JP2003238070A - 吊下搬送装置 - Google Patents

吊下搬送装置

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JP2003238070A
JP2003238070A JP2002033362A JP2002033362A JP2003238070A JP 2003238070 A JP2003238070 A JP 2003238070A JP 2002033362 A JP2002033362 A JP 2002033362A JP 2002033362 A JP2002033362 A JP 2002033362A JP 2003238070 A JP2003238070 A JP 2003238070A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被搬送物、特に搬送用台車や建築用パネル等
の平板状の被搬送物の吊り下げ搬送に活用出来る吊下搬
送装置を提供すること。 【解決手段】 ガイドレール3に案内されて走行する走
行体1に昇降自在に吊り下げられた昇降体11と、当該
昇降体11に支持され且つ被搬送物保持用係止手段29
を有する被搬送物支持体17と、前記昇降体11の昇降
駆動手段12を備えた吊下搬送装置であって、前記被搬
送物支持体17は、水平姿勢にあるときの左右巾方向の
略中央位置で前記走行体1の走行方向と平行な水平軸心
20の周りに回転自在に前記昇降体11に軸支され、当
該被搬送物支持体17を水平姿勢と垂直姿勢とに切り換
える回転駆動手段21が設けられた構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被搬送物、特に搬
送用台車や建築用パネル等の平板状の被搬送物の吊り下
げ搬送に活用出来る吊下搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】搬送用台車は、一般的には全走行経路に
於いて水平状態で使用されるものであるが、自動車ボデ
ィーのような大型の被搬送物を搭載する平面積の大きな
平板状の台車では、被搬送物を搬送しない空台車戻し経
路の構築にも多大の床面積を必要とし、床面の利用効率
が非常に悪くなるので、空台車は垂直に吊り下げて搬送
することが考えられた。又、このような搬送用台車でな
くとも、建築用パネル等の他の平板状被搬送物に於いて
も、その加工工程にあるときは水平状態で搬送するが、
加工済みの平板状被搬送物は垂直に吊り下げて搬送する
方が搬送に要する占有空間が著しく縮小される。
【0003】上記のような課題を解決するためには、水
平状態の平板状被搬送物を垂直姿勢まで90度回転させ
て搬送用走行体に吊り下げることが出来、降ろすときは
この逆に、垂直に吊り下げられている平板状被搬送物を
下降させると共に、水平姿勢に戻して所定位置に降ろす
ことが出来る搬送装置が必要になるが、従来、地上側に
被搬送物を回転させる大がかりな設備を必要とせず、
又、被搬送物の吊下状態での搬送用走行体全体の左右横
巾も十分に狭めることが出来るような吊下搬送装置は考
えられていなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解消し得る吊下搬送装置を提供することを
目的とするものであって、その手段を後述する実施形態
の参照符号を付して示すと、ガイドレール3に案内され
て走行する走行体1に昇降自在に吊り下げられた昇降体
11と、当該昇降体11に支持され且つ被搬送物保持用
係止手段29を有する被搬送物支持体17と、前記昇降
体11の昇降駆動手段12を備えた吊下搬送装置であっ
て、前記被搬送物支持体17は、水平姿勢にあるときの
左右巾方向の略中央位置で前記走行体1の走行方向と平
行な水平軸心20の周りに回転自在に前記昇降体11に
軸支され、当該被搬送物支持体17を水平姿勢と垂直姿
勢とに切り換える回転駆動手段21が設けられた構成と
なっている。
【0005】上記構成の本発明を実施するについて、前
記昇降体11は、垂直姿勢の前記被搬送物支持体17の
上半部が間に入り込む側面形状が門形のものとし、その
前後両支柱部19a,19bの下端部間に前記被搬送物
支持体17の前後両側部を軸支することが出来る。
【0006】又、前記被搬送物支持体17は、平板状の
被搬送物W(平板状台車)の周囲を囲む矩形枠状のもの
とし、前記被搬送物保持用係止手段29は、当該被搬送
物支持体17の内側に入り込んだ状態の被搬送物Wの側
辺を係止する係止具30a〜30dによって構成するこ
とが出来る。
【0007】更に、前記昇降体11には、被搬送物支持
体17の垂直姿勢と水平姿勢との間の回転のみを許す回
転範囲規制用当接部材27a〜28bを設け、前記回転
駆動手段21は減速機付きモーター23から構成し、こ
の減速機付きモーター23の抵抗により被搬送物支持体
17を垂直姿勢と水平姿勢とに保持するように構成する
ことが出来る。
【0008】又、前記被搬送物保持用係止手段29は、
被搬送物Wの左右一側辺に係合する固定の係止具30
c,30dと、当該固定の係止具30c,30dに対し
遠近方向移動自在で被搬送物Wの左右他側辺に係合する
可動の係止具30a,30bとから構成し、前記固定の
係止具30c,30dは、垂直姿勢になった被搬送物支
持体17の下側辺側に配設することが出来る。この場
合、前記走行体1の走行経路中に設定された被搬送物積
み卸し位置には、被搬送物Wを水平姿勢で定位置に支持
