらは刺激剤となり得るものであり、また、
一般的に使用時に再水和させるものであり、このため扱
いが困難である。
【０００３】さらにまた、低いオイル含量と高い充填剤
含量を有し、この場合はオイル相の低い含量及び必然的
に皮膚表面に目に見える膜を残すことから、使用に際し
十分に快適でないという短所を有するため、ケア製品と
しては使用不可能なメイクアップパウダーは既知であ
る。
含量を有し、この場合はオイル相の低い含量及び必然的
に皮膚表面に目に見える膜を残すことから、使用に際し
十分に快適でないという短所を有するため、ケア製品と
しては使用不可能なメイクアップパウダーは既知であ
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】スキンケアの分野で
は、欧州特許出願６６４，１１２号には、オイル、生体
高分子及び多糖類を主成分とするパウダーが記載されて
おり、これは、水中油型（Ｏ／Ｗ）エマルションから得
られ、そのまままたはＯ／Ｗエマルションへの再水和の
後使用可能である。しかしながら、こうしたパウダー
は、動物または植物起源のタンパク質から選択される生
体高分子を含有するという欠点を有するが、これらはパ
ウダーの支持体を構成するため、パウダーの構成には必
須である。現在、化粧用または皮膚科用製品における動
物起源のタンパク質の使用は回避される。さらに、これ
らのタンパク質は経時的保存性に欠け、植物起源の所定
のタンパク質、例えば大豆タンパク質は、特に、既存の
文献の場合に相当する少なくとも４％の量で使用された
場合、刺激性となり得ることがわかっている。
は、欧州特許出願６６４，１１２号には、オイル、生体
高分子及び多糖類を主成分とするパウダーが記載されて
おり、これは、水中油型（Ｏ／Ｗ）エマルションから得
られ、そのまままたはＯ／Ｗエマルションへの再水和の
後使用可能である。しかしながら、こうしたパウダー
は、動物または植物起源のタンパク質から選択される生
体高分子を含有するという欠点を有するが、これらはパ
ウダーの支持体を構成するため、パウダーの構成には必
須である。現在、化粧用または皮膚科用製品における動
物起源のタンパク質の使用は回避される。さらに、これ
らのタンパク質は経時的保存性に欠け、植物起源の所定
のタンパク質、例えば大豆タンパク質は、特に、既存の
文献の場合に相当する少なくとも４％の量で使用された
場合、刺激性となり得ることがわかっている。
【０００５】さらにまた、この文献によって得られるパ
ウダーは、吸湿性であって、これは、湿気の多い熱帯の
国では湿っぽくなる傾向を有して劣悪な保存性を示すた
め、該パウダーをそのまま用いようとする場合は欠点と
なる。
ウダーは、吸湿性であって、これは、湿気の多い熱帯の
国では湿っぽくなる傾向を有して劣悪な保存性を示すた
め、該パウダーをそのまま用いようとする場合は欠点と
なる。
【０００６】さらにまた、国際特許出願９５／２８８４
９号には、食品分野で使用可能な固形組成物が記載され
ており、これはデンプン及びオイルの水性分散物の脱水
によって調製され、容易に水中に再分散されて、乳化剤
の使用を要さずに安定な分散物を形成可能である。この
文献によって使用される方法は、デンプン、オイル及び
水相の混合物を高い温度及び圧力にさらし、水相中にデ
ンプンを完全に溶解させることからなる。この技術は、
デンプン、オイル及び水相を混合する際に高温とするこ
とを要し、該組成物が、高温に対して反応性で容易に酸
化される植物起源のオイルを含有する場合、または、化
粧品分野ではしばしば該当する温度変性活性剤の添加を
所望する場合には、このように高温とすることが特に有
害であるという欠点を有する。さらにまた、得られるパ
ウダーは吸湿性で、したがって水の存在に反応性であ
り、上述したと同じ欠点を有する。さらに、該文献中の
実施例では、使用されたデンプンは未変性デンプンであ
って、これらは吸湿性の組成物を与えるという欠点を有
する他にも、細菌学的保護にも乏しいという欠点を有す
る。
９号には、食品分野で使用可能な固形組成物が記載され
ており、これはデンプン及びオイルの水性分散物の脱水
