JP2003238304A - イソチオシアン酸エステル系抗菌防カビ製剤 - Google Patents

イソチオシアン酸エステル系抗菌防カビ製剤

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JP2003238304A JP2002037813A JP2002037813A JP2003238304A JP 2003238304 A JP2003238304 A JP 2003238304A JP 2002037813 A JP2002037813 A JP 2002037813A JP 2002037813 A JP2002037813 A JP 2002037813A JP 2003238304 A JP2003238304 A JP 2003238304A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保管又は使用中の容器からイソチオシアン酸
エステルが透過するのを抑制し、蓋材と容器との接着強
度の低下を抑制したイソチオシアン酸エステル系抗菌防
カビ製剤を提供することを目的とする。 【解決手段】 エチレン−酢酸ビニル共重合体又はその
ケン化物からなる層を有する積層体を用いて成形された
開放容器にイソチオシアン酸エステル又はこの含有物を
収納し、上記開放容器の開放口に貼り合わせる蓋とし
て、イソチオシアン酸エステルガス透過性シートからな
る蓋を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、イソチオシアン
酸エステル系の抗菌防カビ製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】イソチオシアン酸エステルを用いた抗菌
防カビ製剤としては、シート状、マット状、粒状、袋状
のものが知られている。また、これらの製剤を他の容器
に収納した抗菌防カビ製剤も知られている。上記他の容
器の材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、A
BS等、種々の樹脂が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
各樹脂は、イソチオシアン酸エステルを透過しやすく、
かつ、温度上昇に伴ってその透過量は増加する。このた
め、保管中又は使用中に容器からイソチオシアン酸エス
テルが透過して減少したり、使用中にイソチオシアン酸
エステルの放出量を制御することが困難になる等の問題
点を有していた。また、ポリエステル樹脂の容器の場合
には、開放容器の開放口に貼り付ける蓋材とこの容器と
の接着強度が弱く、経時的に強度が低下する等の問題点
を有していた。
【0004】そこで、この発明は、保管又は使用中の容
器からイソチオシアン酸エステルが透過するのを抑制
し、蓋材と容器との接着強度の低下を抑制したイソチオ
シアン酸エステル系抗菌防カビ製剤を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、エチレン−
酢酸ビニル共重合体又はそのケン化物からなる層を有す
る積層体を用いて成形された開放容器にイソチオシアン
酸エステル又はこの含有物を収納し、上記開放容器の開
放口に貼り合わせる蓋として、イソチオシアン酸エステ
ルガス透過性シートからなる蓋を用いることにより、上
記の課題を解決したのである。
【0006】開放容器の材料としてエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体又はそのケン化物からなる層を有する積層体
を用いたので、イソチオシアン酸エステルが開放容器を
透過して揮散するのを抑制でき、また、蓋として、イソ
チオシアン酸エステルガス透過性シートからなる蓋を用
いるので、イソチオシアン酸エステルの透過箇所を蓋に
特定し、揮散を制御することができる。
【0007】さらに、開放容器に用いられる積層体の内
側に、ポリプロピレン又はポリエチレンからなる層を設
けることにより、開放容器の開放口に貼り合せる蓋材と
容器との接着強度が向上し、かつ、経時的に低下するの
を防ぐことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