する被搬送物支持部Pを設けておき、この被搬送物支持
部Pに、前記可動の係止具30a,30bを被搬送物W
の側辺に対し係脱操作する係止具駆動手段40を併設し
ておくことが出来る。
【0009】更に、前記走行体1の走行経路中に設定さ
れた被搬送物積み卸し位置に被搬送物Wを水平姿勢で定
位置に支持する被搬送物支持部Pを設けておく場合、こ
の被搬送物支持部Pに、当該被搬送物支持部Pとの間で
被搬送物Wを受け渡しする下降限位置まで下降した水平
姿勢の前記被搬送物支持体17を、前記固定の係止具3
0c,30dが被搬送物Wの一側辺に対し係合離脱する
左右横方向に横動させる手段を併設しておくことが出来
る。
【0010】具体的には、前記被搬送物支持体を横動さ
せる手段は、被搬送物支持部Pとの間で被搬送物Wを受
け渡しする下降限位置まで下降した水平姿勢の前記被搬
送物支持体17の四隅に係合して当該被搬送物支持体1
7を水平方向に関して位置決めする位置決めガイド41
a〜42bと、これら各位置決めガイド41a〜42b
を左右横方向に横動させる駆動手段43とから構成する
ことが出来る。
【0011】勿論、前記被搬送物保持用係止手段29
は、上記構成に限定されない。例えば、被搬送物Wの側
辺部を表裏両側から挟む開閉自在な複数のクランプ機構
60から構成することが出来る。
【0012】この場合、前記被搬送物保持用係止手段2
9の各クランプ機構60は、被搬送物Wの一側面Wfに
対面する固定クランプ片61と、被搬送物Wの他側面W
rに対面するクランプ位置と被搬送物Wから離れた退避
位置との間を運動可能な可動クランプ片62とから構成
し、一方、前記走行体1の走行経路中の被搬送物積み卸
し位置に設けられた、被搬送物Wを水平姿勢で定位置に
支持する被搬送物支持部Pでは、前記可動クランプ片6
2が下側になる水平姿勢で前記被搬送物支持体17を下
降させ、前記固定クランプ片61が水平姿勢の被搬送物
Wの上側表面(一側面Wf)に当接した状態で前記可動
クランプ片62を退避位置からクランプ位置に運動せし
めるように構成することが出来る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適実施形態を添
付図に基づいて説明すると、図1及び図2に於いて、1
はモノレールタイプの走行体であって、その走行方向に
長い本体2が天井側に架設された1本のガイドレール3
に走行方向一対のパワートロリー4とフリートロリー5
とで走行可能に吊り下げられている。各トロリー4,5
は、これらトロリー4,5を走行体本体2に対し垂直軸
心の周りと走行方向に平行な水平軸心の周りとで揺動自
在にする自在吊り具9,10を介して走行体本体2を吊
り下げるもので、ガイドレール3上を転動する車輪6
と、ガイドレール3を左右両側から挟む位置決め用垂直
軸ローラー7とを備え、パワートロリー4には、その車
輪6を駆動するモーター8が搭載されている。従って、
パワートロリー4のモーター8で車輪6を回転駆動する
ことにより、走行体1をガイドレール3に沿って走行さ
せることが出来る。
【0014】11は側面形状が門形の昇降体であって、
走行体本体2に搭載された昇降駆動手段12によって同
期的に巻き上げ繰出操作される4本の吊り索13によ
り、前後両端近傍の左右2箇所が走行体本体2に昇降自
在に吊り下げられている。14は上昇限位置にある昇降
体11の位置決め手段であって、走行体本体2の下側に
下向きに付設された走行方向前後一対の、下端開口部が
ラッパ状に広がる筒状体15a,15bと、この各筒状
体15a,15bの真下に位置するように昇降体11の
水平部材11aから上向きに突設されて、昇降体11が
上昇限位置に達したときに前記筒状体15a,15bに
嵌入するピン16a,16bとから構成されている。
【0015】17は被搬送物である平板状台車Wの周囲
を取り囲むことの出来る大きさの矩形枠状の被搬送物支
持体であって、その前後の横枠材18a,18bの長さ
方向中央位置(被搬送物支持体17の左右巾方向の中央
位置)が前記昇降体11の前後両垂直支柱部19a,1
9bの下端部内側に、走行方向(走行体1の走行方向、
以下同じ)と平行な水平軸心20の周りに回転自在に軸
支されている。21は被搬送物支持体17の回転駆動手
段であって、昇降体11にこの被搬送物支持体17を支
承する前後一対の水平軸心20と同心状の支軸22a,
22bの内、一方の支軸22aを介して被搬送物支持体
17を前記水平軸心20の周りに正逆回転駆動する減速
機付きモーター23で構成されている。尚、この減速機
付きモーター23は、減速機内にウオームギヤ等の、支
軸22a側からの外力による回転駆動が実質的に不可能
な減速機構を備えたものであり、支軸22aに支持され
ると共に、昇降体11の垂直支柱部19aから突設され
たトルクアーム24に連結軸25で連結されている。
【0016】昇降体11の前後両垂直支柱部19a,1
9bは、図1に示すように、水平軸心20の周りに回転
して垂直姿勢となった被搬送物支持体17の上半部が門
形の昇降体11の内側に丁度嵌まり込むことが出来る長
さを有するものであり、当該昇降体11の水平部材11
aには、被搬送物支持体17の左右の縦枠材26a,2
6bの内、前記のように垂直姿勢まで回転した被搬送物
支持体17の上側になる縦枠材26aの両端近傍側面に
当接して、当該被搬送物支持体17が垂直姿勢を超えて
反対側へ回転するのを阻止する当接部材27a,27b
が付設されている。更にこの昇降体11には、図4に示
すように、被搬送物支持体17が前記当接部材27から