によって調製され、容易に水中に再分散されて、乳化剤
の使用を要さずに安定な分散物を形成可能である。この
文献によって使用される方法は、デンプン、オイル及び
水相の混合物を高い温度及び圧力にさらし、水相中にデ
ンプンを完全に溶解させることからなる。この技術は、
デンプン、オイル及び水相を混合する際に高温とするこ
とを要し、該組成物が、高温に対して反応性で容易に酸
化される植物起源のオイルを含有する場合、または、化
粧品分野ではしばしば該当する温度変性活性剤の添加を
所望する場合には、このように高温とすることが特に有
害であるという欠点を有する。さらにまた、得られるパ
ウダーは吸湿性で、したがって水の存在に反応性であ
り、上述したと同じ欠点を有する。さらに、該文献中の
実施例では、使用されたデンプンは未変性デンプンであ
って、これらは吸湿性の組成物を与えるという欠点を有
する他にも、細菌学的保護にも乏しいという欠点を有す
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】出
願人は、予期せぬことに、変性デンプンの使用によれ
ば、少なくとも一の脂肪物質を含有可能であり、特に従
来のパウダーの吸湿性の欠点をもたず、その調製にはデ
ンプンの完全な溶解が必要ではなく、したがってデンプ
ン、オイル及び水相の混合の際に高い温度及び圧力を適
用する必要のない無水の化粧用または皮膚科用パウダー
が得られることを見いだした。
願人は、予期せぬことに、変性デンプンの使用によれ
ば、少なくとも一の脂肪物質を含有可能であり、特に従
来のパウダーの吸湿性の欠点をもたず、その調製にはデ
ンプンの完全な溶解が必要ではなく、したがってデンプ
ン、オイル及び水相の混合の際に高い温度及び圧力を適
用する必要のない無水の化粧用または皮膚科用パウダー
が得られることを見いだした。
【０００８】したがって、本発明の主題は、化粧用また
は皮膚科用パウダーであって、これは組成物全重量に対
して５から７０重量％の少なくとも一の変性デンプン及
び少なくとも一のオイルを含む３０から９５重量％のオ
イル相を含むことを特徴とする。
は皮膚科用パウダーであって、これは組成物全重量に対
して５から７０重量％の少なくとも一の変性デンプン及
び少なくとも一のオイルを含む３０から９５重量％のオ
イル相を含むことを特徴とする。
【０００９】“パウダー”との用語は、非常に微細な均
一の粒子または微粒子に分けられた固形物質を表すもの
である。本発明のパウダーは、タンパク質を全く含まな
いことが好ましい。本発明の特定の実施態様によれば、
該パウダーは、５から５０重量％の変性デンプン及び５
０から９５重量％のオイル相を含む。本発明のパウダー
は、デンプン中に固定化されたオイル相を含む。
一の粒子または微粒子に分けられた固形物質を表すもの
である。本発明のパウダーは、タンパク質を全く含まな
いことが好ましい。本発明の特定の実施態様によれば、
該パウダーは、５から５０重量％の変性デンプン及び５
０から９５重量％のオイル相を含む。本発明のパウダー
は、デンプン中に固定化されたオイル相を含む。
【００１０】このパウダーは特に、多量のオイルにも関
わらず、脂性の効果を残さずにあらゆるタイプの皮膚に
適用可能であり、迅速且つ容易に使用され、目に見える
膜を残さずに皮膚に浸透し、脂肪物質の保湿特性を維持
し、また、そのまま使用可能なので水などの液体の付加
を要しないという利点を有する。さらにまた、所望の量
を容易に取り出すことができる。
わらず、脂性の効果を残さずにあらゆるタイプの皮膚に
適用可能であり、迅速且つ容易に使用され、目に見える
膜を残さずに皮膚に浸透し、脂肪物質の保湿特性を維持
し、また、そのまま使用可能なので水などの液体の付加
を要しないという利点を有する。さらにまた、所望の量
を容易に取り出すことができる。
【００１１】さらに、このパウダーが乳化剤なしに得ら
れてよく維持されるので、乳化剤及び／または保存料の
添加が回避でき、標準的なケア製品よりも格段に刺激性
の低いパウダーを得ることができる。
れてよく維持されるので、乳化剤及び／または保存料の