を参照して説明する。この発明にかかるイソチオシアン
酸エステル系抗菌防カビ製剤は、図1に示すように、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)又はそのケン化
物(EVOH)(以下、併せて「EVOH等」と略す
る。)からなる層を有する積層体を用いて成形された開
放容器1、その内部に収容されるイソチオシアン酸エス
テル又はこの含有物を含む抗菌防カビ剤2、及びイソチ
オシアン酸エステルガス透過性シートからなる蓋3から
構成される。
【0009】上記開放容器1は、上記のとおりEVOH
等からなる層を有する積層体から形成される。EVOH
等は、ガスバリア性が高く、上記抗菌防カビ剤2として
上記イソチオシアン酸エステルを用いても、その透過を
抑制することができる。また、上記イソチオシアン酸エ
ステルを吸着しても変色しないので、透明性を保持する
ことができる。
【0010】上記のEVOH等からなる層を有する積層
体は、図2に示すように、少なくともEVOH等層5と
シーラント層6を有する積層体である。シーラント層6
は、蓋3とヒートシールするためのものである。このシ
ーラント層6を構成する樹脂としては、ヒートシール性
を有する樹脂であれば特に限定されるものではなく、例
えば、ポリプロピレン又はポリエチレン等があげられ
る。
【0011】上記シーラント層6は、蓋3とヒートシー
ルされるので、上記積層体を成形して得られる開放容器
1においては、その開放容器1の内面側に配される必要
がある。
【0012】上記開放容器1の外周面、すなわち、上記
積層体のEVOH等層5のシーラント層6が設けられて
いる側と反対側の面には、必要に応じて、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン等を積層してもよい。
【0013】上記積層体は、種々の方法で製造できる
が、共押出法によってシート状に押出し成形すると、E
VOH等層5とシーラント層6との間に、イソチオシア
ン酸エステルガスが存在した場合でも、層間剥離がおこ
りにくくなるのでより好ましい。共押出法以外の方法と
しては、EVOH等層5とシーラント層6とを別々にシ
ート状に成形し、これらをドライラミネートさせる方法
等があげられる。
【0014】上記開放容器1は、上記積層体を真空成
形、圧空成形又は真空圧空成形等により二次成形するこ
とで得られる。このような開放容器1の例としては、ブ
リスター容器をあげることができる。
【0015】上記開放容器1の厚みは特に限定されない
が、100〜1200μmが好ましく、300〜100
0μmがより好ましい。100μmより薄いと、イソチ
オシアン酸エステルガスに対するガスバリア性が十分で
なくなる場合がある。一方、1200μmより厚くても
よいが、高価となり、全体重量、成形性等の面からも好
ましくない場合がある。
【0016】上記抗菌防カビ剤2としては、上記のとお
り、イソチオシアン酸エステル又はこの含有物があげら
れる。このイソチオシアン酸エステルとしては、アリル
イソチオシアネート(以下、「AIT」と略する。)等
があげられる。ところで、上記のイソチオシアン酸エス
テル又はこの含有物として、イソチオシアン酸エステル
を単独で用いてもよいが、常温で液体であるため取り扱
いが困難な場合には、イソチオシアン酸エステルと混練
用樹脂とを混練した混練物を用いてもよい。
【0017】上記混練用樹脂は、上記イソチオシアン酸
エステルと混練可能であれば特に限定されない。このよ
うな混練用樹脂の例として、ロジン、ロジンエステル又
はこれらの変性物、ワックス類、高級脂肪酸、高級アル
コール、シュガーエステル、ポリオレフィン、各種アク
リル系樹脂等があげられる。
【0018】上記のロジン、ロジンエステル又はこれら
の変性物としては、アビエチン酸、ネオアビエチン酸、
ジヒドロアビエチン酸14、テトラヒドロアビエチン酸
14、デヒドロアビエチン酸5等のアビエチン酸類、d
−ピマル酸8、イソ−d−ピマル酸8、レボピマル酸等
のピマル酸類の有機酸の一種又は二種以上を含む天然産
のロジン、あるいは、世界各国産の松脂を加工して得ら
れたもの、例えば、ガムロジン、トール油ロジン、ウッ
ドロジン、これらのロジンを水素添加、不均化、重合等