離れる方向に90度回転して水平姿勢になったとき、当
該被搬送物支持体17の前後の横枠材18a,18bに
当接して、当該被搬送物支持体17が水平姿勢を超えて
回転するのを阻止する当接部材28a,28bが、その
前後両垂直支柱部19a,19bの下端部から一側方に
突設されている。
【0017】被搬送物支持体17には、被搬送物保持用
係止手段29が設けられている。この被搬送物保持用係
止手段29は、図1及び図3に示すように、被搬送物支
持体17の左右の縦枠材26a,26bの内側にそれぞ
れ一対設けられた係止具30a〜30dを有するもの
で、一方の縦枠材26aに設けられた一対の係止具30
a,30bは、両端がスライドガイドロッド31によっ
て他方の縦枠材26bに対する遠近方向に往復移動可能
に支持された可動部材32の両端に取り付けられ、他方
の縦枠材26bに設けられた一対の係止具30c,30
dは、前記一対の係止具30a,30bと対向するよう
に、当該縦枠材26bに固着されている。図3及び図5
に示すように、被搬送物支持体17の前記可動部材32
を支持する側の縦枠材26aにはナット部材33が取り
付けられ、このナット部材33を螺合貫通する螺軸34
の内端部が前記可動部材32の長さ方向の中央位置に取
り付けられたブラケット32aに自転のみ可能に結合さ
れ、当該螺軸34の自転による軸方向の移動に伴って前
記可動部材32(係止具30a,30b)が往復運動す
るように構成されている。螺軸34の外端には、回転操
作用角軸部34aが設けられている。
【0018】図3及び図4に示すように、平板状台車W
は、当該台車Wの走行経路を構成する左右一対の水平帯
板状レール35a,35b上を転動する支持用水平軸ロ
ーラー36と、片側のレール35aを左右両側から挟む
位置決め用垂直軸ローラー37とを備えたもので、前記
各係止具30a〜30dは、図5に示すように、この平
板状台車Wの天板38の左右両側辺に外嵌し得る断面コ
形のものである。
【0019】図3及び図4に示すように、平板状台車W
の走行経路の端部等、被搬送物支持体17との間で平板
状台車Wを受渡しする台車積み卸し位置(台車積み込み
位置及び台車卸し位置)には、前記左右一対の水平帯板
状レール35a,35bで構成され且つ図示省略された
ストッパー等により平板状台車Wを水平姿勢で定位置に
位置決め支持する被搬送物支持部Pが設けられ、この被
搬送物支持部Pには、水平姿勢で昇降する被搬送物支持
体17を位置決めする位置決め手段39と、係止具駆動
手段40とが併設されている。位置決め手段39は、水
平姿勢で昇降する被搬送物支持体17の四隅を案内する
4つの位置決めガイド41a,41b及び42a,42
bと、被搬送物支持体17の四隅を定レベルで受け止め
る支持部48と、各位置決めガイド41a〜42bを各
別に左右横方向に同期移動させる駆動手段43とから構
成されている。各位置決めガイド41a〜42bは、被
搬送物支持体17の四隅それぞれの直角両側面に軸支さ
れた水平軸ローラー44a,44bを介して被搬送物支
持体17の四隅それぞれを昇降可能に位置決めする横断
面L形のレール材から構成され、その上端部は、水平姿
勢で降下する被搬送物支持体17の四隅を前記水平軸ロ
ーラー44a,44bを介して所定位置に誘導するため
に外広がりに形成され、内部に前記支持部48が設けら
れている。
【0020】駆動手段43は、各位置決めガイド41a
〜42b毎に床面上に設置された架台45と、この架台
45上に水平左右横方向にスライド可能に支持され且つ
位置決めガイド41a〜42bを各別に支持する摺動台
46と、この各摺動台46を各別に往復移動させるシリ
ンダーユニット47とから構成されている。尚、各駆動
手段43のシリンダーユニット47は、各位置決めガイ
ド41a〜42bに対し平板状台車Wの位置する側とは
反対側に配設されるため、各位置決めガイド41a〜4
2bを同一側へスライドさせるとき、片側の位置決めガ
イド41a,41bを駆動するシリンダーユニット47
は伸長運動し、他方の位置決めガイド42a,42bを
駆動するシリンダーユニット47は収縮運動することに
なる。
【0021】係止具駆動手段40は、被搬送物支持体1
7の被搬送物保持用係止手段29に於ける係止具30
a,30bを出退駆動するためのもので、図3及び図5
に示すように、被搬送物支持体17が被搬送物支持部P
に於いて位置決め手段39で位置決め支持されたとき、
被搬送物保持用係止手段29に於ける螺軸34の回転操
作用角軸部34aに対し同心状に相対向するように水平
に配置されたボックススパナ状の回転操作部材49と、
当該回転操作部材49を自転可能に支持すると共に当該
回転操作部材49を回転駆動するモーター50を搭載し
た摺動台51と、この摺動台51を前記回転操作部材4
9の軸心方向(螺軸34の軸心方向)に往復移動自在に
支持する架台52と、前記摺動台51を往復移動させる
シリンダーユニット53とから構成されている。
【0022】上記構成の吊下搬送装置の使用方法を説明
すると、被搬送物を降ろして空になった平板状台車W
は、摩擦駆動等の適当な推進手段で左右一対の水平帯板
状レール35a,35b上に於いて走行せしめられ、図
3及び図4に示すように、台車積み込み位置の被搬送物
支持部P(水平帯板状レール35a,35b)で位置決
め停止せしめられる。係る状態で、当該被搬送物支持部
Pの上方所定位置で停止している走行体1の昇降体11
を、空の被搬送物支持体17を回転駆動手段21で水平
姿勢に切り換えた状態で、昇降駆動手段12により吊り