添加が回避でき、標準的なケア製品よりも格段に刺激性
の低いパウダーを得ることができる。
【００１２】さらにまた、この形態で存在する化粧用製
品であれば、様々な物理化学特性を有する化合物が導入
される。したがって、この製品は、洗浄剤を含有可能で
ある。これにより、特に、皮膚を保湿し栄養を与えると
同時に、皮膚を洗浄することが可能になる。このよう
に、ここで扱っているのは、多様な応用を有し、あるタ
イプの皮膚に特定的なものではない化粧用または皮膚科
用製品の新たな構想である。
品であれば、様々な物理化学特性を有する化合物が導入
される。したがって、この製品は、洗浄剤を含有可能で
ある。これにより、特に、皮膚を保湿し栄養を与えると
同時に、皮膚を洗浄することが可能になる。このよう
に、ここで扱っているのは、多様な応用を有し、あるタ
イプの皮膚に特定的なものではない化粧用または皮膚科
用製品の新たな構想である。
【００１３】さらにまた、水及び／または酸化に反応性
であることが既知の化合物、例えばビタミン（ビタミン
Ｃ、ビタミンＡまたはこれらのエステル）または酵素な
どを、これらのパウダーに導入可能である。これらの化
合物は、この媒体中に長時間維持されるため、経時的に
その活性を失うことがない。
であることが既知の化合物、例えばビタミン（ビタミン
Ｃ、ビタミンＡまたはこれらのエステル）または酵素な
どを、これらのパウダーに導入可能である。これらの化
合物は、この媒体中に長時間維持されるため、経時的に
その活性を失うことがない。
【００１４】本発明のパウダーは、特に約０．１から約
１００μm、好ましくは０．５から５０μm、さらには１
から１０μmの範囲を取りうる粒子サイズ（数平均粒子
サイズ）を有する。粒子サイズは、Leeds-Northrup社製
の“Ｍｉｃｒｏｔｒａｃ ×１００ ＆ ＳＲＡ １５
０”を用いて測定される。
１００μm、好ましくは０．５から５０μm、さらには１
から１０μmの範囲を取りうる粒子サイズ（数平均粒子
サイズ）を有する。粒子サイズは、Leeds-Northrup社製
の“Ｍｉｃｒｏｔｒａｃ ×１００ ＆ ＳＲＡ １５
０”を用いて測定される。
【００１５】本発明の組成物に使用される変性デンプン
は、次の一以上の反応により変性可能である:プレゲル
化（pregelatinization）、酸化、架橋、エステル化。
特にまた、これらの反応は、下記の方法で実行可能であ
る： ・デンプン粒子をバースト（bursting）させる（例えば
乾燥ドラムの中乾燥及び加熱する）ことによるプレゲル
化； ・強力な酸化剤での酸化（例えば、次亜塩素酸ナトリウ
ムでデンプン水溶液を処理することによる）、ひいて
は、デンプン分子へのカルボニル基の導入及び該デンプ
ン分子の解重合； ・デンプン分子のヒドロキシル基と反応することのでき
る官能剤との架橋、これによる（例えば、グリセリル及
び／またはホスファート基との）結合； ・アルキル媒体中でのエステル化、これによる特にアセ
チル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、カルボ
キシメチル、オクテニルスクシン酸基等の官能基のグラ
フト化。
は、次の一以上の反応により変性可能である:プレゲル
化（pregelatinization）、酸化、架橋、エステル化。
特にまた、これらの反応は、下記の方法で実行可能であ
る： ・デンプン粒子をバースト（bursting）させる（例えば
乾燥ドラムの中乾燥及び加熱する）ことによるプレゲル
化； ・強力な酸化剤での酸化（例えば、次亜塩素酸ナトリウ
ムでデンプン水溶液を処理することによる）、ひいて
は、デンプン分子へのカルボニル基の導入及び該デンプ
ン分子の解重合； ・デンプン分子のヒドロキシル基と反応することのでき
る官能剤との架橋、これによる（例えば、グリセリル及
び／またはホスファート基との）結合； ・アルキル媒体中でのエステル化、これによる特にアセ
チル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、カルボ