の処理を行った変性ロジン、または上記の各種ロジンを
エステル化したエステルガム等のロジンエステル等があ
げられる。
【0019】上記ワックス類としては、蜜ロウ、牛ロ
ウ、ラノリン等の動物ワックス、木ロウ、ライスワック
ス、カルナバワックス等の植物ワックス、オゾケライト
等の鉱物ワックス、パラフィンワックス、マイクロクリ
スタリンワックス等の石油ワックス等があげられる。
【0020】上記高級脂肪酸としては、ミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等があげられ
る。また、上記高級アルコールとしては、ステアリルア
ルコール等があげられる。さらに、上記シュガーエステ
ルとしては、ショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖パル
ミチン酸エステル、ショ糖オレイン酸エステル等があげ
られる。さらにまた、上記ポリオレフィンとしては、ポ
リエチレン、ポリプロピレン等があげられる。また、上
記各種アクリル系樹脂としては、ポリアクリル酸、ポリ
アクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル等があげら
れる。
【0021】上記の混練用樹脂は、それぞれ単独で使用
することができ、また、2種以上を混合して使用するこ
ともできる。上記イソチオシアン酸エステルと混練用樹
脂との混練物中におけるイソチオシアン酸エステルの混
合割合は、混練物100重量部に対して1〜80重量部
がよい。
【0022】上記イソチオシアン酸エステル又はその混
練物には、この発明の効果に影響を与えない限り、安定
剤や紫外線吸収剤等の公知の添加物を加えてもよい。
【0023】上記混練物は、上記混練用樹脂を溶融混練
し、この溶融混練物にイソチオシアン酸エステルを添加
し、均一に混合することで得ることができる。
【0024】上記抗菌防カビ剤2の形状は、上記開放容
器1に入れることができれば、特に限定されるものでは
ない。このような抗菌防カビ剤2としては、例えば、図
3に示すように、イソチオシアン酸エステルガス透過性
を有する袋4にイソチオシアン酸エステル又はその混練
物2aを封入した袋体、図4に示すように、イソチオシ
アン酸エステル又はその混練物を担持させた粒状物2b
等があげられる。
【0025】上記イソチオシアン酸エステル及びその混
練物を担持させる担体としては、多孔質セルロース粒子
やケイ酸カルシウム、シリカゲル等の粒状物、不織布又
はマット状物等の多孔質担体等があげられる。
【0026】上記蓋3は、上記開放容器1の開放口に貼
り合わせ、この開放口からのイソチオシアン酸エステル
の揮散を制御したり、上記抗菌防カビ剤2の漏出を防止
するためのものである。上記の通り、開放容器1からは
イソチオシアン酸エステルが揮散されないため、イソチ
オシアン酸エステルの透過箇所は上記開放容器1の開放
口に限定される。
【0027】上記の蓋3を構成する材料としては、無延
伸ポリプロピレン、二軸延伸ポリプロピレン、ポリエチ
レン等のフィルム又はシートや、それらに穴あけ加工し
たもの、ワリフ、厚さ100μm未満のa−PET等の
1種又は2種以上を貼り合わせたもの等があげられる。
【0028】また、上記蓋3の材料として、その一部又
は全部に湿度感受性基材を用いてもよい。この湿度感受
性基材を用いることにより、湿度が低い状態では上記イ
ソチオシアン酸エステルの透過を抑制し、湿度が高くな
った状態で上記イソチオシアン酸エステルを透過させ易
くすることができ、細菌やカビの発生しやすい条件下で
有効に上記イソチオシアン酸エステルを揮散させること
ができる。この湿度感受性基材を用いた抗菌防カビ製剤
の使用例としては、エアコン室内機内部や洗濯機内部の
洗濯槽周辺の細菌やカビの繁殖防止等があげられる。こ
の湿度感受性基材の例としては、ビスコース加工紙、セ
ロハン等があげられる。
【0029】上記蓋3を構成する材料の一部として湿度
感受性基材を用いる場合、それを一層で形成する必要は
なく、複数層で形成してもよい。複数層からなる湿度感
受性基材の構成例としては、レーヨン、パルプ混抄不織
布を素材とし、その片面にポリエチレンの接着剤層を介
して無延伸ポリプロピレンを積層し、他方の面にビスコ