索13を繰り出して下降させる。しかして、水平姿勢の
空の被搬送物支持体17は、その四隅の水平軸ローラー
44a,44bが位置決めガイド41a〜42bの内側
に嵌入することにより、被搬送物支持部Pで位置決め停
止されている平板状台車Wに外嵌し得る位置に位置決め
され、そして当該被搬送物支持体17が所定レベルまで
下降して、図4に仮想線で示すように四隅が各位置決め
ガイド41a〜42bの支持部48に受け止められるこ
とにより、図3Aに示すように、被搬送物支持部Pで位
置決め停止されている平板状台車Wに被搬送物支持体1
7が外嵌する。
【0023】被搬送物支持体17が平板状台車Wに外嵌
するとき、被搬送物支持体17の可動部材32に取り付
けられている一対の係止具30a,30bは、図3Aに
示すように後退限位置にあって、当該一対の係止具30
a,30bと他方の一対の係止具30c,30dとの間
の丁度中間位置にに平板状台車Wが相対的に進入するこ
とになる。従って、平板状台車Wの左右巾方向の中心を
通る前後方向中心線Waと、被搬送物支持体17の回転
中心である水平軸心20とが平面視に於いて略重なる位
置にある。一方、被搬送物支持体17が所定レベルまで
下降したとき、図5Aに示すように、当該被搬送物支持
体17の前記一対の係止具30a,30bを出退駆動す
る螺軸34の回転操作用角軸部34aと、地上側の係止
具駆動手段40に於ける後退限位置にある回転操作部材
49とが、同心状に相対向することになる。
【0024】次に、位置決めガイド41a〜42bの駆
動手段43の各シリンダーユニット47を同期的に稼働
させ、図3B及び図5Bに示すように、固定の係止具3
0c,30dを備える側の被搬送物支持体17の前後両
角部に外嵌している前後一対の位置決めガイド42a,
42bを平板状台車Wに接近する方向に移動させると同
時に、可動部材32で支持されている係止具30a,3
0bを備える側の被搬送物支持体17の前後両角部に外
嵌している前後一対の位置決めガイド41a,41bを
平板状台車Wから離れる方向に移動させる。この結果、
定位置で停止している平板状台車Wに対し各位置決めガ
イド41a〜42bで位置決めされている被搬送物支持
体17が左右水平方向に所定量だけ横動し、固定の係止
具30c,30dが平板状台車Wの天板38の一側辺に
嵌合することになる。この状態では、平板状台車Wの左
右巾方向の中心を通る前後方向中心線Waが、平面視に
於いて、被搬送物支持体17の回転中心である水平軸心
20に対し固定の係止具30c,30dのある側にずれ
ることになる。
【0025】この後、係止具駆動手段40のモーター5
0により前記回転操作部材49を低速で正回転駆動しな
がらシリンダーユニット53により摺動台51を低速で
前進駆動すると、正回転しながら前進する回転操作部材
49が被搬送物支持体17側の螺軸34の回転操作用角
軸部34aに外嵌し、その後は、当該回転操作部材49
の正回転を受けて自転しながらナット部材33に対し螺
進する螺軸34により、可動部材32及びその両端の係
止具30a,30bが前進移動して、図3B及び図5C
に示すように、当該係止具30a,30bも平板状台車
Wの天板38の他側辺に嵌合することになる。尚、螺軸
34の螺進速度に追従して回転操作部材49も正回転し
ながら前進するので、螺軸34の回転操作用角軸部34
aと回転操作部材49とが互いに離脱することはない。
係止具30a,30bが平板状台車Wの天板38の他側
辺に嵌合したならば、シリンダーユニット53により摺
動台51を後退駆動して、回転操作部材49を、螺軸3
4の回転操作用角軸部34aから離脱させると共に、図
3A及び図5A,Bに示す元の待機位置に戻しておく。
【0026】上記のようにして、被搬送物支持部P(水
平帯板状レール35a,35b)で位置決め停止せしめ
られている平板状台車Wに水平姿勢の被搬送物支持体1
7を外嵌させると共に、当該台車Wの左右両側辺に被搬
送物支持体17の左右両側辺に装備されている各係止具
30a〜30dを嵌合させたならば、昇降駆動手段12
により吊り索13を巻き上げて昇降体11を上昇させ、
被搬送物支持体17及び当該被搬送物支持体17に係止
具30a〜30dを介して支持されている平板状台車W
を水平姿勢のまま昇降体11と共に上昇させる。そし
て、被搬送物支持体17の四隅が各位置決めガイド41
a〜42bから上方に離脱したならば、昇降体11を上
昇させながら、又は昇降体11が上昇限位置に達してか
ら、回転駆動手段21の減速機付きモーター23で水平
支軸22aを回転駆動し、被搬送物支持体17を水平軸
心20の周りに当接部材28a,28bから離れる方向
に90度回転させ、当接部材27a,27bに縦枠材2
6aが当接する垂直姿勢に切り換える。この結果、図1
及び図2に示すように、平板状台車Wも被搬送物支持体
17と共に垂直姿勢に切り換えられるが、その平板状台
車Wは、その下側辺が被搬送物支持体17の下側の一対
の固定の係止具30c,30dにより支持され、上側辺
が被搬送物支持体17の上側の一対の係止具30a,3
0bにより係止された状態で、当該被搬送物支持体17
に保持される。又、平板状台車Wの左右巾方向の中心を
通る前後方向中心線Waは、被搬送物支持体17の回転
中心である水平軸心20よりも若干下がった位置にあ
り、平板状台車Wの荷重によって被搬送物支持体17に
水平軸心20の周りの回転力が作用することはない。
【0027】昇降体11が上昇限位置まで吊り上げられ
ると、図1及び図2に示すように、位置決め手段14の