キシメチル、オクテニルスクシン酸基等の官能基のグラ
フト化。
【００１６】本発明で使用可能な変性デンプンとして
は、例えば、オクテニルスクシン酸無水物でエステル化
したデンプン、特に例えばNational Starch社よりＤｒ
ｙ−Ｆｌｏの名で市販のもの等の“Ａｌｍｉｎｉｕｍ
Ｓｔａｒｃｈ ｏｃｔｅｎｙｌｓｕｃｃｉｎａｔｅ”、
Amylum社によりＲｅｓｉｓｔａｍｙｌ Ｅ２の名で市販
の架橋コーンスターチ；Amylum社によりＳｕｐｒａｍｙ
ｌ Ｐ ６０の名で市販の、カルボキシメチル基でエス
テル化したジャガイモデンプン；Amylum社によりＭｅｒ
ｉｇｅｌ ＥＦ６の名で市販の、ヒドロキシプロピル基
でエステル化したコーンスターチ；National Starch社
よりＮａｔｒｏｓｏｒｂ ＨＦＢの名で市販の、オクテ
ニルスクシン酸無水物で変性し、次いで疎水ユニットで
変性したプレゲル化デンプン；Cerestar社よりＣ* Ｆ
ｌｏ ０６２０５の名で市販の、架橋し、アセチル化し
たコーンスターチを挙げることができる。
は、例えば、オクテニルスクシン酸無水物でエステル化
したデンプン、特に例えばNational Starch社よりＤｒ
ｙ−Ｆｌｏの名で市販のもの等の“Ａｌｍｉｎｉｕｍ
Ｓｔａｒｃｈ ｏｃｔｅｎｙｌｓｕｃｃｉｎａｔｅ”、
Amylum社によりＲｅｓｉｓｔａｍｙｌ Ｅ２の名で市販
の架橋コーンスターチ；Amylum社によりＳｕｐｒａｍｙ
ｌ Ｐ ６０の名で市販の、カルボキシメチル基でエス
テル化したジャガイモデンプン；Amylum社によりＭｅｒ
ｉｇｅｌ ＥＦ６の名で市販の、ヒドロキシプロピル基
でエステル化したコーンスターチ；National Starch社
よりＮａｔｒｏｓｏｒｂ ＨＦＢの名で市販の、オクテ
ニルスクシン酸無水物で変性し、次いで疎水ユニットで
変性したプレゲル化デンプン；Cerestar社よりＣ* Ｆ
ｌｏ ０６２０５の名で市販の、架橋し、アセチル化し
たコーンスターチを挙げることができる。
【００１７】本発明の好ましい実施態様によれば、使用
されるデンプンは、Ｄｒｙ−Ｆｌｏ及びＣ* Ｆｌｏで
ある。
されるデンプンは、Ｄｒｙ−Ｆｌｏ及びＣ* Ｆｌｏで
ある。
【００１８】オイル相は少なくとも一のオイルを含有す
る。使用されるオイルは、鉱物オイル、例えば流動パラ
フィンまたは鉱油、シリコーンオイル例えば揮発性シリ
コーンオイル、植物起源のオイル（例えばスィートアー
モンドオイルまたはアプリコットカーネルオイル）、動
物起源のオイル及び合成オイル、及びこれらの混合物よ
り選択可能である。
る。使用されるオイルは、鉱物オイル、例えば流動パラ
フィンまたは鉱油、シリコーンオイル例えば揮発性シリ
コーンオイル、植物起源のオイル（例えばスィートアー
モンドオイルまたはアプリコットカーネルオイル）、動
物起源のオイル及び合成オイル、及びこれらの混合物よ
り選択可能である。
【００１９】該オイルには、例えば、脂肪酸、脂肪アル
コール、ワックス、例えば動物起源のワックス、例えば
ミツロウ、カルナウバワックスまたはカンデリラワック
ス、鉱物ワックス、例えば、微晶質ワックス、及び合成
ワックス、例えばポリエチレンワックスまたはシリコー
ンワックス等の脂肪物質が添加可能である。
コール、ワックス、例えば動物起源のワックス、例えば
ミツロウ、カルナウバワックスまたはカンデリラワック
ス、鉱物ワックス、例えば、微晶質ワックス、及び合成
ワックス、例えばポリエチレンワックスまたはシリコー
ンワックス等の脂肪物質が添加可能である。
【００２０】本発明のパウダーは、化粧品及び皮膚科の
分野で一般的に使用されている一以上の添加剤を更に含
有可能である。添加剤としては、例えば、化粧用または
皮膚科用活性剤、乳化剤または界面活性剤、洗浄剤、含
量を含む染料、研磨剤、抗酸化剤または抗フリーラジカ
ル剤、充填剤及び香料を挙げることができる。これらの
添加剤は、パウダー全重量の０から３０％、好ましくは
０．５から１５％を占めることができる。
分野で一般的に使用されている一以上の添加剤を更に含
有可能である。添加剤としては、例えば、化粧用または