ース溶液を塗工した後、酸浴中で再生し、脱硫、漂白、
水洗を行った後、乾燥したもの等があげられる。
【0030】上記の開放容器1と蓋3とは、熱溶着、超
音波溶着、高周波溶着等が可能な材料から構成されてい
る場合は、そのままで両者を接合させることができる
が、接合できない場合は、蓋3の下面部にシーラント材
をドライラミネートする等で積層させることにより、開
放容器1と蓋3との接合を可能にすることができる。こ
のようなシーラント材としては、ポリエステル系、オレ
フィン系等のシーラント材があげられる。
【0031】この発明により得られるイソチオシアン酸
エステル系抗菌防カビ製剤は、種々の用途に使用でき、
例えば、エアコン室内機や洗濯機等に用いることによ
り、それぞれの抗菌防カビ製剤として使用することがで
きる。
【0032】
【実施例】以下にこの発明を実施例を用いてより詳細に
説明する。まず、以下に、評価方法を示す。
【0033】[AIT揮散速度]実施例又は比較例で得
られた製剤を30℃、25%RH、又は30℃、95%
RHに放置し、重量変化によるAIT揮散量を測定し
た。
【0034】[容器からのAIT透過量]実施例又は比
較例で得られた製剤の開放口の蓋の代わりに、AITを
透過させないPETフィルム、アルミ箔及びシーラント
材からなる厚さ51μmの積層フィルムを貼り合わせ、
40℃、25%RHに放置し、重量変化による容器から
のAIT透過量を測定した。
【0035】[容器と蓋材の接着強度]実施例3又は比
較例2で得られた製剤の容器と蓋材の溶着部を15mm
幅で切断し、容器と蓋材とをそれぞれ180°水平方向
に引張り、そのときの最大荷重を測定して、容器と蓋材
との接着強度とした。
【0036】(実施例1)ロジンエステル(荒川化学工
業社製:A−18)800g、ワックス200gを90
℃に加熱して溶融液状化させて混合し、これにAIT1
250gを入れ、10分間加熱混練して混練物を得た。
この混練物15.7gを延伸ポリプロピレンのポリエチ
レンラミネートからなる厚さ85μmの積層体を用いた
袋(分包サイズ33mm×166mm)に充填し、AI
Tの袋体を得た。この得られた袋体をEVOHとポリプ
ロピレンの積層体を上記ポリプロピレンが内面に来るよ
うに成形した45mm×172mm×11mm(厚み
1.0mm)のブリスター容器(出光ユニテック社製:
PBP−N200、以下、「EVOH−PPブリスター
容器」と称する。)に収納し、蓋として、開放口に20
μm無延伸ポリプロピレンフィルム(AITに対する透
過性を有する。)を貼り合わせた。得られた製剤を用い
て上記に従い、AIT揮散速度及び容器からのAIT透
過量を測定したその結果を表1に示す。
【0037】(実施例2)実施例1と同様に、AITの
袋体を45mm×172mm×11mm(厚み1.0m
m)のEVOH−PPブリスター容器に収納した。
【0038】開口部に使用する蓋は、次の方法で作製し
た。まず、坪量14g/m2のレーヨン・パルプ混合不
織布(混合比30:70)を支持部材とし、この片面に
ポリエチレンの接着層(厚さ15μm)を介して60μ
m無延伸ポリプロピレンフィルムを積層した。また、他
方の面にビスコース(セルロース濃度3.0重量%、ア
ルカリ濃度1.9重量%)をロールコーターで5.0g
/m2塗工し、硫酸浴中で凝固再生後、脱硫し、水洗し
てシリンダードライヤーで乾燥させ、湿度感受性基材で
あるビスコース加工紙を得た。得られたビスコース加工
紙を開放口に熱融着させて、湿度感受性を有する製剤を
得た。得られた製剤を用いて上記に従い、AIT揮散速
度を測定した。その結果を表1に示す。
【0039】(実施例3)ブリスター容器の材料とし
て、EVOHのかわりにEVAを用いた以外は実施例1
と同様にして製剤を得た。得られた製剤を用いて上記に
従い、AIT揮散速度及び容器からのAIT透過量を測
定した。その結果を表1に示す。
【0040】(実施例4)実施例2で得られた製剤を、
PETフィルム、アルミ箔、無延伸ポリプロピレンのラ
ミネートからなる積層体を入れて密封し、60℃に放置
した。その後、この製剤の容器と蓋材の接着強度をオー
トグラフ(島津製作所社製:AGS−100G)を用い
て測定した。その結果を表2に示す。
【0041】(比較例1)ブリスター容器の材料とし