昇降体11側のピン16a,16bと走行体1側の筒状
体15a,15bとが互いに嵌合し、昇降体11が走行
体1に位置決めされる。又、平板状台車Wを被搬送物保
持用係止手段29で保持する被搬送物支持体17は、そ
の回転駆動手段21の減速機付きモーター23の抵抗と
当接部材27a,27bとにより、水平軸心20の周り
に不測に揺動することはなく、垂直姿勢を保って安定的
に昇降体11に吊り下げられるので、走行体1をガイド
レール3に沿って走行させることにより、垂直に吊り下
げた状態の空の平板状台車Wを、当該平板状台車Wによ
る搬送経路の始端部位置等、所要場所へ安全に搬送する
ことが出来る。
【0028】一方、台車積み込み位置の被搬送物支持部
Pから空の平板状台車Wが被搬送物支持体17で吊り上
げられたならば、各位置決めガイド41a〜42bを駆
動手段43の各シリンダーユニット47により元の位置
に復帰させておき、次の平板状台車Wの吊下搬送装置へ
の積み込みに備えさせる。
【0029】吊下搬送される平板状台車Wを受け取る側
の台車卸し位置に於ける被搬送物支持部Pでは、各位置
決めガイド41a〜42bは、図3Bに示す位置、即
ち、台車積み込み位置の被搬送物支持部Pに於いて、被
搬送物支持体17の固定の係止具30c,30dを平板
状台車Wの一側辺に嵌合させるために各位置決めガイド
41a〜42bをシリンダーユニット47で横動させた
ときの位置、で待機している。しかして、この台車卸し
位置に於ける被搬送物支持部Pの上方所定位置に走行体
1が停止したならば、昇降体11を昇降駆動手段12の
吊り索13の繰り出しにより下降させると共に、回転駆
動手段21の減速機付きモーター23で被搬送物支持体
17を水平軸心20の周りに当接部材27a,27bか
ら離れる方向に90度回転させ、保持する平板状台車W
と共に当該被搬送物支持体17を当接部材28a,28
bに当接する水平姿勢に切り換える。この被搬送物支持
体17の水平姿勢も、回転駆動手段21の減速機付きモ
ーター23の抵抗と当接部材28a,28bとにより保
持され、昇降体11に対し水平軸心20の周りに不測に
揺動させることなく水平姿勢を安定的に保持させて下降
させることが出来る。
【0030】水平姿勢で平板状台車Wを保持する被搬送
物支持体17が下降して、その四隅の水平軸ローラー4
4a,44bが位置決めガイド41a〜42bの内側に
嵌入することにより、当該被搬送物支持体17に保持さ
れている平板状台車Wが、その左右巾方向の中心を通る
前後方向中心線Waが被搬送物支持部Pに於ける左右巾
方向の中心(左右一対の水平帯板状レール35a,35
b間の中心)と平面視に於いて重なる位置にセンタリン
グされる。そして、当該被搬送物支持体17が所定レベ
ルまで下降し、その四隅が各位置決めガイド41a〜4
2bの支持部48に受け止められたとき、被搬送物支持
体17が保持している水平姿勢の平板状台車Wが被搬送
物支持部Pの左右一対の水平帯板状レール35a,35
b上に移載される。
【0031】係る状態で、係止具駆動手段40の回転操
作部材49をモーター50で低速逆転駆動しながらシリ
ンダーユニット53で前進移動させて、被搬送物支持体
17側の螺軸34の回転操作用角軸部34aに回転操作
部材49を嵌合させる。この後、シリンダーユニット5
3をフリーにするか又は当該シリンダーユニット53で
回転操作部材49を所定速度で後退移動させながら、回
転操作部材49により螺軸34を逆回転駆動してナット
部材33に対しねじ戻し、可動部材32を介して一対の
係止具30a,30bを後退移動させ、これら係止具3
0a,30bを平板状台車Wの天板38の一側辺から離
脱させる(図5Cから図5Bの状態参照)。尚、回転操
作部材49は、更にシリンダーユニット53により摺動
台51を後退駆動して、螺軸34の回転操作用角軸部3
4aから離脱させると共に、図3A及び図5A,Bに示
す元の待機位置に戻しておく。
【0032】次に、被搬送物支持体17の四隅を位置決
めしている各位置決めガイド41a〜42bを、駆動手
段43の各シリンダーユニット47を同期的に駆動し
て、これら各位置決めガイド41a〜42bが保持して
いる被搬送物支持体17を、その固定の係止具30c,
30dが平板状台車Wの天板38の他側辺から離脱する
方向に横動させるように平行移動させ、全ての係止具3
0a〜30dを平板状台車Wから離脱させて、被搬送物
支持体17と平板状台車Wとを切り離す。このときの被
搬送物支持体17の位置は、台車積み込み位置の被搬送
物支持部Pで待機している平板状台車Wに外嵌するよう
に下降限位置まで下降したときの被搬送物支持体17の
位置と同一である。
【0033】被搬送物支持体17と平板状台車Wとを切
り離したならば、昇降駆動手段12の吊り索13を巻き
上げて昇降体11を上昇限位置まで上昇させると共に、
この昇降体11に対し水平姿勢の被搬送物支持体17を
回転駆動手段21の減速機付きモーター23で90度回
転させて垂直姿勢に切り換えた後、台車積み込み位置へ
走行体1を走行させることが出来る。一方、台車積み込
み位置の被搬送物支持部P(左右一対の水平帯板状レー
ル35a,35b上)に降ろされた平板状台車Wは、摩
擦駆動等の適当な推進手段で、被搬送物を天板38上に
支持して搬送する搬送経路に送り込むことが出来る。
又、被搬送物支持部Pから被搬送物支持体17が吊り上
げられたならば、各位置決めガイド41a〜42bを駆
動手段43の各シリンダーユニット47により元の位置