皮膚科用活性剤、乳化剤または界面活性剤、洗浄剤、含
量を含む染料、研磨剤、抗酸化剤または抗フリーラジカ
ル剤、充填剤及び香料を挙げることができる。これらの
添加剤は、パウダー全重量の０から３０％、好ましくは
０．５から１５％を占めることができる。
【００２１】活性剤としては、例えば、抗ざ瘡剤、抗微
生物剤、抗発汗剤、収斂剤、臭気吸収剤、除毛剤、外用
鎮痛剤、ヘアコンディショナー、スキンコンディショナ
ー、抗日光剤、ビタミン、必須脂肪酸、角質溶解剤、酵
素、保湿剤、抗炎症剤、洗浄剤または起泡剤、香料、無
機または有機のつや消し効果充填剤及び脱色剤を挙げる
ことができる。
生物剤、抗発汗剤、収斂剤、臭気吸収剤、除毛剤、外用
鎮痛剤、ヘアコンディショナー、スキンコンディショナ
ー、抗日光剤、ビタミン、必須脂肪酸、角質溶解剤、酵
素、保湿剤、抗炎症剤、洗浄剤または起泡剤、香料、無
機または有機のつや消し効果充填剤及び脱色剤を挙げる
ことができる。
【００２２】本発明のパウダーは、生理学的に皮膚、頭
皮及び／または粘膜に許容される媒体を含有することが
望ましい。
皮及び／または粘膜に許容される媒体を含有することが
望ましい。
【００２３】本発明の別の主題は、パウダー、特に少な
くとも一の変性デンプン及びオイル相を含む化粧用また
は皮膚科用パウダーの製造方法に関し、これは、（１）
少なくとも一のオイルを含むオイル相を少なくとも一の
変性デンプンを含む水相に混合することにより水中油型
分散物を調製し、オイル相／デンプン重量比が３：７か
ら１９：１であり、（２）前記分散物を乾燥させて前記
パウダーを得ることからなる。
くとも一の変性デンプン及びオイル相を含む化粧用また
は皮膚科用パウダーの製造方法に関し、これは、（１）
少なくとも一のオイルを含むオイル相を少なくとも一の
変性デンプンを含む水相に混合することにより水中油型
分散物を調製し、オイル相／デンプン重量比が３：７か
ら１９：１であり、（２）前記分散物を乾燥させて前記
パウダーを得ることからなる。
【００２４】分散物との用語は、あらゆる水中油型分散
物またはエマルション、すなわち、乳化剤の存在の有無
に関わらず、水相中オイル相のあらゆる混合物を意味す
るものとする。水中油型分散物の水相は、該分散物の少
なくとも３０重量％を占めることが好ましい。
物またはエマルション、すなわち、乳化剤の存在の有無
に関わらず、水相中オイル相のあらゆる混合物を意味す
るものとする。水中油型分散物の水相は、該分散物の少
なくとも３０重量％を占めることが好ましい。
【００２５】オイル相／デンプンの重量比は、３：７か
ら１９：１であり、好ましくは１以上である。この比
は、１対１９であると好ましく、さらによいのは２対１
０である。
ら１９：１であり、好ましくは１以上である。この比
は、１対１９であると好ましく、さらによいのは２対１
０である。
【００２６】本方法の特定の実施態様によれば、使用さ
れる分散物は、５から７０重量％、好ましくは１０から
６０重量％の固体含量を有する。こうした固体含量のた
め、該分散物の粘度を、残りの工程において十分に使用
可能な程度に流動性となるものとすることができる。
れる分散物は、５から７０重量％、好ましくは１０から
６０重量％の固体含量を有する。こうした固体含量のた
め、該分散物の粘度を、残りの工程において十分に使用
可能な程度に流動性となるものとすることができる。
【００２７】水相は、あらゆる温度（０から１００℃）
で調製可能である。該方法は８０から１００℃で行われ
ることが好ましい。
で調製可能である。該方法は８０から１００℃で行われ
ることが好ましい。
【００２８】同時に、オイル相を調製し、好ましくは８
０℃未満に冷却しておいた水相に添加しする。得られる
分散物が５から７０重量％の固体含量を有するような量
であることが好ましい。
０℃未満に冷却しておいた水相に添加しする。得られる
分散物が５から７０重量％の固体含量を有するような量
であることが好ましい。
【００２９】その後、水相とオイル相をゆっくり混合す
ることにより、例えば絶えず撹拌しつつ注意深くオイル
相を水相に混入することにより、分散物が生成する。