て、ポリプロピレン(厚み1.0mm)を用いた以外は
実施例1と同様にして、製剤を得た。得られた製剤を用
いて上記に従い、AIT揮散速度及び容器からのAIT
透過量を測定した。その結果を表1に示す。
【0042】(比較例2)ブリスター容器の材料とし
て、a−PET(厚さ0.8mm)を使用し、蓋材とし
て実施例3で使用した60μm無延伸ポリプロピレンに
ポリエステル系シーラント材(東セロ社製:ABF−6
5C、30μm)をドライラミネートして用いた以外
は、実施例2と同様にして製剤を得た。得られた製剤を
用いて上記に従い、容器と蓋材との接着強度をオートグ
ラフ(島津製作所社製:AGS−100G)を用いて測
定した。その結果を表2に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【発明の効果】この発明によれば、開放容器の材料とし
てEVOH等からなる層を有する積層体を用いたので、
イソチオシアン酸エステルが開放容器を透過して揮散す
るのを抑制でき、さらに、開放容器の開放口に貼り合せ
る蓋材としてイソチオシアン酸エステルガス透過性シー
トを用いるので、イソチオシアン酸エステルの透過箇所
を蓋に制限し、揮散を制御することができる。
【0046】さらに、開放容器に用いられる積層体の内
側に、ポリプロピレン又はポリエチレンからなる層を設
けることにより、開放容器の開放口に貼り合せる蓋材と
容器との接着強度が向上し、かつ、経時的に低下するの
を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるイソチオシアン酸エステル系
抗菌防カビ製剤の例を示す斜視図
【図2】積層体の層構造の例を示す断面図
【図3】図1のA−A断面図
【図4】他の混練物を用いた場合の図1のA−A断面図
【符号の説明】
1 開放容器 2 抗菌防カビ剤 2a 混練物 2b 粒状体 3 蓋 4 袋 5 EVOH等層 6 シーラント層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 秀直 福井県坂井郡金津町自由ケ丘1丁目8番10 号 レンゴー株式会社福井研究所内 Fターム(参考) 4H011 AA01 AA03 BB11 CC01 DA17 DB03 DC05 DD05 DF02 DF03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン−酢酸ビニル共重合体又はその
    ケン化物からなる層を有する積層体を用いて成形された
    開放容器にイソチオシアン酸エステル又はこの含有物を
    収納し、上記開放容器の開放口に貼り合わせる蓋とし
    て、イソチオシアン酸エステルガス透過性シートからな
    る蓋を用いたイソチオシアン酸エステル系抗菌防カビ製
    剤。
  2. 【請求項2】 上記イソチオシアン酸エステルの含有物
    がイソチオシアン酸エステルと混練用樹脂との混練物で
    ある請求項1に記載のイソチオシアン酸エステル系抗菌
    防カビ製剤。
  3. 【請求項3】 上記開放容器の内面側に配される上記積
    層体の外層がポリプロピレン又はポリエチレンからなる
    層である請求項1又は2に記載のイソチオシアン酸エス
    テル系抗菌防カビ製剤。
  4. 【請求項4】 上記積層体は、共押出によって成形され
    たものである請求項1乃至3のいずれかに記載のイソチ
    オシアン酸エステル系抗菌防カビ製剤。
  5. 【請求項5】 上記開放容器が真空成形、圧空成形又は
    真空圧空成形によって成形された容器である請求項1乃
    至4のいずれかに記載のイソチオシアン酸エステル系抗
    菌防カビ製剤。
  6. 【請求項6】 上記イソチオシアン酸エステルガス透過
    性シートの一部又は全部に湿度感受性基材を用いた請求
    項1乃至5のいずれかに記載のイソチオシアン酸エステ
    ル系抗菌防カビ製剤。
  7. 【請求項7】 エアコン又は洗濯機に使用される請求項
    1乃至6のいずれかに記載のイソチオシアン酸エステル
    系抗菌防カビ製剤。
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