に復帰させておき、次の平板状台車Wの吊下搬送装置か
らの卸し作業に備えさせる。
【0034】尚、の構成は、上記実施形態のものに限定
されない。例えば、前記固定の係止具30c,30d
も、可動の係止具30a,30bと同様に被搬送物支持
体17の側辺に対して係脱自在に横動させることが出来
るように構成することも出来る。又、可動の係止具を被
搬送物支持体17の側辺に対して係脱操作する係止具駆
動手段を被搬送物支持体17に搭載しておくことも出来
る。勿論、被搬送物保持用係止手段29を構成する係止
具の被搬送物に対する係脱操作を手作業で行うものであ
っても良い。
【0035】更に、昇降体11に対し被搬送物支持体1
7を水平姿勢と垂直姿勢とでロックするロック手段、例
えば、昇降体11側に設けられたロックピンを適当なア
クチェーターで被搬送物支持体17側の係止孔に対し挿
脱自在に構成したものであっても良い。又、被搬送物
は、平板状台車Wに限定されるものではない。
【0036】図6及び図7は、被搬送物保持用係止手段
29の別に実施形態を示している。この被搬送物保持用
係止手段29は、被搬送物支持体17の縦枠材26a,
26bそれぞれの走行方向前後2箇所に取り付けられた
クランプ機構60から構成されている。各クランプ機構
60は同一構造のもので、平板状台車Wの表面Wfに対
面する固定クランプ片61と平板状台車Wの裏面Wrに
対面する可動クランプ片62とで平板状台車Wの周辺部
を挟むもので、図では、理解し易いように表側の固定ク
ランプ片61と裏側の可動クランプ片62とを平板状台
車Wの周辺方向に位置をずらして示しているが、重なり
位置に配設することも出来るし、図示のように位置をず
らすことも出来る。
【0037】可動クランプ片62は、昇降体11に対し
て水平姿勢に回転した被搬送物支持体17の下側に位置
する側に配設されたもので、被搬送物支持体17の縦枠
材26a,26bの長さ方向と平行になる、即ち、平板
状台車Wから離れる退避位置(図7A)と、固定クラン
プ片61との間で平板状台車Wの周辺部を挟むクランプ
位置(図7B,C)とに回転切り換え自在に支軸63に
より軸支されている。
【0038】従って、図4に示す被搬送物支持部Pの定
位置で待機する水平状態の平板状台車Wを水平姿勢で下
降する被搬送物支持体17で受け取らせるときは、図7
Aに示すように可動クランプ片62を退避位置に切り換
えておき、図7Bに示すように、固定クランプ片61が
水平状態の平板状台車Wの表面Wfの周辺部に当接した
状態で昇降体11の下降を停止させ、係る状態で可動ク
ランプ片62を支軸63の周りで90度回転させてクラ
ンプ位置に切り換えることにより、水平状態の平板状台
車Wの周辺部4箇所をそれぞれクランプ機構60で挟む
ことが出来る。
【0039】この後、被搬送物支持体17とこれにクラ
ンプされた平板状台車Wとを昇降体11により所定高さ
まで上昇させたならば、昇降体11に対して被搬送物支
持体17とこれにクランプされた平板状台車Wとを所定
の方向に90度回転させることにより、図6及び図7C
に示すように、平板状台車Wを垂直姿勢に切り換えて吊
下搬送することが出来る。このように被搬送物支持体1
7とこれにクランプされた平板状台車Wとを90度回転
させて垂直姿勢に切り換えたとき、下側になる被搬送物
支持体17の縦枠材26bと平板状台車Wとの間の隙間
分だけ重力で平板状台車Wが被搬送物支持体17に対し
下方へ滑動することになるが、このような現象を防止す
るために、図7に示すように、垂直姿勢に切り換えたと
きに下側になる被搬送物支持体17の縦枠材26bの内
側適当位置、例えば固定クランプ片61の内側、に平板
状台車Wの側辺を受け止める受け部材64を付設してお
くことが出来る。
【0040】上記のような受け部材64を設けないで、
先に示した実施形態のように、被搬送物支持部Pの定位
置で待機する水平状態の平板状台車Wに対し上側の固定
クランプ片61が当接するレベルまで水平姿勢の被搬送
物支持体17が下降した後、当該被搬送物支持体17を
昇降体11と共に水平に横動させ、吊り下げ時に下側に
なる被搬送物支持体17の縦枠材26bと平板状台車W
の側辺とを当接させ、係る状態で可動クランプ片62を
クランプ位置に切り換えた後、昇降体11で被搬送物支
持体17を吊り上げ、そして90度回転させて被搬送物
支持体17とこれにクランプされた平板状台車Wとを、
下側になる被搬送物支持体17の縦枠材26bに平板状
台車Wが受け止められた状態で垂直姿勢に切り換えるよ
うにしても良い。
【0041】可動クランプ片62を回転させて退避位置
とクランプ位置とに切り換える手段としては、被搬送物
支持体17に付設されたモーターやソレノイドその他の
アクチェーターが利用出来るが、勿論、手動で位置切り
換えを行うように構成しても良い。又、先の実施形態の
ように、地上側に設置したアクチェーターで可動クラン
プ片62の支軸63を回転クランプさせるように構成す
ることも可能である。更に、可動クランプ片62を回転
自在に軸支したが、出退移動自在に構成することも出来
るし、固定クランプ片61と可動クランプ片62とを一
体化し、この一対のクランプ片を一体に退避位置とクラ
ンプ位置との間で運動させるように構成することも出来
る。このようなクランプ機構60の配設数や配設位置
も、上記実施形態に限定されない。
【0042】
【発明の効果】本発明の吊下搬送装置は以上のように実
施し且つ使用することができるものであって、係る本発
明の吊下搬送装置によれば、被搬送物を垂直姿勢に吊り