ることにより、例えば絶えず撹拌しつつ注意深くオイル
相を水相に混入することにより、分散物が生成する。
【００３０】こうして、その組成によって異なるが、一
般的には４から９のｐＨを有する水中油型分散物が得ら
れる。
般的には４から９のｐＨを有する水中油型分散物が得ら
れる。
【００３１】該方法には、オイル相と水相とを混合する
ことによる分散物の調製以降で、得られた分散物の乾燥
前までの均質化段階が含まれる。均質化は、高圧で行わ
れてオイル相の液滴の平均サイズを約３５０nmまたはそ
れ未満に減少させることが望ましい。均質化は、一般的
に３００から６００バール、好ましくは約６００バール
（６０×１０6Pa）の圧力下で行われ、これによりオイ
ル相の油滴の平均サイズが、好ましくは３５０nm、一般
的には８０から３００nm（数量ベースによれば）とな
る。
ことによる分散物の調製以降で、得られた分散物の乾燥
前までの均質化段階が含まれる。均質化は、高圧で行わ
れてオイル相の液滴の平均サイズを約３５０nmまたはそ
れ未満に減少させることが望ましい。均質化は、一般的
に３００から６００バール、好ましくは約６００バール
（６０×１０6Pa）の圧力下で行われ、これによりオイ
ル相の油滴の平均サイズが、好ましくは３５０nm、一般
的には８０から３００nm（数量ベースによれば）とな
る。
【００３２】こうして分散物は均質化され、その後あら
ゆる既知の方法、特にスプレーまたは凍結乾燥により乾
燥される。本発明の好ましい実施態様によれば、乾燥は
スプレーによって行われる。この場合、乾燥に使用され
る熱空気の温度が約１００℃から約２２０℃であること
が好ましく、パウダーの出口温度が約３０℃から約１４
０℃となることが好ましい。スプレー時間は非常に短
く、２分以内であることが好ましい。
ゆる既知の方法、特にスプレーまたは凍結乾燥により乾
燥される。本発明の好ましい実施態様によれば、乾燥は
スプレーによって行われる。この場合、乾燥に使用され
る熱空気の温度が約１００℃から約２２０℃であること
が好ましく、パウダーの出口温度が約３０℃から約１４
０℃となることが好ましい。スプレー時間は非常に短
く、２分以内であることが好ましい。
【００３３】本発明の主題はまた、パウダー、特に化粧
用及び／または皮膚科用パウダーであり、上述の方法に
より得られるものである。
用及び／または皮膚科用パウダーであり、上述の方法に
より得られるものである。
【００３４】得られるパウダーは、体積抑えて実装、保
存、貯蔵及び使用を容易にするために、固形化可能であ
る。パウダーの任意の固形化に先立ち、パウダーの粒子
サイズを均一にする目的で、さらに粒子化段階を経るこ
とも可能である。
存、貯蔵及び使用を容易にするために、固形化可能であ
る。パウダーの任意の固形化に先立ち、パウダーの粒子
サイズを均一にする目的で、さらに粒子化段階を経るこ
とも可能である。
【００３５】得られたパウダーは、非常に安定であり、
全く相分離、色変化、吸水または他の劣化、例えば微生
物による劣化等が観察されることなく数ヶ月間保存可能
である。
全く相分離、色変化、吸水または他の劣化、例えば微生
物による劣化等が観察されることなく数ヶ月間保存可能
である。
【００３６】さらに、水反応性または酸化反応性の活性
剤、例えばビタミン、例えばアスコルビン酸（ビタミン
Ｃ）、緑茶または酵素等は、このタイプのパウダー中で
非常な安定性を維持する。
剤、例えばビタミン、例えばアスコルビン酸（ビタミン
Ｃ）、緑茶または酵素等は、このタイプのパウダー中で
非常な安定性を維持する。
【００３７】本発明のパウダーは、そのまま直接使用可
能であり、また、他の製薬形態を有する化粧用及び／ま
たは皮膚科用組成物、例えば、ローションあるいはＷ／
ＯまたはＯ／Ｗエマルション等に混入可能である。
能であり、また、他の製薬形態を有する化粧用及び／ま
たは皮膚科用組成物、例えば、ローションあるいはＷ／
ＯまたはＯ／Ｗエマルション等に混入可能である。
【００３８】したがって、本発明の主題は、上述のパウ
ダーを含む化粧用及び／または皮膚科用組成物である。