下げて占有床面積を小さくした状態で搬送することが出
来るので、垂直姿勢にしても差し支えのない空の平板状
台車や加工済みの各種パネル等の大型で平板状の被搬送
物の搬送設備として活用し、装置の床面利用効率を高め
ることが出来る。しかも本発明の構成によれば、被搬送
物支持体は、走行体に昇降自在に吊り下げられた昇降体
に、水平姿勢にあるときの左右巾方向の略中央位置で前
記走行体の走行方向と平行な水平軸心の周りに回転自在
に軸支されているので、水平姿勢で下降させた被搬送物
支持体に水平姿勢の被搬送物を被搬送物保持用係止手段
で係止保持させ、この後、昇降体による被搬送物支持体
の上昇と昇降体に対する被搬送物支持体の回転とで、被
搬送物を吊り上げながらその吊り上げ空間内で垂直姿勢
に切り換えることが出来、この逆の操作で、垂直姿勢で
吊下搬送した被搬送物を水平姿勢で降ろすことが出来る
ので、地上側に被搬送物回転のための大がかりな設備が
不要であり、又、昇降体及び被搬送物支持体を含む装置
全体の吊下搬送状態での横巾を小さくし、その搬送経路
に必要な占有床面積を非常に小さくすることが出来る。
【0043】尚、請求項2に記載の構成によれば、昇降
体を含む装置全体の吊下搬送状態での高さも非常に小さ
くすることが出来る。又、請求項3に記載の構成によれ
ば、被搬送物が平板状である場合、吊下搬送状態での被
搬送物及び被搬送物支持体を含む装置全体の横巾を大巾
に縮小することが出来るだけでなく、吊下搬送状態で
は、平板状被搬送物の前後上下が被搬送物支持体によっ
て囲まれて保護されることになり、搬送途中の被搬送物
に他物が接触して損傷を受けるような不都合も少なくな
る。又、係止具は、吊下搬送状態で被搬送物を左右横方
向に位置決め出来るものであれば良く、前後走行方向に
移動するのを特に阻止する必要がなくなるので、構成が
シンプルになると共に安全性も向上する。
【0044】請求項4に記載の構成によれば、被搬送物
支持体を水平姿勢や垂直姿勢に保持するために特別なロ
ック手段を設ける必要がなく、装置をシンプル且つ安価
に実施することが出来る。
【0045】又、請求項5に記載の構成によれば、被搬
送物支持体に被搬送物を係止保持させるための被搬送物
保持用係止手段を構成する係止具の内、垂直姿勢になっ
た被搬送物支持体の下側辺側に配設される係止具を固定
にし、上側辺側の係止具を可動にしたので、全ての係止
具を可動に構成する場合よりも構造が簡単になって安価
に実施することが出来るだけでなく、可動の係止具が振
動等で多少動くような構成であっても、被搬送物から外
れる危険性が少なく、安全性も向上する。この場合、請
求項6に記載の構成によれば、全ての被搬送物支持体側
に可動の係止具を操作する係止具駆動手段を設ける場合
よりも、走行する装置の構成がシンプルで安価に構成す
ることが出来、係止具駆動手段の保守点検作業も地上側
で容易且つ安全に行える。
【0046】更に、請求項7に記載の構成によれば、被
搬送物支持体の固定の係止具を被搬送物に係合させるた
めに、被搬送物支持部上の被搬送物を左右横方向に横動
させる必要がなく、台車等の大型大重量の被搬送物に好
適である。換言すれば、被搬送物保持用係止手段の係止
具の一部に固定の係止具を採用することが実用上可能に
なった。この場合、請求項8に記載の構成によれば、請
求項7に記載の構成を簡単に実施することが出来る。
【0047】又、請求項9に記載の構成によれば、被搬
送物支持体に対する被搬送物保持のための係止手段の構
成が簡単になり、容易且つ安価に実施することが出来
る。この場合、請求項10に記載の構成によれば、一対
のクランプ片の内の片側のみを可動に構成すれば良いの
で、一層構造が簡単になるばかりでなく、固定のクラン
プ片を被搬送物に対して当て止めのストッパーと兼用さ
せることになり、被搬送物積み卸し位置の被搬送物支持
部で待機する被搬送物を受け取るための昇降体の昇降制
御が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 被搬送物の吊下搬送状態に於ける装置の側面
図である。
【図2】 図1の一部切欠き正面図である。
【図3】 A図は被搬送物に対し水平姿勢の被搬送物支
持体が外嵌した状態での左半分の横断平面図であり、B
図は被搬送物に対し水平姿勢の被搬送物支持体の各係止
具が係合した状態での右半分の横断平面図である。
【図4】 地上側の被搬送物支持部周りの構成と水平姿
勢で昇降する被搬送物支持体とを示す一部縦断正面図で
ある。
【図5】 A図〜C図は被搬送物に対する係止具とその
駆動手段の動作状態を示す縦断正面図である。
【図6】 被搬送物保持用係止手段の別の実施形態を示
す側面図である。
【図7】 図6の実施形態の要部縦断面図であって、A
図は被搬送物支持体が水平状態で下降するときの状態を
示し、B図は被搬送物支持体に被搬送物がクランプされ
た状態を示し、C図は被搬送物がクランプされた被搬送
物支持体が垂直姿勢に吊り下げられた状態を示す。
【符号の説明】
1 走行体 3 ガイドレール 4 パワートロリー 5 フリートロリー 11 昇降体 12 昇降駆動手段 13 吊り索 14 昇降体の位置決め手段 17 被搬送物支持体 20 水平軸心(被搬送物支持体の回転中心) 21 被搬送物支持体の回転駆動手段 23 減速機付きモーター 27a〜28b 当接部材 29 被搬送物保持用係止手段 30a,30b 可動の係止具 30c,30d 固定の係止具 32 可動部材 33 ナット部材 34 螺軸 35a,35b 左右一対の水平帯板状レール 39 位置決め手段 40 係止具駆動手段 41a〜42b 位置決めガイド 43 位置決めガイドの駆動手段 44a,44b 水平軸ローラー 46 摺動台 47 シリンダーユニット 49 ボックススパナ状の回転操作部材 50 モーター 51 摺動台 53 シリンダーユニット 60 クランプ機構 61 固定クランプ片 62 可動クランプ片 64 受け部材 W 平板状台車(被搬送物) P 被搬送物支持部
フロントページの続き (72)発明者 岩崎 弥彦 滋賀県蒲生郡日野町中在寺1225 株式会社 ダイフク滋賀事業所内 (72)発明者 椙本 国明 滋賀県蒲生郡日野町中在寺1225 株式会社 ダイフク滋賀事業所内 Fターム(参考) 3F004 AA02 AB08 AC01 AH01 EA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガイドレールに案内されて走行する走行体
    に昇降自在に吊り下げられた昇降体と、当該昇降体に支
    持され且つ被搬送物保持用係止手段を有する被搬送物支
    持体と、前記昇降体の昇降駆動手段を備えた吊下搬送装
    置であって、前記被搬送物支持体は、水平姿勢にあると
    きの左右巾方向の略中央位置で前記走行体の走行方向と
    平行な水平軸心の周りに回転自在に前記昇降体に軸支さ
    れ、当該被搬送物支持体を水平姿勢と垂直姿勢とに切り
    換える回転駆動手段が設けられている、吊下搬送装置。
  2. 【請求項2】前記昇降体は、垂直姿勢の前記被搬送物支
    持体の上半部が間に入り込む側面形状が門形のもので、
    その前後両支柱部の下端部間に前記被搬送物支持体の前
    後両側部が軸支されている、請求項1に記載の吊下搬送
    装置。
  3. 【請求項3】前記被搬送物支持体は、平板状の被搬送物
    の周囲を囲む矩形枠状のもので、前記被搬送物保持用係
    止手段は、当該被搬送物支持体の内側に入り込んだ状態
    の被搬送物の側辺を係止する係止具を備えている、請求
    項1又は2に記載の吊下搬送装置。
  4. 【請求項4】前記昇降体は、被搬送物支持体の垂直姿勢
    と水平姿勢との間の回転のみを許す回転範囲規制用当接
    部材を備え、前記回転駆動手段は減速機付きモーターか
    ら成り、この減速機付きモーターの抵抗により被搬送物
    支持体を垂直姿勢と水平姿勢とに保持するように構成さ
    れた、請求項1〜3の何れかに記載の吊下搬送装置。
  5. 【請求項5】前記被搬送物保持用係止手段は、被搬送物
    の左右一側辺に係合する固定の係止具と、当該固定の係
    止具に対し遠近方向移動自在で被搬送物の左右他側辺に
    係合する可動の係止具とから成り、前記固定の係止具
    は、垂直姿勢になった被搬送物支持体の下側辺側に配設
    されている、請求項1〜4の何れかに記載の吊下搬送装
    置。
  6. 【請求項6】前記走行体の走行経路中に設定された被搬
    送物積み卸し位置には、被搬送物を水平姿勢で定位置に
    支持する被搬送物支持部が設けられ、この被搬送物支持
    部には、前記可動の係止具を被搬送物の側辺に対し係脱
    操作する係止具駆動手段が併設されている、請求項5に
    記載の吊下搬送装置。
  7. 【請求項7】前記走行体の走行経路中に設定された被搬
    送物積み卸し位置には、被搬送物を水平姿勢で定位置に
    支持する被搬送物支持部が設けられ、この被搬送物支持
    部には、当該被搬送物支持部との間で被搬送物を受け渡
    しする下降限位置まで下降した水平姿勢の前記被搬送物
    支持体を、前記固定の係止具が被搬送物の一側辺に対し
    係合離脱する左右横方向に横動させる手段が併設されて
    いる、請求項5又は6に記載の吊下搬送装置。
  8. 【請求項8】前記被搬送物支持体を横動させる手段は、
    被搬送物支持部との間で被搬送物を受け渡しする下降限
    位置まで下降した水平姿勢の前記被搬送物支持体の四隅
    に係合して当該被搬送物支持体を水平方向に関して位置
    決めする位置決めガイドと、これら各位置決めガイドを
    左右横方向に横動させる駆動手段とから構成された、請
    求項7に記載の吊下搬送装置。
  9. 【請求項9】前記被搬送物保持用係止手段は、被搬送物
    の側辺部を表裏両側から挟む開閉自在な複数のクランプ
    機構から構成されている、請求項1〜4の何れかに記載
    の吊下搬送装置。
  10. 【請求項10】前記被搬送物保持用係止手段の各クラン
    プ機構は、被搬送物の一側面側に対面する固定クランプ
    片と、被搬送物の他側面側に対面するクランプ位置と被
    搬送物から離れた退避位置との間を運動可能な可動クラ
    ンプ片とから成り、前記走行体の走行経路中に設定され
    た被搬送物積み卸し位置には、被搬送物を水平姿勢で定
    位置に支持する被搬送物支持部が設けられ、この被搬送
    物支持部では、前記可動クランプ片が下側になる水平姿
    勢で前記被搬送物支持体が下降し、前記固定クランプ片
    が水平姿勢の被搬送物の上側表面に当接した状態で前記
    可動クランプ片が退避位置からクランプ位置に運動せし
    められるように構成されている、請求項10に記載の吊
    下搬送装置。
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