ダーを含む化粧用及び／または皮膚科用組成物である。
【００３９】本発明のパウダーのその後の使用は、所望
の目的及び存在しうる活性剤によって異なる。これは特
に、ヒトの皮膚、頭皮及び／または粘膜の手入れ、クレ
ンジング、メイクアップ除去、メイクアップ及び／また
は処理のために使用可能である。
の目的及び存在しうる活性剤によって異なる。これは特
に、ヒトの皮膚、頭皮及び／または粘膜の手入れ、クレ
ンジング、メイクアップ除去、メイクアップ及び／また
は処理のために使用可能である。
【００４０】したがって、本発明の別の主題は、皮膚、
粘膜及び／または頭皮の手入れ、クレンジング、メイク
アップ除去、メイクアップ及び／または処理のための美
容方法であって、これは上述のパウダーを皮膚、粘膜及
び／または頭皮に適用することを含む。
粘膜及び／または頭皮の手入れ、クレンジング、メイク
アップ除去、メイクアップ及び／または処理のための美
容方法であって、これは上述のパウダーを皮膚、粘膜及
び／または頭皮に適用することを含む。
【００４１】本発明の別の主題は、皮膚、頭皮及び／ま
たは粘膜の手入れ、クレンジング、メイクアップ除去、
メイクアップ及び／または処理のため上記のパウダーの
の使用である。本発明を、下記の表と共に詳説する。
たは粘膜の手入れ、クレンジング、メイクアップ除去、
メイクアップ及び／または処理のため上記のパウダーの
の使用である。本発明を、下記の表と共に詳説する。
【００４２】
【実施例】（実施例１：スキンケアパウダー） ・変性デンプン（Ｄｒｙ ＦＬｏ） ２５％ ・アプリコットオイル ７５％
【００４３】このパウダーを得るために、変性デンプン
８％と水６８％を含有する混合物を調製し、該混合物を
９５℃に加熱した後、７０℃に冷却し、アプリコットオ
イル２４％混入し、絶えず撹拌しておき、水中油型分散
物を得た。該分散物を撹拌しつつ室温に冷却し、約６０
０バール（６０×１０６Pa）の圧力にて均一化した後、
熱空気２００℃であって、出口温度が１２０℃であるス
プレー機を通した。
８％と水６８％を含有する混合物を調製し、該混合物を
９５℃に加熱した後、７０℃に冷却し、アプリコットオ
イル２４％混入し、絶えず撹拌しておき、水中油型分散
物を得た。該分散物を撹拌しつつ室温に冷却し、約６０
０バール（６０×１０６Pa）の圧力にて均一化した後、
熱空気２００℃であって、出口温度が１２０℃であるス
プレー機を通した。
【００４４】パウダーは、還元することなくそのまま使
用し、皮膚に効果的に栄養を与える製品を構成する。
用し、皮膚に効果的に栄養を与える製品を構成する。
【００４５】（実施例２：スキンケアパウダー）・変性
デンプン（Ｃ* ＦＬｏ １６２０５） ３５％ ・シリコーンオイル （Dow Corning社により“ＤＣ ５６６ Ｆｌｕｉｄ”
の名で市販のフェニルトリメチコーン） ６０％ ・アスコルビン酸 ５％
デンプン（Ｃ* ＦＬｏ １６２０５） ３５％ ・シリコーンオイル （Dow Corning社により“ＤＣ ５６６ Ｆｌｕｉｄ”
の名で市販のフェニルトリメチコーン） ６０％ ・アスコルビン酸 ５％
【００４６】製造方法は、実施例１と同様である。皮膚
に適用可能で、顔色の輝きを向上させ、小皺を消すこと
のできるパウダーが得られた。
に適用可能で、顔色の輝きを向上させ、小皺を消すこと
のできるパウダーが得られた。
Claims (21)
- 【請求項１】 組成物全重量に対して、少なくとも一の
変性デンプン５から７０重量％及び少なくとも一のオイ
ルを含むオイル相３０から９５重量％を含むことを特徴
とする化粧用または皮膚科用パウダー。 - 【請求項２】 タンパク質を含まないことを特徴とする
請求項１に記載のパウダー。 - 【請求項３】 組成物全重量に対して、少なくとも一の
変性デンプン５から５０重量％及び少なくとも一のオイ
ルを含むオイル相５０から９５重量％を含むことを特徴
とする請求項１または２に記載のパウダー。 - 【請求項４】 デンプンが、プレゲル化（pregelatiniz
ation）、酸化、架橋及びエステル化より選択される少
なくとも一の反応により変性されることを特徴とする請
求項１から３のいずれか一項に記載のパウダー。 - 【請求項５】 変性デンプンが、オクテニルスクシン酸
無水物でエステル化されていることを特徴とする請求項
１から４のいずれか一項に記載のパウダー。 - 【請求項６】 オイル相が、鉱物オイル、シリコーンオ
イル、植物起源のオイル、動物起源のオイル及び合成オ
イルより選択される少なくとも一のオイルを含むことを
特徴とする請求項１から５のいずれか一項に記載のパウ
ダー。 - 【請求項７】 オイル相が、脂肪酸、脂肪アルコール及
びワックスより選択される少なくとも一の脂肪物質をさ
らに含有することを特徴とする請求項１から６のいずれ
か一項に記載のパウダー。 - 【請求項８】 化粧用または皮膚科用の活性剤、乳化
剤、洗剤、染料、研磨剤、抗酸化剤または抗フリーラジ
カル剤、香料及び充填剤より選択される少なくとも一の
添加剤をさらに含有することを特徴とする請求項１から
７のいずれか一項に記載のパウダー。 - 【請求項９】 化粧用または皮膚科用の活性剤が、抗ざ
瘡剤、抗微生物剤、抗発汗剤、収斂剤、消臭剤、除毛
剤、外用鎮痛剤、ヘアーコンディショナー、スキンコン
ディショナー、抗日光剤、ビタミン、必須脂肪酸、角質
溶解剤、酵素、保湿剤、抗炎症剤、洗剤、香料、無機ま
たは有機のつや消し効果充填剤及び脱色剤より選択され
ることを特徴とする請求項１から８のいずれか一項に記
載のパウダー。 - 【請求項１０】 活性剤が、アスコルビン酸、レチノー
ル及びそのエステル、酵素及び緑茶より選択されること
を特徴とする請求項８または９に記載の組成物。 - 【請求項１１】 請求項１から１０のいずれか一項に記
載のパウダーを含む化粧用及び／または皮膚科用組成
物。 - 【請求項１２】 （１）少なくとも一のオイルを含むオ
イル相を少なくとも一の変性デンプンを含む水相に混合
することにより水中油型分散物を調製し、オイル相／デ
ンプン重量比が３：７から１９：１であり、（２）前記
分散物を乾燥させて前記パウダーを得ることからなる少
なくとも一の変性デンプンを含む化粧用または皮膚科用
パウダーの製造方法。 - 【請求項１３】 オイル相／デンプン重量比が、１から
１９であることを特徴とする請求項１２に記載の方法。 - 【請求項１４】 水中油型分散物の水相が、分散物全重
量に対して少なくとも３０％を占めることを特徴とする
請求項１２または１３に記載の方法。 - 【請求項１５】 分散物の調製以降で前記分散物の乾燥
前までの間に均一化段階を含むことを特徴とする請求項
１２から１４のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項１６】 均一化が、約６００バールの圧力の下
で行われることを特徴とする請求項１５に記載の方法。 - 【請求項１７】 乾燥が、スプレーによって行われるこ
とを特徴とする請求項１から１６のいずれか一項に記載
の方法。 - 【請求項１８】 乾燥が、乾燥に使用される熱空気の温
度が約１００℃から約２２０℃であって、パウダーの出
口温度が約３０℃から約１４０℃となるスプレー機中で
行われることを特徴とする請求項１７に記載の方法。 - 【請求項１９】 請求項１２から１８のいずれか一項に
記載の方法により入手可能な化粧用及び／または皮膚科
用パウダー。 - 【請求項２０】 請求項１から１０及び１９のいずれか
一項に記載のパウダーを、皮膚、粘膜及び／または頭皮
に適用することを含む記載の皮膚、粘膜及び／または頭
皮の手入れ、クレンジング、メイクアップ除去、メイク
アップ及び／または処理のための美容方法。 - 【請求項２１】 皮膚、頭皮及び／または粘膜の手入
れ、クレンジング、メイクアップ除去、メイクアップ及
び／または処理を目的とする組成物の調製を目的とし、
のための請求項１から１０及び１９のいずれか一項によ
るパウダーの使用。
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|---|---|---|---|
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